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【ボクシング】世界前哨戦の力石政法が計量クリア「今回は減量楽だった」WBC世界25位と対戦

計量を終えてポーズを決める力石(左)とヌニェス(2023・6・9 KWORLD3ジム 撮影・実藤健一)

ボクシング「3150FIGHT」の挑戦的興行、「SURVIVAL」(10日、エディオンアリーナ大阪第2競技場)の前日計量が9日、大阪市内のKWORLD3ジムで行われた。

2部構成の後半メインをWBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級、東洋太平洋同級王者の力石政法(28=緑)が務める。契約134ポンド(約60・7キロ)10回戦で、WBC世界同級25位のリカルド・ヌニェス(29=パナマ)と対戦。計量はともにリミット60・7キロでクリアした。

スーパーフェザー級のリミットは58・9キロ。減量に苦しんできた力石にとって、1・8キロの差がとてつもなく大きい。「今回はリラックスして減量も楽だった。(試合は)ゲームをするような感覚で楽しんでやりたい」と精神面の安定をうかがわせた。

今年1月に東洋太平洋タイトルに続き、アジア王座を統一した。それからの時間は「日常に刺激がほしい」と挑戦してきた。5月3日に初登山で日本一の山、富士山登頂に成功した。その後はフィリピンへスパーリング合宿を敢行。トレーナーなど帯同者をつけない単独合宿で、心と肉体を鍛え上げてきた。

「自分が練習してきたのは攻撃=防御。攻めて攻めていく」。亀田興毅ファウンダー(35)は「今回の試合結果次第だが、力石の世界戦は必ず日本でやります」と明言。来年1月に開催を予定する「3150FIGHT」での実現を目標に交渉を進めていく。

◆力石と対戦するヌニェス 力石も最高のコンディションと思うが、私も完全な状態。明日の試合が楽しみだ。

全裸ではかりに乗る力石。右は対戦相手のヌニェス(2023・6・9 KWORLD3ジム 撮影・実藤健一)

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【ボクシング】38歳田中教仁が即再戦で3度目世界挑戦「ラストチャンス」WBC王者パンヤに挑戦

ボクシング、ミニマム級の田中教仁(19年6月12日撮影)

プロボクシング元日本ミニマム級王者でWBC世界同級10位の田中教仁(38=三迫)が、6月28日にタイ・ラコーンで同級王者パンヤ・プラダブスリ(32=タイ)に挑戦することになった。9日、所属ジムから発表された。

昨年8月に王者パンヤに判定負けして以来、約10カ月ぶりのダイレクトリマッチでの挑戦となる。田中は「この度、突然のWBC世界タイトルマッチ挑戦、昨年8月以来の再戦というオファーをいただき、自分としては断る理由が1つもないので試合させていただくことになりました。突然、舞い降りたチャンスで年齢的にもラストチャンスだと思います」と所属ジムを通じて意気込みを示した。

田中にとって20年3月、タイでWBA世界同級スーパー王者ノックアウトCPフラッシュマート(タイ)に判定負け、昨年8月のパンヤ戦に続き3度目の世界挑戦となる。田中は「ジムも全体的にバックアップしてくれて、最高の練習ができています。ジムや関わってくれるすべての方に感謝して全力で世界のベルトを奪います。日本の皆さま応援よろしくお願いします」と“三度目の正直”で世界ベルト奪取する意欲をみせた。

王者パンヤは当初、4月16日、東京・代々木競技場第2体育館で重岡優大(ワタナベ)との防衛戦を予定したものの、試合直前でのインフルエンザ感染で中止となっていた。現在、WBC世界同級暫定王座は重岡が保持しており、パンヤ-田中の勝者が、いずれ団体内王座統一戦で対決することになりそうだ。

国内記録の大幅更新にも期待がかかる。日本男子最年長の世界王座初奪取は、WBC世界フェザー級王者越本隆志の35歳0カ月(返り咲きは長谷川穂積の35歳9カ月)。勝てば38歳3カ月での新記録となる。さらに日本人によるタイでの日本ボクシングコミッション(JBC)公認の世界戦は63年1月、ファイティング原田が判定負けしてから25敗1分け。所属ジムでは82年にWBC世界ライトフライ級王座を獲得した友利正以来、41年ぶりの4人目の世界王座を狙う。

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井上尚弥が今後対戦したい相手は「ネリ、カシメロ」大橋秀行会長がユーチューブ対談で明かす

日本フェザー級王者となった松本(左から3人目は)と記念撮影する、左から井上尚、大橋会長、1人おいて井上拓(2023年4月撮影)

プロボクシング前4団体バンタム級統一王者で現WBC、WBO世界スーパーバンタム級1位の井上尚弥(30=大橋)が希望する今後の対戦相手について、所属ジムの大橋秀行会長(58)が明かした。

渡嘉敷勝男氏(62=渡嘉敷ジム会長)、竹原慎二氏(51=竹原慎二&畑山隆則ジム会長)、畑山隆則氏(47=竹原慎二&畑山隆則ジムGM)の元世界王者3人による「ぶっちゃけチャンネル」で「大橋会長と呑みトーク第2章」が更新された。

以前、同チャンネルで井上尚弥と元世界2階級制覇王者で現WBA世界スーパーバンタム級1位の亀田和毅(31=TMK)戦実現の可能性について3人が語ってきた経緯もあり、大橋会長は「それを聞かれると思って、今日、井上尚弥に聞いたの」と本人の意向をヒアリングしてきたと前置き。その上で「(今は)フルトンのことしか考えていない。で、あとやりたいのはネリ、カシメロ」と“代弁”した。

フルトン戦後は、元世界2階級制覇王者で現WBC世界同級2位のルイス・ネリ(28=メキシコ)、元世界3階級制覇王者で現WBO世界同級5位のジョンリール・カシメロ(33=フィリピン)との対戦を希望し、亀田和毅は現時点で「やりたい相手」の選択肢に入っていないとの意向を示した。大橋会長が亀田和毅に関する発言をするのは異例のことだった。

カシメロとは20年4月に米ラスベガスで対戦が決まっていたものの、コロナ禍で中止された経緯もある。大橋会長は「カシメロは1回やるはずだったので、決まっていたが、コロナでダメになった。カシメロは前回の試合(5月13日、フィリップス・ンギーチュンバ戦判定勝ち)で良くなかったが(井上は)カシメロ、ネリに興味がある、やっぱり11年間、無敗でこれだけの王者になっているので、井上がやりたい相手とやっている」とマッチメーク法についても明かしていた。

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那須川天心2戦目は飛び級「特例」8回戦 9月に寺地拳四朗&中谷潤人W世界戦とともに豪華に

ランニングトレーニングで疲れた表情を見せる那須川(撮影・中島郁夫)

無敗の人気格闘家で今年4月にプロボクサーとして白星デビューを飾った日本スーパーバンタム級7位の那須川天心(24=帝拳)が、2戦目で「特例」の8回戦に臨むことが分かった。

7日、所属ジムの本田明彦会長(75)が明かした。那須川はB級(6回戦)デビューのため、A級(8回戦)昇格には6回戦での2勝が必要になるが、“飛び級”での特例8回戦が認められた形。注目の一戦は9月中旬に首都圏で開催予定で、その興行ではWBAスーパー、WBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(31=BMB)、WBO世界スーパーフライ級王者中谷潤人(25=M・T)の世界戦も組まれる豪華イベントとなる。

4日から1週間の日程で千葉・成田市内で格闘家人生初の走り込み合宿に臨む那須川はこの日、練習を公開。中村ストレングス&コンディショニング・コーチのもと、WBC世界ライトフライ級2位の岩田翔吉ら同門計6人で、起伏の激しいゴルフコースでの10キロ走や心肺機能を高めるダッシュ、体幹トレを消化した。全身筋肉痛に苦しみつつも、初の8回戦に向け「長いラウンドを戦うことになる。前回は6回戦で今までの経験で出来た部分はあったが、その倍だと経験していないゾーン。その体力や心構えをつける練習」とテーマを掲げた。【藤中栄二】

ランニングトレーニングでヘトヘトになりながらも「疲れてないポーズ」をする那須川天心(撮影・中島郁夫)
千葉県内のゴルフ場でランニングトレーニングを公開する那須川(撮影・中島郁夫)
公開トレーニング前に記念撮影する中村コーチ(左)、那須川(中央)、粟生トレーナー(撮影・中島郁夫)
公開トレーニング前の記念撮影でポーズを決める那須川(撮影・中島郁夫)
千葉県内のゴルフ場でランニングトレーニングを公開する那須川(手前)(撮影・中島郁夫)
ゴルフカートに乗り込む、左から那須川、粟生トレーナー、中村コーチ(撮影・中島郁夫)
千葉県内のゴルフ場でランニングトレーニングを公開する那須川(左から2人目)(撮影・中島郁夫)

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那須川天心ボクシング2戦目は9月中旬 寺地拳四朗、中谷潤人の世界戦も開催

公開トレーニング前に会見する那須川(撮影・中島郁夫)

無敗の人気格闘家で今年4月にプロボクサーとして白星デビューを飾った日本スーパーバンタム級7位那須川天心(24=帝拳)が9月中旬、首都圏で2戦目に臨むことが決まった。

7日、所属ジムの本田明彦会長が明らかにした。なお同興行には、WBAスーパー、WBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(31=BMB)、WBO世界スーパーフライ級王者中谷潤人(25=M・T)のダブル世界戦も組まれる豪華イベント。いずれも対戦相手は今後、発表される。

9月中旬の2戦目が決まった那須川は同日、千葉・成田市内で臨んでいる走り込み合宿を公開した。4日から1週間の予定で、同門となるWBC世界ライトフライ級2位岩田翔吉(27)、日本バンタム級4位増田陸(25)、日本スーパーフェザー級3位波田大和(26)、日本ライトフライ級13位・高見亨介(21)、アマ58勝23敗の実績でプロデビュー4連勝中の嶋田淳也(25)とともに中村正彦ストレングス&コンディショニング・コーチのもと、起伏の激しいゴルフコースを走り込み、下半身強化を図った。

4月8日の白星デビュー後、那須川は2~3週間の休養を経て、5月から本格的なジムワークを再開している。今回は格闘家人生初という走り込み合宿を経験し「全身が筋肉痛ですが、それは成長しているということ。前回のデビュー戦でMAXの那須川天心をみせたわけでなく、ボクシングの『ボ』の字ぐらい。日々の生活で強くなっていると思います」とプロ2戦目を見据えながら走り込みを継続していた。

公開トレーニング前に会見する那須川。右は粟生トレーナー(撮影・中島郁夫)
公開トレーニング前に会見する、左から中村コーチ、那須川、粟生トレーナー(撮影・中島郁夫)
公開トレーニング前に会見する那須川(撮影・中島郁夫)
公開トレーニング前にゴルフスイングのまねをする那須川(撮影・中島郁夫)
公開トレーニング前に記念撮影する、左から中村コーチ、那須川、粟生トレーナー(撮影・中島郁夫)
公開トレーニング前の記念撮影でポーズを決める那須川(撮影・中島郁夫)
ゴルフカートに乗り込む、左から那須川、粟生トレーナー、中村コーチ(撮影・中島郁夫)
千葉県内のゴルフ場でランニングトレーニングを公開する那須川(左から2人目)(撮影・中島郁夫)
千葉県内のゴルフ場でランニングトレーニングを公開する那須川(左から2人目)(撮影・中島郁夫)
千葉県内のゴルフ場でランニングトレーニングを公開する那須川(左から3人目)(撮影・中島郁夫)
千葉県内のゴルフ場でランニングトレーニングを公開する那須川(右から2人目)(撮影・中島郁夫)
千葉県内のゴルフ場でランニングトレーニングを公開する那須川(右から2人目)(撮影・中島郁夫)
最後尾を走る那須川天心(右端)(撮影・中島郁夫)
千葉県内のゴルフ場でランニングトレーニングを公開する那須川(右)(撮影・中島郁夫)
最後尾を走る那須川天心(右端)(撮影・中島郁夫)
千葉県内のゴルフ場でランニングトレーニングを公開する那須川(撮影・中島郁夫)
ランニングトレーニングでヘトヘトになりながらも「疲れてないポーズ」をする那須川天心(撮影・中島郁夫)
ランニングトレーニングで疲れた表情を見せる那須川(撮影・中島郁夫)

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寺地拳四朗と中谷潤人のダブル世界戦を表明 9月中旬開催予定の那須川天心2戦目の興行で

防衛戦を果たした一夜明け会見で笑顔を見せる寺地(2023年4月9日撮影)

帝拳ジムの本田明彦会長は9月中旬、首都圏で開催予定の那須川天心の2戦目の興行で、WBAスーパー、WBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(31=BMB)、WBO世界スーパーフライ級王者中谷潤人(25=M・T)のダブル世界戦が組まれると明かした。

いずれも対戦相手は今後、発表予定。寺地は4月にアンソニー・オラスクアガ(米国)に9回TKO勝ちし、ベルト2本の防衛に成功して以来のリング。中谷は5月に米ラスベガスで元世界王者アンドルー・モロニー(オーストラリア)を12回KO撃破して以来の凱旋(がいせん)マッチになる。

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那須川天心が人生初の走り込み合宿敢行 全身筋肉痛も「のびしろしかない」9月中旬に2戦目

公開トレーニング前に記念撮影する中村コーチ(左)、那須川(中央)、粟生トレーナー(撮影・中島郁夫)

4月にプロボクシングで白星デビューを飾った日本スーパーバンタム級7位の那須川天心(24=帝拳)が7日、千葉・成田市内で臨んでいる走り込み合宿を公開した。

6月4日から10日まで、中村正彦ストレングス&コンディショニング・コーチのもと、同門のWBC世界ライトフライ級2位岩田翔吉(27)、日本バンタム級4位増田陸(25)、日本スーパーフェザー級3位波田大和(26)、日本ライトフライ級13位高見亨介(21)、アマ58勝23敗の実績でプロデビュー4連勝中の嶋田淳也(25)と起伏の激しいゴルフコースを走り込み、フィジカル強化を図っている。

格闘家人生初の走り込み合宿の前半パートを終えた那須川にとって、中村コーチのメニューは“自己新”のハード練習ばかりだ。過去のロードワークの距離は通常6キロ、多くて8キロだったが、今回は毎朝5時に起床して10キロに設定。午後にはダッシュ系の走り込みで心肺機能を高め、さらには腹筋など体幹を鍛えるメニューも入っている。

那須川は「今後、長いラウンドを戦うことになる。前回は6回戦で今までの経験でできた部分はあった。キックでも6回は延長でやったことがある。でも、その2倍となると経験していないゾーンで戦わないといけない。その体力や心構えをつけるトレーニングなのかなと思う」とテーマを掲げた。

もちろん全身が筋肉痛になっているという。「今まで感じたことのない筋肉痛なので成長しているなと。100%を常に出している。これを超えられるような『精神と時の部屋』みたいな感じで濃い内容を過ごしている。もっともっと強くなると思います」。漫画ドラゴンボールで主人公・孫悟空が修行で使う神様の神殿内にある特殊なエリアになぞらえ、自身が鍛えられているという手応えを示した。

プロボクサーとしてゼロからのスタートを切っている心境も強調した。「キック時代はずっとチャンピオンで、これをすれば勝てるというのはあったが、また変化しないといけない。日々楽しい。人は限界を決めたら終わるし、限界がないことを自分の体で示したい。一緒のメンバーの中で一番遅い。後ろから数えて1位で心が折れそうになるけれど、やっぱり逆に考えるとのびしろしかない。ここからもっとスタミナをつけて強くなると自分の中でうれしく思っている」とキッパリ。常に前向きな姿勢を示した。

中村コーチが「合宿も明日から後半戦なので基礎的な能力の向上を目指していきたい。これから強度を上げていけるだけの基礎的能力はある。楽しみ。もう1段階上げていきたい」と説明すると、那須川は「え?」と苦笑いを浮かべていた。

ランニングトレーニングで疲れた表情を見せる那須川(撮影・中島郁夫)
ランニングトレーニングでヘトヘトになりながらも「疲れてないポーズ」をする那須川天心(撮影・中島郁夫)
千葉県内のゴルフ場でランニングトレーニングを公開する那須川(撮影・中島郁夫)
最後尾を走る那須川天心(右端)(撮影・中島郁夫)
千葉県内のゴルフ場でランニングトレーニングを公開する那須川(右)(撮影・中島郁夫)
最後尾を走る那須川天心(右端)(撮影・中島郁夫)
千葉県内のゴルフ場でランニングトレーニングを公開する那須川(右から2人目)(撮影・中島郁夫)
千葉県内のゴルフ場でランニングトレーニングを公開する那須川(左から2人目)(撮影・中島郁夫)
ゴルフカートに乗り込む、左から那須川、粟生トレーナー、中村コーチ(撮影・中島郁夫)

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亀田氏主催3150FIGHTがデビュー前のアマと異例のプロモート契約「プロ向きな試合する」

亀田興毅氏(中央)の3150FIGHTとの専属プロモート契約を結んだ日本スーパーバンタム級6位中川麦茶(左)とトップアマの政所椋

プロボクシング元世界3階級制覇王者・亀田興毅氏が運営する3150FIGHT興行は6日、プロデビュー前のトップアマ政所椋(22=KWORLD3)と日本スーパーバンタム級6位・中川麦茶(34=一力)と専属プロモート契約を結んだと発表した。政所は東洋大時代の22年国体優勝を果たしたトップアマで、今月10日にはエディオンアリーナ大阪第2競技場でアッカポン・ヌガムカエオ(18=タイ)とのスーパーフライ級6回戦でB級デビューを控えている。

3150FIGHTがプロデビュー前のボクサーと専属契約するのは初めて。6日の都内のジムで亀田氏、中川とともに会見に出席した政所は「デビューもしていないのに専属契約していただきありがたい。最前線に立ってボクシング界を盛り上げていきたい。目標は世界王者」と宣言。亀田氏は「パンチが強くて好戦的。プロ向きな試合をするので」と異例となるデビュー前契約を結んだ経緯を解説。さらに「デビュー戦であかん試合したら専属契約はなし。デビュー戦から崖っぷちの政所」とゲキを飛ばした。

日本スーパーバンタム級6位の中川は「配信やSNSでボクシング界が盛り上がっている。この流れを逃さず、今の10倍は3150FIGHTを盛り上げる」と意欲満々。専属契約後初試合は8月11日、エディオンアリーナ大阪第1競技場で予定されており、亀田氏のいとこ亀田京之介(ハラダ)らが候補に挙がる。

また7月25日に東京・有明アリーナでWBC、WBO世界スーパーバンタム級王者スティーブ・フルトン(28=米国)に挑戦する同級1位井上尚哉(30=大橋)陣営からスパーリングパートナーのオファーが届いていることも明かした。中川は「まずは井上選手のスパーリング。試合以上に気合を入れていかないといけない」と受ける姿勢を示した。

亀田興毅氏の3150FIGHTと専属プロモート契約を結んだ日本スーパーバンタム級6位中川麦茶(左)とトップアマの政所椋

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【ボクシング】WBAが統一王者タパレスVS井上尚弥-フルトン戦勝者の4団体統一戦を許可

3月6日、WBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ、対スティーブン・フルトン戦を発表し会見する井上

プロボクシングWBA、IBF世界スーパーバンタム級王者マーロン・タパレス(31=フィリピン)が、7月25日に東京・有明アリーナで開催されるWBC、WBO世界同級王者スティーブン・フルトン(28=米国)-同級1位井上尚弥(30=大橋)戦の勝者との4団体統一戦に臨むことをWBAから許可された。

4月8日、ムロジョン・アフマダリエフ(28=ウズベキスタン)に判定勝ちし、新王者となった後、フルトン-井上戦の勝者との4団体王座統一戦の許可をWBAに要請していた。

当初は微妙な判定を受けてアフマダリエフ陣営から即時再戦の要請が出ていたものの、WBAは「タパレスはアフマダリエフを接戦の末に下し、王座を獲得した。アフマダリエフ陣営がWBAに直接、再戦リクエストを出しているが、現時点でそうすることは現実的ではない」と判断。初防衛戦は指名試合ではなく、選択試合になることが決まった。またタパレス陣営がフルトン-井上戦の勝者と戦う許可をWBAに要請したことを受け「この試合は4団体王座統一戦になる。ボクシングのためにそれを認めるのは強力な理由になる」と承認した。

またWBAは同級2位にランキングされたアフマダリエフに対し、同級1位亀田和毅(31=TMK)とWBA世界同級挑戦者決定戦に臨むよう指令を出した。

6月2日、元世界3階級制覇王者八重樫東トレーナー(右)のもと、サンドバッグを打ち続ける井上尚弥
17年4月、WBO世界バンタム級タイトルマッチで大森将平に勝ったマーロン・タパレス

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【ボクシング】亀田和毅、前統一王者アフマダリエフとのWBA挑戦者決定戦の指令受ける

亀田和毅(22年12月撮影)

プロボクシング元世界2階級制覇王者で現WBA世界スーパーバンタム級1位の亀田和毅(31=TMK)が前WBA、IBF世界同級王者ムロジョン・アフマダリエフ(28=ウズベキスタン)との同級挑戦者決定戦に臨むようWBAから指令を出された。

最新ランキングでアフマダリエフが同級2位に入っていた。21年12月、当時、同級5位だった亀田は同級10位ヨンフレス・パレホ(ベネズエラ)とのWBA世界同級挑戦者決定戦に判定勝ち。その後、2連勝して同級1位までランキングを上げていた。

またWBA、IBF世界同級王者マーロン・タパレス(31=フィリピン)が、7月25日に東京・有明アリーナで予定されているWBC、WBO世界同級王者スティーブン・フルトン(28=米国)-同級1位井上尚弥(30=大橋)戦の勝者との対戦をWBAに要請し、承認された。なおIBF王座は同級4位サム・グッドマン(24=オーストラリア)-同級5位ラエッセ・アレーム(32=米国)との挑戦者決定戦が6月17日、オーストラリアで予定されている。

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井上尚弥メキシコ人パートナーと第1弾スパー完了 来週からテクニシャン3人と第2弾スパー開始

5月下旬から来日し、井上尚弥の第1弾スパーリングの練習パートナーを務めたメキシコのクリストファー・ロペス(大橋ジム提供)

プロボクシング前4団体統一バンタム級王者で現WBC、WBO世界スーパーバンタム級1位の井上尚弥(30=大橋)が第1弾となるメキシコ人パートナーとの実戦トレーニングを完了させた。7月25日に東京・有明アリーナでWBC、WBO世界同級王者スティーブン・フルトン(28=米国)への挑戦を控え、フルトンと同じ身長170センチでオーソドックス(右構え)のクリストファー・ロペス(25=メキシコ)と5月下旬からスパーリングを重ねてきたが、今週を持って終えた。フルトンに近い体格で、より攻撃的なロペスとのスパーリングで効果的な調整ができたという。

今月中旬からスパーリング第2弾として、3月にも井上のスパーリングパートナーを務めた米国のホープ、ジャフェスリー・ラミド、メキシコ人パートナーのブライアン・アコスタ、セサール・バカ・エスピノサという計3選手が再来日。統一王者フルトンと同じテクニシャンたちとの実戦練習に入る。井上は「来週からスパーリングを再開します」と話し、本格的なフルトン対策に入るようだ。

12年ロンドン五輪ウエルター級代表の鈴木康弘トレーナー(右)の号令のもと、サンドバッグを打ち続ける井上尚弥
5日間の集中合宿を終えたチーム井上。左から山口聖矢、井上浩樹、井上尚弥、鈴木康弘トレーナー、井上拓真、太田光亮トレーナー、八重樫東トレーナー
元世界3階級制覇王者八重樫東トレーナー(右)のもと、サンドバッグを打ち続けるメニューを消化した井上尚弥
鈴木康弘トレーナー(左)のボディープロテクター目がけて連打を打ち続ける井上尚弥
鈴木康弘トレーナー(右)のボディープロテクターに向けて全力の連打を続ける井上尚弥

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井上尚弥「過去一練習」自衛隊式「耐乳酸トレ」導入の5日間集中合宿打ち上げ フルトン戦へ万全

12年ロンドン五輪ウエルター級代表の鈴木康弘トレーナー(右)の号令のもと、サンドバッグを打ち続ける井上尚弥

7月に世界4階級制覇を目指すプロボクシング前4団体統一バンタム級王者・井上尚弥(30=大橋)が2日、横浜市内でフィジカル面を鍛える集中合宿を打ちあげた。7月25日、東京・有明アリーナでWBC、WBO世界スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン(28=米国)挑戦に向けてフィジカル面のさらなる強化に着手。「普段のジムワークでやらないメニューを組み込んでやった。多分、試合前では過去一練習している感じになりました」と充実した笑みを浮かべた。

元世界3階級制覇王者・八重樫東トレーナー(40)、12年ロンドン・オリンピック(五輪)ウエルター級代表・鈴木康弘トレーナー(35)のもと、5月29日から5日間、計7回のセッションのメニューを消化。自衛隊体育学校出身の鈴木トレーナーによる「耐乳酸トレーニング」も導入し、1分間強度の高いサンドバッグ打ち、ボディープロテクター打ちなどに取り組んだ。当初は野外での走り込み合宿を計画していたが、雨模様の天候を考慮。今回は所属ジム内でボクシングのメニューも組み込んだ集中合宿となった。

井上は「走り込みとは違う良い集中期間になった。普段、ジムワークでやらないメニューを組み込んでやった。ボクシングの理にかなった練習になったと思う」と手応えを示した。

来週からはスパーリングを再開する予定。今月中旬には米国のホープ、ジャフェスリー・ラミド(米国)やメキシコ人パートナー2人が来日し、統一フルトン対策に入るという。

5日間の集中合宿を終えたチーム井上。左から山口聖矢、井上浩樹、井上尚弥、鈴木康弘トレーナー、井上拓真、太田光亮トレーナー、八重樫東トレーナー
元世界3階級制覇王者八重樫東トレーナー(右)のもと、サンドバッグを打ち続けるメニューを消化した井上尚弥
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鈴木康弘トレーナー(右)のボディープロテクターに向けて全力の連打を続ける井上尚弥

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大橋ジムがWBA世界2位アポリナリオとプロモート契約 8・30後楽園で世界ランカー対決へ

大橋秀行会長(2022年10月撮影)

プロボクシングの大橋ジムは1日、WBA世界フライ級2位デーブ・アポリナリオ(24=フィリピン)とプロモート契約を結んだと発表した。

同ジムの世界戦略の一環として契約したもので、身長165センチの左ボクサーファイターで18勝(13KO)というKO率の高い無敗のホープ。フライ級では、WBA2位のほか、WBC14位、IBF5位、WBO12位と世界主要4団体すべてでランキング入りしており、世界挑戦間近という期待のフィリピン人ボクサーだ。

8月30日、東京・後楽園ホールで計画されている大橋ジム興行フェニックスバトル103大会が同ジムとの契約後初試合になる見通し。大橋秀行会長(58)は「世界ランカー同士の試合が決まりました」とアポリナリオのカードが発表間近であることを明かした。

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聖地で衝撃KOの2階級制覇王者・中谷潤人がロマゴン戦にも前向き「オファーが来たら受けます」

相模原市ホームタウンアスリートの認定式に出席したWBO世界スーパーフライ級王者中谷潤人

プロボクシングWBO世界スーパーフライ級王者・中谷潤人(25=M・T)が1日、在住する神奈川・相模原市のホームタウンアスリートに認定された。同市のホームタウンアスリートはF1ドライバーの角田裕毅(23)に続く2人目。同日、同市役所で開催された認定式に出席し、本村健太郎市長(53)から認定証を渡された。中谷は「17歳から相模原市に来させてもらっている。もっと相模原市の方に知ってもらえればうれしい」と同市のPR活動に前向きな姿勢を示した。

5月20日(日本時間21日)、米ラスベガスで元WBA世界同級王者アンドルー・モロニー(オーストラリア)とのWBO世界同級王座決定戦に臨み、2回、11回とダウンを奪った後、最終12回に強烈な左フックでモロニーをキャンバスに沈める強烈フィニッシュで勝利。聖地でWBO世界フライ級に続き、世界2階級制覇を成し遂げた。秋頃とされる初防衛戦は指名試合になる可能性が高い。

現在、WBOのスーパーフライ級上位には元世界3階級制覇王者・田中恒成(27=畑中)や元世界4階級制覇王者のローマン・ゴンサレス(35=ニカラグア)がランクされている。デビューから46連勝し、ミニマム級で新井田豊、高山勝成、フライ級で八重樫東の日本勢にも勝利を挙げてきた“ロマゴン”との対戦を問われた中谷は「ロマゴン選手は小柄なので僕の長い距離で戦えれば簡単だと思うが、経験はあるし近い距離で戦える選手。僕を強くしてくれる選手だと思う。オファーが来たら受けます」と前向きな姿勢を示した。

他団体王者との統一戦を希望している中谷は「王者であれば誰でも対戦したいですが、評価の高い(WBC世界同級王者フアン・フランシスコ・)エストラーダ選手と戦いたい」と同階級で最強と言われるビッグネームを挙げていた。

相模原市の本村健太郎市長(左)から同市ホームタウンアスリートの認定証を受け取るWBO世界スーパーフライ級王者中谷潤人
相模原市ホームタウンアスリートに認定されたWBO世界スーパーフライ級王者中谷潤人

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井上尚弥が22年IBF年間最優秀選手に選出 授賞式は欠席も大橋会長「ありがとうございます」

井上尚弥が受賞したIBF22年の年間最優秀選手のトロフィー(大橋ジム提供)

プロボクシング前4団体統一バンタム級王者で現WBC、WBO世界スーパーバンタム級1位の井上尚弥(30=大橋)が、IBFの22年度の年間最優秀選手に選出された。5月31日(日本時間6月1日)、米イリノイ州シカゴで開催されている第38回IBF年次総会で発表された。

井上は7月25日に東京・有明アリーナで行われるWBC、WBO世界同級王者のスティーブン・フルトン(米国)戦に向けて調整中のため、代理人が同日の授賞式に出席したという。受賞の報を受けた所属ジムの大橋秀行会長は「7月25日の世界戦に向けて練習に集中しているので出席はできず、トロフィーは代理人が受け取りました。ありがとうございます」とコメントした。

井上は19年5月、当時のIBF世界同級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)から同団体王座を獲得。その後、昨年12月に当時のWBO世界同級王者ポール・バトラー(英国)を下して史上9人目となる4団体王座統一を成し遂げるまでIBF王座の6度防衛に成功していた。

今年1月に4本の世界ベルトをすべて返上し、スーパーバンタム級への転向を表明。当初、5月7日に横浜アリーナで予定されていたフルトン挑戦は3月の拳負傷で延期されたものの、現在は7月25日に向けて横浜市内のジムで元世界3階級制覇王者の八重樫東トレーナー、12年ロンドン五輪ウエルター級代表の鈴木康弘トレーナーのもと、集中的な体力系の合宿に取り組んでいる。

井上尚弥(2023年3月6日撮影)

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【ボクシング】元女子世界5階級制覇王者の藤岡奈穂子が引退「卒業、やりきりました」

現役引退を表明した元女子世界5階級制覇王者・藤岡奈穂子

プロボクシング元女子世界5階級制覇王者・藤岡奈穂子(47=竹原慎二&畑山隆則)が29日、現役引退を表明した。

同日、東京・大田区の所属ジムで竹原慎二会長、柴田貴之マネジャーとともに会見し「引退ということですが、卒業ではないかなと。やり切りました」と引退する意思を口にした。昨年4月、米サンアントニオでマーレン・エスパーザ(米国)とのWBA、WBC世界ミニマム級王座統一戦に臨み判定負けしたのがラストマッチだった。

藤岡は「負けたら引退と決めていましたが、試合後に(米プロモート大手)ゴールデンボーイ・プロモーションの副社長から『もう1度、呼ぶ』と言われて揺れる自分がいて(1度は)再起を選びました」と昨年7月から約3カ月ほど米国でトレーニングを積んでいた。しかし条件面などで試合成立までいかず「自分の中で期限を決め、1年間やって何もなければ引き際かなと。やることはやったと思います」と引退を決意する経緯を説明した。

今後については何も決めていないものの、故郷の宮城・大崎市への恩返しや後進の指導に興味を持っているという。現時点で地元に戻る予定はなく「2拠点でも3拠点でも必要と言われればいきたい」と意欲満々。所属ジムの竹原会長は「よく今まで頑張ってくれた。ジムでは女子選手ながら見習う点も多く、男子選手の手本にもなり、リーダーシップをとってくれた。頑張り屋さんで自分から率先してやるタイプだった。2年前に政治家になったらと勧めましたが本人にその気はないみたいです」と秘話も明かした。

ソフトボールの実業団に所属していた藤岡は09年6月にプロデビュー。11月3月の東日本大震災で世界初挑戦が延期となって故郷も被災しながらも同5月、WBC女子世界ミニマム級王座を獲得し、故郷を勇気づけた。13年にWBA女子世界スーパーフライ級王者山口直子に勝利し2階級制覇に成功。15年にはWBO女子世界バンタム級王座を決定戦で奪取して3階級制覇、17年にはWBA女子世界フライ級王座を決定戦で制して4階級制覇、そして同年12月、WBO世界ライトフライ級王座を決定戦で勝ち取り、男女通じて日本初の5階級制覇を成し遂げていた。

引退会見に出席した元女子世界5階級制覇王者藤岡奈穂子(中央)。右端は所属ジム竹原慎二会長、左端は柴田貴之マネジャー

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3団体統一王者スペンスJr.とWBO王者クロフォードが4団体統一戦 7・29ラスベガス決戦

7月29日にウエルター級4団体統一戦で激突することが決まったWBAスーパー、WBC、IBF同級王者エロール・スペンスJr.(左)とWBO同級王者テレンス・クロフォード(ショータイム公式インスタグラムから)

プロボクシングの人気スター同士による4団体王座統一戦が決まった。WBAスーパー、WBC、IBF世界ウエルター級王者のエロール・スペンスJr.(33)が7月29日(日本時間30日)に米ネバダ州ラスベガスのT-モバイルアリーナでWBO世界同級王者のテレンス・クロフォード(35=ともに米国)と4団体王座統一戦に臨むと25日(同26日)、発表された。

創刊100年を誇る米老舗専門誌ザ・リングによる階級を超越した最強ランキング、パウンド・フォー・パウンドで4位のスペンスJr.と、3位のクロフォードという実力派王者同士の対決となる。

数カ月にわたって両者による4団体王座統一戦交渉が続いていたが、ついに決定した形。クロフォードが自身のSNSで「待つ時間は終わった・7月29日、ラスベガス。手に入れましょう」と4本のベルト総取りに意欲をみせれば、スペンスJr.は「ついにファンが望むものを提供する。一方的に悲鳴を上げさせる可能性がある。今世紀最大の戦いの1つだ!」と同じく自身のSNSで心境をつづった。

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【ボクシング】アキレス腱断裂の矢吹正道が退院、松葉づえついて歩く 復帰までは4~5カ月

左アキレス腱(けん)断裂の手術から退院した元世界王者の矢吹(本人提供)

ボクシングの元WBC世界ライトフライ級王者矢吹正道(30=緑)が26日、断裂した左アキレス腱(けん)の手術を終えて名古屋市内の病院を退院した。

矢吹は18日に名古屋市内のジムでスパーリング中に負傷。25日に手術を行った。復帰までには4~5カ月かかる見込みという。

矢吹は1月にIBF世界ライトフライ級次期挑戦者決定戦に勝利し、同ランク2位まで上げていた。次戦は8月に世界ランカーのエステバン・ベルムデス(メキシコ)戦が決まっていたが、延期となった。

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世界2階級制覇王者中谷潤人「一番やりたいのはエストラーダ。メキシコでも行きます」統一戦希望

米国から帰国した中谷。左は弟龍人マネジャー、右は所属ジム村野健会長

プロボクシングWBO世界スーパーフライ級新王者の中谷潤人(25=M・T)が25日、帰国した。20日(日本時間21日)、米ラスベガスのMGMグランド・ガーデンアリーナで元世界王者アンドルー・モロニー(オーストラリア)との同級王座決定戦に臨み、12回KO勝ち。2回、11回とダウンを奪った後、最終12回にオーバーハンド気味の強烈な左フックでモロニーをキャンバスに沈める完勝劇で2階級制覇した中谷は「すごく大きな舞台で良い形で勝てて今はほっとしている」と笑顔を浮かべた。

所属ジムの村野健会長によると初防衛戦は秋頃を予定。指名試合も想定されるだけに対戦相手は流動的だが、強烈フィニッシュ劇を受けて米メディアでは早くも同階級最強と言われるWBC世界同級王者のフアン・フランシスコ・エストラーダ(33=メキシコ)との統一戦を期待する声が出ている。6月24日に元世界4階級制覇王者の井岡一翔(34=志成)の挑戦を受けるWBA同級王者ジョシュア・フランコ(27=米国)、IBF世界同級王者フェルナンド・マルチネス(31=アルゼンチン)らもいるが、中谷は「エストラーダ選手が一番やりたい。(敵地)メキシコでも全然、行きます」と口にした。

試合後、2日間滞在したラスベガスで観光を楽しみ、シルク・ドゥ・ソレイユの名作で水の世界を表現したミュージカル「O(オー)」を鑑賞した。また試合2日後にはモロニーともホテルで会い「良い未来を築いてください」とエールも送られたという。試合で負傷した左眉間のカットは5針ほど縫っているものの「(心身を)回復させて夏に向けて頑張れる体とメンタルをつくっていきたい。(海外で)名前を覚えてもらい、楽しみな1人と思ってもらえたのは良かった」と納得の表情。ボクシングの「聖地」で鮮やかなKO勝利で王座奪取できた収穫を口にしていた。

WBO世界スーパーフライ級王座を獲得した米国から帰国した中谷潤人
WBO世界スーパーフライ級王座ベルトを肩にかけてガッツポーズする中谷潤人

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東洋太平洋王者力石政法の世界前哨戦、相手はWBC25位ヌニョス「世界にいけるという試合を」

6・10興行の会見に臨んだ左から力石、亀田興毅ファウンダー、政所、ミツロ

ボクシングの「3150FIGHT」を主宰する亀田興毅ファウンダー(36)が25日、東京都内で6月10日「SURVIVAL」興行(エディオンアリーナ大阪第2)の対戦カードについて会見した。

「vol.6」のメインはWBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級、東洋太平洋同級王者の力石政法(28=緑)が務める。世界前哨戦とされる一戦の相手は未定だったが、WBC同級25位リカルド・ヌニョス(パナマ)との対戦が発表された。

力石は前日24日までフィリピンのセブ島でスパーリング合宿を行った。

「(相手は)強い選手。層の厚い階級で、力石なら世界にいけるという試合を見せたい」。興毅氏も「(力石が)世界をとれるかはまだ未知数。いけるという判断をこの試合でしたい」

世界挑戦に向けた一戦と完全に位置づけた。

興毅氏は今後の興行について「1カ月に1回のペースで」と明言した。「SURVIVAL」に加え、世界戦を織り込んだ本興行を行っていく。

メインは来年1月に開催予定で、そこに力石の世界戦を組み込みたい考えだ。力石は「アジアの王者は飾りでしかない。世界をとりたい。自信しかないです」。興毅氏は「楽しみです」。人生をかけた大一番になるのは間違いない。【実藤健一】

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