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鷹木信悟「言葉の通り足を引っ張られたよ」G1制覇を逃した

鷹木信悟対高橋裕二郎 鷹木(上)は高橋にカウントぎりぎりで足をつかまれ両者リングアウトとなる(撮影・垰建太)

<新日本G1クライマックス31>18日◇横浜武道館◇Aブロック最終戦

鷹木信悟(38)が、高橋裕二郎と両者リングアウトで引き分け、史上3人目となるIWGP世界ヘビー級王者でのG1制覇を逃した。

まさかの幕切れだった。序盤から、脇腹のケガを感じさせない力強い攻撃を繰り出し、ここまで1勝(不戦勝は含まず)の相手を圧倒した。だが、13分を迎えたところで落とし穴が待っていた。ピンプジュースを受けてリング外にたたき出されると、場外戦が突発。デスバレーボムを見舞い、リングに戻ろうとしたが、もう1歩のところで足を引っ張られ、ついに生還できなかった。

この瞬間、優勝決定戦進出の可能性が消滅。リングをたたいて悔しがると、場内のファンへ「スマン!」と手を合わせて謝罪した。

無念は表情に表れていた。眉間にしわを寄せてバックステージに現れた王者は「言葉が出ないね」と何度も繰り返すと「言葉の通り足を引っ張られたよ。裕二郎とは二度とやりたくない」と悔恨。「チクショー!」と足早にバックステージを後にした。

13日の試合後「最後まで何が起こるか分からない」と話していたが、鷹木のG1は波乱の結末に終わった。【勝部晃多】

鷹木信悟対高橋裕二郎 高橋(下)にラスト・オブ・ザ・ドラゴンを見舞う鷹木(撮影・垰建太)

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G1・Aブロックは飯伏幸太ら4選手が並ぶ大混戦 優勝決定戦進出条件は?

飯伏幸太(2021年3月30日撮影)

新日本G1クライマックスは18日、Aブロック最終戦が行われる。

勝ち点12で飯伏幸太、鷹木信悟、ザック・セイバーJr.、KENTAの4選手が並ぶ大混戦となった。この日の4選手の試合結果により、1人だけが21日の優勝決定戦へ進出できる。

◎4選手の18日のカード

第3試合 鷹木信悟×高橋裕二郎

第4試合 ザック・セイバーJr.×タンガ・ロア

第5試合 飯伏幸太×KENTA

◎4選手の優勝決定戦(21日)進出条件

☆飯伏幸太の場合

勝ち かつセイバーJr.が△以下。

引き分け かつ鷹木が引き分け以下で、セイバーJr.が負け。

負け 敗退。

☆鷹木信悟の場合 

勝ち かつ飯伏とセイバーJr.が引き分け以下。

引き分け以下 敗退。

☆セイバーJr.の場合

勝ち かつKENTAが引き分け以下。

引き分け以下 敗退。

☆KENTAの場合

勝ち かつ鷹木が引き分け以下。

引き分け かつ鷹木が負け、セイバーJr.が引き分け以下。

負け 敗退。

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オカダ・カズチカ屈辱の初黒星、トンガに不覚 ジェフ・コブに首位明け渡す

新日本プロレスG1クライマックス31 タマ・トンガに技を決められるオカダ・カズチカ(新日本プロレス提供)

<新日本:G1クライマックス31大会>14日◇山形市総合スポーツセンター◇Bブロック8戦目

雨がやんだ。ここまで無敗を誇っていたオカダ・カズチカ(33)が、2勝のタマ・トンガ(38)に敗れ、手痛い初黒星を喫した。

相手のオカダ対策に苦戦を強いられた。終盤は、レインメーカーを幾度となく狙うも、決め手を欠く展開。オカダも敵のガンスタンを何度も持ちこたえるなど、技の読み合いとなったが、最後はDSDを一身に受け、力尽きた。

試合後、トンガから「俺がニュージャパンの歴史を書き換えてやるよ!」と宣言されるなど、屈辱の敗戦。リングに倒れ込み、ぼうぜんと天を仰いだ。これで7勝1敗となり、全勝のジェフ・コブに首位の座を明け渡した。「負けるつもりで出ていない」と余裕を見せてきたレインメーカーだが、バックステージにさえ姿を現さなかった。

それでも、悔しがっている暇はない。20日のコブ戦がファイナリスト決定戦。勝ち点が同率の場合は、直接対決の勝者が優勝決定戦に進む。「G1取ってその先のベルトを取る」。そう、誓った男に二言はない。7年ぶり3度目のVへ、決戦の地・武道館で、必ずもう1度、金の雨を降らせてみせる。

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棚橋弘至「最後までG1にしがみつく」YOSHI-HASHI下し4勝4敗

新日本プロレスG1クライマックス YOSHI-HASHIに勝利し、4勝目を挙げた棚橋弘至(中央)(新日本プロレス提供)

<新日本G1クライマックス31>14日◇山形市総合スポーツセンター◇観衆861人◇Bブロック8戦目

エースが負け越しを回避した。棚橋弘至(44)がYOSHI-HASHI(39)に、ハイフライフローで3カウントを奪い、4勝4敗とした。

ダブルニーアタックからのKUMAGOROSHIを浴びたが、スリングブレイド連発で流れをつかむと、その後一気に試合を決めた。「ヨッシャー」と叫び、その後はリング上で倒れ込むYOSHI-HASHIに優しく言葉をかけた。

8月にIWGP USヘビー級王者となり、9月に初防衛。「今年の秋は棚橋目線で見てくれたら」と絶口調で臨んだG1で、まさかの負け越しの危機。「4勝4敗。次の武道館がかど番。1つでも勝ち越して終わるのは気分が違う」。チャンピオンにたどり着く物語は早々と消えてしまったが、バックステージでは負けても常に笑顔。「最後までG1にしがみついていく。それがこれからにつながると信じている」と前を向く。

最終戦は20日、日本武道館でタイチと戦う。「いつまでもこの状態でいるつもりはない。G1で優勝したい、IWGP世界ヘビー級のベルトを巻きたい、USヘビー級ベルトを盛り上げたい。でも1番大きな目標はプロレスを守りたい」。4度目の優勝には届かなかったが、目標がある限り、最後までエースにふさわしい戦いを見せる。

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オーエンズがあべみほに「キスミー!」連発、手負いのタイチ痛めつけ2勝目

新日本プロレスG1クライマックス31 タイチのディーバあべみほにキスを要求するチェーズ・オーエンズ(新日本プロレス提供)

<新日本:G1クライマックス31大会>14日◇山形市総合スポーツセンター◇Bブロック8戦目

王者狩りだ。チェーズ・オーエンズ(31)が、リーグ5連敗中のIWGPタッグ王者タイチ(41)を撃破し、4日のIWGP USヘビー級王者棚橋戦に続く2勝目を手にした。

手負いの相手にも、容赦しなかった。タイチの腹部に巻かれた大きなテーピングを見ると、舌なめずり。鉄柵攻撃やドロップキックを腹部に見舞うなど、幾度となく患部に攻撃を加えた。さらに、痛みに顔をゆがめる相手を見下ろしながら笑みを浮かべると、タイチのディーバ、あべみほに「キスミー!」と何度もしつこく要求。断固拒否されると、目の前でタイチにローキックを連発し、最後はパッケージドライバーを決めて3カウントを奪った。

これが、バレットクラブのやり方か。オーエンズは試合後も、あべにキスを要求し、リングに倒れ込んで動けないタイチを挑発。殊勲の1勝をもぎ取った男は、不敵な笑みを浮かべながらリングを後にした。

13日に新日本プロレスデビュー7周年を迎えた。「俺はどこにも行かない。これからもずっとここで戦う」と宣言。次戦は20日(東京・武道館)、YOSHI-HASHIと最終戦を戦う。G1初出場ながら「勝ち点が足りないのはわかっているよ。でも1つ、誰にも否定できないことがある。それは2年連続でG1クライマックスに出場するってことだ!」と宣言。“くせ者”が、大舞台で爪痕を残す。【勝部晃多】

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伏兵KENTAしてやったり“反則勝ち” G1初制覇へ大きな1勝

新日本プロレスG1クライマックス タンガ・ロア(左)に蹴りを浴びせるKENTA(新日本プロレス提供)

<新日本:G1クライマックス31>◇13日◇宮城・ゼビオアリーナ仙台

KENTA(40)が、タンガ・ロアにロープを使って丸め込む“反則勝ち”で、6勝2敗とし、勝ち点12でトップに並んだ。

KENTAは、いつものようにレフェリーの見ていない隙に急所攻撃を浴びせ「ソ~リ~」と手を合わせる余裕を見せた。ところが終盤、相手セコンドの邪道の竹刀を取り上げ、攻撃に転じたところで急所への仕返しを食らった。劣勢から切り抜けると、ロアをコーナーに激突させ、レフェリーが見えないように片エビ固めに持ち込んだ。試合後はしてやったりの表情。「この試合をどう思うか、見ている人が決めればいい。俺は楽しかったよ。まあ、ああするしかないけどね。でも勝てて良かった」と振り返った。

この日リーグ戦のなかった飯伏に並び、18日の最終戦では直接対決となる。優勝を争う鷹木には敗れているため、勝利した上で、鷹木の結果次第となるが、初制覇に向け、伏兵KENTAが大きな1勝を手にした。

タンガ・ロア(奥)に急所攻撃をさく裂させたKENTA(新日本プロレス提供)

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鷹木信悟、痛めた脇腹に集中攻撃受けるもトップ並ぶ6勝 史上3人目快挙へ

新日本プロレスG1クライマックス グレート・O・カーンに勝利し、ファンの拍手に応える鷹木信悟(新日本プロレス提供)

<新日本G1クライマックス31>13日◇ゼビオアリーナ仙台◇観衆1303人◇Aブロック8戦目

IWGP世界ヘビー級王者・鷹木信悟(38)が、グレート・O・カーンに勝利し、勝ち点12でトップに並んだ。

相手から痛めている脇腹を集中的に攻められ、中盤以降は苦しんだ。「満身創痍(そうい)。でもこれがG1。これがプロレス」と1歩も引かずに受けて立った。20分を過ぎて立ち上がると「もっと遊ぼうぜ」とエルボー合戦。脇腹のテーピングを取り、気合を入れると最後はパンピングボンバーでO・カーンを1回転させ、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンで沈めた。

負ければ優勝の可能性がなくなる一戦で勝ち切った。「プロレスラーは生き様を見せてナンボだ。これで6勝2敗。やっとトップに並んだ」。18日の最終戦は高橋裕二郎と対戦。優勝決定戦に進出するには勝った上で、他選手の結果次第となるが「他力本願なのは悔しいが、可能性がゼロじゃない限り諦めない。最後まで何が起こるか分からない」と語った。「できるのは俺しかいない」という史上3人目となる王者でのG1制覇へ最後まで戦い抜く。

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飯伏幸太、小島聡と初シングルマッチ カミゴェからの片エビ固めで勝利

新日本プロレスG1クライマックス 小島聡(左)にカミゴェを決める飯伏幸太(新日本プロレス提供)

<新日本宮城大会>13日◇ゼビオアリーナ仙台◇観衆1303人

飯伏幸太(39)が、小島聡(51)との初のシングルマッチを行い、カミゴェからの片エビ固めで勝利した。今試合はG1クライマックスAブロックで、内藤がケガのため2戦目以降欠場したことでスペシャルマッチが組まれた。

小島の粘りに苦戦した。ラリアットをまともに受け「自分のラリアットとは全然違うなと」。シットダウン式ラストライドでもボマイェでも返されるなど苦しんだが、最後は豪快に右膝を振り抜いた。試合後は小島の手を握りしめ、健闘をたたえた。「全部受け止めたいっていう気持ちだったけど…。キャリアはすごいなと感じた」と強さを認めた。G1では勝ち点12でトップを走る。ベテランからの改心の勝利で、最終戦となる18日のKENTA戦へ、しっかりと弾みを付けた。

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オカダカズチカ「負けるつもりで出てない」初戦から優勝宣言、あと3勝

新日本プロレスG1クライマックス チェーズ・オーエンズにマネークリップを仕掛けるオカダ・カズチカ(左)(新日本プロレス提供)

<新日本G1クライマックス31>12日◇宮城・ゼビオアリーナ仙台◇観衆961人◇Bブロック7戦目

危なげなく首位をキープした。オカダカズチカ(33)が、チェーズ・オーエンズを退け、7連勝で勝ち点14とした。1敗のEVIL、全勝のコブがともに勝ち、突破は20日の最終日までもつれ込むこととなった。

シングル初対決の相手に必殺技のレインメーカーが決まらず、マネークリップも何度もかわされたが、慌てることはなかった。高い位置からのバックドロップや変形バックブリーカーなど、要所でしっかりと技を決め、最後はマネークリップでガッチリ捕らえ、ギブアップを奪った。

「こんなに苦戦するとは思わなかったが、これがG1。どんどんキツイ戦いになっていくが、それが軽くなるものではない」と振り返った。

強いオカダのまま、終盤まで来た。残り2戦。14日はトンガと、20日はコブとの直接対決だが「とりあえず明日はタマ(トンガ)の研究をするだけ。特に誰の試合も見ない」と目の前の1戦1戦を心がける。

「負けるつもりで出てない。全勝優勝目指してやっていく」

9月19日の初戦から堂々と優勝宣言し、先頭を走り続けてきた。有言実行まであと3勝だ。【松熊洋介】

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飯伏幸太6勝目でG1・3連覇へ前進 “久々再会”O・カーンを下す

グレート-O-カーンに勝利し、マイクパフォーマンスをする飯伏幸太(撮影・上山淳一)

<新日本:G1クライマックス31・大阪大会>◇9日◇エディオンアリーナ大阪

史上初の3連覇を狙う飯伏(いぶし)幸太(39)が、O・カーンを下し、6勝目で大目標に前進した。20分22秒、カミゴェからの片エビ固めで勝利した。

激闘に次ぐ激闘だった。飯伏はボクシングスタイルでパンチからの後ろ蹴りを見舞う。しかし、O・カーンもひるまず、主導権を奪いにきた。

試合後はロープにもたれ、しばらく動けないほどのダメージを示した。コメントスペースでも座り込み、「ああやばい、やばい。久しぶりにプロレスを堪能しました。いやあ、久々に体重差っていうのがありましたね、はい。競技としてのプロレスができたというか」と充実感を口にした。

コロナ禍も含め、苦難の1年を締めくくるべく歩みを進めた。今年7月に誤嚥(ごえん)性肺炎を発症。見せ場となる試合で欠場を余儀なくされたが、V3がかかる今大会できっちり復帰を果たしてきた。だれも成し遂げていない偉業へ、その歩みを止めない。【実藤健一】

第6試合30分1本勝負「G1CLIMAX31」Aブロック公式戦 飯伏幸太対グレート-O-カーン(撮影・上山淳一)
グレート-O-カーンにハイキックを浴びせる飯伏幸太(撮影・上山淳一)
グレート-O-カーンにカミゴェを繰り出す飯伏幸太(撮影・上山淳一)
グレート-O-カーンに勝利した飯伏幸太(撮影・上山淳一)
入場し、リングインするグレート-O-カーン(撮影・上山淳一)

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棚橋弘至「これが世代交代か…」G1痛恨の3敗目、勝てない自分ふがいない

場外戦でEVIL(左)に鉄柵にたたきつけられ、背中にダメージを負った棚橋(C)新日本プロレス

<新日本:G1クライマックス31大会>◇8日◇高知県民体育館◇Bブロック第6日

20年連続20回目のG1出場となるIWGP・USヘビー級王者棚橋弘至(44)が痛恨の3敗目を喫し、優勝戦線から脱落した。

昨年のG1公式戦以来となるEVIL戦だったが、度重なる反則攻撃で大ダメージを負い、EVIL(変形大外刈り)で倒され、17分22秒、フォール負け。3勝3敗となって勝ち点を伸ばせず、Bブロック1位の可能性が消滅した。

ロープを使った急所攻撃、敵セコンドのディック東郷の介入、さらに場外戦では鉄柵で背中を痛めつけられた。場外に吹き飛ばされてしまったマイティ浅見レフェリー不在の中、ローブローまで浴びた。反則のオンパレードに対し、一時はローブロー返しで反撃したものの、ベルト攻撃も浴びて顔面を強打。とどめの必殺EIVLで沈められた。

18年大会以来3年ぶり4度目のG1制覇はなくなった。バックステージで倒れこみながら棚橋は「このG1クライマックス、体力的にっていうよりも…勝てない自分へのふがいなさの方が…すげえ強烈に感じて…」と反省の弁。EVILとのシングル戦成績は3勝3敗となり「これが世代交代か…。時代の先頭に立っていたつもりが、いつの間にか、抜かされて、抜かされて、中盤どころか、最後方の、一番後ろの一団にいるような…」と悔しがっていた。

バックステージで倒れこむ棚橋(C)新日本プロレス

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オカダ・カズチカ7年ぶり3度目Vへ全勝キープ「止めることはできない」

Bブロック公式戦6連勝で全勝キープしたオカダ(C)新日本プロレス

<新日本:G1クライマックス31大会>◇8日◇高知県民体育館◇Bブロック第6日

14年大会以来7年ぶり3度目のG1制覇を狙うオカダ・カズチカ(33)が無傷の6連勝で全勝を守った。タイチ(41)の多彩なキック技に苦しめられながらも、何度もマネークリップ(変形コブラクラッチ)で相手体力を削った。粘るタイチを捕獲し、23分10秒、墓石式脳天くい打ちからのレインメーカー(短距離式ラリアット)で沈めた。

最後まで力強かった。タイチの多彩なキック技に苦しめられると、何度もマネークリップ(変形コブラクラッチ)でタイチの体力を削った。ビッグブーツの蹴り合い、エルボー合戦、同時ラリアットの意地のぶつけ合いを展開。かち上げ式エルボーに入ったタイチを捕獲し、勝利の方程式でとどめを刺した。

これでBブロックは10人中7人の脱落が決定。Bブロック1位の可能性が残るのはオカダとともに勝ち点12でトップを走るジェフ・コブ、そして棚橋弘至を下し、勝ち点10に伸ばしたEVILの3人だけとなった。「ボロボロに見えるかもしれないけれど、誰もオカダ・カズチカを止めることはできない」と充実した表情をみせたオカダは「6つ終わっただけ。あと3つ、優勝決定戦も入れれば4つあるけれど、しっかり(優勝)目指してやっていきたいと思います。G1取って、その先のベルトを取る」。最後の最後に「ああ、きつい…」と言い残したレインメーカーだが、14年大会以来7年ぶり3度目のG1制覇に向けて勢いづいていた。

タイチ(左)に高い打点のドロップキックを放ったオカダ(C)新日本プロレス

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ジェフ・コブが昨年のG1ファイナリストSANADA破りトップを死守

新日本プロレスG1クライマックス31 SANADAを踏み付けるジェフ・コブ(新日本プロレス提供)

<新日本:G1クライマックス31大会>◇8日◇高知県民体育館◇Bブロック第6日

怪物の快進撃は、とまらない。オカダ・カズチカと共に首位ロードをひた走るジェフ・コブ(39)が、昨年のG1ファイナリストSANADAを破り、6勝0敗の勝ち点12としトップの座を守った。

力強さを誇示した。ゴング直後にSANADAをパワーで吹き飛ばすと、100キロの巨体を抱え上げてコーナーに運ぶなど、やりたい放題。最後は、セカンドロープからとんぼを切ってバックを取ろうとする相手を空中で捕獲すると、一気にツアー・オブ・ジ・アイランドを豪快にさく裂させ3カウントを奪った。

これで、無傷の6連勝。NEVER無差別級6人タッグ王者の後藤やYOSHI-HASHIら、強敵もものともせず、もはや「無敵」状態に入っている。

試合後、余裕の表情で登場したコブは「よし!これで6勝!今年のG1で6勝しているのは今のところ俺だけだ!」とにっこり。「顔に蹴りを食らったことだけはちょっとムカついたが、最終的に勝ったのは俺だ」とほえた。次戦は12日(宮城)、IWGP USヘビー級王者の棚橋と対戦する。「あいつは決して諦めないんだっけ?でも、あいつは俺には勝てない!仙台でおまえを倒す」と勝利宣言。「GO JEFF!」とポーズを取ると、さっそうとバックステージを後にした。

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オカダ・カズチカ、残り1分からレインメーカー SANADA破り5戦全勝

SANADA(左)にレインメーカーを見舞うオカダ・カズチカ(撮影・滝沢徹郎)

<新日本G1クライマックス31>4日◇後楽園ホール◇観衆692人◇Bブロック5戦目

オカダ・カズチカ(33)が、残り1分を切ったところからのレインメーカーでSANADAを破り、5戦全勝で首位を守った。勝負に出たSANADAの絞め技Skull Endを切り抜けると、開脚式ツームストンパイルドライバーで流れをつかみ、振り切った。

前回のG1(19年)では、時間切れ寸前で敗れていた。シングルの対戦成績こそ7勝1敗と優位に立っていたが、毎回激しい戦いを繰り広げ、しのぎを削ってきた。オカダは「ライバルにふさわしい戦いができた」と振り返った。

開幕5連勝だが、油断はない。「たかが5勝。次から4連敗したら最初が良かっただけになる」。20日の最終戦には、現在首位を併走するコブが待ち受ける。7月、9月と連敗中の難敵。「ジェフの5勝と俺の5勝は違う。ただ、どれだけ熱い試合をしても点数は変わらない。次の試合のことだけを考える」と気を引き締めた。

試合後のマイクでは、この日就任した岸田新首相を引き合いに出し「日本に新しいリーダーが出てきた。新日本も引っ張っていく人が出てこないといけない。投票なんか必要ない。実力で勝っていけば、引っ張っていけるリーダーになれる」と自分と重ね合わせた。G1優勝後は最高峰のIWGP世界ヘビー級のベルト挑戦を視野に入れる。新日本の頂点に立ち「新リーダー」となるまで、カネの雨を降らせ続ける。【松熊洋介】

SANADAに勝利しポーズを決めるオカダ・カズチカ(撮影・滝沢徹郎)
SANADAに勝利しマイクパフォーマンスするオカダ・カズチカ(撮影・滝沢徹郎)
SANADA(左)にドロップキックを見舞うオカダ・カズチカ(撮影・滝沢徹郎)

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棚橋弘至「USがテキサスに負けちゃ…」オーエンズに敗れV争い1歩後退

オーエンズのパッケージドライバーを食らう棚橋(撮影・滝沢徹郎)

<新日本:G1クライマックス>◇4日◇後楽園ホール

IWGP USヘビー級王者棚橋弘至(46)が、テキサスヘビー級王者チェーズ・オーエンズ(31)との”王者対決“に敗れた。これでリーグ成績は3勝2敗(勝ち点6)となり、優勝争いから1歩後退した。

棚橋は序盤から、ここまで4連敗中のオーエンズに苦戦を強いられるまさかの展開。時折、長年の疲労により、爆弾をかかえる膝を気にするしぐさも見せた。ハイフライアタックなどの得意技を繰り出すも決めきれず、最後はCトリガーから一気のパッケージドライバーを受け、逆転負けで初白星を献上した。

試合後はリングに倒れ込んで動けず。屈辱の敗戦に「クソー! クソー!」と何度も絶叫し「USがテキサスに負けちゃダメでしょう」と悔しさをにじませた。

前戦は、SANADAとの25分にわたる試合を制し「ちょっくら優勝してきますよ」と明るく話していたが、連勝の勢いはここでストップ。次戦は8日(高知)、4勝1敗(勝ち点8)のEVILと対戦する。優勝するにはもう1つも落とせない。「2敗はまずい。責任が重いな。これはG1優勝してチェーズを指名するしかねえな」とリベンジを誓った。

オーエンズ(右)に敗れた棚橋は大の字になり動けず(撮影・滝沢徹郎)

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後藤洋央紀が待望の今シリーズ初勝利「思い出したよ、この感覚」

YOSHI-HASHI(右)に牛殺しを見舞う後藤(撮影・滝沢徹郎)

<新日本G1クライマックス>◇4日◇後楽園ホール◇観衆692人◇Bブロック5戦目

長いトンネルを抜けた。NEVER無差別級6人タッグ王者の後藤洋央紀(42)が、同じベルトを持つYOSHI-HASHI(39)を下し、待望の今シリーズ初勝利を挙げた。

兄弟のように深い絆で結ばれていても、容赦はしなかった。試合は、お互いに鉄柵や鉄柱に体を打ち付け合う激しい展開。序盤から一進一退の攻防が続いた。しかし最後は、後藤が昇天・改からGTRで3カウントを奪取。同門対決を制し、先輩の意地を見せた後藤は、誇らしげにリングを後にした。

試合後、険しい表情でバックステージに登場。「毎年、毎年、1勝が遠のくけど、ついに1勝だ。思い出したよ、この感覚」と手応えをつかんだ。次戦は8日(高知)、チェーズ・オーエンズと対戦する。この日の結果で、数字上は優勝はなくなったが、気力は切らさない。「俺のG1は終わりじゃねえぞ。ここからが始まりだ」と力を込めた。

YOSHI-HASHI(左)に蹴りを見舞う後藤(撮影・滝沢徹郎)

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EVIL「これがバレットクラブだ」仲間も欺く場内暗転ダーティーファイト

EVIL(2021年9月24日撮影)

<新日本:G1クライマックス31>4日◇後楽園ホール

Bブロックリーグ戦が行われ、EVILが“仲間”に対して悪質な攻撃を仕掛け、4勝目(勝ち点8)を手にした。

同ユニット「バレットクラブ」のタマ・トンガと対戦。終盤トンガが勝負を決めに来たところで、まさかの場内暗転。セコンドの東郷がワイヤでトンガを絞め上げ、その隙にEVILが急所攻撃を仕掛け、得意技のEVILを決めた。その後暗転中に襲撃されたレフェリーを連れ戻し、3カウントをコールさせた。EVILは、してやったりの表情で、会場を後にし、トンガは「約束したのに話が違う。明日からもお前を信用していいのか分からない」とぼうぜんとした表情で引き揚げた。

開始前は邪道、東郷のセコンドを含めた4人が、手を合わせるいつものポーズで健闘を誓い合った。それでもEVILは真っ向勝負で向かってくるトンガに、何のためらいもなく、姑息(こそく)な手段を使った。それでも劣勢に立たされ、万事休すかと思われたタイミングで暗転を決行。愛称の「キング・オブ・ダークネス」の通り、ダーティーファイトで勝利を収め「おい、いいかタマ。これがバレットクラブだ。よく覚えとけ」と叫んだ。

9月のメットライフドーム大会でのSHOの加入をきっかっけに、バレットクラブ内で「HOUSE OF TORTURE(拷問の館)」を結成。同ユニットながら、新たなチームで動き始めた。「どんな技を使っても勝てばいい」。仲間をも欺くEVILが、今後もG1戦線をかき乱す。【松熊洋介】

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石井智宏、垂直落下式ブレーンバスターで全勝セイバーJr.に初黒星付けた

ザック・セイバーJr.に垂直落下式ブレーンバスターを決める石井智宏(撮影・白石智彦)

<新日本:G1クライマックス31>◇3日◇愛知・ドルフィンズアリーナ

気迫で勝利を呼び込んだ。リーグ戦Aブロック5戦目が行われ、石井智宏(45)が全勝のザック・セイバーJr.(34)に、初の黒星を付けた。これでリーグ成績は不戦勝を含めた3勝3敗の勝ち点6となり、優勝争いへ望みをつないだ。

序盤は、乗りに乗っている強敵にリードを許す展開。執拗(しつよう)に攻められ続けた右腕がけいれんを起こすなど、体力の限界のように思われた。それでも、そこからはい上がり、サポーターを脱ぎ捨てると、右腕をコナーに何度も打ち付けて気合を入れ直す。最後は渾身(こんしん)のラリアットからの垂直落下式ブレーンバスターをさく裂させ、試合を決めた。

NEVER無差別級6人タッグ王者も、G1はKENTAや飯伏らの前に3連敗を喫する苦しい立ち上がり。同じベルトを持つBブロック0勝の後藤や1勝のYOSHI-HASHIとともに苦杯をなめてきた。だが、マイペースを貫き、9月30日のロア戦に続く価値ある1勝をつかんだ。

次戦は7日、広島でグレート・O・カーンと対決する。勝負はこれから。不屈の男は最後に、右腕を高々と突き上げ「俺はそう簡単には壊せねえんだ!」と叫んだ。

ザック・セイバーJr.に片エビ固めを決める石井智宏(撮影・白石智彦)
ロープを使い石井智宏を攻めるザック・セイバーJr.(撮影・白石智彦)
ザック・セイバーJr.(右)と額を合わせる石井智宏(撮影・白石智彦)

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V3狙う飯伏幸太が鷹木信悟に勝利「ベルト返してもらおうか」再戦を希望

倒れながらマイクアピールする飯伏幸太(撮影・白石智彦)

<新日本:G1クライマックス31>◇3日◇愛知・ドルフィンズアリーナ

3連覇を狙うAブロックの飯伏幸太(39)が、IWGP世界ヘビー級王者の鷹木信悟を破り、4勝1敗(勝ち点8)でトップに並んだ。

初代世界ヘビー級王者の飯伏は、引き揚げる鷹木に「そのベルト、返してもらおうか」と再戦を希望した。7月の大会で王座に挑戦予定も、自らの誤嚥(ごえん)性肺炎で欠場。復活をかける今大会で、ライバルとの戦いを制し、堂々と奪還を宣言した。

飯伏が張り手を浴びせれば、鷹木はラリアットで応戦。「昭和57年会」の同学年対決は、お互いに逃げず、途切れることのない激しいぶつかり合いとなった。終盤パンピングニーを決められたが、カウント2で返し、流れをつかむと、カミゴェを連発し、粘る鷹木をKOした。

9月4日の復帰戦では、IWGP USヘビー級王者の棚橋に敗れるも、リングに立てる喜びを感じ、涙した。再起をかけたG1初戦で高橋裕二郎にまさかの敗戦。黒星スタートとなったが、一気に調子を上げてきた。「必ずまた(王者に)たどり着いてみせる。逃げない、負けない、諦めない」。3連覇に向け、いつも通りの力強い言葉で締めた。

トップロープを越えて鷹木信悟(右)に飛ぶ飯伏幸太(撮影・白石智彦)
鷹木信悟(左)にカミゴェを決める飯伏幸太(撮影・白石智彦)
鷹木信悟(右)にエビ固め決めるを飯伏幸太(撮影・白石智彦)
鷹木信悟を破り勝利をアピールする飯伏幸太(撮影・白石智彦)

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元気はつらつ鷹木信悟 痛めた右腕攻められるも3勝目「まだまだ暴れるぞ」

KENTA(右)にMADE IN JAPANを決める鷹木信悟(撮影・鈴木正人)

<新日本G1クライマックス31>9月30日◇後楽園ホール◇観衆689人

優勝戦線に踏みとどまった。AブロックのIWGP世界ヘビー級王者鷹木信悟(38)がKENTAを破り、3勝目(不戦勝1)を挙げた。

終盤痛めた右腕のサポーターを外して気合を入れると、パンピングボンバーで豪快に振り抜き、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンで粘るKENTAから3カウント。「これで3勝1敗。決勝に残るチャンスはまだあるよな。優勝に向かって前進するのみだ」と高らかに叫んだ。

23日セイバーJr.戦でまさかのギブアップ。痛めた右腕のダメージは大きく、KENTAに徹底的に攻められた。レフェリーの見ていない隙にパイプ椅子でたたきつけられるなど、終始腕を押さえながらの戦い。「真っ向勝負かと思ったらスカしたり。読めないからしんどかった」。古傷を攻められるのはプロレスでは当たり前。「激烈なG1、まだまだ暴れるぞ」と元気はつらつおじさんは決して弱音を吐かない。

次戦は3日、飯伏と対戦する。7月25日にタイトルマッチを行う予定だったが、飯伏の誤嚥(ごえん)性肺炎により流れた。同い年のライバルを「いずれタイトルをかけて戦わないといけない相手」と警戒し、今大会に臨んだ。シングル対決は昨年10月のG1で勝利して以来1年ぶり。9月に復帰し、3連覇へ調子を上げてきた飯伏に対し「最近は、どうも物足りないし、魅力がない。俺はリハビリに付き合うつもりはない」。手加減せずに、王者の強さを見せつける。【松熊洋介】

KENTAに勝利しマイクパフォーマンスする鷹木信悟(撮影・鈴木正人)
KENTA(左)に雪崩式ブレーンバスターを決める鷹木信悟(撮影・鈴木正人)
KENTA(下)を攻める鷹木信悟(撮影・鈴木正人)

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