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チャーロが4団体統一「年間最高試合だ」スーパーウエルター級統一戦でカスターニョを10回KO

カスターニョ(左)の顔面にパンチを放つチャーロ(AP)

<プロボクシング:スーパーウエルター級4団体統一12回戦>◇14日(日本時間15日)◇米カリフォルニア州カーソン

WBAスーパー、WBC、IBF世界スーパーウエルター級王者ジャーメル・チャーロ(31=米国)が同階級初、史上8人目の4団体統一に成功した。WBO世界同級王者ブライアン・カスターニョ(32=アルゼンチン)と4本のベルトを懸けて拳を交え、10回2分33秒、KO勝利を飾った。

序盤からカスターニョの圧力に押されていたものの、足を使いながら右強打を確実にヒットさせて中盤まで競り合うと、10回に勝負を決めた。左フックで1度目のダウンを奪ったチャーロは、立ち上がったWBO王者に右強打、左フック、左ボディーで追撃し、最後にキャンバスに沈めた。

昨年、激闘の末に引き分けとなったカスターニョとの再戦をKOで制したチャーロは「素晴らしいショーをみせることができた。すべてを出し切れた。ついに4本のベルトを統一したぞ。神のおかげ、感謝している。本物のボクシングをみせられた」と満足げ。カスターニョから「彼の右拳にやられた。彼こそ王者だ」と認められると、チャーロは「これが年間最高試合だ」と感慨に浸っていた。

同階級では初の4団体統一王者の誕生となる。過去、世界主要4団体となって以降、04年にバーナード・ホプキンズ(ミドル級)、05年にジャーメイン・テイラー(ミドル級)、17年にテレンス・クロフォード(スーパーライト級=すべて米国)、18年にオレクサンドル・ウシク(クルーザー級=ウクライナ)、20年にテオフィモ・ロペス(ライト級=米国)、21年5月にジョシュ・テイラー(スーパーライト級=英国)が達成。同11月には世界的人気スターのサウル・アルバレス(スーパーミドル級=メキシコ)が4団体統一を達成している。

カスターニョ(右)に左を決めるチャーロ(AP)
チャーロ(左)にボディブローを決めるカスターニョ(AP)

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ボクシング中谷正義が6・13に約1年ぶり再起戦 「久々の日本での試合なのでうれしい」

約1年ぶりの再起戦に臨むことが決まった元東洋太平洋ライト級王者中谷正義(帝拳ジム提供)

プロボクシング元OPBF東洋太平洋ライト級王者の中谷正義(33=帝拳)が6月13日、東京・後楽園ホールで開催される第613回ダイナミックグローブで約1年ぶりの再起戦に臨むことが13日、発表された。

メインイベントの137ポンド(約62・14キロ)契約10回戦で、フィリピン・ライト級2位ハルモニート・デラ・トーレ(フィリピン)と拳を交える。WBC世界同級13位でもある中谷にとって、昨年6月に米ラスベガスで元3団体統一同級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)とのライト級10回戦で9回TKO負けを喫して以来のリングとなる。

国内試合が18年12月以来となる中谷は所属ジムを通じ「久々の日本での試合なのでとてもうれしいです」と歓迎。再起戦の相手トーレに対し「試合映像は見ましたが、フィリピンに多いガンガン前に出てくるファイタータイプではなく、割ときれいなボクシングをしていると感じましたが思い切ったパンチも振ってくるタイプとも感じたので前半は特に集中していかないといけないと感じています」と警戒している。

19年7月にIBF世界同級挑戦者決定戦、20年12月にWBOインターコンチネンタル同級王座決定戦、21年6月のロマチェンコ戦と米国で3連戦を経験したことを受け「大きな試合が続いたあとの復帰戦ですが日本のリングに上がるチャンスを頂きました。こういう試合の時にポカをする、もしくはふがいない試合をする選手も見てきているのでしっかりと丁寧な試合をしたいと考えています。次の試合につながらない、チャンスが遠のくような試合にせず、自分の力を証明しながらしっかりと勝てるボクシングをしたいと思います」などと気持ちを引き締めていた。

また同興行セミファイナルには日本ウエルター級王者小原佳太(三迫)の負傷により承認された日本同級暫定王座決定戦に元王者の永野祐樹が出場し、小畑武尊(ダッシュ東保)と対戦する。若手ホープの中野幹士、福井勝也、ラスベガス・デビュー戦をクリアした村田昴、B級プロテストを合格した金子虎旦(すべて帝拳)が6回戦デビューに臨むなど次世代ボクサーたちの試合が組まれている。なお全カードは次の通り。

★第613回ダイナミックグローブ★

◇メインイベント:137ポンド契約10回戦=元東洋太平洋ライト級王者中谷正義(帝拳)-ハルモニート・デラ・トーレ(フィリピン)

◇セミファイナル:日本ウエルター級暫定王座決定戦=同級1位永野祐樹(帝拳)-同級2位小畑武尊(ダッシュ東保)

◇第5試合:フェザー級8回戦=東洋太平洋同級9位中野幹士(帝拳)-フィリピン・フェザー級5位ファニト・パレデス(フィリピン)

◇第4試合:スーパーバンタム級8回戦=日本同級18位福井勝也(帝拳)-フィリピン・バンタム級5位ジェイソン・ブエナオブラ(フィリピン)

◇第3試合:バンタム級6回戦=村田昴(帝拳)-ジョン・マーク・ティフ(フィリピン)

◇第2試合:フェザー級6回戦=金子虎旦(帝拳)-タイ・スーパーバンタム級9位パシス・ウィセッソ(タイ)

◇第1試合:東日本新人王予選スーパーフライ級4回戦=高橋秀太(角海老宝石)-宇野楓麻(花形)

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井上尚弥、アルバレスの試合見ず「特別な存在とも思っていない。ああ負けたんだぐらい」一問一答

山川健太(左)とのスパーリングに取り組むWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥

プロボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)が12日、横浜市内の所属ジムで8回のロングスパーリングを消化した。6月7日、さいたまスーパーアリーナでWBC世界同級王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)との3団体王座統一戦に備え、「ミライモンスター」松本圭佑、高校総体覇者のルーキー山川健太の同門2人とそれぞれ4回、拳を交えた。

ドネア戦まで残り1カ月を切った現在の調整状況、元WBC世界バンタム級暫定王者の弟拓真との2年7カ月ぶりの興行同時出場、1階級上の王者ビボル(ロシア)に敗れた4団体統一スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(メキシコ)について、4団体王座統一に向けた意識などを語った。主な一問一答は次の通り。

    ◇    ◇    ◇

-試合まで1カ月を切りました

井上「心境は変わらず、いつも通りです」

-海外勢とのスパーリングも1週間経過しました

井上「タイミングが違うし、いいものがありますね。こうやってフィリピンから来てもらってスパーリングするのは、19年11月のドネア戦以来ですから。2年半ぶりになりますか。日本人にはないようなタイミングを持っているのでいいです。同じ日本人同士だと慣れてしまうこともあるので。今は思い切りやれることもいいです」

-弟拓真選手とも2年7カ月ぶりの同じ興行出場

井上「もちろん試合は結果がつきものなので、何とも言えないですが、試合までに一緒の気持ちでトレーニングしていけるのは、すごくプラス面になっています。何か一緒に話すことはないですが、やはり普段のトレーニングの熱量が違います。切磋琢磨というか、拓真の試合に向けて、自分の試合に向けて活性化するという感じがします。もちろん刺激もあるし、相乗効果はあります」

-いとこ浩樹選手の復帰も刺激

井上「幼少期から一緒にやってきたので、違った良いものがありますね。やはり頼れる存在が身近にいて一緒にやれることが自分には大きなプラス面になっています。3人で練習して試合するのは久しぶりなので」

-アルバレスの試合は見ましたか

井上「見ていないです。階級も違いますし、あまりカネロ選手に注目はしていないので。特別な存在とも思っていないです。ああ負けたんだ、というぐらいです。階級を上げていけば、階級の壁はあると思います」

-自分自身の階級アップについては

井上「もともと自分は階級を上げるのは難しいことだと思ってやってきました。自分自身、慎重に階級を上げてきた部分がある。ただカネロ選手が言っていた『みんなが恐れることをやりたい。挑戦したい』という言葉は、自分も今後、限界に挑んでいくということも踏まえると、すごい良い言葉だなと思いました。階級を上げるというのは、どうしても骨格とかサイズの差は出てきてしまう。その問題をクリアできるか、できないか。自分のやれる範囲内で挑戦していきたいと思っています」

-現在の調整は

井上「モチベーションが高い中でのバンタム級の調整はすごくうまくいっている。モチベーションさえあれば、自分にはバンタム級が一番適正階級だなと思う。その中でスーパーバンタム級も無理な階級ではないので、いつか挑戦したいなと。それがいつになるかは…」

-減量は

井上「はい、順調です。いつも通りにやっています。先の話になりますが、もしドネア戦をクリアすれば(WBO世界同級王者)バトラー戦など、そこは選択肢は広がると思っています。今はドネア戦に集中して、その先に進めればと思っています」

-WBO王者が変わった

井上「試合が組めれば、自分は誰でも良いと思っています」

-最近はスーパーバンタム級転級の話が多かった

井上「もともと4団体王座統一戦は選択肢として外していないです。4団体王座統一戦はやれるものならやりたいと思っていますから。やれる可能性も高いと思っています。(大橋秀行)会長とも話していますが、イギリスに行ってもいいと思っています」

松本圭佑(左)とのスパーリングを消化したWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥
太田光亮トレーナー(右)とのミット打ちに取り組むWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥
上半身裸になってシャドーボクシングに取り組むWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥

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井上尚弥、ドネア戦後のプラン語る「英国に行ってもいい」年内4団体統一戦へ敵地乗り込む姿勢も

上半身裸になってシャドーボクシングに取り組むWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥

プロボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)が年内の4団体王座統一戦実現へ、WBO世界同級王者ポール・バトラー(33=英国)の本拠地に乗り込む姿勢を示した。

6月7日、さいたまスーパーアリーナで、WBC世界同級王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)との3団体王座統一戦に備え、12日に所属ジムで練習し、8回のスパーリングなどを消化。ドネア戦クリア後、WBO新王者バトラー(33=英国)の本拠地で4本のベルトを統一することも視野に入れていることを明かした。

「先の話になりますが」と前置きしながら、井上はドネア戦後のプランを口にした。2度の失態で王座剥奪されたジョンリール・カシメロ(フィリピン)に代わり、WBO王者がバトラーに代わったことを受け「ドネア戦をクリアすれば、バトラー戦など選択肢は広がると思っています。今はドネア戦に集中して、その先に進めればと思っています」と目を輝かせた。

既に所属ジムの大橋秀行会長(57)とも4団体王座統一戦について話し合っているという。約2年1カ月ぶりの国内世界戦となった昨年12月のアラン・ディパエン(タイ)戦の勝利後、スーパーバンタム級への転級に関する発言が多かった。「そもそも4団体王座統一戦は選択肢として外していないです。やれるものならやりたいと思っています」と強調した。

バトラーは昨秋、米プロモートのプロベラム社と契約を結んだ。ドネアと同じプロモート会社となるため、井上は「やれる可能性も高いと思っています。(大橋秀行)会長とも話していますが、英国に行ってもいいと思っています」とやる気満々。井上の発言を受け、大橋会長も「次の次の話になりますが、もしドネア戦をクリアすれば(4団体王座統一戦を)日本でも海外でもやりたいと思っています」と付け加えた。

約2年7カ月ぶりとなるドネアとの再戦まで1カ月を切った。日本人初の3団体王座統一戦に向け、平常心を貫きつつ「モチベーションが高い中、バンタム級の調整はうまくいっている。モチベーションさえあれば、バンタム級が1番の適正階級だなと思う」とうなづいた。バトラーからも4団体統一戦のラブコールがある。年内の4団体王座統一戦を意識しつつ、井上はドネアとの再戦を制することに集中している。

【イラスト】WBAスーパー、IBF、WBC、WBO、4団体王座統一
松本圭佑(左)とのスパーリングを消化したWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥
山川健太(左)とのスパーリングに取り組むWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥
太田光亮トレーナー(右)とのミット打ちに取り組むWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥

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元世界3階級制覇の田中恒成「早く世界戦のリングに戻りたい」久々の後楽園に

田中恒成(2020年9月11日撮影)

元世界3階級制覇王者でWBO世界スーパーフライ級3位の田中恒成(26=畑中)が12日、名古屋市内のジムからオンラインで会見した。

20年12月に4階級制覇をかけた同級王者の井岡一翔(志成)との一戦で初黒星を喫した。昨年12月に再起を果たし、6月29日に後楽園ホールでWBOアジアパシフィック同級王者の橋詰将義(28=角海老宝石)と同タイトルをかけて対戦する。

まずはジムの畑中清詞会長が会見に応じた。

-試合が決まった経緯は

畑中会長 (プロモーターの)大橋会長からオファーを先月に受けた。そのとき、田中は米国に行っていた。ラインで送ったら「了解しました」とのことで決定しました。今の状態は肝も据わって無事に帰国したのでやってくれると思う。ラインで「度肝を抜く試合を」と打ったら「任してください」と返ってきた。

-今後の展望

畑中会長 この階級は選手がそろっている。WBOは(王者が)井岡くんなので動向を見ながら。WBA、WBCはなかなかビッグなネーム。(IB)Fと(WB)Oで考えてます。

◆世界スーパーフライ級王座の現状 WBO=井岡一翔(志成)、WBAスーパー王者=ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)、正規=ジョシュア・フランコ(米国)、WBCフランチャイズ=エストラーダ、正規=ジェシー・ロドリゲス(米国)、IBF=フェルナンド・マルチネス(アルゼンチン)

◇ ◇ ◇ ◇

続いて田中

-現状について

田中 これから緊張感が高まっていくと思う。心身ともに調整していきたい。

-橋詰選手の印象は

田中 正統派のサウスポーと思う。ここまで20戦近く(19勝=11KO=2分け)負けていないのも魅力。

-米国では

田中 3月上旬から4月にラスベガスへ。(指導はトレーナーの)イスマエル・サラスの言うことだけ。バランスです。自分のよさを取り戻そうとしている。スパーリングでも変化あり、よかったと思う。いろんな国の人が集まり、本当に多国籍。刺激は受けました。向こうでの練習は持ち帰りました。

-サラス・トレーナーから感じたことは

田中 どんなことを聞けるかと思って行ったのと、強い選手がたくさん集まるので刺激を受けに行った。モチベーションは高まったんで、それで動きはかなり変わった。(井岡のトレーナーでもあるが)その点においては自分も考えたけど、望んで行きました。自分が強くなるためだけに行った。今後どうなるかは考えていないです。最終的にはエストラーダにたどり着きたいのでどの団体でも、早く世界王者になりたい。

-会長へ気合のラインを

田中 会長が望む、それ以上に圧倒して勝ちたい。今回は世界戦に向けて大切な試合。無敗のアジアのチャンピオンを倒せば、自分の力の証明にもなるはず。

-久々の後楽園となるが

田中 懐かしい思いはある。ただこの舞台は自分にふさわしくない。早く世界戦のリングに戻りたいと思っている。

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世界ランカー三代大訓が初海外戦で判定勝利 豪メディア高評価「なんというパフォーマンス」

11日のオーストラリアでライト級8回戦に臨むIBF世界同級13位三代は現地で写真撮影(ワタナベジム提供)

<プロボクシング:ライト級7回戦>◇11日◇オーストラリア・ニューカッスル

IBF世界ライト級13位三代大訓(27=ワタナベ)が初海外マッチで勝利を飾った。フランシス・チュア(オーストラリア)との同級7回戦に臨み、2-1の判定勝利を収めた。現地オーストラリアのメディアからも「ワールドクラスの選手。なんというパフォーマンスだろう」などと評価されていた。

また日本バンタム級ユース王者富施郁哉(23=ワタナベ)は、日本未公認となるWBOスーパーバンタム級オリエンタル王者サム・グッドマン(オーストラリア)に挑んだが、逆転の判定負け。IBFインターコチネンタル同級王座決定戦も懸かったメインイベントのリングに上がり、3回にダウンを奪ったものの、0-3(91-98×3)の判定負けで、接戦を制することはできなかった。

11日にオーストラリアで日本未公認の地域タイトル2冠戦に臨む日本バンタム級ユース王者富施は現地で写真撮影(ワタナベジム提供)

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井上尚弥6・7ドネア戦チケット一般販売は14日スタート 大橋ジム公式サイトより購入可能

WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(大橋ジム提供)

ボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)が6月7日、さいたまスーパーアリーナで臨むWBC世界同級王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)との3団体統一戦のチケット一般販売は14日スタートと11日、発表された。大橋ジム公式サイトより購入可能。

19年11月の階級最強を決めるトーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ・バンタム級決勝以来の再戦となる井上-ドネア戦がメインとなり、セミファイナルでは元WBC世界同級暫定王者の弟拓真(26=大橋)がWBOアジア・パシフィック・スーパーバンタム級王者として日本同級王者古橋岳也(34=川崎新田)との王座統一戦に臨む。井上兄弟そろい踏み興行も2年7カ月ぶりとなる。

また同興行ではWBOアジア・パシフィック王座も保持する日本スーパーライト級王者平岡アンディ(25=大橋)が同級8位赤石俊(29=マナベ)との2度目の防衛戦を控えている。

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世界ランカー三代大訓&日本ユース王者富施郁哉がオーストラリアで計量パス

11日のオーストラリアでライト級8回戦に臨むIBF世界同級13位三代は現地で写真撮影(ワタナベジム提供)

プロボクシングIBF世界ライト級13位三代大訓(27)と日本バンタム級ユース王者富施郁哉(23=ともにワタナベ)が11日にオーストラリア・ニューカッスルのリングに立つ。

三代は10日、フランシス・チュア(オーストラリア)とのライト級8回戦を控え、ともに200グラム少ない61キロで計量をパス。昨年12月、元日本ライト級王者西谷和宏(VADY)に6回TKO勝ちを収めて以来約6カ月ぶりのリング。初めての海外マッチに臨む。

富施は日本未公認となるWBOスーパーバンタム級オリエンタル王者サム・グッドマン(オーストラリア)に挑む。

IBFインターコチネンタル同級王座決定戦も兼ねたメインイベントに備え、同日、富施は100グラム少ない55・2キロ、グッドマンは300グラム少ない55・0キロでそれぞれクリアした。

富施にとって昨年10月、田井宣広(RST)との日本バンタム級ユース王座決定戦で判定勝利して以来のリング。18年10月、韓国での試合以来、2度目の海外マッチとなる。

11日にオーストラリアで日本未公認の地域タイトル2冠戦に臨む日本バンタム級ユース王者富施は現地で写真撮影(ワタナベジム提供)

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再起戦の森且貴が日本ユース王座挑戦へ前日計量パス「内容こだわりたい」王者伊佐春輔は初防衛戦

日本ミニマム級ユース王座戦に向けて計量クリアした挑戦者の森且貴

今年1月にプロボクシング日本ミニマム級王座決定戦で敗れた同級4位森且貴(22=大橋)が再起戦でユース王座に挑む。10日、東京・後楽園ホールで開催されるフェニックスバトル88大会で日本同級ユース王者伊佐春輔(24=川崎新田)に挑戦する。9日には都内で前日計量に臨み、両者そろってリミット(47・6キロ)でクリア。森は「ここから日本、アジア、世界へいけると思われるように内容にもこだわりたい。一生懸命に戦いたい」とリスタートを強調した。

日本同級王座決定戦では石沢開(M.T)に8回TKO負けを喫した。負けたショックを引きずっていたが、同門の先輩となるWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥から「元気がねえぞ」などと励まされたという。森は「(6月7日にノニト・)ドネア戦も決まってプレッシャーがあるだろうに。愛情なのかなと。一言一言がうれしいです」と気合を入れ直した。

1月の敗戦後、所属ジムの大橋秀行会長から「またチャンスは必ず来ると思って頑張れ」と言われた直後の再起戦が、興行メインイベントのユース王座挑戦となった。「ここから頑張らないといけない」と気合を入れた森は「(伊佐は)ステップが独特で連打をまとめる選手」と警戒も忘れずに再起のリングに向かう。

一方、初防衛戦となる王者伊佐は「ジャブが大事になる。(所属ジムの)新田(渉世)会長から『しっかりチャンピオンらしく』と言われているので、王者らしいたたずまいで臨もうと思う」と冷静な表情。森が同級で東洋太平洋11位、日本4位とランク入りしていることもあり、伊佐は「(森の持つ)ランキングをすべて奪いたいと思っている」と静かに燃えていた。

日本ミニマム級ユース王座戦に臨む王者伊佐(左)と挑戦者森

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8年8カ月ぶり黒星のアルバレス「また対戦したい」ビボルとリマッチ希望

判定で敗れたアルバレス(AP)

<プロボクシング:WBA世界ライトヘビー級タイトルマッチ12回戦>◇7日(日本時間8日)◇米ネバダ州ラスベガス・T-モバイルアリーナ

「カネロ」の愛称で人気の高いプロボクシング4団体統一スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(31=メキシコ)が8年8カ月ぶりに黒星を喫した。無敗のWBA世界ライトヘビー級スーパー王者ドミトリー・ビボル(31=ロシア)に挑み、0-3(113-115×3)の判定負け。13年9月、フロイド・メイウェザー(米国)に判定負けして以来の黒星となった。

アルバレスは落胆の表情を浮かべながら「これがボクシングだ。彼は本当に良いファイター。距離をうまく使い、ジャブも良かった。彼の力も感じた。言い訳はしない。素晴らしいファイターだ」と完敗を認めた。ライトヘビー級は19年11月、当時のWBO王者セルゲイ・コバレフ(ロシア)を11回TKO撃破して以来の挑戦だったが、アマチュア経験豊富な無敗王者ビボルの壁は厚かった。

契約上ではビボルとの再戦条項が含まれている。アルバレスはちゅうちょすることなく「はい、もちろんまた対戦したい。これは私の最高の状態ではなかった」とリマッチを希望した。足を使った王者ビボルを追い詰めるほどの追い足もなく、スーパーミドル級でみせるほどの速さと上半身の反射神経はみられなかった。

これまで米老舗専門誌ザ・リングのパウンド・フォー・パウンド(PFP=階級超越した最強ボクサー)ランキングで1位に君臨。次戦にはWBAスーパー、IBF世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)との3度目対決が9月17日に計画されていたアルバレス。スーパーミドル級王座は保持したままだが、世界ボクシング界の人気を独り占めしてきた勢いは止まった。

◆カネロ アルバレスのニックネームで、スペイン語でシナモンの意味。赤毛から由来している。

アルバレス(右)にパンチを放つビボル(AP)
ビボルを持ち上げるアルバレス(AP)
12ラウンド戦い終えたアルバレス(AP)

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無敗王者ビボル、下馬評覆しアルバレス撃破「ゴロフキン戦の計画を崩してしまった」と笑い誘う

9度目の防衛に成功したビボル(AP)

<プロボクシング:WBA世界ライトヘビー級タイトルマッチ12回戦>◇7日(日本時間8日)◇米ネバダ州ラスベガス・T-モバイルアリーナ

WBA世界ライトヘビー級スーパー王者ドミトリー・ビボル(31=ロシア)が「カネロ」の愛称で人気の高い4団体統一スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(31=メキシコ)を撃破した。

12回を戦い抜き、3-0(115-113×3)の判定勝利を挙げ、下馬評を覆した。アルバレスに13年9月、フロイド・メイウェザー(米国)に判定負けして以来、約8年8カ月ぶりに黒星をつけた。

20勝(11KO)無敗で9度目の防衛に成功したビボルは「私がベストだ。私がこのベルトを保持している。カネロを尊敬し、(挑戦してくれたことを)感謝している。自分自身を信じていた。信じないと自分が望むことを達成することはできないから」とうなずいた。

身長、リーチの優位性を生かし、速いテンポで連打を放った。アルバレスの誇るパワーパンチをガードで抑え、手数で上回った。

戦前からアルバレスが9月17日にWBAスーパー、IBF世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)との3度目対決を計画している状況にも触れた。ビボルは「申し訳ないけれど(アルバレス)のゲンナジー・ゴロフキン戦の計画を崩してしまった」と笑いを誘った。

アルバレスが負けた場合にはビボルとの再戦条項は契約に入っており、アルバレスが希望すればリマッチする可能性もある。

アルバレス(右)を攻めるビボル(AP)
アルバレス(右)にパンチを放つビボル(AP)
9度目の防衛に成功し喜ぶビボル(ロイター)

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アルバレス8年8カ月ぶりに負けた…無敗ビボルが9度目の防衛成功 1階級上に“最強”の壁

計量パス後、フェースオフする4団体統一スーパーミドル級王者アルバレス(左端)とWBA世界ライトヘビー級王者ビボル(マッチルーム社公式SNSより)

<プロボクシング:WBA世界ライトヘビー級タイトルマッチ12回戦>◇7日(日本時間8日)◇米ネバダ州ラスベガス・T-モバイルアリーナ

「カネロ」の愛称で人気の高いプロボクシング4団体統一スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(31=メキシコ)が1階級上の「最強王者」に敗れた。19勝(11KO)無敗のWBA世界ライトヘビー級スーパー王者ドミトリー・ビボル(31=ロシア)に挑み、判定負けを喫した。

同級は19年11月、当時のWBO王者セルゲイ・コバレフ(ロシア)を11回TKO撃破して以来の挑戦だったアルバレスにとって、13年9月、フロイド・メイウェザー(米国)に判定負けして以来、約8年8カ月ぶりの黒星となった。

米老舗専門誌ザ・リングのパウンド・フォー・パウンド(PFP=階級超越した最強ボクサー)ランキングで1位に君臨するアルバレスが、8度の防衛に成功してきた1階級上の無敗王者の壁にぶち当たった。ライトヘビー級王座に挑む理由について「スーパーミドル級のすべての世界王者を倒したから」と刺激を求めてのチャレンジだったが、王者ビボルに屈した。

身長183センチのビボルに対し、アルバレスは175センチと8センチ差あった。身長、リーチともに劣るアルバレスは「彼はライトヘビー級で最高のファイター。すべてのものを持っている」と敬意を表していた。19年11月に同級王座を獲得した経緯もあり「どの相手でも、どの階級でも、私は快適に戦うことができる」と自信をのぞかせていた。「歴史をつくるだけでなく、自分のために他の挑戦を必要としている」と話していたが、PFP1位の存在感を示せなかった。

今年4月に村田諒太(帝拳)に勝利したばかりのWBAスーパー、IBF世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)との3度目対決が9月17日に計画されていたが、このビボル戦敗退で厳しい状況となった。

◆カネロ アルバレスのニックネームで、スペイン語でシナモンの意味。赤毛から由来している。

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WBO王者バトラー「私は挑戦が大好き」井上尚弥-ドネア戦の勝者との統一戦を早期に希望

WBSS世界バンタム級トーナメント決勝でドネアと対戦する井上尚弥(2019年11月7日撮影)

ボクシングWBO世界バンタム級王者となったポール・バトラー(33=英国)が4団体王座統一戦に強い興味を示した。胃腸炎による離脱、医療ガイドライン違反と2度の失態劇で王座を剥奪されたジョンリール・カシメロ(32=フィリピン)に代わり、正規王者に昇格したバトラーは6月7日、さいたまスーパーアリーナで開催されるWBAスーパー、IBF世界同級王者井上尚弥(29=大橋)-WBC世界同級王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)戦の勝者との統一戦を早期に希望している。

4日(日本時間5日)の米専門メディア「ボクシング・シーン」によると、バトラーは「その勝者がバンタム級を統一したいのなら、それが私が行くルートです」との見通しを明かした。もし4団体王座統一戦が実現しない場合、9月~10月頃に初防御に臨む姿勢だという。「両選手方ともバンタム級を統一したいと思うでしょう。井上はまた階級を上げる希望を持っていることも知っているが、彼は最初に王座統一したいと思うだろう」と対抗王者の動向を注視している。

さらに「どちらかとリングで戦えれば光栄です。私にとって大きな対戦相手になるだろうが、私は挑戦が大好きだ」などと付け加え、井上-ドネア戦の勝者との4団体王座統一戦の早期実現を願っていた。

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井上尚弥の対抗王者カシメロのWBO王座を剥奪 バトラーとの指名試合、2度も不手際で中止に

カシメロ(ロイター)

プロボクシングWBO世界バンタム級王者ジョンリール・カシメロ(32=フィリピン)が王座剥奪されたことが3日(日本時間4日)、発表された。

同日までにWBO世界選手権委員会が全会一致で決定したもの。これで暫定王者となっていたポール・バトラー(33=英国)が正規王者に昇格し、カシメロは同級1位に降格となった。カシメロはWBAスーパー、IBF世界同級王者井上尚弥(大橋)の対抗王者だった。

カシメロは先月22日、英リバプールで同級1位だったバトラーとの防衛戦を控えていたが、サウナ使用による医療ガイドライン違反で英国ボクシング管理委員会から試合出場不可とされる「失態」で試合欠場。WBOから違反に至った「原因を示す」よう求められていた。昨年12月にもバトラーとの防衛戦の計量直前に胃腸炎を理由に緊急入院、そして今回は医療ガイドライン違反と不手際を続けていた。

カシメロ陣営は16年で英国で戦った際に「ボクシングの一般的な減量方法」としてサウナを使用した事情を説明し、英国ボクシング管理委員会の医療ガイドラインの知識不足だったと弁明。また同管理委員会からサウナを禁止する通知も受け取っていなかったと説明していたが、その主張は認められなかった。

WBO世界選手権委員会は、カシメロが19年11月に当時の王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)から王座奪取して以降、1度も指名試合をしてこなかったことに加え、21年9月からバトラーとの指名試合を指令しながら、2度も中止にした行動を重く見たとみられる。

なおカシメロ陣営には14日以内にWBO側に書面を通じて異議を申し立てることが可能で、書類が提出されればWBO苦情処理委員会で議論されるという。

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IBF世界Sフェザー級王者尾川堅一、6・4英カーディフで初防衛戦 相手は同級3位コルディナ

6・7英カーディフで初防衛戦を控えるIBF世界スーパーフェザー級王者尾川(帝拳ジム提供)

プロボクシングIBF世界スーパーフェザー級王者尾川堅一(34=帝拳)が6月4日(日本時間同5日)、英カーディフのモーターポイント・アリーナで同級3位ジョー・コルディナ(30=英国)との初防衛戦に臨むことが4日、発表された。昨年11月、英ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでアジンガ・フジレ(南アフリカ)を下して新王者になって以来、約7カ月ぶりのリング。2戦連続の海外世界戦となる。

所属ジムを通じ、尾川は「やっと発表されました。延期や変更などさまざまなことがありましたが、いつでもできる準備をしてきました。試合まで1カ月となりますが、問題ありません。海外で防衛して日本人の強さを証明してきます。隔離期間もないと聞いているので、みなさまカーディフで待ってます(笑)。ご期待ください!!」と意気込みを示していた。

6月4日に英カーディフで初防衛戦に臨むことが決まったIBF世界スーパーフェザー級王者尾川(帝拳ジム提供)

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井上尚弥「本来の形に戻ってきた」2年半ぶりに海外パートナーと最終調整

シャドーボクシングするWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥

ボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)が6月7日、さいたまスーパーアリーナでWBC世界同級王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)と3団体王座統一戦に向けて本格的なスパーリングを開始した。

2日から横浜市の所属ジムで実戦練習を開始。東洋太平洋スーパーバンタム級王者ピーター・アポリナル(27=フィリピン)と5回のスパーリングを消化。約2年半ぶりに海外パートナーを呼び、刺激を受けながら実戦トレに入った。

約1カ月後に控えるドネア戦直前まで、ドネアの母国フィリピンからアポリナルとWBO世界スーパーフライ級10位KJカタラジャ(26)を招聘(しょうへい)し「海外パートナーが久しぶりなので楽しみです」と心を躍らせた。19年11月、階級最強を決めるワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)バンタム級決勝となるドネア戦後からコロナ禍で国内選手中心に実戦トレを積んできた。

井上は「同じ選手同士よりも海外からパートナーを呼ぶと刺激がある。コロナウイルスの規制が緩和され、こういう海外パートナーを呼べるようになり、本来の形に戻ってきたので楽しみ」と強調した。

フィリピンの実力者2人と拳を交え、ドネア対策をさらに進めていく。井上は「いつも通り、ミスのないように仕上げること。特に今回はドネアが相手なので、左フックだったり、得意とするパンチをもらわらないようにイメージしながら進めてきている」とテーマを掲げた。

日本人初の3団体統一王者の好機となるが、井上はドネアを返り討ちする意識が高い。WBSS決勝での初対決は11回にダウンを奪いながら、レフェリーのカウントが遅かったこともあり、最終的には判定勝利となった。約2年7カ月ぶりとなる再戦に向け、井上は「自らモチベーションを上げているわけではない。自然に気持ちが上がっています。試合のイメージも作っています。1回やっているのでイメージは何となくてきています」と自信を胸に秘めながら、最終調整に突入した。

東洋太平洋スーパーバンタム級王者アポリナル(右)との5回のスパーリングを消化したWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上

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井上尚弥がドネアとの3団体統一戦へ最終調整、モチベーションは「自然に上がっている」

東洋太平洋スーパーバンタム級王者アポリナル(右)との5回のスパーリングを消化したWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上

ボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)が約2年半ぶりに海外パートナーを呼び、3団体王座統一戦に向けた最終調整に入った。

6月7日、さいたまスーパーアリーナでWBC世界同級王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)と3本のベルトを懸けた再戦を控え、2日から横浜市の所属ジムで実戦練習を開始。東洋太平洋スーパーバンタム級王者ピーター・アポリナル(27=フィリピン)と5回のスパーリングを消化し、ドネア対策を始めた。

   ◇   ◇   ◇

躍動感にあふれていた。約2年半ぶりに呼んだ海外パートナーとのスパーリングで、井上はWBC王者ドネアを意識しながら打ち合った。19年11月の階級最強を決めるワールド・ボクシング・スーパーシリーズのバンタム級決勝以降、コロナ禍で国内選手中心で実戦トレを積んできただけに「海外からパートナーを呼ぶと刺激がある。コロナウイルスの規制が緩和され、海外から呼べるようになり、本来の形に戻ってきたので楽しみ」と声をはずませた。

今回、招聘(しょうへい)したのは東洋太平洋スーパーバンタム級王者アポリナルとWBO世界スーパーフライ級10位KJカタラジャ(26=フィリピン)の実力者2人。この日はアポリナルとの5回のスパーリングで動きを確認した。2人とも過去に練習パートナーとして呼んだことがあるものの、井上は「(アポリナルは)覚えていないので、その分新鮮かな。KJは実力ある選手ですね」と気持ちを高揚させた。

ドネアとの2年7カ月ぶりの再戦に向け、自然に気持ちのギアが上がっているという。「自らモチベーションを上げているわけではない。自然に上がっている」。前回は11回にダウンを奪い、判定勝利しているが、それ以上の決着で3本のベルトを統一するつもりでいる。井上は「対戦するイメージはもう作っています。1回やっているので何となくできています」と手応えを口にした。

あと1カ月強で迎えるドネアとの再戦で返り討ちにすれば、日本人初の3団体統一王者となる。「いつも通り、ミスのないように仕上げること。相手の左フック、得意とするパンチをもらわないようにイメージしながら進めていきたい」。細心の注意を払い、モンスターは最終調整を進める。【藤中栄二】

シャドーボクシングするWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥
WBSS世界バンタム級トーナメント決勝でドネアと対戦する井上尚弥(2019年11月7日撮影)

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【一問一答】井上尚弥「ミスのないように仕上げる」ドネアとの3団体王座統一戦に向けスパー開始

シャドーボクシングするWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥

ボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)が3団体王座統一戦に向けた最終調整に入った。

6月7日、さいたまスーパーアリーナでWBC世界同級王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)と3本のベルトを懸けて再戦する。2日から横浜市の所属ジムでスパーリングを開始。東洋太平洋スーパーバンタム級王者ピーター・アポリナル(27=フィリピン)と5回のスパーリングを消化し、最終調整を開始した。アポリナルとともにWBO世界スーパーフライ級10位KJカタラジャ(26=フィリピン)も呼んで、スパーリングを続ける。井上との主な一問一答は次の通り。

   ◇   ◇   ◇

-先週の走り込み合宿の疲労は

井上 もう取れましたね。

-元世界3階級制覇王者八重樫(東)トレーナーのパーソナルトレは半年を経過したが

井上 今までやってきたものもあるし、自分も八重樫さんも半年で効果が出るようなところを見ていないので。半年前に始めた時は、この時期のドネア戦というのも考えていたけれど、見据えているのは今後の階級アップのところです。そういうところを見据えた(八重樫トレの)スタートだったので。

-今日からスパーリング

井上 海外パートナーが久しぶりなので楽しみです。

-この2年は国内勢中心だった

井上 やっぱり同じ選手同士よりも海外からパートナーを呼ぶと刺激がある。コロナウイルスの規制が緩和され、こういう海外パートナーを呼べるようになり、本来の形に戻ってきたので楽しみです。

-スパーリングのテーマは

井上 いつも通り、ミスのないように仕上げること。特に今回はドネアが相手なので、左フックだったり、得意とするパンチをもらわらないようにイメージしながら進めてきている。ドネアの強みを意識した対策ですね。いつもとは違う感じで入ってきている。

-モチベーションが自然にあがる

井上 そうですね。自らモチベーションを上げているわけではない。自然に気持ちが上がっていますね。

-海外パートナー2人は過去に練習相手として来日済み

井上 (アポリナルとの)スパーリング内容は全然、覚えていないです。あの頃は結構、(海外から)3人ぐらいで来てもらっていて。また試合が決まって3~4カ月後にパートナーを呼んでもらっていたこともありますね。KJ(カタラジャ)は実力ある選手ですね。

-もうドネア戦のイメージはあるか

井上 作っていますね。1回やっているのでイメージは何となくてきています。

-SRS席は完売した

井上 チケットは詳しく把握していないですが、満員でやりたいというのはもちろんです。

東洋太平洋スーパーバンタム級王者アポリナル(右)との5回のスパーリングを消化したWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上

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WBOフライ級王者中谷潤人「PFPに入りたい」相模原市でV2防衛成功を報告、認知度上げる

相模原市役所を訪問し、本村市長(左)らに2度目防衛成功を報告したWBO世界フライ級王者中谷

ボクシングWBO世界フライ級王者中谷潤人(24=M.T)が、階級超越した最強を証明するパウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキング入りを目標に掲げた。4月9日、さいたまスーパーアリーナで山内涼太(27=角海老宝石)を8回TKO撃破した中谷は2日、所属ジムの所在地となる相模原市役所を訪問。本村賢太郎市長をはじめ、集まった市民に2度目防衛の成功を報告した。

「たくさんの方々に応援していただき、モチベーションや原動力になっている。みなさんの期待度を上回りたいと思っています」とキッパリ。相模原市役所1階ロビーに響きわたった大きな拍手に笑顔で応じた。

米老舗専門誌ザ・リングなどが選定しているPFPランキングを意識している。現在、日本人では4位にWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(大橋)、10位には世界4階級制覇王者のWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(志成)がランク入り。中谷は「最終的にはPFPに名前を連ねたい。どの階級にいたとしても入ることができるように」と世界的認知度も兼ね備えたボクサーになることを掲げた。

関係各所へのあいさつ回りを終え、先月25日からジムワークを開始した。ゴールデンウイーク明けに家族旅行した後から次戦に向けた本格的な練習を再開する。中谷は「(フライ級の)防衛戦、1つ上の階級といろいろな選択肢がある。日本でも米国でもやれれば」とスーパーフライ級への転向も含め、選択肢を広げて次戦の決定を待つ構えだった。

相模原の本村市長(左)からV2防衛成功の「称賛の盾」を贈られたWBO世界フライ級王者中谷

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IBF王者尾川堅一「待ち遠しい」海外での初防衛戦に意欲 WBC・WBO王座統一戦に刺激

WBC、WBO世界スーパーフェザー級王者となったスティーブンソンの写真に拳を向けるIBF世界同級王者尾川(WOWOW提供)

ボクシングIBF世界スーパーフェザー級王者尾川堅一(34=帝拳)が海外での初防衛戦に強い意欲をみせた。

4月30日(日本時間5月1日)に米ラスベガスで開催されたWBC、WBO世界同級王座統一戦のWOWOWライブ配信でゲストを務めた。WBC王者オスカル・バルデス(31=メキシコ)を判定で下したWBO王者シャクール・スティーブンソン(24=米国)が2本のベルトを統一する勇姿を見届けた。

昨年11月にIBF王座を手にした尾川は、この2団体王座統一戦に大きな刺激を受けた。まず初防衛戦の決定を待っており「自分としても正式発表が待ち遠しい。いつでもできる状態をつくっているのが今です」と現状を報告。バルデス-スティーブンソン戦をチェックしたことで「自分自身も、今日見た雰囲気もそうですし、海外で戦いたい。世界王者だから海外で戦えることもあると思う。できれば海外でやって自分自信を、日本人をアピールしたいとずっと思っている」と触発されていた。

英プロモート大手マッチルーム社と契約を結んでおり、海外で初防衛戦が組まれる可能性は高い。尾川は「ずっと(ランキング)1位の選手を倒し続けて、いつかアピールし続けて、この(統一戦の)舞台に立つということですね。まだまだアピールが足りないので、しっかりアピールして統一戦の舞台に立ちたい」と意欲満々だった。

WBC、WBO世界スーパーフェザー級王座統一戦のゲスト解説を務めたIBF世界同級王者尾川(WOWOW提供)
WBC、WBO世界スーパーフェザー級王座統一戦のゲスト解説で、WOWOW生配信に登場したIBF世界同級王者尾川(左から2番目=WOWOW提供)

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