上へ戻る

au版ニッカン★バトル

記事検索

元4階級制覇王者が死去 08年ボクシング殿堂入り

パーネル・ウィテカーさん(AP)

プロボクシング元4階級制覇王者パーネル・ウィテカーさん(米国)が14日夜、交通事故で亡くなったことが分かった。米メディアが報じたもので、バージニアビーチの交差点で自動車にはねられ、死亡したという。55歳だった。

ウィテカーさんはアマチュア時代の84年にロサンゼルス五輪で金メダルを獲得。84年にプロデビューし、89年2月にIBF世界ライト級王座を獲得。プロ18戦目で世界王者となった。その後、ライト級でWBA、WBC、IBFの3団体統一王者に就くと、階級を上げてスーパーライト級、ウエルター級、スーパーウエルター級の4階級でも世界王座を獲得していた。

97年には元6階級制覇王者オスカー・デラホーヤ(米国)、99年にはフェリックス・トリニダード(プエルトリコ)とも対戦して敗退。01年4月の再起戦を最後に現役を引退した。また08年には世界ボクシング殿堂の選手部門で殿堂入りしていた。

WBCのマウリシオ・スライマン会長は自らのツイッターで「ウィテカーさんが亡くなったという悲報を受け取りました。過去数十年でもっとも素晴らしいボクサーの1人であり、WBCの素晴らしい友人だった。深く悲しんでいます」とコメントした。

パーネル・ウィテカーさん(AP)(右)

関連するニュースを読む

王者バルガス「私の方が」知的に亀田和毅を返り討ち

<プロボクシング:WBC世界スーパーバンタム級王座統一戦12回戦>◇13日◇米カリフォルニア州カーソン

暫定王者亀田和毅(28=協栄)を下し、WBC王座統一に成功した正規王者レイ・バルガス(28=メキシコ)は頭脳的な勝利ができたことを強調した。

「パンチを数多く出し、すごく知的な戦いをすることが作戦だった」と満足げ。序盤から距離を詰める亀田に的確な左ジャブを打ち込んでペースをつかみ、チャンスには5連打も繰り出してアウトボクシングに徹した。

アマチュア時代に続き、プロのリングでも返り討ちにしたバルガスは「カメダは日本のファンもたくさん連れてきたが、私の方が非常にインテリジェンスな戦いをした」と自信に満ちた表情を浮かべた。

試合後にはリングサイドで観戦していた2団体統一(WBA、IBF)王者ダニエル・ローマン(米国)に向けて「ダニー、オレは準備ができている。3つのタイトルが欲しいんだ」と団体統一戦を呼びかけていた。

関連するニュースを読む

張本勲氏、王者村田諒太「精神力もすごい」あっぱれ

張本勲氏(2017年1月14日撮影)

張本勲氏が14日、TBS系テレビ「サンデーモーニング」に出演し、9カ月ぶりにWBA世界ミドル級王座に返り咲いた村田諒太(33=帝拳)に「天晴れ!」を出した。

張本は「負けたら辞めるという気持ちで臨んでいるからね。だいたい村田はロープに追い詰めて右ストレートで勝ってきているからね。初回から飛び出しているから。精神力もすごいですしね。次回は強い相手とやりたいから」と話した。

関連するニュースを読む

村田諒太が次戦相手に超一流熱望、アルバレスら照準

一夜明けて会見し、ポーズをとる村田(右)と拳四朗

9カ月ぶりにボクシングWBA世界ミドル級王座に返り咲いた村田諒太(33=帝拳)がビッグネームとの対戦を希望した。

12日にエディオンアリーナ大阪でロブ・ブラント(28=米国)を2回TKOで撃破。リベンジ達成から一夜明けた13日、大阪府内のホテルで会見。年内にも予定される次戦に向け「高いモチベーションを保てる試合」と、ビッグマッチを望んでいることを明かした。

   ◇   ◇   ◇

ブラントへのリベンジと2度目の王座戴冠を果たした村田には、次へのイメージがあった。常に胸に秘めているビッグマッチを意識し「モチベーションを高く保てる試合が必要だと思うので、それを望みたい」と率直な言葉を並べた。

以前から村田の意向を知る米プロモート大手トップランク社のボブ・アラム氏は試合後、WBAスーパー、WBCフランチャイズ、IBF世界ミドル級王者アルバレス(メキシコ)の名を挙げ「いつか試合をさせたい」とマッチメークへの強い意欲を示した。当初、村田の再起戦相手は元3団体統一王者ゴロフキン(カザフスタン)が候補だった。相手都合による交渉断念後、6階級制覇王者パッキャオ(フィリピン)撃破で知られる元WBO世界ウエルター級王者で現WBAミドル級3位ホーン(オーストラリア)が候補になっていた。

試合後、帝拳ジムの本田会長は次戦について「ただの防衛戦はない。ミドル級に超一流が何人かいる。村田はやりたくてしようがない。この試合の評価次第。(超一流に)選んでもらえれば」と期待を寄せた。村田も、トップランク社と帝拳ジムのマッチメークに全幅の信頼を寄せ「プロ入りした時からすべて(帝拳ジムに)マッチメークはお任せしている。決めていただいた試合をやる気持ち」と朗報を待つ姿勢だ。

次戦は年内にも予定される。村田は「今までの17戦で一番良いパフォーマンス。気持ちの面でも、自分のプロキャリアで一番良い試合だった」と充実の時期を迎えていることを強調した。今やミドル級の中心にいるアルバレス、そして、そのライバルとなるゴロフキン。高額報酬を稼ぐ中量級ビッグネームとの対戦を見据えながら、まずは家族とのつかの間のオフを満喫することになる。【藤中栄二】

笑顔で会見した村田

関連するニュースを読む

村田諒太、次戦は団体統一戦か大物との夢対決希望

WBA世界ミドル級王座を奪回した村田は一夜明けて笑顔で会見

約9カ月ぶりにWBA世界ミドル級王座を奪回した村田諒太(33=帝拳)が家族サービス優先を強調した。12日、エディオンアリーナ大阪で再戦したロブ・ブラント(28=米国)を2回TKOで撃破。一夜明けた13日、大阪市内のホテルで会見し「長くても7月いっぱいは休みたい。そげた体に肉がついたら気持ち悪くなって徐々に(トレーニングを)やると思います」とオフを満喫する考えを口にした。

試合後、初招待した長男晴道君(8)と再会した際、抱きつかれ「パパ、格好良かった」とほめてもらったという。さらに愛息から「明日、野球できるの? オレさあ、パパが座ってくれればコントロールがいい」と捕手役を頼まれたことを明かした。

村田は「捕手みたいに座れと。さすがに試合2日後に中腰はつらいなあと。でもやろうね、と約束しました」と親子キャッチボールでつかの間のオフを過ごすつもりだ。またブラント戦に向けた調整期間中、スパーリングでの集中力を高めるためにカフェインの摂取を控えていたことを明かし「家族の時間とコーヒーが今、渇望していること」と笑わせた。

また王座奪回した村田は次戦の相手について言及。「今回、すごくモチベーション高くできたのはやはり負けたというのはあるし。モチベーションが保てる試合というのがありますし、それを望みたいです」。他団体王者との統一戦、ビッグネームとのドリームマッチの実現を希望していた。

関連するニュースを読む

拳四朗に「あげちん伝説」同日の日本選手の勝率9割

WBA世界ミドル級王者に返り咲いた村田(右)と6度目の防衛に成功したWBC世界ライトフライ級王者拳四朗が一夜明けて会見

WBC世界ライトフライ級王者拳四朗(27=BMB)が6度目の防衛から一夜明けた13日、大阪市内で会見した。ダブル世界戦で4回TKO勝利を飾ったが、ロンドン五輪金メダリスト村田諒太は衝撃の2回TKO勝ちでWBAミドル級王座に返り咲いた。自身の7度の世界戦と同一興行の世界戦で、日本選手は10戦9勝8KO。しかも自分がKO勝ちなら、より早い回のKO劇が起こる。その“あげちん”は本物だ-。

◇   ◇

不思議だが、拳四朗は自分のパワーを痛感している。「ほんまにすごいでしょ?」。所属のBMBジムが興行を打たないため、過去7度の世界戦は全部、帝拳ジムなどの興行でダブルやトリプル世界戦として行われ、奇妙な“あげちん伝説”が生まれた。

その1 17年12月 V2戦でペドロサを4回TKO、WBOスーパーフライ級王者井上尚弥が3回TKOで防衛。

その2 18年5月 V3戦でロペスを2回KO、井上が1回TKOでWBAバンタム級王座を奪取。

その3 18年10月 V4戦でメリンドを7回TKO、WBAバンタム級王者井上が1回KO。

そして前夜はV6戦で4回KOしたら、村田が2回KOでWBAミドル級王座を奪取した。

拳四朗は「僕が早い回で勝っても(他の日本選手が)絶対もっと早い回で倒すんですよ」とこぼし、父の寺地永会長も「拳四朗は“呼び水”になるんです」と笑う。世界戦の4KO勝利が全部、村田、井上らビッグネームの劇的勝利と重なった。どうしても、インパクトが薄まる-。

拳四朗はこの日、元WBAライトフライ級王者具志堅用高氏の日本記録「13連続防衛」更新にあらためて意欲を見せた。「遠い道のりですが、それだけ大きな目標の方が頑張れる。達成してスターになりたい」。順調でも達成は30歳過ぎ。寺地会長は「いかに節制できるか。具体的には“食”です」とハッパをかけた。V7戦もダブルかトリプル世界戦興行が濃厚。誰よりも早い回の衝撃KO勝利を-。拳四朗のひそかな願いだ。【加藤裕一】

関連するニュースを読む

村田諒太が初招待の息子に手紙 伝えたかったこと

村田はロブ・ブラントに勝利し、ベルトを巻いて涙ぐむ(撮影・加藤哉)

<プロボクシング:WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇12日◇エディオンアリーナ大阪

WBA世界ミドル級王座を奪回した村田諒太(33=帝拳)が初めて長男晴道くん(8)を自らの試合に招待した。アマチュア時代の11年5月に愛息が生まれると、同年10月の世界選手権で初めて銀メダルを獲得。長男の成長とともにオリンピック(五輪)金メダル、プロでの世界王者と快挙を成し遂げてきた。父親の生きざまを見せるため試合会場に呼んだ息子に、温かい手紙を送った。

<村田が送った手紙>

晴道へ

試合会場で初めてパパのボクシングを観戦して、どうだったかな?

また感想を聞かせてね。

最近、パパとよく会話するようになってきたよね。少し前に話したと思うけれど、新約聖書の話で「タラントのたとえ」の話は覚えているかな?

ある主人が、しもべたちの能力に応じて1人に5タラント、もう1人に2タラント、さらに3人目に1タラントのお金を託して、旅に出掛けた話だよ。

5タラントを受け取った者は、それを元手に一生懸命に商売して、さらに5タラントを増やした。2タラントを受け取った者も、頑張って商売に力を入れ、さらに2タラントを増やした。でも、1タラントを受け取った者は、失うことが怖くて地面を掘って1タラントを隠してしまった。一生懸命に働いて増やそうとしなかったんだね。

旅から戻ってきた主人はタラントを2倍にした2人を「忠実なしもべだ」とほめたたえた。でも、1タラントを活用しなかった者には「お前はなまけ者だ」とタラントを取り上げて、10タラントまで増やした者に託してしまった。神さまは与えられた「賜物」をそれぞれどのように使うのかを見ているという話だったよね。

タラントは、持って生まれた人の能力のことだと思うよ。晴道の爺には優しさのタラントがあるよね。やっぱりパパはボクシングになるかな。晴道のタラントは何だろう?

パパは今日、タラントをたくさん使ったと思う。これからもボクシングを頑張るから、これから晴道も自分のタラントを見つけていこうよ。

ずっと見守っているから。

パパより

 ◇  ◇  ◇

◆村田諒太(むらた・りょうた)1986年(昭61)1月12日、奈良市生まれ。伏見中1年で競技開始。南京都高(現京都広学館高)で高校5冠。東洋大で04年全日本選手権ミドル級で優勝など。11年世界選手権銀メダル、12年ロンドン五輪で日本人48年ぶりの金メダルを獲得。13年8月にプロデビューし、17年10月、WBA世界ミドル級王座を獲得し、日本人で初めて五輪金メダリストがプロ世界王者になった。家族は佳子夫人と1男1女。183センチの右ファイター。

村田はブラントに勝利し笑顔を見せる(撮影・加藤哉)

関連するニュースを読む

もう1回…村田諒太、愛息の言葉で現役続行を決断

村田はロブ・ブラントに勝利し、ベルトを巻いて涙ぐむ(撮影・加藤哉)

<プロボクシング:WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇12日◇エディオンアリーナ大阪

前王者の同級4位村田諒太(33=帝拳)が覚悟の猛ラッシュで王座を奪回した。

昨年10月に米ラスベガスで判定負けを喫した王者ロブ・ブラント(28=米国)と再戦し、2回2分34秒、TKO勝ちでリベンジを成し遂げた。序盤から攻勢に出た王者に対し、右の強打と連打で対抗。2回途中のラッシュでダウンを奪うと、再びロープ際に追い込んでの連打でレフェリーストップ勝ち。年内に組まれる見込みのビッグネームとのドリームマッチを待つ。

◇  ◇  ◇

怒濤(どとう)のラッシュだった。2回。村田がキバをむいた。左ボディーで動きを止め、強烈なワンツーからの左フックでダウンを奪うと、フラフラになりながらも立ち上がってきたブラントに容赦なかった。「もう1回ダウンを奪おうと」。右、左、右とめった打ち。防戦一方の王者をレフェリーストップに追い込んだ。「今日はボクの夜だったということです」。満足そうな笑みを浮かべた。

前回対戦と違い、序盤から出てきた王者に1回はポイントを奪われた。所属ジムの本田会長から「前で(相手パンチを)殺せ」と助言をもらい、覚悟を持って前に出た。昨年10月に味わった屈辱は払拭(ふっしょく)したかった。「前に行くしかない。同じミドル級。あそこで逃げたらチキン。もうこの試合が最後になるかもしれないと思って。後悔したくなかった」。ひそかに試合に招待し、自らの勇姿を見守ってくれた長男晴道君に向けリング上から「明日からパパと一緒に野球やろう」と叫んだ。

昨年10月に米ラスベガスで王座陥落後、村田は「98%ぐらいは、ほぼやめよう」と気持ちを固めつつあった。試合動画をチェックし「あのボクシングが集大成でいいのかと考えると『それはないな』と」。揺れる気持ちを後押ししたのは、何より愛息からもらった「もう1回負けたら辞めていいよ」の言葉だった。もう1回-。心が奮い立った。現役続行を決断した瞬間だった。「続けてよかった」と強調した。

国内所属ジムの世界王者による王座陥落後の即再戦で勝利した例は過去12戦で輪島功一の2度、徳山昌守の1度のみという勝率25%の「難関」だった。本田会長は「半歩前に出る勇気があった。村田は(運を)持っている」と褒めた。9カ月ぶりに手元に戻ってきたWBAベルトを見つめ「不安はあったので。結果はうれしい」と深呼吸した。年内にもビッグネームとのドリームマッチが実現する可能性がある。村田の世界王者ロードの第2章が幕を開けた。【藤中栄二】

村田はブラントに勝利し笑顔を見せる(撮影・加藤哉)

関連するニュースを読む

村田諒太、アルバレスと年内にドリームマッチ実現か

村田はブラントに勝利し笑顔を見せる(撮影・加藤哉)

<プロボクシング:WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇12日◇エディオンアリーナ大阪

前王者の同級4位村田諒太(33=帝拳)が覚悟の猛ラッシュで王座を奪回した。昨年10月に米ラスベガスで判定負けを喫した王者ロブ・ブラント(28=米国)と再戦し、2回2分34秒、TKO勝ちでリベンジを成し遂げた。序盤から攻勢に出た王者に対し、右の強打と連打で対抗。2回途中のラッシュでダウンを奪うと、再びロープ際に追い込んでの連打でレフェリーストップ勝ち。年内に組まれる見込みのビッグネームとのドリームマッチを待つ。

村田と契約する米大手プロモート会社トップランク社の世界的プロモーター、ボブ・アラム氏(87)はWBAスーパー・WBCフランチャイズ・IBFミドル級王者サウル・アルバレス(28=メキシコ)との夢対決に言及した。会場で「いつかアルバレスと試合させたい。その才能を示した」と語った。

大差判定負けから一変、圧勝した村田の戦いを目の当たりにした。「前回負けた時、恥ずかしい思いを味わったはず。今回は本当の王者らしい試合をした。真剣に立ち向かい、自身のパンチ力をブラントに示した」。ゴロフキンを打ちのめし、ミドル級の主役に君臨するアルバレス。実現すればまさにビッグマッチだ。

帝拳ジムの本田会長も今後に関し「まだ全く何も考えてない」とした上で「ただの防衛戦はないよ。ミドル級には本当の超一流が何人かいるから(村田は)やりたくてしょうがないだろう」とビッグマッチ実現に意欲を示した。時期は年内が有力視される。

WBA世界ミドル級タイトルマッチ 村田諒太ーロブ・ブラント 村田諒太はロブ・ブラントに勝利し、ベルトを巻いて賞金ボードを手にする(撮影・加藤哉)

関連するニュースを読む

村田2回TKO勝ち「練習はウソつかない」一問一答

村田はブラントに勝利し笑顔を見せる(撮影・加藤哉)

<プロボクシング:WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇12日◇エディオンアリーナ大阪

前王者の同級4位村田諒太(33=帝拳)が覚悟の猛ラッシュで王座を奪回した。昨年10月に米ラスベガスで判定負けを喫した王者ロブ・ブラント(28=米国)と再戦し、2回2分34秒、TKO勝ちでリベンジを成し遂げた。序盤から攻勢に出た王者に対し、右の強打と連打で対抗。2回途中のラッシュでダウンを奪うと、再びロープ際に追い込んでの連打でレフェリーストップ勝ちした。

試合後の村田との一問一答は次の通り。

-ストップの瞬間は

村田 はよ、止めてくれと。なかなか止めてくれなかったので。

-左フックでダウンさせた

村田 左フックは練習で出ていた。練習でできたことしか試合で出ない。スパーリングで出たことが試合で出れば勝てるし、プロ17戦して、練習はウソをつかないと思った。

-ダウン取った後の気持ち

村田 あと何秒なんだろうと。エンダム(第1)戦の時のレフェリーだったので、よぎりましたけど。

-ブラントの表情は

村田 1回ダウン奪った後、右アッパーからボディー打って相手が「うっ」とした時に(ブラント)心が折れたと思った。

2R、ダウンを奪った村田諒太(右)はロブ・ブラントを一気に責め立てる(撮影・加藤哉)
村田はロブ・ブラントに勝利し、ベルトを巻いて涙ぐむ(撮影・加藤哉)

関連するニュースを読む

村田のアルバレスやゴロフキン戦現実的に/大橋秀行

2回、ロブ・ブラントをコーナーに追い詰め右ストレートを見舞う村田諒太(撮影・上田博志)

<プロボクシング:WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇12日◇エディオンアリーナ大阪

同級4位村田諒太(33=帝拳)が王座に返り咲いた。昨年10月、米ラスベガスで負けた王者ロブ・ブラント(28=米国)との再戦で2回TKO勝ちした。

◇  ◇  ◇

感動した。すごいものを見せてもらった。やっぱり村田は持っている。ミドル級で大差負けからの再戦に大方はブラント有利の予想。それに勝つだけでなく、2回で倒しきった。歴史に残る試合だ。

最初のゴングでブラントは走って出てきた。初防衛もして、より強くなり、自信も持って攻めてきた。これに対して、村田は腹をくくって前に出た。心意気、ハートが違った。

パンチをもらっても前に出た。前戦では、パンチをもらうと前に出られず後手に回った。しかし、この日は負けずに迎え撃ち、前に出てプレッシャーをかけた。打たれても距離をつぶし、追い足もあり、ボディーもよく、重戦車のよう。1回で勝てると思った。

この勝利でボクシング界は“半端ない”盛り上がりとなるはず。村田もまだまだいける。アルバレスやゴロフキン戦も、夢でなく現実的になった。

以前は世界戦といえば悲壮感があった。井上尚弥と村田の2人はそんなそぶりもなく、リングで集中して結果を出す。他競技で活躍する選手もそう。これからの日本を支え、変えていく存在といえる。ボクシングの魅力、すごみを存分に見せてくれ、お礼を言いたい。(元WBA、元WBC世界ミニマム級王者・大橋秀行)

村田諒太はロブ・ブラントに勝利し笑顔で会見する(撮影・加藤哉)

関連するニュースを読む

33歳村田、次戦はビッグマッチか?本田会長が示唆

村田諒太はロブ・ブラントに勝利し笑顔で会見する(撮影・加藤哉)

<プロボクシング:WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇12日◇エディオンアリーナ大阪

村田諒太の今後について、帝拳ジムの本田明彦会長は「まだ全く何も考えてない」とした上で、33歳という年齢も考慮し「ただの防衛戦はないよ」とビッグマッチを示唆した。「ミドル級には本当の超一流が何人かいるから、(村田は)やりたくてしょうがないだろう。(マッチメークで)いろいろもめてるし(村田を)選んでくれることを祈ってる。今日の試合がどう評価されるかだろうね」と話した。

村田はロブ・ブラントに勝利し、ベルトを巻いて涙ぐむ(撮影・加藤哉)

関連するニュースを読む

拳四朗V6田口良一以来15人目 現役国内王者最長

ジョナサン・タコニン対拳四朗 1回、タコニン(左)に右ストレートを見舞う拳四朗(撮影・上田博志)

<プロボクシング:WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇12日◇エディオンアリーナ大阪◇観衆6500人

王者拳四朗(27=BMB)が、挑戦者の同級1位ジョナサン・タコニン(32=フィリピン)を4回TKOで下し、6度目の防衛に成功した。

元WBA同級王者具志堅用高の持つ日本記録(13連続防衛)更新を夢見る男は、V5後「ボクサーになってきた」と自らの覚醒を認識。現役の国内ジム所属王者中最長の防衛数を更新した。

◆国内ジム所属世界王者の6連続防衛 WBA世界ライトフライ級王者田口良一(7連続防衛後の昨年5月20日に陥落)以来15人目で12位タイ。最長記録は元WBAライトフライ級王者具志堅用高の13連続で、2桁以上は12連続の元WBCバンタム級王者山中慎介、11連続のWBAスーパーフェザー級王者内山高志、WBCバンタム級王者長谷川穂積を含め4人だけ。

◆拳四朗(けん・しろう)本名寺地拳四朗で、漫画「北斗の拳」の主人公ケンシロウから命名。1992年(平4)1月6日、京都府城陽市生まれ。東城陽中3年時、高校のスポーツ推薦入学を狙い、ボクシングを開始。奈良朱雀高3年でインターハイ準優勝、関大4年で国体優勝。一時はボートレーサーを志すが、試験に2度失敗。14年8月にプロデビュー。趣味はオシャレ、食べ&飲み歩き。家族は両親、兄。右ボクサーファイター。164センチ。

WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ 拳四朗ージョナサン・タコリン 1R、ジョナサン・タコリン(左)と接近戦を行う拳四朗(撮影・加藤哉)

関連するニュースを読む

王座陥落ブラント「ミスを払拭する」村田と3回目を

控室で取材に応じるロブ・ブラント(撮影・高場泉穂)

<プロボクシング:WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇12日◇エディオンアリーナ大阪

村田諒太(33=帝拳)に敗れ王座から陥落したロブ・ブラント(28=米国)は「打ち合いの中でパンチがきいてしまい、リカバリーすることができなかった。彼がやるべき宿題をやってきたという印象」とすがすがしい表情で負けを認めた。

1回から距離を詰め、積極的に攻めた。大歓声の中で「序盤から戦いというものを見せたいと思った」。また「自分から動いて(村田に)追わせる狙いもあった」。その積極性があだとなり、村田に捉えられた。「彼は前に対戦した時とは、少し違っていた。右手の角度を変えてきたり、野球のバットを振るようなスイングもあった。その中で自分のガードをかいくぐってパンチを当てられてしまった。距離感を誤った」と冷静に振り返った。

再々戦をしたいか問われると「イエス」と即答。「大けがを負う前にレフェリーに止めてもらったので、ダメージは少なく済んだ。今回のミスを払拭(ふっしょく)する3回目があってもいい」とリベンジを望んだ。

2回、ロブ・ブラント(左)に右フックを見舞う村田(撮影・上田博志)

関連するニュースを読む

村田諒太、ボートレース振興会から勝利者賞で旅行券

ロブ・ブラントをTKOで勝利しボートレース振興会・小高幹雄会長(右)と握手を交わすWBA世界ミドル級王者の村田(撮影・上田博志)

<プロボクシング:WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇12日◇エディオンアリーナ大阪

昨年10月以来、約9カ月ぶりの王座返り咲きとなった村田諒太(33=帝拳)が勝利者賞としてボートレース振興会の小高幹雄会長から旅行券100万円を贈られた。

黒いWBAベルト贈呈などのセレモニー後、リング上で旅行券の目録が手渡された。満面の笑みで小高会長とガッチリと握手を交わし、一緒に記念撮影に応じた。ボートレース振興会が今回のタイトル戦に協賛しており、毎試合後に家族と海外旅行に出掛ける村田とって大きなボーナスとなりそうだ。

関連するニュースを読む

拳四朗V6「ボクサーになってきた」覚醒の第2章へ

拳四朗対タコリン 4回、タコリンにTKO勝ちし笑顔で両手を広げる拳四朗(撮影・加藤哉)

<プロボクシング:WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇12日◇エディオンアリーナ大阪◇観衆6500人

王者拳四朗(27=BMB)が、挑戦者の同級1位ジョナサン・タコニン(32=フィリピン)を4回1分0秒TKOで下し、6度目の防衛に成功した。元WBA同級王者具志堅用高の持つ日本記録「13連続防衛」の更新を夢見る京都出身の27歳。7度目の世界戦にして初の地元関西の試合で、現役の国内ジム所属王者で最長の防衛数を更新した。王者は16戦全勝(9KO)。

   ◇   ◇   ◇

リングで互いの体が交錯し、タコニンがよろけて倒れた。拳四朗の右ショート。計算ずくのカウンター。「練習通り。左を空振りさせての右」。4回1分ジャストで決着させた会心の一撃を「抜けたような感じ」と振り返った。

V6を決めた勝利インタビューで絶対王者らしさを見せた。「目標は具志堅さん。まだ半分。スタート地点に立ったぐらい」と言った後で「強い人、どんどん挑戦してきてください!」。リングサイドで観戦したWBAスーパー王者京口に呼びかけるように、笑顔で言い放った。

世界王座連続防衛の日本記録「13」更新へ。夢のシナリオは第2章に入った。「これからは強い相手とやりたい」。京口との統一戦など他団体のベルトに興味がある。V5までは違った。楽に勝てるならと、むしろ弱者を歓迎した。

「ボクサーになってきたんですかね」と自己分析する。ファイトマネーも人気もまだ足りない。左で距離を支配するスタイルに自信を深め、この日は距離の取りづらい左の強打者に完勝。相打ち覚悟で捨て身の32歳を退けた。自信は確信に変わりつつある。

強くなりたいから、姿勢も変わった。V6戦に向け、拠点の東京から日帰りで5度、大阪を訪れた。父の寺地永会長の現役時も担当した篠原茂清トレーナー主宰のジムへ、Tシャツ、短パンで新幹線に乗って訪れ、約2時間鍛えて東京に帰る。篠原トレーナーは「具志堅さんの記録にはあと3年は絶対かかるから、うまくいって30歳。ここからが大事で“落ちてきた”と気づいた時は、遅い。それを分かっている」。3年先を見据え、脈拍数を上げて負荷をかけるメニューをこなし始めた。

地元関西の世界戦は7度目で初めて。「ヤジなかったですか? やったー!」。スマイル・アサシン(笑顔の狙撃手)は、どんどん強くなる。【加藤裕一】

◆国内ジム所属世界王者の6連続防衛 WBA世界ライトフライ級王者田口良一(7連続防衛後の昨年5月20日に陥落)以来15人目で12位タイ。最長記録は元WBAライトフライ級王者具志堅用高の13連続で、2桁以上は12連続の元WBCバンタム級王者山中慎介、11連続のWBAスーパーフェザー級王者内山高志、WBCバンタム級王者長谷川穂積を含め4人だけ。

◆拳四朗(けん・しろう)本名寺地拳四朗で、漫画「北斗の拳」の主人公ケンシロウから命名。1992年(平4)1月6日、京都府城陽市生まれ。東城陽中3年時、高校のスポーツ推薦入学を狙い、ボクシングを開始。奈良朱雀高3年でインターハイ準優勝、関大4年で国体優勝。一時はボートレーサーを志すが、試験に2度失敗。14年8月にプロデビュー。趣味はオシャレ、食べ&飲み歩き。家族は両親、兄。右ボクサーファイター。164センチ。

WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ 拳四朗ージョナサン・タコリン 4R、タコリン(右)にTKO勝ちした拳四朗(撮影・加藤哉)

関連するニュースを読む

敗戦ブラント、村田と再々戦熱望「序盤攻めすぎた」

2回、ロブ・ブラント(左)に右フックを見舞う村田(撮影・上田博志)

<プロボクシング:WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇12日◇エディオンアリーナ大阪

敗れたブラントは「(前回対戦と村田が)少し変わっていた。右手の角度を変えてきていたし、野球のバットを振るようなパンチもあった。自分が序盤から攻めすぎたのがミスだった」とすがすがしい表情で振り返った。

再々戦をやりたいかとの問いには「イエス」と即答。「今回のミスを払拭(ふっしょく)する3回目があってもいい」と話した。

2R、ダウンを奪った村田諒太(右)はロブ・ブラントを一気に責め立てる(撮影・加藤哉)

関連するニュースを読む

村田諒太が王座奪還!拳四朗V6/ダブル世界戦詳細

<プロボクシング:ダブル世界戦>◇12日◇エディオンアリーナ大阪

ミドル級は前王者で同級4位の村田諒太(帝拳)が王者ロブ・ブラント(米国)と約9カ月ぶりの再戦で2回2分34秒、TKO勝ちで王座復帰を果たした。拳四朗(BMB)は挑戦者で同級1位のジョナサン・タコニン(フィリピン)を4回TKOで下し6度目の防衛に成功。

◆WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦

村田諒太2回2分34秒
TKO
ブラント

◆村田諒太の話 練習した通りのことができてよかった。チーム帝拳は最高です。バテて3ラウンドから崩れるところも見たかったでしょ。そうならなくて良かった。早く(試合を)止めろよ、と思った。前回はブラントの夜で、きょうは僕の夜だった。今回は絶対に負けない、といつもより強い気持ちだった

【2回】初回から打ち合う展開に会場は「村田コール」の大歓声。ジャブで距離をとろうとするブラントに今度は村田が襲いかかる。右ストレートで顔面を打ち抜くと1分過ぎ、ガードの上から右ストレート、左フック、右フックの連打でブラントからダウンを奪う。立ち上がったブラントに対し、村田はガードの上から顔面に右ストレート、左フックを何度もたたき込む。村田にもたれかかるように立つのがやっとのブラントを見て、レフェリーが両者の間に体を入れて試合を止めるような動きを見せるが、続行。さらに顔面、ボディーに村田の連打を浴びふらふらになったブラントを見て、今度はレフェリーが試合をストップ。村田が再戦を乗り越え王座奪還に成功

2R、村田諒太(右)はロブ・ブラントに右フックでダウンを奪う(撮影・加藤哉)

R、村田諒太(右)はロブ・ブラントに右フックでダウンを奪う(撮影・加藤哉)

村田対ロブ・ブラント 2回、村田(右)はロブ・ブラントに右フックでダウンを奪う(撮影・加藤哉)

村田対ロブ・ブラント 2回、村田(右)はロブ・ブラントに右フックでダウンを奪う(撮影・加藤哉)

2R、村田諒太(右)はロブ・ブラントに右フックでダウンを奪う(撮影・加藤哉)

2R、ダウンを奪った村田諒太(右)はロブ・ブラントを一気に責め立てる(撮影・加藤哉)

ロブ・ブラントからTKO勝利しガッツポーズする村田(撮影・上田博志)

【1回】ゴングと同時に仕掛けたのはブラント。果敢に前に出て連打を放つ。ガードを固める村田は20秒過ぎに左右のボディーで反撃。中盤からは打ち合う展開。残り15秒、村田の強烈な右ストレートがブラントのボディーをとらえる

WBA世界ミドル級タイトルマッチ 村田諒太ーロブ・ブラント 1R、村田諒太(左)はロブ・ブラントに左を入れる(撮影・加藤哉)

WBA世界ミドル級タイトルマッチ 村田諒太ーロブ・ブラント 1R、村田諒太(左)はロブ・ブラントに右フックを入れる(撮影・加藤哉)

【試合前】柔らかな表情に笑みを浮かべ王者ブラントが先に登場。対する村田に笑顔はなし。表情を一切変えることなくリングイン

◆WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦

拳四朗4回1分
TKO
タコニン

◆拳四朗の話 きれいに倒せて本当に良かった。練習通りだった。意識せず、流れで倒せたという感じ。経験としてまた一つ成長できた。(相手は)捨て身できていた

【4回】流れをつかんだ拳四朗。50秒過ぎにドンピシャのタイミングで放った右ストレートのカウンターがタコニンの顔面をとらえる。崩れ落ちるタコニンの顔面に返しの左フックもヒット。力なくダウンするタコニン。1度は立ち上がるがレフェリーが試合をストップ。4回TKOで6度目の防衛に成功

タコリン(後方)にTKO勝ちした拳四朗(撮影・加藤哉)

拳四朗対タコリン 4回、タコリンにTKO勝ちし笑顔で両手を広げる拳四朗(撮影・加藤哉)

【3回】タコニンの前進を見切るように拳四朗が攻勢。上下に打ち分け連打がヒット。残り1分30秒でタコニンが額近くから出血。レフェリーが試合を中断させる。再開後も拳四朗が主導権をつかむ

【2回】拳四朗のジャブを食らいながら突進してくるタコニン。1分過ぎにタコニンが顔面に右フックを繰り出すが、拳四朗がしっかりガード。逆に右アッパーがタコニンのあごをとらえる

【1回】互いに距離感をつかむようにジャブを繰り出す出だし。1分過ぎにタコニンが距離を詰めて左右のボディーを振り回す。その後もタコニンが強引に前に出るが、拳四朗も落ち着いてジャブを多用し対応

ジョナサン・タコニン対拳四朗 1回、タコニン(左)に右ストレートを見舞う拳四朗(撮影・上田博志)

関連するニュースを読む

大一番制した村田諒太プロ人生の歩み/写真特集

<プロボクシング:WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇12日◇大阪・エディオンアリーナ

WBA世界ミドル級級4位村田諒太(33=帝拳)が王座に返り咲いた。昨年10月、米ラスベガスで負けた王者ロブ・ブラント(28=米国)との再戦で2回TKO勝ちした。

ボクシング人生を懸けた再戦を制した村田のプロ人生の歩みを振り返る。

2012年8月11日 ロンドンオリンピックで金メダル獲得

男子ミドル級決勝 ファルカン(左)に強烈なボディーを放つ村田(2012年8月11日撮影・PNP)

男子ミドル級決勝 判定でファルカン(右)を破り金メダルを獲得した村田(2012年8月11日撮影・PNP)

2013年4月12日 プロ転向会見

会見後、笑顔でファイティングポーズを取る村田(2013年4月12日撮影・河野匠)

2013年8月25日 プロデビュー戦は2回TKO勝利

25日のプロデビュー戦で強烈な右ストレートを打ち込む村田(2013年8月25日撮影)

2013年8月25日 プロデビュー戦は2戦目は8回TKO勝利

6回、ピーターソン(左)に右ストレートを振り下ろす村田(撮影・山崎安昭)

8回、強烈な右ストレートをピーターソンの顔面にヒットさせる村田(2013年12月6日撮影・たえ見朱実)

2014年2月22日 海外デビュー戦でKO勝利

村田諒太海外デビュー戦 73・4キロ契約体重8回戦 村田諒太対カルロス・ナシメント 3回、村田諒太はカルロス・ナシメントに左ボディーを打ち込む=2014年2月22日

4回、村田はTKO勝ちでナシメントを破る(撮影・山崎安昭)

2014年5月22日 プロデビュー戦から4連続KO勝利

6回、ネリオの顔面に右ストレートを打ち込みTKO勝ちした村田(2014年5月22日撮影・加藤哉)

2014年12月30日 プロ第6戦は判定勝利

村田諒太プロ第6戦・ノンタイトルミドル級10回戦 村田諒太対ジェシー・ニックロウ 9回、村田諒太(右)はジェシー・ニックロウに右ストレートを打ち込む(2014年12月30日撮影・山崎安昭 )

2015年5月1日 プロ第7戦はTKO勝利

村田諒太プロ第7戦・ノンタイトルミドル級10回戦 村田諒太対ドウグラス・ダミアン・アタイジ 5回、ドウグラス・ダミアン・アタイジ(右)からTKO勝ちしガッツポーズする村田諒太(2015年5月1日撮影・江口和貴)

2016年12月30日 プロ第12戦で3回KO勝利

村田諒太プロ第12戦・ノンタイトルミドル級10回戦 村田諒太対ブルーノ・サンドバル 3回、村田諒太(右)はサンドバルの顔面に強烈な右ストレートを見舞う(2016年12月30日撮影・たえ見朱実)

3回、右ストレートでサンドバル(手前)をマットに沈めニヤリとする村田(2016年12月30日撮影・江口和貴)

2017年5月20日 WBA世界ミドル級王者エンダムに挑戦。優勢に戦ったように見えたが判定負け

ボクシング・トリプル世界戦 WBA世界ミドル級タイトルマッチ アッサン・エンダム対村田諒太 5回、村田諒太(左)のパンチによろけるアッサン・エンダム(2017年5月20日撮影・横山健太)

4回、村田(左)はエンダムからダウンを奪う(撮影・河野匠)

新チャンピオンのエンダム(右)に健闘をたたえられ、笑顔を見せる村田(撮影・河野匠)

判定で敗れた村田は、ロープにもたれかかり、うつむいて目を閉じる(撮影・横山健太)

2017年7月15日 プロ野球オールスターゲームで始球式を行う

全パ対全セ 始球式を行う村田諒太(2017年7月15日、ZOZOマリンスタジアム撮影・加藤哉)

2017年10月22日 王者エンダムに再挑戦。7回終了TKO勝利で世界王座奪取

ボクシング・トリプル世界戦 WBA世界ミドル級タイトルマッチ(再戦) 村田諒太対アッサン・エンダム 6回、アッサン・エンダム(左)に右ストレートを浴びせる村田諒太(2017年10月22日撮影・中島郁夫)

7回TKOでエンダム(左)を下し泣きながら喜ぶ村田(撮影・滝沢徹郎)

7回TKOでエンダムを下し、泣き崩れる村田(撮影・滝沢徹郎)

2018年4月15日 初防衛戦は8回TKO勝利

ボクシング・ダブル世界戦 WBA世界ミドル級タイトルマッチ 村田諒太対エマヌエーレ・ブランダムラ 7回、村田諒太(後方)はエマヌエーレ・ブランダムラをロープ際に追い詰める(2018年4月15日撮影・足立雅史)

村田諒太対エマヌエーレ・ブランダムラ 村田(右)は8回TKOでブランダムラを破り、初防衛に成功する(撮影・足立雅史)

2018年10月20日 米ラスベガスで2度目の防衛戦。ブラントに判定負けで王座陥落

WBA世界ミドル級タイトルマッチ 10回、挑戦者ブラントに右ストレートを顔面に受ける村田諒太(2018年10月20日、米国ネバダ州ラスベガス撮影・菅敏)

12回を戦い終え、ガッツポーズをする挑戦者ブラント(右)を前にぼう然と立ちつくす村田(撮影・菅敏)

2019年4月25日 ブラントとの再戦が決定。会見でにらみ合う

村田諒太(左)はWBA世界ミドル級タイトルマッチで王者ブラントとの再戦が決まり、フォトセッションでにらみ合う(2019年4月25日撮影・松本俊)

関連するニュースを読む

村田2回TKOで王者返り咲き 勝率25%難関突破

ロブ・ブラントからTKO勝利しガッツポーズする村田(撮影・上田博志)

<プロボクシング:WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇12日◇エディオンアリーナ大阪

同級4位村田諒太(33=帝拳)が王座に返り咲いた。昨年10月、米ラスベガスで負けた王者ロブ・ブラント(28=米国)との再戦で2回TKO勝ちした。

背水の陣で臨んだリマッチだった。4月25日、都内のホテルで開かれたブラント同席による再戦の記者会見。「ボクにとって最後の試合になるか。それとも『もっと村田を見たい』と言ってもらえるかどうか。それをジャッジメントされる試合」と退路を断ち、リベンジに向けて集中していた。会見後には報道陣に「ブラントとは会いたくなかった。屈辱的な経験をさせられた相手を前に平常心な訳がない」と戦闘モードに入っていた。

昨年10月に米ラスベガスで臨んだ2度目の防衛戦で同級王座から陥落した。3度目の「ボクシング聖地」での試合で自身初の世界戦。メインイベント登場も初めてだった。プロボクサーとして夢の1つを実現したが、当時の同級1位ブラントに0-3の判定負け。ブックメーカーの予想も大きく覆す黒星には1カ月半前の高熱をともなう風邪による調整遅れがあった。村田本人は「完全に負けた」と一切の言い訳はしなかった。

王座陥落直後は「98%ぐらは、ほぼ辞めよう」と考えていた。しかし試合動画をチェックし「あのボクシングが集大成でいいのかと考えると『それはない』と思いました」。続いて周囲からの激励もあり、自然と現役続行に気持ちが傾いた。同12月には現役続行を表明。「世界王者にあって少し満足し、ハングリーさが欠如していた。新しい目標が見つかれば力がわいてくる。それを見つけたい」。

当初の再起戦の相手は元3団体統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン、現WBA1位)が候補だった。相手陣営に断られ、6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)を撃破したことで知られる元WBO世界ウエルター級王者ジェフ・ホーン(オーストラリア、現WBAミドル級3位)も浮上していたが、村田が契約を結ぶ米プロモート大手トップランク社のサポートで、2月に初防衛に成功したブラントとの再戦に決まった経緯がある。

リベンジという新しい目標ができれば村田の意識と集中力は一気に研ぎ澄まされた。「前と同じ試合をしたら負けるわけですから」と村田。他競技からの練習理論を見て吸収し、ジムワークでも元3階級制覇王者ホルヘ・リナレス(帝拳)の実弟で元日本ミドル級1位カルロス氏をミット打ち担当トレーナーが起用。五輪金メダリストとしてアマ経験が長いだけに、コンディションさえ整えば、適応力はズバ抜けていた。

トップランク社から肝いりで派遣された3人の練習パートナーとの1日おきのスパーリングを消化。5月上旬から始まった本格的なスパーリングは130回を超えた。所属ジムの浜田剛史代表は「ここまで予定通りにいった調整はなかった。過去最高の状態」と表現した。リミットよりも200グラム少ない72・3キロで計量パスした村田も「すごく良いコンディションできています。プロにきて、これだけ自信あるのも初めて」とまで言うほどだった。

本人も納得の心身で立ったリング。国内所属ジムの世界王者による王座陥落後の即再戦で勝利した例は過去12戦で輪島功一の2度、徳山昌守の1度のみという勝率25%の「難関」だった。アマとプロで次々と快挙を成し遂げてきた村田は再び「難関」も突破し、リベンジを成し遂げてみせた。

◆村田諒太(むらた・りょうた)1986年(昭61)1月12日、奈良市生まれ。伏見中1年で競技開始。南京都高(現京都広学館高)で高校5冠。東洋大で04年全日本選手権ミドル級で優勝など。11年世界選手権銀メダル、12年ロンドン五輪で日本人48年ぶりの金メダルを獲得。13年8月にプロデビューし、17年10月、WBA世界ミドル級王座を獲得し、日本人で初めて五輪金メダリストがプロ世界王者になった。家族は佳子夫人と1男1女。183センチの右ファイター。

ジョナサン・タコニン対拳四朗 2回、ロブ・ブラントをコーナーに追い詰め右ストレートを見舞う村田諒太(撮影・上田博志)
WBA世界ミドル級タイトルマッチ 村田諒太ーロブ・ブラント 1R、村田諒太(左)はロブ・ブラントに左を入れる(撮影・加藤哉)
WBA世界ミドル級タイトルマッチ 村田諒太ーロブ・ブラント 2R、ダウンを奪った村田諒太(右)はロブ・ブラントを一気に責め立てる(撮影・加藤哉)

関連するニュースを読む