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Jホワイト突然登場「明日変更しろ」石井智宏戦要求

試合後乱入し石井智宏(下)を襲うジェイ・ホワイト(撮影・中島郁夫)

<新日本:後楽園大会>◇1日◇東京・後楽園ホール

6日の東京ドームシティ大会後、姿を消していたジェイ・ホワイト(28)が、突然現れ、参戦要求した。

第3試合の6人タッグマッチ終了後、私服姿でリングに上がり、勝利した石井智宏(45)に襲いかかると、馬乗りで殴打し、ブレードランナーでKO。「イシイ、俺の狙いはお前だ。(昨年の)G1クライマックスでつぶしておけば良かった。今度こそ息の根を止めてやる」と新たなターゲットに指名した。

1月5日東京ドーム大会のIWGPヘビー級・インターコンチネンタル2冠戦で飯伏に敗れて自信喪失。試合後は「なぜ俺はここにいるんだ」と話すなど情緒不安定になっていた。翌6日石井に3カウントを奪われ、リングから姿を消した。「本音を言うと、これ以上ないチャンスをものにできず、もう終わったと思っていた」。新日本の公式ウェブサイトからも名前が消え、行方が心配されていたが、約1カ月ぶりに姿を見せ「俺は目覚めた。何も間違っていなかった」と前に進み始めた。

充電期間を経て、すぐにでも戦う準備はできている。「至急、明日(2日)の試合カードを変更しろ」と会社に要求した。「俺は戻ってきたぞ。まだ俺の時代は終わっていない。神にだってなれる」。完全復活を遂げたホワイトが、再びリングで暴れ始める。

試合後乱入し石井智宏(左)を襲うジェイ・ホワイト(撮影・中島郁夫)

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SANADAが2冠飯伏に挑戦表明 リングで握手も

SANADA(右)の挑戦を快諾し握手を交わす飯伏(撮影・菅敏)

<新日本:東京ドーム大会>◇5日◇東京ドーム

IWGPヘビー級、同インターコンチネンタル2冠王者の飯伏幸太(38)が5日、挑戦権利証を持つジェイ・ホワイト(28)との48分に及ぶ戦いを制し、初防衛に成功した。

   ◇   ◇   ◇

初防衛に成功した飯伏に、SANADAが挑戦を表明した。試合直後、スーツ姿でリングに上がるとマイクで「挑戦表明というギフトを受け取ってくれるか」と直談判。これに王者も「よろしく」と応えて、がっちりと握手を交わした。

2人は昨年10月のG1クライマックス(両国国技館)の優勝決定戦で対戦。最後にカミゴェ(ひざ蹴り)を決めた飯伏が連覇を達成したが、試合は35分12秒に及ぶ大激戦だった。今度は新日本の「最強と最高のベルト」(飯伏)をかけて雌雄を決することになる。

この日、SANADAはIWGPタッグ王座を保持したかつてのチームメートで、元IWGP2冠王の実力者EVILと対戦。反則攻撃に耐えて最後はラウンディング・ボディプレスでフォール勝ちを収めて、2冠王者への挑戦者としての実力を結果で示した。

Skull EndでEVIL(左)の首を締め上げるSANADA(撮影・菅敏)
EVIL(下)にラウンディング・ボディプレスを決めるSANADA(撮影・菅敏)
EVIL(左)をマットにたたきつけるSANADA(撮影・菅敏)

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鷹木信悟が初防衛「終わりじゃない」天敵コブに雪辱

コブ(左下)に勝利し、NEVER無差別級王座の防衛に成功した鷹木は、ベルトを手にガッツポーズを見せる(撮影・菅敏)

<新日本:東京ドーム大会>◇5日◇東京ドーム

IWGPジュニアヘビー級選手権試合は、挑戦者の高橋ヒロム(31)が4度目の戴冠を果たした。ライバルの王者石森太二(37)に挑み、25分31秒、TIME BOMB2で沈めた。4日にスーパーJカップ王者エル・ファンタズモ(34)を撃破したばかりの連戦。体力的にも不利な状況ながら、25分超えの激戦を制した。NEVER無差別級選手権試合は王者鷹木信悟(38)が挑戦者ジェフ・コブ(38)を下し、初防衛に成功した。

   ◇   ◇   ◇

NEVER無差別級王者の鷹木がコブの挑戦を退け、初防衛に成功した。体重差20キロの天敵に真っ向勝負を挑み、18年の新日本加入後、初勝利を挙げた。

119キロの巨漢を何度も投げ飛ばし、何度も投げ飛ばされた。力と力のぶつかり合いは20分を超え、最後はパンピングボンバーでコブを1回転させ、よろけるコブにラスト・オブ・ザ・ドラゴンで沈めた。バックステージでは立つことができないほど疲労困憊(こんぱい)。「ダメージで気分は最悪だけど、最高のスタート」と振り返った。

コブとは19、20年G1クライマックスのシングルマッチで敗れ、昨年12月のワールドタッグリーグでも勝てなかった。「10対0ぐらいで分が悪い」と言いながらも「正面から受け止める」と挑み、恥をかかされ続けてきた相手にようやくリベンジ。それでも「1つ返したにすぎない。終わりじゃない」とさらなる対戦を示唆した。

18年に14年間所属したドラゴンゲートを去り、新日本に加入した。ユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」を立ち上げた内藤からの誘いを受けた。「リスクがなければ大きな成功はない。1歩踏み出す勇気をもらった」と35歳で新たな環境に飛び込んだ。昨年2月に初の同タイトルを獲得。8月の神宮大会で鈴木みのるに奪われたが、11月大阪大会で再奪取し、衰えを感じさせない。「アドレナリンも、モチべーションも最高潮だった」。

同世代を意識する。今大会「57年組」の飯伏、内藤にはメインを奪われた。「あのシチュエーション最高じゃねぇか。いい刺激をもらったよ。だから今日は何が何でもやるしかないと」。悔しさを同い年のコブにぶつけ、存在感を見せた。アニマル浜口道場出身。デビュー16年となるが「気合」だけは誰にも負けず、今年もリング上で暴れる。【松熊洋介】

◆鷹木信悟(たかぎ・しんご)1982年(昭57)11月21日、山梨県生まれ。高校卒業後、アニマル浜口道場に通い、21歳で闘龍門(後のドラゴンゲート)に入門。04年10月にプロレスデビュー。06年に単身で米国修業に行き、07年に日本復帰。08年ドリームゲート王座を初戴冠。18年に新日本に移籍。19年1月にIWGPジュニアタッグ王座を奪取。所属ユニットはロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン。178センチ、100キロ。

コブ(左)をラスト・オブ・ザ・ドラゴンでマットにたたきつけ、防衛に成功する鷹木(撮影・菅敏)

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飯伏“神”になった初防衛「ベルトの重さ分かった」

初防衛に成功し、2本のチャンピオンベルトを掲げる飯伏(撮影・菅敏)

<新日本:東京ドーム大会>◇5日◇東京ドーム

IWGPヘビー級、同インターコンチネンタル2冠王者の飯伏幸太(38)が、挑戦権利証を持つジェイ・ホワイト(28)との激闘を制し、初防衛に成功した。

昨年11月に疑惑の判定で敗れ、権利証を奪われた因縁の相手に苦しめられたが、最後は必殺技カミゴェを決め、48分5秒に及ぶ戦いに終止符を打った。前日4日に内藤哲也(38)から死闘の末に奪ったベルトを守り、ついに「神」となった。

   ◇   ◇   ◇

飯伏がついに「神」の領域に到達した。ベルトを託した内藤の思い、“反則負け”で権利証を奪われたホワイトへの恨み、ファンへの感謝…。さまざまな思いを込め、カミゴェを顔面にさく裂させた。「小学校5年から本気のプロレスをやってきて本当に長かった。やっとこのベルトの重さが分かった」とかみしめた。

2冠王座を奪取した前日4日は内藤と30分以上戦っている。疲労困憊(こんぱい)の中、痛めた右足を集中的に攻められた。軽やかな動きは影を潜めたが、気持ちだけはベルトとつながっていた。中盤には、昨年11月に「疑惑判定」で敗れた時と同様、ホワイトがロープに足をかけた状態で抑え込まれた。あわや3カウントの危機も、今回はレフェリーがしっかり見ており、フォールを回避。何度もピンチを乗り越え、東京ドーム大会メインの最長となる48分5秒を戦いきった。

逆境にも動じない鋼の心を持つ。昨年1月の同大会では当時王者のオカダに敗れた。コロナ禍で3月から大会は延期。6月に無観客開催となったが「全く違和感はなかった」と平常心を保った。さまざまな団体を渡り歩き、路上など観客数人での興行も経験。「力を発揮できない選手もいる中、自分は違った。画面越しに見てくれる人がいる。クオリティーを落とさずにやれた」と自負する。

強靱(きょうじん)な肉体も進化を続ける。暴飲暴食だった時期もあったが、4年前からは、栄養学を勉強し、食事制限する。カロリー計算で、筋肉の付き方も変わってきた。体重93キロはジュニアの域だが「70キロでも120キロの選手に勝つことができるのが魅力」。この日も100キロのホワイトに臆することなく立ち向かった。

これまで東京ドームのメインを盛り上げてきた棚橋、オカダ、内藤がいない中、堂々とした戦いで東京ドームを締めくくった。勝利後、SANADAから対戦を要求され「僕ももっと試合がしたい。いつでもやりましょう」と余裕を見せた。今後はオカダの持つIWGP王座の12回防衛記録に照準を定め「13回を目指します」と意気込む。さらに「発言力が増したと思うので」と、2冠ベルトの統一も提案するなど、新王者はどこまでも貪欲だ。

「150歳まで生きる」と豪語する38歳。「神」の域に達した今後はどこまで進化し続けるのか。伸びしろは無限大にありそうだ。【松熊洋介】

○…飯伏はプロレス界発展のための活動にも興味を示す。16年から新日本に再入団する19年まで個人事務所「飯伏プロレス研究所」を立ち上げた。米WWEに自ら足を運ぶなどして極意を学んだ。今後は「飯伏プロレス工場を作りたい。研究はもう終わった。これからはもの(選手)を作り上げて、送り出したい」と野望も明かした。

◆飯伏幸太(いぶし・こうた)1982年(昭57)5月21日、鹿児島県生まれ。04年7月DDTでプロレスデビュー。09年新日本初参戦。11年にIWGPジュニアタッグ王座に輝く。13年DDTに加え、新日本にも加入。16年両団体とも退団しフリーに。19年4月新日本に再入団。4月に内藤からIWGPインターコンチネンタル王座を奪う。20年2月IWGPタッグ王者に。19、20年G1クライマックス連覇。所属ユニットは本隊。181センチ、93キロ。

ジェイ・ホワイト(手前)にカミゴェを見舞う飯伏幸太(撮影・菅敏)

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飯伏17年目で初ヘビー級王者 さあ因縁ホワイト戦

内藤に勝利し、IWGPの2本のベルトを掲げる飯伏(撮影・菅敏)

<新日本:東京ドーム大会>◇4日◇東京ドーム

昨秋G1クライマックス連覇の飯伏幸太(38)が、内藤哲也(38)を破り、IWGPヘビー級、同インターコンチネンタルの2冠王者に輝いた。

昨年11月、ジェイ・ホワイト(28)に“疑惑の判定”で内藤への挑戦権を失った。その後に内藤から指名で得たチャンスだった。デビュー17年目で悲願のヘビー級ベルトを獲得して5日、因縁の相手ホワイトを迎え撃つ。

   ◇   ◇   ◇

欲しかった新日本の至宝、ヘビー級のベルトを4度目の挑戦でようやく手に入れた。デビュー17年目。これまでジュニアのころからほとんどのリーグやトーナメントを制覇してきた飯伏でも届かなかった。リング上で内藤から直接ベルトを手渡され、たたえられた。「内藤さん、ありがとうございます」と会場を去る戦友に言葉を送った。「僕の手元にあるのが夢のよう。小さなところからコツコツやってきて。よくここまでたどり着いた」と声を詰まらせた。

3カウントは無意識で奪っていた。勝利後、その場に倒れ込んだが、しばらくして立ち上がると、まだ試合が終わっていないと勘違い。内藤をフォールし始め、レフェリーに止められた。意識がもうろうとするほどの死闘だった。

同い年2人の殴り合いは最後まで続いた。技を出す度に叫び声が東京ドームに響き渡った。内藤の必殺技「デスティーノ」を受けても立ち上がり、自分の必殺技「カミゴェ」は3度繰り出し、ようやく沈めた。

お互いを特別な存在と位置付ける内藤とは「昔から意識し合ってきた。一時期僕の方が良かったけど、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを作って、一気に追い抜かれた」と差を感じていた。「内藤哲也からこの2つのベルトを取ることが夢だった」。ライバルにようやく並んだ。

昨年1月の東京ドーム大会では、オカダに敗れ、ヘビー級王者に届かなかった。10月には蝶野、天山に続く史上3人目のG1連覇を成し遂げながらも11月、内藤への挑戦権を争う権利証争奪戦でホワイトに敗れる屈辱。相手の足がロープにかかった状態で3カウントを奪われるという“疑惑の判定”だった。失望の中、内藤から対戦相手に指名されたが「本当はジェイを倒してからやりたかった」と素直に喜べなかった。

試合後には5日に対戦するホワイトがリングに登場。「お前は明日で終わりだ」と一蹴した。ようやくリベンジの時が来た。「僕は1日じゃ終わらない。逃げない、負けない、あきらめない。勝って本当の神になる」。最高と最強のベルトを手にした新王者は、大観衆の前で声高らかに2冠防衛を誓った。【松熊洋介】

◆昨年11月の2冠王座挑戦権利証争奪戦 20年11月7日、エディオンアリーナで、史上3人目のG1連覇を果たして権利証を得た飯伏がホワイトの挑戦を受けた。敵セコンドの外道の介入をくぐり抜け、得意のカミゴェに入ったが、逆さ抑え込みで丸め込まれた。レフェリーの死角を突き、ロープに両足をかけたホワイトに3カウントを許すというダーティーなフォールで屈し、史上初の権利証移動を許した。

内藤(左)にカミゴェを浴びせる飯伏(撮影・菅敏)
内藤(左)から2本のIWGPチャンピオンベルトを手渡された飯伏は感極まる(撮影・菅敏)

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内藤、王座陥落も「またメインに、トランキーロ」

内藤哲也(左)から2本のIWGPチャンピオンベルトを手渡され、感極まる飯伏幸太(撮影・菅敏)

<新日本:東京ドーム大会>◇4日◇東京ドーム

昨秋G1クライマックスを連覇した飯伏幸太(38)が、2冠王者内藤哲也(38)を破り、IWGPヘビー級、同インターコンチネンタルの新王者に輝いた。昨年11月に挑戦権利証を失った。失望の中、内藤から指名を受け、そのチャンスをものにした。

   ◇   ◇   ◇

内藤の理詰め攻撃が、飯伏の爆発力に屈した。ブルマ・ブランカやエルボーなどで首攻撃を徹底。場外での投げっぱなしジャーマン、リバースの雪崩式フランケンシュタイナーで首にダメージを与えた。徐々に相手の体力を削った。垂直落下で脳天から落とすバレンティア、旋回式を含めて2度のデスティーノでも3カウントを奪えなかった。3度目のデスティーノを狙ったが、切り替えされて膝攻撃で動きを止められ、3度目のカミゴェで撃沈した。

ふらつきながら会見場に姿をみせた内藤は「今回のオレの選択、2日連続での防衛戦にチャレンジし、その初日で敗れてしまったわけだけど、後悔はないから」と納得の表情。試合後、2本のベルトを託すように飯伏に渡した。「お互い今日勝っても、明日はジェイ・ホワイト戦が控えている状況。そんな中、今日、100%俺の方だけ見てくれた飯伏幸太に感謝していますよ」と敬意を表した。

「ワクワクしていた」という同じ年齢の飯伏にメインで屈した。過酷なドーム2連戦の2冠戦を自ら選択したが、その思いは4日に終わった。敗れはしたものの、21年も新日本プロレスをけん引する存在であることには違いない。内藤は最後に言った。「俺はまた、この東京ドームのメインイベントに戻ってくるから。その時をトランキーロ、焦らずに、お待ちください」。勝負を超越した関係にある飯伏とのファイトを終えた内藤は、敗者であっても輝いていた。【藤中栄二】

内藤(左)にカミゴェを浴びせる飯伏(撮影・菅敏)

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5日挑戦のホワイトは飯伏挑発「今夜だけは楽しめ」

2本のIWGPベルトを手にした飯伏は、挑戦者ホワイト(右)の挑発を受ける(撮影・菅敏)

<新日本:東京ドーム大会>◇4日◇東京ドーム

新たな2冠(IWGPヘビー級、IWGPインターンチネンタル)王者となった飯伏幸太(38)が「明日、本当の神になる」と5日の初防衛成功に自信を示した。同年齢の2冠王者内藤をカミゴェ3発で撃破した飯伏は試合後、IWGP権利証を保持する次期挑戦者ジェイ・ホワイト(28)のリング登場を許した。

     ◇     ◇     ◇

5日に飯伏のベルトに挑戦するホワイトは、メインイベント終了後にリング上がって「今夜だけは一晩楽しめ。すべてはオレのため。明日はベルトをオレが取る」とマイクで新王者を挑発した。飯伏には昨年の東京ドーム大会、9月のG1クライマックス、11月の大阪大会でも勝っている。「常にオレがおまえを倒す」と、王座奪取に自信をみなぎらせていた。

リングに登場し、飯伏を挑発するホワイト(撮影・菅敏)

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オカダがオスプレイを35分死闘で倒す 意地の応酬

ウィル・オスプレイ(左から3人目)を破り、ポーズを決めるオカダ・カズチカ(撮影・菅敏)

<新日本:東京ドーム大会>◇4日◇東京ドーム

オカダ・カズチカ(33)が35分を超える激闘の末、ウィル・オスプレイ(27)との因縁対決を制した。序盤から場外に戦いの場を移した。

オスプレイのブレーンバスターを浴びて机にたたきつけられたオカダが意識を飛ばせば、オスプレイもオカダのマネークリップで失神寸前に陥るなど、意地と死力を尽くした戦いが続いた。

30分過ぎからはリング内での大技の応酬が続いた。オカダは自らの得意技でもある墓石式脳天くい打ちとレインメーカーを連続で浴びて窮地に陥ったが、カウント2で返すと、35分過ぎ、同じ変形の墓石式脳天くい打ちからレインメーカーをたたき付けて、ついに粘るオスプレイから3カウントを奪った。

オスプレイは英国遠征時代にオカダ自らスカウトした弟分のような存在だったが、昨年10月のG1クライマックスでの直接対決で造反されて敗れていた。試合後、オカダは疲労困憊(こんぱい)の顔で「手ごわかった。こういう戦いがしたかったから裏切ったんじゃないかと思う」と振り返った上で「裏切ったところで簡単にトップ戦線には行けない」と頂点を極めた男のプライドをにじませた。

新型コロナウイルスの感染が拡大し、緊急事態宣言も検討される中での試合だった。「こういう状況でもこれだけのお客さんが来てくれて、声も出せない中、しっかりと応援をもらった。元気や勇気を与える試合をして、少しでも元気になってもらわないと、僕たち戦っている意味がない」。そんな思いもオカダの背中を押し続けた。

昨年はタイトルと無縁の1年を送った。「2020年はあまりいい結果を残せなかった。『新日本プロレス・ワールド』も世界中に配信されているので、今年は“オカダの年”にして、日本も世界も元気にしていきたい」。この新春の勝利が新しいオカダ物語のスタートになる。【首藤正徳】

○…オスプレイは試合後、コメントしなかった。35分を超える激闘で技を出し尽くし、最後はオカダの必殺技レインメーカーも決めたが、3カウントを奪うことができなかった。フォールを奪われた後、オカダに何か声をかけられたが、リングを転がって場外に降りた。「オカダのキャリアを終わらせる」と、この試合をオスプレイ時代の呼び水にするつもりだったが。壁は予想以上に厚かった。

オスプレイ(左)にドロップキックをさく裂するオカダ(撮影・菅敏)
ウィル・オスプレイ(左)にとどめのレインメーカーを決めるオカダ・カズチカ(撮影・菅敏)

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オカダ4日因縁オスプレイ戦へ闘志「ボコボコに」

オカダ・カズチカ(2020年7月11日撮影)

新日本プロレス東京ドーム大会「WRESTLE KINGDOM」が4、5日に開催される。

オカダ・カズチカは、4日に因縁の相手オスプレイと対戦する。「キレイな試合になるとは思っていない。ボコボコにしてやる」と闘志を燃やす。昨秋のG1クライマックスで敗れた際に、同門だったオスプレイが脱退宣言。11月の大阪大会後に挑戦状をたたきつけられ「世界中で一番お前をひねりつぶしたいのは俺だ」と言い返し、対戦が実現した。昨年はタイトルと無縁の1年。「しっかり結果を残していれば、ベルトに絡んだ戦いになっていたので悔しい。大きな舞台で嫌な思いはしたくない」と気合十分だ。

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内藤2日連続2冠防衛へ4日飯伏と対戦、5日ジェイ

20年8月、IWGPインターコンチネンタル(左)とIWGPヘビー級のベルトを手に、花道を引き揚げる内藤哲也

新日本プロレス東京ドーム大会「WRESTLE KINGDOM」が4、5日に開催される。IWGPヘビー級、同インターコンチネンタル王者内藤哲也(38)が、史上初めて2冠の2日連続防衛を目指す。メインで4日には自ら指名したG1クライマックス連覇の飯伏幸太(38)と対戦。勝てば、5日に挑戦権利証を持つジェイ・ホワイト(28)と戦う。2連勝で絶対王者を証明する。

2冠の2日連続の防衛は、新日本プロレス史上初となる。

昨年大会は、1月4日にIWGPヘビー級と同インターコンチネンタルの両タイトル戦、5日にダブルタイトル戦が行われた。ベルトがなかった内藤がインターコンチネンタル王者ジェイ、翌日にはヘビー級王者オカダ・カズチカ(33)を撃破して2冠王者となった。

今大会がいばらの道であることは分かっている。タイトル保持者の内藤は4日に勝たなければ、5日のメインも連続防衛もない。初戦の相手は、昨年11月に2冠防衛に成功した際、飯伏を指名した。同学年のライバルで、肌を合わせるとほかとは違う感覚があるという。

「昔、放課後に夢中でプロレスをやっていた時のような。痛くてもきつくても、次に何を仕掛けてくるのかとワクワクする」と気持ちを高ぶらせた。勝てば、5日に権利証保持者のジェイと2日連続防衛の偉業をかけて激突する。

昨年は、2日間で頂点に立ち「プロレス人生で初めて」と話すほど最高のスタートを切った。だが、その後はコロナ禍で3月から試合は中止になった。6月の再開後も無観客が続き、期待をふくらませた昨年はもやもやが残った。「お客さまに内藤哲也のプロレスを見せることができなかった」と悔しがった。

花道には特別な思いがある。今回は王者として初めて最後に登場。メインを制すれば、勝者だけが引き揚げる際も歩くことができる。昨年大会では、オカダに勝利後、KENTAの乱入によってまさかの負傷退場となった。今年こそという思いは強い。

「日本のプロレス界最大のイベント。花道を4回歩くつもりで、2日間のタイトルマッチを決めた」。今年の東京ドームのビクトリーロードは内藤のためにある。

○…飯伏は、疑惑の判定で内藤への挑戦権を失った。昨年11月の「権利証争奪戦」。足がロープにかかった状態のジェイに、抑え込みで3カウントを奪われた。バレットクラブの仲間、外道も乱入してきたこともあり「映像を見ても反則は明らか。こんな現実があるんですか。まさかの結果だった」と悔しさをにじませた。ジェイは「レフェリーが3カウントだと言っているんだから」と言い放った。判定は変わらず、飯伏はリング上でぼうぜんと座り込んだ。

失望の中、内藤から4日の相手に指名された。「ありがたいし、やらさせてもらいますという感じ。本当はジェイを倒してからやりたかったので、素直に喜べなかった」と明かす。同学年の内藤を「特別な存在」と話す。「昔から意識し合ってきた。一時期は僕の方が良かったけど、一気に抜かれた」。ライバルに勝てば、念願のIWGPヘビー級王者となる。

もらったチャンスを生かし、5日のジェイ戦につなげる。「連勝すればめちゃくちゃいいスタート。今度は正々堂々だと思うが、1対2でも倒すくらいの気持ち」。21年を飯伏の年にするため、連勝を誓った。

○…11月に飯伏から挑戦権利証を奪取したジェイは、その後の会見で「俺は(1月)5日しか出ない。4日は休む」と宣言。“反則”での勝利には「納得いかないだろうけど、リングの上で起こったことがすべて」と聞く耳を持たない。昨年の東京ドームでは内藤と戦い、インターコンチネンタルのベルトを奪われた。「リングを降りる時には俺が2冠王者になっている」と一番最後に主役を奪う。

○…人気講談師の神田伯山(37)が、2月からスタートする「神田伯山の“真”日本プロレス」(CSテレ朝ch2)でMCを務める。近年、多忙で観戦できておらず、受けるか悩んだ時もあったが「ここまで趣味に特化した番組は初めて。申し訳ない気持ちもあるし、批判もされるだろうが、常連から初心者まで楽しめる番組にしたい」と意気込んだ。幼いころに兄の影響でファンになった。「闘魂三銃士の時代で、特に武藤選手が好きだった」と明かす。さらに「おもしろ過ぎるジャンルの1つ。知らずに死んでいくのはもったいない。素養として、義務教育のように見ておいた方がいい」と持論を展開。注目選手に、新日本の石井智宏の名を挙げ「実際に大きい方ではないでしょうが、リング上では私には誰よりも大きく感じる時があります」と話した。熱い魂が再燃した伯山が、プロレスの魅力を全国のファンに届ける。

内藤哲也のリングインポーズ(2020年12月11日撮影)

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飯伏「特別な存在」内藤倒し疑惑ジェイに雪辱だ

飯伏が内藤からの2冠王座奪取を狙う

新日本プロレス東京ドーム大会「WRESTLE KINGDOM」が4、5日に開催される。IWGPヘビー級、同インターコンチネンタル王者内藤哲也(38)が、史上初めて2冠の2日連続防衛を目指す。メインで4日には自ら指名したG1クライマックス連覇の飯伏幸太(38)と対戦。勝てば、5日に挑戦権利証を持つジェイ・ホワイト(28)と戦う。2連勝で絶対王者を証明する。

      ◇    ◇

飯伏は、疑惑の判定で内藤への挑戦権を失った。昨年11月の「権利証争奪戦」。足がロープにかかった状態のジェイに、抑え込みで3カウントを奪われた。バレットクラブの仲間、外道も乱入してきたこともあり「映像を見ても反則は明らか。こんな現実があるんですか。まさかの結果だった」と悔しさをにじませた。ジェイは「レフェリーが3カウントだと言っているんだから」と言い放った。判定は変わらず、飯伏はリング上でぼうぜんと座り込んだ。

失望の中、内藤から4日の相手に指名された。「ありがたいし、やらさせてもらいますという感じ。本当はジェイを倒してからやりたかったので、素直に喜べなかった」と明かす。同学年の内藤を「特別な存在」と話す。「昔から意識し合ってきた。一時期は僕の方が良かったけど、一気に抜かれた」。ライバルに勝てば、念願のIWGPヘビー級王者となる。

もらったチャンスを生かし、5日のジェイ戦につなげる。「連勝すればめちゃくちゃいいスタート。今度は正々堂々だと思うが、1対2でも倒すくらいの気持ち」。21年を飯伏の年にするため、連勝を誓った。

○…11月に飯伏から挑戦権利証を奪取したジェイは、その後の会見で「俺は(1月)5日しか出ない。4日は休む」と宣言。“反則”での勝利には「納得いかないだろうけど、リングの上で起こったことがすべて」と聞く耳を持たない。昨年の東京ドームでは内藤と戦い、インターコンチネンタルのベルトを奪われた。「リングを降りる時には俺が2冠王者になっている」と一番最後に主役を奪う。

20年1月、東京ドーム大会でリングインしてポーズを決めるジェイ・ホワイト

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飯伏幸太「最高のプロレスをやろうぜ」内藤にエール

新日本後楽園大会 内藤哲也に強烈なラリアットを見舞う飯伏幸太(新日本プロレス提供)

<新日本:後楽園大会>◇23日◇後楽園ホール

今年のG1クライマックス覇者、飯伏幸太(38)が、SHO(31)とタッグを組み、内藤哲也(38)、BUSHI(37)組に勝利した。

飯伏は、来年1月4日の東京ドーム大会で、IWGPヘビー級とインターコンチネンタルのベルトを掛けて2冠王者内藤に挑む。

対戦が決まって1カ月。パートナーを替えながら前哨戦を繰り返すたびに、お互いに挑発し合ってきた。試合前に行われた、東京ドーム大会のカード発表会見では、一緒に登壇し「特別な存在。思いっ切り楽しみましょうよ」と余裕を見せる一幕も。この日の試合も、先にリングに登場した飯伏は、ベルトを掲げて登場する内藤から視線をそらすことなくにらみ続けた。

静寂に包まれ、緊張感が走る中、年内最後の前哨戦はスタート。2人の1対1のシーンは長時間に及んだ。「飯伏との戦いは楽しい」と話す内藤は容赦なく顔面を蹴り、飯伏も時折笑みを浮かべながら「もっと来いよ!」と要求した。最後はSHOがBUSHIをショックアローで沈め、飯伏組の勝利となったが、東京ドームでの決戦に向け、間合いや感触を確かめながら戦いを終えた。

試合後リングに上がった飯伏は「1・4、俺らの最高のプロレスをやろうぜ」と内藤にエールを送った。その後もファンに最後のあいさつをするライバルに拍手を送るなど、さわやかに会場を後にした。

コロナ禍で中止も無観客開催もあった20年最後の試合を勝利で締めた。11月に持っていた挑戦権利証を剥奪されたが、2冠王者にチャンスをもらった。1月4日、「同い年で特別な存在」の内藤と最高の試合で21年のスタートを切る。

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鷹木信悟「本当に強烈だよ」巨漢コブの必殺技に完敗

新日本後楽園大会 試合に敗れ、悔しい表情を見せる鷹木信悟(新日本プロレス提供)

<新日本:後楽園大会>◇22日◇東京・後楽園ホール

NEVER無差別級王者の鷹木信悟(38)が、来年1月5日の東京ドーム大会で対戦するジェフ・コブ(38)との前哨戦に敗れた。

同じユニットのBUSHIと組んで、コブ、O・カーン組と対戦した鷹木は、ゴング前から至近距離でにらみ付け、挑発。ところが119キロの巨漢のコブを、抱え上げることができず、ラリアットも決まらない。技の切れ味も悪く、最後は鷹木、BUSHI2人連続でツアー・オブ・ジ・アイランドを食らい、投げ飛ばされた。試合後、鷹木は「あいつの必殺技、本当に強烈だよ。体重も20キロくらい違う。パワーも負けてる」と完敗を認めた。

6日のワールドタッグリーグ最終戦で敗れ、優勝決定戦への道を断たれた。その後、11日の武道館大会で鷹木の試合後、リングに現れたコブから「お前のベルトに挑戦表明する」と挑発を受け、対戦が決定。G1クライマックスでも2年連続で敗れており、このまま負け続けるわけにはいかない。「俺には底力がある。1・5東京ドームで見せてやるよ。てめぇを遠くにぶっ飛ばしてやる」と力強く言い切った。11月に再奪取したNEVER無差別級のベルト。簡単には失わない。

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内藤哲也2冠「コール心に響いた」MVP&最高試合

14日組今年の漢字 新日内藤哲也(新日本プロレス提供)

「2020年度プロレス大賞選考会」(東京スポーツ新聞社制定)が14日行われ、新日本プロレスの内藤哲也(38)が3年ぶり3度目のMVPに輝いた。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮し、オンラインでの開催となり、授賞式は行わない。

今年1月5日、内藤はオカダを破り、IWGPヘビー級&インターコンチネンタルの2冠王者に輝いた。この試合は年間最高試合(ベストバウト)に選出され、こちらも2冠を獲得。人気、実績もトップの2人が35分に及ぶ激闘を繰り広げ、持ち味を出し切ったことが評価された。「会場の内藤コールは心に響いた。1年振り返ったときに一番印象に残っている。俺とオカダ、そして声を出してコールしてくれたみなさまと一緒に作り上げたベストバウトだと思う。グラシアス!」と喜んだ。

好スタートを切ったが、コロナ禍で3月から大会が中止となり、6月の再開後も無観客が続いた。10年間待ちこがれた高橋ヒロムとの対戦もなくなった。「思っていたのと全く違った年になった。思い通りにいかないあたり、内藤哲也らしい」と苦笑いで振り返った。

その後は「授賞式ないんでしょう? だったらここでやりましょうよ」と大好きなファミレスの出前を取り、自ら“開催”。司会の質問にも「食事中なんで」と答えず、ステーキ、ピザなど6678円分の料理を黙々と食べ始め、内藤ワールドを展開した。

来年1月の東京ドーム大会では、4日にG1クライマックス連覇の飯伏と、勝てば5日にホワイトと防衛戦を戦う。「来年もコロナの影響で、レスラーもお客さまも我慢の日々が続きますが、一緒に進んでいきましょう」とメッセージを送った。20年の主役となった男は、21年もその座を守り続ける。【松熊洋介】

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飯伏幸太が内藤哲也との前哨戦勝利、余裕発言かます

内藤(左)に強烈なエルボーを見舞う飯伏(撮影・垰建太)

<新日本:日本武道館大会>◇11日◇日本武道館

来年1月4日、東京ドーム大会で対戦する、IWGPヘビー級、インターコンチネンタル2冠王者内藤哲也(38)と飯伏幸太(38)がタッグマッチで対戦した。試合はマスター・ワトと組んだ飯伏が、内藤と組んだBUSHIから3カウントを奪い、前哨戦に勝利した。

飯伏は今秋のG1クライマックスで連覇を達成したが、11月にジェイ・ホワイトに権利証を奪われるという前例のない屈辱を味わった。内藤から「飯伏との戦いは楽しい。ワクワクする」と東京ドーム大会での相手に指名され、チャンスを得た。その感謝の意を表したのか、内藤の登場を拍手で迎えた。

内藤から2本のベルトを見せつけられ挑発を受けたが、序盤からムーンサルトを決めるなど優位に試合を進めた。コンビネーションもスムーズにいき、最後はワトが場外で内藤を押さえている間に、飯伏がBUSHIにカミゴェからの片エビ固めを決めた。左を突き上げ、場外の王者に3カウントを見せつけた。試合後は不敵な笑みを見せながら去っていった内藤に対し、飯伏は「コメントだけじゃなくて、コンディションもよくしてもらっていいですか? 僕はしっかり整えてます。これじゃあ(ベルトを)取られますよ、本当に」と余裕の発言をかました。

2年連続で東京ドームのメインの舞台に立つ。G1クライマックス王者のプライドがある。「連覇がどれだけすごかったか、見せてやりますよ」。15日からは新たな大会「ROAD TO TOKYO DOME」が始まるが、2人の対決は見られるのか。「1・4」まで、目が離せない。

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オカダ「やり返す」オスプレイとの1・4前哨戦黒星

試合後、オカダ・カズチカ(左)はウィル・オスプレイの挑発を受け応戦する(撮影・垰建太)

<新日本:日本武道館大会>◇11日◇日本武道館

棚橋、ヘナーレと組んだオカダ・カズチカ(33)が、来年1月4日に対戦するウィル・オスプレイ(27)との前哨戦に敗れた。

先陣を買って出たオカダは「来い」とオスプレイを指名。ゴングと同時にエルボー合戦を始めた。約1カ月ぶりの試合で気合十分。オスプレイもコブ、O・カーンと組み、THE EMPIRE初の3人そろい踏みとなった日本武道館で、息の合ったコンビネーションを見せた。試合はオカダとオスプレイが場外でやり合っている間に、棚橋がO・カーンにつかまり、ヘナーレがコブにツアー・オブ・ジ・アイランドからの片エビ固めで3カウントを奪われた。敗戦後もオカダの怒りは収まらず、再びリング上でにらみ合いを続けた。

ただの対戦相手ではない。10月のG1クライマックス両国大会で同門対決後、オスプレイに裏切られた。弟分としてかわいがっていたこともあり、後日、来年1月4、5日の東京ドーム大会での対戦を決めた。「新日本プロレスも、オスプレイもいろんな意味で久しぶりだ。やられた分はしっかりやり返す」と落ち着いた表情で語った。

今年はタイトルから遠ざかり、東京ドームではメインを戦うことができない。「IWGPの戦いは、いろいろ不満もたまっている人もいれば、離れたファンもいると思う。そういう人たちを引き戻すことができるのが僕だったり、何年も一線で戦ってきた人(棚橋)だと思う」。来年好スタートを切るためにも負けることができないオスプレイとの対戦。「1・4」まで気を抜かずに戦い続ける。

コーナーでオカダ・カズチカ(左)はウィル・オスプレイの執拗な攻撃を受ける(撮影・垰建太)

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タイチ「くそみてぇ…消え去れ」急所蹴りも迎撃勝利

ワールドタッグリーグ公式戦で4勝目を挙げ、トップに並んだタイチ(左)、ザック・セイバーJr.組(新日本プロレス提供)

<新日本プロレス神奈川大会>◇28日◇神奈川・藤沢市秋葉台文化体育館◇ワールドタッグリーグ公式戦

勝ち点6同士の対戦は、タイチ(40)、ザックセイバーJr.(33)の鈴木軍が高橋裕二郎(39)、EVIL組を破り、4勝1敗でトップに並んだ。

お互いに反則まがいの技の応酬となった。先に入場した高橋、EVILが、歌いながらリングに上がってきたタイチにいきなり襲いかかる。セイバーJr.は、登場曲すらかかっていない状態だったが、慌てて走ってリングへ上がって参戦した。

コーナーパッドはいつの間にか外され、鈴木軍は2人とも痛めつけられた。リング周りにいたディック東郷も参加し、攻撃はさらに卑劣になっていった。これに激怒したタイチは、目には目をとばかりに、喉輪で2人を絞め上げた。さらに裕二郎のステッキ攻撃、東郷のスポイラーズチョーカーなどお互いにやり合い、大荒れの試合となった。

最後はEVILのセイバーJr.に対する急所蹴りにタイチが怒り、仕返し。その後、何とか勝利したタイチは「裕二郎、こんなことしてよぉ、何なんだ。やってきたこと、キャリア、年齢、それでいいのか。それでいいんだったら消え去れ」と“反則技”を繰り返した相手に吐き捨てた。

タイチと高橋は9月のG1クライマックスで13年ぶりにシングルで対戦。タイチの完勝だったが「お前と内藤がメキシコで作ったレールにうまく乗っかることができて感謝している」と話していた。そんな高橋のふがいない戦いにタイチは「(G1では)くそみてぇな成績でコケにされて。こんなことしかできねえようじゃ、邪魔だ」と切り捨てたが、本当は「はい上がって来い」という願いを込めたゲキだったのかもしれない。

新日本1・4対戦カード、内藤哲也に飯伏幸太が挑戦

内藤哲也(2020年8月29日撮影)

新日本プロレスは9日、来年1月4、5日に東京ドームで行われる「WRESTLE KINGDOM15」の一部対戦カードを発表した。

4日にはIWGPヘビー級とインターコンチネンタル2冠王者の内藤哲也(38)は、今年のG1クライマックス覇者、飯伏幸太(38)の挑戦を受ける。その勝者が翌5日に権利証保持者のジェイ・ホワイト(28)と対戦する。さらに、4日にはオカダ・カズチカ(33)とウィル・オスプレイ(27)の対戦も発表された。

今月7日の大阪大会で防衛し、2冠を守った内藤は8日の会見で「2日間ともメインで試合をやりたい」と話していた。ホワイトの「4日はやらない。5日に試合をしたい」との提案を受け入れた上で、4日の対戦相手に飯伏を指名。G1クライマックス優勝の姿を見て「悔しい気持ちを抱いたまま、5日を迎えるのは納得いかない。一番対戦したいのは飯伏」と対戦を熱望していた。

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飯伏幸太、ホワイトに3連敗「こんな現実あるのか」

新日本大阪大会 ダブル王座挑戦権利証争奪戦に敗れ、肩を落とす飯伏幸太(新日本プロレス提供)

<新日本大阪大会>◇7日◇エディオンアリーナ大阪

東京ドーム・IWGPヘビー級&インターコンチネンタルダブル王座挑戦権利証争奪戦は権利証保持者の飯伏幸太(38)がジェイ・ホワイト(28)に逆さ押さえ込みで敗れた。

「東京ドームで(2冠王者の)内藤と戦いたい」。同い年のライバルとの対戦はかなわなかった。優位に試合を進め、勝利が見えてきた飯伏だったが、一瞬のスキを付かれて逆転負けを喫した。ホワイトの足がロープにかかっていたが「レフェリーが3カウント叩いた分けだから」と判定は変わらず、リング上でぼう然と座り込んだ。

ホワイトに対して「苦手意識はない」と言うが、流れをつかみかけた時にうまくかわされ、リズムに乗ることができなかった。今年1月5日東京ドーム大会、連覇した9月のG1クライマックスでも敗れており、3連敗となった。受け入れがたい現実に「こんな現実があるんですか。本当にこれからだったのに…。こんなとろこで終わっていいのか」と言葉を発するのがやっとだった。試合後も、次戦の内藤対EVIL戦に乱入したホワイトを見つけ、場内を追いかけ回すなど暴れ回った。「残念だと思ったけど、反則じゃねえか。負けてないよ。全然負けてない」と最後まで怒りが収まらなかった。

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飯伏幸太G1連覇 蝶野、天山に続く史上3人目

SANADAに勝利し、G1クライマックスの優勝旗とトロフィーを掲げる飯伏(撮影・河田真司)

<新日本:G1クライマックス30>◇18日◇東京・両国国技館

Aブロック1位の飯伏幸太(38)が、Bブロック1位のSANADA(32)を破り、蝶野正洋、天山広吉に続く、史上3人目のG1連覇を果たした。

終盤、SANADAの猛攻を受け、ピンチの連続も、最後は得意のカミゴェを連発。G1決勝史上最長となる35分12秒、片エビ固めで勝利した。来年1月の東京ドーム大会でのIWGPヘビー級王座挑戦権を獲得し、悲願の初戴冠をファンに誓った。

    ◇   ◇   ◇

「G1男」蝶野から受け取ったトロフィーを、飯伏は両手で胸元へ抱き寄せ、おぼつかない足取りで優勝旗を掲げた。史上初の3年連続の決勝。蝶野、天山に続く連覇を果たし「僕は、逃げない、負けない、諦めない。そして裏切らなかった。体はぼろぼろだけど、めちゃくちゃうれしい」。繰り返してきた言葉に一層力を込め、勝利の味をかみしめた。

35分12秒。G1決勝史上最長の死闘だった。痛めていた左足を攻められ、SANADAのスピードに苦しんだ。終盤、カミゴェをTKOで返されると、ラウンディング・ボディープレスを背中に受け、オコーナーブリッジ(後方回転足折り固め)であわや3カウントの場面を迎えた。それでも、このピンチをどうにか回避すると、ハイキックからの膝蹴りで形勢逆転。最後はカミゴェ2連発を顔面に突き刺し、試合を決めた。

あらためて実力を証明し、進むべき道は明確となった。昨年はG1制覇も、年間最大のビッグマッチ「東京ドーム大会」でIWGPヘビー級王座獲得に失敗。再びチャンスをたぐり寄せた飯伏は「このテンションをキープして、東京ドームにつなげたい。一刻も早く、このG1をIWGPヘビー級のベルトに変えたい」と強い意欲を示した。【奥山将志】

SANADAに勝利し、マイクパフォーマンスで会場を沸かせる飯伏(撮影・河田真司)
SANADA(右)にカミゴェを放つ飯伏(撮影・河田真司)
SANADAに勝利し、蝶野(左)と写真に納まる飯伏(撮影・河田真司)

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