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3連敗から朝乃山逆転Vへ 持病に苦しむ師匠の為に

懸賞金の束を手に土俵を引き揚げる朝乃山(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館

大関朝乃山(26=高砂)が、前代未聞の逆転優勝に挑む。小結隠岐の海を上手投げで下し、初日から3連敗も、4日目から8連勝で勝ち越しを決めた。2日目以降はオンライン取材に応じてこなかったが、節目の日に胸中を打ち明けた。1場所15日制が定着した49年夏場所以降、初日から2連敗以上した優勝力士はいない。しかし、大関貴景勝らトップ4人との差は1。大混戦場所で大関の意地を見せる。

   ◇   ◇   ◇

2日目から口を閉ざし続けてきた朝乃山が、オンライン取材に姿を現した。パソコン画面に映る報道陣に向かって「久しぶりです」と開口一番。そして、明るい声で「応援してくれる方が記事を見て『どうしたんだろう』と思う。『自分は元気です』と言いたい」と応じた理由を明かした。

初日からの3連敗を忘れさせる大関相撲だった。立ち合いすぐに左上手を取り、すかさず右を差してベテラン隠岐の海を上手投げで転がした。危なげのない相撲で勝ち越しを決め、「どっしりとした相撲が自分の相撲」とうなずいた。

横綱不在で優勝への期待がかかる中、初日からまさかの3連敗。「休場したいぐらいショックだった」とどん底気分を味わった。同時に「追い詰められたらやるしかない」と開き直ることもできたという。4日目に初白星を挙げると、肩の力が一気に抜けた。ただ「すぐに取材に応じたくはなかった。勝ち越したら答えようと思った」。自身と向き合い続け、破竹の8連勝で勝ち越し。それでも「大関の勝ち越しは当たり前」と気を引き締めた。

15日制が定着して以降、初日から3連敗して優勝した力士はいない。しかし、1差で追いかける貴景勝、正代との直接対決を控えるだけに、逆転優勝の可能性は残っている。持病の膝痛で7月場所から外出もままならない師匠の高砂親方(元大関朝潮)に何よりもの良薬が白星。加えて賜杯を掲げることができればなおさらだ。「自分は3敗。先は考えずに自分の相撲に集中する」。無心の先に賜杯が待っている。【佐々木隆史】

隠岐の海(右)を豪快な上手投げで破る朝乃山(撮影・丹羽敏通)
隠岐の海(左)を上手投げで破る朝乃山(撮影・小沢裕)

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朝乃山が初日「大丈夫と思った」前夜食事の高砂親方

北勝富士を破り勝ち名乗りを受ける朝乃山(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇4日目◇16日◇東京・両国国技館

大関朝乃山(26=高砂)が待望の初日を出した。力強い突き押しがウリの平幕の北勝富士を、寄り倒しで下して3連敗から脱出。3連敗を喫した前夜、師匠の高砂親方(元大関朝潮)と一緒に食事をして気持ちを切り替えた。横綱不在の場所で後れを取ったが、ここから巻き返しを狙う。三役以上で唯一無傷だった関脇正代が、平幕の照ノ富士に負けて初黒星。勝ちっぱなしは阿武咲と新入幕の翔猿の平幕2人だけとなった。

   ◇   ◇   ◇

勝負を決めた朝乃山に明るい表情はない。むしろ「まだまだ」と言わんばかりの厳しい顔つきだった。2日目から3日連続で取材に応じなかった。横綱不在の場所で初日から3連敗。ようやくの初日に、満足するはずがなかった。

朝乃山らしい、前に出る力強い相撲だった。立ち合いで右四つにはなれなかったが、引いた北勝富士に対して、しっかりと前に出てついていった。はたきにも慌てることなく、体を寄せて右を差した。土俵際で粘られたが生命線の右は差したまま。最後は左手で豪快に土俵下に突き飛ばした。

3連敗を喫した前夜は、高砂親方と食卓を囲んだ。弟子を気遣った師匠の計らいによるもので、たわいもない話に花を咲かせた。精神面を気にした師匠から「大丈夫か?」と問われ「大丈夫です」と落ち込んだ様子は見せず。高砂親方は「サバサバした感じだった。これなら大丈夫と思った」と安心したという。師匠はこの日の相撲を「3日間は自分の形になれなかった。今日は右を差せたのが勝因」と評価。連敗を引きずることなく、師匠も納得の相撲内容で白星を挙げた。

後れを取ったとはいえ、残りはまだ11日ある。師匠からは「勝ち運に乗ってくれば流れが変わる。優勝争いを最後まで盛り上げる意味でも大関らしく千秋楽まで務めて欲しい」と期待された。場所前には「引っ張っていかないといけない立場」と大関の自覚を口にしていた。横綱不在の秋場所。ここからその自覚を体現する。【佐々木隆史】

▽錦戸審判長(元関脇水戸泉)「朝乃山は、まわしにこだわらなかった。誰が優勝してもおかしくない状況。朝乃山もここから勝っていけば可能性がある」

北勝富士を寄り倒しで破り初日を出した朝乃山(右)。左奥は貴景勝(撮影・小沢裕)

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朝乃山は出直し、肉体改造で「横のバランス」鍛える

朝乃山

大相撲の大関朝乃山(26=高砂)が25日、優勝を逃した7月場所の悔しさを胸に出直しを誓った。

電話取材に応じ、12勝3敗で2度目の優勝を逃した7月場所を「連敗したら上に行けないという覚悟を持ってやらないといけない」と振り返った。すでに稽古は再開。約3週間後の秋場所(9月13日初日、東京・両国国技館)に向けて、調整を重ねている。

出場最高位としての重圧がのしかかっていた。7月場所の終盤戦を振り返り「あまり思い出したくはない」と本音を吐露。横綱鶴竜が2日目から、大関貴景勝が12日目から休場。13日目には横綱白鵬も休場した。「目に見えないプレッシャーがあったんじゃないかと思う」。13日目には優勝した照ノ富士に力負けし、14日目には小兵の照強に足取りで意表を突かれ、終盤戦で痛い連敗を喫した。「今までの連敗よりは違うものを感じた。大関、横綱という地位は責任感もあるし、下の番付には負けられない立場でもある。常に優勝争いに加わらないといけない」。それでも新大関として責任を果たす12勝を挙げた。進んでる方向は「間違いないと思う」と言い切った。

千秋楽を終えて師匠の高砂親方(元大関朝潮)にあいさつに行くと「最後いい相撲だった。いい勉強の場所だっただろ。課題はあると思うから自分で見つけて、稽古して頑張れ」と声をかけられた。12月の師匠の定年まで残り2場所。秋場所、11月場所の成績次第では綱とりの可能性もある。「そう思って自分に厳しくいこうと思います。師匠が11月(場所後)に定年なので、少しでも期待に変えていきたい」と自覚をにじませた。

リベンジに向けて肉体改造に励んでいる。週に3回、専属トレーナーの指示を仰いで「月曜日は上半身をやって、水曜日は下半身。金曜日は両方」と部位を分けて計7種目のトレーニングを行っている。負荷よりもバランス感覚を磨くことに重点を置き、ウオーターバッグを使った運動などで「横のバランス」を鍛えているという。自身で購入したゴムチューブも駆使。効果の実感については「それは本場所で見ていてください」と笑った。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で地元富山には帰らず、稽古場以外は部屋で過ごしている。秋場所へ「地元やファンの皆さんにまた自分らしい前に出る相撲を見せていけたらと思う。テレビの前で観戦しているお客さんのために元気な相撲をとっていきたい」と意気込んだ。【佐藤礼征】

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朝乃山10日目初黒星で逆にリラックス/高砂親方

高砂親方(2019年12月24日撮影)

<大相撲7月場所>◇11日目◇29日◇東京・両国国技館

10日目に初黒星を喫した新大関の朝乃山は、ここまで2勝5敗と合口の悪い輝を寄り切りで下して1敗をキープした。連敗を阻止して10勝目。序二段から史上初の再入幕を果たした照ノ富士も、栃ノ心との大関経験者対決を制して10勝目を挙げた。

単独トップだった横綱白鵬は、小結大栄翔に負けて今場所初黒星。全勝力士は消え、白鵬、朝乃山、照ノ富士が1敗で並んだ。

   ◇   ◇   ◇

朝乃山は10日目の初黒星で、逆に肩の力が抜けてリラックスできたんじゃないかな。御嶽海戦も攻めての負け。引きずるものがない攻めの姿勢で輝に何もさせなかった。左も差せたのは流れの中で自然にそうなっただけ。できれば右差し左上手の形を徹底させた方がいいんだろう。ただ相手をつかまえての四つじゃない「攻めの四つ」を朝乃山には教えてきた。体が自然に動いて攻めながらの四つだから全く問題ない。

白鵬が負けて1敗で3人が並んだ。優勝争いが面白くなってきた。白鵬は大栄翔の理想の距離で相撲を取らされてしまった。押し相撲の怖さだ。照ノ富士は、よく序二段からはい上がってきたが、まだ膝をかばうようなしぐさが見られる。押し相撲相手に組み止められるか試されるところで、その意味では12日目の玉鷲戦が鍵を握りそうだ。(日刊スポーツ評論家)

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八角理事長「もう1つ上を目指して」朝乃山にハッパ

輝(左)を寄り切りで破る朝乃山(撮影・足立雅史)

<大相撲7月場所>◇11日目◇29日◇東京・両国国技館

協会トップの八角理事長(元横綱北勝海)が新大関の朝乃山(26=高砂)に、横綱の座をつかむチャンス、とハッパをかけた。

報道陣の電話取材に対応。前日、今場所初黒星を喫しながら、この日は平幕の輝(26=高田川)を危なげなく下し10勝目を挙げた朝乃山に対し「本人は(2桁勝利を)意識してないのでは。ここまで来たら(狙うのは)優勝だろう。欲をバンバン出してほしい。これで安心しちゃいけない」と、大関の勝ち越しとも言われる10勝到達を11日目に果たしても、さらなる星の積み重ねに期待した。

さらに、大関昇進時から「もう1つ上の番付を目指す」と語っている朝乃山について、自身の新大関時の心境を重ね合わせて語った。「自分の時は『もう1つ上(横綱)がある』なんて、とてもじゃないが気になかった。大関の立場を守るんだというね」。その上で朝乃山には「今(横綱昇進の)チャンスがあり、時代の代わり目にいるのが朝乃山。それはモノにしてほしい。欲を出して、もう1つ上を目指してほしい」と、貪欲さを求めた。

そう語った後、全勝の横綱白鵬(35=宮城野)が敗れ、1敗で白鵬、朝乃山と幕尻の照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が並んだ。今場所、朝乃山が優勝すれば、来場所は綱とりになる。大関2場所通過で年内に横綱昇進ともなれば、12月に停年を迎える師匠の高砂親方(元大関朝潮)へのこれ以上ない恩返しになる。

大栄翔(右)に押し出しで敗れる白鵬。後方は朝乃山(撮影・足立雅史)

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朝乃山「白鵬関についていく気持ち」初黒星も前向き

御嶽海に上手投げで敗れ悔しそうな表情を見せる朝乃山(撮影・鈴木正人)

<大相撲7月場所>◇10日目◇28日◇東京・両国国技館

新大関の朝乃山(26=高砂)が関脇御嶽海(27)に敗れ、今場所初黒星を喫した。過去2勝4敗と苦手にしてきた相手に上手投げを食らい、連勝は9で止まった。45度目の優勝を狙う横綱白鵬が全勝をキープ。横綱出場1000回の節目を白星で飾り、優勝争いの単独トップに立った。

   ◇   ◇   ◇

今場所初めて、新大関が相手より先に土俵を割った。土俵下に落ちた朝乃山は、両手と両膝をべったりと地につけたが、顔を上げると少し吹っ切れた表情。「今日も緊張感があった。お客さんの目の前で勝てないのは悔しい」。初黒星にもかかわらず、リモート取材に応じて心境を語った。

立ち合いで左上手が取れず、右も差せなかった。御嶽海に回り込まれるも、何とかついていき右を差した。しかし同時に上手を与えると、振られて体勢を崩して土俵を割った。「右を差せず、左上手も取れない。振り返れば焦っていました。1敗したけど、明日から気楽に自分の相撲を取りたい」。昭和以降では5位タイとなる連勝記録が止まったが、引きずる様子は見せなかった。

単独トップを白鵬に譲る形となったが、直接対決を残すだけに史上9人目の新大関優勝の可能性はまだある。「(負けを)プラスに考えたい。横綱白鵬関についていく気持ちです」と前向きに話した。師匠の高砂親方(元大関朝潮)は「(1差をつけられた相手が)白鵬だから(優勝争いは)苦しいけど、めげずに朝乃山らしい相撲を最後まで取りきることが大事。ここまでは十分に大関の責任を果たしている」と評価した。

いよいよ終盤戦が始まる。朝乃山は「これまでと変わらずに体を生かして前に出る相撲を取りたい」と言葉に力を込めた。【佐々木隆史】

御嶽海(左)に上手投げで敗れる朝乃山(撮影・鈴木正人)

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朝乃山慌てず2連勝発進「縄跳び」効果で腰どっしり

遠藤(左)を寄り切りで下す朝乃山(撮影・河田真司)

<大相撲7月場所>◇3日目◇21日◇東京・両国国技館

新大関の朝乃山(26=高砂)が2連勝発進した。過去3勝6敗と合口の悪い平幕の遠藤を危なげなく寄り切った。初日に続き、有利な体勢になれなくてもどっしりと構えている。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、長く続いた自粛期間中でのトレーニング効果が出ている証拠だ。横綱鶴竜の休場により一人横綱となった白鵬、かど番の大関貴景勝も2連勝した。

   ◇   ◇   ◇

土俵上に浮足立つ新大関の姿はない。遠藤の低く鋭い立ち合いを、朝乃山は受け止めるように当たった。得意の右は差せない。ならばと左で上手を狙ったが、腕を手繰られながら、左に動かれた。それでも崩れない。すぐに体を相手に向きなおして、左上手を取ると勝負あり。苦手としてきた遠藤に何もさせずに、落ち着いて寄り切った。

初日の隆の勝戦でも、立ち合いがやや遅れて相手の当たりをまともに受けた。それでも、この日同様に落ち着いて対応。「毎日相手のタイプは違うけど自分の相撲を取りきることしか考えていない」と心得ている。番付がプラスになっている。「大関となれば負けられない立場。他の関取衆も倒しにくるので負けられない」と、気合十分だ。

新型コロナウイルスの影響による自粛期間中、トレーニングの一環で縄跳びを始めた。相撲を取る稽古ができない時期は、徹底した四股やすり足などの基礎運動で下半身を鍛えた。それだけでは物足りない。そこで思いついたのが縄跳びだった。実は入門した際に、師匠の高砂親方(元大関朝潮)から勧められていたトレーニング。部屋の屋上で、1分跳び続ける内容を5セット。「結構、足腰にくる。それに普段やらないことをするといい刺激になる。腰も重くなった気がする」と効果を実感。この2日間、慌てることなくどっしりと構えることができている。

ひとまずの2連勝だが、喜びはまだない。「まずは休場なしで千秋楽まで取り続けたい」と大関として場所を全うすることを考えている。さらに「国技館に来てくれたお客さん、テレビの前で応援してくれる人の期待に応えたい」と看板力士としての自覚を口にした。【佐々木隆史】

▽八角理事長(元横綱北勝海)「朝乃山は上手をいいところで取って、挟み付けるように出た。自分のパターンを持っているから迷いがなく馬力もあって強い。相撲内容が堂々としている。鶴竜は場所前に痛めていたのが響いたのか。休場は残念に思う」

高砂部屋稽古 ゴムチューブを使ったトレーニングを行う朝乃山(2019年12月25日撮影)

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朝乃山と器の違い? 俺は無我夢中/大ちゃん大分析

朝乃山は隆の勝(手前)を送り出しで下す(撮影・小沢裕)

<大相撲7月場所>◇初日◇19日◇東京・両国国技館

朝乃山はいつもと変わらず、攻めの相撲を貫いた。出番前の表情も少し鼻が赤く見えたぐらいで、それも支度部屋でもマスクを着けていたからかな? 緊張した雰囲気は全くなかった。隆の勝の当たりも悪くなかったけど、左上手も速い。どっちが押し相撲か分からないぐらいだった。「攻めの四つ相撲」が朝乃山の本分だと思う。上手を引いた瞬間、相手の体が浮いたのも稽古をきちんと積み重ねてきたからだ。

自分が新大関の場所は、無我夢中どころじゃなかった。6度も7度も挑戦してやっと大関に上がったから、変にプレッシャーがかかったのを覚えている。朝乃山ほど、ノビノビと相撲を取れなかった。俺との器の違いじゃないかな? 

4カ月ぶりの本場所として初日を迎えられた。お客さんを入れて開催できたことに親方衆も力士も裏方も、感謝しながら15日間を乗り切りたい。(高砂浦五郎=元大関朝潮・日刊スポーツ評論家)

◆高砂親方の新大関場所 新大関として臨んだ1983年(昭58)5月の夏場所は、千代の富士、北の湖の両横綱が全休の中、9勝6敗だった。12勝3敗の優勝次点で昇進した勢いに乗り、初日に小結蔵間、2日目に西前頭4枚目飛騨ノ花を破って連勝。3日目に東前頭4枚目の旭富士に敗れたが、7日目を終えて6勝1敗。残りを3勝5敗だった。11日目に勝ち越した。

83年4月、夏場所番付発表で大きくなった文字ににっこりの新大関朝潮

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朝乃山貫禄の大関1勝、強い自覚で異例場所全う誓う

大相撲7月場所初日 隆の勝(左)の攻めに耐える朝乃山(撮影・河田真司)  

<大相撲7月場所>◇初日◇19日◇東京・両国国技館

待望の本場所で、待望の1勝を挙げた。3月の春場所後に新大関に昇進した朝乃山(26=高砂)が、東前頭2枚目の隆の勝を送り出し、大関初勝利を挙げた。1月の初場所以来、約半年ぶりとなる観客の前での相撲。加えて、新型コロナウイルス感染予防のため支度部屋でのマスク着用が義務づけられるなど、通常の場所とは大きく異なりながらも安定した強さを見せた。

   ◇   ◇   ◇

観客からの割れんばかりの大歓声、の代わりに拍手が新大関の体を包み込んだ。記念すべき大関初勝利にも、朝乃山は取組前からの険しい表情は崩さず。支度部屋へ引き揚げる時、出迎えた付け人とグータッチ。そこで、ようやく柔らかい表情を見せた。

まさに大関の貫禄だった。立ち合いは手を先に着き、やや遅れて立つと、隆の勝の当たりをまともに受けた。上半身が伸び、伸ばした左手がまわしをつかめない。それでも引かずに我慢の攻め。再び懸命に左手を伸ばしてまわしをつかむと、前に出て体勢を崩した相手を送り出した。新型コロナ感染防止のため、大声での声援を控えていた観客もたまらず「おーっ」と一瞬、歓声を上げた。

新大関の姿を、ようやく観客に披露できた。1日の動員上限は約2500人で、この日はその8割程度が埋まった。取組後に本場所初のリモート取材に応じると「観客がいる、いないでは全然違う。とても緊張したけど、自分の相撲を取りきりました」。自身の取組についても「押されたけど、相手をよく見て左上手が取れた。自分の相撲が取れてよかった」と冷静に振り返った。

支度部屋ではマスク着用が義務づけられ、座る場所をアクリル板で仕切られているなど、史上初の無観客開催の春場所とはまた違う、異例の場所。新大関場所で、気苦労もあるはずだが「みんな同じ条件。1日でも早く慣れたい」と言い訳にはしない。八角理事長(元横綱北勝海)には「どっしりしてた。(朝乃山の)下半身が崩れないから(隆の勝は)壁を押してる感じで崩れた。しっかり調整してたのだろう。大関としての自覚は当然ある。自信満々という感じだった」と評された。

コロナ禍で開催された7月場所の意義について「新型コロナや豪雨で災害にあった方に、勇気と感動を与えられる相撲を取りたい」と話すなど、大関としての自覚は強い。白星にも「まだ14日間ありますから」と浮かれない。残り14日間、大関として本場所を全うする。【佐々木隆史】

◆高砂親方の新大関場所 新大関として臨んだ1983年(昭58)5月の夏場所は、千代の富士、北の湖の両横綱が全休の中、9勝6敗だった。12勝3敗の優勝次点で昇進した勢いに乗り、初日に小結蔵間、2日目に西前頭4枚目飛騨ノ花を破って連勝。3日目に東前頭4枚目の旭富士に敗れたが、7日目を終えて6勝1敗だった。だが残りを3勝5敗。11日目に勝ち越しを決め、12日目も勝ったが最後は3連敗で終えた。

大関初白星を飾り懸賞を手にする朝乃山(撮影・小沢裕)

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新大関朝乃山「緊張してきました」待望の7月場所

朝乃山(2020年3月20日撮影)

新大関朝乃山(26=高砂)が待望の場所を迎える。大相撲7月場所(19日初日)の取組編成会議が17日に会場の両国国技館で行われ、朝乃山は初日に自己最高位で臨む平幕隆の勝、2日目に三役復帰を目指す遠藤との対戦が決まった。報道陣の電話取材に応じた朝乃山は「やっと初日の編成会議が行われ、やっと場所が始まるなという思い」と待ち切れない様子だった。

3月の春場所後に大関に昇進したが、5月の夏場所は新型コロナウイルスの影響により中止。当初から新大関のお披露目の場を心待ちにしていた。いざその時が近づくと「緊張してきました」と本音を漏らした。隆の勝、遠藤にはそれぞれ、春場所では勝っている。しかし「大関という地位は(高砂)親方が言うように、負けられない地位。序盤戦は先のことを考えたら体が硬くなるので、1日一番、3月場所同様にいきたい」と引き締めた。

都内の部屋で行った朝稽古では相撲は取らなかったが、本場所で使用する締め込みを着用して、すり足や若い衆への胸出しなどで汗を流したという。場所前に出稽古は出来なかったが、部屋では6月から申し合い稽古をするなどして相撲勘を養ってきた。「あとは自分を信じてやってきたことをやるしかない」と言葉に力を込めた。【佐々木隆史】

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ありがたみかみしめ土俵に上がれ/大ちゃん大分析

高砂親方(2019年12月24日撮影)

<特別編>

足掛け3カ月にわたり、日刊スポーツ大相撲評論家の高砂親方(元大関朝潮)に部屋の近況やコロナ禍の思いなどを語ってもらう不定期連載「大ちゃん大分析~特別編~」も最終回。有観客での開催が決まった7月場所(19日初日、両国国技館)で力士の奮闘に期待します。

  ◇   ◇   ◇

観客を入れての7月場所開催が決まった。もちろん制約は多い。通常の4分の1の約2500人の入場者には歓声でなく拍手を推奨し、力士は支度部屋でマスク着用、アクリル板で仕切るとか感染防止対策のガイドラインは32ページにも及ぶ。それを熟読するだけでも大変だろうが、力士には忘れてほしくない。本場所で相撲が取れること、それも春場所からワンステップ上がって観客の前でだ。感染症対策には多くの専門家から助言をもらい、相撲協会全体で知恵を出し合って開催にこぎ着けた。場所に入っても不測の事態が起こり、多少の混乱はあるかもしれないが、それでも相撲を取れるありがたみを土俵の上で、かみしめてほしい。

私事で恐縮だが、12月に定年を迎える。最後と思っていた11月場所も福岡から東京開催になる。冬巡業も行われない。少し寂しい気もするが、コロナ禍や豪雨被害で泣かされ、今はそれどころではない人たちが大勢いる。それを思えば何てことはない。力士としての誇りを胸に、全国に元気を届けるような精いっぱいの相撲を取ってほしい。(日刊スポーツ評論家)

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7月場所に向けて準備はOKだ/大ちゃん大分析

高砂親方(2019年12月24日撮影)

<特別編>

日刊スポーツ大相撲評論家の高砂親方(元大関朝潮)に、部屋の近況などを語ってもらう不定期連載「大ちゃん大分析~特別編~」も7回目。開催を目指す7月場所(19日初日、両国国技館)に向け、スタンバイOKです。

  ◇    ◇    ◇

コロナ禍の終息が見えない中、九州地方が豪雨被害に襲われた。九州は11月に福岡で本場所があり、その後は巡業もあって相撲ファンも多い。被災された方には心よりお見舞い申し上げます。7月場所が開催された際には、無観客であろうと力士たちはいい相撲を取って、少しでも元気や希望の光になってほしい。

東日本大震災の後も、被災地で横綱土俵入りをしたり触れ合いの場を設けたりしている。それは日本相撲協会の使命だと思う。コロナで気持ちがふさぎがちだが、それも含めて相撲で日本が元気になることを願っている。

そのための準備も整いつつある。高砂部屋でも火曜日(7日)に土俵祭をやった。初日の2週間前に番付発表があり、その翌日に土俵祭をやって…という、いつものペースだ。最後の本場所から4カ月も空白があって、メリハリのつかない生活リズムだったから、このスケジュールで力士たちに「いつもの本場所」を思い出してほしかった。来週の理事会で正式に開催の可否が決まるが、準備はOKだ。(日刊スポーツ評論家)

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朝乃山「大関は常に優勝争い」7月場所への自覚十分

リモート会見で取材に応じる朝乃山

4カ月ぶりの本土俵でも焦りはない。新大関朝乃山(26=高砂)が6日、リモート会見に臨んだ。本来ならこの日は、無観客開催を目指す7月場所(19日初日、東京・両国国技館)の番付発表日。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で5月の夏場所が中止となり、番付は据え置きとなったため、番付発表は見送られた。そんな中、2週間後に迫った7月場所に向け、新大関が抱負や心境を語った。

   ◇   ◇   ◇

画面を通して報道陣の前に姿を現した朝乃山は、慣れない取材対応でも丁寧に自分の思いを口にした。3月の春場所以降、新型コロナの影響で自粛生活が続き、夏場所は中止に。6月に入り、ようやくぶつかり稽古や申し合い稽古を再開した。新大関として迎える場所が待ち遠しいはずだが「焦らずに本場所の土俵に立てればいい。とにかく焦らずにいこうという気持ちを持っています」とどっしりと構えた。

長く続く自粛生活の中で、ストレスをためないことは重要だ。アクション映画好きの朝乃山は、最近見た映画を問われ「『ジョン・ウィック』です」と即答。キアヌ・リーブス主演の殺し屋の復讐(ふくしゅう)劇が描かれた作品などを観賞し「気持ちを切らさずに高めている」という。

また大鵬や千代の富士、師匠(高砂親方)の朝潮ら歴代横綱、大関の現役時代の動画もチェックしている。「どうやったら右四つになれるか、右四つになれなかったらどうやって対処するのか」と、満足に稽古ができない状況下でも工夫を凝らしている。

大関に昇進して3カ月がたったが、土俵に立つ姿をまだお披露目できていない。満員の観客からの大関コールが待ち遠しいはずが「それはお客さんが一番望んでいる。僕は土俵の上から白星を届けるのが恩返しだと思う」と自覚は十分だ。さらに「大関という地位は常に優勝争いをしないといけない地位」。自分に言い聞かせるように決意を語った。【佐々木隆史】

角界初のリモート会見を行う新大関朝乃山

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高校生よ地道な稽古で花咲く日来る/大ちゃん大分析

高砂親方(2019年12月24日撮影)

<特別編>

日刊スポーツ大相撲評論家の高砂親方(元大関朝潮)に、部屋の近況や開催を目指す7月場所(19日初日、両国国技館)への思いなどを語ってもらう不定期連載「大ちゃん大分析~特別編~」。6回目は、高校生へのエールです。

  ◇   ◇   ◇ 

夏の甲子園がなくなり、インターハイも中止。悲しい思いをしている高校生、特に3年生は多いだろう。今は割り切れないかもしれないが、それも人生の一部だと思ってほしい。

自分が高校生のころは鳴かず飛ばずというか、高知県内で2位はあっても全く目立たない存在だった。それが、ひょんなことから近大への道が開けた。当時、高知高に高校NO・1の選手がいて、そのスカウトに近大の■監督が来たんだ。自分も連れられて一緒にいたんだけど、いわば“おまけ”で入学が決まった。室戸から、おやじも来ていて「よろしかったら息子もお願いします」ってね。

高校時代はもちろん、大学3年の途中までプロになるなんて夢にも思わなかった。そんな力はないから、学校の先生になれればいいやと。ただ地道な稽古で力を付けて、大学3年で学生横綱になってアレ? ってな。アマ横綱にもなれて4年でも横綱2冠。それでプロが現実的になった。

高校横綱やプロを目指した選手もいるだろう。ただ活躍の場がなくなっても、日ごろの稽古はうそをつかない。花が咲く日はきっと来る。そうなればコロナ禍の今年は「記憶に残る夏」として一生、心に刻まれるだろう。(日刊スポーツ評論家)

※■=しめすへんに壽

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朝乃山、無心で挑め大関場所/大ちゃん大分析

大関昇進の伝達を受ける朝乃山(右)と高砂親方(代表撮影=2020年3月25日)

<特別編>

日刊スポーツ大相撲評論家の高砂親方(元大関朝潮)に、部屋の近況や開催を目指す7月場所(19日初日、両国国技館)への思いなどを語ってもらう不定期連載「大ちゃん大分析~特別編~」。5回目は、弟子の朝乃山が昇進して迎える「大関」について語ります。

  ◇   ◇   ◇  

朝乃山が大関として初めて臨む晴れの本場所が、1場所延びた。まあ焦ることはない。稽古の方も、部屋の関取衆や幕下と1日10番から15番、取っている。ケガもなく体の張りも、今のところ問題ない。初日まで3週間以上ある。じっくり腰を据えてやればいい。

自分が新大関になった時のことを思い出すな。37年前の夏場所か。今も大関以上は国技館の地下駐車場に入れるように、自分専用の車で場所入りできて、うれしかった。同時に身が引き締まる思いもした。公式行事も「三役以上」が出席できるものもあるけど、やっぱり「横綱、大関だけ」となると格が違う。そんな時は背負う「看板」の2文字の重さを感じた。大関とりに挑戦する時は、マスコミも勝って騒いでくれるけど大関は勝って当然。「負けて騒がれるのか…」と地位の違いを思い知らされた。

もちろん大関になって初めて感じることばかりだ。だから今の朝乃山に、アレやコレや言っても始まらない。最近の大関は、かど番が多いから、それは困るけど、あとは自分が経験して初めて分かること。無心になって臨めば道はおのずと開ける。(日刊スポーツ評論家)

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7月場所あと1カ月 観客検討しても/大ちゃん大分析

高砂親方(2019年12月24日撮影)

<特別編>

日刊スポーツ大相撲評論家の高砂親方(元大関朝潮)に、部屋の近況やコロナ禍などへの思いを語ってもらう不定期連載「大ちゃん大分析~特別編~」。今回は開催を目指す7月場所(19日初日、両国国技館)の理想案などについて語ります。

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ようやくプロ野球が開幕する。サッカーもJリーグが来月には始まる。最初は無観客でも徐々に観客を入れての開催になるようだ。無観客でもリモートで観戦するファンの声や拍手の音を、スピーカーなどで会場に送ったりする演出もするそうだ。なるほど、創意工夫して面白いと思うよ。

ただ、相撲はちょっと趣が違う。和物と洋物の違いというかな。確かに相撲も満員のファンの歓声が力士を後押ししてくれる。でもメリハリの違いと言えばいいだろうか。立ち合いの際に静寂があって、立った瞬間から歓声が上がる。勝負がついたら満場の拍手。ずっと応援歌や手拍子が続くのとは違い、抑揚があるのが相撲の良さだ。屋内競技と屋外競技の違いもある。

相撲も開催を目指す7月場所の初日まで1カ月になった。現状は無観客だが、状況が許せば少人数でも観客を入れてもいいんじゃないかと個人的には思う。ただそれも一般ファンではなく、溜会や東西会といった維持員など長年、協会を支えてくれている方々に見ていただく。大阪からも、開催できなかった名古屋からも来てもらえれば喜んでもらえるし、力士も緊張感が出るんじゃないかな。7月場所は「特別開催」と位置付けている。いろいろな考えがあっていいと思うよ。(日刊スポーツ評論家)

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「アサノマスク」浴衣から作製/大ちゃん大分析

後援者から送られた浴衣地で作られたお手製のマスク(高砂部屋提供)

<特別編>

日刊スポーツ大相撲評論家の高砂親方(元大関朝潮)に、部屋の近況や開催を目指す7月場所(19日初日、両国国技館)への思いなどを語ってもらう不定期連載「大ちゃん大分析~特別編~」の第3弾は、アベノマスクならぬ…。

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コロナの影響で悲しい思いをしている飲食店関係の人も大勢いるだろう。実は銀座で、高知の同級生が開いていた土佐料理の店も閉じてしまった。体がしんどく後継者がいないことも理由にあるけど、自粛で店を開けず家賃の高さも大きかったようだ。仕方ないけど切ないな。

高砂部屋は変わりなく、みんな元気でやっている。6月に入って関取衆をはじめ、通常の相撲を取る稽古も再開している。ただ7月場所まで、まだ40日ぐらいある。普通なら前の場所の千秋楽が今ぐらいだから、まだまだ初日は先だ。メリハリをつけながらエンジンをかけるのは、7月に入ってからだな。

おととい(9日)かな、朝乃山がBSの番組にリモート出演していた。何か不思議な感覚だな。通常の対人の取材ができなくて、記者の人たちも相撲を取るわけじゃないのに、稽古場が恋しくなったんじゃない? 

この時期、相撲部屋では浴衣を作る季節だ。ありがたいことに、地方の後援者の人たちが何かできないかと、浴衣地でマスクを作って送ってくれた。部屋の浴衣地は熊本から、朝乃山の浴衣地は地元・富山の方が手作りしてくれた。まさにアサノマスクだ(笑い)。角界に入って40年以上たつが、よもや浴衣地からマスクが作れるなんて想像もできなかった。日本人の器用さとか発想力とか、このコロナ禍でいろいろ感じさせられることはあるな。(日刊スポーツ評論家)

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2位朝乃山へエール「高砂親方定年退職にぜひ花を」

第9回大相撲総選挙にご投票いただき、ありがとうございました。投票だけでなく、多くの皆さまから熱いメッセージをいただきましたので、ごく一部ですが紹介いたします。

2位 朝乃山 3562票

★目指せ横綱! 高砂親方の定年退職にぜひ花を添えて頂きたいですし、それが可能な力士だと思います。(40代女性)

★人間性がしっかりしている。うそがない等身大のインタビューに好感が持てる。相撲内容が力強い。応援したくなる。また屈託のない笑顔が好き。(40代男性)

★強いかっこいい優しい! 今まで何度も対応していただきました! 富山の人間山脈、将来横綱!(20代女性)

★去年、近大でやった優勝パレードに祖父と一緒に見物に行きました。とてもきれいで美しいおすもうさんだと思いました。右四つになれば朝乃山! という型を持っているし、優勝したからといっててんぐにならず、さらに精進しているように見えます。ぜひぜひ横綱になってほしい。みんなのお手本になってくれると思います。祖父も「朝乃山は横綱になる」とパレードの時に予言していました。

(30代女性)

★朝乃山関は入門した時からその体つきと相撲っぷりに大関、横綱を期待させる存在でした。またその期待通り大関に昇進。けがや体調不良も少なく大関から陥落する姿は想像できません。優勝がまだ一度だけなのが不思議なくらいです。今後は国技館の優勝額を朝乃山で埋め尽くすほどになって欲しいと期待しています。(30代女性)

★けれん味のない本格派の四つ相撲。右四つをさらに磨いて、横綱になって欲しい。美しい横綱土俵入りを見たいです。(60代以上女性)

★相撲に対する姿勢、取り組み、日頃の態度すべて自分も見習わなければいけないと思える。地元の先輩であり、とても誇らしいと思う。(10代以下女性)

★朝乃山は正攻法の取り口が正々堂々としていて好きです。富山弁で話すところも素朴で好きです。(40代女性)

★相撲が強いし、かっこいい。優しい話し方とかわいい笑顔。真面目そうで穏やかそう。将来は横綱になって欲しい(10代以下女性)

★朝乃山関はこれから貴景勝関と良きライバルとして鍛錬互いに鍛えていってほしい。(20代女性)

★富山のスーパースターになって欲しい。毎場所、欠かさず取組を見て応援しています!(40代男性)

★白鵬関に勝ち、引導を渡す人になってほしい。押し相撲も迫力があってよいのだが、横綱になるにはやはり四つ相撲ではないかなぁと思う。今度は文句無しで横綱になって、角界を引っ張っていっていただきたいです。(50代女性)

★大切な人を失った人だからこその強さがある。恩師に天国から見守ってもらいさらに上を目指してほしい。(30代女性)

★自分の型がしっかりあり、強い! 相撲にまっすぐなところも、好感が持てる! 身体のバランス、筋肉が良い! かっこいい! すてき! 大好き!(20代女性)

★必ず、横綱になると思う。何故なら人間的にも素晴らしいから。(50代男性)

★朝乃山関は努力の人、巡業で見かけたときの集中力と迫力に感動してから大好きになったので。未来の横綱ととても期待しています。けがをしませんように…。(20代女性)

★真摯(しんし)な相撲の取り口と実直とした雰囲気が「おすもうさん」という感じがする。大関になったときの口上も良かった。(30代女性)

★新大関になってくれてうれしい! 荒磯親方(元横綱稀勢の里)のような強い横綱になって欲しい! 令和初の横綱を目指してくれたらいいな!(20代女性)

★相撲も人間性もすばらしく品格があり横綱になれる力士だから。(60代以上女性)

★朝乃山関と同じ出身地ということもあり1番応援しているからです。大関に昇進したときの口上を述べた場面が感動しましたしうれしかったです。これまで稽古を頑張ってきた成果が出たように感じました。また笑顔がかわいくて地元の人を大切にしてくれる優しいところが特に好きです。(10代以下女性)

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女房、マネまで部屋全体で抗体検査/大ちゃん大分析

高砂親方(2019年12月24日撮影)

<特別編>

日刊スポーツ大相撲評論家の高砂親方(元大関朝潮)に、部屋の近況や開催を目指す7月場所に向けての思いなどを語ってもらう不定期連載「大ちゃん大分析~特別編~」の第2弾は、抗体検査を通じての医療への思いです。

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巨人ファンだから余計に驚いた。あの坂本にも陽性反応が出たという。誰がどこで、この新型コロナウイルスに感染するか分からないということだ。高砂部屋も部屋全体が、まるで消毒液に入っている感覚で日々過ごしている。

日本相撲協会では既に希望者への抗体検査を進めているが、高砂部屋も3日に受けた。力士や私や裏方はもちろん、協会員ではないが女房やマネジャーも受けさせた。自宅待機中だった行司や呼び出しとも久々に再会。元気そうでホッとした。問診票を書いて検査の意味をビデオで説明され、採血して脈拍も測った。

受検したのは約30人。医療関係者が7人ぐらいで対応してくれたけど、クーラーがないから防護服姿の医療関係者は汗だくだった。テレビなどで見聞きしていたけど、あの姿を見て医療従事者の方には、あらためて頭が下がる思いだ。朝乃山に早くクーラーを付けてもらわないと(笑い)。いや、余計なことを言うと叱られるからやめよう。

この感染症はインフルエンザと同じ感覚で、うまく付き合っていくしかないだろう。同時にワクチンの開発が待たれる。3月の春場所中、奈良にいる製薬関係者の知人から聞いた話によるとウイルスに効く、効かないの判別をAIが出来るそうだ。ただ臨床実験をしないと販売までには至らないようだ。蓮舫さんには申し訳ないけど、ここはナンバー2ではなく世界でいち早く、ワクチンが開発されればと願っている。(日刊スポーツ評論家)

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7月開催へ、感染予防徹底し前向く/大ちゃん大分析

高砂親方(2019年12月24日撮影)

2カ月に1度、奇数月に当たり前のようにあった大相撲の本場所がなくなりました。好角家のみなさんも寂しい日々が続いていることでしょう。そこで日刊スポーツでは本誌評論家の高砂親方(元大関朝潮)に、部屋の近況や開催を目指す7月場所に向けての思いなどを「大ちゃん大分析~特別編~」として語ってもらいました。不定期掲載となるのはご容赦を…。

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前回は、夏場所中止が決まった翌日にこのコラムを書かせてもらった。あれから3週間がたち、いろいろなことが起こった。角界で三段目の尊い命が奪われてしまったのは本当に悲しいことだった。あらためて新型コロナウイルスの恐ろしさを感じさせられた。だから緊急事態宣言が全国で解除されても、これまで通り気を緩めることなく粛々と送る生活の中で、感染予防は徹底している。

同時に7月場所に向けて徐々に、稽古の強度は上げていこうと思う。うちの部屋は2週間ほど前から、ぶつかり稽古など接触を伴う稽古も始めている。ただ春場所から7月場所まで約4カ月も空くから、ペース配分も大事だ。そこは師匠のさじ加減で抑え気味にしている。稽古時間も2時間、土曜日は四股だけで日曜日は休養日にしている。

最近は稽古時間以外で、弟子たちが縄跳びをよくやっている。昔から取り入れていたトレーニングの一環で、昔は曙(元横綱)に勧めたこともあった。相撲協会の公式ツイッターで朝乃山が、部屋の屋上で跳んでいるシーンを見た人もいるでしょう。ストレス発散も力士たちはよく考えていると思う。我々も7月開催を信じて、前向きな姿勢で進みたい。(日刊スポーツ評論家)

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