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【新日本】STRONG無差別級王者KENTA、元ノア同士の戦い制し防衛に成功

STRONG無差別級選手権試合で挑戦者エディ・エドワーズ(左)を撃破した王者KENTA(新日本プロレス提供)

<新日本プロレス:Capital Collision>◇16日◇米・ワシントンDC

STRONG無差別級王者のKENTAが、かつてNOAHの練習生であり、17年にGHCヘビーのベルトを戴冠したエディ・エドワーズ相手に2度目の防衛に成功した。

2人は過去にNOAHマットで対戦経験を持ち、歴史を確かめ合うように、一時をかみしめた。

終盤にエドワーズは必殺のダイハードをお見舞い。奥の手のダイハード・フロウジョンも狙ったが、切り抜けたKENTAがエドワーズにベルト攻撃。さらにカウンターの急所蹴りもかまし、go 2 sleepにつないで3カウントを奪った。

STRONG無差別級選手権試合で挑戦者エディ・エドワーズ(右)を撃破した王者KENTA(新日本プロレス提供)

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【ノア】挑戦者・中嶋勝彦が王者ジェイク・リーを記者会見でKO「外敵だぞ。ずる賢いやつだ」

4・21仙台大会のGHCヘビー級選手権試合で激突する王者のジェイク・リー(左)と挑戦者の中嶋勝彦

GHCヘビー級に挑戦するプロレスリング・ノアの中嶋勝彦が13日、王者のジェイク・リーを“KO”した。

都内で行われた16日の仙台大会に向けた調印式&記者会見の最後に“事件”は起きた。写真撮影のタイミングで、リーがベルトを高々と持ち上げ、その後に中嶋のほおにこすりつけると、中嶋が“キレた”。リーに強烈な張り手を食らわせ、その場で“ノックダウン”。不適な笑みを浮かべ、会場を後にした。その場で動かないリーの元に、グッド・ルッキング・ガイ(GLG)のYO-HEY、タダスケが駆け寄り、場内は異様な空気に包まれた。

序盤の記者会見でも“バチバチ”だった。挑戦者の中嶋が「ベルトが外敵に渡った。取り戻すしかないだろう。まだ(リーは、ノア)所属じゃねーぞ。外敵だぞ。試合の時に、子どもにサインしたり、いい風にみせているだけで、ずる賢いやつだ」と挑発。リーは「今回初防衛ということもあって緊張、不安だ? というのは、だからといって特にない。やることはノアのチャンピオンとして、しっかりと受け止めること、しっかりと勝つこと、それだけだ」といつものクールな表情を見せていた。

仙台での決着に注目が集まる。

GHCヘビー級王者のジェイク・リー(左)に強烈な張り手を食らわし、ダウンさせた挑戦者の中嶋勝彦
挑戦者の中嶋勝彦に張り手を食らわされたGHCヘビー級王者のジェイク・リーは、YO-HEY(左)とタダスケ(手前)のサポートを受ける

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【ノア】杉浦貴衝撃告白、自衛隊時代の後輩・谷口周平は「入門テスト受かっていない。裏口入門」

16日の仙台大会でGHCタッグ選手権に臨む、左から王者の稲葉大樹、マサ北宮、挑戦者の杉浦貴、谷口周平

プロレスリング・ノアの杉浦貴が、谷口周平の“裏口入門”? を暴露した。

13日、都内で21日仙台大会へ向けた調印式&記者会見に出席。2人は挑戦者として、GHCタッグ選手権で王者のマサ北宮、稲葉大樹組に挑む。自衛隊時代の先輩杉浦、後輩谷口のタッグで、杉浦は「谷口は入門テストの時に、スクワットも腕立ても出来なくて、本来なら落ちているんだよ。途中でゲロ吐いているから。本当は、入門テスト受かっていないんだよ」といきなり、秘密を明かした。

先輩の“暴走”も、じーっと黙り込む谷口。杉浦が「なぁ?」と問いかけるも、またもやスルーした。それでも、お構いなしの杉浦は「入門テスト受かっていないんだけど、俺が裏口から入れているから。そういう関係性だから。裏口入門だからな」と強い絆があると言い放った。だが、これに対しても、谷口は「バッチリです」と言うにとどめ、会見後に杉浦が握手を求めたが、これに見向きもせず、応じることはなかった。

関係性は微妙に見えるが、本番ではどんな展開が待ち受けているのか…。

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【ノア】ジェイク・リーが清宮海斗破りGHCヘビー新王者に 試合後には中嶋勝彦が挑戦状

GHCヘビー級王座で、王者の清宮海斗に勝利し、新王者に輝いたジェイク・リー

<プロレスリング・ノア:GREAT VOYAGE 2023 in YOKOHAMA>◇19日◇横浜武道館

GHCヘビー級王座は、挑戦者のジェイク・リー(34)が新王者に輝いた。

身長192センチのジェイクは、180センチの清宮海斗(26)に対して、パワーで圧倒。清宮の「変型シャイニングウィザード」をキャッチするなど、終始ペースを握った。ドクターボム、ジャイアントキリングなどで着実にダメージを蓄積させ、5度目の防衛を狙った第41代目王者の清宮を沈めた。

試合後には、中嶋勝彦(35)が乱入。「ジェイク・リー。本物のノアを見せてやる。俺がノアだ」と言うと、ジェイクは「俺が一番戦いたかった相手だ」と、先々の対戦を心待ちにしている様子だった。

昨年全日本プロレスを退団し、1月からノアに加入。元三冠ヘビー級王者は「俺が今日からノアのかじを取る」と、新時代の幕開けを宣言した。

清宮にとっては、これ以上ない悔しいリングとなった。2月21日に行われた「武藤敬司引退興行」の東京ドーム大会で、新日本プロレスのオカダ・カズチカ(35)に完敗。団体対抗戦の王者対決に敗れたことで、大きな批判を浴びていた。

武藤敬司氏(60)が引退し、新たな“存在”が待たれる中で、勝利で新時代を迎えることは出来なかった。

GHCヘビー級王座で、王者の清宮海斗に勝利し、新王者に輝いたジェイク・リー(中央)とイケメン集団のGLG(グッド・ルッキング・ガイ)

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【ノア】拳王ダブルショック…GHCタッグ王座に敗れ、招待していた全日本諏訪間専務は姿見せず

拳王(2023年2月撮影)

<プロレスリング・ノア:GREAT VOYAGE 2023 in YOKOHAMA>◇19日◇横浜武道館

拳王(38)が「ダブルショック」に見舞われた。

征矢学(38)とともに、第63代王者のマサ北宮(34)&稲葉大樹(35)へ挑戦したGHCタッグ王座は、惜しくもベルト奪取とはならなかった。

“ラブコール”を送った“待ち人”も姿を見せなかった。この試合には「諏訪魔じゃない、人望のある立派な人間の全日本プロレス諏訪間幸平専務の席は取ってあります。ご来場、お待ちしております」と招待していたが、リング脇に用意した椅子に誰も座ることはなかった。

試合前の入場シーンでは、その椅子が会場内のモニターでアップされたが、どこにも諏訪間専務の姿は見当たらなかった。

GHCタッグ王座で、挑戦者の拳王&征矢学に勝利した王者のマサ北宮(左)&稲葉大樹

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【ノア】Eita「小川…。小川…。目を覚ませよ」王座防衛も試合後にパートナー小川良成と決裂

GHCジュニアヘビー級タッグ王座で防衛に成功したが、パートナーの小川良成と決裂したEITA

<プロレスリング・ノア:GREAT VOYAGE 2023 in YOKOHAMA>◇19日◇横浜武道館

仲間は、いずこへ…。GHCジュニアヘビー級タッグ王座は、第55代王者のEita&小川良成が、HAYATA&クリス・リッジウェイを下した。2度目の防衛。歓喜の瞬間のはずだったが…。小川は、Eitaと決裂。試合後にHAYATAと握手を交わした。

そして、そのまま2人は肩を寄せ合い、リングを後にした。取り残されたEitaは、突然パートナーを失った形。防衛した王者のはずだが、どこか寂しい背中だった。

バックステージに現れたEitaは「小川…。小川…。目を覚ませよ、目を覚ませよ」と叫び、1人で控室へと消えた。

GHCタッグ王座で、挑戦者の拳王&征矢学に勝利した王者のマサ北宮(左)&稲葉大樹

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【ノア】初防衛マサ北宮へ「優しい先輩」全日本宮原健斗が乱入「3・21」敵地で対戦決定

GHCタッグ王座で、挑戦者の拳王&征矢学に勝利した王者のマサ北宮(左)&稲葉大樹

<プロレスリング・ノア…GREAT VOYAGE 2023 in YOKOHAMA>◇19日◇横浜武道館

GHCタッグ王座は、第63代王者のマサ北宮(34)&稲葉大樹(35)が、初防衛に成功した。

挑戦者の拳王(38)&征矢学(38)との壮絶な戦いを制した。試合後、記念撮影に応じるマサ北宮。そこへ全日本プロレスの宮原健斗(34)が乱入してきた。

リングに上がった宮原はノアのファンのブーイングに動じることはなく「横浜、スーパースター自ら足を運んでいるんだ。声が聞こえないぞ、声が聞こえねぇぞ」とマイクを握った。ただ、拍手とはならず、続くブーイング。それでも、宮原は「おい、北宮光洋」とマサ北宮の改名前の名で呼んだ。

「この俺が呼びかけているにもかかわらず、あいさつも、スーツで謝罪もない。優しい先輩が来てやったぞ。今、名前違うんだって? マサを名乗るのは百年早いんだよ」とののしった。

宮原は「てめーはあさって、俺と戦う気があるのか? 会社も困っているんだよ」と、21日に控える全日本プロレスの大田区総合体育館での試合に誘った。

これに対し、北宮は「メリットは何もないけど、それを重々承知の上で、明後日行ってやるよ」とマッチメークが決定。宮原の“アウェー”での大演説に、北宮は「なげーよ」と一蹴。それまでブーイングの嵐だったファンも、これには拍手した。

バックステージに登場した北宮は「首洗って待っとけ」と不機嫌な様子。続けてやって来た、宮原は「あいつは、プロレスのセンスも、しゃべるセンスもない」と怒りが止まらなかった。

2人は、健介オフィス(ダイヤモンドリング)出身。宮原が先輩で、北宮が後輩の関係。2月21日に行われた「武藤敬司引退興行」から、緊迫のムードが漂っていた。同興業の第4試合(ノアと全日本プロレスの団体対抗6人タッグマッチ)に登場した宮原が、解説席にいた北宮を試合後に、にらみつける場面があった。

宮原は「あいさつなかったな。2月27日、誕生日だから、全日本のリングにあいさつに来い」と先輩自ら、自身の誕生日をアピールしていたが、後輩からのプレゼントはなかったようだ…。決着は「3・21」のリングの上で。

ノアのリングに乱入し、宣戦布告したマサ北宮の頭がおかしいと話す全日本プロレスの宮原健斗

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【ノア】GHCヘビー級王者の清宮海斗「ジェイク・リーとの生存競争を制して、満開の春を」

調印式に出席したGHCヘビー級王者の清宮海斗(左)と挑戦者のジェイク・リー

プロレスリング・ノアのGHCヘビー級王者の清宮海斗(26)が、19日に行われる「GREAT VOYAGE 2023 in YOKOHAMA」(横浜武道館)で、挑戦者の元三冠ヘビー級王者のジェイク・リー(34)を迎え撃つ。

17日、都内で行われた調印式&記者会見に登場。第41代目の王者の清宮は、5度目の防衛戦へ向けて「ノアの風景が変わってきているなと感じています。変わり目の一番大事な時期にノアでまだ無敗の今、勢いあるかもしれないけど、ジェイク・リーとの生存競争を制して、満開の春を迎えます」と勝利を誓った。

ひげをそり、スッキリとした表情のジェイク・リーは「彼には今のチャンピオンは重荷になる。見ていて分からないか? 彼に必要なのはベルトじゃないんだ」と不適な笑みを浮かべた。写真撮影の際には、互いにじっとにらみ合い、最後はジェイク・リーが、清宮の肩をたたき、余裕の表情を見せながら、会場を後にした。

3・19の横浜武道館大会の調印式に出席したGHCヘビー級王者の清宮海斗(左)と挑戦者のジェイク・リー

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【ノア】拳王、前日出席した全日本プロレスの記者会見は「豚小屋」「密です、密です」

3・19の横浜武道館大会の調印式に出席したGHCジュニアヘビー級タッグ王者の、左から稲葉大樹&マサ北宮、挑戦者の拳王&征矢学

プロレスリング・ノアの拳王(38)が17日、全日本プロレスの“劣悪な”環境にお怒り模様だった。

拳王は19日の横浜武道館大会で、征矢学(38)とともに、GHCジュニアヘビー級タッグの第63代王者・マサ北宮(34)&稲葉大樹(35)へ挑戦する。この日は、都内で行われた調印式に出席。「いや~、やはりノアはいいよな。昨日、全日本プロレスの会見があって、豚小屋に閉じ込めれ、会見した」と前日16日に出席した全日本プロレスの記者会見の模様を解説。続けて「ノアは、しっかりと豪華なホテルを使っての調印式。全日本プロレスとは違うよな。昨日の豚小屋、一昔の…知事がいたら…、密です、密です、って怒られたぐらいの狭っ苦しい小屋での会見に比べたら、ノアは本当にいいよな」と独特な言い回しで、ノアの素晴らしさ? を口にした。

3・19の横浜武道館大会の調印式に出席したGHCジュニアヘビー級タッグ王者の、左から稲葉大樹&マサ北宮、挑戦者の拳王&征矢学

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【ノア】AMAKUSAがGHCジュニアヘビー級王座2度目の防衛成功「時を動かして参ります」

横たわるHi69へ高い跳躍から攻撃を仕掛けるAMAKUSA

<プロレスリング・ノア:後楽園大会>◇9日◇東京・後楽園ホール

メインイベントとなったGHCジュニアヘビー級選手権は、第52代王者のAMAKUSAが、Hi69との激闘を制し、12分15秒、開国で2度目の防衛に成功した。

試合後、マイクを握ると「我自身に問うてみました。その問いかけが愚問でしたね。我は、このノアジュニアの至宝を天高く導くことを契り、時を動かして参ります。我の名は、AMAKUSA! 以後、お見知りおきを」と言い、会場のファンを沸かせた。

その後、対戦相手のHi69の印象を問われると「その問いかけ、愚問ではございませんか」と返答。

「本年の時の流れが、光陰矢の如し。日々充実しております。我はこの至宝を天高く導ける戦いがあるならば、どんな相手の…どんな相手とでも熾烈(しれつ)を極める覚悟でございます」と言い、控室へ消えた。

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【ノア】拳王&征矢学に全日本の青柳優馬&野村直矢乱入 3・21、世界タッグ選手権決定か?

試合を終えた拳王(左)、征矢学(左から2人目)のもとに、乱入した全日本の青柳優馬(右から2人目)、野村

<プロレスリング・ノア:後楽園大会>◇9日◇東京・後楽園ホール

全日本プロレスの青柳優馬(27)野村直矢(29)が、ノアに“乱入”した。

試合を終えたばかりの拳王(38)、征矢学(38)が立つリングに上がると、青柳は「このベルトが欲しいんだろう? 正々堂々と挑戦受けてやるよ。3・21、大田区体育館だ」と世界タッグ王座のベルトを引っさげ、突然の“宣戦布告”。

拳王は黙っているはずもなく「おい、青柳優馬。かっこつけてよ」と言い、まずは会場の笑いを誘った。

拳王&征矢学は、19日の横浜大会のGHCタッグ選手権で、王者のマサ北宮&稲葉大樹に挑む。

拳王を「2本のベルトを取る」と宣言し「今統一した名前思いついたわ。GHC世界タッグチャンピオンになってやるからな」と言うと、観客からは「分かりやすい」という素直な反応が飛んだ。

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【ノア】オカダ・カズチカ、敗れた清宮海斗にエール「無制限にした心意気も感じた。もう泣くな」

入場するオカダ(撮影・江口和貴)

<プロレスリング・ノア:武藤敬司引退興行>◇21日◇東京ドーム

新日本プロレスのオカダ・カズチカ(35)が「王者対決」を制し、プロレス界の先輩となる武藤敬司(60)の引退興行に花を添えた。

GHCヘビー級王者清宮海斗(26)とのノンタイトルの時間無制限一本勝負で対決し、16分すぎに延髄斬りを皮切りに連続技で攻め、最後に必殺技のレインメーカー(短距離式ラリアット)で仕留めた。90~00年初期に新日本、そして業界のエースとして名をはせた武藤に向け、現在のプロレス界の顔として白星をささげた。

    ◇   ◇   ◇

格の違い-。オカダは最後まで清宮にみせつけて勝った。決してエルボー合戦で引かず、清宮による力任せのエルボー、武藤から伝授されたシャイニングウィザード、右腕へのドロップキックもしのいだ。猛虎原爆固めも耐え抜くと、開脚ドライバーでマットにたたきつけて反撃。1度は試みたフォールを解くと、さらに延髄切り、旋回式の変形エメラルドフロウジョンをたたき込み、必殺のレインメーカーを打ち抜き、3カウントを奪った。

勝利の余韻に浸ることなく、勝ち名乗りを受けると、オカダはすぐにリングから下りた。「さすがGHCヘビー級王者といったところ。(清宮の)気合は認めますよ。ただ経験が違う。東京ドームで何回もタイトル戦をやり、いろいろな人と戦ってきた」とキッパリ。現在進行形のIWGP世界ヘビー級王者としての自信をみなぎらせた。

武藤引退興行のセミファイナルだからこそ実現した史上初の新日本IWGP世界ヘビー級王者VSノアGHC同級王者の激突だった。当初は30分一本の予定だったが、清宮からの「完全決着をつけたい」との希望を受け入れ、時間無制限一本勝負に変更となった。オカダは「無制限にした心意気も感じた。しっかり決着も着いた。清宮、もう泣くなよ」とエールを送った。

18日(日本時間19日)には米サンノゼ大会で挑戦者の棚橋弘至を下し、2度目防衛に成功した。そのまま帰国し、武藤引退興行に花を添える勝利を挙げた。

「ある意味、ボクも強くしてもらいました。サンノゼで防衛戦して、ここで武藤さんの引退試合でシングルマッチは出なきゃダメだなと。良い経験でした。パッとシャワーを浴び、武藤さんの引退試合を見て帰ります」

レジェンドの「LAST LOVE」を見届け、オカダが現代のエースとしての自覚を胸に刻んだ。【藤中栄二】

清宮(手前)にドロップキックを決めるオカダ(撮影・江口和貴)

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【ノア】武藤敬司の歩み「闘魂三銃士」蝶野正洋と同日入門 橋本真也は前日入門/アラカルト

引退試合を終え、プロレスLOVEポーズで引き揚げる武藤(撮影・江口和貴)

<プロレスリング・ノア:武藤敬司引退興行>◇21日◇東京ドーム

“プロレスリングマスター”武藤敬司(60)が、リング上で燃え尽きた。

メインイベントで、自らラストマッチの相手に指名した新日本プロレスの内藤哲也(40)と対戦。約11年ぶりとなったシングルマッチは、最後の3カウントを大の字で聞いて敗れた。

▽武藤敬司の歩み

◆生まれ 1962年(昭37)12月23日、山梨県生まれ。

◆新日本入門 84年に東北柔道専門学校の先輩の助言で21歳で新日本入門。後に「闘魂三銃士」となる蝶野正洋と同日で、橋本真也(故人)は前日だった。

◆デビュー 84年10月5日の蝶野戦でデビュー。同じくデビュー戦の蝶野から8分27秒、逆エビ固めで勝利を収める。

◆海外遠征 85年11月に米フロリダに初の海外遠征出発。翌86年10月に凱旋(がいせん)帰国し、新コスチューム“スペース・ローン・ウルフ”姿をお披露目。88年1月から2度目の海外遠征。89年に代理人のグレート・ムタが初登場し、米WCWでトップヒールレスラーとして一世を風靡(ふうび)。90年4月に帰国し、赤のショートタイツ姿で全盛期を迎える。

◆闘魂三銃士 88年7月にプエルトリコで、蝶野、橋本ともにユニットを結成。91年、初開催となったG1決勝戦で蝶野に敗れて優勝を逃すも、3人でリングに上がり、「1、2、3、ダァーッ!」で締めて時代到来。以後、IWGPやG1を巡って数々の名勝負を演じ、90年代新日本の看板として不動の地位を確立。

◆新日本での主なタイトル 92年にムタがIWGPヘビー級王座初戴冠。95年に橋本を破り、素顔で初の同級王者。同年のG1で初優勝。01年1月に全日本に参戦し、3冠ヘビー級王座獲得。

◆全日本 02年1月に格闘技路線を重視する団体に不信感を抱き、弟分の小島聡、ケンドー・カシンらとともに新日本を電撃退団。同2月に全日本に入団。代表取締役社長に就任。同6月に、選手が急性硬膜下血腫で倒れた事件の責任を取って代表取締役社長を辞任した。13年5月に退団。

◆WRESTLE-1 13年7月に旗揚げ。20年に活動停止。

◆ノア 20年からノアを中心に活動。21年2月にGHCヘビー級王座獲得。21年2月に正式入団。同11月にGHCタッグ王座を獲得し、史上2人目のメジャー3団体のシングル王座とタッグ王座を完全制覇。

◆アクシデント 10年4月に変形性膝関節症による右膝関節内遊離体除去の手術、18年3月には両膝の人工股関節置換術、22年2月には左股関節唇損傷で長期欠場。

◆引退 23年2月21日に、ノア東京ドーム大会の内藤哲也(新日本)戦で引退。

◆サイズ 188センチ、110キロ。

急きょ対戦する武藤(右)と蝶野(プロレスリング・ノア提供)
【イラスト】武藤敬司の王座表
1990年5月、新日本プロレス合宿で手を合わせる闘魂三銃士の、左から橋本真也、武藤敬司、蝶野正洋
1988年7月、新日本プロレス同期の3人で結成された闘魂三銃士。左から蝶野正洋、武藤敬司、橋本真也
1990年7月、リングに立つ闘魂三銃士の、左から武藤敬司、橋本真也、蝶野正洋
1991年1月、闘魂三銃士の、左から武藤敬司、橋本真也、蝶野正洋
1994年3月、闘魂三銃士の、左から橋本真也、蝶野正洋、武藤敬司
2003年8月、闘魂三銃士トークショーで盛り上がる、左から橋本真也、蝶野正洋、武藤敬司

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【ノア】武藤敬司ラストマッチ、内藤哲也の前に燃え尽きた…蝶野見守る前で38年の旅路に終止符

武藤に勝利した内藤(撮影・江口和貴)

<プロレスリング・ノア:武藤敬司引退興行>◇21日◇東京ドーム

“プロレスリングマスター”武藤敬司(60)が、リング上で燃え尽きた。メインイベントで、自らラストマッチの相手に指名した新日本プロレスの内藤哲也(40)と対戦。約11年ぶりとなったシングルマッチは、最後の3カウントを大の字で聞いて敗れた。

プロレスこそ、我が人生。1984年10月5日にデビューし、38年4カ月にも及ぶ長い旅路だった。プロレスとはその生き様を見せ、誰かに影響を与えるもの。その変わらぬ思いをこの日も体現した。

「闘魂三銃士」の同期・蝶野正洋が見守る中、巧みな寝技で内藤を攻めた。満身創痍も気力は充実していた。内藤のドロップキックを何度も受け、表情をゆがめた。我慢の時間、会場からは武藤コールが沸き上がった。痛む足を攻められても必死に耐えた。相手のスキを突き、足4の字固めで逆襲した。延髄斬りを食らった。シャイニングウィザードを出し、カウント2まで追い込んだ。一進一退の攻防。最後の勝負もまた名勝負だった。最後は内藤のデスティーノを食らい、体を抑え込まれて敗れた。

体はとっくに限界を超えていた。引退の原因となった股関節や腰の痛みだけでない。先月22日の化身グレート・ムタ戦で両足大腿(だいたい)部の肉離れを負い、「全治6週間」と言い渡された。

一時は引退試合出場に黄色信号。東京ドームのチケットの好調な売れ行きを聞く度に、街頭ポスターを目にするたびに、「自分に負けそう」「プレッシャーに押しつぶされそう」。そんな弱音が、口をついた。

それでも、死力を尽くして最後のリングにたどり着いた。再生医療やブロック注射、動かせる上半身のみでのトレーニングに懸命に励んだ。

「レスラーはヒーローじゃないといけない」

その思いが“プロレスリングマスター”を突き動かした。

「武藤敬司」を形成するのは、強烈な自尊心と無尽蔵のプロレス愛。ファンにも家族にも、そして自分にすらも、かっこ悪い姿は見せられなかった。

生活の中心にあるのは常にプロレスだった。

朝は決まって午前5時に起床し、メニューはもちろん、量も1グラム単位で決められた朝食をとる。

午前9時のジムのオープンに備えて、朝食の消化時間を逆算。就寝もトイレに行くことでさえも、ほぼ決められた時間に行う徹底ぶりを見せた。

還暦を超えてからも、余暇にカンフーの動画を視聴しては「この技をプロレスに生かせないかな」と考えていた。

寝ても覚めても-。その言葉を地でいく天才だった。

84年に新日本に入門。エースとしてプロレス黄金期を築き、同日入門の蝶野正洋、橋本真也(故人)と「闘魂三銃士」と呼ばれた。

02年に全日本に電撃移籍し、社長としても活躍。21年11月にはノアのGHCタッグ王座を獲得し、メジャー3団体でシングルとタッグの両王座を完全制覇した。

化身となる「魔界の住人」ムタは、全世界を席巻。ヒーローとして、時にはトップヒールとして、長きにわたり、プロレス界の最前線を走り続けた。

「かつて『プロレスはゴールのないマラソン』と言った自分ですが、ゴールすることに決めました」

昨年6月の引退発表時、武藤はそう言った。

だが、ゴールすると同時に、新たな夢の道を走り始めた。競技を転向し、五輪出場を目指すことも視野に入れている。

デビューから38年4カ月と16日の今日、数々の名勝負を繰り広げたリングからは降りた。だが、「武藤敬司」は“生涯現役”を貫き通す覚悟だ。

◆武藤敬司(むとう・けいじ)1962年(昭37)12月23日、山梨県生まれ。84年に新日本プロレス入門。同年10月デビュー。同日入門の蝶野、橋本と「闘魂三銃士」と呼ばれた。その後、米NWAに参戦。化身の「グレート・ムタ」としても活躍。02年に全日本に入団。11年まで社長を務めた。13年に「WRESTLE-1」を旗揚げ。20年4月からフリー。21年2月、プロレスリング・ノアに入団。188センチ、110キロ。

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内藤(左)に足4の字固めを決める武藤(撮影・江口和貴)

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【ノア】高橋ヒロム史上初GHCジュニア王者-IWGPジュニア王者対決制すも「人違いでした」

AMAKUSA(左)にラリアットを決める高橋ヒロム(撮影・江口和貴)

<プロレスリング・ノア:武藤敬司引退興行>◇21日◇東京ドーム

新日本のIWGPジュニア王者・高橋ヒロムが、ノアの現GHCジュニア王者AMAKUSAに勝利した。

史上初となる「GHCジュニア王者-IWGPジュニア王者」の対決が、シングルマッチで行われた。再三の空中戦を仕掛けたAMAKUSAの攻撃に、我慢の時間が続いた高橋ヒロムだったが、最後は「ヒロムちゃんボンバー」からの「TIME BOMB」で3カウントを決めた。

試合後、高橋ヒロムは「ずっと、剣舞だと思って、剣舞だと思って、剣舞だと思って…。相手は剣舞だと思っていた。ただ、剣舞じゃなかった」と汗をぬぐった。試合中には、AMAKUSAの剣舞(けんばい)時代のマスクを手にする場面もあった。高橋ヒロムは「マスクも持ってきました。でも剣舞の手がかりはありませんでした。だから、リングに置いてきました。人違いでした」と言い、寂しそうにインタビュースペースを後にした。

高橋(右)はAMAKUSAを攻める(撮影・滝沢徹郎)

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「燃え尽きて灰になりたい」武藤敬司が最後のLOVE叫ぶ 内藤哲也と魂を通わせるラストマッチ

武藤敬司引退興行の前日会見に臨み、ポーズを決める武藤(左)と内藤(2023年2月20日撮影)

“プロレスリングマスター”武藤敬司(60=プロレスリング・ノア)が、今日21日、ノア東京ドーム大会で現役ラストマッチに臨む。対戦相手は、自ら指名した新日本プロレスの“制御不能なカリスマ”内藤哲也(40)。前日20日に行われた会見では、両足大腿(だいたい)部肉離れの負傷を抱えながらも「もう大丈夫。明日は思い切り、内藤選手をぶちのめしてみせます」と力強く宣言した。圧倒的な実績を誇るレジェンドは、最後のリングでどんな戦いを見せてくれるのか。

◇  ◇  ◇  

「かつて『プロレスはゴールのないマラソン』と言った自分ですが、ゴールすることに決めました」。あの突然の引退宣言から8カ月。武藤が、名勝負を繰り広げてきたマットから降りる日がやってきた。95年10月の高田戦や09年1月の棚橋戦…。思い出せばきりがない東京ドームの夢舞台で、最後の芸術を描く。

「天才」が指名したラストマッチの相手は、新日本の“制御不能なカリスマ”内藤。自身がすでに新日本から離れていた05年に入門した男とは、直接の接点を持たないが「弟子ではないけど好意を持ってくれているのは知っていた。彼となら熱い試合ができると思う」。最後の最後まで魂を通わせる勝負にこだわった。

武藤は84年に新日本入門。エースとしてプロレス黄金期を築き、同日入門の蝶野正洋、橋本真也さんと「闘魂三銃士」と呼ばれた。02年に全日本に電撃移籍し、社長も兼任。21年11月にはノアのGHCタッグ王座を獲得し、メジャー3団体でシングルとタッグの両王座を完全制覇した。長きにわたって、プロレス界の最前線を走り続けた。

「燃え尽きて灰になりたい」。その言葉通り、死力を尽くしてリングに上がる。10年に右膝の手術、18年には両膝の人工関節置換術を受けて長期離脱した。昨年は、左股関節唇損傷により欠場。59歳で決断した引退は「技をかけるときに痛みが走る」ことが理由だった。

1月22日の化身グレート・ムタ引退試合では両足大腿(だいたい)部肉離れを負った。一時は引退試合出場に黄色信号。「自分に負けそう」「プレッシャーに押しつぶされそう」と弱音をはくこともあった。それでも、再生医療やブロック注射、動かせる上半身のみでのトレーニングに懸命に励んできた。全ては「最高のアートを作りたい」がため。プロレスに人生をかけてきた“プロレスリングマスター”が、東京ドームで迎えるラストリングで、最後のLOVEを叫ぶ。

引退試合の前日会見に臨む武藤(2023年2月20日撮影)
武藤敬司引退試合の前日会見に臨む対戦相手の内藤(右)(2023年2月20日撮影)

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【新日本】オカダ・カズチカ、棚橋弘至下しV2「老け込むの早い」黄金コンビ結成でタッグ王座狙う

棚橋(下)を下し、勝ち誇るオカダ(新日本プロレス提供)

<新日本:米国大会>◇18日(日本時間19日)◇米カリフォルニア州・サンノゼ

IWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカ(35)が、“エース”棚橋弘至(46)を破り、同王座2度目の防衛に成功した。

21分8秒、必殺のレインメーカー(短距離式ラリアット)で沈めた。試合後には棚橋へ、ドリームタッグ結成を提案。IWGPタッグ王座取りへ狙いを定めた。

オカダが、米国にカネの雨を降らせた。棚橋との団体の顔対決を制し「棚橋さん! 俺たちがエースを見せましたね」と英語を交えながらマイクパフォーマンスを行った。

11日の大阪大会で鷹木を下して初防衛に成功後、自ら解説席に座っていた棚橋を次戦の挑戦者に指名した。引導を渡すつもり臨んだ試合だったが、2人が組めば新日本をさらに盛り上げられると肌で感じた。「ま(棚橋は)まだまだ老け込むのは早いでしょう。今度はタッグチャンピオンとしてサンノゼに戻ってきましょう」と、黄金タッグ結成を呼びかけた。

オカダは、2日後に迫る21日の武藤敬司引退興行(東京ドーム)でプロレスリング・ノアのGHCヘビー級王者清宮海斗との対戦が決まっている。これで両団体の王者対決が正式に決定。さらに勢いを加速させていく。

棚橋弘至(左)とオカダ・カズチカ(2022年撮影)

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【全日本】新日本の永田裕志が3冠ヘビー級王座獲得 史上5人目グランドスラム達成

永田裕志

<プロレス:全日本後楽園大会>◇19日◇東京・後楽園ホール

新日本プロレスの永田裕志(54)が3冠ヘビー級王座を初戴冠し、史上5人目となるグランドスラムを達成した。

3冠王者として6度目防衛戦に臨んだ宮原健斗(33)に挑戦。23分6秒、岩石落とし固めでフォール勝ちし、新王者となった。最後はリストクラッチ式エクスプロイダー、ハイキックからの岩石落とし固めと得意技の連発で、宮原を下した。

グランドスラムは新日本のIWGP世界ヘビー級王座の全身となるIWGPヘビー級王座、全日本プロレスの3冠ヘビー級王座、そしてプロレスリング・ノアのGHCヘビー級王座の3大王座をすべて戴冠すること。シングル王座は佐々木健介、高山善広、小島聡、武藤敬司に続き5人目となる。永田は「グランドスラムという実感がまだなんとも…。多分、うれしさはこれから出てくる」と感慨深げだ。またシングル3王座に加え、IWGP(新日本)、世界(全日本)、GHC(ノア)のタッグ王座もすべて戴冠するというダブル・グランドスラムは高山、小島、武藤に続き4人目となる。

また天龍源一郎が保持した3冠ヘビー級王座獲得の最年長記録(52歳2カ月)も54歳9カ月と更新する記録ずくめの王座獲得となった。

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シャイニング・ウィザードを託された清宮海斗「俺自身が武藤敬司になってやろう」/連載2

武藤敬司(2022年7月16日撮影)

プロレスリング・ノアのGHCヘビー級王者、清宮海斗(26)が“プロレスリングマスター”から必殺技を託された。

憧れの師、武藤敬司(60)は、21日の東京ドーム大会で現役最後の戦いに臨む。同大会のセミファイナルで、ノアのエースとして新日本プロレスの現IWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカ(35)と対する男が、受け継いだ武藤イズムについて語った。

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「本当にあれはもう、ストーカーでしたね」と、清宮は振り返る。「頭の中が武藤さんだらけでした。ご飯を食べていてもお風呂に入っていても、武藤さんのことしか考えていなかった」。昨年6月、武藤が電撃引退を発表した直後のことだ。レジェンドの背中を追いかけてきた男は、喪失感と焦燥感にかられていた。

1カ月後の日本武道館大会で、その武藤との対戦が組まれた。それまでのシングル戦は3戦2敗1分。勝利のラストチャンスをつかみ「俺自身が武藤敬司になってやろう」と決意した。過去のビデオを繰り返し見て、著書も熟読。道場では必殺ムーブをまねし、“武藤漬け”の日々で備えた。

迎えた試合当日。“プロレスリングマスター”顔負けの足4の字固めで、ギブアップ勝ちをつかんだ。だが、最初で最後の白星を上回る出来事が試合後に待っていた。「お前の弱点は決め技がいまいちなところ。俺に勝ったご褒美だよ」という言葉とともに、武藤からシャイニング・ウィザードなどの必殺技を託された。前代未聞の伝承劇。レジェンドは「技は反復練習。(最後の足4の字固めは)なかなか逃げられなかった」と、後継者が流してきた汗をしっかり見ていた。

「与えてもらったものは、本当に大きい。大切に残していきたい」と、清宮はかみしめた。譲り受けた必殺技と武藤イズム。もう、まねではない。だからこそ「武藤さんの動きで武藤さんを超えることはできない」と技を自己流に昇華。その直後に2度目のGHCヘビー級王座を戴冠し、ここまで4度防衛。ノアの顔として結果を示している。

憧れを抱いたのは、意外にもプロ入り後のことだった。多くの選手の動画を研究する中で、その動きにくぎ付けになった。技はもちろん、入退場の魅せ方やしぐさ、視線まで全て。プロレスはただ強さを、ただ戦いを見せればいいわけではないと、改めさせられた。 リングを下りてもプロレスのことしか頭にない武藤。それは、清宮も同じ。だから、親子ほどの年齢差のある大先輩の言葉でも、ストレートに胸に届く。「お前も精進しろよ!」。送られた全てが、プロレスラー清宮の道しるべとなっている。【勝部晃多】

◆清宮海斗(きよみや・かいと)1996年(平8)7月17日、埼玉県さいたま市生まれ。15年3月、ノアに入門し、同12月にデビュー。17年12月に約半年間のカナダ遠征から帰国。18年12月に最年少でGHCヘビー級王座獲得。22年9月にN1を制し、2度目のGHCヘビー級王座獲得。必殺技は変形シャイニング・ウィザード。180センチ、98キロ。

武藤敬司(右)の足4の字固めに苦痛の表情を見せる清宮海斗(2022年7月16日撮影)
武藤敬司(右)は清宮海斗に雪崩式のフランケンシュタイナーを見舞う(2022年7月16日撮影)
清宮海斗(右)は武藤敬司にドラゴンスクリューを見舞う(2022年7月16日撮影)
清宮海斗(奥)は武藤敬司にシャイニングウィザードを見舞う(2022年7月16日撮影)

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オカダ・カズチカ会見ボイコット 清宮海斗は激怒「東京ドームでぶっ潰すから逃げるなよ!」

WRESTLE KINGDOM 17 場外でやりあうオカダ(左)と清宮(2023年1月撮影)

新日本プロレスのIWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカ(35)が、会見をボイコットした。

15日、武藤敬司引退興行となる21日東京ドーム大会の第2弾記者会見が都内で開催。セミファイナルで対戦が決まったプロレスリング・ノアのGHCヘビー級王者、清宮海斗(26)が先に入場して待ったものの、オカダは最後まで会場に姿を現さなかった。アナウンサーが「本人から今、連絡が入りまして、欠席させていただくとのことでした」と発表し、場内は騒然となった。

対戦相手の清宮は、「大事な記者会見に来ないってどういうことですか?」と顔を赤くして激怒。アナウンサーから「2月18日のタイトルマッチに集中したいから本日は欠席します」とオカダのコメントが代読されると、「ちょっと待て、ふざけないでくださいよ。大事な記者会見ですよ? どういうことですか?」と受け入れられない様子だった。

さらに「そもそも大阪大会だって、あいつが勝手に入ってきて、土足で乱入してきて、試合後に後ろから奇襲してくる。そんなひきょうなチャンピオンに負けるつもりはない」とヒートアップ。最後は「オカダさん、いや、オカダ! 東京ドーム逃げるなよ! 絶対にぶっつぶしてやるから」と言い残し、マイクを投げつけて退場した。

オカダは、12日に行われたノア大阪大会の清宮戦後に乱入。レインメーカーで清宮をKOし、拒否し続けていた21日の対戦を受諾していた。

清宮海斗(2022年9月3日撮影)

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