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辰吉寿以輝7・27に初10回戦!“援軍”も呼んだ

プロ9戦目で初の日本ランカークラスと対戦する辰吉寿以輝(右)は、大阪帝拳の六車卓也ヘッドコーチとポーズをとる(撮影・加藤裕一)


 ボクシングの元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(48)の次男、辰吉寿以輝(21=大阪帝拳)が7月27日、エディオンアリーナ大阪第2競技場でインドネシア・フェザー級王者ノルディ・マナカネ(34)とスーパーバンタム級10回戦を行うことが20日、大阪市内の同ジムで発表された。

 8戦全勝(5KO)の寿以輝にとって初の10回戦で、相手も初の日本、東洋太平洋ランカークラスの“強敵”になるが、快勝なら同ランク入りの可能性があり、年内のタイトル挑戦も現実味を増す。寿以輝は「(相手も、10回戦も)全然大丈夫です。前の試合は力みが出たけど、もっとコンパクトを意識して、しっかりKOで勝ちきりたい」と自信満々に語った。

 強力な援軍が加わった。同ジムOBで元WBA世界バンタム級王者六車卓也氏(57)が5月末にジムのヘッドコーチ(HC)に就任。寿以輝を1カ月弱見てきた同HCは父丈一郎とも旧知の間柄だ。「父親が反面教師じゃないけど…ちょっとおとなしい」と笑いながらも「辰吉と一緒で左足を軸にしたターンをする。『教えてもらったんか?』と聞くと、そんなことないみたいです。父親のビデオを見てきたからか…普通教えてもらわんとできんことなんですがね」とセンスにうなった。

 また「パンチ力がある。相手を倒せる点を伸ばしてあげたい」とポテンシャルを評価した。強化ポイントに「ウエートシフト(体重移動)」と「1発1発の踏み込み」を挙げて「今は強く打って、強いパンチを出す形ですが、軽く打っても強いパンチが打てるようになる」と説明した。

 父とはボクシングの話をしない寿以輝だが、同HCに教えは楽しみのようだ。「世界をとってる人ですから、間違いないですよ」と話していた。

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井上尚弥「次決まっているから」早くもスパー開始

早くもスパーリングを開始し、充実した表情をみせる井上


 ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が「自己最速」の間隔でスパーリングを開始した。

 12日、横浜市の大橋ジムで、同門となる日本ユース初代フェザー級王者で現日本同級11位溜田剛士(25)と4回のスパーリングを消化した。5月25日に10年間無敗で4年間王座を守ってきたV5王者ジェイミー・マクドネル(英国)を1回TKOで下し、国内最速の3階級制覇を成し遂げてから、わずか18日後となる。井上は「一番オフが短かったかも」と言えば、師匠の大橋秀行会長(53)も「こんなに早くスパーリングを開始するのは異例ですよ」と目を見張るロケットスタートとなった。

 既に参戦を表明する賞金争奪の最強選手決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)は今秋から開幕予定。井上は「ダメージもないし、次(WBSS)が決まっているから」と早期スパーリング開始の意図を明かした。既に動きのキレが良く、大橋会長は「調子も良いし明日にでも試合ができるよね」と“モンスター”の愛称らしい調整ぶりに驚いていた。

次戦に向けてスパーリングを開始した井上尚弥(左)

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井上尚弥 WBSS優勝ならボーナスさらに増額

板東社長(左)と、3本の世界ベルトを肩にかけて記念撮影に応じる井上尚弥


 ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が、今秋参戦予定の最強選手決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)に備え、高額のスポンサー勝利ボーナスを設定された。6日、横浜市内の所属ジムでメインスポンサーのNTTぷらら板東浩二社長から直々の激励を受けた。先月25日、WBA世界バンタム級タイトル戦前には同社長の発案で急きょ勝利ボーナスが設定されていたことが判明。軽量級世界王者のファイトマネー1試合分にも匹敵するボーナスを手にしたという。

 井上は「本当にモチベーションの1つになりました」と感謝の言葉を口にした。すると同社長は「励みになればと思って。後からボーナスも追加で契約しますよ」とWBSSでも継続することを明言した。さらに「WBSS優勝ならすごい話なので」とボーナス増額も示唆。井上は「このサポートで海外進出できます」と気持ちを高揚させていた。

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井上尚弥WBSS参戦へ「レッド軍団」が強力後押し

メインスポンサーのNTTぷらら板東社長(左)と、3本の世界ベルトを肩にかけて記念撮影に応じるWBAバンタム級王者井上尚弥


 プロボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が、自らのメインスポンサーとなるNTTぷららの板東浩二社長から全面バックアップを確約された。

 先月25日に国内最速となる世界3階級制覇を成し遂げた井上は今秋からは賞金争奪の最強選手決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)に参戦予定。日本人初のWBSS参戦を備え、6日には横浜市内の所属ジムで板東社長の激励を受けた。

 10年間無敗で、4年間王座を守ってきた同王者ジェイミー・マクドネル(英国)に挑む3日前、NTTぷららとのメインスポンサー締結が発表された。井上は「いつも以上に重圧ありました。3階級制覇挑戦という試合で、過去最強の相手。そのタイミングでスポンサー契約させていただいた試合だったので、ものすごい重圧でした」と苦笑いで振り返ったが、板東社長は「プレッシャー対応には2種類のタイプがいる。重圧に感じて本来の実力を発揮できない選手。逆にプレッシャーをかかった方が力を出しやすい選手。井上選手は後者ですよ」と頼もしそうに見つめた。

 今秋、井上は初防衛戦としてWBSS1回戦が控える。勝ちあがれば、自然と他世界王者との団体統一戦になる。同社長からは「WBSSで優勝したらもう、とんでもないすごいこと。グローバルな意味で井上尚弥の知名度が上がっていくから」と大きな期待を寄せられた。同社長によれば、今後の井上の世界戦に備え、社内に応援チームを結成。井上の好きなカラーとなる赤いTシャツでそろえた「レッド軍団」が観客席に陣取り、井上を後押しするプランがある。井上は「出るからにはしっかり優勝したいと思います」とWBSS制覇を約束した。

 異例の直々訪問となった板東社長は「(井上は)礼儀正しいし、ボクシング一筋。集中力もすごい。どこまで行くのか分からないポテンシャルがある。しかもイケメン。ボクシング界を変えたり、日本のボクシング市場を拡大していくには女性ファンが必要。イケメンの井上選手はピッタリだと思う」と日本ボクシング界をけん引する存在としてサポートし続ける意向を示していた。

メインスポンサーのNTTぷらら板東社長(左)から激励を受けたWBA世界バンタム級王者井上尚弥

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井上尚弥、今秋に元5階級王者ドネアと初防衛戦も

記念撮影する左からWBA世界バンタム級王者井上尚、会長夫人の小百合さん、大橋ジム大橋会長、井上尚の父真吾トレーナー(撮影・野上伸悟)


 ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が今秋、元世界5階級制覇王者との初防衛戦に臨む可能性が出てきた。

 大橋会長は5日、横浜市内のホテルで開催された大橋ジム後援会発会記念祝賀会後、井上が参戦表明している賞金争奪の最強決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)1回戦の相手に言及。元5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)の参戦見通しを明かし「1回戦は王者同士にならないので、ドネアの可能性は十分ある」と明かした。

 WBSSに向け、来週中にもスパーリングを開始する井上は「出場するからには優勝したいと思う」と宣言。優勝した場合には「(ジムに)真夏の練習後にクールダウンできるプールがほしいです」と大橋会長に要望した。すると同会長も「380万円ぐらいでできるよ」と約束していた。

大橋ジム大橋会長(右)の前であいさつし爆笑するWBA世界バンタム級王者井上尚(撮影・野上伸悟)

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大橋ジム後援会が発足 井上尚弥ら豪華ゲスト出席

大橋ジム大橋会長(右)の前であいさつし爆笑するWBA世界バンタム級王者井上尚弥(撮影・野上伸悟)


 プロボクシング元WBA・WBC世界ミニマム級王者大橋秀行氏(53)が会長を務める大橋ボクシングジムの後援会発会記念祝賀会が5日、横浜市内のホテルで開催された。

 これまで会長自らや同ジムの後援会などが別々に活動していたが、個々の後援会の拡大を受けて正式に一本化したもの。三原じゅん子参議院議員ら約500人が出席し、WBA世界バンタム級王者井上尚弥、元3階級制覇王者八重樫東ら現役選手をはじめ、ジム初の世界王者となった元WBC世界スーパーフライ級王者川嶋勝重氏らOBも数多く集結した。

 大橋会長は「この後援会の発会によって、これからジムはもっと強くなると思います。世界王者を量産していきたい」と宣言。OBを代表して川嶋氏があいさつし「大橋ジムは世界1位のジムになると思います。それはみなさんのお力添えがないとできませんのでサポートをよろしくお願いいたします」と祝賀会を締めくくっていた。

大橋ジム後援会発会記念祝賀会で乾杯する左から井上尚弥、八重樫、川島(撮影・野上伸悟)

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井上尚弥、今秋ドネアと初防衛戦か 大橋会長明かす

大橋ジム後援会発会記念祝賀会で、記念撮影する左からWBA世界バンタム級王者井上尚弥、大橋ジム大橋会長、井上尚弥の父真吾トレーナー(撮影・野上伸悟)


 ボクシング世界3階級制覇王者で、現WBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が今秋、元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(35=フィリピン)と初防衛戦に臨む可能性が出てきた。

 5日、横浜市内のホテルで開催された大橋ジム後援会発会記念祝賀会に出席した大橋秀行会長が明かしたもの。井上が今秋から参戦を表明している賞金争奪の最強決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)について同会長は「ドネアが参戦すると聞いています。1回戦は王者同士にならないと聞いているので、ドネア戦になる可能性はある」と説明した。ドネアはフライ級~フェザー級で5階級を制覇。最近ではバンタム級に復帰し、WBSSに参戦するのではないか-と米メディアに報じられていた。

 祝賀会で井上はバンタム級で奪取したWBA、ライトフライ級で獲得したWBC、スーパーフライ級で巻いたWBOの3本のベルトを両肩と手に持って登場。「WBSSに日本人として初めて出場します。出場するからには優勝したいと思っています」と宣言し、優勝した場合には「真夏の練習後にクールダウンするプールが欲しい」と大橋会長に要望。同会長も「380万円ぐらいでプールはできる」と応じていた。

大橋ジム後援会発会記念祝賀会で、大橋ジム大橋会長(右)の前であいさつし爆笑するWBA世界バンタム級王者井上尚弥(撮影・野上伸悟)

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井上尚弥5位浮上!全階級を通じての最強選手ランク

井上尚弥


 プロボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が海外サイト「ワールド・ボクシング。・ニュース」選定のパウンド・フォー・パウンド(PFP=全階級を通じての最強選手)最新ランキングで5位に浮上した。前回の6位から1つ順位を上げた。

 5月25日に東京・大田区総合体育館で同級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)に挑戦。10年間無敗、4年間王座を守ってきたマクドネルを112秒でTKOで下し、国内最速16戦目での3階級制覇を成し遂げたことが高く評価されたようだ。参戦表明済みとなる今秋開幕のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズを見据え、井上は早くも6月からスパーリング開始を予定となっている。

 なお5月12日、ホルヘ・リナレス(帝拳)を下し、世界最速となる12戦目での3階級制覇を成し遂げたWBA世界ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)が2位から1位に浮上。3団体統一ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)が1位から2位と順位を下げた。

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井上尚弥WBSSに参戦 体重超過ネリとの対戦も

井上はチャンピオンベルトを肩に指で「3」を作ってポーズを決める(撮影・井上学)


 国内最速16戦目での3階級制覇を成し遂げたボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が日本人初の4団体統一を狙う意欲を示した。10年間無敗で、4年間王座を守ったマクドネルを112秒でTKO撃破してから一夜明けた26日、横浜市の所属ジムで会見。参戦表明した賞金争奪の最強決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)の優勝を掲げ「ベルト統一できたらうれしい」と声を弾ませた。

 WBSS参戦決定済みのWBO王者テテ(南アフリカ)からツイッターを通じて対戦希望が届いた。大橋会長によると、山中戦の体重オーバーで日本永久追放となった前WBC王者ネリ(メキシコ)もWBSSに参戦見通し。組み合わせ次第では井上-ネリなど1回戦から注目カードになる。井上は「最強を証明し、日本ボクシング界を盛り上げたい」と強調した。

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井上尚弥が1回KOで3階級制覇/ダブル世界戦詳細

<プロボクシング:ダブル世界戦>◇25日◇東京・大田区総合体育館

 WBC世界ライトフライ級王者拳四朗(26=BMB)は、同級1位ガニガン・ロペス(36=メキシコ)を右ボディー1発で仕留め、2回KO勝利で3度目の防衛に成功した。

WBA世界バンタム級2位井上尚弥(25=大橋)が無敵の強さで同級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)に1回TKO勝利。日本人初の英国人王者撃破に成功し、国内最速16戦目での3階級王座制覇を成し遂げた。

WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ 拳四朗対ロペス 拳四朗対ガニガン・ロペス 入場時にDJ KOO(手前)とグータッチする拳四朗(撮影・滝沢徹郎)

WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦

王者拳四朗(26=BMB)2回KOガニガン・ロペス(36=メキシコ)

【1回】拳四朗、ロペスともに様子見の展開。互いにジャブを打ち合いつつ、距離をはかった。

【2回】1分すぎに拳四朗の右ストレートが決まる。ロペスの大振りの左フックをかわす。拳四朗は1分30秒すぎに強烈な右ボディーをたたき込むとロペスは苦悶の表情でひざまずき、もう立ち上がれなかった。

WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦

王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)1回TKO井上尚弥(25=大橋)

【1回】開始から井上が距離をつめる。50秒あたりで左ボディーからラッシュでコーナーに追い詰める。1分すぎに左フックでマクドネルをふらつかせる。1分20秒すぎにラッシュからの左でダウンを奪う。マクドネルは何とか立ち上がったが、井上は猛ラッシュでロープに追い込む。たまらずレフェリーが試合を止めた。井上は身長差10センチ、(計量後の)体重差5・8キロの相手をものともせず、ほぼパンチをもらわず、圧倒的な強さで3階級制覇を実現した。

◆井上のコメント

「みなさん、これがボクシングです。(試合が終わるのが)早いとのクレームは勘弁してください。(真の世界王者を決める)ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズに出場します。夢に向かって頑張ります」。

1回、マクドネル(左)をコーナーに追い込み、猛攻を仕掛ける井上尚(撮影・狩俣裕三)

WBA世界バンタム級級タイトルマッチ マクドネル対井上 1回、井上(左)は猛烈なラッシュでマクドネルを倒し新王者となる(撮影・滝沢徹郎)

1回、マクドネル(後方)からダウンを奪い、左拳を突き上げる井上尚(撮影・狩俣裕三)

    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇

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長谷川穂積氏、井上尚弥3階級制覇「圧巻の勝ち方」

1回、井上(左)は猛烈なラッシュでマクドネルを倒す(撮影・滝沢徹郎)

<プロボクシング:WBA世界バンタム級タイトルマッチ>◇25日◇東京・大田区総合体育館


 モンスターが衝撃の112秒殺!! 同級2位の前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)が1回TKO勝ちで国内最速16戦目の3階級制覇を成し遂げた。

 ◆元WBC世界バンタム級王者長谷川穂積氏 見たまま。圧巻の勝ち方。今の階級が一番フィットしている。トーナメントにまず優勝して、王座防衛の回数を目指すもよし、もう1階級上でもできると思う。すべてにすごいが、1番は相手のパンチをもらわないこと。ダメージが少なく次の試合に行けるから、何試合でもやっていける。

 ◆元WBCバンタム級王者・山中慎介氏 強すぎる。当てられる技術もあるし、パワーもある。どの階級まで通用するのか見てみたい。

 ◆元WBC世界スーパーライト級王者浜田剛史氏 力の差。最初の左フックで終わっていた。バンタムに上げて、キレ、スピードが増し、パンチも乗っていた。

 ◆元世界3階級王者八重樫東 素晴らしい試合だが、驚きではない。最初のテンプルで完全に効いていた。

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特注シューズがもたない!井上尚弥の「規格外」脚力

井上尚のリングシューズ(撮影・横山健太)

<プロボクシング:WBA世界バンタム級タイトルマッチ>◇25日◇東京・大田区総合体育館


 モンスターが衝撃の112秒殺!! 同級2位の前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)が1回TKO勝ちで国内最速16戦目の3階級制覇を成し遂げた。

 井上尚弥(25=大橋)の脚力は、既に階級を超越した「規格外」に仕上がっている。

 昨年12月、WBO世界スーパーフライ級王座の7度目の防衛戦前だった。世界戦仕様で用意されたエナメル素材のリングシューズの足底部分が1カ月半で2度も壊れた。日本人の歴代王者ならば、1足で2カ月以上は使用可能な耐久性があるはずが、井上尚のパワーだけには耐えられなかった。

 井上尚のシューズを担当するミズノ・コンペティションスポーツ事業部事業販促部渉外課の折田恵一課長(51)は「脚力の強さなのだと思います」と明かす。強度などを再チェックした上で、マクドネル戦に向けてエナメル素材に加え、メッシュ素材のリングシューズも製作。2種類を並行して使用してもらったという。「どちらか使い心地の良い方を履いて最高の試合をしてほしい」と折田氏。井上尚はメッシュ素材のリングシューズで戦い、112秒TKO勝利を飾った。

 ミズノでは世界挑戦時のボクサーに対し、サイズ調整のために2種類のシューズを製作することはある。ただし「特注なので防衛戦は通常1種類だけ」(折田課長)と異例の態勢だったという。リングシューズにまつわるエピソードでもポンド・フォー・ポンド(階級を超えての最強選手)ぶりを証明。WBSSでバンタム級の世界最強を示す土台は、既に完成していると言っても過言ではないだろう。【藤中栄二】

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タイソンを思い出す、井上尚弥のパワー/川島郭志氏

3階級制覇を達成し、ベルトをファンに掲げる井上尚(撮影・狩俣裕三)

<プロボクシング:WBA世界バンタム級タイトルマッチ>◇25日◇東京・大田区総合体育館


 モンスターが衝撃の112秒殺!! 同級2位の前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)が1回TKO勝ちで国内最速16戦目の3階級制覇を成し遂げた。

     ◇   ◇

 スタイルは違うが、勢いのある時期のタイソンを思い出した。井上はバンタム級では体が小さい。タイソンも同じだったが、パワーで当たれば倒した。井上も自信満々で、勢いとパワーが違った。

 最初の左ボディーで相手は腰が引け、びびっていた。終わるのが早いか、遅いかだけ。ダウンは左フックが効いた。もう足にきていて、あとの右ストレート、左ボディーはかすった程度。ラッシュの間もいいカウンターをもらったが、向こうの体がもう死んでいて効かず。かまわず打ち込んで決めた。

 当日は5・8キロ差あったが、階級を上げて一層強さが際立った。スーパーバンタム級でも通じるだろうが、ここが適性階級と言える。パワーという武器があれば、相手はまず怖がる。トーナメントもパワーで勝ち抜ける。具志堅さんを超えるV14まで勝ち続けてほしい。(元WBC世界スーパーフライ級王者)

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井上尚弥KO記録ずくめの3階級制覇、新たな伝説へ

1回、マクドネルから左ボディでダウンを奪い冷静な表情で見つめる井上尚(撮影・横山健太)

<プロボクシング:WBA世界バンタム級タイトルマッチ>◇25日◇東京・大田区総合体育館


 モンスターが衝撃の112秒殺!! 同級2位の前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)が1回TKO勝ちで国内最速16戦目の3階級制覇を成し遂げた。王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)を左フックと左ボディーでダウンを奪取。立ち上がった王者に13連打を浴びせ、1回1分52秒、レフェリーストップによるTKO勝利を飾った。今秋に開幕する賞金争奪の最強決定トーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」参戦を正式表明した。

 わずか112秒で沈めた。最初の左フックで「(王者の)足元がぐらついた」と確信した井上尚がマクドネルをロープに追い詰めた。開始80秒で敵こめかみに左フックを打ちこみ、左ボディーでダウンを奪った。立ち上がった王者に最後は鬼の13連打の猛ラッシュ。日米英で生中継という注目の一戦で衝撃のTKO勝ちに「みなさん、これがボクシングです。早すぎるというクレームはご勘弁ください。自分もビックリしています」と笑いを誘った。

 井岡の18戦目を抜く国内最速16戦目の3階級制覇にふさわしいスピード勝利。日本人で初めて英国人世界王者を撃破し、具志堅が持つ歴代1位の世界戦6試合連続KO勝ち、内山がマークした歴代1位の世界戦通算KO勝利数も10回で並んだ。記録ずくめの白星に「2階級制覇は早すぎて試合をこなしていた感覚。3階級は重みを感じます」と喜びに浸った。「今までで一番重圧があった」。初めてセコンド陣以外の人間を控室から出てもらい「集中する時間をつくってもらったぐらい。人の声が気になったほど集中していた」。

 先月10日に25歳になった。プロデビューから5年7カ月が経過し、胸に芽生えたのは「選手としての焦り」(井上尚)。選手寿命は延び、30歳以上も世界王者として防衛回数を重ねられる時代になったが「もっとやらないといけない。やっていかなきゃいけない。今が一番のピークと感じるから」。言葉通りの圧倒的な強さを証明した。

 辰吉、長谷川、山中ら幼少時代から見ていた歴代王者が君臨したバンタム級王座を獲得し「夢みたい。本当に偉大な王者ばかりなので。まずはスタートラインに立ててよかった」。賞金争奪の最強決定トーナメントWBSS参戦を正式表明。既に世界主要団体の王者3人が出場決定済みだ。

 大橋会長は「6月にプロモーターが来日するのでそこで話します」と、待望の団体統一戦が実現する見通し。以前から「他の日本人王者とは違うステージに行きたいという思いがある」といった井上尚。その願いがかなう舞台をつかんだ。新たな「モンスター」伝説が幕を開ける。【藤中栄二】

 ◆ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ 昨秋からスーパーミドル級とクルーザー級で初開催中の最強選手を決める賞金争奪トーナメント。リチャード・シェイファー氏、カレ・ザワーランド氏という米独の両プロモーターが企画。今年はシーズン2でバンタム級の開催が発表された。WBAスーパー王者バーネット(英国)、WBO王者テテ(南アフリカ)、IBF王者ロドリゲス(プエルトリコ)の出場決定済み。6月に行われるWBC王座決定戦の勝者らも参戦の可能性あり。今秋から1回戦が開幕。今冬に準決勝、来春に決勝が開催予定。同級優勝者はファイトマネーと賞金を合わせ、推定総額250万ドル(約2億7500万円)を獲得する見通し。

WBSSバンタム級トーナメント組み合わせ
1回、左ボディでダウンを奪う井上尚(撮影・横山健太)

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井上尚弥は「地球上で一番強い男」マクドネルが賛辞

肩を落としリングを後にするジェイミー・マクドネル(撮影・横山健太)

<WBA世界バンタム級タイトルマッチ>◇25日◇東京・大田区総合体育館◇12回戦◇リミット53・5キロ


 10年間不敗、5年間ベルトを保持してきた王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)は「怪物」井上尚弥(25)の強さを素直に認めた。

 「パンチは本当に強かった」「地球上で一番強い男と試合ができた」「素晴らしいファイター」。試合後の控室では憔悴(しょうすい)しきった表情でインタビュー時間も5分と制限されたが、賛辞を述べた。

 試合プランは後半勝負だった。「まず始めの数ラウンドは様子を見て、(井上の)トルネード(台風)を避け、その後に攻めていこうと思っていた」。初回から攻勢出てくると想定はし、そのための練習も積んできたと言うが、井上の詰め方、プレッシャーのかけ方は想定外だった。「とらえられてしまった。流れに乗ることができなかった」と決定打を許して、マットに沈んだ。

 無効試合となった昨年11月の試合を最後に1階級上のスーパーバンタム級に変更する予定だったが、井上と戦う機会を「チャンス」として日本行きを決めた。ただ、前日計量では1時間10分ほど遅刻し、その姿は明らかな体調不良。足元がおぼつかなく、計量後には脱水症状も起こした。

 この日の試合直前の計量では前日より12キロと大幅増の65・3キロ。当人は「バンタム級最後の試合として最高に作り上げてきた」「ここ10年はバンタム級でやっている。減量法は変えていない」と言い訳はしなかったが、陣営のハーン氏は「99%のボクサーが彼のような減量は乗り越えられないと思う」としたように、従来とは違った過酷さがあったと思われる。

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井上尚弥「怪物ぶり証明。最強トーナメントも優勝」

1回、マクドネル(後方)からダウンを奪い、左拳を突き上げる井上尚(撮影・狩俣裕三)

<WBA世界バンタム級タイトルマッチ>◇25日◇東京・大田区総合体育館◇12回戦◇リミット53・5キロ


 WBA世界バンタム級2位井上尚弥(25=大橋)がTKO撃破で国内最速16戦目の3階級制覇を成し遂げた。王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)に対し、序盤から左ボディーでぐらつかせ、左フックでダウンを奪取。その後も連打で攻め込み、1回1分52秒、レフェリーストップによるTKO勝ちした。

 これで今秋開幕の最強選手を決める賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)に参戦することが確実となった。井上尚の通算戦績は16勝(14KO)無敗。

 井上は、試合前から参戦を表明していた各団体の世界王者ら最強8選手による賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)への参戦をあらためて表明。

 「怪物ぶりがアピールできたと思います。十分にアピールできたということもあり、バンタム級最強トーナメントに出場します。今まで以上に練習してトーナメントに優勝できるように頑張ります」と優勝を宣言した。

 試合については「満足してます。(マクドネルが)わざわざ英国から来てくれた。楽しみな気持ちでいっぱいでした。でも固かったですね。振り回してしまった。当たれば倒れる感触があった。試合で出てホッとしてます」と笑みを浮かべた。

WBA世界バンタム級級タイトルマッチ マクドネル対井上 1回、井上(左)は猛烈なラッシュでマクドネルを倒し新王者となる(撮影・滝沢徹郎)

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井上尚弥、1回KOでマクドネル破り世界3階級制覇

1回、マクドネル(後方)からダウンを奪い、左拳を突き上げる井上尚(撮影・狩俣裕三)

<WBA世界バンタム級タイトルマッチ>◇25日◇東京・大田区総合体育館◇12回戦◇リミット53・5キロ


 WBA世界バンタム級2位井上尚弥(25=大橋)が同級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)を1回1分12秒のTKOで破り、フライ、スーパーフライ級に続き3階級制覇を実現した。

 井上はマクドネルに左フックを打ち込んでダウンを奪うと、そこから一気の連打でロープ際に積めてめった打ち。棒立ちになったマクドネルをレフェリーが止めた。

 やまない大歓声。井上は「怪物ぶりがアピールできたと思います。当たれば倒れる感触があった。試合で出てほっとしています」と満面の笑みで振り返った。

 前日24日午後2時すぎの計量からは井上が6キロ増に対し、マクドネルは実に12キロも大幅に体重を戻してきた。

 国内最速16戦目での3階級王者誕生となった。このカード決定を誰よりも喜んだのは、3階級制覇を目指す井上本人だった。ボクシング人気が高騰する英国から来日する王者マクドネルへのチャレンジ。同級2位の挑戦者として臨む井上は「ヒリヒリできる、ワクワクする試合」「やりがいがある試合」と気持ちを高揚させた。

 前哨戦を挟むことなく、転向1試合目での王座挑戦。3年前、亀田和毅(協栄)と2度対戦し、ともに判定勝ちしたマクドネルの身長は175・5センチ。実に11・4センチの身長差があるため、長身対策が不可欠だった。3月には身長175センチのWBA世界フェザー級3位チャン・ウー(中国)、4月には身長178センチで10戦全勝となるフェザー級選手のラザ・ハムザ(英国)を招き、実に2年ぶりとなる8ラウンドのスパーリングも消化。マクドネルと対峙した時のイメージを膨らませた。

 その身長差を考えれば、ボディーが狙いやすい。その反面、顔面が届きにくいことが想定されるが、王者の試合動画をチェックしてきた父の真吾トレーナーは「マクドネル選手は前かがみに構える。試合時には、それほどの身長差を感じないと思います」と分析する。5月にはメキシコ人練習パートナー2人を招き、過去の世界戦で最多となる海外勢6選手とのスパーリングを5月10日に打ち上げた井上は「調整はうまくいっています」との手応えを口にした。

 5月に入り、英国発でバンタム級最強決定トーナメントのニュースが届いた。欧州中心で昨秋から展開されてきたワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)のシーズン2としてバンタム級が開催されることが発表。WBAスーパー王者ライアン・バーネット(英国)、WBO王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)、IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)の出場が決定した。さらに主催者側からは「イノウエがマクドネルに勝った場合、WBSSに参戦することで合意している」とも明かされた。

 スーパーフライ級では、強すぎるがゆえに他団体王者から対戦を回避され、熱望した統一戦はかなわなかった。WBSSに参戦すれば、自然と団体統一戦が実現可能となる。井上は「まず結果を出したい。トーナメント(WBSS)の話もあるので」と前向きだ。団体統一戦という夢、ファンの期待-。それは、すべてマクドネルからベルトを奪った時から始まるストーリーとなる。

 辰吉丈一郎、長谷川穂積、山中慎介といった同級のレジェンドたちの名を挙げ「小さい頃から見てきたバンタム級。そのステージに立てるのはうれしい」と井上。具志堅用高が保持する日本記録の13度防衛を目指すことも宣言する「モンスター」は、バンタム級で日本ボクシング界の新たな歴史を刻んだ。

1回、マクドネル(左)をコーナーに追い込み、猛攻を仕掛ける井上尚(撮影・狩俣裕三)

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井上尚弥が激怒、遅刻の王者陣営に「ふざけている」

どうにか前日計量をパスした世界王者のジェイミー・マクドネル(左)と挑戦者の井上尚弥(撮影・ たえ見朱実)


 25日に東京・大田区総合体育館でWBA世界バンタム級王座に挑む同級2位井上尚弥(25=大橋)が遅刻した王者陣営に怒りの態度を示した。24日、都内のホテルで開かれた前日計量で、王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)陣営が計量の遅れなどを理由に当初の午後1時開始から1時間10分ほど遅刻。200グラムアンダーの53・3キロでクリアしたマクドネルに対し、リミット53・5キロで一発パスした井上は厳しい鋭い眼光でにらみ合いを展開した。

 井上は「ふざけているなと思います。謝る態度1つなくて(王者)陣営の態度にイラっとしました。明日はそれをぶつけようと思います。1時間オーバーはないですよ」と冷静な口調ながらも怒りをにじませた。 あくまでも決着はリングの上でつけるつもり。1階級上げ、減量面が少し軽減された井上はコンディション面もばっちり。計量後、脱水症状のために控室で寝込んでしまったマクドネルとは対照的だった。井上は「明日は判定決着は考えていなくて、KO決着で締めくくりたいと思います。イライラしていないですよ」と最後は笑顔で、3階級制覇をKO勝ちで決める意気込みを示した。

どうにか前日計量をパスした世界王者のジェイミー・マクドネル(左)と挑戦者の井上尚弥(撮影・ たえ見朱実)
どうにか前日計量をパスした世界王者のジェイミー・マクドネル(撮影・ たえ見朱実)

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異例!モンスター井上尚弥-マクドネル戦米英生中継

WBA世界バンタム級王者マクドネル(右)とポーズを決める井上(撮影・中島郁夫)


 25日に東京・大田区総合体育館でWBA世界バンタム級王座に挑む同級2位井上尚弥(25=大橋)が23日、都内のホテルで同級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)とともに調印式に臨んだ。使用グローブ(8オンス)は井上が日本製のブラック、マクドネルは持参したメキシコ製のゴールドを使用することが、それぞれ決まった。

 大橋秀行会長によると、井上が対戦相手と異なるグローブを使用するのは国内開催の世界戦では初、昨年9月の米国での6度目の防衛戦以来だという。契約でも違うグローブで試合することで合意済みで、井上、マクドネルともにお互いの使用グローブを入念にチェックしていた。同会長は「メキシコ製は薄いけれど、日本製の方が固い。尚弥も同じ印象を口にしていた」と明かした。

 国内最速の16戦目での3階級制覇を狙う「モンスター」井上の一戦には、海外メディアからの注目度も高い。1922年創刊の米老舗ボクシング専門誌「リングマガジン」の記者らも調印式の会見に姿をみせた。

 また米国、英国での試合生中継も決定。井上は「今回、全米、全英で生中継ということで、すごく盛り上がる試合だと実感しています。この先、バンタム級トーナメント(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ=WBSS)もあり、ビッグマッチにつながる試合なので、ハッキリした形で勝ちたい」と意気込みを示した。

 大橋会長も「日本の軽量級が米英で生中継されるなんて異例のこと。国際色豊かになってきたね」と国内外の注目の高さに驚いていた。

WBA世界バンタム級王者マクドネルが持ち込んだグローブをチェックする井上(撮影・中島郁夫)

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井上尚弥へ大型支援 NTTぷららスポンサー契約

予備検診を終えWBA世界バンタム級王者マクドネル(右)とポーズを決める井上(撮影・中島郁夫)


 25日にプロボクシングWBA世界バンタム級王座に挑戦(東京・大田区総合体育館)する同級2位井上尚弥(25=大橋)が大手スポンサーの支援を受け、国内最速となる16戦目での3階級制覇を目指す。通信関連大手のNTTぷららとメインスポンサー契約(年数など非公開)を結んだことが22日、発表された。また同日、都内で開かれた予備検診に出席し、王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)とも対面した。

 3階級制覇の挑戦を前に大きなバックアップを手にした。バンタム級で日本記録の13度防衛を目指し、4階級制覇も視野に入れる井上のチャレンジ精神が、NTTぷららの理念=挑戦と合致。メインスポンサーとして契約し、トレーナーの父真吾氏の経営する会社名が刻まれてきた試合トランクス最上部にNTTぷららの運営する動画配信サービス「ひかりTV」のロゴが入ることが決まった。

 同社はサーフィン安室丈、ウインドサーフィン新嶋莉奈や、ゴルフ宮里美香と所属契約。平昌パラリンピックのスノーボード金メダリストの成田緑夢ともスポンサー契約を結ぶなど、五輪・パラリンピックを目指すホープや、活躍するアスリートの支援が多かった。プロボクシングは五輪につながらないものの、NTTぷららの板東社長が井上と直接面談した際、競技への情熱や人柄にほれ込み、異例の契約が実現したという。

 井上の師匠、大橋会長は「尚弥のさわやかさも大きかったのでは。大手の契約はありがたい」と歓迎した。バンタム級王者となれば今秋開幕の最強を決める賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズへの参戦が確実。海外で他団体王者との統一戦も予想されるだけに、ビッグな契約は大きな足掛かりになりそうだ。

 この日、井上は予備検診でマクドネルと初対面し、握手も交わした。王者の肉体を横目に「思ったよりも体がしっかりして仕上げている。身長も予測通り」と納得顔。国内最速の3階級制覇へ、すべての準備が整ってきた。【藤中栄二】

 ◆NTTぷらら 通信関連、動画配信サービスの国内大手。95年にNTT、ソニーなど5社の共同出資でジーアールホームネットとして設立。個人向けインターネット接続をはじめ、法人向けインターネット提供サービスなどを手がける。08年3月、NTTぷららに社名変更。10年にブロードバンド映像配信サービス「ひかりTV」提供を開始。15年3月には会員数が300万人を突破。社員数379人(18年4月現在)。サッカー元日本代表監督の岡田武史氏がオーナーを務めるFC今治もサポート。

WBA世界バンタム級王者マクドネル(右上)の前で予備検診を受ける井上(撮影・中島郁夫)

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王者サイドが予備検診の体重チェックかたくなに拒否

WBA世界バンタム級王者マクドネル(右上)の前で予備検診を受ける井上(撮影・中島郁夫)


 25日に東京・大田区総合体育館で開催されるプロボクシングWBA世界バンタム級タイトルマッチの予備検診が22日、都内で開かれた。挑戦者の同級2位井上尚弥(25=大橋)と王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)が初対面。プロモーター側から依頼を受けた日本ボクシングコミッション(JBC)が検診で体重チェックを打診したが、マクドネル陣営は拒否したためにできなかった。

 WBAには前日計量まで予備計量というルールはない。この日、検診会場に計量で使用されるはかりが持ち込まれ、任意での体重確認ではあったが、JBC担当者は「マクドネルの周辺からかたくなに拒否されました」と明かした。また178センチとされていた身長は175・5センチと予想よりも低い検診結果が出た。マクドネルを指導するデーブ・コールドウェル・トレーナーは報道陣から連日、調整面の質問を受けることに対し「同じ質問を違うやり方で何度も何度もされるので、それはやめてください」とイライラするシーンもあった。

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井上尚弥が予備検診 リーチ差も「予測通りですね」

予備検診を終えWBA世界バンタム級王者マクドネル(右)とポーズを決める井上(撮影・中島郁夫)


 25日に東京・大田区総合体育館で開催されるプロボクシングWBA世界バンタム級タイトルマッチに挑む同級2位井上尚弥(25=大橋)が22日、都内で開かれた予備検診に臨んだ。

 王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)と初対面し、ガッチリ握手を交わした。検診では178センチとされたマクドネルの身長が175・5センチだったことが判明。当初は13センチ差とされていた身長差は10・5センチ差。リーチは井上が170・6センチに対し、マクドネルは182センチと11・4センチ差だった。

 身長とリーチの差について、井上は「予測通りですね。あとは、向かい合ってみてですね」と自信の笑みを浮かべた。これまでの予備検診よりも笑顔が多い雰囲気はスーパーフライ級からバンタム級に階級を上げ、1・4キロ軽減された減量面が大きいようで「減量している体での1・4キロといいのはでかいです。バンタムが適性体重だなと思います」と納得した表情を浮かべた。

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王者マクドネル「減量ミスはない」井上陣営も分析

大橋秀行会長(左後方)が見守る中、鍛え上げられた肉体を披露するWBA世界バンタム級王者マクドネル


 ボクシングWBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)が減量面のプロ意識を強くにじませた。25日、東京・大田区総合体育館で3階級制覇を狙う井上尚弥(大橋)の挑戦を受ける英国人王者は21日、横浜市のジムで練習公開。178センチとされる高身長から減量の質問を多く受けると「もうアンダー。心配ご無用」と強調。

 現在の体重は最後まで明かさなかったが、計11人の来日チームに「ボクシングサイエンス」という栄養面、フィジカル面をサポートする専門家も帯同。コールドウェル・トレーナーは「彼らのおかげで減量に問題がない。私たちは勝ちにきている」と言い切った。

 公開練習を視察した井上陣営の大橋会長は「高いプライドを持つ英国の王者なので減量ミスはないと思う」と分析。王者の動きを見守りながら「尚弥がすべてで上回っている」と自信の笑みを浮かべていた。

コールドウェル・トレーナー(右端)とのミット打ちを消化するWBA世界バンタム王者マクドネル

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「井上尚弥がすべて上回ってる」陣営マクドネル視察


 25日に東京・大田区総合体育館で3階級制覇に挑むボクシング前WBOスーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)陣営が21日、横浜市内のジムで開かれたWBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)の公開練習を視察した。

 大橋秀行会長、井上の父真吾トレーナーが、マクドネルのウオーミングアップ、シャドーボクシング、ミット打ち、サンドバッグ打ちをチェック。真吾トレーナーは「シャドーボクシングを見ると、やはり正統派のボクサーだなと。対戦してみなければ分からないけれどナオ(井上尚弥)の方がスピードで上をいっていると思う」と分析。過去の試合動画で抱いたイメージと大きな違いもなく「試合の1ラウンド目が楽しみですね」と新たな発見はなかったという。

 大橋会長は「身長178センチとされているけれど、そこまでないような印象。動きに関しても想定内。井上尚弥がすべてにおいて上回っているかな」と自信の笑み。マクドネルの減量面に関しては「プライドを持っている英国の世界王者なので減量失敗はないと思うけれど…」と言うにとどまった。

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マクドネル「減量は順調」井上尚弥戦へ万全アピール

コールドウェル・トレーナー(右端)とのミット打ちを消化するWBA世界バンタム王者マクドネル(左端)


 減量は順調!?

 25日に東京・大田区総合体育館でプロボクシング前WBOスーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)の挑戦を受けるWBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)が21日、横浜市内のジムで練習を公開。世界主要団体の王者の中で、もっとも高身長となる178センチの王者は、減量に関する質問を多く受けた。すると「減量は順調。もうアンダーです」とジョークを交え、ウエート管理が万全であることを口にした。

 現在の体重については最後まで明かさなかったものの「心配はご無用」とキッパリ。帯同するデーブ・コールドウェル・トレーナーも「今までジェイミーがウエートで失敗したことがあるのか?」と逆質問でウエートに問題がないことを口にした。さらに同トレーナーは「今までの井上選手の相手は挑戦するためだけ、あるいは何ラウンドまで耐えられるかというような相手だったと思う。私たちは勝ちにきています。観光にきているつもりはない。調整や減量がうまくいっているかを聞く必要はないです」と、真剣な表情で強調した。

 計11人からなるマクドネルの来日チームには「ボクシングサイエンス」という団体のトレーナーが帯同。栄養面やフィジカル的なサポートを受けていることを明かした同トレーナーは「確かにジェイミーはバンタム級まで落とすことに苦労していたが、彼らのサポートが始まって体重を落とすことに問題はなくなった」とも付け加えた。

 マクドネルは昨冬、1度はスーパーバンタム級への転向を表明しながら最終的にはバンタム級にとどまった経緯がある。「それはバンタム級の対戦相手にビッグチャンスがなかった。チャンスを増やすために1階級上げようと考えていたら今回、井上選手とのビッグチャンスが舞い込んだ。こういった機会があればバンタム級で戦う」と意図を説明した。

大橋秀行会長(左後方)の見守る中、鍛え上げられた肉体を披露するWBA世界バンタム級王者マクドネル
担当トレーナーのデーブ・コールドウェル氏(右)と公開練習に臨んだWBA世界バンタム級王者マクドネル

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井上尚弥の相手マクドネルが来日「最高の仕上がり」

井上尚弥との防衛戦のために来日したWBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネル


 プロボクシングWBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)が20日夜、家族、陣営とともに羽田着の航空便で来日した。

 25日に東京・大田区総合体育館で3階級制覇を狙う前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)の挑戦を受けるマクドネルはドバイ合宿を含めた12週間のトレーニングキャンプを積んできたことを明かし「素晴らしい合宿でした。最高の仕上がりです」とリラックスした表情を浮かべた。

 井上との防衛戦に向け「レベルの違いをみせる」と自信たっぷり。「4年間、世界王者であり、10年間負けなし。今が自分のピークだと思う。バンタム級最強であることを証明したい。そしてワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)のことも考えている」と、井上撃破後に最強選手を決める賞金争奪トーナメントへの参戦意欲も示した。

 もちろん井上の強さも認めている。「すばらしいボクサー。パウンド・フォー・パウンド(階級を超越した最強選手)だ。KOアーティスト。彼が階級を上げて戦うというので、やろうと思った。自分のモチベーションも上がり、即決したのさ」と王者らしい風格も漂わせた。

意気込みを語るWBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネル

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井上尚弥勝って賞金争奪戦「出ないわけにいかない」

公開練習で汗が飛び散る井上(撮影・鈴木正人)


 ボクシング前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)が3階級制覇を“勲章”に、最強8選手による賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)に参戦する意思を表明した。25日にWBA世界バンタム級正規王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)への挑戦を控え、16日に横浜市の所属ジムで練習を公開。WBSS主催者から参戦オファーが届いており「出ないわけにはいかない。(25日に)勝てば出ます」と明言した。

 バンタム級のWBSS開催は今月9日、英ロンドンで発表されたばかり。既にWBAスーパー王者バーネット(英国)、WBO王者テテ(南アフリカ)、IBF王者ロドリゲス(プエルトリコ)の参戦が決定。後日の決定戦で決まるWBC王者も参戦する可能性が高い。団体統一戦が実現するため「他の日本人世界王者とは違うステージに行きたい思いはある。あとは結果次第。25日に集中しています」と油断はない。

 夢の4団体統一王者へ、まずマクドネル撃破が大前提。「3階級制覇の区切りの一戦になるのでスカッとするKOで決めたい。歴史に名を刻むような試合がしたい」と意欲満々だった。【藤中栄二】

 ◆WBSS 昨秋からスーパーミドル級とクルーザー級で初開催されている最強選手を決める賞金争奪トーナメント。リチャード・シェイファー氏、カレ・ザワーランド氏という米独の両プロモーターが企画し、2階級とも8選手が出場。現在は決勝進出選手が決定した段階。今回はファイトマネーが高額な中・重量級のため、賞金総額5000万ドル(約55億円)、優勝賞金1000万ドル(約11億円)だった。

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井上尚弥スパー打ち上げ、室温固定し本格的な減量へ

2日前にスパーリングを打ち上げ、最終調整に入った前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(右)


 5月25日に東京・大田区総合体育館で開催されるWBA世界バンタム級タイトルマッチに向け、挑戦者となる前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)は12日、横浜市内の所属ジムで最終調整に入った。今月1日からメキシコ人練習パートナー2選手を招き、スパーリングを開始。当初は2週間の予定だったが、スパーリング内容が予想以上に良かったこともあり、2日前の10日に打ち上げた。この日はミット打ちやサンドバッグ打ちなどで調整。ジム内の室温を29度にキープし、本格的な減量も始めている。

 井上は「調子はいいですね。しっかり調整できています」と充実した笑みを浮かべた。父の真吾トレーナーも「良いイメージでスパーリングを終えることができたので、木曜日にスパーを打ち上げました。あとは疲労を抜くことだけ」と仕上がりの良さを強調した。

 一方、井上の挑戦を受けるWBA同級正規王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)は今月8日からドバイ入りし、調整を続けている。室温37度に保たれたジム内で、減量を兼ねたトレーニングを積んでいるようで、来日も試合5日前の20日を予定。中東でギリギリまで練習してから日本に入るという。

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井上尚弥にスペイン語サイトが動画インタビュー

スペイン語のボクシング専門サイト「ノティファイト」のインタビューに応じる前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(右)


 3階級制覇を狙う前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)が5日、横浜市内の所属ジムでスペイン語のボクシング専門サイトの取材に応じた。

 パナマから来日した「ノティファイト」の記者による動画インタビューを受け、25日に控えるWBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)への挑戦(東京・大田区総合体育館)に向け「この試合に勝利して米国や欧州での試合につなげたい」と意気込んだ。またこの日は1日から招いているメキシコ人練習パートナーと4回のスパーリングを消化した。

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井上尚弥、3階級制覇して王者統一戦につなげていく

メキシコ人ボクサーのルイス(右端)とカランサ・トーレス(左端)とスパーリングを重ねる井上尚弥


 3階級制覇を狙うプロボクシング前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)が5日、横浜市内の所属ジムでメキシコ人パートナーとの4回のスパーリングを消化した。

 25日に控えるWBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)への挑戦(東京・大田区総合体育館)に向け、フェザー級のイサオ・カランサ・トーレス(メキシコ)と拳を交え、強烈な左ボディーや右ストレートをヒットさせ、連打を狙ってきた相手の動きも軽快にさばいた。トーレスとともに15年12月に元3階級制覇王者長谷川穂積氏とノンタル戦で戦ったスーパーフェザー級のカルロス・ルイス(メキシコ)も練習パートナーとして来日している。

 また練習後、パナマから来日したスペイン語のボクシング専門サイト「ノティファイト」の記者によるインタビューに応じた。マクドネル戦が海外からも大きな注目を受けていることを伝えられると「この試合に勝利して米国や欧州での試合につなげていきたい」と口にした。今後の対戦相手として他団体王者との統一戦を希望。最後にはスペイン語で自己紹介するシーンもあった。

スペイン語のボクシング専門サイト「ノティファイト」のインタビューに応じる前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(右)

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