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比嘉伝説14連続KO、大晦日に井岡との統一戦熱望

5回、比嘉(右)はマソンに連打を浴びせる(撮影・浅見桂子)

<プロボクシング:WBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇22日◇東京・両国国技館


 WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(22=白井・具志堅スポーツ)が14戦全勝全KOで初防衛に成功した。同級5位トマ・マソン(27=フランス)を7回にとらえてダウンを奪取。同回1分10秒、レフェリーストップのTKO勝ちをおさめた。沖縄出身王者で初めてKO初防衛に成功。大みそかにWBA同級王者・井岡一翔との団体統一戦もぶちあげた。

 ロープ際にマソンを押し込み、比嘉がボディーに、顔面に左の5連打を打ち抜いた。ガード上手な挑戦者を眼前に「ロマゴンを思い出した」。尊敬する元世界4階級制覇王者ゴンサレス(ニカラグア)ばりのラッシュをみせた。7回、再び左で右目上をカットさせ、さらに傷口に左フックの嵐。痛みに耐えかねてヒザをついたマソンを人生初のダウンに追い込んだ。そのままドクターストップ。具志堅会長のKO指令が出る前に決着をつけた。

 「最後は(マソンが)目を痛がって座っちゃいましたね。タフだなと思ったので目を狙った。KOは気分良かったですね」

 試合後、米プロモート大手トップランクのボブ・アラムCEOと握手を交わし「グッドファイター」と祝福を受けた。「通訳さんがいてくれたら話せた。米国で試合できたかな」と冗談も飛ばす余裕があった。

 初防衛戦に備え、フライ級のリミット(50・8キロ)とほぼ同じ50キロの重さのバーベルを両腕で持ち、重量挙げ選手さながらにスナッチやジャークで瞬時に持ち上げる練習メニューを繰り返してきた。「ハードな練習してきたのでKOでないと満足できない」。マソンの体をロープ際まで吹っ飛ばすパワーが肉体に十分、備わっていた。

 高校時代は全国的に無名の存在だった。同学年に「スーパー高校生」と言われたWBO世界ライトフライ級王者・田中恒成、WBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥の弟で元東洋太平洋同級王者の拓真がいた。「雲の上の存在」と振り返る2人に追いつき、追い越すことが目標だった。「あの2人はうまいけれど一番面白い試合をするのは比嘉と言われたい」。沖縄出身王者で初めてKO初防衛に成功。日本人の対フランス人世界戦初勝利を挙げた。日本記録に王手をかける14連続KO勝ちのパーフェクトレコード。十分すぎるインパクトを残した。

 勝利後、リング上でWBA世界フライ級王者・井岡の名を挙げ「大みそかでもいいので統一戦をやりましょう」と叫んだ。具志堅会長も本人の意向を受けて交渉に入る構えだ。井岡戦で日本記録を達成する最高の舞台を、自らの両拳で整えてきた。【藤中栄二】

<比嘉大吾(ひが・だいご)アラカルト>

 ◆生まれ 1995年(平7)8月9日、沖縄・浦添市。

 ◆スポーツ歴 保育園まで水泳と体操の教室に通う。宮城小2年から野球をはじめ、宮城ドリームズに所属。6年で主将を務め、市内大会で創部初の優勝。仲西中でも野球部で主将。

 ◆具志堅に憧れ 中学3年の時、具志堅用高会長の現役時代のKO動画をテレビで見て触発され、宮古工でボクシング部へ。国体8強が最高成績。通算36勝(8KO・RSC)8敗。

 ◆プロ転向 高校卒業後に上京し、白井・具志堅スポーツに入門。14年6月にデビューし1回KO勝ち。

 ◆王座 15年7月にWBCユース・フライ級王座を奪取。16年7月に東洋太平洋フライ級王座も獲得。

 ◆家族 両親と兄。

 ◆スタイル 身長160・8センチの右ファイター。

比嘉&マソン・ラウンドVTR

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清水聡最速タイ新王者、パワーで頭攻めねじ伏せた

4回、ノ(手前)にパンチを見舞う清水(撮影・足立雅史)

<プロボクシング:東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ12回戦>◇2日◇東京・後楽園ホール


 ロンドン五輪銅メダリストの清水聡(31=大橋)が初防衛を狙った王者ノ・サミュング(韓国)を5回1分54秒TKOで下し、初タイトルを獲得した。頭から突っ込む韓国スタイルに手を焼いたが、作戦変更した4回にダウンを奪い、5回もラッシュでレフェリーストップ。4戦目の東洋太平洋ベルト獲得は、WBO世界ライトフライ級王者田中恒成と並ぶ国内最速タイ記録で、4戦全勝4KOとした。

 3回終了後だった。清水にセコンドの大橋会長が声をかけた。「レパード玉熊戦法でいけ!」。90年代初頭にWBA世界フライ級ベルトを巻いた王者の名前を挙げたのは、バッティング気味に頭から突っ込む往年の韓国スタイルのノへの特効薬を思い出したから。時は90年7月、王者李烈雨に水戸で挑んだ玉熊の王座戦は、「頭」に対して細かい連打で10回TKO勝ち。その意図を理解した清水は、「切り替えて、力でねじ伏せられた」と、4回から戦い方を一気に変え、終わりなき連打で試合を決めた。

 「パンチより頭のほうがもらっていたかも」と、面食らった。3回に右ももらい、ペースに巻き込まれそうになった。作戦のアウトボクシングから変更を余儀なくされたが、相手土俵の接近戦でも圧倒してみせた。

 昨年末からプロゴルファーの松山英樹らを指導してきた早川トレーナーに師事。四つんばいになり、片脚を上げて階段200段を5往復などの過酷メニューで肉体改造してきた。連打、連打でも拳に伝わるパワー。「ねじ伏せ」て、その向上も実感。16年9月のデビュー戦から約1年でタイトル獲得し、来年は世界戦を見込む。技術の幅を示し「次は世界王者になります」と高らかに言った。【阿部健吾】

清水聡のプロ全成績
チャンピオンベルトを腰に巻き、声援に応える清水(撮影・足立雅史)
4回、ノ(左)に右パンチを見舞う清水(撮影・足立雅史)

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清水聡初タイトルで村田超え!4回から作戦変更奏功

4回、ノ(左)に右パンチを見舞う清水(撮影・足立雅史)

<プロボクシング:東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ12回戦>◇2日◇東京・後楽園ホール


 ロンドン五輪銅メダリストで同級11位清水聡(31=大橋)が、初防衛を狙った王者ノ・サミュング(韓国)を5回1分54秒TKOで下し、初タイトルを獲得した。4戦目での東洋太平洋ベルト獲得は、WBO世界ライトフライ級王者田中恒成と並ぶ国内最速タイ記録で、戦績を4戦全勝4KOとした。

 頭からバッティング気味に突っ込む往年の韓国スタイルを体現するノに、初回からリズムを乱された。映像では十分に研究したが、見るとやるとでは大違い。「これか」。もくろんでいたアウトボクシングを展開する前に、強引に距離を詰められ、「(パンチではなく)頭のボディーのほうが効いた」と、冗談交じりに振り返るほど。3回にはカウンター気味に右フックも顔面にもらった。

 流れをガラリと変えたのは、4回からの作戦変更。長いリーチの腕を折りたたんで、内側から細かい連打をまとめ続けた。頭を低くして懐に飛び込んでくる相手を迎撃、連打の雨を降らせた。効果はてきめん。4回残り30秒を切ったところで、ノのひざをリングにつかせると、続く5回にも猛ラッシュ。大橋会長が「これが清水の魅力、武器」というファイターの本領を発揮して、相手の土俵で圧倒してみせた。

 勝利後のインタビューでは、「村田をちょっと追い越したかな。あいつはベルトを持っていないので」。今月22日にWBA世界ミドル級タイトルマッチの臨む村田諒太。ロンドン五輪のメダリストコンビとして、親交厚い同世代に「20日間だけですけどね。これで村田も勝つでしょう」とエールを送った。

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いざ決戦、清水聡に大橋会長から俳句「時が来た」

清水(右)は大橋会長から俳句を贈られる


 ボクシングの東洋太平洋フェザー級タイトル戦の前日計量が1日に都内で行われ、ロンドン五輪銅メダリスト清水聡(31=大橋)がリミットの57・1キロでパスした。

 WBO世界ライトフライ級王者田中恒成と並ぶ国内最速タイの4戦目での同タイトルをかけて王者ノ・サミュング(韓国)に挑む一戦を前に、大橋会長が贈ったのは俳句。「時が来た 銅メダルから 秋の夢」と一句詠んだ。この日午前中放送のNHK・Eテレの俳句番組にゲスト出演した同会長ならではのエールに、清水も「いけそうな気がします」と感謝した。

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田中恒成3カ月スパーリング禁止、田口と統一戦白紙

会見を行うWBO世界ライトフライ級王者田中(右)。左は畑中会長(撮影・宮崎えり子)


 ボクシングのWBO世界ライトフライ級王者の田中恒成(22=畑中)が熱望していたWBA同級王者田口良一(ワタナベ)との年内の統一戦実現が白紙となった。畑中会長とともに20日、名古屋市内で記者会見。

 13日の2度目の防衛戦での負傷が、両目の眼窩(がんか)底骨折で全治2カ月間と診断されたと発表した。田中は「いよいよ統一戦というところでケガをして田口選手、期待してくれていたファンに申し訳なく思います」と頭を下げた。3カ月間はスパーリング禁止で、まずは治療に専念。練習再開や階級変更など今後については畑中会長が「治った時に考える。今は答えを出すことはできない」と説明した。

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田中恒成は年内統一戦白紙 眼窩底骨折で安静必要

会見を行う(左から)畑中清詞会長、WBO世界ライトフライ級王者田中恒成(撮影・宮崎えり子)


 WBO世界ライトフライ級王者の田中恒成(22=畑中)が20日、名古屋市内で会見を行い、19日に同市内の病院で「両目の眼窩(がんか)底骨折」で2か月間の安静が必要だと診断されたことを発表した。

 右目の外傷は14日に同市内の病院で4針縫い、19日に抜糸したことも明かし、3か月間はスパーリング禁止だという。同席した畑中清詞会長(50)は「年内の統一戦は白紙になりました。今後の展望は治ったときにしっかりと考えたい」と説明。実現を目指していたWBA同級王者田口良一(30=ワタナベ)との統一戦は白紙になった。

 田口との統一戦を熱望してきた田中は「いよいよ統一戦というところでケガをして、田口選手はもちろん、期待してくれていたファンには申し訳なく思います。実現が難しいと言われる統一戦ですが、9月にいい内容で勝っていよいよゴーサインというかたちで交渉を進めてくれていた渡辺会長や畑中会長、身内の方にも申し訳ない気持ちです」と悔しそうな表情で話した。

 13日に挑戦者の同級13位パランポン・CPフレッシュマート(32=タイ)との2度目の統一戦で1回にダウンを奪われたが、9回1分27秒TKO勝利。その後、頭痛を訴え、大阪市内の病院に救急車で搬送されていた。14日の会見では「左目の眼窩(がんか)底骨折の疑い」と診断されたことを明かしており、地元・名古屋で再検査を行っていた。

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田中恒成まずは治療、田口良一との統一戦は年内困難

一夜明け会見を行う田中(撮影者・宮崎えり子)


 ボクシングのWBO世界ライトフライ級王者田中恒成(22=畑中)とWBA同級王者田口良一(ワタナベ)の統一戦の年内実現が厳しくなった。

 逆転TKOでの2度目の防衛から一夜明けた14日、田中が試合後に救急車で搬送された大阪市内の病院で「左目の眼窩(がんか)底骨折の疑い」と診断されたことが判明。両目を腫らして会見した田中は「ケガをした悔しさ、情けなさでいっぱい。田口選手、関係者の皆さんに申し訳なく思います」と頭を下げた。地元・名古屋での再検査の結果によるが、畑中会長は年内の統一戦には「(意思は)本人もそう。ただ、まずは治療」と説明した。

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田中恒成、防衛一夜明け 眼窩底骨折の疑いと診断

一夜明け会見を行う(左から)畑中清詞会長、WBO世界ライトフライ級王者田中恒成、田中斉トレーナー(撮影者・宮崎えり子)


 13日に逆転で2度目の防衛したWBO世界ライトフライ級王者の田中恒成(22=畑中)が14日、大阪市内で一夜明け会見を行った。

 1回に挑戦者の同級13位パランポン・CPフレッシュマート(32=タイ)にダウンを奪われたが、9回1分27秒TKO勝利。その後、頭痛を訴え、大阪市内の病院に搬送されていた。両目を腫らして会見場に現れた田中は「昨日(13日)は会見できなくて、すみませんでした。試合直後にもらったジャブが左目に当たり、それから二重に見えていた。その後も右目もふさがって、カットをして。ケガをした悔しさ、情けなさでいっぱいです。田口選手、関係者の皆さんにケガをしてしまったことを申し訳なく思います」と頭を下げた。

 13日は精密検査を受け、「左目の眼窩(がんか)底骨折の疑い」と診断された。午後に名古屋市に戻り、再検査を受けるという。畑中会長は「未来のある選手。まずは体を完璧に治すこと。体が治ってから先の展開を考えたい」と説明。WBA同級王者田口良一(30=ワタナベ)との年内の統一戦を問われると同会長は「(意思は)本人もそう。ただ、まずは治療に専念」と話し、実現は厳しくなった。

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田口も統一戦に意欲「折れそうな状態で踏ん張った」

田中恒成対パランポン・CPフレッシュマート 会場に姿を見せた田口 (撮影・加藤哉)

<プロボクシング:WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇13日◇エディオンアリーナ大阪


 WBO世界ライトフライ級王者田中恒成(22=畑中)は2度目の防衛に成功し、WBA同級王者田口良一(ワタナベ)との日本人選手による統一戦に向けて前進した。

 テレビ中継のゲストで訪れた田口も田中との統一戦へあらためて意欲を示した。ダウンを奪われながらKOした戦いに「(心が)折れそうな状態で踏ん張って、KOにつなげるのはすごい」と大絶賛。自身は7月23日に6度目の防衛に成功。すでに年末の統一戦を想定した練習に入っており「自信は100%とは言えないけれど、極力パーセンテージを上げていく」と言い切った。

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田中V2も「持ってない」1回ダウン右目の上カット

ラウンドVTR

<プロボクシング:WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇13日◇エディオンアリーナ大阪


 WBO世界ライトフライ級王者田中恒成(22=畑中)は2度目の防衛に成功し、WBA同級王者田口良一(ワタナベ)との日本人選手による統一戦に向けて前進した。

 田中が逆転でパランポンに9回1分27秒でTKO勝利し、2度目の防衛を果たした。テレビ中継がこれまでの東海ローカルから全国に「昇格」となった一戦は1回に挑戦者の右ストレートでダウン。さらに右目の上をカット。血を流しながらリングに立ち続けた。試合後は大事をとって病院で検査を受けるほどだったが、最後は9回に右ストレートでダウンを奪い返し、ラッシュで戦闘不能にした。

 試合後は「俺って全然持ってないですね。大事なところでこういう試合。自分にがっかり」と自虐的。田口との統一戦について聞かれると「こういう試合をしていて…なんてことは言いません。やります!」。リングの外で戦況を見守った田口に再び決戦を宣言した。しかし、リングを下りると高らかな声からは一転。試合内容に納得いかないのか足早に控室に入り無言を貫いた。【宮崎えり子】

TKO勝ちを収め、声援に応える田中(撮影・加藤哉)

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田口良一「リスクがあっても」田中との年末統一戦を

田中恒成対パランポン・CPフレッシュマート 会場に姿を見せた田口 (撮影・加藤哉)

<プロボクシング:WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇13日◇エディオンアリーナ大阪


 王者田中恒成(22=畑中)の2度目の防衛成功を、WBA同級王者の田口良一(30=ワタナベ)がリングサイド2列目から見届けた。年末の統一戦実現が期待されており、田口は「ファンが望むカードをやりたい。盛り上がる試合をしたいのがポリシー。多少(勝ち負けの)リスクがあってもやりたい」とあらためて意欲を見せた。

 挑戦者のパランポン(タイ)と戦った田中は、1回にまさかのダウン。それでも田口は「すごいのを見せつけられた」と、9回TKO勝ちで逆転した王者のすごみを第一声で発した。「劣勢になってから(の攻め)。(心が)折れる状態で踏ん張って、KOにつなげたのがすごい。ハートが強い」。田中の戦いを冷静に分析した上で、統一戦での自信を問われると「正直100%(勝つ)とは言えない。極力パーセンテージを上げていきたい」と意気込んだ。

 田口は7月23日に6度目の防衛に成功。すでに田中を想定した練習を始めているといい、12年6月のWBC世界ミニマム級王者井岡一翔-WBA同級王者八重樫東戦以来2度目となる、日本人同士の統一戦実現ムードが高まってきた。

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田中恒成V2も不満、田口と統一戦は「やります!」

4回、田中の右フックがパランポンの顔面にヒットする(撮影・加藤哉)

<プロボクシング:WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇13日◇エディオンアリーナ大阪


 WBO世界ライトフライ級王者田中恒成(22=畑中)が逆転で同級13位パランポン・CPフレッシュマート(32=タイ)に9回1分27秒TKO勝利し、2度目の防衛を果たした。

 1回に挑戦者の右ストレートを受け、田中がいきなりダウンを奪われた。右目の上をカットし流血しながら、リングに立ち続けた。8回終盤に左右のコンビネーションでパランポンをふらつかせると、9回にスイッチが入った。序盤に右ストレートを奪い返し、その後連打を仕掛けレフェリーストップとなった。

 V2を達成した田中だが。「俺って全然持ってないですね。大事なところでこういう試合。自分にがっかりです。俺以外がおもしろかったらいいんじゃないですか」と自虐的に振り返った。リング外で戦況を見守ったWBA同級王者田口良一(30=ワタナベ)との統一戦について聞かれると「こういう試合をしていて…なんてことは言いません。やります!」と宣言した。

 試合後は頭痛を訴え、検査のため救急車で大阪市内の病院に向かった。関係者によると、意識ははっきりしており、自力歩行は可能。大事を取っての処置だという。

9回、田中(左)はパランポンから最初のダウンを奪う(撮影・加藤哉)
9回TKO勝ちを収め、ベルトを巻いて写真に納まる王者田中(右)(撮影・加藤 哉)

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田中恒成が2度目防衛 パランポンに9回TKO勝利

9回TKO勝ちを収め、声援に応える田中(撮影・加藤哉)

<プロボクシング:WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇13日◇エディオンアリーナ大阪


 WBOライトフライ級王者の田中恒成(22=畑中)が13日、2度目の防衛に成功した。

 同級13位のパランポン・CPフレッシュマート(タイ)に9回TKO勝ちし、田中は10戦全勝(6KO)となった。

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田中恒成「圧倒的な内容で勝つ」頭には田口と統一戦

ポーズを決める王者田中(左)と挑戦者パランポン・CPフレッシュマート(撮影・伊藤航)


 ボクシングのダブル世界戦(13日・エディオンアリーナ大阪)の調印式と前日計量が12日、大阪市内で行われ、4選手はいずれも1回でパスした。リミットの48・9キロちょうどのWBO世界ライトフライ級王者田中恒成(22=畑中)は、念願のWBA同級王者田口良一(ワタナベ)との統一戦の実現に向け、堂々とKO宣言した。挑戦者のパランポン(タイ)は48・7キロ。

 挑戦者を横にしても、田中は見向きもしなかった。「明日(13日)はすごい試合にします。圧倒的な内容で勝ちます。隣に座っているだけじゃ(パランポンの)印象は分かりません。見てなかったので」。2度目の防衛に成功すれば、熱望してきた田口との統一戦に大きく前進する。

 「これ(防衛戦)だけに集中していきたい」と表情を引き締めて話した田中だが、頭の中では目指す日本人同士の王座統一戦の青写真が描かれていたはずだ。計量後は毎試合恒例の勝負メシでもあるサムゲタンを食べ、力を蓄えた。「スピードを存分に出してKOします」と宣言した。

 テレビの全国中継デビューとなる節目の10戦目で培ってきたスピード、テクニック、パワーを会場に来場予定の田口の目の前で見せつけるつもり。夢の一戦の実現へ、決定打を打つ。【宮崎えり子】

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田中恒成が前日計量1発クリア「圧倒的な内容で」

計量をクリアし余裕の表情を見せる田中(撮影・伊藤航)


 WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ(13日・エディオンアリーナ大阪)の前日計量が12日、大阪市内で行われた。

 同級王座田中恒成(22=畑中)は48・9キロのリミットで1発クリア。2度目の防衛に向け「調子もいい。明日はすごい試合をしたい。圧倒的な内容で勝ちます。スピードに注目してほしい。僕は勝ってもフェラーリをもらえないけど、思い切って勝ちたい」と意気込んだ。

 対戦相手の挑戦者の同級13位パランポン・CPフレッシュマート(32=タイ)は200グラム少ない48・7キロでクリアした。パランポンは「明日の試合をすごく楽しみにしている。試合を見ている方に楽しんでいただけるように全力で望みたい。緊張はしてない。今回のベルトをタイに持って帰りたい」と力強く語った。

早さに注目してもらいと話す田中恒成(撮影・伊藤航)

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岩佐亮佑「国内はホーム」背水の陣で大阪のリングに

IBF世界スーパーバンダム級タイトルマッチを行なう岩佐亮佑(左)と小国以載(撮影・伊藤航)


 IBF世界スーパーバンタム級&WBO世界ライトフライ級ダブル世界戦(13日、エディオンアリーナ大阪)の調印式、前日計量が12日、大阪市内のホテルで行われ、IBF王者小国以載(29=角海老宝石)に挑む同級3位の岩佐亮佑(27=セレス)らが出席した。

 2度目の世界挑戦となる岩佐は、苦い経験を生かしてベルト奪取に燃える。世界初挑戦は15年6月のIBF世界バンタム級暫定王座決定戦。敵地英国に乗り込み、リー・ハスキンスに6回TKO負けを喫した。「あの時と今は全然違います」。敵地だけに倒さないとベルト奪取はないとの意識が気負いになった面を認めて「勉強しました。あの負けをいい経験にして、生かしたい」という。

 今回は大阪のリング。関西出身の小国に比べ、アウェー感はあるものの「日本国内はホームです」と全く気にしない。「間違いなく、人生の分岐点になる日。ラストチャンスと思っています」。背水の陣で、リングに上がる。

1発で計量をクリアする岩佐亮佑(中央)(撮影・伊藤航)

田中恒成「調子はいい」井上尚弥の勝利に「すごい」

検診後の会見で笑顔を見せるWBO世界ライトフライ級王者の田中恒成(撮影・前田充)

 WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ(13日・エディオンアリーナ大阪)の予備検診が10日、名古屋市内で行われ、2度目の防衛に臨む王者田中恒成(22=畑中)は異常なしと診断された。

 挑戦者の同級13位パランポン・CPフレッシュマート(32=タイ)は11日に予備検診を行うため、田中は1人で会見に臨んだ。「調子はいいです。落ち着いている。でもピリッとしないですね。ひとりぼっちで」と苦笑いだった。

 WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(24=大橋)が米国デビューを6回終了TKO勝利で飾った。結果をチェックしていたという田中は「いやあ、すごいですね。あの舞台でもいつも通りだった。あの舞台に行ける…うらやましいというか、目指したくなりますね」と話した。

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妻夫木似の挑戦者パランポン「経験は私が上」と自信

WBO世界ライトフライ級王者田中恒成への挑戦を前に練習を公開した同級13位パランポン・CPフレッシュマート(撮影・加藤裕一)

 デビュー8戦で日本最速タイの世界2階級制覇を達成したWBO世界ライトフライ級王者田中恒成(22=畑中)に挑む同級13位パランポン・CPフレッシュマート(32=タイ)が8日、タイトルマッチ(13日、エディオンアリーナ大阪)を前に大阪市の井岡ジムで練習を公開した。

 世界タイトル初挑戦のパランポンは「田中はストレート、アッパーが印象的で、うまい。しかし、経験は私が上。すごく自信があるし、絶対に勝つ」。俳優妻夫木聡に似た甘いルックスに笑みを浮かべた。ボクシングの戦績は24勝(10KO)7敗と平凡だが、国技ムエタイでは100戦以上の経験を持つ。関係者によると、王者となり、対戦相手がいなくなったことで、本格的にボクシングに転向したという。

 97年にWBC世界フライ級王者勇利アルバチャコフを破った経験を持つチャッチャイ・ダッチボーイジムトレーナー(47)も「田中はスピードがあるけど、経験ではパランポンが上」と強気だった。

 パランポンはこの日、同トレーナー相手に2ラウンドのミット打ち、2ラウンドのシャドーボクシングを披露。公開練習後は大阪市内のスポーツジムに向かった。日本は2度目の来日。初来日は11年6月で板垣幸司(34=広島三栄)にKO負けしたが、その後14連勝中。「日本食はおいしいから、街の看板を見たら、全部食べたくなるけど、試合前だからね」。試合後には好物の焼き鳥を楽しむつもりだ。

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畑中清詞会長、王者田中恒成に代わり7回KO宣言

田中恒成(右)にグローブをつける畑中清詞会長(2017年8月21日撮影)

 デビュー8戦で日本最速タイの世界2階級制覇を達成したWBO世界ライトフライ級王者田中恒成(22=畑中)に挑む同級13位パランポン・CPフレッシュマート(32=タイ)が8日、タイトルマッチ(13日、エディオンアリーナ大阪)を前に大阪市の井岡ジムで練習を公開した。

 視察に訪れた田中陣営の元WBC世界スーパーバンタム級王者の畑中清詞会長(50)は初対面のパランポンの印象を「予想していたのと一緒。一発一発を正確に、というか強く打ってくるけどスピードはね…」とした上で「構えがアップライトで、頭を下げてくるようなタイプでもなし。非常にやりやすい相手でしょう」と語った。

 愛弟子の断然優位を確信している。田中が「圧倒的な内容で、KOする」と公言していることを後押しするように「スピードの差は歴然とあるでしょう。(田中が)触らせないで倒しきる、いいゲームができるんじゃないかな。KOしますよ。予想? オレはラッキー7(7回KO)と思う」。代理KO宣言まで飛び出した。

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田中恒成2度目防衛戦へ仕上がり順調「内容求める」

練習前に報道陣の質問に笑顔で答える畑中会長(左)と田中(撮影・前岡正明)

 WBO世界ライトフライ級王者田中恒成(22=畑中)が7日、名古屋市内の畑中ジムで同級13位パランポン・CPフレッシュマート(32=タイ)との2度目の防衛戦(13日、エディオンアリーナ大阪)に向けて練習を公開した。

 練習中に笑顔を見せるなど仕上がりは順調な様子。「ライトフライ級に上げて体調も体重も一番いい。相手は防御がいいし、打たれ強い。ガードも堅い。KOが最低条件。その壁をどう崩すかだと思う」。

 2度目の防衛に成功すれば、念願のWBA同級王者田口良一(30=ワタナベ)との統一戦が見えてくる。畑中会長は「まずは13日。終われば統一戦に向けて最大限の努力をする。全てはこの試合に懸かっています」と説明。田中は「勝つのは当たり前。勝ち方が次の試合の盛り上がりも変わってくる。内容を求めたい」と表情を引き締めた。

公開練習でサンドバックを打つ田中(撮影・前岡正明)

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田中恒成、新愛称“ドリームボーイ”に「好きです」

2度目の防衛戦に向け、練習を公開したWBO世界ライトフライ級王者田中恒成(撮影・加藤裕一)

 デビュー8戦で日本最速タイの世界2階級王座を手にしたWBO世界ライトフライ級王者田中恒成(22=畑中)が21日、同級13位パランポン・CPフレッシュマート(32=タイ)との2度目の防衛戦(9月13日、エディオンアリーナ大阪)に向け、名古屋市内の同ジムで練習を公開した。

 シャドーボクシングで体をほぐした後、フィリピンから招いたパートナーと4ラウンドのスパーリングを実施。「疲労がたまってくる時期ですが、そうでもない。調整は順調です」と言う通り、軽快な動きを見せた。

 2度目の防衛戦は、その先を見据えたステップボードだ。猛烈アピールしてきたWBA世界ライトフライ級王座田口良一との統一戦。5月20日の初防衛戦後、マイクを握ってリング上に田口をまねき上げて“了承”をもらい、畑中清詞会長からもGOサインを受け取った。それだけに絶対につまずけない戦いになる。

 「油断じゃないけど、オレが勝って当たり前というムードがあって、それに見合った結果を残せるか。そこに意義がある。最低条件がKO。自分の思い通りの試合がしたい」と語った。

 5度目の世界戦にして初めて、TBS系で全国中継される。従来の異名「中京の怪物」も「いいか、嫌かと言えば、嫌。まあ昔はそうでもなかったんですが…」と“卒業”する。ただ、強豪ボクサーにはつきもののキャッチコピーは「あればうれしい」と歓迎で「スピードに関連するようなものがあれば」という。

 ならばと、畑中会長は「僕は前から言ってるけど“ドリームボーイ”です。夢の5階級制覇を狙うんやからね」。田中は「う~ん、嫌じゃない。好きですよ」。“中京の怪物”あらため“ドリームボーイ田中恒成”が、満を持して全国デビューを飾る。

畑中清詞会長にグローブをつけてもらうWBO世界ライトフライ級王者田中恒成(撮影・加藤裕一)

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田中恒成&小国以載、王者2人が初スパーリング対決

初めてスパーリングした田中(左)と小国の両世界王者(撮影・河合香)

 ボクシングで9月13日に大阪でダブル世界戦に臨む王者2人が、初めてスパーリングで対決した。 

 WBO世界ライトフライ級王者田中恒成(22=畑中)が3日、IBFスーパーバンタム級王者小国以載(29)が所属する都内の角海老宝石ジムへ出稽古。2回だけだったが手合わせした。

 小国が鋭い左ジャブで突き放し、右を打ち込んでいく。田中は素早いステップでかわしながら、中に入って応戦した。小国は沖縄で5日間の走り込みキャンプ、田中は7月31日まで続いた中京大の期末テスト明け。スパーは再開したばかりでパンチは抑えめだったが、ともに持ち味のスピードは発揮し、見応えがあった。

 まずは田中が「ジャブがすごい。中に入れず、距離も長い。すごい上手でやられました」と持ち上げた。小国も「見ての通り。フェイント、カウンターとかややこしくて強かった」。世界戦で初共演もあって、ともに相手を持ち上げた。

 田中はセミで2階級目のV2戦で、次は年内にWBA王者田口との統一戦が見込まれる。「内容、KOにこだわっていく」と力強かった。小国は昨年末以来の試合で、アマ時代は大の苦手な岩佐との初防衛戦。「夢も見たがパンチが当たってもびくともしなかった。怖い。早く試合が終わってほしい」と相変わらずの弱気発言だった。

初めてスパーリングした田中(左)と小国の両世界王者(撮影・河合香)

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田中恒成が田口を「最強の相手」、統一戦機運高まる

6度目の防衛に成功した田口はラウンドガールとの記念撮影で目いっぱい背伸びして身長を合わせる(撮影・松本俊)

 WBA世界ライトフライ級王者田口良一(30=ワタナベ)が、3試合ぶりのTKOで6度目の防衛に成功した。初回から左ボディーを軸に、指名挑戦者の同級1位ロベルト・バレラ(24=コロンビア)を攻め続けて圧倒。ダウンは奪えなかったが、レフェリーストップで9回24秒TKO勝ち。

 リングサイドで観戦したWBO世界ライトフライ級王者の田中は、田口を同級で「最強」と称賛した。以前から田中との統一戦を希望しており、「口に出してきたことで『やらざるを得ない』雰囲気をつくってきた。機運が高まったのは思惑通りだけど、統一戦の実現と、その勝利までが思惑。最強の相手」と話した。9月13日に2度目の防衛戦が予定されるが「間違いなく負けない」と自信たっぷり。畑中会長も「ぜひ年内に、統一戦を」と後押しする構えだ。

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辰吉丈一郎からも指導「チャンプになる」/京口メモ

新王者になった京口はベルトを肩にポーズ(撮影・松本俊)

<プロボクシング:IBF世界ミニマム級選手権>◇23日◇東京・大田区総合体育館◇3500人

 IBF世界ミニマム級9位の京口紘人(23=ワタナベ)が4度目の防衛を狙った王者ホセ・アルグメド(28=メキシコ)を3-0の判定で下し、世界初挑戦で王座獲得した。9回にダウンを奪い、接戦をものにした。

 ◆誕生 1993年(平5)11月27日、大阪府生まれ。父寛さんは空手師範。兄竜人、姉真琴さんの夫の池水達也もプロボクサー。

 ◆格闘技歴 父が師範代の道場「聖心会」で3歳から空手を始める。12歳でボクシングに転向。伯太高卒業後プロに進む予定も、3年の国体1回戦で現WBO世界ライトフライ級王者田中恒成に完敗し、大商大へ進学し4年時は主将。14年国体優勝。アマ52勝(8KO)14敗。

 ◆ジョーちゃん 辰吉丈一郎に、京口が大阪帝拳に所属していた中学1、2年時の2年間教えを受けた。「世界王者になりたいではなく、なると思わなあかん」と説かれる。試合4日前には「ジョーちゃんみたいにKOで勝ってチャンプになります」と誓っていた。

 ◆おしゃべり 関西出身らしく? とにかくしゃべる。「しゃべり続けるとエネルギー使うんですよ、一石二鳥でしょ」が弁。ジムの仲間からは「おしゃべりクソ野郎」を拝命も。

 ◆色 オレンジが「ソウルカラー」。大商大のメインカラーでお気に入りに。「誕生日の色も同じ」とシューズ、グローブも同色。

 ◆サイズ 161センチ、リーチは162・0センチ。予備検診の胸囲は88・8センチで、普段は90センチ以上。背筋の大きさは父譲り。

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田中恒成のV2は全国中継「言葉が見つかりません」

WBC世界ライトフライ級王座の2度目の防衛戦を発表した2階級王者田中と(左)と畑中会長

 WBO世界ライトフライ級王者田中恒成(22)が20日、名古屋市内で2度目の防衛戦を発表した。

 同級14位パランポン・CPフレッシュマート(32)と9月13日、エディオンアリーナ大阪で対戦する。IBF世界スーパーバンタム級王者小国と同級3位岩佐の日本人対決とのダブル世界戦として、TBS系で全国生中継される。田中は5度目の世界戦にして初の“全国デビュー”だ。「あがりますね。言葉が見つからない」。勝てば、念願であるWBA世界ライトフライ級王者田口との統一戦に大きく前進する。「持っているものをすべて出して、圧倒的なボクシングを見せるつもりです」と気合十分だった。

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田中恒成9・13V2戦 初の全国中継に「あがる」

WBO世界ライトフライ級王座の2度目の防衛戦を発表した2階級王者田中恒成(左)と畑中清詞会長(撮影・加藤裕一)

 WBO世界ライトフライ級王者田中恒成(22=畑中)が20日、名古屋市内で2度目の防衛戦を発表した。

 同級14位パランポン・CPフレッシュマート(32=タイ)と9月13日、エディオンアリーナ大阪で対戦する。IBF世界スーパーバンタム級王者小国以載(29=角海老宝石)が同級3位岩佐亮佑(27=セレス)を迎え撃つ初防衛戦とのダブル世界戦として、TBS系で全国生中継される。

 田中は5度目の世界戦にして、初の全国中継。「う~ん、あがりますね。言葉が見つからない」と“全国デビュー”について、苦笑いを浮かべた。5月20日の初防衛戦はKO宣言しながら、16戦16KO勝ちという“パーフェクト・レコード”を持つ最強挑戦者アンヘル・アコスタに判定勝ちに終わった。「前回はウソをついてしまったので、今回あらためてKO宣言します。中盤ぐらいには(倒したい)。オレの持っているものをすべて出して、圧倒的なボクシングを見せるつもりです」。15戦14勝(8KO)1敗のパランポンをリングに沈め、念願のWBA世界ライトフライ級王座田口良一との統一戦を実現させるつもりだ。

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清水聡「ダイヤモンドレフト」で最速東洋タイトルだ

清水(中央)は大橋会長(右)に「ダイヤモンドレフト」の左拳を掲げられる。左は松本トレーナー

 「ダイヤモンド・レフト」で本物ダイヤを。ロンドン五輪銅メダリスト清水聡(31=大橋)が10月2日に後楽園ホールで東洋太平洋フェザー級タイトル戦12回戦を行うことが11日、発表された。初防衛戦の王者ノ・サミュング(25=韓国)を破りプロ4戦目での同タイトル獲得となれば、現WBO世界ライトフライ級王者田中恒成と並ぶ国内最速記録。横浜市内のジムで会見し、「タフな選手ですが、ダイヤモンド・レフトで倒したい」と誓った。

 これまで3戦全勝3KOを生み出した左拳。テレビ番組で、お笑いコンビさまぁ~ずから「ダイヤ-」と命名された。「硬さですね。生まれつきだと思う」とパンチ力を生むその「硬度」が理由だった。5月の試合以降は体幹トレーニングに力を入れ、「自分も手が痛い。当たれば大変なことになる」と磨きがかかる。

 この日左腕につけていた時計には模造品のダイヤがあしらわれていたが、「勝ったら本物を入れますよ」とニヤリ。ベルト以外にも欲しいものはある。「形がある物を手に入れられたらうれしい」。そう“硬く”誓った。【阿部健吾】

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清水聡が東洋太平洋に挑戦、プロ4戦目で最速記録へ

清水(中央)は大橋会長(右)に「ダイヤモンドレフト」の左拳を掲げられる。左は松本トレーナー

 ボクシングのロンドン五輪銅メダリスト清水聡(31=大橋)が、東洋太平洋王座の国内最速記録に挑むことになった。

 11日に横浜市内の大橋ジムで会見に臨み、10月2日に後楽園ホールで東洋太平洋フェザー級王者ノ・サミュング(25=韓国)とタイトルマッチ12回戦で対戦することが発表された。プロ4戦目で同タイトルを戴冠すれば、現WBO世界ライトフライ級王者田中恒成(22)に並ぶ最速となる。

 スーツ姿で登場した清水は「まさかこんなに早くタイトルマッチに挑戦できるとは持っていなかった。挑戦者の気持ちで試合をしてきたので、変わらずに挑んでいきたい」と心境を述べた。16年7月にプロ転向してまだ1年。3戦全勝(3KO)と結果を残してきたが、本人の予想を上回る好機が巡ってきた。

 ノは先月に後楽園ホールで行われたタイトル戦で、4度目の防衛を狙った竹中良(32=三迫)を10回KOで下して新王者となった。その試合を会場で観戦した清水は「タフな選手。前に入れないようにしたい」と対策を練る。「パンチ力がハンパないくらいついた。自分の手も痛いくらい」と最近取り組む体幹トレーニングの成果も実感しており、「左で止めますよ。当たれば大変なことになる」と不敵に笑った。

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田中恒成、田口との統一戦のために“応援団長”就任

WBA世界ライトフライ級王者田口良一との統一戦実現を願い、田口の次戦の“応援団長”就任を宣言したWBO同級王者田中恒成(撮影・加藤裕一)

 WBO世界ライトフライ級王者田中恒成(21=畑中)が5日、WBA同級王者田口良一(30=ワタナベ)の“応援団長”就任を宣言した。次戦は統一戦に絞っているが、ターゲットの田口が次戦で指名試合を行うことが濃厚。「今回だけは田口選手の応援団長でいきます」と語った。

 田中は5月20日に挑戦者アンヘル・アコスタを判定で退け、初防衛に成功した。その際、テレビ中継解説で会場を訪れていた田口にラブコールを送り、事実上OKの返事をもらった。ところが、田口はWBA本部から次戦で同級1位ロベルト・バレラの挑戦を受けるよう指示を受けた。

 田中は「田口選手に勝ってもらわんと話にならんですからね。(バレラは)全然知らないけど、難しい相手でしょ?」とライバルの動向を案じる。畑中清詞会長(50)も「(田中と田口の)2人がお互いに『やりたい、やりたい』と言ってる。(統一戦)実現に向け、最大の努力をしていきたい」とバックアップを誓っているだけに、人ごとではない。

 田中はこの日、名古屋市の同ジムで練習を再開。約2週間のオフを忘れ去るように約1時間、シャドー・ボクシング、サンドバッグ打ちなどに汗を流した。2週間のオフの間、防衛戦の反省など考えを整理した。「田口選手とやれるとしても、まだまだ先の話。当面は自分を高める練習をしていきたい」。体幹強化や、あまりこなしていないサウスポーとのスパーリングなども今後のメニューに入ってくる。

 7月2日には、6階級制覇王者のスーパースター、パッキャオの防衛戦をオーストラリアで観戦する予定。「生でスーパースターを見たいですから。憧れの気持ちが強くなるかも」。将来的には「海外での試合(世界戦)も実現させます」と語るなど、やりたいことは山ほどある。その第1歩となる統一戦実現へ、田口の勝利を切に願っている。

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田中恒成V一夜、田口と統一戦へ「一番の自信ある」

初防衛したベルトを手にサムアップするWBO世界ライトフライ級王者田中恒成(撮影・宮崎えり子)

 20日に初防衛したWBO世界ライトフライ級王者田中恒成(21=畑中)が21日、名古屋市内で一夜明け会見を行った。

 両腕、右手に包帯を巻き登場。Tシャツで隠れていたが、右肩も打撲しているという。「昨日は激しい試合だったので、勝ってうれしかったけど、一夜明けてみて倒しきれなかった課題や悔しさが出てきた」と振り返った。

 あらためて日本人選手の統一戦を熱望した。試合後にはテレビ解説を務めたWBA同級王者田口良一(30=ワタナベ)にリング上で公開オファー。畑中会長は「リング上で田口選手はやりたいと言った。あとは(渡辺)会長だけ。田口君にお任せするということで。第一は名古屋でやりたいけど、交渉の中であれば向こう(東京)に行ってでもやりたい」。

 田中は「ここまできて(統一戦が)できないということはないように、できる限り実現をしたい。ライトフライ級で一番の自信はある」。会見後、この日夜に東京・有明コロシアムで行われるIBF世界同級王者八重樫東(34=大橋)の防衛戦を観戦するために東京へ向かった。

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