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力士全員に新型コロナ抗体検査、17日から開始

芝田山広報部長(20年2月11日撮影)

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は10日、力士全員に実施予定の新型コロナウイルス感染歴などを調べる抗体検査を17日から開始すると明らかにした。

同検査は7月場所開催への活用のために5月から6月にかけて行われ、力士や親方ら協会員約900人のうち5人に抗体が見つかった。10日から秋場所(9月13日初日・両国国技館)に向けて稽古を再開する部屋も多く、芝田山部長は「自分自身に緊急事態宣言を出すくらいに日々を送らないと」と予防の徹底を促した。(共同)

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照ノ富士が秋場所に向け始動「やれることやるだけ」

1つ10キロのダンベルを扱い汗を流す照ノ富士

大相撲7月場所で5年ぶり2度目の優勝を果たした大関経験者の前頭照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が10日、秋場所(9月13日初日、東京・両国国技館)に向けて本格的に始動した。

7月場所の千秋楽後、初めて都内の部屋でまわしを締めて稽古を行った。四股やすり足などの基礎運動に加えて、1つ10キロのダンベルを使って体を動かした。大相撲史に残る復活劇を成し遂げて1週間。「いろいろな方々に祝福していただき、改めて(優勝を)実感しています。番付が落ちているときも変わらず応援してくれた方たちからのお祝いの連絡がうれしかったです」と感謝した。

6日には母校の鳥取城北高を表敬訪問し、石浦外喜義校長らに優勝を報告した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で高校相撲でも大会が軒並み中止となったが、その中で後輩たちを勇気づける活躍を見せた。「後輩たちに、インターハイなど大会の機会がなくなってしまったけど、腐らずに毎日の努力がすごく大事だと思うので『頑張ってほしい』と伝えました。いま伊勢ケ浜部屋に鳥取城北から(入門した力士)は自分だけなので、励みにもなるし、教えてもいけるので『今の状況が落ち着いたらぜひ部屋に来てください』と伝えました」とエールを送った。

すでに約1カ月後に迫っている秋場所は、上位総当たりとなる見通しだ。序二段からはい上がった28歳は「特別誰というのはありません。当たる相手は誰でも関係なくやれることをやるだけなので」と淡々としていた。

引退を引き留めた師匠の伊勢ケ浜親方から優勝旗を受けとる照ノ富士(2020年8月1日)

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まずくて食えぬ古米…おかみさん強要が力士脱走一因

式秀部屋の看板

大相撲の式秀部屋の力士たちが、古米を食べさせられていたことが8日、分かった。今年に入ってから式秀親方(元幕内北桜)が体調不良となり、“師匠代行”となったおかみさんが、新米を私的に流用し、部屋のちゃんこには古米を中心に使用。おかみさんの厳しすぎる生活指導に耐えられなくなった力士9人が4日に集団脱走するなど、部屋の異変が徐々に明らかになってきた。心配になった親方3人が、1月に式秀部屋を訪問していたことも分かった。

  ◇    ◇    ◇

式秀親方が体調を悪化させたのは、今年に入ってから。稽古を見られない日が増え、力士たちの前でおかみさんを「師匠代行」と任命してから、部屋の空気が変わり始めた。

9人の力士が部屋を逃げだした理由は、おかみさんの厳しすぎる指導にある。新型コロナウイルス感染予防に敏感になり、グループラインには連日、長文の指示が書き込まれた。感染予防のため4月以降、部屋の中でも靴下をはく決まりができた。素足で靴をはくことで有名な、俳優の石田純一が感染した直後だったという。力士は一般的に靴下をはかないため、実家から送ってもらった者もいた。

感染リスクを避けるため、稽古場やシャワーの使用は予約制になった。7月場所中でも、1人ずつしか稽古場に下りてはいけないことがあったという。

おかみさんに悪気はなかったとみられ、あくまで指導のいきすぎが、力士らへの心的負担になってしまった。しかし、部屋の中での権力が強くなり、米の扱い方にも力士から不満が生じるまでになった。

後援者らから差し入れられた新米は、おかみさんの実家や知り合いなどに送られ、力士は数年前の古い米が中心。3、4年前の古米だったこともあり、「まずくて食べられない」と漏らす力士もいた。親方は体調不良のほか、ちゃんこの買い出しや調理はおかみさんに任せていたため、状況を把握しきれていなかったとみられる。

1月ごろには親方衆の間で、心配の声が上がった。式秀親方の携帯電話がつながらなくなり、おかみさんから折り返しがきた。異変を感じた3人の親しい親方がそろって、1月末に茨城県龍ケ崎市の部屋を訪問。そのうちの1人の親方は「元気がないといううわさが流れた。行ってみたら、本人は血圧の関係だと言い『頑張ります』と言っていた」と証言した。

部屋の力士らは前日に引き続き、8日も日本相撲協会コンプライアンス委員会の聞き取り調査に応じた。現在、式秀親方は体調が回復して再起を期し、脱走した力士は5日に戻っているが、調査は継続の見通し。力士らは、相撲に専念できる環境を望んでいる。

◆相撲部屋と米 力士は、「食べることも仕事」と言われるほどで、大量の米を消費する。人数の多い部屋は、1日で10升(100合)も炊く。後援者からの差し入れも多く、相撲部屋には常に米袋が山積みになっている。米専用の冷蔵庫を設置している部屋もある。米は野菜と同じ生鮮食品のため、賞味期限は記載されていない。保存方法により食べられる期間は変わってくるが、一般的においしく食べられる保存期間は、精米から1~2カ月程度とされている。

◆式秀部屋のおかみさんによる厳しい指導 部屋のグループライン(現在は廃止)で連日の長文指示、返信が遅い力士に厳重注意。大部屋のコンセント使用は許可制にした。通販や仕送りで部屋に荷物が届いた際は、中身を撮影してグループラインへの投稿を義務づけ。大部屋の個人ロッカーは抜き打ちでチェック。反抗的な態度を取った時は「クビにするぞ」などと言ったり、反省文を書かせることもあった。

17年1月、式秀部屋の稽古場

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松ケ根親方が陽性、部屋関係者の濃厚接触者はおらず

現役時代の松ケ根親方(元前頭玉力道)

日本相撲協会は7日、二所ノ関部屋付きの松ケ根親方(46=元前頭玉力道)が、新型コロナウイルスの陽性反応が出たことを発表した。

松ケ根親方は6日、新弟子のスカウトなどで外出や面談を行う際の対応として、民間の検査機関でPCR検査を受検し、同日深夜に陽性と判明された。一夜明けたこの日、都内の医療機関に入院し、経過観察中という。ウイルス量は低値で発熱などの症状はないという。

陽性が判明後、ただちに墨田区保健所に報告。同居家族もPCR検査を受け、濃厚接触者の調査も行った結果、協会員及び国技館内に濃厚接触者に該当する者はいないとの通知を受けたという。7月場所中、松ケ根親方は千葉・船橋市の二所ノ関部屋に通っておらず、部屋関係者の濃厚接触者も確認されなかった。今後も保健所の指導を受け、対応するという。

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阿炎、引退寸止め 再犯即処分の誓約書など条件科す

阿炎(2020年7月24日撮影)

日本相撲協会は6日、東京・両国国技館で理事会を開き、新型コロナウイルス禍の中でキャバクラに出入りするなどして引退届を提出していた幕内阿炎(26=錣山)について、引退届を受理せず、出場停止3場所と5カ月の報酬減額50%の処分を決めた。引退届については、再び問題を起こした場合に受理することや、それを了承する誓約書の提出、住居を錣山部屋に移すことを条件として、預かりのままとする極めて異例の処分。引退の意向を固めていたという阿炎は「戻りたい気持ちがある」などと話したという。

  ◇   ◇   ◇  

阿炎のコロナ禍でのキャバクラ通いに端を発した引退届は、受理されなかった。力士生命は、土俵際で救われた。5月には、新型コロナウイルスに感染した三段目力士の勝武士さんが28歳の若さで死去している。不要不急の外出自粛が求められていた7月場所中の愚行。師匠の錣山親方(元関脇寺尾)を通じて同場所14日目の1日に引退届を提出していた。関係者によると阿炎は角界を去る決意を固めていたが、協会は受理しなかった。<1>今後、程度を問わずに協会に迷惑をかける行為を行ったら受理<2>そのことを了承する誓約書の提出<3>住居を錣山部屋に移すという条件をつけた。

理事会ではまず、引退届を受理するかどうかの話し合いが行われたという。「感染症を軽く考えている。残す余地はない」という意見もあれば「何とか処分を重くして残す方法はないか」という声もあった。八角理事長(元横綱北勝海)が意見をまとめ、多数決(票数は非公表)で未受理が決定。温情も働き、引退届を協会が預かったままという異例の形となった。

コンプライアンス委員会の調査に阿炎は、7月場所前と場所中に4度キャバクラに出入りしたが、そのうち1度は行っていないとうそをついた。同行した幕下の極芯道には、口裏合わせを働き掛けていた。過去にも軽率な言動があった。昨年11月に会員制交流サイト(SNS)への不謹慎な動画投稿、今年2月の日本相撲協会研修会後には不適切な発言。いずれも厳重注意を受けている。理事会に呼び出され、あらためて事情を聴かれた阿炎は「戻りたい気持ちはある。やったことに責任を感じている」と謝罪したという。

引退はせず、角界に残ることとなったが、いばらの道は続く。3場所出場停止で幕下への陥落が濃厚。6月に結婚したばかりだが、幕下に落ちれば無給で、しばらくは愛妻と離れ、錣山部屋での生活が続き、行動も厳しく制限される。長い手足を生かした突き押しを武器に三役も経験。ユーモアあふれるキャラクターで人気もあり、将来有望な力士だが、最後通告を突き付けられた形。とにかく、相撲だけに向き合い再起を期すしかない。

◆阿炎政虎(あび・まさとら)本名は堀切洸助。1994年(平6)5月4日、埼玉・越谷市生まれ。千葉・流山南高から錣山部屋へ。13年夏場所初土俵。15年春場所新十両。18年初場所新入幕。19年名古屋場所新小結。最高位は東小結。敢闘賞2回。金星2個。通算成績は260勝202敗8休。得意は突き、押し。6月に結婚を表明。188センチ、150キロ。

◆日本相撲協会の処分 賞罰規定の第3章「懲戒」に定められている(イラスト参照)。近年の解雇は15年10月、マネジャーの男性を暴行して傷害罪で起訴された熊ケ谷親方(元十両金親)。業務停止は処分期間中、弟子の指導もできない。旧規定で最も重い除名は、公益財団法人移行後の現行規定からなくなった。暴力禁止規定による処分でも同じ7項目が定められている。

相撲協会の懲戒処分

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場所前に外出泥酔の田子ノ浦親方に最も軽いけん責

田子ノ浦親方

日本相撲協会は6日、東京・両国国技館で理事会を開き、7月場所中に飲食店で泥酔した様子の写真がネットに拡散された田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)に、最も軽い処分である「けん責」を通知したことを発表した。

不要不急の外出自粛が求められている中での田子ノ浦親方の行動について、コンプライアンス委員会の答申内容では、同親方の外出が場所前の7月17日だったことを発表した。答申には「服薬の影響や疲労から数分間眠ってしまった事実は認められるものの、泥酔して眠り込んでいた事実は認められない」と記述。飲食した場所は同親方の後援者が経営している飲食店で、店内は「ほぼ貸し切り」の状態。従業員もマスクを着用し、同席した知人との間で距離を保ちながら飲食を行っていたため、感染予防に相当の注意を払っていたと判断した。

一方で「しかし、師匠としての立場にありながら、相撲協会の方針に反して不要不急の外出に及んだことを不問に付すことはできず、田子ノ浦に猛省を促す必要があると考え、懲戒処分のけん責が妥当と判断した」とした。

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9月場所前後の稽古総見と明治神宮土俵入りを中止

閑散とする両国国技館(2020年4月3日撮影)

日本相撲協会は6日、東京・両国国技館で理事会を開き、来年2021年7月場所の日程変更と、2022年の本場所日程を承認した。

来年の7月場所については、通常は第2日曜日の11日に初日を迎える日程だが、東京オリンピック(五輪)・パラリンピックが1年延期されたことを受け、1週前倒しして4日初日、18日千秋楽という日程になった。これに伴い番付発表も6月21日になった。22年については通常通り、各場所とも第2日曜日が初日という日程が組まれている。

また、9月場所(13日初日、両国国技館)前後の日程についても中止を含めて発表。新弟子検査は9月8日に行い、場所前の横綱審議委員会による稽古総見は中止。場所後の明治神宮土俵入りと、全日本力士選士権大会の中止も発表された。

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阿炎の引退届を受理せず…今後迷惑かけたら即引退

阿炎(2020年7月24日撮影)

日本相撲協会は6日、東京・両国国技館で理事会を開き、4日までに引退届を提出していた阿炎(26=錣山)について、引退届を未受理とし、出場停止3場所および5カ月50%の報酬減額の懲戒処分を決定し、本人に通知したことを発表した。

今後、程度を問わず協会に迷惑をかける行為を行った場合には、預かっている引退届を受理することと、またそのことを了承する旨の誓約書を提出すること、住居を錣山部屋に移し、師匠の錣山親方(元関脇寺尾)の監督下に入ることを条件とした。阿炎は当面日常生活に支障のある場合をのぞき、外出禁止とした。

師匠の錣山親方は指導監督に重大な不足があったとして、6カ月20%の報酬減額となった。

阿炎は不要不急の外出自粛が求められている中、7月場所中にキャバクラに出入りしていたことが発覚。師匠の判断で7日目から休場していた。阿炎はさらにコンプライアンス委員会の聴取に対して「場所前と場所中に2回」と報告していたが、実際は場所前から複数回出入りしており、虚偽の報告をしていた。また同席していた幕下以下の力士に、出入りした回数などについて口裏合わせを指示していた。

また、阿炎に同行してキャバクラに出入りした幕下極芯道(錦戸)には出場停止2場所の処分が決定した。極芯道は3日までに協会に進退伺を提出していた。師匠の錦戸親方(元関脇水戸泉)にはけん責の処分が通知された。

◆阿炎の不適切行動と発言 昨年11月に十両若元春の手足をテープで縛った動画を自身のインスタグラムに投稿。“悪ふざけ”動画はSNSで拡散され、ネット上で「暴力を連想させる」など批判を浴びた。協会から口頭で厳重注意を受け、反省文を提出。さらに今年2月の全協会員を対象とした研修会終了後、会場を引き揚げる際に報道陣の取材に対して「爆睡していた」「寝ていたので何も聞いていない」と発言。翌日に師匠と協会を訪れて謝罪し、鏡山コンプライアンス部長から厳重注意を受けた。

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照ノ富士が母校の鳥取城北高に凱旋「懐かしく思う」

大相撲7月場所で2015年夏場所以来、30場所ぶり2度目の優勝を飾った元大関で平幕の照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が6日、母校の鳥取城北高(鳥取市)を表敬訪問し、石浦外喜義校長(59)らに優勝を報告した。喜びを共有し「鳥取は日本の故郷。懐かしく思う」とかみしめた。

モンゴルから鳥取城北高に10年に相撲留学し、インターハイでの団体優勝に導くなど活躍。角界入り後は大関に上り詰めたが、両膝の負傷や内臓疾患で序二段まで転落。それでも諦めず土俵に上がり続け、再入幕した7月場所での優勝劇に母校は喜びに沸いた。

復活に「支えてくれた人たちのおかげ。いいときも悪いときもついてきてくれた人たちがいたから、恩返しをしたいと思った」と感謝の言葉を述べた。報道陣から大関復帰について聞かれると「あまり期待しないでほしい」と笑いを誘った。(共同)

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阿炎キャバクラ回数を虚偽報告 処分関わらず引退へ

阿炎(2020年7月24日撮影)

日本相撲協会に引退届を提出した平幕の阿炎(26=錣山)が、7月場所中にキャバクラ通いしていたことについてコンプライアンス委員会に虚偽の報告をしていたことが5日、協会関係者への取材で分かった。

阿炎は不要不急の外出自粛が求められている中、同場所中にキャバクラに出入りしていることが発覚。同委員会の事情聴取に対して「場所前と場所中に2回」と報告していた。しかし、実際は場所前から複数回出入りしており、同委員会はすでに調査済み。また同席していた幕下以下の力士に、出入りした回数などについて口裏合わせを指示したという。

阿炎は師匠の錣山親方(元関脇寺尾)を通じて、4日までに引退届を提出。5日時点で協会は受理していないが、6日に開く理事会で受理される見込み。仮に出場停止などの処分だったとしても、阿炎は引退を決めているという。また、同行していた幕下以下の力士も、3日までに協会に進退伺を提出。休場中の違反ということもあり、阿炎同様に協会内には厳罰を求める声が出ていたが、阿炎より軽い処分になる見通しだ。

また、同場所中に飲食店で泥酔した様子の写真がネット上に拡散された田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)も、処分が下される可能性がある。

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キャバクラ通い阿炎が引退届 6日理事会で処分決定

阿炎(2020年7月24日撮影)

大相撲の幕内力士、阿炎(26=錣山)が日本相撲協会に引退届を提出していたことが4日、分かった。

阿炎は不要不急の外出自粛を求められている中、7月場所中にキャバクラに出入りしていたことが発覚。師匠の錣山親方(元関脇寺尾)の判断で、7日目から休場していた。日本相撲協会は6日の理事会で処分などについて検討するため、阿炎の引退届は現時点で受理されていない。

  ◇  ◇  ◇

阿炎が師匠の錣山親方を通じて、4日までに引退届を提出していた。日本相撲協会は受理していないため、引退が決まったわけではない。6日に理事会が開かれ、処分が決まる見通し。受理されるか否かについても、議論の対象になる可能性がある。

幕内力士として責任を痛感したからこその判断に至ったとみられる。阿炎は7月場所7日目(7月25日)から突然休場した。同日、NHK大相撲中継の解説を務めた師匠の錣山親方が「数人のお客様と会食に行ったため、大事を取り休場することになった」と説明。「自業自得というか、本人がコロナにかかるのは自分の責任。協会員が一丸となり、お客さんを入れて開催するのに最低のこと」と厳しく指摘していた。

その翌日、芝田山広報部長(元横綱大乃国)は会食場所について「小池都知事が言う夜の店」とし、回数についても「場所前と場所中と2回」と明かした。阿炎とは別の部屋に所属する幕下以下の力士も同席していた。関係者によると、「夜の店」は、キャバクラであることも判明していた。

日本相撲協会は観客を入れて7月場所を開催するにあたり、独自のガイドラインを作成。「基本的に外出自粛とし、不要不急の外出をしない」などルールを定めて、全協会員に周知していた。新型コロナウイルスの感染防止に向け、一丸となっていただけに、芝田山広報部長は「情状酌量の余地もない」と断言するなど、協会内には怒りの声が上がっていた。

阿炎とキャバクラに同行していた幕下以下の力士はすでに協会に進退伺を提出している。協会の力士ら協会員への処分は軽い順にけん責、報酬減額、出場停止、業務停止、降格、引退勧告、解雇の7項目。阿炎は師匠と話し合った末の引退届提出とみられ、処分内容にかかわらず角界を去る可能性が高いという。

◆阿炎政虎(あび・まさとら)本名は堀切洸助。1994年(平6)5月4日、埼玉・越谷市生まれ。小4から3年連続でわんぱく相撲全国大会出場。大相模中3年時に全国中学3位。千葉・流山南高3年時に高校総体16強。卒業後の13年夏場所に錣山部屋から初土俵。15年春場所に新十両、18年初場所で新入幕。19年名古屋場所で新小結に昇進。金星2個、敢闘賞2回。188センチ、150キロ。得意は突き・押し。

◆阿炎の不適切行動と発言 昨年11月に十両若元春の手足をテープで縛った動画を自身のインスタグラムに投稿。“悪ふざけ”動画はSNSで拡散され、ネット上で「暴力を連想させる」など批判を浴びた。協会から口頭で厳重注意を受け、反省文を提出。さらに今年2月の全協会員を対象とした研修会終了後、会場を引き揚げる際に報道陣の取材に対して「爆睡していた」「寝ていたので何も聞いていない」と発言。翌日に師匠と協会を訪れて謝罪し、鏡山コンプライアンス部長から厳重注意を受けた。

◆新型コロナウイルスに対する角界のこれまでの主な動き

▼4月3日 日本相撲協会が臨時理事会を開き、夏場所と名古屋場所の2週間延期を決議。

▼同7日 政府が緊急事態宣言発令。

▼同10日 角界では初となる、三段目力士の勝武士さんの新型コロナウイルス感染が判明。

▼同25日 高田川親方(元関脇安芸乃島)、十両白鷹山ら6人の新型コロナ感染を発表。

▼同30日 高田川親方、白鷹山ら6人の退院を公表。

▼5月4日 政府が緊急事態宣言を延長。夏場所の中止が決定。

▼同13日 勝武士さんが新型コロナ感染による多臓器不全で28歳の若さで死去。

▼同25日 政府が緊急事態宣言を全面解除。

▼7月6日 希望者に行った抗体検査の結果、5人から抗体が見つかったと発表。芝田山広報部長はウイルス陽性者なしの見解。

▼同13日 相撲協会は臨時理事会を開き、7月場所の開催を正式決定。1日あたりの観客数の上限を約2500人に設定。

▼同25日 阿炎が7月場所7日目から突然休場。錣山親方は「数人のお客様と会食に行ったため。大事を取り休場することになった」と説明。

▼同27日 田子ノ浦親方が夜に外出して泥酔し、鏡山危機管理部長から厳重注意を受ける。

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新十両昇進の錦富士「次は勝ち越して上にいくこと」

錦富士(20年3月撮影)

日本相撲協会は5日、東京・両国国技館で大相撲秋場所(9月13日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を行い、錦富士(24=伊勢ケ浜)の新十両昇進を決めた。錦富士は両国国技館で、オンラインによる新十両会見に出席。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)も同席した。

16年秋場所で初土俵を踏み、約4年で新十両に昇進した。東幕下3枚目だった昨年秋場所で左肘を負傷して手術。翌九州場所は全休したが、今年の初場所で復帰し、3月の春場所で幕下優勝。7月場所は14日目の七番相撲で5勝目を挙げ、十両昇進を決定的にした。「ケガして苦しい時に師匠や安治川親方(元関脇安美錦)、楯山親方(元前頭誉富士)、照ノ富士関や翠富士関、照強関とか、たくさんの人に声をかけてもらって頑張ってきた。そのことがよぎって目が熱くなった」と振り返った。

心強い同期が部屋にいる。十両翠富士は近大の同級生であり、入門も同じ16年秋場所。対抗心を燃やしながら同じように番付を上げてきたが、翠富士は春場所で新十両昇進と先を越された。「幕下にいた時は僕が常にちょっと上にいた。でも休場している間に先を越されて、うれしい気持ちと悔しい気持ちと焦りの気持ちと、いろんな気持ちがあった」という。しかし、気持ちを落とすことなく奮起。翠富士からは早速「来場所から一緒に土俵入りできるな」と声をかけられたといい「負けてられないなと思いながら、うれしい思いもあった」と笑みを浮かべた。

返り入幕だった照ノ富士が復活優勝を果たすなど、伊勢ケ浜部屋にとって明るい話題が続くこととなった。錦富士は「場所前から自粛生活が続いている中で、伊勢ケ浜部屋旋風を起こそう、と照ノ富士関を中心に言ってた。今場所はそういう面でも各自が頑張っていたと思う」と団結秘話を明かした。伊勢ケ浜親方は「もっと前に出る相撲を。まだまだ取り切れていない。自分から攻める相撲が取れれば幕内もいけると思う」と期待。錦富士は「とりあえずは次の場所で勝ち越して上にいくことです」と意気込んだ。

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王輝、目標は師匠超え 錣山親方と新十両会見

王輝(20年1月撮影)

日本相撲協会は5日、東京・両国国技館で大相撲秋場所(9月13日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を行い、王輝(24=錣山)の新十両昇進を決めた。王輝は都内の部屋で、オンラインによる新十両会見に出席。師匠の錣山親方(元関脇寺尾)も同席した。

13年名古屋場所で初土俵を踏んだ王輝は、7年かけて新十両に昇進。西幕下2枚目だった7月場所で、十両朝弁慶を破るなど5勝を挙げて、念願の関取の座をつかみとった。5勝目を挙げた朝弁慶戦を振り返って「素直にうれしいです。今までやってきたことや感謝の気持ちがありました」と笑みを浮かべた。

7月場所は2連敗スタートから5連勝した。2連敗目を喫した時、部屋に帰る際の車内で錣山親方(元関脇寺尾)から「ここから5連勝したら(十両に)上がるぞ」と声を掛けられたという。また「場所前に父親が倒れて、それでリハビリを頑張っている。自分が勝って少しでも元気になってもらいたい気持ちが強かったです」と奮起し、見事に親孝行を果たした。

同学年には大関貴景勝や平幕の阿武咲らがいて「その中で1番になりたいのはもちろんです」と意気込んだ。錣山親方から「ちょっと痛がりの所があるからそこは直して欲しい。あっちこっち痛くなるのは当たり前」と注文されて苦笑いしたが、王輝は「最終的な目標は師匠を超えること。左四つの型を極めていきたいです」と師匠の前で堂々と宣言した。

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悪ふざけ動画、「爆睡していた」/阿炎の不適切行動

阿炎(2020年7月24日撮影)

大相撲の幕内力士、阿炎(26=錣山)が日本相撲協会に引退届を提出していたことが4日、分かった。

阿炎は不要不急の外出自粛を求められている中、7月場所中にキャバクラに出入りしていたことが発覚。師匠の錣山親方(元関脇寺尾)の判断で、7日目から休場していた。日本相撲協会は6日の理事会で処分などについて検討するため、阿炎の引退届は現時点で受理されていない。

◆阿炎の不適切行動と発言 昨年11月に十両若元春の手足をテープで縛った動画を自身のインスタグラムに投稿。“悪ふざけ”動画はSNSで拡散され、ネット上で「暴力を連想させる」など批判を浴びた。協会から口頭で厳重注意を受け、反省文を提出。さらに今年2月の全協会員を対象とした研修会終了後、会場を引き揚げる際に報道陣の取材に対して「爆睡していた」「寝ていたので何も聞いていない」と発言。翌日に師匠と協会を訪れて謝罪し、鏡山コンプライアンス部長から厳重注意を受けた。

◆阿炎政虎(あび・まさとら)本名は堀切洸助。1994年(平6)5月4日、埼玉・越谷市生まれ。小4から3年連続でわんぱく相撲全国大会出場。大相模中3年時に全国中学3位。千葉・流山南高3年時に高校総体16強。卒業後の13年夏場所に錣山部屋から初土俵。15年春場所に新十両、18年初場所で新入幕。19年名古屋場所で新小結に昇進。金星2個、敢闘賞2回。188センチ、150キロ。得意は突き・押し。

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王輝、錦富士が新十両昇進 再十両は2人

王輝(20年1月撮影)

日本相撲協会は5日、大相撲秋場所(9月13日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を開き、十両昇進の4人を発表した。

初めて関取の座を射止めた新十両は2人で、王輝(24=錣山)と錦富士(24=伊勢ケ浜)。王輝は元関脇寺尾の錣山親方が育てた5人目の関取となった。7月場所は西幕下2枚目で5勝2敗だった。錦富士は東幕下3枚目で5勝2敗だった。

再十両は2人。最高位が東前頭筆頭の千代の国(30=九重)は、昨年夏場所以来7場所ぶりの復帰。7月場所は西幕下12枚目で7戦全勝優勝を果たした。北はり磨(34=山響)は、7月場所は西幕下3枚目で5勝2敗。17年秋場所以来、17場所ぶりの関取復帰となった。これが8度目の十両昇進で、希善龍の9度に次いで須磨ノ富士と並び2番目という記録になった。

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おかみさんがモラハラ?式秀部屋の力士9人集団脱走

式秀部屋の看板(2017年1月撮影)

大相撲の式秀部屋の力士9人が4日、茨城県龍ケ崎市の部屋から集団脱走した。おかみさんの指導に力士たちが不満を募らせ、東京都内に助けを求めて移動した。力士たちは日本相撲協会の通報窓口に連絡。協会側は今日5日にも事情を聴き、問題の解決を探っていく。

   ◇   ◇   ◇

7月場所が終わった直後、角界にまたも問題が発生した。4日夕方、式秀部屋に所属する力士19人中9人が、集団で部屋を飛び出した。力士たちは千葉県内のカラオケボックスに逃げ込み、日本相撲協会の通報窓口に連絡。その後、東京都内に移動した。

脱走の理由は、部屋のおかみさんによるモラルハラスメントにあるとみられる。師匠の式秀親方(元幕内北桜)が、今年に入って体調を崩し、本場所を休場中。稽古を満足に見られず、生活指導を十分にできなくなったことがきっかけだった。おかみさんが師匠代わりに力士への指導を続けたが、力士が我慢の限界を超え、脱走にいたってしまった。

関係者によると、部屋のグループラインにおかみさんの長文指示が相次ぎ、返信が遅いと「厳重注意」。大部屋のコンセント使用は、許可制となった。力士が実家から仕送りを受けたり、通信販売で買い物をして荷物が届いた時は、荷物を開けて写真を撮り、グループラインに投稿することが義務付けられた。力士からは「プライバシーの侵害だ」との声が上がった。大部屋の個人ロッカーが抜き打ちでチェックされることもあった。おかみさんに反抗的な態度を見せると「クビにするぞ」「協会に言うぞ」などと脅かされた者もいたという。7月場所が2日に終わると、おかみさんは力士に反省文の提出を要求していた。

おかみさんにしてみれば、熱心に指導していたつもりだが、力士には受け入れられず、集団脱走騒動に発展。力士らは師匠を慕って稽古に励んでいたが、その頼りの親方は体調不良もあって目が届かず、おかみさんをコントロールしきれなくなっていたという指摘もある。

日本相撲協会のコンプライアンス委員会は5日にも力士らから事情を聴き、仲裁に乗り出す意向だ。

◆式秀(しきひで)部屋 元小結大潮が時津風部屋から1992年(平4)4月に独立し、同年5月に部屋開きを行った。茨城県では初めての相撲部屋。2012年3月、モンゴル出身の千昇が初の関取となった。13年1月4日付で、北の湖部屋の部屋付き親方だった元幕内北桜が継承し、所属一門は時津風から出羽海に移った。アイドルの愛称を取り入れた桃智桜(ももちざくら)や体格基準ぎりぎりで新弟子検査に合格した育盛(そだちざかり)など力士の個性的なしこ名がしばしば話題に。住所は茨城県龍ケ崎市佐貫。

式秀部屋の稽古場(2017年1月撮影)

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阿炎とキャバクラ行った力士が進退伺 協会6日審議

大相撲7月場所8日目 阿炎の休場を知らせる電光板(2020年7月26日)   

大相撲7月場所中に平幕の阿炎とともにキャバクラに行っていたことが発覚した幕下以下の力士が、師匠を通じて日本相撲協会に進退伺を申し出ていたことが3日、関係者への取材で分かった。

同関係者によると、師匠と当該力士間で進退について話し合い、協会にゆだねることにしたという。キャバクラ通いについてはすでにコンプライアンス委員会に報告済みで、6日の理事会で審議される予定になっている。

7月場所中は不要不急の外出自粛の通達がありながら、当該力士は阿炎とキャバクラに行った。発覚当初、芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「場所後の理事会で議題に挙がる事案。幕内の関取が場所中にああいう形で休場することにおいて1つの事案として報告されるのは間違いない」と明言。同じ違反でも関取の阿炎の方が罪が重いとの見解を示した一方、当該力士は休場中だったにもかかわらず外出の違反をしたため、協会内では厳罰を求める声が上がっていた。師匠も責任を強く感じているが、当該力士は将来有望な関取経験者ということから、引退届ではなく進退伺を申し立てたという。

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照ノ富士「つらいの慣れている」満身創痍だった優勝

引退を引き留めた師匠の伊勢ケ浜親方から優勝旗を受けとる照ノ富士(2020年8月1日)

7月場所で5年ぶり2度目の優勝を果たした前頭照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が、満身創痍(そうい)で15日間を戦い抜いたことを明かした。

千秋楽から一夜明けた3日、リモート会見に出席。両膝の状態について「伸びなくなっていた。表彰式の時に土俵に上がったり下りたりするのはきつかった」と回想。それでも、序二段まで番付を落とした大関経験者は「つらいのは慣れている。そこまでいったらやるしかない」と気迫で乗り越えた。来場所に向けて、千秋楽の1週間後に稽古を再開するのが角界の慣例だが、5日にも始動する考えを示した。「1週間の休みは自分の中で長い。(今場所は)勢いがあった。もっと鍛えないと、今の自分じゃ勝てない」と謙虚だった。

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照ノ富士「やりましたね、と思った」V一夜明け会見

幕尻優勝を果たし、八角理事長(右)から賜杯を受け取る照ノ富士(撮影・河田真司) 

大相撲7月場所で復活優勝を果たした東前頭17枚目照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が3日、オンラインで行われた一夜明け会見に出席した。序二段から史上初の再入幕を果たした照ノ富士は、新大関の朝乃山や関脇御嶽海を破るなどして自身2度目の優勝を達成。一時は横綱候補とも呼ばれながらも、両膝の負傷や内臓疾患などにより番付を序二段まで落とした大関経験者が、劇的優勝を果たした。

主な一問一答は以下の通り。

-昨日はどんな夜を過ごしたか

照ノ富士 もう普通にいつも通りに。ちょっと疲れたので寝ました。

-幕内の15日間はどうだったか

照ノ富士 15日間というのはいつも疲れるので。

-あらためて優勝の瞬間は。復活という気持ちはあったか

照ノ富士 自分の中ではそんなに。ちょっとずつ元の体に戻りつつあるので、それがいい結果につながってよかったなと思います。

-御嶽海を寄り切った瞬間は

照ノ富士 素直にうれしかったです。

-ここまで来ると思っていたか

照ノ富士 正直そこまで勝つとは思わなかった。10番勝てば三賞狙えるとかは考えた。1日一番勝っていけばと思った。

-優勝を意識した瞬間は

照ノ富士 特にないですね。その日の一番に勝てば結果は後からついてくると思って信じてやってきました。

-優勝した実感がわいたのはどのあたりか

照ノ富士 (御嶽海に)勝って決まって、そこからじゃないですか。

-師匠から優勝旗を受け取った時の気持ちは

照ノ富士 やりましたね、と思いました。

-頑張ったということか

照ノ富士 そうじゃなくて。自分の頑張りもあるけど、親方から始まって周りの人の支えがあったから。それがこういう結果になってますから。

-師匠から声は

照ノ富士 おめでとう、と(部屋に)帰ってきて言われて、抱き合った。

-以前の優勝の時も抱き合った。その時と比べて

照ノ富士 そうですね、もう全然違う。

-前回の優勝の時との違いは

照ノ富士 以前はイケイケの時の優勝だった。俺ができなければ誰ができるんだっていうぐらい。今はそういう考えが全くないというか。1日ずつ自分のことを精いっぱいやってれば、いい結果につながると思いながら毎日過ごしてた。

-部屋の祝福は

照ノ富士 みんな喜んでた。若い衆とかとシャンパンとか買ってきて。

-観客の拍手はどう感じたか

照ノ富士 自分は逆にどっちでもいいっていうか、土俵に上がったらお客さんいてもいなくても全力を出す。(国技館に)来られなくても、テレビの前で見てくれると思ってましたから。

-膝の状態は

照ノ富士 伸びなくなってました。表彰式の時に土俵上がったり下りたりするのはきつかった。

-その状態で上位と対戦してたのか

照ノ富士 そこまでいっちゃったらやるしかないので。

-かなり辛い状況だったか

照ノ富士 辛いのなれてるというか。

-場所前に「上位の力士と対戦は厳しい」と言っていたが上位を破った

照ノ富士 やっぱり前半から勝ってたから、その勢いがあったと思う。今の自分じゃ絶対に勝てないというのが分かってたから。勢いに乗ったから勝っただけで、もうちょっと鍛えないと来場所厳しいかなというのはあります。

-あらためて優勝できた1番の要因は

照ノ富士 自分を信じてやってきたことをやるだけという。それだけですね。

-次の秋場所がすぐ目の前にきている

照ノ富士 そうなんですよね。とりあえずは明後日からもう1回体を鍛えなおそうと思って。やれることを全力出していこうと思っています。

-休みはなく稽古に入るのか

照ノ富士 そうですね。水曜日から汗を流そうと思っている。それは場所前から決めてたことなので。

-筋肉を落としたくないのか

照ノ富士 1週間の休みとかは自分の中では長いと思っているので。1週間やって1日休んで、1週間やって1日休んでっていうのは自分の体のためというか。

-今の楽しみは?

照ノ富士 今観ている映画を終わらせることじゃないですか。

-何を観ているのか

照ノ富士 ちょっと面白い映画見つけた。「The 100」って書いてあるやつ。終わらせないと眠れないので。

-場所中も観ていたか

照ノ富士 場所前から見てました

-寝不足になったことは

照ノ富士 それは特にないですね。

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来場所に真価が問われる照ノ富士/大ちゃん大分析

幕尻優勝を果たし、八角理事長(右)から賜杯を受け取る照ノ富士(撮影・河田真司) 

<大相撲7月場所>◇千秋楽◇2日◇東京・両国国技館

大関経験者が序二段まで落ちて相撲を取る。経験がない自分には照ノ富士の心中は推し量れないけど、よく頑張った。横綱不在の場所を盛り上げた立役者だ。うれしいだろう。ただ、大関復帰には道半ばであることは本人も分かっているはず。真価が問われるのは、上位と当たる来場所だ。今場所終盤まで当たった相手と上位陣とは、力の差が違う。膝を回復させ地道な稽古を積み重ねることだ。

1差の朝乃山は、両横綱ともう1人の大関が完走できなかった場所の最後、千秋楽結びの一番を攻めの相撲で締めた。照強に負けて「大関が足を取られるもんじゃない」と言われ放題だったが、照ノ富士戦にせよ失うものがない相手とは、置かれた立場、背負うものが違う。それを横綱、大関が言ってはいけないのかもしれないが、それでも新大関の務めは十分に果たしたと思う。未知の経験を積み勉強した場所。こちらも真価が来場所で問われる。(高砂浦五郎=元大関朝潮・日刊スポーツ評論家)

御嶽海(右)を寄り切りで破る照ノ富士(撮影・河田真司)
正代(左)を激しく攻める朝乃山(撮影・鈴木正人)

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