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阿武咲「楽しかった」白鵬と三番稽古10勝20敗

合同稽古で白鵬の指名を受けて三番稽古を行う阿武咲(左)(代表撮影)

大相撲春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)に向けた合同稽古が25日、東京・両国国技館内の相撲教習所で行われ、平幕の阿武咲(24=阿武松)が横綱白鵬の指名を受けた三番稽古で計30番相撲を取り、10勝20敗だった。

鋭い出足を生かして、何度も横綱を引かせた。白鵬もあえて相手を呼び込む場面もあったものの、持ち味を存分に発揮。白鵬と稽古するのは昨年12月の前回の合同稽古以来で「しっかり当たることだけを意識して、いい稽古をしていただきました。楽しかったです! ありがたい気持ちと楽しい気持ちと。プラスな感情しかなかったです」と笑顔を見せた。

西前頭3枚目だった初場所では大関貴景勝、照ノ富士、隆の勝の両関脇を破るなど存在感を示し、9勝6敗の好成績を収めた。白鵬、鶴竜の両横綱が出場を目指す春場所では、上位総当たりが予想されるだけに「上位が久しぶりなのでワクワクしていますし、焦らずに地に足をつけて稽古をやっていければいい」と意気込んだ。

合同稽古で阿武咲と三番稽古を行う白鵬(右)(代表撮影)

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元荒鷲が断髪式「やっと再出発ができた」

鶴竜(右上)からはさみを入れてもらう元荒鷲のエレヘバヤル・ドゥルゴゥーン氏(代表撮影)

大相撲の元前頭で昨年1月に引退した元荒鷲のエレヘバヤル・ドゥルゴゥーン氏(34)が23日、東京・両国国技館で延期となっていた断髪式を行った。

当初は昨年5月に開催する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて延期となっていた。断髪式には師匠の峰崎親方(元前頭三杉磯)、先代師匠の花籠親方(元関脇大寿山)、同じモンゴル出身の横綱鶴竜、元横綱日馬富士、同じ二所ノ関一門の親方衆、関取衆ら335人の関係者が出席した。

両国国技館での断髪式開催は昨年2月の押尾川親方(元関脇豪風)以来で、コロナ禍では初めてだった。はさみを入れる関係者は土俵に上がる時だけマスクを外すものの、土俵に上がる前にアルコール消毒を徹底。密を避けるため、観客席から土俵までの導線も細かく管理されるなどの感染対策が施された。

相撲協会関係者を含めて約140人がはさみを入れたが、元荒鷲の強い要望で、関係者以外でも希望すればはさみを入れられた。当然、多くの来場客が手を挙げることになり、午後3時30分に終了するはずだった断髪式は、予定より約1時間遅い午後4時39分に終わった。元荒鷲は来場者から希望者を募った理由について「こういう状況の中でも来てくれたので、何としても最後にはさみを入れていただきたいなと思っていた。それで良かったと思う」と、笑顔で説明した。

最後は師匠の峰崎親方がとめばさみを入れて、大銀杏(おおいちょう)に別れを告げた。「気持ちも肩の力も抜けますね。軽くなるし。やれることを全部やり切ったので、そういう(寂しい)気持ちはなかった。これでやっと再出発ができたんじゃないか」と表情は晴れやかだった。

コロナ禍で開催が危ぶまれていた。「不安を感じていた。何事もなく終わるのが前提だった」と本音を吐露。峰崎親方も「半信半疑でやってきた。昨年くらいからいけるんじゃないかという感覚になってきた。協会との話し合いで、対策を万全にして、ご覧の通り、寒いんですけどね。換気をしながら、お客さんにも迷惑をかけますが…」。開催までの苦労がにじんだ。

入門時の師匠で元荒磯親方の山中武氏(元小結二子岳)もはさみを入れてくれた。「(最後に会ったのは)もう1年前くらい。去年引退を発表してあいさつに伺ったのでそれぶり。元気でしたね」。02年11月場所でともに初土俵を踏んだ同期の鳴戸親方(元大関琴欧洲)は、鶴竜とともに花束を贈呈してくれた。「びっくりした。うれしかった」。鶴竜には初顔だった17年初場所6日目で金星を挙げ、同場所8日目には横綱白鵬からも金星を獲得。白鵬との対戦はこれが最初で最後だった。記憶にも記録にも残る場所だった。

今後の進路は未定だが、日本に住み続けるつもりだ。「今まで学んだことを生かして自分にできることを精いっぱいやりたい」と、新たな道を探っている。【佐藤礼征】

夫人のプレブダシ・ヤンジンラムさん(左)からキスされる元荒鷲のエレヘバヤル・ドゥルゴゥーン氏(代表撮影)

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元荒鷲が断髪式に鶴竜ら300人 日本に永住の意向

師匠の峰崎親方(右上)から止めばさみを入れてもらう元荒鷲のエレヘバヤル・ドゥルゴゥーン氏(代表撮影)

大相撲の元前頭で昨年1月に引退した元荒鷲(34=峰崎)が23日、東京・両国国技館で断髪式を行った。当初は昨年5月31日に開催する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となっていた。

師匠の峰崎親方(元前頭三杉磯)や同じモンゴル出身の横綱鶴竜ら約300人の関係者が出席した。両国国技館での断髪式開催は昨年2月の押尾川親方(元関脇豪風)以来。元荒鷲は今後、日本に永住する意向を示し、今後は未定ながら「今まで学んだことを生かしたい」と話した。

鶴竜(右上)からはさみを入れてもらう元荒鷲のエレヘバヤル・ドゥルゴゥーン氏(代表撮影)
元日馬富士のダワーニャミーン・ビャンバドルジ氏(右上)から声を掛けられる元荒鷲のエレヘバヤル・ドゥルゴゥーン氏(代表撮影)
夫人のプレブダシ・ヤンジンラムさん(左)からキスされる元荒鷲のエレヘバヤル・ドゥルゴゥーン氏(代表撮影)

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鶴竜が合同稽古「人がいない」朝乃山ら関取7人欠席

合同稽古で土俵に入って稽古を行う鶴竜(代表撮影)

大相撲春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)で再起を期す横綱鶴竜(35=陸奥)が23日、東京・両国国技館内の相撲教習所で行われた合同稽古に初日から4日連続で参加した。

関取衆が12人から8人と減った稽古場で、鶴竜は胸を真っ赤に腫らした。2日連続で相撲を取らなかったが、若隆景、阿武咲、霧馬山の平幕3人に計20分間、胸を出した。後半戦となったこの日から若隆景、十両若元春、東龍が加わったが、22日まで参加していた大関朝乃山、小結高安、御嶽海ら7人の関取が欠席。この日から参加する予定だった白鵬も姿を現さなかった。「ちょっとねえ、人がいないですね(笑い)。朝乃山がいたら(相撲を)取ろうかなと思っていたけどね」と本音を漏らしたが、伸び盛りの若手3人の圧力を受け止め「土俵に入って、それが一番じゃないかな」と充実感をにじませた。

初場所は持病の腰痛などの影響により休場した。腰の状態について「確実に良くなってますけど、もっともっとケアして良くしていきたい」と明るい表情。「今はとにかくこの合同稽古の中で、できることを精いっぱいやっていきたい」と気を引き締めた。

この日は合同稽古後、同じモンゴル出身で昨年1月に引退した元前頭荒鷲(34=峰崎)の断髪式に出席してはさみを入れた。「自分がまだ下の頃だったかな。九州は割と宿舎が近くて、結構一緒に出稽古いったこともありますし。まあやっぱり、初顔合わせで負けてますからね(笑い)」。初顔だった17年初場所に金星を許した。「足の筋肉がしっかりしてるから立ち合いの強さ、足の細さはあったけど、やっぱり柔らかいところもあった」。同世代の力士が続々と引退。「すごくさびしいなあというのはありましたけど、最近そういうのはなくなってきたかな。でもあのけがでようやってたなあと思いますね」。8月で36歳。戦友との別れに“慣れ”を感じつつ、寂しげな表情を浮かべた。

合同稽古で阿武咲と稽古をする鶴竜(左)(代表撮影)

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若隆景、コロナ回復合同稽古参加も「息苦しさある」

合同稽古で関取衆との申し合いに参加する若隆景(代表撮影)

20日から東京・両国国技館内の相撲教習所で始まった、大相撲の関取衆による合同稽古は23日、4日目を迎え、平幕の若隆景(26=荒汐)が初参加した。関取衆の申し合い稽古では阿武咲、霧馬山、東龍と11番取って5勝6敗だった。申し合いの後は横綱鶴竜に、押しの稽古で7回、胸を出してもらった。

部屋の11人が陽性と診断された新型コロナウイルスに若隆景も感染。本人いわく「2、3日の入院」で1月上旬に退院したが、初場所は休場した。「体力的にスタミナが回復しているか。体力的に、そんなに戻っていなかったので」と合同稽古後半からの参加意図を説明。現状では「息切れというか息苦しさというのは若干、やっぱりあるかなと思います」と話した。

感染当時の状況も振り返った。昨年末の12月30日夜に倦怠(けんたい)感があり、翌日31日に発熱。PCR検査で陽性となった。37度8分の発熱が、部屋に戻ると40度ぐらいまで上がり全身の痛み、悪寒に襲われたという。年明け早々に入院。元日から味覚障がい、嗅覚障がいにも見舞われた。発熱も上がったり下がったりの繰り返しで、発熱は3~4日ほど、味覚や嗅覚障がいは2週間以上も続いたという。

「やっぱり怖い病気だと思いました」と振り返る。初場所は「不思議だった」という感覚でテレビ観戦。「しっかり治して(次の)場所で頑張ろうという気持ちが強かった」と、なえる心を何とか奮い立たせた。2月1日の稽古再開時は、激しい運動は控え徐々に上げてきたが、それでも相撲を取る稽古を始めてからは「やっぱり、ちょっとおかしいなと。息切れというのを少し感じた」という。不安はよぎるが「後遺症がありそうという感じはない」と努めて前向きに話した。

この日は、他の部屋の力士と顔を合わせるのも昨年11月場所以来という。「思い切って当たっていただけ」と横綱の胸も借りられた。3月の春場所(14日初日、両国国技館)は、三段目最下位格付け出しで初土俵を踏んで5年目の春となる。昨年7月の再入幕から10勝、11勝と勝ち越して、自己最高位の西前頭筆頭で迎えた11月場所も、負け越しはしたが7勝8敗と、それなりの手応えはつかんだ。西前頭2枚目から、若干の番付降下の可能性はあるが、懸命に仕上げて復帰の土俵に上がる。

合同稽古で関取衆との申し合いに参加する若隆景(代表撮影)

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朝乃山「初日までに修正」高安と三番稽古わずか1勝

三番稽古で高安(左)に圧力をかける朝乃山

春場所に向けた合同稽古3日目が、両国国技館内の相撲教習所で行われた。

初日から2日続けて相撲を取っていた横綱鶴竜は、阿武咲ら平幕力士相手にぶつかり稽古で胸を出して調整。「大関ともやっていきたい」と大関朝乃山との三番稽古を希望するなど、調整は順調に進んでいるようだ。朝乃山は小結高安と三番稽古をし、14番取ってわずか1勝。馬力があり、技術も高い大関経験者に圧倒された。それでも「しっかり前に出て相撲が取れている。課題もたくさんあるので、しっかり頭に入れて初日までに修正したい」と前を向いた。

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鶴竜が合同稽古 コロナ禍スポーツ界の現状も語る

鶴竜(19年1月撮影)

大相撲春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)で進退を懸ける横綱鶴竜(35=陸奥)が22日、両国国技館内の相撲教習所で行われた、合同稽古3日目に参加した。初日から2日続けて相撲を取っていたが、この日は相撲は取らず。平幕の阿武咲、霧馬山、豊昇龍に、胸を出してのぶつかり稽古で汗を流した。

稽古の狙いについて「阿武咲は当たりがいい。そういう圧力のある相手にやっていきたいというのがあった」と説明した。初日、2日目は小結御嶽海を指名して計30番取って相撲勘を確かめ、この日は勢いある相手の当たりを受けて体の状態を確かめた。合同稽古も、残すところあと3日。「なるべく土俵の中に入ってやっていきたい。大関とかともやっていきたいというのもある」と大関朝乃山との三番稽古を希望するなど、調整は順調に進んでいるようだ。

動画配信サイトでスポーツ観戦をするのが趣味だが「全く見る気がない。全然見れてない」と話す。「YouTubeとかでハイライトとかは少し見るけど、コロナのせいで面白みが減っている。お客さんがいないだけで、こんなに面白みが欠けるのかっていうのがありますね。テニスとかも、見ても寂しい。少しはお客さんが入ったけど」と、新型コロナウイルスの影響を受けているスポーツ界の現状を嘆いた。

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鶴竜「いい稽古が出来た」連日の三番稽古で汗

右肩を痛めた御嶽海(右)を気遣う鶴竜

大相撲春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)で進退を懸ける横綱鶴竜(35=陸奥)が、連日の三番稽古で汗を流した。

21日、東京・両国国技館の相撲教習所で行われた、合同稽古2日目に参加。初日に続き、小結御嶽海を指名した。右四つや左四つ、前みつを引いての攻めなど、さまざまな攻めで14番取って全勝。「昨日よりは今日、いい稽古が出来たと思っています」と好感触をつかんだ。

昨年12月に行われた合同稽古は、参加するも相撲は取らなかった。その後、腰痛により初場所を休場。当時と比べると「体の状態はいい。だから稽古が出来る状況になっている。後は飛ばしすぎないように、しっかり焦らずにやっていきたい」と話すなど、調整は順調のようだ。2日間で計30番相撲を取り「もっと出来るんだけど、飛ばさずに余裕を持ちながらやっていきたい」と話した。

土俵に入る前にゴムチューブを使って体を動かす鶴竜

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進退懸ける鶴竜「なるべく当たる相手と」御嶽海圧倒

合同稽古で御嶽海と三番稽古を行う鶴竜(右)(代表撮影)

大相撲春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)に向けた合同稽古が20日、東京・両国国技館内の相撲教習所で始まり、進退を懸ける横綱鶴竜(35=陸奥)が三番稽古で小結御嶽海を圧倒した。

前みつを引いて一方的に出る場面が目立ち、16番取って全勝。他の部屋の力士と稽古場で相撲を取るのは1年ぶりだったが「今日の時点では悪くなかった」と好感触だった。

昨年11月場所後に横綱審議委員会から横綱白鵬とともに「注意」の決議を下され、初場所では好成績が求められたが、持病の腰痛などを理由に4場所連続で休場した。師匠の陸奥親方(元大関霧島)は鶴竜の休場が決まった初場所直前の電話取材で、鶴竜自身が春場所で進退を懸ける覚悟を示していることを明かしていた。

前回の昨年12月の合同稽古では相撲を取る稽古を回避したが、今回は危機感を表すように初日から調整のペースを上げた。合同稽古は25日まで行われる。全6日間を皆勤する予定で「なるべく今場所で当たる相手とやっていきたい。土俵に入って稽古していきたい」。実戦感覚を取り戻すため、上位力士の指名を“予告”していた。【佐藤礼征】

合同稽古を終えて報道陣の取材に応じる鶴竜(代表撮影)

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御嶽海が合同稽古「圧力ある」鶴竜の指名受け16番

合同稽古で御嶽海と三番稽古を行う鶴竜(右)(代表撮影)

大相撲の小結御嶽海(28=出羽海)が20日、東京・両国国技館内の相撲教習所で行われた合同稽古に参加した。

横綱鶴竜の指名を受けた三番稽古では、計16番取って全敗。春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)で進退を懸ける横綱と胸を合わせ「首が痛いです。圧力はありますね、ブランクを全然感じさせないです」と、相手の印象を語った。

関脇から小結に陥落した初場所は9勝6敗の成績を収めた。大関とりの足がかりとするためにも、春場所では10勝以上を目指す。

合同稽古は25日まで計6日間行われ、御嶽海も“皆勤”する意欲を示している。出羽海部屋の関取は御嶽海ただ1人。関取衆と相撲を取る貴重な場となるだけに「部屋では若い衆としかできない。いろいろな関取と、本場所で当たる人とやりたいですね」と意気込んだ。

合同稽古後に集合写真を撮影する力士ら(代表撮影)

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鶴竜が御嶽海指名し16番全勝、腰の状態は「順調」

合同稽古で御嶽海と三番稽古を行う鶴竜(右)(代表撮影)

大相撲春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)で再起を目指す横綱鶴竜(35=陸奥)が20日、東京・両国国技館内の相撲教習所で行われた合同稽古に参加して、小結御嶽海を指名して三番稽古を行い、16番を取って全勝した。進退が懸かる春場所に向けて、4場所連続休場中の横綱が存在感を示した。

頭で当たって前みつを引いて前に出る形が多く、一方的な展開が目立った。三役常連の相手を指名した理由については「なるべく(過去に)肌を合わせた相手とやりたいと思った」と説明。初場所前の前回の合同稽古では相撲を取らずに実戦を回避したが、今回は初日から調整のペースを上げた。「まず初日なのでここから順調にやっていきたい。今日の時点では悪くなかった」と振り返った。

昨年11月場所後に横綱審議委員会(横審)から「注意」の決議を下され、初場所では好成績が求められたが、持病の腰痛などを理由に4場所連続で休場した。師匠の陸奥親方(元大関霧島)は、鶴竜の休場が決まった初場所直前の電話取材で「本人しか分からないからどうこう言えないけど『次はないよ』ということ」と春場所で進退を懸ける立場にあるとの認識を示し、鶴竜自身も「来場所、引退かけて、1日でも早く稽古できる体をつくって頑張ります」と意気込んでいたことを明かしていた。

鶴竜はこの日の合同稽古後、腰の状態について「ここまで順調に来ている」とアピール。残り5日間の合同稽古も“皆勤”する予定で「前回(昨年12月)は関取衆も少なかったし、これから減ったりするとどうなるか分かりませんけど、なるべく今場所で当たる相手とやっていきたい。土俵に入って稽古していきたい」と意欲的に話した。

この日の合同稽古は鶴竜や御嶽海のほかには大関朝乃山、小結高安、前頭阿武咲、明生、霧馬山、逸ノ城、豊昇龍、十両石浦、錦木、王鵬の計12人の関取が参加した。横綱白鵬、前頭若隆景、十両若元春は途中から参加する予定。

合同稽古で御嶽海と会話を交わす鶴竜(左)(代表撮影)
合同稽古を終えて報道陣の取材に応じる鶴竜(代表撮影)

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白鵬と鶴竜が合同稽古参加へ ともに4場所休場中

横綱白鵬(左)と鶴竜

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は19日、大相撲初場所を休場した横綱白鵬と横綱鶴竜が、20日から東京・両国国技館の相撲教習所で行われる合同稽古に参加することを明かした。報道陣の電話取材で明かした。

両横綱は昨年11月場所後に横綱審議委員会(横審)から「注意」の決議を下されていたが、白鵬は初場所前に新型コロナウイルスに感染し、鶴竜は腰痛により同場所を休場した。同場所後に予定していた横審に注目が集まっていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により開催は延期。いまだ開催されていない。

大阪から東京に開催地が変更となった春場所(3月14日初日、両国国技館)ではまず、両横綱の出場可否に注目が集まる。ともに4場所連続休場中。鶴竜にいたっては、師匠の陸奥親方(元大関霧島)が初場所の休場が決まった際に「本人も来場所、引退を懸けて1日も早く稽古できる体を作って頑張ります、ということ」と話していたなど、土俵に上がれば進退を懸けて臨むことになる。ともに厳しい状況に置かれている。

合同稽古には大関朝乃山や、小結高安、小結御嶽海らも参加予定。また、新型コロナに感染した白鵬と同部屋で初場所の全休措置がとられた十両石浦、同場所前に部屋での集団感染が発生して同場所の全休措置がとられた、荒汐部屋の平幕の若隆景と十両若元春も参加予定となっている。

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大栄翔三役以上7力士総なめ初V、千秋楽16・7%

八角理事長(手前)から優勝賜杯を受け取る大栄翔(撮影・鈴木正人)

24日にNHK総合で放送された大相撲初場所千秋楽の世帯平均視聴率(関東地区)が午後3時5分から115分間が10・2%、同5時から60分間が16・7%だったことが25日、ビデオリサーチの調べでわかった。

西前頭筆頭の大栄翔(27=追手風)が、2敗の単独トップで迎えた千秋楽、勝てば優勝の隠岐の海戦を制し13勝目を挙げ初優勝。埼玉県勢では初、追手風部屋勢でも初めての優勝を果たした。今場所は新型コロナウイルス関連で横綱白鵬ら15人の関取が休場、横綱鶴竜も腰痛で不在。綱取りに挑んだ大関貴景勝は左足首を負傷で途中休場。そんな中、大栄翔は三役以上の7力士を総なめにした場所で悲願を達成した。

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大栄翔、埼玉県勢で初優勝決める!/千秋楽写真特集

<大相撲初場所>◇千秋楽◇24日◇東京・両国国技館

西前頭筆頭の大栄翔が、悲願の初優勝を果たした。単独先頭で迎えた千秋楽、勝てば優勝、敗れれば決定戦に持ち込まれる大一番で。隠岐の海を突き出して13勝目。立ち合いから圧倒する完璧な相撲内容で、歓喜の瞬間を迎えた。埼玉県勢では初、追手風部屋勢でも初めての優勝。昨年は全5場所で異なる優勝力士が誕生したが、2021年も“角界戦国時代”を象徴するような幕開けとなった。大栄翔は殊勲賞、技能賞も獲得。両横綱が不在、綱とりに挑んだ大関貴景勝が不振だった場所で主役を張った。

正代は結びで朝乃山との大関対決に敗れ、11勝4敗で今場所を終えた。2度目の優勝こそ逃したものの、初のかど番場所で千秋楽まで優勝争いに絡んで存在感を示した。同じく初めてのかど番を乗り越えた朝乃山は、11勝4敗で今場所を終えた。

大関復帰を目指す関脇照ノ富士は、明生を退けて11勝目を挙げた。返り三役の昨年11月場所では13勝。大関とりが懸かる3月の春場所に向けて、弾みをつける1勝となった。

三賞受賞者は大栄翔以外では、照ノ富士と新入幕の翠富士の2人が技能賞を獲得した。

場所直前に約900人を大将に実施した新型コロナウイルスのPCR検査の結果、力士65人を含む協会員83人が初日から休場。白鵬と鶴竜の両横綱が3場所連続で初日から不在となるなど、混沌(こんとん)とした場所が終わった。

八角理事長(手前)から内閣総理大臣杯を受け取る大栄翔(撮影・鈴木正人)

優勝インタビューで笑顔を見せる大栄翔(撮影・河田真司)

表彰式に臨む大栄翔(左)

千秋楽の熱戦を写真で振り返ります。

幕内

朝乃山押し出し正 代

朝乃山(手前)との取組中、式守伊之助(左)にぶつかる正代(撮影・鈴木正人)

朝乃山(奥)に押し出される正代(左)を回避できず接触してしまう行司の式守伊之助(撮影・河田真司)

朝乃山(左から2人目)は正代を押し出しで破る。行司の式守伊之助(左)は土俵に押し出されたが、履いていた草履は残っていた(撮影・小沢裕)

正代 相手の圧力に負けて下がってしまった。そこがいけなかった。(大栄翔が先に優勝を決めたが)先に決められた方が気は楽だった。何とか勝てるように気持ちを作っていったが、最後の一番としては後味が悪い。また頑張ります。

照ノ富士すくい投げ明 生

明生(右)をすくい投げで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)

高 安はたき込み隆の勝

高安(左)をはたき込みで破る隆の勝(撮影・河田真司)

高安(後方)をはたき込みで破る隆の勝(撮影・鈴木正人)

隆の勝 最後の相撲に勝ててよかった。(大栄翔の優勝は)刺激になります。

霧馬山押し出し御嶽海

霧馬山(左)を押し出す御嶽海(撮影・河田真司)

御嶽海 来場所につながる一番と思ったんで、しっかり勝ててよかった。15日間、何とか体がもったかなと思います。目標の2桁にあと1番が遠かったが、来場所に向けてまた頑張ります。

北勝富士押し出し逸ノ城

逸ノ城(左)を押し出しで破る北勝富士(撮影・河田真司)

隠岐の海突き出し大栄翔

隠岐の海(左)を激しく攻める大栄翔(撮影・河田真司)

隠岐の海(左)を突き出しで破り、幕内優勝を決める大栄翔(撮影・河田真司)

隠岐の海を突き出しで破り、勝ち名乗りを受ける大栄翔(撮影・河田真司)

大栄翔 (優勝インタビュー)自分の相撲を取りきるしかない。悔いがないよう、思い切りいこうと迷わずいきました。本当うれしさしかない。よかったです、本当に。(賜杯は)あんなに重いとは思わなかった。びっくりしている。

宝富士寄り倒し志摩ノ海

宝富士(奥)を寄り倒しで破る志摩ノ海(撮影・河田真司)

志摩ノ海 根負けしなかった。頭上げず、我慢していけと稽古場で師匠(木瀬親方)に言われるが、それを実行できたと思う。

琴勝峰勇み足佐田の海

琴勝峰(右)は佐田の海の勇み足で白星(撮影・鈴木正人)

豊昇龍寄り倒し阿武咲

豊昇龍(下)を寄り倒しで破る阿武咲(撮影・河田真司)

阿武咲 終始落ち着いて相撲がとれた。最後のいい相撲で締めくくれてよかった。

栃ノ心寄り切り照 強

照強(左)は寄り切りで栃ノ心を破る(撮影・小沢裕)

琴恵光押し出し玉 鷲

玉鷲(左)に押し出される琴恵光(撮影・河田真司)

玉鷲 (歴代7位タイの通算連続1316回出場を白星で飾り)記録は気にしていないし考えていない。しっかりやり続ければこういう感じになる。人がどう思うかで、自分からはあまり言えない。

遠 藤寄り切り琴ノ若

琴ノ若(右)を寄り切りで破る遠藤(撮影・河田真司)

琴ノ若 (勝てば敢闘賞の一番に敗れ)自分の力不足なので、しっかり受け止めたまた稽古を積みたい。

竜 電押し出し碧 山

竜電(左)を押し出し出しで破る碧山(撮影・河田真司)

明瀬山押し出し

1回目の取組で同体となる輝(左)と明瀬山(撮影・河田真司)

明瀬山と輝の一番で物言いがつき協議する審判団(撮影・小沢裕)

明瀬山(右)を押し出しで破る輝(撮影・鈴木正人)

 (物言いで同体取り直しの末に勝利)どっちかなという感じで、もう一番あってもいいように気持ちを切らさずにいった。2番目の相撲は自分らしく攻めていけた。ああいう相撲をとれたら来場所につながる。

翠富士肩透かし翔 猿

翔猿(右)を肩すかしで破る翠富士(撮影・河田真司)

翔猿 (6勝9敗で終わり)ちょっとダメだったスね。まだまだ安定していない。自分の相撲を磨いていきたいです。

徳勝龍押し出し大翔丸

徳勝龍(右)を押し出しで破る大翔丸(撮影・鈴木正人)

豊 山押し出し妙義龍

豊山(左)を押し出しで破る妙義龍(撮影・河田真司)

妙義龍 いつもより緊張しましたね。(千秋楽)7勝7敗は何回もあるが、勝つと負けるでその後が全然違う。勝ち越せたのは大きい。

天空海押し出し英乃海

天空海(左)を押し出しで破る英乃海(撮影・鈴木正人)

英乃海に押し出しで敗れた天空海(撮影・河田真司)

大相撲初場所千秋楽の幕内土俵入り(撮影・河田真司)

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大栄翔が悲願のV “角界戦国時代”象徴する幕開け

大栄翔(左)は隠岐の海を突き出しで破り幕内優勝を決める(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇千秋楽◇24日◇東京・両国国技館

西前頭筆頭の大栄翔が、悲願の初優勝を果たした。

単独先頭で迎えた千秋楽、勝てば優勝、敗れれば決定戦に持ち込まれる大一番で。隠岐の海を突き出して13勝目。立ち合いから圧倒する完璧な相撲内容で、歓喜の瞬間を迎えた。埼玉県勢では初、追手風部屋勢でも初めての優勝。昨年は全5場所で異なる優勝力士が誕生したが、2021年も“角界戦国時代”を象徴するような幕開けとなった。大栄翔は殊勲賞、技能賞も獲得。両横綱が不在、綱とりに挑んだ大関貴景勝が不振だった場所で主役を張った。

正代は結びで朝乃山との大関対決に敗れ、11勝4敗で今場所を終えた。2度目の優勝こそ逃したものの、初のかど番場所で千秋楽まで優勝争いに絡んで存在感を示した。同じく初めてのかど番を乗り越えた朝乃山は、11勝4敗で今場所を終えた。

大関復帰を目指す関脇照ノ富士は、明生を退けて11勝目を挙げた。返り三役の昨年11月場所では13勝。大関とりが懸かる3月の春場所に向けて、弾みをつける1勝となった。

三賞受賞者は大栄翔以外では、照ノ富士と新入幕の翠富士の2人が技能賞を獲得した。

場所直前に約900人を大将に実施した新型コロナウイルスのPCR検査の結果、力士65人を含む協会員83人が初日から休場。白鵬と鶴竜の両横綱が3場所連続で初日から不在となるなど、混沌(こんとん)とした場所が終わった。

明生(左)をすくい投げで破る照ノ富士(撮影・河田真司)

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勢が左手骨折で休場、十両以上休場者19人最多更新

勢(2020年7月23日撮影)

大相撲初場所千秋楽の24日、東十両13枚目勢(34=伊勢ノ海)が「左母指中手骨脱臼骨折にて1月場所の休場を要する」との診断書を提出して休場した。

05年春場所で初土俵を踏んで以来、初めての休場。対戦相手の東十両8枚目剣翔(29=追手風)は、不戦勝となり十両優勝が決まった。

報道陣の電話取材に応じた師匠の伊勢ノ海親方(元前頭北勝鬨)によると、14日目の大翔鵬戦で負傷。取組後に病院に行き「痛みがあったので念のためにレントゲンを撮ったら折れていた」。勢本人が休場を申し出てきたという。

休場により今場所は6勝止まりとなり、春場所での幕下陥落の可能性が出てきた。幕下に陥落すれば11年秋場所以来となるだけに、伊勢ノ海親方は勢の今後について「何らかの形で話しはするでしょう。本人の意向が第一。気力があれば頑張るでしょうし。勢がどういう気持ちか話をすると思う」とした。

既に戦後最多となっている今場所の十両以上の休場者は19人に増えた。新型コロナウイルス関連で横綱白鵬ら15人の関取が休場し、横綱鶴竜も腰痛で不在。大関貴景勝は左足首を負傷、十両美ノ海が脳振とうで途中休場した。

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場所前恒例の合同稽古は実施未定「先生方の話聞き」

芝田山広報部長(2020年4月3日撮影)

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が22日、電話取材に応じ、昨年の11月場所前から恒例となっている合同稽古の実施について「(感染症の)先生方の話も聞き検討していくしかない」と、現時点では未定とした。

今場所前は12月に東京・両国国技館内の相撲教習所で7日間行われ、白鵬、鶴竜の両横綱や貴景勝、朝乃山の2大関らが参加した。芝田山広報部長は「(場所前に新型コロナ感染が判明した)白鵬も合同稽古に来ていて万が一、他の人もかかっていた可能性もないとは言えない。その辺はどうなのか。九重部屋で最初の陽性が出てから5、6日たってから感染者が出たことも含めて先生方の話を聞いていかないと」と説明した。

また新型コロナウイルスに感染して入院していた九重部屋の4人が退院したことも明らかにした。九重部屋では19日に陽性が判明した10人中、症状の重い4人が入院。同日に感染が判明した師匠の九重親方(元大関千代大海)は翌20日に入院していた。同広報部長は「親方はまだ入院。それ以外の4人が退院ということしか分からない」と説明した。

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有識者会議と横審定例会合延期、日程は現段階で未定

芝田山広報部長(2019年8月31日撮影)

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が初場所8日目の17日、本場所中に予定していた有識者会議と場所後に予定していた横綱審議委員会(横審)の定例会合を、延期することを明かした。芝田山広報部長は「緊急事態宣言がどうなるかで、いつに延期するのかを決めます」と延期の日程は現段階で決まっていないとした。

有識者会議は初場所12日目の21日に、横審の定例会合は初場所千秋楽から一夜明けた25日に予定していた。横審は昨年11月場所後に、近年で休場の多い横綱白鵬と横綱鶴竜に「注意」の決議を下すも、白鵬は新型コロナウイルス感染のため、鶴竜は腰痛増悪を理由に初場所を休場。場所後の横審の定例会合に注目が集まっていた。

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大栄翔6連勝「1日1日集中」三役以上総ナメに王手

照ノ富士(左)を押し出しで破った大栄翔(撮影・野上伸悟)

<大相撲初場所>◇6日目◇15日◇東京・両国国技館

西前頭筆頭大栄翔(27=追手風)が、三役以上総ナメに王手をかけた。関脇照ノ富士を押し出しで破り、無傷の6勝目。7日目に関脇隆の勝を破れば、休場している2横綱を除く三役以上総ナメとなる。

出身の埼玉県勢初の幕内優勝に向けて弾みをつける殊勲星を狙う。再入幕の明瀬山も初日から6連勝とし、勝ちっ放しは2人だけとなった。かど番脱出を目指す大関正代は5勝目を挙げ、大関朝乃山は3敗目を喫した。

   ◇   ◇   ◇

圧巻の相撲内容を大栄翔が見せつけた。馬力のある照ノ富士に、激しく当たられた立ち合い。負けじと激しくぶつかり、懸命に伸ばした左ののど輪で相手の上体を起こした。強烈な突き押しで大関経験者を押し込み、追い込んだ土俵際。右に逃げられたが、すかさず反応。足を運び、休まずに突き押しで攻め立てた。まわしを与える隙を一切見せずに完勝し「自分の相撲を取りきることが大事。120%を出そうと考えていた」と出し切った。

快進撃はとどまることを知らない。初日からの3大関撃破で勢いに乗ると、次々と役力士を撃破。気が付けば三役以上との対戦は、7日目の隆の勝戦だけとなった。休場している白鵬と鶴竜の2横綱を除く、三役以上の総ナメに王手。「今日もまた自信になる相撲になった。(7日目は)気持ち良くいけると思う。体も心も調子良くいきたい」と準備は万全だ。

大関朝乃山と同学年の27歳。昨年に1つ殻を破った。小結だった7月場所で11勝を挙げ、9月の秋場所で新関脇に昇進。5勝と壁にぶつかり、場所後の10月に右肘軟骨除去手術を受けて突き押しの形を見直した。そして、11月場所でこの年2度目の2桁白星となる10勝。場所を重ねるごとに右肘の状態も良くなり、突き押しにも磨きがかかってきたという。「腕が右、左、右、左と交互に出ている。足も出ているので体全体で押せている」と納得の突き押しで白星を重ねてきた。

序盤戦から上位陣が星を落とす中、三役復帰を狙う大栄翔が気を吐いている。本命不在となっているだけに、早くも優勝への期待が高まってくるが「まだまだ全然早い。1日1日集中するだけ」。自身に言い聞かせるように引き締めた。まずは三役以上総ナメで、優勝候補に躍り出る。【佐々木隆史】

▽八角理事長(元横綱北勝海) 大栄翔はここまで立ち合いが全て決まっていて最高じゃないか。絶対に押せると自信をつけている。明瀬山は謙虚に相撲を取って頑張っている。貴景勝は悪い時にどう力を出すかは気持ちの強さが必要で、精神的に粘り強く行かないとダメだ。

懸賞金の束を手に土俵を引き揚げる大栄翔(撮影・鈴木正人)

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貴景勝「勝たなきゃ意味ない」3連敗で昇進絶望的

北勝富士(左)に突き落としで敗れ、肩を落とす貴景勝(撮影・菅敏)

<大相撲初場所>◇3日目◇12日◇東京・両国国技館

大関貴景勝(24=常盤山)は今場所後の横綱昇進が絶望的となった。平幕の北勝富士に突き落としで敗れて、初日から3連敗。両横綱の休場などにより高いレベルの優勝が求められる中、自身初の綱とり挑戦は極めて厳しい状況となった。平幕の大栄翔が、正代を破って初日から3日連続で大関を撃破。朝乃山も敗れて3大関が総崩れとなった。

  ◇   ◇   ◇

四つんばいに崩れ落ちた貴景勝は5秒間、顔を上げることができなかった。北勝富士との激しい押し合い。いなしで何度も体勢を立て直すが、相手の左おっつけを我慢できない。支える左足の甲が返った勢いで、左膝が崩れ落ちた。右胸に広がる相手の鼻血が激闘を物語るものの「勝たなきゃ意味がない」。綱とり場所で初日から3連敗。悲願成就は大きく遠ざかった。

横綱昇進をあずかる審判部の伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)が場所前に求めていた「高いレベルでの優勝」は、現実的ではなくなった。幕内後半戦の高田川審判長(元関脇安芸乃島)は、この日の内容について「どこでいなそうか考えていたと思う。何も考えずに前に出ればいいのに」と、消極的な取り口に疑問符を打つ。現時点での綱とりの見解については「1日一番ですから。(判断は)トータルで見てみて」と明言は避けた。

狭き門なのは承知の上だった。場所前に貴景勝は「いい経験をできると思っている。みんなが綱とりを経験できるわけでもない」と、重圧の中でも前向きな姿勢を示していた。綱とり初挑戦での昇進は、平成以降では曙、朝青龍、鶴竜とわずか3人。「そんなに甘くない」と、覚悟を決めて臨んでいた。

痛恨の3連敗で場所後の昇進は困難となったが、長い目で見れば、最高位への道は閉ざされたわけではない。3大関では最年少の24歳。苦い経験を糧に、気持ちを切り替える。【佐藤礼征】

▽八角理事長(元横綱北勝海) 貴景勝は張り手1発で決めよう、ではなく冷静に自分の相撲を粘り強く取りきるんだ、という気持ちが大事。勝ちたい気持ちは分かるが空回りしている。3大関には元気を出してほしい。(3連勝の)大栄翔と阿武咲の対戦を乗っている時に見てみたい。変にまとまらず思い切りがいい。

▽幕内後半戦の高田川審判長(元関脇安芸乃島) (貴景勝と北勝富士の一番について)お互い引きもなく気合の入ったいい相撲だった。貴景勝は、どこでいなそうかと考えていたんだと思う。何も考えずに思い切り前に出ればいい。(綱とりについては)1日一番、トータルで見ていく。

北勝富士(右)を激しく攻める貴景勝(撮影・河田真司)
貴景勝(右)を突き落としで破った北勝富士(撮影・河田真司)

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