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王者ネリが山中戦へ豪語「勝って2軒目の家を買う」

山中の写真にパンチをするネリ(撮影・鈴木正人)


 ボクシングのWBC世界バンタム級タイトルマッチは3月1日に両国国技館で催される。

 前王者山中慎介(35=帝拳)を迎えて初防衛戦に臨む王者ルイス・ネリ(23=メキシコ)が22日、都内で練習を公開。4回TKO勝ちでV13を阻んだ昨年8月の試合を振り返り、「(山中は)プレッシャーをかけると、彼は何をしていいか分からない感じだった」と豪語。2階建ての家を購入したメキシカンは「勝って2軒目の家を買う。井上ともやりたい」と、WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥の名前も挙げた。

公開トレーニングでミット打ちをするネリ(撮影・鈴木正人)

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ネリKO宣言!山中慎介は「プレッシャーに弱い」

ベルトを肩にポーズするネリ(撮影・鈴木正人)


 ボクシングのWBC世界バンタム級タイトルマッチは3月1日に両国国技館で催される。

 初防衛戦を迎える王者ルイス・ネリ(23=メキシコ)が22日に都内で練習を公開し、順調な調整をアピールした。昨年8月にV13を阻んだ前王者山中慎介(35=帝拳)との再戦となるが、トレーナー、プロモーターら大勢を引き連れて敵地でもピリピリ感はなし。「日本が大好きで戻りたいと思っていた。準備は整っている。今回も勝ってタイトルを持って帰る」と豪語した。

 山中の弱点について聞かれると、「確かにいくつかの弱点がある。プレッシャー(前に出て重圧がかかるとこと)に弱い。プレッシャーをかけると、彼は何をしていいか分からない感じだった。そこをついて勝ちたい」とニヤリ。前回の試合では連打でロープ際に追い詰めて、TKO勝ちにつなげた。「KOで終わる。山中もハードパンチャー、私もハードパンチャーで、KO決着だと思う」と予告した。

山中の写真にパンチをするネリ(撮影・鈴木正人)
公開トレーニングでミット打ちをするネリ(撮影・鈴木正人)

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王者ネリ禁止薬物再発防止へ2カ月前から栄養士雇う

自信の表情をみせるネリ


 山中慎介(35=帝拳)と世界戦(3月1日、両国国技館)を行うWBC世界バンタム級王者ルイス・ネリ(メキシコ)が20日、メキシコから来日し「食品対策」を明かした。

 昨夏の山中から王座奪取後、試合前にメキシコで検査した検体から禁止薬物の陽性反応が出た件に触れ、「食品の摂取によるもの」と牛肉に混入していたと改めて主張。WBCからはおとがめなしに終わったが、「有機食品を取るようにした。牛肉は米国から取り寄せた」と“再発防止”に取り組んだという。2カ月前から栄養士も雇う徹底ぶりで、調整への影響は「ない」と否定した。

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山中慎介「必ず奪い返す」ベルト色“神の左”で決意

「GOD’S LEFT」とプリントされたTシャツ姿で山中慎介(撮影・酒井清司)


 ボクシングの前WBC世界バンタム級王者山中慎介(35=帝拳)が「チャンピオンカラー」を身にまとった。20日、昨年8月にV13を阻まれた王者ルイス・ネリ(メキシコ)との世界戦(3月1日、両国国技館)へ、都内ジムで練習を公開。「順調。1日1日を本当に大事に過ごしてきた」と神の左と称される力強いパンチを披露した。着ていた特製Tシャツは「GOD’s LEFT」の文字が金、ナイキ社のロゴが緑に染められていた。

 「必ずベルトを奪い返すという意味を込めた」と陣営が明かす。金と緑は5年9カ月保持したWBCのベルトの色。特製Tシャツは長き防衛ロードの途中から毎試合違うカラーが制作されたが、同2色の配色は初となる。お披露目されたTシャツには練習中、みるみる汗がにじみ出た。過酷な減量の最中だが「汗は出ますね」と笑み。座って取材を受けた後には、直径30センチほどの水たまりができていた。

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山中因縁ネリ来日、薬物要因は牛肉…有機食品で対策

自信の表情をみせるネリ


 ボクシングのWBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦は3月1日に両国国技館でゴングが鳴る。挑戦者に前王者山中慎介(35=帝拳)を迎える王者ルイス・ネリ(23=メキシコ)が20日に来日し、「2度目の日本に来られてうれしい。寒さは体重を落とすのに骨が折れそうですが、考えて落としたい」と、4回TKO勝利した昨年8月以来の再戦への意欲を口にした。

 昨夏の王座奪取後、試合前の7月27日にメキシコで検査した検体から禁止薬物ジルパテロールの陽性反応が出たことが発覚した。家畜の成長促進剤で、ネリ側は牛肉に混入していたと主張。結果、WBCは過去の検査がすべて陰性で、意図的摂取の証拠もないとして、ベルト剥奪などの処分はなしとし、山中との再戦交渉に入るように命じられていた。

 一連の騒動に対し、この日は自ら「食品の摂取によるもの。メキシコでは他の競技、サッカーなどでも同じ問題が起こっている」とあらためて述べ、今回の試合に向けたWBCによる2度の検査でも陽性反応は出ていないとした。食事は「再発」を防止するために有機野菜を食べることを徹底。牛肉は米国産の有機品を取り寄せるなどして、対応してきたという。調整への影響は「関係ないと思う」と否定した。

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山中慎介「ネリのことだけ考えて」雪辱へガード改善

ルイス・ネリとの再戦を前に、練習を公開した山中慎介(撮影・酒井清司)


 ボクシングのWBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦は3月1日に両国国技館でゴングが鳴る。前王者山中慎介(35=帝拳)が20日、昨年8月に日本記録に並ぶV13を阻まれた王者ルイス・ネリ(メキシコ)との再戦へ向けた練習を都内で公開した。

 「ここまでは順調にきています。いまは何の迷いもなく、あとは体調管理をしっかりするだけ」と引き締まった表情で現況を述べた。大記録がかかった大一番で喫したプロ30戦目での初黒星。「ネリのことだけ考えてきた。リベンジするという思いで、毎日毎日練習の中でいろんな方に相談しながらやってきた。充実していた」と王座陥落後の日々を振り返った。

 残り9日。この日の外国人パートナーとの2回のスパーリングでは、至近距離からの左ストレートとや、ガードを高く上げる意識を徹底し、仕上げも佳境に入る。「まずは勝つと言うことを考えたい。KO勝ちにこだわることはないですが、タイミング合えば倒れるでしょう」と予告した。

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挑戦者の山中慎介「コソコソ動ける」先に入場も歓迎

ミット打ちを行う山中


 ボクシングの前WBC世界バンタム級王者山中慎介(35=帝拳)が挑戦者の立場を歓迎した。昨年8月にV13を阻まれた王者ルイス・ネリ(メキシコ)との世界戦(3月1日、両国国技館)へ、15日に都内のジムで5回のスパーリングを消化。

 「本当に久々ですよね、先に入場するのは」と切り出した。王者は後のため、先は11年11月の王座決定戦エスキベル戦以来。「でも、先にリングでコソコソ動ける。体も温まると思う。初回に向けて大事。そこは良いなと思っていた」と意外な利点を説いた。減量も順調に進み、残り2週間。「迷いはない」と力強かった。

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山中慎介3・1王者ネリ戦へ対策着々「迷いはない」

ミット打ちを行う山中慎介(撮影・阿部健吾)


 ボクシングの前WBC世界バンタム級王者山中慎介(35=帝拳)が挑戦者の立場を歓迎した。

 昨年8月にV13を阻まれた王者ルイス・ネリ(メキシコ)との世界戦(3月1日、両国国技館)へ、15日に都内のジムで5回のスパーリングを消化。

 グローブを従来の日本製からメキシコ製に変えることを明言しているが、他の変更点を聞かれると、「最初に入場するくらいですかね。どんな感覚なんですかね。でも、場内が暗くなるじゃないですか、チャンピオンが入ってくるとき。その時にコソコソ動ける。体が暖まると思うんですよ。1ラウンド目に向けて、大事ですよね」と意外な効能を口にした。

 たしかに、長く王者として後からの入場を続けてきた。挑戦者の青コーナーに陣取るのは、11年11月、王座戴冠したエスキベル(メキシコ)との王座決定戦以来、実に6年4カ月ぶりにもなる。違和感はあるだろうが、ウオーミングアップという観点から前向きにとらえていた。

 試合まで2週間となり、減量も順調に進んでいる。「以前は、その前の試合の減量ペースなどもチェックしていたんですが、今はやらなくても大体合っている。2週間前の体重は毎試合変わらなくなってますね」とベテランらしい調整状況を口にした。さらに「今回はやるべき事が決まっている。迷いはないですね」とネリ対策も着々。ぬかりなく、雪辱あるのみだ。

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山中慎介3・1世界戦で新グローブ「スナップ効く」

「REYES(レジェス社)」のグローブをはめる山中


 ボクシングの前WBC世界バンタム級王者山中慎介(35=帝拳)は12日、都内のジムで練習を行い、昨年8月にV13を阻まれたルイス・ネリ(メキシコ)との世界戦(3月1日、両国国技館)で新グローブを着けると明かした。日本製からメキシコ製のREYES(レジェス)社に変える。

 先週から試し「拳が当たる感覚がある」と好感。手首の部分が「柔らかいのでスナップが効く」と、ジャブの威力増にもなりそうだという。ネリも同じ物を使う見込みだが「リスクもありますけど良い感触なんで」と実装する。

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山中慎介「力伝わりやすい」新グローブでリベンジだ

レジェス社のグローブでミット打ちする山中


 ボクシングの前WBC世界バンタム級王者山中慎介(35=帝拳)が「新グローブ」で雪辱の舞台に臨む見通しとなった。

 8日、都内のジムで従来使用してきた日本製の他、メキシコ、米国製も試し打ち。昨年8月にV13を阻まれた王者ルイス・ネリ(メキシコ)との世界戦(3月1日、両国国技館)へ、「おそらく(メキシコ製の)レジェス(社)になるかな」と言及した。「ナックルの部分がフワフワしていて、拳の力が伝わりやすいかな」と好感触で、今週をめどに最終決断する。

 プロ初黒星は新たな挑戦のきっかけでもあり、「新鮮ではありますね」と続けた。この日の5回のスパーリングでも従来はない至近距離でのブロック、打ち返しを徹底するなど、新境地でベルトを取り戻す。

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粟生隆寛、因縁ディアスとの雪辱戦までの長い道のり

粟生隆寛


 ボクシングの元2階級王者粟生隆寛(33)が因縁ボクサーとの雪辱戦で2年10カ月ぶりのリングに上がる。3月1日に両国国技館で元世界王者のガマリエル・ディアス(メキシコ)と62・0キロ契約8回戦を行う。7日に所属の帝拳ジムが発表した。

 同日は同門の前WBC世界バンタム級王者山中がタイトル戦に臨む。ディアスはWBC世界フェザー級王者だった12年に対戦し、0-3の判定負けで4度目の防衛に失敗した相手。15年11月に再戦予定も、粟生が左足関節腓骨(ひこつ)筋腱(けん)脱臼を負い欠場。その後の手術とリハビリをへて、同年5月以来の復帰戦にたどり着いた。

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粟生隆寛2年10カ月ぶり復帰へ、因縁の相手と対戦

粟生隆寛


 ボクシングの元2階級王者粟生隆寛(33)が因縁ボクサーとの雪辱戦で2年10カ月ぶりのリングに上がる。

 3月1日に両国国技館で元世界王者のガマリエル・ディアス(メキシコ)と62・0キロ契約8回戦を行う。7日に所属の帝拳ジムが発表した。同日は同門の前WBC世界バンタム級王者山中慎介(35)が現王者ルイス・ネリ(メキシコ)と再戦となるタイトル戦に臨む。

 WBC世界フェザー級王者だった12年に対戦し、0-3の判定負けで4度目の防衛に失敗した相手がディアスだった。その後、15年11月に再戦が組まれたが、粟生が直前に左足関節腓骨(ひこつ)筋腱(けん)脱臼を負って欠場していた。 粟生にとっては無効試合となった15年5月1日のWBO世界ライト級王座決定戦以来の復帰戦となる。足のケガの手術とリハビリの日々を乗り越え、昨年8月、今年1月と同門のWBA世界ミドル級王者村田諒太(32)の国内合宿に同行するなど、再びリングに上がるために努力を続けていた。

 戦績は粟生が27勝(12KO)3敗1分け1無効試合、ディアスが40勝(19KO)18敗3分けとなっている。

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山中慎介「王者に返る」滋賀県知事からカエルの置物

三日月知事(右)の激励に勝利を誓う山中


 ボクシングの前WBC世界バンタム級王者山中慎介(35=帝拳)が5日、都内ジムで出身の滋賀県の三日月大造知事(46)の激励訪問を受けた。

 王者ルイス・ネリ(メキシコ)と再戦する世界戦(3月1日、両国国技館)に向けて、握手を交わし「うれしいですね」。防衛戦をほぼ現地観戦している同知事から今回はカエルの置物をプレゼントされたといい、山中は「王者に返る、ですね」と感謝していた。

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山中慎介、NHKプロフェッショナルに異例の再登板

GOD`S LEFTと書かれたTシャツを着て左拳を突き出す山中慎介


 ボクシングの前WBC世界バンタム級王者山中慎介(35=帝拳)が、3月5日午後10時25分から放送のNHK番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」で異例の“再登板”をすることになった。

 昨年8月の放送回で、日本記録の13回連続防衛記録に挑む様子が密着された。同級1位ルイス・ネリ(メキシコ)にプロ初の黒星となる4回TKO負けで偉業を阻まれて王座陥落したが、今回はその雪辱戦までの日々を見つめる。

 3月1日に待つネリとの再戦へ、番組では「ハイリスクを承知で上がる覚悟のリングには、一体なにが待ち受けるのか? 35歳、絶対王者と言われた男の挑戦に、再び密着!」とうたう。

 NHKでも屈指の人気番組だが、これだけ短期間で再登場するのは異例だという。前回の反響も大きく、再びカメラを向けるNHK関係者は、「ひそかに追いかけてきた再起への戦いをお伝えしたい」と述べた。

3月1日のタイトル戦に向けスパーリングを開始した山中慎介(左)(2018年1月23日撮影)

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山中慎介「上がってきた」3・1ネリ再戦へ調整順調

左ストレートを放つ山中


 ボクシングの前WBC世界バンタム級王者山中慎介(35=帝拳)が1日、都内のジムで6回のスパーリングを行った。

 昨年8月にV13を阻まれた王者ルイス・ネリ(メキシコ)と再戦する世界戦(3月1日、両国国技館)まで1カ月。「ようやく今週から(調子が)上がってきた」と、スパーでは左拳でダウンも奪った。減量期を前に「今日が食べ納め。ラーメンと揚げ物を同時にいこうかな。それで明日から頑張れる」とジムから引き揚げた。

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山中慎介「力になる」3月ネリ戦へ関西から大応援団

山中慎介(17年11月撮影)


 ボクシングの前WBC世界バンタム級王者山中慎介(35=帝拳)に史上最大の「援軍」が駆けつける。王座返り咲きを懸け、昨年8月にV13を阻まれた王者ルイス・ネリ(メキシコ)と世界戦(3月1日、両国国技館)が控える中、出身の関西圏から約1000人の応援団が来場すると明かした。

 25日に都内のジムで4回のスパーリングを消化後、「東京での試合では一番多い。力になる」と感謝。この日発売開始したチケットもリングサイド席が即売り切れるなど、多くのファンの声援が雪辱を後押しする。

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山中慎介 昨年ネリ戦反省から微調整、手応えスパー

気迫の表情でミット打ちする山中(左)(撮影・阿部健吾)


 ボクシングの前WBC世界バンタム級王者山中慎介(35=帝拳)が23日、王者ルイス・ネリ(メキシコ)との世界戦(3月1日、両国国技館)へ外国人パートナーとのスパーリングを開始。2人ずつ計4回を消化し、「体が浮いた状態の時間を少なくできた」と手応え。

 V13を阻まれた昨年8月のネリ戦では、回転鋭い連打に体が流れ、守勢に回った。反省から「連打がきても、足が利いていればその場所で打ち返せる」と股関節を使って重心を下に置く微調整を続けてきた。スタンスも「3・8ミリくらい(笑い)」狭くしたという超微調整を冗談交じりに明かした。

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山中慎介、ネリ専用武器の近距離型「神の左」手応え

至近距離からの左ストレートに磨きをかける山中


 至近距離型「神の左」がうなる。ボクシングの前WBC世界バンタム級王者山中慎介(35=帝拳)が、王者ルイス・ネリ(メキシコ)との世界戦(3月1日、両国国技館)へ新たな左ストレートを用意した。昨年8月に4回TKO負けでV13を阻まれた因縁の相手との再戦。接近戦からの連打で勢いづかせた反省を生かし、これまでにはない距離からの左で雪辱を果たす。

 山中の左腕がたたまれ、従来の軌道とは違う左拳が次々にミットをとらえた。「今日は7割の力」と言うが、さく裂音がジムに響く。田中トレーナーとの距離は、V13戦までの練習ではほぼなかった至近距離。「ネリと戦ってみて、必要なパンチだと。左腕を折りたたんでも打てるようになってきた」と自信が宿る。

 KOの山を築いた「神の左」、最大の特徴はまねできない距離感だった。通常とは30センチ以上遠い距離からの一撃。左足で力強くリングを蹴り、大胆に踏み込むからこそ可能で、反動で得た力を上半身に伝えることで威力を生み出してきた。翻れば、相手が予想しない遠距離からの伸びるパンチが、山中の真骨頂だった。

 今回のネリ専用武器は、踏み込まない。すでに距離が近いため、蹴り足は使わずに、左腕もコンパクトに回す。昨年から取り組み、当初は戸惑いもあったが、ここにきて手応えがあるという。前回は回転の速い連打で迫り来るネリに対し、距離を取ろうと体をのけぞらすので手いっぱいだった。「今回はそこでも防御してから打ち込むなどを考えている」とイメージする。

 もちろん、本来の「神の左」の距離が戦いのベースにはなる。「近すぎばかりでもしょうがない。バランスですね」と、プラスアルファとして装填(そうてん)する。再戦の妙味は、敗戦の原因を分析し、改善し、新境地をみせる瞬間にこそある。黙々とミットを打ち抜く35歳には、その予感が大いに漂う。【阿部健吾】

17年8月、1回にネリに左ストレートを打ち込む山中

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山中慎介、現役続行から「頭の中はネリしかいない」

山中(左)と岩佐は笑顔で記念撮影(撮影・滝沢徹郎)


 プロボクシング前WBC世界バンタム級王者山中慎介(35=帝拳)が一戦集中のリベンジ舞台に臨む。3月1日、東京・両国国技館で同級王者ルイス・ネリ(23=メキシコ)に挑戦することが5日発表され、都内のホテルで会見に臨んだ。「ネリに借りを返す」。昨年8月、13度目の防衛戦でタオル投入による4回TKO負けを喫した現王者の顔を思い浮かべながら「現役続行してからは頭の中にネリしかいない。次やったら勝つことができるから、現役を続行しました」とリベンジへの意識を高めた。

 山中が王座陥落した後、ネリに禁止薬物の使用が判明した。ところがWBCは意図的な証拠がないとして処分をせず、両陣営に再戦指令を出した。まさに因縁決着の舞台となる。山中は「火がついたというよりも、あれではやめられないでしょと。防衛回数を言われることはないし、変なプレッシャーもない」とリラックスした表情を浮かべた。ネリとの再戦後について「先のことは考えていない。この1戦に勝つことだけ」と言うにとどめた山中。戌(いぬ)年の年男イヤーはネリ撃破だけに集中する。【藤中栄二】

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岩佐亮佑、初防衛戦へ「苦しんだ分守っていきたい」

IBF世界スーパーバンダム級初防衛戦に挑む岩佐は自身の保有するベルトを前に会見する(撮影・滝沢徹郎)


 ボクシングのIBF世界スーパーバンタム級王者岩佐亮佑(28=セレス)の初防衛戦が、5日に都内で発表された。3月1日に東京・両国国技館で、同級13位エルネスト・サウロン(28=フィリピン)と対戦する。前WBC世界バンタム級王者で同級1位山中慎介(35=帝拳)とのダブル世界戦となった。

 2人は11年に日本バンタム級王座決定戦で対戦して、10回TKO勝ちの山中が次戦で世界王者になった。岩佐はその後世界初挑戦は失敗し、昨年9月の王座獲得まで6年半かかった。「おかげさまでつらく長かった」と笑ったが「挫折があったからこそ、今ベルトが目の前にある。苦しんだ分守っていきたい」と、鬼門といわれるV1への決意を口にした。

 相手は世界初挑戦で情報が少ないという。「右のファイター。グイグイくる時はくる。結構振って伸びてくる。スキもあるが危険もある。得意ではないが、王者としての勝ち方を見せる」と王座死守を期す。

 昨年11月に元世界王者長谷川氏と食事をする機会があり、2つのアドバイスをもらい、長期防衛への意欲も増した。1つは「岩佐のうまさより、強さを見たい」。もう一つは「要所要所の目標を決めろ」。そこで早くも「V6」を目標に掲げ、「V6戦でビッグマッチをやりたい」と熱望した。6は66代日本バンタム級王者など縁ある分岐点の数字という。

 王座奪取のご褒美にフェラーリをプレゼントされた。ただし運転したのは5回だけ。祖母を乗せるため福島まで行ったのが一番の遠出という。「あれは乗るものでなく眺めるもの」と笑わせた。愛車をぶっ飛ばすのは控えているが、リングでは相手をぶっ飛ばしてみせるつもりだ。

IBF世界スーパーバンダム級初防衛戦に挑む岩佐(右から2人目)は会見で笑顔を見せる。右はセレス小林会長。左はWBC世界バンダム級タイトルに挑戦する山中(撮影・滝沢徹郎)

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山中慎介「借り返す気持ちだけ」3・1ネリ戦に決意

WBC世界バンダム級タイトルに挑戦する山中(右)とIBF世界スーパーバンダム級初防衛戦に挑む岩佐はファイティングポーズする(撮影・滝沢徹郎)


 プロボクシング前WBC世界バンタム級王者で同級1位の山中慎介(35=帝拳)が3月1日、東京・両国国技館で同級王者ルイス・ネリ(23=メキシコ)に挑戦することが5日、発表された。

 昨年8月、13度目の防衛戦でネリの挑戦を受けながら、4回にタオル投入によるTKO負けを喫した。約5年4カ月保持していた同王座を明け渡した因縁の相手。山中は「現役続行を決めてから、ネリに借りを返す気持ちだけしかなかった。今は3月1日の、この1戦のことだけしか考えていない」と強い決意をにじませた。

 8月のタイトル戦後、ネリに禁止薬物の使用が判明したものの、WBCがペナルティーを与えず、両陣営に再戦指令を出していた。

昨年10月から本格的な練習を開始した山中は12月上旬に千葉県内で走り込み合宿を消化。今月中旬からは本格的なスパーリングに入ってネリ戦に備えるという。 山中は「8月に負けているから大きいことは言えないが、(勝てる)良い感覚もあった。次に対戦したら勝てるから現役続行したこともある」と自信をのぞかせた。

 また同日にはIBF世界スーパーバンタム級王者の岩佐亮佑(28=セレス)が同級13位エルネスト・サウロン(28=フィリピン)との初防衛戦に臨む。岩佐は「鬼門の初防衛戦と言われ、プレッシャーもあるが、練習量を増やして臨みたい」と意気込んだ。

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山中慎介 3・1王者ネリに挑戦 岩佐は初防衛戦

ネリへの雪辱に意欲をみせる山中(17年11月撮影)


 プロボクシング前WBC世界バンタム級王者で同級1位の山中慎介(35=帝拳)が3月1日、東京・両国国技館で同級王者ルイス・ネリ(23=メキシコ)に挑戦することが5日、発表された。

 ネリは昨年8月、13度目の防衛戦で4回、タオル投入によるTKO負けを喫した。約5年4カ月も保持していた同王座を明け渡した因縁の相手となる。タイトル戦後、ネリに禁止薬物の使用が判明したものの、WBCがペナルティーを与えず、両陣営に再戦指令を受けていた。

 また同日にはIBF世界スーパーバンタム級王者の岩佐亮佑(28=セレス)が同級13位エルネスト・サウロン(28=フィリピン)との初防衛戦に臨む。

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京口紘人がKO防衛「オレはジョーちゃんの弟子」

6回、ブイトラゴ(左)の顔面にパンチを決める京口(撮影・河野匠)

<プロボクシング:IBF世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇12月31日◇東京・大田区総合体育館


 IBF世界ミニマム級王者の京口紘人(24=ワタナベ)が初防衛に成功した。同級3位カルロス・ブイトラゴ(26=ニカラグア)を自慢の左ボディーブローで圧倒。8回2分28秒、相手をロープに詰めてラッシュしたところでレフェリーが試合を止めた。日本選手最速のデビューから1年3カ月で世界王座を手にした逸材が、デビュー以来の連勝を9戦全勝(7KO)に伸ばした。

 京口が指名挑戦者のブイトラゴを力でねじ伏せた。初回から必殺の左ボディーブローで主導権を握った。接近戦でのアッパーに、鍛えてきたジャブを巧みに織り交ぜた。

 KO防衛を自分に課していた。最軽量級のイメージを変える決意で臨んだ7月の世界戦では、終盤にダウンを奪ったものの、KOで決着を逃していただけに、試合後は「KOにこだわった。相手の心が折れかけたのが分かった。できればキャンバスに倒したかったけど」と傷のない顔で笑った。

 挑戦者は3階級制覇したニカラグアの英雄アレクシス・アルゲリョ(故人)の最後の弟子といわれる強打と技巧を兼備した試合巧者。この経歴に京口は「オレはジョーちゃんの弟子。負けるわけにいかない」と逆に闘志に火が付いた。中1から大阪帝拳ジムでボクシングを始め、元WBC世界バンタム級王者の辰吉丈一郎から指導を受けた。伝授されたのが左ボディーブロー。その秘伝のパンチで初防衛できたのがうれしかった。

 五反田のジム近くの寮に住んでいたが、7月に世界王者になると8月20日には月11万3000円の家賃で、2Kの築3年のマンションに引っ越した。それでも「マンションは2年契約。次はもっといい家に住みたい」。今後の目標は「ミニマム級で強いチャンピオンとして防衛し続けること。まだ今日は70点」。プロ15カ月で頂点に立った24歳は、まだ伸び盛りの成長期にある。

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京口紘人が初防衛、辰吉直伝のボディーブローでKO

8回、ブイトラゴ(左)の顔面にパンチを打ち込む京口(撮影・河野匠)

<プロボクシング:IBF世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇31日◇東京・大田区総合体育館


 IBF世界ミニマム級王者の京口紘人(24=ワタナベ)が、指名挑戦者の同級3位カルロス・ブイトラゴ(26=ニカラグア)を8回2分28秒、TKOで下して初防衛に成功した。

 初回から強烈な左ボディーブローで挑戦者を弱らせ、何度もロープに詰めてラッシュ。最後はレフェリーが一方的な試合を止めた。

 王座を奪取した7月の世界戦では、10回にダウンを奪ったものの、KOでの決着を逃していただけに、試合後は「KOにこだわった。相手の心が折れかけたのが分かった。できればキャンパスに倒したかったけど」と満足げな表情を見せた。

 挑戦者は世界王座挑戦経験のある強打と技巧を兼備した実力者。京口の今後を試す試金石でもあった。「タフでうまい選手でした。前半は強いと思った。でも4、5回くらいからKOは時間の問題と思った」と京口。

 中1から大阪帝拳ジムでボクシングを始め、元WBC世界バンタム級王者の辰吉丈一郎から指導を受けた。そこで伝授された左ボディーブローをKO防衛につなげられたのもうれしかった。

 今後の目標は「ミニマム級で防衛し続けること」と本人は防衛記録を伸ばすことを目標に上げたが、渡辺会長は「いずれは階級を上げることになる」と、成長を続ける24歳の未来にさらに大きな期待をしていた。

ブイトラゴを8回TKOで下し、ガッツポーズを見せる京口(撮影・河野匠)

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井上尚弥、バンタム級へ「いい予行演習」体格差一蹴

予備検診を終え撮影に応じるWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(右)と挑戦者ヨアン・ボワイヨ(撮影・野上伸悟)


 ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(24=大橋)が1階級上のバンタム級を見据えたファイトを7度目の防衛戦で披露する。30日のダブル世界戦(横浜文化体育館)を控え、27日に都内で予備検診に臨んだ。挑戦者の同級6位ヨアン・ボワイヨ(29=フランス)とは身長で6センチ、リーチで7センチもの体格差があるものの、来年中に転級予定となるバンタム級の予行演習と位置づけた。またWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(BMB)も受診した。

 初対面の印象は想定内だった。身長170・7センチの挑戦者と並び立った同164・7センチの井上は自信に満ちた表情を浮かべた。身長は6センチ差。リーチも7センチ差と判明すると、自然と新たな主戦場となりそうな1階級上のバンタム級を意識した発言を口にした。

 「過去の対戦相手で一番(身長が)高いので気にしていたけれど、そんな(差がある)感じでもなかった。バンタム級に上げていくとやっぱり170センチを超える選手がゴロゴロいるので、いいバンタム級の予行演習になります」

 既にスーパーフライ級では、拳を交えようとする挑戦者も、他団体の王者もいない状況にある。V7戦限りで同級を“卒業”する可能性が高く、来年は3階級制覇を目指してバンタム級に上げる意向を持つ。日本歴代2位の12度の防衛を誇る前WBC世界バンタム級王者山中慎介(帝拳)も身長170センチ。今回の挑戦者はバンタム級を想定したファイトにはうってつけの対戦相手だろう。父の真吾トレーナーは「(予行演習には)ちょうどいい経験になります」と分析した。

 高い評価を受けた9月の米デビュー戦の反響も大きく、前売りチケットも残り数枚を残すのみ。当日券の販売も予定されるが、大橋会長は「すごい売れ行きなんです」と明かす。スーパーフライ級の集大成となるボワイヨ戦。井上は「リングに上がって相手との距離感をみて、対策を考えます」とバンタム級の予行演習を楽しみに待ち構えていた。【藤中栄二】

予備検診を終え握手するWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(右)と挑戦者ヨアン・ボワイヨ(撮影・野上伸悟)

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辰吉寿以輝、妻は「格好良かった。ほれ直しました」

左から母るみさん、父丈一郎、兄寿希也さん、寿以輝の優夫人とベビーカーに乗る長女莉羽ちゃん(撮影・加藤哉)

<プロボクシング:スーパーバンタム級8回戦>◇24日◇大阪・東和薬品ラクタブドーム・サブアリーナ


 元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(47)の次男、寿以輝(じゅいき、21)が1年2カ月ぶりの復帰戦を3回KOで飾った。タイのフェザー級1位ノーンディア・ソーバンカル(22)から3度のダウンを奪い、最後は3回2分19秒、おやじ譲りの左ボディーで仕留めた。今年1月に左拳負傷、7月は左肋骨(ろっこつ)骨折で2試合中止となったが、鮮やかに復活を遂げ無傷の7連勝(5KO)。父子2代の世界王者へ前進した。

 寿以輝の優夫人が、7月に生まれたばかりの長女莉羽ちゃんとリングサイドで観戦した。「ドキドキしましたけれど、毎日頑張っているのを見てきたので。(結婚)記念日とかは、関係ないです」。3度のダウンを奪う鮮やかなKO勝ちに「格好よかったですね。ほれ直しました」とのろけた。

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辰吉丈一郎、寿以輝KO復活に「忙しい時期やのに」

3回、ノーンディアにKO勝利した辰吉寿以輝(撮影・加藤哉)

<プロボクシング:スーパーバンタム級8回戦>◇24日◇大阪・東和薬品ラクタブドーム・サブアリーナ


 元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(47)の次男、寿以輝(じゅいき、21)が1年2カ月ぶりの復帰戦を3回KOで飾った。タイのフェザー級1位ノーンディア・ソーバンカル(22)から3度のダウンを奪い、最後は3回2分19秒、おやじ譲りの左ボディーで仕留めた。今年1月に左拳負傷、7月は左肋骨(ろっこつ)骨折で2試合中止となったが、鮮やかに復活を遂げ無傷の7連勝(5KO)。父子2代の世界王者へ前進した。

 フィニッシュは“浪速のジョー”が乗り移っていた。3回、2度目のダウンを奪った寿以輝が一気に畳みかける。最後は左ボディーを相手の脇腹に突き刺し、キャンバスに眠らせた。「久しぶりでめちゃめちゃ緊張したけど、何とか勝てました。殴られるのも楽しかった。“S”だけど殴られるのも嫌いじゃない」と余裕の勝利で、1年2カ月のブランクを埋めた。

 6連勝と順調にプロ生活をスタートさせたが、今年1月は左拳負傷、7月は左肋骨の骨折と、けがで2度も試合を流した。ざんげの思いは拳で示すのみ。「もっと簡単に勝ちたかった」。3回KOでも不満だった。

 リングサイドには辰吉家が勢ぞろいした。父丈一郎、母るみさん、兄の寿希也さん、そして妻優さんと7月に誕生した愛娘の莉羽ちゃん。24日のイブは、1年目の結婚記念日でもあった。「勝った姿を見せられてよかった。まあ、覚えてないでしょうけどね」。すやすや眠っていた娘に贈る勝利でもあった。

 その初孫を優しい目で見守る父は「最初にダウンとった時に片付けんと。みんな忙しい時期やのに」と辛口ながら、ホッとした喜びは隠せない。自らも世界王者になった絶頂期に左目網膜裂孔(れっこう)で長期離脱と苦しんだだけに「ブランクはほんま怖い」。しかし、現役を宣言し練習を続けている丈一郎は「(寿以輝が世界王者になる)その前に俺がベルトを巻く」と言い放った。伝え聞いた寿以輝は「好きにして…」と苦笑いするしかなかった。

 初の8回戦をクリアしたが、大阪帝拳の吉井会長はタイトル戦には慎重な構えで次戦も未定だ。寿以輝は「早くタイトル戦をやりたいのはあるけど、周りからゴーサインが出るように勝ち続けたい」。父子でベルトを巻く夢へ、苦しんだ年の瀬に再発進した。【実藤健一】

辰吉家の家系図

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辰吉寿以輝が復帰戦KO勝ち、見守った父丈一郎喜ぶ

3回、ソーバンカルーにKO勝利した辰吉(撮影・加藤哉)

<プロボクシング:スーパーバンタム級8回戦>◇24日◇大阪・東和薬品ラクタブドーム・サブアリーナ


 元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(47)の次男、寿以輝(じゅいき、21=大阪帝拳)が、1年2カ月ぶりの復帰戦を3回KO勝ちで飾った。タイのフェザー級1位ノーンディア・ソーバンカル(22)と対戦。久々の試合で1回は「びびってあまりいけなかった」。しかし、すぐに感覚を取り戻し、2回に左フックで最初のダウン。3回は1分過ぎに右カウンターで2度目のダウンを奪い、一気のラッシュで最後は左ボディー。相手は立ち上がれず2分19秒KO勝ちした。

 1月は左拳の負傷、7月は左肋骨(ろっこつ)骨折で2度、試合が中止となった。その悔しさを晴らす快勝も「もっと簡単に勝ちたかった」。リングサイドで見守った父丈一郎も「最初にダウンとった時に片付けんと」と辛口も「本人はホッとした部分あるやろね」と喜びを隠せなかった。

 初の8回戦をクリアも次戦は未定。寿以輝は「(吉井)会長に任せてます。来年も負けなしで連勝していきたい」と意気込んだ。

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村田諒太が日本プロスポーツ殊勲賞「非常に光栄」

村田諒太


 日本プロスポーツ大賞の授賞式典が20日に都内で行われ、10月にWBA世界ミドル級王者となったボクシングの村田諒太(31=帝拳)が殊勲賞に輝いた。

 高校、ジムの先輩にあたる前WBC世界バンタム級王者山中慎介も受賞した賞に「非常に光栄です。うれしく思います」と笑顔。5月の王座決定戦では判定で敗れたアッサン・エンダム(フランス)への雪辱を期した10月の再戦に勝利し、日本人では初めて五輪金メダリストとしてプロでも世界王者となった。「いい年でした。来年につなげていきたい」と初防衛戦が待つ18年を見据えた。

 偉業ゆえに師走は表彰式ラッシュの日々で、他競技の選手とも顔を合わす機会が多いが、「その空気感に助けられてます」と冗談めかした。本人が人見知りで、他アスリートとの話題に共通項がないことで会話がなかなか弾まないというが、「みんな明るかったらどうしようと思っていたんですけど、みんな人見知り」と苦笑。互いに似たもの同士で、「助けられている」という意外なアスリート事情を明かした。

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辰吉寿以輝「勝ち方にこだわる」再起の一戦に気合

クリスマスイブにプロ7戦目に挑む辰吉寿以希(撮影・実藤健一)


 プロボクシングの元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(47)の次男、寿以輝(21=大阪帝拳)が24日、大阪・門真市の東和薬品ラクタブドームでプロ7戦目のノンディア・ソーバンカルー(タイ)とのスーパーバンタム級(リミット55・キロ)8回戦に臨む。7月に予定の試合が左肋骨(ろっこつ)骨折で中止となり、再起の一戦。18日に大阪市内のジムで調整した辰吉は「パンチは切れてきている。勝ち方にこだわりたい」と意気込んだ。

 7月には長女莉羽ちゃんが誕生。「めちゃくちゃかわいいです」とでれでれのパパだが、一家の大黒柱の自覚も増してきた。吉井会長は「(日本、東洋太平洋の)ランキングに入れたい。来年、2年後にタイトル、3年後に世界戦ができれば」とプランを描く。寿以輝は「会長に任せます。ゴーサインが出ればいつでも」。その将来がかかる一戦だけに「大事な試合」と気合を入れた。

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