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希善龍ら引退力士を発表 秋場所番付編成会議

日本相撲協会は5日、大相撲秋場所(9月13日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を開き、以下の引退力士を発表した。

希善龍(木瀬)、寺尾(錣山)、青狼(錣山)、徳真鵬(木瀬)、豪頂山(峰崎)、荒虎(伊勢ノ海)、白虎(東関)、旭勇幸(中川)、倉橋(浅香山)、駒木龍(木瀬)、勝武士(高田川)、阿光(阿武松)、萬國(木瀬)、琴陸山(佐渡ケ嶽)、栄富士(境川)、照道(伊勢ケ浜)、貴正樹(千賀ノ浦)、龍雅(錦戸)、峰雲(峰崎)、旭勝力(友綱)、若青雲(千賀ノ浦)、山川(田子ノ浦)

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阿武咲ようやく初日「本当に苦しかったし長かった」

勢(右)を攻める阿武咲(撮影・河田真司)

<大相撲7月場所>◇14日目◇1日◇東京・両国国技館

西前頭2枚目阿武咲(24=阿武松)にようやく初日が出た。低い当たりで相手を起こし、強烈な左のはず押しで勢を圧倒。土俵上で大きくうなずき、大きな拍手に包まれた。

「本当に苦しかったし長かったけど、白星が出て良かった」。初日から14連敗なら13年名古屋場所の大道以来だったが「そういうときに腐っているようじゃまだまだ。自分を貫こうと思って我慢してやっていた」と気迫で連敗を止めた。

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16歳吉井は3勝3敗 7番相撲に勝ち越しかける

<大相撲7月場所>◇11日目◇29日◇東京・両国国技館

16歳で幕下昇進を果たした西幕下54枚目の吉井(時津風)が、元亀(阿武松)に敗れ、3勝3敗で最後の7番相撲に勝ち越しをかけることになった。

「自分から組みいく流れになってしまった」。突き放して前に出る相撲を狙ったが、相手のペースとなり「まだまだ稽古が足りない」と反省した。

静岡県焼津市出身の元中学横綱。場所前に師匠の不適切指導で所属していた中川部屋が閉鎖となり、時津風部屋へ転籍となった。初めて番付に載った昨年夏場所から負け越し知らずで順調に番付を上げてきたが、幕下の壁に当たるのか。

「あと1番。勝ち負けは気にせず、集中していきたいと思います。目先の白星ではなく、上にいける相撲をとりたい」。ひたすら前に出る相撲を貫き、同時に勝ち越しを目指す。

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豊山がやっと初白星「攻める気持ちで」残りも全力

懸賞金を手に土俵を引き揚げる豊山(撮影・鈴木正人)

<大相撲7月場所>◇9日目◇27日◇東京・両国国技館

西前頭筆頭の豊山(26=時津風)が、今場所初白星を挙げた。立ち合いから、西前頭2枚目の阿武咲(24=阿武松)との激しい突き押し合いとなった一番。のど輪まじりの強烈な突き押しを繰り出すと、たまらずに引いた相手を押し出した。「今できる全力でやって勝てたので良かったです」と安堵(あんど)した。

初日から自身ワーストとなる8連敗。「相手がどうこうというより自分で自分を追い込んでしまった」と悪循環にはまってしまった。しかし、負けたとはいえ8日目の隆の勝戦で手応えをつかんだといい「昨日久しぶりに自分らしい感覚があった。攻める気持ちで臨めた」と切り替えて臨めた。負け越しは決まっているが「来場所にしっかりつなげていきたい」と残り6日間も全力で相撲を取る。

阿武咲(右)を押し出しで破る豊山(撮影・鈴木正人)
阿武咲(右)を攻める豊山(撮影・河田真司) 

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新大関朝乃山が無傷6連勝、昭和以降14位の好記録

朝乃山(奥)は阿武咲を寄り切りで破る(撮影・柴田隆二)

<大相撲7月場所>◇6日目◇24日◇東京・両国国技館

新大関の朝乃山(26=高砂)が、西前頭2枚目の阿武咲(24=阿武松)を寄り切りで下して初日から6連勝した。

立ち合いで阿武咲ののど輪を受けて上半身がのけぞったが、構わずに前へ。左上手を取り、右を差して盤石な体勢になると、落ち着いて寄り切った。「今日の相手は押し込みが強いから、しっかり踏み込んで前に出る相撲をと考えていた」と狙い通りだった。

初日からの6連勝は18年初場所以来2度目。新大関での初日から6連勝は、昭和以降では14位タイと、中盤戦になっても好調ぶりを見せている。「(今日は)目の前で御嶽海関が勝っているし、くらいついていきたい。毎場所、挑戦者という気持ちでやっている」と新大関でもおごりはない。全勝はすでに横綱白鵬、朝乃山、関脇御嶽海の3人だけ。「先のことは考えずに1日一番でやっていく」と目の前の取組に集中する。

▽幕内後半戦の高田川審判長(元関脇安芸乃島) 朝乃山は盤石ですね。強さを感じた。隙は全く見えない。(今場所は)白鵬と朝乃山の強さが際だっている。

阿武咲(左)を寄り切りで下す朝乃山(撮影・河田真司)
朝乃山(上)は阿武咲を寄り切りで破る(撮影・柴田隆二)

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阿武咲24歳迎え危機感「若くない」現状打破誓う

千葉県内の部屋で汗を流す阿武咲

大相撲の西前頭2枚目阿武咲(24=阿武松)が4日、24歳の誕生日を迎えた。千葉・習志野市内の部屋での稽古後、代表取材に応じ「16、17で(相撲界に)入って、これからの相撲人生は長いなと思っていたが、一瞬で24になっていつまでも若くないと思った。23と24では(年齢の)重みが違う。危機感を持たないと」と自らに言い聞かせた。

17年九州場所に21歳の若さで新三役となったが、右膝の負傷で一時は十両に転落。23歳の1年は、幕内下位で戦う場所も多く「苦しかった。けがをしてからなかなか勝てないし、思うような相撲を取れなかった」と振り返った。

現状を打破するため、尊敬する元横綱から助言を求めた。初場所後、2月の押尾川親方(元関脇豪風)の断髪式で、荒磯親方(元横綱稀勢の里)に教えを請うた。

「相撲の技術、気持ちの臨み方の面で自分がいま思っていることを確認させていただいた」

直後の3月に行われた春場所では、優勝した横綱白鵬から金星を挙げ、9勝6敗で殊勲賞を獲得。「23歳終わりがけで少しずつ形になってきた。悔しい部分もあったが、プラスになっている部分もあると感じられた」と、手応えを感じた。

7月場所(19日初日、東京・両国国技館)では、小結だった18年初場所以来の上位総当たりとなる。成績によっては返り三役も見えてくるが「細かいことは考えず、自分と向き合ってやるべきことをやれればいい」と冷静に話した。

約4カ月ぶりの本場所へ、徐々に調整のペースを上げている。この日は若い衆を相手に約30番。「今のところ順調にこれているし、感覚はものすごく良くなっている」。相撲を取れない期間は、自重トレーニングに重点的に軸に取り組んできた。

「軸を意識してやった。相撲は一瞬で勝負が決まってしまうが、(それに生かす)爆発力を鍛えるためにウエートトレーニングにだけ頼ってしまうと、(体の)軸が安定せず、その効果が(十分に)出ないと思う。自分の力を100%出せるようにするための体づくりをやっていました」

7月場所で成果を発揮する。【佐藤礼征】

千葉県内の部屋で稽古をする阿武咲

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阿武咲「今は基本動作を中心に」返り三役へ基礎固め

千葉県内の阿武松部屋で稽古を行う阿武咲

久しぶりに巡ってくる上位総当たりの場所に備え、返り三役を目指す男は基礎固めに余念がない。大相撲の西前頭2枚目阿武咲(23=阿武松)が12日、日本相撲協会を通じて近況を明かした。

この日を含め稽古場では「今は基本動作を中心にやっています」という。新型コロナウイルスの感染防止のため、接触を伴うぶつかり稽古や、相撲を取る稽古の再開などは各師匠の判断に任されている。ただ、ウイルスとの闘いは長期戦。今はジックリ、四股やてっぽうなど基礎作りを行っているようだ。

24日初日を目指し開催予定だった夏場所は中止になったことには「最初は戸惑いがありましたが、今は逆に時間があるので、その期間でしかできないようなことや、しっかり体作りをしようと思っています」とプラス思考に切り替えた。

最後の上位総当たりだったのは、三役2場所目で小結だった18年初場所。その後はケガで一度は十両まで落ちたが、2年半をかけて復活。西前頭5枚目だった3月の春場所は、10日目に全勝だった横綱白鵬を押し出し、通算2個目の金星を奪取。初の殊勲賞(三賞は4回目)も受賞した場所を「無観客っていうのが本当に最初は違和感だったのですが、すぐに慣れました。その中でも白鵬関に勝てたのは自分でも大きな一歩になりました」と振り返った。

無観客での開催を目指す7月場所(19日初日、両国国技館)は2年半ぶりの上位総当たりとなる。約2カ月先を見据え「自分の課題は分かっていますので、そこを重点的にやっていこうと思います」とコメントし、感染予防策も「まずは外出をしないことと、部屋にいてもこまめに手洗い、うがいを徹底的にしています」と、抜かりはないようだ。

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殊勲賞受賞の阿武咲「大きい1歩」白鵬撃破が自信に

御嶽海(右)を攻める阿武咲(撮影・前岡正明)

<大相撲春場所>◇千秋楽◇22日◇エディオンアリーナ大阪

青森・中泊町出身で西前頭5枚目の阿武咲(23=阿武松)が、初の殊勲賞を受賞した。優勝した横綱白鵬を10日目に破り、自身2つ目の金星。千秋楽は西前頭3枚目の御嶽海を押し出しで圧倒し、9勝6敗で無観客場所を締めた。

三役返り咲きに挑む夏場所(東京・両国国技館)に向けても手応えを得た。また、福島市出身で西十両2枚目の若隆景(25=荒汐)は旭大星を押し倒して10勝目を挙げ、来場所の再入幕を確実にした。

   ◇   ◇   ◇

阿武咲が会心の相撲に笑顔を見せた。御嶽海よりも低く鋭い立ち合い。下から両手で突き上げると、引いた相手を一気に土俵下に押し出した。「思い切っていこうと思った。それだけ。腰の使い方だったり、試してきたことが実になってきた場所だった。いろいろな収穫があった」。相撲の技術だけでなく、食事面なども改善を図って復活を期してきただけに、9勝した内容に満足した。

10日目には白鵬を完璧な内容で押し出し、土をつけた。初日からの連勝を止めたことも評価され、初の殊勲賞を受賞。関脇正代も横綱白鵬を破っていただけに「もらえると思っていなかった。正代関かなと。でも、自分の中でもすごく大きい1歩だと思います」。挑戦3度目での初勝利が自信にもつながった。

18年九州場所の新小結で8勝。さらなる飛躍の期待が集まる中、翌19年初場所で右膝後靱帯(じんたい)損傷の大ケガを負った。十両まで陥落してからの再出発。中学時代からの宿敵で同学年の貴景勝が先に大関に昇進する悔しさを味わいながら、少しずつ歩みを進めることしか出来なかった。前日14日目には貴景勝に敗れたが、来場所はリベンジ出来る前頭上位に上がって、三役復帰にも挑む。「今場所は出し切りましたし、ケガなく終わったことも良かった。今の段階のさらに先があるので、そこに向けてという感じです」。次期大関候補への階段を、1歩1歩上っている。【鎌田直秀】

御嶽海(右)は阿武咲に押し出しで敗れる(撮影・小沢裕)

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白鵬44度目V、朝乃山11勝、貴景勝は負け越し

朝乃山(左)は貴景勝を押し倒しで破る(撮影・小沢裕)

<大相撲春場所>◇千秋楽◇22日◇エディオンアリーナ大阪

大相撲史上初の無観客開催となった春場所は、白鵬(35=宮城野)が鶴竜(34=陸奥)を倒し、13勝2敗で44度目の優勝を果たした。横綱同士による千秋楽相星決戦を制した。

大関昇進を目指す関脇朝乃山(26=高砂)は、1982年初場所の琴風以来38年ぶりに1人大関で臨む貴景勝(23=千賀ノ浦)を押し倒して11勝4敗。貴景勝は7勝8敗と負け越しとなり、かど番で来場所を迎える。

殊勲賞は、10日目に横綱白鵬を破った西前頭5枚目の阿武咲(23=阿武松)。白鵬の初日からの連勝を止め、優勝争いを混戦に持ち込んだことが評価された。三賞は過去、敢闘賞を3回受賞しているが、殊勲賞は初めて。

敢闘賞は、東前頭9枚目の隆の勝(25=千賀ノ浦)が、初の三賞受賞を果たした。13日目終了時点まで優勝の可能性を残し、幕内で自己最多の11勝(3敗)で千秋楽を迎える好成績などが評価された。

技能賞は西前頭13枚目の碧山(33=春日野)が受賞した。三賞は敢闘賞を3回受賞しているが、技能賞は初めて。隆の勝同様、13日目終了時点まで優勝の可能性を残した、突き押し相撲が評価された。

白鵬(右)が寄り切りで優勝を決めた(撮影・外山鉄司)

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阿武咲が殊勲賞 隆の勝が敢闘賞 碧山が技能賞

大相撲春場所10日目 阿武咲(右)は白鵬を押し出しで破る(撮影・前岡正明)

<大相撲春場所>◇千秋楽◇22日◇エディオンアリーナ大阪

日本相撲協会は、大相撲春場所千秋楽の22日、会場のエディオンアリーナ大阪内で三賞選考委員会を開き、各賞を決めた。

殊勲賞は、10日目に横綱白鵬を破った西前頭5枚目の阿武咲(23=阿武松)に決まった。白鵬の初日からの連勝を止め、優勝争いを混戦に持ち込んだことが評価された。三賞は過去、敢闘賞を3回受賞しているが、殊勲賞は初めて。白鵬を12日目に破った関脇正代(28=時津風)も候補に挙がったが、出席した三賞選考委員19人の過半数に達しなかった。

敢闘賞は、東前頭9枚目の隆の勝(25=千賀ノ浦)が、初の三賞受賞を果たした。13日目終了時点まで優勝の可能性を残し、幕内で自己最多の11勝(3敗)で千秋楽を迎える好成績などが評価された。

技能賞は西前頭13枚目の碧山(33=春日野)が受賞した。三賞は敢闘賞を3回受賞しているが、技能賞は初めて。隆の勝同様、13日目終了時点まで優勝の可能性を残した、突き押し相撲が評価された。12日目を終え11勝1敗で単独トップに立ったこともあり、敢闘賞の候補にも挙がったが、体を生かした押し相撲が評価された。

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白鵬、鶴竜が2敗守りV争いトップ並ぶ 春場所

朝乃山(右)は先に上手投げを打つも下手投げで鶴竜に敗れる(撮影・小沢裕)

<大相撲春場所>◇14日目◇21日◇エディオンアリーナ大阪

大相撲史上初の無観客開催となった春場所は、優勝争いトップに2敗で並ぶ横綱白鵬(35=宮城野)と前頭13枚目碧山(33=春日野)が激突。白鵬が上手投げで白星を挙げ12勝2敗とした。碧山は11勝3敗となり優勝の可能性がなくなった。

同じく2敗で、3場所連続途中休場から復活を目指す横綱鶴竜(34=陸奥)は、関脇朝乃山(26=高砂)を軍配差し違えの末に下手投げで下した。今場所12勝で大関昇進の目安の「三役で3場所33勝」到達する朝乃山は10勝4敗となり、千秋楽で勝っても12勝には届かない。

1982年初場所の琴風以来38年ぶりに1人大関で臨む貴景勝(23=千賀ノ浦)は、前頭5枚目阿武咲(23=阿武松)を突き出して7勝7敗。千秋楽に勝ち越しをかける。阿武咲は8勝6敗。

ともに3敗と好調の前頭3枚目御嶽海(27=出羽海)と同9枚目隆の勝(25=千賀ノ浦)の一番は、隆の勝が押し出して11勝3敗。敗れた御嶽海は10勝4敗となった。

貴景勝(左)は突き出しで阿武咲を下す(撮影・小沢裕)
白鵬(左)は碧山を上手投げで下す(撮影・小沢裕)

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南海力が付け人も務めた宇良と念願の同部屋V決定戦

三段目の優勝決定戦へ進出を決めた宇良(撮影・小沢裕)

<大相撲春場所>◇13日目◇20日◇エディオンアリーナ大阪

東三段目64枚目の南海力(32=木瀬)が、付け人も務めたことのある宇良(27)との、念願の「同部屋優勝決定戦」を実現させた。

三段目は6番相撲を終え3人が全勝で並んでいた。まず南海力が、序二段で全勝だった二本柳(19=阿武松)を、すくい投げで破り全勝キープ。残る2人は直接対決で、宇良が千代大豪(22=九重)を押し出しで破り7戦全勝。本割では実現しない同部屋同士による優勝決定戦で雌雄を決することになった。

9年前の東幕下18枚目が最高位。その後は幕下と三段目を往復していたが、右膝手術で昨年1月の初場所から7月の名古屋場所まで全休。一時は序ノ口まで番付を落としたが6勝、5勝、5勝と勝ち越しを続け、この地位まで番付を戻した。宇良が関取だったころは、付け人を務めていただけに「意識はしますね。付け人をしてたし、優勝決定戦は何回か(実際は2回)あって、全部(ともえ戦で)1発目で負けてますから。ここまで来たら(宇良と)やりたかったですし」。来場所の幕下復帰も確実となったこともあり、夢舞台では目いっぱい楽しめそうだ。【渡辺佳彦】

宇良(右)は押し出しで千代大豪を下し三段目の優勝決定戦へ進出を決めた(撮影・小沢裕)

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出羽ノ龍7戦全勝で序二段V「もっと力をつけたい」

序二段優勝を決めた出羽ノ龍(撮影・小沢裕)

<大相撲春場所>◇13日目◇20日◇エディオンアリーナ大阪

序二段はモンゴル出身の出羽ノ龍(19=出羽海)が7戦全勝で、初の各段優勝を遂げた。

6戦全勝同士の対戦で、東57枚目の流武(21=武蔵川)を、もろ差しから危なげなく寄り切って7戦全勝とした。「二本柳との優勝決定戦になったら、絶対に今度は負けない」と話していたが、その約1時間後、もう1人の序二段全勝力士だった、その二本柳(19=阿武松)が、三段目の全勝力士・南海力(32=木瀬)にすくい投げで敗れ“待機V”が決まった。

小学生時代から生まれ故郷のモンゴルで相撲を始めた。「いつか日本で相撲取りになりたい」という夢をかなえるべく、福岡の強豪・希望が丘高に進学するため来日。高校総体の個人戦は2年時にベスト16、3年時にベスト32とタイトルはなかったが「朝青龍関、白鵬関にあこがれて」と出羽海部屋に入門。初めて番付にしこ名が載った序ノ口の先場所は、いきなり1番相撲で優勝した二本柳に敗れ黒星デビュー。ただ、その後は勝ちっ放しの6勝1敗で終え、今場所を含めれば黒星デビュー後は13連勝となった。

元々は四つ相撲だったが、プロに入り「体も大きくないので」と押し相撲に変えた。ただ、結果的に優勝を決めたこの日の流武戦は「相手が押し相撲と聞いたので差していこうと思った」と話すように、部屋の関取・御嶽海ばりの? サッと二本差す相撲も取れるなど、器用な一面もある。その御嶽海からは稽古でアドバイスを受け、部屋の稽古では幕下力士とも取っている。「全然、(幕下の)兄弟子は強い。もっと力をつけたい」と話し、将来は「早く関取になって親に恩返ししたいです」と実直そうに話した。【渡辺佳彦】

出羽ノ龍(左)は流武を寄り切りで下し序二段優勝を決める(撮影・小沢裕)

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白鵬、碧山が1敗キープ 2敗の朝乃山ら4人も白星

北勝富士を下し、懸賞金の束を手に土俵から引き揚げる白鵬(撮影・河田真司)

<大相撲春場所>◇11日目◇18日◇エディオンアリーナ大阪

大相撲史上初の無観客開催となった春場所は、前日の10日目に今場所初黒星を喫した横綱白鵬(35=宮城野)が勝って白星を2ケタに乗せた。小結北勝富士(27=八角)を、鋭い踏み込みから押し出して10勝1敗。北勝富士は2勝9敗。

優勝争いトップで白鵬と並ぶ1敗の前頭13枚目碧山(33=春日野)は、同18枚目琴ノ若(22=佐渡ケ嶽)を突き出して10勝1敗。琴ノ若は7勝4敗。

2敗で追う4人はそろって白星を挙げた。3場所連続途中休場から復活を目指す横綱鶴竜(34=陸奥)は、関脇正代(28=時津風)を押し出して9勝2敗。正代は5勝6敗。

今場所12勝で大関昇進の目安の「三役で3場所33勝」に到達する朝乃山(26=高砂)は、前頭5枚目竜電(29=高田川)を寄り切って9勝2敗。竜電は4勝7敗。

前頭3枚目御嶽海(27=出羽海)は、同筆頭大栄翔(26=追手風)を送り出して9勝2敗。大栄翔は7勝4敗。前頭9枚目隆の勝(25=千賀ノ浦)は、同12枚目石浦(30=宮城野)を押し出して9勝2敗。石浦は7勝4敗。

1982年初場所の琴風以来38年ぶりに1人大関で臨む貴景勝(23=千賀ノ浦)は、前頭4枚目阿炎(25=錣山)に押し出され5勝6敗。阿炎は5勝6敗。

人気力士の小結遠藤(29=追手風)は、前頭5枚目阿武咲(23=阿武松)を寄り切って6勝5敗。阿武咲は6勝5敗。

優勝争いは1敗で白鵬、碧山の2人。2敗で鶴竜、朝乃山、御嶽海、隆の勝が追う。

北勝富士(左)を押し出しで下す白鵬(撮影・河田真司)

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阿武咲「昔から見ていた大横綱」白鵬から初の金星

白鵬(左)と頭をぶつけあう阿武咲(撮影・上田博志)

<大相撲春場所>◇10日目◇17日◇エディオンアリーナ大阪

西前頭5枚目阿武咲(23=阿武松)が、恩返しの1勝で優勝争いを混沌(こんとん)とさせた。無敗の横綱白鵬を初めて破り、17年秋場所以来2年半ぶりの金星を挙げた。白鵬が主催する少年相撲「白鵬杯」の第1回大会で団体優勝し、メダルをかけてもらってから10年、成長した姿を見せつけた。平幕の碧山が1敗を守って白鵬に並び、横綱鶴竜、朝乃山ら2敗勢4人が追いかける。

  ◇    ◇    ◇

阿武咲が、横綱白鵬のかち上げを攻略した。相手の前腕を左ではね上げ、横綱を大きくのけ反らせた。密着を避けるように回り込み、引いた瞬間を逃さず前に出た。「何をしてくるか分からないけど、来たのに対応しようとした」。

前半戦は張り差しを多用するなど、選択肢の多い相手の立ち合いを警戒しつつ、体の反応に任せて対応した。取組を見守った八角理事長(元横綱北勝海)は「白鵬に勝つにはこういう相撲だというお手本。距離を空けて、しぶとく足を出しながら取った」と賛辞を贈った。

11年越しの因縁があった。白鵬が相撲普及のため主催する少年相撲「白鵬杯」で、10年に行われた第1回大会で青森県代表として出場。団体戦で優勝し、表彰式ではメダルをかけてもらった。当時は中学2年生。「昔から見ていた大横綱。10年前はこうなるとは思ってなかった」。18年初場所以来、3度目の対戦での殊勲星だった。

前師匠にも成長した姿を示したい。昨年9月、入門時から指導を受けてきた先代阿武松親方(元関脇益荒雄)が、体調不良などを理由に日本相撲協会を退職。「押し相撲の自分をつくってくれたのは先代。その押し相撲で勝てたのは恩返しになった」。18年初場所に右膝を負傷するまで、出世争いで同学年の貴景勝らをリードしていた。「けがして2年になる。そろそろ復活しないといけない」。決意を固めた23歳の三役経験者が、優勝争いを面白くした。【佐藤礼征】

▽白鵬(阿武咲に金星を配給)「ようやく、そういう日が来たなという感じ。ここまでしっかりと育っているなという感じ」

白鵬を破り笑顔で記者の質問に答える阿武咲(撮影・前岡正明)

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八角理事長「お手本」阿武咲の白鵬かち上げ封じ絶賛

阿武咲(右)に押し出しで敗れる白鵬(撮影・前岡正明)

<大相撲春場所>◇10日目◇17日◇エディオンアリーナ大阪

横綱白鵬(35=宮城野)が、平幕の阿武咲(23=阿武松)に“おはこ”を封じられて今場所初黒星。初日から並べていた白星は「9」で止まった。

指定席ともいえる単独トップの座も、7日目からの2日間で終わり、1敗で平幕の碧山(33=春日野)に並ばれた。無観客開催の静寂な土俵で、このまま独走か…と思われていた優勝争いが、がぜん面白くなってきた。

立ち合いの張り差しと、かち上げは横綱審議委員会(横審)からも“注文”が飛ぶなど、何かと物議を醸してきた。特に、横からのひじ打ちとも思えるかち上げには、横審がたびたび、苦言を呈し協会側に指導を要請することもあった。その“おはこ”のかちあげが、この日はアダとなった形だ。横からでなく、この日は下から上へのほぼ“正当な”かち上げだったが、これを阿武咲は下からはね上げ応戦した。これで慌てた白鵬が押し合いの中で、たまらずはたいてしまった。阿武咲が保っていた、適度な距離も功を奏し押し出し。土俵を割った白鵬は、たまらず土俵下を駆け抜け、通常開催ならファンが座っている桟敷席まで助走するほどだった。

白鵬のかち上げが物議を醸した時、相撲経験のある親方衆は白鵬の非を責めるのでなく、その隙を突けずに負けた力士の、ふがいなさを嘆くことが多かった。かち上げはもろ刃の剣、相手にスキを与えるリスクをはらむ立ち合いの一手-。それが証明された一番に、協会トップの八角理事長(元横綱北勝海)は「白鵬に勝つには、こんな相撲を取ればいいというお手本」と阿武咲を褒めた上で「かち上げに(白鵬が)行っても(阿武咲が)こんな立ち合いをすれば全然、問題ない」と、かち上げをはね上げた阿武咲の対処法をほめ、その後の展開も「足を送れば白鵬は焦ってはたく。距離を空けて、しぶとく足を出していた」と評した。現役時代、かち上げへの対処法は熟知していたことを、同理事長はたびたび口にしていた。

土俵下で幕内後半戦の審判長を務めた審判部の藤島副部長(元大関武双山)も「かち上げに下がらず、下からおっつけていくと(白鵬の上体は)上がるんです。アレです」と、かち上げを攻略した阿武咲をほめた。さらに「今まではみな(白鵬に)やられ放題で気持ちで負けていた。白鵬からすれば一番、嫌な相撲を取られたのではないでしょうか」とこの日の阿武咲のように、ひるまずに立つことを期待した。

阿武咲に敗れた白鵬は土俵下で呆然とした表情(撮影・河田真司)

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白鵬「そういう日がきた」白鵬杯出場の阿武咲に金星

大相撲春場所10日目 阿武咲(右)は白鵬を押し出しで破る(撮影・前岡正明)

<大相撲春場所>◇10日目◇17日◇エディオンアリーナ大阪

単独トップだった横綱白鵬(35=宮城野)が、西前頭5枚目の阿武咲(23=阿武松)に金星を配給してトップタイとなった。

鋭い立ち合いから右のかち上げを狙ったが不発。捕まえようとするが阿武咲に先に動かれ、うまく回り込まれると引いた隙に一気に押し出された。「引いてしまった。立ち合いは勝った気がしたけど」と反省した。

自身が2010年から主催する少年相撲「白鵬杯」の第1回大会に、阿武咲が出場して団体優勝を飾っていた。

10年の時をへて、本場所3度目の対戦で初黒星。「ようやく、そういう日が来たなという感じ。ここまでしっかりと育っているなという感じがする」としみじみと話した。

無敗を守れず、1敗を守った平幕の碧山と並んだ。史上初の無観客開催となった今場所で44度目の優勝狙う第一人者は「初日から一番一番と心がけているので」と、初黒星を気にすることなく明日からまた土俵に上がる。

阿武咲(左)の激しい攻めに耐える白鵬(撮影・河田真司)
阿武咲(右)の激しい攻めに耐える白鵬(撮影・河田真司)
白鵬(右)を押しだし金星をあげた阿武咲(撮影・上田博志)

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白鵬が今場所初黒星、阿武咲が金星、碧山も首位に

阿武咲は白鵬を押し出しで破る(撮影・前岡正明)

<大相撲春場所>◇10日目◇17日◇エディオンアリーナ大阪

大相撲史上初の無観客開催となった春場所は、全勝で優勝争いの単独トップを走る横綱白鵬(35=宮城野)が今場所初黒星を喫した。前頭5枚目阿武咲(24=阿武松)に押し出されて9勝1敗。金星を挙げた阿武咲は6勝4敗。

3場所連続途中休場から復活を目指す横綱鶴竜(34=陸奥)は、前頭5枚目竜電(29=高田川)を寄り切った。白星を挙げた鶴竜は8勝2敗、竜電は4勝6敗。

1982年初場所の琴風以来38年ぶりに1人大関で臨む貴景勝(23=千賀ノ浦)は、関脇正代(28=時津風)にはたき込まれて5勝5敗。白星の正代も5勝5敗。

今場所12勝で大関昇進の目安の「三役で3場所33勝」に到達する朝乃山(26=高砂)は人気小兵の前頭4枚目炎鵬(25=宮城野)を押し出した。朝乃山は8勝2敗で今場所の勝ち越しが決まった。炎鵬を3勝7敗。

人気力士の小結遠藤(29=追手風)は前頭3枚目御嶽海(27=出羽海)を押し出されて5勝5敗。御嶽海は8勝2敗。

優勝争いは1敗で白鵬と前頭13枚目碧山(33=春日野)、2敗で鶴竜、朝乃山、御嶽海、前頭9枚目隆の勝(25=千賀ノ浦)4人が追う。

朝乃山(奥)は炎鵬を押し出しで破る(撮影・前岡正明)
貴景勝(左)をはたき込みで破る正代(撮影・河田真司)
阿武咲敗れた白鵬は土俵下で呆然とした表情(撮影・河田真司)

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宇良3連勝「攻めつつ、攻められつつ」激しい攻防

天王山(手前)を引き落としで破る宇良(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇5日目◇12日◇エディオンアリーナ大阪

西三段目30枚目の元幕内・宇良(27=木瀬)が、天王山(阿武松)を突き落とし、3連勝を飾った。

宇良が「あわてましたね。攻めつつ、攻められつつ。こういう相撲は久々にとった感じ」と振り返る激しい攻防。最後は動き勝っての突き落としが決まったが「全然狙ってやったことじゃない。場面に応じて、しっかり相撲がとれた」。

右膝手術から復帰3場所目。激しい攻防の末につかんだ勝利は、完全復活への手がかりとなる。まずは勝ち越しに王手をかけ「あと1番、勝ちたいですね」と意気込んだ。

天王山(左)を引き落としで破った宇良(撮影・鈴木正人)

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宇良 会心の相撲で白星発進も「静かだなって」

益湊(左)を寄り倒しで破る宇良(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇2日目◇9日◇エディオンアリーナ大阪

膝の大けがから関取復帰を目指す西三段目30枚目の宇良(27=木瀬)が、今場所の一番相撲に登場。同29枚目の益湊(24=阿武松)を、左を差して、かいなを返しながら一気に前に出る会心の相撲で寄り倒し、白星スタートを切った。

大阪・寝屋川出身のご当所だが、ケガによる全休で昨年、一昨年の春場所は土俵に立てなかった。地元で勇姿を見せたのは、3年前の17年春場所以来。新入幕で勝ち越し、郷里のファンを沸かせた。だが今場所は無観客。「大阪で相撲を取れて、うれしいです」と“復帰”は喜びつつ「静かだなって思いました。もともと(歓声など)できるだけ環境に右往左往されないように取り組んでいるので、その点は(無観客でも)大丈夫ですが、でもお客さんがいる方がうれしい」と正直な胸の内を明かした。

ただマイナスには考えないようにしている。「静かだけどアベマさんも(放送)してくれている。逆に、この状況でも(画面を通して)見られているという気持ちに変わりはない。(館内に観衆は)いないけど見てくれていると思うので一番一番、集中するだけです」と異例の場所でも、まずは勝ち越しを目指す。

報道陣の質問に答える宇良(撮影・鈴木正人)
益湊(左)を寄り倒しで破る宇良(撮影・鈴木正人)

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