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井上尚弥「ピリピリ感出てきた」勝負靴届き戦闘態勢

ミットを打つ井上尚弥(撮影・鈴木正人)

ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が「勝負シューズ」を手に入れ、早くも戦闘モードに入った。

11月7日、さいたまスーパーアリーナで5階級制覇王者のWBAスーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とのワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝を控え、18日に横浜市の所属ジムで練習を公開。16日に届いたばかりのグレーの新シューズの感触を確かめた。

   ◇   ◇   ◇

履き心地を確かめながら靴ひもを結んだ。16日に手元に到着したメッシュのボクシングシューズは、今回の決勝に備えて頭に浮かんだ色というグレーがベース。勝負アイテムを着用すると、自然と井上尚の気持ちも躍動した。

約15キロの重りをかけたタオルを口で持ち上げて首周囲を鍛え、大型のドラムミットを強く打ち込むフルパンチを報道陣に披露。「練習公開の時には、あまり見せていない練習ですね。普段からこういう打ち方していたらパンチ力もつく。調子がいいぞっていうところを見せました」と余裕十分のムードを漂わせた。

ドネアと動きが似たWBO世界スーパーバンタム級2位アルバラート・パガラ(25=フィリピン)とのスパーリングは22日に打ち上げる予定。今後は試合直前まで報道陣シャットアウトで練習を公開しないという異例の方針を示した大橋秀行会長(54)は「ドネア戦に集中させたいと思います。スパーリングも波がなくてずっと調子がいい。パンチの精度も上がっているし、ピリピリ感も出てきた」と満足そうに調整ぶりを見つめた。

高校時代からファイトスタイルを参考にしてきたドネアとの対決となる。「もう頭の中にドネアが入っているので戦いやすい」と言い切る井上尚は「前回よりも成長したかは、すべて11月7日に試されている。いい内容で勝てば、前よりも成長したと感じられる。まず結果を出したい」。決勝まで、残り約3週間。確実に大一番の準備を整えながら、総仕上げに入る。【藤中栄二】

井上尚弥のシューズ(撮影・鈴木正人)
ドラムミットを打つ井上尚弥(撮影・鈴木正人)
15キロの重りで首を鍛える井上尚弥(撮影・鈴木正人)

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村田諒太スパーリング相手が死去「努力家だった」

WBA世界ミドル級王者村田諒太のスパーリングパートナーを務めたパトリック・デイ

ボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)のスパーリング相手を務めてきたスーパーウエルター級の米国人ボクサー、パトリック・デイが死去した。27歳だった。

16日(日本時間17日)、米メディアが報じた。12日に米イリノイ州シカゴでチャールズ・コンウェル(米国)戦に臨んでKO負け後、病院に搬送。外傷性脳損傷と診断され、重体となっていた。

米ロングアイランド出身で、アマチュアを経て13年にプロデビューしたデイは17年4月、アッサン・エンダム(フランス)とのWBA世界ミドル級王座決定戦前の村田の練習パートナーとして来日した。その後も世界戦前の村田の調整に参加し、今年7月のロブ・ブラント(米国)との再戦前にもスパーリング相手を担当。

村田は自らのSNSで「パトリック 旅立ちが安らかであることを 努力家だったからこそ、ゆっくり休んでくれることを願うよ パトリック、そしてパトリックの家族の皆様 彼に出会えたことに感謝します。ありがとう」とつづった。

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村田諒太、世界トップへ初防衛戦は「夢叶える1歩」

スティーブン・バトラー(右)の挑戦を受けるWBA世界ミドル級王者の村田(撮影・中島郁夫)

ボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)が12月23日、横浜アリーナでWBO世界同級1位スティーブン・バトラー(24=カナダ)と初防衛戦に臨むことが16日、発表された。

KO率8割を誇る強打の挑戦者とのKO決着必至のV1戦に勝利し、来年のビッグマッチにはずみをつける。またWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(27=BMB)の2団体王座統一戦となるV7戦、元3階級制覇王者八重樫東(36=大橋)のIBF世界フライ級王座挑戦のトリプル世界戦となる。

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KO率8割の挑戦者だからこそ、王者として迎え撃つ気持ちが高まる。好戦型のバトラーとはKO決着が予想されるV1戦。村田は「彼は打たれ強くないが、その分パンチがある。(KOは)期待できるんじゃないですか。かみ合うし、面白い試合になる」と胸にある躍動感を言葉にした。

WBO1位など主要4団体で世界ランク入りするバトラーを倒せば価値ある勝利になる。村田も「WBOの指名挑戦権を持つ評価された選手。彼に勝つことで自分の評価を上げる試合にしたい」とテーマを掲げた。来年には、IBF王者ゴロフキン(カザフスタン)やWBAスーパー、WBCフランチャイズ王者アルバレス(メキシコ)という世界的な人気を誇るトップ級との試合に臨む可能性がある。

「日本人のプロボクサーとして、ある程度の名声をいただいたが(世界的な)トップ・オブ・トップではない。それを目指したいのが正直な気持ち」。

勝って生き残る。サバイバル戦の気持ちに変わりない。「もっとやりたいこと、かなえたい夢があるので、その夢をかなえる1歩にしたい。必ず面白い試合をします」。19年最後は、目の前に立ちはだかるバトラーを倒すことのみに集中する構えだ。【藤中栄二】

バトラーとの対戦が決まり会見するWBA世界ミドル級王者村田(撮影・中島郁夫)

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村田に挑むバトラー、番狂わせ演じた祖父系譜に自負

スティーブン・バトラー(右)の挑戦を受けるWBA世界ミドル級王者村田諒太(撮影・中島郁夫)

ボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)が12月23日、横浜アリーナでWBO同級1位スティーブン・バトラー(24=カナダ)と初防衛戦に臨むことが16日、発表された。

同日に都内のホテルで開催された記者会見には、村田とともにバトラーも同席。通算戦績は30戦で28勝(24KO)1敗1分けとKO率が8割という強打の持ち主。バトラーは「1発で終わらせるパンチを持っているし、KOを狙う。村田選手は五輪金メダリストで、世界王者である理由はちゃんとある。彼のパワー、持つ全てのものを上回らなければならない」とキッパリ。世界初挑戦にも余裕の態度を示した。

バトラーの祖父で元プロボクサーのマーシャル氏は72年4月、プロデビューから23戦無敗を続けていた元WBC世界ウエルター級王者ジョン・H・ストレイシー(英国)に敵地で初黒星をつけたキャリアを持つ。番狂わせのDNAを引き継いでいる自負もあり「エキサイトし、ドキドキしている。これは自分にとってもドリームマッチかもしれないが。夢を見る男ではない。夢をかなえるために挑みます。チャンスは与えられても、番狂わせと言われても勝ちたい」と言い切った。

またWB0同級王者デミトリアス・アンドラーデ(31=米国)への指名挑戦権ではなく、村田への挑戦を決めた理由について「良い対戦相手だと思った。村田選手と対戦する方が私に分があると感じた。私は誰が相手でも試合はできるが、マネジャーやプロモーターとの相談もある。私1人の決断ではない」と説明していた。

バトラーとの対戦が決まり会見するWBA世界ミドル級王者村田(撮影・中島郁夫)

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村田諒太「勝って評価を上げる」バトラーと初防衛戦

バトラーとの対戦が決まり会見するWBA世界ミドル級王者村田(撮影・中島郁夫)

ボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)が12月23日、横浜アリーナでWBO同級1位スティーブン・バトラー(24=カナダ)と初防衛戦に臨むことが16日、発表された。

WBO王者デミトリアス・アンドラーデ(31=米国)への指名挑戦権を持ち、WBC4位、IBF8位、WBA9位と主要4団体で世界ランクに入る挑戦者となる。同日、都内のホテルで会見に臨んだ村田は「WBOの指名挑戦権を持つ評価された選手。勝つことで自分の評価を上げることができる」と気持ちを高ぶらせた。

来年には、現IBF王者の元3団体統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)やWBAスーパー、WBCフランチャイズ世界同級王者サウル・アルバレス(メキシコ)らミドル級トップ選手とのビッグマッチを希望している。村田は「日本のプロボクサーとしてのある程度の名声はありますが、自分はボクサーのトップ・オブ・トップを目指している。ベストを尽くします。必ず面白い試合をします」と強調していた。

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八重樫「激闘へ」12・23王座返り咲き目指す 

笑顔でポーズする八重樫(撮影・中島郁夫)

ボクシング元世界3階級制覇王者八重樫東(36=大橋)が王座返り咲きを目指す。12月23日に横浜アリーナで、IBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(37=南ア)のV3戦で世界挑戦する。WBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)のV1戦がメインのトリプル世界戦となる。

八重樫は6度目の世界挑戦で、17年5月にIBFライトフライ級王座のV3失敗から、2年7カ月ぶりの世界戦となる。スーパーフライ級で4階級制覇を狙っていたが交渉がまとまらず。「待っていたら、おじいちゃんになっちゃう」と方針を変更した。

ムザラネは18年大みそかに坂本真宏(六島)を10回TKO、今年5月に黒田雅之(川崎新田)に判定と、日本人に連勝防衛している。八重樫は黒田戦のテレビ解説を務めた。「やると思っていないので、どうでもいいな」と見ていたと笑った。

試合2カ月後の来年2月には、国内規定では定年の37歳となる。ムザラネが相手に決まると「ざわっときた。同じ年なので負けたくない」と気合が入った。ただし「キャリアあり、強豪とも戦い、堅実で崩しにくい」と強敵と見る。カギには「激闘へどうもっていけるか」と分析している。

結果次第で年齢から進退も問われる一戦と言える。「試合後にどういう気持ちになるか。最後と思うと逃げ道になるし、楽しめない。勝ちだけを見て、練習も追い込むよりも楽しみたい」と話した。

ベテラン対決に大橋会長は「まさにシルバー・タイトルマッチ」と表現した。八重樫は「最高峰のおやじファイト。命を懸けて戦い、勝ちます」。フライ級は13年にWBC王者五十嵐俊幸(帝拳)から王座を奪い、14年にローマン・ゴンサレス(ニカラグア)に敗れるまで3度防衛。約6年ぶりの王座奪回を誓った。

世界戦が決まりポーズする左からWBC世界ライトフライ級王者拳四朗、WBA世界ミドル級王者村田、八重樫(撮影・中島郁夫)

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村田諒太が初防衛戦12・23WBO1位バトラーと

スティーブン・バトラー(右)の挑戦を受けるWBA世界ミドル級王者村田諒太(撮影・中島郁夫)

ボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)が12月23日、横浜アリーナでWBO同級1位スティーブン・バトラー(24=カナダ)と初防衛戦に臨むことが16日、発表された。

また同日、同会場ではWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(27=BMB)がIBF同級王者フェリックス・アルバラード(30=ニカラグア)との王座統一戦、元3階級制覇王者八重樫東(36=大橋)がIBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(37=南アフリカ)に挑戦するトリプル世界戦となる。

村田は今年7月、ロブ・ブラント(米国)との再戦を制し、WBA王座に返り咲いた後、8月1日からジムワークを本格的に再開。2度にわたる千葉・成田合宿で走り込み、初防衛戦に向けて調整を続けていた。

スティーブン・バトラー(右)の挑戦を受けるWBA世界ミドル級王者村田諒太(撮影・中島郁夫)
バトラーとの対戦が決まり会見するWBA世界ミドル級王者村田(撮影・中島郁夫)
世界戦が決まりポーズする左からWBC世界ライトフライ級王者拳四朗、WBA世界ミドル級王者村田、八重樫(撮影・中島郁夫)

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ウシク17連勝 ヘビー級転向第1戦でTKO勝ち

勝利に笑顔を見せるウシク(AP)

ボクシング元世界4団体統一クルーザー級王者オレクサンドル・ウシク(32=ウクライナ)が、ヘビー級転向第1戦に7回TKO勝ちした。

12日に米シカゴでチェズ・ウィザースプーン(38=米国)と対戦。左ストレートで試合を優位に進め、相手が7回終了後に棄権し、17連勝(13KO)となった。

ウシクは97・5キロまで増量したが、12キロ重い相手に初回は慎重だった。スピードとテクニックに足を使って、徐々にペースをつかむ。右ジャブから左ストレートを何度も打ち込んだ。4回以降はコーナーに追い込んで連打を見舞って、ダウンは奪えなかったものの快勝した。

当初は元キックボクサーで14戦全勝(13KO)のWBO6位タイロン・スポーン(34=スリナム)と対戦予定だった。違反薬物が検出されたために、急きょウィザースプーンが代役だったが、ベテランは左目の周りを腫らし、ダメージが徐々に蓄積してのギブアップとなった。

ウシクは08年北京五輪は8強も、12年ロンドン五輪でヘビー級金メダルを獲得した。13年にはプロに転向し、16年のWBOを皮切りに、昨年のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)で4団体を統一していた。相手が不在にヘビー級に参戦を表明も、5月に予定していた試合がケガで延びていた。

ヘビー級は実力者がそろい、盛り上がりを見せている。WBC王者デオンタイ・ワイルダー(33=米国)、WBAスーパー、WBO、IBF王者アンディ・ルイス(30=同)に、元王者のアンソニー・ジョシュア(29=英国)とタイソン・フューリー(31=英国)が奪回を狙う。

ウシクはそこへ殴り込みをかける。米国デビュー戦前にWBO1位、WBA2位とランク入り。その実力を示したが、190センチとヘビー級ではそれほど大きくないサウスポー。巨漢ぞろいの新旧王者が並ぶ戦線で2階級制覇なるか。12月7日のルイスとジョシュアの再戦の勝者に対戦する可能性が高い。

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井上尚弥vsドネア戦がWOWOWで放送

WOWOWで生中継されることが発表されたワールド・ボクシング・スーパーシリーズ決勝の井上(左)-ドネア戦(C)NAOKIFUKUDA/WOWOW

11月7日、さいたまスーパーアリーナで開催されるワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)バンタム級決勝、WBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)-WBAスーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)戦がWOWOWで放送されることが11日、発表された。

セミファイナルに組まれたWBC世界バンタム級王座統一戦、暫定王者井上拓真(23=大橋)-正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)戦も合わせて放送される。いずれのカードも11月9日午後9時からWOWOWライブで中継される。

また10月28日のエキサイトマッチ~世界プロボクシング(午後8時~WOWOWライブ)では「~正規の決戦まであと少し!WBSSバンタム級これまでの軌跡~」と題した特集も放送される。

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山口臣場デビュー40秒TKO勝ち 元世界王者長男

1回TKOでプロデビュー勝利の山口臣場

<ボクシング56キロ契約4回戦>◇10日◇東京・後楽園ホール

世界王者2世が1回KOでプロデビューを飾った。元WBA世界ライトフライ級王者山口圭司氏(45)の長男臣場(しんば=19=白井具志堅)が、バンチャー・ナティーキリカーン(タイ)と対戦。

初回早々に右ストレートで強烈なダウンを奪った。レフェリーはノーカウントでストップし、1回40秒TKO勝ちを収めた。

「左のフェイントから右クロスは想像していた。もっとかかるかと思ったが、うまく決まった。うれしいけど実感ない」。初の後楽園ホールで鮮やかデビューにも半信半疑のようだった。

4歳の時に両親が離婚し、東京から沖縄・那覇に移り住んだ。中1で「なんかやりたくなった」と、奥武山武道館のリングで見よう見まねでボクシングを始めた。本格指導を受けたことはほとんどない。

沖縄水産高ではインターハイ出場も「40戦ぐらいで負けが多い。自信はそんなに」と話す。「自然とプロにはなろうと思った。先輩がいたので」と白井具志堅ジムに入門した。

父は96年に世界再挑戦で王座を獲得し、初防衛している。V2失敗後、フライ級とスーパーフライ級でも世界挑戦している。手ほどきを受けたことはないが試合映像は見た。「派手に倒れていた。ああいう風にはなりません」と笑った。

プロ入りに驚いた父から電話で「絶対勝て」と励まされた。目標は父に並ぶ世界王者。まずはユース王者を目指す。

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ドネアと決戦臨む井上尚弥ドキュメンタリー番組配信

井上尚弥

ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)のドキュメンタリー番組の配信が10日、発表された。

井上のメインスポンサーとなるNTTぷららとアイキャストが運営する映像配信サービス「ひかりTV」とNTTドコモが提供する配信サービス「dTVチャンネル」の総合エンターテインメントチャンネル「ひかりTVチャンネル+」で配信されることが決定した。

ドキュメンタリー番組は3本ある。11月7日、さいたまスーパーアリーナで5階級制覇王者のWBAスーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とのワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝の応援番組として「井上尚弥 BEYOND MONSTER」が10月10日からYouTube内のひかりTV公式チャンネルで公開。同番組は全15話が予定される。また「井上尚弥 WBSS決勝へ モンスターと呼ばれる理由(わけ)」と「井上尚弥 完全密着WBSSに挑んだ1年」(ぞれぞれ全1話)は11月から順次配信される。

なおYouTube内のひかりTV公式チャンネルでは、今年3月に「ひかりTV」と「dTVチャンネル」で配信していた「モンスター! 井上尚弥WBSS準決勝100日の記録」の1話目が10月16日から視聴可能となる。

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井上拓真は減量順調あと6キロ「今夜は焼き肉を」

公開練習でミット打ちをする井上拓(撮影・佐藤成)

ボクシングWBC世界バンタム級暫定王者井上拓真(23=大橋)が1カ月半前の減量開始で王座統一に向けて万全を期す。

11月7日、さいたまスーパーアリーナで正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)との団体内統一戦を控えた9日、横浜市内の所属ジムで練習を公開。通常よりも半月早く減量スタートしていることを明かした。

最大65キロあるという体重は、試合まで1カ月前で60キロを切っており、リミットまで6キロほど。「早めにやって、すんなりと落ちています。前は1カ月までに残り10キロという時もありましたから」と笑みをこぼした。夕飯の食事量を意識的に減らし、夜にロードワークするなど体重調整に余念がない。「今夜は焼き肉を食べにいきますよ」との余裕も示した。

WBA・IBF世界同級王者で兄の尚弥(26=大橋)のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ決勝と同じ日、同じ会場に臨む自身初の兄弟ダブル世界戦。9月2日に発売開始となった2万枚超とされるチケットは2度の追加販売を経て、すべて売り切れた。拓真は「すごい楽しみです。会場に行ったことがないので、どんな雰囲気になるのか。それも楽しみです」と当日券もない“完全完売”を歓迎していた。

公開練習でミット打ちをする井上拓(撮影・佐藤成)
公開練習でシャドーボクシングに臨む井上尚(左)と井上拓(撮影・小沢裕)

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シルバー井上尚弥「客入りは過去最大」チケット完売

公開練習でサンドバック打ちをする井上尚(撮影・佐藤成)

ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が2万枚超のチケット完売に気持ちを高ぶらせた。11月7日、さいたまスーパーアリーナで5階級制覇王者のWBAスーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とのワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝を控え、8日に横浜市の所属ジムで練習。大橋秀行会長(54)は試合チケットがすべて売り切れたことを明かした。

9月2日から発売開始され、2度の追加販売があった2万枚超とされるチケットが完売した。1年前、WBSS1回戦に臨んだ横浜アリーナの1万人満員が過去最高の観客数だったこともあり、井上は「客入りは過去最大。2万人の前に出たらどう感じるか。楽しみですね」と声をはずませた。大橋会長は「最初の販売は17分で売り切れた。2回の追加もしたので、当日券は出せません」と説明。異例の“完全完売”にうれしい悲鳴を上げた。

大一番まで1カ月を切り、練習前にはヘアカットに足を運んだ井上は髪色をゴールドからシルバーに変更。今月から「集中するために」と家族と離れ、ホテル暮らしも開始するなど、戦闘モードに入った。【藤中栄二】

公開練習で懸垂する井上尚。鍛え抜かれた背筋がくっきりと浮き上がった(撮影・小沢裕)

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堀川謙一、王者京口への挑戦は「一戦終わってから」

計量をクリアした王者堀川謙一(左)と挑戦者高橋悠斗

ボクシング日本ライトフライ級タイトル戦の前日計量が9日に都内で行われた。同級王者堀川謙一(39=三迫)に同級4位高橋悠斗(26=K&W)とも、リミットの48・9キロでパスした。10日に東京・後楽園ホールで、堀川はV2戦、高橋は王座初挑戦となる。

堀川には仕切り直しの一戦となった。8月に予定していたが、挑戦者の大保龍斗(横浜さくら)が計量失格で試合中止となってしまった。現役最多56戦の大ベテランには考えられない出来事も、すぐにこの一戦の話が浮上。「すぐに決めてくれてありがたかった。調整に抜かりはないです」と冷静に話した。

高橋とはスパーリング経験もある。「思い切りよく振ってくる。危険な相手」と油断もない。「今まで通り。しっかり丁寧にいきたい」とベテランらしい。

WBC2位、IBF5位につける。1日にWBA世界同級スーパー王者京口紘人(ワタナベ)がV2したが、陣営は挑戦させたいプランを持つ。堀川は「あした負けては。毎回一戦に集中。すべては終わってから」と慎重な口ぶりだった。

高橋は1位だったミニマム級で挑戦の予定だった。それが流れたが、階級を上げて初挑戦となった。今年の目標だった日本王者に向け「ベルト見て、早くあしたにならないかと。ワクワクしている」と目を輝かせた。

今回は250回以上のスパーをこなしてきた。ベテランを相手に「対策より、自分の強みをいかに出すか。挑戦者らしく戦う」。16年にオープンしたジムから初の挑戦に約150人の応援団も駆けつける。「自信あります」と、ホープがベテランに挑む。

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元ボクシング3団体王者フューリーがWWEで大暴れ

WWEのリングで巨獣ストローマン(左から3番目)と乱闘する元3団体統一ヘビー級王者フューリー(右端)(C)2019WWE,Inc.AllRightsReserved

<WWE:ロウ大会>◇7日(日本時間8日)◇カリフォルニア州ベーカーズフィールド・ラボバンク・アリーナ

来春に世界再挑戦を予定するボクシング元3団体統一ヘビー級王者タイソン・フューリー(31=英国)がWWEのリングで大暴れした。

10月4日のスマックダウン大会をリングサイドの最前列で観戦中に挑発してきた「巨獣」ブラウン・ストローマンの謝罪を受けるためにリングイン。ドルフ・ジグラーを投げつけられる挑発行為を受けたこともあり「謝罪しろよ」と巨獣をリングに招き入れた。

しかし対峙(たいじ)したストローマンからは「ランチとしてお前を食べてやろう」と挑発を受けたため、負けじとフューリーは「お前をノックアウトしてやるよ」と反発。そのまま乱闘へ発展し、大勢の警備員や選手の制止を振り払ってぶつかり合った。

現在、ヘビー級で、フューリーはWBC2位、IBF6位、WBO2位にランクするバリバリのスター選手。9月14日、米ラスベガスでWBA世界ヘビー級4位オット・ウォーリン(スウェーデン)に流血しながらも判定勝利し、18年12月に引き分けたWBC同級王者デオンテイ・ワイルダー(米国)と来年2月に米ラスベガスで再戦に臨む機運が高まっている。

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木村蓮太朗「相手が4重に」逆境乗り越え2年ぶりV

相手をコーナーに追い詰める木村(右)

<ボクシング茨城国体>◇7日◇水戸桜ノ牧高常北校体育館ほか◇成年男子ライト級決勝

ボクシングの成年男子ライト級で木村蓮太朗(東洋大4年、飛龍高出)が、2年ぶりの栄冠に輝いた。

   ◇   ◇   ◇

木村はアクシデントを乗り越え、2年ぶり2度目の優勝を飾った。1R途中に相手の頭が左目に直撃。「相手が4重に見えた。距離感をつかめず、とりあえず真ん中に向かってパンチを出した」。2R終了後、セコンドから棄権するか尋ねられたが、続行を志願。「決勝まで来たからには、やめるわけにはいかなかった」。3Rには、得意の左ストレートでダウンを奪うなど、逆境をはねのけた。試合後は表彰式を待たず、病院に直行して治療を受けた。高校時代の恩師・下水流怜監督(28=飛龍高教)は「闘争心が魅力。すばらしかった」とたたえた。

函南町出身で、飛龍高を経て東洋大に進学。今季はボクシング部の主将に就任し、1961年(昭36)の創部以来、初の関東リーグ1部優勝に導いた。大学OBで、WBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)からも「ずっと自慢できること」とねぎらいの言葉を受けた。「責任感も芽生えたし、自信になった」と振り返った。

今後は来年の東京五輪出場を目指し、全日本選手権(鹿児島、11月21日~24日)に出場する。「国体に出なかった選手もいるので、全員を倒してオリンピックに出たい」。日本代表の座まで駆け上がる決意だ。【古地真隆】

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ゴロフキンが新王者 デレビヤンチェンコに判定勝ち

IBF新王者になったゴロフキン(AP)

<プロボクシング:IBF世界ミドル級王座決定12回戦>◇5日(日本時間6日)◇米ニューヨーク・マディソンスクエアガーデン

同級3位の元3団体統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(37=カザフスタン)が新王者となった。

同級1位のセルゲイ・デレビヤンチェンコ(33=ウクライナ)と空位の同王座を争い、3-0(114-113、115-112X2)の判定勝ち。1~2ポイントという僅差の勝利となり、試合後はデレビヤンチェンコとの再戦に応じる構えも示した。新王者のゴロフキンは区切りの40勝(35KO)1敗1分け。負けたデレビヤンチェンコは13勝(10KO)2敗の通算戦績となった。

   ◇   ◇   ◇

1回に左フックをこめかみにヒットさせた後に連打を浴びせてダウンを奪ったゴロフキンは2回に強烈な左フックで相手右目上カットに追い込んだ。試合の主導権を握ったようにみえたが「彼は非常にタフだった。私によっては大きな経験」と振り返るように、手数多く追い上げてきたデレビヤンチェンコを止められなかった。5回には左ボディーを浴びて一瞬後退するシーンも。判定結果を耳にするまでゴロフキンは不安そうな表情だった。

「これは大変な戦いだった。またキャンプで強くなる必要がある。もう少し集中しなくてはならない」と振り返ったゴロフキンは「少し集中を失っていた。相手は準備ができていた。再戦に関しても絶対に。もちろん準備ができている」と完全決着をつけたい気持ちも明かした。

デレビヤンチェンコとの再戦が浮上しながらも、IBF王者となったゴロフキンの今後の注目は20年5月にもWBAスーパー、WBCフランチャイズ世界同級王者サウル・アルバレス(メキシコ)との3度目対決。アルバレス戦を問われた新IBF王者は「まだ私はカネロ(アルバレスの愛称)戦を希望している。誰にでもオープン。この階級にはたくさんの素晴らしい王者がいる。カネロに連絡してください。彼がイエスといったらやろう」と意欲を示した。

一方の僅差で敗れたデレビヤンチェンコは「(流血で右目は)時々、見えなかった。彼は目を狙っていたが、言い訳にしたくない。最善を尽くした。可能であれば再戦をお願いしたい。準備はできている」と希望していた。両選手ともに試合後会見を欠席し、両陣営のトレーナーとプロモーターのみが対応。激戦を物語っていた。

ゴロフキンはデレビヤンチェンコと抱き合う(AP)

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村田諒太「日本の自信と誇り」ラグビー代表にエール

子どもたちと一緒にスーパーかけっこアタックで体を動かすWBA世界ミドル級王者村田諒太

ボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)が6日、ラグビーW杯で開幕3連勝を挙げた日本代表にエールを送った。

同日に東京・豊洲で開かれた日本ランニング協会主催の「スーパーかけっこアタック」に参加した村田は5日夜に行われた日本-サモア戦を長男晴道くんと一緒にテレビ観戦したことを明かし「決して戦前予想は高くなかったですが、本番で力を発揮するということはすごいこと。練習をしっかりやってきたということですね」と喜びの表情を浮かべた。

階級制のボクシングとは異なり、体重差やフィジカル差がもろに出るコンタクトスポーツで勝っていることに「日本の自信と誇りをもたらしてくれる活躍だと思う。あと1勝で決勝トーナメント進出。日本を元気にしてほしい」と熱いエールを送っていた。

スーパーかけっこアタックで子どもたちと走るWBA世界ミドル級王者村田諒太

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村田諒太走り込み合宿へ ゴロフキン意識も調整専念

スーパーかけっこアタックで子どもたちと走るWBA世界ミドル級王者村田諒太

ボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)が年内予定の初防衛戦に備え、7日から1週間の走り込み合宿に入る。

千葉・成田市内で14日までの1週間、スタミナ強化を意識したメニューを消化するという。6日に東京・豊洲で開かれた日本ランニング協会主催の「スーパーかけっこアタック」に参加した村田は抽選で選ばれた90人の子供たちとともに短距離ダッシュを楽しみ「明日からの走り込み合宿に向けて刺激をもらいました」と笑顔。講師として招かれた屋外60メートル日本記録保持者で東海大陸上競技部コーチを務める川面聡大氏(30)から走りのフォームもチェックしてもらった。

同じミドル級の元3団体統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(37=カザフスタン)が5日(日本時間6日)、米ニューヨークで同級1位のセルゲイ・デレビヤンチェンコ(33=ウクライナ)を3-0の判定で下し、空位だったIBF王座を獲得した。村田は「『村田、あいつと戦ってくれよ』という人とやりたいですし、その対象にいてくれることはありがたいこと。お客さんのニーズだと思うので。ボクは次に来る試合を一生懸命に頑張ります」と、初防衛戦に向けた調整に専念する構えをみせた。

子どもたちと一緒にスーパーかけっこアタックで体を動かすWBA世界ミドル級王者村田諒太

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中谷潤人が元世界王者撃破「胸を張って世界に挑む」

20連勝を飾った中谷潤人

<プロボクシング:ノンタイトル10回戦>◇5日◇東京・後楽園ホール

前日本フライ級王者中谷潤人(21=M.T)が元世界王者との世界前哨戦を制した。元IBF世界ライトフライ級王者ミラン・メリンド(31=フィリピン)と対戦。初回から実力の違いを見せ、レフェリーストップによる6回2分2秒TKO勝ちで、デビュー20連勝(15KO)を飾った。

経験豊富な元世界王者相手に作戦通り「序盤は慎重」だった。それでも身長差13センチを生かして、右ジャブで早々にペースを握った。3回からはセコンドに「強めに打っていけ」と指示されると、再三左ストレートを打ち込んで一方的展開に。左ボディーやロープに追い込んでコンビネーションで圧倒。6回に連打でぐらつかせると、即座にレフェリーが止めた。

「もう少しヒリヒリしたかった」と言うほど、まったくスキのない完勝だった。「パンチも当たったので楽しかった。自由にやれた。倒せなかったが、パンチをまとめて見せ場は作れた」。満面の笑みも「反省もある。満足するのは世界王者になってから」と油断はない。

すでにWBA2位、WBCとWBOは3位、世界ランク上位につける。八重樫を1回KOしている元王者を倒して実力も証明。「すごい自信になった。胸を張って世界に挑みたい」と目を輝かせた。

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