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朝鬼神克忠が朝鬼神閻魔、嶺刃常乃助は峰刃幾叉丸に改名/夏場所新番付

初場所の両国国技館(2021年1月10日撮影)

日本相撲協会は26日、大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。番付降下、改名、引退などの力士、年寄など協会関係者は以下の通り。

【降下】

<幕内から十両>

豊山(27=時津風)東前頭15枚目→東十両4枚目

琴勝峰(21=佐渡ケ嶽)西前頭11枚目→東十両5枚目

<十両から幕下>

矢後(26=尾車)西十両10枚目→西幕下筆頭

【改名<1>】(しこ名の上の部分)

<幕下>

中園→島津海(しまづうみ=二所ノ関)

津志田→時乃平(ときのひら=時津風)

大天馬→北勝丸(ほくとまる=八角)

<三段目>

琴粂→琴羽黒(ことはぐろ=佐渡ケ嶽)

嶺刃→峰刃(みねやいば=錣山)

横江→剛士丸(ごうしまる=武蔵川)

琴伊藤→琴拓也(ことたくや=佐渡ケ嶽)

佐々木→北勝栄(ほくとさかえ=八角)

琴進→琴大進(ことだいしん=佐渡ケ嶽)

若松永→透輝の里(ときのさと=西岩)

<序二段>

舛乃山→舛ノ山(ますのやま=常盤山)

中田→北勝岩(ほくといわ=八角)

琴長濱→琴大河(ことたいが=佐渡ケ嶽)

福井→北勝八雲(ほくとやぐも=八角)

札野→北勝大(ほくとひろ=八角)

秋山→北勝空(ほくとそら=八角)

松岡→北勝真(ほくとしん=八角)

青乃潮→北勝潮(ほくとしお=八角)

<序ノ口>

石坂→藤雄峰(ふじゆうほう=藤島)

【改名<2>】(しこ名の下の部分も含める)

朝鬼神克忠→朝鬼神閻魔(あさきしん・えんま=高砂)

嶺刃常乃助→峰刃幾叉丸(みねやいば・きしゃまる=錣山)

横江黎→剛士丸黎明(ごうしまる・れいめい=武蔵川)

琴粂貞→琴羽黒貞晴(ことはぐろ・さだはる=佐渡ケ嶽)

琴伊藤暉→琴拓也暉紘(ことたくや・あきひろ=佐渡ケ嶽)

琴進洸希→琴大進光輝(ことだいしん・こうき)

琴長濱大河→琴大河誠哉(ことたいが・せいや)

朝玉勢一嗣磨→朝玉勢大幸(あさぎょくせい・たいこう=高砂)

若松永輝透→透輝の里大(ときのさと・だい)

【改名<3>】(年寄)

錣山矩幸→錣山瑛一(しころやま・えいいち)

【引退】

舛東欧(常盤山)光源治、大勇人(以上、峰崎)斗城丸(宮城野)華王錦(東関)綾風、宙風(以上、尾車)富栄、勇富士、八百ツ富士(以上、伊勢ケ浜)播磨灘(尾上)琴今川(佐渡ケ嶽)大翔鶴(追手風)玉の星(片男波)清水(武蔵川)太田(山響)久之虎(出羽海)霧乃龍(陸奥)煌(朝日山)東照錦(錦戸)

【退職(年寄)】

時津風正博(元前頭時津海、退職勧告処分)

千賀ノ浦靖仁(元関脇舛田山=契約満了)

【停年退職(床山)】

床淀

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八角部屋が所属力士最多に、閉鎖東関部屋から力士受け入れ/夏場所新番付

両国国技館(2021年1月10日撮影)

日本相撲協会は26日、大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

3月の春場所を最後に東関部屋と峰崎部屋が閉鎖されたため、部屋数は44部屋から42部屋に減少。新番付にしこ名が載った力士総数は、春場所の新弟子が多かったことから、春場所比で18人増え670人になった。部屋別、出身地別のナンバーワンはどこか…。データを紹介します。

【部屋別力士数】

長らく最多を誇った佐渡ケ嶽部屋が、1位の座を譲る格好となった。閉鎖された東関部屋から力士を受け入れた八角部屋が、春場所の24人から6人増え一気に30人となり最多となった。2位は佐渡ケ嶽部屋と九重部屋の29人。木瀬部屋と玉ノ井部屋の28人が4位タイで続く。

以下、6位境川部屋(27人)、7位高砂部屋(25人)、8位高田川部屋(22人)、9位追手風部屋(20人)と続き、ここまでが20人以上の部屋。トップ10の最後は19人の式秀部屋だ。

関取輩出では、追手風部屋(幕内5人、十両2人)、九重部屋(幕内4人、十両3人)、木瀬部屋(幕内3人、十両4人)の3部屋が7人を擁してトップ。5人の伊勢ケ浜部屋(幕内4人、十両1人)、4人の常盤山部屋(幕内2人、十両2人)がこれに続く。

力士数の最少は鏡山部屋の2人で、片男波部屋と錦戸部屋は4人の“少数精鋭”で臨んでいる。

【出身地別力士数】

ここ数年の傾向で、日本全国の人口比率に準じている順位に、ほとんど変動はない。1位は東京都の54人。以下<2>大阪府35人<3>愛知県と兵庫県が33人と、本場所開催3都府県が上位3傑に入る。以下<5>千葉県32人<6>神奈川県30人<7>埼玉県29人<8>福岡県と鹿児島県26人<10>熊本県25人と、ここまでがベスト10入り。

幾多の横綱を輩出した“相撲どころ”の北海道が22人で続く。幕内7人、十両4人とも出身地別で最多のモンゴルは20人で、ここまでが20人超え。北海道同様、やはり多くの名力士を輩出した相撲どころの青森県は春場所から2人増えて11人(18位タイ)となっている。なお47都道府県の最少は鳥取県と滋賀県の1人。福井県が3人、奈良県と和歌山県が4人となっている。

国別ではモンゴルの20人がダントツで、ブラジル、ロシア、ジョージア、ブルガリア、フィリピン、ウクライナが各1人となっている。

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華王錦、舛東欧ら幕下以下20人の引退発表

華王錦(2020年7月22日撮影)

日本相撲協会は3月31日、大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を開き、春場所中に引退した横綱鶴竜(35=陸奥)改め年寄鶴竜襲名と、幕下以下20人の引退を発表した。元十両で春場所を最後に部屋がなくなった東関部屋の華王錦(42)や、唯一のハンガリー出身の舛東欧(35=常盤山)ら、以下の20人。

【引退】舛東欧(常盤山)光源治、大勇人(以上、峰崎)斗城丸(宮城野)華王錦(東関)綾風、宙風(以上、尾車)富栄、勇富士、八百ツ富士(以上、伊勢ケ浜)播磨灘(尾上)琴今川(佐渡ケ嶽)大翔鶴(追手風)玉の星(片男波)清水(武蔵川)太田(山響)久之虎(出羽海)霧乃龍(陸奥)煌(朝日山)東照錦(錦戸)

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錦戸審判副部長が休場 発熱はなしも体調不良が理由

錦戸親方(元関脇水戸泉)

<大相撲春場所>◇4日目◇17日◇東京・両国国技館

日本相撲協会審判部の錦戸副部長(元関脇水戸泉)が春場所4日目の17日から休場した。電話取材に応じた芝田山広報部長(元横綱大乃国)が明かした。

体調不良が理由で、同広報部長は「発熱とかはないけど、きょうから錦戸親方が休場する。あんまり体が良くないから審判長も交代でやってたけど」と話した。

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白鵬229日ぶり白星、土俵下落ちる気合の寄り倒し

大栄翔(左)を寄り倒しで下す白鵬

<大相撲春場所>◇初日◇14日◇東京・両国国技館

4場所連続休場明けの白鵬(36=宮城野)が、229日ぶりに勝ち名乗りを受けた。初場所覇者の小結大栄翔との一番。

立ち合い一気に前に出て行き、懸命の寄り倒しで白星を奪取した。昨年7月場所12日目以来227日ぶりの出場で、同場所10日目以来の白星。昨年春場所以来となる45度目の優勝に向けて、幸先の良いスタートを切った。大関復帰を狙う関脇照ノ富士、かど番脱出を狙う大関貴景勝も初日を出した。

   ◇   ◇   ◇

約7カ月ぶりに本土俵に帰ってきた白鵬は、鋭い視線を目の前の大栄翔に向けた。気迫は十二分。先に手を付けた相手を待たせることなく、勢いよく立った。右で張り、左を差すと一気に前へ。土俵際で突き落としをくらって体が傾いたが、気合の寄り倒しで勝負あり。大栄翔と一緒に土俵下に落ちる、気迫あふれる相撲で復帰を飾った。

観客にとって待望の、横綱の出場だ。鶴竜も昨年7月場所で途中休場して以降、5場所連続休場中。横綱土俵入りは、白鵬が行った同年7月場所12日目が最後となっていた。新型コロナ感染対策として、掛け声は禁止。その代わりに、四股を踏む度に大きな拍手が白鵬の体を包み込んだ。

満身創痍(そうい)でも、結果にこだわる。11日に36度目の誕生日を迎えた。年6場所制となった58年以降に昇進した横綱が、現役で36歳を迎えるのは初めて。場所前には「この1年で一気に年を取った。ケガが治らないし(回復も)遅い」とポツリ。昨年には右膝を手術し、初場所前には新型コロナに感染。3場所連続全休を含む、4場所連続休場と苦しんだが「春場所連覇を目指して15日間取り切る。笑顔で終われるのがいい」と前を向いた。

この日の取組後、オンライン取材に応じなかった。幕内後半戦の錦戸審判長(元関脇水戸泉)は「休場明けだから2、3日がヤマ場になる」と白鵬の気持ちを代弁するように言った。まずは1勝。残り14日間、横綱の意地を見せ続ける。【佐々木隆史】

▽八角理事長(元横綱北勝海) 白鵬は立ち合いを警戒して先手を取るための張り差しだった。(大栄翔とは)相撲の厳しさの違い。この後、流れが良くなり明日からはいつも通りの白鵬の流れになるだろう。鶴竜の休場は残念。(しっかり)調整するのも横綱の務めですから。

大相撲春場所 初日 大栄翔(左)を寄り倒しで下す白鵬=2021年3月14日 
大栄翔(右)を寄り倒しで破った白鵬(撮影・鈴木正人)
懸賞金の束を手に土俵を引き揚げる白鵬(撮影・鈴木正人)

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佐渡ケ嶽部屋が力士数トップ 唯一30人台/新番付

琴勝峰(2021年1月15日撮影)

日本相撲協会は1日、新型コロナウイルス感染防止の観点から、通常の大阪から東京開催に変更した大相撲春場所(14日初日、東京両国国技館)の新番付を発表した。

新番付にしこ名が載った力士総数は44部屋に、初場所から13人減の652人。部屋別、出身地別のナンバーワンはどこか…。データを紹介します。

【部屋別力士数】

毎度おなじみ? 相撲通の方なら1位と2位はあの部屋…と推測できるでしょう。ここ数年、常にトップを競うあの部屋です。

1位は佐渡ケ嶽部屋の30人。初場所から3人減ったが、唯一の30人台でトップの座をキープし続けている。幕内力士3人は伊勢ケ浜部屋の4人に次いで2位タイだ。2位は、こちらも初場所から1人減ながら28人の木瀬部屋。西前頭3枚目まで番付を上げた部屋頭の志摩ノ海や再入幕を目指す十両宇良ら多彩な顔ぶれで、関取7人は同じく幕内3人、十両4人の九重部屋と並びトップだ。

これに肉薄するのが、3位で27人の玉ノ井部屋と九重部屋。九重部屋は関取7人で“関取占有率”は高い。5位で24人の八角部屋は“関取予備軍”の幕下が最多の8人で北勝富士、隠岐の海に続く関取誕生が待望される。

6位以下は<6>境川部屋23人<7>高田川部屋、高砂部屋の各22人<9>追手風部屋21人と、ここまでが20人超の部屋だ。10位は武蔵川部屋の19人と続く。最少は鏡山部屋の2人で、片男波部屋4人、錦戸部屋5人が“少数精鋭”の小部屋で続く。

【出身地別力士数】

これもここ数年の傾向で、日本全国の人口比率に準じている順位に、ほとんど変動はない。1位は東京都の55人。以下<2>大阪府36人<3>愛知県35人と本場所開催都府県が上位3傑に入る。以下<4>兵庫県31人<5>千葉県29人<6>神奈川県28人<7>福岡県、熊本県、鹿児島県の各25人<10>埼玉県23人と、ここまでがベスト10入り。

幕内8人、十両3人とも出身地別で最多のモンゴルが21人、幾多の横綱を輩出した“相撲どころ”の北海道が20人と続き、ここまでが20人超え。北海道同様、やはり多くの名力士を輩出した相撲どころの青森県は9人(25位)となっている。なお47都道府県の最少は滋賀県の1人。福井県、鳥取県が2人となっている。

国別ではモンゴルの21人がダントツで、ブラジル、ロシア、ジョージア、ブルガリア、ハンガリー、フィリピン、ウクライナが各1人となっている。

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熱海富士デビュー2場所で序ノ口V 決定戦を制す

優勝決定戦を制し序ノ口優勝した熱海富士(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇千秋楽◇24日◇東京・両国国技館

熱海富士(18=伊勢ケ浜)は、序ノ口6勝1敗の3人による決定戦を制して優勝。昨年11月の前相撲デビューからわずか2場所目で1冠目を得た。

東序ノ口25枚目の熱海富士は、本割で敗れた荒馬(24=伊勢ノ海)を押し出し、東照錦(22=錦戸)を寄り倒して初優勝。「1勝目で緊張がほぐれて、2番目は自分の相撲を取れた」。兄弟子の照ノ富士から「緊張しないでいけば大丈夫」と言われ、「それで気合が入った」と振り返った。今春に卒業式を控える高校3年生は「来場所も、その次も優勝して、関取になりたい」と力を込めた。

序ノ口優勝の熱海富士(代表撮影)

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10勝目照ノ富士は来場所大関とり挑戦 審判部見解

正代(右)をはたき込みで破る照ノ富士(撮影・河田真司)

<大相撲初場所>◇14日目◇23日◇東京・両国国技館

日本相撲協会審判部の錦戸副部長(元関脇水戸泉)が、大関正代を破って10勝目を挙げた関脇照ノ富士(29=伊勢ケ浜)について、3月の春場所で大関とりが懸かるとの認識を示した。

錦戸副部長は「終わってみないことには分からないけど(休場した貴景勝以外の)大関陣には勝っている。(4敗した取組も)悪い負けじゃない。いい勝ち方をしている」と評価し「来場所が楽しみ」と続けた。今場所を大関とりの足固めとして、来場所は4年ぶりの大関復帰に挑戦するとの見解を示した。

大関昇進の目安は「三役で3場所33勝」。照ノ富士は東前頭筆頭だった昨年秋場所で8勝、返り三役の同年11月場所で優勝同点の13勝を挙げ、今場所の成績次第では一気に大関を射止める可能性もあった。

正代(手前)を破り10勝目を挙げた照ノ富士(撮影・小沢裕)

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正代Vへ1歩後退「チャンスあった」悔しさにじませ

照ノ富士に敗れ、険しい表情で土俵から引き揚げる正代(撮影・河田真司)

<大相撲初場所>◇14日日◇23日◇東京・両国国技館

大関正代(29=時津風)が優勝争いから後退した。照ノ富士にはたき込まれて3敗目。「何度か土俵際でチャンスがあった。そこで決められなかったのが一番悔しい」と顔中に悔しさをにじませた。

激しい攻防だった。立ち合い、引いた正代だがうまく体を回してもろ差しになって攻めた。右はたてみつをとって一気に寄り立てるが、照ノ富士は強引な小手投げでふりほどく。さらに正代は一瞬、後ろ向きにさせる好機を作ったが、そこも逃して最後は足も流れてはたき込まれた。「スタミナ負けというか、足から崩れたんで。まだまだ課題ありますね」と言った。

先に大栄翔が2敗を守った後の土俵。正代は「あ、勝ったなぐらいで」と言ったが、西の花道でもすれ違い、意識とプレッシャーはあったはず。「終わったことなんで、なるべく引きずらないようにできたらと思う。ここで集中を切らさないようにしたい。(千秋楽は)いい相撲で締めたいですね」。

1年前の初場所、14日目に優勝を争った徳勝龍に敗れ、賜杯を逃している。「初場所の14日目は鬼門ですね。これから気をつけないといけないですね」。冷静につむぐ言葉にも、悔しさがにじんだ。

▽八角理事長(元横綱北勝海) 正代も相撲は悪くなかったが照ノ富士の執念でしょう。出ないといけないところで辛抱できずに引いてまった。優勝争いはまだ1日ある。

▽幕内後半戦の錦戸審判長(元関脇水戸泉) 正代は胸を合わすのを嫌っていた。バタバタしていた。

正代(右)をはたき込みで破る照ノ富士(撮影・河田真司)

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大栄翔初V王手「自分の相撲」磨いた突き押し貫く

玉鷲(右)を激しく攻める大栄翔(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇14日目◇23日◇東京・両国国技館

西前頭筆頭の大栄翔(27=追手風)が、初優勝に王手をかけた。玉鷲をはたき込み、自己最多の12勝目で2敗を死守。首位を並走していた大関正代が3敗目を喫したため、10日目以来の単独トップに浮上した。

4敗勢の目はなくなり、優勝の可能性は自身と正代に絞り込まれた。平幕が単独首位で千秋楽を迎えるのは、昨年7月場所の照ノ富士以来。緊急事態宣言下で迎えた初場所を、埼玉県勢初優勝で締める。

    ◇    ◇    ◇

大栄翔の迷いのない踏み込みだった。「同じ突き押しなので、立ち合いが勝負だと思った」。玉鷲とは過去6勝8敗と決して得意ではないが、立ち合いから圧力で上回る。土俵際で押し返されかけたが、余裕を持ってはたき込んだ。「流れの中のはたき。そこは自分の中では大丈夫」。引く場面はあったものの、納得の内容で2敗を守った。

賜杯を目前まで近づけた突き押し相撲の“歴”は浅い。相撲を始めたのは小1。当時通っていた朝霞相撲錬成道場の捧(ささげ)洋コーチ(57)は「小学校の6年間は、四つで取ってるところしか見たことがない」と振り返る。高校相撲の名門、埼玉栄高でも左四つだったが「高校だと(周囲と比べて)小さくなくて勝てた。でもプロでは勝てない。(師匠の追手風)親方にも言われて、突き、押ししかないと思った」。身長182センチは関取では平均的。プロになって突き押し相撲に徹し、同じ押し相撲の八角理事長(元横綱北勝海)らの動画を参考に、地道に磨き上げてきた。

千秋楽を単独首位で迎えるのは、もちろん初めて。重圧がのし掛かるが「いい感じの緊張感でやれている。その中で取るのは大変なことだけど、頑張っていきたい」。前向きな姿勢を強調した。

正代が3敗目を喫したため、千秋楽で勝てば優勝が決まる。結果次第では決定戦にもつれ込む可能性もあるが「どうなるか分からないけど、何番取ろうが自分の相撲を取る」。信じるのは自慢の突き押し。大栄翔に迷いはない。【佐藤礼征】

▽八角理事長(元横綱北勝海) 大栄翔は勝負勘が良かった。立ち合いから跳ねるような躍動感があり元に(前半戦のように)戻った感じだ。

▽幕内後半戦の錦戸審判長(元関脇水戸泉) 大栄翔は引くタイミング、押すタイミングも良かった。

玉鷲をはたき込みで破り、勝ち名乗りを受ける大栄翔(撮影・河田真司)
玉鷲(左)を勢いよく攻める大栄翔(撮影・河田真司)

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宇良が勝ち越し「少しずつ番付を上げていきたい」

水戸龍(手前)を足取りで破った宇良(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇12日目◇21日◇東京・両国国技館

業師の東十両10枚目宇良(28=木瀬)が、西十両10枚目水戸龍(26=錦戸)を足取りで下して、勝ち越しを決めた。馬力のある水戸龍に押し込まれたが、土俵際で上半身を大きく反らせて耐えると、水戸龍の引きに応じて前へ。はたきにも耐え、体を密着させて右腕を取ると、流れで右足を取って一気に前に出た。

宇良らしい取り口に「自分でもよく(土俵際)残れたなと思います。その後は、流れに乗って相撲が取れてよかったです。(足が)取れたら攻めていくしかないので」と振り返った。再十両を果たした昨年11月場所から2場所連続で勝ち越しを決めて「良かったです。本当にギリギリでやっているので。勝ち越すことができてうれしいです。少しずつ番付を上げていきたいです」と声を弾ませた。

水戸龍(手前)を足取りで破った宇良(撮影・鈴木正人)
水戸龍(左)を足取りで破る宇良(撮影・鈴木正人)

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勢いに乗る大栄翔、8日目終え平幕2差単独首位は初

輝(左)の突き押しをかわしとったりで破る大栄翔(撮影・中島郁夫)

<大相撲初場所>◇8日日◇17日◇東京・両国国技館

西前頭筆頭大栄翔(27=追手風)が、自身初の中日勝ち越しを決めた。平幕の輝に攻め込まれるも、土俵際での「とったり」で逆転。ただ1人の全勝を守った。大関正代と平幕の明瀬山が2敗に後退。8日目を終えて平幕力士が2差つけて単独トップに立つのは、1場所15日制が定着した49年夏場所以降初めて。埼玉県出身力士として初めての賜杯が、さらに近づいてきた。

   ◇   ◇   ◇

勢いに乗っているとは、まさにこのこと。大栄翔が追い込まれながらも星を拾った。立ち合いから自慢の突き押しで攻めるも、高身長の輝の突き押しに屈して後退。今場所初めて土俵際に追い込まれた。相手の左のど輪で上半身がのけ反り、万事休すかと思われたが、その左腕を手繰って土俵外に投げた。鮮やかな逆転に「焦らずに対応できてよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

初日から役力士を総ナメにし、今場所初めてとなる平幕との対戦。「これまでと変わらずに押し相撲でいこうと思った」と気持ちに変化はなかった。輝とは18年九州場所以来の対戦だったが、貫いた自分の相撲で自身初の中日勝ち越し。「ストレート給金は初めて。すごく気持ちがいい。でも、ここで気を抜いてはいけない。1日1日集中したい」と引き締めた。

正代と明瀬山が2敗に後退したことで、早くも1敗勢が消えた。8日目を終えて平幕力士が2差つけて単独トップに立つのは、1場所15日制が定着して以降初めて。幕内後半戦の錦戸審判長(元関脇水戸泉)は「本当なら負けていたけど、うまく体を開いてかいなを返した。本当に調子がよさそう。このままいってくれれば面白い」と大栄翔の快進撃を期待した。

すでに三役以上との対戦を終えているだけに、日に日に優勝への期待が高まる。それでも、浮かれることはない。「1日に一番しかない。今は明日のことに集中するだけ」。無心で土俵に上がり続けた先に、悲願の賜杯が待っている。【佐々木隆史】

輝をとったりで破り、土俵から引き揚げる大栄翔(撮影・河田真司)
輝(右)をとったりで破る大栄翔(撮影・河田真司)

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錦戸審判長、貴景勝の綱取りは「うーん…厳しい」

大栄翔にはたき込みで敗れ、険しい表情で土俵から引き揚げる貴景勝。後方右は朝乃山(撮影・河田真司)

幕内後半戦の錦戸審判長(元関脇水戸泉) 貴景勝はどうしても足がそろってしまうクセがある。思い切りがないようにも見える。(綱とりは)うーん…かなり厳しいんじゃないかと思う。とりあえず今の時点では何も言えない。

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貴景勝「負けた理由ある」初日から連敗はV率0%

大栄翔にはたき込みで敗れ、険しい表情で土俵から引き揚げる貴景勝。後方右は朝乃山(撮影・河田真司)

<大相撲初場所>◇2日目◇11日◇東京・両国国技館

綱とりに挑む大関貴景勝(24=常盤山)が、2敗目を喫して窮地に立たされた。同じ突き押し相撲の大栄翔に圧力が伝わらず、はたき込みで敗れて初日から2連敗。1場所15日制が定着した49年夏場所以降、初日から2連敗以上した優勝力士はいない。データ上ではV確率が0%となり、苦しい状況となった。

  ◇   ◇   ◇

これが綱とりの重圧か。貴景勝は淡々と「終わったのでまた明日、集中していきたい」と前を向いたが、最高位への道が険しくなってきた。平幕の大栄翔に敗れて、3大関では唯一の初日から2連敗。連敗発進は自身にとっても18年秋場所以来13場所ぶりと、大事な場所で大きくつまずいた。

初日の御嶽海戦と同じく、立ち合いの馬力が不足していた。のど輪を交えた大栄翔の伸びのある突きで起こされ、持ち味の低い体勢を保てない。両足がそろうと、相手のはたきをまともに食らって前にばったりと倒れた。優勝した昨年の11月場所では出足で圧倒する場面が目立ったが、今場所は2日連続で立ち合いで当たり勝てない。内容については「負けた理由があるので」と、貴景勝の言葉は少なかった。

高いレベルの優勝が求められる様相の中で、痛すぎる2敗目だ。横綱昇進の内規は「2場所連続優勝、もしくはそれに準ずる成績」だが、昇進を預かる審判部の伊勢ケ浜部長(元横綱旭富士)は場所前、慎重に言葉を選んでいた。「レベルの高い優勝、全勝(優勝)したら上がるとか、はっきり言われると困る。決まっていることではない」。先場所から横綱との対戦がないことも言及。貴景勝自身に責任はないものの、今場所も両横綱が不在なだけに優勝時の星数や、取組の内容が一層注視される。

土俵下で取組を見守った幕内後半戦の錦戸審判長(元関脇水戸泉)は、厳しい見解を示した。「(綱とりは)うーん…かなり厳しいんじゃないかな。まだ何とも言えないけど」。一方で過去には栃錦や柏戸ら、初日黒星からの昇進成功は6例ある。40年前の81年名古屋場所では、千代の富士が2日目から14連勝して昇進の機運を高めていった。同審判長は「まだ終わっていない。後半勝っていければ印象も変わってくる」と、立て直しを期待した。

苦しいスタートだが「まだ13日間ある」と、初日から貴景勝の声のトーンは変わらない。前例のない連敗発進からの綱とり成就へ、諦めるつもりはない。【佐藤礼征】

大栄翔(右)にはたき込みで敗れる貴景勝(撮影・鈴木正人)
大栄翔(左)にはたき込みで敗れる貴景勝(撮影・菅敏)

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炎鵬ら9人休場で注目は業師の宇良/初日十両取組

宇良(2020年11月21日撮影)

日本相撲協会審判部は9日、東京・両国国技館内で大相撲初場所(10日初日、両国国技館)の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組を決めた。通常、場所前の取組編成会議は初日2日前に行われるが、協会員約900人を対象に8日、新型コロナウイルスのPCR検査を実施。その結果が判明するのを待ったため、9日に延期して開かれた。

そのPCR検査で、感染者や濃厚接触者が大量に判明し休場となったため、十両以上の取組数は大幅に縮減された。本来なら21番ある幕内は18番に、14番ある十両は9番となった。コロナ関連以外での関取衆の休場は、持病の腰痛など体調万全で臨めず3月の春場所で進退をかけることになった横綱鶴竜(35=陸奥)だけ。東の横綱白鵬(35=宮城野)は新型コロナウイルス感染のため、3場所連続で初日から両横綱が休場する事態となった。

十両では石浦、千代丸、千代ノ皇、炎鵬、旭秀鵬、若元春、千代鳳、旭大星、千代の海の9人が、いずれも新型コロナウイルス感染か濃厚接触者として休場する。本来、14番あるはずの取組が9番と、寂しい割となったが、その中でも注目は東10枚目の宇良(28=木瀬)。16場所ぶり再十両の先場所は9勝を挙げ、居反りや後ろもたれといった珍手で業師ぶりを発揮した。初日は幕内から陥落した琴勇輝(29=佐渡ケ嶽)と対戦する。昭和の大横綱、大鵬の孫にあたる西11枚目の王鵬(20=大嶽)は新十両。関取として晴れの初陣は、水戸龍(26=錦戸)と対戦する。初日の十両取組は以下の通り(左が東)。

竜  虎-東白龍 

勢   -矢  後

白鷹山 -貴源治 

王  鵬-水戸龍 

宇  良-琴勇輝 

常幸龍 -大翔丸 

剣  翔-錦  木

東  龍-英乃海 

松鳳山 -美ノ海 

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佐渡ケ嶽部屋33人最多 鏡山部屋最少2人/新番付

佐渡ケ嶽部屋稽古 関取衆を指導する秀ノ山親方(左)(2020年12月12日撮影)

日本相撲協会は24日、来年1月の大相撲初場所(10日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

新番付にしこ名が載った力士総数は44部屋に、11月場所から5人減の665人。部屋別、出身地別のナンバーワンはどこか…。データを紹介します。

【部屋別力士数】

相撲通の方なら1位と2位はあの部屋…と推測できるでしょう。ここ数年、常にトップを競うあの部屋です。

1位は佐渡ケ嶽部屋の33人。11月場所から2人減ったが、唯一の30人台でトップの座をキープし続けている。幕内力士3人は伊勢ケ浜部屋の4人に次いで2位タイだ。2位は、こちらも11月場所から1人減ながら29人の木瀬部屋。先場所優勝争いに絡んだ志摩ノ海や十両宇良ら多彩な顔ぶれで、十両4人を加えた関取7人は同じく幕内3人、十両4人の九重部屋と並びトップだ。これに肉薄するのが、3位で28人の玉ノ井部屋。三段目以下で23人と底上げが期待される。4位で27人の九重部屋は関取7人で“関取占有率”は高い。

5位以下は<5>境川部屋、八角部屋の各23人<7>高田川部屋、高砂部屋の各22人<9>追手風部屋21人と、ここまでが20人超の部屋だ。ちなみに10位は式秀、武蔵川、大嶽の各19人と続く。最少は鏡山部屋の2人で、錦戸部屋と片男波部屋の各4人が“少数精鋭”で続く。

【出身地別力士数】

これもここ数年の傾向で、日本全国の人口比率に準じている順位に、ほとんど変動はない。1位は東京都の55人。以下<2>大阪府(37人)<3>愛知県(35人)と本場所開催都府県が上位3傑に入る。以下<4>兵庫県(32人)<5>神奈川県(30人)<6>千葉県、福岡県(各29人)<8>鹿児島県(27人)<9>熊本県(25人)<10>埼玉県(23人)と、ここまでがベスト10入り。幾多の横綱を輩出した“相撲どころ”の北海道と、幕内力士最多の8人を擁するモンゴル(関取数でも最多11人)が21人で続く。北海道同様、やはり多くの名力士を輩出した相撲どころの青森県は9人(26位)となっている。なお47都道府県の最少は福井県、滋賀県、鳥取県の3県(2人)で変わらない。

国別ではモンゴルの21人がダントツで、ブラジル、ロシア、ジョージア、ブルガリア、ハンガリー、フィリピン、ウクライナが各1人となっている。

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十両復帰の宇良2連敗「完全な体力負け」完敗に苦笑

宇良(右)は押し倒しで水戸龍に敗れる(撮影・小沢裕)

<大相撲11月場所>◇3日目◇10日◇東京・両国国技館

東十両13枚目宇良(28=木瀬)が、東十両11枚目水戸龍(26=錦戸)に負けて2連敗を喫した。

巨漢の相手に潜り込もうとするが隙を見つけることができず、じりじりと土俵際に追い込まれて押し倒された。「全然相撲が取れなかった。完全な体力負けですね」と完敗を認めた。

度重なるケガにより、幕内から一時は序二段まで番付を落としたが、奮起が実り18初場所以来に十両に復帰した今場所。初日は白星発進したが、2日目から連敗。十両の舞台で戦うために、意識して上半身を鍛えるなどしたというが「全然通用しないですね」と苦笑いを浮かべた。残りの12日間へ「思い切っていくしかない。結果がついてくるものだと思って頑張りたい」と意気込んだ。

宇良(手前)を押し倒す水戸龍(撮影・河田真司)
水戸龍(右)に押し倒しで敗れる宇良(撮影・鈴木正人)
水戸龍(右)に押し倒しで敗れた宇良(撮影・鈴木正人)

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隠岐の海、遠藤、大栄翔が三役から平幕降下/新番付

遠藤(2020年9月14日撮影)

日本相撲協会は26日、開催地を通常の福岡から東京に変更して行う大相撲11月場所(11月8日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、7月場所と9月の秋場所は1日あたりの上限入場者数を約2500人に制限していたが、11月場所から約5000人に引き上げて開催される。番付降下、改名、引退などの力士、年寄など協会関係者は以下の通り。

【降下】

<三役から平幕>

大栄翔(26=追手風)東関脇→西前頭2枚目

隠岐の海(35=八角)東小結→西前頭3枚目

遠藤(30=追手風)西小結→西前頭7枚目

<幕内から十両>

松鳳山(36=二所ノ関)西前頭15枚目→西十両2枚目

石浦(30=宮城野)西前頭13枚目→東十両3枚目

琴奨菊(36=佐渡ケ嶽)西前頭11枚目→西十両3枚目

旭大星(31=友綱)東前頭16枚目→東十両8枚目

阿炎(26=錣山)西前頭14枚目→西十両11枚目

<十両から幕下>

大翔鵬(26=追手風)西十両12枚目→東幕下筆頭

北〓磨(34=山響)西十両14枚目→東幕下3枚目

王輝(24=錣山)東十両13枚目→東幕下13枚目

【改名<1>】(しこ名の上の部分)

<幕下>

佐田ノ華→華の富士(はなのふじ=境川)

<三段目>

碧海浜→小城ノ浜(おぎのはま=出羽海)

極芯道→福島(ふくしま=錦戸)

<序二段>

阿部桜→奥羽桜(おううざくら=式秀)

原田→将軍(しょうぐん=錣山)

深町→宇美錦(うみにしき=峰崎)

大石→周防灘(すおうなだ=境川)

大塚→藤武蔵(ふじむさし=武蔵川)

<序ノ口>

東海→房州山(ぼうしゅうやま=境川)

吉野→肥州山(ひしゅうやま=境川)

山口→佐田の城(さだのじょう=境川)

出羽東→龍成山(りゅうせいやま=出羽海)

【改名<2>】(しこ名の下の部分も含める)

貴源治賢→貴源治賢士(たかげんじ・さとし=千賀ノ浦)

優力勝→優力勝太(ゆりき・しょうた=千賀ノ浦)

大ノ蔵侑基→大ノ蔵憲司(おおのくら・けんじ=宮城野)

木瀬ノ海真宏→木瀬ノ海友令(きせのうみ・ともりょう=木瀬)

阿部桜浩司→奥羽桜進夢(おううざくら・すすむ=式秀)

吉野慶児→肥州山慶志(ひしゅうやま・けいじ=境川)

原田将輝→将軍真輝(しょうぐん・まさあき=錣山)

【停年退職(世話人)】

白法山和寿

【引退】

木崎海、魁渡、大翔前、春光、雄亀湖、奄美将、白瀬山、琴大和、琴塚原、大子錦、若鳥海、大隅富士

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朝乃山が初日「大丈夫と思った」前夜食事の高砂親方

北勝富士を破り勝ち名乗りを受ける朝乃山(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇4日目◇16日◇東京・両国国技館

大関朝乃山(26=高砂)が待望の初日を出した。力強い突き押しがウリの平幕の北勝富士を、寄り倒しで下して3連敗から脱出。3連敗を喫した前夜、師匠の高砂親方(元大関朝潮)と一緒に食事をして気持ちを切り替えた。横綱不在の場所で後れを取ったが、ここから巻き返しを狙う。三役以上で唯一無傷だった関脇正代が、平幕の照ノ富士に負けて初黒星。勝ちっぱなしは阿武咲と新入幕の翔猿の平幕2人だけとなった。

   ◇   ◇   ◇

勝負を決めた朝乃山に明るい表情はない。むしろ「まだまだ」と言わんばかりの厳しい顔つきだった。2日目から3日連続で取材に応じなかった。横綱不在の場所で初日から3連敗。ようやくの初日に、満足するはずがなかった。

朝乃山らしい、前に出る力強い相撲だった。立ち合いで右四つにはなれなかったが、引いた北勝富士に対して、しっかりと前に出てついていった。はたきにも慌てることなく、体を寄せて右を差した。土俵際で粘られたが生命線の右は差したまま。最後は左手で豪快に土俵下に突き飛ばした。

3連敗を喫した前夜は、高砂親方と食卓を囲んだ。弟子を気遣った師匠の計らいによるもので、たわいもない話に花を咲かせた。精神面を気にした師匠から「大丈夫か?」と問われ「大丈夫です」と落ち込んだ様子は見せず。高砂親方は「サバサバした感じだった。これなら大丈夫と思った」と安心したという。師匠はこの日の相撲を「3日間は自分の形になれなかった。今日は右を差せたのが勝因」と評価。連敗を引きずることなく、師匠も納得の相撲内容で白星を挙げた。

後れを取ったとはいえ、残りはまだ11日ある。師匠からは「勝ち運に乗ってくれば流れが変わる。優勝争いを最後まで盛り上げる意味でも大関らしく千秋楽まで務めて欲しい」と期待された。場所前には「引っ張っていかないといけない立場」と大関の自覚を口にしていた。横綱不在の秋場所。ここからその自覚を体現する。【佐々木隆史】

▽錦戸審判長(元関脇水戸泉)「朝乃山は、まわしにこだわらなかった。誰が優勝してもおかしくない状況。朝乃山もここから勝っていけば可能性がある」

北勝富士を寄り倒しで破り初日を出した朝乃山(右)。左奥は貴景勝(撮影・小沢裕)

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阿炎とキャバクラ同行は極芯道、2場所出場停止処分

極芯道(19年1月13日)

日本相撲協会は6日、東京・両国国技館で理事会を開き、4日までに引退届を提出していた阿炎(26=錣山)について、引退届を未受理とし、出場停止3場所および5カ月50%の報酬減額の懲戒処分を決定し、本人に通知したことを発表した。

   ◇   ◇   ◇

阿炎とキャバクラに出入りしていた幕下力士が極芯道であると発表され、2場所の出場停止となった。3日までに進退伺を提出していたが、過去の処分歴がないことも考慮された。十両経験者の極芯道は右膝の負傷で初場所から休場中。5月に手術を受け、師匠の錦戸親方(元関脇水戸泉)の配慮で幕下でありながら療養のため個室が与えられていたが、夜間に部屋を抜け出して不要不急の外出を繰り返していた。錦戸親方は「けん責」処分に。

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