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【新日本】AEWブライアン・ダニエルソン、オカダ・カズチカへ「カネの雨はもう降らない」

石井智宏、棚橋弘至、オカダ・カズチカ組対海野翔太、クラウディオ・カスタニョーリ、ジョン・モクスリー組 勝利した左から石井智宏、棚橋弘至、ひとりおいてオカダ・カズチカ組(撮影・清水貴仁)

<新日本プロレス:「DOMINION 6・4 in OSAKA JO HALL」>◇4日◇大阪城ホール

オカダ・カズチカが、元WWEヘビー級王者ダニエル・ブライアンことAEW(オール・エリート・レスリング)所属のブライアン・ダニエルソンから対戦を要求された。NEVER無差別級6人タッグ王者のオカダは棚橋弘至&石井智宏と、挑戦者のジョン・モクスリー&クラウディオ・カスタニョーリ&海野翔太に勝利し、初防衛に成功。その試合直後だった。モクスリーがマイクを持つと「この男の声を聞け!」と言い、同時にVTR映像が流れた。

モニターに映し出された映像には、砂漠の中で、怪しげな雰囲気を醸し出す男が…。ブライアン・ダニエルソンの表情がくっきりと、会場からもファンの興奮の声がもれた。「オカダ、俺と戦いたいんだろう? カネの雨はもう降らない」と言うと、さらに会場のボルテージが上がった。オカダは「ダニエルソン、お前と同じリングに上がってやるよ、コノヤロー。砂漠だかなんだか知らないけど、しっかりとカネの雨を降らせて、そのひからびた砂漠に雨を降らせてやる」と受諾したことで、ビッグマッチが決定した。

石井智宏、棚橋弘至、オカダ・カズチカ組対海野翔太、クラウディオ・カスタニョーリ、ジョン・モクスリー組 レインメーカーを決めるオカダ・カズチカ(右)(撮影・清水貴仁)
石井智宏、棚橋弘至、オカダ・カズチカ組対海野翔太、クラウディオ・カスタニョーリ、ジョン・モクスリー組 レインメーカーを決めるオカダ・カズチカ(右)(撮影・清水貴仁)

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【東京女子】坂崎ユカが12・1後楽園大会で卒業発表「違うステージに」来年から海外拠点に活動

12・1後楽園大会を最後に卒業を発表した坂崎ユカ(東京女子プロレス提供)

東京女子プロレスのプリンセスタッグ王者・坂崎ユカが8日、都内で会見を開き、12月1日の後楽園大会を最後に卒業することを発表した。24年以降は海外を拠点にプロレス活動を続ける。

東京女子立ち上げの13年12月にデビュー。「10年過ぎたら離れられなくなる」と、今年12月の10周年記念大会を最後のリングに選んだ。「大好きだからこそ、違うステージに行かないといけない」と胸の内を明かした。

以前から海外志向を持っており、これまでも米プロレス団体・AEWに毎年のように参戦。「日本で(活動)ってなると東京女子のイメージに干渉してしまうかもしれない」。来年からの活動を見据え、卒業までも海外遠征を行いながら準備をしていくという。

長くタッグを組んできた瑞希には以前から相談していた。「ユカッチが決めたことだから」(瑞希)と後押しされ、決断に至った。現在保持している瑞希とのベルトについては「やめるまで防衛し続けて、瑞希と一緒にディズニーランドにベルトを持っていきたい」と野望を明かした。次の防衛戦は、遠征帰国後初戦となる6月11日。「まだまだ東京女子を盛り上げていくために負けられない」と意気込んだ。

立ち上げから団体を引っ張ってきた坂崎の大きな決断。来年に日本のリングに上がることは「100%ない」と言い切った。「思い出を全部取りこぼすことなく突っ走る」。残り7カ月、坂崎ユカの勇姿をファンと仲間にしっかりと焼き付ける。

リングインした坂崎ユカ(2022年6月撮影)
荒井優希に魔法少女にわとり野郎を決める坂崎ユカ(上)(2023年2月撮影)
荒井優希に魔法少女にわとり野郎を決める坂崎ユカ(上)(2023年2月撮影)

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【新日本】IWGP USヘビー級王者オメガへ挑戦権かけ棚橋弘至ら元王者4選手がトーナメント

棚橋弘至(2023年1月5日撮影)

新日本プロレスは10日、IWGP USヘビー級王者ケニー・オメガへの挑戦権をかけた次期挑戦者決定トーナメント、元同王座保持者4選手による「IWGP US王座ナンバーワンコンテンダートーナメント」を開催すると発表した。

1回戦は16日(日本時間17日)の米フィラデルフィア大会で、ランス・アーチャーとジュース・ロビンソンが対戦。5月21日(日本時間22日)の米ロングビーチ大会では、ウィル・オスプレイと棚橋弘至が対戦する。勝者が6月4日の大阪城ホール大会で、オメガへ挑戦する。

オメガは今年の1月4日東京ドーム大会で、ウィル・オスプレイとの激闘を制し、USヘビー級王座を獲得。3月29日の米「AEW DYNAMITE」大会では、ジェフ・コブの挑戦を退け、初防衛を果たしていた。米国に流出したままの同ベルトの現状を受け、新日本が動いた。

ケニー・オメガ(2023年1月5日撮影)

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【新日本】リオ・ラッシュ「お前を倒して最強に」IWGPジュニア王者・高橋ヒロムに挑戦表明

田口(奥)にトラースキックを見舞う高橋(提供・新日本プロレス)

<新日本プロレス:大阪大会>◇11日◇エディオンアリーナ大阪

米WWEやAEWで活躍したリオ・ラッシュ(28=フリー)が、新日本プロレスのIWGPジュニアヘビー級王者、高橋ヒロム(33)に挑戦を表明した。

11日に行われた大阪大会(大阪府立体育会館)の第2試合8人タッグマッチ後にビデオメッセージで登場し、「俺はずっとお前を狙っていた。お前を倒してジュニアで最強になる」と宣言した。高橋は「ドキドキがやまねえ!」と快諾し、会場内を暴走。選手権試合の実施が決定的となった。

ラッシュは昨年10月にYOHとタッグを結成し、同年末のジュニアヘビー級のタッグリーグ戦「スーパー・ジュニア・タッグ・リーグ」を初制覇。今月5日にYOHが同王座に挑戦も、高橋に敗れていた。ラッシュは「俺はYOHがなしえなかったことを達成すると約束する」と、パートナーのリベンジを誓っていた。

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【新日本】KENTAが米インパクト・レスリング参戦発表 WWE、AEWに続き米マットへ

KENTA(2020年1月5日撮影)

新日本プロレスのKENTAが米団体インパクト・レスリングに初参戦する。24日(日本時間25日)の同団体ノー・サレンダー大会で6人タッグ戦に出場すると9日(同10日)、発表された。インパクト・レスリングのデビュー戦では新日本のユニット、バレットクラブの仲間となるエース・オースティン、クリス・ベイと組み、KUSHIDA、クリス・セイビン、アレックス・シェリー組と対戦することが決定。KENTAはノア時代、米団体ROHに参戦。14年にはWWEに移籍し、リングネーム「ヒデオ・イタミ」としてNXTやロウで活動した。また19年6月に新日本移籍後、21年2月にはAEWにも参戦を果たすなど米マットでも知名度が高い。

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【ノア】グレート・ムタ、ラストマッチは白使を閃光妖術で沈める 卒塔婆には血文字で「完」

試合に勝利したグレート・ムタは「毒霧」を披露し会場を後にした(撮影・たえ見朱実)

<プロレスリング・ノア:横浜大会>◇22日◇神奈川・横浜アリーナ

魔界の門が閉じた。2月の東京ドーム大会で現役引退する武藤敬司(60)が代理人を務める「悪の化身」グレート・ムタが、思い出の地、横浜でのラストマッチを行った。

90年代にWCWで抗争を繰り広げた最大のライバルにして盟友のスティング(63)、AEWのトップレスラー、ダービー・アリン(30)と夢タッグを結成。白使、AKIRA、丸藤組と6人タッグマッチで対戦し、22分23秒、スティング、アリンの連係アシストを受け、閃光(せんこう)妖術で白使を沈めた。

89年に米国で誕生してから34年。最後は、花道でさまざまな感情が入り交じった緑色の毒霧を天に噴射。ムタが現世にさよならを告げた。

96年4月の新日本プロレス東京ドーム大会、白使戦。凄惨(せいさん)なファイトの末に卒塔婆に「死」と書き込んでトップヒールの神髄を示した、あの伝説の一戦をほうふつとさせる激しい戦いとなった。白使の使者から卒塔婆を奪い取って真っ二つに破壊すると、白使の額に突き刺した。ドラゴンスクリュー、閃光(せんこう)妖術を乱れ打ち。逆襲を受ける場面もあったが、パートナーに救出されて勝利を収めた。

だが、あの日とは違った。マットに大の字になった額から血を拭い取り、白使が持ち込んだ卒塔婆にムタが書き込んだ文字は「完」だった。バックステージでは「バイバイ、エブリバディー。ノーモアームタ。グッバイ」と短く締めくくった。

閃光妖術を白使(右)に見舞うグレート・ムタ(撮影・たえ見朱実)

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【ノア】ムタの盟友スティングが白塗り&黒バット姿で登場 スコーピオン・デスロックも披露

試合後、卒塔婆に白使の血で「完」の文字を記すグレート・ムタ(中央)。右はスティング(撮影・垰建太)

<プロレスリング・ノア:横浜大会>◇22日◇神奈川・横浜アリーナ

米マット界のスーパースター、スティング(63=AEW)が、盟友の最後の舞台に駆けつけた。

かつてWCWで抗争を繰り広げた最大のライバルでありながら、タッグパートナーとして活躍したこともある「魔界の住人」ムタ。「鏡のような存在」と話す男のラストマッチとなった6人タッグ戦で、ダービー・アリン(30)とともに組み、白使、AKIRA、丸藤組と対戦した。

26年4カ月ぶりの来日で、ムタとは04年以来のタッグとなった。トレードマークのフェイスペイントと黒バット姿で登場すると、四方に絶叫。試合ではムタからタッチを受けると、白使を本部席に吹っ飛ばす。さらにスコーピオン・デスロックで捕獲するなど、友の最後を彩った。

昨年9月にAEWに登場したムタに窮地を救われ、出場を決めた。大会前には「ファンにとって決して忘れられない夜を提供できる。そしていつも私を限界まで追い込んだムタの能力を信じているからこそ、この戦いに勝つ自信がある」と話していた。

スティングは、85年にデビュー。90年代にWCWで活躍し、ムタとの抗争で人気を博した。団体崩壊後にはインディー団体を渡り歩き、14年にWWEと契約。16年に1度引退を表明も、20年からAEWに参戦。全日本や新日本でも試合し、TNA、WWEで殿堂入りを果たした世界的スターだ。

試合後、卒塔婆に白使の血で「完」の文字を記すグレート・ムタ。後方はスティング(撮影・垰建太)

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アントニオ猪木戦ではムタワールドに引きずり込むも逆転負け/ムタ名勝負VTR

新日本マットで闘うムタとホーガン=1993年5月3日

2月の東京ドーム大会で現役引退する武藤敬司(60=プロレスリング・ノア)が代理人を務める「悪の化身」グレート・ムタが22日、最後のリングに上がる。

舞台は90年9月に首都圏初登場した神奈川・横浜アリーナ。最大のライバルにして盟友のスティング、アリン(ともにAEW所属)と組み、白使(新崎人生)らと6人タッグマッチで対戦する。89年の衝撃から34年。ムタが現世にさよならを告げ、魔界に帰還する。

▽ムタの名勝負

◆ハルク・ホーガン戦(93年5月3日=新日本・福岡ドーム)ホーガンが8年ぶりに来日し、世界中のファン垂ぜんのドリームマッチが実現。WWF世界ヘビー級王者とIWGPヘビー級王者の日米トップ対決は激闘を演じるも、最後はホーガンのアックスボンバーに沈む。

◆ザ・グレート・カブキ戦(93年6月15日=新日本・日本武道館)WAR日本武道館大会に続き、2カ月連続で全米トップヒール同士の「史上最狂親子対決」が実現。スリーパーに捕獲されて毒霧を吹きながら失神した前戦の屈辱を、大流血戦で晴らした。

◆アントニオ猪木戦(94年5月1日=新日本・福岡ドーム)猪木の引退ロード第1戦で対戦。ゴング前から緊張のにらみ合いを展開。猪木を場外に連れ出すと、花道上でブレーンバスターから花道ダッシュでラリアットをさく裂。ムタワールドに引きずり込むも、最後は魔性のスリーパーからの抑え込みで逆転負け。

◆新崎人生戦(96年4月29日=新日本・東京ドーム)終始自身のペースで試合を運び、毒霧からの月面水爆で勝利。新崎の卒塔婆をへし折り、血で「死」と記すなどトップヒールとしての凶悪さを誇示した。

◆グレート・ニタ戦(99年8月28日=新日本・神宮球場)「ノーロープ有刺鉄線バリケードマット時限装置つき電流地雷爆破ダブルヘルデスマッチ」で行われた魔界対戦。電流爆破に苦戦も、最後は鎌で脳天を一突きし、3カウント奪取。ニタは爆死し、棺おけで眠りについた。

ザ・グレート・カブキ(左)の額にかみ付くグレート・ムタ=1993年6月15日
アントニオ猪木(下)をロープ越しに攻めるグレート・ムタ=1994年5月1日
対戦する新崎人生とグレート・ムタ=1996年4月29日
グレート・ムタ(左)に有刺鉄線に投げられ被爆するグレート・ニタ=1999年8月28日

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「悪の化身」グレート・ムタ、忍者、毒グモ、スペースなど/ムタの衣装アラカルト

忍者風コスチュームで入場するグレート・ムタ(1990年9月7日撮影)

2月の東京ドーム大会で現役引退する武藤敬司(60=プロレスリング・ノア)が代理人を務める「悪の化身」グレート・ムタが22日、最後のリングに上がる。舞台は90年9月に首都圏初登場した神奈川・横浜アリーナ。最大のライバルにして盟友のスティング、アリン(ともにAEW所属)と組み、白使(新崎人生)らと6人タッグマッチで対戦する。89年の衝撃から34年。ムタが現世にさよならを告げ、魔界に帰還する。

○ムタの変身アラカルト

◆忍者 89年4月からNWAで、90年代にはWCWで、米国のトップとして活躍。頭巾をかぶった忍者風コスチュームで登場。初期は顔にペイントを施し、凶悪さを前面に押し出していた。

◆nWo 97年5月にヒールのnWo軍入り。顔はnWoと染め抜かれた。

◆メカニック 99年8月、グレート・ニタ戦で登場。肩や首元まですっぽりと覆う銀色のとげとげしいメカマスク。

◆毒グモ 02年6月、米国でのビガロ戦、同年10月に天龍から奪取して以降の3冠戦で登場した。毒グモが顔にはりついたイメージで、立体的なマスクに進化。

◆ジェイソン 02年11月、WRESTLE-1のボブ・サップ戦でお披露目。映画「13日の金曜日」のジェイソン似。宇宙で進化を遂げ、顔は立体的で銀色。

◆デビル 04年12月、両国大会のGREAT MUTA戦で偽物征伐に向けて進化。アニメ「デビルマン」似で口元から鼻、目、耳を深緑のマスクが覆う。

◆スペース 05年8月の曙戦で、映画「スター・ウォーズ」の、ダース・ベイダーを思わせる黒マスクをかぶって入場。脱ぎ捨てると、頭部には毒が塗り込まれた無数の角。その後の大会では、背中に大きな十字架を描いた進化バージョンも現れた。

◆パイレーツ 07年プエルトリコ遠征で、海賊風の帽子に黄金スカルのオーバーマスク姿を披露。マスクの下にはカニが憑依(ひょうい)。帰国後にも使用。

◆フューチャー 14年1月の新日本東京ドーム大会で登場。近未来をイメージした白を基調としたもので、頭部には惑星を装飾。頭巾は電飾付きと、豪華。

◆ハチ 14年7月、WRESTLE-1で披露。ハチが憑依した黒とオレンジのデザインで、毒々しさ十分。

NWOのペイントが施されたグレート・ムタ(1997年6月22日撮影)
肩や首元まですっぽりと覆う銀色のとげとげしいメカマスクのグレート・ムタ(1999年8月28日)
毒グモをイメージしたグレート・ムタ(2002年7月20日撮影)
ダース・ベイダーを思わせる黒マスクで入場するグレート・ムタ(2005年8月4日撮影)
頭部には惑星を装飾したグレート・ムタ(2014年1月4日撮影)
アニメ「デビルマン」似のマスクで登場するグレート・ムタ(04年12月05日)
マスクの下にはカニが憑依したグレート・ムタ=2007年8月26日

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「悪の化身」グレート・ムタ89年グレート・カブキの息子として初登場/ムタの経歴&アラカルト

丸藤(左)に毒霧攻撃を浴びせるグレート・ムタ(2019年11月2日撮影)

2月の東京ドーム大会で現役引退する武藤敬司(60=プロレスリング・ノア)が代理人を務める「悪の化身」グレート・ムタが22日、最後のリングに上がる。舞台は90年9月に首都圏初登場した神奈川・横浜アリーナ。最大のライバルにして盟友のスティング、アリン(ともにAEW所属)と組み、白使(新崎人生)らと6人タッグマッチで対戦する。89年の衝撃から34年。ムタが現世にさよならを告げ、魔界に帰還する。

▽ムタの経歴・特徴アラカルト

◆初登場 89年4月、米国でグレート・カブキの息子として初登場。NWAからWWCを経て活躍。毒霧殺法で世界的ヒールレスラーとして人気を集める。

◆世界での活躍 ムタの前身スーパー・ブラック・ニンジャが88年5月にWWCプエルトリコ王座を獲得。89年4月、ムタとして米国で初登場。90年5月に日本初上陸。92年に新日本のIWGP、02年に全日本の3冠を獲得。93年には蝶野からNWA王座を奪取。カナダでは00年8月のWCW大会に出場し、バンピーロとのタッグでWCWタッグ王座を獲得。

◆コスチューム 96年の復活から、試合ごとに衣装が変化するのが魅力の1つに。02年にペイントからマスクマン化。基本の忍者風からダース・ベイダー、パイレーツなどバリエーションは豊富。

◆毒霧 89年に米国NWAで初登場したころから定番化。リングイン後間もなくの威嚇や、試合終盤に流れをつかむ手段として用いる。色は主に緑、赤を使用。過去には「聖水」と称して透明のものも。

◆反則攻撃 場外での鉄さく、鉄柱、いすを利用した攻撃は当たり前。頭部などにかみつき、大量の出血に追い込むのも定番。試合中に突然リング下に潜り込み、相手をかく乱する。客から武器になりそうなものを強奪することも。04年6月に本間を、21年8月に清宮を車ではね飛ばした。

◆欠場 21年8月に新型コロナ濃厚接触者の疑いで大会を欠場。

入場するグレート・ムタ(1990年9月7日撮影)
長州力(下)の顔面を狂気に満ちた表情で掴みかかるグレート・ムタ(1992年8月16日撮影)

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グレート・ムタ、最後の試合はスティング&ダービー・アリンと組み6人タッグマッチ

グレート・ムタ(2022年撮影)

世界中を席巻した「悪の化身」が、魔界へ去る時がきた。2月の東京ドーム大会で現役引退する武藤敬司(60=プロレスリング・ノア)が代理人を務めるグレート・ムタが22日、横浜アリーナで現役最後のリングに上がる。

89年に米国で開いた魔界の門は、34年後の春に横浜で閉じることとなった。90年9月に首都圏初登場した舞台。代理人の武藤が「やっぱりムタの印象は横浜」と話すなど、思い出の地だ。メインの6人タッグマッチに出場。隣には、かつてWCWで抗争を繰り広げた最大のライバルにして盟友のスティング(63)と、AEWのスター、ダービー・アリン(30)。最狂の夜で、有終の美を飾る。

唯一無二の物語を紡いできた。90年に日本初登場を果たすと92年に新日本のIWGP、02年に全日本の3冠を獲得。傍若無人な振る舞いや毒霧攻撃、試合ごとに変化するコスチュームなどで絶大な人気を博した。

昨年6月の引退表明後も新日本やAEWなどにも精力的に登場。今年元日にはWWEの中邑真輔と夢マッチを行った。かつてダース・ベイダーやジェイソンなど、自身を取り巻く全てを憑依(ひょうい)させてきたムタ。最後の作品は、何色に染め上げるか。【勝部晃多】

グレート・ムタ(2023年1月1日撮影)
92年、グレート・ムタ(左)にボディプレスを見舞うスティング

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新日本、ノア参戦のジェイ・ブリスコさん交通事故死、38歳 弟マークとブリスコ兄弟で活動

2016年1月、NEVER無差別級6人タッグ王座決定戦に勝利し、記念撮影する、左からマーク・ブリスコ、矢野、ジェイ・ブリスコさん

新日本プロレスやノアに参戦経験のあるジェイ・ブリスコさん(本名ジャミン・ピュー)が死去したと17日(日本時間18日)、発表された。38歳の若さだった。

米プロレス団体オール・エリート・レスリング(AEW)のトニー・カーン社長が「悲しいことにジャミン・ピューが亡くなりました。ファンにはジェイ・ブリスコとして知られる彼は最初のショーから今日まで20年以上、(米団体)ROHのスターでした。(中略)ジャミン、安らかに」と声明でブリスコさんの死去を明らかにした。米専門メディアは交通事故で亡くなったと伝えた。

弟マークとともにブリスコ兄弟として活動。ROHには旗揚げから出場し続け、07年にはノアに参戦。GHCジュニアタッグ王座を獲得した。16年1月の新日本東京ドーム大会では矢野通のパートナーとしてマークとともに参戦。バレットクラブのバッドラック・ファレ、タマ・トンガ、高橋裕二郎組を下し、NEVER無差別級6人タッグ王座の初代王者にも輝いていた。

2016年8月、IWGPタッグ初防衛に成功したマーク・ブリスコ、ジェイ・ブリスコ組

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【新日本】オカダ・カズチカ、ケニー・オメガが夢の合体「また戦うのも面白いんじゃないかと」

アーロン・ヘナーレ(下)、ジェフ・コブ組に勝利するオカダ・カズチカ(左)とケニー・オメガ組(撮影・狩俣裕三)

<新日本プロレス:大田区大会>◇5日◇東京・大田区総合体育館

前日の東京ドーム大会でIWGP世界ヘビー級王者に返り咲いたオカダ・カズチカ(35)が、同大会で4年ぶりに新日本マットに復帰し、即IWGP・USヘビー級王座を戴冠したケニー・オメガ(39)と夢の合体を果たした。

メインイベントで王者タッグを組み、ジェフ・コブ、アーロン・ヘナーレ組と対戦。事前にカード発表はなかったため、オカダとオメガの入場曲が響き渡ると、会場はどよめきが起こった。お互いに声をかけあって息のあったタッグワークを披露。オメガのVトリガーとオカダのレインメーカーでヘナーレを挟み撃ちにし、最後は13分36秒、オカダがレインメーカーを決めて勝利した。

19年1月に新日本を離脱して米プロレス団体AEWを旗揚げたオメガとは、過去にG1やタイトル戦で名勝負を繰り広げたライバルで、タッグを組むことはなかった。オカダは「ケニー、ありがとう。組んだのもよかったし、また戦うのも面白いんじゃないかと思います」と、笑顔で話した。

前日には宿敵ホワイトと30分を超える激戦で、この日は疲労困憊(こんぱい)だった。「昨日のダメージ多くて…」と汗を拭いながらも「横で助けてくれるパートナーがいてよかった」と振り返った。

試合後には、KOPW2023の保持者になった鷹木から連日の挑戦状をたたきつけられた。「いつ、なん時、誰の挑戦でも受けるほど安く売っていないんですよ」と返しながらも、「けど、鷹木信悟という相手には興味があるよ。鷹木さん、あなたなら、いつなん時だって受けてやりますよ。かかってこい、この野郎!」と、今度は挑戦を受諾した。ダブルタイトルマッチが決定的となった。

アーロン・ヘナーレ(中央)にVトリガーとレインメーカーをさく裂させるケニー・オメガ(左)とオカダ・カズチカ(撮影・狩俣裕三)
試合後、ポーズを決めるオカダ・カズチカ(撮影・狩俣裕三)
アーロン・ヘナーレ(左)にレインメーカーでとどめを刺すオカダ・カズチカ(撮影・狩俣裕三)
試合後、鷹木(右)から挑戦を受けるオカダ・カズチカ(撮影・狩俣裕三)
試合後、鷹木(右)から挑戦を受けるオカダ・カズチカ(撮影・狩俣裕三)
試合後、鷹木(右)からの挑戦を受け入れるオカダ・カズチカ(撮影・狩俣裕三)

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【新日本】オカダ・カズチカ涙声で「僕達の闘いは届きましたか?」猪木さんに捧ぐ王座奪回

試合後、IWGP世界ヘビー級のベルトを巻いてマイクパフォーマンスするオカダ・カズチカ(撮影・滝沢徹郎)

<新日本プロレス:東京ドーム大会>◇4日◇東京ドーム

ダブルのメインイベント2となるIWGP世界ヘビー級王座戦で、挑戦者のオカダ・カズチカ(35)が2度目戴冠を果たした。

3度目防衛戦だった王者ジェイ・ホワイト(30)に挑み、33分3秒、レインメーカー(短距離式ラリアット)で仕留めた。新日本プロレス創設50周年、昨年10月に亡くなったアントニオ猪木さんの追悼大会のメインで王座奪回に成功したオカダは「猪木さん追悼興行なのに、このままで終われないでしょう。猪木さんに届けましょう」と宣言。東京ドームの観客全員とともに「いくぞー、1、2、3、ダー!」と猪木さんの決めぜりふを天国の「燃える闘魂」に届けた。

頭脳的、かつクラシカルな技で攻め込むホワイトに対し、オカダがコーナートップからのミサイルキック、ドロップキック、マネークリップ、ねじりを入れた墓石式脳天くい打ちなどで応戦。コーナートップからマネジャーの外道もろともトペ・コンヒーロで場外に倒した。エルボー合戦でお互いの体力を削り合いながら勝機を探った。

猪木さんの得意技となる延髄切りで局面打開したオカダは、おきて破りとなるホワイトの必殺技ブレードランナーを仕掛けてダメージを与えた。最後はとどめのレインメーカー(短距離式ラリアット)で仕留め、約半年ぶりに王座返り咲きを果たした。

試合後、会場に一礼したオカダは「東京ドーム! 今日も熱い熱い熱い声援をありがとうございました。声援の力がすごくパワーになりました。本当にありがとうございました。そしてジェイ、(米ニューヨークのスポーツの殿堂)マディソンスクエアガーデンで戦い、東京ドームでメインイベントで戦ったけれど、まだお前には2勝4敗なんだよ。まだまだやるよ。そして新日本50周年、本当にありがとうございました」と頭を下げた。

すると自然と涙声に変わった。いろいろな思いがオカダの頭を巡り、目から一筋の涙が流れると「これだけお客さんが入って試合できて本当によかったです。ありがとうございました。そして猪木さん、僕達の戦いは届きましたか? まだ、50周年に来ただけなので、猪木さんがつくった新日本、闘魂を受け継いで100年、200年と続くように盛り上げていきます。これから始まる51周年はこんなもんじゃない。もっともっと素晴らしい新日本を天国の猪木さんにお届けします。オレがIWGP世界ヘビー級王者でいる限り、新日本プロレスに金の雨が降るぞー!」と王者の自覚をにじませた。

ホワイト戦の過去シングル対決は1勝4敗と大きく負け越していた。昨年6月の大阪大会で敗れて同王座から陥落。同月に米国で開催された新日本、AEWとの合同興行「禁断の扉」で4WAY形式IWGP席ヘビー級王座戦で挑戦しながらも獲得できなかった。同8月に真夏の祭典G1クライマックスを連覇で4度目V。オカダが満を持してのホワイトへのリベンジ舞台を整えていた。

試合後、IWGP世界ヘビー級新チャンピオンとなったオカダ・カズチカは涙ながらにあいさつする(撮影・滝沢徹郎)
オカダ・カズチカ(右)はジェイ・ホワイトにレインメーカーを見舞う(撮影・滝沢徹郎)
【イラスト】歴代IWGP世界ヘビー級王者

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【新日本】4年ぶりケニー・オメガ激闘の末に王座奪取 因縁オスプレイと戦憎悪むき出しの流血戦

場外のウィル・オスプレイに向かって飛ぶケニー・オメガ(撮影・滝沢徹郎)

<新日本プロレス:東京ドーム大会>◇4日◇東京ドーム

かつて新日本で一時代を築いた元IWGPヘビー級王者のケニー・オメガ(39)が、4年ぶりの新日本のリングで王座を奪取した。5度目の防衛戦となるIWGP・USヘビー級王者ウィル・オスプレイ(29)との34分38秒にわたる激闘を、得意技の『片翼の天使』で終わらせた。

“最強外国人決定戦”ともいわれた世界注目の一戦。開始早々、オメガが場外での机を使った攻撃でオスプレイの腰を切り裂いた。オスプレイもマットの外されたコーナー金具にオメガの顔面を蹴りつけるなど、

憎悪むき出しの流血戦になった。その後の大技の応酬も、お互いのフォールを返す展開が続いた。

オメガは19年1月に新日本を離脱して米プロレス団体AEWを旗揚げしたが、近年はオスプレイとSNSなどで舌戦を繰り広げていた。新日本では実現していなかった2人の対決は、昨年8月にAEWのリングで6人タッグマッチで対戦。オメガが先勝していた。そんな長い因縁が、試合をまれに見る激闘に変えた。

試合後の会見で、決着をつけたオメガは「男と男、アスリートとアスリート、パフォーマーとパフォーマー、プロレスラーとプロレスラーの闘い。オレが真のチャンピオンであり、世界中のプロレスの頂点に立った」と悦に浸ってしゃべり続けた。

ケニー・オメガ(上)はウィル・オスプレイを片翼の天使で葬る(撮影・滝沢徹郎)
【イラスト】歴代IWGP・USヘビー級王者一覧表

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【新日本】「毘沙門」こと後藤洋央紀、YOSHI-HASHI組がIWGPタッグ王座返り咲き

新チャンピオンとなりベルトを手にするYOSHI-HASHI(左)と後藤洋央紀(撮影・滝沢徹郎)

<新日本プロレス:東京ドーム大会>◇4日◇東京ドーム

人気ユニット、ケイオスのコンビ「毘沙門」こと後藤洋央紀(43)、YOSHI-HASHI(40)組が1年ぶりにIWGPタッグ王座に返り咲きに成功した。3度目防衛戦だった王者ダックス・ハーウッド(38)、キャッシュ・ウィーラー(35)組に挑戦し、10分10秒、合体技の消灯でハーウッドをマットにたたきつけ、YOSHI-HASHIが3カウントを奪った。

昨年1月4日の東京ドーム大会以来、2度目の同王座獲得となった。

米人気団体WWEでスコット・ドーソン、ダッシュ・ワイルダーのリングネームでロウ・タッグ王座2度、スマックダウン・タッグ王座1度戴冠。移籍先の米団体AEWでも活躍し、FTRとして世界に名の知れたタッグチームだったが、昨年12月のワールド・タッグリーグで2連覇を達成した「毘沙門」は粘り強かった。身体能力の高い王者組の合体技をしのぎ、最後は合体の必殺技で勝利をつかんだ。試合前、YOSHI-HASHIは「会場の『せーの』の掛け声で消灯を決めてやる。そしてベルトを必ず取り戻す」との宣言通り、IWGPタッグ王座ベルトを再び腰に巻いた。

後藤洋央紀(右)はキャッシュ・ウィーラーをラリアットで場外へ落とす(撮影・滝沢徹郎)

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【新日本】ケニー・オメガ前日会見「背中をたたいてお疲れさまでした言いたい」オスプレイ挑発

オスプレイ(左)とにらみ合うオメガ(撮影・勝部晃多)

<新日本プロレス:東京ドーム大会>◇4日◇東京ドーム

新日本プロレスの元IWGPヘビー級王者で米プロレス団体AEWのケニー・オメガ(39)が、19年1月以来4年ぶりとなる新日本参戦について、「この試合は全てビジネス。それ以上でも以下でもない」とうそぶいた。

新日本の年間最大興行となる東京ドーム大会「レッスルキングダム17」を前日に控えた3日、都内で行われた記者会見に出席。ダブルメインイベント1で対戦するIWGP・USヘビー級王者ウィル・オスプレイ(29)と相対すると、流ちょうな日本語で挑発を始めた。

参戦発表後、オスプレイを「パンデミック」と表現していたオメガは、「新日本にワクチンを打ってやる」と豪語。「試合の後は残念ながらオスプレイは各国でいなくなる。でもファンの皆さんは泣かないでほしい。これまでオスプレイの活躍は本当に素晴らしかった。お前の背中をたたいて『お疲れさまでした』と言いたい気持ちが強い」。うすら笑いを浮かべながら、勝利は当たり前とでもいわんばかりに話した。

フェースオフ(にらみ合い)では、ヒートアップしてにじり寄るオスプレイに対しても、冷めた目つきで対応。「この試合は全てビジネス。それ以上でも以下でもない」と断言し、場の空気を支配した。“ベストバウトマシン”が、これまで4度の防衛を達成している新日本最強外国人に最悪の夜をプレゼントする。

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【WWE】シャーロット・フレアー、7カ月ぶり復帰戦で女子王座獲得 1日2戦目のラウジー撃破

復帰戦でスマックダウン女子王座を獲得し、ベルトを掲げたシャーロット・フレアー(C)2023 WWE, Inc. All Rights Reserved.

<WWE:スマックダウン大会>◇12月30日(日本時間1月1日配信)◇米フロリダ州タンパ・アマリーアリーナ

「女王様」シャーロット・フレアーが約7カ月ぶりにリング復帰し、いきなりスマックダウン(SD)女子王座獲得に成功した。

SD女子王者ロンダ・ラウジーが挑戦者ラケル・ロドリゲスを下して王座防衛した直後に新たなコスチュームと入場曲で登場。今年5月、レッスルマニア・バックラッシュ大会でラウジーとのアイ・クイット(降参)形式スマックダウン女子王座戦で敗退し、無期限の活動停止が発表されて以来のカムバックとなった。

仲間のシェイナ・ベイズラーの制止を振り切り、挑戦受諾した王者ラウジーに対し、フレアーは冷静に勝機を探り、いきなりビッグブーツで蹴り飛ばした。疲労のみえる王者に腕ひしぎ逆十字固めを狙われたところで、コスチュームをつかんで強引に丸め込んで3カウントを奪ってみせた。パワフルなロドリゲスを下した直後の1日2戦目のラウジーをきっちり仕留めたフレアーは「女王様」らしく観客にSD女子王座ベルトを掲げていた。

活動停止期間中のフレアーはプライベートでオール・エリート・レスリング(AEW)所属のアンドラデと結婚し、WWE復帰に向けてトレーニングを再開していた。

スマックダウン女子王者ロンダ・ラウジー(左端)の前に登場したシャーロット・フレアー(右端)(C)2023 WWE, Inc. All Rights Reserved.
観衆の中でスマックダウン女子王座ベルトを掲げたシャーロット・フレアー(C)2023 WWE, Inc. All Rights Reserved.

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柴田勝頼が猪木祭に参戦、谷川貞治氏「真っ先に『ぜひ参戦させてほしい』と連絡してくれた」

会見に出席する柴田勝頼(撮影・勝部晃多)

10月1日に死去したアントニオ猪木さんの追悼興行となる格闘技イベント「INOKI BOM-BA-YE×巌流島」(28日、東京・両国国技館)で、新日本プロレスの提供試合が行われることが決まった。柴田勝頼とトム・ローラーが対戦する。同大会のプロデューサーを務める谷川貞治氏(61)が14日、都内で第3弾対戦カード発表会見を開いて発表した。

3カウントフォールのない、UWFルールで対戦。新日本側からの条件で、頭部への打撃は禁止となる。谷川氏は「大会開催が決まった時に(柴田が)誰よりも真っ先に『ぜひ参戦させてほしい』と連絡してくれた。お父さんが新日本旗揚げ時のメンバーだったり、いろんな思いもあると思う」と期待を寄せた。

師匠である猪木さんにビンタを張られた思い出が浮かぶという柴田は、「猪木さんに呼ばれてここに来ました。自分なりのやり方でアントニオ猪木を弔わせてもらう。闘魂の火は消したくない。猪木さんがいなかったら新日本もないし、自分も生まれていない。(新日本を)辞めてでもこようと思っていた」と力強く話した。

柴田は“狂拳レスラー”として活躍も、急性硬膜下血腫の影響で17年4月以降から長期欠場。新日本LA道場のヘッドコーチとして後進の育成に尽力。今年1月の東京ドーム大会でリング復帰を果たすと、11月には米AEWに参戦していた。

同大会で「令和猪木軍総監督」を務める小川直也氏はこれまで、会見を通してプロレスラーへ再三の出場呼びかけを行っていた。この日は登場しなかった。

ポーズを取る柴田勝頼(撮影・勝部晃多)

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【新日本】ジュニアタッグリーグ開幕 王者「キャッチ2/2」勝利も「決勝戦じゃないの?」解説絶句

試合に勝利しポーズを決めるTJP(前)とアキラ(提供・新日本プロレス)

<新日本プロレス:後楽園大会>◇スーパージュニアタッグリーグ公式戦◇21日◇東京・後楽園ホール◇観衆700人

ジュニアヘビー級最強のタッグを決するリーグ戦「スーパージュニアタッグリーグ(SJTL)」が開幕した。初戦から、解説を務めた王者が絶句するハイレベルな攻防が繰り広げられた。

メインイベントでは、現IWGPジュニアタッグ王者組のTJP、フランシスコ・アキラの「キャッチ2/2」が、WWEやAEWで活躍したリオ・ラッシュと新たに「3K」を結成したYOHと激突。序盤から攻守が目まぐるしく入れ替わるジュニアならではのハイスピードな試合を繰り広げ、声出し応援可能大会となった後楽園ホールを盛り上げに盛り上げた。

極め付きは、終盤戦。アリウープ、2/2と連係技を次々に決めてYOHをノックダウン。その後、相手チームの必殺ムーブ3Kを完全に妨げ、最後は19分6秒、TJPが流れるようなジャックナイフ式エビ固めでYOHを丸め込んで3カウントを奪取した。ゲスト解説を務めた現IWGPジュニアヘビー級王者石森太二が「これ、決勝戦じゃないの? やばすぎる。レベルが上がりすぎている」と、驚きを隠さない大激戦だった。

苦しみながらも勝ちを渡さなかった王者組が、優勝に向けて好発進した。5日の大阪大会ではBUSHI、ティタン組を選手権試合で退けており、勢いは増すばかりだ。この日の試合後には、日本語を交えながら観客に新たなコールをレクチャー。最後は観客とともに「キャッチ 2/2(ニーニー)!」で堂々と締めくくった。

リーグ制覇はもちろん、来年1月4日の東京ドーム大会を見据える王者チーム。次戦は23日の立川大会でリンダマン、ゼイン組と対戦する。

YOH(中央)にアリウープを決めるTJP(下)とアキラ(提供・新日本プロレス)

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