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亀田興毅氏プロモート「3150FIGHT SURVIVAL」7・20後楽園ホール初進出

亀田興毅氏

プロボクシング元世界3階級制覇王者・亀田興毅氏がプロモートする興行3150FIGHT SURVIVALが「聖地」に初進出する。3150FIGHT SURVIVAL Vol7大会が7月20日、東京・後楽園ホールで開催されると26日、発表された。

今年4月、3150FIGHT5大会が東京初進出として東京・代々木競技場第2体育館で開催されていた。これまで大阪を拠点としていたSURVIVAL大会が後楽園ホールにやってくる。

同興行には、3150FIGHTがプロモート契約を結んだWBO世界スーパーライト級7位でWBO世界同級ユース王者のホセ・ガルシア(23=メキシコ)が参戦。世界挑戦経験もある日本同級4位・近藤明広(38=一力)と対戦することも決まった。

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東洋太平洋王者力石政法の世界前哨戦、相手はWBC25位ヌニョス「世界にいけるという試合を」

6・10興行の会見に臨んだ左から力石、亀田興毅ファウンダー、政所、ミツロ

ボクシングの「3150FIGHT」を主宰する亀田興毅ファウンダー(36)が25日、東京都内で6月10日「SURVIVAL」興行(エディオンアリーナ大阪第2)の対戦カードについて会見した。

「vol.6」のメインはWBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級、東洋太平洋同級王者の力石政法(28=緑)が務める。世界前哨戦とされる一戦の相手は未定だったが、WBC同級25位リカルド・ヌニョス(パナマ)との対戦が発表された。

力石は前日24日までフィリピンのセブ島でスパーリング合宿を行った。

「(相手は)強い選手。層の厚い階級で、力石なら世界にいけるという試合を見せたい」。興毅氏も「(力石が)世界をとれるかはまだ未知数。いけるという判断をこの試合でしたい」

世界挑戦に向けた一戦と完全に位置づけた。

興毅氏は今後の興行について「1カ月に1回のペースで」と明言した。「SURVIVAL」に加え、世界戦を織り込んだ本興行を行っていく。

メインは来年1月に開催予定で、そこに力石の世界戦を組み込みたい考えだ。力石は「アジアの王者は飾りでしかない。世界をとりたい。自信しかないです」。興毅氏は「楽しみです」。人生をかけた大一番になるのは間違いない。【実藤健一】

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力石政法セブ島合宿から帰国「メンタル面で成長できた」次戦は6・10に世界前哨戦

フィリピン合宿を行ったボクシング力石(右)(本人提供)

ボクシングのWBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級、東洋太平洋同級王者力石政法(28=緑)が24日、スパーリング合宿を行ったフィリピン・セブ島から成田空港に帰国した。

力石の次戦は6月10日にエディオンアリーナ大阪第2競技場で行われる「3150FIGHT SURVIVAL」に組まれた。世界前哨戦となる契約134ポンド(約60・7キロ)10回戦。世界ランカーを予定するが、対戦相手は未定だ。まだ見えない相手の前に自らを磨くべく、計画したセブ島合宿だった。

約30ラウンドのスパーリングをこなしたという力石は「メンタル面で成長できました」。練習パートナーやトレーナーも付けず、単身で乗り込んだ。食事も自炊でまかない、練習だけに没頭した。

「フィリピンの選手はファイターでゴリゴリにくる。その相手に案外いけたかなと思います。ピリピリ感もなく、いい調整ができました」

兄の元WBC世界ライトフライ級王者・矢吹正道(30=緑)が、左アキレス腱(けん)断裂で8月に予定していた世界前哨戦の計画がなくなった。フィリピン滞在中に情報を得た力石は「びっくりしました」。兄の無念も背負い、兄弟世界王座奪取に向けて歩みを進める。【実藤健一】

フィリピン合宿を行ったボクシング力石(左)(本人提供)
フィリピン合宿を行ったボクシング力石(左)(本人提供)
フィリピン合宿を行ったボクシング力石(左から4人目)(本人提供)

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ボクシング現役最年長45歳野中悠樹が日本王座へ意欲 6・10日本スーパーミドル級王座決定戦

45歳で日本タイトルに挑む野中悠樹

ボクシングの日本選手現役最年長記録を更新する、日本スーパーミドル級1位の野中悠樹(45=渥美)が12日、大阪市内のジムで取材に応じて衰えを知らない意欲を示した。

野中は6月10日にエディオンアリーナ大阪第2競技場で行われる「3150FIGHT SURVIVAL」に出場。新設された日本スーパーミドル級王座決定戦で同級2位帝尊(たいそん)康輝(30=一力)と対戦する。

野中は昨年7月、WBOアジアパシフィック・ミドル級王座3度目の防衛戦を戦い、敗れた。2階級下、日本ウエルター級7位だった能嶋宏弥(薬師寺)に6回1分1秒TKO負けでベルトを失った。「2階級下でノーランカー。周囲は楽勝ムードだったが、そういう時こそ危ない。案の定、ボコボコにやられました」と振り返る。

年齢的にも引き際だが、気持ちは折れなかった。「これで辞める選択肢はなかった」。負ったダメージの回復のみ。「このままでは終われない」と再びリングに上がる。

「世界の頂点に立つやつはどれだけ強いのか。世界戦の舞台に立ちたいと、それだけを思って頑張ってきた。今回、勝っても世界どうこうとならないのは分かっている。でも、可能性がある限り、それを突き詰めていきたい」

激しい練習を行った後の回復状況など、年齢を重ねた影響は痛いほど感じる。それでも「(年齢は)数字でしかない」と言い切る。

「ボクシングの辞め時って難しいですよね。可能性がまだまだあるとは言えない。自分の場合は世界に挑戦した時がゴールと思っていたけど、実際に成し遂げた時に辞められるか分からない。世界王者だって同じじゃないですか」

「痛いしつらいしかない」というボクシングを続ける。45歳の挑戦は、6・10タイトルマッチでもフィナーレを迎えない。【実藤健一】

45歳で日本タイトルに挑む野中悠樹

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【ボクシング】力石政法がフィリピン合宿へ出発「オフェンス面で引き出しを増やしていきたい」

合宿を行うフィリピンの空港に到着したボクシングアジア王者の力石(力石選手提供)

ボクシングのWBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級、東洋太平洋同級王者力石政法(28=緑)が10日、スパーリング合宿を行うフィリピン・セブ島へ成田空港から出発した。

24日に帰国予定で約2週間、同地のジム数カ所で「実戦練習がメイン」とスパーリングを中心に行う。日本国内では同級の練習相手探しに苦戦しており、専属プロモート契約を結ぶ「3150FIGHT」亀田興毅ファウンダー(36)に相談。興毅氏のルートでフィリピンの練習ジムを紹介してもらい、渡航費も負担してくれたという。

試合は6月10日にエディオンアリーナ大阪第2競技場で行われる「3150FIGHT SURVIVAL」に組まれた。世界前哨戦となる契約134ポンド(約60.7キロ)10回戦。世界ランカーを予定するが、対戦相手は未定だ。まだ見えない相手の前に自らを磨くべく、セブ島合宿を計画した。「特にオフェンス(攻撃)面で引き出しを増やしていきたい。確実に倒せる武器を加えたい」と狙いを明確に掲げた。

トレーナーも練習パートナーも同行せず、単身で乗り込んだ。「日本で関東や大阪に行くときもそうだし、1人が慣れている。練習メニューも自分で考えてやるのが合っている」。初めてのフィリピンだが、「大丈夫ッス。富士山に登りましたから、怖いもんなしッス」と笑って言った。

5月3日に初登山ばかりの仲間と4人で富士山登頂に成功した。「人生で3本の指に入るえらい経験」をへて、心身ともにたくましくなった。ただ、その反動か口の周囲にヘルペスを発症したという。

「相当、強くなって帰ってきますよ」と宣言して旅立った。元WBC世界ライトフライ級王者の兄、矢吹正道と兄弟世界王者へ。これも夢へとつながる旅路になる。【実藤健一】

フィリピン・セブ島へ成田空港を発った力石(力石選手提供)

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【ボクシング】現役王者の力石政法、リスク承知で試合1カ月前に富士山登頂「達成感やばい」

富士山の頂上を“制した”ボクシングのアジア王者力石(左)と仲間たち(力石選手提供)

ボクシングの現役王者が富士山登頂に挑み、成功した。WBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級、東洋太平洋同級王者力石政法(28=緑)が3日に日本一の頂、富士山を制したと明かした。

力石は6月10日に元世界3階級制覇王者の亀田興毅ファウンダー(36)が手がける「3150FIGHT」の下部的興行「SURVIVAL」(エディオンアリーナ大阪第2)で、世界前哨戦と銘打たれた契約134ポンド(約60・7キロ)の10回戦(対戦相手未定)に臨む。試合の約1カ月前。リスクは覚悟の上で日本一の山に挑んだ。

全員初登山の仲間3人を加えた4人で五合目からアタックを開始した。富士登山の解禁は7月1日。登山は禁止されていないが、雪が残る過酷な山道を別組の登山上級者にまじり、力石いわく「ド素人」が登った。力石は「最近、マンネリ化していた日常を何とかしたかった。新しい刺激がほしいなと。普通の登山シーズンでは意味がない。敷かれた道を歩くのは自分じゃない。自分に挑戦したかった」とあえて厳しさを選んだ。

「日本一のところに行ってみたいという軽い気持ちでした。自分なら(アスリートとして)楽勝でいけると思っていました」

しかし、準備段階で登山に詳しい人から「山をなめるな!」と叱られた。逆に闘志に火がついた。「ダメだ」と言われていることを克服した先に見えるもの。それを求めて3776メートルの頂を目指した。

「正直、想像の3倍えらかった。ボクシングで使う体力とは全く違う。自分より明らかに年上のじいさんがスタスタ上がるのに。それだけに(登頂した時は)達成感がやばかった」

兄は元WBC世界ライトフライ級王者の矢吹正道。兄弟で世界のベルトを巻くことが究極の夢だが、その過程で何をすべきか模索して、力石は富士山を登った。「なめていたけど、ちょっと間違えば滑落して命を落とす危険を感じた。人生で3本の指に入るえらい経験だった。それはボクシングにも通じる。少しの間違えが命取り。それを富士山に教えてもらいました」。

力石はドライだが、同行者は登頂を果たして涙を流していたという。貴重な経験値を積み上げて、世界を目指す。「何か大きくなった感じがしますね。また、違う山も登ってみたい」。力石は自身のプロフィルに趣味「登山」を加えると明かした。【実藤健一】

○…力石の兄、矢吹はこの日、こどもの日恒例のスパーリング大会を開催した。今年で5回目。昨年までは名古屋市内のジムが会場も、第1回の16人が今年は44人と参加希望者の増加で愛知・大府市内の体育館で実施した。「ボクシングの楽しさを知ってほしい」と始めた。「負けてしまうと(子どもたちに)合わせる顔がない」と自身への刺激にもなる。次戦は7月にも世界前哨戦を計画。子どもたちの笑顔に再び世界王座を目指すパワーをもらった。

◆矢吹と力石 不滅のボクシングマンガ「あしたのジョー」の主人公とそのライバルからとったリングネーム。兄の矢吹が本名の「佐藤」じゃおもしろくないと名付け、弟もならった。

ボクシングのアジア王者力石は富士山頂上で自撮りポーズを決める(力石選手提供)
富士山登頂に挑んだボクシングのアジア王者力石はジャンプ(力石選手提供)
雪が残る富士山頂上に挑むボクシングのアジア王者力石(力石選手提供)
富士山登頂に挑んだボクシングのアジア王者力石(力石選手提供)
富士山登頂に挑んだボクシングのアジア王者力石(左から2人目)と仲間たち(力石選手提供)

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亀田興毅氏、昨年6月に5男が誕生していた「亀田興毅家は5兄弟。亀田3兄弟を超えましたよ」

亀田興毅ファウンダー(2023年3月撮影)

ボクシングの元世界3階級制覇王者で、プロモーターとして「3150FIGHT」を手がける亀田興毅ファウンダー(36)が、こどもの日の5日に“重大発表”をした。

中学時代の同級生だった夫人との間に5人目の息子が誕生していたことを明かした。昨年6月30日に誕生も、これまで公表はしていなかった。しかし、こどもの日に父の史郎氏からの発信を受けて、興毅氏が自身のツイッターで公表した。

興毅氏は「亀田興毅家は5兄弟。亀田3兄弟を超えましたよ」と語る。次男大毅に2人の息子、三男和毅も息子1人と男の子ばかり8人となる。史郎氏は「あと1人で野球チームができるやないか」と喜んでいるという。

現時点でボクサーの道を歩む者はいないが、亀田家のDNAを継ぐ男の子たちがさまざまな道をにぎわすか。将来楽しみな可能性が増えている。

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【ボクシング】東洋太平洋王者力石政法、兄・矢吹正道との兄弟世界王者意欲「でっかい目標ある」

6・10世界前哨戦へ気合十分の力石(力石選手提供)

ボクシングのWBOアジアパシフィック、東洋太平洋スーパーフェザー級王者力石政法(28=緑)が1日、電話取材に応じて「兄弟世界王者」への意欲をあらためて示した。

元世界3階級制覇王者の亀田興毅ファウンダーが手がける「3150FIGHT」の下部的興行「SURVIVAL」が6月10日、エディオンアリーナ大阪第2競技場で2部構成で行われる。力石は後半のメインで登場。相手は未定だが、世界ランカーを予定する。契約134ポンド(約60・7キロ)の10回戦で世界前哨戦と銘打たれる。

力石はスパーリングパートナーを求め、関東のジムで練習を積んできた。「自分は世界に通用すると思っている。早く世界レベルの選手と(試合を)やりたいと思っていた。今回は世界前哨戦。自分を信じてプレッシャーもなく、軽い感じで練習できている」と語った。

前回、1月6日はWBOアジアパシフィック王者木村吉光(志成)との王座統一戦を5回KOで制した。「前回の木村戦までは毎試合、負けたら引退の覚悟を持っていた」と明かし、「今回の試合からは世界に挑戦していく立場なので気持ち的に楽になり、ボクシングを楽しめるようになった」と職業的なボクシングへの思いから心境の変化を明かした。

兄は元WBC世界ライトフライ級王者の矢吹正道(緑)。「兄弟で世界のベルトを巻く、でっかい目標がある」と言い、「この世界は結果がすべて。自分しか信用できない。練習メニューもすべて、自分で考えてやっている」と話した。

試合当日は29歳の誕生日でもある。「世界のレベルにたどり着きたい」。まだ見えていない対戦相手だが、気持ちは高ぶってきた。【実藤健一】

昨年12月、ワタナベジムへの出稽古を打ち上げた力石(左)はスパーリングした日本ライト級王者宇津木とポーズを決める(力石選手提供)

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亀田興毅ファウンダー「ボクシングファンが満足する試合を」世界ランカーと専属プロモート契約

6月興行の会見に臨む3150FIGHTの亀田興毅ファウンダー(撮影・実藤健一)

ボクシング興行「3150FIGHT」を手がける亀田興毅ファウンダー(36)が28日、大阪市内のKWORLD3ジムで6月10日にエディオンアリーナ大阪第2競技場で2部構成で行う「SURVIVAL」の開催要項を発表した。

その中で新たなチャレンジも明かした。「これからはヒリヒリするカードを組んでいきたい。そのために海外の世界ランカーと契約して日本に呼んで試合をする」。今回、明かしたのはWBO世界スーパーライト級7位ホセ・マヌエル・ガルシア・バスケス(23=メキシコ)との専属プロモート契約だった。

米国の大手プロモーターと同額のファイトマネーを提示して、契約にこぎ着けたという。世界トップレベルとのマッチメークが難しい中、興毅氏はまず相手を引っ張ってくる戦略。「ボクシングファンが満足する試合を見せたい」思いで、世界の強豪を日本に招き、挑戦する選手を募る。

「スーパーマン」の異名をとるガルシアは、最短で6月の興行に組み込む可能性もあるという。興毅氏は「ボクシングファンが興味を持つカードを組んでいく。それがプロモーターの仕事」と意欲を示した。

6月興行の会見に臨む3150FIGHTの亀田興毅ファウンダー(撮影・実藤健一)

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亀田興毅ファウンダー「45歳でタイトルとればすごい」6・10興行で野中悠樹が日本王座決定戦

6月興行の会見に臨む3150FIGHTの亀田興毅ファウンダー(撮影・実藤健一)

ボクシング興行「3150FIGHT」を手がける亀田興毅ファウンダー(36)が28日、大阪市内のKWORLD3ジムで次回興行「SURVIVAL」の開催要項を発表した。

6月10日、エディオンアリーナ大阪第2競技場で2部興行を行う。1部では45歳、野中悠樹(渥美)と帝尊(たいそん)康輝(一力)による日本スーパーミドル級初代王座を争う決定戦。2部ではWBOアジアパシフィック、東洋太平洋スーパーフェザー級王者力石政法(緑)が、契約60・7キロで世界前哨戦に挑む。

野中は昨年7月、WBOアジアパシフィック・ミドル級王座の2度目の防衛戦に臨み、能嶋宏弥にTKO負けでベルトを失った。現役を続け、世界王者への夢をあきらめない。興毅氏は「45歳でタイトルをとればすごいこと。多くの人を勇気づける。そういう舞台を作ることができたのは、プロモーターとしてうれしいこと」と話した。

6月興行の会見に臨む3150FIGHTの亀田興毅ファウンダー(撮影・実藤健一)

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亀田興毅氏8・11重岡兄弟ダブル統一戦実現へ「浪速の闘拳の根性で必ず日本に持ってくる」

亀田ファウンダー(中央)との記念撮影に笑顔を見せる重岡優(左)と重岡銀(撮影・足立雅史)

亀田興毅氏は、乗りに乗っていた。17日の一夜明け会見で、ベルトを手にした重岡兄弟と同席。次回3150FIGHTは8月11日にエディオンアリーナ大阪で実施し、そこで重岡兄弟によるダブル統一戦を実現させる強い意欲を示した。

当初は今回、ともに正規のタイトルマッチとなるはずだった。しかしWBC王者パンヤ・プラダブスリ(タイ)は直前にインフルエンザに感染、IBF王者ダニエル・バラダレス(メキシコ)は左鼓膜の負傷を訴えて対戦を回避した。

興毅氏は「入札になるかもしれない」と見通しを語り、「ハードな交渉になるかもしれないが、全張りの亀田でいきますよ。何が必要か、マネー以外ない。浪速の闘拳の根性で、フルベットで必ず日本に持ってくる」と気合を示した。入札となれば、大金を投入したもの勝ち。興毅氏は「そこで譲られへん。絶対に勝ちますよ」。各陣営は地元のタイ、メキシコでの開催ももくろむが、譲れない戦いがそこにあると強調した。

プロモーターの熱い意気込みを受け、WBC暫定王者の優大は「まだ暫定。正規王者を倒して、お世話になった方々に恩返ししたい」。弟のIBF暫定王者銀次朗も「昨日は“3150(サイコー)”な1日だった。(バラダレスには)悔しい思いをさせられた。もっとレベルアップしてレベルの差を見せつけたい」と語った。

興毅氏は「3150で重岡兄弟が世界王者になってくれて感謝している。今後もそういう舞台を作って支えていきたい」と誓う。金やない、気持ちやんか。新たなプロモーター像で定石を打ち破っていく。【実藤健一】

◆暫定王者 正規王者が負傷など正当な理由で防衛戦ができない場合、暫定的に設置する王座。暫定王者は防衛戦を行うことができ、正規王者の復帰後は、両者で王座統一戦を実施することが原則となっている。

◆ダブル世界戦VTR 4月16日、東京・代々木第2体育館で開催。IBF世界ミニマム級暫定王座決定戦は同級4位の重岡銀次朗が、元同王者で同級3位クアルト(フィリピン)に初回ダウンを喫しながら左ボディー攻めで3度のダウンを奪い、9回2分55秒逆転KO勝ち。メインのWBC世界同級暫定王座決定戦は同級3位の兄・優大が元WBO王者で同級7位メンデス(プエルトリコ)に7回25秒KO勝ちした。兄弟の同日、同階級の戴冠は初の偉業となった。

笑顔で会見に臨む、重岡優(左)と重岡銀(中央)。右は亀田ファウンダー(撮影・足立雅史)
史上初の兄弟での同日、同階級の戴冠から一夜明け、「W」に並んだ本紙を前に記念撮影に臨む重岡優(左)と重岡銀(撮影・足立雅史)
ベルトを肩に笑顔を見せる重岡優(右)と重岡銀(中央)。左は本紙を手にする亀田ファウンダー(撮影・足立雅史)
仲良く違いのベルトを見つめ合う重岡優(左)と重岡銀(撮影・足立雅史)
史上初の兄弟での同日、同階級の戴冠から一夜明け、ベルトを肩に笑顔を見せる重岡優(左)と重岡銀(撮影・足立雅史)
一夜明け会見に臨む重岡優(左)と重岡銀(撮影・足立雅史)

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亀田興毅ファウンダー、8・11で重岡兄弟ダブル統一戦へ「何が必要か、マネー以外ない」

亀田ファウンダー(中央)との記念撮影に笑顔を見せる重岡優(左)と重岡銀(撮影・足立雅史)

東京に初進出したボクシング興行の3150FIGHTを手がける元世界3階級制覇王者亀田興毅ファウンダー(36)が17日、都内のワタナベジムで一夜明け会見に臨んだ。

16日に東京・代々木第2体育館でダブル世界戦を実施し、重岡優大(26=ワタナベ)がWBC世界ミニマム級暫定王者、弟の銀次朗(23=同)がIBF同級暫定王座をともにKOで獲得した。

次回3150FIGHTは8月11日にエディオンアリーナ大阪で実施。興毅氏はそこで重岡兄弟によるダブル統一戦を実現させる意向を示した。WBC王者パンヤ・プラダブスリ(タイ)は直前にインフルエンザに感染、IBF王者ダニエル・バラダレス(メキシコ)は左鼓膜の負傷で当初の対戦予定を回避している。

興毅氏は「入札になるかもしれない」と見通しを語り、「ハードな交渉になるかもしれないが、全バリの亀田でいきますよ。何が必要か、マネー以外ない。浪速の闘拳の根性で、フルベットで必ず日本に持ってくる」と気合を示した。

プロモーターの熱い意気込みを受け、WBC暫定王者の優大は「まだ暫定。正規王者を倒して、お世話になった方々に恩返ししたい」。弟のIBF暫定王者銀次朗も「昨日は“3150(サイコー)”な1日だった。もっとレベルアップして(バラダレスに)レベルの差を見せつけたい」と語った。【実藤健一】

笑顔で会見に臨む、重岡優(左)と重岡銀(中央)。右は亀田ファウンダー(撮影・足立雅史)
ベルトを肩に笑顔を見せる重岡優(右)と重岡銀(中央)。左は本紙を手にする亀田ファウンダー(撮影・足立雅史)
一夜明け、会見に臨む、左からワタナベジム・渡辺会長、重岡優、重岡銀、亀田ファウンダー(撮影・足立雅史)
一夜明け会見に臨む重岡優(左)と重岡銀(撮影・足立雅史)
仲良く違いのベルトを見つめ合う重岡優(左)と重岡銀(撮影・足立雅史)
笑顔で会見に臨む重岡優(左)と重岡銀(撮影・足立雅史)
史上初の兄弟での同日、同階級の戴冠から一夜明け、ベルトを肩に笑顔を見せる重岡優(左)と重岡銀(撮影・足立雅史)
史上初の兄弟での同日、同階級の戴冠から一夜明け、ベルトを肩に笑顔を見せる重岡優(左)と重岡銀(撮影・足立雅史)
史上初の兄弟での同日、同階級の戴冠から一夜明け、「W」に並んだ本紙を前に笑顔を見せる重岡優(左)と重岡銀(撮影・足立雅史)

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【ボクシング】重岡兄弟次回「ダブルの統一戦を目指したい」ワタナベジム会長 入札の可能性も

兄弟同時にチャンピオンになり、ベルトを肩に笑顔を見せる重岡優(右)と弟の重岡銀(撮影・狩俣裕三)

<プロボクシング:WBC世界ミニマム級暫定王座決定戦>◇16日◇東京・代々木競技場第2体育館

WBC世界ミニマム級3位重岡優大(26=ワタナベ)が世界初挑戦で世界王座奪取に成功した。

同級7位の元WBO世界同級王者ウィルフレド・メンデス(26=プエルトリコ)とのWBC同級暫定王座決定戦に鮮やかな7回KO勝ち。先の試合で弟の重岡銀次朗(23=ワタナベ)がIBF世界ミニマム級暫定王座決定戦に勝利しており、国内初の「兄弟同時世界王座獲得」という偉業を達成した。

   ◇   ◇   ◇

重岡兄弟は、次回3150FIGHTでダブル統一戦を目指す。8月にエディオンアリーナ大阪で開催予定。

2人が所属するワタナベジムの渡辺均会長は「ダブルの統一戦を目指したい」と話す一方、「入札になるかもしれない」との見通しを示した。WBCはパンヤ・プラダブスリ(タイ)、IBFはダニエル・バラダレス(メキシコ)。プロモートする亀田ファウンダーも「早い段階で(統一戦を)やりたい」と話しており、全力で交渉に取り組む。

兄弟同時にチャンピオンになり、ベルトを肩に笑顔を見せる重岡優(左)と弟の重岡銀(撮影・狩俣裕三)
【イラスト】日本勢の男子世界王者
7回、重岡優(左)はメンデスをKOで破る(撮影・足立雅史)
健闘をたたえ合う重岡優(左)とメンデス(撮影・足立雅史)
5回、重岡優はメンデスからダウンを奪い舌を出す(撮影・足立雅史)
インタビューを終え、仲良く肩を組む重岡優(右)と重岡銀(撮影・足立雅史)
勝利し、ロープを駆け上がる重岡優(撮影・足立雅史)
ベルトを肩にガッツポーズする重岡銀(撮影・足立雅史)
8回、クアルト(左)と激しい打ち合いをする重岡銀(撮影・狩俣裕三)
王座を獲得しインタビューで笑顔を見せる重岡銀(撮影・足立雅史)
8回、クアルト(左)に左ストレートを食らわす重岡銀(撮影・狩俣裕三)
1回、クアルト(左)にダウンを奪われる重岡銀(撮影・狩俣裕三)
王座を獲得し感極まった表情を見せる重岡銀(撮影・足立雅史)

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【ボクシング】重岡銀次朗、9回KOで世界王座!故郷熊本地震の4・16「笑顔を届けたかった」

7回、重岡銀(右)はクアルトからダウンを奪う(撮影・足立雅史)

<ボクシング:IBF世界ミニマム級暫定王座決定戦12回戦>◇16日◇東京・代々木第2体育館

同級4位重岡銀次朗(23=ワタナベ)が、屈辱をバネにベルトを手にした。

同級3位で元同王者レネ・マーク・クアルト(26=フィリピン)と対戦し、9回KOで勝利した。

1回には相手の強打に思わずダウンを喫したが、序盤をしのぐとペースを握った。正確にパンチを当てて、6回に強烈なボディーへのフックでダウンを奪う。7回にも左のボディーフック2発でダウンさせた。

そして9回、2分すぎにステップインして力強い左ボディーフックでダウンを奪う。さらに残り15秒ごろに今度はコンビネーションからがら空きの腹に、左ボディーフックを打ち込んで、このラウンド2度目のダウンを奪取。苦悶(くもん)の表情を浮かべたクアルトは必死で立ち上がったが、レフェリーが試合を止めた。

2016年4月16日に故郷の熊本は大地震に見舞われた。その因縁の「4・16」の大一番を制し、「4月16日、何が何でも世界を取るとの思いで戦いました。みなさんに笑顔を届けたかった。めちゃくちゃうれしい」と喜んだ。

重岡銀は今年1月6日に世界初挑戦。王者ダニエル・パラダレス(メキシコ)を相手に優位に試合を進めながら、自身のあごに王者の頭が直撃。王者陣営の試合続行不可能という主張で無効試合になった。

今回も再戦となるはずが、王者側が左鼓膜負傷を理由にかなわず。3150FIGHTを手がける元世界3階級制覇王者の亀田興毅ファウンダー(36)が苦心の末にたどり着いた暫定王座決定戦だった。

重岡銀は前日計量後に「俺がKOで王者になります」と宣言した。興毅氏は「勝てば(正規王者との)統一戦。ストーリー的にもおもしろい。早い段階でやらないといけない」と確約していた。

今回は兄の優大とのダブル世界戦。「2人で挑める心強さがある。前回よりも安心感があるし、全然怖くない。2人で興行を盛り上げるのはすごい楽しみ」と話していた。

“逃げた”パラダレスがインタビューに応じた動画を見た。「向こうで元気にやっているみたいでよかった」といやみをかまし、メキシコで再戦を望む発言には「またずるされそうで怖い。勝手に言ってるだけで相手にしていない」と一蹴した。

興毅氏が「化け物」とほれ込む逸材が、まず最初のステップを切った。次のターゲットはパラダレスとなるのか。元WBA世界ライトフライ級王者具志堅用高氏の連続防衛日本記録13回超えを掲げる男は「13回防衛は最終的にかなえる目標」とあらためて誓った。

◆重岡銀次朗(しげおか・ぎんじろう)1999年(平11)10月18日、熊本市生まれ。幼稚園から小学6年まで空手。小学4年から並行してボクシングを開始。小学5年からU-15(15歳以下)全国大会で5連覇。熊本・開新高で16、17年高校選抜連覇、16年国体優勝など5冠を獲得。アマ戦績は56勝(17KO・RSC)1敗。18年9月にプロデビューし、プロ4戦目でWBOアジア・パシフィック・ミニマム級王座を獲得。22年3月には日本同級王座も獲得。家族は両親と姉、兄、妹。身長153センチの左ボクサーファイター。

リングに上がる重岡銀(撮影・狩俣裕三)
リングに上がる重岡銀(撮影・狩俣裕三)
1回、重岡銀(手前)はクアルトにダウンを奪われる(撮影・足立雅史)
4回、重岡銀(左)はクアルトを攻める(撮影・足立雅史)
5回、クアルト(左)に左ストレートを見舞う重岡銀次朗(撮影・足立雅史)
6回、ダウン判定をビデオで確認するレフェリー(撮影・足立雅史)
クアルトを破り王座を獲得した重岡銀(撮影・足立雅史)
9回、重岡銀(右)はクアルトをKOで破る(撮影・足立雅史)
9回、重岡銀(右)はクアルトをKOで破る(撮影・足立雅史)
5回、クアルト(左)に左ストレートを見舞う重岡銀次朗(撮影・足立雅史)
チャンピオンベルトを腰に巻き、勝ち名乗りを受ける重岡銀(撮影・足立雅史)
9回、重岡銀はクアルトをKOで破りベルトを腰に巻く(撮影・足立雅史)
1回、重岡銀(左)はクアルトのボディを攻める(撮影・足立雅史)

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【ボクシング】重岡銀次朗にKO負けクアルト会見拒否「精神的な理由」3度のダウン奪われ敗れる

7回、重岡銀(右)はクアルトからダウンを奪う(撮影・足立雅史)

<プロボクシング:3150FIGHT VOL・5大会>◇16日◇東京・・代々木競技場第2体育館

IBF世界ミニマム級3位で、前王者のレネ・マーク・クアルト(26=フィリピン)が試合後の会見を“拒否”した。

関係者によれば「精神的な理由」だという。クアルトは第7試合のIBF世界同級暫定王座決定戦に登場。同級4位の重岡銀治朗(23=ワタナベ)に9回2分55秒でKO負けした。

執拗(しつよう)なまでにボディーを狙われ、7回にダウンすると、9回には2度のダウンを食らった。

1回にダウンを奪っていたが、試合をそのまま優位に運べず、巻き返せなかった。

9回、重岡銀(右)はクアルトをKOで破る(撮影・足立雅史)
9回、重岡銀(右)はクアルトをKOで破る(撮影・足立雅史)
1回、重岡銀(手前)はクアルトにダウンを奪われる(撮影・足立雅史)
チャンピオンベルトを腰に巻き、勝ち名乗りを受ける重岡銀(撮影・足立雅史)
5回、クアルト(左)に左ストレートを見舞う重岡銀次朗(撮影・足立雅史)
9回、重岡銀はクアルトをKOで破りベルトを腰に巻く(撮影・足立雅史)
王座を獲得した重岡銀(中央)は亀田氏(同左)と記念撮影(撮影・足立雅史)
王座を獲得しインタビューで笑顔を見せる重岡銀(撮影・足立雅史)
ベルトを肩にガッツポーズする重岡銀(撮影・足立雅史)
ベルトを手に笑顔を見せる重岡優(右)と重岡銀(撮影・足立雅史)
インタビューを終え、仲良く肩を組む重岡優(右)と重岡銀(撮影・足立雅史)

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【ボクシング】重岡優大に敗れた元王者メンデス「彼がチャンピオンになってリスペクト」敬意示す

健闘をたたえ合う重岡優(左)とメンデス(撮影・足立雅史)

<プロボクシング:3150FIGHT VOL・5大会>◇16日◇東京・代々木競技場第2体育館

WBC世界ミニマム級暫定王座決定戦で、同級7位の元WBO世界同級王者ウィルフレド・メンデス(26=プエルトリコ)が、同級3位の重岡優大(26=ワタナベ)に7回KOで敗れた。

メンデスは「世界チャンピオンに返り咲きたい夢はあったけど、準備期間も短かったので、思うような内容にはなりませんでした」と悔しそうに話した。

重岡は弟銀次朗と、国内初となる、兄弟で同じ日に世界王座に就いた。メンデスは「もっと(攻めて)来るかなと思っていました。それでリズムをつくることができて、かみ合うことができた。自分の強さを少しは見せられたと思います。彼がチャンピオンになって、大変リスペクトしています」と敬意を示した。

今後について「日頃からもっと練習して、いつでも試合に行けるようにしたい。世界チャンピオンに戻ることが夢なので、試合内容も伴ったチャンピオンになりたいです」と王者返り咲きを誓った。

7回、重岡優(左)はメンデスをKOで破る(撮影・足立雅史)
7回、重岡優(左)はメンデスをKOで破る(撮影・足立雅史)
7回、重岡優(左)はメンデスをKOで破る(撮影・足立雅史)
5回、重岡優はメンデスからダウンを奪い舌を出す(撮影・足立雅史)
兄弟同時にチャンピオンになり、ベルトを肩に笑顔を見せる重岡優(左)と弟の重岡銀(撮影・狩俣裕三)
兄弟同時にチャンピオンになり、会見を行う重岡優(左)と弟の重岡銀(撮影・狩俣裕三)
兄弟同時にチャンピオンになり、会見を行う重岡優(左)と弟の重岡銀(撮影・狩俣裕三)
王座を獲得し記念撮影に臨む重岡優(右端)。左からラウンドガールの奈緒とMIKU、亀田氏(撮影・足立雅史)
ラウンドガールを務める3150ガールズ(撮影・足立雅史)
ラウンドガールを務める3150ガールズ(撮影・足立雅史)
ラウンドガールを務める奈緒(撮影・狩俣裕三)
ラウンドガールを務める奈緒(右)。左はMIKU(撮影・狩俣裕三)
ラウンドガールを務めるMIKU(撮影・狩俣裕三)
ラウンドガールを務めるめあり(撮影・狩俣裕三)
ラウンドガールを務めるMIKU(撮影・狩俣裕三)
ラウンドガールを務める奈緒(撮影・狩俣裕三)
ラウンドガールを務めるVanessa(撮影・狩俣裕三)

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【ボクシング】3150FIGHTに千原ジュニア、鬼越トマホーク、山本千尋、大久保嘉人ら来場

実況席でコメントする千原ジュニア(左)。手前は山本千尋(撮影・狩俣裕三)

<プロボクシング:3150FIGHT VOL・5大会>◇16日◇東京・・代々木競技場第2体育館

多くの著名人が来場した。

お笑いコンビ、千原兄弟の千原ジュニア、お笑いコンビ、鬼越トマホークの2人、女優の山本千尋は放送席でコメント。サッカー元日本代表FW大久保嘉人、新日本プロレスの本間朋晃らは客席から、熱い試合を見届けた。

試合前に鬼越トマホーク(右)らといっしょにテレビ出演する山本千尋(撮影・狩俣裕三)
観戦する大久保氏(撮影・狩俣裕三)
勝利し、抱き合い喜ぶ重岡優(右)と重岡銀(撮影・足立雅史)
インタビューを終え、仲良く肩を組む重岡優(右)と重岡銀(撮影・足立雅史)
ベルトを手に笑顔を見せる重岡優(右)と重岡銀(撮影・足立雅史)
ベルトを手に笑顔を見せる重岡優(右)と重岡銀(撮影・足立雅史)

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【ボクシング】重岡優大&銀次朗KOリレーで兄弟同時世界王座!国内初の偉業達成/ライブ詳細

<プロボクシング:IBF世界ミニマム級暫定王座決定戦、WBC世界ミニマム級暫定王者決定戦>◇16日◇東京・代々木競技場第2体育館

WBC世界ミニマム級3位重岡優大(26=ワタナベ)が世界初挑戦で世界王座奪取に成功した。

同級7位の元WBO世界同級王者ウィルフレド・メンデス(26=プエルトリコ)とのWBC同級暫定王座決定戦に鮮やかな7回KO勝ち。先の試合で弟の重岡銀次朗(23=ワタナベ)がIBF世界ミニマム級暫定王座決定戦に勝利しており、国内初の「兄弟同時世界王座獲得」という偉業を達成した。

兄弟同時にチャンピオンになり、ベルトを肩に笑顔を見せる重岡優(左)と弟の重岡銀(撮影・狩俣裕三)

ベルトを手に笑顔を見せる重岡優(右)と重岡銀(撮影・足立雅史)

WBC世界ミニマム級暫定王者決定戦

重岡優大7回
KO
×ウィルフレド・メンデス

◆試合経過

入場

重岡優大は、王座を獲得したばかりの弟・銀次朗をセコンドに伴って出陣。銀髪、銀色のガウン、銀色のトランクス、銀色のグローブで身を固めた。メンデスは、赤いTシャツ姿。赤いトランクスは側面が大きく開いており、素早いステップワークに適した仕様のものでリングインした。

入場前、円陣を組む重岡優陣営(撮影・足立雅史)

1R

ともにサウスポースタイルの対戦。優大は右を伸ばした状態で、プレッシャーをかけていく。離れぎわで強烈なパンチを放つ。メンデスは足を使いながらじっくりと様子を見る。優大は終了間際に左ストレートを顔面に当てるも、浅い。

1回、メンデス(左)をロープ際に詰める重岡優(撮影・足立雅史)

2R

優大は再びプレッシャーをかけるが、手数が少ない。メンデスは上体を揺らしながら、ワンツー、左ストレートを伸ばしていく。メンデスはロープにつまるとクリンチで相手の攻撃をストップ。優大は強いパンチを狙うが、ヒットはほとんどない。

3R

メンデスが手数を出しながら、軽快にステップを使って距離をつかみ始める。優大は強烈な右ボディーアッパーを放ったが、ガードの上。メンデスは、ピンチになると、巧みなクリンチをみせて、優大の攻撃を止める。

3回を終え、試合後の重岡銀(後方)からアドバイスを受ける重岡優(撮影・狩俣裕三)

4R

メンデスは距離をとって右ジャブ、ワンツーでリズムをとる。中盤にはいきなりの左ストレートをヒット。優大は残り15秒で「こいこい」と手招きしてアピール。終了間際にはメンデスが左ストレートをカウンターでヒットする。

4回、重岡優(右)はメンデスを挑発する(撮影・足立雅史)

5R

優大は右ボディーアッパーをヒット。メンデスは前に出てパンチを打ち始める。ラスト10秒で接近戦の離れ際で、優大が打ち下ろしの左ストレートをクリーンヒット。メンデスが崩れ落ちて、優大がダウンを奪った。

5回、重岡優(後方)はメンデスからダウンを奪い舌を出す(撮影・足立雅史)

6R

優大は圧力を強めて大きなパンチを振るう。メンデスは足を使って回復に努める。優大はなかなか相手をとらえられないが、終盤に左ボディーストレートをヒットさせる。メンデスはロープを背にして、足を使って防御に徹した。

7R

優大は、ゴングと同時にプレッシャーを強めて、メンデスにコーナーを背負わせる。ステップインして、右ジャブから左ボディーフックを相手の脇腹にヒットさせてダウンを奪う。メンデスはひざをついたまま、立ち上がることができなかった。

7回、重岡優(左)はメンデスをKOで破る(撮影・足立雅史)

試合後

健闘をたたえ合う重岡優(左)とメンデス(撮影・足立雅史)

ベルトを手に抱き合い喜ぶ重岡優(右)と重岡銀(撮影・足立雅史)

インタビューを終え、仲良く肩を組む重岡優(右)と重岡銀(撮影・足立雅史)

IBF世界ミニマム級暫定王座決定戦

レネ・マーク・クアルト×KO
9回
重岡銀次朗

◆試合経過

入場

重岡銀次朗は、白いノースリーブのガウン、白いトランクス、白いシューズで登場。きれいに染めた金髪と金色のグローブが華やか。リングインの前には両腕を何度も上下させて観客をあおった。クアルトは赤いガウン、赤いシューズ、赤いグローブで登場。感触を確かめるようにゆっくりとリングを1周した。

リングに上がる重岡銀(撮影・狩俣裕三)

1R

銀次朗は多彩な右でリズムをつかむ。クアルトはワイルドなフック、アッパーで応戦。2分ごろに頭が当たるバッティングで銀次朗がリングにひざをつくが、スリップ判定。しかし残り30秒でクアルトの右ストレートを浴びて、銀次朗はダウンを奪われた。

1回、重岡銀(手前)はクアルトにダウンを奪われる(撮影・足立雅史)

2R

左構えの銀次朗は1分すぎに、右アッパーから左ストレートを打ち込む際にクアルトの頭があたる。クアルトは倒れるが、スリップダウン。ただ銀次朗は後半、左ボディーフックを強烈にヒットさせて、相手をロープに背負わせた。

3R

銀次朗は、右ジャブでリズムをとりはじめる。クアルトの左ジャブに合わせて、カウンターの右フックを返すなど、距離を支配。左ボディーフックもヒットさせる。クアルトは手数が少なくなり、様子見の時間が増える。

4R

銀次朗は右ジャブを中心に、素早い出入りでペースをつかむ。左ストレート、左ボディーアッパーもヒット。クアルトは銀次朗の動きをとらえきれずに、大振りのパンチが多くなって、効果的な攻撃を繰り出せない状況が続いた。

4回、重岡銀(左)はクアルトを攻める(撮影・足立雅史)

5R

クアルトは左ジャブをついて前に出るが、銀次朗がステップでかわして右のリターンをヒットさせる。クアルトは単発の攻撃を多く、銀次朗に打ち終わりを狙われる。銀次朗が主導権を握ったまま、多彩な右をヒットさせる。

5回、クアルト(左)に左ストレートを見舞う重岡銀次朗(撮影・足立雅史)

6R

銀次朗は1分40秒ごろに強烈な左ボディーフックをヒット。クアルトは体をくの字にして後退。銀次朗は同じところに2発を追加してダメージを与えた。残り30秒ごろに、再び左ボディーでダウンを奪ったかにみえたが、ビデオ判定の結果、バッティングがあって、スリップダウン。ただクアルトのダメージは明らかな状態となった。

6回、ダウン判定をビデオで確認するレフェリー(撮影・足立雅史)

7R

銀次朗は2分過ぎに、左ボディーフックをヒット。直後にクアルトの右をかわした直後に再び同じパンチを突き刺した。クアルトは顔をゆがめてひざをついてダウン。銀次朗はその後もボディーを中心に攻め続ける。クアルトは右アッパーで必死の反撃も、相手の攻勢を止められない。

7回、重岡銀(右)はクアルトからダウンを奪う(撮影・足立雅史)

8R

銀次朗はボディー攻撃で相手にじわじわとダメージを与える。右ジャブ、左ストレートから腹を攻めて、相手の出足を止める。クアルトは残り30秒ごろに、苦し紛れに頭を出して、レフェリーに注意を受ける。

9R

銀次朗は2分すぎにステップインして力強い左ボディーフックでダウンを奪う。さらに残り15秒ごろに今度はコンビネーションからがら空きの腹に、左ボディーフックを打ち込んで、このR2度目のダウンを奪取。苦悶(くもん)の表情を浮かべたクアルトは必死で立ち上がったが、レフェリーが試合を止めた。

9回、重岡銀(右)はクアルトをKOで破る(撮影・足立雅史)

試合後

王座を獲得し感極まった表情を見せる重岡銀(撮影・足立雅史)

ベルトを肩にガッツポーズする重岡銀(撮影・足立雅史)

ハーフタイムショーで熱唱するASKA

ミニマム級ダブル世界戦 ハーフタイムショーで熱唱するASKA(撮影・狩俣裕三)

ミニマム級ダブル世界戦 ハーフタイムショーで亀田ファウンダー(左)といっしょに「YAH YAH YAH」を熱唱するASKA(撮影・狩俣裕三)

ミニマム級ダブル世界戦 ハーフタイムショーで亀田ファウンダー(右)といっしょに「YAH YAH YAH」を熱唱するASKA(撮影・狩俣裕三)

ラウンドガールを務める3150ガールズ

ラウンドガールを務める3150ガールズ(撮影・足立雅史)

ラウンドガールを務める3150ガールズ(撮影・足立雅史)

ラウンドガールを務める3150ガールズ(撮影・足立雅史)

ラウンドガールを務めるめあり(撮影・狩俣裕三)

ラウンドガールを務めるVanessa(撮影・狩俣裕三)

ラウンドガールを務めるMIKU(撮影・足立雅史)

ラウンドガールを務める奈緒(撮影・狩俣裕三)

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【ボクシング】但馬ミツロ5試合連続1回KO勝利も「誰もまだ僕のことを相手にしてくれない」

但馬ミツロは5試合連続のKO勝ちを飾りVanessa(右)、めありと記念撮影(撮影・足立雅史)

<プロボクシング:3150FIGHT VOL・5大会>◇16日◇代々木競技場第2体育館

日本ヘビー級王者の但馬ミツロ(28=KWORLD3)が、圧倒的な力で、5試合連続1回KO勝利を達成した。

同級(90・7キロ以上)8回戦でナビーン・バーマ(インド)相手に、試合開始から圧を与えた。開始わずか25秒で1度目のダウンを奪取。すぐさま、怒濤(どとう)のラッシュで2度目のダウンを奪い、最後もコーナーに追い詰め、相手の戦意を完全に消失させた。

「まだまだ物語は始まったばかり。5戦目、海外のプロモーター、海外の強い選手、誰もまだ僕のことを相手にしてくれない。もっともっとレコード築いて、みんなが見たいヤベーヤツの試合、俺は逃げないよ。いつだってやってやるよ」

興奮した様子でマイクを握った。

この日は、中国のヂャンがWBOヘビー級暫定王座タイトルマッチで勝利。アジア系初のヘビー級世界王者となった。ミツロは「僕もいける気がします」と自信をのぞかせた。止まらないKO勝利劇場。「僕しか見せられない景色がある。もっともっと盛り上げます」と快進撃を続けていく。

但馬はバーマをTKOで破り5試合連続の1回KO勝ちを飾る(撮影・足立雅史)

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【ボクシング】世界王座奪取の重岡銀次朗「結構苦戦してしまって、すみません」一問一答

王座を獲得しインタビューで笑顔を見せる重岡銀(撮影・足立雅史)

<ボクシング:IBF世界ミニマム級暫定王座決定戦12回戦>◇16日◇東京・代々木第2体育館

同級4位重岡銀次朗(23=ワタナベ)が、屈辱をバネにベルトを手にした。同級3位で元同王者レネ・マーク・クアルト(26=フィリピン)と対戦し9回KO勝ちした。

重岡銀は今年1月6日に世界初挑戦。王者ダニエル・パラダレス(メキシコ)を相手に優位に試合を進めながら、自身のあごに王者の頭が直撃。王者陣営の試合続行不可能という主張で無効試合になった。

今回も再戦となるはずが、王者側が左鼓膜負傷を理由にかなわず。3150FIGHTを手がける元世界3階級制覇王者の亀田興毅ファウンダー(36)が苦心の末にたどり着いた暫定王座決定戦だった。

試合直後、リング上での一問一答は次の通り。

-いまのお気持ちを

皆さん、ありがとうございました。チャンピオンなりました。イェイ!

-かなり厳しい戦い

すみません…。楽に倒して、格好いい姿、みせるつもりだったんですが。初めてダウンして、すごい、何か貴重な試合でした。結構苦戦してしまって、すみません。

-ベルトの重み

今日は4月16日、何が何でも世界をとって、皆さんに笑顔を届けるつもりで、今日このリングに立ったんで、いま、ホッとしています。

-熊本地震では被害者もたくさん出た。故郷に向けて

今日はまあ、熊本地震があった日でもあって、すごい、もうプレッシャーあって。皆さんに、どうしても笑顔を届けたかったんで。っていうのもあるし、本当に熊本で僕は小さいころから、世界のベルトだけを、夢(として)持って、兄貴と2人で頑張ってきたので、メチャうれしいです。ありがとうございます。

-熊本の方、会場の方へ

本当に、皆さんが、熊本の方だけではなく、この会場にこんなに多くの人が来てくれて、皆さんの応援があって、昔からずっとここまで、ボクシングだけを頑張ってこれたので。ひとつ、こうやってベルトをとって形に残せたのは、本当に皆さんのおかげであることは間違いないんで。これからも重岡兄弟を応援していただけたら、自分らも頑張れるんで、これからもよろしくお願いします。

ベルトを肩にガッツポーズする重岡銀(撮影・足立雅史)
8回、クアルト(左)と激しい打ち合いをする重岡銀(撮影・狩俣裕三)
8回、クアルト(左)に左ストレートを食らわす重岡銀(撮影・狩俣裕三)
王座を獲得した重岡銀(中央)は亀田氏(同左)と記念撮影(撮影・足立雅史)
1回、クアルト(手前)にダウンを奪われる重岡銀(撮影・狩俣裕三)
1回、クアルト(左)にダウンを奪われる重岡銀(撮影・狩俣裕三)
王座を獲得し感極まった表情を見せる重岡銀(撮影・足立雅史)
リングに上がる重岡銀(撮影・狩俣裕三)
兄弟同時にチャンピオンになり、ベルトを肩に笑顔を見せる重岡優(左)と弟の重岡銀(撮影・狩俣裕三)
兄弟同時にチャンピオンになり、会見を行う重岡優(左)と弟の重岡銀(撮影・狩俣裕三)
兄弟同時にチャンピオンになり、会見を行う重岡優(左)と弟の重岡銀(撮影・狩俣裕三)
ラウンドガールを務めるVanessa(撮影・狩俣裕三)
ラウンドガールを務める奈緒(撮影・狩俣裕三)
ラウンドガールを務めるMIKU(撮影・狩俣裕三)
ラウンドガールを務めるMIKU(撮影・狩俣裕三)
ラウンドガールを務めるめあり(撮影・狩俣裕三)
ラウンドガールを務める奈緒(撮影・狩俣裕三)
ラウンドガールを務める奈緒(右)。左はMIKU(撮影・狩俣裕三)
ラウンドガールを務める3150ガールズ(撮影・足立雅史)
ラウンドガールを務める3150ガールズ(撮影・足立雅史)

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