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王鵬が再十両へ前進「結構気合が入っていたので」

錦富士(右)を攻める王鵬(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇13日目◇26日◇東京・両国国技館

元横綱大鵬の孫、東幕下2枚目王鵬(21=大嶽)が、西十両12枚目錦富士(24=伊勢ケ浜)を寄り切りで破って勝ち越し、再十両へ前進した。

立ち合い一気に前に出て行き土俵際まで追い込んだが、勝負を決められず。錦富士に左差し、右上手を与えてしまった。上手投げを打たれ、大きく体勢を崩したが左足一本で耐えると、もろ差しになりながら体を入れ替えて寄り切った。「組む展開になったけど落ち着けて良かった。結構気合が入っていたので」と振り返った。

新十両で臨んだ初場所は5勝10敗とはね返され、幕下上位で臨んだ今場所。1場所での十両復帰を狙っていただけに「最低限、4番勝たないといけないと思っていた。今日勝つと負けるとでは1年違う。あまりよくないけど、ケガしてでも勝つと思っていた。何もなくてよかたった」と気合が入っていた。

夏場所での再十両が近づいてきたが「それは周り(の成績)次第。番付がどこでも自分の相撲が出せればいいと思う」と引き締めた。

王鵬は錦富士(左)を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)

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新十両貴健斗3連敗「体がまだ」毎日相撲とる状況に

錦富士(右)に寄り切りで敗れる貴健斗(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇3日日◇16日◇東京・両国国技館

新十両の西十両11枚目・貴健斗(25=常磐山)は、錦富士に敗れ初日から3連敗となった。

「(立ち合いが)ちょっとダメでした」と思う通りに先手がとれていない。先場所までとは違い、毎日相撲をとる状況にも「切り替えるようにしているが、体がまだそういう感じにできていない」と明かした。まずはほしい1つの白星。流れを変えるには勝つしかない。

錦富士に寄り切りで敗れ土俵を引き揚げる貴健斗(撮影・鈴木正人)

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2年ぶり十両の土俵、炎鵬に注目 初日十両取組

炎鵬

日本相撲協会は13日、大相撲春場所(14日初日、両国国技館)の初日と2日目の取組を発表した。

新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査の結果、山響部屋付きの小野川親方(元前頭北太樹)と、尾上部屋付きの音羽山親方(元前頭天鎧鵬)の2人に、新型コロナ陽性を確認。力士に濃厚接触の可能性もあるため、その結果を待っていたが、両親方以外に陽性は確認させず、12日に審判部が開いた取組編成会議で決めた取組をこの日、発表した。

初場所では新型コロナウイルスの影響で、幕内7人、十両9人の休場者を出したが、今場所の関取衆の休場は、左足負傷の横綱鶴竜(35=陸奥)ただ1人となった。

十両では、幕内から陥落し2年ぶりに十両の土俵に上がる東4枚目の炎鵬(26=宮城野)が注目される。2年前の夏場所の新入幕以来、幕内の座を守っていたが、昨年11月場所で3勝12敗と大負けし先場所、東十両3枚目に陥落。その先場所は、新型コロナウイルスの陽性反応が出た横綱白鵬の濃厚接触者として、部屋全員の休場措置が取られ全休。今場所は1枚、番付を下げて臨む。初日は千代ノ皇(29=九重)と対戦する。業師の宇良(28=木瀬)との好勝負も熱戦が期待される。その宇良は千代鳳(28=九重)と初日に対戦する。

新十両の貴健斗(25=常盤山)は千代の海(28=九重)と、武将山(25=藤島)は錦木(30=伊勢ノ海)と戦う。関取初陣を白星で飾れるか注目される。

初日の十両取組は以下の通り(左が東)。

王  鵬-一山本 

武将山 -錦  木

常幸龍 -錦富士 

千代の海-貴健斗 

東白龍 -矢  後

貴源治 -白鷹山 

水戸龍 -松鳳山 

旭大星 -東  龍

宇  良-千代鳳 

若元春 -旭秀鵬 

美ノ海 -佐田の海

炎  鵬-千代ノ皇

千代丸 -大翔丸 

石  浦-天空海

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高安、御嶽海、大栄翔が小結 幕内十両一覧/新番付

高安(2020年11月9日撮影)

日本相撲協会は1日、新型コロナウイルス感染防止の観点から、通常の大阪から東京開催に変更した大相撲春場所(14日初日、東京両国国技館)の新番付を発表した。十両以上の番付は以下の通り。

<東>  <西> 

 【横  綱】   

白  鵬    鶴  竜

 【大  関】

正  代    朝乃山

貴景勝

 【関  脇】   

照ノ富士    隆の勝

 【小  結】

高  安    御嶽海 

        大栄翔

 【前  頭】   

宝富士  <1>  阿武咲 

北勝富士 <2>  若隆景 

明  生 <3>  志摩ノ海

霧馬山  <4>  妙義龍 

遠  藤 <5>  隠岐の海

玉  鷲 <6>  逸ノ城 

栃ノ心  <7>  輝   

琴ノ若  <8>  翔  猿

千代の国 <9>  豊昇龍 

翠富士  <10>  竜  電

千代大龍 <11>  琴勝峰 

明瀬山  <12>  碧  山

照  強 <13>  千代翔馬

琴恵光  <14>  剣  翔

豊  山 <15>  英乃海 

魁  聖 <16>  大奄美 

 【十  両】   

徳勝龍  <1>  天空海 

石  浦 <2>  大翔丸 

千代丸  <3>  千代ノ皇

炎  鵬 <4>  佐田の海

美ノ海  <5>  旭秀鵬 

若元春  <6>  千代鳳 

宇  良 <7>  東  龍

旭大星  <8>  松鳳山 

水戸龍  <9>  白鷹山 

貴源治  <10>  矢  後

東白龍  <11>  貴健斗 

千代の海 <12>  錦富士 

常幸龍  <13>  錦  木

武将山  <14>  一山本 

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徳勝龍、幕内Vから5場所で十両は史上最速/新番付

徳勝龍(2021年1月10日撮影)

日本相撲協会は1日、新型コロナウイルス感染防止の観点から、通常の大阪から東京開催に変更した大相撲春場所(14日初日、東京両国国技館)の新番付を発表した。

入幕の新顔はなく、返り入幕は3人。先場所十両優勝の剣翔(29=追手風)は5場所ぶり、英乃海(31=木瀬)は17場所ぶりの幕内復帰。英乃海は弟が西前頭8枚目の翔猿(28=追手風)で、新たな兄弟同時幕内は14年春場所の千代鳳&千代丸以来、史上9組目となった。大奄美(28=追手風)は5場所ぶりの幕内復帰を果たした。

また初場所で幕内の東前頭8枚目だった徳勝龍(34=木瀬)が十両に陥落したが、幕内優勝経験者の十両陥落は史上14人目。優勝場所から5場所での十両陥落は元小結若浪の7場所を抜いて最速となってしまった。

既に発表されている、晴れて関取の新十両は2人。貴健斗(25=常盤山)は、現在の師匠(元小結隆三杉)が先代(元関脇舛田山)から部屋継承後としては初めての新十両。熊本県からは19年名古屋場所の竜虎以来、戦後34人目の関取誕生となった。また武将山(25=藤島)は、現師匠の部屋創設後としては10年九州場所の剣武以来、2人目の関取誕生。茨城県からは、18年初場所の天空海以来、戦後22人目の新十両となった。再十両は2人。錦富士(24=伊勢ケ浜)は2場所ぶり、一山本(27=二所ノ関)は7場所ぶりの十両復帰を果たした。

大相撲春場所は、12日の取組編成会議で初日と2日目の対戦相手が決定。14日の初日を迎える。

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関取はコロナ休場の救済なし 据え置きなら影響大

両国国技館(2021年1月10日撮影)

日本相撲協会は27日、大阪での開催を目指す大相撲春場所(3月14日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議を開き、新型コロナウイルス感染の影響で初場所を全休した力士65人の成績について協議した。幕下以下の力士は番付据え置きとしたが、十両以上の関取は番付据え置きにはしなかった。また、貴健斗(24=常盤山)と武将山(25=藤島)の新十両昇進を発表した。再十両は、一山本と錦富士の2人。

   ◇   ◇   ◇

報道陣の電話取材に応じた伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)は「関取衆に関しては休んだ力士全員の公平性を保ちながら番付を作成しました」と説明した。新型コロナの影響で休場した幕下以下の力士については、番付据え置きの救済措置をとったと明言。一方で、新型コロナの影響で休場した十両以上の関取については「全員を公平にして番付を決めたということ。そういう言い方しかできない」と番付据え置きにしたかどうかは明言しなかった。

しかし、関係者によると、出場力士の成績に配慮した形で、休場した力士の番付を微変動させたという。新型コロナの影響による休場者は、幕内では42人中6人、十両では28人中9人と多かった。番付を据え置きにした場合、出場力士の番付変動に大きく影響を及ぼすため、十両以上の力士については番付据え置きの措置をとらなかったという。

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初土俵が同じ貴健斗、武将山ら4力士が十両昇進

貴健斗(2020年10月22日撮影)

日本相撲協会は27日、大阪での開催を目指している大相撲春場所(3月14日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議を開き、十両昇進力士4人を発表した。

新十両は2人で、貴健斗(24=常盤山)と武将山(25=藤島)。

貴健斗は相撲の強豪・鳥取城北高から貴乃花部屋に入門し14年初場所初土俵。同部屋の閉鎖に伴い、大関貴景勝らとともに千賀ノ浦部屋に転籍(師匠の年寄名跡交換により現在は常盤山部屋)。幕下に長く定着していたが、自己最高位の西幕下筆頭で臨んだ今月の初場所で5勝2敗の成績を収め、約7年で念願の関取の座を射止めた。

その貴健斗と高校時代に強豪校同士でライバル関係にあった武将山は、貴景勝や初場所優勝の大栄翔らを輩出した埼玉栄高から藤島部屋に入門し、やはり14年初場所で初土俵。こちらも幕下に約5年も定着したが、自己最高位(東幕下2枚目)の初場所で4勝3敗の成績で、初土俵が同じ貴健斗とともに新十両昇進を果たした。

再十両は19年九州場所以来、7場所ぶり復帰の一山本(27=二所ノ関)と、2場所ぶりの十両復帰となった錦富士(24=伊勢ケ浜)の2人だった。

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大混戦!幕下96年名古屋場所以来の9人でV争いへ

初場所が行われている東京・両国国技館(2021年1月10日撮影)

<大相撲初場所>◇13日目◇22日◇東京・両国国技館

幕下の優勝争いが、一気に大混戦模様となった。12日目までの全勝は、西幕下8枚目将豊竜(24=時津風)と西幕下48枚目浜豊(25=時津風)の2人だけ。2人は同部屋のため、この日の本割での直接対決は組まれなかった。

先に取組を行った浜豊は5勝1敗の竜勢に負け、その2番後に土俵に立った将豊竜も、5勝1敗の錦富士に負けて全勝力士が消えた。錦富士、将豊竜、竜勢、魁、芝、浜豊、二本柳、琴翼、深海山の6勝1敗で並んだ9人が、24日の千秋楽で優勝決定戦に臨むことになった。幕下での9人による決定戦は96年名古屋場所以来。

優勝決定戦ではまず、5人に絞るところから始まる。9人で抽選を行い、不戦となった1人を除いた8人で取組を実施。その後、勝者4人と不戦1人の5人で再び抽選を行い、新たに不戦となった1人を除いた4人で取組を実施し、勝者2人と不戦1人の3人でともえ戦を行うことになる。

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武将山が痛い黒星「弱いから負けたんだと思います」

武将山(右)を突き落としで破る錦富士(撮影・河田真司)

<大相撲初場所>◇9日目◇18日◇東京・両国国技館

東幕下筆頭の武将山(25=藤島)が、痛い星を落とした。錦富士と激しい攻防の末、土俵際で突き落としを食らった。

「ダメでした。弱いから負けたんだと思います。稽古します」。自己最高位で勝ち越しをかけた一番。勝てば新十両へ前進していただけに、表情も曇る。「1日一番なんで集中してやりたい。自分の相撲を取りきることだけを考えて頑張ります」と残り2番に関取の座をかける。

武将山(右)を錦突き落としで破る錦富士(撮影・中島郁夫)

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石浦が下の名前を改名 将勝から鹿介に/新番付

石浦=2019年9月13日、両国国技館

日本相撲協会は24日、来年1月の大相撲初場所(10日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。番付降下、改名、引退などの力士、年寄など協会関係者は以下の通り。

【降下】

〈三役内〉

御嶽海(27=出羽海)東関脇→西小結

〈幕内から十両〉

炎鵬(26=宮城野)西前頭11枚目→東十両3枚目

琴勇輝(29=佐渡ケ嶽)西前頭15枚目→西十両9枚目

〈十両から幕下〉

錦富士(24=伊勢ケ浜)西十両13枚目→西幕下5枚目

富士東(33=玉ノ井)東十両14枚目→東幕下13枚目

阿炎(26=錣山)西十両11枚目→東幕下16枚目

【改名<1>】(しこ名の上の部分)

〈十両〉

納谷→王鵬(おうほう、大嶽)

白石→東白龍(とうはくりゅう、玉ノ井)

〈三段目〉

小島→魁郷(かいごう、浅香山)

〈序二段〉

矢田部→錦国(にしきくに、芝田山)

橋本→若東(わかあずま、玉ノ井)

樋口→寅武蔵(とらむさし、武蔵川)

琴真鍋→琴太成(ことたいせい、佐渡ケ嶽)

〈序ノ口〉

長原→錦星龍(きんせいりゅう、芝田山)

岩本→玉乃若(たまのわか、玉ノ井)

原田→大陸山(たいりくやま、大嶽)

服部桜→勝南桜(しょうなんざくら、式秀)

【改名<2>】(しこ名の下の部分も含める)

石浦将勝→石浦鹿介(いしうら・しかのすけ、宮城野)

琴真鍋平翔→琴太成直輝(ことたいせい・なおき、佐渡ケ嶽)

樋口虎之心→寅武蔵輝之進(とらむさし・てるのしん、武蔵川)

服部桜太志→勝南桜聡太(しょうなんざくら・そうた、式秀)

橋本航→若東航矢(わかあずま・こうや、玉ノ井)

岩本舞斗→玉乃若未来斗(たまのわか・みくと、玉ノ井)

大成道勝→大成道大志(だいせいどう・だいし、木瀬)

白石雅仁→東白龍雅士(とうはくりゅう・まさひと、玉ノ井)

【襲名】

琴奨菊(元大関)引退秀ノ山襲名

【停年退職(年寄)】

錦島末弘(元朝潮=先代高砂)

【引退】

琴誠剛、希帆ノ海、飛天龍、朝日城、臥牙丸、笹崎、若龍星、宇美錦、春空、大雅、欧樹

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最多V伊勢ケ浜部屋「ワンチーム賞」/大相撲大賞

7月場所で幕尻優勝を果たし賜杯を手にする照ノ富士(2020年8月2日撮影)

<第9回日刊スポーツ大相撲大賞(6)>

徳勝龍の幕尻優勝に始まった今年の大相撲は、新型コロナウイルスとの闘いとなった。春場所は初の無観客。5月の夏場所は中止、7月の名古屋、11月の福岡は東京・両国国技館に変更となった。厳しい状況下でも、土俵上で多くのドラマが生まれた。今年1年、幕内を務めた力士が対象の年末恒例連載「第9回日刊スポーツ大相撲大賞」は、独自調べで発掘した好記録や珍記録を表彰する。

   ◇   ◇   ◇

各段優勝が最も多かった部屋が受賞する「ワンチーム賞」は、伊勢ケ浜部屋が受賞した。3力士が4度の各段優勝(幕内1回、十両2回、幕下1回)。宮城野部屋(幕内1回、三段目1回、序二段1回、序ノ口1回)と同数だったが、各段の“レベル”を考慮して、伊勢ケ浜部屋に軍配が上がった。幕内と十両で2回優勝して部屋を引っ張った照ノ富士(29)は「みんなが稽古を一生懸命やった結果」と胸を張った。

5年ぶり2度目の幕内優勝を果たした7月場所では、部屋の連帯感を印象づけるような“援護射撃”もあった。2敗目を喫して優勝争いから1歩後退したと思われた14日目。優勝を争っていた朝乃山を、同部屋の照強が足取りで破った。照ノ富士も「あれがなかったら優勝できていなかった」と振り返る。部屋一丸となってつかんだ賜杯だった。

ほか2度の各段優勝は、翠富士(24)が11月場所で十両優勝、錦富士(24)が春場所で幕下優勝という内訳で、近大を中退して角界入りした同級生コンビが貢献した。

錦富士は昨年秋場所で左肘を負傷して失意の中、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)から「本場所は行われるんだから、痛みがある中でもやっていく術を身につけろ」と言葉をかけられた。部屋付きの安治川親方(元関脇安美錦)や照ノ富士も、たび重なるけがを乗り越えてきた。「稽古場でも(関取と若い衆が)積極的にコミュニケーションを取るのが、うちの部屋の良さ」と錦富士。手本になる兄弟子がたくさんいる。

11月場所で十両優勝を果たし、来年1月の初場所(10日初日、東京・両国国技館)で新入幕が確実の翠富士は、豊富な稽古量が実を結んだと説明する。「他の部屋に出稽古行ったときに感じるが、これだけ“がっつり”やっているのはうちの部屋だけなんじゃないかと思う」。初場所の1カ月前でも、翠富士は申し合いで計30番は相撲を取るという。

前述の朝乃山撃破のインタビューで照強は「自分の星どうこうより、援護射撃の気持ちが強かった。伊勢ケ浜軍団として援護できれば」と語った。11月場所で好成績を残したベテラン宝富士(33)も健在。2021年も“伊勢ケ浜軍団”の存在感が増していきそうだ。【佐藤礼征】

7月場所14日目、照ノ富士と優勝を争う大関朝乃山を足取りで破りを援護射撃した照強(2020年8月1日撮影

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3大関そろって白星発進/11月場所初日写真特集

<大相撲11月場所>◇初日◇8日◇東京・両国国技館

新大関の正代が、何とか白星をつかんだ。初顔合わせの若隆景に下からおっつけられると、上体が起き上がりもろ差しを許した。防戦一方となり、土俵際に追い込まれるも、逆転の突き落とし。同時に土俵の外に落ち、軍配は正代に上がるも物言いがついた。際どい一番だったが、協議の結果、軍配通り。勝ち名乗りを受けて土俵から下りた際には、息を大きく吐いて安堵(あんど)の表情を浮かべた。 

大関朝乃山は、霧馬山を得意の右四つからの寄り切りで圧倒。結びの一番に登場した大関貴景勝は、三役復帰を果たした小結高安を立ち合いから圧倒して白星発進した。白鵬と鶴竜の2横綱が休場する中、大関陣が初日を締めた。 

新関脇の隆の勝は、新三役の緊張感があったといい、思うように体が動かずに大栄翔に負けて黒星。3場所連続関脇の御嶽海は、阿武咲との同体取り直しの一番を制して、4場所連続で初日白星とした。 

16場所ぶりに関取に復帰した東十両13枚目の宇良は、錦富士を送り投げで下して白星スタート。9月の秋場所前に新型コロナウイルスの集団感染が発生して休場となった、玉ノ井部屋の東十両14枚目富士東は黒星、西十両7枚目東龍は白星スタートとなった。

初日の取組模様を写真で振り返ります。

令和2年11月場所の御免札板、番付、櫓(撮影・鈴木正人)

協会あいさつを行う八角理事長と三役力士(撮影・野上伸悟)

幕内

国技館に掲げられた照ノ富士の優勝額(撮影・鈴木正人)

国技館に掲げられた正代の優勝額(撮影・鈴木正人)

幕内土俵入り(撮影・鈴木正人)

千代翔馬下手投げ天空海

天空海(下)を下手投げで破る千代翔馬(撮影・鈴木正人)

▼千代翔馬(昨年夏場所以来の幕内復帰)「やっぱり十両とは違う。先場所が終わって(10月1日に)腰の(ヘルニアの)手術したんで、まずは15日間取り切りたい思いです」

▼天空海「先場所も2連敗から始まったので、星は気にせずにここから連勝したい。最低でも勝ち越して来場所につなげたい」

千代大龍肩透かし琴ノ若

千代大龍(左)を肩すかしで破る琴ノ若(撮影・鈴木正人)

▼琴ノ若「よく相手を見て自分のペースで相撲が取れた。(再入幕は)あまり深く考えずに、余計なことは考えずにいけました」

豊昇龍下手投げ魁聖

魁聖(右)を下手投げで破る豊昇龍(撮影・野上伸悟)

豊山押し倒し炎鵬

炎鵬(下)を押し倒しで破る豊山(撮影・鈴木正人)

炎鵬(右下)を押し倒しで破る豊山(撮影・鈴木正人)

▼豊山(炎鵬に5戦5勝)「力で負けることはない相手なんで。出てきたところに体を預ける、いい反応ができた。(部屋の新)大関(正代)に負けないよう、頑張ります」

▼炎鵬「先場所よりはいい相撲を取りたい。お客さんも増えているので盛り上がるような、喜んでもらえるような相撲が取りたい」

碧山寄り切り遠藤

遠藤は碧山(左)を押し出しで破る(撮影・小沢裕)

栃ノ心押し出し玉鷲

栃ノ心(手前)を押し出しで破る玉鷲(撮影・鈴木正人)

玉鷲(右)の突っ張りを受ける栃ノ心(撮影・野上伸悟)

宝富士押し倒し琴勝峰

琴勝峰(下)を押し倒しで破る宝富士(撮影・鈴木正人)

琴勝峰(右)を押し倒しで破る宝富士(撮影・野上伸悟)

北勝富士押し出し妙義龍

妙義龍(右)を押し出しで破る北勝富士(撮影・鈴木正人)

▼北勝富士「しっかり踏み込めたし、そこからの攻めも落ち着いて、下から下からいけた。(観客が増えた影響)前と同じような雰囲気を感じた。土俵入りの時はうれしかった」

翔猿押し出し隠岐の海

翔猿(左)を押し出しで破る隠岐の海(撮影・鈴木正人)

▼隠岐の海「お客さんも増えて最高ですよ。頑張っていい所を見せたい」

▼翔猿「攻められたけど、最後引いてしまった。(大活躍した先場所との違いは)特に感じていない。思い切り集中していきたい」

照ノ富士寄り切り

輝(右)を寄り切りで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)

▼照ノ富士「左が入ったから出るしかなかった。(三役復帰だが)特に何も考えていない。(観客が2500人から5000人に増えて)盛り上がるんじゃないですか」

大栄翔突き落とし隆の勝

隆の勝(右)を突き落としで破る大栄翔(撮影・野上伸悟)

▼大栄翔「立ち合いが良かった。流れが良かった。(隆の勝は)本当に圧力のある相手、自分から先に攻めたかった」

御嶽海寄り切り阿武咲

御嶽海(下)と阿武咲の一番は物言いが付き体が落ちるのが同時として取り直しとなる(撮影・小沢裕)

御嶽海と阿武咲の一番は物言いが付き土俵上で協議する審判団(撮影・小沢裕)

取り直しの一番で阿武咲(手前)を寄り切りで破る御嶽海(撮影・野上伸悟)

▼御嶽海「(最初の一番は)同体だったのかなと、取っていても思いました。(取り直しの一番は)引かないように前に出ることを意識して、まわしを取って前に出られた。(合同稽古に参加した効果は)大きいと思う。圧力受け止めて前に出られた。成果が出ていると思う。しっかり生かしていきたい」

正代突き落とし若隆景

若隆景(手前)を激しく攻める正代(撮影・鈴木正人)

若隆景(右)を突き落としで破る正代(撮影・鈴木正人)

若隆景(右)を突き落としで破った正代(撮影・鈴木正人)

正代と若隆景の一番で物言いが付き協議する審判団(撮影・小沢裕)

▼若隆景「流れで前に出た。突き落としをくらったのは最後の詰めが甘いなと思う」

霧馬山寄り切り朝乃山

朝乃山(右)は寄り切りで霧馬山を破る(撮影・小沢裕)

▼朝乃山「しっかりと立ち合い負けしないように。組んだらしぶとい相手なので。(霧馬山の)右差しを左を締めておっつけながら寄り切ることができた。これが自分の相撲だと思う」

貴景勝押し出し高安

高安(右)を押し出しで破る貴景勝(撮影・野上伸悟)

高安(左)を押し出しで破った貴景勝(撮影・鈴木正人)

打ち出し後

打ち出し後、お楽しみ抽選会する安治川親方(左から2人目)(撮影・鈴木正人)

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正代は物言いも白星発進 朝乃山ら3大関みな勝利

若隆景を突き落としで破る正代(撮影・野上伸悟)

<大相撲11月場所>◇初日◇8日◇東京・両国国技館

新大関の正代が、何とか白星をつかんだ。初顔合わせの若隆景に下からおっつけられると、上体が起き上がりもろ差しを許した。防戦一方となり、土俵際に追い込まれるも、逆転の突き落とし。同時に土俵の外に落ち、軍配は正代に上がるも物言いがついた。際どい一番だったが、協議の結果、軍配通り。勝ち名乗りを受けて土俵から下りた際には、息を大きく吐いて安堵(あんど)の表情を浮かべた。

大関朝乃山は、霧馬山を得意の右四つからの寄り切りで圧倒。結びの一番に登場した大関貴景勝は、三役復帰を果たした小結高安を立ち合いから圧倒して白星発進した。白鵬と鶴竜の2横綱が休場する中、大関陣が初日を締めた。

新関脇の隆の勝は、新三役の緊張感があったといい、思うように体が動かずに大栄翔に負けて黒星。3場所連続関脇の御嶽海は、阿武咲との同体取り直しの一番を制して、4場所連続で初日白星とした。

16場所ぶりに関取に復帰した東十両13枚目の宇良は、錦富士を送り投げで下して白星スタート。9月の秋場所前に新型コロナウイルスの集団感染が発生して休場となった、玉ノ井部屋の東十両14枚目富士東は黒星、西十両7枚目東龍は白星スタートとなった。

正代と若隆景の一番で物言いが付き協議する審判団(撮影・小沢裕)
高安(右)を押し出しで破る貴景勝(撮影・野上伸悟)
霧馬山(左)を激しく攻める朝乃山(撮影・鈴木正人)

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十両復帰の宇良白星「浮かれず」地獄見て喜びも慎重

錦富士を送り投げで破る宇良(撮影・野上伸悟)

<大相撲11月場所>◇初日◇8日◇東京・両国国技館

16場所ぶりに関取に復帰した東十両13枚目の宇良(28=木瀬)が、錦富士(伊勢ヶ浜)を送り投げで下し、白星スタートを決めた。

「ちょっと緊張しましたね」という立ち合いだが、うまく左を差し、流れで押し込みながら右からすくうように後ろ向けにして送り投げを決めた。「場所前から十両に生き残りたい、けがなく15日間取り切ることを目標にしていた。いい流れで相撲がとれてよかった」と笑顔も見せた。

「業師」として注目を集め、順調に出世の階段を駆け上がった。最高位は東前頭4枚目。しかし、17年秋場所で膝を痛めて途中休場してから6場所連続休場で三段目まで落ちた。そこからはい上がるが再び膝を負傷し、5場所連続休場で序二段まで落ちた。3年近くをかけて復帰した関取の座だけに感慨は深い。

「(初日白星は)うれしいけど、終わってみないと何とも言えない。あと14日間残ってるんで。初日勝ったからと浮かれることなくやっていきたい」。地獄を見たからこそ、慎重に喜びを語った。

錦富士を送り投げで破る宇良(撮影・野上伸悟)
錦富士を送り投げで破る宇良(撮影・野上伸悟)

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16場所ぶり関取復帰の宇良に注目 十両初日取組

宇良(2020年9月27日撮影)

日本相撲協会審判部は6日、東京・両国国技館内で、新型コロナウイルス感染防止のため会場を通常の福岡から東京に変更して開催する大相撲11月場所(8日初日、両国国技館)の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組を決めた。東西の両横綱、白鵬(35=宮城野)と鶴竜(35=陸奥)は2場所連続で初日からの休場が決まった。

十両の注目は、16場所ぶりの関取復帰を果たした宇良(木瀬)だ。幕内経験者が序二段に降下後、十両復帰を果たしたのは、今年初場所の照ノ富士以来、史上2人目の復活劇となった。初日は錦富士(伊勢ケ浜)と対戦する。小結経験者で、やはり再十両の常幸龍(木瀬)は、関取復帰の貴源治(千賀ノ浦)戦に臨む。大関経験者で十両陥落の最年長関取・琴奨菊(36=佐渡ケ嶽)は千代丸(九重)との一番で、目指す幕内復帰への第1歩を踏む。初日の十両取組は以下の通り(左が東)。

富士東 -千代の海

宇  良-錦富士 

貴源治 -常幸龍 

水戸龍 -旭秀鵬 

白鷹山 -大翔丸 

剣  翔-勢   

旭大星 -東  龍

美ノ海 -千代鳳 

若元春 -英乃海 

大奄美 -錦  木

千代丸 -琴奨菊 

石  浦-松鳳山 

明瀬山 -翠富士 

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新大関正代、翔猿は前頭4 十両以上一覧/新番付

正代(2020年9月27日撮影)

日本相撲協会は26日、開催地を通常の福岡から東京に変更して行う大相撲11月場所(11月8日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、7月場所と9月の秋場所は1日あたりの上限入場者数を約2500人に制限していたが、11月場所から約5000人に引き上げて開催される。十両以上の番付は以下の通り。

〈東〉  〈西〉 

 【横  綱】   

白  鵬    鶴  竜

 【大  関】

貴景勝     朝乃山

正  代

 【関  脇】   

御嶽海     隆の勝

 【小  結】

照ノ富士    高  安

 【前  頭】   

霧馬山  <1>  若隆景 

阿武咲  <2>  大栄翔

輝    <3>  隠岐の海

北勝富士 <4>  翔  猿

妙義龍  <5>  琴勝峰 

宝富士  <6>  玉  鷲

栃ノ心  <7>  遠  藤

碧  山 <8>  照  強

徳勝龍  <9>  琴恵光 

竜  電 <10>  明  生

佐田の海 <11>  炎  鵬

豊  山 <12>  魁  聖

豊昇龍  <13>  逸ノ城 

千代の国 <14>  琴ノ若 

千代大龍 <15>  琴勇輝 

千代翔馬 <16>  天空海 

志摩ノ海 <17>      

 【十  両】   

明瀬山  <1>  千代ノ皇

翠富士  <2>  松鳳山 

石  浦 <3>  琴奨菊 

千代丸  <4>  錦  木

大奄美  <5>  英乃海 

美ノ海  <6>  若元春 

千代鳳  <7>  東  龍

旭大星  <8>  勢   

剣  翔 <9>  大翔丸 

白鷹山  <10>  旭秀鵬 

水戸龍  <11>  阿  炎

貴源治  <12>  常幸龍 

宇  良 <13>  錦富士 

富士東  <14>  千代の海

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新十両の錦富士が4連勝「自分の相撲をとれている」

大翔鵬(右)を寄り切りで破る錦富士(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇4日日◇16日◇東京・両国国技館

青森県十和田市出身の新十両・錦富士(24=伊勢ケ浜)が、初日から無傷の4連勝を飾った。

171キロと重い大翔鵬(追手風)を寄り切り。「狙い通りではなかったが、我慢していった」。部屋では7月場所で復活優勝を遂げた照ノ富士らの胸を借り、「勉強になっている」。

新十両場所だが気負いはない。ここまで4日間を振り返り、「自分の相撲をとれていて、いいと思う」。勝ち星とともに自信も重ねて、今後の土俵に臨む。

大翔鵬(後方)を寄り切りで破った錦富士(撮影・鈴木正人)

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新十両対決の王輝は黒星発進「相手の形になった」

錦富士(上)に下手投げで敗れる王輝(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇初日◇13日◇東京・両国国技館

新十両の王輝(24=錣山)は黒星発進となった。同じ新十両の錦富士(伊勢ヶ浜)の下手投げに屈した。

「立ち合いは踏み込めたが、その後相手の形になってしまった」と悔しさをにじませる。関取となっての流れも「幕下の時と変わらないように。いつも通りでした」。その上で関取の実感について「多少ありますけど」。15日間の相撲。2日目以降に立て直す。

錦富士(左)は下手投げで王輝を破る(撮影・小沢裕)

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錦富士関取1勝「おしゃれ」白鵬意識し青い締め込み

錦富士(左)は下手投げで王輝を破る(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇初日◇13日◇東京・両国国技館

新十両の西十両13枚目錦富士(24=伊勢ケ浜)が、関取1勝を挙げた。

同学年で同じ新十両の王輝を左から下手投げ。「緊張感はなかった。上手かかったけど、(王輝の)まわしの質も違って一気に出ることはできなかった。これから感覚をなじませていきたい」と振り返った。

今場所から身につける青い締め込みは、横綱白鵬がかつて使用していた締め込みの色を意識した。「白鵬関が関脇から大関に上がるくらいの締め込み。ダークな感じで小さいころからおしゃれだと思っていた」。初日の1、2週間前から稽古でなじませてきた。

場所前には地元青森に戻ってあいさつ回り。コロナ禍で短期間の滞在だったというが「青森県は相撲どころ。幕内に上がってなんぼだと言われた」と地元の期待を感じながら、さらなる出世を見据えた。

王輝(手前)を下手投げで破る錦富士(撮影・鈴木正人)

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照強「逆にライバル」付け人だった錦富士が新十両

照強(2020年7月19日撮影)

自己最高位の西前頭3枚目となった照強が、付け人の活躍を糧に秋場所に臨む。自身の付け人だった錦富士が、今場所で新十両に昇進。「素直にうれしいけど、逆にライバル」と喜びと同時に気合が入ったという。

自身は昨年九州場所から4場所連続勝ち越し中で「気づいたら勝ち越している感じ。気負わずに目の前の一番に集中して、勝てるように頑張るだけ」と語った。

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