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伊藤雅雪7・28初海外戦で世界挑戦「ワクワク感」

WBOスーパーフェザー級で世界戦への初挑戦が決まった伊藤(撮影・小沢裕)


 ボクシングのWBO世界スーパーフェザー級2位伊藤雅雪(27=伴流)が7月28日(日本時間29日)、米フロリダ州キシミーで同級王座決定戦に臨むことが18日、発表された。同級1位クリストファー・ディアス(23=プエルトリコ)と同王座を争う伊藤は同日、都内で会見。プロ25試合はすべて東京で、初の海外戦が世界初挑戦となるが「自分は『持っている』。自分ならやってしまうのでは。米でディアスを倒したらどうなんだろうとワクワク感がある」と自信を口にした。

 3~4年前から年3回は米ロサンゼルスで合宿しており、現地で世界戦も視察済み。フロリダはプエルトリコ人が多く在住。完全アウェーが予想されるものの「イメージはできています」と気持ちを高揚させた。

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伊藤雅雪「KO決着を」7・28米で王座決定戦

WBO世界スーパーフェザー級王座決定戦に臨む伊藤(撮影・小沢裕)


 プロボクシングWBO世界スーパーフェザー級2位伊藤雅雪(27=伴流)が7月28日(日本時間29日)、米フロリダ州キシミーのキシミー・シビックセンターで同級王座決定戦に臨むことが18日、正式発表された。

 同級1位クリストファー・ディアス(23=プエルトリコ)と同王座を懸けて対戦する伊藤は同日、都内のホテルで会見。「(ディアスは)結構、前から意識してきた相手で映像をみてきた。すごくありがたいタイミングでの世界戦。(米国開催で)率直に不安はありますが『自分なら勝ってしまうのでは』『ディアスを倒したらどうなんだろう』というワクワク感があります」と気持ちを高揚させた。同王座は世界最速の3階級制覇を成し遂げた現WBA世界ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(30=ウクライナ)が返上した王座となる。

 過去プロ23戦(全勝)はすべて都内の会場で戦ってきた伊藤。初めての海外マッチが世界戦となるが、ここ3~4年は1年で3回ほど米ロサンゼルスでトレーニングを積んできた。現地では何度も世界戦に足を運んで視察。米国世界戦の雰囲気も把握している。伊藤は「失うものは何もない。KO決着、KOで勝たないといけないと思います」と気合を入れ直した。

 また伴柳ジム初の世界王者誕生に向け、団太路会長(48)は「今までのボクシングでは厳しいので、伊藤が殻を破って化けてくれるか。その可能性はある」と期待を寄せていた。

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船井龍一が新王者 8回2分55秒KO勝ち

両目周囲をカットしながらも、WBOアジア・パシフィックスーパーフライ級王座を獲得した船井龍一

<プロボクシング:WBOアジア・パシフィックスーパーフライ級王座決定戦12回戦>◇14日◇東京・後楽園ホール


 同級1位の船井龍一(32=ワタナベ)が新王者となった。世界挑戦経験もあるフィリピン人の同級3位ワルリト・パレナス(34=森岡)と同王座を争い、8回2分55秒、KO勝ちをおさめた。

 両目周辺のカットで流血するアクシデントも強打ではね返した。6回に相手パンチで右目上、バッティングで左目上をカット。流れる血で視界が狭まりながらも、序盤からコツコツ当ててきたボディーブローでスタミナを失ったパレナスを攻め込み、8回、左右のボディーブローからの右ストレートでダウンを奪取。「カットした瞬間はヤバイと思いました。これは本当に良い経験」と安堵(あんど)の笑み。日本同級王座に続く、2本目のベルトを手にした。

 今年1月に日本王座を返上し「試合が決まらなくてモチベーションを保つのが大変でした」と振り返る。区切りの30勝目を挙げた32歳が掲げる目標=世界王座の奪取だけを頭に浮かべ、パレナス戦に集中したという。渡辺均会長は「大みそかに世界戦を組むことができれば」と期待を寄せていた。

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勅使河原KOでV2防衛「勝って気持ちいいっすね」

5回KO勝ちで2度目の防衛に成功したWBOアジア・パシフィックバンタム級王者勅使河原(右)

<プロボクシング:WBOアジア・パシフックバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇14日◇東京・後楽園ホール◇1276人


 王者の勅使河原弘晶(28=輪島功一スポーツ)が2度目の防衛に成功した。

 鮮やかなシルバーヘアでリングに上がり、挑戦者の同級4位帝里木下(33=千里馬神戸)に5分41秒、KO勝ちを収めた。

 2度の世界挑戦を経験するサウスポーの帝里に序盤から強打を連発。「すごい選手ですが、自信を持って向かっていった」とガードの上からでも強引に右ストレートを打ち、押しまくった。3回には左ボディーからの右フックでダウンを奪うと、5回には右ボディーを効かせてからの連打。最後は右フックでダウンを奪い、V2防衛を果たした。

 勅使河原は「前半のKOは狙っていなかった。勝って気持ちいいっすね。帝里選手の分も勝って、必ず世界チャンピオンになりたい」と自信を深めた表情。輪島功一会長は「チャンピオンは勝って当たり前だから」と頼もしそうに見つめていた。

輪島会長(左)とともに2度目の防衛を喜ぶWBOアジア・パシフィックバンタム級王者勅使河原

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王者勅使河原弘晶、船井龍一とも無事前日計量をパス

計量パスしたWBOアジア・パシフィックバンタム級王者勅使河原(左)と挑戦者の同級7位帝里


 ボクシングWBOアジア・パシフックバンタム級王者勅使河原弘晶(28=輪島功一スポーツ)が2度目の防衛戦を前に、鮮やかなシルバーヘアで前日計量をパスした。13日、都内の日本ボクシングコミッションで、挑戦者の同級4位帝里木下(32=千里馬神戸)とともに計量に臨み、王者は53・5キロ、帝里は53・4キロで一発パスした。

 計量当日朝、染めてきたばかりという銀髪で登場した勅使河原は「明日になればもっといい色になっていますよ」と照れ笑い。減量と調整も順調にやってきた手応えがあり「絶好調ですね。相手は世界戦を2度も経験してきた良い選手なのに、ボクがチャンピオンだったのが運が悪かったですね」と自信に満ちた表情だった。

 また同日にはWBOアジア・パシフィックスーパーフライ級王座決定戦も組まれ、同日の計量には同級1位船井龍一(32=ワタナベ)、同級3位ワルリト・パレナス(34=森岡)も出席。51・8キロでパスしたパレナスを横目に51・1キロでクリアした船井は「身長、体格ともに想像通り。自分のリズムでボクシングがしたい」と日本同級王座に続くタイトル奪取に燃えていた。

WBOアジア・パシフィックスーパーフライ級王座決定戦に臨む同級1位船井(左端)と2位パレナス(右端)

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王者吉野「心折って倒す」スイーツ断ちの成果出す

2度目の防衛戦に向けて計量クリアした日本ライト級王者吉野(左)と挑戦者の同級5位前田


 ボクシング日本ライト級王者吉野修一郎(26=三迫)が「スイーツ断ち」で2度目の防衛成功を狙う。14日、東京・後楽園ホールで同級5位前田絃希(25=グリーンツダ)とのV2戦を控え、13日には都内の日本ボクシングコミッションで前日計量に出席。吉野は61・2キロ、前田も61・1キロでクリアした。

 両者ともにアマチュア出身ながら高校4冠など実績では吉野が格段に上。「今回は体づくりを意識して負荷をかけて体の強度を上げてきました」と明かし「ボクの中で、ここは中間地点。もっと強くならないといけない。相手の心を折って中盤に倒したいと思う」と意気込んだ。肉体作りの一環で、試合決定から大好きなパンケーキを口にしなかったという。尊敬するジムの先輩、元WBOアジア・パシフィックウエルター級王者小原佳太からも「やめとけ」と指摘されたという。吉野は「試合が終わったら食べたいと思う」と前田撃破後の楽しみを口にしていた。

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伊藤雅雪、妻子に約束「自分がチャンピオンになる」

伊藤雅雪


 ボクシングWBO世界スーパーフェザー級2位伊藤雅雪(27=伴流)が7月28日(日本時間29日)、米フロリダ州キシミーーのキシミーシビックセンターで同級王座決定戦に臨むことが12日(同11日)、発表された。

 同級1位クリストファー・ディアス(23=プエルトリコ)と同王座を懸けて対戦する。伊藤は、興行を開催する米プロモート大手トップランク社を通じてコメントを出した。

 「WBO王座を懸けてクリストファー・ディアス選手のような偉大なファイターと対戦できることを本当にうれしい。ディアス選手はパワー、スピードを兼ね備えた良い選手。しかし7月28日は自分がチャンピオンになります。負けることなく、日本にベルトを持って帰国します。私の妻と子供にも約束した。人生のすべてを懸けて戦います」。

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伊藤雅雪 ディアスと世界戦決定 米で7月28日

伊藤雅雪


 WBO世界スーパーフェザー級2位伊藤雅雪(27=伴流)が7月28日(日本時間29日)、米フロリダ州キシミーーのキシミーシビックセンターで同級王座決定戦に臨むことが12日(同11日)、正式決定した。

 同級1位クリストファー・ディアス(23=プエルトリコ)と同王座を懸けて対戦することが、米プロモート大手トップランク社から同日発表された。伊藤は世界初挑戦。同王座は世界最速の3階級制覇を成し遂げた現WBA世界ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(30=ウクライナ)が返上した王座となる。

 伊藤は15年10月に東洋太平洋同級王座を獲得し、16年12月には、WBOアジア・パシフィック同級王座との王座統一に成功。今年3月にはベンゲル・プトン(フィリピン)との世界前哨戦に勝利していた。

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クロフォードが3階級制覇「オレは強い」33戦無敗

3階級制覇を達成したクロフォード(AP)

<プロボクシング:WBO世界ウエルター級タイトルマッチ12回戦>◇9日(日本時間10日)◇米ネバダ州ラスベガス・MGMグランド・ガーデン・アリーナ◇8112人


 挑戦者で同級1位のテレンス・クロフォード(30=米国)が9回TKOで王者ジェフ・ホーン(30=オーストラリア)を下し、新王者となった。WBOライト級、4団体統一スーパーライト級王座に続き、3階級制覇を成し遂げた。

 サウスポーのクロフォードは軽快な動きで、右フック、左アッパーを打ち込み、動きの雑なホーンを追い詰めた。8回には左ストレートでぐらつかせ、9回には左、右の連打でダウンを奪取。立ち上がったホーンをロープに追い詰めての連打でレフェリーストップ。9回2分33秒、TKO勝利を飾った。

 勝利インタビューでクロフォードは「前からみんなに言った通り、オレは強いんだ」と胸を張り「彼(ホーン)がどれぐらい強いか教えてくれたけれど、彼よりもオレのが強かったな」と自信たっぷりに口にした。これでクロフォードの通算戦績は33勝(24KO)無敗となった。

3階級制覇を達成したクロフォード(AP)

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クロフォードが3階級制覇へ自信「今の私はピーク」


 プロボクシングのWBO世界ウエルター級タイトルマッチ12回戦は9日(日本時間10日)、米ネバダ州ラスベガスMGMグランドで開催される。

 WBOライト、WBOスーパーライトに続く3階級制覇を狙う挑戦者の同級1位テレンス・クロフォード(30=米国)は146・5ポンド(約66・45キロ)、対する王者ジェフ・ホーン(30=オーストラリア)は1回目の計量で500グラムオーバーも、再計量で147ポンド(66・67キロ)でクリアした。

 昨年7月、元5階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)を下して王者となったホーンにとっては2度目の防衛戦となるが、最強の挑戦者を迎えることになる。下馬評でも挑戦者が優勢だ。3階級制覇を目指すクロフォードは「オレはパッキャオではない。より大きいし、より強い」と豪語。さらに「今の私はピーク。それを土曜日に示すつもりだ。誰が勝ち、誰が陥落しているかを土曜の夜にみることになる」と絶対的な自信を示した。

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井上尚弥、今秋ドネアと初防衛戦か 大橋会長明かす

大橋ジム後援会発会記念祝賀会で、記念撮影する左からWBA世界バンタム級王者井上尚弥、大橋ジム大橋会長、井上尚弥の父真吾トレーナー(撮影・野上伸悟)


 ボクシング世界3階級制覇王者で、現WBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が今秋、元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(35=フィリピン)と初防衛戦に臨む可能性が出てきた。

 5日、横浜市内のホテルで開催された大橋ジム後援会発会記念祝賀会に出席した大橋秀行会長が明かしたもの。井上が今秋から参戦を表明している賞金争奪の最強決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)について同会長は「ドネアが参戦すると聞いています。1回戦は王者同士にならないと聞いているので、ドネア戦になる可能性はある」と説明した。ドネアはフライ級~フェザー級で5階級を制覇。最近ではバンタム級に復帰し、WBSSに参戦するのではないか-と米メディアに報じられていた。

 祝賀会で井上はバンタム級で奪取したWBA、ライトフライ級で獲得したWBC、スーパーフライ級で巻いたWBOの3本のベルトを両肩と手に持って登場。「WBSSに日本人として初めて出場します。出場するからには優勝したいと思っています」と宣言し、優勝した場合には「真夏の練習後にクールダウンするプールが欲しい」と大橋会長に要望。同会長も「380万円ぐらいでプールはできる」と応じていた。

大橋ジム後援会発会記念祝賀会で、大橋ジム大橋会長(右)の前であいさつし爆笑するWBA世界バンタム級王者井上尚弥(撮影・野上伸悟)

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末吉大 大差判定でV2 打ち合いは「収穫」

末吉はV2達成に笑顔

<プロボクシング:日本スーパーフェザー級タイトルマッチ>◇30日◇後楽園ホール


 王者末吉大(27=帝拳)が同級1位東上剛司(ドリーム)を3-0の大差判定で下して2度目の防衛を果たした。

 15敗でKO負け1回とタフ自慢の挑戦者から初回に右でダウンを奪ったが、以降は「良い場面も悪い場面もあった」と仕留めきれず。「タフだからこそKOで倒したかった」との後悔はWBO同級ランク7位と世界を目指すからで、最終回は玉砕覚悟の相手と打ち合って会場を沸かせ、「打ち合いしないといけない場面も出てくる。収穫ですね」とまとめた。

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末吉大2度目の防衛戦「もっとボコボコに」意気盛ん

計量を終えた末吉(右)と東上(撮影・阿部健吾)


 ボクシングの日本スーパーフェザー級タイトルマッチの前日計量が29日に都内の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われ、2度目の防衛戦となる王者末吉大(27=帝拳)が100グラムアンダーの58・8キロ、挑戦者の同級1位東上剛司(37=ドリーム)がリミットちょうどの58・9キロで一発パスした。

 「もっとはっきり勝ちたい」。末吉が期すのは、2月のV1戦での失敗から。不用意にガードをまっすぐ後退したところにパンチをもらい、ダウンを喫した苦い経験がある。結果的には8回TKO勝ちも、「余計なダウン。内容的にもぱっとしなかった。もっともっとボコボコにして勝ちたい」と意気盛ん。

 理想とする打たせずに倒すスタイルは、アマチュアも含めたさまざまなボクサーの要素を盗みつつ、オリジナルなものに昇華する途上で、「頭の中になんとなくこんな感じというのはあるけど、試合には移せていない」と追い求める。WBOの世界ランクでも7位につける新鋭は、試合内容も世界レベルを目指してリングに上がる。

 対する東上は、プロ15年目、35戦目でたどり着いた日本タイトルになる。「夢がかなう。ワクワクしている。チャンピオンになるためにこれだけ負けても続けてきた。目の前、たまらないです」と高揚感一杯。14勝(3KO)15敗5分けの成績に「勝ち負けがトントン。ドラマがあると思う。誰か1人にでも勇気を与えられたら」と期した。

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八重樫東、日本初4階級制覇へサバイバル戦「気合」

会見に臨んだ東洋太平洋フェザー級王者清水聡(左)と元3階級制覇王者八重樫東


 プロボクシング元3階級制覇王者八重樫東(35=大橋)が日本初の4階級制覇に向け、サバイバル戦に臨む。8月17日、東京・後楽園ホールでWBOアジア・パシフィック同級王者向井寛史(六島)との10回戦に臨むことが28日、発表された。12年ロンドンオリンピックバンタム級銅メダルの東洋太平洋フェザー級王者清水聡(大橋)の3度目の防衛戦とのダブルメインとなる。

 スーパーフライ級転向2戦目で、2度の世界挑戦経験がある32歳の向井との試合が組まれ「残り少ないボクシング人生。一発一発、命懸けてやりたい。サバイバルマッチ。気合が入る」とやる気十分だ。大橋会長も「勝てば次は4階級制覇を目指す世界戦になる」との見通しを明かした。

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向井寛史「ボクシング人生の集大成」八重樫戦へ気合

向井寛史(左)と八重樫東


 WBOアジア太平洋スーパーフライ級王者の向井寛史(32=六島)が、8月17日に東京・後楽園ホールで、元世界3階級王者の八重樫東(35=大橋)とノンタイトル10回戦で対決すると、所属する六島ボクシングジムが28日、発表した。

 所属ジムで行われた会見で向井は「進退を考えないといけない年齢。ボクシング人生の集大成として勝ちたい」と強い意気込みを見せた。

 会見に同席した武市コーチは現役時代の2010年に八重樫と対決している。当時日本ミニマム級1位だった武市コーチは、同級王者だった八重樫と王座をかけて対戦。八重樫からダウンを奪ったものの、結果は判定負け。この敗北から現役引退を決意した。

 武市コーチは今回の対戦を「何かの縁」と語り「負けた方が引退を考える試合になる。次のステージに上がるのは向井だと証明したい」と過去の自身を振り返るように話し、因縁の相手との対決を楽しみにしていた。

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八重樫東「燃えますね」8月に5年ぶり日本人対決へ

8月17日の次戦に向けて会見に臨んだ東洋太平洋フェザー級王者清水聡(左)と元3階級制覇王者八重樫東


 プロボクシング元3階級制覇王者八重樫東(35)、東洋太平洋フェザー級王者清水聡(32=ともに大橋)が8月17日、東京・後楽園ホールで次戦に臨むことが28日、発表された。

 スーパーフライ級で4階級制覇を狙う八重樫は2度の世界挑戦経験があるWBOアジア・パシフィック同級王者向井寛史(32=六島)とノンタイトル10回戦で対戦が決定。13年4月にWBC世界フライ級王者五十嵐俊幸に挑戦して以来、5年ぶりの日本人と拳を交える。28日に横浜市内の所属ジムで会見した八重樫は「燃えますね。(世界挑戦への)サバイバルマッチだと思うので気合が入ります」と意気込んだ。

 また東洋太平洋フェザー級王者の清水は同級10位河村真吾(27=堺東ミツキ)との3度目の防衛戦が決まった。プロ3戦目となる17年5月の山本拓哉戦以来となる日本人対決。八重樫とともに会見に臨んだ清水は「日本人対決で後楽園ホールも盛り上がると思う。いつも倒しにくい相手ばかりですが、今回もKOで倒したい」と意欲をみせた。

8月17日の次戦に向けて会見に臨んだ清水(左から2人目)と八重樫(同3人目)右端は大橋会長、左端は松本トレーナー

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井上尚弥WBSSに参戦 体重超過ネリとの対戦も

井上はチャンピオンベルトを肩に指で「3」を作ってポーズを決める(撮影・井上学)


 国内最速16戦目での3階級制覇を成し遂げたボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が日本人初の4団体統一を狙う意欲を示した。10年間無敗で、4年間王座を守ったマクドネルを112秒でTKO撃破してから一夜明けた26日、横浜市の所属ジムで会見。参戦表明した賞金争奪の最強決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)の優勝を掲げ「ベルト統一できたらうれしい」と声を弾ませた。

 WBSS参戦決定済みのWBO王者テテ(南アフリカ)からツイッターを通じて対戦希望が届いた。大橋会長によると、山中戦の体重オーバーで日本永久追放となった前WBC王者ネリ(メキシコ)もWBSSに参戦見通し。組み合わせ次第では井上-ネリなど1回戦から注目カードになる。井上は「最強を証明し、日本ボクシング界を盛り上げたい」と強調した。

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長谷川穂積氏、井上尚弥3階級制覇「圧巻の勝ち方」

1回、井上(左)は猛烈なラッシュでマクドネルを倒す(撮影・滝沢徹郎)

<プロボクシング:WBA世界バンタム級タイトルマッチ>◇25日◇東京・大田区総合体育館


 モンスターが衝撃の112秒殺!! 同級2位の前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)が1回TKO勝ちで国内最速16戦目の3階級制覇を成し遂げた。

 ◆元WBC世界バンタム級王者長谷川穂積氏 見たまま。圧巻の勝ち方。今の階級が一番フィットしている。トーナメントにまず優勝して、王座防衛の回数を目指すもよし、もう1階級上でもできると思う。すべてにすごいが、1番は相手のパンチをもらわないこと。ダメージが少なく次の試合に行けるから、何試合でもやっていける。

 ◆元WBCバンタム級王者・山中慎介氏 強すぎる。当てられる技術もあるし、パワーもある。どの階級まで通用するのか見てみたい。

 ◆元WBC世界スーパーライト級王者浜田剛史氏 力の差。最初の左フックで終わっていた。バンタムに上げて、キレ、スピードが増し、パンチも乗っていた。

 ◆元世界3階級王者八重樫東 素晴らしい試合だが、驚きではない。最初のテンプルで完全に効いていた。

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特注シューズがもたない!井上尚弥の「規格外」脚力

井上尚のリングシューズ(撮影・横山健太)

<プロボクシング:WBA世界バンタム級タイトルマッチ>◇25日◇東京・大田区総合体育館


 モンスターが衝撃の112秒殺!! 同級2位の前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)が1回TKO勝ちで国内最速16戦目の3階級制覇を成し遂げた。

 井上尚弥(25=大橋)の脚力は、既に階級を超越した「規格外」に仕上がっている。

 昨年12月、WBO世界スーパーフライ級王座の7度目の防衛戦前だった。世界戦仕様で用意されたエナメル素材のリングシューズの足底部分が1カ月半で2度も壊れた。日本人の歴代王者ならば、1足で2カ月以上は使用可能な耐久性があるはずが、井上尚のパワーだけには耐えられなかった。

 井上尚のシューズを担当するミズノ・コンペティションスポーツ事業部事業販促部渉外課の折田恵一課長(51)は「脚力の強さなのだと思います」と明かす。強度などを再チェックした上で、マクドネル戦に向けてエナメル素材に加え、メッシュ素材のリングシューズも製作。2種類を並行して使用してもらったという。「どちらか使い心地の良い方を履いて最高の試合をしてほしい」と折田氏。井上尚はメッシュ素材のリングシューズで戦い、112秒TKO勝利を飾った。

 ミズノでは世界挑戦時のボクサーに対し、サイズ調整のために2種類のシューズを製作することはある。ただし「特注なので防衛戦は通常1種類だけ」(折田課長)と異例の態勢だったという。リングシューズにまつわるエピソードでもポンド・フォー・ポンド(階級を超えての最強選手)ぶりを証明。WBSSでバンタム級の世界最強を示す土台は、既に完成していると言っても過言ではないだろう。【藤中栄二】

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タイソンを思い出す、井上尚弥のパワー/川島郭志氏

3階級制覇を達成し、ベルトをファンに掲げる井上尚(撮影・狩俣裕三)

<プロボクシング:WBA世界バンタム級タイトルマッチ>◇25日◇東京・大田区総合体育館


 モンスターが衝撃の112秒殺!! 同級2位の前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)が1回TKO勝ちで国内最速16戦目の3階級制覇を成し遂げた。

     ◇   ◇

 スタイルは違うが、勢いのある時期のタイソンを思い出した。井上はバンタム級では体が小さい。タイソンも同じだったが、パワーで当たれば倒した。井上も自信満々で、勢いとパワーが違った。

 最初の左ボディーで相手は腰が引け、びびっていた。終わるのが早いか、遅いかだけ。ダウンは左フックが効いた。もう足にきていて、あとの右ストレート、左ボディーはかすった程度。ラッシュの間もいいカウンターをもらったが、向こうの体がもう死んでいて効かず。かまわず打ち込んで決めた。

 当日は5・8キロ差あったが、階級を上げて一層強さが際立った。スーパーバンタム級でも通じるだろうが、ここが適性階級と言える。パワーという武器があれば、相手はまず怖がる。トーナメントもパワーで勝ち抜ける。具志堅さんを超えるV14まで勝ち続けてほしい。(元WBC世界スーパーフライ級王者)

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井上尚弥KO記録ずくめの3階級制覇、新たな伝説へ

1回、マクドネルから左ボディでダウンを奪い冷静な表情で見つめる井上尚(撮影・横山健太)

<プロボクシング:WBA世界バンタム級タイトルマッチ>◇25日◇東京・大田区総合体育館


 モンスターが衝撃の112秒殺!! 同級2位の前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)が1回TKO勝ちで国内最速16戦目の3階級制覇を成し遂げた。王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)を左フックと左ボディーでダウンを奪取。立ち上がった王者に13連打を浴びせ、1回1分52秒、レフェリーストップによるTKO勝利を飾った。今秋に開幕する賞金争奪の最強決定トーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」参戦を正式表明した。

 わずか112秒で沈めた。最初の左フックで「(王者の)足元がぐらついた」と確信した井上尚がマクドネルをロープに追い詰めた。開始80秒で敵こめかみに左フックを打ちこみ、左ボディーでダウンを奪った。立ち上がった王者に最後は鬼の13連打の猛ラッシュ。日米英で生中継という注目の一戦で衝撃のTKO勝ちに「みなさん、これがボクシングです。早すぎるというクレームはご勘弁ください。自分もビックリしています」と笑いを誘った。

 井岡の18戦目を抜く国内最速16戦目の3階級制覇にふさわしいスピード勝利。日本人で初めて英国人世界王者を撃破し、具志堅が持つ歴代1位の世界戦6試合連続KO勝ち、内山がマークした歴代1位の世界戦通算KO勝利数も10回で並んだ。記録ずくめの白星に「2階級制覇は早すぎて試合をこなしていた感覚。3階級は重みを感じます」と喜びに浸った。「今までで一番重圧があった」。初めてセコンド陣以外の人間を控室から出てもらい「集中する時間をつくってもらったぐらい。人の声が気になったほど集中していた」。

 先月10日に25歳になった。プロデビューから5年7カ月が経過し、胸に芽生えたのは「選手としての焦り」(井上尚)。選手寿命は延び、30歳以上も世界王者として防衛回数を重ねられる時代になったが「もっとやらないといけない。やっていかなきゃいけない。今が一番のピークと感じるから」。言葉通りの圧倒的な強さを証明した。

 辰吉、長谷川、山中ら幼少時代から見ていた歴代王者が君臨したバンタム級王座を獲得し「夢みたい。本当に偉大な王者ばかりなので。まずはスタートラインに立ててよかった」。賞金争奪の最強決定トーナメントWBSS参戦を正式表明。既に世界主要団体の王者3人が出場決定済みだ。

 大橋会長は「6月にプロモーターが来日するのでそこで話します」と、待望の団体統一戦が実現する見通し。以前から「他の日本人王者とは違うステージに行きたいという思いがある」といった井上尚。その願いがかなう舞台をつかんだ。新たな「モンスター」伝説が幕を開ける。【藤中栄二】

 ◆ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ 昨秋からスーパーミドル級とクルーザー級で初開催中の最強選手を決める賞金争奪トーナメント。リチャード・シェイファー氏、カレ・ザワーランド氏という米独の両プロモーターが企画。今年はシーズン2でバンタム級の開催が発表された。WBAスーパー王者バーネット(英国)、WBO王者テテ(南アフリカ)、IBF王者ロドリゲス(プエルトリコ)の出場決定済み。6月に行われるWBC王座決定戦の勝者らも参戦の可能性あり。今秋から1回戦が開幕。今冬に準決勝、来春に決勝が開催予定。同級優勝者はファイトマネーと賞金を合わせ、推定総額250万ドル(約2億7500万円)を獲得する見通し。

WBSSバンタム級トーナメント組み合わせ
1回、左ボディでダウンを奪う井上尚(撮影・横山健太)

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井上尚弥、1回KOでマクドネル破り世界3階級制覇

1回、マクドネル(後方)からダウンを奪い、左拳を突き上げる井上尚(撮影・狩俣裕三)

<WBA世界バンタム級タイトルマッチ>◇25日◇東京・大田区総合体育館◇12回戦◇リミット53・5キロ


 WBA世界バンタム級2位井上尚弥(25=大橋)が同級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)を1回1分12秒のTKOで破り、フライ、スーパーフライ級に続き3階級制覇を実現した。

 井上はマクドネルに左フックを打ち込んでダウンを奪うと、そこから一気の連打でロープ際に積めてめった打ち。棒立ちになったマクドネルをレフェリーが止めた。

 やまない大歓声。井上は「怪物ぶりがアピールできたと思います。当たれば倒れる感触があった。試合で出てほっとしています」と満面の笑みで振り返った。

 前日24日午後2時すぎの計量からは井上が6キロ増に対し、マクドネルは実に12キロも大幅に体重を戻してきた。

 国内最速16戦目での3階級王者誕生となった。このカード決定を誰よりも喜んだのは、3階級制覇を目指す井上本人だった。ボクシング人気が高騰する英国から来日する王者マクドネルへのチャレンジ。同級2位の挑戦者として臨む井上は「ヒリヒリできる、ワクワクする試合」「やりがいがある試合」と気持ちを高揚させた。

 前哨戦を挟むことなく、転向1試合目での王座挑戦。3年前、亀田和毅(協栄)と2度対戦し、ともに判定勝ちしたマクドネルの身長は175・5センチ。実に11・4センチの身長差があるため、長身対策が不可欠だった。3月には身長175センチのWBA世界フェザー級3位チャン・ウー(中国)、4月には身長178センチで10戦全勝となるフェザー級選手のラザ・ハムザ(英国)を招き、実に2年ぶりとなる8ラウンドのスパーリングも消化。マクドネルと対峙した時のイメージを膨らませた。

 その身長差を考えれば、ボディーが狙いやすい。その反面、顔面が届きにくいことが想定されるが、王者の試合動画をチェックしてきた父の真吾トレーナーは「マクドネル選手は前かがみに構える。試合時には、それほどの身長差を感じないと思います」と分析する。5月にはメキシコ人練習パートナー2人を招き、過去の世界戦で最多となる海外勢6選手とのスパーリングを5月10日に打ち上げた井上は「調整はうまくいっています」との手応えを口にした。

 5月に入り、英国発でバンタム級最強決定トーナメントのニュースが届いた。欧州中心で昨秋から展開されてきたワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)のシーズン2としてバンタム級が開催されることが発表。WBAスーパー王者ライアン・バーネット(英国)、WBO王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)、IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)の出場が決定した。さらに主催者側からは「イノウエがマクドネルに勝った場合、WBSSに参戦することで合意している」とも明かされた。

 スーパーフライ級では、強すぎるがゆえに他団体王者から対戦を回避され、熱望した統一戦はかなわなかった。WBSSに参戦すれば、自然と団体統一戦が実現可能となる。井上は「まず結果を出したい。トーナメント(WBSS)の話もあるので」と前向きだ。団体統一戦という夢、ファンの期待-。それは、すべてマクドネルからベルトを奪った時から始まるストーリーとなる。

 辰吉丈一郎、長谷川穂積、山中慎介といった同級のレジェンドたちの名を挙げ「小さい頃から見てきたバンタム級。そのステージに立てるのはうれしい」と井上。具志堅用高が保持する日本記録の13度防衛を目指すことも宣言する「モンスター」は、バンタム級で日本ボクシング界の新たな歴史を刻んだ。

1回、マクドネル(左)をコーナーに追い込み、猛攻を仕掛ける井上尚(撮影・狩俣裕三)

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井上拓真1回KO勝利「兄に少しでも追いつきたい」

1回、サブにKO勝ちし、ガッツポーズを見せる井上拓(撮影・狩俣裕三)

<井上拓真世界前哨戦54・5キロ契約体重10回戦>◇25日◇東京・大田区総合体育館


 井上尚弥(25)の弟でWBC世界バンタム級3位井上拓真(22=大橋)が世界前哨戦と銘打たれた一戦で鮮やかな1回KO勝利を飾った。

 ワルド・サブ(29=インドネシア)に対し、序盤から丁寧なボディー攻撃で主導権を握ると、右アッパーからの左ボディーでダウンを奪った。1回2分14秒、KO勝利。16年5月のタンボレシ(インドネシア)戦以来のKO撃破をマークした井上拓は「プロ初のボディーのKOでした。入った瞬間、KOだと思いました」と左拳に感触が残る、手応え十分の一撃を振り返った。

 16年11月に右手の甲と手首をつなぐ関節の脱臼部分を手術を受け、世界挑戦のチャンスを逃した。17年は経験豊富な実力者に連勝。同8月に4度の世界挑戦を経験する久高、同12月には元日本バンタム級王者益田に判定勝ち。この前哨戦に備え、フィリピン、中国、英国、メキシコのボクサーとのスパーリングで実戦的な経験値もアップした。

 「世界戦とか長丁場の試合になればボディー中心に攻めていかないといけない。アップ中にナオ(尚弥)のナルバエス戦(WBO世界スーパーフライ級王座挑戦)の動画が流れていて左ボディーだなと思った」と井上拓。「モンスターの弟」と呼ばれる続けており「世界戦までにちゃんとした愛称がほしいです。ファンの方にも募集したいです」と強調した。

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「井上尚弥がすべて上回ってる」陣営マクドネル視察


 25日に東京・大田区総合体育館で3階級制覇に挑むボクシング前WBOスーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)陣営が21日、横浜市内のジムで開かれたWBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)の公開練習を視察した。

 大橋秀行会長、井上の父真吾トレーナーが、マクドネルのウオーミングアップ、シャドーボクシング、ミット打ち、サンドバッグ打ちをチェック。真吾トレーナーは「シャドーボクシングを見ると、やはり正統派のボクサーだなと。対戦してみなければ分からないけれどナオ(井上尚弥)の方がスピードで上をいっていると思う」と分析。過去の試合動画で抱いたイメージと大きな違いもなく「試合の1ラウンド目が楽しみですね」と新たな発見はなかったという。

 大橋会長は「身長178センチとされているけれど、そこまでないような印象。動きに関しても想定内。井上尚弥がすべてにおいて上回っているかな」と自信の笑み。マクドネルの減量面に関しては「プライドを持っている英国の世界王者なので減量失敗はないと思うけれど…」と言うにとどまった。

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マクドネル「減量は順調」井上尚弥戦へ万全アピール

コールドウェル・トレーナー(右端)とのミット打ちを消化するWBA世界バンタム王者マクドネル(左端)


 減量は順調!?

 25日に東京・大田区総合体育館でプロボクシング前WBOスーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)の挑戦を受けるWBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)が21日、横浜市内のジムで練習を公開。世界主要団体の王者の中で、もっとも高身長となる178センチの王者は、減量に関する質問を多く受けた。すると「減量は順調。もうアンダーです」とジョークを交え、ウエート管理が万全であることを口にした。

 現在の体重については最後まで明かさなかったものの「心配はご無用」とキッパリ。帯同するデーブ・コールドウェル・トレーナーも「今までジェイミーがウエートで失敗したことがあるのか?」と逆質問でウエートに問題がないことを口にした。さらに同トレーナーは「今までの井上選手の相手は挑戦するためだけ、あるいは何ラウンドまで耐えられるかというような相手だったと思う。私たちは勝ちにきています。観光にきているつもりはない。調整や減量がうまくいっているかを聞く必要はないです」と、真剣な表情で強調した。

 計11人からなるマクドネルの来日チームには「ボクシングサイエンス」という団体のトレーナーが帯同。栄養面やフィジカル的なサポートを受けていることを明かした同トレーナーは「確かにジェイミーはバンタム級まで落とすことに苦労していたが、彼らのサポートが始まって体重を落とすことに問題はなくなった」とも付け加えた。

 マクドネルは昨冬、1度はスーパーバンタム級への転向を表明しながら最終的にはバンタム級にとどまった経緯がある。「それはバンタム級の対戦相手にビッグチャンスがなかった。チャンスを増やすために1階級上げようと考えていたら今回、井上選手とのビッグチャンスが舞い込んだ。こういった機会があればバンタム級で戦う」と意図を説明した。

大橋秀行会長(左後方)の見守る中、鍛え上げられた肉体を披露するWBA世界バンタム級王者マクドネル
担当トレーナーのデーブ・コールドウェル氏(右)と公開練習に臨んだWBA世界バンタム級王者マクドネル

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京口紘人が統一戦を希望「組んでもらいたい」

2度目の防衛成功から一夜明け、ジムで会見に臨んだIBF世界ミニマム級王者京口紘人(中央)左は渡辺会長、右は井上トレーナー


 20日に2度目の防衛に成功したボクシグIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)が一夜明けた21日、都内の所属ジムで会見に臨んだ。3回に人生初のダウンを喫しながらも、挑戦者のIBFライトフライ級10位ビンス・パラス(19=フィリピン)に3-0の判定勝ち。年内は9月、順調に勝てば年末と予定されており「(団体)統一戦をマスコミの方に取り上げてもらっていて、具体的な話があれば組んでもらいたい」と統一王者への意欲を示した。

 今月13日にはフィリピンでIBFミニマム級指名挑戦者決定戦が開催され、同級3位マーク・アンソニー・バリガ(24=フィリピン)が勝利。渡辺均会長(68)は「IBFの指名の状況を確認したい」とバリガとのV3戦になる可能性を示唆。さらにWBO同級王者山中竜也(真正)の名前を挙げ「年末には統一戦をやりたい」と説明した。

 京口は将来的に階級を上げたい意向を持ち「減量のことを考えれば、ライトフライ級にいずれは殴り込みたいです」と含みを残した。また王座陥落したジムの先輩、前WBA・IBF世界ライトフライ級統一王者田口良一(31)に向け「またベストコンディションでリベンジしてほしい」とエールを送りながら現役続行を期待していた。

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V2京口人生初ダウン「命がつながったような試合」

10回、パラス(左)にパンチを浴びせる京口(撮影・野上伸悟)

<プロボクシング:IBF世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇20日◇東京・大田区総合体育館


 IBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)はダウンするも3-0の判定勝ち。プロ10連勝でV2に成功した。

 V2防衛の味は、ほろ苦かった。3回終盤、京口がこめかみに受けたパラスの左フックで「一瞬、効いた」と倒れた。アマを含めて人生初ダウン。脱水症状で試合途中に両太ももに張り、8回に右足がつりそうになった。ポイントを失ったのはダウンした3回を含めて2ラウンドのみ。主導権を握った判定勝ちにも、反省の弁が続いた。

 「不用意なパンチをもらったらダメですね。年下の挑戦者なので、試合前はボクシングを教えると言ったのに、ダウンを教えてもらってしまった。命がつながったような試合」

 3度目の防衛戦は9月に控える。約8キロもの減量がある京口に向け、渡辺会長は「ウルトラCでブドラーに挑戦させてもいい」と2階級挑戦の計画をぶち上げたが、京口は「転級はいずれ」と慎重な姿勢。ミニマム級で「統一王者になりたい」と、WBO王者山中との団体統一戦を希望した。

 世界王者になっても「つつましい、質素な生活。貯金もしている」(渡辺会長)という京口は、担当の井上トレーナーから「ケチグチ」といじられる。財布のひもが固い京口は「この試合は良いキャリアになった」と気も引き締めた。【藤中栄二】

 ◆京口紘人(きょうぐち・ひろと)1993年(平5)11月27日、大阪・和泉市生まれ。3歳から父寛氏の道場で空手、12歳でボクシングを開始。大商大では主将を務め、14年国体優勝、15年台北市国際カップ準優勝。16年4月、2回KO勝ちでプロデビュー。身長161・8センチの右ボクサーファイター。

タイトルを防衛し笑顔でポーズを決める京口(撮影・横山健太)

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井上尚弥の相手マクドネルが来日「最高の仕上がり」

井上尚弥との防衛戦のために来日したWBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネル


 プロボクシングWBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)が20日夜、家族、陣営とともに羽田着の航空便で来日した。

 25日に東京・大田区総合体育館で3階級制覇を狙う前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)の挑戦を受けるマクドネルはドバイ合宿を含めた12週間のトレーニングキャンプを積んできたことを明かし「素晴らしい合宿でした。最高の仕上がりです」とリラックスした表情を浮かべた。

 井上との防衛戦に向け「レベルの違いをみせる」と自信たっぷり。「4年間、世界王者であり、10年間負けなし。今が自分のピークだと思う。バンタム級最強であることを証明したい。そしてワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)のことも考えている」と、井上撃破後に最強選手を決める賞金争奪トーナメントへの参戦意欲も示した。

 もちろん井上の強さも認めている。「すばらしいボクサー。パウンド・フォー・パウンド(階級を超越した最強選手)だ。KOアーティスト。彼が階級を上げて戦うというので、やろうと思った。自分のモチベーションも上がり、即決したのさ」と王者らしい風格も漂わせた。

意気込みを語るWBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネル

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ウルトラC?京口が田口に勝利したブドラーに挑戦も

IBF世界ミニマム級タイトルマッチ 挑戦者ビンス・パラスを判定で下し2度目の防衛を果たした京口(撮影・野上伸悟)

<プロボクシング:IBF世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>


 王者京口紘人(24=ワタナベ)が3回に人生初のダウンを喫しながらも、挑戦者のIBFライトフライ級10位ビンス・パラス(19=フィリピン)に3-0の判定勝ちし、2度目の防衛に成功した。

 師匠の渡辺均会長(68)は、田口良一が失ったWBA世界ライトフライ級王座のオプション(興行権)を保持していることを明かし「ウルトラCなんだけど、京口がブドラーに挑戦してもいい」とのプランをぶち上げた。約8キロの減量がある京口は将来的な転級を口にしているものの、まずはミニマム級での団体王座統一戦を希望。「田口さんのように2団体統一王者になりたい」と口にした。WBO同級王者山中竜也(真正)との2団体王座統一戦について「期待してください」と笑顔をみせていた。

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井上尚弥勝って賞金争奪戦「出ないわけにいかない」

公開練習で汗が飛び散る井上(撮影・鈴木正人)


 ボクシング前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)が3階級制覇を“勲章”に、最強8選手による賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)に参戦する意思を表明した。25日にWBA世界バンタム級正規王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)への挑戦を控え、16日に横浜市の所属ジムで練習を公開。WBSS主催者から参戦オファーが届いており「出ないわけにはいかない。(25日に)勝てば出ます」と明言した。

 バンタム級のWBSS開催は今月9日、英ロンドンで発表されたばかり。既にWBAスーパー王者バーネット(英国)、WBO王者テテ(南アフリカ)、IBF王者ロドリゲス(プエルトリコ)の参戦が決定。後日の決定戦で決まるWBC王者も参戦する可能性が高い。団体統一戦が実現するため「他の日本人世界王者とは違うステージに行きたい思いはある。あとは結果次第。25日に集中しています」と油断はない。

 夢の4団体統一王者へ、まずマクドネル撃破が大前提。「3階級制覇の区切りの一戦になるのでスカッとするKOで決めたい。歴史に名を刻むような試合がしたい」と意欲満々だった。【藤中栄二】

 ◆WBSS 昨秋からスーパーミドル級とクルーザー級で初開催されている最強選手を決める賞金争奪トーナメント。リチャード・シェイファー氏、カレ・ザワーランド氏という米独の両プロモーターが企画し、2階級とも8選手が出場。現在は決勝進出選手が決定した段階。今回はファイトマネーが高額な中・重量級のため、賞金総額5000万ドル(約55億円)、優勝賞金1000万ドル(約11億円)だった。

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