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宇良が連続2ケタ王手「体うまく反応」一気寄り切り

貴健斗(右)を攻める宇良(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇14日目◇27日◇東京・両国国技館

東十両7枚目宇良(28=木瀬)が、西十両11枚目貴健斗を下して、2桁に王手をかけた。相手の突き押しを見極めながら足取りを狙いにいき、足は取れなかったが流れで左を差し、一気に前に出て寄り切った。「体がうまく反応してくれたと思います。チャンスが来てからも落ち着いて取れたと思います」と振り返った。

左ふくらはぎの肉離れで9日目に途中休場し、11日目から再出場して白星を9まで積み上げた。狙うは2場所連続の2桁勝利。「気を抜かずに2桁乗せられるように頑張りたい」と千秋楽に全てをかける。

宇良(左)は寄り切りで貴健斗を破る(撮影・小沢裕)
貴健斗を寄り切りで破り、勝ち名乗りを受ける宇良(撮影・河田真司)

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新十両の貴健斗5日目に初白星「何とか勝てました」

武将山(右)を突き落としで破る貴健斗(撮影・河田真司)

<大相撲春場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館

新十両の西十両11枚目・貴健斗(25=常盤山)が、5日目にようやく初白星を飾った。同じ新十両の武将山に攻め込まれたが、土俵際で執念の突き落としが決まった。「あせらずいけたのがよかった。何とか勝てました」と息をはずませた。

先場所まで大関貴景勝の付け人を務めた。「勝ち負けは気にするな」「真っすぐいけ」が教え。この一番もひたすら前に出続けた。「(最後は)反応しかない。考えて相撲はとれないですから」。必死のパッチでつかんだ1勝から、逆襲を開始する。

武将山(左)と攻め合う貴健斗(撮影・鈴木みどり)

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新十両の貴健斗4連敗も「今場所で一番動けていた」

錦木(手前)は貴健斗を押し出しで破る(撮影・小沢裕)

<大相撲春場所>◇4日目◇17日◇東京・両国国技館

新十両の西十両11枚目・貴健斗(25=常磐山)は、初日から4連敗となった。「今場所の中では一番動けていた」と立ち合いから激しい突き押しで攻めていった。しかし我慢できずに引いたところ、錦木を呼び込んでしまった。

先場所まで付け人を務めていた大関貴景勝からは「真っすぐいけ」とアドバイス。関取初白星が出ない厳しい状況にも「『勝ち負けは気にするな』は以前から言われていることなんで」。

とにかく愚直に前へ出る相撲を目指す。「悪いところはたくさんある。それを直してまた、明日。少しずつでも調子を上げていきたい」と気持ちを入れ直した。

貴健斗(右)を押し出しで破る錦木(撮影・中島郁夫)

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新十両貴健斗3連敗「体がまだ」毎日相撲とる状況に

錦富士(右)に寄り切りで敗れる貴健斗(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇3日日◇16日◇東京・両国国技館

新十両の西十両11枚目・貴健斗(25=常磐山)は、錦富士に敗れ初日から3連敗となった。

「(立ち合いが)ちょっとダメでした」と思う通りに先手がとれていない。先場所までとは違い、毎日相撲をとる状況にも「切り替えるようにしているが、体がまだそういう感じにできていない」と明かした。まずはほしい1つの白星。流れを変えるには勝つしかない。

錦富士に寄り切りで敗れ土俵を引き揚げる貴健斗(撮影・鈴木正人)

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新十両貴健斗は黒星スタート「力発揮できなかった」

千代の海(右)と攻め合う貴健斗(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇初日◇14日◇東京・両国国技館

新十両の西十両11枚目・貴健斗(25=常磐山)は黒星スタートとなった。「硬さがあってぎこちなかった。所作とか違うんで硬さがあった。自分の力を発揮できなかった」。

敗戦の悔しさも、大きな経験となる。「流れも分かったので、自分の相撲をしっかりとっていきたい」とすぐに気持ちを切り替えた。

千代の海(右)に押し出しで敗れる貴健斗(撮影・鈴木正人)

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2年ぶり十両の土俵、炎鵬に注目 初日十両取組

炎鵬

日本相撲協会は13日、大相撲春場所(14日初日、両国国技館)の初日と2日目の取組を発表した。

新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査の結果、山響部屋付きの小野川親方(元前頭北太樹)と、尾上部屋付きの音羽山親方(元前頭天鎧鵬)の2人に、新型コロナ陽性を確認。力士に濃厚接触の可能性もあるため、その結果を待っていたが、両親方以外に陽性は確認させず、12日に審判部が開いた取組編成会議で決めた取組をこの日、発表した。

初場所では新型コロナウイルスの影響で、幕内7人、十両9人の休場者を出したが、今場所の関取衆の休場は、左足負傷の横綱鶴竜(35=陸奥)ただ1人となった。

十両では、幕内から陥落し2年ぶりに十両の土俵に上がる東4枚目の炎鵬(26=宮城野)が注目される。2年前の夏場所の新入幕以来、幕内の座を守っていたが、昨年11月場所で3勝12敗と大負けし先場所、東十両3枚目に陥落。その先場所は、新型コロナウイルスの陽性反応が出た横綱白鵬の濃厚接触者として、部屋全員の休場措置が取られ全休。今場所は1枚、番付を下げて臨む。初日は千代ノ皇(29=九重)と対戦する。業師の宇良(28=木瀬)との好勝負も熱戦が期待される。その宇良は千代鳳(28=九重)と初日に対戦する。

新十両の貴健斗(25=常盤山)は千代の海(28=九重)と、武将山(25=藤島)は錦木(30=伊勢ノ海)と戦う。関取初陣を白星で飾れるか注目される。

初日の十両取組は以下の通り(左が東)。

王  鵬-一山本 

武将山 -錦  木

常幸龍 -錦富士 

千代の海-貴健斗 

東白龍 -矢  後

貴源治 -白鷹山 

水戸龍 -松鳳山 

旭大星 -東  龍

宇  良-千代鳳 

若元春 -旭秀鵬 

美ノ海 -佐田の海

炎  鵬-千代ノ皇

千代丸 -大翔丸 

石  浦-天空海

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隆の勝「思いきり行くだけ」過去1度の対横綱へ意欲

隆の勝(2020年12月10日撮影)

新三役から2場所連続で勝ち越し、大相撲春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)を、3場所連続の関脇で臨む隆の勝(26=常盤山)が5日、朝稽古後に報道陣の電話取材に応じ、近況を語った。

この日は、十両の貴源治、貴健斗の関取衆と15番ほど相撲を取って汗を流した。

16日に東京・台東区橋場から、板橋区前野町に移転した新しい部屋は、あらためて稽古場の広さを実感。「環境はいいですね。稽古がしやすいです。(土俵回りでも)すり足とか、いろいろ出来る」と充実した稽古環境を喜んでいる。

再入幕から3場所目の昨年春場所で初の三賞(敢闘賞)を受賞し、12勝3敗で優勝次点の成績を収めた。以降は5場所連続で勝ち越し中と、幕内上位に定着。この1年を「関脇で2場所連続勝ち越せている。力はついてきたかなと思う。(2ケタ勝利は)もちろん毎場所、思っている」と意欲を見せた。さらに上を目指すべく「体の芯の強さだったり、メンタル面もそうですけど、充実したときにいい成績が残せると思っているので、これから稽古して、いい状態で場所に持って行ければ」と精神面の安定を自分に求めた。

関脇を2場所務めて得られたことは「一番はメンタル。押しだけじゃ通用しない人もいるので、よく頭を使うようになったかもしれない」と柔軟性も備わったようだ。

上位には定着しているが、横綱が休場続きのため、対横綱は昨年7月場所の白鵬戦(突き落としで負け)1回しかない。今度こそ、両横綱の出場を期待したいところで、そうなれば「思いきり行くだけ。本当に胸を借りるつもりで思い切り行きます」と全精力をつぎ込む。その春場所に向けて「活躍して2ケタ勝てるように頑張って一生懸命、相撲を取っていきたいと思います」と、実直な人柄を示すような言葉を残した。

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貴景勝「万全な状態で出ることが大事」問題なし強調

貴景勝(21年1月撮影)

大相撲春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)を、3度目のかど番で迎える大関貴景勝(24=常盤山)が5日、朝稽古後に報道陣の電話取材に応じ、近況を語った。

この日の稽古は、幕下以下の若い衆相手に相撲を取った。1日の番付発表後から土俵に入って相撲を取る稽古を始め、6日以降に部屋の関脇隆の勝、十両貴源治、貴健斗といった関取衆相手の稽古を再開するという。

綱とり場所だった1月の初場所は一転、左足首を痛め10日目から休場。「確認しながらやる部分も必要だと思うし、怖がってもしょうがない。しっかり動きを確認しながら、どんどん稽古できたら。あとは悪化させないで、さらに良くしていくこと」と前向きに話し、春場所出場には「それはもう全然(問題)ない。大丈夫です。もちろん出ます。万全な状態で出ることが大事なんで、よく考えながら稽古して初日に、いい状態で臨めたらと思っている」と、問題なしを強調した。

体重は前回測定時から17キロ減の166キロに。それも「鍛え方を少し変えたら体重が少し落ちた感じ。しっかり食べている」と話した。一部で体重過多を指摘する声もあったが、減量を意識したわけでも、食事量を抑えたわけでもなく、自然と落ちたという。動きも問題なく、春場所では「しっかり自分のいい形をもう1回考えて、自分の相撲を取り切れたら」と話した。

兵庫県出身の貴景勝にとって、通年の春場所は大阪開催で“準ご当所”だった。「大阪場所がないのは残念ですけど、こういう(コロナ禍の)時なので、いろんな人に元気を出してもらえるような相撲を一生懸命、取っていきたい」と健闘を誓った。

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高安、御嶽海、大栄翔が小結 幕内十両一覧/新番付

高安(2020年11月9日撮影)

日本相撲協会は1日、新型コロナウイルス感染防止の観点から、通常の大阪から東京開催に変更した大相撲春場所(14日初日、東京両国国技館)の新番付を発表した。十両以上の番付は以下の通り。

<東>  <西> 

 【横  綱】   

白  鵬    鶴  竜

 【大  関】

正  代    朝乃山

貴景勝

 【関  脇】   

照ノ富士    隆の勝

 【小  結】

高  安    御嶽海 

        大栄翔

 【前  頭】   

宝富士  <1>  阿武咲 

北勝富士 <2>  若隆景 

明  生 <3>  志摩ノ海

霧馬山  <4>  妙義龍 

遠  藤 <5>  隠岐の海

玉  鷲 <6>  逸ノ城 

栃ノ心  <7>  輝   

琴ノ若  <8>  翔  猿

千代の国 <9>  豊昇龍 

翠富士  <10>  竜  電

千代大龍 <11>  琴勝峰 

明瀬山  <12>  碧  山

照  強 <13>  千代翔馬

琴恵光  <14>  剣  翔

豊  山 <15>  英乃海 

魁  聖 <16>  大奄美 

 【十  両】   

徳勝龍  <1>  天空海 

石  浦 <2>  大翔丸 

千代丸  <3>  千代ノ皇

炎  鵬 <4>  佐田の海

美ノ海  <5>  旭秀鵬 

若元春  <6>  千代鳳 

宇  良 <7>  東  龍

旭大星  <8>  松鳳山 

水戸龍  <9>  白鷹山 

貴源治  <10>  矢  後

東白龍  <11>  貴健斗 

千代の海 <12>  錦富士 

常幸龍  <13>  錦  木

武将山  <14>  一山本 

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徳勝龍、幕内Vから5場所で十両は史上最速/新番付

徳勝龍(2021年1月10日撮影)

日本相撲協会は1日、新型コロナウイルス感染防止の観点から、通常の大阪から東京開催に変更した大相撲春場所(14日初日、東京両国国技館)の新番付を発表した。

入幕の新顔はなく、返り入幕は3人。先場所十両優勝の剣翔(29=追手風)は5場所ぶり、英乃海(31=木瀬)は17場所ぶりの幕内復帰。英乃海は弟が西前頭8枚目の翔猿(28=追手風)で、新たな兄弟同時幕内は14年春場所の千代鳳&千代丸以来、史上9組目となった。大奄美(28=追手風)は5場所ぶりの幕内復帰を果たした。

また初場所で幕内の東前頭8枚目だった徳勝龍(34=木瀬)が十両に陥落したが、幕内優勝経験者の十両陥落は史上14人目。優勝場所から5場所での十両陥落は元小結若浪の7場所を抜いて最速となってしまった。

既に発表されている、晴れて関取の新十両は2人。貴健斗(25=常盤山)は、現在の師匠(元小結隆三杉)が先代(元関脇舛田山)から部屋継承後としては初めての新十両。熊本県からは19年名古屋場所の竜虎以来、戦後34人目の関取誕生となった。また武将山(25=藤島)は、現師匠の部屋創設後としては10年九州場所の剣武以来、2人目の関取誕生。茨城県からは、18年初場所の天空海以来、戦後22人目の新十両となった。再十両は2人。錦富士(24=伊勢ケ浜)は2場所ぶり、一山本(27=二所ノ関)は7場所ぶりの十両復帰を果たした。

大相撲春場所は、12日の取組編成会議で初日と2日目の対戦相手が決定。14日の初日を迎える。

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常盤山部屋が台東区→板橋区に移転「心機一転」親方

引っ越し作業が行われた東京都板橋区前野町の常盤山部屋

大相撲の常盤山部屋が16日、東京・台東区橋場から板橋区前野町に移転した。

新しい部屋は東武東上線・ときわ台駅から徒歩15分ほどで、物件は3階建て。電話取材に応じた師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)によると、元々は建材を扱う会社だったという。2階は若い衆が住む大部屋、1階が稽古場で、地下1階は物置として使用する。

この日の引っ越し作業では早速、新調した部屋の看板を設置した。師匠は「長さは1メートル30から40センチ。(台東区橋場の部屋に設置していたものに比べて)倍以上の大きさで、幅も広いから大きく感じますね」と説明した。現在はブルーシートで覆っているが1階の土俵はすでに完成しており、19日から新拠点での稽古が始まる。テッポウ柱は2本から1本となるものの、稽古場は広くなっているという。

台東区橋場の部屋は4月に再雇用制度の任期が終わる先代常盤山親方の千賀ノ浦親方(元関脇舛田山)の自宅で、16年4月の部屋継承時から21年4月末までに拠点を移すように取り決めていた。

初場所後に貴健斗の新十両昇進が決まり、大関貴景勝ら力士10人中4人が白い稽古まわしを締める。活気ある部屋を束ねる常盤山親方は「引っ越して心機一転。みんなでもっともっと頑張っていきたい」と、部屋のさらなる繁栄を誓った。

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貴景勝は心機一転「また新しい部屋で頑張っていく」

春場所に向けて稽古をする貴景勝(日本相撲協会提供)

大関貴景勝(24=常盤山)が10日、朝稽古後に報道陣の電話取材に応じ、近況を語った。

綱とりが一転、左足首を痛め10日目から休場した初場所後は、2日から稽古を再開したが、この日も「しっかり基礎をやって、足首と並行して自分の体を焦らず作っている段階」と土台作りに専念している。土俵の中での稽古については「体が出来たらすぐにでもやりたい。早く土俵の中での稽古が出来るに越したことはない」とした。そのため20日から始まる各部屋の関取衆による合同稽古も「自分の体次第」と見通しを立てなかった。

先場所の負け越しは負傷による要因が大きかったが、そこは貴景勝らしく「負けるというのは、まだまだなのでまた稽古して強くなるしかない。(場所前は)自分の中ではやりきったけど、実力がないからああいう展開になった」と言い訳は避けた。埼玉栄高の先輩にあたる大栄翔(27=追手風)の初場所初優勝は「同じ突き押しでもタイプが違うけど、いい刺激をもらいました」とカンフル剤にはなったという。

今月中旬には常盤山部屋が、現在の東京都台東区橋場から板橋区前野町に移転する。貴乃花部屋から当時の千賀ノ浦部屋に移籍し、約2年を過ごした隅田川に程近い現在地の部屋での稽古も最後。「移籍してから、ずっとここで鍛えさせてもらったので少し寂しい気持ちもあるけど、また新しい部屋で頑張っていきたい」と心機一転にする。

うれしいこともある。長らく付け人をしていた貴健斗(25)の新十両昇進だ。「自分とずっと下の時から一緒だったので本当にうれしい。ついてもらったしサポートしてもらったので、上がってくれたことがうれしい。勝ち越してナンボなので切磋琢磨(せっさたくま)していきたい」。この日、25歳の誕生日を迎えた1学年上にあたる兄弟子の朗報も味方にする。

一方、埼玉栄の後輩で、部屋は違っても付け人を務めていた元横綱大鵬の孫で、初場所新十両だった王鵬(20=大嶽)は、十両の壁にはね返されて5勝10敗で負け越し。大阪から東京開催になった大相撲春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)での幕下陥落は避けられない状況だが、後輩に対しても「関取に上がったら自分の考えでやらないといけない。(十両に)上がったら自分で乗り切るしかないのかな、と思っています」と先輩からのエールを送ることも忘れなかった。

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関取はコロナ休場の救済なし 据え置きなら影響大

両国国技館(2021年1月10日撮影)

日本相撲協会は27日、大阪での開催を目指す大相撲春場所(3月14日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議を開き、新型コロナウイルス感染の影響で初場所を全休した力士65人の成績について協議した。幕下以下の力士は番付据え置きとしたが、十両以上の関取は番付据え置きにはしなかった。また、貴健斗(24=常盤山)と武将山(25=藤島)の新十両昇進を発表した。再十両は、一山本と錦富士の2人。

   ◇   ◇   ◇

報道陣の電話取材に応じた伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)は「関取衆に関しては休んだ力士全員の公平性を保ちながら番付を作成しました」と説明した。新型コロナの影響で休場した幕下以下の力士については、番付据え置きの救済措置をとったと明言。一方で、新型コロナの影響で休場した十両以上の関取については「全員を公平にして番付を決めたということ。そういう言い方しかできない」と番付据え置きにしたかどうかは明言しなかった。

しかし、関係者によると、出場力士の成績に配慮した形で、休場した力士の番付を微変動させたという。新型コロナの影響による休場者は、幕内では42人中6人、十両では28人中9人と多かった。番付を据え置きにした場合、出場力士の番付変動に大きく影響を及ぼすため、十両以上の力士については番付据え置きの措置をとらなかったという。

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武将山が新十両「素直にうれしい」藤島親方初の関取

春場所での新十両昇進が決まりリモートでの会見に臨む武将山(日本相撲協会提供)

日本相撲協会は27日、大相撲春場所(3月14日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議を開き、武将山(25=藤島)の新十両昇進を決めた。元大関武双山の藤島親方が育てた力士としては、初の関取となる。

初場所は東幕下2枚目で4勝3敗とぎりぎりの勝ち越しで昇進を決めただけに「素直にうれしいです。師匠から電話があって知りました。うれしかったけど、気を引き締めて来場所に向けて頑張らないと、と思った」。体重は170キロ台も身長172センチと小柄で押し相撲が武器。師匠の藤島親方は「丸い体を武器に前に出る相撲が脅威になる。前に出る相撲を徹底してとれれば」と期待した。

高校相撲の名門、埼玉栄高の出身。同期入門の貴健斗と同時に新十両昇進となった。「ずっとライバルでやってきた。負けたくないんで、これからも切磋琢磨(せっさたくま)して頑張りたい」。もう1人、刺激を受けた存在が部屋の後輩、鈴木(20)だった。グイグイ番付を上げて昨年11月場所では西幕下11枚目と、関取の座も射程圏にとらえた逸材。幕下上位の壁に阻まれていた武将山だが「部屋の弟弟子の鈴木の存在が大きくて負けたくなかった。悔しい思いをしてきて、身近に鈴木が入ってきてより一層気が引き締まった」と話す。

新十両場所に向けて、「15日間毎日相撲をとるんで体力、精神面も強くしていきたい。前に出る真っ向勝負で頑張りたい。師匠のように押し相撲で活躍できる力士になりたい」。初場所も突き、押しを徹底した大栄翔が初優勝を飾った。差さない、まわしを取らない、そして引かない。押し相撲を極めて、さらに上の番付を目指していく。

春場所での新十両昇進が決まりリモートでの会見に臨む武将山(右)と師匠の藤島親方(日本相撲協会提供)

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貴健斗が十両昇進「平常心」突き押し相撲が武器

春場所での新十両昇進が決まりリモートでの会見に臨む貴健斗(日本相撲協会提供)

日本相撲協会は27日、東京・両国国技館で春場所の番付編成会議を開き、貴健斗(25=常盤山)の新十両昇進を決めた。都内の部屋でリモートでの会見に臨んだ貴健斗は「喜びはあるけど、いつも通り平常心です」と、落ち着いた表情で関取の座をつかんだ心境を明かした。

14年初場所の初土俵から7年かかった。アマチュアでは高校相撲の強豪、鳥取城北高で3年時に主将を務めるなど活躍。序ノ口デビューから所要4場所で新幕下昇進を果たすなど期待されたが、幕下上位で停滞する期間が長かった。「精神的に未熟だったので時間がかかった。(性格的に)ネガティブなところもあったので…」。転機は2年前、同部屋の大関貴景勝からの言葉だったという。「『(新十両昇進を)2年と決めてやらないと、膝のけがもあるし、分からなくなるぞ』と。目標を立てていけと言われて、覚悟を決めた」。

東幕下38枚目だった昨年初場所から6場所連続の勝ち越しで新十両を射止めた。会見に同席した師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)も「関取衆(貴景勝、関脇隆の勝、十両貴源治)に胸を出されて、ぶつかりで泥だらけになっていた。押し相撲は(ぶつかりが)特に大事」と振り返る。旧貴乃花部屋付きの親方として、「水田」のしこ名の時から貴健斗を見ていた同親方は「入ったときから真面目。コツコツとやっていた」と、柔和な笑顔を見せた。

丸太のような太ももが支える突き押し相撲が武器。「(太ももは)2、3年前に測ったときは80センチくらいだった。今はもうちょっと大きくなっているかも」。旧貴乃花部屋の時に先代師匠の貴乃花親方(元横綱)から突き押しに徹するように指導を受け、地道に磨いてきた。

同時昇進を決めた藤島部屋の武将山は同学年の同期生で「ライバルというより戦友。苦手な相手ではあるので、十両では借りを返したい」と意気込む。初めての15日間。「まずは十両で勝ち越すこと。できるだけ早く幕内に上がりたい」と次の目標を設定した。

春場所での新十両昇進が決まりリモートでの会見に臨む貴健斗(日本相撲協会提供)
春場所での新十両昇進が決まりリモートでの会見に臨む貴健斗(右)と師匠の常盤山親方

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初土俵が同じ貴健斗、武将山ら4力士が十両昇進

貴健斗(2020年10月22日撮影)

日本相撲協会は27日、大阪での開催を目指している大相撲春場所(3月14日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議を開き、十両昇進力士4人を発表した。

新十両は2人で、貴健斗(24=常盤山)と武将山(25=藤島)。

貴健斗は相撲の強豪・鳥取城北高から貴乃花部屋に入門し14年初場所初土俵。同部屋の閉鎖に伴い、大関貴景勝らとともに千賀ノ浦部屋に転籍(師匠の年寄名跡交換により現在は常盤山部屋)。幕下に長く定着していたが、自己最高位の西幕下筆頭で臨んだ今月の初場所で5勝2敗の成績を収め、約7年で念願の関取の座を射止めた。

その貴健斗と高校時代に強豪校同士でライバル関係にあった武将山は、貴景勝や初場所優勝の大栄翔らを輩出した埼玉栄高から藤島部屋に入門し、やはり14年初場所で初土俵。こちらも幕下に約5年も定着したが、自己最高位(東幕下2枚目)の初場所で4勝3敗の成績で、初土俵が同じ貴健斗とともに新十両昇進を果たした。

再十両は19年九州場所以来、7場所ぶり復帰の一山本(27=二所ノ関)と、2場所ぶりの十両復帰となった錦富士(24=伊勢ケ浜)の2人だった。

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貴健斗が来場所の新十両確実に、貴景勝助言も力に

村田(左)を押し出しで破る貴健斗(撮影・河田真司)

<大相撲初場所>◇14日目◇23日◇東京・両国国技館

西幕下筆頭の貴健斗(25=常盤山)が、来場所の新十両昇進を確実にした。

7番相撲で東幕下8枚目村田を押し出して5勝2敗とした。立ち合いから相手を突き起こし、出足に任せて一気の攻めだった。

関取の座をほぼ手中に収めた。アマチュアでは高校相撲の強豪、鳥取城北高3年時に主将を務めるなど活躍。14年初場所が初土俵で、将来の関取候補として期待を集めたが、幕下上位で停滞する期間が長かった。「だいぶ時間がかかったけど、いろんなことがあって、力をつけてこられて良かった」と大粒の汗をぬぐった。

大関貴景勝の付け人を務め、場所前はともにバーベルを扱ったトレーニングに励み、助言ももらってきた。「体の使い方とかを(貴)景勝関に教えてもらって、それも力になって本場所に生きている」とうなずいた。

来場所から関取として土俵に上がる見通し。「来場所は15日間強い相手と当たる。稽古していかないと」と、さらなる成長を誓った。

村田を押し出しで破り、勝ち名乗りを受ける貴健斗(撮影・河田真司)

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貴健斗が新十両昇進に前進「集中して気を抜かずに」

一山本(右)を引き落としで破る貴健斗(撮影・江口和貴)

<大相撲初場所>◇11日目◇20日◇東京・両国国技館

西幕下筆頭貴健斗(24=常盤山)が、新十両昇進に前進した。

6番相撲で関取経験者の西幕下3枚目一山本を下し、4勝2敗として勝ち越しを決めた。立ち合いから威力のある突っ張りで相手を後退させた。最後は引き落とし。取組後は呼吸を整えながら「いつも通りの自分の相撲を取れた」と振り返った。

アマチュア時代は高校相撲の強豪校、鳥取城北高で3年時は主将として活躍。旧貴乃花部屋に入門して14年初場所で初土俵を踏んだ。長く幕下に定着していたが、自己最高位の西幕下筆頭で勝ち越し。入門から約7年。関取の座に大きく近づいたが「まだあと一番あるので集中して、気を抜かずにいきたい」と平常心を保つ。

大関貴景勝の付け人を務め、精神面で助言をもらうことも多い。「(貴景勝に)しっかり教えてもらったことをできるようにやっている」。大関は10日目から途中休場したが、自身の活躍で部屋に明るい話題を届ける。

一山本(右)を引き落としで破った貴健斗(撮影・江口和貴)

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幕下宇良が3連勝「奇跡的なこと」復活へ着々

貴健斗(右)を押し出しで破る宇良(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>6日日◇18日◇東京・両国国技館

元幕内の西幕下5枚目宇良(28=木瀬)が、貴健斗(千賀ノ浦)を押し出し、3連勝を飾った。

「駆け引きを感じた」という立ち合い、低く潜り込み足取りから一気の攻め。「うまくいってよかった。狙ったわけじゃなくその場、その場でうまくかみ合ったと思う」。結果的に会心の相撲となった。

両膝の大けがで序二段まで番付を落とし、昨年九州場所で復帰を果たしてから5場所目。勝ち越しを重ねて順調に番付を戻してきた。一気に十両復帰も狙える地位での3連勝を「自分としては奇跡的なことと思う」。今もリハビリ中という膝の不安は消えず、「ここまできたらあと1番勝ちたい。(関取復帰は)考えられる枚数ではない。むしろここから2、3年かかるかもしれない。あまり自信ない」と控えめに話す。

同年代の関脇御嶽海らは幕内上位で活躍。宇良は「気にしていない」と話し、「最近読んだ本に『人と比べると不幸になる』とあった。同年代や同級生が上がってきたとか、関係ないと思っている」。自分のことだけを信じ、じっくりと復活ロードを歩む。

宇良(右)は貴健斗を押し出しで破る(撮影・山崎安昭)
勝ち名乗りを受ける宇良(撮影・滝沢徹郎)

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貴景勝「順調」に稽古打ち上げ 焦りなく秋場所へ

朝稽古を終え報道陣の質問に笑顔で答える貴景勝(右)。左は貴大将(撮影・河田真司)

1場所での大関返り咲きを目指す関脇貴景勝(23=千賀ノ浦)が5日、秋場所(8日初日、東京・両国国技館)前の稽古を打ち上げた。都内の部屋で基礎運動や立ち合いの確認、幕下貴健斗のぶつかり稽古に約10分間胸を出すなどして、汗を流した。

5月の夏場所で右膝を負傷して同場所を途中休場し、7月の名古屋場所も全休だった。前日4日に続いて相撲は取らなかったが、これまでの調整については「順調だと思う。(相撲を取る稽古よりも)基礎の方が疲れる。昔から基礎で強くなってきたと思っている」と、納得の稽古を強調。「あとはコンディショニング」と、6、7日は休養や自主的なトレーニングに充てる計画だ。

前日4日は、稽古後に師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)に右膝の状態が思わしくないと報告していた。一転してこの日は好調と報告。千賀ノ浦親方が「膝はどうだ?」とたずねると「調子はいいです」と回答したという。同親方は「日によって違うみたい。昨日(4日)は調子が良くなかったけど。いい方向にいくと思う。本場所の一番に強いタイプ。(秋場所は)もちろん出場します」と期待した。全休を説得させた名古屋場所とは違い、堂々と送り出すことになる。

貴景勝自身も関脇に陥落したが、焦りや悲観することはない。「落ちたことは事実。関脇は関脇。ケガで幕下に落ちた人とか、自分よりも大変な人はたくさんいる。自分は1つ落ちただけ」と、心が揺れ動くこともない。3日には同部屋の十両貴ノ富士による、2度目の付け人への暴力が判明したが「自分はやるべきことをやるだけ。自分には、まったく影響はない」と言い切った。むしろ部屋頭として、部屋の力士らに訴えるように「集中しないといけない。僕らは、やるべきことをやるだけ」と、周囲を気遣うように話した。

秋場所で10勝以上を挙げれば大関に復帰できる。「(大関昇進目安の)3場所33勝、平均11番よりは、10番でつかみたい。でも、つかめなくても腐らずもう1回。10番が、そんなに甘くないことは分かっている。(秋場所で)成績が良くなくても腐らず、3年、5年先を」。23歳にして、目先の白星にとらわれず、将来を見据えていた。

貴健斗(左)を指導する貴景勝(撮影・河田真司)

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