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八重樫東3月に再起戦が決定「不安もありますが」

3月26日に後楽園ホールで再起戦に臨む元3階級制覇王者の八重樫(左)と2度目の防衛戦に臨む東洋太平洋フェザー級王者清水


 プロボクシング元3階級制覇王者の八重樫東(34=大橋)が4階級制覇を見据えて3月26日、東京・後楽園ホールでフランス・ダムール・パルー(34=インドネシア)とのスーパーフライ級10回戦に臨むことが10日、発表された。

 昨年5月、IBF世界ライトフライ級タイトルマッチでミラン・メリンド(フィリピン)に1回KO負けし、3度目の防衛に失敗して以来となる再起戦。同日に横浜市内の所属ジムで会見した八重樫は「10カ月ほど空いて不安もありますが、楽しみです」と声をはずませた。

 同10月、日本男子初の4階級制覇を目指してスーパーフライ級への転級を表明。当初は同12月30日で再起戦を計画されていたものの「ダメージの抜け具合をみたかった。悩んだりしながらも方向性を明確に決めてやってきた。しっかりやっていきたい」と口にした。

 なお同興行のメインでは、12年ロンドン五輪バンタム級銅メダリストで東洋太平洋フェザー級王者の清水聡(31=大橋)が同級14位権景敏(25=韓国)との2度目の防衛戦に臨む。

2度目の防衛戦に臨む東洋太平洋フェザー級王者清水(左から3番目)と再起戦に臨む元3階級制覇王者八重樫(同2番目)左端は松本トレーナー、右端は大橋会長

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田口良一「もらえると思わなかった」木村と初殊勲賞

ボクシング年間優秀選手表彰式で写真に納まる、前列左から藤本、比嘉、田口、村田、井上、木村、拳四朗、藤岡。後列左から下田、内山、三浦、小関(撮影・丹羽敏通)


 ボクシングの2017年度年間表彰式が9日に都内であり、殊勲賞はWBA&IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)とWBO世界フライ級王者木村翔(29=青木)の2人が受賞した。ともに初の受賞となった。

 田口は大みそかの2団体統一戦が評価され、年間最高試合賞にも選ばれた。「もらえると思わなかった。びっくりだけど、統一戦で強いと証明でき、自信つき、価値ある賞になった。前より堂々とできている」。今までは控えめだったコメントもしっかりし、貫禄がでてきた。

 「MVPを狙っていた」と聞かれると「ほしいけど、村田さんだと思っていたので」。次の目標には10回防衛を掲げている。「ここまできて、(MVPにも)ノミネートもされ、やるからには狙いたい。3団体統一の可能性もあり、日本人は初めてをやってみたい」とさらなる意欲を口にした。

 木村はインフルエンザにかかって、7日までは自宅療養で始動も延期していた。表彰式出席も初めてだっただけに「この場に出られて誇りに思う。(殊勲賞は)素直にびっくりでありがたい」と感謝した。ただし持参したベルトはWBOアジア・パシフィック王者時代のもの。「開けたら違っていた。会長に怒られた」と苦笑いだった。

 フライ級はWBC王者が比嘉で、統一戦には「時期が来ればレベルアップにもなるが、日本人同士で削り合いしなくても」と否定的だった。3階級制覇を狙う田中が1位にランクインにも「指名試合になれば。また日本人とやるの思うけど」とあまり乗り気ではなかったが「しっかり防衛していって、もっと有名になりたい」と飛躍を期した。今年からトレーナー賞も新設され、有吉将之会長が受賞と二重の喜びとなった。

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田口良一、5月にも日本人初2団体統一王者防衛戦へ

公開練習でミット打ちを行う田口(撮影・山崎哲司)


 プロボクシングWBA・IBF世界ライトフライ級統一王者田口良一(31=ワタナベ)が5月にも日本人初となる2団体統一王者の防衛戦に臨むことが確実となった。田口が都内の所属ジムで始動した23日、師匠の渡辺均会長が明かした。田口の18年最初の試合は8度目のWBA王座、初のIBF王座を懸けた次期防衛戦。また同門のIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24)も始動。

 18年は日本人初の快挙を達成する好機が巡ってくる。昨年大みそかにIBF王者ミラン・メリンド(フィリピン)を判定で下し、日本人3人目の2団体統一王者となった田口は、次期防衛戦について「本当に『強い王者』だなと思われるような世界王者になりたい」と引き締めた。既にIBFから同級6位ヘッキー・バドラー(29=南アフリカ)との対戦指令を受けている。師匠の渡辺会長は「バドラー戦ならWBAも承認する」と統一王者として防衛戦を組むことに自信を示した。過去、井岡一翔、高山勝成がなしえなかった2つの王座を懸けた防衛戦が実現しそうだ。

 京口も、田口とのダブル世界戦で5月にもV2戦が組まれる。渡辺会長は3月18日に初防衛戦を控えるWBO同級王者・山中の名前を挙げ「いずれ統一戦を組むことができれば」と夏以降に交渉する意向も示した。

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京口紘人が2度目防衛へ始動「存在感高める選手に」

始動した日の公開練習でミット打ちを行う京口紘人(撮影・山崎哲司)


 昨年大みそかに初防衛を成功させたプロボクシングIBF世界ミニマム級王者・京口紘人(24=ワタナベ)が「価値を高める」を意識し、2018年に臨む覚悟を示した。23日、都内の所属ジムで始動。18年は「価値を高める」と色紙の目標を記し「ミニマム級ですけれど存在感を高める選手になれたらいいと思う。ファンが望むヒリヒリするような、『京口、負けるかも』みたいな試合をクリアすることが近道。それをクリアしていきたい」と抱負を口にした。

 師匠の渡辺均会長によれば、2度目の防衛戦は5月ごろ。WBA・IBF世界ライトフライ級統一王者・田口良一(ワタナベ)とのダブル世界戦を行う計画になっているという。「ミニマム級も他の階級の世界王者と遜色ないような勝ち方をしたい」と意気込んだ。

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王者田口良一が本格始動「今年はV10が目標」

始動した日の公開練習でミット打ちを行う田口良一(撮影・山崎哲司)


 昨年大みそかにプロボクシングWBA・IBF世界ライトフライ級統一王者となった田口良一(31=ワタナベ)が「V10」を今年の目標に設定した。

 23日、都内の所属ジムで本格的に始動。昨年12月31日、IBF同級王者ミラン・メリンド(フィリピン)を判定で下してから半月近くが経過し「統一王者になったという実感があります」とした上で「いい内容で今年も全試合勝ちたいなと思います」と決意を新たにした。

 現在、WBA王座の7度防衛を成功させている。師匠の渡辺均会長から「今年は3試合はできるようにしたい」との見通しを伝えられると、田口は「全部勝てば10回なので、今年はV10が目標です」と声をはずまた。なお8度目の防衛戦は5月ごろを予定している。

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敗れたメリンド「田口は統一王者に値する」

12回を終え、勝利を確信した田口(左)は両手を上げる。右はメリンド(撮影・河野匠)

<プロボクシング:WBA、IBF世界ライトフライ級王座統一戦12回戦>◇12月31日◇東京・大田区総合体育館


 WBA王者田口良一(31=ワタナベ)がIBF王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)との世界王者対決を3-0判定で制し、2団体王座の統一に成功した。

 王座を失ったメリンドは終盤に猛攻を浴びた影響からか、重い足取りで控室に戻った。両目を大きく腫らして会見に臨み、「パンチを外せなかったし、田口の諦めない姿勢は素晴らしかった。統一王者になるに値する試合だった」と淡々と振り返った。再戦について聞かれると「チャンスがあれば、ぜひやりたい」と意欲を示した。

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田口良一、井上に敗れてさらに成長/大橋秀行の目

田口は2団体統一王者となり笑顔を見せる(撮影・足立雅史)

<プロボクシング:WBA、IBF世界ライトフライ級王座統一戦12回戦>◇12月31日◇東京・大田区総合体育館


 WBA王者田口良一(31=ワタナベ)がIBF王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)との世界王者対決を3-0判定で制し、2団体王座の統一に成功した。

◇ ◇

 田口は作戦通りの戦い方を見事に実践した。メリンドは八重樫を初回KOして正規王者になったように前半はすごく強い。だが後半になるとガクンとペースが落ちる傾向がある。今回、田口は序盤に強引な打ち合いを避け、左ジャブを多用して後半に勝負をかけた。それが功を奏した。その作戦を成功させたのが左ジャブ。ノーモーションから繰り出されるジャブが実に効果的で、メリンドの前進を止め、ポイントにつなげた。

 彼には個人的な思い出がある。日本ランカーだった頃、私のジムの当時高校生だった井上尚弥にスパーリングで倒された。しかし、後に日本王者になった田口は、鳴り物入りでプロ入りした井上の挑戦を受けてくれた。判定で王座を失ったが、最後まで倒れずに打ち合った。あの試合から彼のボクシングは変わった。自信がみなぎるようになった。その後、私のジムに出稽古にきて井上とスパーリングを積んだ。その強いハートと向上心が彼を別人に成長させたのだと思う。さらに長期政権を築くだろう。

 木村と五十嵐の一戦は魂のぶつかり合い。木村はサウスポーをよく研究しており、フルスイングしてもスタミナが切れなかった。リスク承知で打ち合った五十嵐もすべてを出し切った。こんな試合をすればボクシング界も盛り上がると思う。(元WBC、WBA世界ミニマム級王者)

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田口良一が統一王者に 「日本初」防衛戦へ意欲

12回、田口(右)はメリンドを攻め立てる(撮影・足立雅史)

<プロボクシング:WBA、IBF世界ライトフライ級王座統一戦>◇12月31日◇東京・大田区総合体育館


 WBA王者田口良一(31=ワタナベ)が2団体王座の統一に成功した。IBF王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)との世界王者対決。突進力のあるメリンドを左ジャブで抑え、両者バッティングによる流血戦の中で終盤に右ショートパンチや左フックを相手顔面にねじ込み、3-0の判定勝利。WBA王座の7度目防衛も成功させた。17年のボクシング界「大トリ」役を果たし、18年は日本選手で初となる2団体統一王座の防衛戦に臨む構えだ。

 血染めのグローブで、追い詰めた。3回に左目、5回には右目をカットしたメリンドに対し、田口も9回に左側頭部を切った。いずれも偶然のバッティング。10回開始前、セコンドの石原トレーナーから「いかなきゃ負けるぞ」とのゲキを受けると「気持ちで負けられない」と前に出た。4キロのハンマーをふり下ろす練習で鍛えた背筋を生かした強烈なパンチをIBF王者の顔面に、肉体にねじ込んだ。試合終了ゴングと同時に右拳を突き上げ、勝利を確信した。

 国内では2例目となる世界王者同士による団体統一戦を制した。WBAとIBFのベルトを両肩にかけ「疲れているのでメッチャ重い。うれしい悲鳴です」と安堵(あんど)の笑み。ジム先輩の元WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志氏も解説席で見守るリングで「内山さんの引退後、自分が引き継いでワタナベジムを引っ張っていきたい」。内山氏に続き、年末の大トリ役を果たし、控えめに胸を張った。

 大舞台に向け、親の助けを求めた。4月から実家近くのマンションで1人暮らしを始めたものの、過去の世界戦前や当日に体調を崩した苦い思い出がある。団体統一戦に向けた厳しい練習に専念するため、再び実家に転がり込んだ。父勝良さんに材料を指定した食事の用意を依頼。「しょうが、小松菜、レンコンやめかぶや納豆とかリクエストして作ってもらった。いいペースで減量できました」とサポートを感謝した。

 井岡一翔、高山勝成に続く日本選手3人目の2団体統一王者となった。井岡、高山はいずれも1つの王座を返上。「やってみたい」と、18年は日本初の統一王者として防衛戦に意欲をみせた。7度目の防衛成功は歴代8位。「来年はもっと強くなりたい」。田口が強い王者ロードを突き進む。【藤中栄二】

田口良一の世界戦

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田口良一2団体統一に成功「ワタナベジム引っ張る」

統一王者となった田口(右)は内山氏の祝福を受ける(撮影・河野匠)

<プロボクシング:WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇31日◇東京・大田区総合体育館


 WBA王者田口良一(31=ワタナベ)が2団体統一に成功した。IBF王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)との世界王者対決。

 1回に攻められた直後の2回から絶妙な左ジャブでペースをつかむと、9回に偶然のバッティングによる左側頭部カット後、10回から攻撃的に右ショートパンチ、左フックで押してIBF王者に競り勝った。

 ジャッジ1人が4点、2人が6点差をつけた3-0の判定勝ち。田口は「ほっとしています。いい正月を迎えられます。やっぱり勝たなきゃというプレッシャーの中で勝ったので」とほっとした表情を浮かべた。

 ジムの先輩となる元WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志氏が務めてきた大みそか興行の「大トリ」役を勝利で飾り「内山さんを引き継いでワタナベジムを引っ張っていきたい」と力強く宣言していた。

田口は2団体統一王者となり笑顔を見せる(撮影・足立雅史)

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田口が統一王者、木村&京口初防衛/ボクシング詳細

<プロボクシング:トリプル世界戦>◇31日◇東京・大田区総合体育館

 ボクシングのトリプル世界戦でWBA世界ライトフライ級王者、田口良一(31=ワタナベ)がIBF同級王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)との団体王座統一戦に勝利し、7度目の防衛と日本人3人目となる2団体統一王者を果たした。

 WBO世界フライ級王者の木村翔(29=青木)は、元世界王者の同級1位五十嵐俊幸(33=帝拳)との日本人対決を制し初防衛に成功。

 IBF世界ミニマム級王者の京口紘人(24=ワタナベ)は、同級3位カルロス・ブイトラゴ(26=ニカラグア)を下し初防衛。

トリプル世界戦

田口が7度目防衛、統一王者に

◆WBA・IBF世界ライトフライ級王座統一戦12回戦

WBA王者田口良一(31=ワタナベ)判定
3-0
IBF王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)

【1回】互いに探りを入れるように左ジャブを繰り出す立ち上がり。終盤、相手の間合いに踏み込んだメリンドが連打を放ち、左アッパーが田口の顔面をとらえる

【2回】再三、距離を詰めてパンチを繰り出すメリンドを、田口が慎重にさばく。2分過ぎ、田口の左ボディーがメリンドをとらえる

【3回】田口が距離を詰めにかかるが、メリンドが細かいパンチで対応し中に入らせない。メリンドが偶然のバッティングで左目付近をカット

【4回】互いに懐に入ろうと隙をうかがうが、突破口を開けず。田口は遠い距離から飛び込むようにボディを放つ

【5回】距離を詰めようとする田口に対し、メリンドもパンチを集めて応戦

【6回】互いに前に出ようとするが、跳ね返され主導権を握れない

【7回】中盤に入り田口が連打を浴びせ、前に出ようとしたメリンドにさらに右ストレートを放つ

【8回】手数を集める田口。メリンドが大振りとなったフックがかわされ、バランスを崩してよろける場面も

【9回】メリンドの攻勢に田口はやや押され気味。田口は左頭部をカットし出血

【10回】田口が接近戦に打って出る。激しい連打にメリンドがクリンチ。田口はさらに頭をつけて接近戦から左右のボディー。メリンドに距離をとらせない。ラウンド終了のゴングが鳴ると、田口は左手を突き上げ歓声に応える

【11回】リング中央で激しく打ち合う

【12回】両者が最後の力を振り絞り、リング中央で激しいラッシュ。田口がジャブからのワンツーで攻め立てると、メリンドはクリンチで逃れる。さらに連打で追い込むが、メリンドが再びクリンチ。大きな「田口コール」の中、最後まで手数を止めないまま両者の打ち合いが続いた。ゴングが鳴り、勝利を確信した田口は両手を突き上げた。判定は116-112、2者が117-111の3-0で田口が勝利

<コメント>

◆田口「最高にうれしいです。苦しかったですけど、本当に勝てて良かったです。こうして2つのベルトをまいて感慨深いです。自分がボクシング始めた時の夢が世界チャンピオン。世界チャンピオンになって新たな夢が7回防衛と、統一チャンピオンになるということでした。その夢がかなってうれしく思います。ボクシングを続けてきて本当に良かった。来年も厳しい年になると思うんですけど、また精進して、(ジムの)先輩の内山(高志)さんの意志を受け継いで、ワタナベジムを引っ張っていきたいと思います」

7回、メリンド(左)にパンチを見舞う田口(撮影・ たえ見朱実)

WBA・IBF世界ライトフライ王座統一戦 12回、メリンドにパンチを見舞う田口(撮影・ たえ見朱実)

12回を終え、勝利を確信した田口(左)は両手を挙げる。右はメリンド(撮影・河野匠)

メリンドを下し、統一王者となった田口は2本のベルトを肩に掛けてガッツポーズを見せる(撮影・河野匠)

◆WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦

王者が初防衛

王者木村翔(29=青木)9回TKO五十嵐俊幸(33=帝拳、同級1位)

【1回】互いに動きながらジャブを繰り出す立ち上がり。中盤過ぎから木村が前に出て左右に大きなフックを放つが、足を使い距離を測る五十嵐にさばかれる

【2回】強引に前に出る木村。五十嵐にさばかれても、ひるまず圧力をかけ続ける。終了間際に木村の左フックに後ずさりしたが、五十嵐だったが左ストレートを返す

【3回】前に出る木村を五十嵐がさばく展開は変わらず。終了間際の木村の有効打で、五十嵐が左目の上をカット。

【4回】突進を止めない木村に対し、五十嵐が足を止めて接近戦で打ち合う場面も。木村は左フックを空振りしても五十嵐のガードの上から強引に右ストレートを続ける

【5回】前に出続ける木村に対し、五十嵐が細かいパンチで応戦

【6回】リング中央で互いが打ち合う場面が目立つ。細かいパンチを重ねる五十嵐に対し、木村は重いパンチを上下に打ち分ける。木村も右目尻をカットしたもよう

【7回】木村に対し、五十嵐が再び距離をとって応戦

【8回】中盤過ぎに木村の右ストレートがヒット。五十嵐がたまらずクリンチで逃れる

【9回】2分20秒過ぎ、木村が五十嵐のガードの上から強引な連打。強烈な右ストレートがヒットし五十嵐がひるむと、中央から一気にコーナへ押し込む。なおも連打を繰り出す木村の前に五十嵐のガードが耐えきれず。棒立ちとなった顔面に連打が打ち込まれる。レフェリーが間に入って試合終了

<コメント>

◆木村「僕の力が本当に試される試合だと思っていた。五十嵐選手はラストチャレンジということもあって、すごく根性の強い選手でしたけど、勝ててほっとしてます。サウスポーには苦手意識があったけど、実際立ち会ってみて、右も左も関係ないことにも気づけた。五十嵐選手に感謝したいです。去年の大みそかから比べると、本当に1年でこんなに人生って変わるのかと思います。目標だったV1を達成しましたけど、僕はまだまだ強くなれると思っている。来年ももっと強くなってこのリングに上がりたいです」

WBO世界フライ級 9回、五十嵐俊幸をコーナーに追い込んだ木村翔はTKO勝ち(撮影・ たえ 見朱実)

9回、五十嵐(右)をロープ際に追い込んで連打を浴びせる木村(撮影・河野匠)

9回TKOで五十嵐(右)を下す木村(撮影・河野匠)

◆IBF世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦

王者が初防衛

王者京口紘人(24=ワタナベ)8回TKO×カルロス・ブイトラゴ(26=ニカラグア、同級1位)

7回、ブイトラゴに左アッパーを見舞う京口(撮影・ たえ見朱実)

8回、ブイトラゴにTKO勝ちした京口(撮影・ たえ 見朱実)

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八重樫東、井上尚弥に期待「後は彼がどうしたいか」

1回、ボワイヨ(右)のあごに左フックを決め、ダウンを奪う井上尚弥(撮影・河野匠)

<プロボクシング:WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦>◇30日◇横浜文化体育館


 王者井上尚弥(24=大橋)が「モンスター」の愛称にふさわしい圧勝KO劇で7度目の防衛に成功した。挑戦者の同級6位ヨアン・ボワイヨ(29=フランス)から左フックと左ボディーブロー連発で計4度のダウンを奪って3回1分40秒、レフェリーストップによるTKO勝ちをおさめた。既に同級で対戦相手が不在のため、18年から1階級上のバンタム級に上げ、世界3階級制覇を目指す意向を示した。

 ジムの先輩で前IBF世界ライトフライ級王者八重樫東のコメント。

 「弾みをつけるには良い試合だった、いろんな意味で。後は彼がどうしたいかだと思う」

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田口良一が前日計量クリア 年末大トリ「勝ちたい」

ライトフライ級王座統一戦の計量をパスしガッツポーズのWBA王者田口。右はIBF王者メランド(撮影・野上伸悟)


 31日に東京・大田区総合体育館で開催されるプロボクシングのトリプル世界戦の調印式と前日計量が30日、都内のホテルで開かれた。

 メインイベントのWBA・IBF世界ライトフライ級王座統一戦に臨むWBA王者田口良一(31=ワタナベ)、IBF王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)が出席。計量では田口が規定体重よりも100グラムアンダーとなる48・8キロ、メリントも200グラム下回る48・7キロでクリアした。

 田口は「やっと(飲料水を)飲めてよかったです。あとはエネルギーを回復させたい。炭水化物を多めに食べたいですね」と安堵(あんど)の笑み。ジムの先輩となる元WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志氏が昨年まで務めてきた年末の「大トリ」役を担うことになり「ホントに信じられない。まさか自分が、という思い。ただ選ばれたからにはまっとうして、勝ちたいと思う」と口元を引き締めていた。

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田口良一「楽でいい」IBF王者メリンドは友好的

予備検診を終了し、ミラン・メリンド(右)と握手する田口(撮影・たえ見朱実)


 31日のトリプル世界戦(東京・大田区総合体育館)に臨む6選手が29日、都内のホテルで予備検診に臨んだ。

 メインイベントとなるWBA・IBF世界ライトフライ級王座統一戦に臨むWBA王者田口良一(31=ワタナベ)、IBF世界王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)が受診し、両者とも異常はなかった。

 対面したメリンドから肩を抱かれ、友好的なムードに包まれた田口は「今日みたいな感じが楽でいいですね」と苦笑い。検診では身長167・5センチ、リーチ171センチの田口に対し、メリンドは157・6センチ、リーチ166センチ。身長で10センチ、リーチも5センチほど上回ったWBA王者は「この階級だと150センチ後半から160センチ前半が多いので、気にしていないです」と平常心を貫いた。2年前、フィリピン・セブ島で1度会っているものの「(メリンドは)物静かな感じですね。実際はリングで本当に強いんです」と警戒心を強めていた。

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八重樫東4階級制覇へ「骨格のフレームから変える」

ボクシングジムに通う小学6年の佐藤仁くん(右)にサイン色紙をプレゼントする元世界3階級制覇王者・八重樫


 プロボクシング元世界3階級制覇王者の八重樫東(34=大橋)が14日、埼玉・春日部市の児童養護施設「子供の町」を訪問し、子どもたちを対象とした講演とボクシングの実技を披露した。

 八重樫が交流を持つ同市のアマチュアジム「佐藤ボクシングフィットネスジム」佐藤賢治代表の橋渡しで実現したもので、小、中、高校生の計25人を対象に夢の持ち方などを熱く指南した。

 自らが野球やバスケットボールを経てボクシングに転向し、世界王者に上りつめた経歴を明かし「夢は何度変わってもいい。1つダメになっても別の夢がかなうかもしれないから」と優しい口調で語った。

 講演後には持参したWBCベルトも公開し、グローブを装着し、軽めのボクシング体験にも応じた。もっぱら殴られ役だった八重樫は「子供は体を動かすことが仕事ですから。講演よりも一緒に動く時間が長い方がいい」と気持ちよさそうに汗を流した。

 今年5月にIBF世界ライトフライ級王座から陥落し、先月にはスーパーフライ級での4階級制覇に挑むことを表明したばかり。八重樫は「これまでとは骨格のフレームからボクシングにやり方を変えないといけない。パワーも違うし、根性比べではしのげないと思うので」と意欲的だった。

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多田悦子が判定勝ち 王者江畑佳代子との対戦熱望

<ボクシング:WBO女子アジアパシフィック・ミニフライ級王座決定8回戦>◇10日◇東京・後楽園ホール


 日本人女子の元世界王者対決は、元WBA世界ミニマム級王者多田悦子(36=真正)が制した。

 12年にも対戦した元IBF世界ライトフライ級王者柴田直子(36=ワールド)を相手に3-0で判定勝ちした。

 初回から練習したというカウンターの左ストレートに、ボディーがよく決まった。中盤に右ストレートをもらってのけ反るなど反撃を受けたが、終盤に上下に打ち分けなどで攻勢だった。5年前は王者時代でV8成功に続いて連勝となった。多田は「久しぶりの後楽園ホールで、お客さんの顔がよく見えて、ええでんな」とおどけた。これでWBO世界ランク入りとなり、王者江畑佳代子(41=ワタナベ)に挑戦を熱望。「大先輩と対戦が決まれば、きちんと仕上げていきますので」と、視察した江畑に向かってリングから頭を下げた。

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八重樫東「最後の大勝負」日本人初4階級王者狙う

4階級制覇へ4本指でポーズを決める、左から松本トレーナー、八重樫、大橋会長(撮影・阿部健吾)


 脱・激闘王で4階級制覇へ。ボクシングの元3階級王者八重樫東(34=大橋)が11日に横浜市内のジムで会見し、現役続行を宣言した。5月にIBF世界ライトフライ級王座3度目の防衛戦でメリンド(フィリピン)に1回TKO負け後に進退を熟考。「ボクシングへの情熱が残っている」と気持ちを固めた。「階級を上げることでモチベーションも上がる。最後の大勝負」と選んだ舞台はスーパーフライ級。ミニマム→フライ→ライトフライと制し、今後は2階級上げて日本人初の4階級王者を目指す。

 リミット体重は約2キロ増だが、パワー面の違いは大きい。「最近は打ち合いにいきすぎた。力が違うし、それでは勝てない。修正する」と、激闘王と呼ばれるタフファイト返上を宣言。本来の軽快な足さばきを生かすスタイルに変える。復帰戦に向けて大橋会長は「八重樫の 夢の続きは 年末か」と一句詠み、当人は「ぼちぼちやります」と柔和にこたえた。

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八重樫東が現役続行!階級上げ日本人初4階級V照準

4階級制覇へ4本指でポーズ。左から松本トレーナー、八重樫、大橋会長


 ボクシングの元3階級制覇王者八重樫東(34=大橋)が11日、横浜市内のジムで会見し、日本人初の4階級制覇を目指して現役を続行すると発表した。

 5月にIBF世界ライトフライ級王座3度目の防衛戦でミラン・メリンド(フィリピン)に1回TKO敗北後に進退を悩み抜いた。「いまの自分自身の気持ちと正直に向き合い、納得していない部分があった。いろいろな方に体を大事にした方が良いと引退も勧められたが、自分の将来のことなので一番は自分の気持ち。ボクシングの情熱が残っている」と決断に至った。

 山あり谷ありで3階級を制したボクシング人生だけに、復帰に向けた新たなモチベーションが必要だった。それは日本人初の4階級制覇。これまでミニマム→フライ→ライトフライと2階級上げ、1階級下げ、変則的に世界タイトルを奪取してきたが、今後の照準は2階級上げるスーパーフライ級。「選択肢はそこ。タレントも多い。すてきな階級と」と気持ちを高ぶらせる。先月には米国デビューした同門のWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(24)のV6戦を現地観戦し、ともに対戦経験のあるWBC同級王者シーサケット・ソールンビサイ(タイ)対元4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)のタイトルマッチなども観戦した。盛り上がるスーパーフライ級戦線に参戦することが、何よりのカンフル剤だった。

 今夏には同世代の名王者もリングを去った。内山高志、三浦隆司。得に内山は拓大の先輩で親交厚い。「続けると思っていたのでビックリした。これは僕も辞めた方がいいのかなとも思いました。でも、僕らの代の選手が根こそぎ辞めていく流れがあるからこそ、逆にもう1回やってみようと思った」。ベテランの星として復活を遂げる。それも大きなモチベーション材料となった。

 注目の復帰戦は、早ければ年末。状況を見てもいきなり世界タイトル戦は難しく、世界前哨戦を組むことになりそうだ。「ぼちぼちやりますよ」と柔らかい笑顔で述べたが、しっかりと目標を定め、前人未到の領域に進む。

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八重樫現役続行へ、再びリングへ背中押すものは何か

八重樫東(15年5月1日撮影)

 「激闘王」がリングに帰ってくる。ボクシングの元3階級制覇王者八重樫東(34=大橋)が現役続行に前向きな姿勢をみせた。25日、横浜市内のジムで取材に対応。5月にIBF世界ライトフライ級王座3度目の防衛戦でメリンド(フィリピン)に1回TKO敗北後に進退を悩んできたが、復帰戦に傾いていると明かした。近日中に正式決定し、狙うのは日本初の4階級制覇。スーパーフライ級で再び世界王者を目指す。

 少しがっしりした体つきの八重樫が、心境を隠さずに口にした。「試合をするには覚悟が必要で。その覚悟を作らないといけないですが、(大橋)会長と話し合って決めたい。やりますと言えば、一緒になって戦ってくれると思う」。

 悩み抜いてきた。5月に初回TKO負け後、翌日には練習を再開も、原動力の悔しさが次第に消えた。「モチベーションも薄れて…」。体、家族の心配などが頭をよぎった。「もう1度頑張れるのか疑問を抱いた」。ここ1カ月はグローブもつけていなかった。

 ただ、気持ちはリングへと向かった。「先週からフィジカルをやり始めた」。体を動かす自分がいた。この日はジムが始めるクラウドファンディング企画の発表会見に出席したが、大橋会長からは「出るなら現役を続けないと」と求められた。「心のきっかけを探していた」と心は決まった。

 同会長は「止めるのも私の仕事」としたが、「復帰するなら4階級制覇。一発勝負でもそれしかない」と伝えた。八重樫も視線は同じ。少しがっしりした体は現在約60キロ。ミニマム→フライ→ライトフライと来て、2階級上のスーパーフライ級に照準を合わせ、肉体を作り始めた。

 拓大の先輩の前WBA世界スーパーフェザー級王者内山が近く進退を明らかにする見込みで、「お手本にしてきた。結論を見てから含めて考えたい」とした。正式表明は少し先になるが、「どこまでも挑戦するのが僕のスタイル」と新たな戦いを貫く。【阿部健吾】

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大橋ジム世界戦資金集め支援者募る、練習見学返礼も

左からMakuakeの中山社長、清水、八重樫、大橋会長(撮影・阿部健吾)

 ボクシングの元3階級制覇王者八重樫東(34=大橋)が25日、横浜市内のジムで取材に対応。5月にIBF世界ライトフライ級王座3度目の防衛戦でメリンド(フィリピン)に1回TKO敗北後に進退を悩んできたが、復帰戦に傾いていると明かした。

 八重樫とロンドン五輪銅メダル清水が出席した会見で、大橋ジムの新たな取り組みが発表された。株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディングが運営する「Makuake」で支援者を募り、世界挑戦への資金を集める。お返しとして公開練習の見学やサイン入りグッズのプレゼントなどを行う。目標金額は1000万円で、期間は10月16日まで。大橋会長は「選手を直接応援してもらい、夢を乗せてほしい。ボクシング界では初めての挑戦ですが、参加してもらえれば」と述べた。

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八重樫東が現役続行に前向き 4階級制覇挑戦も

左からMakuakeの中山社長、清水、八重樫、大橋会長

 ボクシングの元3階級制覇王者八重樫東(34=大橋)が現役続行に前向きな姿勢をみせた。

 25日に横浜市内のジムで開かれた、株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディングが運営する「Makuake」での大橋ジムのプロジェクト発表会見に出席。5月21日のIBF世界ライトフライ級王座3度目の防衛戦でミラン・メリンド(フィリピン)に1回TKOで敗れ、進退を考えてきたが、「試合をするには覚悟が必要で。その覚悟を作らないといけないですが、(大橋)会長と話し合って決めたい。やりますと言えば、会長も一緒になって戦ってくれると思う」と胸中を述べた。

 5月の試合直後が翌日から練習に出るなど、悔しさが体を動かしたが、時がたつにつれて「モチベーションが薄れていった」時期もあったという。体、家族の事も考え、自問自答の日々。この1カ月間はグローブもつけず、トレーニングからも離れていた。ようやく気持ちが固まりだしたのは先週からで、筋力トレーングをやり始めたばかり。「いままでのダメージが気になってくる年齢でもありますが、もう1度体を作ってみたいと思って」と心が動いた。

 大橋会長は復帰には慎重な姿勢を見せてきた。本人の意志、体のことも考慮し「止めるのも私の仕事」と述べるが、もし続行するなら「復帰するなら4階級制覇。一発勝負でもそれしかない」と伝えた。八重樫も、「僕のキャリアは挑戦ばかりだったので、最後に会長がそういう挑戦を作っていただけるなら。どこまでも挑戦するのが僕のスタイル」と意欲をみせていた。復帰の場合は、スーパーフライ級での挑戦となりそうだ。

 正式に進退を発表するのはもう少し先にはなりそうだ。拓大の先輩である前WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志が今週中に進退を明らかにする見込みで、「先輩をお手本にしてきて、先輩の背中を見てきたので先輩の結論を見てから自分の気持ちも含めて考えたい」と話した。

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八重樫東を倒したメリンドびっくり「こんな序盤で」

1回、八重樫(手前)から2度目のダウンを奪うメリンド(撮影・浅見桂子)

<プロボクシング:IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇21日◇東京・有明コロシアム

 IBF世界ライトフライ級王者八重樫東(34=大橋)は暫定王者ミラン・メリンド(フィリピン)との統一戦に1回2分45秒TKO負けし、3度目の防衛に失敗した。

 メリンドは圧巻の1回TKO勝ちで、日本人がライトフライ級の主要4団体王座を独占した状況を1日で終わらせた。3度のダウンを奪い、統一戦に完勝した29歳は「八重樫はタフなので、こんなに序盤で終わると思わなかった」と、顔をほころばせた。年齢的にはベテランの部類に入るが「まだまだ自分は成長中だ。強くなることをモチベーションに闘っている」と力強かった。

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八重樫東1回陥落も「限界と思わない」進退明言せず

1回、メリンド(後方)の右ストレートで3度目のダウンを奪われTKO負けする八重樫(撮影・浅見桂子)

<プロボクシング:IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇21日◇有明コロシアム

 IBF世界ライトフライ級王者八重樫東(34=大橋)は暫定王者ミラン・メリンド(フィリピン)との統一戦に1回2分45秒TKO負けし、3度目の防衛に失敗した。

 まさかが2日続いた。世界戦13戦目の八重樫が3つ目の王座を陥落した。それも3度ダウンでの初回TKO。最初は左フック。続いて左アッパー。最後は右ストレートに吹っ飛んだ。前夜に4団体のライトフライ級王座を日本人が独占も“1日天下”に終わった。

 「実力不足。技術の差」。八重樫は素直に完敗を認めた。「左フックの後はうろ覚え。何回か分からなかった」と記憶も飛んだ。いつも腫らす顔はきれいなまま。「こんな早くダメージのない終わり方は…。風を感じる前に、派手に散りました」と苦笑いが続いた。

 最近は1カ月の単身生活で試合に集中し、勝利後に家族をリングに上げてきた。前日は2人の子供の小学校が運動会だった。小6の長男圭太郎君は騎馬戦の大将に障害物競走で1位。「泣いていた。運動会も行けず申し訳ないが、現実の厳しさを感じてもらえれば」。パパの顔になった。

 暫定王者との統一戦に危機感はあった。公開練習で「周りも含めて緊張感を持ち、気を引き締めたい」と陣営にも警報を出していた。実はゴールデンウイーク中にアクシデントもあった。朝練後の体力回復にジムで酸素カプセルに入ると、突然胃痛に襲われた。大橋会長が慌てて救急車を呼んだ。到着前に痛みは収まったが、搬送先の病院で突発性胃けいれんと診断された。翌日から練習できたが、V1戦前は左肩を痛め、V2戦は間隔を空けた。34歳で31戦目で「年ですから」と勤続疲労はある。

 4月に開いたカフェバーの名は「COUNT(カウント)8」。世界戦5敗目と何度も山を越えてきた。「限界とは思わない。ニーズ、奮い立たせるものがあればまた立ち上がる。なければスパッと」。進退は明確にしなかったが、この試合も2度は立った。激闘なき陥落に悔いを感じさせた。【河合香】

 ◆ライトフライ級最短KO 八重樫-メリンド戦のKOタイム、1回2分45秒は同級の世界戦最短。従来の記録は1回2分46秒で、87年3月1日のWBA王座防衛戦で柳明佑(韓国)がエドワルド・ツニョン(パナマ)を倒した。

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八重樫東まさかKO陥落「左フックの後はうろ覚え」

試合に敗れ、観客に一礼する八重樫(撮影・横山健太)

<プロボクシング:IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇21日◇有明コロシアム

 正規王者八重樫東(34=大橋)がまさかの初回TKO負けで陥落した。暫定王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)との王座統一と3度目の防衛をかけた一戦。初回に3度のダウンを喫して2分45秒TKO負けとなった。

 ゴングが鳴ると八重樫は様子をうかがっていたが、まずは左フックに尻もちをついた。立ち上がって反撃しようと前に出たが、左アッパーで2度目のダウン。さらに踏み込んできたメリンドに右ストレートに吹っ飛ぶと立ち上がれなかった。

 「左フックの後はうろ覚え。実力不足。技術の差」と、八重樫は素直に完敗を認めた。ライトフライ級の世界戦では最短の結末。「こんな早く、ダメージのない終わり方は…。風を感じる前に終わってしまって。派手に散りましたね」と苦笑いした。前日には同じライトフライ級で拳がWBO王者になり、4団体を日本人が独占も、最年長八重樫の陥落で1日天下に終わった。

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井上3回TKOでV5、八重樫敗戦/ボクシング詳細

<プロボクシング>◇21日◇有明コロシアム

 WBOスーパーフライ級王者の井上尚弥(大橋)は同級2位のリカルド・ロドリゲス(米国)に3回TKO勝ち。5度目の防衛に成功した。

 IBFライトフライ級王者の八重樫東(大橋)は3度目の防衛戦で、暫定王者ミラン・メリンド(フィリピン)との統一戦に臨み、1回に3度のダウンを奪われまさかのKO負け。3度目の防衛はならなかった。

◆WBO世界スーパーフライ級タイトル戦

井上尚弥(24=大橋、同級王者)3回TKOリカルド・ロドリゲス(27=米国、同級2位)

3回、強烈なパンチでロドリゲス(後方)にTKO勝利しガッツポーズする井上(撮影・浅見桂子)

2回、強烈なパンチをロドリゲス(右)に浴びせる井上(撮影・浅見桂子)

3回、左フックで2回目のダウンを奪う井上(撮影・横山健太)

<2回>途中、井上はサウスポースタイルにチェンジし、左ストレートを相手顔面にヒットさせる

<3回>残り2分23秒、井上は左フックで1度目ダウンを奪う。残り2分01秒、左フックをあごにヒットさせ2度目のダウン。レフェリーストップとなり3回TKO勝ち。5度目の防衛戦に成功した。

◆IBF世界ライトフライ級タイトル戦

八重樫東(34=大橋、同級王者)1回TKOミラン・メリンド(29=フィリピン、暫定王者)

1回、メリンド(手前)からダウンを奪われる八重樫(撮影・浅見桂子)

<1回>残り1分30秒すぎ、八重樫は打ち合いから左フックを食らって1度目のダウン。残り1分、左アッパーをアゴから顔面付近にもらって2度目のダウン。残り23秒すぎ、左ジャブから右ストレートを顔面に受けて3度目のダウン。無念のTKO負けとなった。

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八重樫東、同級史上最短1回TKO負け 防衛失敗

1回、メリンド(手前)からダウンを奪われる八重樫(撮影・浅見桂子)

<プロボクシング:IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇21日◇有明コロシアム

 IBF世界ライトフライ級王者の八重樫東(34=大橋)が、挑戦者の暫定王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)に1回TKOで敗れ3度目の防衛に失敗した。

 2分45秒は同級の世界タイトル戦の最短KOタイムで、柳明佑(韓国)が87年3月、WBA王座防衛戦でエドワルド・ツニョン(パナマ)を2分46秒で倒した1987年3月1日の記録を1秒上回り、30年ぶりに更新する結果となった。

 1回、相手の出方をうかがう八重樫だったが、残り1分26秒で左フックをもらい最初のダウンを奪われる。さらに残り1分、左アッパーで2度目のダウン。残り23秒で3度目のダウンを食らい、まさかの敗戦となった。

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八重樫、当日計量パス「あとは試合やるだけ」と集中

IBFルールの当日計量をパスした正規王者の八重樫(左)と暫定王者のメリンド

 プロボクシングIBF世界ライトフライ級王者の八重樫東(34=大橋)が21日の3度目の防衛戦(東京・有明コロシアム)に備え、同日朝に都内で当日計量に臨んだ。

 10ポンド(約4・5キロ)以上増量してはならないというIBFルールがあり、ライトフライ級のリミット48・9キロから53・4キロ程度が目安。八重樫は52・7キロ、挑戦者となる暫定王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)は51・8キロと規定内のウエートでパスした。

 八重樫は「増量の数値はあまり意識していなかった。あとは試合をやるだけです」と集中力を研ぎ澄ませていた。

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八重樫東、恒例の単身生活「体調ベストで状態いい」

計量を終え笑顔を見せる八重樫(撮影・横山健太)

 今日21日に東京・有明コロシアムで開催されるダブル世界戦(日刊スポーツ新聞社後援)の前日計量が20日に同会場で行われ、統一戦となるIBF世界ライトフライ級王者八重樫東(34)が計量を無事に終えた。

 4月21日から家族と離れ、恒例の単身生活に入って集中してきた八重樫は「体調はベストで状態はいい。相手からはサイズもオーラも感じない。勇気を与えるような戦いをしたい」と落ち着いた表情で話した。13、14年に保持したフライ級に続く2度目のV3戦で今回は王座統一戦。「世界のトップレベルが相手。集中したい。あとは試合を見てもらえれば。とにかく勝てばいい」。テレビのインタビューにだけ答え、あとは関係者にコメントを残して引き揚げた。

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八重樫に落ち着き「相手からはオーラも感じない」

調印式後、ファイティングポーズで写真に納まる王者八重樫(左)と挑戦者のメリンド(撮影・鈴木みどり)

 ボクシングの21日のダブル世界戦の前日計量が、20日に都内の試合会場となる有明コロシアムで行われた。IBF世界ライトフライ級は、正規王者八重樫東(34=大橋)と暫定王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)とも、リミットより100グラム少ない48・8キロで一発クリアした。

 計量を終えた八重樫は笑みも見せながら、まず水を口にした。「体調はベストで状態はいい。相手からはサイズもオーラも感じない。勇気を与えるような戦いをしたい」と落ち着いた表情で話した。

 3階級目でフライ級につぐ2度目のV3戦だが、今回は王座統一戦となる。テレビのインタビューだけに「世界のトップレベルの相手。集中に入っているので。あとは試合を見てもらえれば。とにかく勝てばいい」と答えて報道陣の取材は受けず。最後まで気を抜かない姿勢を示した。

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八重樫東、34歳にも「数字の上の話、衰えない」

調印式後、ファイティングポーズの王者八重樫(左)と挑戦者のメリンド(撮影・鈴木みどり)

 IBF世界ライトフライ級王者の八重樫東(34=大橋)は落ち着いた表情で調印式に臨んだ。

 日本勢ではこの2日間6試合中で最年長の34歳。「数字の上の話。体は衰えたと思っていないし、フィジカルは落ちていない」と胸を張った。3階級目で3度目の防衛戦となる。「勝ったり負けたりのキャリア。立ち上がる姿や、1回落ちてももう1度立ち上がっていけるんだと感じてくれる試合をしたい」。王座統一戦となるがグローブはチャンピオンカラーの赤。ベルトを渡すつもりはない。

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八重樫東、「激闘王」こだわらず「いろんなプラン」

調印式後、ファイティングポーズで写真に納まる王者八重樫(左)と挑戦者のメリンド(撮影・鈴木みどり)

 ボクシングのダブル世界戦(21日、有明コロシアム)の調印式が19日、都内で行われ、IBF世界ライトフライ級タイトル戦に臨む王者八重樫東(34=大橋)と対戦相手の同級暫定王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)が出席した。

 3度目の防衛戦に臨む八重樫は、「いろんなプランを用意してきた。そのなかでベストな選択をしたい」と準備の万全さをアピール。激しい打ち合いを持ち味とし「激闘王」と呼ばれるが、こだわらない戦い方を示唆した。

 12年のWBA、WBC世界ミニマム級王座統一戦と14年のWBC世界フライ級タイトル戦で2度の世界王者陥落を経験しながら、現在は3階級制覇王者としてベルトを巻く。浮き沈みが激しいボクシング人生と重ね、「何度も立ち上がる姿を見て、落ちても上がっていけるということを感じてほしい」と続けた。

 メリンドは八重樫を「素晴らしいボクサー」と尊敬の意を表し、「八重樫の母国日本で世界戦ができることはうれしい」と笑顔を見せた。「持ちうる限り全てのスキルを見せられる試合にしたい」と戦略面での自信を口にした。

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