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アマ10冠今永虎雅が鮮烈KOデビュー「世界の強豪と戦えるよう」層厚いライト級で世界へ第一歩

2回KO勝ちして記念撮影に臨む今永。左はCHIAKI、右はジェニー(撮影・たえ見朱実)

<プロボクシング:62・0キロ契約体重6回戦>◇29日◇東京・後楽園ホール

史上初の高校8冠を含むアマ10冠ボクサー今永虎雅(たいが、22=大橋)が鮮烈なプロデビューを飾った。62キロ級契約体重6回戦で浜崎隆広(36=仲里)と拳を交え、2回2分49秒、KO勝利を挙げた。1回から鋭い右アッパーで顔をのけぞらせると、2回には左ストレートでダウンを奪取。右フックでダウンを追加すると、相手陣営の棄権申し出により、そのままKO撃破となった。選手層の厚いライト級で世界を狙う大物ルーキーが力強く1歩を踏み出した。

    ◇    ◇    ◇

冷静沈着に仕留めた。サウスポースタイルから今永が左ストレート、左アッパーで後退させた。2回、左ストレートを打ち抜き、ダウンを奪取。立ち上がった浜崎のこめかみに的確な右フックをヒットさせてダウンを追加すると、カウント途中に敵陣営の棄権申し出があり、白星デビューが決まった。

プロ初勝利を挙げ「めちゃめちゃ緊張しました。初めてのプロのリングでグローブも小さい。練習したことを出せずに力んでしまった」と苦笑しつつも、冷静に試合ペースをつかんだことに手応えもあった。「自分のやってきたことを試合で出すことを考えてやってきた。アマ10冠は重圧と考えず、アマとプロは違うと区切りをつけていた」と最後まで謙虚な姿勢を貫いた。

元世界3階級制覇王者八重樫東トレーナーのフィジカルトレを受け、3月の入門時よりも肉体はビルドアップした。パンチのキレも増した。チケット購入してくれた後援者、スポンサーらに感謝しつつ「ボクシングに集中できる環境の中で結果を出さないといけないので、気持ちはアマ時代とは違う」と気を引き締めて初陣リングに立っていた。

階級は違うものの、同門の先輩となるWBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(29)を目標にプロ転向した。高校の実績では「井上超え」を果たしており、期待の新人として注目される。「世界の強豪と戦えるようにもっと練習して頑張りたい」。プロらしく、力強く、今永が白星発進した。【藤中栄二】

◆今永虎雅(いまなが・たいが)1999年(平11)8月9日、大阪・河内長野市生まれ。父裕之さんの勧めで幼少期から空手を学び、中学1年からボクシングを開始。奈良・王寺工高時代、同じ高校の荒本一成とともに総体3連覇、選抜2連覇、国体3連覇という史上初の高校8冠を達成。東洋大進学後の2冠を合わせてアマ10冠を獲得。得意パンチは左ストレート。家族は両親と弟、妹。身長177センチの左ボクサーファイター。通常体重は69キロ。

◆ライト級 リミット58・96キロ~61・23キロで全17階級中の真ん中。体重70キロ前後の選手が絞ってくる。男性の平均的ウエートで層が厚く、本場の米国や中南米でも人気が高い。デュラン(パナマ)、アルゲリョ(ニカラグア)、チャベス(メキシコ)、カマチョ、デラホーヤ、メイウェザー(すべて米国)などスターを輩出し、現在も元3団体統一王者の「ハイテク」ロマチェンコ(ウクライナ)、元世界3階級王者リナレス(帝拳)が主戦場とする。日本人で世界王座を奪取したのはガッツ石松、畑山隆則、小堀佑介の3人。

1回、今永(左)は浜崎に右パンチを見舞う(撮影・たえ見朱実)
1回、今永(左)は浜崎にパンチを見舞う(撮影・たえ見朱実)
2回、今永(右)は浜崎の顔面にパンチを打ち込む(撮影・たえ見朱実)
62キロ契約6回戦 2回、今永(右)は浜崎からダウンを奪う(撮影・たえ見朱実)
今永と井上の比較表
62キロ契約6回戦 ラウンドガールを務めるCHIAKIさん(撮影・たえ見朱実)
ラウンドガールを務めたジェニーさん(撮影・たえ見朱実)

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田中恒成、世界前哨戦飾る「決まったものを絶対に取ります」4階級制覇へ井岡一翔との再戦も視野

橋詰将義に5回TKOで勝利し新チャンピオンになった田中(中央)。左からラウンドガールを務めたCHIAKIさん、1人おいてJENNYさん(撮影・たえ見朱実)

<プロボクシング:WBOアジア・パシフィック・スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦>◇29日◇東京・後楽園ホール

元世界3階級制覇王者田中恒成(27=畑中)が世界前哨戦でTKO勝利を飾った。WBOアジア・パシフィック・スーパーフライ級王者橋詰将義(28=角海老宝石)に同級1位として挑戦し、5回2分52秒、レフェリーストップによるTKO勝ち。同王座獲得に成功し、世界4階級制覇に向けて前進した。

現在、世界スーパーフライ級はWBO王者が19年大みそかに敗れている井岡一翔(志成)、WBAスーパー、WBCフランチャイズ王者がフアン・フランシスコ・エストラーダ(32=メキシコ)、WBC正規王者がジョシュア・フランコ(26=米国)、IBF王者がフェルナンド・マルチネス(30=アルゼンチン)となっている。

IBFは王者マルチネスが前王者ジェルイィン・アンカハス(30=フィリピン)との再戦が決まりそうな気配。WBOは王者井岡が7月13日に元4階級制覇王者ドニー・ニエテス(40=フィリピン)との5度目防衛戦を控える。井岡との再戦について、田中は「それはWBOが井岡選手でもニエテス選手でもIBFでも勝った王者に挑戦します。もともと選んでやるタイプでもない。決まったものを絶対に取ります」と気合を入れ直した。

年内に地元名古屋で世界前哨戦を1試合行い、来年の世界再挑戦を目指すという。所属ジムの畑中清嗣会長は4階級制覇を狙う世界王座の選択肢として「第1はWBO、(第2に)IBF。10月のWBO総会にも恒成を連れていきたいと思います」と明言していた。

5回、田中(左)は橋詰にパンチを打ち込む(撮影・たえ見朱実)
4回、田中恒成(右)のパンチが橋詰将義の顔面にヒット(撮影・たえ見朱実)
62キロ契約6回戦 ラウンドガールを務めるCHIAKIさん(撮影・たえ見朱実)
ラウンドガールを務めたジェニーさん(撮影・たえ見朱実)

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ラウンドガールCHIAKIとJENNY激闘に花添える 華やかショートパンツ&ロングブーツ姿

2回KO勝ちして記念撮影に臨む今永。左はCHIAKI、右はジェニー(撮影・たえ見朱実)

<プロボクシング:WBOアジア・パシフィック・スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦>◇29日◇東京・後楽園ホール

大橋ボクシングジムの自主興行フェニックスバトル89大会は29日、東京・後楽園ホールで行われ、人気ダンサー&モデルグループのサイバージャパン・ダンサーズ所属の2人がラウンドガールを務めた。

やまなし大使も務めるショートカットのCHIAKI(チアキ)、現役女子大生でロングヘアのJENNY(ジェニー)がシルバーを基調としたショートパンツコスチュームとエナメル風の黒ロングブーツを着用。

メインイベントで開催された元世界3階級制覇王者田中恒成(畑中)が挑戦したWBOアジア・パシフィック・スーパーフライ級タイトルマッチでもラウンドボードを掲げてリングウォークし、注目の興行を華やかに盛り上げていた。

62キロ契約6回戦 ラウンドガールを務めるCHIAKIさん(撮影・たえ見朱実)
ラウンドガールを務めたジェニーさん(撮影・たえ見朱実)
ライトフライ級6回戦 判定勝ちした内田(中央)左からラウンドガールのCHIAKIさん、1人おいてJENNYさん(撮影・たえ見朱実)
1回、ナクハリン・ハンギュにヒットにKO勝ちした松本(撮影・たえ見朱実)

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「ミライモンスター」松本圭佑42秒KOで無傷5連勝「早く終わってしまい言葉も浮かばない」

1回、ナクハリン・ハンギュにヒットにKO勝ちした松本(撮影・たえ見朱実)

<プロボクシング:58・0キロ契約体重8回戦>◇29日◇東京・後楽園ホール

「ミライモンスター」こと日本フェザー級12位松本圭佑(22=大橋)が42秒KOでデビュー5連勝を飾った。

タイ・スーパーバンタム級1位ナクハリン・ハンギュ(19=タイ)との58・0キロ契約8回戦に臨み、1回42秒TKO勝利を挙げた。ワンツーから強烈な左ボディブローをねじ込み、コーナーに追い詰めて一気にラッシュ。そのままレフェリーストップによるTKO撃破となった。

早期決着に松本は「試合内容は自分が思っていたよりも早く終わってしまい、考えることもなくて言葉も浮かばないです」と苦笑。元東洋太平洋フェザー級王者の父好二トレーナーとの最終調整には手応えがあったようで「左パンチの強化はできていて左ボディーを合わせられて良かった。トレーニングはレベルアップできるものでしたので」と強調した。

デビューから5勝(5KO)とプロ戦績を積み上げており、今回も無傷のままでの快勝劇だった。松本は「次の試合が決まり次第、また勝てるように練習していきたいと思う」と抱負を口にしていた。

1回、松本圭佑の左ボディーがナクハリン・ハンギュにヒット(撮影・たえ見朱実)
62キロ契約6回戦 ラウンドガールを務めるCHIAKIさん(撮影・たえ見朱実)
ラウンドガールを務めたジェニーさん(撮影・たえ見朱実)

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アマ10冠の今永虎雅が鮮烈2回KOデビュー「めちゃめちゃ緊張」カウント途中で相手陣営が棄権

62キロ契約6回戦 2回、浜崎からダウンを奪う今永(撮影・たえ見朱実)

<プロボクシング:62・0キロ契約体重6回戦>◇29日◇東京・後楽園ホール

史上初の高校8冠を含むアマ10冠ボクサー今永虎雅(たいが、22=大橋)が鮮烈なプロデビューを飾った。62キロ級契約体重6回戦で浜崎隆広(36=仲里)と拳を交え、2回2分48秒、KO勝利を挙げた。鋭い左アッパー、左ストレート、右アッパーでのけぞらせ、2回には左ストレートでダウンを奪取。右フックでダウンを追加すると、カウント途中で相手陣営からの棄権により、そのままKO撃破となった。

プロ初勝利を挙げた今永は「めちゃめちゃ緊張しました。初めてのプロのリングでグローブも小さい。練習したことを出せずに力んでしまいました」と苦笑しつつも「自分のやってきたことを試合で出すことを考えてやってきた。アマ10冠は重圧と考えず、アマとプロは違うと区切りをつけていた」と謙虚な姿勢ながらもプロの第1歩をしっかりと踏んだ。

元世界3階級制覇王者八重樫東トレーナーのフィジカルトレを受け、3月の入門時よりもビルドアップ。所属ジムの大橋秀行会長からも「すごい体だな」と驚かれる肉体の仕上がりぶりだった。プロとしての意識も高まっていた。チケットを購入してくれたファンや後援者、スポンサーなどからの激励もあり「ボクシングに集中できる環境の中で結果を出さないといけないので、気持ちはアマチュア時代とは違う」と気持ちを引き締めてリングに立っていた。

大橋ジム期待の大物ルーキーとして注目も大きい。身長177センチのサウスポースタイルがさらにビルドアップされ、パンチにもキレが増している。今永は「デビュー戦で自分のボクシングがあまりできなかったですが、世界の強豪と戦えるようにもっと練習して頑張りたい」と決意を新たにしていた。

◆今永虎雅(いまなが・たいが)1999年(平11)8月9日、大阪・河内長野市生まれ。父裕之さんの勧めで幼少期から空手を学び、中学1年からボクシングを開始。奈良・王寺工高時代、同じ高校の荒本一成とともに総体3連覇、選抜2連覇、国体3連覇という史上初の高校8冠を達成。東洋大進学後の2冠を合わせてアマ10冠を獲得。得意パンチは左ストレート。家族は両親と弟、妹。身長177センチの左ボクサーファイター。通常体重は69キロ。

浜崎に2回KO勝ちした今永(撮影・たえ見朱実)
62キロ契約6回戦 ラウンドガールを務めるCHIAKIさん(撮影・たえ見朱実)
ラウンドガールを務めたジェニーさん(撮影・たえ見朱実)
2回、浜崎(左)にパンチを見舞う今永(撮影・たえ見朱実)
2回、今永(右)のパンチが浜崎の顔面をとられる(撮影・たえ見朱実)

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次世代選手発掘「ボクサーズロード」佐藤友規が120万円ゲット「良い戦い方」大橋会長も高評価

ボクサーズロード優勝者決定戦 ライト級4回戦 判定で優勝を飾った佐藤友規(右から2人目)(撮影・たえ見朱実)

<プロボクシング:ライト級4回戦>◇29日◇東京・後楽園ホール

大橋ジム大橋秀行会長監修の次世代ボクサー発掘プロジェクト「ボクサーズロード」の最終審査が行われ、佐藤友規(22=パンチアウト)が賞金120万円をゲットした。同じく最終審査に勝ち残ったプロデビュー戦となる小川魁星(21=伴流)とライト級4回戦に臨み、3-0の判定勝利を収めた。1回に右ストレートでダウンを奪取。手数が少なく、ガードの低い相手にワンツーを打ち抜き、主導権を握った。終了ゴングと同時に、ジム間の垣根を越えて指導してくれた大橋ジムのジャスティス・コジョ・トレーナーと抱き合って喜んだ。

リング上で大橋会長から賞金120万円の目録を手渡された佐藤は「すごくうれしいです。応援してくれたみなさん、ありがとうございました。(過去)3戦(2勝1敗)もしていてプレッシャーの毎日でしたが、それをなくすようにジャスティストレーナーらが支えてくれた。次、これから大橋会長から呼んでいただけたら出ますので、よろしくお願いいたします」と早くも自らを売り込んだ。

大橋会長は「思い出に残る企画でした。選考会の最後のスパーリングで佐藤選手はダウンを取られたが、良い戦い方していた。それが今日生きたと思います。戦い方もむやみにいかず、(小川の)左ストレートを警戒した動きはクレバーだった」と高く評価していた。

ボクサーズロード優勝者決定戦 ライト級4回戦 2回、佐藤(左)のパンチが小川の顔面をとらえる(撮影・たえ見朱実)
ラウンドガールを務めたジェニーさん(撮影・たえ見朱実)
62キロ契約6回戦 ラウンドガールを務めるCHIAKIさん(撮影・たえ見朱実)

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