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中西学は最後も背骨折り…27年幕「感謝しかない」

引退セレモニーで新日本プロレスの選手たちに胴上げされねぎらわれる中西(撮影・河田真司)

<新日本:後楽園大会>◇22日◇東京・後楽園ホール

新日本の“野人”中西学(53)が27年間のプロレスラー人生に幕を下ろした。

22日の東京・後楽園ホール大会で同じ第三世代の永田裕志、天山広吉、小島聡と組み後藤洋央紀、飯伏幸太、棚橋弘至、オカダ・カズチカ組と対戦。最後は棚橋に抑え込まれたが、札止め1720人の前で全力のラストファイトを披露した。

先陣を切ってリングインし「最高のパートナーに助けられ、最高の相手4人」と渡り合った。永田に誤爆されると、得意のアルゼンチン式背骨折りを2度繰り出す。棚橋も担ぎ上げて仕留めにいくが、最後はハイフライフローに沈んだ。

引退セレモニーでは坂口征二顧問から「一番最高やった」、藤波辰爾から「まだいい体なのに」、馳浩専大OB会長に「面白かった」と惜しまれた。10カウントゴング後、選手に3回胴上げされリングをおりた。

五輪出場、G1優勝にIWGPヘビー級王座も手にした。首のケガが引退を早めたが「みんなに感謝しかない」と涙ぐんだ。「死ぬまでプロレスラー。トレーニングも続けて携わっていきたい」。家業の茶栽培を手伝いながら、新日に恩返しをしていくつもりだ。

◆中西学(なかにし・まなぶ) 1967年(昭42)1月22日、京都市生まれ。専大時代にレスリング全日本選手権4連覇。92年バルセロナ五輪代表。同年8月に新日本に入団。97年に小島聡とIWGPタッグ王座獲得。99年G1優勝。09年IWGPヘビー級王座。得意技はアルゼンチン式背骨折り、原爆固めなど。186センチ、120キロ。

引退セレモニーで新日本プロレスの選手たちにとポーズを決める中西(中央)(撮影・河田真司)
引退セレモニーで10カウントゴングに臨む中西(撮影・河田真司)

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棚橋弘至、飯伏幸太組が新王者「無限に防衛する」

<新日本:後楽園大会>◇21日◇東京・後楽園ホール

IWGPタッグ選手権で挑戦者棚橋弘至(43)、飯伏幸太(37)組が、王者タンガ・ロア、タマ・トンガ組を破り、新王者となった。棚橋は約14年半ぶり3度目で、飯伏は初戴冠。夢の“ゴールデン☆スター”タッグが誕生した。

棚橋はタマにハイフライフローを決めるも、カウント2で邪道が海野レフェリーを襲い、3カウントはすんでで奪えず。さらにタンガにIWGPのベルトで殴打される。だが、飯伏がタマに蹴り、さらにカミゴェを決め、流れを取り戻す。そこに棚橋が2度目のハイフライフローをタマに決め、勝利をもぎ取った。

マイクを持った棚橋は「ぼくの願いは1つなんです。プロレスを見ている時だけは楽しんでください」とあいさつ。さらに飯伏との新タッグで「無限に防衛するから」と宣言した。だが、締めぜりふの「愛してまーす」を言い終わらないうちにタイチ、ザックの2人に乱入され、ボコボコにされる結末に。棚橋、飯伏の2人は両脇を抱えられながら控室へ。大団円を邪魔された棚橋は「くそぉ…」とつぶやいた。

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中西学、2・22ラストマッチは8人タッグに決定

中西学(2020年1月7日撮影)

新日本プロレスは10日、19~22日の後楽園4連戦と3月3日の旗揚げ記念日大会(大田区総合体育館)のカードを発表した。

19日のタイガー服部レフェリー引退記念大会のメインは後藤洋央紀、石井智宏、オカダ・カズチカ組対SANADA、鷹木信悟、内藤哲也組の6人タッグ戦に決まった。

20日は、NEVER無差別級王者鷹木信悟が、石井智宏相手に初防衛戦を行う。また、IWGPジュニアタッグ選手権で王者SHO、YOH組にロッキー・ロメロ、田口隆祐組が挑戦する。

21日は、IWGPタッグ選手権で棚橋弘至、飯伏幸太の新タッグが王者タンガ・ロア、タマ・トンガ組に挑む。

22日の中西学引退試合のカードも決定。中西と永田裕志、小島聡、天山広吉が組み、後藤洋央紀、飯伏幸太、棚橋弘至、オカダ・カズチカ組と対戦。試合後に引退セレモニーが行われる。

3月3日の旗揚げ記念日大会では、IWGPヘビー、同インターコンチネンタルの2冠王者内藤哲也とIWGPジュニアヘビー級王者高橋ヒロムがスペシャルシングルマッチを行う。

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飯伏幸太が実戦復帰、棚橋との新タッグでベルト狙う

飯伏幸太、棚橋弘至、デビッド・フィンレー、ジュース・ロビンソン対チェーズ・オーエンズ、高橋裕二郎、タンガ・ロア、タマ・トンガ 勝利後の乱入者もものともせず反撃する飯伏幸太(右)(撮影・清水貴仁)

<新日本:大阪大会>◇9日◇大阪城ホール

インフルエンザA型とマロリーワイス症候群の併発で欠場していた飯伏幸太(37)が約1カ月ぶりに実戦復帰し、棚橋弘至(43)との新タッグでIWGPタッグベルトを狙う姿勢を示した。

スペシャル8人タッグマッチで棚橋、デビッド・フィンレー、ジュース・ロビンソンと組み、チェーズ・オーエンズ、高橋裕二郎、タンガ・ロア、タマ・トンガ組と対戦。試合は棚橋がロアの技をかわして、そのまま丸め込み、3カウントを奪取。その負けに不服な「G.o.D」ことIWGPタッグ王者ロア、トンガ組がそろって棚橋に襲いかかる。そこに飯伏が再びリングイン。2人にスワンダイブのミサイルキックを決め、棚橋を救出。さらに、邪道の竹刀攻撃を受け止め、掌底で返し蹴散らした。

昨夏のG1クライマックスで飯伏は、1・4東京ドーム大会のメインでIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカに挑戦。激戦の末敗れ、初戴冠と、その先の2冠王者の座を逃した。試合後は「約1カ月ぶりですが、勘が戻ってない。これからちょっとタッグとして1回(ベルトを)目指していきたい。もちろんシングルも忘れてないけど。棚橋さんと約束した部分もあるんで、まだちょっと言えないけど…。まだまだやってないこといっぱいあるんで」と、再浮上を誓った。

飯伏幸太、棚橋弘至、デビッド・フィンレー、ジュース・ロビンソン対チェーズ・オーエンズ、高橋裕二郎、タンガ・ロア、タマ・トンガ 勝利後も執拗な攻撃をみせる相手に反撃する飯伏幸太(左)(撮影・清水貴仁)

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飯伏幸太「20年はMVP」プロレス大賞受賞者の声

前列左から青木篤志さんご遺族、ストロングマシーン・J、岩谷麻優、川井梨紗子、文田健一郎、太田忍、後列左から飯伏幸太、清宮海斗、SANADA、MVPのオカダ・カズチカ、宮原健斗、諏訪魔、石川修司

「2019年度プロレス大賞授賞式」(東京スポーツ新聞社制定)が16日、都内のホテルで行われ、各受賞者が壇上で喜びの声を語った。

4年ぶり4度目となるMVPに輝き、6年連続ベストバウトも授賞したオカダ・カズチカ(32)は「19年は結婚もしましたし、公私ともに充実した1年になりました」とあいさつ。さらに、東京五輪開催に言及し、「選手のみなさんは金メダルの雨をふらしていただき、その五輪の熱をまた僕たちが受け取って、プロレス界を盛り上げて、レスリングイヤーにしたい」と五輪に負けないプロレス界の盛り上がりを約束した。

以下、授賞者らの声

▽ベストバウト 2019・10・14両国国技館IWGPヘビー級選手権オカダ・カズチカ対SANADA SANADA(32=新日本)「あらためてプ技ロレス大賞の中でベストバウトが1番好きです。数え切れない試合がある中で、SANADAの試合がベストバウトを授賞したことは今まで大切にしてきた信念が間違いではなかったという自信になった。さらに進化を続けていきたい」

▽殊勲賞 宮原健斗(30=全日本)「20年は(3冠ヘビー級の)最多防衛記録を更新する。全日本の歴史は僕によって塗り替えられる」

▽敢闘賞 清宮海斗(23=ノア)「2年連続で受賞し、やっと光が見えてきました。自分は今年年男。がんがん攻めていって、プロレスノアとして日本武道館、個人として東京ドーム目指して新しい歴史を見せていきたいです」

▽技能賞 飯伏幸太(37=新日本)「2回目の授賞で非常にうれしいんですけど、去年僕は技能的な部分披露した記憶があまりない。技能賞とはなんなのか…。20年はMVPを取ろうかな、と思います。取らせてください」

▽新人賞 ストロングマシーン・J(ドラゴンゲート)「これからドラゴンゲートを外に発信していくために、まずは私が団体の先頭に立って引っ張っていけるように精進して参ります」

▽女子プロレス大賞 岩谷麻優(26=スターダム)「今年はこの賞に負けないぐらい活躍をしていきたい。自分はイオさんと最優秀タッグにノミネートされたことがあるので、今年からはベストバウトとか女子からも選んでもらえたら」

▽最優秀タッグチーム賞 諏訪魔(43)、石川修司(44=ともに全日本)

諏訪魔「3年連続で授賞し、感無量。今年はスキャンダラスにいきたい。犯罪に手を染めないように(笑い)がんばっていきたい」

石川

「(東スポの4コマ漫画)みこすり半劇場に登場して、1面と裏面同時に出たい」

▽特別賞 青木篤志さん(全日本、19年6月に41歳で死去)

代わりにあいさした秋山準(50)「若手選手の指導、全日本の底上げ、全日本にとって最大の功労者です」

2019年度プロレス大賞技能賞の飯伏幸太(撮影・中島郁夫)
2019年度プロレス大賞女子プロレス大賞受賞のあいさつをする岩谷麻優(撮影・中島郁夫)
2019年度プロレス大賞新人賞のストロングマシーン・J(撮影・中島郁夫)

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飯伏幸太が怒り心頭!外道のレフェリー妨害から敗戦

飯伏(左)にパイプ椅子を投げつけるホワイト(撮影・河田真司)

<新日本:東京ドーム大会>◇5日◇東京ドーム

4日に内藤哲也にIWGPインターコンチネンタル王座を奪われたジェイ・ホワイト(27)が、昨年のG1覇者飯伏幸太(37)とのスペシャルシングルマッチを行い、24分58秒、ブレードランナーからの片エビ固めで勝利した。

序盤は場外戦などで激しくやりあったが、徐々にスピードで勝る飯伏がペースをつかんでいった。ジャーマンスープレックスで攻め込むなど勝利に迫ったが、ホワイトのセコンドを務める外道が介入。カウント中にレフェリーをリング下に引きずり落とすなど試合を妨害すると、いすで飯伏の気を引いた隙に、背後からホワイトが攻撃し、最後は得意のブレードランナーで試合を決めた。

怒りが収まらない飯伏を尻目にホワイトは「みんな俺の試合を楽しんだはずだ。俺の前に立つやつは全員倒してやる」と息巻いた。

4日にオカダ・カズチカに敗れた飯伏は、悔しい2連敗でドーム大会を終えた。荒い呼吸で会見場に姿を見せると「昨日のダメージは正直残っていた。結果は2連敗で悔しいが、まだまだ自分の夢は諦めていない。もっといいプロレスを見せられるように頑張っていきたい」と話した。

ジェイ・ホワイト(左)にローリングソバットを浴びせる飯伏幸太(撮影・中島郁夫)
ホワイト(左)に膝蹴りを見舞う飯伏(撮影・河田真司)
ジェイ・ホワイトに敗れ肩を落とし引き揚げる飯伏(撮影・河田真司)

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内藤哲也「大合唱だ、カブロン!」史上初2冠へ闘志

IWGPインターコンチネンタルのベルトを手にポーズを決める内藤哲也(撮影・中島郁夫)

IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(32)が、挑戦者で19年G1クライマックス覇者の飯伏幸太(37)を下し、5度目の防衛を果たした。 5日は、この日IWGPインターコンチネンタル新王者となった内藤哲也(37)と史上初の2冠をかけて戦う。

   ◇   ◇   ◇

最後は内藤がリングにいた。白ベルトを海野レフェリーから奪うように受け取り、4万人を超えた観客の支持を得た。33分54秒の激闘を制した余韻を味わい、右拳を突き上げた。昨年9月、同王座から引きずり降ろされるなど2戦2敗だったホワイトに雪辱。オカダとの史上初となる2冠戦に臨む舞台が整った。

容赦ない左膝攻撃でもん絶した。鎌固め、NTO(裏4の字固め)、ロープを挟んだドラゴンスクリューを浴び、左膝は悲鳴をあげた。だがSSSで投げられるとリバース式フランケン弾で応戦し、旋回式デスティーノで局面打開。バリエンテで脳天から落とし、デスティーノでとどめ。逆転の内藤を印象づけた。

「このベルトを取るだけが目的じゃないからさ。トランキーロ! あっせんなよ」。昨年10月の両国大会から沈黙を貫いた。5月から体調面の不安を抱え「このまま引退かな…と不安になるぐらい、結構、落ち込んでました」。ドーム2連戦が近づいた年末、旅などのリフレッシュ効果で心身の不安を洗い落とした。一気に目標に掲げてきた2冠のチャンスを手中に収めた。

2年前、IWGP戦で屈したオカダに「ドームのメイン、最高に気持ちいいだろ。勝つと、もっと気持ちいいぞ」と上から目線で言われた。全試合終了後、その屈辱を胸にオカダと対峙(たいじ)。「ドームのメインに戻ってきたぜ。史上初の偉業。オレがオカダを倒して大合唱だ、カブロン(バカ野郎)!」。有言実行の2冠王者へ、準備は整った。【藤中栄二】

◆IWGPヘビー級王座 新日本プロレスの至宝。。87年創設。初代は団体創始者のアントニオ猪木。世界に乱立するベルトを1つに統一して真の世界王者を作るためのリーグ戦「IWGP=International Wrestling Grand Prix」が第5回大会の87年かタイトル化された。100キロ以上の選手を対象としていたが、現在制限はなし。ジュニアヘビー級が100キロ未満。最多戴冠は棚橋弘至の8度。オカダが12度の最多連続防衛、29度の最多通算防衛記録。

ジェイ・ホワイト(左)に飛び蹴りを放つ内藤哲也(撮影・河田真司)
オカダ対飯伏 試合後、翌日対戦する内藤(右)はオカダを挑発する(撮影・滝沢徹郎)

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オカダ5度目防衛も「そして超満員にならなかった」

タイトル防衛に成功したオカダ・カズチカ(撮影・中島郁夫)

<新日本:東京ドーム大会>◇4日◇東京ドーム

IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(32)が、挑戦者で19年G1クライマックス覇者の飯伏幸太(37)を下し、5度目の防衛を果たした。

5日は、この日IWGPインターコンチネンタル新王者となった内藤哲也(37)と史上初の2冠をかけて戦う。

   ◇   ◇   ◇

オカダは王者の誇りを腕にこめた。必殺のレインメーカーを1発、2発。それでも飯伏は起き上がる。ともにマットに倒れたまま腕は離さない。鬼の表情で相手を起き上がらせ3、4発と続けると両手を広げて勝利を確信。再びレインメーカーを見舞ったところで飯伏の膝をくらうが、切り返してマットに打ち付ける。ダメ押しの5度目のレインメーカーで3カウントを奪った。

達成感と悔しさ、両方が込み上げた。リングでマイクを持つと「最強はIWGPヘビー級チャンピオンのこのおれだー。そして超満員にならなかったー」と叫んだ。観客動員を実数発表した16年以降初の4万人超え。当日開放した外野席はまばらだったものの、アリーナなどはぎっしり。右肩上がりの新日本人気に加え、この数カ月のオカダのテレビ、ラジオ、新聞、雑誌などへのPR活動も奏功した。それでも4万3000人の超満員を公言していたため、悔しい結果だった。

「笑いたい人は笑ってもらってもいいですし、ばかにしても構いません。でも、またその分のパワーを持って、悔しさを胸に超満員に向かっていきたい」

12年2月にエース棚橋弘至から初奪取してから積み上げた最多通算防衛記録はこの日で30回。32歳で絶対王者に君臨するオカダの夢はもう個人のタイトルにとどまらない。「チャンピオンになるってことは自分だけのこと。お客さんと一緒に夢を達成したい」。昨年はW杯をきっかけに湧き上がったラグビー人気に刺激を受け、嫉妬した。価値、人気を上げて、「多くの方が胸張って『プロレス好きだよ』って言える世の中にしたい」と夢を広げる。

IWGPヘビーを「金メダル」ととらえるオカダは、インターコンチとの史上初の2冠に価値を見いださない。内藤との2冠戦で目指すのは勝利と、世界に胸を張る最高の戦いだ。「きょうこんな戦いをして、明日もタイトルマッチ。こんな過酷な競技、オリンピックにないでしょ。プロレスのパワーを世界に届けて、五輪の盛り上げに一役買いたい」。2夜連続の熱い戦いで20年の東京に火をともす。【高場泉穂】

◆IWGPインターコンチネンタル王座 11年5月の米国大会の目玉のベルトとして新設される。無差別級。海外からのIWGPヘビー級への登竜門的位置づけだったが、4代目の中邑真輔がベルトを白に一新。通算17度の防衛戦で丸藤や永田らと名勝負を繰り広げ、IWGPヘビー級とは異なる路線を生んだ。中邑が最多5度戴冠。8の最多連続、17の最多通算防衛記録も持つ。

◆オカダ・カズチカ 本名・岡田和睦。1987年(昭62)11月8日、愛知県安城市生まれ。中学校卒業後にメキシコにあるプロレスラー養成学校闘龍門に入門し04年8月にメキシコでデビュー。07年8月に新日本プロレス入り。12年2月には棚橋を下し、初めてIWGPヘビー級王座を獲得。同年8月、初出場のG1クライマックスで史上最年少優勝。IWGPヘビー級は第57、59、63、65、69代王者で、通算29度の最多防衛記録を持つ。65代王者として12度の防衛も、1代では最多。得意技はレインメーカー。今年4月に結婚を発表。妻は人気声優三森すずこ。191センチ、107キロ。

オカダ対飯伏 オカダ(手前)は飯伏をレインメーカーで葬る(撮影・滝沢徹郎)

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オカダ推しの小祝さくら「明日、内藤選手に勝って」

それぞれのベルトを掲げるオカダ・カズチカ(左)と内藤哲也(撮影・中島郁夫)

<新日本:東京ドーム大会>◇4日◇東京ドーム

IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(32)が、挑戦者で19年G1クライマックス覇者の飯伏幸太(37)を下し、5度目の防衛を果たした。5日は、この日IWGPインターコンチネンタル新王者となった内藤哲也(37)と史上初の2冠をかけて戦う。

   ◇   ◇   ◇

女子ゴルフ界の黄金世代、勝みなみと小祝さくらが、東京ドーム大会のメインに酔いしれた。2人はともに家族と2年連続の観戦。飯伏と同じ鹿児島出身の勝は「飯伏選手は負けたけど、めっちゃ楽しかった」と感激。オカダ推しの小祝は「本当にうれしかった。でも、明日、内藤選手に勝ってほしい」と2日連続の観戦へ期待を膨らませていた。

飯伏幸太(左)にレインメーカーを連発するオカダ・カズチカ(撮影・河田真司)
タイトル防衛に成功したオカダ・カズチカ(撮影・中島郁夫)

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オカダ・カズチカ、飯伏幸太下し5度目の防衛成功

飯伏(左)にレインメーカーを連発するオカダ(撮影・河田真司)

<新日本:東京ドーム大会>◇4日◇東京ドーム

メインのIWGPヘビー級選手権で王者オカダ・カズチカ(32)が挑戦者で19年G1クライマックス覇者飯伏幸太(37)を下し、5度目の防衛を果たした。5日は、IWGPインターコンチネンタル王者の内藤哲也(37)と2冠をかけて戦う。

やっぱりオカダは強かった。夏のG1公式戦で敗れた飯伏にリベンジ。12年2月にエース棚橋弘至から初奪取してから5度の戴冠で積み上げた最多通算防衛記録を30にのばした。

15歳でメキシコの闘龍門に入り、04年同地でデビュー。07年に新日本に入団し、初めて東京ドーム大会を経験したのは08年。当時はスタンド席がほとんど空席。「ここを超満員にしたいな」と夢が芽生えた。王者として迎えたドーム2連戦。オカダは「超満員」と公言し続けた。新日本の顔として、テレビ、ラジオ、雑誌などさまざまなメディアでPRに奔走。その成果もあり、12月中にアリーナ席は完売。当日は外野席も解放された。大観衆の中で勝利し、夢を実現させた。

◆オカダ・カズチカ 本名・岡田和睦。1987年(昭62)11月8日、愛知県安城市生まれ。中学校卒業後にメキシコにあるプロレスラー養成学校闘龍門に入門し04年8月にメキシコでデビュー。07年8月に新日本プロレス入り。12年2月には棚橋を下し、初めてIWGPヘビー級王座を獲得。同年8月、初出場のG1クライマックスで史上最年少優勝。IWGPヘビー級は第57、59、63、65、69代王者で、通算29度の最多防衛記録を持つ。65代王者として12度の防衛も、1代では最多。得意技はレインメーカー。今年4月に結婚を発表。妻は人気声優三森すずこ。191センチ、107キロ。

タイトル防衛に成功したオカダ・カズチカ(撮影・中島郁夫)
飯伏幸太(左)にレインメーカーを連発するオカダ・カズチカ(撮影・河田真司)

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飯伏幸太2冠よりオカダ戦「1・5は考えてない」

WRESTLE KINGDOM14調印式 調印式後、写真に納まるオカダ・カズチカ(左)と飯伏幸太(2019年12月19日撮影)

<夢のドーム2連戦>

新日本プロレス史上初の東京ドーム2連戦が4日に開幕する。メインでIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(32)に挑戦する19年G1覇者の飯伏幸太(37)は、メンタルコントロールを勝利のポイントに挙げた。

    ◇   ◇   ◇

飯伏がプロレス人生最大の挑戦に臨む。初の東京ドーム大会メインで、相手は絶対王者オカダ。昨年8月のG1公式戦では3度目の対戦で初勝利を挙げたが、その後の前哨戦で「より力強さ、自信、そういうものを感じました」と相手の強さをあらためて実感。「1・5は考えてない」。勝たなければ翌5日のIWGPインターコンチネンタル王座との2冠戦に進めないが、先は見ず、すべてを1・4にぶつけるつもりだ。

並外れた身体能力、跳躍力、多彩な技を持ち、愛称はゴールデンスター。誰もが認めるプロレス界のトップ選手は、王者にはない爆発力が最大の武器だ。それを発揮できるかどうか。カギは試合中のメンタルコントロールだ。昨年12月8日の広島大会では、挑発にのりIWGPヘビー挑戦権が入ったアタッシェケースでオカダの頭部を殴打。さらに“キレた”様子で追い回した。「あれは、オカダさんに引き出されてしまった」と反省する。

「混同されがちなんですが、自分の中でキレるのと狂気は別物なんです。キレると負ける。狂気の方は、ウルトラマンじゃないですけど、1分間とか決まった短い時間しか出せない」。その狂気の部分が「早い時間に引き出されてしまったら終了」。逆に勝負どころに合わせられれば、一気に勝ちが見えてくると話す。「やってみないと、分からないです」。予測不能の戦いに持ち込み、新時代を切りひらく。【高場泉穂】

◆飯伏幸太(いぶし・こうた)1982年(昭57)5月21日、鹿児島県姶良市生まれ。04年7月にDDTプロレスリングでデビュー。09年のベスト・オブ・ザ・スーパージュニアで新日本初参戦。13年10月からDDTと新日本プロレスのダブル所属。16年2月に退団し、フリーに。18年G1クライマックスは決勝で棚橋に敗れ、準優勝。19年2月新日本に再入団。IWGPジュニアヘビー級第61、64、67代王者、IWGPインターコンチネンタル第21代王者。得意技はカミゴェ。181センチ、93キロ。

飯伏幸太

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黄金世代・勝、小祝 東京ドーム大会への思い語る

勝みなみ(左)と小祝さくら

女子プロゴルフ界で大活躍の黄金世代も、東京ドーム大会に注目している。昨季2勝で賞金ランキング10位の勝みなみ(21=明治安田生命)と同1勝で賞金ランキング8位の小祝さくら(21=ニトリ)は、ともに新日本プロレスの大ファン。鹿児島県出身の勝が、同郷の飯伏幸太推しなら、小祝はオカダ・カズチカの熱狂的な信奉者。2人に、東京ドーム大会への思いを聞いた。

   ◇   ◇   ◇

勝も、小祝も、1月4日、5日の東京ドーム大会を観戦予定だという。年明けの東京ドーム大会に足を運ぶのは2回目になる。勝は「東京ドームは特別な舞台。私たちが、海外のメジャー大会に出るようなもの。ゴルファーにとってメジャーがそうであるように、プロレスラーの方にとっても、選ばれた人たちしか出場できない。そんな特別感にワクワクします」という。

小祝は「年に1回のイベント。東京ドームでやること自体がすごいなと思う。1試合1試合がすごいですが、私が注目しているのはメインイベント。その団体で一番のタイトルをかけた戦いにしびれます。もちろん、応援しているのはオカダさんです」と興奮気味に話した。

勝も小祝も家族に連れられプロレスを初観戦したのが、昨年1月の東京ドーム大会だった。独特の雰囲気と派手な演出。何より、レスラーの体を張った戦いに刺激を受けた。勝は、その後G1クライマックスや、後楽園ホールにも足を運び、深夜のテレビ中継も見るようになった。

今回の東京ドーム大会で「1・4」はIWGPヘビー級王者オカダとG1優勝の飯伏の対決がメイン。図らずも、黄金世代で優勝を争う2人がオカダ、飯伏と推しメンを巡って“対決”する構図となった。小祝は「私はオカダさんしか見ていない。ぜひ勝ってほしい」。勝は「注目度が一番高い試合。私まで緊張するけど、どちらが勝っても、頑張っている姿を見るのが楽しみ。プロレスは、私たちに元気を届けてくれる。見終わって笑顔じゃない人はいないですよ」と期待を口にした。【桝田朗】

◆勝(かつ)みなみ 1998年(平10)7月1日、鹿児島市生まれ。名前は人気漫画「タッチ」のヒロイン浅倉南から。ゴルフは6歳で始め、12、13年に全国中学生選手権2連覇。14年にはKKT杯バンテリン・レディースで史上最年少でプロツアー初優勝。15年の日本女子アマ優勝、日本女子オープンでローアマ獲得。17年にプロテスト合格。19年は2勝を挙げた。157センチ、56キロ。

◆小祝(こいわい)さくら 1998年(平10)4月15日、北海道北広島市生まれ。8歳でゴルフを始め、16年にはニッポンハム・レディースに出場し8位でローアマ獲得。17年プロテスト合格。本格参戦の18年はトップ10に13回入るなど賞金ランク8位に入り新人賞と敢闘賞を獲得。19年のサマンサタバサ・レディースでツアー初勝利。158センチ、58キロ。家族は母と弟。

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オカダ、白鵬に焦りと王者の寂しさ明かす/取材後記

ポーズを決めるオカダ・カズチカ(左)と白鵬(撮影・横山健太)

<取材後記>

最強王者の対談が実現した。来年1月4日にタイトル防衛に挑む新日本プロレスのIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(32)が角界トップに君臨する横綱白鵬(34)と初対談。王者としての共通点や使命、今後の夢などを大いに語り合った。オカダは「1・4」の飯伏幸太(37)との防衛戦に向け、大横綱からパワーをもらった。【取材・構成=高田文太、高場泉穂】

   ◇   ◇   ◇

取材後記 1・4の前に、オカダにまさかのピンチが訪れた。2ショット撮影の最中、白鵬が「ちょっと持ってみてもいいですか」とオカダが持つIWGPヘビー級ベルトに興味を示した。肩にかけてみると着物姿にもかかわらず、しっくりくる。私たち取材陣からも思わず「おぉー」と声があがるほどだった。

横綱もかなり気に入った様子で、しばらく肩にかけた後にやっと返却。オカダは「もう取り返せないかと思った…」と本気とも冗談ともつかぬ様子で笑った。

約1時間の対談は、引退や家族のこと、話題は多岐に及んだ。中でも印象深かったのはオカダが王者の寂しさを明かした場面だった。オカダが“打倒オカダ”と掲げる選手の方が応援されることに「寂しいですけどね、正直」。さらに「優勝して、わーってなるのは最初だけ。その後は勝ち続けたらおもしろくない、みたいになる」と話すと、白鵬は「特別なんだよ、こういう人は」と慰めるように合いの手を入れた。

王者にしか感じられない寂しさを理解し合えるからこそ、対談では本音が次々と出てきたのだろう。2人は、今度は酒を酌み交わしながら語ろうと約束をかわしていた。王者としてのプライドを再確認したオカダがドームでどんな姿を見せるのか。あと数日、楽しみに待ちたい。【プロレス担当・高場泉穂】

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横綱白鵬とIWGP王者オカダが夢のトップ対談

レインメーカーポーズをとる白鵬(左)とオカダ・カズチカ(撮影・横山健太)

最強王者の対談が実現した。来年1月4日にタイトル防衛に挑む新日本プロレスのIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(32)が角界トップに君臨する横綱白鵬(34)と初対談。王者としての共通点や使命、今後の夢などを大いに語り合った。オカダは「1・4」の飯伏幸太(37)との防衛戦に向け、大横綱からパワーをもらった。【取材・構成=高田文太、高場泉穂】

-おふたりは、親交があると聞きました。

オカダ(以下、オ) (今年)1月5日の後楽園ホール大会の後、幕内1000勝記念祝賀会の2次会に顔を出させてもらって、あいさつしました。

白鵬(以下、白) 共通の知り合いがいて前からずっと気にしてたんです。本当はもっと前に会って、深い関係にしたかった。上に立った者にしか分からないものがたくさんありますし、縁ができて気持ちいいね。

-第一印象は

白 いきなり相撲とりましたよ。

オ 組んでみて、「横綱だ…」と。

-取組や試合を見る機会は、なかなかないと思いますが

白 10年前ぐらいかな。1度、両国の大会を見にいったことあるんだよ。

オ 僕がまだいない時ですね(笑い)。

白 あんなきつい競技をよく30分もやってるなと。スタミナはどこからきてるのかと思う。1つ間違えば危ないからね。我々と一緒。

オ 僕は3月場所を砂かぶりで見せてもらいました。その時すごいなと思ったのが、横綱が組んでいる時、相手のいろんなところを見てたんです。何を見てたのか、全然分からないですけど、余裕があるというか。いろんなことを気にしていると思いました。

白 組んじゃうと、ひと息置くというか、そこで足の位置とか、ここで体勢崩せるかとか考えてるね。組むまでは、息が止まっている状態だから。

オ 1回ですごい量の汗が出てくるじゃないですか。僕たちプロレスラーが20、30分で出てくる量が、一瞬でがっと。短いけど、濃い短さだと感じました。

-勝って当たり前の存在。プレッシャーは

白 ありますね。今回は、3月の(右上腕筋)断裂。病院に行った時に「もう元には戻りません」って言われた時、やっぱり引退という2文字が出ますよね。でも、4回ぐらい再生医療をしたら治ってしまった。先生が一番びっくりしていました。「横綱のDNAを検査したい、宇宙人じゃないか」と。最近つくづく思う。なんで私が(来年3月で迎える)35歳まで、できるのか、結果を出せるのか。そうなると遺伝子レベルに戻っちゃうんだけど、目に見えない、そういう世界があるのかな。ご先祖さまとかに支えられているのかなと感じます。自分の努力もあるけど、それ以前のものがあるような気がする。

オ 「週刊プロレス」とか見ても、僕がやられてるところが表紙になる。勝ってもそんなに喜んでもらえないというか。寂しい部分ではありますが、それは僕だけじゃなく横綱、プロ野球の巨人とかもそう。強い人に立ち向かう方を応援するというのもある。

白 上にあがっていく時の方が、楽しいもんね。

-なぜ勝ち続けられるのですか

白 今の関取衆の中で、一番追い込んでる自信があるね。昔は相撲の稽古だけだったんだけど、ここ3、4年は本格的な現代のマシンとあわせてトレーニングしている。半端ないね。うちの石浦と炎鵬はついてこれないもんね。

オ 僕は正直、そこまで胸を張って練習しているとは言えないかもしれないけど、1番のことをやっている自信はありますね。世界中、どのレスラーにも負けない濃い試合をしている。「オレよりすごいことやっている人いないでしょ?」と言えます。

-オカダさんは15歳でメキシコ、白鵬関は15歳でモンゴルから来日。若くして異国の地で修行した点も共通しています

白 僕は入門した時は62キロしかなくて、全く歯が立たなかった。でも、どこかに「俺は横綱の息子だ」という気持ちがあった。(亡くなった父ムンフバトさんはモンゴル相撲の横綱)。0・0何%それを信じて、心の隅っこに置いていた。

-最初は日本語も

白 全くですね。でもモンゴル語と日本語は(文法の)順番が一緒。それがすごく覚えやすかった。それと、18歳で関取になって、奥さんに出会って日本語がうまくなった。

オ 覚えちゃったんですね(大笑い)。僕もメキシコに行った時は、自分がここまでなるとは思っていなかった。でも今、異国の地を踏む人は多い。横綱もそうですしラグビーのリーチ・マイケルも。若くして異国に行くことは、ハングリー精神を生むというか、成功するきっかけになるのかなと思いますね。

白 そう。まず親から離れないとね。

-トップとして競技を広める使命もお持ちです

白 (主催する少年相撲の世界大会)白鵬杯は来年で10周年。15カ国の子どもを呼び、女の子も入れようと考えています。約10年前に、相撲界にさまざまな問題が起きて、入門してくれる子どもたちがいないと今後成り立たないと思ったのがきっかけ。こんなに花が咲くとは思わなかった。

オ プロレスは子どもたちにはできませんが、それでも、もっと子どもたちに身近なものにしていきたい。僕がさまざまなメディアに出させてもらうことで、プロレスに対するイメージは変わると思う。1人でもオカダ・カズチカに憧れてくれる子どもを増やしていきたいです。

-東京五輪で世界中から注目される20年に向けて

白 64年の東京五輪には、おやじがレスリング選手として来ていたんです。その4年後のメキシコでモンゴルに初の銀メダルをもたらした。五輪といえば伝統文化。相撲には、必ず何か仕事がある。親子で、しかも東京五輪の舞台に立てる。そういう夢が5年前にできた。5年前は(20年までの現役続行は)ないなと思っていたけど、もう見えてきました。

オ オリンピックイヤーに灯をともすのは、僕たち新日本プロレスの1月4日、1月5日の東京ドーム大会だと思っている。まず、東京ドームに注目を集めて、その熱い思いのまま東京五輪にいってほしい。僕たちはプロレスで、大きな灯をともしたい。

白 ドームに応援に行こうかな。たぶん行けると思う。横綱になってからテレビでしか見たことないんだよ。

オ いや本当に、タイミング合えばぜひ。

白 着物の中に短パンはいてね(笑い)。

◆オカダ・カズチカ 本名岡田和睦。1987年(昭62)11月8日、愛知県安城市生まれ。中学校卒業後にメキシコにあるプロレスラー養成学校闘龍門に入門し04年8月にメキシコでデビュー。07年8月に新日本プロレス入り。12年2月には棚橋を下し、初めてIWGPヘビー級王座を獲得。同年8月、初出場のG1クライマックスで史上最年少優勝。IWGPヘビー級は第57、59、63、65、69代王者で、通算29度の最多防衛記録を持つ。65代王者として12度の防衛も、1代では最多。得意技はレインメーカー。今年4月に結婚を発表。妻は人気声優三森すずこ。191センチ、107キロ。

◆白鵬翔(はくほう・しょう)本名同じ。1985年3月11日、モンゴル・ウランバートルで生まれる。ムンフバト・ダバジャルガルと名付けられる。00年10月に来日、01年春場所初土俵。04年初場所新十両。同年夏場所、昭和以降4番目に若い19歳1カ月で新入幕。大関昇進した06年夏場所で初優勝。07年名古屋場所で第69代横綱昇進。優勝43回など、さまざまな史上1位の記録を持つ。今年9月に日本国籍取得。昨春亡くなった父ムンフバトさんは、68年メキシコ五輪レスリング銀メダリストでモンゴル相撲の横綱。得意は右四つ、寄り。家族は紗代子夫人と1男3女。192センチ、158キロ。

土俵入りのポーズを決めるオカダ・カズチカ(左)と白鵬(撮影・横山健太)
対談するオカダ・カズチカ(左)と白鵬(撮影・横山健太)

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オカダ、飯伏幸太に「何が伝説作るだ、このやろう」

試合後、ベルトを掲げて叫ぶオカダ・カズチカ(撮影・大野祥一)

<新日本:後楽園大会>◇21日◇東京・後楽園ホール

1月4、5日の東京ドーム大会で史上初の2冠を争う4人が19年最後の試合でリングに勢ぞろいした。

1・4のIWGPヘビー級選手権で戦うオカダ・カズチカ(32)と飯伏幸太(37)はこの日、メインの6人タッグ戦で対戦。試合はオカダが獣神サンダー・ライガーにレインメーカーで勝利したが、終了後にオカダ、飯伏はリング上でにらみ合い。決戦に向け、気持ちを高ぶらせた。すると、そこにIWGPインターコンチネンタル王者ジェイ・ホワイト(27)が乱入。飯伏、オカダと続けて襲いかかると、今度は4日にジェイに挑戦する内藤哲也(37)も乱入してきた。

4人が激しく交錯する中、最後に争いを制したのはオカダ。ジェイにドロップキックを決めると、マイクでジェイに対し、「何が2冠だよ、このやろう」。さらに飯伏に「何が『伝説作る』だ、このやろう」。最後に内藤にも「何が『史上初の偉業』だ、このやろう」と3人をそれぞれののしった。

19年最後の後楽園を締めたオカダは「最後の最後で刺激的な前哨戦ができた」と満足の表情。現時点ではドーム2日目の「1・5はどうでもいい」とし、「1・4すべてを出しきって、飯伏幸太に勝つ」と宣言した。

ロッキー・ロメロ、YOSHI-HASHI、オカダ・カズチカ対獣神サンダー・ライガー、棚橋弘至、飯伏幸太 獣神サンダー・ライガーを持ち上げるオカダ(撮影・大野祥一)

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ライガー、レインメーカーに沈んだ最後の後楽園大会

記念写真に収まる左から獣神サンダー・ライガー、飯伏、棚橋(撮影・大野祥一)

<新日本:後楽園大会>◇21日◇東京・後楽園ホール

来年1月4、5日の東京ドーム大会で引退するレジェンド、獣神サンダー・ライガーが6人タッグ戦で後楽園最後の日を迎えた。

棚橋弘至、飯伏幸太と組み、IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ、YOSHI-HASHI、ロッキー・ロメロ組と対戦。ひときわ大きな声援を浴びながら、久しぶりに披露する黒ライガー姿で登場した。絶対エース、オカダ相手にレインメーカー式の掌底やライガーボムを決めるなど果敢に攻めたが、最後はオカダの強烈なレインメーカーに沈み、夢の金星はならなかった。

ライガーは息をきらしながらコメントブースに現れると、ベンチにあおむけ、ぐったり。「あぁ、ちくしょう。俺が足ひっぱる結果になった…」と悔しがりつつも、「強かったな。これが引退する人間と現役チャンピオンの差だ」とオカダの強さを称賛した。

一方のオカダにとって、ライガーは恩人だった。中学卒業後メキシコの闘龍門でデビュー。その時に同団体のウルティモ・ドラゴンを通じて知り合ったライガーが新日本に導いてくれた。

オカダは締めのマイクで「新日本に入れてくれたライガーさんと最後に試合ができてよかったです」とあいさつ。渾身(こんしん)のレインメーカーに、これまでの感謝の思いを込めた。

オカダ(手前)にライガーボムを決める獣神サンダー・ライガー(撮影・大野祥一)
ライガー(手前)にレインメーカーを決めるオカダ(撮影・大野祥一)

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王者オカダと挑戦者飯伏、伝説のIWGP戦を予告

調印式後、写真に納まるオカダ・カズチカ(左)と飯伏幸太(撮影・鈴木正人)

来年1・4、5日に東京ドームで開催する新日本プロレス「WRESTLE KINGDOM14」の調印式が19日、東京都内の明治記念館で行われ、IWGPヘビー級選手権で対戦する王者オカダ・カズチカ(32)と挑戦者飯伏幸太(37)が100%の戦いを誓った。

同タイトル初戴冠に挑む飯伏は「今1番世界ですごい、最強で最高のオカダカズチカを1・4で倒して、1・5で伝説を作りたい。いま現在進行形のプロレスをぜひ見に来てください」。オカダは、12月8日広島大会で飯伏に権利証のブリーフケースで殴られたことを話題に出し、「ツイッターとかを見ると、こういう飯伏がみたかったんだよね、というつぶやきがたくさんあったんですけど、僕が戦いたい飯伏幸太は、もう1つ上の飯伏幸太だと思います」と奇襲攻撃を批判。「G1クライマックスを制した飯伏幸太と戦って、1月4日、しっかり防衛したいと思います」と真っ向勝負を求めた。

さらにオカダは、IWGPヘビー級王座が最高であると、あらためて熱弁をふるった。「このIWGPのベルトが(2冠の)伝説を作るためだけのものに思われてしまうというか、IWGPベルトへの思いを(飯伏から)聞くことができなかったのが心残り。でも、IWGP王者とG1覇者の戦いは、Wタイトルマッチより上だと思ってます。だからこそ、激しい試合をみなさんにみてもらって、世界で1番すごい戦いを見てもらって、ぼくはこの戦いを制して、次に進んでいきたいと思います。1・5のことは考えず、1・4、100出しきります」。それを受けて飯伏も「1・4全力で、すべて出しきります。全力でいきます」。両者とも、翌5日に控える2冠戦をみず、4日に死力を尽くすつもりだ。

調印式前、ポーズを決めるオカダ・カズチカ(撮影・鈴木正人)
調印式前、試合の日程を貼ったケースでアピールする飯伏幸太(撮影・鈴木正人)

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内藤哲也が大逆転プランぶち上げるも王者ジェイ失笑

調印式後、ジェイ・ホワイト(左)のベルトを見つめる内藤哲也(撮影・鈴木正人)

来年1月4、5日に東京ドームで開催する新日本プロレス「WRESTLE KINGDOM14」の調印式が19日、東京都内の明治記念館で行われ、IWGPインターコンチネンタル選手権で王者ジェイ・ホワイト(27)に挑戦する内藤哲也(37)がドームでの大逆転を宣言した。

今回1月4日のタイトル戦に勝てば、翌5日にIWGPヘビー級王者と2つのベルトをかけた2冠戦が待つ。内藤は「タッグリーグにエントリーできず、今回の11月27日浜松大会を最後に試合をくまれずに、望んだわけではないですが、長いオフを過ごしました。しかし、このオフでつかんだかな…。見つけたかな…」とこの約3週間のあいだに何か勝利へのヒントを見つけた様子。「インターコンチネンタル王者ジェイ・ホワイト、IWGPヘビー級オカダ・カズチカ、G1クライマックス優勝者飯伏幸太、そして内藤哲也。この4人の中で今一番後ろを走っているのは、どう考えてもおれ、内藤哲也でしょ。なんせ、1人だけ手ぶらですからね。そんな男が東京ドーム大会2連戦で3人を抜き去り、一気に先頭に躍り出る。こんな痛快なこと、ないでしょう? それこそ逆転の内藤哲也、そのものですよ」と、無冠からの大逆転プランを思い描いた。

屈辱は忘れない。初めて1・4のメインに立った18年。IWGPヘビー級王者オカダに敗れた時に言われた言葉をあらためて口にした。「かつて、ある男が言っていた。『東京ドームのメインイベント最高に気持ちいいだろ。勝つとな、もっと気持ちいいぞ』って言葉。それが、どのようなものなのか味わってきますよ」。1・5のメインで2冠戴冠と同時に2年前のリベンジも果たすつもりだ。

一方、王者ジェイは内藤の熱弁に失笑。「メインで勝利したときにどういう気分を味わうか、それは心配しなくていい。なぜなら、あなたは私に勝てないから。東京ドームの2日目にメインに立つことはない。ご心配なく」と話した。

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オカダと飯伏、IWGP選手権ポスターでアートに

来年1月4日の東京ドーム大会IWGPヘビー級選手権に向けたポスター。王者オカダ・カズチカ、挑戦者飯伏幸太の体にボディアートが施された(新日本プロレス、テレビ朝日提供)

オカダと飯伏がアートになった。新日本プロレスとテレビ朝日が、来年1月4日東京ドーム大会のIWGPヘビー級選手権に向けたポスターを発表した。王者オカダ・カズチカ(32)と挑戦者飯伏幸太(37)の裸の上半身に、ボディーアートクリエーター大の木ひでさんによる絵が描かれた斬新な作品。オカダは新日本を象徴するライオン、飯伏は不死鳥をイメージした図柄を塗り「世界一の戦い」を表現。アートと融合することでプロレスファンのみならず、国内外のさまざまな人にアピールする狙いだ。

29度の最多通算防衛記録を持つ絶対王者オカダに、19年G1王者の飯伏が初戴冠をかけて臨む一戦。オカダは「ぶっ飛んだレスラー。飯伏さんだからこそ、プロレスのすごさを見せられる」と相手をたたえ、「世界一のリングで世界一の戦いを見せて、日本中、世界中に届けたい」と宣言。飯伏もオカダを「すべての能力が高い人間」と称賛した。その上で「同じ人がベルトを持ち続けていても色が変わらない。自分の色を入れていきたい。もうあなたのチャンピオンは飽きましたよ」と挑発的なメッセージを送った。

来年1月4日の東京ドーム大会IWGPヘビー級選手権に向けたポスター。王者オカダ・カズチカ、挑戦者飯伏幸太の体にボディアートが施された(新日本プロレス、テレビ朝日提供)

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オカダ「五輪でも刺激たくさんもらいたい」一問一答

東京スポーツ新聞社制定2019年度プロレス大賞MVPに輝いたオカダ・カズチカ(撮影・たえ見朱実)

東京スポーツ新聞社制定19年度プロレス大賞の選考が10日に都内で行われ、新日本プロレスのIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(31)が4年ぶり4度目のMVPに選ばれた。10月のSANADAとの防衛戦もベストバウトに選ばれ、3度目の“2冠”も達成。IWGPインターコンチネンタル(IC)との2冠をかけた来年1月4、5日の東京ドーム2連戦に向け、弾みをつけた。

投票は東京スポーツ新聞社、スポーツ各紙の担当、プロレス雑誌、評論家ら22人の選考委員により行われ、15人がオカダを支持。4票の宮原健斗(全日本)、3票の飯伏幸太(新日本)を圧倒した。

オカダは同日、都内で会見に臨み、受賞の喜びを語った。以下、主な一問一答。

-4度目のMVPは歴代2位タイ

オカダ 一昨年も一年中防衛しても、取れなかった。去年もV12達成しても取れなかった。どうやったらMVP取れるのかと。2度と取れることはできないんじゃないかと。これ以上、上がないんじゃないことをやってきてしまったと思った。でも、今回4度目を取ることが出来た。猪木さんが6回ですか…。次5回目は何をして取れるか分からないですけど、取れるように20年もしっかりやっていきたい。

-ベストバウト受賞について

オカダ うれしいっすね。ああやって、ライバルと言ってきた人との試合が選ばれましたし、19年はたくさんシングルマッチをやってきて、自分でも納得できる試合がたくさんあった。また、7、8年とどんどん連続で取っていきたい。

-ベストバウト6年連続は前人未到。7度目は9回天龍、8度の小橋に続く、歴代3位

オカダ あと2回ダブル受賞すれば、どちらにも追いつくということで。まぁ、お先に2冠達成したんで、次はベルトの方を目指していきたい。

-ドーム2連戦で始まる20年はどういう年にしたいか

オカダ 1月4日、勝つだけじゃなく、4万3000人らしいんで超満員が。4日に4万3000人しっかりいれて、勝って。5日も4万3000人入れて勝って。20年は五輪があるので負けないぐらい、来年もプロレスをたくさん盛り上げたい。

-この1年で変化した点は

オカダ 変わらずできているからこそ、ベストバウトもMVPを取れていると思う。

-刺激になったことは

オカダ 今年はラグビーがあれだけ盛り上がったので負けたくないなと思いましたし、負けたくないというのが(公約の)「東京ドームを満員にする」というのにつながっている。東京五輪でも刺激をたくさんもらいたい。

東京スポーツ新聞社制定2019年度プロレス大賞MVPに輝いたオカダ・カズチカ(撮影・たえ見朱実)

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