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白鵬なりふり構わず勝ち越し、立ち合いに物言いも

立ち合いで琴奨菊(右)を土俵際へ追い込む白鵬(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇両国国技館


 2場所連続休場明けの横綱白鵬が、琴奨菊を下して勝ち越しを決めた。1度目の立ち合いは嫌な雰囲気を感じて手をつかず。2度目の立ち合いは相手よりもかなり早く先に立って、上手投げで転がした。

 大相撲中継の解説をしていた鏡山親方(元関脇多賀竜)からは「フライング気味ですよ。ちゃんと両手をついて欲しい」と2度目の立ち合いに“物言い”をつけられた。だが白鵬は、勝ち越しについて「かど番脱出」と言うほど、なりふり構わず白星を取りにいっている証しでもあった。10日目の今日は、途中休場から再出場する遠藤と対戦する。やりにくさがあるかを問われるも「ないですよ」と即答。単独トップの栃ノ心と対戦するまで、是が非でも1敗を守りたい。

立ち合いで待ったを掛ける白鵬。右は琴奨菊(撮影・小沢裕)

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新小結遠藤が再出場へ 22日結びの一番で白鵬戦

遠藤

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館


 右上腕二頭筋遠位部断裂で、7日目から休場していた小結遠藤(27=追手風)が、10日目から再出場することが決まった。

 10日目は結びの一番で、横綱白鵬(宮城野)と対戦することになった。遠藤は6日目まで3勝3敗で、7日目からこの日まで3日間休場。6日目の御嶽海戦で右肘に近い部分を痛めていた。今場所は新三役で臨んでおり、10日目からの6日で5勝を挙げて勝ち越さなければ、三役から陥落するのは確実。正念場の戦いが続くことになる。

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栃ノ心、夕食2度の暴食でパワー 逸ノ城も食べた

逸ノ城(手前)を寄り切りで破る栃ノ心(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇8日目◇20日◇東京・両国国技館


 大関昇進を目指す関脇栃ノ心(30=春日野)が8戦全勝で勝ち越しを決めた。幕内最重量225キロの逸ノ城を寄り切りで仕留め、怪物対決に3連勝だ。ただ1人全勝を守り、V戦線でもトップを走る。初場所以来2場所ぶり2度目の優勝も視界に入ってきた。白鵬、鶴竜の両横綱と平幕の千代の国が1敗を守った。

 体が真っ赤になるほど全力で、栃ノ心が寄った。絶対的な武器の左上手を捨て、前みつを狙った左手が深く入り、もろ差しへ。1、2…5度と力を込め、逸ノ城の巨体を土俵の外へ持ち出した。対戦成績は3連勝。「前より重かったよ。もろ差しじゃないとダメだったね」。途中でつられて、両足が宙に浮いた。館内大熱狂の力勝負。だが、ガス欠の心配はなかった。

 遠藤休場で不戦勝となった前日夜は“暴食”した。「何でかわかんないけど、腹が減って、減って。それまでは(食欲がいまひとつで)頑張って食べてたのにな」。緊張がほぐれたのか。最初に出前のすしを3人前といくら丼を平らげたが、物足りない。午後10時から2度目のディナー。作り置きのジョージア料理と、納豆3パック+卵5個の卵焼きを作り、パンと一緒に食べた。この日の朝稽古後に「きょうは体が重かった」と苦笑いするほど、力はありあまっていた。

 初の8連勝で、中日の勝ち越しを決めた。絶好調の栃ノ心に、八角理事長は「優勝争いに加わるぐらいの気持ちで、それ(大関とり)は通過点ぐらいでやってほしい」と話した。大関昇進の目安は「直近3場所を三役で計33勝以上」とされ、栃ノ心は初場所14勝、春場所10勝。初場所が平幕のため「最低10勝以上」が必要になりそうだが、ペースはそれを軽く上回る。大関とりへ、2場所ぶり2度目の優勝へ、残り7日。何が大事か聞かれると「白星や、白星」と、関西弁でいたずらっぽく笑って見せた。【加藤裕一】

 ◆大関昇進前3場所での優勝 年6場所制が定着した58年(昭33)以降に昇進した大関59人中、達成者は19人いるが、優勝2度はない。初場所優勝の栃ノ心が今場所優勝で昇進を決めれば“3場所で優勝2度”という初のケースになる。

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遠藤痛っ筋断裂で右腕手術も 全休なら三役陥落確実

遠藤(2018年3月25日撮影)

<大相撲夏場所>◇7日目◇19日◇東京・両国国技館


 新小結遠藤(27=追手風)が7日目の19日、「右上腕二頭筋遠位部断裂にて約3週間の加療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。6日目の御嶽海戦で負傷した。師匠の追手風親方(元前頭大翔山)は「肘に近いところの断裂。どこで(どの場面で)切れたかは分からない」と説明した。

 7日目を終えて3勝4敗で、このまま休場が続けば三役陥落が確実。しかし同親方は「2、3日は様子を見るつもり。週明けの月曜日あたりが出るか出ないかの判断のめど。痛みを我慢できるか」と再出場の可能性を示唆した。一方で「手術するなら早めにしないといけない。完全に断裂している」とも話した。手術となれば数場所連続休場の可能性も出てくるだけに、慎重な判断が必要となる。今場所の十両以上の休場者は横綱稀勢の里、大関高安に続き3人目となった。

御嶽海の上手出し投げで敗れた遠藤(2018年5月18日撮影)

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栃ノ心が遠藤戦不戦勝で7連勝、1敗白鵬ら4人追う

千代大龍を寄り切りで破り、式守勘太夫(左)の背中に触れる白鵬(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇7日目◇19日◇東京・両国国技館


 2場所連続休場から復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は前頭4枚目千代大龍(29=九重)を危なげなく寄り切り6勝目を挙げた。

初の2場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)も前頭3枚目豊山(24=時津風)を突き落として6勝1敗とした。

 大関豪栄道(32=境川)は前頭2枚目阿炎(24=錣山)にはたき込まれて4敗目を喫し、黒星が先行した。阿炎は前日の白鵬戦に続く殊勲の星で3勝目を挙げた。

 大関とりのかかる関脇栃ノ心(30=春日野)は右上腕を負傷した小結遠藤(27=追手風)の休場による不戦勝で7連勝とした。

 関脇逸ノ城(25=湊)は前頭2枚目松鳳山(34=二所ノ関)に下手投げで敗れ4連勝から3連敗となった。

 7日目を終わって、勝ちっ放しの栃ノ心を1敗で鶴竜、白鵬、前頭9枚目大翔丸(26=追手風)同11枚目千代の国(27=九重)の4人が追っている。

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遠藤が右腕負傷で休場 師匠「手術するなら早めに」

御嶽海の上手出し投げで敗れた遠藤(2018年5月18日撮影)

<大相撲夏場所>◇7日目◇19日◇東京・両国国技館


 西小結の遠藤(27=追手風)が、夏場所7日目から休場することが決まった。「右上腕二頭筋遠位部断裂」で約3週間の加療を要する見込みとの診断書を提出した。小結御嶽海に敗れた前日6日目に受傷した。診断書には、治療方針決定後に治療期間が変更になる可能性もあると、併せて記されている。

 師匠の追手風親方(元前頭大翔山)は「肘に近いところの断裂。1日、2日で痛みがどうなるか。現状では本人と話していないので、何とも言えない。痛みを我慢できるのか。つなげるものはつなげないと。手術するなら早めにしないと」と話した。痛めたのは御嶽海戦といい、師匠は「本人もどこで痛めたのか分からない。昨日、差してはたかれた時なのか」と続けた。

 三役の今場所は6日目まで3勝3敗だった。遠藤の休場は、昨年7月の名古屋場所以来5度目。今場所の十両以上の休場者は横綱稀勢の里、大関高安、十両照ノ富士に続いて4人目。

 7日目に遠藤と対戦する予定だった関脇栃ノ心は不戦勝となる。大関昇進を目指す栃ノ心は6日目まで6連勝で単独トップに立っており、思わぬかたちで勝ち星を重ねることになった。

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遠藤が右上腕二頭筋遠位部断裂で休場 3週間の加療

遠藤(18年5月撮影)

<大相撲夏場所>◇7日目◇19日◇東京・両国国技館


 西小結の遠藤(27=追手風)が、夏場所7日目から休場することが決まった。

 「右上腕二頭筋遠位部断裂」で約3週間の加療を要する見込みとの診断書を提出した。小結御嶽海に敗れた前日6日目に受傷した。診断書には、治療方針決定後に治療期間が変更になる可能性もあると、併せて記されている。

 新三役の今場所は6日目まで3勝3敗だった。遠藤の休場は、昨年7月の名古屋場所以来5度目。今場所の十両以上の休場者は横綱稀勢の里、大関高安、十両照ノ富士に続いて4人目。

 7日目に遠藤と対戦する予定だった関脇栃ノ心は不戦勝となる。大関昇進を目指す栃ノ心は6日目まで6連勝で単独トップに立っており、思わぬかたちで勝ち星を重ねることになった。

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7連勝決まった大関とり栃ノ心、休場の遠藤思いやる

栃ノ心

<大相撲夏場所>◇7日目◇19日◇東京・両国国技館


 大関とりの関脇栃ノ心(30=春日野)が、休場届を出した遠藤を案じた。栃ノ心はこの日、遠藤と対戦予定で、朝稽古中に休場の一報を受けたという。

 朝稽古後には「かわいそうだね。足? 膝?」と報道陣に逆取材。自身は不戦勝で難なく7連勝となり、勝ち越しに王手がかかることになるが「お客さんも(自分との相撲を)見たかったでしょうね」と語った。自分も右膝などの負傷に苦しんできた。同じくケガに苦しみ続ける力士の心境を思いやっていた。

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前頭2枚目阿炎が横綱白鵬から初金星、白鵬は初黒星

阿炎(2018年1月28日撮影)

<大相撲夏場所>◇6日目◇18日◇東京・両国国技館


 2場所連続休場から復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は前頭2枚目阿炎(24=錣山)に押し出され、初黒星を喫し、無傷の6連勝を逃した。阿炎は初の金星で2勝目。

 初の2場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)は前頭三枚目大栄翔(24=追手風)をはたき込んで5勝1敗とした。

 大関豪栄道(32=境川)は前頭四枚目千代大龍(29=九重)に敗れ3勝3敗の五分。

 関脇逸ノ城(25=湊)は前頭筆頭玉鷲(33=片男波)に押し出され2敗目。

 大関とりのかかる関脇栃ノ心(30=春日野)は前頭三枚目豊山(24=時津風)を突き落として無敗を守った。今場所6連勝とした。

 新三役の小結遠藤(27=追手風)は小結御嶽海(25=出羽海)に上手出し投げで敗れ3敗目。

 6日目終了時点での勝ちっ放しは栃ノ心のみとなった。


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白鵬、栃ノ心、正代の3力士が無傷の5連勝 夏場所

大栄翔を上手投げで下した白鵬(撮影・丹羽敏通)

<大相撲夏場所>◇5日目◇17日◇東京・両国国技館


 初の2場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)は前頭2枚目阿炎(24=錣山)を下し、4勝目を挙げた。

 2場所連続休場から復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は、前頭三枚目大栄翔(24=追手風)を上手投げ。無傷の5連勝とした。

 大関豪栄道(32=境川)は前頭三枚目豊山(24=時津風)を押し出し、3勝2敗とした。

 大関とりのかかる関脇栃ノ心(30=春日野)は前頭筆頭魁聖(31=友綱)を寄り切って5連勝。

 新三役の小結遠藤(27=追手風)は勝ちっ放しの関脇逸ノ城(25=湊)を寄り切った。3勝2敗とした。

 5日目終了時点での勝ちっぱなしは白鵬、栃ノ心、前頭四枚目正代(26=時津風)の3力士。

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阿炎絶口調「ヒールは大好き」人気の遠藤下し初日

遠藤(左)は阿炎に突き出しで敗れる(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇4日目◇16日◇東京・両国国技館


 若手の注目株、西前頭2枚目阿炎(あび、24=錣山)が、新三役の遠藤から今場所初白星を挙げた。回転の速い突き押しで距離を取り、突き出した。

 「うれしいッス。三役から白星ですからね」。相手は角界屈指の人気を誇るとあって、場内が沸き返った一番だった。

 「人気は負けてましたね。いいですよ、ヒール(敵役)は大好きッスから。自分より人気のある人とやると、燃えます。ぜってー負けねーって」。

 懸賞が13本もついていた。「ありがとうございます。そりゃ意識しました。金稼ぐために、来てんですから。プロフェッショナルです」。初白星の喜びで“アビトーク”が止まらなかった。

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連覇狙う鶴竜に土!白鵬、栃ノ心ら4連勝 夏場所

魁聖(左)を上手出し投げで下す白鵬(撮影・横山健太)

<大相撲夏場所>◇4日目◇16日◇東京・両国国技館


 初の2場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)に土がついた。前頭2枚目松鳳山(34=二所ノ関)に押し込まれ、引いたところを押し倒された。松鳳山は5個目の金星となった。

 2場所連続休場から復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は、前頭筆頭魁聖(31=友綱)を上手出し投げで下し4連勝を飾った。

 大関豪栄道(32=境川)は前頭筆頭玉鷲(33=片男波)に押し出され、2連勝のあと2連敗となった。

 大関とりのかかる関脇栃ノ心(30=春日野)は小結御嶽海(25=出羽海)を危なげなく寄り切って4連勝とした。5日目は初日から4連敗の魁聖と対戦する。

 関脇逸ノ城(25=湊)も前頭3枚目豊山(24=時津風)を寄り切って4連勝をマークした。

 新三役の小結遠藤(27=追手風)は前頭2枚目阿炎(24=錣山)の回転のいい突っ張りに突き出されて2勝2敗となった。

 4日目を終わって勝ちっ放しは白鵬、栃ノ心、逸ノ城、前頭4枚目正代(26=時津風)の4人となった。

松鳳山に押し倒しで敗れ肩を落とし土俵を後にする鶴竜(撮影・横山健太)
御嶽海を破り、多くの懸賞金を得る栃ノ心(撮影・狩俣裕三)

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遠藤、豪栄道に4連勝 稽古つけてもらった恩返し

豪栄道(左)を追い詰める遠藤(撮影・横山健太)

<大相撲夏場所>◇3日目◇15日◇東京・両国国技館


 小結遠藤が大関豪栄道戦4連勝で対戦成績を4勝4敗の五分とした。

 下から攻めて引き技を2度しのぐと、最後は仕切り線で相手が足を滑らせた一瞬を逃さなかった。肩透かしで連勝を飾り、新三役場所で2勝1敗と白星先行。今場所前は2度、豪栄道のもとを訪れ、稽古をつけてもらっただけに最高の恩返しとなった。「気持ちよかった。まあ、これからだと思う」と、大歓声にも気を引き締めた。

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鶴竜、白鵬、栃ノ心ら3連勝 豪栄道1敗 夏場所

魁聖(左)を寄り切りで下す鶴竜(撮影・横山健太)

<大相撲夏場所>◇3日目◇15日◇東京・両国国技館


 2横綱が3連勝を飾った。

 初の2場所連続優勝を目指す鶴竜(32=井筒)は前頭筆頭魁聖(31=友綱)をもろ差しから寄り切った。2場所連続休場から復活を目指す白鵬(33=宮城野)は、前頭2枚目松鳳山(34=二所ノ関)を立ち合いから一気に押し出した。

 大関豪栄道(32=境川)は新三役の小結遠藤(27=追手風)に肩透かしで敗れ土がついた。遠藤は2連勝で白星が先行した。

 大関とりのかかる関脇栃ノ心(30=春日野)は前頭筆頭玉鷲(33=片男波)を右からはたき込んで3連勝を飾った。4日目は2勝1敗の小結御嶽海(25=出羽海)と対戦する。

 関脇逸ノ城(25=湊)は前頭3枚目大栄翔(24=追手風)をはたき込んで3連勝とした。

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遠藤三役初白星にも多く語らず、一喜一憂しない強さ

豊山(右)を攻める遠藤(撮影・河野匠)

<大相撲夏場所>◇2日目◇14日◇東京・両国国技館


 新小結遠藤(27=追手風)が、西前頭3枚目豊山との突き合いを制して三役初白星を挙げた。相手は金沢学院東高の3年後輩だが意識せず。普段はあまり笑顔は見せないポーカーフェースだが、言葉の端々から喜びがにじみ出た。2場所連続休場明けの横綱白鵬、大関とりの関脇栃ノ心は初日から2連勝した。

 館内に鳴り響く声援に祝福の声。それを一身に浴びても遠藤は、表情を緩めることなく支度部屋に戻ってきた。上がり座敷に腰をかけて、髪を結ってもらう間はずっと目を閉じ続けた。いつもとなんら変わらない様子。記者への質問にも多くは語らない。そんな遠藤が「良かったですね。勝ったのでうれしいですね」と小声でもらした。連日の声援に対して「うれしいですし、ありがたいですね」と感謝の言葉を並べた。

 立ち合いから、激しい突き合いの応酬となった。豊山が得意の突きに最初は引いたが、土俵際で踏ん張った。隙を見て懐に入り、土俵際に追い込んで冷静に引き落とした。後輩相手には、絶対に負けられない。そんな思いが表れた相撲内容だったが「特に」と意識はしなかった。

 一喜一憂しないのが強さでもある。場所前の新三役会見でも笑顔を見せることなく、淡々と質問に答え続けた。なぜ笑顔を見せないのか、と問われると「隙を見せないように」と真剣に返した。だから普段から表情を崩さないし、質問に口を開かない時もしばしばある。師匠の追手風親方(元前頭大翔山)も「相撲で勝って証明するしかないですから」と多くを語らない弟子の思いをくみ取った。

 待望の初日に、喜びの感情が出たのもつかの間。「いつもと変わらないですよ」とすぐに引き締めた。まだ2日目が終わったばかり。喜びは心の内にしまい込み、今日からまた無心で土俵に上がる。【佐々木隆史】

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遠藤が三役で初白星「良かった」高校後輩の豊山下す

豊山(後方)を引き落としで破った遠藤(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇2日目◇14日◇東京・両国国技館


 新小結遠藤(27=追手風)が、西前頭3枚目豊山(24=時津風)を下して、三役初白星を挙げた。立ち合いから突き合いの応酬となり最初こそ引いたが、土俵際で耐えて突き返して土俵際まで追い込んで引き落とした。

 待望の白星に「良かったです。勝ったのでうれしいです」と笑顔は見せなかったものの、言葉の節々からは喜びがにじみ出ていた。金沢学院東高の3年後輩の相手にも「特に」と意識はなかったというが、激しい相撲内容に先輩の意地が見えた。

遠藤(左)は豊山の突き押しをかわす(撮影・小沢裕)

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連覇目指す鶴竜、復活期す白鵬ともに連勝 夏場所

横綱鶴竜

<大相撲夏場所>◇2日目◇14日◇東京・両国国技館


 横綱、大関は連日の安泰だった。

 初の2場所連続優勝を目指す横綱鶴竜(32=井筒)は前頭筆頭玉鷲(33=片男波)を左からいなして突き落として2連勝とした。

 2場所連続休場から復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は、小結御嶽海(25=出羽海)を左からの上手投げで下した。

 大関豪栄道(32=境川)は前頭2枚目松鳳山(34=二所ノ関)を押し出した。

 大関とりのかかる関脇栃ノ心(30=春日野)は前頭二枚目阿炎(24=錣山)をもろ差しに組み止めて寄り切り2連勝とした。

 関脇逸ノ城(25=湊)も前頭筆頭魁聖(31=友綱)を寄り切って2連勝を飾った。

 新三役の小結遠藤(27=追手風)は前頭3枚目豊山(24=時津風)を左から引き落として1勝目を挙げた。

 北海道出身としては20年ぶりの幕内となる前頭15枚目旭大星(28=友綱)は、同16枚目安美錦(39=伊勢ケ浜)を裾払いで倒して初白星を挙げた。

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鶴竜、初の2場所連続優勝へ好発進「集中できた」

初日を白星で飾り懸賞の束を手に引き揚げる鶴竜(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇初日◇13日◇東京・両国国技館


 鶴竜が新三役の小結遠藤の挑戦を退け、初の2場所連続優勝へ好発進した。突きの応酬から、相手が前のめりになったところを見逃さず、引き落とした。遠藤には、巡業や今場所前の稽古でも圧倒。力の差を見せつけた格好となった。

 1月の初場所から痛めている右手の指はまだ痛むが「立ち合いで相手に押されないようにした。自分の相撲に集中できた」と、冷静に振り返っていた。

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連覇目指す鶴竜が白星発進、白鵬も白星 夏場所

遠藤を下した鶴竜は多くの懸賞金を両手で受け取り息を吐く(撮影・河野匠)

<大相撲夏場所>◇初日◇13日◇東京・両国国技館


 初の2場所連続優勝を目指す横綱鶴竜(32=井筒)は新三役の小結遠藤(27=追手風)を下し、白星発進した。2場所連続休場から復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は前頭筆頭玉鷲(33=片男波)を押し出した。

 大関豪栄道(32=境川)は前頭筆頭魁聖(31=友綱)を寄り切った。

 大関とりのかかる関脇栃ノ心(30=春日野)は前頭二枚目松鳳山(34=二所ノ関)を寄り切った。関脇逸ノ城(25=湊)は前頭二枚目阿炎(24=錣山)を押し出した。

 十両以上の休場は、7場所連続となった横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)と大関高安(28=田子ノ浦)の2人。

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遠藤「気が引き締まります」初土俵祭りに神妙

土俵祭りに臨む遠藤は開始より早めに到着し席に座る(撮影・小沢裕)


 大相撲夏場所(東京・両国国技館)は今日13日、初日を迎える。

 新三役の小結遠藤が12日、三役以上の力士だけが出席する土俵祭りに初めて参加した。休場の稀勢の里、高安を除く7人の末席に加わり、神妙な面持ちで、土俵を清める神事を見守った。「気が引き締まります。いいもんですね」。初日は鶴竜を相手にいきなり結びの一番で相撲をとる。「頑張ります」と短い言葉に力を込めた。

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夏場所初日は鶴竜-遠藤、白鵬-玉鷲 取組編成会議

白鵬


 日本相撲協会は11日、東京・両国国技館で審判部が取組編成会議を開き、大相撲夏場所(13日初日、両国国技館)の初日と2日目の取組を決めた。

 連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)は初日に、新三役で注目される小結遠藤(27=追手風)と対戦。41度目の優勝を狙う横綱白鵬(33=宮城野)は、東前頭筆頭の玉鷲(33=片男波)で滑り出す。

 大関とりの関脇栃ノ心(30=春日野)は初日が松鳳山(34=二所ノ関)、2日目が阿炎(24=錣山)の平幕勢と対戦する。

 十両以上の休場者は、横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)と大関高安(28=同)の2人だった。初日、2日目の三役以上の取組は以下の通り。

 【初日】(左が東)

 御嶽海-大栄翔

 阿炎-逸ノ城

 栃ノ心-松鳳山

 魁聖-豪栄道

 玉鷲-白鵬

 鶴竜-遠藤

 【2日目】(左が西)

 遠藤-豊山

 阿炎-栃ノ心

 逸ノ城-魁聖

 豪栄道-松鳳山

 玉鷲-鶴竜

 白鵬-御嶽海

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オカダVS棚橋 内館牧子氏「2人とも美しい」

決戦前夜、登場した棚橋弘至はファンに向かってアピール(撮影・梅根麻紀)


 新日本プロレスのIWGPヘビー級選手権は今日4日に福岡国際センターで挙行される。新記録の12度目の防衛がかかる王者オカダ・カズチカ(30)に対するは、6年前にV12をオカダに阻止された棚橋弘至(41)。3日の福岡大会、最後の前哨戦でも激しい攻防が見られた。プロレス観戦歴60年以上、脚本家、作家として活躍する内館牧子さん(69)は世紀の「V11対決」をどう見るか。映画「終わった人」(6月9日公開)の原作となる同名小説の作中でもプロレスから言葉を引く著者に聞いた。

      ◇       ◇

 まずはオカダよね。この人は宝塚的なスター性を感じる。宝塚は何回か見に行ったことがあって、男役が出てくるとうっとりするわけよ。それは男はこうだという形で全部表すから。胸、肩の張り方、話し方、歩き方から何まで。男よりかも男っぽく美しく見えるのね。オカダを見ていると絵に描いたみたいな美しい男で、いいなあと。レインメーカードル(※1)が降ってくると拾って持ち帰って、テープもバッグに結わえたりするんだけど、私。付き合っていたら本当に心配だよなあとか(笑い)。

 まだ30歳でしょ。若い時はこの先良いことがあると突き進んでいくのがいいわけだけど、タナ(棚橋)の場合は違うわね。「終わった人」では定年退職してその後の人生にもがくエリートの主人公が達観して言うせりふがあるの。

 「思い出と戦っても勝てねんだよ」

 これはね、実は武藤敬司さんの言葉なの。もう20年以上前。闘魂三銃士(※2)で人気絶頂のころ、馬場、猪木の時代が素晴らしいと言っている人の思い出と戦っても勝てないと言ったのね。人生訓として非常に賢いわよね。のんべんだらりと生きていたら出てこない言葉。

 タナはまさにいま「思い出」とどう向き合うかが問われている。故障続き、長く団体の主役から離れ、前哨戦でもオカダにボロボロにやられてる。弱さが見える。年齢からも終わった人ではないけれど、多少そういうものを出してもいいやと俯瞰(ふかん)で思っているのかも。そうでなければ、開き直りかな。

 タナはプロレス界きっての知性派ね。語ることも非常に機微を感じ、洒脱(しゃだつ)なことを言うでしょ。で、自虐ネタも非常にうまい。そういう意味では武藤さんの付き人もしていたし、賢さの系譜はある。だから、41歳になって「思い出」に勝てないところから、その先に何を見せてくれるのか楽しみね。

      ◇       ◇

 今日の試合、オカダにとって分岐点になる可能性があると思ってるの。それは「格好良すぎることはかっこ悪い」ことに気付くかもしれないから。技術的にはすごいし、体中から発するオーラも見事だけど、レスラーの魅力は絵に描いたような男だけではやっていけないと思うのよ。「生身の男」。それを出してほしい。

 彼がいま天龍源一郎さん(※3)のようになりたいと言っていると聞きました。えらい! 私は天龍さん、大好きです。男のダンディズムを感じます。安息の匂いのなさ、いつだって絶壁に立っているような感じね。強いのだけど、どこか哀愁がある。だから男にも好かれる。オカダもそういうところに引かれたのだと思うけど、彼にも彼にしか出せない「生きている」部分を出してほしい。今日もし負けることがあっても、一皮むけるためのきっかけになりえる。新しいものが見えてくる可能性もある。もちろん、負けろとは思ってませんよ。すごい素材だからこそ、「格好いい」だけから脱却してほしい。男としての厚みというのかなあ。色香、深さ、それができてきたらとてつもないよね。

 プロレスを好きでもないし、見たこともない人は男女とも「あんなものはショーじゃん」とか言うわね。例えばトップロープから倒れている相手に飛ぶじゃない。フェアな人たちは逃げろと思うけど、違うのよ。あえて受ける。そうすると上から飛んだ人も、それを受けた人も両方が輝くわけだから。そういったことが他のスポーツと違うのよ。

 オカダ対タナは純粋に五輪的なスポーツ性とね、あとはドラマ性と、際立ったキャラがあるからすごく面白い。2人とも美しい。レスラーは異世界の人で、私たちはそこに夢を見る。今日も何が見られるのか、楽しみにしています。【取材・構成=阿部健吾】

 ※1 レインメーカードル オカダの入場時に会場に降るオカダの顔が印刷された紙幣。きれいに舞うように1枚1枚折り目をつけている。

 ※2 闘魂三銃士 84年に新日本に入団した武藤敬司、蝶野正洋、故橋本真也を指す。88年に結成され、90年代に不動の地位築く。

 ※3 天龍源一郎 1950年(昭25)2月2日、福井県生まれ。63年に大相撲二所ノ関部屋入門。天龍のしこ名で前頭筆頭まで務めたが76年秋場所で引退、同年10月全日本プロレス入団。89年6月に3冠ヘビー級王者。90年SWS移籍、92年WAR設立、フリー、WJプロレス、天龍プロジェクトとあらゆるマットで活躍。15年、引退試合相手にオカダを指名。得意技はパワーボム。189センチ、120キロ。

 ◆内館牧子(うちだて・まきこ)1948年(昭23)9月10日、秋田市生まれ。武蔵野美大卒業後、三菱重工で13年半のOL生活を経て脚本家デビュー。92年NHK連続テレビ小説「ひらり」で橋田寿賀子賞を受賞。97年NHK大河ドラマ「毛利元就」、00年NHK連続テレビ小説「私の青空」などを担当。00~10年横綱審議委員。東北大相撲部総監督。プロレスは4歳の時に街頭テレビで見た力道山の試合が初め。幼少期にはプロレスかるたを作ったことも。「一句だけ覚えているのは『遠藤幸吉、得意の跳び蹴り』」。1月4日の東京ドーム大会、夏のG1生観戦は欠かさない。

決戦前夜、登場したオカダ・カズチカはファンに向かってアピール(撮影・梅根麻紀)
オカダの入場時に会場に降るオカダの顔が印刷された紙幣(2018年1月版)
闘魂三銃士の左から武藤敬司、橋本真也さん、蝶野正洋(91年1月13日撮影)
天龍源一郎(15年11月15日撮影)
内館牧子氏

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新小結遠藤ぶつかり稽古「お祝いだ」白鵬に胸出され

横綱審議委員会稽古総見でぶつかり稽古で胸を出した白鵬(右)は遠藤から差し出された力水を遠藤にかける(撮影・滝沢徹郎)


 大相撲夏場所(13日初日、東京・両国国技館)に向けた横綱審議委員会(横審)による稽古総見が3日、両国国技館で行われた。

 新小結の遠藤(27=追手風)は、横綱白鵬の三番稽古に指名されて6番取って全敗。その後のぶつかり稽古でも白鵬に胸を出されて、何度も転がされて体は土俵の土だらけになった。「稽古してもらって良かったです。ぶつかり受けてもらいながら『お祝いだ』って耳元で。お客さんの声援もあったのでいい稽古になりました」と振り返った。

 状態はまだ万全ではなく「しっかり体調を整えたい。体調が良くなれば外に出るかも知れない」とコンディション次第では今後、出稽古をすることを示唆。悲願の新三役で臨む夏場所に向けては「数字的な目標はいつもないけど、稽古で体調を整えて初日を迎えられればあとはやるだけなので」と語った。

白鵬との稽古を終えた遠藤の背中は土まみれになった(撮影・垰建太)

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鶴竜が稽古総見で観客にあいさつ「精いっぱい」

横綱審議委員会稽古総見を終え力士を代表してあいさつする鶴竜(手前右)。後列左から栃ノ心、白鵬(撮影・滝沢徹郎)


 大相撲夏場所(13日初日、東京・両国国技館)に向けた横綱審議委員会(横審)による稽古総見が3日、両国国技館で行われた。

 2場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)は三役以上による申し合い稽古で、横綱稀勢の里、大関高安、豪栄道、関脇栃ノ心、新小結遠藤と9番取って6勝とした。「立ち合いでしっかり集中できたから良かった。巡業で体作りメーンでやってたので体はできた」と好感触だった。

 一般公開された稽古総見には、大勢の観客が訪れた。その観客に向かって、稽古総見後に力士会会長の鶴竜が「本日は朝早くからたくさんの方に来ていただきありがとうございます。5月場所はみなさんの期待に応えられるように精いっぱい頑張ります」とあいさつ。1日に行われた力士会の時に、協会側と話し合ってあいさつすることを決めていたという。

 昨年11月に元横綱日馬富士関による傷害事件が発覚して以降、不祥事続きの角界。「大相撲ファンの信頼を取り戻せるように」と願いをこめたものだった。

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白鵬は組んで良し、離れて良し 御嶽海、遠藤を圧倒

横綱審議委員会稽古総見でぶつかり稽古で胸を出した白鵬(右)は遠藤から差し出された力水を遠藤にかける(撮影・滝沢徹郎)


 大相撲夏場所(13日初日、東京・両国国技館)に向けた横綱審議委員会(横審)による稽古総見が3日、両国国技館で行われた。

 自身初の2場所連続休場からの復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は、小結御嶽海、新小結の遠藤を指名して17番取って16勝と圧倒した。組んで良し、離れて良しの安定感のある相撲を披露。ぶつかり稽古でも新三役の遠藤に胸を出して何度も転がして、白鵬流に祝福した。

 期待の若手を指名したことについて白鵬は「特に遠藤はお祝いだな。念願の三役だもんね」とニヤリ。足技の多様には「次から次に動いて繰り返すと、相撲勘もついてくるし、足の裏の土俵勘もついてくる」と狙いがあった。

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ザギトワに続き、元横綱朝青龍に秋田犬をプレゼント

平昌五輪女子フィギュアスケート金メダルのアリーナ・ザギトワ


 元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏(37)にも、平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)女子フィギュアスケート金メダルのアリーナ・ザギトワ(15)に続いて、秋田犬が寄贈されることが2日、分かった。

 秋田犬保存会の遠藤敬会長(49)が「7月にモンゴルへ贈ることは決まっている。どの犬になるかはこれから。いろいろな縁で秋田犬を世界に広げたい」と明かした。共通の知人を通じて元朝青龍から要望があり、受諾した。今日3日には、秋田・大館市でザギトワにプレゼントする赤毛の秋田犬が初披露される予定だ。

元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏

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新三役の遠藤 けがと「うまく付き合えると思う」

部屋の外でガッツポーズをする新小結遠藤


 日本相撲協会は4月30日、大相撲夏場所(13日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表し、人気力士の遠藤(27=追手風)が新小結昇進を果たした。幕下10枚目格付け出しの鳴り物入りで、13年春場所で初土俵を踏んでからケガと闘い続けた5年。15年春場所では左膝半月板損傷の重傷を負い、一時は十両にまで陥落したが「アスリート型」の考え方で苦難を乗り越え、新三役の座を射止めた。

 苦労して、新三役の座をつかみ取った。それでも遠藤は埼玉・草加市の部屋で行った会見で、表情を緩めることなく「いつもの番付発表と変わらないです。気持ちは変わらないです」と淡々と話した。だが師匠の追手風親方(元前頭大翔山)は「ケガ、ケガ、ケガでこの3年間を無駄にしたことも多かった。やっと上がったという感じです」と、弟子の気持ちを代弁するように感激した。

 新入幕の13年秋場所で左足首を負傷し、のちに剥離骨折が発覚。15年春場所では左膝半月板損傷と前十字靱帯(じんたい)損傷の重傷を負い、17年名古屋場所では古傷の左足首の靱帯損傷で手術に踏み切った。「入門してからケガして、これからという時にまたケガ。それの繰り返し。タイミング悪くその都度、足首とか膝とか」と振り返った。

 ただ腐らなかった。稽古と治療とトレーニングを続ける毎日。「そのうちいいことがあるだろう」と前を向き続けた。私生活でも痛みを感じ、食生活にも気を配った。「ちゃんこの汁を飲んだら足がむくんで調子悪くなるんじゃないかな、とか考えるようになった」と力士らしからぬ発想。追手風親方が「『ずっと部屋にいて、お前大丈夫か?』と話したこともある。アスリートみたい」と話すほど、徹底して摂生してきた。コツコツ積み重ねてきたことが、ようやく実を結んだ。

 それでもケガが万全になったわけではなく「元に戻らないと思っている」と割り切っているが、諦めているわけでもない。ケガとの「付き合い方が見えてきた」という。付き合い方に関して多くは語らないが「もっとうまく付き合えると思う」と自信をのぞかせた。現状に満足せず、言い訳もせず、さらなる上を目指す。【佐々木隆史】

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ケガに泣いた遠藤、そのケガが新三役昇進の要因

番付のしこ名を指さす新小結遠藤。右は師匠の追手風親方


 日本相撲協会は30日、大相撲夏場所(5月13日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表して、新三役に昇進した小結遠藤(27=追手風)が埼玉・草加市の部屋で会見を行った。大勢の報道陣に囲まれての会見にも「あまりいつもの番付発表と気持ちは変わらない」と浮かれることはなかった。

 甘いマスクで人気もあり、実力もあったがケガに泣かされてきた。新入幕で挑んだ13年秋場所で、左足首を負傷。15年春場所では左膝半月板損傷の重傷を負い、昨年名古屋場所は左足首靱帯(じんたい)を損傷して手術に踏み切った。「入門してからケガしての繰り返し。新入幕の時には左足首をケガしたり、膝をケガしたり。タイミングが悪いというか」とケガとの闘いが続いたが「いい時もあれば悪いときもあると思っていろいろ考えた。そのうちいいことあるだろうなと思ってやっていた」と腐ることなくこの日を迎えた。

 師匠の追手風親方(元前頭大翔山)は「ケガでこの3年間無駄にしたことも多かったので、やっとという感じ。普通は少々腐るけど、腐らずにコツコツと治療してトレーニングして3年間やったからね」と弟子の忍耐力に目を細めて「勝ち越して三役に定着して欲しい」と期待をかけた。

 ケガの影響で相撲の取り口も変わってきたという。内容については多くは語らなかったが「ケガしたことによって相撲を変えないといけないと思った。こうしていかないといけないと。それが15日間、毎日ではないけど出来るようになったのが一番大きい」と新三役昇進の要因だと分析。追手風親方は「相手をかわすというか、うまく力をね。逃げるのではなく、かわすのがいいんじゃないかな」と語った。

 現在もケガの状況は万全とはいかないというが「自分の中ではもっとうまく(ケガと)付き合っていけるんじゃないかなと思う」と、現状に満足することなくさらなる上を目指す。

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遠藤が小結、北海道20年ぶり旭大星が入幕 新番付

旭大星


 日本相撲協会は30日、大相撲夏場所(5月13日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

 人気力士として期待されながら、なかなか三役の壁を破れなかった遠藤(27=追手風)が、待望の三役の座をゲット。新三役として西の小結に就いた。追手風部屋からの新小結は、現師匠(元前頭大翔山)が98年10月1日に部屋を創設して以降、追風海、黒海以来3人目。石川県からは、97年九州場所の出島、栃乃洋以来、戦後5人目の輩出となった。また、学生相撲出身の新三役は、昨年初場所の正代(26=時津風)以来45人目で、日大からは14年秋場所の常幸龍(29=木瀬)以来、17人目となった。

 横綱では、2場所連続優勝を狙う鶴竜(32=井筒)が先場所に続き東の正位に就いた。2場所連続休場中の白鵬(33=宮城野)は、史上1位の横綱在位場所数を65に更新し、今場所も西横綱に就いた。6場所連続休場中で東の稀勢の里(31=田子ノ浦)は、初日からの出場に踏み切るかが注目される。

 大関とりのかかる栃ノ心(30=春日野)は、三役としても2場所連続となる関脇在位となった。また御嶽海(25=出羽海)は、5場所在位した関脇から東小結に番付を下げたが、三役は8場所連続で守った。

 新入幕も“北の大地”から待望の力士が誕生した。北海道旭川市出身の旭大星(28=友綱)が新入幕として西前頭15枚目に昇進した。北海道からは92年初場所の立洸以来、戦後51人目の新入幕。北海道出身力士が幕内に番付に載るのは、98年夏場所の北勝鬨以来、ちょうど20年ぶりとなった。

 再入幕は4場所ぶりの佐田の海(30=境川)、2場所ぶりの豪風(尾車)と安美錦(伊勢ケ浜)の3人。昭和以降として、39歳6カ月の安美錦は史上1位、38歳10カ月の豪風は同2位の高齢再入幕となった。

 新十両は2人。東十両11枚目に昇進した白鷹山(23=高田川)は、現師匠(元関脇安芸乃島)が09年8月5日に部屋を継承して以降、竜電(27)、輝(23)に続く3人目の新十両昇進を果たした。山形県出身では、08年春場所の北勝国以来、戦後18人目となった。

 祖父が元小結の若葉山、父が元幕下若信夫で、兄2人も現役幕下力士という相撲一家で生まれ育った若隆景(23=荒汐)も、西十両14枚目で新十両昇進を果たした。荒汐部屋からは、現師匠(元小結大豊)が02年6月1日に部屋を創設して以降、蒼国来(34)以来、2人目の新十両。福島県出身では09年秋場所の双大竜以来の戦後11人目で、東洋大からは15年名古屋場所の御嶽海以来10人目、学生相撲出身では先場所の炎鵬(23=宮城野)に続き126人目の新十両となった。また、三段目付け出しデビューからの新十両は、小柳(現豊山、24=時津風)と朝乃山(24=高砂)に続き3人目となった。再十両は、10場所ぶりの復帰となった西12枚目の朝弁慶(29=高砂)が果たした。

 夏場所は、5月11日の取組編成会議で初日、2日目の対戦相手が決定。13日の初日を迎える。

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遠藤に早くも新三役祝い!?特等床山が大銀杏結う

支度部屋で床蜂(後方)に髪を結ってもらい、笑顔を見せる遠藤


 大相撲の春巡業は21日、東京・八王子市で行われ、幕内遠藤(27=追手風)が一足早い新三役昇進祝い? を受けた。先場所は東前頭筆頭で9勝を挙げ、夏場所(5月13日初日、両国国技館)での新三役は確実。

 普段は横綱白鵬の髪を結っている、現在2人しかいない特等床山の床蜂から、初めてこの日の取組前に大銀杏(おおいちょう)を結ってもらった。白鵬が発熱で休場していることもあったが「やっぱり違いますね。毎日『結ってほしい』と言い続けてよかった」と、北の湖、千代の富士ら名横綱のまげも任された軽やかな手さばきに感動していた。

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