上へ戻る

au版ニッカン★バトル

記事検索

左拳23連打のヒョードルが来年1月ベイダーと決戦

エメリヤーエンコ・ヒョードル(2015年12月撮影)

米総合格闘技ベラトールMMAは17日(日本時間18日)、来年1月26日にカリフォルニア州イングルウッドのザ・フォーラムでヘビー級GPトーナメント決勝戦を開催すると発表した。

決勝進出者は「氷の皇帝」こと元PRIDEヘビー級王者エメリヤーエンコ・ヒョードル(42=ロシア)と、元UFCファイターのライアン・ベイダー(35=米国)の2人。10月12日のベラトール207大会でベイダーがマット・ミトリオン(米国)に判定で勝って決勝進出を決めた。翌13日の同208大会では、ヒョードルが怒濤(どとう)の左拳23連打をふり下ろし、元UFCファイターのチェール・ソネン(米国)にTKO勝利を収めていた。

UFC中村K太郎が12・2再起戦「負けられない」

12月2日のUFCアデレード大会参戦が決まった中村K太郎 PatrickSmith/ZuffaLLC/UFC

UFCウエルター級の中村K太郎(34)が12月2日に開催される豪アデレード大会(アデレード・エンターテインメント・センター)に参戦することが18日、発表された。

サリム・トゥアリ(29=ポーランド)と対戦することが決定した中村は今年4月のUFCアトランティックシティー大会でトニー・マーティンに判定負けして以来の再起戦となる。

対戦相手のトゥアリは昨年10月、UFCポーランド大会でオクタゴンデビュー。試合5日前の緊急オファーを受け、ワーレイ・アウヴェス戦に挑んだものの、判定負けしていた。敗戦後には「自分のパフォーマンスにまったく満足してない」と振り返っており、中村戦への意気込みは高そうだ。

なお中村がUFCを通じて出したコメントは次の通り。

「前戦は負けてしまっているので、負けられません。フィニッシュして勝ちたいと思っています」

12月のアデレード大会でサリム・トゥアリとの対戦が決まった中村K太郎(右) PatrickSmith/ZuffaLLC/UFC

関連するニュースを読む

UFC岡見勇信、次戦相手は19戦無敗クンチェンコ

12月のUFCアデレード大会に参戦することが決まった岡見勇信(右)JoshHedges/ZuffaLLC/UFC

UFCウエルター級を主戦場とする元ミドル級ランカー岡見勇信(37)が、12月2日の豪アデレード大会に参戦することが17日、発表された。対戦相手は19戦全勝のアレクセイ・クンチェンコ(34=ロシア)に決まった。06年にUFCデビューした岡見が5年後、当時のミドル級王者アンデウソン・シウバ(ブラジル)に挑戦経験のある実力者。13年に1度解雇となったものの、17年のUFC日本大会で復帰。今年4月のディエゴ・リマ戦で判定勝利を飾っていた。

対戦するクンチェンコは今年9月にUFCデビューしたばかりの新星ながら戦績は無敗を誇る。チアゴ・アウベスにも判定勝ちしており、勢いがある。身長187センチの岡見に対し、同172センチとされるクンチェンコと身長差も話題になりそうだ。

岡見がUFCを通じて出したコメントは次の通り。

「試合が決まり、嬉しく思っています! 前回の試合が終わってからの半年間、さらに強くなること、次の対戦相手を容赦なくフィニッシュすること、より獰猛(どうもう)になることを意識して、日々ハードトレーニングをしてきました。クンチェンコはこれまでの戦績はまだ無敗の選手なので、UFCにて21戦目を迎える私にとって、対戦相手として申し分ない選手だと思っています。とはいえ、クンチェンコに敗北の味を初体験させて、私はアジア人初のUFCチャンピオンになるため、さっさと次のステップへと参ります。彼との対戦はただの通過点に過ぎず、私のゴールはその先なのです。どうぞご期待ください」

12月2日のUFCアデレード大会でアレクセイ・クンチェンコと対戦する岡見勇信JoshHedges/ZuffaLLC/UFC

関連するニュースを読む

ラウジーがベラ姉妹と舌戦、制止の警護員投げ飛ばす

ベラ姉妹と舌戦を展開するロウ女子王者ラウジー(C)2018WWE,Inc.AllRightsReserved

<WWE:ロウ大会>◇15日(日本時間16日)◇米ペンシルベニア州フィラデルフィア・ウェルズ・ファーゴ・センター

ロウ女子王者ロンダ・ラウジーが、裏切りのベラ姉妹と派手な舌戦を展開した。

8日のシカゴ大会でトリオを組んだ姉妹から襲撃を受け、28日のPPV大会エボリューション(米ニューヨーク・ロングアイランド)でニッキー・ベラとの王座戦が決まったばかりのラウジーが革ジャン姿でリングに登場。ステージに姿をみせた同姉妹から「これはショービジネスでフレンドシップじゃないのよ。あなたは王座に挑戦する価値、ましてや王者になる価値はない。私たちの功績がなければ、あなたの持つロウ女子王座も存在しないんだから」と挑発を受けた。

負けじとラウジーもマイクを強く握り「ベラ姉妹は彼氏が偉いからやってこれたんでしょ。私は人生を懸けて柔道や(総合格闘技の)ストライクフォース、UFCのドアを蹴り破ってきた。そして今はWWEよ。ニッキーはジョン・シナの寝室のドアを蹴り破っただけでしょ」と挑発返し。一触即発ムードになると、ベラ姉妹との間に警護員たちが入った。ラウジーは警護員2人を投げ飛ばし、さらに別の警護員にスタンディング式リバース肩車も繰り出して蹴散らしたが、姉妹には逃げられてしまった。

ベラ姉妹(左端2人)と舌戦を展開したラウジー(右端)の間に警備員たちが入る(C)2018WWE,Inc.AllRightsReserved

関連するニュースを読む

ヒョードル怒濤の左拳23連打 GP決勝進出 

エメリヤーエンコ・ヒョードル(2015年12月撮影)

<総合格闘技:ベラトール208大会>◇13日(日本時間14日)◇米ニューヨーク・ロングアイランド・ナッソーコロシアム

「氷の皇帝」と呼ばれる元PRIDEヘビー級王者エメリヤーエンコ・ヒョードル(42=ロシア)が怒濤(どとう)の左拳23連打をふり下ろしてのTKO勝ちで同級GP決勝に進出した。

メインイベントのGP準決勝で、元UFCファイターのチェール・ソネン(41=米国)と対戦。1回、ワンツーで最初にダウンを奪うと立ち技でのファイトを要求し、今度はすくい投げでソネンを転がした。上から拳をふり下ろして相手の体力を削った。

3分経過後、ソネンの片足タックルでテークダウンを許したが、相手の隙を突いて上に乗ると、そのまま左拳で相手顔面を23回連続で殴り続けてレフェリーストップ。1回4分46秒、TKO勝利を飾ったヒョードルは「ソネンが良い準備をして臨んできたね」とロシア国旗を両肩にかけて満足そうに話した。

GP決勝は元UFCファイターのライアン・ベイダー(35=米国)との顔合わせに決定した。金網の中で視察に訪れていたベイダーと向かい合って握手も交わしたヒョードルは「彼は偉大で強い選手だ。シリアスな試合になるだろう。とても良い決勝戦の相手になる」と淡々と口にしていた。

関連するニュースを読む

石井慧が1年ぶり快勝「ウニヒピリ使ったおかげ」

石井慧(17年4月撮影)

<総合格闘技:GMC(GEAMAN MMA CHAMPIONSHIP)17大会>◇13日(日本時間14日)◇ドイツ・デュッセルドルフ・カステロ・デュッセルドルフ

08年北京五輪柔道男子100キロ超級金メダリストで総合格闘家の石井慧(31)が約1年ぶりの総合格闘技マッチで一本勝ちを収めた。

ヘビー級ワンマッチでロカス・スタンブラウスカス(39=リトアニア)と対戦。片足タックルでケージ際に追い込みながらテークダウンに成功。背後から相手の体を制御しながら主導権を握った。立ち技でも強烈な左フックを当て、再びグラウンド勝負で優位に立つと、相手の左腕を捕獲。1回残り20秒、腕がらみをきめながら、10月5日に組み技ルールのQUINTET3大会(米ラスベガス)で対戦した元UFCヘビー級王者フランク・ミア戦のために「用意していた」という両足で首を絞める横三角絞め(洗濯ばさみ)でギブアップを奪った。

17年10月、FFC30大会でビヨン・シンデベルグ(ドイツ)に一本勝ちして以来、約1年ぶりの総合格闘技マッチで快勝した石井は「QUINTETからの連戦でしたが、周りのサポートもあり、良いコンディションでやれました。ウニヒピリ(内なる自分の力)を使ったおかげ」と振り返った。

今回のファイトマネー(金額未公表)全額をクロアチアの孤児院に寄付することを明かしている石井は試合トランクスに同国の国旗デザインを入れていた。「クロアチアはボクに居場所を与えてくれました。スラビックの人々の気持ちを背負い、戦いました」とも口にした。

関連するニュースを読む

ベイダー「殴り続けたよ」11キロ差はねのけ決勝

<総合格闘技:ベラトール207大会>◇12日(日本時間13日)◇米コネティカット州アンカスビル

メインイベントのヘビー級GP準決勝5分3回で、ライアン・べイダー(35)が、約11キロ重いマット・ミトリオン(40=ともに米国)を下し、GP決勝進出を決めた。

体重差をはねのけ、1回から積極的なタックルでテークダウンを成功。背後を奪い、頭部に拳を打ち込んだ。2回以降も打撃、グラウンドで優位に試合を進め、全ラウンドでチャンスに殴り続けた。3-0(30-25、30-25、30-24)という文句なしの判定勝ち。試合後は「殴り続けたよ」と満足そうな表情を浮かべた。

決勝進出を決めたベイダーは、翌13日(同14日)に米ニューヨーク・ロングアイランドで予定されるベラトール208大会で組まれている同級GP準決勝、元PRIDE同級王者エメリヤーエンコ・ヒョードル(42=ロシア)-元UFCトップファイターのチェール・ソネン(41=米国)の勝者と対戦する。ベイダーは「オレはこの競技が好き。ヒョードルと戦いたい」と“氷の皇帝”とのファイナルを希望していた。

関連するニュースを読む

王座剥奪の元UFC王者ジョーンズ、年末に復帰へ

ドーピング違反で王座剥奪されていた元UFCライトヘビー級王者ジョン・ジョーンズ(31=米国)が12月29日に米ラスベガス・T-モバイルアリーナで開催されるUFC232大会で復帰することが12日(日本時間13日)、発表された。

同級1位アレクサンダー・グスタフソン(31=スウェーデン)とのライトヘビー級王座決定戦に臨む。13年9月の同165大会以来の再戦となる。

08年のデビューから約3年、23歳8カ月という史上最年少でUFC王座を獲得したジョーンズは、12年に飲酒運転事故を起こした。15年1月の同182大会では、ダニエル・コーミエ(米国)との防衛戦後にコカイン服用が発覚。15年には追突事故を起こして王座剥奪された。ライトヘビー級暫定王者だった16年にも薬物違反で王座を剥奪。17年7月の同214大会で当時のライトヘビー級王者だったコーミエに挑戦してKO勝利を挙げたものの、再び薬物違反で王座剥奪されるなど、お騒がせの連続だった。

関連するニュースを読む

元PRIDE王者ヒョードル、GP準決勝へ計量パス

13日(日本時間14日)に米ニューヨーク・ロングアイランドで開催される総合格闘技興行ベラトール208大会の前日計量が12日(同13日)、同地で開催された。

メインイベントとなるヘビー級GP準決勝で、元PRIDE同級王者エメリヤーエンコ・ヒョードル(42=ロシア)が、元UFCファイターのチェール・ソネン(41=米国)と対戦する。ヒョードルは236ポンド(約107・4キロ)、ソネンは227ポンド(約102・9キロ)でパス。計量後、両者は握手を交わして10秒ほどのにらみ合い、再び握手で別れた。

ヒョードルは4月のGP1回戦で元UFCヘビー級王者フランク・ミア(米国)に48秒でTKO勝ちし、復活を証明したばかり。UFCでミドル級やライトヘビー級を主戦場としたソネンに勝利し、GP決勝に駒を進めたいところだ。

関連するニュースを読む

ヒョードル撃破ミトリオンとベイダー体重差11キロ

米総合格闘技のベラトール207大会は12日(日本時間13日)、米コネティカット州アンカスビルで開催される。同団体のヘビー級GP準決勝がメインイベント。

11日(同12日)には同地で前日計量が開かれ、同準決勝で対戦するマット・ミトリオン(40)とライアンベイダー(35=ともに米国)が出席した。ミトリオンは255ポンド(約115・6キロ)、ベイダーは229・5ポンド(約104キロ)でパス。ミトリオンが11キロ以上も重いことが判明した。

ミトリオンは17年6月に元PRIDEヘビー級王者エメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア)を下した。ベイダーは1階級下のライトヘビー級で、ベラトール王座を獲得した。階級の違う元UFCファイター同士の激突ながらも注目が集まっている。

関連するニュースを読む

元2階級王者マクレガー復帰戦飾れず、現王者に完敗

UFC復帰戦で敗れたコナー・マクレガー(AP)

<UFC229大会>◇6日(日本時間7日)◇米ネバダ州ラスベガス・T-モバイル・アリーナ

元2階級(フェザー級、ライト級)同時制覇王者コナー・マクレガー(30=アイルランド)が1年11カ月ぶりのUFC復帰戦で敗れた。ライト級タイトルマッチ5分5回で、26勝無敗の王者ハビブ・ヌルマゴメドフ(30=ロシア)に挑戦し、4回3分3秒、裸絞めで一本負けを喫した。

昨年8月、元ボクシング5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(米国)とボクシングルールで戦い、3000万ドル(約33億円)を稼いだとされるマクレガーが、因縁の現王者に完敗した。18年のUFC最大の一戦と言われる同カードは、2回に王者の右ストレートを顔面に浴びてダウンしたマクレガーが3回に逆襲に転じた。ところが4回にマウントポジションを取られ、上から拳をふり下ろされて大ダメージ。最後は背後からの裸絞めでタップせざるを得なかった。さらに試合後、ヌルマゴメドフから襲撃を受け、両陣営を巻き込んだ大乱闘に発展。王者陣営から3人の逮捕者が出たほどだった。

試合後、UFCデイナ・ホワイト社長は「ヌルマゴメドフが王座剥奪される可能性はあるだろう。(米ネバダ州)コミッションの処分を受けなければならない」と厳しいコメントを残した。

ハビブ・ヌルマゴメドフ(右)と対戦するコナー・マクレガー(AP)

関連するニュースを読む

C・マクレガー復帰初戦で王座挑戦「穏やかで冷酷」

UFCライト級王者ハビブ・ヌルマゴメドフ(左)にUFC復帰戦で挑戦する元2階級同時制覇王者コナー・マクレガー

UFC229大会は6日(日本時間7日)、米ネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催される。メインイベントには昨年8月、元ボクシング5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(米国)とボクシングルールによる「メガファイト」に挑んだ元UFC2階級同時制覇王者コナー・マクレガー(30=アイルランド)がUFC復帰戦に臨む。復帰初戦で、いきなりの王座挑戦。

26勝無敗のライト級王者ハビブ・ヌルマゴメドフ(29=ロシア)に挑戦(5分5回)し、王座奪回を狙う。「オクタゴンでオレは穏やかで、冷酷になれる」と意気込む。

4日に同地で開催された公式計量では、マクレガーが154・5ポンド(約70・08キロ)、王者ヌルマゴメドフは155ポンド(70・31キロ)でクリアした。顔を合わせた両者は一触即発ムード。2人の間に入ったUFCデイナ・ホワイト社長の制止を無視し、にじり寄ったマクレガーが王者の手をはねのけ、左前蹴りで威嚇するシーンもあった。2人の因縁が深いことを物語るピリピリムードだった。

今春、マクレガーの練習仲間がヌルマゴメドフと激しい言い合いをしたことが発端だった。4月のUFC223大会(米ニューヨーク)の2日前にはヌルマゴメドフが乗車した選手用バスをマクレガーが仲間とともに襲撃し、逮捕された。7月末、裁判所で司法取引に応じたことで、5日間の社会奉仕活動、負傷した選手たち関係者への損害賠償金を支払いのみで済んだ。この「因縁」もあり、全米で大きな注目を集めるカードとなった。

昨年のメイウェザー戦の報酬だけで3000万ドル(約33億円)を稼いだとされるマクレガーが、1年11カ月ぶりに迎えるUFC復帰戦のファイトマネーも高額だ。報酬だけで300万ドル(3億3000万円)。ノートリアス(悪名高い)の愛称通りの言動が多い、マクレガーのカムバックが大きな注目を集めている証明だろう。

関連するニュースを読む

石井慧が歴戦の雄ミア撃破「決めきれずに反則勝ち」

石井慧(17年4月撮影)

<組み技格闘技:QUINTET3大会>◇5日(日本時間6日)◇米ネバダ州ラスベガス・オーリンズアリーナ

08年北京五輪柔道男子100キロ超級金メダリストで総合格闘家の石井慧(31)がグラップリング(打撃なし、関節と組み技のみ)ルールで、元UFCヘビー級王者フランク・ミア(39=米国)に勝利した。

IQレスラー桜庭和志(49)が主宰する同大会で実現した重量級のシングルカード。ミアのタックルの動きに合わせて背後を取った石井は、立ち上がろうとした相手を大内刈りなどでマットに倒した。上に乗り、横四方固めの形で関節技を狙うもののブレイク。再び石井が大外刈りでマットに倒し、横四方の形でミアを抑え込むと、北南絞めを狙ったところで終了。そのまま延長戦に突入すると、再び北南絞めで攻め続け、消極的な姿勢となったミアに指導が入り、石井の勝利が決まった。

試合後、自らのツイッターで「勝ちましたが決めきれずに反則勝ちでした」と振り返った石井だが、対戦が実現したミアは2度、UFCヘビー級王座を獲得。アンドレイ・アルロフスキー(ベラルーシ)、ブロック・レスナー(米国)、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジル)、ミルコ・クロコップ(クロアチア)ら名だたる王者を下してきた関節技の名手。17年にUFCとの契約が終了した後も、米総合格闘技団体ベラトールFCでエメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア)と対戦するなど現役を続ける「歴戦の雄」を下したことは大きな自信になったはずだ。

関連するニュースを読む

神童那須川デビュー32連勝「獣みたい」堀口撃破

3回を終え、拳を突き上げる那須川(右)。左は堀口(撮影・横山健太)

<RIZIN13>◇9月30日◇さいたまスーパーアリーナ

最強は「神童」だった。キックボクシング界の最高傑作と呼ばれる那須川天心(20)が、元UFCランカーの堀口恭司(27)を3-0の判定で下し、デビュー32連勝を飾った。総合格闘家ながらキックルールを受け入れた相手を多彩な足技も駆使しながら退けた。

紙一重の連発。互いの拳と脚が高速で交わり続けた。緊迫感と高揚に満ちる会場を、最後に沸かしたのは那須川だった。3回、試合終了まで残り1分、その一撃は放たれた。近距離で背中側から体を回し、逆さまにしての胴回し回転蹴りは、左かかとで堀口の顔面をとらえた。「感触はあった」。わずかに浅く決定打はならずも、最終盤も蹴りを打ち込み続け、競り勝った。

「堀口さん、自分のキックのルールで戦ってくれて本当に感謝したい。人間と戦ってるんじゃなくて、獣みたい」

感じたことがない人外の雰囲気を乗り越え、また1つ成長を刻んだ。

格闘技界の先駆者へささげた試合だった。18日に他界した山本“KID”徳郁さん。「本当に見てもらいたかった。昔の魔裟斗さんとKIDさんの試合を新しい世代で同じ形でやるので」。04年、K-1ルールでの伝説の試合。同じキックルールで堀口と対戦する構図に運命を感じ、「あのカード以上のインパクトを残したい」と誓っていた。勝利のリングで、「大好きです。勝てて良かった」と報告した。

重圧はあった。3日前、夢を見た。試合に勝ち興奮している自分。「ここで終わりたかった…」。尊敬する堀口への怖さはあった。「キック界を背負って」の声には、「そんなこと言うなよ」が本音。「重圧でいっぱいでした」。夢でない現実の試合後は、緊張から解放された涙が流れた。

台風の中、2万7208人が詰め掛けた。「人生の境目の経験ができたのはうれしい」「日本も捨てたもんじゃない。希望を見た」。嵐の一夜は、日本格闘技界をけん引する20歳をまた大きくした。【阿部健吾】

3回、回転胴まわし蹴りを堀口(左)にヒットさせる那須川(撮影・横山健太)

関連するニュースを読む

堀口「手数が少なかったかな」判定負け受け入れ

3回、膝蹴りを狙う堀口(右)。左は那須川(撮影・横山健太)

<RIZIN13>◇9月30日◇さいたまスーパーアリーナ

那須川天心(20)が、元UFCランカーの堀口恭司(27)を3-0の判定で下し、デビュー32連勝を飾った。

日本軽量級エースの堀口は「最後の3回にキックもらったり、手数少なかったかな」と判定負けを受け入れた。キック初挑戦にも、巧みなブロックに加え、変わらぬ鋭い飛び込みで渡り合った。総合格闘技ルールで対戦希望があるか聞かれると、「はっきり言うと、相手にならないと思う。自分が勝っちゃうので、面白くないかな」と申し訳なさそうにした。

3回を終え、拳を突き上げる那須川(右)。左は堀口(撮影・横山健太)

関連するニュースを読む

堀口恭司「相手にならない」那須川とMMA戦否定的

笑顔で試合を振り返る堀口恭司(撮影・横山健太)

<RIZIN13>◇30日◇さいたまスーパーアリーナ

「神童」那須川天心(20)にキックボクシングルールで敗れた元UFCランカーでRIZINバンタム級GP覇者の堀口恭司(27)が総合格闘技ルールでの那須川戦には否定的な姿勢を示した。

那須川が総合ルールでの経験が少ないため「まあ、はっきり言いますけど、MMA(総合格闘技)では相手にならないです。組み際とかできていなくて普通に勝ってしまうので面白くないですね」と口にした

逆に同じキックルールでの再戦には前向きな姿勢をみせ「1回負けているのでやり返さないといけないと思います。(キックの試合も)オファーがあるならやろうかなと。バッチリと(バックボーンの)空手が通用すると思いました」との希望を口にした。

04年大みそかの魔裟斗-KID戦の新世代版カードとして注目されたファイトだった。亡くなった山本“KID”徳郁さんが総合格闘技での師匠となる堀口は「(KIDさんは)自分の目標なので。あの試合はまだ超えられていないと思います」と振り返った。

関連するニュースを読む

那須川、武藤敬司の得意技と同名の新技出せなかった

笑顔で試合を振り返る那須川(撮影・横山健太)

<RIZIN13>◇30日◇さいたまスーパーアリーナ

「神童」那須川天心(20)が装てんしていた新必殺技は「シャイニング・ウィザード」だった。

元UFCランカーで日本の軽量級エースの堀口恭司(27)を3-0で破ったが、心残りが1つ。「出せなかったですね、必殺技」。

その名は、プロレスラー武藤敬司の得意技シャイニングウィザードと同じ。短距離ダッシュして相手の頭部に右足で膝蹴りを打ち込むのが世に知られたプロレス技だが、詳細は不明。間合いが遠い堀口に対する一撃必殺の新技だったことには間違いなく、今後どこかで初お披露目される可能性はある。

那須川の魅力は一見するとエキセントリックな技を現実に表現してしまう姿にもある。真空飛び膝蹴り、バックスピンキック…。これまでも新兵器を準備し、実際に試合で決めてきた。この日は最終3回に胴回し回転蹴りで紙一重のシーンを生み出すなど、その多才ぶりもファンを沸かせていた。

3回、回転胴まわし蹴りを堀口(左)にヒットさせる那須川(撮影・横山健太)
3回、那須川(右)の左ストレートが堀口にヒットする(撮影・横山健太)

関連するニュースを読む

大砂嵐「まだまだ勉強」サップとの大みそか再戦希望

1回、大砂嵐(左)のラッシュに背を向けるボブ・サップ(撮影・横山健太)

<RIZIN13>◇30日◇さいたまスーパーアリーナ

総合格闘家デビュー戦で白星を奪えなかった大相撲の元西前頭筆頭、大砂嵐(26=エジプト)が、大みそかにボブ・サップ(45=米国)との再戦を希望した。試合後の会見で「調子は良かったけれど、まだまだ勉強することがある。もっと練習すれば勝てる。大みそかにリベンジがしたい」と口にした。

自身の課題について「スタミナですね」とポツリ。ゴングと同時にフック連打で攻め込んで体力を消耗し、2回に上に乗られてガードポジションのまま逃げられなかったことで「上に乗られた時に力を出し過ぎて…」と作戦ミスだったことも明かした。

セコンドについた師匠、元UFCヘビー級王者ジョシュ・バーネット(米国)は「格闘技の道をまっすぐ進んでほしい。この経験を通じて良い点も悪い点も反省してほしい。もっと厳しい指導をしたい」と見守っていた。

3回、ボブ・サップ(左)の攻めに逃げ腰になる大砂嵐(撮影・横山健太)

関連するニュースを読む

那須川 KIDさんに「本当に見てもらいたかった」

3回、回転胴まわし蹴りを堀口(左)にヒットさせる那須川(撮影・横山健太)

<RIZIN13>◇30日◇さいたまスーパーアリーナ

「神童」那須川天心(20)が元UFCランカーで、総合格闘技の軽量級エース堀口恭司(27)を破った。まさに04年大晦日の山本“KID”徳郁さんと魔裟斗さんの軽量級頂上マッチの再現。スピーディーな展開の中、得意の胴回し回転蹴りを3度繰り出すなど、見るものを魅了。最終3回は怒濤の攻撃も見せ、最後は那須川が制した。

「堀口選手が自分のキックのルールで戦ってくれたこと、本当に感謝します。今日は緊張しっぱなしでした。成長できたと思います。人間と戦っているより、動物、獣と戦っているようだった」。

格闘技界の先駆者へささげる勝利にもなった。

18日に他界した山本“KID”徳郁さん。「この試合は本当に見てもらいたかったという思いが強い。昔の魔裟斗さんとKIDさんの試合を新しい世代で同じ形でやるわけですから」と那須川は気持ちを明かしていた。

04年大みそかに組まれたK-1ルールでの魔裟斗-山本戦から14年が経過した。同じキックボクシングルールで、キック界の「神童」と言われる那須川が、元UFCランカーで17年RIZINバンタム級GP覇者の堀口と対戦する構図に、運命めいたものを感じていた。「本当に1番、旬の盛り上がるカード。昔の魔裟斗さんとKIDさんのような、あのカード以上のインパクトを残したいです」と意気込んでいた。

15年12月には山本さんが主宰するジムで堀口と軽めのスパーリングを経験していた。「自分はキックボクシングを広めたいと思って、この世界に入った。負けたらキックが『ダメじゃん』となるすごいリスクのある試合。がっかりさせないように。やっぱすごいと思わせたいですね」と使命感に燃えていた。格闘技ファンの期待に応えた試合になった。

3回を終え、勝利を確信し拳を突き上げる那須川(右)。左は堀口(撮影・横山健太)
3回、那須川(右)の左ストレートが堀口にヒットする(撮影・横山健太)

関連するニュースを読む

大砂嵐がデビュー戦飾れず、サップとの肉弾戦に敗北

1R、大砂嵐(左)のラッシュに背を向け逃げまどうボブ・サップ(撮影・横山健太)

<RIZIN13>◇30日◇さいたまスーパーアリーナ

元幕内大砂嵐(26)が総合格闘家デビューを勝利で飾れなかった。総合格闘技の経験豊富なボブ・サップ(45)と対戦。167.40キロの自身に対し、相手も147.90キロと超ヘビー級対決となったが、大砂嵐が0-3の判定で敗れた。

開始から怒濤のパンチ連発で優位に立った。サップの右目横からは流血。2回には倒され、サップに上からパンチをもらったが、懸命に耐え、下から反撃のパンチを繰り出した。最終3回、ともにスタミナ切れでお見合い状態になった。イエローカードも出されたが、疲労から攻められない。試合は判定に持ち込まれ0-3で敗れた。

都内で開かれた前日計量では一触即発ムードが漂った。167・40キロでパスした大砂嵐は、147・90キロでクリアしたサップと対峙(たいじ)すると額を突き合わせ、ピリピリした緊張感が走った。関係者5人の制止で事なきを得たものの、スーパーヘビー級対決の肉弾戦が予想されていた。

今年3月に相撲界から引退した大砂嵐は4月に総合格闘家の転向を決断。5月には渡米し、シアトルで元UFCヘビー級王者ジョシュ・バーネット(40=米国)の指導を受けながら総合格闘技の修行を積んできた。大相撲時代のすり足や両手の使い方のくせを修正に時間がかかり「ちょっと大変だった。7~8年も相撲をやってきたから時間はかかる」と振り返った。それでもバーネットの技術面のてほどきで自身の戦闘能力はアップした手応えがある。「これからもっと良くなる」と自信を胸にリングに上がっていた。

過去2度(03年、15年大みそか)、元横綱曙を下し、“相撲キラー”とも言われるサップを自らデビュー戦の相手に指名した。SNSなどを通じ、横綱白鵬や幕内の石浦、元横綱朝青龍ことドルゴルスレン・ダグワドルジ氏ら角界関係者から「頑張って」「勝ってよ」という激励メッセージを受け取っている。「サップよりも大砂嵐が強いです」と自信を胸にデビュー戦を迎えたが、総合格闘技初白星はお預けとなった。

ファラオの衣装に身を包み登場する大砂嵐(撮影・横山健太)
雄たけびを上げ登場するボブ・サップ(撮影・横山健太)
3R、スタミナが切れ辛そうな表情のボブ・サップ(右)と大砂嵐(撮影・横山健太)

関連するニュースを読む