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1位貴景勝へエール「仏頂面で答える大関が大好き」

第9回大相撲総選挙にご投票いただき、ありがとうございました。投票だけでなく、多くの皆さまから熱いメッセージをいただきましたので、ごく一部ですが紹介いたします。

1位 貴景勝 3659票

★貴景勝関はわが子のように応援しています。この1年はなかなか万全な状態で本場所に臨めていないようですが、“最後の番付”を目指して頑張ってほしいです。(40代男性)

★壁にぶつかる度に、人間として大きく成長を遂げる姿を見せてくれる。23歳でこの精神力なのだから、これからどのような力士になるのか楽しみ。(30代女性)

★自分にすごく厳しくて尊敬するしかっこいいしかわいいし強いからです。(10代以下女性)

★貴景勝はまわりに惑わされない、チヤホヤされない、自分は自分という強い意志が伝わってくる。(40代女性)

★勝っておごらず、負けて腐らず。本来、明るい関西人なのに、いつも普通ですと仏頂面で答える大関が大好き。横綱目指して頑張れ!(50代女性)

★貴景勝関は、佐藤関のときから注目してました。若いのに言動がしっかりしていて、自分に厳しい、まるで武士のような感じが好きです。(40代女性)

★勝っても負けても表情を変えないところ。(10代以下男性)

★大関昇進を決めた一番、感情を出さないように出さないようにと、堪えていた涙が忘れられません。それを見て、努力されたんだなと、胸がキュッとなりました。(20代女性)

★素顔はおちゃめでイジり甲斐のある好青年。『波瀾(はらん)万丈』の相撲人生を過ごし、わたくしの人生の半分も生きてないのに考え方ははるかに年配。突き押しの横綱にたどり着くまで今後も続くであろう険しい道のり。貴景勝関の成功はファンの悲願です。(50代女性)

★私は貴景勝関の相撲はもちろん、相撲に対する気持ちの持ち方が大好きだからです。貴景勝関のように寡黙にひたすら努力している姿がかっこいいからです。(10代以下女性)

★小柄で戦う突き押し相撲が見ていて気持ちいいから。(40代男性)

★頭と体をフル回転させて相撲道を極めようとしているところが、若い大関なのに尊敬できる。彼が自ら学んだ結果が大輪の花を咲かす日が楽しみです。(50代女性)

★真っ向勝負のところが好きです。(40代男性)

★私は、元貴乃花親方が大好きで、その関係で貴景勝関を応援しています。貴景勝関のしこ名に入っている貴の字に恥じぬよう、もっと強くなってもうひとつ上の番付を目指して欲しいです。(10代以下男性)

★寡黙に取り組む姿勢や研究熱心なところに20代前半とは思えない貫禄感を感じます。丸っこい体形とまれに見せる笑顔もさらにギャップもえします。(30代女性)

★貴景勝はむやみに笑わないプロ根性、土俵際、座布団に座るときのかわいらしいのギャップ。(50代女性)

★貴景勝関は真っ向勝負で自分より大きい相手にぶつかっていく姿がかっこいい!(10代以下女性)

★貴景勝は回しを取らずに四つ相撲のような寄りを見せる。初めて見る相撲の取り口だ。ぜひ大成して欲しい。(60代以上男性)

★貴景勝関の目の覚めるような押し相撲が大好きです。(10代以下男性)

★「出来るはずがない」を常に努力と工夫で可能にしてきた男。コツコツと積み重ねる愚直な姿は日本男児の憧れ。(20代男性)

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貴景勝初V、ファンも夢見る横綱昇進/大相撲総選挙

第9回大相撲総選挙の結果

<第9回 大相撲総選挙>

日刊スポーツが行った人気力士アンケート「第9回大相撲総選挙」は、大関貴景勝(23=千賀ノ浦)が初の1位に輝いた。総数5万635票のうち、3659票を獲得。前回の2位から躍進した。ファンからは土俵態度が支持され、横綱昇進への期待も票に表れた。

貴景勝がトップに立った。大相撲総選挙は幕内力士を対象としているため、貴景勝は新入幕を果たした3年前からランキング入り。以来、26位、10位、2位と順位を上げ、今回は1位。大相撲の番付と同様、一気に駆け上がった。

ファンから支持されたのは、強いメンタルだ。昨年は右膝や左大胸筋のケガに苦しんだが、弱音を吐くことは一切なかった。

「痛くても『痛い』と絶対に言わない。弱さを見せない姿はまさに武士そのもの」(30代女性)

「大関昇進を決めた一番、感情を出さないように出さないようにと、堪えていた涙が忘れられません。それを見て、努力されたんだなと、胸がキュッとなりました」(20代女性)「往年のお相撲さんのような精神性が好きなので1票」(30代女性)

「勝っても負けても表情を変えないところ。絶対に相手力士の悪口を言わないところ。元貴乃花親方の弟子だから」(10代以下男性)

力士であることをわきまえ、実直に相撲に向き合う。この姿勢は、多くのファンが共感する。身長175センチと体格に恵まれているわけではないが、横綱昇進へ向け、ともに夢を見る人も少なくない。

「素顔はおちゃめでイジり甲斐のある好青年。反面、『波瀾万丈』の相撲人生を過ごし、わたくしの人生の半分も生きてないのに考え方ははるかに年配。突き押しの横綱にたどり着くまで今後も続くであろう険しい道のり。貴景勝関の成功はファンの悲願です」(50代女性)

貴景勝の魅力は、好角家に伝わっている。だからこその、第9回大相撲総選挙優勝だ。

◆投票方法 投票対象は夏場所番付の幕内力士。5月27日午後9時から6月6日まで日刊スポーツのウェブサイトで投票を受け付けた。ウェブは端末1つにつき1日1回、1回3人まで投票可能とした。前回までははがきでの投票も受け付けていたが、今回はなし。

第9回大相撲総選挙 貴景勝の表彰状
和傘を差し国技館を引き揚げる貴景勝(19年9月18日撮影)

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貴ノ富士が暴行経緯説明「軽くげんこつでゴツンと」

稽古中、口をへの字に曲げる貴源治(撮影・大野祥一)

大相撲の十両貴ノ富士による2度目の暴力問題判明から一夜明けた4日、双子の弟で前頭の貴源治(ともに22=千賀ノ浦)が、涙ながらに兄に反省を促したことを明かした。

都内の部屋で稽古後、報道陣に対応。昨年春場所中に続き、8月31日にも付け人の別の序二段力士に暴力を振るった兄と、2人で何度も話し合った際のやりとりも打ち明けた。貴ノ富士が謹慎休場する秋場所(8日初日、東京・両国国技館)は、罵声や批判も覚悟で臨む決意だ。

   ◇   ◇   ◇

貴源治が、貴ノ富士の2度目の暴力を知ったのは今月2日だった。師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)と同様、部屋で暴力を振るった8月31日から2日後の朝、被害者力士を含む、若い衆3人の姿がないことが発端だった。「あれっと思って聞いたら、兄貴が手を出したということだった。2度目ですからね…。悲しいし、悔しいし、情けない気持ち」と、唇をかんだ。

貴ノ富士は昨年春場所中にも、当時の付け人に暴力を振るった。翌日から謹慎休場し、翌夏場所は出場停止。相撲協会はその後、昨年10月に「暴力決別宣言」を発表し、暴力行為に厳罰を科す方針を示している。

その中で2度目の暴力が判明した。貴源治は「何をやっているんだ!」と詰め寄った。すると貴ノ富士から「今まで、お前のことをガキ扱いしていたけど、お前の方がよほど大人だった。今になって身に染みて分かる」と返された。「気付くのが遅すぎる」(貴源治)。暴力判明後、何度も2人で行った話し合いでの一コマ。反省を促した貴源治も、言われた貴ノ富士も涙を流していたという。

経緯について貴ノ富士からは「軽くげんこつでゴツンとやってしまった」と説明されたという。指示通りに動かなかった、付け人の成長を促すためだと補足もされた。だが貴源治は「暴力は暴力。兄貴は、これぐらいで(問題になるのか)と思ったのでは」と、見通しの甘さを嘆いていた。

「先代が体を張って守ってくれたのに、本当に何をしているのか」。最初の暴力の際、当時師匠の元貴乃花親方が、親方衆の階級で最も低い年寄に降格した。それでも貴ノ富士に相撲界に残る道を守っただけに、貴源治は声を震わせた。

一方で「兄貴は兄貴。身内の自分が見捨てることはできない。兄弟で背負っていく」と語った。秋場所は罵声も覚悟するが、あえて「もしも(相撲界に)残ることができるなら、自分が近くで見て注意したい。ゼロからまた一緒にやりたい」と懇願。家族の絆を再確認していた。【高田文太】

報道陣の取材を受ける千賀ノ浦親方(撮影・大野祥一)

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貴景勝ら初代横綱若乃花の墓参り「恥じない相撲を」

初代若乃花の命日に墓参りに訪れた貴景勝(前列左から2番目)ら千賀ノ浦部屋一行(撮影・佐藤礼征)

大相撲秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)で大関復帰を目指す関脇貴景勝(23=千賀ノ浦)ら千賀ノ浦部屋一行が1日、都内で初代横綱若乃花の墓参りを行った。この日は初代若乃花の命日。「土俵の鬼」と呼ばれた初代若乃花は、千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)の師匠で、元貴乃花親方の伯父にあたる。ルーツある大横綱の墓前で手を合わせた貴景勝は「孫弟子として恥じない相撲を取らないといけない」と、気を引き締めるように話した。

前日8月31日の横綱審議委員会(横審)による稽古総見で104日ぶりに関取衆と相撲を取った貴景勝は、この日は四股やテッポウなどの基礎運動で体を動かした。名古屋場所を休場する要因となった右膝に高い負荷をかけた稽古総見から一夜明け、多少の疲労感を覚えるが「ありがたい疲れ。(膝は)。全然大丈夫。あとは上半身と下半身の連動が大事になる」と充実した表情を見せた。10勝以上で大関返り咲きとなる秋場所は1週間後に迫ったが、調整は想定以上に進んでいるという。2日から始まる二所ノ関一門の連合稽古に向けても「できるだけ参加したい」と意欲を見せた。

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元貴乃花親方が全国“巡業”プラン、豪快書道も披露

引退後初めて単独出演したCM発表会に出席し、書道パフォーマンスで挑戦の「挑」を書いた元貴乃花親方の貴乃花光司氏(撮影・佐藤礼征)

大相撲元貴乃花親方(元横綱)の貴乃花光司氏(46)が、引退後初めてとなる単独CM出演で、豪快な書道パフォーマンスに挑戦した。

20日、都内でCM発表会に出席。ふるさと納税サイト「ふるなび」の新テレビCMで、黒と着物姿に身をつつんだ貴乃花氏は「久しぶりの和装で少し昔を思い出した。背筋が伸びる思いでやった」と神妙な面持ちで話した。

貴乃花氏の「積極的に地方創生に取り組んでいきたい」という意向と、同社の事業理念である「生まれ育ったふるさとや、自分の意思で応援したい自治体に寄付することで地域活性化を支援」が合致し、今回のCM出演にいたったという。

15秒間のCMが2種類あり、貴乃花氏がそれぞれ書道で「ふるなび」を「ふるなひ」「ふるなぴ」と書き間違え、照れ笑いを浮かべる内容。書道の経験がない貴乃花氏は「習ったことがなくて自己流で拙い字になってしまった。(撮影の)当日に書道の先生が来てくれて、先生の見本の字に近づこうと思ってやりました」と話した。

囲み取材で今後、俳優業に取り組む可能性を問われると「無理ですね。俳優さんとか想像できない」と笑顔で否定。発表会では実際に書道を披露し「今回(CMに)出演できてそれもひとつの挑戦で、これからも新たな挑戦をしたい」と挑戦の「挑」の字を書いたが、一方で新たな恋人の存在を問われると「ないです」と苦笑いした。

今後は相撲の普及に努めるため、全国で“巡業”を行う可能性も出てきた。「ふるなび」を運営する「アイモバイル」が今日20日から、北海道白糠町での土俵プロジェクト開催に向けた、クラウドファンディングを開始。同プロジェクトは町内の子どもを対象に、四股を踏むなどして相撲に触れ合う機会を設け、ゲストとして貴乃花氏を呼ぶ。

関係者によると「(3月に行った)『しこあそび』に近い企画を全国津々浦々でやりたい。その第1弾」と、白糠町でのプロジェクトが成功すれば、地方巡業のような形式で今後も実施していく可能性があるという。

クラウドファンディングの実施期間は19年内で、目標金額は3000万円。集まった資金は、土俵作りなどの経費を除いて開催地に寄付する予定だ。貴乃花氏はあくまでゲストとして招かれ、5月に設立した「一般社団法人貴乃花道場」とは無関係の取り組みになる。

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貴景勝が口上「武士道精神を重んじ」大関昇進

大関昇進の伝達式で口上を述べる貴景勝(左)、右は千賀ノ浦親方(撮影・清水貴仁)

大関貴景勝(22=千賀ノ浦)の誕生だ。日本相撲協会は27日、夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会を開き、貴景勝の大関昇進を満場一致で承認した。大阪市内のホテルで行われた伝達式で使者2人(出羽ノ海親方、西岩親方)に伝達された。貴景勝は口上で「大関の名に恥じぬよう、武士道精神を重んじ、感謝の気持ちと思いやりを忘れず相撲道に精進してまいります」と述べ、地位の重みを踏まえて決意を口にした。使者が到着する前には、壇上で手をついて練習していた。汗を何度もぬぐい、緊張して落ち着かない様子だった。

過去の口上も映像で確認し、前師匠の元貴乃花親方の「不撓(ふとう)不屈」や元大関貴ノ浪の「勇往邁進(ゆうおうまいしん)」、11年に昇進した現平幕琴奨菊の「万理一空」などが印象に残ったと話していた。

22歳7カ月22日での昇進は、年6場所制が定着した58年名古屋場所以降で初土俵を踏んだ力士では、史上9位の年少大関。初土俵から所要28場所の昇進は、58年以降では幕下付け出しを除いて6位の速さとなった。

大関昇進の伝達式を前に使者が来るのを緊張した面持ちで待つ貴景勝(左)、右は千賀ノ浦親方(撮影・清水貴仁)
大関昇進の伝達式を前に使者が来るのを会場で待つ貴景勝(撮影・清水貴仁)

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貴景勝の口上「臥薪嘗胆」?幼少期言われ続けた熟語

大関昇進伝達式前日の会見で大好きな炭酸水の話題で笑顔を見せる貴景勝(撮影・小沢裕)

平成最後の新大関の口上はいかに? 大関昇進が確実な関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)が26日、東大阪市内の部屋で取材に応じた。27日に行われる夏場所(5月12日、東京・両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会を経て、大阪市内のホテルで伝達式へ臨む。前師匠の元貴乃花親方らの伝達式での口上を参考にし、自らの言葉で決意を述べる。

      ◇       ◇

春の日差しを浴びながら、新たなスタートへの気持ちも高まってきた。東大阪市の最高気温は約20度。取材対応する貴景勝から大粒の汗が噴き出した。「暖かくなったね」。千秋楽から2日。緊張とは程遠い、柔らかな表情を浮かべた。春場所前に大阪入りして1カ月以上がたち、都内で行きつけの店も恋しくなってきた。「おいしいイタリアンがあるんですよ。こっちでもおいしいもの食べてるけど…。ちょっと、東京寂しいね」と笑みがこぼれた。

伝達式で述べる口上は、すでに思い描きつつある。「完全ではないけど、ある程度言いたいことは決まっている。自分が大事にしてきたものを述べられれば」。過去の伝達式の映像もさかのぼって見た。特に印象に残ったのは、前師匠の元貴乃花親方の「不撓(ふとう)不屈」や元大関貴ノ浪の「勇往邁進(まいしん)」、11年に昇進した現平幕琴奨菊の「万理一空」。いずれも四字熟語だった。「やっぱり皆さんの言葉に大変深い意味がある。優劣はつけられない」と、全ての大関への敬意を示した。

胸に刻んできた四字熟語がある。幼少期、父一哉さん(57)から言われ続けた「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」。意味は、目的を果たすまで努力を惜しまないこと。場所前のトークイベントでは「うまくいかないことも多いけど、昔に思い描いた目標を忘れずに信じてやる」と自ら説明していた。いよいよ平成最後の新大関が誕生する。臥薪嘗胆の先につかんだ晴れ舞台で、22歳の決意に注目が集まる。【佐藤礼征】

◆臥薪嘗胆(がしんしょうたん)目的を果たすまで努力を惜しまないこと。

青空のもとで大関昇進伝達式前日の会見に臨む貴景勝(撮影・小沢裕)

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貴景勝が胸に刻む「臥薪嘗胆」27日、注目の伝達式

青空のもとで大関昇進伝達式前日の会見に臨む貴景勝(撮影・小沢裕)

平成最後の新大関の口上はいかに? 大関昇進が確実な関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)が26日、東大阪市内の部屋で取材に応じた。27日に行われる夏場所(5月12日、東京・両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会を経て、大阪市内のホテルで伝達式へ臨む。前師匠の元貴乃花親方らの伝達式での口上を参考にし、自らの言葉で決意を述べる。

  ◇    ◇    ◇

春の日差しを浴びながら、新たなスタートへの気持ちも高まってきた。東大阪市の最高気温は約20度。取材対応する貴景勝から大粒の汗が噴き出した。「温かくなったね」。千秋楽から2日。緊張とは程遠い、柔らかな表情を浮かべた。春場所前に大阪入りして1カ月以上がたち、都内で行きつけの店も恋しくなってきた。「おいしいイタリアンがあるんですよ。こっちでもおいしいもの食べてるけど…。ちょっと、寂しいね」と笑みがこぼれた。

伝達式で述べる口上は、すでに思い描きつつある。「完全ではないけど、ある程度言いたいことは決まっている。自分が大事にしてきたものを述べられれば」。過去の伝達式の映像もさかのぼって見た。特に印象に残ったのは、前師匠の元貴乃花親方の「不撓(ふとう)不屈」や元大関貴ノ浪の「勇往邁進(ゆうおうまいしん)」、11年に昇進した現平幕琴奨菊の「万理一空」。いずれも四字熟語だだった。「やっぱり皆さんの言葉に大変深い意味がある。優劣はつけられない」と全大関への敬意を示した。

胸に刻んできた四字熟語がある。幼少期、父一哉さん(57)から言われ続けた「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」。意味は、目的を果たすまで努力を惜しまないこと。場所前のトークイベントでは「うまくいかないことも多いけど、昔に思い描いた目標を忘れずに信じてやる」と自ら説明していた。いよいよ平成最後の新大関が誕生する。臥薪嘗胆の先につかんだ晴れ舞台で、22歳の決意に注目が集まる。【佐藤礼征】

大関昇進伝達式前日の囲み会見で大好きな炭酸水の話題で笑顔を見せる貴景勝(撮影・小沢裕)

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貴景勝の大関とりに師匠もしびれた「血圧500に」

千賀ノ浦部屋の披露会で千賀ノ浦親方(右)と乾杯する貴景勝(撮影・小沢裕)

<大相撲春場所>◇千秋楽◇24日◇エディオンアリーナ大阪

貴景勝の師匠、千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)は栃ノ心戦を場所で見た。「血圧が500ぐらいまで上がったんじゃないかな。今日は久しぶりにしびれた」と興奮を隠さなかった。

元横綱貴乃花親方の退職に伴い、貴景勝を預かったばかりの昨年九州場所では初優勝。そして今回の大関とり。「あのプレッシャーの中で大関を圧倒する相撲を取った。(貴景勝の)度胸をあらためて感じた」と笑顔で弟子に恐れ入っていた。

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後がない貴景勝「切り替えて」大関とりの大一番へ

逸ノ城(手前)にはたき込みで敗れる貴景勝(撮影・上田博志)

<大相撲春場所>◇14日目◇23日◇エディオンアリーナ大阪

大関の座をめぐる“入れ替え戦”の様相を呈してきた。関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)が5敗目を喫し、10勝以上が目安とされる大関昇進へ後がなくなった。鋭い出足が影を潜め、平幕逸ノ城にはたき込まれた。千秋楽は、かど番脱出へあと1勝としている大関栃ノ心との顔合わせ。勝てば昇進へ前進し、負ければ2場所連続で見送られる可能性が高い。栃ノ心は敗れると大関から陥落する。

生命線の低く鋭い出足は見られなかった。貴景勝は頭からぶつからず、もろ手で押し込むことを選択したが、下半身は置いてけぼり。幕内最重量で226キロの逸ノ城に当たりを受け止められ、前傾の貴景勝はたちまちはたき込まれた。立ち合いで先に手をつかれたのは、7日目の大栄翔戦以来今場所4回目。立ち合いのタイミングが合わなかったように見えたが「悪くはなかったと思う」と、言葉少なに語った。

千秋楽は大関の座を懸けた一番となる。相手はかど番脱出へ、あと1勝としている栃ノ心。昇進目安が10勝以上とされる中、貴景勝は勝てば2桁白星に到達する。星勘定はあくまで目安だが、平成に大関昇進した25人のうち、1桁白星で昇進直前の場所を終えた力士はいない。勝利が絶対条件だ。

崖っぷちに立たされたが淡々と前を向いた。「切り替えて、明日集中していきます」。感情を起伏させない姿は、しこ名を体現する。前師匠の元貴乃花親方が尊敬する上杉謙信の後継者で、武将の上杉景勝(かげかつ)が由来。山形県米沢市にある上杉記念館の担当者は、景勝の人物像を「無口で一喜一憂しないところがある」と説明する。貴景勝は17年初場所で新入幕を果たし、しこ名を佐藤から改めた時に「感情を表に出さない人というのは知っている。日本人の国技らしく勝っても負けても(感情を表に出さない)という精神が合っている」と好感を抱き、大関とりの重圧の中でもそれを貫いている。大一番へ、武士道を重んじる22歳の真価が問われる。【佐藤礼征】

貴景勝(左)ははたき込みで逸ノ城に敗れ5敗目を喫した(撮影・小沢裕)

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大関取るか取られるか!貴景勝と栃ノ心が千秋楽決戦

逸ノ城にはたき込みで敗れ呆然とする貴景勝(撮影・上田博志)

<大相撲春場所>◇14日目◇23日◇エディオンアリーナ大阪

大関の座をめぐる“入れ替え戦”の様相を呈してきた。関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)が5敗目を喫し、10勝以上が目安とされる大関昇進へ後がなくなった。鋭い出足が影を潜め、平幕逸ノ城にはたき込まれた。千秋楽は、かど番脱出へあと1勝としている大関栃ノ心との顔合わせ。勝てば昇進へ前進し、負ければ2場所連続で見送られる可能性が高い。栃ノ心は敗れると大関から陥落する。横綱白鵬は、無傷の14連勝で42度目の優勝へ王手。1敗の逸ノ城が追走する。

   ◇   ◇   ◇   

生命線の低く鋭い出足は見られなかった。貴景勝は頭からぶつからず、もろ手で押し込むことを選択したが、下半身は置いてけぼり。幕内最重量で226キロの逸ノ城に当たりを受け止められ、前傾の貴景勝はたちまちはたき込まれた。立ち合いで先に手をつかれたのは、7日目の大栄翔戦以来今場所4回目。立ち合いのタイミングが合わなかったように見えたが「悪くはなかったと思う」と、言葉少なに語った。

千秋楽は大関の座を懸けた一番となる。相手はかど番脱出へ、あと1勝としている栃ノ心。昇進目安が10勝以上とされる中、貴景勝は勝てば2桁白星に到達する。星勘定はあくまで目安だが、平成に大関昇進した25人のうち、1桁白星で昇進直前の場所を終えた力士はいない。勝利が絶対条件だ。

崖っぷちに立たされたが淡々と前を向いた。「切り替えて、明日集中していきます」。感情を起伏させない姿は、しこ名を体現する。前師匠の元貴乃花親方が尊敬する上杉謙信の後継者で、武将の上杉景勝(かげかつ)が由来。山形県米沢市にある上杉記念館の担当者は、景勝の人物像を「無口で一喜一憂しないところがある」と説明する。貴景勝は17年初場所で新入幕を果たし、しこ名を佐藤から改めた時に「感情を表に出さない人というのは知っている。日本人の国技らしく勝っても負けても(感情を表に出さない)という精神が合っている」と好感を抱き、大関とりの重圧の中でもそれを貫いている。大一番へ、武士道を重んじる22歳の真価が問われる。【佐藤礼征】

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元貴乃花親方、相撲文化の海外進出意欲「広めたい」

「しこあそび」で子供たちに笑顔を見せる元横綱の貴乃花光司氏(撮影・柴田隆二)

大相撲で元貴乃花親方の花田光司氏(46)が2日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われた「ONE ROOF ALLIANCE」主催の相撲イベント「しこあそび」に出席した。

終始、笑顔を絶やさなかった。午前、午後の部で約1500人の園児が参加。花田氏は土俵に立ち「まずは体をあたためよう!」「かかとを上げ下ろししよう!」と優しく四股を指導。準備運動を終え、子どもたちと相撲を取った。その後も、花田氏は子どもと保護者に特製ちゃんこを振る舞い「小さい子たちがたくさん(四股を)踏んでくれてうれしかった」と満足顔だった。

2月上旬に芸能事務所と業務提携を結び、子どもたちを対象に相撲普及を目的とした社団法人の設立を目指す。「準備している。まだしばらくはかかる。海外に向けても相撲の文化、日本の文化を広めていきたい」と、海外進出の可能性も口にした。

11日には福島・郡山市で行われる東日本大震災の復興イベント「福魂祭2019」に出席し、無料でちゃんこを振る舞う予定。関係者によると、講演会やテレビ出演のオファーも殺到しているという。

「しこあそび」で子供たちと相撲を取る元横綱の貴乃花光司氏(撮影・柴田隆二)
「しこあそび」で子供たちと四股をふむ元横綱の貴乃花光司氏(撮影・柴田隆二)

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元貴乃花親方「選挙出ません」せんだみつおにビシッ

小柳ルミ子(中央左)らと京都・宇治の龍神総宮社で豆まきをする元貴乃花親方の花田光司氏(撮影・益子浩一)

元貴乃花親方の花田光司氏(46)が3日、京都・宇治市の龍神総宮社の豆まきに参加した。

壇上で、司会のせんだみつお(71)から「選挙に出ますか」と絶妙な質問が飛び出すと、苦笑しながら「出ません」と答えた。さらに「(出ない可能性は)何%ですか」と続くと「100%です」と言い切った。

今後については社団法人を立ち上げる考えを明かした上で「お子さんに相撲を少しでも教えられるように、相撲が役立つように、健康志向で。人として生きようと思います」と語った。

小柳ルミ子(中央左)らと京都・宇治の龍神総宮社で豆まきをする元貴乃花親方の花田光司氏(撮影・益子浩一)

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元貴ノ岩「精進したい」断髪式で元日馬富士と再会

元貴ノ岩(左)の肩に手を乗せる元横綱日馬富士関のダワーニャム・ビャンバドルジ氏(撮影・河田真司)

大相撲の暴行問題で、被害者にも加害者にもなった元前頭貴ノ岩のアディヤ・バーサンドルジ氏(28)の断髪式が2日、東京・両国国技館で行われた。約370人がはさみを入れ、自身への暴行で一昨年11月に引退した元横綱日馬富士のダワーニャム・ビャンバドルジ氏(34)らが出席。一方で先代師匠の元貴乃花親方の花田光司氏(46)は来場しなかった。

   ◇   ◇   ◇

元貴ノ岩の断髪式が始まるとほどなく、東の花道から元日馬富士が入場した。一礼して土俵に上がり、故郷モンゴルの後輩にはさみを入れ、両手を肩に乗せて「頑張ってください」と声を掛けた。

17年10月、元日馬富士に元貴ノ岩は暴行された。約2カ月前には元貴ノ岩が付け人を殴った。加害者となった2人はともに責任を取って引退。巡り巡って、再び国技館の土俵に一緒に立った。

1月中旬、2人は会食し、元貴ノ岩が謝罪して和解。「はさみ、お願いします」と要請して、元日馬富士の断髪式出席が決まった。この日、報道陣から「わだかまりはないか?」と問われた元日馬富士は「だから来ている」と明言。さらに、今後が未定の元貴ノ岩について「こういうことになってしまったが、これからも自分なりに応援していきたい」とエールを送った。

元日馬富士に加え、白鵬と鶴竜の両横綱もはさみを入れた。いずれも元貴ノ岩が被害に遭った酒席に同席した面々。それでも断髪後、ツーブロック風の髪形に整えている際に元貴ノ岩は「(はさみを)入れてもらって、うれしい。いろんなことに精進したいという気持ちでいっぱい」と、感謝の思いを語った。

一方、入門以来約10年も指導を受けてきた花田氏は来場しなかった。健康状態に問題なければ、仮に定年退職していても、入門時の師匠が関取衆の断髪式に出席するのは一般的。それでも不在の先代に対し、元貴ノ岩は「感謝の気持ちでいっぱい」と話した。止めばさみを入れた現師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)は「(元貴乃花親方から)言葉はない。最初に『よろしく』と預かった時点でこれ(断髪式)も入っていると思う」とフォローした。

断髪式後のパーティーで、元貴ノ岩はカラオケでBEGINの「三線の花」を歌った。愛する人と過ごした日々を思い返す歌詞は、断髪式に臨んだ心境と重なったのかもしれない。暴力を振るった貴大将にも優しく接していた。【高田文太】

◆元貴ノ岩が関係した2つの暴行問題 17年10月25日、秋巡業で訪れた鳥取市での酒席で、日馬富士から暴行を受けた。素手やカラオケのリモコンで頭部を十数回殴打された。当時、貴ノ岩の師匠だった貴乃花親方が、鳥取県警に被害届を提出したことが、同11月の九州場所中に発覚。場所後、日馬富士は引退し、白鵬、鶴竜ら酒席にいた関取衆は減給などの処分を受けた。貴ノ岩は2場所全休し、十両に陥落したが昨秋に再入幕した。ところが昨年12月4日に冬巡業で訪れた福岡・行橋市のホテルで、忘れ物をした付け人の貴大将に暴行。その3日後に責任をとって引退した。

千賀ノ浦親方(右)のはさみ入れで断髪を終える元貴ノ岩(撮影・河田真司)

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元貴親方が来ない断髪式 モノマネで沸かす松村邦洋

貴ノ岩引退断髪パーティーで壇上に上がる、左は元貴ノ岩、右は松村邦洋(撮影・河田真司)

大相撲の元前頭貴ノ岩のアディヤ・バーサンドルジ氏(28)の断髪式が2日、東京・両国国技館で行われ、タレントの松村邦洋(51)が場内を盛り上げた。

元貴ノ岩が入門当初稽古していた、当時の貴乃花部屋とほど近い東京・中野区に住んでいた縁で、師弟ともに親交があった。松村は断髪式では動作や顔の表情だけで、その後のパーティーでは「今日は名古屋から駆けつけました」などと、最新情報を交えた声も含めて、元貴乃花親方のモノマネを披露。多くの笑いを誘っていた。

「ただ断髪するよりも、呼ばれたからにはお客さんを喜ばせたいと思って。みんな貴ノ岩を応援していましたから。もう少し(現役を)やってほしかった。白鵬を破った取組は忘れられない。あの一番は(元貴乃花)親方もほめていましたからね。さみしいです」と、壇上での明るさとは一転、静かに話していた。

散髪を終えスーツを身にまとう元貴ノ岩(撮影・河田真司)

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弟子断髪式欠席の元貴乃花親方、自らの応援会優先

名古屋で行われた「貴乃花応援会」を前に、報道陣に対応する元貴乃花親方(元横綱)(撮影・佐藤礼征)

元貴乃花親方の花田光司氏(46)は2日、東京・両国国技館で行われた元貴ノ岩の断髪式に出席しなかった。

同氏はこの日、名古屋市で行われた「貴乃花応援会」に出席。会合の前に取材に応じ、入門時から指導してきた弟子の断髪式について「(断髪式の様子は)全く見ていない。滞りなく行われたんじゃないですか」と話した。

断髪式に参加しなかった理由について多くは語らなかった。日本相撲協会を退職した直後の10月中旬に「貴乃花応援会」の開催が決定したため、12月以降に開催日が決まった元貴ノ岩の断髪式の参加は見送ったという。貴乃花応援会は午後6時開宴だったため「午前中に行われた断髪式から移動して参加できるのでは?」との問いには、一瞬間をおいて「(回答は)差し控えさせていただきます」と答えた。

昨年12月の巡業先で付け人に暴力をふるった責任を取って引退した元貴ノ岩について「(今後)10年は会わない」と、テレビ朝日系の番組で回答したが、この日は「(会うかどうか)それは本人次第。本人が外の世界で生計を立てられるようになれば近づくのでは」とした。

また、改めて政界進出を否定した。この日行われた「貴乃花応援会」は、東海地区で元貴乃花親方を応援している知人約200人と、食事やプレゼント抽選会を楽しむ会とのこと。参加費2万円は政治資金を集めるパーティーとも一部週刊誌でささやかれたが「(抽選会の)景品の費用ですから」と首を横に振った。景品は参加者の7割近くに配られる予定。昨年行われた同会で、最も高額な商品は60型の薄型テレビだったという。

今後の活動については「昔から仲のいい全国の友人たちと、相撲協会ではできなかったことをしてみたい」と笑顔で話した。普段は散歩や四股で体を動かしているという。春場所(3月10日初日、エディオンアリーナ大阪)で大関とりが期待される関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)については「理解力が高い子。(大関とりは)全国の相撲ファンが期待していると思うので、やってくれるのでは」と期待した。

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ツーブロックに元貴ノ岩 元貴乃花親方は姿見せず

散髪を終えスーツを身にまとう元貴ノ岩(撮影・河田真司)

昨年12月の大相撲冬巡業中に、付け人に暴力を振るった責任を取って引退した元前頭貴ノ岩のアディヤ・バーサンドルジ氏(28)の断髪式が2日、東京・両国国技館で行われた。

自身に対する暴行事件で、一昨年11月に引退した元横綱日馬富士や、白鵬、鶴竜の現役両横綱ら約370人がはさみを入れた。最後は師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)が止めばさみを入れた。入門時から指導を受けてきた先代師匠の元貴乃花親方の花田光司氏は断髪式にも、断髪式後のパーティーにも来場しなかった。

断髪後は、ツーブロック風の髪形にセットし「(頭部が)少し軽くなりました」と笑い、黒のスーツに身を包んだ。終始、涙は見せず、寂しい気持ちがあるか問われても「特にない」と答えた。それでも、整髪の最中には「力士人生の最後だなと思った。いろんな人に支えてもらったので、ところどころ取組が浮かんできた」と、静かに話した。「1番の思い出は横綱、大関と対戦したこと」だという。

同郷のモンゴル出身3横綱が出席したことには「(はさみを)入れてもらって、うれしいです」と語った。また、この日は来場しなかったが、元貴乃花親方に対しては「感謝の気持ちでいっぱいです」と話していた。今後については未定だという。

白鵬(右)にはさみを入れてもらい、あいさつを交わす元貴ノ岩(撮影・河田真司)
断髪式で貴景勝(右)に、はさみを入れてもらう元貴ノ岩(撮影・河田真司)

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勢、最後まで諦めず「行司泣かせで賞」/大相撲大賞

7月、名古屋場所で物言いがついた勢(奥)と玉鷲の取組

<第7回日刊スポーツ大相撲大賞(4)>

今月引退した元前頭貴ノ岩の暴力問題などの不祥事に、元貴乃花親方の退職と、世間を騒がせ続けた2018年の大相撲。土俵では栃ノ心、御嶽海、貴景勝と3人も初優勝力士が誕生した。今年1年間、幕内を務めた力士が対象の連載「第7回日刊スポーツ大相撲大賞」では、そんな陰で生まれた好記録や珍記録を表彰する。

  ◇   ◇   ◇  

土俵下から審判団の協議を見守る心境はいかに-。今年1年の取組で、最も物言いをつけられた「行司泣かせで賞」を受賞したのは勢(32=伊勢ノ海)だった。

「そうなんだ…。確かに土俵際でもつれることは多かったね」と心当たりはある様子。受賞については「お互いが執念を見せたから物言いになるんでしょ? お客さんを沸かすことができてうれしいな」と、ファンの顔を思い浮かべて喜んだ。

“逆転の勢”を印象づけた。物言いがつけられた取組は全部で8番あり、5勝3敗と勝ち越し。その中でも行司軍配差し違いで3つの白星を拾った。「誇らしいこと。最後まで勝負を諦めなかったということだから」。角界屈指のイケメンで知られるが、土俵際では誰よりも泥くさかったのかもしれない。

18年は土俵外の話題でも注目を集めた。6月に女子プロゴルファー比嘉真美子との婚約を発表。直後の7月の名古屋場所では横綱鶴竜を破り、自身5度目の金星を挙げた。この1年を「彼女(比嘉)のおかげで頑張ることができた」と感謝。西前頭11枚目で出発する初場所へ「間一髪の勝負を諦めないようにしたい」と話した。【佐藤礼征】

「物言い」取組5傑

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隠岐の海…追い込まれ「最優秀投手賞」/大相撲大賞

11月、九州場所13日目、松鳳山(左)をすくい投げで破る隠岐の海

<第7回日刊スポーツ大相撲大賞(2)>

今月引退した元前頭貴ノ岩の暴力問題などの不祥事に、元貴乃花親方の退職と、世間を騒がせ続けた2018年の大相撲。土俵では栃ノ心、御嶽海、貴景勝と3人も初優勝力士が誕生した。今年1年間、幕内を務めた力士が対象の連載「第7回日刊スポーツ大相撲大賞」では、そんな陰で生まれた好記録や珍記録を表彰する。

    ◇    ◇

隠岐の海(33=八角)が「最優秀投手賞」を受賞した。今年6場所で挙げた44勝のうち、13勝が投げ技での白星。横綱白鵬と並んで最多だった。昨年は6場所すべて幕内に在籍した力士の中で、最も番付が上下した「ビッグウエーブ賞」を獲得。2年連続の受賞となった。「今年は追い込まれてからの投げで勝った取組が多かったかなあ」。11勝を挙げた九州場所では土俵際での逆転の投げが多かったためか、自虐的に振り返った。

しかし、投げ技で勝利した13番を見返すと、ほとんどの取組で四つに組んで主導権を握っている。左差しから長いリーチを生かして右上手でまわしをつかみ、豪快に相手を転がしていた。「あまり記憶はないけど…賞をもらうのは何だかんだうれしい」。時間をかけて喜びをかみしめた。

33歳のベテラン。若手の頃に比べ、体力の低下を実感している。冬巡業のとある日、小結貴景勝らを横目に「彼らはまだまだ元気ですよ。おじさんは、ゆっくり仕上げていきます」と不敵な笑み。初場所で幕内では自身最多となる、4場所連続の勝ち越しを目指す。【佐藤礼征】

「投げ」の勝利5傑

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高安「くたびれ損賞」受賞に深いため息/大相撲大賞

「1敗」あたりの所要時間

<第7回日刊スポーツ大相撲大賞(1)>

今月引退した元前頭貴ノ岩の暴力問題などの不祥事に、元貴乃花親方の退職と、世間を騒がせ続けた2018年の大相撲。土俵では栃ノ心、御嶽海、貴景勝と3人も初優勝力士が誕生した。今年1年間、幕内を務めた力士が対象の連載「第7回日刊スポーツ大相撲大賞」では、そんな陰で生まれた好記録や珍記録を表彰する。第1回は取組時間に注目。1敗あたりの取組が最も長い「くたびれ損賞」は大関高安(28=田子ノ浦)、逆に1勝に要した時間が最も短い「省エネ賞」は前頭大翔丸(27=追手風)だった。

 ◇  ◇  ◇

今年、3度も優勝次点となった高安は「くたびれ損賞」の受賞に深いため息をついた。「あんまり良い記録ではないですよね…」。6場所すべて幕内だった対象の33人の中で、敗れた取組時間の長さはダントツの平均21秒3。2位で平均15秒5の横綱白鵬より6秒近くも長い。最後まであきらめない取り口は称賛に値するが、高安は「自分の相撲を取れていない証拠。攻めきれていないから時間ばかりかかって最後に負ける」と分析。「やはり攻めきることが大事」と、初優勝への課題だと戒めていた。

一方、高安とは反対に、勝った取組時間が最も短い「省エネ賞」は大翔丸で、平均3秒7だった。結果を受けてのトーンも正反対。「どんどん短くしていきたい。1秒台を目指す」と笑顔で語った。得意は突き、押しだけに、短時間での白星の積み重ねは、内容でも圧倒した証明にもなる。

今年通算で高安は56勝19敗15休、大翔丸は41勝49敗だった。大翔丸は黒星も含めた全取組でも最短の平均4秒24。2位で前頭阿炎の平均5秒38より1秒以上も短い。巡業や稽古もあり単純計算はできないが、本場所だけで考えれば、勝敗に関係なく1秒で約5万円稼ぐ計算。大翔丸は「マジで!? じゃあ、もっと長く取った方がいいの?」。どこまで冗談か分からないテンションだったが、もちろん違います…。【高田文太】

「1勝」あたりの所要時間

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