上へ戻る

au版ニッカン★バトル

記事検索

阿炎4勝目、自作はちみつレモン飲み体重維持

阿炎(右)は引き落としで魁聖を下し懸賞を手に引き揚げる(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館


 西前頭2枚目の阿炎(24=錣山)は、204キロの魁聖(友綱)を破り、4勝5敗とした。

 立ち合いから225キロに次いで幕内2番目に重い相手を押し込むと、相手が押し返してきたところで引き落とした。6日目に横綱白鵬から金星を挙げ、7日目に大関豪栄道を破ったものの、前日の中日は琴奨菊にいいところなく敗れていただけに「昨日は考えすぎちゃったから、今日は考えないようにした。(自分は)考えて相撲を取る人じゃないから」と、相手の動きをよく見て繰り出した、タイミングの良い引き技を振り返った。

 それでも、やはり204キロの相手は「重かった~」と、ただただ苦笑い。自身は140キロで、しかも以前までは「場所中は食欲が落ちて、10キロ減ったこともあった」と明かした。現在は体重維持に成功しているが、主に摂取しているのが自作のはちみつレモンを水で割った飲料だという。最後は何を聞かれても「はちみつレモンを飲んでるから大丈夫ッス」と答え、笑顔で引き揚げていった。

阿炎(右)は引き落としで魁聖を下す(撮影・小沢裕)

関連するニュースを読む

白鵬1敗守り折り返し、疲れは「ないね」と涼しい顔

白鵬は豊山(左)を寄り倒しで下す(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇8日目◇20日◇東京・両国国技館


 横綱白鵬が、初顔合わせの豊山を退けて1敗を守った。立ち合いから、豊山の激しい突き押しをのど元に何発ももらった。それに応えるように白鵬も突き押しで対抗。1度土俵際に追い込みながらも引いてしまいのど輪をもらったが、こらえてもろ差しになると、一気に土俵際まで運んで寄り倒した。めまぐるしい攻防戦を制して「いい相撲だったかな」と充実の表情を浮かべた。

 初顔合わせとなった6日目の阿炎戦で、今場所初黒星を喫した。「完全に見すぎた。守りすぎた」と警戒心が強かったと分析。だから「(今日は)受けてやる、という反省が多少出た。引きは中途半端だったけど前に出られた」と気持ちも体も攻めの姿勢を見せた。中日折り返しも、疲れは「ないね」と涼しい顔。自身初の2場所連続休場明けからの優勝へ、1差の栃ノ心を追う。

関連するニュースを読む

阿炎5敗 前日豪栄道撃破も父へ電話「しなかった」

琴奨菊(手前)に寄り切りで敗れ、悔しがる阿炎(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇8日目◇20日◇東京・両国国技館


 西前頭2枚目の阿炎(24=錣山)は、3連勝はならなかった。琴奨菊に見せ場なく寄り切られて3勝5敗。6日目は横綱白鵬に快勝して金星を獲得し、7日目は大関豪栄道から引き技ながら殊勲の星を挙げた。

 場内の声援は日に日に大きくなっているが「ダメでした。思い切り取れていない。考えずに思い切りいくのが自分のいいところなのに、考えすぎちゃった。足も出ていなかった」と、うつむきながら話した。

 それでも「もう2ケタは無理ッスか?」と、報道陣に逆質問してから、いつもの明るいトーンに戻った。残り全勝で、1月初場所の新入幕から3場所連続2ケタ白星という、ライバルであり親友でもある現在十両の阿武咲が持つ記録に追いつく可能性があると確認し「ヨッシャー、まだ夢はある!」と笑った。

 また、白鵬から金星を挙げた後、NHKのインタビューで「お母さんに早く報告したいので帰っていいですか」と答えた珍セリフに続き、7日目の豪栄道撃破後のインタビューでは「今日はお父さんに」と話していた。母早苗さんには、実際に連絡していたが、父俊和さんには「しなかったッス」と、笑って明かした。最後は「せっかく楽しんで取れているのに落ち込んでもしょうがない」と、足取り軽く引き揚げていった。

関連するニュースを読む

幕下豊ノ島4連勝勝ち越し 再起かける豊響下す

豊ノ島(右)は上手出し投げで豊響を下す(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇8日目◇20日◇東京・両国国技館


 関脇経験者で東幕下14枚目の豊ノ島(34=時津風)が、今場所の4番相撲に登場。同20枚目の豊響(33=境川)を上手出し投げで破り4連勝。ストレートで勝ち越しを決めた。

 立ち合いの力強い踏み込みで二本を差して攻勢。そのまま寄り立て左は深く差したまま、右は浅い上手になったが、なおも圧力をかけ続ける。懸命に残す豊響の体重が前にかかった瞬間、体を左に開き絶妙なタイミングで右からの上手出し投げで転がした。先場所途中から体に染みこませている「前に」の出足と、熟練の技が融合した末の、勝ち越し星となった。

 幕内上位の常連だった両者が対戦したのは、3年前の名古屋場所が最後。ここまで通算9勝4敗と合口は良かったが「その通りの相撲が取れるとは限らないし、それよりも立ち合い重視の相撲を心がけたのが良かった」と雑念は振り払って臨んだ。

 もちろん相手も、心臓の病で幕下に陥落し、再起をかける身であることは分かっている。自分と重なるものがあるのは確かで、3番相撲を終えた後は、一緒になった支度部屋の風呂場で「全勝で対戦しよう」と約束し合ったほど。この日も取組前の土俵では「自分のは見えないけど、豊響に大銀杏(おおいちょう)がないのは違和感があった。相手もそう感じたかもしれない」と言う。もちろんチラリとでも感傷に浸るのはそれぐらいで「勝負だったんでね、それぐらいで」と話すが、かつて、しのぎを削った相手の一人と肌を合わせ「思い切りぶつかられたから1番取っただけで腰が痛い。いい当たりだった」と心地よい余韻に浸った。

 幕下陥落10場所前で1番相撲から3連勝はなく、もちろんストレート勝ち越しは初めて。番付発表から描いていた7戦全勝=関取復帰の目標まで、あと3番と迫る。「それは頭の片隅に置いて、もちろん狙うけど、あまり意識せずに意識してね。せっかくいい内容だから、これを続けられるようにしたい」。帰り際に取材を打ち切る際には「じゃあ、(取材はこれで)いいですか? 早く帰ってお母さんに電話したいんで」と、阿炎の金星後の談話になぞらえてジョークを飛ばす余裕も見せていた。

関連するニュースを読む

阿炎トーク絶好調「お父さん泣いてたら笑っちゃう」

豪栄道(下)をはたき込みで破る阿炎(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇7日目◇19日◇東京・両国国技館


 西前頭2枚目の阿炎(あび、24=錣山)が、連日の上位陣撃破だ。大関豪栄道を、わずか0秒8ではたき込んだ。前日6日目の横綱白鵬からの金星に続き、殊勲の星を挙げた。すべて初顔合わせとなった、三役以上との上位戦を終えて3勝4敗。上々の成績に加え、奔放なしゃべりで周囲に笑いを起こす“アビトーク”も健在で人気急上昇中。目標の新入幕から3場所連続2ケタ白星へ、勢いは加速するばかりだ。

 1秒足らずで阿炎が大関から初白星を挙げた。立ち合いは、もろ手で突いた。パワーで圧倒しようと、豪栄道が前に突っ込んでくるタイミングを見計らい、左に回り込みながらはたき込んだ。その間、わずか0秒8。前日の白鵬戦のように座布団は舞わなかったが、場内は大歓声に包まれた。テレビのインタビュールームでは「お母さんに早く報告したいので帰っていいですか」と話した前日に続き奔放な“アビトーク”は健在。全国中継で「今日はお父さんに」と話し、インタビュアーの笑いを誘った。

 前に出続けて快勝した白鵬戦と比べれば、相手の圧力に思わず引いた内容は劣る。それでも「勝ったことには変わらない。自信になったッス」と胸を張る。前日の32本には及ばないが、この日も15本獲得した懸賞は常々「自分で稼いだ実感がわく」と話す。高々と足を上げる四股は幕内で最も美しいと評される。考え方も技術の見せ方もプロ意識が強い。だからこそ引き揚げる際、ファンにもみくちゃにされながら終始笑顔。この日の懸賞の1本は、当日のファン投票で決まる森永賞。人気は急上昇中だ。

 自由な言動は今に始まったわけではない。高校進学前には、全国屈指の相撲の強豪校からも誘いを受けたが「すぐに断った。地元の友達と遊べる方がいいから、4駅で通える高校を選んだ」と、千葉の県立高に通った。一方で仲間を大切にする人柄から、前夜は100件超の祝福メールが届いた。前日、母早苗さんに電話で報告した際は互いに涙を流した。それでも「今日、お父さんも泣いてたら笑っちゃう」と笑った。

 これで三役以上との対戦を3勝4敗で乗り切った。「先場所も3勝4敗から10勝した。あと1つ負けても大丈夫だから気は楽」と、目標の新入幕から3場所連続2ケタ白星へどこまでも前向き。前日は酒は控え、自作のはちみつレモンで静かに乾杯。阿炎が土俵と土俵外の言動でファンを酔わせる続ける。【高田文太】

支度部屋で鶴竜(左)を見送る阿炎(撮影・鈴木正人)

関連するニュースを読む

阿炎が白鵬に続き豪栄道を撃破、八角理事長も評価

豪栄道(手前)をはたき込みで破る阿炎(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇7日目◇19日◇東京・両国国技館


 連日の横綱、大関撃破で土俵を盛り上げている西前頭2枚目阿炎(あび、24=錣山)の相撲に、土俵下から目を光らせる審判長も頼もしそうに目を細めた。

 前日6日目は横綱白鵬(33=宮城野)から金星を奪った阿炎。この日は大関豪栄道(32=境川)を、前日の突っ張り一直線の相撲から一転、もろ手突きで立った直後、絶妙な間合いからドンピシャのタイミングで大関をはたき込んだ。幕内後半戦の審判長を務めた審判部の阿武松部長(56=元関脇益荒雄)は「面白い若手力士が、また一人、出てきましたね。大きく伸びました」と新入幕から3場所目で躍進中の阿炎をほめた。「あの突っ張りは魅力がある」と評価する一方で、敗れた豪栄道の心中を「体が小さいから踏み込むしかなかった。そこが相撲の難しいところ」と察した。

 協会トップの八角理事長(54=元横綱北勝海)は、この一番を「(阿炎は)今日も突っ張って行こうとしてヒジが伸びなかったから引くしかない。それはいつもやっていることで、体が自然と動いた」と評価。伸びる余地はまだあるとして「誰と当たっても1回転、2回転とヒジが伸びるようにならないと。その方が引きも効くだろう」と話していた。

支度部屋で鶴竜(左)を見送る阿炎(撮影・鈴木正人)

関連するニュースを読む

阿炎3勝目、連日の殊勲の星に「うれしいッス」

支度部屋を笑顔で引き揚げる阿炎(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇6日目◇18日◇東京・両国国技館


 西前頭2枚目の阿炎(あび、24=錣山)が、大関豪栄道(境川)を破り、三役以上との対戦を3勝4敗で乗り切った。

 もろ手突きの立ち合い直後、左に回り込んではたき込み。一瞬で初顔合わせに決着をつけた。横綱白鵬から金星を挙げた前日6日目に続く、連日の殊勲の星に「うれしいッス。(豪栄道が)いくぞ、いくぞという感じだったので、相手を止めて、いなすイメージだった。先に動く意識は強かった」と、声を弾ませた。

 それでも快勝した前日の白鵬戦と比べると、相手の圧力を受け止めず、引いた格好となり、内容では劣る。師匠の錣山親方(元関脇寺尾)に内容を責められないか問われた阿炎は「映像見てないッスけど、引いてたッスか? 相撲の内容で怒られるからな。でも、勝ったことには変わらない。自信になった」と、初顔合わせばかり7日間も続いた上位戦を上々の成績で終え、収穫を口にした。

 前日は母早苗さんに報告したいことを理由に、インタビュールームや支度部屋で「早く帰りたい」と連呼していた。部屋に戻ってから、電話で報告したところ「お母さんは泣いてて、何を言っているか分からなかったッス。でも、自分もつられて泣いちゃいました」と、笑って振り返った。連日の報告になるかと思いきや「今日はお父さんに」と話し、周囲の笑いを誘った。続けて、父俊和さんについては「泣いているところを見たことがないので、泣いてたら笑っちゃう」と話していた。

関連するニュースを読む

白鵬、千代大龍下し1敗守る「いい所が取れたね」

千代大龍(後方)を寄り切りで破る白鵬(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇7日目◇19日◇東京・両国国技館


 横綱白鵬(33=宮城野)が、東前頭4枚目千代大龍(29=九重)を下して1敗を守った。

 立ち合いで鋭く踏み込み、左上手を取って右を差す盤石の体勢になって寄り切った。前日6日目の平幕の阿炎戦での、今場所初黒星を引きずらずに完勝。

 「いい所(左上手)が取れたね。まぁ、これで大丈夫だろう」と納得顔。明日8日目の、初顔合わせとなる平幕の豊山戦に向けては「まぁ、頑張ります」と控えめに意気込んだ。

千代大龍(左)を寄り切りで破る白鵬(撮影・鈴木正人)

関連するニュースを読む

栃ノ心が遠藤戦不戦勝で7連勝、1敗白鵬ら4人追う

千代大龍を寄り切りで破り、式守勘太夫(左)の背中に触れる白鵬(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇7日目◇19日◇東京・両国国技館


 2場所連続休場から復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は前頭4枚目千代大龍(29=九重)を危なげなく寄り切り6勝目を挙げた。

初の2場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)も前頭3枚目豊山(24=時津風)を突き落として6勝1敗とした。

 大関豪栄道(32=境川)は前頭2枚目阿炎(24=錣山)にはたき込まれて4敗目を喫し、黒星が先行した。阿炎は前日の白鵬戦に続く殊勲の星で3勝目を挙げた。

 大関とりのかかる関脇栃ノ心(30=春日野)は右上腕を負傷した小結遠藤(27=追手風)の休場による不戦勝で7連勝とした。

 関脇逸ノ城(25=湊)は前頭2枚目松鳳山(34=二所ノ関)に下手投げで敗れ4連勝から3連敗となった。

 7日目を終わって、勝ちっ放しの栃ノ心を1敗で鶴竜、白鵬、前頭9枚目大翔丸(26=追手風)同11枚目千代の国(27=九重)の4人が追っている。

関連するニュースを読む

白鵬「いい相撲取ったんじゃ」金星配給の阿炎ほめた

阿炎(左)に押し出しで敗れる白鵬(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇6日目◇18日◇東京・両国国技館


 西前頭2枚目の阿炎(あび、24=錣山)が横綱白鵬を破り、初金星を挙げた。

 自身初の2場所連続休場明けからの優勝を狙う白鵬は、立ち合いから何もさせてもらえずに土俵を割った。17年春場所から続いていた、初顔合わせ相手の連勝は9でストップ。支度部屋では、報道陣の質問に対して「見ての通り」と目を閉じたまま答えるのが精いっぱい。その後、気持ちを切り替えたのか、駐車場に向かう際には「(阿炎が)いい相撲取ったんじゃない」と、4月の春巡業で胸を出した期待の若手をほめた。今場所初黒星に「本当に一番一番です」と、多くは語らず帰りの車に乗り込んだ。

記者の問いかけに「見ての通り」と、繰り返した白鵬(撮影・丹羽敏通)

関連するニュースを読む

「目立ったッス」白鵬破る初金星に阿炎トーク全開!

インタビュールームから笑顔で出てピースする阿炎(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇6日目◇18日◇東京・両国国技館


 西前頭2枚目の阿炎(あび、24=錣山)が横綱白鵬を破り、初金星を挙げた。師匠の錣山親方(元関脇寺尾)譲りの突っ張りから、前に出続けて押し出し。初顔合わせで、全勝の第一人者を破る番狂わせを演じた。取組後は「目立ったッス」や「もう勝ち越した気分」などと、持ち前の明るい性格で報道陣を笑わせる“アビトーク”全開だった。平幕正代も敗れ、全勝は関脇栃ノ心1人となった。

 ぼうぜんと目が点になったまま、32本もの懸賞をつかんだ。無数に舞う座布団の1つが膝に当たり、やっと実感がわいた。阿炎は支度部屋に戻った直後に「ヤッター! うれしすぎて早く帰りたい」とさけび、付け人とグータッチ。“アビトーク”は絶好調で「目立ったッス。最高です。相撲人生で1番。大金星です」と、喜びを表現する言葉が続いた。ここまですべて三役以上を相手に2勝4敗だが「もう勝ち越した気分」と、充実感を口にした。

 立ち合いは、もろ手で突いた。白鵬の上体を起こすと、休まず突き、頭をつけて押し出した。白鵬に何もさせなかった。13年5月の初土俵の時、白鵬はすでに横綱。歴代最多40度優勝という雲の上の存在と初めて本場所で向き合い「心臓が口から出てきそうだった」と、極限の緊張を味わったからこそ喜びが爆発した。

 「小細工して勝てる人じゃない」と腹をくくった。4月27日に行われた、地元埼玉・越谷市での巡業で、初めて稽古をつけてもらい1勝12敗。その1勝も地元の声援に配慮した、お情けのようなものと自覚する。1月の初場所で新入幕後、2場所連続10勝。前日5日目は、かつて付け人を務めた横綱鶴竜との横綱戦で結びの一番も初体験した。敗れたが緊張は「1回目より2回目の方が」と和らいだ。

 テレビ解説で錣山親方は「(弟子が)誰も横綱に勝ったことがないので僕が元気なうちに」と期待していた。師匠譲りの取り口での金星は何よりの恩返しだ。もう1人、恩返ししたいのが母早苗さん。前日は母の54歳の誕生日だっただけに「すぐ電話したいから早く帰りたいんです。母の日も何もできなかったから」と心優しい一面も。優しくておもしろい待望の新スターが誕生した。【高田文太】

白鵬(右)を押し出しで破る阿炎(撮影・鈴木正人)

関連するニュースを読む

栃ノ心ホッ「負けてたら最悪」自己最長タイの6連勝

豊山を土俵際、突き落としで破って6連勝とした栃ノ心(撮影・丹羽敏通)

<大相撲夏場所>◇6日目◇18日◇東京・両国国技館


 関脇栃ノ心が初優勝した初場所以来、自己最長タイの6連勝で単独トップに立った。

 支度部屋で阿炎が白鵬を破る一番を見て「すごいね」。その時点でただ1人の全勝となり、話題を振られたが、苦笑いで右手を振っただけ。この日は初顔合わせの豊山に押し込まれ、土俵際にきわどく残り星を拾った。「ちょっと受けたね。勝ってよかった。負けてたら、最悪だったよ」とホッとしていた。

豊山を突き落としで破った栃ノ心(撮影・鈴木正人)

関連するニュースを読む

白鵬黒星、阿炎に一方的に押し出され「見ての通り」

阿炎(左)に押し出しで敗れる白鵬(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇6日目◇18日◇東京・両国国技館


 横綱白鵬(33=宮城野)が、初顔合わせの西前頭2枚目阿炎(24=錣山)に初金星を献上した。立ち合いでもろ手突きを2発もらい、一方的に押し込まれて押し出された。何もできずに今場所初黒星を喫し、報道陣の質問には「見ての通り」と答えるのが精いっぱいだった。何を仕掛けてくるか分からない相手だけに、立ち合いで迷いがあったか、と問われるも「いや、別に」とかわした。自身初の2場所連続休場明けからの優勝へ足踏みする形となった。

足早に花道を引き揚げる白鵬(撮影・丹羽敏通)

関連するニュースを読む

阿炎が初金星!すべて出し切り「憧れ」座布団の舞い

インタビュールームから笑顔で出てピースする阿炎(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇6日目◇18日◇東京・両国国技館


 西前頭2枚目の阿炎(あび、24=錣山)が、初顔合わせの横綱白鵬(宮城野)を破り、初金星を挙げた。もろ手突きの立ち合いから終始に前に出て、白鵬にまわしを取らせず押し出し。新入幕から3場所目、前日5日目の鶴竜に続く2度目の横綱戦と結びの一番で、全勝の相手に完勝する番狂わせを演じた。

 支度部屋に戻った阿炎は興奮冷めやらぬ様子で「うれしくてしょうがない。最高です。相撲人生で1番。大金星です!」と、まくし立てた。13年夏場所で初土俵を踏んだ時には、すでに横綱だった白鵬と初めて本場所の土俵で向き合った時には「心臓が口から出てきそうだった」というほど、緊張したという。それでも「小細工して勝てる相手じゃない」と、すべてを出し切って勝った。横綱が敗れると、観客が土俵に向かって座布団を投げるが「テレビで見ていたけど、それを体験というか、自分ができるとは思わなかった」と、しみじみと話した。歩いて両国国技館を出る際には、大勢の観客にもみくちゃにされながら見送られた。

白鵬(手前)の張り手に、ひるまず前に出て押し出した阿炎(撮影・丹羽敏通)
白鵬(手前)の強烈な張り手に、ひるまず前に出た阿炎(撮影・丹羽敏通)

関連するニュースを読む

栃ノ心6連勝で単独トップ、右肩に痛みも「大丈夫」

豊山(右)を突き落としで破った栃ノ心(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇6日目◇18日◇東京・両国国技館


 大関とりの関脇栃ノ心(30=春日野)が単独トップに立った。稽古場でも手合わせしたことがない西前頭3枚目豊山の突きに後退、土俵際まで押し込まれ、最後は左手で相手の頭を引き込むようにして、間一髪の突き落としを決めた。

 初優勝した初場所以来、自己最長タイの6連勝としたが、内容はヒヤヒヤ。「立ち合いで当たった瞬間、ビッと来た」と、春場所で痛めた右肩に一瞬痛みが走ったという。支度部屋で一息ついて「もう大丈夫。でも、勝って良かった。負けてたら、最悪だったよ」と安堵(あんど)の表情だった。

 取材を受けている途中、阿炎が白鵬を破り、勝ちっ放しが自分だけになった。テレビ画面でその一番を見て「すごいな。うれしいだろうな」と話したが、全勝については苦笑いでノーコメント。平常心を保とうとしているようだった。

豊山を土俵際、突き落としで破って6連勝とした栃ノ心(撮影・丹羽敏通)

関連するニュースを読む

審判長が察した横綱白鵬の変調「ソワソワしている」

白鵬(右)を押し出しで破った阿炎(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇6日目◇18日◇東京・両国国技館


 結びの一番で、初顔の西前頭2枚目阿炎(あび、24=錣山)に、優勝40回で5戦全勝の横綱白鵬(33=宮城野)が敗れる波乱。

 「稽古場だったら1000回やって1000回勝てる相手。これが一番勝負の怖さ」と表現した、藤島審判長(46=元大関武双山)は、いつにない白鵬の“変調”を出番前から察していた。

 まずは控えでのこと。2番前の豪栄道-千代大龍戦で、敗れた豪栄道が土俵をはった際に上がった砂が、西の控えにいた白鵬の体に降りかかった。その後、次の大栄翔に力水をつけに行った際、「ゲンが悪いと思ったんでしょうか。(体についた砂を)ずっと落としていた」と、しきりに気にする白鵬のしぐさが気になったという。

 次は自分の出番が来て土俵に上がるタイミング。通常は、行司の口上が終わり、呼び出しの柝(き)の音が鳴ってから上がるものだが「今日は(いつもより)早く上がっていた」という。

 控えでの様子など「今日は最初からリズムが悪かったですね。ソワソワしているというか。一番勝負は分からないもの」と、土俵下から目を光らせる審判長ならではの観察眼で、白鵬の変調を感じ取っていた。

 横綱相手に、もろ手突きで立ち向かい、回転のいい突き押し相撲を貫き通した阿炎の敢闘相撲には「まだまだ遠いですが」とした上で「寺尾関がダブって見えました。(寺尾は)千代の富士関にも、もろ手で行った。突っ張りが速い」と、元関脇寺尾で阿炎の師匠・錣山親方を思い浮かべるように語っていた。

足早に花道を引き揚げる白鵬(撮影・丹羽敏通)

関連するニュースを読む

前頭2枚目阿炎が横綱白鵬から初金星、白鵬は初黒星

阿炎(2018年1月28日撮影)

<大相撲夏場所>◇6日目◇18日◇東京・両国国技館


 2場所連続休場から復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は前頭2枚目阿炎(24=錣山)に押し出され、初黒星を喫し、無傷の6連勝を逃した。阿炎は初の金星で2勝目。

 初の2場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)は前頭三枚目大栄翔(24=追手風)をはたき込んで5勝1敗とした。

 大関豪栄道(32=境川)は前頭四枚目千代大龍(29=九重)に敗れ3勝3敗の五分。

 関脇逸ノ城(25=湊)は前頭筆頭玉鷲(33=片男波)に押し出され2敗目。

 大関とりのかかる関脇栃ノ心(30=春日野)は前頭三枚目豊山(24=時津風)を突き落として無敗を守った。今場所6連勝とした。

 新三役の小結遠藤(27=追手風)は小結御嶽海(25=出羽海)に上手出し投げで敗れ3敗目。

 6日目終了時点での勝ちっ放しは栃ノ心のみとなった。


関連するニュースを読む

貫禄見せた鶴竜、相撲やめかけた“弟子”阿炎へ思い

阿炎(左)をはたき込みで下した鶴竜(撮影・丹羽敏通)

<大相撲夏場所>◇5日目◇17日◇東京・両国国技館


 横綱鶴竜(32=井筒)が初顔合わせの西前頭2枚目阿炎(あび、24=錣山)をはたき込み、1敗を守った。自分と対戦できる位置まで上がってきた、錣山部屋の元付け人相手に突っ張りを受け止め、貫禄を見せた。前日の初黒星から一夜明け、自身初の2場所連続優勝へ、再出発を切った。

 熱い思いを封じ込め、鶴竜は勝負に徹した。立ち合いのもろ手突きから、阿炎の突きを何発も受け止めた。最後は相手の勢いをうまくいなして、はたき込み。「今日は考えず、当たることだけを意識した」。松鳳山を立ち合いで見すぎて敗れた前日の一番を反省し、ガムシャラに突っ込んだ。相手は元付け人。「なるべくそういう感情が出ないようにした」と振り返った。

 16年九州場所で、阿炎は付け人だった。十両から落ち、相撲をやめようと考えていた若手を、師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)の実弟、錣山親方(元関脇寺尾)から預かった。その場所で3度目の優勝を飾った。「ありがとう」と握手を求めた。阿炎が付け人を離れ、2場所後の17年春場所で幕下優勝を飾った時は、人知れず祝儀を贈った。背中を見せ、気遣うことで「あんなすばらしい人はいません」と感激させ、再び相撲への意欲を取り戻させた。

 土俵では自分の相撲に集中した鶴竜だが、取組後は喜びを隠せなかった。「元付け人とやるのは、僕も初めてですから。付け人で違う部屋というのはなかなかない。でも、いいことですよね」。阿炎が「少しでも成長した姿を見せたかった」と話したことを伝え聞くと「いや、それは(自分と)当たる時点で、そこまで来たということです」と言い、うれしそうに笑った。

 痛恨の初黒星から、連敗を阻止。4勝1敗で序盤戦を終えた。「やったことのないことへの挑戦」と掲げる今場所の目標は、自身初の2場所連続優勝。かわいい“弟子”からの白星が、再スタートに弾みをつけた。【加藤裕一】

関連するニュースを読む

鶴竜1敗守る、かつての付け人阿炎下すも成長実感

阿炎(右)の突進をいなす鶴竜(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇5日目◇17日◇東京・両国国技館


 横綱鶴竜(32=井筒)が西前頭2枚目阿炎(あび、24=錣山)を退け、1敗をキープした。かつて自分の付け人を務めた若手との初顔合わせ。立ち合いのもろ手突きから、相手の回転の速い突きを受け止め、はたき込んだ。

 前日の4日目に初黒星を喫していたこともあり「そういう(相手が元付け人という)感情が出ないよう、今日の相手として見て、集中して相撲を取りました」という。それでも、かわいい“弟子”との取組はうれしかった。「いいことですよね。自分と当たるところまで来た時点で、そこまで来た(成長した)ということです」と笑みを浮かべていた。

阿炎を下して懸賞金の束を手にした鶴竜(撮影・丹羽敏通)
阿炎(右)をはたき込みで下す鶴竜(撮影・小沢裕)

関連するニュースを読む

白鵬、栃ノ心、正代の3力士が無傷の5連勝 夏場所

大栄翔を上手投げで下した白鵬(撮影・丹羽敏通)

<大相撲夏場所>◇5日目◇17日◇東京・両国国技館


 初の2場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)は前頭2枚目阿炎(24=錣山)を下し、4勝目を挙げた。

 2場所連続休場から復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は、前頭三枚目大栄翔(24=追手風)を上手投げ。無傷の5連勝とした。

 大関豪栄道(32=境川)は前頭三枚目豊山(24=時津風)を押し出し、3勝2敗とした。

 大関とりのかかる関脇栃ノ心(30=春日野)は前頭筆頭魁聖(31=友綱)を寄り切って5連勝。

 新三役の小結遠藤(27=追手風)は勝ちっ放しの関脇逸ノ城(25=湊)を寄り切った。3勝2敗とした。

 5日目終了時点での勝ちっぱなしは白鵬、栃ノ心、前頭四枚目正代(26=時津風)の3力士。

関連するニュースを読む

阿炎、付け人を務めた横綱鶴竜に敗戦「膝が震えた」

阿炎(右)の突進をいなす鶴竜(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇5日目◇17日◇東京・両国国技館


 西前頭2枚目阿炎(24=錣山)が、鶴竜(32=井筒)に負けて横綱初挑戦での初金星を逃した。

 立ち合いは腕を伸ばしてぶつかり、いなされるもこらえてから突いて攻めたが、再びいなされると体勢を崩して両手が土俵に着いた。自身初の結びの一番でもあり「いけると思ったけど、(土俵上で)四股を踏んでいる時に緊張した。めちゃくちゃ膝が震えた」と興奮気味に振り返った。

 鶴竜は、過去に付け人を務めたことがある特別な相手だった。それだけにこの日の対戦は「うれしさもあるし、あらためてこんなにすごい人に付いていたんだなと思った。あれだけ自分を出し切れたのに勝てなかった。でも自分に逃げなかったのだけは良しとします」と特別な思いがこもっていた。「今日は母の誕生日だったので勝ちたかった」と親孝行な一面も見せた。

阿炎(右)をはたき込みで下す鶴竜(撮影・小沢裕)

関連するニュースを読む

元水戸泉の錦戸親方、初幕内後半戦の審判長務め緊張

<大相撲夏場所>◇5日目◇17日◇両国国技館


 3月の職務変更に伴い、審判部の副部長に就任した元関脇水戸泉の錦戸親方(55)が、初めて幕内後半戦の審判長として、正面土俵下から目を光らせた。

 やや緊張の面持ち? のようだったが、結びの一番を含め20番を見守り審判部に戻ると、ホッとひと息ついた様子。初日は十両、3日目は幕内前半戦で、それぞれ審判長を務めたが、やはり華のある幕内後半戦のそれとは違うようで「怖かったですよ、(力士が)落ちてこないかね」とドキドキ感を味わう一方で、熱戦続きの取組に「みんな、いい相撲を取ってました。楽しかったですよ」と、いい緊張感の中で任務を果たした充実感に包まれていた。

 目いっぱいの塩まきと、平幕優勝も果たした人気力士として現役時代は活躍した錦戸親方。もちろん、観戦者として“楽しんだ”わけではなく、各取組も的確に分析。結びの一番は「鶴竜は(前日の負けの)尾を引いてなく、いい相撲でした。阿炎の方が気負ってました」と横綱初挑戦だった若武者の表情から心情を読み取った。大関とりのかかる関脇栃ノ心の表情も「仕切っている時は緊張していました」と察したが、相撲については「相手によって考えて相撲を変えられる。相撲に迷いがないのが、いちばん良いところ」と的確に分析していた。

関連するニュースを読む

阿炎絶口調「ヒールは大好き」人気の遠藤下し初日

遠藤(左)は阿炎に突き出しで敗れる(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇4日目◇16日◇東京・両国国技館


 若手の注目株、西前頭2枚目阿炎(あび、24=錣山)が、新三役の遠藤から今場所初白星を挙げた。回転の速い突き押しで距離を取り、突き出した。

 「うれしいッス。三役から白星ですからね」。相手は角界屈指の人気を誇るとあって、場内が沸き返った一番だった。

 「人気は負けてましたね。いいですよ、ヒール(敵役)は大好きッスから。自分より人気のある人とやると、燃えます。ぜってー負けねーって」。

 懸賞が13本もついていた。「ありがとうございます。そりゃ意識しました。金稼ぐために、来てんですから。プロフェッショナルです」。初白星の喜びで“アビトーク”が止まらなかった。

関連するニュースを読む

連覇狙う鶴竜に土!白鵬、栃ノ心ら4連勝 夏場所

魁聖(左)を上手出し投げで下す白鵬(撮影・横山健太)

<大相撲夏場所>◇4日目◇16日◇東京・両国国技館


 初の2場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)に土がついた。前頭2枚目松鳳山(34=二所ノ関)に押し込まれ、引いたところを押し倒された。松鳳山は5個目の金星となった。

 2場所連続休場から復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は、前頭筆頭魁聖(31=友綱)を上手出し投げで下し4連勝を飾った。

 大関豪栄道(32=境川)は前頭筆頭玉鷲(33=片男波)に押し出され、2連勝のあと2連敗となった。

 大関とりのかかる関脇栃ノ心(30=春日野)は小結御嶽海(25=出羽海)を危なげなく寄り切って4連勝とした。5日目は初日から4連敗の魁聖と対戦する。

 関脇逸ノ城(25=湊)も前頭3枚目豊山(24=時津風)を寄り切って4連勝をマークした。

 新三役の小結遠藤(27=追手風)は前頭2枚目阿炎(24=錣山)の回転のいい突っ張りに突き出されて2勝2敗となった。

 4日目を終わって勝ちっ放しは白鵬、栃ノ心、逸ノ城、前頭4枚目正代(26=時津風)の4人となった。

松鳳山に押し倒しで敗れ肩を落とし土俵を後にする鶴竜(撮影・横山健太)
御嶽海を破り、多くの懸賞金を得る栃ノ心(撮影・狩俣裕三)

関連するニュースを読む

栃ノ心、節目の500勝 大関とりへ気持ちが燃える

阿炎(左)を攻める栃ノ心(撮影・河野匠)

<大相撲夏場所>◇2日目◇14日◇東京・両国国技館


 関脇栃ノ心が大関とりへ、初顔合わせの阿炎を退け、2連勝だ。

 長い腕で回転の速い突っ張りに十数発耐えた後、左手でまわしをつかんで動きを封じると寄り切った。「引かれることだけ気をつけて、絶対に捕まえようと思った。組んだら、動けないでしょ?」。白星を重ね、節目の通算500勝。「内容は、今日の方がいい。(2連勝に)気持ちが燃えますね」と満足そうだった。

関連するニュースを読む

栃ノ心2連勝「気持ちが燃えてくる」通算500勝

阿炎(手前)と激しい取組をする栃ノ心(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇2日目◇14日◇両国国技館


 大関とりのかかる関脇栃ノ心(30=春日野)が危なげなく2連勝を決めた。長い腕を生かした突き押し、突拍子もない変化など思い切った相撲をとる阿炎との初顔合わせ。立ち合いから突っ張りを十数発食らったが、左、右とまわしをつかみ、力強く寄り切った。

 不要な先入観を入れないため、相手の映像を見ることなく、自分のできることに専念したという。「突っ張りの相手だけど、普通に耐えられると思った。引かれないように、ということだけ気をつけた」。焦りが皆無の取り口を「相撲は昨日より、今日の方が良かったね」と振り返る。会心の通算500勝。白星を重ねることで「気持ちが燃えてくる」と、ご機嫌だった。

阿炎を下し、ほっとしたような表情で引き揚げる栃ノ心(撮影・河野匠)

関連するニュースを読む

連覇目指す鶴竜、復活期す白鵬ともに連勝 夏場所

横綱鶴竜

<大相撲夏場所>◇2日目◇14日◇東京・両国国技館


 横綱、大関は連日の安泰だった。

 初の2場所連続優勝を目指す横綱鶴竜(32=井筒)は前頭筆頭玉鷲(33=片男波)を左からいなして突き落として2連勝とした。

 2場所連続休場から復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は、小結御嶽海(25=出羽海)を左からの上手投げで下した。

 大関豪栄道(32=境川)は前頭2枚目松鳳山(34=二所ノ関)を押し出した。

 大関とりのかかる関脇栃ノ心(30=春日野)は前頭二枚目阿炎(24=錣山)をもろ差しに組み止めて寄り切り2連勝とした。

 関脇逸ノ城(25=湊)も前頭筆頭魁聖(31=友綱)を寄り切って2連勝を飾った。

 新三役の小結遠藤(27=追手風)は前頭3枚目豊山(24=時津風)を左から引き落として1勝目を挙げた。

 北海道出身としては20年ぶりの幕内となる前頭15枚目旭大星(28=友綱)は、同16枚目安美錦(39=伊勢ケ浜)を裾払いで倒して初白星を挙げた。

関連するニュースを読む

逸ノ城、自己最重量225キロパワーで阿炎を圧倒

逸ノ城(奥)は押し出しで阿炎を下す(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇初日◇13日◇東京・両国国技館


 逸ノ城が初顔合わせの阿炎を圧倒した。

 回転の速い突きが得意な相手に、1発の重みのある突きで応戦。相手より85キロも重い、自己最重量225キロのパワーで寄せ付けず、最後は押し出した。「怖がらず自分の相撲を取れれば(と思っていた)。相手は動いてくるので」と、体重差を生かし、じっくり攻めを見定める完勝だった。

関連するニュースを読む

連覇目指す鶴竜が白星発進、白鵬も白星 夏場所

遠藤を下した鶴竜は多くの懸賞金を両手で受け取り息を吐く(撮影・河野匠)

<大相撲夏場所>◇初日◇13日◇東京・両国国技館


 初の2場所連続優勝を目指す横綱鶴竜(32=井筒)は新三役の小結遠藤(27=追手風)を下し、白星発進した。2場所連続休場から復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は前頭筆頭玉鷲(33=片男波)を押し出した。

 大関豪栄道(32=境川)は前頭筆頭魁聖(31=友綱)を寄り切った。

 大関とりのかかる関脇栃ノ心(30=春日野)は前頭二枚目松鳳山(34=二所ノ関)を寄り切った。関脇逸ノ城(25=湊)は前頭二枚目阿炎(24=錣山)を押し出した。

 十両以上の休場は、7場所連続となった横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)と大関高安(28=田子ノ浦)の2人。

関連するニュースを読む

阿武咲が白星スタート 復帰場所は右膝「6、7割」

<大相撲夏場所>◇初日◇13日◇両国国技館


 西十両筆頭阿武咲(21=阿武松)が白星スタートを切った。小結だった初場所9日目に右膝後十字靱帯(じんたい)損傷、途中休場して、春場所は全休。3場所ぶりの復帰場所は、7場所ぶりの十両で臨む。この日は蒼国来をはたき込んだ。「しっかり足で(体を)持っていけた。相手の足がそろっているのが見えた」と、タイミングの良いはたきに納得の表情を見せた。

 全休した先場所。仲のいい阿炎が「がんがん勝っているのを見て、うらやましかった。早く追いつきたいです」という。師匠の阿武松親方(元関脇益荒雄)には「またはい上がればいい」と励まされた。「師匠も関脇まで行って、ケガで苦しんだ。言葉に重みがあります。弟子の自分がその重みをしっかり受け止めたい」と話す。

 春巡業も休み、番付発表翌日の5月1日から相撲を取り始めた。「間に合うかどうか不安でしたけど」と懸命の調整で間に合わせた。右膝の状態を「大丈夫」と言うものの、状態はまだ「6、7割」だ。「1番1番、番付は関係なくやります。自分はチャレンジャーですから」。2日目以降も目の前の土俵に集中するつもりだ。

関連するニュースを読む