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山中慎介氏「面白く、楽しみ」パッキャオ復活を堪能

7回TKO勝ちしたパッキャオ(右)(ロイター)

<ボクシング:WBA世界ウエルター級タイトルマッチ12回戦>◇15日◇マレーシア・クアラルンプール


 ボクシング、元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏(35)が、6階級制覇王者マニー・パッキャオ(39=フィリピン)の復活を堪能した。

 15日のクアラルンプールからのWOWOWの生中継で、スタジオでゲスト解説した。9年ぶりのKO勝利に「久しぶりのKOを見ることができて楽しかった。やりたいことを最後までやれていた。スピードの差が出たと思う」と評した。今後に向けても「今日の動きができていればまだまだできる。面白く、楽しみ」と期待した。

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山中慎介さんが引退式、愛妻に感謝伝え結婚式約束

笑顔で鏡開きをする山中さん


 ボクシングの元WBC世界バンタム級王者山中慎介さん(35)の引退記念パーティーが1日、1300人の後援者が集まって都内のホテルで盛大に行われた。冒頭に試合のテーマ曲とともに入場して壇上に上がると、「入場を思い出して泣きそうでした」と感慨深げに切り出した。

 日本歴代2位の12連続防衛を果たした名王者の節目の日は、次々にサプライズゲストが登場する豪華なものとなり、ビデオメッセージにはビートたけし、明石家さんま、松本人志、松本潤ら芸能界からも慰労の言葉が届いた。

 本人発のサプライズは式の最後。支え続けてくれた妻沙也乃さんへのメッセージだった。これまで表舞台に上がることはなかった愛妻に花束を渡し、感謝の言葉を述べ、「式を挙げていないままきているので、これから」と結婚式を行うことを約束した。

 3月1日のWBC世界同級タイトルマッチで、大幅な体重超過で王座失格となったルイス・ネリ(メキシコ)に敗れ、王座返り咲きならずに引退を表明した。この日がちょうど4カ月。テレビ出演、イベントなどで多忙な日々を送っており、「今後どうするかははっきりときまっていない。今年ゆっくり考えてみようと思います」と話した。

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辰吉寿以輝「あこがれます」本田圭佑の同点弾に刺激

スパーリングを公開した辰吉寿以輝(右)(撮影・実藤健一)


 元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(48)の次男、寿以輝(21=大阪帝拳)が、サッカー日本代表MF本田圭佑(32)に刺激を受けた。

 初の10回戦(スーパーバンタム級)となる7月27日のプロ9戦目(エディオンアリーナ大阪第2)に向け25日、大阪市内のジムで元東洋太平洋スーパーバンタム級王者ロリ・ガスカ(29=フィリピン)とのスパーリングを公開。前夜は「たまたま」ワールドカップをテレビ観戦。本田の同点ゴールに興奮し「かっこいい。自分とは格が違うけど、あこがれます」と話した。

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辰吉次男・寿以輝が初の10回戦へ臨む 公開スパー

7月の試合に向けてスパーリングを公開した辰吉寿以輝(右)(撮影・実藤健一)


 元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(48)の次男、寿以輝(21=大阪帝拳)が25日、大阪市内のジムでスパーリングを公開した。

 元東洋太平洋スーパーバンタム級王者ロリ・ガスカ(29=フィリピン)と4ラウンド。7月27日にエディオンアリーナ大阪第2競技場で、フェザー級のインドネシア王者ノルディ・マナカネ(34)と初の10回戦(スーパーバンタム級)に臨む。

 24勝(8KO)1分け8敗とキャリアのあるパートナーで、寿以輝は「戦い方がうまい」。まだキャリア8戦(8勝5KO)しかない寿以輝にとって、技術を磨く絶好の相手となる。次戦をクリアすれば、ランク入りの可能性も出てくる。「東洋(太平洋)でも日本でも、GOサインが出ればタイトル(戦)いきますよ」と意気込んだ。

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ヤップ、井上尚弥の弟拓真戦に自信「多分KOね」

井上拓との世界王座挑戦者決定戦が決まり、ご機嫌の東洋太平洋バンタム級王者マーク・ジョン・ヤップ(撮影・加藤裕一)


 ボクシングのWBC世界バンタム級王座挑戦者決定戦が、同級3位マーク・ジョン・ヤップ(29=六島)と同級9位井上拓真(22=大橋)で、9月11日に東京・後楽園ホールで行われることが21日、発表された。

 勝者は同級1位ノルディ・ウーバーリ(31=フランス)-同級2位ペッチ・CPフレッシュマート(24=タイ)の同級王座決定戦勝者に挑戦する予定。

 東洋太平洋同級王者のヤップはこの日、大阪市の六島ジムで会見。相手は“モンスター”井上尚弥の実弟というサラブレッドだが「チャンスね。アイ・ウォント・トゥ・ビカム・ワールドチャンピオン(世界王者になりたい)。拓真? いける、いける。多分KO(勝ち)ね」と、懸命に英語と日本語を織り交ぜ、自信満々に言い放った。

 ヤップは07年1月に母国フィリピンでプロデビュー。14年に元世界3階級王者・長谷川穂積氏のスパーリングパートナーとして来日した際、同ジムの枝川孝会長がポテンシャルにほれこみ、同年に同ジム入りした。

 全体の戦績は41戦29勝(14KO)12敗と平凡だが、拠点を日本に移してからの4年弱は、東洋太平洋タイトル奪取、防衛3回など11戦10勝(4KO)1敗。右オーソドックスのハードパンチャーとして才能を開花させた。

 枝川会長は「最初は荒削りで“ええもの持ってるただの人”やったけど、順調に力をつけてきた」と言い、井上戦にも余裕の表情。「戦い方は2つ。(井上の)兄貴のモンスターみたいにドン、ドンと踏ん張って、バン、バンと仕留めるか、いつも通りに足を使って出入りして、流れで決めるか。どっちもできるように準備するけど、打ち合いに来てくれたら、チャンスやね」と青写真を明かす。

 会場は東京。アウェーでの戦いになるが、ヤップは「拓真とどっちがパンチがある? 私! オフコース!」。故郷にいる両親と6人の兄弟姉妹のためにも「家を買いたい」という男が、ジャパニーズドリームをつかむつもりだ。

井上拓

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辰吉寿以輝7・27に初10回戦!“援軍”も呼んだ

プロ9戦目で初の日本ランカークラスと対戦する辰吉寿以輝(右)は、大阪帝拳の六車卓也ヘッドコーチとポーズをとる(撮影・加藤裕一)


 ボクシングの元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(48)の次男、辰吉寿以輝(21=大阪帝拳)が7月27日、エディオンアリーナ大阪第2競技場でインドネシア・フェザー級王者ノルディ・マナカネ(34)とスーパーバンタム級10回戦を行うことが20日、大阪市内の同ジムで発表された。

 8戦全勝(5KO)の寿以輝にとって初の10回戦で、相手も初の日本、東洋太平洋ランカークラスの“強敵”になるが、快勝なら同ランク入りの可能性があり、年内のタイトル挑戦も現実味を増す。寿以輝は「(相手も、10回戦も)全然大丈夫です。前の試合は力みが出たけど、もっとコンパクトを意識して、しっかりKOで勝ちきりたい」と自信満々に語った。

 強力な援軍が加わった。同ジムOBで元WBA世界バンタム級王者六車卓也氏(57)が5月末にジムのヘッドコーチ(HC)に就任。寿以輝を1カ月弱見てきた同HCは父丈一郎とも旧知の間柄だ。「父親が反面教師じゃないけど…ちょっとおとなしい」と笑いながらも「辰吉と一緒で左足を軸にしたターンをする。『教えてもらったんか?』と聞くと、そんなことないみたいです。父親のビデオを見てきたからか…普通教えてもらわんとできんことなんですがね」とセンスにうなった。

 また「パンチ力がある。相手を倒せる点を伸ばしてあげたい」とポテンシャルを評価した。強化ポイントに「ウエートシフト(体重移動)」と「1発1発の踏み込み」を挙げて「今は強く打って、強いパンチを出す形ですが、軽く打っても強いパンチが打てるようになる」と説明した。

 父とはボクシングの話をしない寿以輝だが、同HCに教えは楽しみのようだ。「世界をとってる人ですから、間違いないですよ」と話していた。

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長谷川穂積氏、井上尚弥3階級制覇「圧巻の勝ち方」

1回、井上(左)は猛烈なラッシュでマクドネルを倒す(撮影・滝沢徹郎)

<プロボクシング:WBA世界バンタム級タイトルマッチ>◇25日◇東京・大田区総合体育館


 モンスターが衝撃の112秒殺!! 同級2位の前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)が1回TKO勝ちで国内最速16戦目の3階級制覇を成し遂げた。

 ◆元WBC世界バンタム級王者長谷川穂積氏 見たまま。圧巻の勝ち方。今の階級が一番フィットしている。トーナメントにまず優勝して、王座防衛の回数を目指すもよし、もう1階級上でもできると思う。すべてにすごいが、1番は相手のパンチをもらわないこと。ダメージが少なく次の試合に行けるから、何試合でもやっていける。

 ◆元WBCバンタム級王者・山中慎介氏 強すぎる。当てられる技術もあるし、パワーもある。どの階級まで通用するのか見てみたい。

 ◆元WBC世界スーパーライト級王者浜田剛史氏 力の差。最初の左フックで終わっていた。バンタムに上げて、キレ、スピードが増し、パンチも乗っていた。

 ◆元世界3階級王者八重樫東 素晴らしい試合だが、驚きではない。最初のテンプルで完全に効いていた。

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辰吉寿以輝は日本&東洋太平洋タイトル奪取に動く

辰吉寿以輝(左)の勝利に笑顔を見せる父辰吉丈一郎(撮影・奥田泰也)

<プロボクシング:スーパーバンタム級8回戦>◇4月30日◇大阪・エディオンアリーナ大阪第2競技場


 元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(47)の次男、辰吉寿以輝(21=大阪帝拳)が8戦目を3-0判定勝ちで飾り、全勝(5KO)を守った。相手はプロ34戦目の石橋俊(30=仲里)。昨年3月に対戦予定だったが、辰吉が左拳を負傷し、キャンセルしていた。「倒したかったけど、気持ちが前に出すぎました」。苦戦を振り返ったが、多彩な左ジャブ、左右の連打など“辰吉スタイル”を思わせる場面はあった。「得るものはすごく多かった」と手ごたえを強調した。

 父が、当時国内最速で世界王座を奪取したのと同じプロ8戦目。リング上のインタビューで「プロボクサーとしてはあり得ないほどすごい。でも、おやじとしてはちょっとね…」と話し、場内の笑いを誘った。

 その父は観戦後「一本調子。あれじゃ、お金は取れん。(まだ)相手を倒すコンビネーションじゃない」と話すなど手厳しいが、それも期待の裏返しだろう。

 今後は日本&東洋太平洋タイトル奪取へ動く。吉井寛会長は年内に同ランカーと初の試合を組み、ランキング入りを狙う。「会長がOKを出してくれたら、僕はいつでもいい。今年も全勝でいきます」。カリスマのDNAがいよいよ形になり始めた。【加藤裕一】

右ストレートを出す辰吉寿以輝(撮影・奥田泰也)
勝利した辰吉寿以輝(撮影・奥田泰也)

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辰吉丈一郎「お金取れん」全勝守った寿以輝に辛口

3R左ストレートを出す辰吉寿以輝(撮影・奥田泰也)

<プロボクシング:スーパーバンタム級8回戦>◇30日◇大阪・エディオンアリーナ大阪第2競技場


 元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(47)の次男でプロボクサーの辰吉寿以輝(21=大阪帝拳)が8戦目を3-0判定勝ちとし、全勝(5KO)を守った。

 対戦相手の石橋俊(30=仲里)はデビュー丸13年。昨年3月に対戦予定だったが、2月に辰吉が左拳を痛め、キャンセルした経緯がある。この日は、プロ33戦(10勝22敗1分け)のベテラン相手に、流れをつかみきれなかった。

 「ベテランの意地ですかね。ボクシングほど戦績があてにならん競技はない。倒したかったけど、気持ちが前に出すぎました」。それでも、リズムに変化を持たせるなど、多彩で速い左ジャブや、左右の連打で相手をロープ際に追い込む場面はあった。「今まで、あんなにジャブは当たらんかった。得るものはすごく多かったです」と手ごたえを得たことを強調した。

 父の丈一郎が、当時国内最速で世界王座を奪ったのが、プロ8戦目だった。リング上の勝利者インタビューで「『辰吉丈一郎』として、プロボクサーとしてはあり得ないほどすごい。でも、おやじとしてはちょっとね…」と話し、場内の笑いを取ったが、その父はこの日、リングサイドで観戦。「一本調子。プロならお客さんを納得させんとね。あれじゃ、お金は取れん。(まだ)相手を倒すコンビネーションじゃない」と手厳しかったが、それも期待の大きさの裏返しだろう。

 辰吉は今後、日本&東洋太平洋タイトル奪取に動きだす。吉井寛会長は年内に同ランカーと初めて試合を組み、ランキング入りを計画する。「会長がOKを出してくれたら、僕はいつでもいい。今年も全勝でいきます」。カリスマのDNAを継ぐ男が、加速する。

辰吉寿以輝の勝利に笑顔を見せる父・辰吉丈一郎(左)と母のるみさん(撮影・奥田泰也)

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山中慎介さん不変の懐の深さ。第2の人生でも

議場での引退セレモニーで多くのファンの前で左拳を掲げる山中さん


 名王者の懐の深さがかいま見えた。

 3月に引退したボクシングの元WBC世界バンタム級王者山中慎介さん(35)の引退セレモニーが25日、中野区役所で開かれた。日本歴代2位、12度の防衛を重ねる偉大な王者となる前の09年から居を構え、故郷の滋賀県に続く「第2の故郷」となった東京都中野区。2度の引っ越しも同区内で、16年には制定されたばかりの名誉区民にも選出されている。

 縁深く、この日からガウンやトロフィーなどの引退記念展示が同区役所で始まったのに合わせ、セレモニーが開かれる運びとなった。平日、それも大雨の午後1時。それでも会場となった議場には次々に「区の英雄」と見ようと人が詰め掛けた。会場に入れない人も出るほどで、山中さんも「毎試合駆けつけてもらい、応援が力になりました。ありがとうございました」と花束片手に感激したように謝辞を述べた。

 昨年8月、日本記録の13度目の防衛に挑んだルイス・ネリ(メキシコ)との試合でプロ初黒星。その後に相手のドーピング陽性反応が発覚するなど、いわく付きとなった因縁の相手との再戦は3月。意図的に思える大幅な体重超過で前日計量失格となり、体調面での大きな差は明らかに、2回TKO負けで引退を決めた。

 そんな幕切れは決して本人の望んだものではないが、この日は「最後の2試合はしょーもない相手と当たり、良い結果出せませんでしたけど」と自ら言及した。周囲が気にしそうな話題を自ら持ち出し、それも「しょーもない」とほほ笑みながら口にする姿に、会場の空気が和らいだ。それは度量の広さを感じさせるスピーチだった。

 その後も、「らしさ」は続いた。5月11日までの展示に「あった方がいいでしょ」と、WBCベルト、米老舗専門誌「リング誌」選定のベルトを加えることを提案。田中区長は「これは警備を考えないといけない」とうれしい悲鳴で感謝した。

 現役時代から、謙虚さと思いやりとユーモアを兼ね備えていた。それが世界王者を一層魅力的にしていた。

 「第2の人生はボクシングでお世話になった人に恩返しなどを含めて、積極的に何でも取り組みたい」

 いまはどんな道を進むのかは本人も分からないという。これからも変わらぬ性格で、より魅力的になっていくのではないかと勝手に思っている。【阿部健吾】

議場での引退セレモニーでベルトを前に左拳を掲げる山中さん

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武井壮「ルール変えなきゃ」比嘉体重超過問題で持論

左から比嘉大吾、武井壮


 武井壮(44)が16日、文化放送で放送された特番「武井壮のガッとしてビターン!」で、親交が深いプロボクサーの比嘉大吾(22=白井・具志堅スポーツ)が、体重超過でWBC世界フライ級王座を剥奪された揚げ句、級2位クリストファー・ロサレス(23=ニカラグア)に9回TKO負けした件に触れ「ルールを変えなきゃいけない」と訴えた。

 武井は、「比嘉選手は、日本の世界王者として初めて世界戦で体重超過をやってしまったことは汚点を残したなと思います。僕は普段かわいがっている後輩だし、仲の良い友人でもあるけれど『やっちゃったな、やってはいけないミスを犯したな』と思っています」と比嘉を厳しく批判した。

 その上で、山中慎介さんがWBC世界バンタム級タイトルマッチで、前日計量の大幅な体重超過で王座を剥奪された前王者ルイス・ネリ(メキシコ)と再戦し2回TKO負けした件と比較し、比嘉の今回の体重超過は「最大級の迷惑をかけなかったことが救い」と語った。

 武井 (山中さんとネリの試合は)体重超過してかなり重い状態で作ってきて、体力を消耗していない選手と試合をして2ラウンドでKOされてしまうっていうようなことが起きてしまった。まともに体を作って絞って削れた状態で試合会場にきてたった1日リカバーした分で戦う、という今のボクシングのルールを守らなかった選手にメリットがあるということなんですよ。(中略)ただ今回の比嘉選手は負けたから。調整に失敗して、パワーもなくて、しかも相手も強くて。だから、やられちゃった側がデメリットを被っていないからまだ良かった。比嘉選手が最大級の迷惑をかけなかったことが救いだったと僕は思っていて。

 その上で「きちっと作った挑戦者がチャンピオンを打ち負かすということ以外に幸せなゴールが何一つないということになっちゃう。だからルールを変えなきゃいけないんじゃないかなあと」とルール改正を訴えた。そのポイントは

 (1)初日の計量でオーバーしちゃったらその時点でハンディマッチにする。例えば12ラウンドある中を3分割して4ラウンド分、4ポイント減点した状態からスタートするとか。そしたら例えば、数百グラムのオーバーを2回目の計量までに落として来たら、そのポイントだけで済む。4ラウンド取れているんだからもう無理して攻める必要ないし、しっかりパンチを見られるし、一方相手はしっかり攻めていかないと取り戻せないから体力も使うだろうし。フラット(平等)にはならないけれど、そこでちょっと少しやってしまった側にハンディキャップを与えられるじゃないですか。

 (2)2回目の計量もだめでした、そして当日の何キロまでに抑えてくださいというところまでを守った。つまり今回の比嘉選手のように、1日目の計量が全部だめだったら、もうその時点で、王座移動でいいと思う。相手がチャンピオンでいい。それでも興業の問題で試合を行わなくてはいけないんだったら、まずチャンピオンが入れ替わった状態で、比嘉選手がチャレンジャーとして挑戦することになる。しかもそこにハンディキャップがもうある。しかも初日のハンディキャップよりも二日目の方が大きくて、判定になったらもう勝てない。KOして勝った場合だけ無効試合になる。チャンピオンを奪った選手はチャンピオンのまま。

 武井は「賛否あると思うんですけど、けどまあ危険性をはらんだ試合を行う、体重超過をしていない選手にメリットを与えるという意味ではこのくらいないといけないと思う」と持論を展開した。

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「もっと強いんですよ」“神の左”山中氏が村田語る

前日計量をクリアしポーズを取る村田(撮影・河野匠)


 村田の強みは何か。先月現役を引退した元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏(35)は南京都高(現京都広学館高)帝拳ジムで長く先輩、後輩の間柄で過ごした。間近で見てきた「神の左」が語るすごみとは?【聞き手=阿部健吾】

     ◇  ◇

 肉体面、精神面のスタミナが村田のボクシングを支えていると思います。

 出会いは僕が専大1年、村田が高校に入学した年の夏でしたね。合同練習のロードワークで断トツ。大学生もいたんですけどね。プロでも一緒の合宿もありましたが、長距離走は追いついてやると思わないくらい速い。ちょっと速いくらいなら追いついてやろうと思うんですが。

 ボクサーは単純に手数、動きが多いから疲れるわけではないんです。思うように手が出なかったり、思い通りにいかない時こそ疲労感が増す。周りから見えない戦いづらさがあったり。それがスタミナに大きく影響する。その状況でもいかに耐えて、折れずに戦い続けられるか。村田の強さはその耐性にこそある。生来のずばぬけた持久力に支えられ、精神的にも枯渇することがない。昨年のエンダムとの試合2回でもそう感じました。

 体力面は日頃の練習でも強さを培っている。通常は練習の終わりにやる腹筋練習をした後に、またグローブをはめるのをよく見ます。「いや、もう無理やろっ」て思うくらいですよ。決まった練習パターンはなくて、自分で考えている。それにはあれだけの練習をできる体の強さもないと無理ですね。

 その試行錯誤で、ここ数戦で良くなっているのは左ジャブですね。独特のタイミングが良い。相手の呼吸を見て、ちょっとずらし、分からないタイミングで打つ。ジャブが当たるかはスピードではないんです。どんなパンチでも来ると分かっていたら反応できたり、よけたりガードできたりできる。僕が一番大事だと思うのはタイミングで、初防衛戦でも成長が見られると思う。

 本当の意味では、ミドル級の超一流とやった時に村田の実力が評価されると思っている。もちろんいまは世界王者、金メダルも取り言うことないでしょうけど、もったいない。もっと強いんですよ。もっと上とやっても負けるとは思わない。そのためにも初防衛戦をクリアしてほしい。楽しみですね。

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山中慎介氏が名誉区民の中野区で4・25から展示会

山中慎介氏


 ボクシングの元WBC世界バンタム級王者で、日本歴代2位となる12度の連続防衛を誇る山中慎介氏(35)の引退記念展示、引退セレモニーが名誉区民である東京・中野区で開かれることになった。

 展示期間は4月25日から5月11日まで(展示時間は午前9時から午後5時まで、土日祝を除く)、場所は中野区役所本庁舎1階ロビーで、ガウン、トロフィー、盾、グローブ、写真パネルなどが展示される。初日となる25日には午前11時からセレモニーも予定される。

 山中氏は日本バンタム級王座獲得前の09年から中野区に在住している。結婚などで数回引っ越ししたが、すべて区内で、16年11月に名誉区民に選出。先月26日に引退会見を行っていた。

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初防衛戦控える村田諒太が気付けたスパーリングの罠

公開練習でパートナー(左)を相手にスパーリングを披露する村田(撮影・小沢裕)


 ボクシングのWBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)が2日、初防衛戦(4月15日、横浜アリーナ)へ向けた練習を都内のジムで公開した。

 挑戦者で同級8位エマヌエーレ・ブランダムラ(イタリア)対策を、外国人パートナーを相手にした2回のスパーリングで確認。こまめなジャブで距離感を測りながら、右ストレートを打ち込む好機を多く作り出した。上下の打ち分け、左フックのカウンターなどもさく裂させ、この日で合計100回となった実戦練習での成果を報道陣にアピールした。

 「全体的にはいいですが、やはり欲が出て相手を圧倒しようとなってくるとだんだん自分の距離を崩して無駄にスタミナを浪費してしまうところがあった。冷静に戦えるかが課題」。王座を戴冠した昨年10月のアッサン・エンダム戦での反省点を糧にする。

 スパーリングの「わな」に気付けたことが大きい。「スパーリングを始めた週からだいたい2週間くらいいつも良いんですね。3週目、4週目にどうしても崩れる。それはスパーの動きに慣れて、どうしても相手を圧倒しようという気持ちが芽生えてくる、そうなると崩れてくるということ。毎試合毎試合そういうことを繰り返しているんですね。それは僕に限らず、みんな波があるというのは、良くなっているからこそ、来る波なんです。それを気付けた」。スパーリングでも「欲」こそが、スタイルを崩す原因。それを周囲からの「何でもやろうとするな」の助言で意識したという。「シンプルで始まり、複雑になり、またシンプルに戻る。またそのパターンかな」と方程式を認識したことで、試合での応用も利かす。

 先月には南京都高、帝拳ジムで先輩だった元WBC世界バンタム級王者山中慎介さんが前王者ルイス・ネリとの再戦に敗れた後、引退を発表。「先輩が引っ張ってくれたみたいに、僕自身も自分の後ろ姿を見せないといけない。あれだけ注目される試合でも落ち着いてましたし、周りに気を使わせることもなかった。そういうチャンピオンでいたい」と表情を引き締めて語った。

公開スパーリングでパートナー(右)に左パンチを浴びせる村田(撮影・小沢裕)

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「パパ卒業おめでとう」ボクサー山中慎介、父に戻る

引退会見を行った山中慎介氏は左手を高々と上げてポーズを決める(撮影・松本俊)


 ボクシングの元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏(35)の引退会見が26日、都内で行われた。

 雪辱を期した1日の同級タイトルマッチで、前日計量失格で王座を剥奪された前王者ルイス・ネリ(メキシコ)に2回TKO負け。試合直後に引退を表明していたが、あらためて“卒業式”に臨んだ。

 「神の左」を武器に日本歴代2位の12度の世界戦防衛を達成。その強さの源泉はパンチの9割以上がストレート系という無類のスタイルを信じ、貫き続けたからこそだった。

    ◇    ◇

 「パパ、卒業おめでとう!」

 長男豪祐君(5)の言葉に、山中氏はこみ上げた。長女梨理乃(4)にもねぎらわれ、プレゼントされた似顔絵を見て「髪の毛薄いね…」と笑い、涙をためた。

 世界王者となり、結婚し、2人の子宝に恵まれた。11年11月から5年9カ月の長期政権。長く王者でいたからこそ、家族との幸福な卒業式を迎えられた。

 「15歳からボクシングを始めて20年、本日をもちましてボクサー山中慎介は引退します」

 中学校の卒業文集にはWBCの世界王者になると書いた。

 「12度も防衛できて、目標よりもはるか上の世界にいけたことには満足しています」

 ネリ戦は計量失格などもあり、理想の終わり方ではなかったが、「試合翌日もスッキリした気持ちでいれた。自分自身に勝てた」。集まった報道陣ら約150人を前に、晴れやかな表情で過ごした。

 思い出に残る一撃は、V2のロハス戦。7回にあごをとらえ、頭部から前のめりにリングに沈めた。

 「常にこれくらいのKOをしてやろうと思えた」

 その左拳「神の左」には「強かったよ」と声をかけた。

 今後は未定だが、「何事にもチャレンジしていく」と期する。記憶にも記録にも残る名王者がリングに別れを告げ、第2の人生を歩み出す。【阿部健吾】

引退会見を行った山中慎介さんは神の左と呼ばれた手をじっと見つめる(撮影・松本俊)
引退会見を行った山中慎介(右)は高校時代からの後輩・村田諒太から花束を贈られ、一緒に笑顔で記念撮影を行う(撮影・松本俊)

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山中慎介6401発中5896発の信念、そのすごさ

山中慎介(左)はカルロス・カールソンから強烈なパンチでダウンを奪う(2017年3月2日)


 ボクシングの元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏(35)の引退会見が26日、都内で行われた。

 雪辱を期した1日の同級タイトルマッチで、前日計量失格で王座を剥奪された前王者ルイス・ネリ(メキシコ)に2回TKO負け。試合直後に引退を表明していたが、あらためて会見を開いた。

 「神の左」を武器に日本歴代2位の12度の世界戦防衛を達成。その強さの源はパンチの9割以上がストレート系という無類のスタイルを信じ、貫き続けたからこそだった。

 会見で帝拳ジムの浜田代表は言い切った。

 「最初で習うワンツー、ストレートで世界王者になった選手は他にいない」

 比類なき戦い方こそがすごみだった。

 日刊スポーツ調べでは、世界戦15戦の総パンチ数は6401発。うちストレート系(ジャブ含む)は5896発、フック・アッパーが505発で、前者の割合は約92%にも上る。長谷川穂積氏が王者ウィラポンを3-0の判定で破り、同じWBCバンタム級王者となった05年の試合では約54%(1267発中679発)。多彩なパンチを打てる方が攻撃に幅が出るというのが一般論で、こちらの数字のほうがスタンダードなボクサーと言える。

 そのあまりにも特異なパンチの割合に山中氏は「歴代の王者の中でもトップクラスの引き出しの少なさだったかも」と会見で笑いを誘ったが、そこにこそ自負は宿る。

 南京都高でボクシングを始めた直後に直感があった。入学後、右構えをサウスポーに変更。

 「すぐにこれ一番の武器やなと。違和感なく力強く打てたストレートの距離がしっくりきた」

 もともと字を書くのは左、繊細な作業に向いた。サッカーも左利き。右が軸足の回転がサウスポーと同じだった。その距離感はすでに他選手とは30センチ以上遠く、独自の間合いがあった。

 「神」の兆しはプロ3戦目。2回に左で初KO勝ちしたが、試合後のグローブが割けていた。マウスピースがない相手の下の歯で、内部まで貫通。拳を下方向に擦って押し込むパンチが特徴で、その威力を物語っていた。

 その後は判定勝ち続きも、確信は9戦目。過緊張で指示も頭に入らない課題を抱えていたが、この時は大和トレーナーの作戦を忠実に実行。左カウンターでダウンを奪うと、同トレーナーを見て笑った。本人は「覚えていない」が、そこから世界王座決定戦まで9連続KO。覚醒の時だった。

 やがて「神の左」は誇大表現ではなくなっていった。

 「自分を信じて日々、左ストレートを練習してきましたから」

 そのぶれない姿勢。多彩より独自を追求し、信じ続けた姿こそ、覇業をなす源だった。【阿部健吾】

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「本日をもちましてボクサー山中慎介は引退します」

山中慎介は引退会見で涙をぬぐう(撮影・松本俊)


 元ボクシングのWBC世界バンタム級王者山中慎介さん(35)の引退会見が26日、都内のホテルで行われた。

 1日に行われた同級タイトルマッチで、前日計量の大幅な体重超過で王座を剥奪された前王者ルイス・ネリ(23=メキシコ)と雪辱を期した再戦に臨んだが2回TKO負けし、試合直後の控室で引退を決めていた。

 壇上では冒頭にあいさつ。「15歳からボクシングを始めて20年、本日をもちましてボクサー山中慎介は引退します」と深々とお辞儀した。

 「これまで本当にいろんな方に応援していただきました。帝拳ジム、スポンサー、後援会、関係者、そしてファンのみなさんに支えられてきました。ここまで勝ち続けて苦しいこともありましたが、それ以上にボクシングを通じて成長させてもらった。今後についてはまだはっきり決まっていませんが、ゆっくり家族と過ごしながら決めていきたい」と述べた。

 神の左と称された左拳を武器に日本歴代2位となる12度の世界戦防衛を達成。5年9カ月にわたって世界王者であり続けたボクサー人生の幕を閉じた。

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卜部功也、体重超過の一戦に本音「すごく怖かった」

試合から一夜明け、リラックスした様子の卜部功也(撮影・吉池彰)


 K-1ライト級の新チャンピオン卜部功也(27)が22日、都内で会見し、体重超過の王者ウェイ・ルイ(26=中国)との一戦について本音を吐露した。

 卜部功は「K-1 WGP 2018 ケーズフェスタ・1」(21日、さいたまスーパーアリーナ、日刊スポーツ新聞社後援)の同級タイトル戦で、ルイに2回1分15秒KO勝ちした。グローブはルイ10オンス、卜部功8オンスというハンディを得ての戦いではあったが、気持ちと技術で狙いすました左ストレートをさく裂させた。

 武尊に続く2階級王者となり、コーナーポストで勝利の雄たけびを上げたが、試合前の心中は穏やかではなかった。ボクシングのWBC世界バンタム級タイトル戦で、元王者の山中慎介(35)が1日、体重超過で王座剥奪の前王者ルイス・ネリ(23=メキシコ)に、無念の2回TKO負けを喫しており、そのことが頭にあった卜部功は「負けるイメージとの葛藤があった」という。「やる前はすごく怖かった。実際どうしようかと思った」と気力を振り絞って試合に臨んだ。

 結果的に完勝したが、卜部功は「K-1は世界最高の舞台。体重オーバーは、より厳しくしないとダメ」と苦言を呈した。

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山中相手、計量1時間前400gオーバーにざわつく

前日計量をクリアし会見に臨む山中(撮影・清水貴仁)


 ボクシングのダブル世界戦(18日、神戸ポートピアホテル)でWBO世界ミニマム級タイトルマッチに臨む王者山中竜也(22=真正)と同級4位モイセス・カジェロス(28=メキシコ)が17日、神戸市内で行われた前日計量をクリアした。

 午後1時から行われた計量で両者ともに47・6キロのリミット。山中は「バッチリです。完璧。ずっと言っているけれど、誰が見ても勝っている試合をしたい」と言い切った。

 一方のカジェロスは、計量約1時間半前に体重計に乗った時点では400グラムオーバーだった。1日のWBC世界バンタム級タイトルマッチでは、元王者山中慎介と対戦した同じメキシコのルイス・ネリが大幅な体重超過。ネリに永久追放の処分を下した日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内剛事務局長は前日16日の調印式で「日本とメキシコ間のひびが、山中(竜也)選手とカジェロス選手の試合で再構築されると期待したい」とコメントしていた。

 計量の午後1時を迎えるまで会場はざわついていたが、カジェロスはきっちりとリミットまで落とした。平然とした顔の挑戦者は「ネリと僕は全然違うから。抜群のコンディションで、明日は必ず勝つ」と闘志を燃やした。

前日計量を1発でクリアしひといきつくカジェロス(撮影・清水貴仁)

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山中慎介氏「僕を追い越して」後継者に山中竜也指名

山中慎介氏(17年8月16日撮影)


 ボクシングの元WBC世界バンタム級王者の山中慎介氏(35)が、WBO世界ミニマム級王者山中竜也(22=真正)にエールを送った。

 15日、大阪市内で行われたカンテレの収録に元世界3階級王者の長谷川穂積氏(37)とともに1日の世界戦後、初のスタジオ出演。山中氏は初の防衛戦を乗り越えて成長した自身の経験を踏まえ、18日に初防衛戦に挑む同じ「山中」に「大事な試合なので、成長するためにも必ず勝ってほしい」と期待。「ボクシングの山中といえばまだ僕のことかもしれないけど、僕を追い越すような存在になってほしい」とエールを送った。自身の今後については「家族とゆっくり休んだときに、初めて今後を決められる。もう少し時間をかけたい。長谷川さんとも相談して決めていきたい」と話した。

検診を受ける山中(中央)。左はカジェロス(撮影・渦原淳)

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山中竜也の相手カジェロス調整OK「ネリじゃない」

山中竜也との世界戦に向けて公開練習に臨んだカジェロス(撮影・松本航)


 ボクシングのWBO世界ミニマム級4位モイセス・カジェロス(28=メキシコ)が14日、神戸市内の旧真正ジムで公開練習に臨んだ。18日に神戸ポートピアホテルで行われる同級王者山中竜也(22=真正)との世界戦に向けて、同国のボクサーで話題のルイス・ネリ(23)との違いを強調した。

 1日のWBC世界バンタム級タイトルマッチで山中慎介(帝拳)を体重超過による王座剥奪の末に破ったネリ。所属こそ違うが、カジェロスは先月、ネリと3ラウンドのスパーリングを行ったという。その際にスマートフォンに納めた写真を披露しながらも「体重(調整)はうまくいっている。僕はネリじゃないから」と笑わせた。

 公開した約30分間の練習では軽めの調整に終始。今回の世界戦を行う両者が“因縁の一戦”との直接的な関係はないものの、偶然にも「ヤマナカ」対「メキシコ勢」の顔合わせだ。山中竜との大一番に向けて「彼はいいボクサーだが、勝つために日本に来た。KOで勝ちたい」と力強く言い切った。

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辰吉寿以輝、父が世界獲った8戦目は4・30石橋戦

8連勝へ気合十分の辰吉寿以輝


 元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(47)の次男、寿以輝(21=大阪帝拳)のプロ8戦目が13日、大阪市内の所属ジムで発表された。

 4月30日にエディオンアリーナ大阪第2競技場で、昨年2月に寿以輝の負傷で中止となった石橋俊(30=仲里)とのスーパーバンタム級8回戦。相手は33戦と豊富な戦績を誇るが、寿以輝は「特に印象は…。ただケガしたんで、すんませんとだけ」。8戦目といえば、父丈一郎が世界のベルトをつかんだキャリア。寿以輝は「すごいとは思いますね。でも自分は気にしてないです」。勝って次戦は日本か東洋太平洋とのランカーを計画している。

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辰吉寿以輝「全勝全KOで」タイトル戦へ道筋つける

プロ8戦目、8連勝へ気合十分の辰吉寿以輝(撮影・実藤健一)


 元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(47)の次男、寿以輝(21=大阪帝拳)のプロ8戦目が13日、大阪市内の所属ジムで発表された。

 4月30日にエディオンアリーナ大阪第2競技場で、昨年2月に寿以輝の負傷で中止となった石橋俊(30=仲里)とのスーパーバンタム級8回戦。相手は33戦10勝(4KO)1分け22敗と豊富な戦績を誇るが、寿以輝は「特に印象は…。ただケガしたんで、すんませんとだけ」とおわびした。

 昨年はケガで2戦続けて、試合を中止にする屈辱を味わった。昨年12月24日の復帰戦を鮮やかな3回KO勝ちで飾り、新しい年を迎えた。その年末年始を寿以輝は「ひたすら食べてましたね」。スーパーバンタム級はリミット55・3キロだが、65キロ近くまで“増量”したという。「そんな食ってるつもりなかったんですけどね。いい意味でパワーにつなげたい」とすべてプラスにとらえる。

 勝てば、次戦は日本か東洋太平洋のランカーとの対戦を計画。順調にいけば、タイトル戦の道筋も見えてくる。「今年も全勝、全KOでいきます」。悲願の世界タイトルまで、無傷の連勝をつなげていく。

プロ8戦目の会見に臨む辰吉寿以輝。右は大阪帝拳・吉井会長(撮影・実藤健一)

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王者山中竜也18日初防衛戦「新・山中時代」つくる

シャドーボクシングをして汗を流すWBO世界ミニマム級王者・山中(撮影・上田博志)


 ボクシングWBO世界ミニマム級王者の山中竜也(22=真正)が初防衛で「新・山中時代」の号砲を鳴らす。18日のカジェロスとの初防衛戦に向け、12日は神戸市内の所属ジムで公開練習。ミット打ちなど約2時間汗を流し「誰が見ても自分が勝っている試合をしたい。できたらKOを狙う」と誓った。

 約7カ月ぶりの試合へ気合十分だ。昨年8月、福原辰弥に判定勝ちして新王者になったが、左眼窩(がんか)底骨折の影響で休養。その間に憧れの元WBC世界バンタム級王者の山中慎介が現役引退を表明した。

 昨冬、自身のベルト獲得を祝う場で出されたウリ科の野菜に「山中慎介」と名前が間違えて彫ってあった。現時点での圧倒的な知名度の差を突き付けられながらも、山中は「(自分は)まだまだ…」と恐縮しきりだ。それでも「連続防衛はしていきたい」と、同姓の大先輩が成し遂げた12回の防衛記録に純粋な目を輝かせた。

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体重超過ネリを永久追放 JBC日本での活動認めず

ルイス・ネリ(2018年3月1日撮影)


 日本ボクシングコミッション(JBC)は9日、山中慎介(35=帝拳)とのWBC世界バンタム級タイトルマッチ(1日、両国国技館)の公式計量での大幅な体重超過で王座剥奪となったルイス・ネリ(23=メキシコ)に対し、日本での活動を永久に停止させると発表した。「階級制を前提としたボクシングに対する社会的信用を著しく毀損(きそん)する行為」とコメント。体重超過による同様の処分は初となる。

 ネリは前日計量1回目で制限体重53・5キロを2・3キロオーバーし、約2時間後の再計量でも1・3キロ超過。試合は2回TKO勝ちしたが王座は空位となり、敗れた山中は引退を表明した。昨年8月の対戦で山中から王座を奪った後には、ドーピング検査で陽性反応を示したことが判明し、非難を浴びた。

 WBCはすでに無期限出場停止処分を決め、今後の公聴会にネリを呼び、状況説明を求める。JBCはWBCには報告済みで、他の世界タイトル認定団体、米国コミッションなどに決定を通知して協力を促す。

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ネリ永久追放、体重超過では日本ボクシング異例厳罰

チーズケーキとコーヒー飲料を手に息巻くネリ


 日本ボクシングコミッション(JBC)は9日、1日に行われたWBC世界バンタム級タイトルマッチ(両国国技館)における計量で大幅に体重超過して王座を剥奪された元王者ルイス・ネリ(23=メキシコ)に対し、日本でのボクシング活動を永久に停止させると発表した。8日に開催した倫理委員会で決定した。

 体重に関連する同様の処分は初で、JBCは「それだけ悪質と判断した」と説明。JBCは海外から招請した選手の体重超過については自動的に1年間の招請禁止処分を科してきたが、今回は世界戦かつ重大な違反として、厳罰を科した。

 ネリは元王者山中慎介(35=帝拳)との昨年8月以来の再戦となった一戦の前日計量で失態をさらした。1回目にリミットの53・5キロを2・3キロもオーバーする55・8キロ。約2時間後の再計量でも1・3キロの54・8キロと落としきれずに、はかりの上で王座を失った。試合は山中が勝った場合のみ新王者になる条件で実施されたが、ネリが2回TKO勝ち。王座は空位となり、山中は現役引退を発表した。

 JBCはWBC以外のタイトル認定団体であるWBA、IBF、WBOにも重罪とした処分を通知する。ネリはすでにWBCより無期限出場停止処分を受けているが、現状では他団体であれば試合を行える。

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「ネリを倒して」に井上尚弥「やりたい気持ちある」

2月28日、山中戦前日の再計量でも1・3キロオーバーとなったネリ


 プロボクシング2階級制覇王者のWBA世界バンタム級1位井上尚弥(24=大橋)が世界最速となる16戦目での3階級制覇を狙う。5月25日に東京・大田区総合体育館で、同級王者ジェイミー・マクドネル(31=英国)に挑戦することが6日、発表された。

 3階級制覇後、井上は将来的に「ネリ撃破」というボクシングファンの期待に応える姿勢をみせた。1日のWBC世界バンタム級タイトル戦(ネリ-山中戦)をリングサイドで視察後、会場で「ネリを倒してくれ」との声を数多く耳にしたという。減量というルールを順守しなければ競技が成り立たないことを強調しながら「やりたい気持ちはありますよ」と言及した。

目標の13防衛に向けて指で13を示す井上尚(撮影・横山健太)

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元王者アルバレスにネリと同様の禁止薬物陽性反応


 ボクシングの元2階級制覇王者サウル“カネロ”アルバレス(27=メキシコ)が、ドーピングで陽性反応を示した。カネロと契約する米ゴールデンボーイプロモーションが5日に明らかにした。5月5日に米ラスベガスでWBAスーパー&WBC&IBF統一世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(35カザフスタン)と再戦を予定している。

 カネロはグアダラハラでのキャンプ中で、2月に2回にわたって自主的に検査を受け、筋肉増強作用で禁止薬物のクレンブテロールが少量検出された。カネロは「驚いている。必要な検査をすべて受ける。最終的に真実が明らかになるものと思っている」との声明で潔白を主張。米国に練習拠点を移し、必要な検査を受けるという。ゴロフキン戦は昨年9月に行われ、三者三様の採点で引き分け。採点で物議を醸し、直接再戦することになっていた。

 最近になって、クレンブテロールは多くのメキシコ人選手から検出されている。16年には三浦隆司を下したWBC世界スーパーフェザー級王者フランシスコ・バルガスが初防衛戦前に陽性反応を示した。また、WBC世界バンタム級王者山中慎介のV13を阻んで王者となったルイス・ネリも、同様の禁止薬物ジルパテロールで陽性反応を示した。いずれも牛肉に違反薬物が混入しており、原因は汚染食品にあるというものだった。

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ネリのファイトマネー7割凍結、WBCから待った

2回、ネリ(右)のパンチを受けてダウンする山中(撮影・小沢裕、2018年3月1日)


 ボクシングの元WBC世界バンタム級王者山中慎介(35=帝拳)の引退試合に禍根を残した前王者ルイス・ネリ(メキシコ)のファイトマネーが一部凍結されることになった。2日に帝拳ジムの本田明彦会長(70)が、「WBCから、すでに払った30%分の残りの70%の支払いを待つように連絡があった」と明かした。

 ネリは同級タイトルマッチの前日計量で大幅な体重超過を犯し、はかりの上で王座を剥奪されていた。減量苦の有無による山中と体調面の差も大きく、1日の試合は2回TKO勝ちしたが、王座は空位となり、失態に批判が集中していた。WBCは計量失格のペナルティーを今後決定し、資格停止の処分を下す見込み。ファイトマネーの処分も含まれる可能性があり、凍結はそれまでの措置となる。国内の世界戦では、対戦相手が失格しても満額は支払われるケースが主だった。

 日本歴代2位の世界戦12連続防衛を果たし、「神の左」の愛称でも親しまれた山中。そのラストファイトに影を落としたネリ。この日、国内の統括機関であるJBC(日本ボクシングコミッション)には、意見や抗議の電話が殺到した。「しっかりWBCに意見してほしい」「なぜ試合を行ったのか」など、夕方までに50件以上が寄せられた。【阿部健吾】

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岩佐「ボクサーとして認めない」ネリに怒り収まらず

初防衛に成功してセレス小林会長(右)と並んで一夜明け会見に臨む岩佐(撮影・丹羽敏通)


 ボクシングのIBF世界スーパーバンタム級王者岩佐亮佑(28=セレス)が、元WBC世界バンタム級王者山中慎介(35=帝拳)の敗戦に怒りが収まっていなかった。

 初防衛から一夜明けた2日、千葉・柏のジムで会見。自らの試合映像は見ていないが、山中の試合は見たという。「体重の影響は分からないが、2回では立て直すのは難しかった。いろんな事情で試合をやったのは事実だが、負けた以前に試合は成立していない。納得できない。ふに落ちない。悔しいし、いまだに怒りは収まらない」と話した。

 体重超過で王座剥奪にも勝利した前王者ルイス・ネリ(23=メキシコ)は、今後同じ階級に上げてくる可能性もある。「チャンスは与えない。かかわりたくない。ボクサーとして認めない。去るべき」と切って捨てた。

 山中とは7年前に日本バンタム級王座を争い、今回が初の共演だった。「戦う以前に立ち居振る舞い、人間性を見習いたい。いろいろ巡り合わせもあるが、つなげるようなああいうボクサー、男になりたい。山中さんの分も頑張りたい」と話した。

 小林昭司会長(45)も「ネリは減量がきついのでなく、なまけてだらしないだけ。ムカつく。リングで喜ぶ姿は許せない。モラルがない。コミッションやWBCが何らかの動きをしないと。ボクシング界の危機を感じる」とこちらも怒りが続いていた。山中には「テレビ解説もして、この4日間は一緒で、ああいう結果は1人のファンとしても残念。試合後も取材に答えていたがプロフェッショナル。あらためてすごい人だと感じた」と評した。

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