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【新日本】鷹木信悟「絶対にあきらめない」オスプレイ破り五分に戻す ライバルの存在に感謝

オスプレイ(上)をマットにたたきつける鷹木(提供・新日本プロレス)

<新日本:大阪大会>◇G1クライマックス32 Dブロック公式戦◇6日◇エディオンアリーナ大阪

暴れ龍が大阪の地から駆け上がる。第3代IWGP世界ヘビー級王者の鷹木信悟(39)が、現USヘビー級王者で第2代世界ヘビー級王者のウィル・オスプレイ(29)との因縁の対決を制し、リーグ戦を2勝2敗の勝率五分に戻した。

メインイベントとなったDブロック公式戦。昨年5月の福岡大会で行われた団体の至宝をかけた頂上決戦で、45分に迫る熱戦に敗れた難敵と相対した。序盤から会場の熱はヒートアップ。鷹木が鷹木式ストームブレイカーを繰り出せば、オスプレイがメード・イン・ジャパンを繰り出す、一進一退の攻防に発展した。

だが、雌雄を決したのはドラゴンの必殺技だった。21分55秒、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンをさく裂し、3カウントを奪取。勝ち点2以上に価値のある1勝を挙げ、激しく拳を握りしめた。

1敗も許されない状況でも、がむしゃらに食らいついていく。マイクを持つと「可能性がゼロじゃない限り、俺は絶対にあきらめない。他力本願だろうが、なんだろうが、最後まで信念を貫く」と語気を強めた。19年6月に初めてG1参戦表明した場所も、昨年6月に王座を奪取した場所も、ここ大阪だった。「今日の勝利をターニングポイントに、再び上がっていくぞ」と宣言した。

ライバルの存在が尽きることないエネルギーを生んだ。試合後は、退場するオスプレイと言葉を交わした。OKサインを出されるなど、健闘をたたえあうシーンもあった。鷹木はバックステージで「国籍も世代も違う。片思いかもしれないけど、やっぱりあいつはいいライバルだよ」と、認めた。いがみ合ってきた期間もあったが、「あいつが進化するから『負けてたまるか』と心技体を向上させる原動力になっている」と、存在に感謝した。

次はベルトをかけての対戦に照準を定めた。「俺とお前なら今度はタイトルマッチしかないだろ」と、言い切った。ジュニアヘビー級時代からしのぎを削ってきた2人の戦いは、これからも進化を続ける。

オスプレイ(左)と言葉を交わす鷹木(提供・新日本プロレス)

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【新日本】鷹木信悟が同学年、同ジム出身対決制しリーグ戦初勝利「試合に勝って勝負に負けた」

バックステージで床に這いつくばる鷹木(撮影・勝部晃多)

<新日本プロレス:大田区大会>◇G1クライマックス32 Dブロック公式戦◇23日◇東京・大田区総合体育館◇観衆1919人

元IWGP世界ヘビー級王者鷹木信悟(39)がYOSHI-HASHI(40)との同学年対決を制し、リーグ戦初勝利をもぎ取った。

会場に悲鳴が上がる雪崩式ブレーンバスターや、必殺のMADE IN JAPANでも倒しきれなかった。激しい打撃の応酬となったが、後半は体力も削られ、押される展開になった。だが、相手の必殺技、カルマで万事休すかと思われた、17分28秒。一瞬の隙を突いて、グラウンドコブラツイストで丸め込むと、そのまま3カウント奪取に成功した。

劇的な逆転勝利で、何とか勝ち点2を死守した鷹木。バックステージでは床に這いつくばりながら、「試合に勝って勝負に負けた」と息を荒らげながら振り返った。それでも、今年40歳の同学年で同じアニマル浜口ジム出身の仲間の成長に「頼もしいよ」と目を細め、「やっと1勝だ」とリーグ初戦勝利の喜びをかみしめた。

17日の開幕戦では、ヒール集団「バレットクラブ」入りを果たしたジュース・ロビンソン(33)に敗北し、スタートダッシュに失敗していた。「こんなところで立ち止まってはいられない」。王座返り咲きへ、勝負の夏を迎えている。

YOSHI-HASHI(後方)の攻撃から逃れようとする鷹木(撮影・勝部晃多)

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【新日本】鷹木信悟G1黒星スタート「言い訳の言葉が見つからんわ…。スタートダッシュ失敗だ」

G1黒星スタートとなった元IWGP世界ヘビー級王者鷹木信悟は悔しそうな表情(新日本プロレス提供)

<新日本プロレス:北海道大会>◇G1クライマックス32 Bブロック公式戦◇17日◇北海道・北海きたえーる◇2942人

新日本プロレス真夏の祭典G1クライマックス第2日は17日、北海道・北海きたえーるで行われ、元IWGP世界ヘビー級王者鷹木信悟(39)が黒星スタートとなった。

ヒール集団バレットクラブ入りを果たしたジュース・ロビンソン(33)とのDブロック初戦に臨み、21分38秒、左拳2連打からのパルプフリクション(変形顔面砕き)でフォール負け。王座返り咲きへ「夏の主役」を目指しながらも出遅れた鷹木は「言い訳の言葉が見つからんわ…。スタートダッシュに失敗だ」と悔しがった。

2年ぶり参戦のG1クライマックスで白星スタートを切った「自称」IWGP・USヘビー級王者ジュース・ロビンソン(新日本プロレス提供)

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【新日本】3年ぶりに夏開催 毎年恒例の最強決定リーグ戦「G1クライマックス32」概要発表

オカダ・カズチカ

新日本プロレスは12日、毎年恒例の最強決定リーグ戦「G1クライマックス32」の概要を発表した。

3年ぶりの夏開催となった同リーグは、22年ぶりに4ブロック制が復活。各ブロック7人、史上最多となる計28人がエントリーした。ブロック分けは後日発表とのこと。

7月16日の札幌大会で開幕し、8月17日の日本武道館大会で各ブロックの1位同士による決勝トーナメント2試合を実施。18日の日本武道館大会で優勝決定戦が行われる。

出場選手は以下の通り。

◆オカダ・カズチカ 11年連続11回目目

◆タマ・トンガ 2年連続5回目

◆棚橋弘至 21年連続21回目

◆トム・ローラー 初出場

◆ジョナ 初出場

◆YOSHI-HASHI 3年連続6回目

◆後藤洋央紀 15年連続15回目

◆矢野通 16年連続17回目

◆石井智宏 10年連続10回目

◆ジェフ・コブ 4年連続4回目

◆グレート・O・カーン 2年連続2回目

◆ウィル・オスプレイ 2年ぶり3回目

◆アーロン・ヘナーレ 初出場

◆鷹木信悟 4年連続4回目

◆SANADA 7年連続7回目

◆内藤哲也 13年連続13回目

◆ジェイ・ホワイト 2年ぶり4回目

◆EVIL 7年連続7回目

◆KENTA 4年連続4回目

◆高橋裕二郎 3年連続9回目

◆バッドラック・ファレ 3年ぶり7回目

◆チェーズ・オーエンズ 2年連続2回目

◆ジュース・ロビンソン 2年ぶり5回目

◆タイチ 4年連続4回目

◆ザック・セイバーJr. 6年連続6回目

◆ランス・アーチャー(AEW) 3年ぶり6回目

◆デビッド・フィンレー 初出場

◆エル・ファンタズモ 初出場

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元WWE王者ダニエル・ブライアン、6月27日の米シカゴ興業でオカダ・カズチカらとの対戦希望

ブライアン・ダニエルソン(AEW公式SNSより)

元WWEヘビー級王者ダニエル・ブライアンことAEW(オール・エリート・レスリング)所属のブライアン・ダニエルソン(41)がIWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカらとの対戦を希望した。

6月26日(日本時間27日)に米シカゴで開催される新日本プロレスとの合同興行「Fobidden Door(禁断の扉)」で対戦したい選手について、米スポーツ・イラストレイテッドのインタビューに応じ「オカダと対戦したい。私が本当に望んでいる試合です」と真っ先に挙げた。

続いて08年に1度対戦経験のあるザック・セイバーJr.の名を挙げ「心の奥底ではザック・セイバーJr.について考えている。08年の対戦時は、まだ彼は子供だったが、その時は彼に非常に感銘を受けた。彼は驚くべきレスラーに成長した」と付け加えた。

さらに石井智宏、棚橋弘至、鷹木信悟、KENTA、柴田勝頼とのシングル戦にも強い興味を示している。「私が対戦したい選手はたくさんいる。石井と対戦したい。04年に棚橋と対戦したが、当時と今ではまったく違う選手であるし、楽しいだろう。10年に(鷹木)信悟とも対戦したが、その試合も楽しいだろう。WWEでKENTAとも対戦したいと思っていたが、実現しなかった。柴田とも対戦したい。ただ(AEW社長)トニー・カーンが選ぶ選手なら誰でも受け入れる」と口にしていた。

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棚橋弘至、師匠藤波辰爾を救い感極まる「レスラー人生も成就したと言えると思います」

試合後、記念撮影する、前列左から棚橋、藤波、永田、越中(撮影・狩俣裕三)

<ドラディション:藤波辰爾デビュー50周年ネバーギブアップツアー2後楽園大会>◇12日◇東京・後楽園ホール◇観衆832人

ピンチヒッターとして登場した新日本プロレスの棚橋弘至(45)が、師匠の50周年大会に勝利で花を添えた。

「藤波辰爾デビュー50周年記念試合」と銘打って行われたメインイベントの6人タッグマッチに、新型コロナ感染の影響で今大会を欠場した藤波の代役として登場。永田裕志(54)越中詩郎(63)と組み、鷹木信悟(39)高橋ヒロム(32)長井満也(53)組と対戦した。長井に掟破りのドラゴンスクリューを決められるなど、厳しい展開。だが、試合に乱入した藤波のへルプもあり、最後は15分59秒。長井からハイフライフローを決めて勝利を収めた。

負けられない理由があった。今月3日、藤波の欠場を受けて急きょ出場が決まった。ドラゴンからは、この日の大会前に「新日本プロレスの中でいちばん期待を込めている棚橋君が僕の代わりに立ってくれる。胸がこみ上げる思いがしました」と、直々の激励を受けていた。

勝利を収めたバックステージでは感極まった。「藤波さんのピンチを救えたことは、棚橋弘至のレスラー人生も成就したと言えると思います。こんな名誉なことはない。ただ憧れていた藤波さんを救えて、こんないい人生はないよね」。数々のタイトルを手にしてきた男が、目を赤らめながら満面の笑みを浮かべた。

藤波からの「何度もタッグで戦ってきたけど、久々にシングルをやりたくなった。12月、久々にやるかな」との要求にも、即答で承諾。「勝手ですけど気持ちは受け取りました」と、がっちりと握手を交わした。50周年を超えても2人の絆は続いていく。

試合後、自身の代わりに参戦した棚橋(左)をねぎらう藤波(撮影・狩俣裕三)
長井(左)にスリングブレイドを決める棚橋(撮影・狩俣裕三)
長井(下)にハイフライフローを決める棚橋(撮影・狩俣裕三)

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藤波辰爾ドラゴン怒りのリングイン!挑発した長井満也にドラゴンスクリュー見舞う

試合後、記念撮影する藤波辰爾(中央)ら選手たち(撮影・狩俣裕三)

<ドラディション:藤波辰爾デビュー50周年ネバーギブアップツアー2後楽園大会>◇12日◇東京・後楽園ホール

先月感染した新型コロナの影響で試合を欠場していた藤波辰爾(68)が、怒りのあまり試合に乱入する場面があった。

本来出場予定のメインイベントの6人タッグマッチで、代役の棚橋弘至(45)が永田裕志(54)越中詩郎(63)と組み、鷹木信悟(39)高橋ヒロム(32)長井満也(53)組と対戦。放送席で解説を務めていた藤波は、試合開始前から長井に「出て来いよ!」などと挑発を受けた。試合中盤、長井が棚橋に自身の必殺技であるドラゴンスクリューを見せつけるように決めたところで、ついに堪忍袋の緒が切れた。

ジャージー姿のままリングにイン。そのまま相手組にビンタを張ると、最後は長井に本家ドラゴンスクリューを見舞った。試合は棚橋が長井にハイフライフローを決めて勝利。バックステージでは「動けないジレンマを感じた。仕切り直して12月の試合までには体を作ります」と意気込んでいた。

長井(下)にハイフライフローからフォールする棚橋。後方はレフェリーといっしょにカウントを取る藤波(撮影・狩俣裕三)
試合後、自身の代わりに参戦した棚橋(左)をねぎらう藤波(撮影・狩俣裕三)
解説席にいた藤波(右)がリングに上がり、長井にドラゴンスクリューを決める(撮影・狩俣裕三)

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【新日本】オカダ・カズチカ、6・12ジェイ・ホワイトとV5戦「教育したい」怨敵退治を誓う

記者会見に登壇したオカダ(撮影・勝部晃多)

新日本プロレスのIWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカ(34)が、6月12日開催の大阪大会(大阪城ホール)で、ヒールユニット「バレットクラブ」のリーダー、ジェイ・ホワイト(29)を迎え撃つ。

オカダは2日、都内で行われた同大会のカード発表記者会見に出席。メインイベントでホワイトの挑戦を受けることが決まり、「チャンピオンとしてプロレスの良さを皆さんに伝えられるような戦いをしていく」と、意気込みを語った。

前日1日の福岡大会で、今季3度目の対戦となった内藤哲也を退け、4度目の防衛に成功したオカダは、試合後にホワイトの急襲にあった。「(会場に)来ているんだったら、試合をすればいいんじゃないか。あのやり方は誰も納得しないと思う」と批判。「その辺はしっかりと教育したい。乱入じゃなくプロレスでお客さんを満足させたい」と、怨敵退治を誓った。

この日発表されたカードは以下の通り。

◆IWGP世界ヘビー級選手権試合 オカダ・カズチカ(王者)-ジェイ・ホワイト(挑戦者)

◆IWGPタッグ選手権試合 バッドラック・ファレ、チェーズ・オーエンズ(王者組)-ジェフ・コブ、グレート・O・カーン(挑戦者組)

◆NEVER無差別級選手権試合 タマ・トンガ(王者)-カール・アンダーソン(挑戦者)

◆KOPW2022争奪戦 鷹木信悟(保持者)-タイチ(挑戦者)

記者会見でポーズを取るオカダ(撮影・勝部晃多)

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藤波辰爾コロナで欠場、代替選手「X」の正体は越中詩郎 華麗なヒップアタックで存在感発揮

越中詩郎(2021年10月16日撮影)

<新日本プロレス:福岡大会>◇1日◇福岡・ペイペイドーム

藤波辰爾(68)の新型コロナ感染による欠場を受けた代替選手の「X」は、孤高の侍、越中詩郎(63)だった。

第1試合の6人タッグマッチでロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの鷹木信悟、BUSHIと組み、タイチ、ザック・セイバーJr.、TAKAみちのく組と対戦した。「ちょっとどけ!」と味方の2人を制して先発を買って出ると、いきなりニュージャパンカップ覇者のセイバーJr.をコーナーに押し込んで勢いよく張り手を見舞った。さらに、代名詞でもある華麗なヒップアタック、ヒップバットを披露。交代したBUSHIに技をレクチャーするシーンもあった。

終盤に再び登場すると、トップロープからのダイビングヒップアタック、さらにエプロンからのヒップアタックをさく裂するなど、元気満々。試合は、鷹木がタイチに3カウントを奪われて敗戦となったが、十分に存在感を発揮した。試合後は、メンバーとがっちりと握手を交わし、両手を高々と掲げて退場した。

3月の創立50周年記念興行に続く、今年2度目の出場。90年にともにドラゴンボンバーズを結成した元パートナー、藤波の緊急事態を救った。

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【新日本】KOPW初メインで歴史動いた死闘 鷹木信悟「30カウント」ピンフォールマッチ勝利

KOPW新保持者となった鷹木は試合後も苦しい表情を浮かべる(提供・新日本プロレス)

<新日本:広島大会>◇25日◇広島サンプラザホール

20年に新設されたタイトル、KOPW2022の「争奪戦」が、初めて新日本プロレスのメインイベントを飾った。

挑戦者の鷹木信悟(39)が、保持者のタイチ(42)とタイチ提案の「30カウントピンフォールマッチ」で対戦。26分を超える試合の末、鷹木が初めてトロフィーを手にした。

合計で30カウントを奪った方が勝者となる一戦は、まさに死闘だった。鷹木のラスト・オブ・ザ・ドラゴン、タイチのブラックメフィストと、互いに必殺技をさく裂しても、30カウントは奪えず。終わりの見えない勝負に、疲労度はマックスだった。それでも最後は鷹木が、最後の力をふり絞り、24-29の状態から2度目のラスト・オブ・ザ・ドラゴン。一気に6カウントを奪取し、新たな保持者となった。

元IWGP世界ヘビー級王者の鷹木も、これには「こんなしんどい試合はしたことがない」と苦笑。KOPWの歴史が動いた一戦だった。

KOPWは20年にオカダ・カズチカによって提唱されたタイトル。ベルトではなくトロフィーを争奪し、年末時点で保持している選手がその年の覇者となる。対戦する選手が希望する試合形式をそれぞれ持ち寄り、ファン投票でどちらかの形式が採用される、ユニークなタイトルマッチだ。

昨年12月には「忘年会マッチ ウイスキーコース」が開催された。試合開始から2分おきにウイスキーをショット1杯飲み、20秒以内に飲み干せない場合は敗退となるルールで、矢野通が金丸義信を退けて覇者になっている。

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セイバーJr「言っただろ? 俺が優勝するって」内藤退け2度目V 早くもオカダIWGP照準

NJC2022を制し、トロフィーと写真に納まるセイバーJr.(新日本プロレス提供)

<新日本プロレス:ニュージャパンカップ2022>◇27日◇大阪・大阪城ホール◇観衆2987人

NJC決勝戦、最後までリングに立っていたのは、サブミッションマスター、ザック・セイバーJr(34)だった。

制御不能のカリスマ、内藤哲也(39)の猛攻を退け、18年大会以来4年ぶり2度目の優勝を達成。試合後は、早くもオカダ・カズチカ(34)の持つIWGP世界ヘビー級王座に照準を定めた。

1度の負けも許されない過酷なトーナメントを勝ち抜いた。準決勝の鷹木信悟戦が終わったのは、わずか20時間前。前日には「準決勝と決勝が2日連続なんて誰が考えたんだ?」と恨み節も話すなど、疲労がないはずはない。この日の試合中も、わき腹を抑え、何度も苦悶(くもん)の表情を浮かべた。

肩口には強烈なエルボーの連打を浴び、リングに膝をつく場面も。それでも、セイバーJrを動かしたのは「自身が世界最高のテクニカルレスラーだ」というプライドだった。

24分、ぼろぼろの体にむちを打ち、倒れこむ内藤に雄たけびを挙げて向かっていった。一気呵成(かせい)に旋回式のザックドライバー(技名=セイバードライバー「ユー・スピン・ミー・ラウンド・テクノ・リミックス」)をさく裂。最後の力をふり絞り、3カウントを奪ってみせた。

普段とは違う、金色を基調としたパンツ。試合中の大声。この一戦にかける思いは、誰にも一目瞭然だった。1回戦大岩陵平、2回戦DOUKI、3回戦グレート・O・カーン、準決勝ウィル・オスプレイと、すべて違う技でタップアウトを奪い、前日の準決勝では鷹木を締め落とした。2年前に比べると体も一回り大きくなり、サブミッション技術にパワーも加わった。だが、一番つけたのは自信だった。

大張社長からトロフィーを受け取ると、久しぶりの再会を喜ぶように2度のキス。「いいトロフィーだな。だから言っただろ? 俺が優勝するって」と感情を爆発させた。トロフィーの次は、オカダの持つ団体最高のベルトにロックオン。ぎらつく目で「オカダ! オカダ! 4月、両国。難しいですか?」とカメラを通して呼びかけた。

団体創設50周年を記念して行われたNJCには、史上最多の48人がエントリー。その頂に立ったセイバーJrが、オカダ一強ムードが漂っていた記念イヤーに嵐を巻き起こす。

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ザック・セイバーJr4年ぶり決勝決め絶叫「俺のNJC優勝は止められない」鷹木信悟を撃破 

鷹木(中央)の首を攻めるセイバーJr(提供・新日本プロレス)

<新日本プロレス:ニュージャパンカップ2022>◇26日◇大阪・大阪城ホール◇観衆2016人

18年大会以来NJC2度目の頂点を虎視眈々(たんたん)とうかがうザック・セイバーJr(34)が、21日の準々決勝で昨年度の覇者オスプレイを下した勢いそのままに、前IWGP世界ヘビー級王者の鷹木信悟(39)を撃破した。

1回戦から全ての試合でタップアウトを奪ってきたサブミッションの名手が、この日も火を噴いた。コブラツイストや三角締めなど、状況に応じたバリエーション豊かな関節技を披露。鷹木のパワーの前に屈しかける場面もあったが、何度も逆境をはねのけた。

極め付きはラスト。相手の体に巻きついた状態から強引に持ち上げられ、セカンドロープからたたき落とされても、意地でも首から腕を離そうとしなかった。そのまま渾身(こんしん)のスリーパーホールドで締め上げて鷹木の力を奪い取ると、19分24秒、レフェリーがストップ。4年ぶりの決勝チケットをつかみ取った。

セイバーJrは、勝ち名乗りを受けてからも苦しい表情を変えず、コーナーにもたれかかった。それでも、昨年11月の大阪大会IWGP世界ヘビー級選手権試合では、あと1歩が届かなかった相手。残る力をふり絞って「わー!」と喜びを爆発させるように絶叫した。

バックステージでは「勝ったとはいえ、今日は間違いなく人生で一番きつい試合だった」と振り返り、「準決勝と決勝が2日連続なんて誰が考えたんだ?」と恨み節も漏らした。それでも「俺のNJC優勝は止められない。たとえ俺がヘルニアだったとしてもこのトーナメントの優勝は阻止できない」と豪語。技術に、さらなる自身を加えたセイバーJrに恐れるものはない。

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新潟プロレス3年ぶり新人加入 斎藤、武重、渡辺が年内デビュー目指す 2人は現役高校生

新潟プロレスの新人。左から渡辺、斎藤、武重

新潟市を拠点に活動する新潟プロレスで3人の新人がデビューを目指してトレーニングに励んでいる。斎藤陽輝(25)、武重陽向(17=新潟北高2年)、渡辺大登(やまと、15=新発田農1年)で1月のオーディションで合格した。新潟プロレスの新人加入は19年の鈴木敬喜(26)以来3年ぶり。3人とも年内に公式戦のリングに上がることを目標にする。

   ◇   ◇   ◇

日々のトレーニングの先に、斎藤、武重、渡辺はプロレスラーとしての将来を見据える。週3回、先輩プロと実戦練習。技の組み合わせを体に染み込ませるようにスパーリングを重ねる。「目標は年内だが、早くデビューしたい」と3人は口をそろえる。

7人が参加した1月のオーディションで基礎体力、マット運動などの審査を受けて合格した。斎藤は昨年1月、武重と渡辺は4月に新潟プロレスに入門し、プロ志望クラスの練習生になった。今後は、プロとしての技量と体力をつけなければならない。団体代表で、エースのシマ重野(48)は「期待を込めての合格。大切なのは、これから。厳しくなる」と、気の引き締めを促した。

武重と渡辺が目指すのは現役高校生としてのデビュー。武重は新潟北でウエートリフティング部に所属。「プロレスラーになるために入った」と土台作りと位置付けた。165センチと小柄だが「小さくても大きな選手に勝てるようになりたい」と目指すのは“悪役”。「ブーイングされたい」と個性を際立たせる。

新発田農に通う渡辺は、練習日は放課後に電車で新潟市の道場に向かう。福岡を本拠に活動する同学年の覆面プロレスラー、ヴァンヴェール・ジャック(16)の存在をネットで知り「自分の年齢でもできる」と火が付いた。「デビューのために体を大きくしたい」と目標体重を15キロアップの75キロに設定した。

新潟市内で介護関係の会社に勤務する斎藤は福井県出身。新潟には縁がなかったが「ローカルのプロレスが好きだった」と新潟プロレスの門をたたいた。「ひきこもりになった時期もあった」と言うが、プロレスラーへの憧れは薄れなかった。動画で知った新潟プロレスに「やり遂げる」と決心して飛び込んだ。

それぞれの思いを秘めて最初の関門を越えた。「真摯(しんし)に向き合ってほしい」とシマ重野。3人は次のステップに向けて汗を流す。【斎藤慎一郎】

◆斎藤陽輝(さいとう・はるき)1996年(平8)6月22日生まれ、福井県出身。福井南高卒業後、福井県内で介護関係の業務に就いた。昨年1月に新潟に移住し、新潟プロレスの練習生に。好きなプロレスラーは石井智宏(新日本)。175センチ、97キロ。

◆武重陽向(たけしげ・ひなた)2004年(平16)10月4日生まれ、新潟市出身。東新潟中では柔道部。新潟北高でウエートリフティングを始める。昨年12月の県大会では67キロ級で優勝。好きなプロレスラーは鷹木信悟(新日本)。165センチ、67キロ。

◆渡辺大登(わたなべ・やまと)2006年(平18)3月15日生まれ、新発田市出身。加治川中では野球部で、新発田農で陸上部に所属し専門は短距離。昨年4月に新潟プロレスに入門。好きなプロレスラーは鈴木みのる(パンクラス)。162センチ、62キロ。

◆新潟プロレス 2011年(平23)10月1日に旗揚げ。「新潟に夢と元気をつみあげよう!」をコンセプトに地域密着で活動する。県内各地での開催のほか県外他団体の興行にも出場。大日本プロレスと提携し、グレート小鹿らも参戦する。団体のタイトルは新潟無差別級、新潟タッグ、若獅子菊水杯トーナメントなどがある。12年からシマ重野が代表を務める。

スパーリングで絞め技を仕掛ける斎藤
タックルに入る武重(左)
関節を決める渡辺(左)

ボンサイ柔術の先陣・内山拓真がRIZIN漢塾の塾長石渡伸太郎氏の愛弟子・原虎徹に辛勝

<RIZIN TRIGGER 2nd>◇23日◇静岡・エコパアリーナ

ボンサイ柔術の先陣を切って登場した内山拓真(24)が、昨年引退しRIZIN漢塾の塾長を務める石渡伸太郎氏の愛弟子、原虎徹(24=CAVE)に辛勝した。2-1の判定勝ち。

大のプロレス好きで、新日本プロレスの鷹木信悟ファンという内山は、マスクをかぶって入場した。1回は打撃戦、2回、3回はグラウンド中心の攻防。ボンサイ柔術の師でRIZINライト級王者ホベルト・サトシ・ソウザがセコンドとして見守る中、最後まで相手に流れを渡さなかった。

今大会は、地元静岡に拠点を置くボンサイ柔術からクレベル・コイケや鈴木琢仁(たくみ)が出場する。駆けつけた応援団の声援に後押しされ、ボンサイ勢に弾みをつける勝利をあげた。

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内藤哲也IWGP世界ヘビー前哨戦で13連勝 王者オカダ・カズチカはドロップキックで大の字

IWGP世界ヘビー級王者オカダ(手前)を大の字にさせた内藤(新日本プロレス提供)

<プロレス:新日本札幌大会>◇19日◇北海きたえーる(北海道立総合体育センター)

IWGP世界ヘビー級次期挑戦者内藤哲也(39)が前哨戦13連勝で同級王者オカダ・カズチカ(34)を精神的に追い詰めた。

20日に控える同王座挑戦の最後の前哨戦としてロス・インゴ軍の高橋ヒロム、鷹木信悟と組み、永田祐志、小島聡と組んだオカダと6人タッグで激突。試合は鷹木が18分3秒、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンで永田を沈めて3カウントを奪った。試合後、オカダの後頭部に強烈なドロップキックを浴びせて大の字に。高橋がレフェリー役となって、3カウントを奪うパフォーマンスまでみせた。

高橋から「新チャンピオン、内藤哲也!」と勝ち名乗りまで受けた内藤はご満悦。「今日の勝利で、オカダとの前哨戦13連勝。これで無事、全勝で明日のタイトルマッチを迎えれますよ」と余裕の態度を示し「改めて言うけど、俺が明日、IWGP世界ヘビー級王座に挑戦する理由は、3つ。今、新日本プロレスで1番強い男、オカダ・カズチカを感じたい、そのオカダ・カズチカに勝ちたい。2023年1月4日、東京ドームのメインに戻りたい。この俺の3つめの目標?を頭に入れた状態で明日のタイトルマッチを見ると楽しめると思いますよ」。20日のメインイベントでのオカダ撃破&IWGP世界ヘビー級王座戴冠へ、勢いづいていた。

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【新日本vsノア】鷹木信悟が闘龍門同期のタダスケから3カウント

試合に勝利しポーズを決めるロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン。前列左から高橋、内藤、後列左からSANADA、BUSHI、鷹木(撮影・垰建太)

<新日本プロレス・プロレスリング・ノア対抗戦>◇8日◇横浜アリーナ

両団体の人気ユニット同士の激突は、新日本の「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(L・I・J)」に軍配が上がった。

L・I・JのBUSHI(38)、高橋ヒロム(32)、SANADA(33)、鷹木信悟(39)、内藤哲也(39)組が、ノアのユニット「金剛」の亜烈破(あれは)、タダスケ(35)、征矢学(37)、拳王(37)、GHCヘビー級王者中嶋勝彦(33)組と10人タッグ戦に臨み、前IWGP世界ヘビー級王者鷹木が26分33秒、ラスト・オブ・ザ・ドラゴン(リストクラッチ式変形デスバレードライバー)でタダスケを沈めて勝利をもぎ取った。

内藤-中嶋の激突で始まり、全日本時代にタッグを組んでいたSANADA-征矢の対決、内藤-拳王のユニットのボス対決とスピーディーに試合が進むと、鷹木が満を持して登場。金剛軍の集中砲火を浴びて窮地に立たされたが、闘龍門時代の同期タダスケの地団駄ラリアットをパンピングボンバーで相打ち応戦。両ユニットが入り乱れる中で、鷹木がエルボーなどでタダスケを追い詰め、パンピングボンバー連発で追い打ち。最後はラスト・オブ・ザ・ドラゴンで倒した。

同期に向け「タダスケ、ただのスケベじゃねえぞ? タダスケだよ。18年たってもこの(実力)差が縮まっていないようだな。だがよ、タダスケ、お前にも良い刺激をもらった」とエールを送った鷹木は「中嶋勝彦、相変わらず良い蹴りをしているな。鷹木には勝ったことがあるから興味ない? 馬鹿野郎! 最後に試合してから10年たっているぞ。お前のその発言、俺は逃げだと思っているからな」と中嶋との対戦をアピールしていた。

試合に敗れ悔しげな拳王(左)に拳をつきだす内藤(右から2人目)らロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(撮影・垰建太)
試合後、内藤(中央)を襲撃する拳王(同右)(撮影・垰建太)

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【新日本】オスプレイ「戦い続ける」オカダから3カウント奪えず力尽きる

オスプレイ(左)にエルボーを決めるオカダ(撮影・横山健太)

第4代IWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカ(34)が、自称王者で挑戦者のウィル・オスプレイ(28)を沈め、「王座統一」した。前日4日の鷹木信悟戦に続く30分超えの戦いを制して初防衛に成功、「真」の王者に輝いた。

1度はレインメーカーを返したオスプレイも、2度目を返す余力は残っていなかった。持てる技を出し尽くし、相手の技まで繰り出しても、3カウントを奪えず、最後は力尽きた。昨年4月に王者飯伏からIWGP世界ヘビー級王座を奪取したが、鷹木を退けた5月の初防衛戦で首を負傷。王座返上を余儀なくされたが、米国でレプリカベルトを自作して真の王者を名乗って活動を続けていた。それを証明することはできなかったが「次の東京ドームのメインイベントでまた戦えるように、ベルトを腰に巻けるように戦い続ける」と捲土(けんど)重来を期した。

新日本混迷のベルト争い

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【こんな人】オカダ・カズチカ息抜きはゲーム 最近はフォートナイトに夢中

防衛に成功しファンの声援に応えるオカダ(撮影・横山健太)

<新日本プロレス:東京ドーム大会>◇5日◇東京ドーム◇第2日

IWGP世界ヘビー級王者のオカダ・カズチカ(34)が「真の王者」を証明した。

ウィル・オスプレイ(28)に勝った。4日の東京ドーム大会で鷹木信悟から王座奪取に成功。一夜明けて、同じ東京ドームのメーンイベントで、王座返上を受け入れずベルトを自作して「真の王者」を主張し続けるオスプレイと対戦。お互いの技をすべて出し尽くす激闘になり、最後は2人ともフラフラになったが、最後はオカダがこの試合、2度目の必殺のレインメーカーを決めて3カウントを奪い初防衛に成功。完全決着をつけた。勝利後は内藤哲也が挑戦表明した。

   ◇   ◇   ◇

オカダのプライベートの息抜きはゲームだ。以前は、バス釣りや巡業先での食事などが趣味だったが、コロナ禍で外出が難しくなってからは、プレイステーションなどの家庭用ゲーム機から、iPadのオンラインゲームなど、ジャンルを問わず遊ぶようになった。「最近は『ファークライ6』が終わっちゃって『フォートナイト』にはまっています」と、中でもバトルロイヤルゲームがお気に入りな様子。

また、好きなものを食べることで、ストレスを発散するようにしている。「『ラーメンを食べたら明日動けないかも?』というもやもやを抱えることが嫌。それなら我慢しないで食べて、とにかく気分良く試合に臨めるように心がけている」と、30歳を超えても食事制限はしない。ビッグマッチの前には必ず「吉野家の牛丼大盛り」を食べると決めている。私生活の充実が、リング上の活躍につながっている。【勝部晃多】

オスプレイ(左)にレインメーカーを決めるオカダ(撮影・横山健太)
レインメーカーポーズをするオカダ(撮影・横山健太)

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“真の王者”オカダ・カズチカ「50周年にふさわしい」次は内藤哲也迎え撃つ

防衛に成功しファンの声援に応えるオカダ(撮影・横山健太)

<新日本プロレス:東京ドーム大会>◇5日◇東京ドーム◇第2日

IWGP世界ヘビー級王者のオカダ・カズチカ(34)が「真の王者」を証明した。 ウィル・オスプレイ(28)に勝った。

4日の東京ドーム大会で鷹木信悟から王座奪取に成功。一夜明けて、同じ東京ドームのメーンイベントで、王座返上を受け入れずベルトを自作して「真の王者」を主張し続けるオスプレイと対戦。お互いの技をすべて出し尽くす激闘になり、最後は2人ともフラフラになったが、最後はオカダがこの試合、2度目の必殺のレインメーカーを決めて3カウントを奪い初防衛に成功。完全決着をつけた。勝利後は内藤哲也が挑戦表明した。    

オカダが紙一重の攻防を制した。オスプレイから何度も打撃を受け、顔は土色になった。苦しみながらも32分52秒、最後は必殺技の短距離式ラリアット、レインメーカーで沈めた。

新日本プロレスで戦うことに強い誇りを持ってきた。モチベーションについて「保とうとする必要はまったくない」ときっぱり。「僕たちはリングに上がることが仕事。『いらないよ』って言われるまでは戦っていくしかない」。お客さんを盛り上げるのはプロとして当然。そんな高い意識が強さを支えている。

プロの自覚は野球界のレジェンドから学んだ。ある対談で、巨人監督時代の長嶋茂雄氏と松井秀喜氏のエピソードを聞いて胸を打たれた。「長嶋さんは松井さんの体が痛いところがあっても試合に出させた。その時、その会場でしか見られない人がいる。そんな人たちのために出させるんだよ、と。確かにその通りだなと思いました」。新日本プロレスのリーグ戦はプロ野球よりも地方を巡業する。その日勝てなかったとしても、次も応援したいと思わせる試合をするのがプロ。いつでもどんな場所でも、元気なオカダを誓う。

次のタイトルマッチはこの日、名乗りを上げた内藤哲也と戦うことに決まった。20年1月に敗れて、ベルトを奪われた相手。「(新日本創立)50周年にふさわしいんじゃないでしょうか」と白い歯をこぼした。

団体を背負う覚悟が表れていた。前日4日に続き、新日本を創立したアントニオ猪木氏をほうふつとさせる白地のガウンで登場。試合の最後は「猪木さん、俺は新日本プロレスのリングの上に上がってくれるのを待っている。元気になってまたこのリングに上がってください」と、涙を浮かべながら呼びかけた。「まだまだ50周年は始まったばかり」。新日本プロレスの誇りを胸に、歴史の先頭を走り続ける。【勝部晃多】

オスプレイ(左)にレインメーカーを決めるオカダ(撮影・横山健太)

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あるぞオカダ・カズチカの「ドリームマッチ」WWEレジェンドも即座に反応

防衛に成功しファンの声援に応えるオカダ(撮影・横山健太)

<新日本:東京ドーム大会>◇5日◇東京ドーム

第4代IWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカ(34)が、自称王者で挑戦者のウィル・オスプレイ(28)を沈め、「王座統一」した。

前日4日の鷹木信悟戦に続く30分超えの戦いを制して初防衛に成功、「真」の王者に輝いた。今年3月6日で創立50周年を迎える新日本の顔には、世界的知名度のある元WWEヘビー級王者CMパンク(43)が対戦を熱望。レインメーカーが世界へその名をとどろかせる。

セルリアンブルーのマットの上で、オカダが快哉(かいさい)を叫んだ。「これで胸を張って言える。IWGP世界ヘビー級チャンピオンはこの俺だ!」。大会前、第3代王者鷹木、ケガで王座返上も自称王者を主張するオスプレイ、旧ヘビー級王座ベルトを持ち歩いた自身の3者間でベルト問題が勃発。オカダは4日に初戴冠すると、この日は初防衛に成功。実力で問題を解決した。胸の中のすべてを吐き出すように、東京ドームの中心で声を張り上げた。

その姿は、世界的な人気スターのもとにも届いた。オカダは米スポーツイラストレイテッド誌のインタビューで、戦いたい相手に、AEWに所属するCMパンク、ブライアン・ダニエルソン(元ダニエル・ブライアン)の元WWEヘビー級王者2人の名を挙げた。「ダニエルソンやパンクと対戦したら素晴らしい試合になる。待ち過ぎるとどちらも引退するので、まだ活動している間に両方に向き合いたい」。世界に挑戦する気概を示したオカダに対し、パンクからは即座に反応があった。

一度引退し、昨年8月にリング復帰発表したパンクは4日(日本時間5日)、自身の公式ツイッターを更新。「ここに私の住所がある。ここに会いにきてください」。自らが復帰を表明した米イリノイ州シカゴのユナイテッドセンターの住所とともに、オカダの公式ツイッターに返信。米リングでオカダとの対戦を熱望する積極的な姿勢を示した。

パンクは、06年から約8年間在籍したWWEでは歴代6番目の434日間というWWEヘビー級王座保持期間の記録を持つ。他にも世界ヘビー級王座、WWEインターコンチネンタル王座、WWEタッグ王座獲得。昨年8月、約7年ぶりとなるプロレス復帰も大きな話題となった。

新日本プロレスは創立50周年を迎える。オカダは試合後に「昨日の鷹木さん、今日のオスプレイのように、(団体創立)50周年にふさわしい相手と、ふさわしい試合をしますので、ご注目ください」と話した。それは、日本だけでなく、海外も見据えたメッセージ。新日本の顔は、ドリームマッチも実現可能な状況にある。

オスプレイ(左)にレインメーカーを決めるオカダ(撮影・横山健太)

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