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栃ノ心9連勝、1敗で白鵬、鶴竜、千代の国 夏場所

白鵬

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館


 単独トップの関脇栃ノ心(30=春日野)は前頭3枚目大栄翔(24=追手風)をつりながら寄り切って初日から9連勝を飾り、大関昇進に王手をかけた。10日目は4勝5敗の前頭4枚目千代大龍(29=九重)と対戦する。

 1敗で追う3人もそろって勝った。2場所連続休場から復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は前頭5枚目琴奨菊(34=佐渡ケ嶽)を右からの上手投げで下した。初の2場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)は前頭4枚目正代(26=時津風)を押し出した。前頭11枚目千代の国(27=九重)は同14枚目豪風(38=尾車)を突き出した。

 3勝5敗だった大関豪栄道(32=境川)は左足首の負傷で休場した。関脇逸ノ城(25=湊)は不戦勝で5勝目を挙げた。

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栃ノ心、夕食2度の暴食でパワー 逸ノ城も食べた

逸ノ城(手前)を寄り切りで破る栃ノ心(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇8日目◇20日◇東京・両国国技館


 大関昇進を目指す関脇栃ノ心(30=春日野)が8戦全勝で勝ち越しを決めた。幕内最重量225キロの逸ノ城を寄り切りで仕留め、怪物対決に3連勝だ。ただ1人全勝を守り、V戦線でもトップを走る。初場所以来2場所ぶり2度目の優勝も視界に入ってきた。白鵬、鶴竜の両横綱と平幕の千代の国が1敗を守った。

 体が真っ赤になるほど全力で、栃ノ心が寄った。絶対的な武器の左上手を捨て、前みつを狙った左手が深く入り、もろ差しへ。1、2…5度と力を込め、逸ノ城の巨体を土俵の外へ持ち出した。対戦成績は3連勝。「前より重かったよ。もろ差しじゃないとダメだったね」。途中でつられて、両足が宙に浮いた。館内大熱狂の力勝負。だが、ガス欠の心配はなかった。

 遠藤休場で不戦勝となった前日夜は“暴食”した。「何でかわかんないけど、腹が減って、減って。それまでは(食欲がいまひとつで)頑張って食べてたのにな」。緊張がほぐれたのか。最初に出前のすしを3人前といくら丼を平らげたが、物足りない。午後10時から2度目のディナー。作り置きのジョージア料理と、納豆3パック+卵5個の卵焼きを作り、パンと一緒に食べた。この日の朝稽古後に「きょうは体が重かった」と苦笑いするほど、力はありあまっていた。

 初の8連勝で、中日の勝ち越しを決めた。絶好調の栃ノ心に、八角理事長は「優勝争いに加わるぐらいの気持ちで、それ(大関とり)は通過点ぐらいでやってほしい」と話した。大関昇進の目安は「直近3場所を三役で計33勝以上」とされ、栃ノ心は初場所14勝、春場所10勝。初場所が平幕のため「最低10勝以上」が必要になりそうだが、ペースはそれを軽く上回る。大関とりへ、2場所ぶり2度目の優勝へ、残り7日。何が大事か聞かれると「白星や、白星」と、関西弁でいたずらっぽく笑って見せた。【加藤裕一】

 ◆大関昇進前3場所での優勝 年6場所制が定着した58年(昭33)以降に昇進した大関59人中、達成者は19人いるが、優勝2度はない。初場所優勝の栃ノ心が今場所優勝で昇進を決めれば“3場所で優勝2度”という初のケースになる。

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栃ノ心が中日勝ち越し「重かった」最重量逸ノ城下す

逸ノ城(手前)を寄り切りで破り、全勝を守った栃ノ心(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇8日目◇20日◇東京・両国国技館


 大関とりの関脇栃ノ心(30=春日野)が関脇逸ノ城とのスーパーヘビー対決を制し、自身初の中日勝ち越しを決めた。

 立ち合いから幕内最重量225キロの相手とがっぷり右四つになり、先に攻められ、1度は両足が宙に浮いた。しかし、左上手から巻き返し、もろ差しの体勢に持ち込むと、こん身の力でじりじり相手を寄り切った。

 過去の合口は10勝5敗。この日の朝稽古後に「やりづらさはないけど、重たい」と苦笑いでこぼしていたが、取組後は「前より重かった。もろ差しじゃないとダメだったよ」と、朝から輪を掛けたような苦笑いを浮かべた。勝ち越しの感想を聞かれると「勝ち越しが目標じゃないからね」ときっぱり答えた。「今はうれしいけど、あと半分。これからが大事だからね」。白鵬、鶴竜の両横綱、大関豪栄道という上位陣との対戦を含む残り7番。大関昇進、そして2場所ぶり2度目の賜杯を目指す。「目標は1日1番です」とすぐに気を引き締め直していた。

逸ノ城を寄り切りで破り、全勝を守った栃ノ心(撮影・狩俣裕三)

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栃ノ心が無傷8連勝、1敗で白鵬、鶴竜ら 夏場所

栃ノ心

<大相撲夏場所>◇8日目◇20日◇東京・両国国技館


 関脇同士の一番は、大関とりのかかる栃ノ心(30=春日野)が、逸ノ城(25=湊)を寄り切って無傷の8連勝と星を伸ばし、勝ち越しを決めた。逸ノ城は4勝4敗。

 2場所連続休場から復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は前頭3枚目豊山(24=時津風)を寄り倒して7勝目を挙げた。

 初の2場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)は、前頭4枚目千代大龍(29=九重)を上手出し投げで下し7勝目。千代大龍は4勝4敗。

 大関豪栄道(32=境川)は、前頭3枚目大栄翔(24=追手風)に押し出され3勝5敗と苦しい星勘定となった。大栄翔は2勝7敗。

 8日目を終わって、勝ちっ放しは栃ノ心。1敗で鶴竜、白鵬、前頭11枚目千代の国(27=九重)の3人が追う展開となった。

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栃ノ心が遠藤戦不戦勝で7連勝、1敗白鵬ら4人追う

千代大龍を寄り切りで破り、式守勘太夫(左)の背中に触れる白鵬(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇7日目◇19日◇東京・両国国技館


 2場所連続休場から復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は前頭4枚目千代大龍(29=九重)を危なげなく寄り切り6勝目を挙げた。

初の2場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)も前頭3枚目豊山(24=時津風)を突き落として6勝1敗とした。

 大関豪栄道(32=境川)は前頭2枚目阿炎(24=錣山)にはたき込まれて4敗目を喫し、黒星が先行した。阿炎は前日の白鵬戦に続く殊勲の星で3勝目を挙げた。

 大関とりのかかる関脇栃ノ心(30=春日野)は右上腕を負傷した小結遠藤(27=追手風)の休場による不戦勝で7連勝とした。

 関脇逸ノ城(25=湊)は前頭2枚目松鳳山(34=二所ノ関)に下手投げで敗れ4連勝から3連敗となった。

 7日目を終わって、勝ちっ放しの栃ノ心を1敗で鶴竜、白鵬、前頭9枚目大翔丸(26=追手風)同11枚目千代の国(27=九重)の4人が追っている。

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前頭2枚目阿炎が横綱白鵬から初金星、白鵬は初黒星

阿炎(2018年1月28日撮影)

<大相撲夏場所>◇6日目◇18日◇東京・両国国技館


 2場所連続休場から復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は前頭2枚目阿炎(24=錣山)に押し出され、初黒星を喫し、無傷の6連勝を逃した。阿炎は初の金星で2勝目。

 初の2場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)は前頭三枚目大栄翔(24=追手風)をはたき込んで5勝1敗とした。

 大関豪栄道(32=境川)は前頭四枚目千代大龍(29=九重)に敗れ3勝3敗の五分。

 関脇逸ノ城(25=湊)は前頭筆頭玉鷲(33=片男波)に押し出され2敗目。

 大関とりのかかる関脇栃ノ心(30=春日野)は前頭三枚目豊山(24=時津風)を突き落として無敗を守った。今場所6連勝とした。

 新三役の小結遠藤(27=追手風)は小結御嶽海(25=出羽海)に上手出し投げで敗れ3敗目。

 6日目終了時点での勝ちっ放しは栃ノ心のみとなった。


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白鵬、栃ノ心、正代の3力士が無傷の5連勝 夏場所

大栄翔を上手投げで下した白鵬(撮影・丹羽敏通)

<大相撲夏場所>◇5日目◇17日◇東京・両国国技館


 初の2場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)は前頭2枚目阿炎(24=錣山)を下し、4勝目を挙げた。

 2場所連続休場から復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は、前頭三枚目大栄翔(24=追手風)を上手投げ。無傷の5連勝とした。

 大関豪栄道(32=境川)は前頭三枚目豊山(24=時津風)を押し出し、3勝2敗とした。

 大関とりのかかる関脇栃ノ心(30=春日野)は前頭筆頭魁聖(31=友綱)を寄り切って5連勝。

 新三役の小結遠藤(27=追手風)は勝ちっ放しの関脇逸ノ城(25=湊)を寄り切った。3勝2敗とした。

 5日目終了時点での勝ちっぱなしは白鵬、栃ノ心、前頭四枚目正代(26=時津風)の3力士。

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逸ノ城6場所目三役で初4連勝「2ケタ勝ちたい」

豊山を寄り切りで下す逸ノ城(撮影・横山健太)

<大相撲夏場所>◇4日目◇16日◇東京・両国国技館


 関脇逸ノ城(25=湊)が、三役で初めて初日から4連勝を飾った。自己最重量225キロの巨体を生かし、初顔合わせの豊山(時津風)を一方的に寄り切り。横綱鶴竜や部屋のおかみさんから土俵内外のアドバイスを受け、身も心も一回り大きくなった成果を発揮し始めた。先場所は小結で9勝。今場所の成績次第では、来場所の大関とりも現実味を帯びてくる。

 関取最重量の逸ノ城が重機のように楽々と、181キロの豊山を土俵外へと追いやった。左で張った立ち合いから左上手をつかむ。胸を合わせて圧力をかけると、相手は何もできなかった。

 今場所前、時津風部屋への出稽古で申し合いを重ねたが、本場所は初顔合わせ。「最近、強くなっているので変に引っ張り込まないよう気を付けた。自分の相撲を取れた」。警戒するからこそ一気に寄り切り、通算6場所目の三役で初めて初日から4連勝を飾った。

 時津風部屋では、同じく出稽古で訪れた鶴竜から金言を受けた。稽古で力を抜く癖を見抜かれ「そういうのが本場所で出る。上に上がっていくためには(本場所で)勝つイメージを稽古場でつけないとダメ」と、しかられた。前日3日目の大栄翔戦は物言いがつく辛勝だけに、鶴竜の言葉を思い出し全力で臨んでいた。

 部屋では湊親方(元前頭湊富士)夫人の三浦真(まこと)さんから、食事に関する助言を受けてきた。真さんは「最近は雰囲気や発する言葉も変わってきました」と話す。4月の春巡業後、何度目かの“コーラ断ち”を宣言。真さんの助言もあって、炭酸水に替えて疲労回復に努めている。

 今場所中は自らさばいた約500グラムの羊肉を、ドカンと丼に入れた自称「ラムチャーハン」を夕飯として食べている。「作っている時は『早く食べたいな』と思っている」と、根っからの食いしん坊だが、塩味の微調整は「人に任せられない」というこだわり派。相撲も体格を生かした豪快さに繊細さも加わり始めた。

 阿武松審判部長(元関脇益荒雄)が「1つ上を目指せる力士になった」と言えば、八角理事長(元横綱北勝海)も「どっしりしてきた」と高評価。大関昇進の目安となる三役3場所合計33勝の足固めへ「2ケタ勝ちたい」と目標は明確だ。【高田文太】

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栃ノ心&逸ノ城4連勝 両関脇に八角理事長も評価

御嶽海を寄り切りで破る栃ノ心(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇4日目◇16日◇両国国技館


 関脇が強い場所は盛り上がる-。角界に古くから伝わる言葉通り、今場所は両関脇が、初日から白星を並べ場所を引き締めている。協会トップも、その強さを認めている。

 東の栃ノ心(30=春日野)、西の逸ノ城(25=湊)ともに4戦全勝。幕内後半戦の審判長を務めた、審判部の阿武松部長(56=元関脇益荒雄)は、大関とりのかかる栃ノ心を「(大関が)近づいているのではないでしょうか」と話した。今場所初日には、大関とりに関して「毎日の相撲の内容と流れを見て(審判部内の)みんなで声が上がっていくもの」と、昇進に必要な白星のラインなど具体的な数字の明言は避けているが、ここまでは合格点のようだ。

 また逸ノ城についても「強いですね。1つ上を目指せる力士になった」と評価。前頭筆頭、小結で10勝、9勝と好成績を続けているだけに、今場所後の成績次第では、7月の名古屋は大関とりの場所になってもおかしくない。

 協会トップの八角理事長(54=元横綱北勝海)も栃ノ心の一番について「お互い(御嶽海と)立ち合いが合わなかったように見えたが、集中力を切らさなかった」と精神面の充実ぶりも評価。逸ノ城に対しても「どっしりしていた」と安定した相撲っぷりを感じ取っていた。

豊山を寄り切りで下す逸ノ城(撮影・横山健太)

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連覇狙う鶴竜に土!白鵬、栃ノ心ら4連勝 夏場所

魁聖(左)を上手出し投げで下す白鵬(撮影・横山健太)

<大相撲夏場所>◇4日目◇16日◇東京・両国国技館


 初の2場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)に土がついた。前頭2枚目松鳳山(34=二所ノ関)に押し込まれ、引いたところを押し倒された。松鳳山は5個目の金星となった。

 2場所連続休場から復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は、前頭筆頭魁聖(31=友綱)を上手出し投げで下し4連勝を飾った。

 大関豪栄道(32=境川)は前頭筆頭玉鷲(33=片男波)に押し出され、2連勝のあと2連敗となった。

 大関とりのかかる関脇栃ノ心(30=春日野)は小結御嶽海(25=出羽海)を危なげなく寄り切って4連勝とした。5日目は初日から4連敗の魁聖と対戦する。

 関脇逸ノ城(25=湊)も前頭3枚目豊山(24=時津風)を寄り切って4連勝をマークした。

 新三役の小結遠藤(27=追手風)は前頭2枚目阿炎(24=錣山)の回転のいい突っ張りに突き出されて2勝2敗となった。

 4日目を終わって勝ちっ放しは白鵬、栃ノ心、逸ノ城、前頭4枚目正代(26=時津風)の4人となった。

松鳳山に押し倒しで敗れ肩を落とし土俵を後にする鶴竜(撮影・横山健太)
御嶽海を破り、多くの懸賞金を得る栃ノ心(撮影・狩俣裕三)

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審判部復帰の貴乃花親方に歓声「ありがたい話」

幕内後半戦で時計係を務めた貴乃花親方(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇3日目◇15日◇東京・両国国技館


 審判部に復帰した貴乃花親方(元横綱)が、今場所初めて幕内、しかも後半戦の取組を土俵下で見守った。

 入場の際には大歓声で迎えられ「ありがたい話ですね。熱気がすごかった」と感謝。竜電-勢と大栄翔-逸ノ城で、他の審判の親方から物言いがつき、土俵に上がって協議に参加した。どちらの取組も審判長を務めた藤島親方(元大関武双山)が説明し、マイクを手にすることはなかった。

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鶴竜、白鵬、栃ノ心ら3連勝 豪栄道1敗 夏場所

魁聖(左)を寄り切りで下す鶴竜(撮影・横山健太)

<大相撲夏場所>◇3日目◇15日◇東京・両国国技館


 2横綱が3連勝を飾った。

 初の2場所連続優勝を目指す鶴竜(32=井筒)は前頭筆頭魁聖(31=友綱)をもろ差しから寄り切った。2場所連続休場から復活を目指す白鵬(33=宮城野)は、前頭2枚目松鳳山(34=二所ノ関)を立ち合いから一気に押し出した。

 大関豪栄道(32=境川)は新三役の小結遠藤(27=追手風)に肩透かしで敗れ土がついた。遠藤は2連勝で白星が先行した。

 大関とりのかかる関脇栃ノ心(30=春日野)は前頭筆頭玉鷲(33=片男波)を右からはたき込んで3連勝を飾った。4日目は2勝1敗の小結御嶽海(25=出羽海)と対戦する。

 関脇逸ノ城(25=湊)は前頭3枚目大栄翔(24=追手風)をはたき込んで3連勝とした。

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連覇目指す鶴竜、復活期す白鵬ともに連勝 夏場所

横綱鶴竜

<大相撲夏場所>◇2日目◇14日◇東京・両国国技館


 横綱、大関は連日の安泰だった。

 初の2場所連続優勝を目指す横綱鶴竜(32=井筒)は前頭筆頭玉鷲(33=片男波)を左からいなして突き落として2連勝とした。

 2場所連続休場から復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は、小結御嶽海(25=出羽海)を左からの上手投げで下した。

 大関豪栄道(32=境川)は前頭2枚目松鳳山(34=二所ノ関)を押し出した。

 大関とりのかかる関脇栃ノ心(30=春日野)は前頭二枚目阿炎(24=錣山)をもろ差しに組み止めて寄り切り2連勝とした。

 関脇逸ノ城(25=湊)も前頭筆頭魁聖(31=友綱)を寄り切って2連勝を飾った。

 新三役の小結遠藤(27=追手風)は前頭3枚目豊山(24=時津風)を左から引き落として1勝目を挙げた。

 北海道出身としては20年ぶりの幕内となる前頭15枚目旭大星(28=友綱)は、同16枚目安美錦(39=伊勢ケ浜)を裾払いで倒して初白星を挙げた。

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逸ノ城、自己最重量225キロパワーで阿炎を圧倒

逸ノ城(奥)は押し出しで阿炎を下す(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇初日◇13日◇東京・両国国技館


 逸ノ城が初顔合わせの阿炎を圧倒した。

 回転の速い突きが得意な相手に、1発の重みのある突きで応戦。相手より85キロも重い、自己最重量225キロのパワーで寄せ付けず、最後は押し出した。「怖がらず自分の相撲を取れれば(と思っていた)。相手は動いてくるので」と、体重差を生かし、じっくり攻めを見定める完勝だった。

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連覇目指す鶴竜が白星発進、白鵬も白星 夏場所

遠藤を下した鶴竜は多くの懸賞金を両手で受け取り息を吐く(撮影・河野匠)

<大相撲夏場所>◇初日◇13日◇東京・両国国技館


 初の2場所連続優勝を目指す横綱鶴竜(32=井筒)は新三役の小結遠藤(27=追手風)を下し、白星発進した。2場所連続休場から復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は前頭筆頭玉鷲(33=片男波)を押し出した。

 大関豪栄道(32=境川)は前頭筆頭魁聖(31=友綱)を寄り切った。

 大関とりのかかる関脇栃ノ心(30=春日野)は前頭二枚目松鳳山(34=二所ノ関)を寄り切った。関脇逸ノ城(25=湊)は前頭二枚目阿炎(24=錣山)を押し出した。

 十両以上の休場は、7場所連続となった横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)と大関高安(28=田子ノ浦)の2人。

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夏場所初日は鶴竜-遠藤、白鵬-玉鷲 取組編成会議

白鵬


 日本相撲協会は11日、東京・両国国技館で審判部が取組編成会議を開き、大相撲夏場所(13日初日、両国国技館)の初日と2日目の取組を決めた。

 連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)は初日に、新三役で注目される小結遠藤(27=追手風)と対戦。41度目の優勝を狙う横綱白鵬(33=宮城野)は、東前頭筆頭の玉鷲(33=片男波)で滑り出す。

 大関とりの関脇栃ノ心(30=春日野)は初日が松鳳山(34=二所ノ関)、2日目が阿炎(24=錣山)の平幕勢と対戦する。

 十両以上の休場者は、横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)と大関高安(28=同)の2人だった。初日、2日目の三役以上の取組は以下の通り。

 【初日】(左が東)

 御嶽海-大栄翔

 阿炎-逸ノ城

 栃ノ心-松鳳山

 魁聖-豪栄道

 玉鷲-白鵬

 鶴竜-遠藤

 【2日目】(左が西)

 遠藤-豊山

 阿炎-栃ノ心

 逸ノ城-魁聖

 豪栄道-松鳳山

 玉鷲-鶴竜

 白鵬-御嶽海

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逸ノ城見違えたド迫力稽古「前に前に」で白鵬も圧倒

時津風部屋で出稽古した逸ノ城


 関脇に返り咲いた逸ノ城(25=湊)が、破壊力満点の稽古で汗を流した。

 9日は東京・墨田区の時津風部屋へ出稽古。関取衆の申し合いに途中から加わったが、正代、錦木、豊山、青狼を相手に破竹の16連勝。200キロ超の巨漢をガップリ四つの体勢で生かし、小手投げの1番以外は全て前に圧力をかけて攻めきった。

 さらに同じく出稽古に来た白鵬に、稽古相手に指名されたが、これまで稽古では全く歯が立たなかった横綱に3連勝。その後も負け、勝ち、負けと6番取って4勝2敗と勝ち越した。ここ数日、やはり時津風部屋に出稽古に来ている横綱鶴竜からハッパをかけられた効果か、少し不利な体勢になっただけで簡単に勝負をあきらめる、従来の姿はなし。部屋へ戻る車に足早に引き揚げたため「前に前にと思って。頑張ります。(白鵬との相撲は)稽古だったんで」と手短なコメントしか発しなかったが、表情からは充実感が見て取れた。

時津風部屋で出稽古した逸ノ城

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白鵬、逸ノ城に押し込まれて「ガソリン切れだ」

時津風部屋で出稽古した白鵬は逸ノ城(背中)とガップリ四つに組み合う


 横綱白鵬(33=宮城野)が、若手の勢いにタジタジ? となった。

 大相撲夏場所(13日初日、東京・両国国技館)に向けて、都内墨田区の時津風部屋で出稽古。まずは200キロを超す巨漢の関脇逸ノ城(湊)を稽古相手に指名。「自分は調子がいいと思って半身で行ったけど、半身じゃあ重かった」と振り返るように、ガップリ四つに組んで胸を合わせると力負け。取組後に「あ~、重い!」と苦笑いするなど2勝4敗と苦戦。2番目には稽古慣れしている正代(時津風)を指名し5連勝。だが、最後に指名した豊山(同)には最初の一番で押し出した後、一気に持って行かれるなど5連敗で終了。結局、17番取って8勝9敗と負け越しで終わった。

 稽古後は、逸ノ城を「重さにうまさもある」と褒めた。豊山には「後の先を、ちょっと意識したからね。最初にやった逸ノ城が強くてガソリン切れだ」と笑いつつ「よくやったんじゃないか」と評価。肩で息をしながら、新進気鋭の若手の台頭を心地よさそうに感じ取っていた。

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鶴竜が巡業食事の改善要求「朝晩弁当は少しつらい」

新番付を手に連続優勝を狙う鶴竜


 1日行われた力士会に、春日野部長(元関脇栃乃和歌)ら巡業部の親方衆が集まり、移動日を含めて27日間に及んだ4月の春巡業の労をねぎらい、感謝の言葉を伝えた。

 力士会会長の鶴竜は「朝も晩も弁当は少しつらいという声もあった」と、食事の改善などを求めたと明かした。また力士会が寄贈した福島・会津若松市の土俵が完成したことも報告された。会合に際して行われる身体測定では、関脇逸ノ城は前回から10キロ増えて自己最重量225キロに達したが「問題ない」と、涼しい顔だった。

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逸ノ城が大関昇進へ意欲 215キロも動きにキレ

25歳の誕生日を迎え笑顔でケーキを手にする逸ノ城(撮影・高田文太)


 大相撲春巡業は7日、愛知・刈谷市で行われ、25歳の誕生日を迎えた小結逸ノ城(湊)が、大関昇進を目標に掲げた。この1年間を振り返り「1度やせて、筋肉をつけて体重が戻ったので、今が1番いいと思う」と、幕内最重量215キロながら、以前よりも動きにキレがあると実感している。

 それだけに「25歳は大関を目指します。頑張ります」と、高らかに宣言。報道陣から贈られたケーキを手に笑顔を見せつつ、9勝6敗だった3月の春場所を振り返り「2ケタ勝ちたかった。もったいない相撲もあった。次は絶対に2ケタ勝ちたい」と、大関とりの第1歩への意欲を隠さなかった。

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栃ノ心 来場所大関とり八角理事長が楽しみな対戦は

逸ノ城を破り10勝目を挙げた栃ノ心(撮影・岡本肇)

<大相撲春場所>◇千秋楽◇25日◇エディオンアリーナ大阪


 関脇栃ノ心(30=春日野)が小結逸ノ城を下し、10勝5敗で場所を終えた。自慢の右四つで215キロの巨体を寄り切った。初優勝した先場所は西前頭3枚目で14勝。2場所連続2ケタ勝利の24勝となり、大関昇進の目安「3場所連続三役で33勝以上」に大きく前進した。先場所は平幕だったためハードルは上がる見込みだが、八角理事長(元横綱北勝海)は来場所が大関とりになることを認めた。

 大関を狙う男の勝ちっぷりだった。栃ノ心は、幕内最重量215キロの逸ノ城につられ、1度両足が浮いた。だが、右四つでまわしを引きつけ、相手の上手を切って寄った。「うわ~、負けた~と思った」と笑った後「先に攻めると疲れる。攻めさせて、疲れさせてからいこうと思った」。比類なき“怪力殺法”で2場所連続2ケタ白星を決めた。

 さあ大関とりだ。八角理事長は「当然そういう場所になってくるでしょう」と話した。初優勝の先場所は14勝1敗。今場所は、優勝の鶴竜を破って10勝。大関昇進の目安は「3場所連続三役で33勝以上」で、勝数だけなら残り9勝でいい。しかし、先場所は平幕。同理事長が「白鵬との対戦が楽しみ」と言うように25戦全敗の白鵬撃破や、優勝争いの12、13勝など上積みが必要になる。

 故郷ジョージアの柔道代表でジュニア五輪に出た男は、五輪が好きだ。「東京で見たいな」。20年東京五輪に現役力士で関わる夢を持つ。夢のためにも、上を目指したい。「今場所は惜しい相撲もあった。もう少し星を伸ばせたと思う」。大関という言葉は口にしないが、夏場所を「大事な場所」と表現。秘めた目標へ、突き進む。【加藤裕一】

 ◆起点が平幕 大関昇進は「3場所連続三役で合計33勝」が一応の目安とされている。例外的に起点の場所が平幕だったのは、24人の大関が誕生した平成では照ノ富士ただ1人。15年初場所は東前頭2枚目で8勝7敗、翌春場所で13勝2敗、翌夏場所で12勝3敗の優勝が決め手となった。それ以前となると、それから約30年前の85年九州場所後に昇進した北尾(のち横綱双羽黒)までさかのぼる。

 ◆幕内後半戦の境川審判長(元小結両国)のコメント 栃ノ心の相撲は下から見てても迫力があった。逸ノ城とは四つ身の違いが出た。軽はずみに言えないが9番と10番では(印象が)違う。先場所の14勝が平幕という声も出てくるだろうが、力はあるし安定感もある。

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春場所Vの横綱鶴竜、取り直しで千秋楽白星ならず

取り直しで鶴竜(左)を寄り切る高安(撮影・渦原淳)

<大相撲春場所>◇千秋楽◇25日◇エディオンアリーナ大阪


 春場所制覇を決めた横綱鶴竜(32=井筒)は、大関高安(27=田子ノ浦)に対しいったんは軍配が上がるも物言いが入り取り直し。再度の取組で寄り切りで敗れた。今場所は13勝2敗で終えた。

 地元大阪出身の大関豪栄道(31=境川)が関脇御嶽海(25=出羽海)に浴せ倒しで敗れた。

 横綱鶴竜に唯一土をつけた関脇栃ノ心(30=春日野)は小結逸ノ城(24=湊)を寄り切りで10勝目を挙げた。

 人気力士の前頭筆頭遠藤(27=追手風)は、同四枚目松鳳山(34=二所ノ関)に押し出しで敗れ、10勝目とはならなかった。

 初日から9連勝だった前頭六枚目魁聖(31=友綱)は同十四枚目勢(31=伊勢ノ海)を上手投げで12勝目を挙げた。

物言いのついた鶴竜対高安の一番(撮影・渦原淳)=2018年3月25日、エディオンアリーナ大阪

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栃ノ心10勝「まずケガ治して」3場所連続2ケタへ

リオ五輪柔道金メダリストの大野と握手を交わす栃ノ心(撮影・岡本肇)

<大相撲春場所>◇千秋楽◇25日◇エディオンアリーナ大阪


 先場所優勝の関脇栃ノ心(30=春日野)が小結逸ノ城を下し、10勝5敗で場所を終えた。一時はつられ、両足が浮く場面もあったが、こらえ、自慢の右四つで215キロの巨体を寄り切った。「うわ~、負けた~と思ったよ」と笑いながら「先に攻めたら疲れるから、先に攻めさせて疲れさせようと思った」と、力勝負の一番を振り返った。

 先場所は西前頭3枚目だったものの14勝。今場所は初日直前の左足付け根外側の負傷を押し、関脇で10勝。2場所連続の2ケタ白星合計24勝だ。大関とりになりそうな来場所は昇進目安「三役で直近3場所で33勝以上」をクリアすべく、3場所連続2ケタ白星を目指す戦いになる。

 栃ノ心は「まずケガを治して、けいこでやり直すところがいっぱいある」と、大関という言葉を使わず意欲を口にした。夏場所を「大事な場所」と認め、チャレンジしていく。

逸ノ城を破り10勝目を挙げた栃ノ心(撮影・岡本肇)

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鶴竜が初黒星、2敗魁聖、高安3敗目 春場所

鶴竜

<大相撲春場所>◇12日目◇22日◇エディオンアリーナ大阪


 8場所ぶり4度目の優勝を目指す横綱鶴竜(32=井筒)が、関脇栃ノ心(30=春日野)に寄り切られ、今場所初黒星を喫した。栃ノ心は8勝4敗とし、勝ち越しを決めた。

 3敗同士の一番は、大関豪栄道(31=境川)が、小結逸ノ城(24=湊)を寄り切って9勝目を挙げた。

 大関高安(27=田子ノ浦)は、前頭5枚目千代丸(26=九重)に突き落とされ3敗目。千代丸は9日目の豪栄道に続き2大関を撃破し6勝6敗の五分の星に戻した。

 1敗で優勝争いを演じている前頭6枚目魁聖(31=友綱)は、前頭筆頭遠藤(27=追手風)に引き落とされ2敗目を喫した。遠藤は7勝5敗とした。

 元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者で、3場所ぶり出場の十両12枚目貴ノ岩(28=貴乃花)は、同7枚天風(26=尾車)の上手出し投げを食らい5勝7敗となった。

 12日目を終わって1敗で鶴竜、2敗で魁聖が追う展開となった。

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攻撃は最大の防御、V争いカギ握る高安/大ちゃん

逸ノ城を寄り切りに破る鶴竜(右)(撮影・渦原淳)

<大相撲春場所>◇11日目◇21日◇エディオンアリーナ大阪


 横綱鶴竜(32=井筒)が自己新となる11連勝を決めた。幕内最重量215キロの小結逸ノ城のまわしを、薬指脱臼の完治していない右手でつかみ、力強く寄り切った。

   ◇   ◇

 鶴竜からすれば頭をつけた狙い通りの相撲だったろう。逸ノ城に肩越しに上手を与えても、頭をつけた低い姿勢を保てたから、慎重に落ち着いて攻められた。まわしの引きつけも強かったな。相撲の流れがいい。11連勝で、これまでの壁を乗り越えたのは大きい。逆に逸ノ城は、上手を取ってからの攻めが遅い。大きな体を生かせないのは、これからの課題だ。鶴竜に2差と苦しいが、高安も栃ノ心という難関を突破した。相手にまわしを触らせまいと、徹底して攻め続けたことが自分を救った。攻撃は最大の防御なり、を地でいく相撲だった。終盤戦に入り、番付上位のこの2人にスイッチが入った感じだ。やはり優勝争いの鍵を握るのは高安だろう。可能性は薄いが、大関の責任で最後まで優勝争いの興味をつなぐということで、豪栄道の奮起にも期待したい。(日刊スポーツ評論家)

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“鶴竜メモ”に保存、スーパーヘビー級の攻略法とは

逸ノ城を寄り切りに破る鶴竜(右)(撮影・渦原淳)

<大相撲春場所>◇11日目◇21日◇エディオンアリーナ大阪


 横綱鶴竜(32=井筒)が自己新となる11連勝を決めた。幕内最重量215キロの小結逸ノ城のまわしを、薬指脱臼の完治していない右手でつかみ、力強く寄り切った。対戦成績9勝2敗で、得意の怪物退治だ。先場所に10連勝後、悪夢の4連敗が始まった“魔の11日目”を走り抜け、16年九州場所以来4度目の賜杯へ、一直線だ。

 60キロの体重差をものともしない。逸ノ城に左上手でまわしを取られたが、鶴竜は「むしろ、そこでもっといい体勢に持っていけた」という。長引く前に、勝負をつける。がっちり握った左上手のまわしをひきつけ、右下手はまわしこそ切れたが、さらに深く差し込んだ。そのままグイグイと力を込めて、215キロの巨体を寄り切った。

 過去の対戦成績は8勝2敗。誰もが嫌がるスーパーヘビー級の料理法は頭にあった。「速い相撲でね。相手のペースでゆっくりやったらダメ」。09年夏場所で新三役になった頃からつけるノートがある。師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)に「頭で覚えても忘れちゃうぞ」と言われ、取り口を書き留めるようになった“鶴竜メモ”に、攻略法は保存されている。

 先場所は4日目に寄り切りで勝った。16年夏場所以来8場所ぶりの対戦で「以前はただでかいだけだったけど、体に筋肉がつまってきた感じがした」と成長を感じてはいたが、問題にしなかった。

 嫌なイメージを断ち切った。4場所連続休場から、進退をかけた復帰場所だった先場所は、10連勝後に4連敗。単独トップに立っていた優勝争いから、一気に脱落した。ただ、5場所ぶりに“完走”したことは大きかった。「序盤から飛ばしてたから、疲れが出た。ペース配分を間違えた。でも、久しぶりに15日間取りきったからね。1日一番、取組の瞬間だけに集中して。後はやり過ぎないように」。同じ失敗はしない。

 先場所千秋楽に脱臼した右手薬指、2月1日に遊離軟骨除去の内視鏡手術をした左足首。不安を抱える2つの患部も「ぼちぼちです」といい、ほぼ問題はなくなった。自己新となる11連勝を決め、単独トップで残り4日。「のっていきたいですね。もっと集中してね」。いつもの静かな口調に、気迫がこもった。

【加藤裕一】

11連勝の鶴竜は、淡々と記者の質問に答える(撮影・岡本肇)

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逸ノ城、鶴竜に敗れて3敗目「何もできなかった」

逸ノ城を寄り切りに破る鶴竜(右)(撮影・渦原淳)

<大相撲春場所>◇11日目◇21日◇エディオンアリーナ大阪


 小結逸ノ城(24=湊)は、横綱鶴竜に敗れて3敗目を喫した。

 立ち合いから右を差すと、左上手も取ったが深かった。鶴竜に懐に潜り込まれ、頭を付けられて逸ノ城の上半身は伸びていた。密着状態から素早く動かれ、最後は寄り切られた。「横綱が中に入っていて何もできなかった。上手も深くて、上から取っているから力が入らなかった」と、悔しそうに話した。

 前日10日目は無敗の魁聖を破り、この日も全勝の相手だったが「早く早く、やらなきゃという気持ちがあった」と、先手を奪いたい一心で、精神的に焦りがあったという。無敗の鶴竜とは3差で、優勝争いからは大きく後退したが「また明日(12日目)から」と、切り替えて3場所連続の2ケタ白星への意欲を見せた。

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鶴竜11連勝、8場所ぶり優勝へ「のっていきたい」

逸ノ城(左)を寄り切り11連勝の鶴竜(撮影・岡本肇)

<大相撲春場所>◇11日目◇21日◇エディオンアリーナ大阪


 横綱鶴竜(32=井筒)が小結逸ノ城を下し、自己最長の初日から11連勝を飾った。

 幕内最重量215キロの巨体を誇る相手に対し、低い当たりから左上手をがっちりつかみ、右四つの体勢から寄り切った。「まわしのいいところを取れたからね。自分の形になった」。

 4場所連続休場から復帰した先場所は10連勝後に4連敗と大失速。その節目となった11日目を今度は白星で乗り越えた。「そこは良かったです。のっていきたい。もっと集中してね」。8場所ぶり4度目の優勝へ。「まだまだ」と言いつつ、また1歩近づいた。

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鶴竜が好調逸ノ城下し無傷11連勝、魁聖も1敗守る

鶴竜

<大相撲春場所>◇11日目◇21日◇エディオンアリーナ大阪


 1人横綱で臨んでいる鶴竜(32=井筒)が、小結逸ノ城(24=湊)を寄り切って単独トップを守った。逸ノ城は3敗目を喫し、優勝が厳しくなった。

 初日から9連勝していた1敗の前頭6枚目魁聖(31=友綱)は、前頭3枚目貴景勝(21=貴乃花)に不戦勝で10勝目を挙げた。

 連敗発進だった大関高安(27=田子ノ浦)は、関脇栃ノ心(30=春日野)を押し出して9連勝とした。栃ノ心は7勝4敗。

 地元大阪出身の大関豪栄道(31=境川)は、前頭4枚目正代(26=時津風)を一方的に送り出して8勝3敗とした。

 人気力士の前頭筆頭遠藤(27=追手風)は、同2枚目宝富士(31=伊勢ケ浜)を寄り倒し6勝5敗。

 元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者で3場所ぶりに出場の十両12枚目貴ノ岩(28=貴乃花)は、同9枚目大翔鵬(23=追手風)に寄り切られ5勝6敗となった。

 11日目を終わって全勝は鶴竜、1敗で魁聖、2敗で高安が追っている。

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200キロ超対決10キロ重い逸ノ城が無敗魁聖破る

魁聖を寄り切る逸ノ城(撮影・河南真一)

<大相撲春場所>◇10日目◇20日◇エディオンアリーナ大阪


 小結逸ノ城(24=湊)が無敗の魁聖を止め、4場所連続の勝ち越しを決めた。体重は逸ノ城が215キロで魁聖は205キロ。幕内で実現する唯一の200キロ超対決は、立ち合いから逸ノ城が土俵際まで押し込まれたが、土俵中央まで戻すと右四つがっぷり。最後は胸を合わせて前に出た逸ノ城が寄り切った。幕内後半戦で唯一、懸賞がつかなかったが、計420キロの肉弾戦に場内は大興奮。「もっと早く勝負をつけたかったけど相手も重くて、なかなか」と、疲れた表情で話した。

 約3年ぶりに復帰した三役としては、10日目で勝ち越しは最速だ。「前より少しは成長しているのかな」と照れた。先場所まで2場所連続2ケタ白星を重ねただけに、次の目標は2ケタか問われると、はっきりとうなずいた。さらに「相手が全勝だから負けちゃだめだと思った」と、初優勝も意識。今日11日目も再び全勝の相手、しかも横綱に挑む。「まずは勝ち越したので次が大事」。連日の全勝ストッパーとなる決意だ。【高田文太】

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