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無期限休養の武尊が天心戦後初めて明かした心身の苦悩「ありがとう」敗者の花道で変わり始めた道

会見で心境を話す武尊(撮影・菅敏)

K-1の3階級制覇王者で現スーパーフェザー級王者武尊(30)が27日、無期限休養を宣言した。都内で緊急記者会見し、19日のRISEフェザー級王者那須川天心(23)との試合に判定負け後、初めて心境を語った。明かしたのは心身の苦悩。特に精神面ではパニック障害、うつ病と診断されていた。王座は返上して休養に入るが、格闘家としての現役続行には前向き。敗北の恐怖から救ってくれたファンへ、復活を誓った。

    ◇    ◇    ◇

武尊が言葉に詰まった。「あの時の『ありがとう』という言葉が、この10年勝ち続けてきて…、勝ち続けてきたんですけど、その時のどんな『おめでとう』よりもうれしくて…」。

会見冒頭からマイクを握り、語り始めた。その途中、「あの時」「その時」の情景が頭に浮かぶと、涙が浮かんだ。

8日前、超満員の東京ドーム。“世紀の一戦”で激突した那須川に敗れた後だった。1回にダウンを喫し、0ー5の判定負け。「敗者はスポットライトを浴びずに、勝者が浴びて、敗者は静かに帰るイメージだった」。負けて歩む花道の実際は、正反対だった。

「ありがとう!」

悔しさから直後の会見はひと言で切り上げた。心配したファンからも、この1週間で激励のメッセージがSNSにあふれた。1万件以上。眠れない日々、1、2時間の睡眠時間以外はずっと目を通した。「勝ち続けてきた中で僕が気づけなかったことや、知れなかった部分を知ることができた」。

10年間負けなし。Kー1の看板も背負った。負けの恐怖心に縛られていった。「これは公表するか悩んだ」と明かしたのは精神障害だった。パニック障害とうつ病。「今回の試合で、決まるまで数年なんですけど、自分の心が耐えれるのか不安もあったし、知らず知らずのうちに自分の心が壊れていっているのを感じて」と吐露した。

試合前は負け=引退と決めていた。それがあの花道で変わり始めた。「恩返しをしたい」。道が決まっていった。

ベルトは返上し、無期限の休養に入る。拳、「分離すべり症」の腰、内側靱帯(じんたい)損傷の膝など肉体も悲鳴を上げていた。心身を回復させるため、海外で療養に入る。ただ、「勝つ姿を見せてから終わりたい」と引退はない。

復活の日に、どのリング、競技に立つのか。総合格闘技転向もうわさされる。UFC参戦を問われ、「僕にはまだ可能性がある」とも返した。1つの敗北が生んだ絆が、格闘家人生の先を照らす。30歳、まだまだ進化できる、勝利を届けられると信じる。もう怖さはない。確信がある。

「これで1つ強くなれた。もっと思い切り戦えるんじゃないかなと思うし、これから、もっと僕は強くなれる」【阿部健吾】

◆世紀の一戦 19日に行われた「THE MATCH 2022」のメインで、天心と武尊は3分3ラウンド、契約体重58キロで対戦。武尊は、1ラウンド終了間際に左カウンターを浴びてダウンするなど終始劣勢に立たされ、0-5の判定負けを喫した。大会は格闘技イベントRIZINを運営するドリームファクトリー・ワールドワイドの榊原信行代表が音頭を取り、キックボクシング主要団体のRISE、K-1が全面協力。東京ドームは5万6339人の観衆で埋まった。テレビの地上波はなく、ABEMAのPPVライブで配信され、視聴数は約50万件。チケット代、スポンサー代も含めると「50億円に及ぶ史上空前の興行」になったと言われている。

会見を前に手にしていたベルトを見つめる武尊(撮影・菅敏)
会見を前に手にしていたベルトをそっとテーブルの上に置く武尊(撮影・菅敏)

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那須川天心-武尊戦がABEMAの最高記録を続々更新 同時接続者数、ノーカットの視聴者数など

19日、武尊(左)に判定勝ちした那須川天心は雄たけびを上げる

ABEMAは22日、19日に全試合独占生中継を行った「Yogibo presents THE MATCH 2022」で同サービスに来訪した1日の視聴者数が、開局史上最高数を記録したと発表した。同時接続者数は「ABEMA PPV ONLINE LIVE」においても最高数字を記録したほか、大会を視聴するチケットの券売は、50万を突破したという。

“世紀の一戦”RISE世界フェザー級王者・那須川天心(23)-K-1の3階級制覇王者で現スーパーフェザー級王者・武尊(30)戦をメインに組んだ立ち技格闘技イベントで注目を集めた。ツイッターでは、「#THEMATCH2022」が日本トレンドに加え世界トレンド1位にランクイン、「那須川選手」「武尊選手」「世紀の一戦」といった、大会に関連する単語が合計29個がランクインした。

なお、大会翌日に一夜限りの無料放送にて実施した『THE MATCH 2022那須川天心vs武尊今夜9時ノーカット無料放送』は、「ABEMA」における1時間番組として過去最高視聴者数を記録。番組を見た視聴者からは「何度見ても泣ける…」「歴史に語り継がれる試合」「最高すぎる」「また鳥肌…」など、2人の試合を絶賛する声が多数寄せられた。

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那須川-武尊戦など「THE MATCH」動画の無断使用に法的措置検討「覚悟して」榊原信行氏

一夜明け会見に臨む大会実行委員の榊原氏(撮影・足立雅史)

19日開催の立ち技格闘技イベント「THE MATCH 2022」(東京ドーム)の製作委員を務めた榊原信行氏が、大会動画の無断使用に法的措置を検討していることを明かした。

大会から一夜明けた20日、都内で記者会見を開いた。同大会を独占生中継したABEMAが、この日の午後9時からメインイベント那須川-武尊戦を無料配信することを発表。これに補足する形で、説明した。

「ネット上で泥棒が横行しています。アップロードももちろん、ダウンロードも違法です。やめましょうよ」と呼びかけ、「既にアクションを起こしている。徹底的に権利を守るので覚悟しておいてください」と、法的措置を辞さない構えを示した。

一夜明け会見に臨む大会実行委員の榊原氏(左)と株式会社サイバーエージェント執行役員藤井氏(撮影・足立雅史)

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「THE MATCH」那須川-武尊をABEMAで無料配信、20日午後9時「強い要望あった」

那須川天心(左)と武尊の対戦(2022年6月19日撮影)

19日、ABEMAのPPV(ペイ・パー・ビュー)にて放送された、RISE世界フェザー級王者・那須川天心(23)-K-1の3階級制覇王者で現スーパーフェザー級王者・武尊(30)戦をメインに組んだ立ち技格闘技イベント「THE MATCH 2022」(東京ドーム)が、日本格闘技史上最も多くのPPV視聴者数となる50万人を獲得したと発表された。

“世紀の一戦”から一夜明けた20日、製作委員を務める榊原信行氏とABEMAエンタメDX本部長の藤井琢倫氏が記者会見を開き、明言した。藤井氏は「PPV購入者は50万人以上。私の知る中ではおそらく、日本格闘技史上、最も多くの皆様に楽しんでもらった。グローバルスタンダードが日本人の多くの方に受け入れられた歴史の1ページになった」と胸を張った。

また、20日午後9時からABEMAにて、メインの那須川-武尊戦を無料で配信することが決まった。「ファンから強い要望があった。より多くの皆様に届けたい」と話した。

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魔裟斗氏「右のジャブがすべて。何年も語り継がれる試合」那須川天心ー武尊戦、中継で解説

パンチを放つ那須川天心(C)THE MATCH 2022

<キックボクシング:THE MATCH 2022>◇19日◇東京ドーム

キック頂上対決となった那須川天心-武尊戦のABEMA中継で解説を務めた元K-1 WORLD MAX王者魔裟斗氏(43)が、勝敗のポイントに那須川のジャブを挙げた。

ガードの間から刺すように武尊の顔面をとらえた那須川の動きに「右のジャブがすべて」と分析。那須川に判定負けしたK-1の後輩、武尊に向けて「やらないで後悔するよりも、やって出し切った方が良かったと思います。これは何年も語り継がれる試合」とねぎらった。

約7年かかった待望のカードだったこともあり、魔裟斗氏は「2人のライバルストーリーがあったからこそ、キックボクシング興行で5万人を集めたのですから。2人の力です。勝った天心には、ボクシングでもチャンピオンになってほしい」とエールを送っていた。

判定勝ちした那須川天(左)は魔裟斗に祝福される(撮影・菅敏)
3回、那須川天(左)は武尊にパンチを打ち込む(撮影・菅敏)
魔裟斗氏=2018年撮影

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【一覧】菅田将暉、横浜流星、松田翔太、三浦翔平も 天心VS武尊THE MATCHに著名人集結

試合前、菅田将暉(左)から花束を受け取る那須川天(撮影・菅敏)

<キックボクシング:THE MATCH2022>◇19日◇東京ドーム

世紀の一戦を目撃すべく、リングサイドには著名人が多数集結。

中継するABEMAがメインイベント前にテロップ付で紹介したのは次の18人。このほかサッカー日本代表の長友佑都と堂安律の姿も映された。

長嶋一茂

市原隼人

武井咲

EXILE TAKAHIRO

岩田剛典

三浦翔平

ローラ

桑原彰(RADWIMPS)

Taka(ONE OK ROCK)

山本舞香

横浜流星

菅田将暉

井口理(King Gnu)

堀米優斗

平野歩夢

野田洋次郎(RADWIMPS)

松田翔太

野村訓市

ワンオクTAKA(右)から花束を受け取る武尊(撮影・菅敏)
3回を戦い終え、武尊(右)と抱き合う那須川天(撮影・菅敏)
パンチを放つ那須川天心(C)THE MATCH 2022
スピーチする那須川天心(C)THE MATCH 2022
THE MATCH 2022 会場を盛り上げるラウンドガールK-1ガールズのキャシー凛(撮影・菅敏)

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“神童”那須川天心“最強”武尊撃破!世紀の一戦5-0判定勝利「武尊選手いたから強くなれた」

1回、那須川天(右)は武尊からダウンを奪う(撮影・菅敏)

<キックボクシング・THE MATCH 2022>◇19日◇東京ドーム

プロ通算46戦無敗でRISE世界フェザー級王者・那須川天心(23=TARGET/Cygames)が、世紀の一戦を制した。

K-1の3階級制覇王者で現スーパーフェザー級王者武尊(30=K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と、58キロ契約の3分3回(延長1回)で対戦し、5-0の判定勝ちを収めた。14年7月にプロデビューし、キックボクシング42連勝。宣言通り、この試合を最後にボクシングに転向する。

那須川は1回終了間際、左ストレートをカウンターで決めて、先制のダウンを奪った。2回にバッティングを受けて、右目が腫れ上がるハンディを負ったが、その後も必死の反撃で前進する武尊に決定打を許さなかった。

試合後はリング上から「この試合を長い間待ち続けたファン、武尊選手、ありがとう。満員の東京ドームで最後に試合ができて本当に幸せです。武尊選手がいたから強くなれたし、キックを続けられた。勝って、自分が強いと本当に思いました」と、感極まった表情で大観衆に向かって語りかけた。

試合前、那須川は話していた。「ワクワクする」。常に追われる立場にいた“神童”に、忘れていた感情が湧き起こった。久々に胸の高鳴りを感じる一戦だった。

K-1で3階級制を成し遂げ、41戦40勝(24KO)1敗の圧倒的な成績を誇る“最強”武尊。団体の中で「敵がいない」と言われ続けた那須川自身の境遇と重なった。頂点に君臨したこの5年間において「那須川よりも強いのではないか」と評されることもあった存在だった。「そんな時こそ、僕は強い。キックボクシング人生でやってきたことをすべてぶつける」。15年の対戦要求から約7年、思いのたけを全てぶつけた。

心の準備の重要性を思い知らされたのは、大会前。プロボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(45=米国)からのアドバイスだった。ビデオ通話で話し、「考えるな。すべては試合が終わってから考えろ。今度の相手は俺じゃない」とエールを送られた。

18年大みそか、総合格闘技イベントRIZINで、ボクシングのスパーリング形式で対戦。人生初を含む3度のダウンを奪われ、記録がつかない非公式戦ながら、唯一「勝てなかった試合」を戦った相手だ。

レジェンドのその一言に、那須川は「(自分がやってきたことは)間違いがないと思えた」。自分を信じ、迷いなく拳を振りぬいた。

この試合を最後に、ボクシング転向を表明していた。それでも「1度ボクサーになる気持ちは捨てた」と、燃え尽きる覚悟で臨んだ。先月末に4泊5日で行われたRISEの合同合宿では、選手からの質問に惜しみなく答えた。「年上、年下関係なく、練習の姿勢などをみんなに見てもらおうという気持ちで(合宿)に臨みました」と試合前に語っていた。

世紀の一戦で見せた渾身(こんしん)のファイト、残した数々の伝説は、キックボクサーの道しるべになる。

▽1R 那須川が左ストレート。武尊は右のミドルキックを返す。互いに距離をとりながらの探り合い。武尊が出てくるところに合わせ、那須川が左フック。さらに那須川は右ニーキックからのワンツーで主導権握る。終了間際那須川の左がヒットし武尊がダウン。(那須川―武尊 10―8、10―8、10―8、10―8、10―8)

▽2R 武尊が距離を詰めようと前に出る。右のミドルキックから突破口を図るが那須川にうまくかわされる。武尊の頭が那須川の右目上に激突し、ドクターチェックが入って残り約2分で試合が中断。再開後、武尊の右カウンターが那須川をとらえる。残り約1分、武尊が那須川を投げ飛ばして再び試合が中断。武尊には口頭で注意が与えられる。(那須川―武尊 10―10、10―10、10―10、10―10、9―10)

▽3R 武尊が出てくるところ、那須川が左カウンター。さらに的確なジャブを浴びた武尊はあせりか、大振りが目立つ。激しい打ち合いで、武尊が「こいよ」とばかりノーガードで挑発。ラスト30秒で魂の打ち合い。終了のゴングが鳴り、お互い抱き合って健闘をたたえる。判定は5―0で那須川の手が上がった。(那須川―武尊 9―10、10―10、10―10、10―9、10―10)

◆那須川天心(なすかわ・てんしん)1998年(平10)8月18日、千葉県生まれ。5歳で極真空手を始め、小5でジュニア世界大会優勝。その後キックボクシングに転向し、14年7月にプロデビュー。15年5月にプロ6戦目で史上最年少16歳でRISEバンタム級王座に輝いた。16年12月にRIZIN初参戦。18年6月には階級を上げ、初代RISE世界フェザー級王者に。プロ通算成績は46戦46勝(31KO)。20年6月から始めたユーチューブの登録者数は89・2万人。165センチ。

◆THE MATCH 2022 格闘技イベントRIZINを運営するドリームファクトリー・ワールドワイドの榊原信行代表が音頭を取り、キックボクシング主要団体となるRISE、K-1が全面協力。東京ドームを会場に那須川天心-武尊戦の注目対決メインに決めた。その後、選手の要望を受けながら2団体を中心としたファイターたちで全15試合がマッチメークされた。当初はフジテレビが地上波で中継する予定だったが、総合的な判断から取りやめとなり、ABEMAのPPVライブ配信された。

1回、那須川天(右)は武尊の顔面にパンチを入れる(撮影・菅敏)
1回、武尊(左)にひざ蹴りを入れる那須川天(撮影・菅敏)
判定で武尊(左)を破り、雄たけびを上げる那須川天(撮影・菅敏)
2回、武尊(左)にひざ蹴りを入れる那須川天(撮影・菅敏)
試合前、菅田将暉(左)から花束を受け取る那須川天心(撮影・菅敏)
ワンオクTAKA(右)から花束を受け取る武尊(撮影・菅敏)
那須川(右)は判定で武尊を破る(撮影・足立雅史)
【イラスト】那須川天心のプロ全成績
【イラスト】武尊のプロ全成績
3回を戦い終え、武尊(右)と抱き合う那須川天(撮影・菅敏)
判定で武尊(左)に勝利し、深々と頭を下げる那須川天(撮影・菅敏)
判定勝ちした那須川天はトロフィーを掲げる。左から2人目は武尊(撮影・菅敏)
武尊(左から2人目)と3回を戦いを終え、ガッツポーズを見せる那須川天(撮影・菅敏)
判定勝ちした那須川天(左)は魔裟斗に祝福される(撮影・菅敏)

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武尊、那須川天心に敗れ悔し涙“垣根”越えた世紀の一戦も10年ぶり黒星 THE MATCH

判定勝ちした那須川天(右)は雄たけびを上げる。左は武尊(撮影・菅敏)

<キックボクシング:THE MATCH 2022>◇19日◇東京ドーム

K-1の3階級制覇王者で現スーパーフェザー級王者の武尊(30)が頂上対決で約10年ぶりの黒星を喫した。

RISEフェザー級王者那須川天心(23)との58キロ契約体重3分3回(延長1回)に臨んだものの、1回に左カウンターでダウンを喫し、0-5の判定負け。15年11月、那須川による対戦直訴から所属団体の「垣根」などで実現していなかった待望のファイトだったが、12年6月以来の黒星で悔し涙を流した。

   ◇   ◇   ◇

1回残り10秒、武尊が一瞬の隙を突かれた。左カウンターをあごに被弾し、ダウンを喫した。2回以降、重圧をかけながら右ストレートを狙ったが、那須川に回避されて追い詰めきれなかった。判定負け後、目には悔し涙があふれた。リングから降りた後も涙が止まらない。最後は深々と一礼し、控室に戻っていった。

会見した武尊は「この試合を本当に実現できたことと、実現してくれた人たち、支えてくれた人たち、対戦相手の天心選手に心から感謝しています。僕を信じてついてきてくれたファン、K-1ファイター、ジムの人たち。そういう人たちには心から申し訳ないと思っています」と悔しさをにじませた。

昨年12月、対戦発表会見で「(那須川の)存在をうらんだ時期もあった」と吐露した。史上初となるK-1の3階級制覇を成し遂げた一方で、ライバル那須川との対戦は団体間の垣根が障害となって実現まで時間を要した。SNSで「那須川の方が強い」「(対戦を)避けている」などと誹謗(ひぼう)中傷めいた批判も発奮材料に変えて那須川戦に臨んだ。「試合は命の取り合い。負けたら死と一緒。後のことは考えていない」と退路を断ち、キック引退もにおわせていただけに今後が注目される。

◆武尊(たける)1991年(平3)7月29日、鳥取県生まれ。小2で空手を始める。11年9月にプロデビューを果たすと、15年4月に初代K-1スーパー・バンタム級王座決定トーナメント、16年11月に初代K-1フェザー級王座決定トーナメント、18年3月に第4代K-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメントで優勝し、史上初の3階級制覇を達成。プロ通算成績は41戦40勝1敗(24KO)。鳥取県米子市首都圏観光大使、とっとりふるさと大使。20年3月に始めたユーチューブの登録者数は23.3万人。168センチ。

◆THE MATCH 2022 格闘技イベントRIZINを運営するドリームファクトリー・ワールドワイドの榊原信行代表が音頭を取り、キックボクシング主要団体となるRISE、K-1が全面協力。東京ドームを会場に那須川天心-武尊戦の注目対決メインに決めた。その後、選手の要望を受けながら2団体を中心としたファイターたちで全15試合がマッチメークされた。当初はフジテレビが地上波で中継する予定だったが、総合的な判断から取りやめとなり、ABEMAのPPVライブ配信された。

1回、那須川天(右)は武尊からダウンを奪う(撮影・菅敏)
【イラスト】武尊のプロ全成績
【イラスト】那須川天心のプロ全成績
1回、那須川天心(右)の左を顔面に食らう武尊(撮影・菅敏)
那須川(右)は判定で武尊を破る(撮影・足立雅史)
スピーチする那須川天心(C)THE MATCH 2022
パンチを放つ那須川天心(C)THE MATCH 2022
THE MATCH 2022 会場を盛り上げるラウンドガールK-1ガールズの小湊美月(左)(撮影・菅敏)
会場を盛り上げるラウンドガールライズフォースの宮原華音(撮影・菅敏)
THE MATCH 2022 会場を盛り上げるラウンドガールRIZINガールの東海林里咲(撮影・菅敏)

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那須川天心-武尊戦2人の思いかなわず地上波生中継見送り ABEMA PPVで独占完全生中継

にらみ合う那須川天心(左)と武尊(2022年6月18日撮影)

きょう東京ドームで開催される、RISE王者那須川天心(23)-K-1王者武尊(30)戦をメインに組んだ立ち技格闘技のビッグイベント「THE MATCH 2022」は、ABEMA PPV(ペイ・パー・ビュー)で独占完全生中継される。

同大会は当初、フジテレビでの地上波放送も併せて予定されていた。だが、大会3週間前の5月31日に急きょ見送りが決定。フジテレビは公式ホームページなどで「主催者側との契約に至らず、フジテレビで放送しないことが決まりました」と公表した。

これを受けた同大会製作委員を務める榊原信行氏(58)らは、即日記者会見を実施。「いくつかの要因が考えられるが、何が最終的な原因か明確ではない」と前置きをした上で、5月9日に、榊原氏に金銭トラブルがあったとする一部週刊誌報道を原因のひとつとして挙げた。「経済的な条件で折り合わなかったわけではない」と強調。「断られても諦めきれない。やってくれると信じている」と訴えていた。

メインを戦う2人も即座に反応を示した。那須川は「もし地上波でやらないのであれば俺はもうやめてもいいと思ってる」、武尊は「1人でも多くの人に夢や希望を与えたい」などと、自身のSNSに書き込み。地上波放送中止の撤回を懇願した。

後日、TOKYO MX1での特番の放送が決まったが、最後までフジが下した生中継見送りの決定は覆らなかった。

一方で、当初から放送を予定していたABEMAは「配信における基準や法令・ルールの順守を徹底し、本件の放送にあたっても、その確認において問題ないと判断」した、と一貫した姿勢を貫いた。PPVチケットは、5500円(ABEMAプレミアム4400円)の「一般チケット」と7700円(ABEMAプレミアム6160円)の「那須川天心応援チケット」「武尊応援チケット」の3種を発売している。

総合格闘技のRIZINは14日、会員サービス「RIZIN STREAM PASS」の開始を発表。今秋から冬頃に行われる本格オープン後は、月額会費を払うことで、ライブ配信が見放題になるとのことだ。

格闘技界が、地上波と別々の道を歩む日も近いのかもしれない。

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なぜボクシングではない? 18年メイウェザー対那須川天心はスタンディングバウト/解説

9月に日本での対戦が決定したメイウェザーと朝倉(C)RIZIN FF

総合格闘技RIZINの人気ファイター朝倉未来(みくる、29=トライフォース赤坂)とプロボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(45=米国)の対戦が、今年9月に国内開催のRIZINで実現する。日程や会場、ルール等は今月中に発表される見込み。

   ◇   ◇   ◇

RIZINでは18年大みそかのメイウェザーVS那須川戦をスタンディングバウトと呼んだ。ボクシングのスパーリング形式のエキシビション戦でもボクシングとは表記できない。国内のボクシング公式戦は日本ボクシングコミッション(JBC)管轄で行うというルールがあるからだ。JBCはボクシングの興行にレフェリー、ドクターらを派遣し、試合の公平性などを徹底する。JBCはボクシング以外の格闘技興行への協力を禁じている。

メイウェザーVS那須川戦を契機に海外でもボクサーと格闘家の対決などが増加。19年にはインターネットテレビ「ABEMA」の企画でボクシング元世界王者亀田興毅氏VS那須川戦が「ボクシング特別ルール」と称された。当時、JBCと日本プロボクシング協会は声明を発表。安全性軽視などの問題点を挙げ、国内のボクシング興行はJBCの管理・運営で開催され、公開スパーリングもJBCの許可が必要と強調した。

17年に引退したメイウェザーは公式戦に臨む気持ちは一切ないが、現状ではRIZINでボクシングの公式戦を組むことはできないという背景もある。【藤中栄二】

2018年12月31日、メイウェザー対那須川天心 1回、パンチを打ち込む那須川(左)

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那須川天心KO宣言「見て納得する内容。それしか目指していない」武尊戦へ意気込み語る

21年12月、那須川天心(左)と武尊

6月19日開催の「THE MATCH 2022」(東京ドーム)でK-1王者武尊(30)とのビッグマッチを予定するRISE王者の那須川天心(23)が9日、ABEMAの特集番組にリモート出演し、同大会への意気込みを語った。

仕上がりについて問われると「いつもより仕上がっている」と断言。「勝っても負けても最後なので、全部を出して、自分の命をかけて挑んでいるという感じですね」と話した。

また、練習については「フィジカルトレーニングは一切していない。格闘技の動きというよりは動物的な意識で練習している」と説明。「研ぎ澄まされているから、最近言葉が出てこない。人と話していないから、ちょっと面白いことが言えない」と、集中力の高まりを明かした。

日本中が注目することにプレッシャーを感じるかとの問いには、「試合になってみないとわからない」とし、「本当に23年生きてきたものをすべてぶつけるだけ」と答えを一貫。「見て納得する内容。それしか目指していない。KOして倒そうと思っているので期待しておいて」とKO宣言も飛び出した。

最後は「僕の人生最後の日を見届けてください」と呼びかけていた。

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那須川天心-武尊戦メインの全16試合、勝敗当てた抽選1人に1000万円企画 ABEMA発表

21年12月、那須川天心(左)と武尊

立ち技格闘技のビッグマッチ、RISE王者那須川天心(23)-K-1王者武尊(30)戦をメインに組んだ「THE MATCH 2022」(6月19日、東京ドーム)を独占生中継するABEMAは、「全16試合の勝敗 全て当てたら1000万円企画」を実施する。9日に放送した同大会の特集番組内で発表した。

全16試合の勝敗予想を当てた応募者に、1000万円をプレゼントする。複数人が正解した場合は、抽選で1名。KOか判定かは問わないとのこと。18日放送の番組内で、試合予想を募集する。

今大会は、全試合が3分3回プラス延長1回。延長回は必ず優劣をつけるため、引き分けはない。

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武尊「うれしいですね。試合で勝って証明するだけ」那須川天心戦の勝利予想で70%得票

武尊(2022年4月7日撮影)

6月19日開催の「THE MATCH 2022」(東京ドーム)でRISE王者の那須川天心(23)とのビッグマッチを予定するK-1王者武尊(30)が9日、ABEMAの特集番組にリモート出演し、同大会への意気込みを語った。

トレーニング後の移動中のため車内から出演。仕上がりについて問われると「いよいよ。追い込みも残り数日で、ラストスパート。やれることはやった。最後はやり切るだけです」と話した。

この番組内で視聴者の勝敗予想投票が行われ、武尊が70%の票を獲得した。「うれしいですね。試合で勝って証明するだけ。みんなの期待に応えたい」と、気を引き締めた。

現在の体重は「練習が終わった後で62キロ切れるぐらい」と説明。「(那須川と同じ)サウスポーとは数えきれないくらい練習してきた。サウスポー対策を井上尚弥君に教わったりとか」と、7日に日本人初のプロボクシング3団体統一を果たした年下の王者から指導を受けたことを明かした。

21年12月、那須川天心(左)と武尊

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那須川天心-武尊戦は6オンスグローブ使用 武尊は普段より小さく「KO必至」ABEMA発表

21年12月、那須川天心(左)と武尊

立ち技格闘技のビッグマッチ、RISE王者那須川天心(23)-K-1王者武尊(30)戦をメインに組んだ「THE MATCH 2022」(6月19日、東京ドーム)の使用グローブの概要が決まった。

同大会を独占生中継するABEMAが9日、特集番組内で発表した。

60キロ未満が6オンス、72・5キロ未満が8オンス、72・5キロ以上が10オンスのウイニング製グローブを使用する。

那須川-武尊戦は6オンス。武尊は普段の8オンスより小さなグローブでの対戦となる。

また、6・5メートル×6・5メートルのリングでの開催が決まった。

スタジオ内は「KO必至」「拳が壊れちゃうんじゃないか」と盛り上がっていた。

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那須川天心-武尊戦「THE MATCH」試合順を発表 オープニングマッチは那須川龍心戦

21年12月、対戦発表会見でポーズを取る那須川天心(左)と武尊

立ち技格闘技のビッグマッチ、RISE王者那須川天心(23)-K-1王者武尊(30)戦をメインに組んだ「THE MATCH 2022」(6月19日、東京ドーム)の試合順が決まった。

同大会を独占生中継するABEMAが9日、特集番組内で発表した。

試合順は以下の通り。

◆オープニングマッチ 那須川龍心-大久保琉唯

◆第1試合 鈴木真彦-金子晃大

◆第2試合 志朗-玖村将史

◆第3試合 江幡睦-璃明武

◆第4試合 風音-黒田斗真

◆第5試合 笠原友希-中島千博

◆第6試合 内田雄大-マハムード・サッタリ

◆第7試合 山下力也-シナ・カリミアン

◆第8試合 “ブラックパンサー”ベイノア-和島大海

◆第9試合 YA-MAN-芦沢竜誠

◆第10試合 中村寛-レオナ・ペタス

◆第11試合 白鳥大珠-ゴンナパー・ウィラサクレック

◆第12試合 山田洸誓-安保瑠輝也

◆第13試合 原口健飛-山崎秀晃

◆第14試合 海人-野杁正明

◆第15試合 那須川天心-武尊

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那須川天心-武尊戦を独占生中継のABEMAが特番 視聴者勝敗予想は武尊70%、那須川30%

2022年4月7日、「THE MATCH 2022」記者会見でポーズを決める那須川天心(左)と武尊(右)。中央は榊原信行実行委員

立ち技格闘技のビッグマッチ、RISE王者那須川天心(23)-K-1王者武尊(30)戦をメインに組んだ「THE MATCH 2022」(6月19日、東京ドーム)を独占生中継するABEMAは9日、同大会の特集番組を放送した。

那須川-武尊戦の勝敗予想を視聴者によるリアルタイム投票で行い、武尊が70%、那須川が30%を獲得した。

同番組に出演した日本人初のK-1世界王者、魔裟斗氏は、自身の予想を尋ねられると「毎日かわります」と頭を抱えていた。

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「ROAD TO UFC」松嶋こよみら9日参戦組が計量パス 勝ち上がった1人がUFCと契約

ROAD TO UFCの前日計量をパスした松嶋こよみ(C)Zuffa LLC/UFC

米総合格闘技UFCの有望株発掘イベント「ROAD TO UFC」1回戦(9、10日、シンガポール・インドアスタジアム)の前日計量が8日、同地で行われ、9日に参戦する日本人選手5人がクリアした。

フェザー級の佐須啓祐(27=MASTER JAPAN)は66キロ、同級の松嶋こよみ(29=パンクラスイズム横浜)は66キロ、ライト級の鹿志村仁之介(20=IGLOO)は68.94キロ、バンタム級の風間敏臣(25=和術慧舟會HEARTS)は61.24キロ、非トーナメント戦のフライ級に出場する内田タケル(19=パラエストラ松戸)は56.93キロだった。

同大会は、アジア人選手をターゲットにした有望株発掘イベント。フライ級、バンタム級、フェザー級、ライト級の4階級でトーナメントが実施され、勝ち上がった1人のファイターが、UFCとの契約を手にする。

日本からは7人の選手が参戦。両日ともにABEMAで完全無料生中継される。

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【UFC】アメリカンドリーム実現渇望SASUKEこと佐須啓祐「やっと一歩手前まで」契約挑戦

「ROAD TO UFC」に参戦する佐須啓祐(右)は自身のツイッターでシンガポール入りを報告(ツイッターより)

世界最高峰の総合格闘技団体UFC(米国)は、今月9日、10日にシンガポール・インドアスタジアムにて有望株の発掘イベント「ROAD TO UFC」の1回戦を開催する。

世界進出を目指すアジア人ファイターをターゲットに、フライ級、バンタム級、フェザー級、ライト級の4階級でトーナメントを実施。勝ち上がった1人のファイターが、UFCとの契約を手に入れる。

日本からは7人の選手が参戦。現修斗世界フェザー級王者、SASUKEこと佐須啓祐(27=MASTER JAPAN)も、アメリカンドリームの実現を渇望する1人だ。

16年3月に修斗でデビュー。20年9月に修斗環太平洋フェザー級王座、昨年7月に修斗世界フェザー級王座に輝いたが、常に頭にあったのはUFCへの思いだったという。

格闘技を始めた時から思い焦がれた夢舞台。「やっと一歩手前まで来られた」と、かみしめる。始まりは師匠の弘中邦佳さん(45)。「師匠が挑戦して戦っていた舞台で、僕が格闘技を始めた時から『やっぱりUFCが本物だ』とずっと教えられてきました。緊張はないわけではないけど、すごくワクワクしている部分が大きいですね」。UFCからDREAMや修斗に参戦し、“逆輸入メジャーリーガー”と呼ばれた男の背中を追いかける。

今年は2カ月間、米国武者修行を敢行。ラスベガスではRIZINファイターの朝倉海とも練習をともにした。米国では「実戦を意識した練習をいかにしているかというところが違いだな」と、練習の質の差を痛感したという。「試合は自分の想定通りに進まない。パンチを効かされたり、いつもイレギュラーなことが起こる。いかに自分が不利になるようなシチュエーションを切り抜けるかが大切だと教えられました」。ふらふらになった時のリカバリー方法、回復までの時間のつぶし方。細かいシチュエーションまで想定した指導を受け、海外で通用する技と精神力を身に着けた。「新しい技術をうまく落とし込めた」と、自信を深めた。

9日には、中国のイー・ジャーと対戦。勝ちあがれば、9月の準決勝、年末の決勝と、夢への旅路は続いていく。一方で、1度負ければ契約は遠のく、熾烈(しれつ)なトーナメントでもある。それでも「気持ちは変わらない」と自然体を強調。「プロのキャリアの序盤で、大けが(上腕尺骨の骨折)をして2~3年くらい休んでいた期間がありました。なので、どの試合もここで負けたら終わりかなくらいの気持ちで戦っています」と、1戦への集中力は人一倍高い。

今大会はABEMAで完全無料生中継が実施され、注目度も高い。「正直自分がやりたくてやっていることなので、そんなに気にしていなかった」としながらも「日本代表という立場で試合をさせてもらえるのですごく光栄なこと。思いとか生き様とかを日本の格闘技ファンや見ている人に伝えられればと思っています」。初めての渡航も、既に大好きになったというシンガポールの地から、佐須がアクセルを踏みこむ。【勝部晃多】

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那須川天心-武尊戦を予定通り放送のABEMA「問題ないと判断」基準や法令・ルールの順守徹底

21年12月、対戦発表会見でポーズを取る那須川天心(左)と武尊

ABEMAは1日、RISE王者那須川天心(23)-K-1王者武尊(30)戦をメインに組んだ立ち技格闘技のビッグイベント「THE MATCH 2022」(6月19日、東京ドーム)を予定通り放送するとした。

前日31日、フジテレビが同大会の放送見送りを発表したことを受け、日刊スポーツの質問に回答した。

これによると、ABEMAは「配信における基準や法令・ルールの順守を徹底」した上で、「本件の放送にあたっても、その確認において問題ないと判断」したとしている。

また、フジテレビの放送見送りについては「当社として回答する立場にないため、回答を差し控えさせていただきます」とした。

PPV(ペイ・パー・ビュー)にて、全試合を完全生中継する。チケットは、5500円(ABEMAプレミアム4400円)の「一般チケット」と7700円(ABEMAプレミアム6160円)の「那須川天心応援チケット」「武尊応援チケット」の3種。

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那須川天心-武尊戦の開催改めて表明 榊原氏「僕らが抜けてもいい」フジへ中継見送り撤回訴え

記者会見に登壇した榊原氏(撮影・勝部晃多)

立ち技格闘技のビッグマッチ、RISE世界フェザー級王者那須川天心(23)-K-1・3階級制覇王者で現スーパーフェザー級王者武尊(30)戦をメインに組んだ「THE MATCH 2022」(6月19日、東京ドーム)の製作委員会が31日、都内で緊急記者会見を開き、フジテレビが同大会の放送を見送った件を受け、「断られても諦めきれない。やってくれると信じている」と訴えた。

大会まで3週間を切ったこの日、イベントを放送予定だったフジテレビが急きょ、公式ホームページで放送の見送りを発表。「主催者側との契約に至らず、フジテレビで放送しないことが決まりましたので、ここにお知らせいたします」と公表していた。

会見には、製作委員を務めるドリームファクトリーワールドワイドの榊原信行氏、RISE代表の伊藤隆氏、K-1プロデューサーの中村拓己氏の3人が登壇。榊原氏は「いくつかの要因が考えられるが何が最終的な原因か明確ではない」と前置きをした上で、フジテレビの放送見送りの経緯を説明した。これによると、9日の一部週刊誌報道の後、徹底的な身辺調査が行われ、放送に対して問題ないとの見解が出たが、突如として一転したという。「もちろん反社との交際はないが、僕が退任する、ネガティブなネタにされるのであったら、退くことはやぶさかではないとお伝えしたんですけど(ダメだった)。放送しない理由はない。どいたうえで信頼がないのであれば、新しく実行委員会組織をつくると、そしたら問題ないでしょ? とお伝えした。放送するべきだと、今でも思っています」と力を込めた。「経済的な条件で折り合わなかったわけではない」と強調した。

また、フジテレビとのこれまでの歩みへ感謝の言葉を並べる一方で、今回の対応に対しては「あまりにもひどすぎないですか」ときっぱり。「やるっていって放送枠を取った。もう少し丁寧な対処をしてほしい。そういうジャッジをされたこと、憤りを感じます」と、怒りをあらわにした。

さらに、格闘技界の未来についても言及。そのうえで「この場でお願いですけど、もう1回戻ってきてほしい。僕らが抜けることが条件なら抜ける。天心も武尊も、アンダーカードを戦う選手たちも、地上波の放送をやることが大事だと思っている。やってくれると信じている。ファンの声を届けてほしい」とした。

ABEMAのPPV(ペイ・パー・ビュー)で全試合完全生中継が決定している。PPVチケットは、5500円(ABEMAプレミアム4400円)の「一般チケット」と7700円(ABEMAプレミアム6160円)の「那須川天心応援チケット」「武尊応援チケット」の3種。

21年12月、対戦発表会見で向かい合う那須川天心(左)と武尊
21年12月、対戦発表会見でポーズを取る那須川天心(左)と武尊

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