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辰吉寿以輝7・27に初10回戦!“援軍”も呼んだ

プロ9戦目で初の日本ランカークラスと対戦する辰吉寿以輝(右)は、大阪帝拳の六車卓也ヘッドコーチとポーズをとる(撮影・加藤裕一)


 ボクシングの元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(48)の次男、辰吉寿以輝(21=大阪帝拳)が7月27日、エディオンアリーナ大阪第2競技場でインドネシア・フェザー級王者ノルディ・マナカネ(34)とスーパーバンタム級10回戦を行うことが20日、大阪市内の同ジムで発表された。

 8戦全勝(5KO)の寿以輝にとって初の10回戦で、相手も初の日本、東洋太平洋ランカークラスの“強敵”になるが、快勝なら同ランク入りの可能性があり、年内のタイトル挑戦も現実味を増す。寿以輝は「(相手も、10回戦も)全然大丈夫です。前の試合は力みが出たけど、もっとコンパクトを意識して、しっかりKOで勝ちきりたい」と自信満々に語った。

 強力な援軍が加わった。同ジムOBで元WBA世界バンタム級王者六車卓也氏(57)が5月末にジムのヘッドコーチ(HC)に就任。寿以輝を1カ月弱見てきた同HCは父丈一郎とも旧知の間柄だ。「父親が反面教師じゃないけど…ちょっとおとなしい」と笑いながらも「辰吉と一緒で左足を軸にしたターンをする。『教えてもらったんか?』と聞くと、そんなことないみたいです。父親のビデオを見てきたからか…普通教えてもらわんとできんことなんですがね」とセンスにうなった。

 また「パンチ力がある。相手を倒せる点を伸ばしてあげたい」とポテンシャルを評価した。強化ポイントに「ウエートシフト(体重移動)」と「1発1発の踏み込み」を挙げて「今は強く打って、強いパンチを出す形ですが、軽く打っても強いパンチが打てるようになる」と説明した。

 父とはボクシングの話をしない寿以輝だが、同HCに教えは楽しみのようだ。「世界をとってる人ですから、間違いないですよ」と話していた。

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伊藤雅雪「KO決着を」7・28米で王座決定戦

WBO世界スーパーフェザー級王座決定戦に臨む伊藤(撮影・小沢裕)


 プロボクシングWBO世界スーパーフェザー級2位伊藤雅雪(27=伴流)が7月28日(日本時間29日)、米フロリダ州キシミーのキシミー・シビックセンターで同級王座決定戦に臨むことが18日、正式発表された。

 同級1位クリストファー・ディアス(23=プエルトリコ)と同王座を懸けて対戦する伊藤は同日、都内のホテルで会見。「(ディアスは)結構、前から意識してきた相手で映像をみてきた。すごくありがたいタイミングでの世界戦。(米国開催で)率直に不安はありますが『自分なら勝ってしまうのでは』『ディアスを倒したらどうなんだろう』というワクワク感があります」と気持ちを高揚させた。同王座は世界最速の3階級制覇を成し遂げた現WBA世界ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(30=ウクライナ)が返上した王座となる。

 過去プロ23戦(全勝)はすべて都内の会場で戦ってきた伊藤。初めての海外マッチが世界戦となるが、ここ3~4年は1年で3回ほど米ロサンゼルスでトレーニングを積んできた。現地では何度も世界戦に足を運んで視察。米国世界戦の雰囲気も把握している。伊藤は「失うものは何もない。KO決着、KOで勝たないといけないと思います」と気合を入れ直した。

 また伴柳ジム初の世界王者誕生に向け、団太路会長(48)は「今までのボクシングでは厳しいので、伊藤が殻を破って化けてくれるか。その可能性はある」と期待を寄せていた。

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ゴロフキンがアルバレスと再戦 9・15ラスベガス


 プロボクシングの2団体(WBAスーパー、WBC)統一世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(36=カザフスタン)が9月15日、米ネバダ州ラスベガスで元2階級制覇王者サウル・アルバレス(27=メキシコ)と再戦することが確実となった。

 13日(日本時間14日)に米メディアが報じたもので、試合会場はT-モバイルアリーナになる見通しだという。ゴロフキンはIBF王座を剥奪されたため、2団体統一戦になる予定。アルバレスをプロモートするゴールデンボーイプロモーションのオスカー・デラホーヤ氏も自らのツイッターで「9月15日、カネロ(アルバレス)-GGG(ゴロフキン)2が決まったことを報告できて幸せ」とつづった。

 当初、昨年9月の対戦で引き分けとなったアルバレスとは5月5日に再戦する予定だったが、アルバレスのドーピング違反のため中止に。同日にはバネス・マルチロシャン(米国)に挑戦者が変更となり、同級王座最多タイとなる20度目の防衛に成功していた。

 4月18日に米ネバダ州のコミッションから6カ月間の資格停止処分を受けているアルバレスは8月中旬には試合可能になる。同級のWBA正規王者には村田諒太(帝拳)がいる。

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王者村田に3位との対戦指令か「調整するだけです」

汗でびっしょりとなった練習着姿でパンチを打ち込む村田


 米スポーツ専門局ESPNが12日(日本時間13日)、ボクシングのWBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)に対し、同級3位ロバート・ブラント(27=米国)との対戦指令を出したと報じた。7月15日までに対戦合意に達しない場合は入札となる。ブラントの戦績は23勝(16KO)1敗で、昨年10月にワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)のスーパーミドル級トーナメントに参戦したが初戦敗退。ミドル級に戻り、3月の再起戦で1回KO勝ちしている。

 帝拳ジムの本田会長はこの日、「(米プロモート大手社の)トップランクに任せてあります。(相手は)何人か考えている。やれと言われればやる」と述べた。V2戦は秋に米ラスベガスで開催する見通しだ。村田は都内のジムでの約3時間の練習後、「(次戦の)話題が出ると身が引き締まる。誰とやろうが、どこでやろうが調整するだけですね」と応じた。

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王者村田諒太、3位ブラントとV2戦指令と米で報道

WBA世界ミドル級王者村田諒太(18年6月撮影)


 米スポーツ専門局ESPNが12日(日本時間13日)、WBA(世界ボクシング協会)が世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)、同級3位ロバート・ブラント(27=米国)の両陣営に対して対戦指令を出したと報じた。7月15日(同16日)までに対戦合意に達しない場合は入札となるが、ファイトマネーの分配は50%ずつになるとしている。

 村田は4月15日の初防衛戦でエマヌエーレ・ブランダムラ(イタリア)に8回TKO勝ちし、2度目の防衛戦を秋に米ラスベガスで行う見通しとなっている。

 23勝(16KO)1敗のブラントは昨年10月、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)のスーパーミドル級トーナメントに参戦したが、初戦でユルゲン・ブレーマー(ドイツ)に判定負けした。その後はミドル級に戻り、今年3月のコルビー・カーターとの再起戦で1回KO勝ちしていた。

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井上尚弥「次決まっているから」早くもスパー開始

早くもスパーリングを開始し、充実した表情をみせる井上


 ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が「自己最速」の間隔でスパーリングを開始した。

 12日、横浜市の大橋ジムで、同門となる日本ユース初代フェザー級王者で現日本同級11位溜田剛士(25)と4回のスパーリングを消化した。5月25日に10年間無敗で4年間王座を守ってきたV5王者ジェイミー・マクドネル(英国)を1回TKOで下し、国内最速の3階級制覇を成し遂げてから、わずか18日後となる。井上は「一番オフが短かったかも」と言えば、師匠の大橋秀行会長(53)も「こんなに早くスパーリングを開始するのは異例ですよ」と目を見張るロケットスタートとなった。

 既に参戦を表明する賞金争奪の最強選手決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)は今秋から開幕予定。井上は「ダメージもないし、次(WBSS)が決まっているから」と早期スパーリング開始の意図を明かした。既に動きのキレが良く、大橋会長は「調子も良いし明日にでも試合ができるよね」と“モンスター”の愛称らしい調整ぶりに驚いていた。

次戦に向けてスパーリングを開始した井上尚弥(左)

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伊藤雅雪 ディアスと世界戦決定 米で7月28日

伊藤雅雪


 WBO世界スーパーフェザー級2位伊藤雅雪(27=伴流)が7月28日(日本時間29日)、米フロリダ州キシミーーのキシミーシビックセンターで同級王座決定戦に臨むことが12日(同11日)、正式決定した。

 同級1位クリストファー・ディアス(23=プエルトリコ)と同王座を懸けて対戦することが、米プロモート大手トップランク社から同日発表された。伊藤は世界初挑戦。同王座は世界最速の3階級制覇を成し遂げた現WBA世界ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(30=ウクライナ)が返上した王座となる。

 伊藤は15年10月に東洋太平洋同級王座を獲得し、16年12月には、WBOアジア・パシフィック同級王座との王座統一に成功。今年3月にはベンゲル・プトン(フィリピン)との世界前哨戦に勝利していた。

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村田諒太恐縮「まさか府知事から表彰受けるとは」

村田は西脇府知事から記念品を贈られる


 ボクシングのWBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)が10日、京都市内で京都府スポーツ特別奨励賞授賞式に出席した。

 同地は南京都高(現京都廣学館高)時代を過ごした思い出の場所。同高のOBが主体となって結成されている後援会による、4月の初防衛戦の祝勝会の場で表彰を受けた。

 西脇府知事から記念品などを贈呈されると、深々と頭を下げながらも、「この会は最初は…」と苦笑いして語り始めた。

 「南京都高のOBがメインで作った会なんですが、軽いノリで始めて。下品で始まり下品で終わる会だったんですが、まさか府知事から表彰を受けるとは」と恐縮して笑いを誘った。この日は400人近い後援者が集まった。「ゴロフキンを倒しにいってきます」と気勢を上げ、しっかりとその期待に応えていた。V2戦は秋に米国で計画されている。

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大岩戸断髪式「恩返しできた」村田諒太らはさみ入れ

断髪式でボクシングのWBA世界ミドル級王者村田諒太にはさみを入れてもらう元前頭の大岩戸


 5月に引退した元前頭の大岩戸(37=八角)の断髪式が9日、東京・両国国技館で行われ、約230人の関係者がはさみを入れた。

 幕内在位は1場所のみだが、昨年の夏場所では最年長記録となる36歳で幕下優勝。「今まで応援してくれた人に恩返しができた」と14年間の土俵生活を充実した表情で振り返った。プロボクシングWBA世界ミドル級王者の村田諒太も断髪式に参加。ともに初動負荷トレーニングをした間柄で「この年齢までやっている方はなかなかいない」とたたえた。引退後は貴金属を扱う一般企業に勤める。

断髪式で師匠の八角親方(右)に止めばさみを入れられる元前頭の大岩戸(撮影・佐藤礼征)

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最年長幕下Vの大岩戸が断髪式、村田諒太らがはさみ

断髪式でボクシングのWBA世界ミドル級王者村田諒太にはさみを入れてもらう元前頭の大岩戸(撮影・佐々木隆史)


 5月に引退した大相撲の元前頭の大岩戸(37=八角)の断髪式が9日、東京・両国国技館で行われ、プロボクシングWBA世界ミドル級王者の村田諒太(32)、漫画家やくみつる(59)ら、約230人の関係者がはさみを入れ、止めばさみは師匠の八角親方(元横綱北勝海)が入れた。まげを切り落とし「不思議な感覚で、こみあげるものがあった」と振り返った。

 共通の知人を持ち、ともに初動負荷トレーニングにも取り組んだ間柄の村田は、断髪式に参加するのは初めてで「緊張しました」と笑顔を見せた。大岩戸について「闘争心を出すというより、優しい方だった。この年齢までやっている方はほとんどいない。やりきったんだなと感じた」とねぎらいの言葉を語った。

 引退後はレアメタルや貴金属を扱う企業に勤める。「現役生活の中で相手と面と向かって話した経験を営業で生かしたい」と第2の人生へ意気込んだ。

 山形県出身で、近大時代には学生横綱にも輝いた。14年間の土俵生活で幕内在位は1場所のみだったが、昨年の夏場所で幕下優勝を飾り、36歳での幕下優勝は最年長記録だった。

断髪式で師匠の八角親方(右)に止めばさみを入れられる元前頭の大岩戸(撮影・佐藤礼征)

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村田諒太の今後に影響、ゴロフキンがIBF王座剥奪


 ボクシングの世界3団体(WBAスーパー、WBC、IBF)統一ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(36=カザフスタン)がIBF王座を剥奪された。IBFが6日(日本時間7日)、発表した。5月に米国でマーティロスヤンに2回KO勝ちしたが、同団体から防衛戦として認められず、防衛戦を義務づけられていた。

 15年に当時のIBF同級王者レミューとの団体統一戦に8回TKO勝ちして3団体統一王者となり、4団体統一も視野にしていたが再考必至。ゴロフキンを標的としているWBA同級正規王者村田諒太(帝拳)の今後にも影響がありそうだ。

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井上尚弥 WBSS優勝ならボーナスさらに増額

板東社長(左)と、3本の世界ベルトを肩にかけて記念撮影に応じる井上尚弥


 ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が、今秋参戦予定の最強選手決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)に備え、高額のスポンサー勝利ボーナスを設定された。6日、横浜市内の所属ジムでメインスポンサーのNTTぷらら板東浩二社長から直々の激励を受けた。先月25日、WBA世界バンタム級タイトル戦前には同社長の発案で急きょ勝利ボーナスが設定されていたことが判明。軽量級世界王者のファイトマネー1試合分にも匹敵するボーナスを手にしたという。

 井上は「本当にモチベーションの1つになりました」と感謝の言葉を口にした。すると同社長は「励みになればと思って。後からボーナスも追加で契約しますよ」とWBSSでも継続することを明言した。さらに「WBSS優勝ならすごい話なので」とボーナス増額も示唆。井上は「このサポートで海外進出できます」と気持ちを高揚させていた。

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ゴロフキン王座剥奪 IBF防衛戦として認められず


 プロボクシングの世界3団体(WBAスーパー、WBC、IBF)統一ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(36=カザフスタン)がIBF王座を剥奪された。

 IBFが6日(日本時間7日)、発表したもの。ゴロフキンは5月5日、米カリフォルニア州カーソンでバネス・マルチロシャン(32=アルメニア・米国)の挑戦を受け、2回1分53秒、KO勝ち。同級最多タイの20連続防衛(WBAスーパー19回、WBC8回)に成功していたが、この試合はIBF防衛戦として認められず、同団体から期限内の防衛戦を義務づけられていた。またIBF同級1位セルギイ・デレビヤチェンコ(32=ロシア)との指名試合も回避していた。

 ゴロフキンは15年10月、当時のIBF同級王者デビッド・レミュー(カナダ)との団体統一戦に8回TKO勝ちし、3団体統一王者となっていた。なおWBA同級正規王者には村田諒太(帝拳)がいる。

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井上尚弥WBSS参戦へ「レッド軍団」が強力後押し

メインスポンサーのNTTぷらら板東社長(左)と、3本の世界ベルトを肩にかけて記念撮影に応じるWBAバンタム級王者井上尚弥


 プロボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が、自らのメインスポンサーとなるNTTぷららの板東浩二社長から全面バックアップを確約された。

 先月25日に国内最速となる世界3階級制覇を成し遂げた井上は今秋からは賞金争奪の最強選手決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)に参戦予定。日本人初のWBSS参戦を備え、6日には横浜市内の所属ジムで板東社長の激励を受けた。

 10年間無敗で、4年間王座を守ってきた同王者ジェイミー・マクドネル(英国)に挑む3日前、NTTぷららとのメインスポンサー締結が発表された。井上は「いつも以上に重圧ありました。3階級制覇挑戦という試合で、過去最強の相手。そのタイミングでスポンサー契約させていただいた試合だったので、ものすごい重圧でした」と苦笑いで振り返ったが、板東社長は「プレッシャー対応には2種類のタイプがいる。重圧に感じて本来の実力を発揮できない選手。逆にプレッシャーをかかった方が力を出しやすい選手。井上選手は後者ですよ」と頼もしそうに見つめた。

 今秋、井上は初防衛戦としてWBSS1回戦が控える。勝ちあがれば、自然と他世界王者との団体統一戦になる。同社長からは「WBSSで優勝したらもう、とんでもないすごいこと。グローバルな意味で井上尚弥の知名度が上がっていくから」と大きな期待を寄せられた。同社長によれば、今後の井上の世界戦に備え、社内に応援チームを結成。井上の好きなカラーとなる赤いTシャツでそろえた「レッド軍団」が観客席に陣取り、井上を後押しするプランがある。井上は「出るからにはしっかり優勝したいと思います」とWBSS制覇を約束した。

 異例の直々訪問となった板東社長は「(井上は)礼儀正しいし、ボクシング一筋。集中力もすごい。どこまで行くのか分からないポテンシャルがある。しかもイケメン。ボクシング界を変えたり、日本のボクシング市場を拡大していくには女性ファンが必要。イケメンの井上選手はピッタリだと思う」と日本ボクシング界をけん引する存在としてサポートし続ける意向を示していた。

メインスポンサーのNTTぷらら板東社長(左)から激励を受けたWBA世界バンタム級王者井上尚弥

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井上尚弥、今秋に元5階級王者ドネアと初防衛戦も

記念撮影する左からWBA世界バンタム級王者井上尚、会長夫人の小百合さん、大橋ジム大橋会長、井上尚の父真吾トレーナー(撮影・野上伸悟)


 ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が今秋、元世界5階級制覇王者との初防衛戦に臨む可能性が出てきた。

 大橋会長は5日、横浜市内のホテルで開催された大橋ジム後援会発会記念祝賀会後、井上が参戦表明している賞金争奪の最強決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)1回戦の相手に言及。元5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)の参戦見通しを明かし「1回戦は王者同士にならないので、ドネアの可能性は十分ある」と明かした。

 WBSSに向け、来週中にもスパーリングを開始する井上は「出場するからには優勝したいと思う」と宣言。優勝した場合には「(ジムに)真夏の練習後にクールダウンできるプールがほしいです」と大橋会長に要望した。すると同会長も「380万円ぐらいでできるよ」と約束していた。

大橋ジム大橋会長(右)の前であいさつし爆笑するWBA世界バンタム級王者井上尚(撮影・野上伸悟)

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大橋ジム後援会が発足 井上尚弥ら豪華ゲスト出席

大橋ジム大橋会長(右)の前であいさつし爆笑するWBA世界バンタム級王者井上尚弥(撮影・野上伸悟)


 プロボクシング元WBA・WBC世界ミニマム級王者大橋秀行氏(53)が会長を務める大橋ボクシングジムの後援会発会記念祝賀会が5日、横浜市内のホテルで開催された。

 これまで会長自らや同ジムの後援会などが別々に活動していたが、個々の後援会の拡大を受けて正式に一本化したもの。三原じゅん子参議院議員ら約500人が出席し、WBA世界バンタム級王者井上尚弥、元3階級制覇王者八重樫東ら現役選手をはじめ、ジム初の世界王者となった元WBC世界スーパーフライ級王者川嶋勝重氏らOBも数多く集結した。

 大橋会長は「この後援会の発会によって、これからジムはもっと強くなると思います。世界王者を量産していきたい」と宣言。OBを代表して川嶋氏があいさつし「大橋ジムは世界1位のジムになると思います。それはみなさんのお力添えがないとできませんのでサポートをよろしくお願いいたします」と祝賀会を締めくくっていた。

大橋ジム後援会発会記念祝賀会で乾杯する左から井上尚弥、八重樫、川島(撮影・野上伸悟)

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井上尚弥、今秋ドネアと初防衛戦か 大橋会長明かす

大橋ジム後援会発会記念祝賀会で、記念撮影する左からWBA世界バンタム級王者井上尚弥、大橋ジム大橋会長、井上尚弥の父真吾トレーナー(撮影・野上伸悟)


 ボクシング世界3階級制覇王者で、現WBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が今秋、元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(35=フィリピン)と初防衛戦に臨む可能性が出てきた。

 5日、横浜市内のホテルで開催された大橋ジム後援会発会記念祝賀会に出席した大橋秀行会長が明かしたもの。井上が今秋から参戦を表明している賞金争奪の最強決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)について同会長は「ドネアが参戦すると聞いています。1回戦は王者同士にならないと聞いているので、ドネア戦になる可能性はある」と説明した。ドネアはフライ級~フェザー級で5階級を制覇。最近ではバンタム級に復帰し、WBSSに参戦するのではないか-と米メディアに報じられていた。

 祝賀会で井上はバンタム級で奪取したWBA、ライトフライ級で獲得したWBC、スーパーフライ級で巻いたWBOの3本のベルトを両肩と手に持って登場。「WBSSに日本人として初めて出場します。出場するからには優勝したいと思っています」と宣言し、優勝した場合には「真夏の練習後にクールダウンするプールが欲しい」と大橋会長に要望。同会長も「380万円ぐらいでプールはできる」と応じていた。

大橋ジム後援会発会記念祝賀会で、大橋ジム大橋会長(右)の前であいさつし爆笑するWBA世界バンタム級王者井上尚弥(撮影・野上伸悟)

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京口紘人が転級視野「ミニマムにこだわる必要ない」

シャドーボクシングを行う京口


 ボクシングのIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)が階級変更を見据えた。

 先月20日に2度目の防衛に成功。1日、都内のジムで練習を再開し「無理してミニマムにこだわる必要はない。上げるのがベスト」とライトフライ級への転級に言及した。V2戦では人生初めて足がつった。減量の影響で、調整面から判断したという。ジムの先輩の前WBA・IBF世界同級統一王者田口を破ったブドラーとも「やりたいですね」と臨んだ。次戦が統一戦の場合のみミニマム級で戦う。また渡辺会長は田口の今後に触れ、「続行する場合はフライ級に上げると思う」とした。

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井上尚弥5位浮上!全階級を通じての最強選手ランク

井上尚弥


 プロボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が海外サイト「ワールド・ボクシング。・ニュース」選定のパウンド・フォー・パウンド(PFP=全階級を通じての最強選手)最新ランキングで5位に浮上した。前回の6位から1つ順位を上げた。

 5月25日に東京・大田区総合体育館で同級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)に挑戦。10年間無敗、4年間王座を守ってきたマクドネルを112秒でTKOで下し、国内最速16戦目での3階級制覇を成し遂げたことが高く評価されたようだ。参戦表明済みとなる今秋開幕のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズを見据え、井上は早くも6月からスパーリング開始を予定となっている。

 なお5月12日、ホルヘ・リナレス(帝拳)を下し、世界最速となる12戦目での3階級制覇を成し遂げたWBA世界ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)が2位から1位に浮上。3団体統一ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)が1位から2位と順位を下げた。

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清水聡V3自信、村田諒太と世界戦コンビ構想明かす

8月17日の次戦に向けて会見に臨んだ東洋太平洋フェザー級王者清水聡(左)と元3階級制覇王者八重樫東


 12年ロンドンオリンピック、バンタム級銅メダルの東洋太平洋フェザー級王者清水聡(大橋)が8月17日、後楽園ホールで同級10位の河村と3度目の防衛戦を行うことが28日、発表された。

 「いままでの6試合の相手は打たれ強い選手ばかりでしたが、今回もKOで勝ちます」と自信たっぷりの清水にとって大事な世界前哨戦。五輪銅メダリストらしく「(WBA世界ミドル級王者)村田と一緒の舞台で試合ができれば」と声を弾ませた。大橋会長も「村田選手とのメダリストコンビで世界戦を組めたら」との構想を明かした。

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安美錦、連勝も「しかし…」井上尚弥の話題自ら振る

安美錦(18年1月28日撮影)

<大相撲夏場所>◇14日目◇26日◇東京・両国国技館


 西前頭16枚目安美錦(39=伊勢ケ浜)が、東前頭7枚目竜電(27=高田川)を破って今場所初めて連勝した。低く拝むような立ち合いからもろ差しになり、1度下手投げで揺さぶってから渡し込みで決めた。「今日は突っ込み過ぎないで押していこうと。左が差せたので、自分から動けていけた」と狙い通りだった。

 さらに支度部屋でも動きを入念にチェックしていたといい「準備運動で練習していたのができた。まわし、まわしで今日はいい方向にいった」と納得の一番だった。最後に「しかし井上はすごかったね」と昨夜、ボクシングのWBA世界バンタム級2位井上尚弥が3階級王座制覇した話題を自ら振るなど、上機嫌だった。

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井上尚弥WBSSに参戦 体重超過ネリとの対戦も

井上はチャンピオンベルトを肩に指で「3」を作ってポーズを決める(撮影・井上学)


 国内最速16戦目での3階級制覇を成し遂げたボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が日本人初の4団体統一を狙う意欲を示した。10年間無敗で、4年間王座を守ったマクドネルを112秒でTKO撃破してから一夜明けた26日、横浜市の所属ジムで会見。参戦表明した賞金争奪の最強決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)の優勝を掲げ「ベルト統一できたらうれしい」と声を弾ませた。

 WBSS参戦決定済みのWBO王者テテ(南アフリカ)からツイッターを通じて対戦希望が届いた。大橋会長によると、山中戦の体重オーバーで日本永久追放となった前WBC王者ネリ(メキシコ)もWBSSに参戦見通し。組み合わせ次第では井上-ネリなど1回戦から注目カードになる。井上は「最強を証明し、日本ボクシング界を盛り上げたい」と強調した。

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井上尚弥が1回KOで3階級制覇/ダブル世界戦詳細

<プロボクシング:ダブル世界戦>◇25日◇東京・大田区総合体育館

 WBC世界ライトフライ級王者拳四朗(26=BMB)は、同級1位ガニガン・ロペス(36=メキシコ)を右ボディー1発で仕留め、2回KO勝利で3度目の防衛に成功した。

WBA世界バンタム級2位井上尚弥(25=大橋)が無敵の強さで同級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)に1回TKO勝利。日本人初の英国人王者撃破に成功し、国内最速16戦目での3階級王座制覇を成し遂げた。

WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ 拳四朗対ロペス 拳四朗対ガニガン・ロペス 入場時にDJ KOO(手前)とグータッチする拳四朗(撮影・滝沢徹郎)

WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦

王者拳四朗(26=BMB)2回KOガニガン・ロペス(36=メキシコ)

【1回】拳四朗、ロペスともに様子見の展開。互いにジャブを打ち合いつつ、距離をはかった。

【2回】1分すぎに拳四朗の右ストレートが決まる。ロペスの大振りの左フックをかわす。拳四朗は1分30秒すぎに強烈な右ボディーをたたき込むとロペスは苦悶の表情でひざまずき、もう立ち上がれなかった。

WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦

王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)1回TKO井上尚弥(25=大橋)

【1回】開始から井上が距離をつめる。50秒あたりで左ボディーからラッシュでコーナーに追い詰める。1分すぎに左フックでマクドネルをふらつかせる。1分20秒すぎにラッシュからの左でダウンを奪う。マクドネルは何とか立ち上がったが、井上は猛ラッシュでロープに追い込む。たまらずレフェリーが試合を止めた。井上は身長差10センチ、(計量後の)体重差5・8キロの相手をものともせず、ほぼパンチをもらわず、圧倒的な強さで3階級制覇を実現した。

◆井上のコメント

「みなさん、これがボクシングです。(試合が終わるのが)早いとのクレームは勘弁してください。(真の世界王者を決める)ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズに出場します。夢に向かって頑張ります」。

1回、マクドネル(左)をコーナーに追い込み、猛攻を仕掛ける井上尚(撮影・狩俣裕三)

WBA世界バンタム級級タイトルマッチ マクドネル対井上 1回、井上(左)は猛烈なラッシュでマクドネルを倒し新王者となる(撮影・滝沢徹郎)

1回、マクドネル(後方)からダウンを奪い、左拳を突き上げる井上尚(撮影・狩俣裕三)

    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇

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1回、井上(左)は猛烈なラッシュでマクドネルを倒す(撮影・滝沢徹郎)

<プロボクシング:WBA世界バンタム級タイトルマッチ>◇25日◇東京・大田区総合体育館


 モンスターが衝撃の112秒殺!! 同級2位の前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)が1回TKO勝ちで国内最速16戦目の3階級制覇を成し遂げた。

 ◆元WBC世界バンタム級王者長谷川穂積氏 見たまま。圧巻の勝ち方。今の階級が一番フィットしている。トーナメントにまず優勝して、王座防衛の回数を目指すもよし、もう1階級上でもできると思う。すべてにすごいが、1番は相手のパンチをもらわないこと。ダメージが少なく次の試合に行けるから、何試合でもやっていける。

 ◆元WBCバンタム級王者・山中慎介氏 強すぎる。当てられる技術もあるし、パワーもある。どの階級まで通用するのか見てみたい。

 ◆元WBC世界スーパーライト級王者浜田剛史氏 力の差。最初の左フックで終わっていた。バンタムに上げて、キレ、スピードが増し、パンチも乗っていた。

 ◆元世界3階級王者八重樫東 素晴らしい試合だが、驚きではない。最初のテンプルで完全に効いていた。

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特注シューズがもたない!井上尚弥の「規格外」脚力

井上尚のリングシューズ(撮影・横山健太)

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 モンスターが衝撃の112秒殺!! 同級2位の前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)が1回TKO勝ちで国内最速16戦目の3階級制覇を成し遂げた。

 井上尚弥(25=大橋)の脚力は、既に階級を超越した「規格外」に仕上がっている。

 昨年12月、WBO世界スーパーフライ級王座の7度目の防衛戦前だった。世界戦仕様で用意されたエナメル素材のリングシューズの足底部分が1カ月半で2度も壊れた。日本人の歴代王者ならば、1足で2カ月以上は使用可能な耐久性があるはずが、井上尚のパワーだけには耐えられなかった。

 井上尚のシューズを担当するミズノ・コンペティションスポーツ事業部事業販促部渉外課の折田恵一課長(51)は「脚力の強さなのだと思います」と明かす。強度などを再チェックした上で、マクドネル戦に向けてエナメル素材に加え、メッシュ素材のリングシューズも製作。2種類を並行して使用してもらったという。「どちらか使い心地の良い方を履いて最高の試合をしてほしい」と折田氏。井上尚はメッシュ素材のリングシューズで戦い、112秒TKO勝利を飾った。

 ミズノでは世界挑戦時のボクサーに対し、サイズ調整のために2種類のシューズを製作することはある。ただし「特注なので防衛戦は通常1種類だけ」(折田課長)と異例の態勢だったという。リングシューズにまつわるエピソードでもポンド・フォー・ポンド(階級を超えての最強選手)ぶりを証明。WBSSでバンタム級の世界最強を示す土台は、既に完成していると言っても過言ではないだろう。【藤中栄二】

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タイソンを思い出す、井上尚弥のパワー/川島郭志氏

3階級制覇を達成し、ベルトをファンに掲げる井上尚(撮影・狩俣裕三)

<プロボクシング:WBA世界バンタム級タイトルマッチ>◇25日◇東京・大田区総合体育館


 モンスターが衝撃の112秒殺!! 同級2位の前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)が1回TKO勝ちで国内最速16戦目の3階級制覇を成し遂げた。

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 スタイルは違うが、勢いのある時期のタイソンを思い出した。井上はバンタム級では体が小さい。タイソンも同じだったが、パワーで当たれば倒した。井上も自信満々で、勢いとパワーが違った。

 最初の左ボディーで相手は腰が引け、びびっていた。終わるのが早いか、遅いかだけ。ダウンは左フックが効いた。もう足にきていて、あとの右ストレート、左ボディーはかすった程度。ラッシュの間もいいカウンターをもらったが、向こうの体がもう死んでいて効かず。かまわず打ち込んで決めた。

 当日は5・8キロ差あったが、階級を上げて一層強さが際立った。スーパーバンタム級でも通じるだろうが、ここが適性階級と言える。パワーという武器があれば、相手はまず怖がる。トーナメントもパワーで勝ち抜ける。具志堅さんを超えるV14まで勝ち続けてほしい。(元WBC世界スーパーフライ級王者)

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井上尚弥KO記録ずくめの3階級制覇、新たな伝説へ

1回、マクドネルから左ボディでダウンを奪い冷静な表情で見つめる井上尚(撮影・横山健太)

<プロボクシング:WBA世界バンタム級タイトルマッチ>◇25日◇東京・大田区総合体育館


 モンスターが衝撃の112秒殺!! 同級2位の前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)が1回TKO勝ちで国内最速16戦目の3階級制覇を成し遂げた。王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)を左フックと左ボディーでダウンを奪取。立ち上がった王者に13連打を浴びせ、1回1分52秒、レフェリーストップによるTKO勝利を飾った。今秋に開幕する賞金争奪の最強決定トーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」参戦を正式表明した。

 わずか112秒で沈めた。最初の左フックで「(王者の)足元がぐらついた」と確信した井上尚がマクドネルをロープに追い詰めた。開始80秒で敵こめかみに左フックを打ちこみ、左ボディーでダウンを奪った。立ち上がった王者に最後は鬼の13連打の猛ラッシュ。日米英で生中継という注目の一戦で衝撃のTKO勝ちに「みなさん、これがボクシングです。早すぎるというクレームはご勘弁ください。自分もビックリしています」と笑いを誘った。

 井岡の18戦目を抜く国内最速16戦目の3階級制覇にふさわしいスピード勝利。日本人で初めて英国人世界王者を撃破し、具志堅が持つ歴代1位の世界戦6試合連続KO勝ち、内山がマークした歴代1位の世界戦通算KO勝利数も10回で並んだ。記録ずくめの白星に「2階級制覇は早すぎて試合をこなしていた感覚。3階級は重みを感じます」と喜びに浸った。「今までで一番重圧があった」。初めてセコンド陣以外の人間を控室から出てもらい「集中する時間をつくってもらったぐらい。人の声が気になったほど集中していた」。

 先月10日に25歳になった。プロデビューから5年7カ月が経過し、胸に芽生えたのは「選手としての焦り」(井上尚)。選手寿命は延び、30歳以上も世界王者として防衛回数を重ねられる時代になったが「もっとやらないといけない。やっていかなきゃいけない。今が一番のピークと感じるから」。言葉通りの圧倒的な強さを証明した。

 辰吉、長谷川、山中ら幼少時代から見ていた歴代王者が君臨したバンタム級王座を獲得し「夢みたい。本当に偉大な王者ばかりなので。まずはスタートラインに立ててよかった」。賞金争奪の最強決定トーナメントWBSS参戦を正式表明。既に世界主要団体の王者3人が出場決定済みだ。

 大橋会長は「6月にプロモーターが来日するのでそこで話します」と、待望の団体統一戦が実現する見通し。以前から「他の日本人王者とは違うステージに行きたいという思いがある」といった井上尚。その願いがかなう舞台をつかんだ。新たな「モンスター」伝説が幕を開ける。【藤中栄二】

 ◆ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ 昨秋からスーパーミドル級とクルーザー級で初開催中の最強選手を決める賞金争奪トーナメント。リチャード・シェイファー氏、カレ・ザワーランド氏という米独の両プロモーターが企画。今年はシーズン2でバンタム級の開催が発表された。WBAスーパー王者バーネット(英国)、WBO王者テテ(南アフリカ)、IBF王者ロドリゲス(プエルトリコ)の出場決定済み。6月に行われるWBC王座決定戦の勝者らも参戦の可能性あり。今秋から1回戦が開幕。今冬に準決勝、来春に決勝が開催予定。同級優勝者はファイトマネーと賞金を合わせ、推定総額250万ドル(約2億7500万円)を獲得する見通し。

WBSSバンタム級トーナメント組み合わせ
1回、左ボディでダウンを奪う井上尚(撮影・横山健太)

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井上尚弥は「地球上で一番強い男」マクドネルが賛辞

肩を落としリングを後にするジェイミー・マクドネル(撮影・横山健太)

<WBA世界バンタム級タイトルマッチ>◇25日◇東京・大田区総合体育館◇12回戦◇リミット53・5キロ


 10年間不敗、5年間ベルトを保持してきた王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)は「怪物」井上尚弥(25)の強さを素直に認めた。

 「パンチは本当に強かった」「地球上で一番強い男と試合ができた」「素晴らしいファイター」。試合後の控室では憔悴(しょうすい)しきった表情でインタビュー時間も5分と制限されたが、賛辞を述べた。

 試合プランは後半勝負だった。「まず始めの数ラウンドは様子を見て、(井上の)トルネード(台風)を避け、その後に攻めていこうと思っていた」。初回から攻勢出てくると想定はし、そのための練習も積んできたと言うが、井上の詰め方、プレッシャーのかけ方は想定外だった。「とらえられてしまった。流れに乗ることができなかった」と決定打を許して、マットに沈んだ。

 無効試合となった昨年11月の試合を最後に1階級上のスーパーバンタム級に変更する予定だったが、井上と戦う機会を「チャンス」として日本行きを決めた。ただ、前日計量では1時間10分ほど遅刻し、その姿は明らかな体調不良。足元がおぼつかなく、計量後には脱水症状も起こした。

 この日の試合直前の計量では前日より12キロと大幅増の65・3キロ。当人は「バンタム級最後の試合として最高に作り上げてきた」「ここ10年はバンタム級でやっている。減量法は変えていない」と言い訳はしなかったが、陣営のハーン氏は「99%のボクサーが彼のような減量は乗り越えられないと思う」としたように、従来とは違った過酷さがあったと思われる。

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井上尚弥「怪物ぶり証明。最強トーナメントも優勝」

1回、マクドネル(後方)からダウンを奪い、左拳を突き上げる井上尚(撮影・狩俣裕三)

<WBA世界バンタム級タイトルマッチ>◇25日◇東京・大田区総合体育館◇12回戦◇リミット53・5キロ


 WBA世界バンタム級2位井上尚弥(25=大橋)がTKO撃破で国内最速16戦目の3階級制覇を成し遂げた。王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)に対し、序盤から左ボディーでぐらつかせ、左フックでダウンを奪取。その後も連打で攻め込み、1回1分52秒、レフェリーストップによるTKO勝ちした。

 これで今秋開幕の最強選手を決める賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)に参戦することが確実となった。井上尚の通算戦績は16勝(14KO)無敗。

 井上は、試合前から参戦を表明していた各団体の世界王者ら最強8選手による賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)への参戦をあらためて表明。

 「怪物ぶりがアピールできたと思います。十分にアピールできたということもあり、バンタム級最強トーナメントに出場します。今まで以上に練習してトーナメントに優勝できるように頑張ります」と優勝を宣言した。

 試合については「満足してます。(マクドネルが)わざわざ英国から来てくれた。楽しみな気持ちでいっぱいでした。でも固かったですね。振り回してしまった。当たれば倒れる感触があった。試合で出てホッとしてます」と笑みを浮かべた。

WBA世界バンタム級級タイトルマッチ マクドネル対井上 1回、井上(左)は猛烈なラッシュでマクドネルを倒し新王者となる(撮影・滝沢徹郎)

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井上尚弥、1回KOでマクドネル破り世界3階級制覇

1回、マクドネル(後方)からダウンを奪い、左拳を突き上げる井上尚(撮影・狩俣裕三)

<WBA世界バンタム級タイトルマッチ>◇25日◇東京・大田区総合体育館◇12回戦◇リミット53・5キロ


 WBA世界バンタム級2位井上尚弥(25=大橋)が同級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)を1回1分12秒のTKOで破り、フライ、スーパーフライ級に続き3階級制覇を実現した。

 井上はマクドネルに左フックを打ち込んでダウンを奪うと、そこから一気の連打でロープ際に積めてめった打ち。棒立ちになったマクドネルをレフェリーが止めた。

 やまない大歓声。井上は「怪物ぶりがアピールできたと思います。当たれば倒れる感触があった。試合で出てほっとしています」と満面の笑みで振り返った。

 前日24日午後2時すぎの計量からは井上が6キロ増に対し、マクドネルは実に12キロも大幅に体重を戻してきた。

 国内最速16戦目での3階級王者誕生となった。このカード決定を誰よりも喜んだのは、3階級制覇を目指す井上本人だった。ボクシング人気が高騰する英国から来日する王者マクドネルへのチャレンジ。同級2位の挑戦者として臨む井上は「ヒリヒリできる、ワクワクする試合」「やりがいがある試合」と気持ちを高揚させた。

 前哨戦を挟むことなく、転向1試合目での王座挑戦。3年前、亀田和毅(協栄)と2度対戦し、ともに判定勝ちしたマクドネルの身長は175・5センチ。実に11・4センチの身長差があるため、長身対策が不可欠だった。3月には身長175センチのWBA世界フェザー級3位チャン・ウー(中国)、4月には身長178センチで10戦全勝となるフェザー級選手のラザ・ハムザ(英国)を招き、実に2年ぶりとなる8ラウンドのスパーリングも消化。マクドネルと対峙した時のイメージを膨らませた。

 その身長差を考えれば、ボディーが狙いやすい。その反面、顔面が届きにくいことが想定されるが、王者の試合動画をチェックしてきた父の真吾トレーナーは「マクドネル選手は前かがみに構える。試合時には、それほどの身長差を感じないと思います」と分析する。5月にはメキシコ人練習パートナー2人を招き、過去の世界戦で最多となる海外勢6選手とのスパーリングを5月10日に打ち上げた井上は「調整はうまくいっています」との手応えを口にした。

 5月に入り、英国発でバンタム級最強決定トーナメントのニュースが届いた。欧州中心で昨秋から展開されてきたワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)のシーズン2としてバンタム級が開催されることが発表。WBAスーパー王者ライアン・バーネット(英国)、WBO王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)、IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)の出場が決定した。さらに主催者側からは「イノウエがマクドネルに勝った場合、WBSSに参戦することで合意している」とも明かされた。

 スーパーフライ級では、強すぎるがゆえに他団体王者から対戦を回避され、熱望した統一戦はかなわなかった。WBSSに参戦すれば、自然と団体統一戦が実現可能となる。井上は「まず結果を出したい。トーナメント(WBSS)の話もあるので」と前向きだ。団体統一戦という夢、ファンの期待-。それは、すべてマクドネルからベルトを奪った時から始まるストーリーとなる。

 辰吉丈一郎、長谷川穂積、山中慎介といった同級のレジェンドたちの名を挙げ「小さい頃から見てきたバンタム級。そのステージに立てるのはうれしい」と井上。具志堅用高が保持する日本記録の13度防衛を目指すことも宣言する「モンスター」は、バンタム級で日本ボクシング界の新たな歴史を刻んだ。

1回、マクドネル(左)をコーナーに追い込み、猛攻を仕掛ける井上尚(撮影・狩俣裕三)

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