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高山勝成”定年”37歳に「人生はそう長くない」

高山勝成(2015年9月10日撮影)

プロボクシングのミニマム級で世界主要4団体を制し、アマチュアで目指した東京五輪出場はならず、プロに再転向した高山勝成(36=寝屋川石田)が11日、本来なら“定年”となる12日の37歳の誕生日を前に電話取材で心境を語った。

東京五輪の夢はかなわず、プロに再転向した高山は3月17日にプロライセンスを再取得。5月10日に復帰戦も組まれたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった。

プロで国内での最後の試合から3年以上が経過しており、元王者らへの定年延長の特例措置には37歳の誕生日までに試合をしなければならなかった。陣営は“定年”延長の嘆願書を提出し、日本ボクシングコミッション(JBC)も状況を鑑みて認める方針とした。

高山は「14歳からボクシングを始めて、いろいろなことがあったが、あっという間の37歳。人生はそう長くないと、あらためて実感しています」。名古屋産業大に通う大学生でもあり、生活の拠点は愛知県にある。本年度で卒業見込みで、授業再開の準備をしながら、まだ具体的に決まっていない試合に向けてトレーニングを続けているという。

「年齢の壁を超えてもやれることを証明したいとか、そういう思いはあまりない。ただ自分が成し遂げたい。あと1、2年と思っているので、たどり着けるところまでやっていきたい」。この日、11日はヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタの36歳の誕生日だった。「知らなかった。1個下なんですね」と笑いながらも、「同じ世代なんで、この年まで第一線でやれているすごみを感じる。日々のトレーニング、栄養の取り方が試される年代ですから」。

大きな節目の誕生日も普通に過ごす。ただ「37歳になってもボクシングができること。これが自分にとって最高の誕生日プレゼントです」と言った。【実藤健一】

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高山勝成が異例のウェブ会見、”定年”延長に感謝

ウェブでの会見に臨んだ元世界王者の高山(中央)。左は中出トレーナー、右は岡筋弁護士

プロボクシングのミニマム級で世界主要4団体の王座に就き、アマチュアで目指した東京五輪出場はならず、プロに再転向した高山勝成(36=寝屋川石田)が6日、ウェブを使った異例の記者会見に臨んだ。

中出博啓トレーナーと岡筋泰之弁護士が同席。今後のプランを語った。

3月17日にプロライセンスが再交付され、当初は5月10日に復帰戦が組まれた。しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大により、日本ボクシングコミッション(JBC)はこの日、興行中止の要請期間を5月末まで延長すると決めた。高山の試合も延期を余儀なくされた。5月12日に高山はJBCの規定上、ライセンスを失効する37歳の誕生日を迎えるため、陣営は“定年”延長の嘆願書を提出。そこは認められる方向となり、高山は「ありがたいです」と感謝した。

ただ、今後については不透明。過去の実績からWBAミニマム級10位にランクインしたが、今後は1階級上のライトフライ級で頂点を目指す意向。同級にはWBAスーパー王者の京口紘人(26=ワタナベ)、WBC王者の寺地拳四朗(28=BMB)と2人の世界王者がいる。いずれかの対戦が実現すれば、盛り上がることは必至だ。

高山は京口について「気持ちが強い、ファイタータイプ」。寺地には「とてもクレバー。自分のボクシングを崩しにくいタイプ」と分析し、実現に向けては「楽しみにしてください」と含みをもたせた。

年齢の問題もあり、高山も「プロボクサーは40、50歳まで続けられない。やり残したものを取り戻すことができるのもあと1、2年」と自覚する。その限られた時間の中で、新型コロナウイルス感染症の影響は大だが「(試合の)延期は仕方ない。戦える時にベストを尽くせるよう、精進していきたい」。波乱に満ちたボクシング人生の集大成を誓った。【実藤健一】

ウェブでの会見に臨んだ元世界王者の高山(中央)。左は中出トレーナー、右は岡筋弁護士

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復帰戦白紙の高山勝成陣営 定年延長の嘆願書を提出

高山勝成(2019年8月31日撮影)

プロボクシングのミニマム級で世界主要4団体の王座に就き、アマチュアで目指した東京五輪出場はならず、プロに再転向した高山勝成(36=寝屋川石田)の陣営が3月31日、定年延長を求める嘆願書を日本ボクシングコミッション(JBC)に提出した。

プロでの復帰を目指す高山はJBCの規定上、37歳の誕生日を迎える5月12日までに試合を行う必要があった。3月29日に、5月10日に試合を行うことを発表したが、その後にJBCが国内興行の中止期間を4月30日から5月15日まで延長すると発表。それを受けて、予定していた試合は白紙となった。

高山は関係者を通じ、「ボクサーとして日々練習を積み重ねてきました。再びリングに立てる日がくることを信じ、これからも練習を続けていきます」とコメントした。

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高山勝成の再デビュー戦延期「定年延長」を要求へ

再度の中止延長を発表するプロボクシングの新型コロナウイルス対策連絡協議会メンバー

プロボクシングのミニマム級で世界主要4団体の王座に就き、アマチュアで東京オリンピック(五輪)出場はならず、プロに再転向した高山勝成(36=寝屋川石田)の再デビュー戦が30日、延期となった。

今月29日に、5月10日に50・8キロ契約の6回戦で、森青葉(泉北)との対戦を発表。しかしこの日、日本ボクシングコミッション(JBC)が国内興行の中止期間を4月30日から5月15日まで延長すると発表。それを受けて、予定していた試合を白紙とした。

高山はJBCの規定上、37歳となる5月12日までに試合を行う必要があった。そのために「定年延長」を求めていく。関係者を通じて「復帰戦が決まっていた中、残念ではありますが、新型コロナウイルスの状況をふまえると試合中止期間の延長は英断だと思います。再びプロのリングに立てるよう、最善を尽くしていきます」とコメントした。

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高山勝成、プロ再転向復帰戦は5・10森青葉戦

高山勝成(2019年8月31日撮影)

プロボクシングのミニマム級で世界主要4団体の王座に就き、東京オリンピック(五輪)挑戦のためアマチュアに転向後、プロに再転向した高山勝成(36=寝屋川石田)は29日、代理人を通じ復帰戦が5月10日に決まったと発表した。50・8キロ契約の6回戦で、森青葉(泉北)と対戦する。

高山は17年4月にプロを引退し、東京五輪を目標に18年10月にアマチュアに転向。昨年8月の全日本選手権東海地区選考会で敗れて五輪への道を断たれた。日本ボクシングコミッション(JBC)から今年3月17日付でライセンスの発行を受けた。高山は「新型コロナウイルスに最大限の注意を払ってコンディションを維持し、試合への準備を進めてまいります」とコメントした。

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高山プロライセンス再取得 アマ転向も五輪逃し復帰

高山勝成(2019年8月31日撮影)

プロボクシングのミニマム級で世界主要4団体の王座に就き、東京五輪挑戦のためアマチュアに転向後、プロ復帰を表明していた高山勝成(36)=寝屋川石田=が24日、日本ボクシングコミッション(JBC)から17日付でライセンスの発行を受けたと発表した。

高山は代理人の弁護士を通じ「試合に向けた準備を進めていく。復帰戦を楽しみにしていてほしい」とコメントした。ライトフライ級で闘う。復帰戦は交渉中で、プロでの試合は2016年8月以来となる。

高山は17年4月にプロを引退し、東京五輪を目標に18年10月にアマチュアに転向。昨年8月の全日本選手権東海地区選考会のフライ級で敗れて五輪への道を断たれた。(共同)

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36歳高山勝成プロ復帰表明「やり残したこと挑戦」

高山勝成(中央)のプロ復帰会見

プロボクシング・ミニマム級の元世界主要4団体王者高山勝成(36)が10日、プロへの復帰を表明した。高山は17年4月にプロを引退し、東京五輪出場を目指したが、昨年8月の全日本選手権東海地区選考会のフライ級で敗れて五輪への道を断たれていた。

新型コロナウイルスの感染拡大によりボクシングも3月中の興行が中止となる状況で、所属する寝屋川石田ボクシングジムで、インターネット電話「スカイプ」を通じた異例の会見。「オリンピック挑戦を行ったことについて、後悔はしておりません。当初よりプロに戻ることを考えていたということもありません。しかし(昨年の予選以降)熟考し、ボクサーとしてプロとしてやり残したことに挑戦したい。その思いからプロ復帰を決意しました」と思いを伝えた。

2月から本格的に練習を再開している高山は、ライトフライ級での試合を検討。JBCの規定上、37歳となる5月12日までに試合を行う必要があり、国内外を視野に入れたマッチメークを行うという。厳しい道のりは間違いないが「ベストを尽くします」と誓った。

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井上尚弥3団体統一王者へ、初ベガスでカシメロ戦

WBAスーパー・IBF・WBO世界バンタム級王座統一戦の発表会見に臨む井上尚(撮影・小沢裕)

本場で3本目のベルトをつかみ取る。ボクシングのWBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(26=大橋)が1月31日、都内で会見し、4月25日(日本時間26日)に米ラスベガスのマンダレイベイ・リゾート&カジノで、3階級制覇の実績を持つ、WBO同級王者ジョンリール・カシメロ(30=フィリピン)と対戦すると発表した。

井上は、プロ20戦目で初のラスベガス進出で、日本人初の3団体統一王者を目指す。

    ◇   ◇   ◇

ラスベガスのメインイベント。日本人初の3団体統一戦。難敵カシメロ。気持ちが高ぶる要素の比重を問われた井上尚は「全部です」と即答し、プロ20戦目の重要性をにじませた。荒々しいファイトを武器に11月に3階級制覇を果たしたカシメロについては「野性味あふれる選手。危険なハードパンチを持っている」と警戒しつつ、「プレッシャーはない。じっくり、じっくり、ダメージを与えて削っていく」と、落ち着いた口ぶりで試合を見据えた。

プロ6戦目での世界王座奪取や、伝説となったナルバエス戦での2階級制覇。数々の扉を拳でこじ開け、米老舗ボクシング専門誌「ザ・リング」選定のパウンド・フォー・パウンド(PFP=階級を超越した最強王者)で日本人初のトップ3入りを果たした「怪物」に、新たな勲章もかかる。

これまで日本ジム所属王者で、2団体統一を果たしたのはミニマム級の高山、井岡、ライトフライ級の田口とバンタム級の井上尚の4人。「スーパーフライ級ではかなえられなかった」と目標に掲げる4団体統一にさらに近づく一戦に向け、準備に余念はない。ラスベガスの乾燥した気候での減量対策や時差などを考慮し、一般的なスケジュールより2週間近く早い、試合3週間前の渡米を計画。2月中旬からは海外から3人の世界ランカーをスパーリングパートナーとして招く予定と、じっくりと仕上げていく。

昨年11月の元5階級王者ドネア戦では右眼窩(がんか)底など2カ所の骨折を負ったが、患部は順調に回復。米プロモート大手トップランク社との契約後、初めての試合で「パウンド・フォー・パウンド3位にふさわしい試合を世界のみなさんにお届けしたい」と井上尚。本場のリングで、世界に「モンスター」の力を見せつける。【奥山将志】

◆日本のジム所属王者の複数団体統一 12年6月に井岡一翔が八重樫東とのミニマム級王座統一戦を制し、初のWBA、WBC統一王者となった。ミニマム級では、高山勝成もWBO、IBFの両団体の王座を獲得。17年12月にはWBAライトフライ級王者田口良一がIBF王者との統一戦に勝利し、2団体の王座を統一した。WBAバンタム級王者井上は、昨年5月にIBF王座を奪い、4人目の複数団体王者となった。

WBAスーパー・IBF・WBO世界バンタム級王座統一戦の発表会見に臨んだ井上尚。左は井上トレーナー、右は大橋会長(撮影・小沢裕)

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井上尚弥が究極階級王者!ドネア下しWBSS頂点

アリトロフィーを掲げる井上尚(撮影・横山健太)

<プロボクシング:ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)バンタム級決勝>◇7日◇さいたまスーパーアリーナ

3階級王者のWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が真の階級最強王者の称号を手にした。ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝で5階級王者のWBAスーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)と対戦。3-0の判定で勝利を飾った。

   ◇   ◇   ◇

史上4人目となる階級最強を証明するアリ・トロフィーをリングで掲げた。「ザ・グレーテスト」の愛称で知られる元世界ヘビー級王者ムハマド・アリの名を冠した優勝副賞を手にし、歓喜に浸った。WBA王座3度目、IBF王座初防衛にも成功。過去に井岡一翔、高山勝成、田口良一が2つの王座を同時保持したが、井岡と高山はすぐに返上。田口が日本人で初めて2つの王座を懸けて防衛戦に臨んだが、王座陥落していたため、日本人初となる複数王座の防衛にも成功した。

5年前となる14年11月24日、尚弥は父真吾トレーナー、弟拓真とともに大橋ジムでドネアと対面した。当時のドネアはWBA世界フェザー級スーパー王座から陥落し、スーパーバンタム級にカムバック。井上尚は2階級制覇を狙い、WBO世界スーパーフライ級王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)に挑戦する前だった。その際、過去にナルバエスに判定勝ちしていたドネアから助言を受けた。

この頃は2階級も違うウエートで戦っていたこともあり、尚弥は「体が大きいと思った」と当時の印象を振り返りつつ「階級も違うし、対戦するとは思っていなかった」。この5年間。尚弥はスーパーフライ級でWBO王座を7度防衛、バンタム級に転級し、WBA王座を獲得。一方のドネアはWBO世界スーパーバンタム級王座を獲得し、18年4月までフェザー級を主戦場としていたが、WBSS参戦に合わせて7年ぶりにバンタム級へと電撃復帰。ついに2人の時間軸が交わった。大橋ジムの大橋秀行会長は「2人は戦う運命にあった」と表現した。

昨年7月、WBSSバンタム級トーナメント8選手が出そろった際、尚弥が真っ先に挙げた対戦相手はドネアだった。記憶に残る名勝負もドネアのベストバウトとなる11年2月19日、米ラスベガスで開催されたWBC・WBO世界バンタム級王座統一戦。挑戦者ドネアが、長谷川穂積との王座統一戦を制したばかりの王者フェルナンド・モンティエル(メキシコ)を左フック1発で2回TKO勝ちを収めた試合を挙げた。

「研究ではなく、ドネアの技術を自分に取り入れるために見ていた」と井上尚。ドネアは「この階級の最強の1人で恐るべき存在。数年前に会い、それ以降、彼の成長を見てきた。このように怪物に成長した井上選手と戦えることを楽しみにしている」と。戦う運命にあり、宿命だったと言っていい。

5月18日のWBSS準決勝でエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)を2回TKO撃破した後、本格的なスパーリングを開始したのは8月6日。約3カ月も実戦トレから離れたのは故障以外では初めてで、蓄積した肉体的なダメージを回復させた。9月には米老舗誌ザ・リング選定パウンド・フォー・パウンド(階級超越の王者)1位で世界最速3階級制覇王者のワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)の練習パートナー、ジャフェスリー・ラミドと計20ラウンドのスパーリングを消化。1度、左ボディーでダウンを奪った。ロマチェンコも計130ラウンドで1度ダウンを奪っているものの、大橋会長は「ロマチェンコを超えた」と絶賛する内容だった。

試合前、井上尚は「最大のキャリアになるのは間違いない。そして、その先にある道、景色に自分がすごく興味を持っている。最大のパフォーマンスを出し切って優勝し、アリトロフィーを無事にゲットしたい」とリングに向かった。WBSS制覇は、過去の日本人世界王者が誰も到達しなかった領域へ、井上尚が足を踏み入れた瞬間だった。

◆ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS) 階級最強を決める賞金争奪トーナメント。リチャード・シェイファー氏、カレ・ザワーランド氏の米独両プロモーターが企画。シーズン1として17年秋から約1年間かけてスーパーミドル級とクルーザー級で初開催。クルーザー級決勝は昨年7月にロシアで開かれ、オレクサンダー・ウシク(ウクライナ)が4団体統一王者に。またスーパーミドル級は同年10月、サウジアラビアで開かれ、カラム・スミス(英国)が優勝。シーズン2はバンタム級、スーパーライト級、クルーザー級で18年秋からスタート。

4回、流血しながらもドネアに必死に食らいつく井上尚(撮影・足立雅史)
11回、ドネアからダウンを奪い勝利かと思われたが相手が立ち上がりあぜんとする井上尚(撮影・足立雅史)
観戦に訪れたセイキン(左)とヒカキン(撮影・鈴木みどり)
ドネアに勝利した井上尚(中央)は布袋寅泰(右)、和田アキ子(左)と記念撮影(撮影・鈴木みどり)

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元世界王者高山勝成「自信に」イーグル京和氏と練習

全日本選手権東海地区予選に向け練習を公開した高山勝成(左)と、スパーリングパートナーで来日した元WBC世界ミニマム級王者イーグル京和(撮影・加藤裕一)

東京オリンピック(五輪)出場を目指す世界主要4団体ミニマム級覇者の元プロボクサー高山勝成(36=名古屋産大)が22日、全日本選手権東海地区予選(31日-9月1日、岐阜)を前に大阪市内で練習を公開した。

練習前の会見には練習相手を務めた元WBCミニマム級王者イーグル京和(本名デン・ジュンラパン)氏(40)も同席した。

高山は「14年前には戦ったんですが、4月のタイ合宿でイーグルさんのジムでお世話になった縁で、今回は練習相手をお願いしました」。05年8月に高山はWBC王座を奪われたが、同氏がアマチュアボクシング出身で現在も体重52キロとトップコンディションを維持しているとあって、スパーリングパートナーを要請した。

同氏は18日に来日、2人は21日まで約10ラウンドのスパーリングを行った。高山の中出博啓トレーナー(58)は「ビックリするほど激しい内容。イーグルはテンポやパンチのタイミング、強さで(トップの)アマチュア以上でした。高山は今後、オーソドックスな相手と戦う場合、大きな自信になると思う」と言い、高山本人も「パンチのタイミングが絶妙で、学ばせてもらいました」と感謝した。

イーグル氏はアマ戦績31勝4敗。タイの五輪代表にも勝ったトップ選手だったが、ほとんどRSC(レフェリー・ストップ・コンテスト)で勝っていたことで、五輪を目指さずプロ転向したという。「高山は昔よりもっと足が速くなった。パンチも重い。(トップアマとやっても)問題ないです」と高山のアマチュアボクサーとしての能力に太鼓判を押した。

東京五輪の代表選考において重要視される全日本選手権の東海地区予選では、アマチュアデビューだった愛知県予選より対戦相手がレベルアップする。「1戦必勝でやるしかない」と、負ければ東京五輪が絶望的となる高山には、イーグル氏とのスパーリング経験が大きな武器になる。

全日本選手権東海地区予選に向け練習を公開した高山勝成(左)と、スパーリングパートナーで来日した元WBC世界ミニマム級王者イーグル京和(撮影・加藤裕一)

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あるか田中恒成の兄VS高山勝成 東京五輪へ大一番

公開スパーリングを行った田中兄弟。右が世界3階級覇者の弟恒成、左が東京五輪を狙う兄亮明(撮影・加藤裕一)

世界3階級覇者田中恒成(24=畑中)の兄で、アマチュアのフライ級で東京五輪出場を狙う田中亮明(25=中京学院大中京高教諭)は、全日本選手権東海ブロック予選(31日~9月1日、岐阜)に出場する可能性が5日、判明した。

元世界主要4団体ミニマム級王者の元プロボクサー高山勝成(36=名古屋産大)が同予選に、同じ階級で出場を予定。田中が出場すれば“田中恒成の兄VS元世界主要4団体王者”という注目のカードが実現する。

田中はこの日、名古屋市内の畑中ジムで弟恒成と公開スパーリングを行い、東海ブロック予選について「試合勘の問題というか。(出場の意思は)80%ぐらい」と語り「もうエントリーはしてあるので、最終的に2、3日前に(出場か欠場か)決めます」と話した。

田中は国際試合の実績などから、日本ボクシング連盟の推薦で、すでに全日本選手権本戦の出場権を持つ。仮に東海ブロック予選に出て、負けても本戦に出場できる。一方、アマチュア実績が皆無の高山は同予選で敗退すれば、東京五輪出場は絶望的になる。

世界3階級覇者の弟、田中恒成(左)と公開スパーリングを行う東京五輪を狙う兄亮明(右)(撮影・加藤裕一)

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元王者高山勝成アマ初戦白星、険しい五輪への道1歩

東京五輪出場へ、全日本選手権愛知県選考会でのアマチュアデビュー戦を優勢に進める高山勝成(中央、撮影・加藤裕一)

東京オリンピック(五輪)出場を目指す元世界主要4団体ミニマム級王者の元プロボクサー高山勝成(36=名古屋産大)がアマチュアデビューを白星で飾った。6日、愛知・名古屋市の名古屋工学院専門学校第3体育館で行われた国体・全日本選手権愛知県選考会に出場。フライ級(52キロ以下)で、ロペス・フェリペ(立命大3年)に3-0判定勝ちを収めた。

1ラウンド(R)は硬さが目立ち、サウスポーの相手に左ストレートを数発もらった。しかし、プロ39戦のキャリアを生かし、2Rですぐ修正。前後に加え、左右のフットワークでリングを広く使った。相手の懐に入ると、高回転の連打でポイントを稼ぎ、自分のペースで試合を進めた。

ジャッジ3者がフルマークの30-27をつけた。数字は完勝。ところが、自己採点は10点満点で「1か2です。良かった点は上下の打ち分けができたこと。悪かった点? 言いたくないです」と苦笑いした。

「全体的に感覚を取り戻せていないというか。練習ではもっと動けていた。まあ初物ずくめだったので」。2016年8月20日のWBO世界ミニマム級王者決定戦以来約3年ぶりの実戦だった。何よりプロとアマのスタイル、ルーティンが違う。2分3Rの短期決戦。使うグローブはサイズも形も違う。入場曲に乗り、控室から花道を通ってリングインしていたのに、リング下のイスで待機し、前の試合が終わったら、すぐ本番-。頭で分かっていても、実際やって初めてわかる部分は多かった。

高山は7日に藤原幹也(中大4年)と対戦する。勝てば、東海ブロック予選(8月31日~9月1日、岐阜工高)へ。その先が全日本選手権(11月20~24日、鹿児島・阿久根市)と続く。五輪出場にはまず全日本王者になり、プレーオフ(12月12日、東京・墨田区総合体育館)で9月の世界選手権メダリストに勝って初めて、来年のアジア・オセアニア予選兼世界最終予選切符が得られる。

「勝って反省できるのはいいこと。これからもしっかり、自分のボクシングをしていくのが大事」。では、自分のボクシングができれば、五輪キップ争いを勝ち抜けるのか? 「通用するかは、まだわかりません」。この日の相手は関西大学リーグ2部の選手。勝ち進めば、相手も強くなる。高いハードルがいくつもあって、しかも1敗もできない。長く険しい挑戦へ、高山が1歩踏み出した。

全日本選手権愛知県選考会でのアマチュアデビュー戦を白星で飾った高山勝成(中央、撮影・加藤裕一)

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井上尚弥が世界団体5本ベルト披露「歴史感じる」

自ら5本のベルトをリングロープに掛け、指をさして写真に納まる井上(撮影・河田真司)

ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が25日、横浜市内の所属ジムでプロ18戦で獲得した世界主要団体など計5本のベルトをお披露目した。WBA、WBC、IBF、WBOの4団体に加え、1922年創刊で歴史と権威のある米老舗ボクシング誌ザ・リング認定のバンタム級ベルトが先週届き、コンプリートした世界的な全ベルトを並べた。

井上は「自分もこうやってベルトを並べたのは初めて。重圧というか、やってきた歴史を感じました。最初にWBCのタイトルを取ってWBO、WBA、IBFと取りましたが、それぞれ思い出があります。これに満足しないで頑張りたいです」と決意を新たにした。

主要4団体のベルト制覇は過去に36戦目で高山勝成が成し遂げたが、5本のベルトの獲得は日本人初となった。所属ジムの大橋秀行会長は「ベルトをみてやり遂げたなと思う。しかし、またあらためてここからがスタートです」と強調した。

井上は14年4月、当時の日本最速となるプロ6戦目で初世界王座となるWBCライトフライ級ベルトを獲得。8戦目となる同年12月にはWBO世界スーパーフライ級王座を奪取し、2階級を制覇。16戦目の18年5月にWBA世界バンタム級ベルトを奪った。昨年10月から階級最強を決めるトーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)に参戦。今年5月のWBSS準決勝では、ザ・リング認定ベルトも懸けられ、IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)を2回TKOで下し、一気に全ベルトを手中にしていた。

年内に予定されるWBAスーパー王者ノニト・ドネア(フィリピン)とのWBSS決勝に向け、大橋会長は「日時、会場はまもなく決まると思います。このベルト5本とはまた違ったベルトも狙っていきたい」とサポートを約束していた。

★世界主要ベルト★

◆WBA(世界ボクシング協会)1921年発足。本部はパナマ。52年に日本ボクシングコミッション(JBC)認定。全米ボクシング協会が母体。62年に現名改称。ヒルベルト・メンドーサ会長。

◆WBC(世界ボクシング評議会)1963年発足。本部はメキシコ。70年にJBC認定。加盟国がもっとも多い世界最大王座認定団体として知られる。マウリシオ・スライマン会長。

◆IBF(国際ボクシング連盟)1988年発足。本部は米国。13年にJBC認定。ニュージャージー州に本部がある米唯一の団体。ダリル・ピープルズ会長。

◆WBO(世界ボクシング機構)1988年発足。13年にJBC認定。元6階級制覇王者オスカー・デラホーヤ(米国)が最初に獲得した王座として有名に。フランシスコ・バルカルセル会長。

◆ザ・リング 1922年創刊の米老舗ボクシング誌。創刊から独自に各階級ランキングや王者を選出、認定する。階級を超越したパウンド・フォー・パウンドも決めている。ダグ・フィッシャー編集長。

5本のベルトを披露する井上尚 2019/06/25
質問に笑顔で答える井上(撮影・河田真司)

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井上尚弥が日本人初快挙 世界団体5本ベルト披露

自ら5本のベルトをリングロープに掛け、指をさして写真に納まる井上(撮影・河田真司)

ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が25日、横浜市内の所属ジムでプロ18戦で獲得した世界主要団体など計5本のベルトをお披露目した。WBA、WBC、IBF、WBOの4団体に加え、1922年創刊で歴史と権威のある米老舗ボクシング誌ザ・リング認定のバンタム級ベルトが先週届いたこと受け、コンプリートした世界的な全ベルトを並べた。主要4団体のベルト制覇は過去に36戦目で高山勝成が成し遂げたが、5本のベルトの獲得は日本人初となった。

井上は14年4月、当時の日本最速となるプロ6戦目で初世界王座となるWBCライトフライ級ベルトを獲得。8戦目となる同年12月にはWBO世界スーパーフライ級王座を奪取し、2階級を制覇。16戦目の18年5月にWBA世界バンタム級ベルトを奪った。昨年10月から階級最強を決めるトーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)に参戦。今年5月のWBSS準決勝では、ザ・リング認定ベルトも懸けられ、IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)を2回TKOで下し、一気に全ベルトを手中にしていた。

★世界主要ベルト★

◆WBA(世界ボクシング協会)1921年発足。本部はパナマ。52年に日本ボクシングコミッション(JBC)認定。全米ボクシング協会が母体。62年に現名改称。ヒルベルト・メンドーサ会長。

◆WBC(世界ボクシング評議会)1963年発足。本部はメキシコ。70年にJBC認定。加盟国がもっとも多い世界最大王座認定団体として知られる。マウリシオ・スライマン会長。

◆IBF(国際ボクシング連盟)1988年発足。本部は米国。13年にJBC認定。ニュージャージー州に本部がある米唯一の団体。ダリル・ピープルズ会長。

◆WBO(世界ボクシング機構)1988年発足。13年にJBC認定。元6階級制覇王者オスカー・デラホーヤ(米国)が最初に獲得した王座として有名に。フランシスコ・バルカルセル会長。

◆ザ・リング 1922年創刊の米老舗ボクシング誌。創刊から独自に各階級ランキングや王者を選出、認定する。階級を超越したパウンド・フォー・パウンドも決めている。ダグ・フィッシャー編集長。

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高山勝成「戦う体を作ってきた」アマデビューに自信

アマチュアデビューとなる7月の全日本選手権大会の愛知県選考会を前に練習を公開する高山勝成(撮影・清水貴仁)

東京オリンピック(五輪)出場を目指す世界4団体ミニマム級王者の元プロボクサー高山勝成(36=名古屋産大)が24日、国体兼全日本選手権愛知県選考会(7月6日開幕、名古屋工学院専門学校第3体育館)でのアマチュアデビューを前に大阪市内で練習を公開した。

高山は練習前に会見。「うれしい気持ちでいっぱい。力いっぱい戦います」。五輪挑戦を掲げて17年春のプロ引退、昨年10月に日本ボクシング連盟にアマチュア登録を認められるまで、紆余(うよ)曲折を経て迎える舞台への決意を語った。

ただ、ボクシングは一時、国際ボクシング協会(AIBA)の組織運営、財政問題などで東京五輪での競技実施が危ぶまれる混迷が続いただけに、代表選考基準や手順はいまだ不透明な段階だ。一方で全日本選手権の結果が、代表選考過程で重視されることは間違いない。

会見に同席した、プロ時代から高山を支える中出博啓トレーナー(59)は「今回のデビューは、イメージとしては甲子園の地方大会1回戦。要はすべて勝たないといけないぐらいの気持ち。目指すのは(東京五輪ボクシング競技会場の)両国(国技館)の決勝ですから」と、高山の思いを代弁した。

高山はプロではミニマム級(47・6キロ以下)で活躍したが、アマチュアではフライ級(52キロ以下)を戦場にする。プロ基準なら3階級上のスーパーフライ級に該当するフィールドだが「プロでも(前日計量で)47・6キロまで落とし、51・5~52キロぐらいでリングに上がっていた」と、大きな問題ではないことを強調。むしろグローブが8オンスから10オンスとなり、しかもナックル部分が先に長くプロと形状の異なるものとなる点を重視し、トレーニングを積んできたという。

この日は中出トレーナー相手にミット打ちなどで軽快な動きを披露した。フォームも改造済みで、アマチュアで減点の対象になりがちな頭の位置の低さを解消したアップライトな構えから鋭いパンチを見せた。

また最長12ラウンドだったプロと違い、アマチュアは3ラウンドの“短期決戦”となるが、そちらも準備に抜かりはない様子。高山は「3分3ラウンドで戦う体を作ってきた。残り2週間でコンディションを整えます」とアマチュアデビューに自信を見せた。

アマチュアデビューとなる7月の全日本選手権大会の愛知県選考会を前に取材に応じる高山勝成(右)、左は中出博啓トレーナー(撮影・清水貴仁)

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ボクシング世界選手権代表選考 元王者高山は対象外

高山勝成(2018年8月6日撮影)

日本ボクシング連盟は22日、9月にロシアで開催される世界選手権の代表選手選考方法を発表した。

本来は東京五輪の予選を兼ねる計画だったが、国際協会(AIBA)のガバナンス機能を問題視する国際オリンピック委員会(IOC)が現在までに実施の可否を決定していないため、予選とならない。

このほどAIBAからの開催概要通知があり、参加登録締め切りが6月28日となっていること、予選とならないことを鑑み、国内では一部階級で選考会を開かず、昨年度の全日本選手権優勝者を代表とすることに決めた。

実施階級別ではAIBA階級と体重区分の変更がない(幅が少ない)4階級が選考会なし。フライ級(52キロ級)は柏崎刀翔、ライト級(63キロ級)は成松大介、ウエルター級(69キロ級)は岡崎セオン、ミドル級(75キロ級)は森脇唯人が代表となる。フライ級で元世界王者の高山勝成は対象とならなかった。

フェザー級(57キロ級)はAIBA階級のバンタム級(56キロ級)とライト級(60キロ級)の上位選手4人で選考会を実施し、ライトヘビー級(81キロ級)については世界選手権大会に出場するに値するかの判断材料にするため、4人で選考会を実施する。

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日本単独1位12KO/井上尚弥の世界戦アラカルト

2回、ロドリゲス(奥)からダウンを奪い拳を突き上げる井上(撮影・滝沢徹郎)

<プロボクシング:ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)・バンタム級準決勝>◇18日◇英国・グラスゴー・SSEハイドロ

WBA世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が2回1分19秒TKOでIBF世界同級王者エマヌエル・ロドリゲス(26=プエルトリコ)を下し、WBSS決勝進出を決めた。

<井上尚弥の世界戦記録アラカルト>

◆8戦連続KO 自らの日本記録をさらに更新し単独1位。2位は元WBA世界ライトフライ級王者具志堅用高

◆通算KO12回 自らの日本記録をさらに更新し単独1位。2位は元WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志

◆世界戦勝利13回 長谷川穂積、山中慎介の元WBC世界バンタム級王者コンビに並んで3位。1位は14回の具志堅、元WBA世界フライ級王者井岡一翔

◆5本ベルト制覇 WBA、WBC、IBF、WBOの4団体制覇は高山勝成に続いて日本人2人目。18戦目の制覇は日本最速。ザ・リング認定ベルトを含めた5本ベルト制覇は日本人初。

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ボクシング連盟「けじめ」山根明前会長の除名決議

山根明前会長(2018年8月8日撮影)

日本ボクシング連盟は10日、都内で臨時総会を開き、山根明前会長(79)らの除名を決議した。出席した67人のうち「ほぼ全員」(菊池浩吉副会長)が賛成に挙手したという。

内田貞信会長は「けじめと考えています。ここを区切りとし、新たに透明性ある組織を作っていきたい」と述べた。会長代行だった息子の昌守氏、内海祥子前常任理事も除名とし、この日付の書面で通達する。

山根前会長は助成金の不正流用、反社会的勢力との交友の責任を取る形で昨年8月に辞任。2日の理事会で除名が了承され、臨時総会前までに弁明機会を与えられていたが、行わなかった。また、過去3年間での使途不明金は約1700万円。その対応は弁護士と協議し、損害賠償や刑事告訴も含めて検討する。

一方、20年東京オリンピック(五輪)出場を目指してアマチュアとなったプロボクシング元ミニマム級主要4団体制覇王者の高山勝成(35=名古屋産大)が、4月のアジア選手権(バンコク)出場をかけた3月10日からのフライ級代表選考会(東京都内)に出場することも報告された。アジア選手権には日本から男女各階級に1人が出場し、同選手権の上位者は世界選手権切符を獲得。6月の国際オリンピック委員会の判断も絡むが、男子は世界選手権(9月、ロシア)で上位進出すれば、東京五輪出場が決まる見込みだ。

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高山勝成、東京五輪へ アマ登録を求め仲裁申し立て

高山勝成(17年4月撮影)

 ボクシングで日本初の世界主要4団体制覇を果たし、アマチュアとして20年東京オリンピック(五輪)出場を目指す高山勝成(35=名古屋産大)が、日本ボクシング連盟にアマ登録を求めるため、日本スポーツ仲裁機構(JSAA)に仲裁を申し立てると2日、同選手の代理人弁護士が発表した。6日に手続きを行い、記者会見する。

 国際ボクシング協会(AIBA)は16年リオデジャネイロ五輪からプロ選手の出場を解禁したが、日本連盟はプロ経験者の試合出場を認めていない。高山側は同連盟がプロ選手を排除することに合理的な理由はなく登録拒否は不当だと主張している。

 また、同代理人によると、日本連盟は、争いごとの解決の申し立てを受けて自動的に応諾する「自動受託条項」を設けていないという。この点や助成金流用問題を受け、ガバナンス(組織統治)不全と指摘した。

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高山勝成アマ登録へAIBA助言も劇的好転はならず

スイスのAIBA本部訪問から帰国、関西国際空港で取材に応じる高山勝成(撮影・加藤裕一)

 元世界4団体ミニマム級王者で、東京オリンピック(五輪)出場を目指す元プロボクサー高山勝成(35=名古屋産大)が5日、スイスのAIBA(国際ボクシング協会)本部への訪問から、関西国際空港に帰国した。

 高山は5月30日に訪問し、事務局長と1時間に及び、会談。その内容から「僕の挑戦を応援してくれる、力強い言葉をいただいた」と話した。

 高山が、日本ボクシング連盟(JABF)に求めるアマチュア登録について、具体的な助言も得た。それは、<1>JOCからJABFに規約改正を働きかけてもらう<2>AIBA主催のプロ国際大会WSB(ワールド・シリーズ・オブ・ボクシング)に出て、五輪出場権をつかむ-などのアドバイスだったという。

 高山はWSBについて「ビックリした。そういうルートがあるのかと」と話すが、WSB出場にもJABF登録が必要になる。またAIBAは、プロの五輪参加を歓迎しており、高山に好意的な立場を取ってはいるが、各地域団体のガバナンス(統治)を尊重しているため、残念ながらJABFに直接的な働きかけをする予定はない。

 このため、今回のAIBA訪問で、状況が劇的に好転した訳ではなく、従来通り、日本スポーツ仲裁機構(JSAA)に申し立てたスポーツ調停のルートでJOCを通じて、JABFが対応するよう訴えていく。

高山はWBOのベルトを腰に巻いて勝ち名乗りを受ける(2016年8月20日撮影)

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