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クロフォードV2もローブロー疑惑で大ブーイング

クロフォード(右)のローブローを訴えるカーン(AP)

<プロボクシング:WBO世界ウエルター級タイトルマッチ12回戦> ◇20日(日本時間21日)◇米ニューヨーク州ニューヨーク・マディソンスクエアガーデン

パウンド・フォー・パウンド(階級を超越した最強選手)ランキング2位で34戦全勝の同級王者テレンス・クロフォード(31=米国)が2度目の防衛に成功した。元2団体統一スーパーライト級王者の同級2位アミル・カーン(32=英国)の挑戦を受け、6回47秒、相手ギブアップによるTKO勝ちを収めた。

左右にスイッチしながら的確なパンチをヒットさせ、1回には右カウンターから左フックでダウンを奪った。2回にカーンの右ストレートを浴びたクロフォードだが、自由自在のパンチでペースをつかみ、左右の連打、強烈な左アッパーを打ち込んだ。6回途中、クロフォードのローブローを受けたカーンが休憩後にギブアップし、試合続行不可能となった。後味の悪い結末に会場の1万4091人からはブーイングが起きた。

これで6連続KO勝ちでV2防衛を果たしたクロフォードは「あれはローブローじゃないよ。試合展開がまずいと思って止めたのではないか」とぶぜんとした表情。次戦については「(エロール・)スペンスと対戦したい。あとはプロモーターに委ねている。自分は良い試合をするだけだ」とIBF同級王者の名前を挙げた。

クロフォードは14年3月にWBO世界ライト級を奪取後、1階級上のスーパーライト級では4団体を統一。昨年6月にWBO世界ウエルター級王座を獲得し、3階級制覇を成し遂げていた。

ダウンを奪ったクロフォード(AP)

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クロフォードが五輪メダリストのカーン戦に闘志

ボクシングのWBO世界ウエルター級タイトルマッチ12回戦は20日(日本時間21日)、米ニューヨーク州ニューヨーク・マディソンスクエアガーデンで開催される。

パウンド・フォー・パウンド(階級を超越した最強選手)ランキングで2位につける34戦全勝の同級王者テレンス・クロフォード(31=米国)が、元2団体統一スーパーライト級王者で挑戦者の同級2位アミル・カーン(32=英国)との2度目の防衛戦に臨む。19日には同地で両者とも前日計量に出席し、クロフォードが146・4ポンド(約66・4キロ)、カーンも146・6ポンド(約66・5キロ)でそれぞれクリアした。

04年アテネ・オリンピック(五輪)銀メダリストとして鳴り物入りでプロ入りし、世界王者になった挑戦者に対し、クロフォードは闘志をむき出し。「カーンは甘やかされた。オレはゼロからやってきた」と自信満々。一方のカーンは「クロフォードという選手がどれほどタフであるか、そしてどれほど危険かを知っているが、私は何をすべきかを分かっている」と自信に満ちていた。

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ロマチェンコTKO防衛 M・ガルシアとの対戦希望

防衛に成功したロマチェンコ(AP)

<プロボクシング:世界WABスーパー&WBOライト級タイトルマッチ12回戦>◇12日◇米ロサンゼルス

3階級制覇の2冠王者ワシル・ロマチェンコ(31=ウクライナ)が、圧勝TKOで防衛に成功した。

元WBA王者アンソニー・クローラ(32=英国)を一方的に攻め、3回にダウンを奪った。4回に右フックで2度目のダウンを奪うとレフェリーストップ。4回59秒TKO勝ちし、WBAは2度目、WBOは初防衛となった。

初回こそ様子見したが、2回にはエンジン全開で攻めまくった。3回にはロープにくぎ付けにして連打を浴びせると、レフェリーがダウンを宣告した。ロマチェンコは試合が決したと思い、コーナーでロープに上がってアピール。インスペクターも試合終了と間違えてリングインしたが、ロープダウンだった。

試合は再開されて3回は終了となったが、4回もゴングから攻め立てた。右フックをテンプルに見舞うと、クローラは前のめりに頭から崩れ落ちて2度目のダウン。レフェリーがカウント4でストップした。

オッズは18-1の差があったが、それ以上の圧倒的勝利だった。クローラはガードするだけしかできなかった。その相手にあらゆる角度からさまざまなパンチを打ち込み、倒しきった。

昨年5月にはWBA王者だったホルヘ・リナレス(33=帝拳)を10回TKOで、12戦目の世界最速で3階級制覇した。この試合で右肩を痛めて手術を受け、12月の2団体統一戦は判定に終わっていた。ロマチェンコは「右肩を100%回復させてくれた医師にありがとうといいたい」と感謝した。

入場時のガウン、トランクスにグローブは黄色と紫色で統一していた。会場はNBAレイカーズが本拠とするステープルズ・センター。2年ぶりのロサンゼルスで初めての会場だったが、レイカーズ・カラーでファンにもアピールした。

次の試合を問われると、WBC王者マイキー・ガルシア(31=米国)の名を挙げた。3月にウエルター級に挑戦してIBF王者エロール・スペンスJr.(29=同)に初黒星を喫しているが「この階級でできるだけ頑張りたい。王座を統一したい」と改めて宣言。年内にもIBF王者リチャード・コミー(32=ガーナ)と対戦しての史上5人目の4団体統一を狙う。

防衛に成功したロマチェンコ(AP)

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小浦翼TKOでV4失敗、内藤会長「まだまだ甘い」

TKO負けで王座陥落した小浦翼

<ボクシング東洋太平洋ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇3月31日◇横浜大さん橋ホール

ボクシング東洋太平洋ミニマム級王者小浦翼(24=E&Jカシアス)がTKOで王座から陥落した。

31日に横浜大さん橋ホールで同級13位ダンテ(フィリピン)と対戦。劣勢を覆せず12回に連打でコーナーに詰まるとレフェリーストップ。12回TKO負けでV4に失敗した。14連勝で4団体で世界ランク入りも、ジム創設15周年記念の地元興行で初黒星。控室にこもった小浦に代わり、内藤会長は「負けている終盤も攻めていけなかった。まだまだ甘い」と話した。

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三代大訓が判定勝ち「世界を目指したい」V2成功

2度目の防衛に成功した王者三代大訓

<プロボクシング:東洋太平洋スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦>◇27日◇東京・後楽園ホール

ボクシング東洋太平洋スーパーフェザー級王者三代大訓(24=ワタナベ)が2度目の防衛に成功した。

27日に東京・後楽園ホールで同級4位渡辺卓也(30=青木)と対戦。ジャブで主導権を握り、有効打で上回り、3-0で判定勝ちした。中盤にアッパーから追い込んだが倒しきれず。「慎重になって、緩んだ部分があった。右ストレートは格段に上がった。リスクある相手を倒していき、世界を目指したい」とさらなる成長を期した。

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スペンスがガルシア下しV3 パッキャオへ挑戦状

3度目の防衛に成功したスペンス(右)(AP)

<プロボクシング:IBF世界ウエルター級タイトルマッチ級12回戦>◇16日(日本時間17日)◇米テキサス州アーリントンAT&Tスタジアム

王者エロール・スペンス(29=米国)が、3度目の防衛に成功した。5階級制覇を狙った挑戦者のWBC世界ライト級王者マイキー・ガルシア(31=米国)を3-0の判定で下した。

身長で9センチ高く、リーチも10センチ長いスペンスが左ストレート、ボディー攻撃を軸に攻め続けた。4回以降は主導権を握り続け、無敗対決を制した。4階級制覇王者ガルシアを撃破したスペンスの通算戦績は25勝(21KO)となった。

スペンスは「頭を使って賢く、ジャブから崩すつもりでいた。ガルシアはよく頑張った。地元のみんなにこんな最高の試合をみせられて良かった」と強敵撃破のV3防衛成功に安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

試合後にはリング上に視察に訪れていた6階級制覇王者でWBA世界同級王者マニー・パッキャオ(40=フィリピン)を呼び込み「ぜひ対戦したい」と呼びかけた。パッキャオも「彼が望むならやりたいね」と笑顔。王座統一戦に向け、両王者が前向きな姿勢を示した。

3度目の防衛に成功したスペンス(右)(AP)

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田口良一「もう動けなかった」控室で頭痛と吐き気

9回、田口(右)にボディーブローをたたき込むWBO世界フライ級王者・田中(撮影・上田博志)

<プロボクシング:WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇16日◇岐阜メモリアルセンターで愛ドーム

王者田中恒成(23=畑中)がフライ級で初防衛に成功した。元WBA&IBFライトフライ級統一王者の挑戦者田口良一(32=ワタナベ)を3-0の大差判定で退けた。

田口は試合終了のゴング後は、田中とレフェリーにもたれかかった。「もう動けなかった」。控室では頭痛と吐き気を訴えた。13年に日本王座防衛戦で井上尚弥に負けて以来のことという。完敗を示していた。

元々スロースターターで、昨年の王座陥落時も追い上げが及ばなかった。初回から積極的に攻め、3回には右フックで腰を落とさせたが、この回も反撃を浴びた。手は出しても有効打に差があり、何度ものけ反らされた。「気持ちは負けなかったが、中盤はフィジカルで押されてのまれた。強かった」と王者の実力を認めた。

国内3人目となる陥落後の再起戦で2階級制覇はならず。3年越しで実現した決戦で打ち合い「今後はどうしようかなと。成長は見せられ、もったいない気もする」と進退は明言せず。渡辺会長は「やることはやった。今後の人生も考え、本人次第」とした。引退後は麺類の飲食店経営という人生プランを持っている。

12Rを戦い抜き、死力を尽くして倒れそうな田口良一を支えるWBO世界フライ級王者・田中恒成(撮影・上田博志)

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田中恒成への期待度はもっと高いところ/大橋秀行

田口との激闘に勝ち初防衛を果たしたWBO世界フライ級王者・田中(撮影・上田博志)

<プロボクシング:WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇16日◇岐阜メモリアルセンターで愛ドーム

王者田中恒成(23=畑中)がフライ級で初防衛に成功した。元WBA&IBFライトフライ級統一王者の挑戦者田口良一(32=ワタナベ)を3-0の判定で退けた。

たたき上げの田口VSアマチュア出身の田中という日本人対決。一般的にアマ出身がひ弱というイメージを、田中が完全に払拭(ふっしょく)した内容だった。スロースタートの田口から積極的な攻撃を受け、3回に強烈な右フックまで浴びてぐらついた。終盤に強い挑戦者のペースになるのではないかと思わせたが、田中は左ボディー、みぞおちを狙ったパンチを効果的に入れて打ち勝った。あの顔色を変えない田口を苦しい表情をみせるまでに追い詰めたのは、田中のたくましさの証明といえよう。

唯一、気になるところを挙げるとすれば不用意なパンチをもらい過ぎる点だ。あのボクシングセンスと技術ならば、1発もパンチをもらわずに完封する実力があるはず。もちろん直近2戦の木村、田口は世界王者で強敵だが、あえて言わせてもらえば、ここで激戦を繰り広げる器ではないと考えている。

田中が持つ潜在的な能力と実力を考えれば、私の期待度はもっと高いところにある。この日本人対決2戦がミスマッチだと思わせるほどの一方的な試合を見せてほしかった。それほどの逸材だと思っている。

(元WBA、WBC世界ミニマム級王者・大橋秀行)

田口(右)にボディーブローを打ち込むWBO世界フライ級王者・田中(撮影・上田博志)

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王者田中恒成が魂の打ち合い制し初防衛/世界戦詳細

<プロボクシング:WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇16日◇岐阜メモリアルセンターで愛ドーム

WBAライト級王者ロマチェンコと並ぶ世界最速3階級制覇を達成した田中恒成(23=畑中)がフライ級で初防衛に成功した。元WBA&IBFライトフライ級統一王者の挑戦者田口良一(32=ワタナベ)を3-0(117-111、117-111、119-109)の判定で退けた。

田中の話「田口選手との試合を望んできてよかった。想像以上だった。内容に納得はいっていないが、いい試合になった」

田口の話「実力が不足していた。自分もところどころいいパンチがあったが、田中選手はやっぱり強かった」

田中恒成判定(3ー0)田口良一

12Rを戦い抜き、死力を尽くして倒れそうな田口良一を支えるWBO世界フライ級王者・田中恒成(撮影・上田博志)

田口良一との激闘に勝ち初防衛を果たしたWBO世界フライ級王者・田中恒成(撮影・上田博志)

初防衛に成功し笑顔を見せながらファンにあいさつするWBO世界フライ級王者・田中恒成(撮影・上田博志)

【12回】運命の最終ラウンド。お互いに序盤から魂の打ち合い。王者田中が仕留めに行く。田口も底力を見せ折れない。王者田中が連打、連打。田口の足が止まってきた。王者田中の連打に田口は気持ちで踏ん張る。最後の力を振り絞りお互いに打ち合う。勝負は判定へ。王者田中が3ー0(117-111、117-111、119-109)で初防衛

田口良一(左)に右ストレートを打ち込むWBO世界フライ級王者・田中恒成(撮影・上田博志)

【11回】田口が持ち前のスタミナで盛り返す。中間距離でパンチのやり取り。王者田中が左ボディー。田口はまたバランスを崩す。まとめにくる王者田中田口もしぶとく前に出る。王者田中が連打。王者田中はワンチャンス狙う。お互いに激しく打ち合う。王者田中が鼻から出血。

田口良一(左)にジャブをもらうWBO世界フライ級王者・田中恒成(撮影・上田博志)

【10回】お互いに距離をはかり様子を見る。王者田中が左で持ち前のテクニックを披露。田口は変わらずしつこい。王者田中がコーナーに追い詰め連打も挑戦者の田口が押し返す。王者田中が左フック。

【9回】王者田中がさすがの試合運び。王者田中の左ボディー。すかさずまた連打。田口も前に出る。王者田中はジャブでサークリング。田口は持ち味のしつこさを出す。王者田中は突き放したい。激しいパンチの交換。

【8回】田口が前に出る。王者田中がスピードで対応し左アッパー。王者田中は冷静に組み立てる。王者田中陣営は引き続きボディー強調。王者田中がショートレンジから右。王者田中がコーナーに追い詰める。田口王者田中の右にバランスを崩す。

田口良一(右)にボディーブローを打ち込むWBO世界フライ級王者・田中恒成(撮影・上田博志)

【7回】王者田中が積極的に手を出す。田口も引かない。王者田中が右ストレート。田口の顔を跳ね上げる。田口は持ち前の精神力で泥くさく前に出てまとめさせない。王者田中が連打でコーナーに追い詰める。王者田中の一方的な展開に。

【6回】田口王者田中はスピードで対応。王者田中がアッパーから右。田口も引かずに手を出していく。激しいパンチの交換。王者田中は足を使い的を絞らせない。田口がまた出血。王者田中陣営はボディー強調。

田口良一にボディーブローを見舞うWBO世界フライ級王者・田中恒成(撮影・上田博志)

【5回】序盤からお互いに手を出す。距離を積極的に詰め王者田中の右。田口王者田中のボディーが効き始め苦悶の表情。王者田中が左フック。王者田中がさすがのコンビネーション。王者田中は序盤の重さが取れてスピードに乗り始める。王者田中が優位に進める。

【4回】王者田中が距離を詰め田口を逃がさない。王者田中のアッパーから右で田口がバランスを崩す。田口は防戦一方。王者田中は冷静に組み立てる。田口も意地を見せパンチを返していく。田口が鼻から出血。

田口良一(左)に右ストレートを打ち込むWBO世界フライ級王者・田中恒成(撮影・上田博志)

【3回】開始早々に田口の右フックで王者田中がふらつく。田口はすかさず詰める。王者田中の火がついたか。激しいパンチの交換。王者田中は細かいパンチで組み立て左ボディーを狙う。王者田中が左ボディー。田口は体を折りダメージ蓄積。

3回、田口良一(左)の右フックで足元がふらつくWBO世界フライ級王者・田中恒成(撮影・上田博志)

【2回】序盤から激しいパンチの交換。王者田中がアッパーから右。田口も下がらない。田口陣営は細かいパンチ強調。王者田中が回転の速さを見せる。このラウンドも両者一歩も引かず

【1回】お互いに距離を詰め様子を見る。王者田中の左。負けじと田口も右で応酬。田口の左ボディー。お互いに引かず手を出していく。

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田中恒成の130発「絶対に逃げない人」田口に学ぶ

12Rを戦い抜き、死力を尽くして倒れそうな田口良一を支えるWBO世界フライ級王者・田中恒成(撮影・上田博志)

<プロボクシング:WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇16日◇岐阜メモリアルセンターで愛ドーム

王者田中恒成(23=畑中)がフライ級で初防衛に成功した。元WBA&IBFライトフライ級統一王者の挑戦者田口良一(32=ワタナベ)を3-0の大差判定で退けた。

両者による17年大みそかの対戦が幻となり、ようやく実現した運命の一戦。昨年9月に世界最速タイの12戦目で世界3階級制覇を飾った田中が、再び壮絶な打ち合いで「平成最後の世界戦」を制した。夢の5階級制覇を目指すドリームボーイは、着実に階段を上がっていく。

最終ラウンドで、またも田中がどつき合いを演じた。判定でも防衛は間違いないのに足を止めた。114発のパンチを繰り出した田口に応じ、130発も繰り出した。「倒したい」という本能と「思い切り打ち合いたい」という畏敬の念。ゴングの時、もつれるように抱き合っていた田口の重みを、田中は忘れない。「(自分に)ずっともたれていた。それぐらい出し切っても立っていた。そこに一番、学びました」。

昨年9月の木村戦は最終Rで、息を合わせた右の相打ちを3度。この日も再び壮絶な打ち合いを制したが「反省が多い。(パンチを)もらいすぎ」。苦笑いしながらもうれしそうだ。

強者しか興味はない。「俺にとって問題は、誰と戦うか」。“中国の英雄”鄒市明から敵地でベルトを奪った木村。“モンスター”WBA世界バンタム級王者井上尚弥と6年前の日本タイトル戦ながら、フルラウンド打ち合った田口。「絶対に逃げない人」だから戦いたかった。

木村戦は「気持ち」をテーマに走り込み、打ち合う覚悟、体力を作った。今回は「集中力」。スパーリングなどで田口の打ち出しをイメージし、反応を磨いたが当然走った。名古屋市内の平和公園。外周約2キロ、最上部へ99段の階段を毎朝走った。フィジカル担当の河合貞利トレーナーは「木村戦前は必死だったメニューを、淡々とこなした」。グレードアップした実力が支えだった。

木村戦に続く魂の殴り合いで13戦全勝(7KO)とした。来年はスーパーフライに階級を上げ、井岡一翔らをターゲットに日本ジム所属選手初の世界4階級制覇を狙うが、今年は防衛路線を敷く。極上の強者2人を破った後だけに次戦が難しい。「それはあるかもしれませんが、まだてっぺん上ったわけじゃないんで」。最終的に世界5階級制覇を「やることになると思う」と豪語する男には、いらぬ心配かもしれない。【加藤裕一】

◆田中-田口戦実現まで 田中が17年5月、WBOライトフライ級王者で2度目の防衛を果たしたアコスタ戦後、来場していたWBA同級王者田口にリング上で対戦要求。同年大みそかの統一戦に動きだした。だが、田中が同年9月のパランポン戦で両目眼窩(がんか)底骨折。計画は消滅し、田中は田口に直接謝罪した。その後、田口がIBFとの統一王者となるも昨年5月に陥落。田中陣営は同年9月にWBOフライ級で木村翔から王座奪取後、田口側にオファー。階級アップも検討していた田口が承諾、対戦が実現した。

田口(右)にボディーブローを打ち込むWBO世界フライ級王者・田中(撮影・上田博志)

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田中恒成が判定V1、田口良一との因縁打ち合い制す

田口良一との激闘に勝ち初防衛を果たしたWBO世界フライ級王者・田中恒成(撮影・上田博志)

<プロボクシングWBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇16日◇岐阜メモリアルセンターで愛ホール

世界最速タイ3階級覇者の王者田中恒成(23=畑中)が、フライ級で初防衛に成功した。元WBA&IBFライトフライ級統一王者の挑戦者田口良一(32=ワタナベ)を3-0の判定で退けた。

互いに譲らぬ激しい打ち合いとなった。田中は10回に田口をコーナーに追い詰めたが、田口も粘った。結局、互いに決定打はなく12回を戦い抜き、判定で勝利した。ジャッジの採点は1人が119-109、残る2人が117-111だった。

約2年前からラブコールを送り、実現にこぎつけた“運命の1戦”を、前王者木村翔との激戦に続いてクリアした。

2人には因縁があった。田中が17年5月、WBOライトフライ級王者で2度目の防衛を果たしたアコスタ戦後、ゲスト解説で来場していたWBA同級王者田口にリング上で対戦要求。同年大みそかの統一戦に動きだした。ところが、田中が同年9月のパランポン戦で両目眼窩(がんか)底骨折を負って、対戦プランは消滅。田中は単身上京し、田口に謝罪した。

その後、田口がIBFとの統一王者となり、昨年5月のブドラー戦で陥落。一方、田中陣営は同年9月にWBOフライ級で木村翔から王座奪取後、田口陣営にオファー。階級アップも検討していた田口が承諾、対戦が実現した。

強者との戦いだけを望んだ田中。夢の世界5階級制覇を目指すドリームボーイが、着実に階段を上がっていく。

◆田中-田口戦実現まで 田中が17年5月、WBOライトフライ級王者で2度目の防衛を果たしたアコスタ戦後、来場していたWBA同級王者田口にリング上で対戦要求。同年大みそかの統一戦に動きだした。だが、田中が同年9月のパランポン戦で両目眼窩(がんか)底骨折。計画は消滅し、田中は田口に直接謝罪した。その後、田口がIBFとの統一王者となるも昨年5月に陥落。田中陣営は同年9月にWBOフライ級で木村翔から王座奪取後、田口側にオファー。階級アップも検討していた田口が承諾、対戦が実現した。

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京口紘人「王者が一枚上手」谷口将隆が大差判定負け

判定で、ビック・サルダール(手前)に敗れ肩を落とす谷口(撮影・横山健太)

<プロボクシング:WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇26日◇東京・後楽園ホール

ボクシングWBO世界ミニマム級2位谷口将隆(25=ワタナベ)が世界王座獲得に失敗した。

同級王者ビック・サルダール(28=フィリピン)のV1戦で世界初挑戦。王者に確実にポイントを奪われ、作戦のボディー攻撃も空転して、0-3の判定負けを喫した。ジムから5人目の世界王座獲得はならず。同期で一緒に入門した2階級制覇王者京口紘人(25)に、肩を並べることはできなかった。

▼同じジムの同期WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人のコメント 動きは悪くなかったが、王者が一枚上手。頑張ってきた同期。進退は本人が決めることだが、いずれチャンピオンになれる。

1回、サルダール(左)の左ストレートを浴びる谷口(撮影・中島郁夫)

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京口のような強引さと気迫が不足、王者捕まえきれず

12回が終わりサルダール(右)とは対照的に肩を落とす谷口(撮影・中島郁夫)

<プロボクシング:WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇26日◇東京・後楽園ホール

ボクシングWBO世界ミニマム級2位谷口将隆(25=ワタナベ)が世界王座獲得に失敗した。同級王者ビック・サルダール(28=フィリピン)のV1戦で世界初挑戦。王者の右ストレートでポイントを奪われ、中盤からボディー攻撃も単発で、0-3の判定負けを喫した。ジムから5人目の世界王座獲得はならず。同学年で一緒に入門した2階級制覇王者京口紘人(24)に、肩を並べることはできなかった。

   ◇   ◇   ◇   

谷口が倒し切れなかった試合と言っていい。序盤にスピードで上回った攻撃をみせ、7回には良いボディーを打ち込んでいた。

流れをつかむタイミングは多くあったのに、スタミナ切れした王者を捕まえきれなかった。素晴らしい左ボディーアッパーなど技術面の高さ、そして実力と素質も見せた内容だっただけに、もったいない結果だった。

谷口は日本、東洋太平洋の両王座挑戦時にも僅差で敗れている。この世界初挑戦も判定のポイント差ほど離れた試合ではなかった。ほぼ僅差の負けだろう。不足しているのは、2階級制覇王者で同門の京口のような強引さ、気迫なのではないか。師匠の渡辺会長ら関係者が頑張ってセッティングしてくれた初めての世界舞台なのだから、必ず好機はつかまないといけない。この経験を次に生かし、支えてくれている周囲に恩返ししてほしいと願う。(元WBA、WBC世界ミニマム級王者・大橋秀行)

10回、パンチを放つ谷口(撮影・横山健太)

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京口と同期入門の谷口将隆は初王座逃す/世界戦詳細

<プロボクシング:WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇26日◇東京・後楽園ホール

2階級制覇王者の京口紘人(24)と同期入門のWBO世界ミニマム級2位谷口将隆(25=ワタナベ)は同級王者ビック・サルダール(28=フィリピン)に判定で敗れ初の世界王座獲得に失敗した。

谷口将隆「世界チャンピオンは強かった。引き出しの差。向こうが上手だった。僕にはまだ早かった。挫折を経験して、もっと遠回りしろということ。」

サルダール「とても幸せ。全て計画通りだった。ボディーを狙ってくるのは分かっていた。脅威は感じなかった。」

谷口将隆判定(0ー3)サルダール

【1回】お互い距離を測り様子を見る。谷口が左で圧力をかける。2分すぎに谷口の左ボディさく烈。3発のボディで序盤から仕留めにかかる。

1回、サルダール(左)に左ストレートを放つ谷口(撮影・中島郁夫)

1回、パンチを放つ谷口(撮影・横山健太)

【2回】王者サルダールは様子を見る。谷口は変化をつけながら左ジャブを繰り出す。王者サルダールの右がヒット。

【3回】お互いに前へ出る。谷口が左ボディも王者サルダールも上手く返す。サルダールの手数は減る。

【4回】王者サルダールの反応が早い。谷口の左に上手く対応。左の相打ち。サルダールは距離を掴みカウンター狙いか。

【5回】お互いに再び距離をつめる。谷口のワンツー。谷口がスリップ。サルダールは谷口の打ち終わりを狙う。サルダールの手数が増える。谷口の右フック。

【6回】谷口が泥臭く前へ出てボディ狙う。王者サルダールも返していく。サルダールは様々なレンジから右を狙う。谷口の左ボディさく烈。

【7回】谷口が得意の距離で左ボディー。サルダール陣営はKO狙いか。谷口の強引さにサルダールは嫌がる。左ボディー連発。サルダールの足が落ちてくる。

7回、サルダール(左)に左ストレートを放つ谷口(撮影・中島郁夫)

【8回】谷口陣営はボディー強調。サルダールの右を警戒し谷口は距離を詰める。サルダールは足で支配。

【9回】谷口は変わらず距離を詰める。谷口の左。サルダールのカウンターも怖さ見せる。サルダールは谷口の動きを読み始めたか。谷口は変化をつけ左アッパー。終盤に谷口がカウンターの左。

9回、サルダール(左)に左ストレートを浴びる谷口(撮影・中島郁夫)

【10回】谷口が序盤からプレッシャーをかける。谷口の右。サルダールはリーチの長さを生かし独特の距離感。サルダールの右ボディ。谷口は手数が欲しいところ。

【11回】まず谷口から左。谷口はもう1歩欲しいところ。サルダールは足を使い距離を詰めさせない。谷口が強引に左。サルダールは判定にシフトチェンジか。谷口がワンツー。

【12回】谷口が強引に詰めにかかる。サルダールのワンツー。サルダールは距離をとる。谷口が決死の左。勝敗は判定へ。サルダールは手を上げる。

12回、ビック・サルダール(左)のパンチを浴びる谷口(撮影・中島郁夫)

12回が終わりサルダール(右)とは対照的に肩を落とす谷口(撮影・中島郁夫)

判定の末、ビック・サルダール(手前)に敗れ肩を落とす谷口(撮影・横山健太)

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初防衛サルダールは試合巧者「6回から勝利を確信」

判定の末、ビック・サルダール(手前)に敗れ肩を落とす谷口(撮影・横山健太)

<プロボクシング:WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇26日◇東京・後楽園ホール

ボクシングWBO世界ミニマム級王者ビック・サルダール(28=フィリピン)がV1戦で世界初挑戦の同級2位谷口将隆(25=ワタナベ)を3-0の判定勝ちで下し初防衛を果たした。

王者サルダールが巧みな試合運びで初防衛に成功した。谷口を「いいボクサー」と認めつつも、「6回ぐらいから勝利を確信した。すべて自分の戦略通りにできた」と満足そうに振り返った。今後のプランは未定「今はとにかく家族と休み、できるだけ長く防衛していきたい」と話した。

1回、サルダール(左)の左ストレートを浴びる谷口(撮影・中島郁夫)

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谷口将隆、新年号で王座獲得へ「もう1回やり直す」

試合を振り返る谷口(撮影・横山健太)

<プロボクシング:WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇26日◇東京・後楽園ホール

ボクシングWBO世界ミニマム級2位谷口将隆(25=ワタナベ)が世界王座獲得に失敗した。

同級王者ビック・サルダール(28=フィリピン)のV1戦で世界初挑戦。王者に確実にポイントを奪われ、作戦のボディー攻撃も空転して、0-3の判定負けを喫した。ジムから5人目の世界王座獲得はならず。同期で一緒に入門した2階級制覇王者京口紘人(24)に、肩を並べることはできなかった。

   ◇   ◇   ◇   

谷口の完敗だった。ジャッジ2人は6ポイント、1人は8ポイントの大差がついた。「はぐらかされた。引き出しは向こうが多くて強く、まだ甘かった」。控室に戻るとがっくり肩を落とした。

王者は15年の世界初挑戦で田中のボディーに逆転負けした。谷口も弱点と見て接近戦で消耗させる作戦だった。右ストレートに距離を詰めらず、中盤接近戦に持ち込むも有効打も奪えず。逆に距離が空くとカウンターを浴びた。「距離が遠かった。1歩の踏み込みが足りず、当ててもリターンされ」と脱帽した。

また壁を打ち破れなかった。小3から野球は補欠、小6から極真空手では女子に蹴られた。中2からボクシングを始めるも中高ではパッとせず。龍谷大で国体準優勝2度と優勝できなかった。プロでも日本、東洋太平洋の王座挑戦はいずれも判定負け。ようやくつかんだ世界初挑戦も、また1番になれなかった。

国内では今年最初で、4月までは唯一の世界初挑戦。勝てば平成最後の新王者となるはずだった。「完敗は男として認められない。自分がやれると信じている。もう1回やり直す」。新たな年号の時代で今度こそ頂点へ出直す。【河合香】

10回、パンチを放つ谷口(撮影・横山健太)

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谷口将隆が王座奪取ならず、サルダールに判定負け

7回、サルダール(左)に左ストレートを放つ谷口(撮影・中島郁夫)

<プロボクシング:WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇26日◇東京・後楽園ホール

WBO世界ミニマム級2位谷口将隆(25=ワタナベ)が王座獲得に失敗した。同級王者ビック・サルダール(28=フィリピン)のV1戦で世界初挑戦。右の強打を相手に3-0判定で敗戦を喫し、ジムから5人目の世界王者誕生はならなかった。

日本の男子世界王者は7人のままとなった。

1回、パンチを放つ谷口(撮影・横山健太)

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快便で王座「伝説作っちゃいました」野中悠樹41歳

国内最年長記録の41歳で東洋太平洋、WBOアジアパシフィック王座を獲得した野中悠樹。左は井岡弘樹会長、右は桂伸二トレーナー(撮影・加藤裕一)

<プロボクシング:東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック・ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇24日◇大阪・エディオンアリーナ大阪

元日本スーパーウエルター級王者で国内現役最年長41歳の野中悠樹(井岡弘樹)が王者細川チャーリー忍(34=金子)を3-0判定で破り、王座を獲得した。日本ジム所属選手としては、40歳で東洋太平洋ライトヘビー級王座を獲得した西沢ヨシノリを上回り、日本ボクシングコミッション(JBC)公認タイトルの史上最年長奪取となった。

野中は勝利のコールに両手を天に突き上げた。大歓声の観客席へ。「すみません。伝説作っちゃいました」とおどけつつ「でも、通過点。世界戦をやるまで応援よろしくお願いします」と頭を下げた。

41歳のサウスポーは若々しさと老獪(ろうかい)さで、リング上を支配した。1ラウンド2分過ぎ。ドンピシャの左カウンターでダウンを奪い、ペースをつかんだ。「ガッと入ってきたところに合わせた。手応えないパンチ。あんなん初めてかも」。20代のようなフットワークで、王者の追い足をかわし、パンチを食っても浅く、シンを外した。アッパーでガードをこじあけ、左を当てる。14戦10KO勝ちの王者の大振りはダッキングで派手に空振りさせた。

「衰えたと思ってませんから。(体調の)ピークは同じ。ただ、そこに行くまでの疲れや、時間が多くなっただけで」。清掃の自営業で金を稼ぎながら、とにかく走る。朝のロードワーク=10~12キロを含め、1日20キロは当たり前。月平均約500キロのランニング量が、40歳を過ぎてもタイトル戦線で戦える秘密だ。今回は1カ月半前から玄米暮らし。元世界2階級覇者の井岡弘樹会長に12万円の炊飯器で炊いた300グラム分を差し入れてもらった。「めちゃくちゃ快便になるし、助かりました」と笑った。

井岡会長は「僕は29歳で引退した。彼は定年(JBCライセンスは原則37歳で失効)を乗り越えて、41歳。プロボクサーのお手本ですよ」。夢の世界挑戦へ。WBOのローカルタイトルをとったこともあり、世界ランク入りは確実だが、ミドルという階級を考えれば、道は険しい。それでも、野中は報道陣、会長に「お願いします!」と懇願する。さらなる奇跡を起こすため、まだまだ走り続ける。

◆野中悠樹(のなか・ゆうき)1977年(昭52)12月10日、兵庫県尼崎市生まれ。高卒後にボクシングを始め、99年プロデビュー。08、14年に日本スーパーウエルター級王座、09年に東洋太平洋同級王座を獲得。昨年4月にIBF同級2位決定戦で判定負け。通算33勝(10KO)10敗3分け。182センチ。左ボクサーファイター。

国内最年長記録の41歳で東洋太平洋、WBOアジアパシフィック王座を獲得した野中悠樹は控え室で祝福される。左は井岡弘樹会長(撮影・加藤裕一)

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41歳野中悠樹が最年長王座奪取、3-0判定で飾る

国内最年長記録の41歳で東洋太平洋、WBOアジアパシフィック王座を獲得した野中悠樹(撮影・加藤裕一)

<プロボクシング:東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック・ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇24日◇大阪・エディオンアリーナ大阪◇観衆800人

元日本スーパーウエルター級王者で国内現役最年長41歳の野中悠樹(井岡弘樹)が王者細川チャーリー忍(34=金子)に3-0判定で勝利。

日本ジム所属選手では、40歳で東洋太平洋ライトヘビー級王座を獲得した西沢ヨシノリを上回り、日本ボクシングコミッション(JBC)公認タイトルの史上最年長奪取となった。

◆プロボクサーの年齢制限 日本ボクシングコミッション(JBC)のライセンスは37歳で失効する。ただし元王者(日本、東洋太平洋、世界)世界タイトル挑戦経験者、世界ランカー(JBC公認4団体の15位内)はJBCに申請、ドクターチェックをクリアすれば更新できる。

国内最年長記録の41歳で東洋太平洋、WBOアジアパシフィック王座を獲得した野中悠樹。左は井岡弘樹会長、右は桂伸二トレーナー(撮影・加藤裕一)

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挑戦者谷口「どう転んでも大丈夫」7種の攻撃に自信

予備検診を終えて写真に納まるWBO世界ミニマム級王者のビック・サルダール(右)と挑戦者の谷口(左)(撮影・丹羽敏通)

ボクシングのWBO世界ミニマム級2位谷口将隆(25=ワタナベ)が7種の攻撃プランで同級王者ビック・サルダール(28=フィリピン)を撃破する自信を示した。

26日、東京・後楽園ホールで同級タイトルマッチ12回戦に備え、都内で開かれた予備検診に臨んだ。身長は159・8センチの王者よりも1・7センチ高い谷口だったが、リーチは王者の170センチに対し、163・5センチと6・5センチも短かった。

谷口は「自分よりもリーチが長い相手は初めてですが、170センチ以上のリーチがある選手とも(スパーリングを)やってきたので問題ないです」と強調した上で「どう転んでも大丈夫」という攻撃プランを準備してきたことも明かした。15年末、負けながらも当時の同級王者田中恒成(畑中)から強烈なダウンを奪取し、昨年7月には前王者山中竜也(真正)から王座を奪ったサルダールの右の強打は警戒しなければならない。自らのリーチが短い分、接近戦や中距離での打ち合いなど多彩なファイトを準備を整えてきたという。井上孝志トレーナー(49)も「本当に引き出しは多いです」と付け加えた。

初対面したサルダールと目を合わせ「もっとオーラがあると思ったけれど、今日は感じなかった」との印象を明かした谷口は「試合へのイメージ、頭にあるプランは変わらない。想定外のことが起きても対処できるようにしてきたので。7~8種類はプランがあります」と静かに燃えていた。

医師の検診を受ける挑戦者の谷口。後方はWBO世界ミニマム級王者のビック・サルダール(撮影・丹羽敏通)

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