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田口良一、現役続行表明「あれで終わっていいのか」

現役続行を表明した田口良一(中央)と渡辺均会長(左)、梅津宏治トレーナー


前WBA&IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)が20日、都内のジムで現役続行を表明した。

5月にヘッキー・ブドラー(30=南アフリカ)に敗れて王座を陥落したが、再戦で雪辱を目標に掲げた。陣営は王座奪回後はフライ級に上げて、2階級制覇を目指すプランも明かした。

ブドラー戦では日本人3人目の統一王者で初防衛に、WBA王座は日本歴代6位に並ぶV8を逃した。「いい引き際」と、家族、友人、先輩の元世界王者内山高志氏らに1度は引退すると伝えた。大半から続行を希望されたが、以前から考えていた飲食店経営の準備にとりかかろうとしていた。

3週間後に体を動かし始めると、悔しさが湧いてきた。「心身ともうまくいかなかった。不完全燃焼でふに落ちない。あれで終わっていいのか」という気持ちが強くなった。「とにかくブドラーにリベンジしたい」と6月中旬には現役続行を決断した。渡辺会長も「オプションもあるのでできると思う」と、即再戦への交渉に入る。

減量苦もあるため、フライ級も視野に入れている。同級では24日にWBO王者木村と3階級制覇を目指す田中が日本人対決する。田口と田中の王座統一戦が注目されていた時期もある。渡辺会長は「勝者とやれるようなら面白い」と話す。

再出発へ「心機一転で変化をつけ、一からスタートしたい」と話す。そこで元日本王者の梅津トレーナーと練習していくことにした。入門時の洪トレーナーと同じ門下生で気心は知れている。9年間ついていた石原トレーナーもサポートしていく。1週間前から本格ジムワークを始め、ブドラー対策にも取り組んでいる。田口は「まだ伸びシロがあり、さらに強くなっていく」と再び世界の舞台を目指す。

現役続行を表明した田口良一(中央)と渡辺均会長(左)、梅津宏治トレーナー

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田口良一の再戦準備続行へ渡辺会長「交渉する」

ブドラー戦に敗れた田口良一


 20日に王座陥落したボクシング前WBA・IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)の師匠、渡辺均会長(68)は21日、都内の所属ジムで新王者ヘッキー・ブドラー(30=南アフリカ)陣営と再戦に向けた協議する方針を示した。

 「田口の今後は白紙です」と前置きした上で「ブドラー陣営とちゃんと交渉だけはします。向こうの陣営との双方の意思だけは確認しておきます」と明かした。田口自身は進退について明らかにしていないものの、渡辺会長は「田口には、もう少しちゃんとやってあげたい気持ちがある。昨日は動きも良くなかったし」と“親心”をみせていた。

 田口は20日、日本人初の2団体統一防衛戦に臨んだものの、ブドラーに1ポイント差の判定負けを喫していた。

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京口紘人が統一戦を希望「組んでもらいたい」

2度目の防衛成功から一夜明け、ジムで会見に臨んだIBF世界ミニマム級王者京口紘人(中央)左は渡辺会長、右は井上トレーナー


 20日に2度目の防衛に成功したボクシグIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)が一夜明けた21日、都内の所属ジムで会見に臨んだ。3回に人生初のダウンを喫しながらも、挑戦者のIBFライトフライ級10位ビンス・パラス(19=フィリピン)に3-0の判定勝ち。年内は9月、順調に勝てば年末と予定されており「(団体)統一戦をマスコミの方に取り上げてもらっていて、具体的な話があれば組んでもらいたい」と統一王者への意欲を示した。

 今月13日にはフィリピンでIBFミニマム級指名挑戦者決定戦が開催され、同級3位マーク・アンソニー・バリガ(24=フィリピン)が勝利。渡辺均会長(68)は「IBFの指名の状況を確認したい」とバリガとのV3戦になる可能性を示唆。さらにWBO同級王者山中竜也(真正)の名前を挙げ「年末には統一戦をやりたい」と説明した。

 京口は将来的に階級を上げたい意向を持ち「減量のことを考えれば、ライトフライ級にいずれは殴り込みたいです」と含みを残した。また王座陥落したジムの先輩、前WBA・IBF世界ライトフライ級統一王者田口良一(31)に向け「またベストコンディションでリベンジしてほしい」とエールを送りながら現役続行を期待していた。

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田口良一1点に泣く「詰め切れなかった自分がダメ」

12回、挑戦者ブドラー(左)に左フックでダウンを見舞う田口(撮影・野上伸悟)

<プロボクシング:WBA、IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇20日◇東京・大田区総合体育館


 WBA&IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)が、日本人初の偉業に失敗した。挑戦者ブドラー(南アフリカ)にペースを握られ、最終12回にダウンを奪うも、1ポイント差の0-3で判定負け。日本人3人目の統一王者で初の防衛戦だったが、WBAは日本歴代6位に並ぶV8も逃した。今後は時間をおいて方向を見極める。

 最終12回に田口の左フックがアゴに命中した。ブドラーはダウンもレフェリーはスリップと判断。採点集計中にダウンと訂正されたが、ジャッジ3者とも1ポイント差だった。試合中ダウンなら逆転得たか。田口は「もう1回ダウンまで詰め切れなかった。自分がダメ。受け入れます」と負けを認めた。

 4回にはボディー攻撃にコーナーへ追い込まれた。サイドの動き、ワンツーに続くジャブや右クロス、スタミナ。予想通りで対策していたが「ペースを取られた。うまく強い実力者だった」。WABミニマム級5度防衛から2階級制覇のキャリアを崩せなかった。

 日本人では井岡、高山に次ぐ2団体統一王者も、過去2人はすぐに王座の1つを返上した。田口は初の偉業への挑戦で、応援団も倍増の1300人が駆けつけた。石原トレーナーは「過去最悪の入りで足が動かなかった。重圧からか、気持ちがつくれていなかった」と、逆に負担になったかもしれない。

 前日にジャッジ構成で紛糾した。1人がブドラーと同じ南アフリカ人で、夜に残る2人のうち1人が日本人に変更された。構成はプロモーターのジムに最初に伝えられていた。直前に気づくなど、長期防衛から陣営に気の緩みがあったともいえそうだ。

 ブドラーは日本で再戦も歓迎した。田口は「応援に応える結果を出せず悔しい。あとは何も考えていない」。陣営は階級アップなどのプランもあるが、何より田口が再び気持ちをつくれるか。進退を含めじっくり考えることになる。【河合香】

 ◆田口良一(たぐち・りょういち)1986年(昭61)12月1日、東京都大田区生まれ。04年にワタナベジムに入門してアマ2戦2勝(2KO)。06年プロデビューで1回KO勝ち。ライトフライ級で07年全日本新人王。13年4月に再挑戦で日本同級王座獲得。同年8月に井上に判定負けで初防衛失敗。14年12月にWBA世界同級王座獲得。17年12月にIBFと2団体同級王座統一。167・5センチの右ボクサーファイター。

ファンに謝罪するように手を合わせ、リングを降りる田口(撮影・横山健太)

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2階級制覇のブドラー、初防衛戦「相手は田口でも」

4回、田口にパンチを浴びるせ挑戦者ブドラー(右)(撮影・野上伸悟)

<プロボクシング:WBA、IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇20日◇東京・大田区総合体育館


 2階級制覇に成功した挑戦者ブドラー(南アフリカ)は先行逃げ切りの作戦が的中した。

 立ち上がりから積極的に攻め5回までに大きくリード。最終12回にはまさかのダウンも喫したが「とてもホットな戦いに勝ててうれしい。すごく公平なジャッジだった」と傷だらけの顔をくしゃくしゃにして喜んだ。オプション契約で初防衛戦は日本で戦う。「相手は田口でもいい。でも、1回打ちのめした相手は2回目も打ちのめします」と自信満々で言った。

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田口「打ち勝つ」倍増1300人大応援団に勝利を

WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチの計量をクリアし、ポーズをとる王者田口(撮影・野上伸悟)


 WBA&IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)が、大応援団の後押しで日本人初の偉業を果たす。19日は大田区総合体育館で前日計量があり、挑戦者のブドラー(南アフリカ)ともリミットの48・9キロでパスした。国内で2団体統一王者の初防衛へ、約1300人の大応援団が駆けつける。

 田口が用意した入場券は当初100枚増の800枚だった。14年の初挑戦時の約200人から4倍増だ。毎回お礼の一筆を入れて発送する。応援の輪が少しずつ広がってここまできた。

 さらに今回はボクシング好きの教育関係会社社長と知り合い、「ありがたいことに」と500枚の大口が加わった。一気に前回からほぼ倍増の応援団だ。先輩世界王者内山氏は会社員経験もあって営業力があった。渡辺会長は「田口も内山並みですごい」と驚いた。

 異例の日中ゴングも観客のために決めた。テレビ中継枠は2つの選択肢があり、もう1つは19日の土曜日夕方。「見に来てもらいやすいと思って」と、慣れない日曜日の日中を即決した。

 田口は入れ墨の多い相手に「間違いなく痛みに強い」と軽口をたたく王者の余裕もあった。「ジャブで先手をとり、正々堂々激しく打ち合って勝つ」と約束し、大声援に応えるつもりだ。【河合香】

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王者田口陣営抗議にジャッジを日本人変更で決着

WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチの調印式、計量を終えポーズをとる王者田口(右)と挑戦者ブドラー(撮影・野上伸悟)


 WBA&IBF世界ライトフライ級タイトル戦のジャッジが、王者田口陣営がクレームで変更された。20日の2団体王座防衛戦の調印式が19日に都内であったが、ジャッジ1人が挑戦者のブドラーと同じ南アフリカ人と発表された。残り2人は米国人でIBF世界ミニマム級と同じメンバー。これにプロモーターでもあるワタナベジムの渡辺会長が激高して、変更を要求した。

 ワタナベジムには数日前に、IBFからレフェリーと立会人を含むオフィシャルのリストが届いた。前回は2団体とも別メンバーから調整したため、ジムは「WBAと調整したのか」とメールで問い合わせた。返事は2日前で、今回はIBFに一任するというものだった。渡辺会長は「こちらにミスもあるが、公平ではない。選手がかわいそう」とジャッジ交代を訴えた。田口も「気になる。納得がいかない。できれば日本も入れずに中立でやってほしい」と話していた。

 世界戦のジャッジは中立国が多いが、そうでなければいけないルールはない。IBFはこだわりが少なく、日本人の世界戦で日本人ジャッジ起用も多い。WBA立会人でもある日本ボクシングコミッション安河内事務局長は「不公平ではないが、好ましくない印象を与える」と、IBF立会人のケイルティー氏と協議した。

 その結果、ミニマム級戦の米国人レフェリーが南アフリカ人に代わってジャッジを務めるか、残り2人のジャッジのうち1人を日本人に交代させるる案が提案された。当日までに調整することになった。

 調印式は正午からだったが、夜遅くになって結局はジャッジが変更された。メキシコ人ジャッジを日本の中村氏に交代させ、両選手出身国から各1人と米国人1人による構成になった。ジムの最終確認が曖昧だったためにすったもんだした。要望は通ったものの、決戦前にみそを付けてしまった。

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京口紘人「KOを」地元大阪凱旋へ最軽量級最強示す

IBF世界ミニマム級級タイトルマッチの調印式を終えポーズをとる王者京口(左)と挑戦者パラス(撮影・野上伸悟)


 プロボクシングIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)が「最軽量級最強」の存在感をアピールする。20日に東京・大田区総合体育館でIBF世界ライトフライ級10位ビンス・パラス(19=フィリピン)との2度目の防衛戦に臨む京口は19日、会場で開かれた前日計量に出席。挑戦者パラスとともに47・6キロのリミットでパスした。

 今回、京口の防衛戦はTBSで生中継されない。ダブル世界戦のメインとなるWBA・IBF世界ライトフライ級王者田口良一(ワタナベ)がKO決着した場合に録画での放送は予定されているが、関東ローカルのために出身地の大阪では試合をチェックできない。京口は「(試合は)映らないの、というのは大きいですね。来られない人も多いので。でも仕方ないことかなと。欲を出せば…ですけど」と苦笑いを浮かべた。

 将来的には、地元大阪での防衛戦も視野にいれている。「こっち(東京)で防衛戦すると、見に来てくれる人はわずか。より一層、凱旋(がいせん)して大阪の人に来てもらう気持ちは強い」と将来的な希望も口にした。試合の生中継、大阪凱旋(がいせん)試合…すべては勝ち続け、世界王者としての存在感と知名度がアップすれば実現すること。「階級関係なしに迫力ある試合をみせたい。前回よりももっといいKOをみせられたら」とミニマム級最強を証明する構えだ。

ダブル世界戦の調印式を終えポーズをとる左からWBA・IBF世界ライトフライ級挑戦者のブドラー、王者田口、田口のベルトを触るIBF世界ミニマム級王者京口、挑戦者パラス(撮影・野上伸悟)
IBF世界ミニマム級級タイトルマッチの計量をパスし終えポーズをとる王者京口(撮影・野上伸悟)

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田口陣営異議…ジャッジが挑戦者と同じ南アフリカ人

WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチの調印式、計量を終えポーズをとる王者田口(右)と挑戦者ブドラー(撮影・野上伸悟)


 20日のダブル世界戦の調印式が19日に都内であったが、WBA&IBF世界ライトフライ級タイトルマッチのジャッジ構成に王者田口陣営が異議を唱えた。1人が挑戦者のブドラーと同じ南アフリカ人だったため。残り2人は米国人で、IBF世界ミニマム級と同じメンバーだった。

 プロモーターのワタナベジムには、数日前にIBFからレフェリーと立会人を含むオフィシャルのリストが届いた。前回は2団体とも別メンバーから調整したために、ジムは「WBAと調整したのか」とメールで問い合わせた。

 WBAの返事は2日前で、今回はIBFに一任するというものだった。渡辺会長は「こちらにミスもあるが、公平ではない。選手がかわいそう」とジャッジ交代を訴えた。田口も「気になる。納得がいかない。中立でやってほしい」と話した。

 WBA立会人でもある日本ボクシングコミッションの安河内事務局長は「アンフェアではないが、好ましくない印象を与える」と、IBF立会人のケイルティー氏と協議した。その結果、ミニマム級戦の米国人レフェリーが南アフリカ人に代わってジャッジを務めるか、残り2人のジャッジのうち1人を日本人に交代させる案が提案された。試合当日までに調整することになった。

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田口良一、初の2団体王座防衛へ「気合で」計量パス

WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチの調印式を終えポーズをとる王者田口(右)と挑戦者ブドラー(撮影・野上伸悟)


 20日に開催されるプロボクシングのダブル世界戦の調印式と前日計量が、19日に試合会場となる大田区総合体育館で行われた。

 WBA&IBF世界ライトフライ級タイトルマッチは、王者田口良一(31=ワタナベ)とIBF6位ヘッキー・ブドラー(30=南アフリカ)ともリミットの48・9キロで一発クリアした。

 最近は世界戦でも体重超過が多く、問題視されている。田口は前日から何も食べていないが「直前はきつかったが、気合で絶対落とそうと思った。ぎりぎりでパンツを脱ぐも嫌ですから。向こうもリミットを作ってきてくれてうれしい」と笑みを見せた。

 上半身に入れ墨を入れたブドラーの裸を初めて見たが「すごいタトゥー。痛みには間違いなく強い」と笑わせた。公開練習では左構えも見せた。「絶対右。かく乱でしょう。気にしない」と話し、試合のカギには「動きを封じたいし、先手をとりたい」とジャブを挙げた。

 日本人としては史上初となる2団体王座の初防衛がかかる。「厳しい試合になるかもしれないが、正々堂々と激しい打ち合いをしたい。盛り上がる試合をして、自分が勝つ」と言い切った。

WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチの調印式、計量を終えポーズをとる王者田口(右)と挑戦者ブドラー(撮影・野上伸悟)

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田口「勝つのは自分です」京口「迫力がある試合を」

ダブル世界戦の調印式を終えポーズをとるWBA・IBF世界ライトフライ級王者田口(左)とIBF世界ミニマム級王者京口(撮影・野上伸悟)


 20日に開催されるプロボクシングのダブル世界戦(東京・大田区総合体育館)の前日計量は19日、会場内で開かれた。WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチに臨む統一王者田口良一(31=ワタナベ)、挑戦者のIBF世界同級6位ヘッキー・ブドラー(30=南アフリカ)はともにリミット48・9キロでクリア。IBF世界ミニマム級タイトルマッチに臨む王者京口紘人(24=ワタナベ)、挑戦者のIBF世界ライトフライ級10位ビンス・パラス(19=フィリピン)も、ともに47・6キロのリミットでパスした。

 計量に先駆けて開かれた調印式で、WBAは8度目、IBFは初の防衛戦となる田口は「史上初(の2団体統一防衛戦)なのでうれしさを感じます。厳しい試合になると思いますが、勝つのは自分です」とキッパリと言い切った。また2度目の防衛戦となる京口は「前回から5カ月も試合が空いたので早く試合をしたい。KO率が高い者同士の対戦なので、階級に関係ない迫力がある試合をみせたい」と自信をのぞかせていた。

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田口良一、トレンチコートでスタイリッシュに勝つ

ポーズを決めるWBA・IBF世界ライトフライ級王者の田口(右)と挑戦者のブドラー(撮影・滝沢徹郎)


 WBA&IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)が「謙虚な王様」としてリングに上がる。20日のダブル世界戦の予備検診が18日に都内であり、4選手とも異常はなかった。田口は今回好きな青色のガウンの背に「THE HUMILITY KING」と入れた。

 前回からガウンはデザイナーに頼み、5つの候補から選んだ。トレンチコートスタイルで文字は白でKを反転させた。シューズも同じ文字入りで、制作者は「ミリタリーをヒントにスタイリッシュに。リングインまで戦う闘志が持続するように願った」と話す。

 田口は「着る時間は短いがいいものができた」と喜んだ。身長差8センチなど体格優位が数字で示されたが「そこで勝負するわけではない。ベテランの域になって落ち着いている」と余裕があった。入場ではおごらずにNO・1王者をアピールし、リングで実証する。

田口のトレンチコート風ガウン

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田口、王者でも青グラブ変えず「試合楽しみに」


 ダブル世界戦の予備検診が18日に都内で行われ、4選手とも異常はなかった。WBA、IBF世界ライトフライ級タイトルマッチは、王者田口良一(31=ワタナベ)が身長167・5センチで8センチ、リーチは170センチで3・5センチ、IBF世界同級6位ヘッキー・ブドラー(30=南アフリカ)を上回った。ブドラーは2階級制覇を狙うが、WBA世界ミニマム級からの昇級とあって、体格の違いが数字に表れた。

 田口はデータで優位にも「そこで勝負するわけではないので気にしない」と落ち着いた表情で話した。今回がプロ32戦目。「30戦を超えて、ベテランの域になった。だいぶ慣れたと思っている」と自らも余裕を口にした。

 今回入場時のガウンは青で、裾が長いトレンチコートスタイルと気分を変えた。著名なデザイナーによる5つの候補から選んだ。トランクスは普段の青から黒に変えたが、グローブも青。青は好きな色で王者になっても変えていない。「いい状態でリングに上がれそうなので、試合を楽しみしてください」と笑みを見せた。試合は20日に東京・大田区総合体育館でゴングとなる。

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京口に王者の風格 挑戦者に「教えてあげようかな」


 プロボクシングIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)が肉体的な成長ぶりを証明した。

 20日に東京・大田区総合体育館での2度目の防衛戦を控え、18日には都内で挑戦者のIBF世界ライトフライ級10位ビンス・パラス(19=フィリピン)とともに予備検診に臨んだ。胸囲が初防衛戦だった昨年大みそかのブイトラゴ戦と比較し、3センチアップの93センチとなった。京口は「特別なフィジカルトレをしてきたわけではないけれど数値的も成長している」と満足顔。筋肉量が増えているにもかかわらず、減量は順調で「前回の計量前日は2・0キロでしたが、今回はあと1・8キロです。減量は大変ですけれど、プロなので。当日にベストに持っていけるようにしたい」と口調を強めた。

 初対面した挑戦者よりも5歳年上となる。自らが世界王者であることも踏まえ「決して油断ではないですが、教えてあげようかなと。王者であり、年上なので受けて立つつもり。自分にとって良いキャリアになるはず」とチャンピオンらしい風格を漂わせていた。

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京口の相手パラス、パッキャオ助言胸に王座奪取狙う

公開練習で精力的なジムワークを披露したIBF世界ライトフライ級10位パラス


 プロボクシングIBF世界ライトフライ級10位ビンス・パラス(19=フィリピン)が母国の偉大な王者のアドバイスを胸に王座奪取を狙う。20日、東京・大田区総合体育館でIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)に挑戦するパラスは17日、都内のワタナベジムで練習を公開。元6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)から支援を受けてきたパラスは「フットワーク、耐久性のアドバイスをもらった。勇敢に、頭を使って戦えとも言われてきた」と助言を生かしたファイトをみせる意気込みを示した。

 13勝無敗の挑戦者は、幼少時代に近所に住んでいたパッキャオと出会った。病気だった父ビセンテさん(09年4月に他界)の治療費、ボクシングを続ける上での費用などの援助を受けてきたという。パラスは「素晴らしい人。父を助けてくれましたし、パッキャオのサポートはボクシング人生で大きなものでした。必ず助言をくれる。謙虚であれ、神を信じて、とよく言われる」と明かした。19歳でつかんだ世界初挑戦。「すごく幸せなこと。全勝同士の対決だけれど、日曜日の試合では、より強い方が勝つことになるでしょう」と自信をのぞかせていた。

IBF世界ミニマム級王者京口への挑戦に向け、セコンド陣とともに勝利を誓ったIBF世界ライトフライ級10位パラス(中央)

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田口の挑戦者はポパイ印の曲者、会見前逆構えミット

左腕に刻んだポパイのタトゥーを指さす元WBA世界ミニマム級王者ブドラー


 2階級制覇を狙うIBF世界ライトフライ級6位ヘッキー・ブドラー(29=南アフリカ)が16日、都内で練習を公開した。

 20日に東京・大田区総合体育館で、WBA&IBFの2団体王者田口良一(ワタナベ)に挑戦する。通常は会見をして練習公開となるが、ブドラーは予定の1時間前にジムに到着し、会見の前に動きだした。

 ワタナベジム関係者には「練習を見るな」と言って外へ追い出した。練習はシャドーにバッグとミット打ちを約40分こなし、会見が設定された時間には練習を終えた。ミットでは本来の右でなく左構えで「元々はサウスポーだった」と説明したが、王者陣営をけむに巻こうととしたようだ。

 ブドラーは前回田口が勝ったIBF王者メリンド(フィリピン)に1-2で判定負けしていた。微妙な判定に抗議したことで、今回指名挑戦となった。「あの試合は勝っていた。田口はベストファイターで厳しい試合になるだろうが、自信がなければ試合しない」。5度防衛したWBA世界ミニマム級に続くベルトを確信していた。 ネイザン・トレーナーは「田口は後半強い。後半集中できるように300回のスパーをこなしてきた」。ブドラーは左腕にはポパイの入れ墨があり「すし屋でもホウレンソウを頼んだ」と笑ってパワーを誇示した。

 田口陣営の石原トレーナーは左構えにも「かく乱したいんでしょうが、想定している。田口はスイッチの相手にも勝ってきている。打ってサイドに動きスタイルは変わりないと思う」とあわてることはなかった。

元WBA世界ミニマム級王者ブドラーが左腕に刻んだポパイのタトゥー
公開練習でミット打ちする元WBA世界ミニマム級王者ブドラー

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王者京口防衛戦へ「スタバ・ルーティン」で精神統一

ロープを使い練習をする京口紘人(撮影・鈴木正人)


 プロボクシングIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)が「スタバ・ルーティン」で精神統一し、5月20日の2度目の防衛戦(東京・大田区総合体育館)の準備を整えた。IBF世界ライトフライ級10位ビンス・パラス(19=フィリピン)とのV2戦に向け、15日に都内の所属ジムで練習を公開。練習パートナーとなるホブ・ソラノ・サラザーロ(43=メキシコ)らと計120回のスパーリングを消化してきた京口は「KOで倒すのが1番いい」と自信をのぞかせた。

 今回のパラス戦に備え、練習前の1時間、ジム近くの「スターバックスコーヒー」に立ち寄り、コーヒー(ブラック)とシュガードーナツを味わってきたという。試合1週間前からは減量のために控えているが「食べた後の練習が結構、動くことができる。家にいてもしんどいし、コーヒーも飲むと気持ちが落ち着く」とルーティンとして続けてきたという。静かな店内でスマホをいじりながらリラックス。精神的な余裕を生み、より効果的なジムワークができたようだ。

 シュガードーナツの摂取で心配されるのが減量だが、既に練習終了時で49・3キロ。リミット(47・6キロ)まで2キロ以内となっている。渡辺均会長は「私が心配性なので、いつも体重のことを言っています。体調は万全です」と太鼓判。京口の調整に手応えを感じている井上孝志トレーナーも「(パラスと)ボディーパンチャー同士の戦いになると思います。しっかりぶっ倒してくれるはず」と楽しみな様子だった。

ミット打ちをする京口紘人(撮影・鈴木正人)

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田口良一へ早期決着指令、京口V2戦もTV中継して

内山高志氏(右)と握手を交わす田口(撮影・横山健太)


 ボクシングWBA、IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)が、前半KO防衛を厳命された。20日の挑戦者ブドラー(南アフリカ)との防衛戦を控え、14日に都内のジムで練習を公開した。渡辺会長らの陣営に加え、先輩の元世界王者内山氏からも早期決着指令を受けた。

 試合のキャッチコピーは「歴史を作る」。WBAは日本6位タイ8度目、IBFは初防衛戦だが、2団体統一王座防衛なら日本人初となる。田口も「史上初はうれしい。なんとしても勝ちたい」と意欲を示した。

 そこへ渡辺会長は「6回KO」を要求した。セミはIBF世界ミニマム級王者京口のV2戦だが、テレビ中継は田口の試合から1時間。「早く終われば京口も放送できる」という理由だ。京口につく井上トレーナーも当然同調した。

 さらに田口につく石原トレーナーも「次に集中したいので巻きでお願い」と要望した。世界戦後にもWBOアジア太平洋ライト級王者荒川のV2戦があるため。トドメはテレビ解説の内山氏で「おれの仕事を早く終わらせてくれ」。田口は「頑張るけど、焦らず自分のペースで。先に謝っておく。後半KOできれば」と重圧に苦笑しきりだった。【河合香】

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田口良一へ渡辺均会長がKO指令「6回には倒して」

ファイティングポーズで写真に納まる田口(中央)。左は石原トレーナー、右は渡辺会長(撮影・横山健太)


 プロボクシングWBA・IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)が日本人初となる2団体統一防衛戦に向け、師匠からKO指令を受けた。

 20日に東京・大田区総合体育館でWBA同級7位、IBF同級6位のヘッキー・ブドラー(29=南アフリカ)との防衛戦(WBA8度目、IBF初防衛)に備え、14日に都内の所属ジムで練習を公開。渡辺均会長から「できれば6回ぐらいには倒してほしい」と2戦ぶりのKO勝ちを要望された。

 試合はTBSで午後2時から生中継される。早期KO勝利ならば、ダブル世界戦として先にリングに立つIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)の2度目の防衛戦も放送時間内に組み込まれる可能性がある。同会長は「京口の試合も放送してほしいからね」と意図を明かした。また田口を担当する石原トレーナーからも「6回ぐらいで勝ってくれれば」と大きな期待を寄せられた。

 また歴代3位の11度防衛を誇る元WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志氏からも激励を受けた。現役時代には「KOダイナマイト」と呼ばれたジムの先輩からも「ぜひKOしてほしい」と声を掛けられた。師匠、トレーナー、加えてジムの偉大な先輩からKO指令をもらった田口は「大変ですね」と苦笑い。それでも国内で初めてとなる2本の世界ベルトを懸けた防衛戦となるため「史上初というのがうれしい。KOチャンスはあると思うので、仕留められたらいいと思う」と気持ちを高ぶらせた。

ミット打ちでごう音を響かせる田口(撮影・横山健太)

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王者田口挑戦のブドラー来日「ロマチェンコ参考」

20日にWBA・IBF世界ライトフライ級王者田口に挑戦するために来日したブドラー


 ロマチェンコ流で勝つ!? 20日に東京・大田区総合体育館でWBA・IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)に挑戦するIBF同級6位ヘッキー・ブドラー(29=南アフリカ)が13日、来日した。

 5度の防衛に成功した元WBA世界ミニマム級スーパー王者は長距離移動でリナレス-ロマチェンコ戦をチェックできなかったことを残念がり「ロマチェンコが好き。彼の頭の動かし方などはベストで参考にしている。後で試合動画を見たい」と研究熱心な姿勢をみせた。

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挑戦者ブドラー「ロマチェンコ流」で2階級制覇狙う

20日にWBA・IBF世界ライトフライ級王者田口に挑戦するために来日したブドラー


 プロボクシングのIBF世界ライトフライ級6位、WBA世界同級7位ヘッキー・ブドラー(29=南アフリカ)が「ロマチェンコ流」で世界2階級制覇を狙う。

 20日に東京・大田区総合体育館で、WBA・IBF世界同級統一王者田口良一(31=ワタナベ)に挑戦するブドラーは13日、母国からドバイ経由で来日。「飛行機での移動で疲れはあるけれど、良い試合ができると思うよ」とリラックスした表情をみせた。

 5度の防衛に成功した元WBA世界ミニマム級スーパー王者は「田口はこの階級でベストな選手。これまでで1番厳しい試合になるだろう。田口よりもハードに戦いたい」と気合十分。長距離移動の影響で、米国時間12日に開催されたWBA世界ライト級タイトルマッチ(リナレス-ロマチェンコ戦)は動画でチェックできていないものの「ロマチェンコが好きで頭の動かし方などは今のボクサーの中でベストなので参考にしている。あとで試合もユーチューブでチェックしたい」と待ち切れない様子だ。

 昨年9月、当時のIBF世界同級王者ミラン・メリンド(フィリピン)に微妙な判定で敗れ、今回はIBF指令で指名挑戦者となったブドラー。同年12月にメリンドに勝った田口が2団体統一王者になったことで、2つのベルトに同時挑戦できるチャンスを得た。「これにチェレンジできることは光栄なことだ」とテンションを高く保っていた。

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田口良一は週休2日 20日統一戦へ万全期す

田口良一(2018年4月4日撮影)


 ボクシングWBA&IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)が9日、都内のジムで8回のスパーリングをこなした。

 20日の大田区総合体育館での日本人初の統一王座防衛へ調整は最終段階。2日には最長10回をこなし「前回の方がよかった。疲労もある」と前日は休み今回スパーは12日で打ち上げる。30歳を過ぎて週休2日制に。「気を抜かず体調を整えていく」とWBA8度目、IBF初の防衛へ万全を期す。

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王者田口良一が試合前最長の10Rスパーリング

東洋太平洋ミニマム級王者小浦翼(右)とのスパーリングを消化したWBA・IBF世界ライトフライ級統一王者田口


 ボクシングWBA・IBF世界ライトフライ級統一王者田口良一(31=ワタナベ)が、5月20日の防衛戦(東京・大田区総合体育館)に備え、試合前最長の10回のスパーリングを敢行した。

 2日、都内の所属ジムで東洋太平洋ミニマム級王者小浦翼(E&Jカシアス)らと計10回を消化し「ここ最近のスパーリングの中では1番、内容が良かった」と手応えを口にした。

 IBF世界同級6位の元WBA世界ミニマム級スーパー王者ヘッキー・ブドラー(29=南アフリカ)との防衛戦(WBA8度目、IBF初防衛戦)まで残り2週間強となり、ロングスパーリングは調整の折り返し地点。実力者と拳を交え左ジャブで主導権を握った展開に納得の様子。「今までの積み重ねが出てきていると思う」と、長いラウンドで思い通りに戦うことができている。日本人初となる2団体統一王座の防衛戦。順調な調整で田口がラストスパートをかける。

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京口紘人が5月防衛戦、パッキャオゆかり苦労人相手

今年に入って新調した「バンクール」社製のスーツを着用して会見に臨んだIBF世界ミニマム級王者京口


 プロボクシングIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)が5月20日、東京・大田区総合体育館で、WBA世界ライトフライ級7位ビンス・パラス(19=フィリピン)と2度目の防衛戦に臨むことが23日、発表された。既に挑戦者はIBFに転級を申請済みで、次回のランキング発表でランク入りする見通しだという。

 挑戦者となるパラスは、幼少時代に元6階級制覇王者マニー・パッキャオに出会い、病気の父の治療費や借金を援助してもらったというエピソードの持ち主。母国の英雄にあこがれ、プロボクサーになったという。15年にNHKで放送されたパッキャオ特集にも16歳当時のパラスが出演し、父を亡くした後、路上でゴミを集めて働いていたという苦労話も紹介されていた。23日に東京・五反田の所属ジムで会見に臨んだ京口は「ハングリーな選手だと思うので、そういった選手にしっかり勝ちきることが成長につながると思う。いい試合になる」と気合を入れ直した。

 京口にとっては初めて年下の挑戦者となるが「フィリピンでホープと言われている選手で、お互いに無敗でキャリア的にもホープ同士。でもボクが王者なので王者として圧倒できる試合ができたら」と強調していた。なお同日はWBA・IBF世界ライトフライ級統一王者田口良一(31=ワタナベ)がIBF世界同級6位ヘッキー・ブドラー(29=南アフリカ)との統一防衛戦に臨むダブル世界戦となる。

5月20日にビンス・パラスとの2度目の防衛戦が決まったIBF世界ミニマム級王者京口紘人

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田口良一「史上初のうれしさある」統一王座防衛戦

防衛戦を発表したWBA・IBF世界ライトフライ級統一王者田口(左)とIBF世界ミニマム級王者京口(撮影・中島郁夫)


 プロボクシングWBA・IBF世界ライトフライ級統一王者田口良一(31=ワタナベ)が日本人初となる2団体統一王座の防衛戦に臨む。5月20日に東京・大田区総合体育館でIBF世界同級6位の元WBA世界ミニマム級スーパー王者ヘッキー・ブドラー(29=南アフリカ)との防衛戦(WBA8度目、IBF初防衛戦)を行うと4日、発表された。都内で会見した田口は「(日本人)史上初のうれしさがある」と気持ちを高揚させた。

 IBFからの指名試合として2階級制覇を狙う元世界王者を迎え撃つ。田口は「リスクはあるが、評価も上がる。統一王者として今まで以上に注目されると思うので、何としても8度目の防衛を成功させたい」と意気込んだ。

 また同興行でIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)も2度目の防衛戦に臨む。挑戦者は後日発表される。

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八重樫カムバック勝利、さぁ国内初の4階級制覇へ

八重樫(右)はパルーを圧倒し、再起戦を2回TKO勝利で飾る(撮影・松本俊)

<ボクシング:スーパーフライ級10回戦>◇26日◇東京・後楽園ホール


 国内初の4階級制覇へ向けて、八重樫東(35=大橋)が2回TKOで再起戦を飾った。昨年5月にIBF世界ライトフライ級王座陥落から10カ月ぶりの一戦。インドネシア・フライ級王者パルーから2回に3度ダウンを奪い、2分24秒TKO勝ちを収めた。本来の動きができず内容に不満を口にしたが、激闘王が再び1歩を踏み出した。

 八重樫は2回にあっさりと仕留めた。右フックを皮切りに左フック、左ボディーで3度ダウンを奪う。「アキラコール」が復帰を歓迎すると、リング上から「戻ってこられました。ここは楽しいところ。やっぱりリングはいい」と応えた。

 ミニマム、フライ、ライトフライ級と世界を制し、2階級上げての再起は、昨年の世界戦から10カ月間隔を開けた。この2カ月間を「充実していた。こういう日々が好きなんだと」と振り返る。いつも通りの家族の声援も「張り合いになる」。2月には35歳になり、この日の山中氏ら同世代が引退していく中で現役を実感できた。

 ただし、内容には「情けない。自分に期待していた分ガッカリ。まだこの階級が適正と言えない」と納得していなかった。1回は足を使ってかわし、2回は接近戦で勝負。練習してきた出入りのスタイルが出せずに「動きも悪かった」。

 大橋会長は「全体的にはよかった。これで気持ちも吹っ切れる。初回は心配した。この階級では小さいかな」と話した。一気にゴーとはいかなかったが「まだ伸びシロはあり、ここがゴールではない」。八重樫が4階級制覇という新たな挑戦に向けてカムバックした。【河合香】

日本のジムからの3階級制覇王者
八重樫(左)はパルーを強烈なボディーブローなどで倒し、再起戦を2回TKO勝利で飾る(撮影・松本俊)

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八重樫東がTKOで再起戦飾る、4階級制覇へ第1歩

八重樫(左)はパルーを強烈なボディーブローなどで倒し、再起戦を2回TKO勝利で飾る(撮影・松本俊)

<ボクシング:スーパーフライ級10回戦>◇26日◇東京・後楽園ホール


 国内初の4階級制覇へ向けて、八重樫東(35=大橋)が2回TKOで再起を飾った。

 昨年5月にIBF世界ライトフライ級王座陥落から10カ月ぶりの一戦。インドネシア・フライ級王者フランフ・ダムール・パルー(34)との復帰戦。2回に3度ダウンを奪い、2分24秒TKO勝ちを収めた。

 長いブランクに「硬かった。怖くもあり、いろいろと考えた」と、初回は動きがいまひとつだった。前に出てくる相手に足をいまひとつ使ってかわす。終盤にボディーやワンツーで攻めた。2回は頭をつけ合っての接近戦となった。まずはアッパーに続く右フックでダウンを奪う。ロープに押し込んで左フックで2度目。さらに左ボディーでうずくまらせるとレフェリーストップとなった。

 アキラコールで沸き返る中、八重樫はリング上でのインタビューで「戻ってこられました。ここは楽しいところ。やっぱりリングはいい」と話して応えた。リングサイドではいつも通りに家族が声援を送り、「張り合いになる。家族を含めてリングに上がれるのが幸せ」と、前戦では初回KO負けからの再起戦勝利に安堵(あんど)した。

 内容的には「情けない。全然ダメでしょう。練習してきた出入りができなかった。自分に期待していたのにがっかり。調整はうまくいったが、頭と体にギャップがあった」とまったく納得していなかった。2階級上げての4階級制覇への第1歩だったが「まだスーパーフライ級が適正とは言えない」。

 大橋会長は「全体的にはよかった。初回は予想以上に心配した。前回1回KO負けで、次の試合の1回は怖いもの。2回からいつも通り。気持ちは吹っ切れたはず」と、復帰戦勝利にまずはホッとしていた。

再起戦で2回TKO勝利の八重樫(左)はパルーに勝利をたたえられる(撮影・松本俊)

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八重樫東3月に再起戦が決定「不安もありますが」

3月26日に後楽園ホールで再起戦に臨む元3階級制覇王者の八重樫(左)と2度目の防衛戦に臨む東洋太平洋フェザー級王者清水


 プロボクシング元3階級制覇王者の八重樫東(34=大橋)が4階級制覇を見据えて3月26日、東京・後楽園ホールでフランス・ダムール・パルー(34=インドネシア)とのスーパーフライ級10回戦に臨むことが10日、発表された。

 昨年5月、IBF世界ライトフライ級タイトルマッチでミラン・メリンド(フィリピン)に1回KO負けし、3度目の防衛に失敗して以来となる再起戦。同日に横浜市内の所属ジムで会見した八重樫は「10カ月ほど空いて不安もありますが、楽しみです」と声をはずませた。

 同10月、日本男子初の4階級制覇を目指してスーパーフライ級への転級を表明。当初は同12月30日で再起戦を計画されていたものの「ダメージの抜け具合をみたかった。悩んだりしながらも方向性を明確に決めてやってきた。しっかりやっていきたい」と口にした。

 なお同興行のメインでは、12年ロンドン五輪バンタム級銅メダリストで東洋太平洋フェザー級王者の清水聡(31=大橋)が同級14位権景敏(25=韓国)との2度目の防衛戦に臨む。

2度目の防衛戦に臨む東洋太平洋フェザー級王者清水(左から3番目)と再起戦に臨む元3階級制覇王者八重樫(同2番目)左端は松本トレーナー、右端は大橋会長

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田口良一「もらえると思わなかった」木村と初殊勲賞

ボクシング年間優秀選手表彰式で写真に納まる、前列左から藤本、比嘉、田口、村田、井上、木村、拳四朗、藤岡。後列左から下田、内山、三浦、小関(撮影・丹羽敏通)


 ボクシングの2017年度年間表彰式が9日に都内であり、殊勲賞はWBA&IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)とWBO世界フライ級王者木村翔(29=青木)の2人が受賞した。ともに初の受賞となった。

 田口は大みそかの2団体統一戦が評価され、年間最高試合賞にも選ばれた。「もらえると思わなかった。びっくりだけど、統一戦で強いと証明でき、自信つき、価値ある賞になった。前より堂々とできている」。今までは控えめだったコメントもしっかりし、貫禄がでてきた。

 「MVPを狙っていた」と聞かれると「ほしいけど、村田さんだと思っていたので」。次の目標には10回防衛を掲げている。「ここまできて、(MVPにも)ノミネートもされ、やるからには狙いたい。3団体統一の可能性もあり、日本人は初めてをやってみたい」とさらなる意欲を口にした。

 木村はインフルエンザにかかって、7日までは自宅療養で始動も延期していた。表彰式出席も初めてだっただけに「この場に出られて誇りに思う。(殊勲賞は)素直にびっくりでありがたい」と感謝した。ただし持参したベルトはWBOアジア・パシフィック王者時代のもの。「開けたら違っていた。会長に怒られた」と苦笑いだった。

 フライ級はWBC王者が比嘉で、統一戦には「時期が来ればレベルアップにもなるが、日本人同士で削り合いしなくても」と否定的だった。3階級制覇を狙う田中が1位にランクインにも「指名試合になれば。また日本人とやるの思うけど」とあまり乗り気ではなかったが「しっかり防衛していって、もっと有名になりたい」と飛躍を期した。今年からトレーナー賞も新設され、有吉将之会長が受賞と二重の喜びとなった。

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田口良一、5月にも日本人初2団体統一王者防衛戦へ

公開練習でミット打ちを行う田口(撮影・山崎哲司)


 プロボクシングWBA・IBF世界ライトフライ級統一王者田口良一(31=ワタナベ)が5月にも日本人初となる2団体統一王者の防衛戦に臨むことが確実となった。田口が都内の所属ジムで始動した23日、師匠の渡辺均会長が明かした。田口の18年最初の試合は8度目のWBA王座、初のIBF王座を懸けた次期防衛戦。また同門のIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24)も始動。

 18年は日本人初の快挙を達成する好機が巡ってくる。昨年大みそかにIBF王者ミラン・メリンド(フィリピン)を判定で下し、日本人3人目の2団体統一王者となった田口は、次期防衛戦について「本当に『強い王者』だなと思われるような世界王者になりたい」と引き締めた。既にIBFから同級6位ヘッキー・バドラー(29=南アフリカ)との対戦指令を受けている。師匠の渡辺会長は「バドラー戦ならWBAも承認する」と統一王者として防衛戦を組むことに自信を示した。過去、井岡一翔、高山勝成がなしえなかった2つの王座を懸けた防衛戦が実現しそうだ。

 京口も、田口とのダブル世界戦で5月にもV2戦が組まれる。渡辺会長は3月18日に初防衛戦を控えるWBO同級王者・山中の名前を挙げ「いずれ統一戦を組むことができれば」と夏以降に交渉する意向も示した。

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