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田中恒成、連休明けから“ひとりジムワーク”を再開

田中恒成(19年12月撮影)

ボクシングの世界3階級王者田中恒成(24=畑中)が、ゴールデンウイーク(GW)明けにも“ひとりジムワーク”を再開する。所属ジムの元WBC世界スーパーバンタム級王者・畑中清詞会長(53)が電話取材に応じ、田中の近況を伝えた。

田中は昨年大みそかに3度目の防衛に成功したWBO世界フライ級スーパー王者のタイトルを返上。4階級制覇を目指すとし、5月にもスーパーフライ級でノンタイトル戦を行い、年末にタイトル戦のプランが描かれていた。しかし、新型コロナウイルス感染の拡大により、ボクシングは6月いっぱいまで興行中止。当初プランも大幅変更を余儀なくされている。

畑中会長は「ジムは4月から閉めているが、(田中)恒成だけジムを開放していた。でも(緊急事態)宣言が出てからは、(5月)6日まで完全に閉めている」。現時点で宣言の期限は5月6日とされている。会長は「(世間の)情勢を見てからになるが、恒成1人でジムワークを始めることは問題ない」と語った。

ただ、目標とすべき試合は全く見えない状況。畑中会長は「年内に1試合できれば」と現実的な見通し。WBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(31)とのビッグマッチの可能性も浮上していたが、まずは日常の回復を待ち望む。

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井上尚弥の第2章、真の頂へ「勝ち続けるしかない」

2019年11月7日、ボクシングWBSS世界バンタム級トーナメント 決勝 井上尚弥対ノニト・ドネア ノニト・ドネアに勝利しアリ・トロフィーを掲げる井上尚弥

ボクシングのWBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(26=大橋)が5日、日刊スポーツの電話インタビューに応じた。

新型コロナウイルスの感染拡大により、25日(日本時間26日)に米ラスベガスで予定されていたWBO同級王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン)との3団体統一戦が延期となり、本格的な米国進出は仕切り直しとなった。6日で、14年の世界奪取から丸6年。世界が注目する「モンスター」が、これまでの歩み、「第2章」と位置づける今後についての思いを語った。【取材・構成=奥山将志】

   ◇   ◇   ◇

新型コロナウイルスの影響で、3月17日に日本人初の3団体統一戦の延期が正式発表された。

井上 世界的な状況をみて、何となく無理なのかなと思っていたので、延期が決まった時も「これは仕方ないな」って感じでした。減量に入るギリギリのタイミングでもあったので、キャリアが浅い時期だったら、精神的に動揺したかもしれませんが、そこは20歳から世界戦を14回戦ってきた経験なのかなと思います。

現在は横浜の所属ジムにも行かず、サンドバッグなどをつるした自宅前の練習スペースを中心に調整を続けているという。

井上 試合がいつになるか分からない状況ですが、切り替えはスムーズにできています。それよりも、自分にも子どもが2人いますし、近所には90歳を超えたひいおばあちゃんも住んでいる。今はボクシングのことを過剰に考えるよりも、不要な外出を控えたり、当たり前のことをやることが大切だと思っています。

昨年末に米プロモート大手トップランク社と複数年契約を結び、今後は主戦場を米国に移す。延期となったが、その1戦目となるカシメロ戦では、軽量級では異例となる、本場ラスベガスのメインイベントを任された。キャリアの「第2章」のスタートと位置づけた重要な一戦に向け、これまで以上に高いモチベーションを保ってきた。

井上 今までは日本国内で、「世界王者」としてやってきた選手だったが、トップランクと契約し、求められてラスベガスでメインを張る。ここまできたという思いももちろんありますが、満足はしていない。ここが、自分が本当の意味で成功するか、失敗するかの分かれ目だと思っています。米国のファンを満足させる内容も求められますし、気持ちの面でもこれまでの試合とは大きく違います。日本人が立ったことがない舞台ですし、新たなステージの始まりだと思っています。

14年4月6日に初めて世界王者となり、6年がたった。「強い相手としか戦わない」と宣言して飛び込んだプロの世界。6戦目での国内最速(当時)の世界王座奪取に始まり、8戦目で名王者ナルバエスを破り2階級制覇を達成。ここまで完璧なキャリアを歩んできたように思えるが、井上自身が思い描いていたものとは違ったという。

井上 ライトフライ級で初めて世界王者になった時は、想像していたものと現実のギャップに悩んだこともありました。辰吉(丈一郎)さんとか、幼い頃に見ていた畑山(隆則)さんの時代の華やかさとは違い、世間の反応もそんなに大きくなかった。街を歩いても自分のことを知っている人の方が少なかった。実際に、1つの階級に4人も世界王者がいて、誰が強いのかも分かりにくい。ゴールだったはずが、ここではないとすぐに思いを新たにしました。

それでも、存在をアピールするための話題づくりなどには走らず、「リング上がすべて」と信念を貫き続けた。試合内容で、「世間」と闘い続けた6年間。まっすぐ進んできた先に、現在の確固たる立場がある。

井上 振り返ってみれば、ここまでくるのに時間がかかったなという印象はあります。スーパーフライ級で2階級制覇をしても、防衛戦では、名前のある相手との試合は決まらなかった。ただ、冷静にみれば、当時の自分も世界的には名前がなかったですし、「食ってもうまみがない選手」だったということ。時代とか、環境は関係なくて、ただ自分がそこまでの存在ではなかったということです。

18年にバンタム級に階級を上げたことで、流れは一変した。強豪がひしめく伝統の階級で、その名は瞬く間に世界にとどろいた。転級初戦でWBA王者マクドネルを1回TKOで破り、3階級制覇を達成。続くパヤノ戦、IBF王者ロドリゲス戦と、階級のトップ選手3人を計わずか441秒で撃破。衝撃的な試合を連発し、昨年11月には、バンタム級最強を決めるトーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ」決勝で、5階級制覇王者ドネアを破り、頂点に立った。会場のさいたまスーパーアリーナは2万2000枚のチケットが完売した。

井上 バンタム級に上げたことで、理想と現実がかみ合い、求めてきた戦いができるようになったと思っています。減量でパフォーマンスが落ちることもないですし、今は誰もが納得する相手と戦えることが楽しいですし、うれしいです。

ドネア戦は、全米ボクシング記者協会の年間最高試合に選ばれ、世界にその名をとどろかせた。米国で最も権威ある専門誌「ザ・リング」認定のパウンド・フォー・パウンド(PFP=階級を超越した最強ランキング)で最高3位に入るなど、世界の中心選手の仲間入りを果たした。

井上 PFPの存在は大きいですね。そのランクに入っていることで、同じ階級の選手だけでなくロマチェンコ、クロフォードといったPFPの前後の選手とも比較される。だからこそ、変な試合はできない。もっと上を目指さないといけないと思いますし、自分の意識を変えることにもつながっています。

階段を駆け上がり続けても、「強くなりたい」という思いは揺るがない。

井上 バンタム級に上げてから、これまで以上に海外の選手の映像を見るようになりました。以前から父に「見ろ」と言われていたのですが、やっとその意味が分かってきました。

圧倒的なパフォーマンスの裏には他選手からのヒントも影響しているという。

井上 映像を見て、無理にまねをするのではなく、イメージを整理してストックしておくことが大切なんです。たとえば、メイウェザーの防御はこういう特徴があって、ロマチェンコのサイドへのステップはこうとか。そうやってインプットしておくことで、ミットの練習をしている時とかに急に動きのイメージが頭におりてくるんです。このタイミングなら、あの選手のあの動きが使えそうだとか。ただ、パッキャオの2段階の踏み込みだけはいまだにできない(笑い)。あれが自分のものにできれば、もっと強くなれると思うんですけどね。

刺激を求める先は、リング以外にも向かうようになってきた。バスケットボール日本代表の富樫勇樹(26)、ラグビー日本代表の松島幸太朗(27)ら、他競技のアスリートとも交流を深めるようになった。

井上 以前はほかのスポーツにあまり興味がなかったんですが、最近は少し変わってきました。富樫と幸太朗は気が合う友人というのが大前提なのですが、他のスポーツを見に行けば、そこの会場の空気で感じることもある。世界王者になって、周囲からちやほやされる部分もありますし、「慣れ」が、知らない間に心の隙につながると思っています。居心地がよくない新しい感覚にさらされることで、自分が今やらなければいけないこと、進むべき道が整理できるんです。

世界のライバルが「INOUE」「MONSTER」の名を挙げ、挑発し、対戦を熱望している。だが、「強い相手としか戦わない」というデビュー当時の思いは今も変わっていない。

井上 周りからいろいろ言われてなんぼの世界ですし、そこは望むところ。1度負けたら今まで積み上げてきたものがすべて崩れるという恐怖心もありますが、負けを恐れていたらボクシングをやる意味がない。結局、勝ち続けるしかないんです。ただ、弱い相手に勝っても意味がない。どちらが勝つか分からない本物同士のドキドキ感を自分は求めていますし、ファンの方もそれを望んでくれていると思うんです。

35歳での引退を公言し、今月10日には27歳になる。見据える先はどこまでも高い。

井上 自分がどこまでいけるかは、ここからの2~3試合の内容にかかっていると思っています。パッキャオのようにアジアから世界の頂点に上り詰めたいですし、ファイトマネーという意味でもそう。何のためにボクシングをしているかと言えば、当たり前ですが、1つは稼ぐためです。残り8年と考えれば、やれても20~30試合。そう多くはないと思っています。その中で、自分がどんな試合を残せるか。「ボクシングって面白い」「井上の試合は面白い」と思ってもらえる戦いを、これからも見せていきたいですね。

◆井上尚弥(いのうえ・なおや)1993年(平5)4月10日、神奈川・座間市生まれ。元アマ選手の父真吾さんの影響で小学1年から競技を開始。相模原青陵高時に史上初のアマ7冠。12年7月にプロ転向。当時の国内最速6戦目で世界王座(WBC世界ライトフライ級)奪取。14年12月にWBO世界スーパーフライ級王座を獲得し、史上最速(当時)の8戦目で2階級制覇。18年5月にWBA世界バンタム級王座を奪取し、3階級制覇。家族は咲弥夫人と1男1女。165センチの右ボクサーファイター。

2018年10月7日、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズバンダム級トーナメント WBAバンタム級タイトルマッチ 1回戦・1回KO勝ちで、フアンカルロス・パヤノ(手前)を倒し、ガッツポーズする井上尚弥
2014年4月6日、WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ 井上尚弥対アドリアン・エルナンデス KO勝利して新王者となった井上尚弥(中央)は、家族と記念撮影。左から姉晴香さん、弟拓真、1人おいて父真吾トレーナー、母美穂さん

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田中恒成「目標は4階級制覇」井岡とビッグマッチか

4階級制覇へ意欲を示した前WBO世界フライ級王者田中(撮影・実藤健一)

前WBO世界フライ級のスーパー王者田中恒成(24=畑中)が4日、名古屋市内で会見しタイトルの返上とスーパーフライ級に階級を上げて、4階級制覇を目指すと宣言した。

田中は昨年大みそかのウラン・トロハツ(中国)との3度目の防衛戦を3回KOで勝利。この日、今年の目標に関する会見を開き、4階級制覇を掲げた。実現すれば、WBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(30)以来、2人目となる。田中の4階級制覇のターゲットも、井岡が最有力。ビッグマッチの可能性が浮上してきた。

田中は1月31日付でベルトを返上。5月を目標に前哨戦をはさみ、スーパーフライ級で4階級制覇を目指す青写真を描く。田中は「フライ級で戦う思いも強く考えたが、今年はスーパーフライ級で。目標は4階級制覇です」と言い切った。

WBOでスーパー王者に認定され、通例では転級すれば1位にランクされるという。他団体で上位にランクされる可能性は薄く、最初のミニマム級から一貫してWBOで戦ってきた田中にとって、4階級制覇もWBOで狙うのが自然の流れ。現王者の井岡がターゲットになるが、畑中清詞会長(52)は「井岡陣営とは何も話をしてません。あくまでWBOのルールにのっとってやるだけ」と話した。

田中は仮定の上で「日本人同士の大きな試合、楽しみでしかない。ワクワクする。(井岡は)ただ強いというイメージ。(実現すれば)当たり前だけど、勝つ気で臨みます」。

昨年12月に来日したWBOのフランシスコ・バルカルセロ会長(71)が、井岡-田中戦について「このカードを実現させたいと思います」と後押し発言していた。田中のベルト返上、階級アップに伴い、夢物語だった超ビッグマッチが実現へ動きだした。

4階級制覇に向けた会見に臨んだ前WBO世界フライ級王者田中。左は畑中会長、右は田中トレーナー(撮影・実藤健一)

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井岡初防衛「ボクシングトリプル世界戦」9・4%

9回、井岡はシントロンに右ストレートを打ち込む(撮影・山崎安昭)

昨年12月31日にTBS系で生放送された「ボクシング トリプル世界戦」(午後5時)の視聴率が6・1%(関東地区)だったことが6日、ビデオリサーチ調べで分かった。

WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチでは、日本人初の4階級制覇王者井岡一翔(30=Reason大貴)が、ジェイビエール・シントロン(24=プエルトリコ)を3-0の判定で下し初防衛に成功した。

WBO世界世界フライ級タイトルマッチは、王者田中恒成(24=畑中)がウラン・トロハツ(26)に3回KO勝ちして3度目の防衛に成功。WBO世界女子スーパーフライ級タイトルマッチは、王者吉田実代(31=EBISU K’s BOX)が、初防衛戦でシー・リーピン(21=中国)を3-0の判定で下した。

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ポップオペラの藤澤ノリマサ「君が代」で井岡戦に花

君が代を独唱する藤澤ノリマサ(撮影・山崎安昭)

<プロボクシング:WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦>◇12月31日◇東京・大田区総合体育館

4階級制覇王者井岡一翔(30=Reason大貴)が初防衛に成功した。無敗のWBO世界スーパーフライ級1位ジェイビエール・シントロン(24=プエルトリコ)との指名試合。終始前に出続け3-0の判定勝ち。今年こそ統一戦実現へ意欲を見せた。

“ポップオペラ”の人気歌手・藤澤ノリマサ(36)が、井岡対シントロン戦前に君が代を独唱した。

「緊張するとクオリティーが下がる。普段通り一音、一音丁寧に」とイメージトレーニングを重ねて臨み、令和元年最終日のタイトルマッチに花を添えた。

シントロン(左)に勝利し、リング上で健闘を称え合う井岡(撮影・加藤諒)

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井岡に被弾覚悟の気迫、予想通り僅差判定/大橋秀行

井岡はシントロンを破り防衛に成功する(撮影・足立雅史)

<プロボクシング:WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦>◇31日◇東京・大田区総合体育館

4階級制覇王者井岡一翔(30=Reason大貴)が、8度目の大みそかで初防衛に成功した。

無敗の同級1位ジェイビエール・シントロン(24=プエルトリコ)との対戦。攻撃的ファイトで力の違いを見せて3-0で判定勝ちした。

   ◇   ◇   ◇

私の予想通り僅差判定だった。井岡が接近戦に持ち込み、効果的なボディーブローを打ち込んだのは確かだが、相手ガードの上のパンチも多かった。後ろに下がっているシントロンもインサイドから的確にパンチを当てていた。非常に効いたであろうパンチもあり、井岡の顔が腫れていた。全体的な流れでは井岡が攻めたように見えるものの、世界戦での外国人ジャッジは非常に細かいポイントまでチェックし採点している。

最終的に井岡が競り勝ったのは、攻めきったところに尽きる。圧力をかけ続け、被弾覚悟の気迫を見た。子供、家族のために勝ちたいという思いだろう。五輪出場2回の技術ある無敗挑戦者の足を使ったアウトボクシングに対し、序盤はペースを握られてもインファイトを貫き、勝機を見いだした。プロではオレの方が上と言わんばかりの経験差を見せつけた勝利だった。(元WBA、WBC世界ミニマム級王者)

12回、シントロン(右)に左ストレートを見舞う井岡(撮影・加藤諒)

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井岡V1、恒成V3、吉田V1/トリプル世界戦詳細

<トリプル世界戦>◇31日◇東京・大田区総合体育館

WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ

日本人初の4階級制覇王者井岡一翔(30=Reason大貴)は、WBO世界スーパーフライ級1位ジェイビエール・シントロン(24=プエルトリコ)を判定(3-0)で下し初防衛に成功した。

井岡一翔判定勝ちジェイビエール・シントロン

【井岡一翔の話】チャンピオンの強さと世界戦の厳しさを教えてやりたかった。息子が生まれて初めての試合。気持ちとしてプレッシャーもありました。

井岡は防衛に成功しリング上で長男を抱き笑顔を見せる(撮影・足立雅史)

【12回】王者井岡が前に出る。再びシントロンのグローブが緩み中断。試合再開。王者井岡が連打。王者井岡がコンビネーション。王者井岡がコーナーに追い詰め圧をかける。シントロンは足を使うので精一杯か。コーナーでお互い激しいパンチの交換。進撃の井岡が気迫のボディー。終盤に王者井岡が連打。判定は決着へ。王者井岡が判定3-0で初防衛に成功!

井岡はシントロンを破り防衛に成功する(撮影・足立雅史)

井岡(中央右)は防衛に成功しシントロンと互いの健闘をたたえ抱き合う(撮影・足立雅史)

【11回】王者井岡が激しく前へ。シントロンのグローブの緩みで試合ストップ。試合再開。シントロンと王者井岡がほぼ相打ち。王者井岡が圧をかけ左ボディー。ロープ際で井岡がガードの上からワン、ツー。終盤には王者井岡がコーナーに追い詰めボディー連打。

11回、シントロン(左)を連打で追い込む井岡(撮影・足立雅史)

11回、グローブを直すシントロン(左)を見つめる井岡(撮影・足立雅史)

【10回】王者井岡の圧にシントロンが上手く足を使えず。王者井岡が左ボディー。シントロンもアッパーで返す。シントロンの手数が少し多くなってきた。シントロン陣営は「とにかく凌げ」と指示。王者井岡の左フックにシントロンが一瞬足を止める。王者井岡が教科書通りのワン、ツーで徹底的にボディー攻め。シントロンはダウン寸前か。王者井岡が変幻自在にシントロンを追い詰める

10回、井岡(左)はシントロンを打ち込む(撮影・足立雅史)

【9回】静かな立ち上がりから王者井岡が懐に入り右。王者井岡が圧をかけ右アッパー。王者井岡がロープ際でガードの上から左右のボディー。シントロンはたまらずクリンチ。王者井岡の右でシントロンが一瞬ふらつく。王者井岡がたたみかけ連打。王者井岡が追って左ボディー。シントロンはジャブですら後退

9回、井岡はシントロンに右ストレートを打ち込む(撮影・山崎安昭)

【8回】変わらず追う井岡と逃げるシントロン。シントロンの左に王者井岡も合わせる。

王者井岡がコーナーで左ボディー。シントロンがスリップ。シントロンの左が王者井岡にヒット。王者井岡も返す。終盤にコーナー付近で激しいパンチの交換

8回、井岡(右)はシントロンを攻める(撮影・足立雅史)

【7回】王者井岡が前に出て右。シントロンも返す。王者井岡はシントロンのパンチが見切れてきた。井岡陣営は「頭を振ってアッパーを絡めていけ」と指示。王者井岡がロープ際でボディー連打。シントロンは王者井岡のボディー攻めに足を上手く使えなくなってきた

【6回】王者井岡が圧をかけ左ジャブ。シントロンの左に井岡は右ボディーを返す。再び王者井岡がボディー。シントロンがくの字に曲がる。王者井岡がロープ際でガードの上から連打。王者井岡は逃げるシントロンを追う。終盤にも王者井岡がガードの上から左ボディー。

【5回】王者井岡はプレッシャーを強めていく。シントロンの左が井岡にヒット。王者井岡が左フック。激しい打ち合いから井岡が左ストレート。立て続けに王者井岡がボディー。シントロンは口が歪み後ろに下がる。王者井岡が右からボディー。王者井岡が果敢に前に出て打ち込んでいく。井岡にはまだ余裕がみられる

5回、井岡(右)はシントロンに連打を浴びせる(撮影・足立雅史)

【4回】お互いにまずは間合いをはかる。相手の懐に入った王者井岡の右ストレートがシントロンにヒット。負けじとシントロンも長いリーチから左ストレート。王者井岡は前に出る。王者井岡がロープ際で連打。シントロンの足が一瞬もつれる。王者井岡がボディーからさらにコンビネーション。王者井岡が徹底的にボディー連打。王者井岡が距離感をつかんでくる

4回、井岡はシントロンに右ストレートを打ち込む(撮影・山崎安昭)

【3回】王者井岡はシントロンの懐に入り込もうとする。王者井岡の左ボディー。続けて井岡が連打。シントロンも返してくる。シントロン接近戦を嫌い足を使う。王者井岡のダブルがヒット。シントロンが左ストレート。井岡は変わらず前につめる。井岡の口から出血。シントロンも顔が腫れてきた

3回、井岡はシントロンに右ボディーを打ち込む(撮影・加藤諒)

【2回】王者井岡はシントロンのリーチの長さにどう対応していくか。王者井岡はやや前に出る。王者井岡が圧をかけ右ボディー。立て続けに王者井岡がガードの上から打ち込む。シントロンがノーモーションで左ストレート。王者井岡にヒット。王者井岡も右ストレートを返す。王者井岡が前に出る。お互い高い技術をみせる

2回、井岡はシントロンに右ストレートを打ち込む(撮影・山崎安昭)

【1回】王者井岡は足を使って距離をはかっていく。王者井岡が右ボディー。王者井岡が再び右ボディー。シントロンも合わせてくる。シントロンの左ストレートが王者井岡に当たる。王者井岡は足を使い様子を見る

【入場】王者井岡はAK-69の生歌で入場

井岡の登場曲を歌うAK-69(撮影・足立雅史)

WBO世界フライ級タイトルマッチ

WBO世界フライ級王者の田中恒成(24=畑中)は同級12位ウラン・トロハツ(26=中国)に3回KO勝ちで3度目の防衛に成功した。

田中恒成3回KOウラン・トロハツ

【田中恒成の話】序盤はジャブでペースを握ろうと。『もうそろそろ(相手との距離を)詰めていいな』と3回から圧力を強めた。いい手応えありました。

田中はトロハツを破り3度目の防衛に成功し笑顔を見せる(撮影・足立雅史)

【3回】王者田中恒成は執着せずに様々なパンチを織り交ぜていく。王者田中恒成が左右のボディー。王者田中恒成がロープ際でワン、ツー。王者田中恒成が左フックから強烈左ボディー。王者田中恒成はさらに圧をかけ連打。王者田中恒成がロープ際で強烈左アッパー。トロハツがダウン。王者田中恒成がKOで3度目の防衛に成功!ゴング後もトロハツはなかなか起き上がれず

WBO世界フライ級タイトルマッチ 3回、田中(右)はトロハツに左アッパーを打ち込みKO勝ち(撮影・山崎安昭)

WBO世界フライ級タイトルマッチ 3回、田中(右)はトロハツに左アッパーを打ち込みKO勝ち(撮影・山崎安昭)

WBO世界フライ級タイトルマッチ 3回、田中(右)はトロハツに左アッパーを打ち込みKO勝ち(撮影・山崎安昭)

【2回】王者田中恒成がプレッシャーを強めていく。王者田中恒成の左ボディーがトロハツにヒット。待ちのトロハツに対し王者田中恒成が上手く細かいパンチを当てていく。王者田中恒成が立て続けに再び左ボディー。王者田中恒成が追って右ストレート。トロハツの顔がやや腫れてきたか

2回、田中(右)はトロハツに右ストレートを見舞う(撮影・足立雅史)

WBO世界フライ級タイトルマッチ 2回、田中(左)はトロハツに右フックを打ち込む(撮影・山崎安昭)

【1回】ドリームボーイのV3戦が幕開け。まずは距離をはかり王者田中恒成が細かいパンチで組み立て。王者田中恒成が懐に入り右ボディー。王者田中恒成が左ジャブ3つ。王者田中恒成がカウンターで左フックを合わせる。

1回、田中(右)はトロハツを攻める(撮影・足立雅史)

WBO世界女子スーパーフライ級タイトルマッチ

WBO女子世界スーパーフライ級王者の吉田実代(31=EBISU K’s BOX)はWBCアジア同級王者シー・リーピン(21=中国)を判定(3-0)で下し初防衛に成功した。

吉田実代判定勝ちシー・リーピン

【吉田実代の話】ふがいない試合をして申し訳ない。ダウンを取れなかったし、まだまだ自分は甘い。いい勉強になった。さらにレベルアップをして、防衛を続けたい。

吉田(左)は石麗萍を破り長女実衣菜ちゃんと笑顔を見せる(撮影・足立雅史)

【10回】王者吉田はこの回も強引に前へ。序盤からお互いに激しい打ち合い。リーピン

の顔が腫れてきた。リーピンの右に王者吉田が左を合わせる。王者吉田がロープ際で連打。最後まで王者吉田の手数は落ちず王者吉田が優勢の試合運び。王者吉田が判定3-0で初防衛に成功!

10回、吉田(左)は石麗萍に強烈な左ストレートを見舞う(撮影・足立雅史)

【9回】王者吉田はまずは距離をはかりカウンターを狙う。リーピンがホールディングで審判から1点減点を告げられる。王者吉田は相手の懐に飛びこむ。王者吉田の手数は減らない

9回、吉田(後方)はリーピンを攻める(撮影・足立雅史)

【8回】王者吉田は懐に入り右ストレート。リーピンのグローブが緩み一度タイム。試合再開。王者吉田のカウンターでワン、ツー。リーピンが一瞬ふらつく。王者吉田が連打でたたみかける。リーピンも何とかパンチを返していく

【7回】王者吉田はリーピンの打ち終わりに細かいパンチを繰り出しながら強引に距離をつめる。王者吉田には当てた後の次が欲しい。王者吉田が左ボディー。リーピンは苦悶の表情。王者吉田が左右のボディーでリーピンの体力を削りリーピンの足が止まってきた

7回、吉田(右)はリーピンに左を見舞う(撮影・足立雅史)

【6回】王者吉田が踏み込んで左フック。リーピンは足を使う。王者吉田が逃がさんとばかりに距離をつめる。王者吉田の左フック。終盤には王者吉田がリーピンをコーナーに追い詰め右ストレート。

6回、吉田(左)は石麗萍に右ストレートを打ち込む(撮影・山崎安昭)

【5回】この回も果敢に接近戦を挑んでいく王者吉田。吉田陣営は「強引にいきすぎるな」と指示。リーピンの大振りの右に王者吉田が左を合わせる。リーピンの手数がやや落ちてくる。

5回、吉田(左)はリーピンを攻める(撮影・足立雅史)

【4回】王者吉田が接近戦を嫌うリーピンに対してひたすら距離をつめていく。リーピンの右フックに王者吉田が左を合わせる。王者吉田に左フックがリーピンにヒット。王者吉田が終盤に圧をかけ再び連打

【3回】序盤はお互いに距離をはかっていく。王者吉田はリーピンの打ち終わりを狙う。

終盤には両者再び激しい打ち合い

3回、吉田(左)は石麗萍に左ストレートを打ち込む(撮影・山崎安昭)

【2回】お互いに激しいパンチの交換。王者吉田が圧をかけ右フック。大降りでパンチを繰り出すリーピンに対し王者吉田は距離をつめていく。リーピンの右ボディーに王者吉田が左でカウンターを合わせる。終盤には王者吉田がリーピンをコーナーに追い詰め連打。

【1回】王者吉田は序盤から距離を詰めて細かいジャブを出していく。王者吉田はリーピンの懐に入りこもうとする。王者吉田がワン、ツー。リーピンも返していく。

1回、吉田(左)はリーピンを攻める(撮影・足立雅史)

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井岡一翔が男泣き初防衛「一番は統一戦をやりたい」

井岡は防衛に成功しリング上でベルトと長男を大事に抱く(撮影・足立雅史)

<プロボクシング:WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦>◇31日◇東京・大田区総合体育館

4階級制覇王者井岡一翔(30=Reason大貴)がパパで初防衛に成功した。無敗のWBO世界スーパーフライ級1位ジェイビエール・シントロン(24=プエルトリコ)との指名試合。序盤は何発も被弾したが、終始前に出続け3-0の判定勝ち。

顔中傷だらけで8度目の大みそかを飾り、8月に生まれた長男磨永翔(まなと)君をリングで抱いた。今年こそ統一戦実現へ意欲を見せた。

   ◇   ◇   ◇

いつも冷静な井岡の表情がゆがんだ。インタビューで息子のことを言われ、言葉に詰まって涙ぐんだ。「今まで以上にプレッシャーがあった。込み上げるものがあった」。ベルトと磨永翔君を抱えると今度は満面の笑み。「この子のために勝ちたかった」とパパ初勝利をかみしめた。

顔は傷だらけだった。初回からプレスをかけて前に出た。序盤は五輪連続出場の技巧派に何度もクリーンヒットされた。「想像以上。めちゃ痛かった。選手寿命が縮まると思った」ほどだ。12センチのリーチ差、約6年ぶりのサウスポー。「少々もらっても、いくしかないと、覚悟を決めた」。

4回まで相手ペースは想定していた。残り8回をとる作戦だった。低い姿勢でフェイントを使い、サイドから打ち込む。5回からは左ボディーを軸に攻勢に転じた。「大和魂を見せようと思った」と、採点は2~4ポイント差も攻め続けたのは井岡だった。試合終了と同時に「出し切った」と両腕を突き上げた。

2カ月にわたる米ラスベガス・キャンプでは、妻子を練習にも連れていった。スパーリング中に息子へ目をやると寝ていた。この日リング上で目に入ったモニターにも、寝ている姿が映った。「試合でもかと、笑いそうになった」。パパはうれしそうに明かした。

8度目の大みそかで、19年も大トリを飾ってみせた。負けは18年の唯一海外のマカオだけで、国内では7勝(5KO)。「任務」という決戦を制し「20年を迎えられる。次につながった」。日本人初の4階級世界王者として指名試合を制しての初防衛。箔(はく)もつけて海外へ打って出たい。「一番は統一戦をやりたい」。今年は次なる目標へ、歩みは止まらない。【河合香】

○…井岡に判定負けのシントロン 最後のラウンドまで戦うことができた。それだけ。やるだけのことはやった。(判定は)全てを、敬意をもって受け入れる。

▽元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者内山高志氏の話 井岡は距離をつぶし、相手がしたいボクシングをさせなかった。ディフェンス技術と勇気が必要な戦い方だが、練習してきたことを信じ、それを貫いたことが勝利につながった。

▽元WBC世界フライ級王者内藤大助氏の話 井岡の作戦勝ち。被弾してでも前に出ないと勝てない難しい相手に、自分がやりたいことを最後までやり抜いた。

◆井岡一翔(いおか・かずと)1989年(平元)3月24日、大阪・堺市生まれ。興国高で史上3人目の高校6冠。東農大2年中退で09年プロデビュー。11年に当時日本最速7戦目でWBC世界ミニマム級王座、12年にWBAライトフライ級、15年に18戦目の当時世界最速でWBAフライ級王座獲得。17年に引退も18年に復帰。昨年再挑戦でWBOスーパーフライ級王座を獲得し、日本初の4階級制覇達成。164センチの右ボクサーファイター。家族は夫人と1男。

6回、井岡はシントロンの左ストレートをよける(撮影・山崎安昭)

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井岡一翔が大みそか7勝!次はロマゴンか田中恒成か

井岡は防衛に成功しリング上でベルトと長男を大事に抱く(撮影・足立雅史)

<プロボクシング:WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦>◇31日◇東京・大田区総合体育館

4階級制覇王者井岡一翔(30=Reason大貴)が、8度目の大みそかで初防衛に成功した。無敗の同級1位ジェイビエール・シントロン(24=プエルトリコ)との対戦。攻撃的ファイトで力の違いを見せて3-0で判定勝ちした。

日本人の世界戦最多勝利も16に伸ばした。来年こそ海外、統一戦などのビッグマッチへ挑む。

12センチも長い相手のリーチをかいぐり果敢に距離を詰めて圧力をかけ続けた。井岡は試合後のインタビューで「チャンピオンの強さと世界戦の厳しさを教えてやりたかった」。会場には8月に誕生した第1子となる長男磨永翔(まなと)君の姿もあった。「息子が生まれて初めての試合。気持ちとしてプレッシャーもありました」と涙を見せた。

井岡は大みそかの試合を「一つのルーティン」「任務」と表現していた。負けたのは18年に4階級制覇初挑戦した唯一海外のマカオだけ。国内では過去6勝(5KO)とより力の入る決戦で、19年も大トリを飾ってみせた。

シントロンは12年ロンドン、16年リオデジャネイロと同国初の五輪連続出場を果たしていた。井岡も五輪を目指していただけにリスペクト。プロでは12戦無敗で、江藤(白井・具志堅)とは挑戦者決定戦の再戦で勝ち上がってきた。

足を止めずに動き回ってカウンター狙いの相手。井岡は「逃げては勝てない。世界戦の厳しさを教え込み、世界王者のすごさを見せたい」と話していた。アマ実績では劣るが、プロでは4階級を制した格の違いを見せた。

サウスポーとは13年5月の2階級目の初防衛戦以来6年7カ月ぶりだった。身長では5・5センチ低く、リーチでは12センチ短かった。2カ月の米ラスベガス合宿では、身長のあるサウスポーを相手に116回のスパーリング。「常に探求心を持っている」とサラス・トレーナーと対策を練ってきた。これで左相手には6戦全勝と、逆にお得意さまを証明した。

6月に再挑戦で日本人初の4階級制覇を達成した。直後に元モデルの女性と晴れて再婚。8月には第1子となる長男磨永翔(まなと)君が生まれた。前回の合宿には身重の夫人も同行したが、今回は生後間もない息子も加わった。

井岡らの食事は夫人の手料理だった。同行した佐々木トレーナーは「助かった。何でもおいしい」と、こちらは5キロも体重が増えたという。一家の大黒柱を自覚し、その家族に支えられ、活力を与えられ、大きな励みに練習に打ち込み、指名挑戦者も下した。

2年前の大みそかに1度引退したが、18年秋に再起した。1年前の挑戦は敗れたが、2年越しで1つの目標の4階級制覇は達成した。もう一つの目標は海外でのビッグマッチだ。

20年はさらに飛躍の年にしたい。他団体王者との統一戦、4階級制覇王者のローマン・ゴンサレスも挑戦に名乗りを上げている。セミでV3に成功した田中も挑戦の意向を持ち、WBOが後押しを表明している。群雄割拠の同級で、井岡はNO1への新たな道に進む。

▽元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者内山高志氏の話 井岡は距離をつぶし、相手がしたいボクシングをさせなかった。ディフェンス技術と勇気が必要な戦い方だが、練習してきたことを信じ、それを貫いたことが勝利につながった。

◆井岡一翔(いおか・かずと)1989年(平元)3月24日、大阪・堺市生まれ。興国高で史上3人目の高校6冠。東農大2年中退で09年プロデビュー。11年に当時日本最速7戦目でWBC世界ミニマム級王座、12年にWBAライトフライ級、15年に18戦目の当時世界最速でWBAフライ級王座獲得。17年に引退も18年に復帰。昨年再挑戦でWBOスーパーフライ級王座を獲得し、日本初の4階級制覇達成。164センチの右ボクサーファイター。家族は夫人と1男。

井岡は防衛に成功しリング上で長男を抱き笑顔を見せる(撮影・足立雅史)
5回、井岡一翔(左)はジェイビエール・シントロンにパンチを食らう(撮影・加藤諒)

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井岡相手シントロン肉体回復「野菜ラーメン食べる」

前日計量をパスして写真に納まるチャンピオンの井岡一翔(中央左)と挑戦者のジェイビエール・シントロン(同右)(撮影・丹羽敏通)

ボクシングWBO世界スーパーフライ級1位ジェイビール・シントロン(24=プエルトリコ)が日本食パワーで世界初奪取を狙う。31日に東京・大田区総合体育館で王者井岡一翔(30=REASON大貴)への挑戦を控え、30日に都内で前日計量に臨み、100グラム少ない52・0キロでクリア。「計量が終わり、ほっとしている」と笑みをこぼし、減量苦から解放された肉体回復のため、日本食を選択することを明かした。

過去2回五輪出場の実績のあるアマチュア時代から現地の食事を摂取しているというシントロンは「食べられるものは何でも食べたい。これから野菜ラーメンを食べようと思う。日本料理が好きなんだ」と口調を強めた。初の世界挑戦となり、母国プエルトリコからも期待される軽量級のホープ。「コンディションはいい。緊張はまったくない。やることはやってきた。あとは神のみぞ知る」と平常心だった。

前日計量をパスして写真に納まるチャンピオンの井岡一翔(左)と挑戦者のジェイビエール・シントロン(右)(撮影・丹羽敏通)

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井岡一翔が計量クリア「1年の最後に熱い試合を」

前日計量をパスして写真に納まるチャンピオンの井岡一翔(中央左)と挑戦者のジェイビエール・シントロン(同右)(撮影・丹羽敏通)

31日のボクシング3大世界戦の前日計量が、30日に都内で行われた。日本人初の4階級制覇王者井岡一翔(30=Reason大貴)が、東京・大田区総合体育館でのWBO世界スーパーフライ級王座の初防衛戦。同級1位ジェイビエール・シントロン(24=プエルトリコ)の挑戦を受ける。井岡はリミットの52・1キロ、シントロンは100グラム軽い52キロで一発クリアした。

井岡は落ち着いた表情で「計量をクリアして、あとは試合に向けて、いいコンディションを作るだけ。リカバリーもポイントになる。いつも通り4キロぐらい戻す」と話した。

今年は6月に再挑戦で4階級制覇、再婚に第1子誕生と激動の年だった。井岡は「プライベートも含めて充実した年。あしたの試合が2019年のすべての答えになる。内容で4階級制覇の感動も薄れる。満足もしていない。パフォーマンスに集中すれば、いい結果はついてくる」と意気込む。

シントロンは五輪に連続出場している。「ボクも五輪を目指していた。リスペクトしている」と言いつつ「王者として厳しさ、強さを見せたい」。8度目の大みそかの試合となるが「1年の終わりの責任もある。最後に熱い試合をして、何かを感じてもらえれば」。今年も大トリでボクシング界を締めくくるつもりだ。

前日計量をパスして写真に納まるチャンピオンの井岡一翔(左)と挑戦者のジェイビエール・シントロン(右)(撮影・丹羽敏通)

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井岡一翔、6年超ぶり左相手対策で116回スパー

予備検診を終えて取材を受ける井岡(撮影・山崎安昭)

ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(30=Reason大貴)が、ハンディにも動じずKO宣言した。日本人初の4階級制覇王者として、31日に東京・大田区総合体育館で初防衛戦。29日には都内で予備検診があり、同級1位ジェイビエール・シントロン(24=プエルトリコ)とも異常はなかった。

体格では井岡が身長で5・5センチ低く、リーチでは12センチ短かった。「上回っているのは分かっていた。結果で特に思うことはない」と意に介さなかった。

米ラスベガスで2カ月スパー合宿では「むしろサウスポーということを重点的に意識してきた」という。左相手は5戦5勝も6年7カ月ぶり。仮想のパートナー相手に116回こなした。「違和感なかった」とこちらの手応えも得ている。

攻略法は「今は言えない」としたが、試合に向けては自信の言葉が続いた。「一戦一戦を積み重ねて、フィットしてきているし、コンディション作りもいい感じ」。8度目の大みそか決戦へ「できればKOしたい。今は自分のパフォーマンスに集中して、やってきたことを出せれば、結果としてそうなると思う」と言い切った。【河合香】

シントロンの予備検診を見守る井岡(撮影・山崎安昭)

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4階級王者の井岡一翔、Sフライ級初防衛戦KO宣言

予備検診を終えてボーズを決める井岡とシントロン(撮影・山崎安昭)

31日のボクシング3大世界戦の予備検診が、29日に都内で行われた。日本人初の4階級制覇王者井岡一翔(30=Reason大貴)が東京・大田区総合体育館で、WBO世界スーパーフライ級王座の初防衛戦となる。挑戦者の同級1位ジェイビエール・シントロン(24=プエルトリコ)とも異常はなかった。

体格では井岡が身長で5・5センチ低く、リーチでは12センチ短かった。米ラスベガスで2カ月スパー合宿し、身長、リーチのある選手を相手にしてきた。井岡は「上回っているのは分かっていた。結果で特に思うことはない。むしろサウスポーということを重点的に意識してきた」と意に介さなかった。

攻略法を問われると「作戦でもあるので今は言えない」と明かさなかった。試合に向けては自信の言葉が続いた。「一戦一戦を積み重ねてきて、フィットしてきているし、コンディション作りもいい感じ」と手応え十分。試合に向けて「できればKOしたい。今は自分のパフォーマンスに集中して、やってきたことを出せれば、結果としてそうなると思う」とKO防衛を宣言した。

予備検診を終えて取材を受ける井岡(撮影・山崎安昭)
予備検診を終えて取材を受ける井岡(撮影・山崎安昭)

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井岡に挑むシントロン「100%以上」王座奪取宣言

ミット打ちをするジェイビエール・シントロン

ボクシングの大みそかの世界戦に出場する外国人選手が28日に都内で練習を公開した。WBO世界スーパーフライ級1位ジェイビエール・シントロン(24=プエルトリコ)は、日本人初の4階級制覇王者井岡一翔(30=Reason大貴)に挑戦する。練習ではシャドー、ミット打ち、サンドバッグ打ちに縄跳びで汗を流し、プロ13戦目で世界王座奪取へ自信を見せた。

ボクサーだった父を見て、5歳でボクシングを始め、母もレフェリーという。アマでは260勝14敗で、右腕にオリンピック(五輪)マークのタトゥーを入れている。12年ロンドン、16年リオデジャネイロと同国では初めて連続出場した。「コンディションはとてもいい。いろんな国へ行っているので寒さ問題ない」と話した。

WBO世界フライ級王者田中恒成(畑中)と8月にダウン応酬を演じたジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)らと、70~80回のスパーリングを消化してきた。WBOで2階級制覇したイヴァン・カルデロン・トレーナーは「2度五輪に出て非常に優れた選手。さまざまなシチュエーションに対応できるように指導した」という。

シントロンは「子供の頃からプロの世界王者が夢だった。井岡は偉大だが、攻撃的にこようが、ボクシングをしてこようが対応できる。練習してきたことを出して勝ちたい。自信は100%以上」と宣言した。

オレの腕が上がるとアピールするジェイビエール・シントロン(左)とイバン・カルデロン・トレーナー

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井岡一翔「勝てば次につながる」ロマゴン戦にも意欲

世界戦に向けて意気込む井岡(撮影・大野祥一)

ボクシング日本人初の4階級制覇王者井岡一翔(30=Reason大貴)が26日に都内で、大みそかの初防衛戦へ向けて練習を公開した。

東京・大田区総合体育館で、WBO世界スーパーフライ級1位ジェイビエール・シントロン(24=プエルトリコ)を迎え撃つ。

練習前には報道陣との質疑で、約20分ほど意気込みなどを話した。練習は4分ほど準備体操をした後、シャドーを1回3分だけ披露。たった7分の公開練習でジムを引き揚げた。20日の帰国まで、米ラスベガスで2カ月間キャンプを張った。スパーリングは116回こなし、現在は最終調整に入っている。

スパーではロンドンでフライ級、リオではバンタム級で2大会連続五輪金メダリストのロベイシー・ラミレス(26=キューバ)らを相手にした。「練習をやり切り、自信を持てる。成長も感じたが、試合で出さないと意味ない。試合のパフォーマンスを見て、分かってもらえれば」と話した。

大みそかは8度目で、日本では3年ぶり。世界王者としては、2年8カ月ぶりのリングとなる。「1年の最後を盛り上げて締めくくりたい。勝てば、次につながる。まだ見たい景色、目指す場所がある」。具体的には「統一戦や海外の地で世界的に名前のある選手。ロマゴンとか充実した階級」。23日に約1年3カ月ぶりで復帰した元4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(32=ニカラグア)の名を挙げた。

WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチに向けて取材を受ける井岡(撮影・大野祥一)

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井岡一翔「熱い試合で」大みそかV1戦は息子と共闘

調印式を行う井岡(左)。同3人目はシントロン(撮影・横山健太)

ボクシング4階級制覇王者井岡一翔(30=Reason大貴)が、息子と共闘でV1を宣言した。31日の東京でのトリプル世界戦調印式イベントが、25日に羽田空港内で行われた。

WBO世界スーパーフライ級王者として、同級1位ジェイビエール・シントロン(24=プエルトリコ)との対戦。8月に長男磨永翔(まなと)君が生まれ、米ラスベガス・キャンプにも同伴。トランクスにも名前を入れて戦う決意を明かした。

   ◇   ◇   ◇

井岡がパパとしての決意を力強く披露した。「父親となり、息子のために必ず勝ちたい。勝っている姿を見せたい。トランクスにも磨永翔の名前を入れて戦う。気も引き締まる」。王座を獲得した前回の渋谷109に続くイベントで、ファンに必勝防衛を宣言した。

6月に再挑戦で日本人初の4階級制覇を果たした。直後に元モデルの女性(31)と晴れて再婚した。8月には第1子が生まれた。夫人の名は公表していないが、長男の名は堂々と明かした。

10月19日から20日まできっちり2カ月、ラスベガスでキャンプを張った。前回は身重の夫人も同伴していたが、今回は生後間もない長男も連れて行った。夫人からは食事など身の回りの世話、息子からは癒やしと活力を与えてもらった。

3階級制覇の井上尚弥も息子の名をトランクスに入れ、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)を制している。戦う男にとって、家族は何よりの支えと励みになる。

セミファイナルのWBO世界フライ級王者田中、復帰した元4階級制覇王者ゴンサレス(ニカラグア)が対戦に名乗りを上げている。「これをクリアすれば、統一戦などの視野が広がる。その時が来れば」と答えた。

その前に、約25秒にらみあったシントロンを倒す。「五輪に2回出てプロでは負けなし。楽しみ。熱い試合で今年最後を締めくくりたい」。8度目となる大みそか決戦を待ち焦がれた。【河合香】

ポーズを決める井岡(左から2人目)とシントロン(同3人目)。左からラウンドガールの保科凜と2人おいてウェディシンハ理沙(撮影・横山健太)
羽田空港でフェイスオフをする井岡(左)とシントロン(撮影・横山健太)
意気込みを語る井岡(左)。右はシントロン(撮影・横山健太)
フェイスオフをする井岡(左)とシントロン(撮影・横山健太)

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井岡一翔「勝つ姿を」トランクスに長男の名前初入れ

フェイスオフをする井岡(左)とシントロン(撮影・横山健太)

大みそかのボクシング・トリプル世界戦の顔合わせイベントが、25日に羽田空港内で行われた。

日本人初の4階級制覇王者井岡一翔(30=Reason大貴)が、東京・大田区総合体育館でのV1戦で、WBO世界スーパーフライ級1位ジェイビエール・シントロン(24=プエルトリコ)を迎え撃つ。渋谷109での前回に続いて、ファンを前に調印式とフェースオフに臨んだ。

井岡は10月から米ラスベガスで2カ月間、恒例のキャンプをこなし、20日に帰国していた。「スパーリングを中心に練習し、自分自身とも向き合い、勝つための準備をしてきた。今はベストで挑めるように整えている」と話した。

4階級制覇を達成した直後には、元モデルの女性と晴れて再婚した。8月には長男・磨永翔(まなと)君も生まれた。キャンプには2人を同伴し、サポートと癒やしを受けた。「父親になり、息子に勝つ姿を見せたい」と誓う。トランクスにも長男の名前を初めて入れると明かし「気も引き締まる」と決意を口にした。

セミファイナルではWBO世界フライ級王者田中恒成(24=畑中)がV3戦に挑む。WBO総会で来日したフランシスコ・バルカルセル会長(71)は、来年井岡に田中が4階級制覇へ挑戦する一戦を後押しすると発言した。さらに23日に約1年3カ月ぶりで復帰した元4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(32=ニカラグア)も、標的の1人に井岡の名を挙げた。井岡は「今はこの戦いに集中している。クリアすれば、次の防衛や統一戦に視野が広がる。ないわけではない。その時が来れば」と答えるにとどまった。

初対面のシントロンとは約25秒間にらみ合った。「イメージは変わらない。五輪に2回出て、プロでは負けなし。試合が楽しみ。熱い試合で今年最後を締めくくりたい」と、8度目となる大みそかの試合を待ち焦がれた。

ポーズを決める井岡(左から2人目)とシントロン(同3人目)。左からラウンドガールの保科凜と2人おいてウェディシンハ理沙(撮影・横山健太)

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ロマゴンが復帰戦「彼がやる気なら」井岡戦にも意欲

ディオネル・ディオコス(右)とポーズするローマン・ゴンサレス(撮影・中島郁夫)

ボクシング元4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(32=ニカラグア)が王座返り咲きへ、WBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔らをターゲットに定めた。

23日、横浜アリーナで約1年3カ月ぶりに試合出場。ディオネル・ディオコス(26=フィリピン)との116ポンド(約52・61キロ)契約8回戦に臨む。52・5キロで計量パス後、ゴンサレスはスーパーフライ級での王座再奪取への意欲を示し「井岡、(WBC王者)エストラーダ、(WBA王者)ヤファイの誰かに挑戦したい」と3王者の名を挙げた。特に井岡に関しては「彼がやる気ならば、私はオッケーだ」と前向きな姿勢を示した。

5年ぶりの日本リングになる。ゴンサレスは「いつも通りの試合がしたい、最後に私の手が挙がっているような試合にします」と口にした。

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井岡一翔ら大みそか世界戦ラウンドガールが大会PR

大みそかに行われるWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔の初防衛戦でラウンドガールを務める保科凜(左)とウェディシンハ理沙(撮影・小沢裕)

大みそかに東京・大田区総合体育館で開催されるボクシングWBOトリプル世界戦でラウンドガールを務める宮城県出身の保科凛さん(23)と大阪府出身のウェディシンハ理沙さん(28)が17日、東京・中央区の日刊スポーツ新聞社を訪れ、大会をPRした。

先月末に開催された最終オーディションで選ばれた2人は25日に羽田空港国際線ターミナルで予定されるフェースオフイベント用の特別コスチュームで来社。ウェディシンハさんがブラック、保科さんがホワイトの水着を着用した。

WBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔の初防衛戦、WBO世界フライ級王者田中恒成の3度目防衛戦、WBO女子世界スーパーフライ級王者吉田実代の初防衛戦でラウンドガールを担当する。保科さんは「井岡選手が海外のラスベガスで合宿しているそうなので、本当に日本でのファイトが楽しみです」と声を弾ませれば、ウェディシンハさんは同じ名古屋在住の田中がイチオシで「田中選手の東京で試合することが久しぶりなので、その姿を見ていただきたいです」と見どころを口にした。

今回のラウンドガール決定後、保科さんは人生初のエステに通い始め「少しでも見栄えを良くしたくて、痛いのですが育乳をしています」と明かす。また食事で肉類を多く摂取し、プロポーションのキープに集中している。またモデル経験がないウェディシンハさんは自宅で腹筋、スクワットでさらに健康美を追求。「ラウンドガールに決まってから友人に『モデルを目指しているの?』と言われましたが、みんな応援してくれるのでやりがいがあります」と気合十分だ。

25日のフェースオフイベントは一般にも公開されるため、保科さんは「イベントとともに、私の親しみやすい笑顔も見てください」とチャームポイントを強調。ウェディシンハさんは「写真だけではなくて、本物の私も見に来ていただけたら、うれしいです」とはにかんでいた。

大みそかに行われるWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔の初防衛戦でラウンドガールを務める保科凜(左)とウェディシンハ理沙(撮影・小沢裕)
大みそかに行われるWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔の初防衛戦でラウンドガールを務める保科凜(左)とウェディシンハ理沙(撮影・小沢裕)

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WBO会長 井岡-田中戦後押し「実現させたいと」

村田、井上、井岡らの名前を挙げ、日本ボクシング界への期待を会見で口にしたWBOフランシスコ・バルカルセル会長

WBO(世界ボクシング機構)のフランシスコ・バルカルセル会長(71)は3日、井岡一翔(Reason大貴)-田中恒成(畑中)の日本人対決を実現させる方針を示した。3日から都内でWBO年次総会が開幕し、来日中の同会長が日本マスコミ向けの記者会見で明かした。

大みそかに東京・大田区総合体育館でWBO世界スーパーフライ級王者井岡は同級1位ジェイビエール・シントロン(プエルトリコ)との初防衛戦、WBO世界フライ級王者田中は同級14位ウラン・トロハツ(中国)との3度目の防衛戦を控えている。同会長は「来年、大みそかの井岡-シントロンの勝者に4階級制覇を狙う田中が挑戦することになるでしょう」との見通しを口にした。

田中はWBO王座でミニマム級、ライトフライ級、フライ級の世界最速12戦の世界最速3階級制覇を達成している。大みそかに井岡、田中がいずれも勝利することが条件となるものの、同会長は「(井岡と田中は)いずれもタフファイターだと思います。このカードを実現させたいと思っています」と会見を締めくくっていた。

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