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【新日本】ジュニア夢の祭典が8・19米国でも実現!高橋ヒロム「ヤッター!オーマイゴーシュ」

All Star Jr. Festivalが米国でも開催されると聞いて喜ぶ高橋ヒロム(新日本プロレス提供)

<新日本:Capital Collision>◇16日◇米・フィラデルフィア

「All Star Jr. Festival 2023」が、米国でも開催されることが決まった。

米国大会の2日目・第7試合の後に、ニュースが舞い込んだ。内藤哲也&高橋ヒロム組が、チェーズ・オーエンズ&KENTAと対戦。内藤がデスティーノから片エビ固めで勝利した後に、発表された。国内で大盛況に終わった「ALL STAR Jr. FESTIVAL」。発起人はヒロムだった。8月19日に、この日と同じ会場で、米国版・ジュニアの祭典が行われる。ヒロムは「ヤッター! ヤッター! ヤッターーーー!ヤーッター! 」と狂ったように喜んだ。「オーマイゴーシュ、オーマイゴーシュ、オーマイゴーシュ、スーパーアンビリーバボー! スーパーアンビリーバボー!! ワオ! ワオ、サプライズ! サプラーイズ! ワオ! ソー、ハッピー! ソー、ソー、ソー、ハッピー! アンビリーバボー! オーマイゴーシュ!」とはじけた。

ヒロムは止まらなかった。「しかもここ、フィラデルフィアで。楽しみで仕方がない。いやあ、どんな夢のカードが組まれるんだろう? そうだ、日本では外国人選手が呼べなかったからね。なぜ呼べなかったか? それはやっぱね......まあ、交通費だよね。いろいろ掛かるんだ。そう、いろいろ掛かる。交通費とかねあとね、交通費? 交通費と交通費。あと交通費もね。これはね、実際厳しい問題なんですよ。でも、ここアメリカでできるというのはそんな事は気にしないでいい。オレは出るよ」ととシビア? な話を持ち出しながら、ビッグイベントに心躍らせた。

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【新日本】STRONG無差別級王者KENTA、元ノア同士の戦い制し防衛に成功

STRONG無差別級選手権試合で挑戦者エディ・エドワーズ(左)を撃破した王者KENTA(新日本プロレス提供)

<新日本プロレス:Capital Collision>◇16日◇米・ワシントンDC

STRONG無差別級王者のKENTAが、かつてNOAHの練習生であり、17年にGHCヘビーのベルトを戴冠したエディ・エドワーズ相手に2度目の防衛に成功した。

2人は過去にNOAHマットで対戦経験を持ち、歴史を確かめ合うように、一時をかみしめた。

終盤にエドワーズは必殺のダイハードをお見舞い。奥の手のダイハード・フロウジョンも狙ったが、切り抜けたKENTAがエドワーズにベルト攻撃。さらにカウンターの急所蹴りもかまし、go 2 sleepにつないで3カウントを奪った。

STRONG無差別級選手権試合で挑戦者エディ・エドワーズ(右)を撃破した王者KENTA(新日本プロレス提供)

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【新日本】KENTA、ダーティーファイトで鈴木みのる破り初防衛 試合後には暴言連発

STRONG無差別級で初防衛に成功した王者・KENTAは珍しい路上でインタビューを受ける(新日本プロレス提供)

<新日本:Multiverse United:Only The STRONG Survive>◇30日(日本時間31日)◇米・カリフォルニアGlobe Theatre

新日本プロレスとIMPACT WRESTLINGの合同興行「Multiverse United:Only The STRONG Survive」が行われた。第7試合ではSTRONG無差別級で、第3代目の王者のKENTAが、挑戦者の鈴木みのるに勝利し、初防衛に成功した。

序盤からKENTAは、鈴木へ挑発行為。最後はレフェリーをつかんで転倒させると、そこから横入り式エビ固めで、まんまと3カウントを奪った。

試合後、珍しく? 路上で行われたインタビューでは「おい、見たか? 俺が勝った。王座防衛した。これは俺の王座だ。言わせてもらおう。ここの観客はあほだ。愚か者たちだ。誰も真のレジェンドが誰か分かっていない。俺だ! 俺だよ! だからロサンゼルスは嫌いなんだ」と興奮冷めない様子だった。対戦相手の鈴木は怒り心頭の様子だったが、KENTAがダーティーファイトで勝利を飾った。

STRONG無差別級で王者KENTAへビッグブートを浴びせる挑戦者の鈴木みのる(新日本プロレス提供)
STRONG無差別級で初防衛に成功した王者・KENTA(新日本プロレス提供)

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【RISE】元年俸120円Jリーガー安彦考真「出し切りました。今の僕の限界」9戦目で初黒星

安彦考真はKENTAに判定負けし観客席にあいさつする(撮影・滝沢徹郎)

<RISE:ELDORADO>◇26日◇東京・有明アリーナ

元年俸120円Jリーガーで20年末から格闘家に転向した安彦考真(45=Executive Fight 武士道)が第4代DEEP☆KICK63キロ以下級王者のKENTA(30=HAYATO GYM、RISEライト級7位)と68キロ契約3分3R(延長1R)で対戦し、判定0-3負けで格闘家キャリア9戦目で初の黒星を喫した。

安彦は試合後の取材で「悔しい気持ちもありますが、本当に出し切りました。今の僕の限界です。強かったなと思いますし、KENTA選手が試合を受けてくれて本当に感謝しています」と語った。

試合中はこれまで戦った相手とは違う圧力と技術を感じたといい「効いたなと思って畳みかけられるのが自分のいいところでしたが、今日は何が効いていたのかわからなくて」と振り返り「間違いなく今までやった中で比較対照にならない、ステージが違いました。でもそれもやってみないとわからないので。僕のスタイルで戦おうと思いましたが、強くてタフでしたし、とっても素晴らしい選手だったなと思います」と相手をたたえた。

終盤は圧力をかけられ何度もパンチを浴びる場面もあったが「ひるむことなく立ち続けたいと思っていた」とダウンは奪われなかった。「意志さえあれば何度で立ち上がれるというのが人生のテーマなので。それを示せた3分3Rだったかなと思います」と力を込めた。

試合後はKENTAから勝利者トロフィーを譲り受ける場面もあった。「『安彦選手の勝ちですよ。トロフィーもらってください』と声をかけられた」と明かし「KENTA選手からのリスペクトだと思っています。素晴らしい精神を感じ取ることができました」。最後は「この機会を与えてくれた方、全ての人に感謝します。安彦考真、45歳。まだまだいきます。もう少し格闘家としてのキャリアを輝かせるために、皆さんのお力を貸していただきたいなと思います。よろしくお願いします」とあいさつした。

◆安彦考真(あびこ・たかまさ)1978年(昭53)2月1日、神奈川県生まれ。高校3年時に単身ブラジルへ渡り、19歳で地元クラブとプロ契約を結んだが開幕直前のけがもあり、帰国。03年に引退するも17年夏に39歳で再びプロ入りを志し、18年3月に練習生を経てJ2水戸と40歳でプロ契約。出場機会を得られず19年にJ3YS横浜に移籍。同年開幕戦の鳥取戦に41歳1カ月9日で途中出場し、ジーコの持つJリーグ最年長初出場記録(40歳2カ月13日)を更新。20年限りで現役を引退し、格闘家転向を表明。21年4月にアマチュア格闘技イベント「EXECUTIVE FIGHT 武士道」で格闘家デビュー。プロとしては22年2月16日にRISEでデビューを果たした。175センチ。

安彦考真(右)はKENTAに判定負けし悔しがる(撮影・滝沢徹郎)
安彦考真(右)はKENTAにパンチを打ち込む(撮影・滝沢徹郎)
安彦考真(左)はKENTAのパンチを食らう(撮影・滝沢徹郎)
入場する安彦(撮影・滝沢徹郎)
安彦考真(左)はKENTAに蹴りを見舞う(撮影・滝沢徹郎)
入場する安彦(撮影・滝沢徹郎)
リングを彩るラウンドガールの宮原華音(撮影・滝沢徹郎)
リングを彩るラウンドガールの大貫彩香(撮影・滝沢徹郎)
リングを彩るラウンドガールの広瀬あん夕(撮影・滝沢徹郎)
リングを彩るラウンドガールの大貫彩香(撮影・滝沢徹郎)
リングを彩るラウンドガールの桜りん(撮影・滝沢徹郎)
リングを彩るラウンドガールの高橋凛(撮影・滝沢徹郎)
リングを彩るラウンドガールの宮原華音(撮影・滝沢徹郎)
リングを彩るラウンドガールのペピ(撮影・滝沢徹郎)
リングを彩るラウンドガールの広瀬あん夕(撮影・滝沢徹郎)

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【RISE】KENTAが元年俸120円Jリーガー安彦考真に判定勝ち「倒しきれず悔しい」

安彦考真(左)にパンチを放つKENTA(撮影・滝沢徹郎)

<RISE:ELDORADO>◇26日◇東京・有明アリーナ

第4代DEEP☆KICK63キロ以下級王者のKENTA(30=HAYATO GYM、RISEライト級7位)が、元年俸120円Jリーガーで20年末から格闘家に転向した安彦考真(45=Executive Fight 武士道)と68キロ契約3分3R(延長1R)で対戦し、判定3-0で勝利した。

試合後の会見では勝利にも笑顔はなく「倒しきれず、悔しいです。思っていたよりもつかまえづらさがあった。反省しています」と語った。

序盤から冷静な試合運びで相手にプレッシャーをかけ、終盤は完全に流れをつかんでいたが仕留めきれなかった。「やってきているレベルが違うと思っているので、そこを踏まえて(オファーを)受けて。初の68キロで(試合が決まって)2週間で12キロ落としました。調子は良かったですけど、頭のイメージがわいていなくて、もう少し意識が足りなかったかなと思います」と話した。

試合後は安彦に勝利者トロフィーを譲った。「勝って当たり前の状況の中で、倒せなかった僕の負け」と語り「中間距離の蹴りからパンチの距離に入ると、近くに入ってきて組み付いてきたので。そこの対策をもうちょっとイメージしておけばよかったなと思っています。勝ったとは思っていないですね。これをきっかけに変わっていけないと上にはいけない」と冷静に語った。

安彦考真(右)はKENTAにパンチを打ち込む(撮影・滝沢徹郎)
リングを彩るラウンドガールの宮原華音(撮影・滝沢徹郎)
リングを彩るラウンドガールの大貫彩香(撮影・滝沢徹郎)
リングを彩るラウンドガールの高橋凛(撮影・滝沢徹郎)
リングを彩るラウンドガールの桜りん(撮影・滝沢徹郎)
リングを彩るラウンドガールの広瀬あん夕(撮影・滝沢徹郎)
リングを彩るラウンドガールのペピ(撮影・滝沢徹郎)
オープニングセレモニーでリングインしたラウンドガールの大貫彩香(左)と宮原華音(撮影・滝沢徹郎)

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【RISE】元年俸120円Jリーガー安彦考真が初黒星 格闘家キャリア9戦目0-3判定負け

安彦考真はKENTAに判定負けし観客席にあいさつする(撮影・滝沢徹郎)

<RISE:ELDORADO>◇26日◇東京・有明アリーナ

元年俸120円Jリーガーで20年末から格闘家に転向した安彦考真(45=Executive Fight 武士道)が第4代DEEP☆KICK63キロ以下級王者のKENTA(30=HAYATO GYM、RISEライト級7位)と68キロ契約3分3R(延長1R)と対戦し、判定負けで格闘家キャリア9戦目で初の黒星を喫した。

序盤は前に出て攻める積極性を見せたが、キャリアで勝るKENTAに徐々に盛り返された。打たれ強さをみせダウンこそ奪われなかったが、やや足の止まった終盤は劣勢にまわり、判定0-3で敗れた。

プロとしては4戦目で、今回は「間違いなくこれまで戦った中で一番強い」と語った相手。「いつも『自分の人生のジャイアントキリングを見せる』と言っているので、ふさわしい試合になる。見た人の自分の中の第1歩を踏み出すきっかけになったら」と奮い立たせた舞台だったが、惜しくも白星はつかめなかった。

◆安彦考真(あびこ・たかまさ)1978年(昭53)2月1日、神奈川県生まれ。高校3年時に単身ブラジルへ渡り、19歳で地元クラブとプロ契約を結んだが開幕直前のけがもあり、帰国。03年に引退するも17年夏に39歳で再びプロ入りを志し、18年3月に練習生を経てJ2水戸と40歳でプロ契約。出場機会を得られず19年にJ3YS横浜に移籍。同年開幕戦の鳥取戦に41歳1カ月9日で途中出場し、ジーコの持つJリーグ最年長初出場記録(40歳2カ月13日)を更新。20年限りで現役を引退し、格闘家転向を表明。21年4月にアマチュア格闘技イベント「EXECUTIVE FIGHT 武士道」で格闘家デビュー。プロとしては22年2月16日にRISEでデビューを果たした。175センチ。

安彦考真(右)はKENTAに判定負けし悔しがる(撮影・滝沢徹郎)
安彦考真(左)はKENTAのパンチを食らう(撮影・滝沢徹郎)
安彦考真(右)はKENTAにパンチを打ち込む(撮影・滝沢徹郎)
安彦考真(左)はKENTAに蹴りを見舞う(撮影・滝沢徹郎)
入場する安彦(撮影・滝沢徹郎)

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45歳元年俸120円Jリーガー安彦考真「やっちゃえおっさん」KENTAとRISEで対戦

元年俸120円Jリーガーの安彦考真

元年俸120円Jリーガーで20年末から格闘家に転向した安彦考真(45=Executive Fight 武士道)が26日に東京・有明アリーナで行われる格闘技イベント「RISE ELDORADO 2023」で第4代DEEP☆KICK63キロ以下級王者のKENTA(30=HAYATO GYM、RISEライト級7位)と対戦する。

デビューからプロアマ含め8戦負けなしの中で「間違いなくこれまで戦った中で一番強い」と語る相手との一戦。運命の試合を前に取材に応じ、“挑戦モンスター”として生きる思いを語った。

試合は68キロ契約3分3R(延長1R)で戦う。25日に行われた計量は67・85キロで無事にパスした。「秒殺でやられて終わるか、3ラウンド良い勝負をして勝つか、どちらかだと思います」と語り「いつも『自分の人生のジャイアントキリングを見せる』と言っているので、まさにふさわしい試合になると思っています」と奮い立たせた。

対戦カードのオファーを受けた際は「いいじゃんと思う高揚感と、めちゃくちゃ恐怖を感じている自分の両方がいた」と3日間悩んだ。「このあとにもつながる試合になると思いましたし、プレッシャーもある。怖いか怖くないかだと、めちゃくちゃ怖い。いつも僕は最悪を想定して最善を尽くすタイプ。今回はダウンしてマットに倒れている自分を想像して、(練習しながら)それをかき消すのが大変でした。こうなったらやるしかない。腹をくくっているという意味では、もうずっとですから」。

常に高い壁に挑み、乗り越えてきた自負はある。プロ格闘家として昨年2月にRISEでデビューした際は、元西武投手の相内誠(28)を相手にKO勝ち。同12月には引き分けからの再戦となったスイス人のパトリック・カバシ(28)も倒した。共に一回り以上年下の相手。周囲には「絶対無理」と言われ、戦前の下馬評も高くなかったが、結果で返した経験がある。

安彦は「今回もアマチュアとしてデビューした時や、相内戦前の感覚に近い」といい「ここまで試合では無敗ですけど、練習では何度も負けているし、この前も出稽古でボコボコにされました。だから、あんまり勝っているという認識が自分にはないんですよね」と語る。

大みそかのRIZIN出場を目指すと掲げてJリーガーを引退したあの日から約2年。今年はこれまでの自分を超えるという意味を込めた「超戦」がスローガンだ。「42歳でJリーガーになるのと、今回の試合に勝つ確立、どちらが低いかと言われたら、もしかしたらJリーガーになることの方かもしれない。『無理なんじゃないか』『できないんじゃないか』を乗り越えるのが自分の表現ですし、僕は1位で走り続けることはできない人。劣勢な方が生きている感じがあって、その方がいい」と力を込めた。

今大会には不思議な運命も感じている。元K-1王者小比類巻貴之氏の道場で共にトレーニングに励む京介(25=TOP DIAMOND)のほか、今回がK-1とRISEの対抗戦となったことで、自身のアマチュアデビュー戦などでセコンドを務めていたK-1の愛鷹亮(33=力道場静岡)も同大会に出場する。自身を支え続けてくれた仲間とプロの舞台で集合、共演することになった。

安彦は「まさかプロとして同じ大会に出ることになるとは思ってなかった」と驚き「まさにチーム一丸となって戦うということ。全員で勝ちたい」と意気込んだ。

KENTAについては「全てがハイレベルで、スタミナもある」と警戒する。フィジカル面やボクシング技術の向上にさらに力を注いできたと明かし「今ある能力を生かして、手数を増やす、リズムを上げる。45歳ですけど、強みはスタミナとフィジカルなので(笑い)。いまだにそう言えるのはおじさんに勇気を与えるんじゃないかなと思います。『やっちゃえおっさん』ですね」。

自身の活動を通じて「見る者に勇気を与えたい」と常日頃から口にしてきた。「見た人の自分の中の第1歩を踏み出すきっかけになったらいいなと思っています。人生、輝いているのは旅の途中なので。怖くて苦しくてきついですけど、人間、まだ気づいていない本能というものはあると思っていますし、そのためにやったことのない努力をする。今回のリングで全てを出し切ります」。

かつてブラジルにサッカー留学した経験から、いつも試合後は観客と「Vamos!」の合唱で締めている。9度目の声を響かせるために、命をかけて挑戦者の生き様をみせる。【松尾幸之介】

◆安彦考真(あびこ・たかまさ)1978年(昭53)2月1日、神奈川県生まれ。高校3年時に単身ブラジルへ渡り、19歳で地元クラブとプロ契約を結んだが開幕直前のけがもあり、帰国。03年に引退するも17年夏に39歳で再びプロ入りを志し、18年3月に練習生を経てJ2水戸と40歳でプロ契約。出場機会を得られず19年にJ3YS横浜に移籍。同年開幕戦の鳥取戦に41歳1カ月9日で途中出場し、ジーコの持つJリーグ最年長初出場記録(40歳2カ月13日)を更新。20年限りで現役を引退し、格闘家転向を表明。21年4月にアマチュア格闘技イベント「EXECUTIVE FIGHT 武士道」で格闘家デビュー。プロとしては22年2月16日にRISEでデビューを果たした。175センチ、74キロ。

観客と「Vamos!」の合唱を行う安彦考真
3・26のELDORADOの前日計量を1発クリアした元年俸120円Jリーガーで格闘家に転向した安彦考真、左は対戦相手のKENTA
3・26のELDORADOの前日計量後の記者会見で、ブラジルのフェレイラのポルトガル語の通訳もこなす、元年俸120円Jリーガーで格闘家に転向した安彦

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【RISE】通訳と格闘家の二刀流披露の元年俸120円Jリーガー安彦考真、練習相手は馬、羊?

3・26のELDORADOの前日計量を1発クリアした元年俸120円Jリーガーで格闘家に転向した安彦考真、左は対戦相手のKENTA

元年俸120円Jリーガーで20年末から格闘家に転向した安彦考真(45=Executive Fight 武士道)が通訳、格闘家の“二刀流”としての顔を見せた。

RISE年間最大のビッグマッチELDORADO(26日、東京・有明アリーナ)の前日計量が25日、都内で行われ、安彦は一発クリア。直後の記者会見では、ブラジル人のフェレイラの通訳もこなした。流ちょうなポルトガル語を披露したが、他の韓国、スペイン、フランスの選手は専属の通訳がいたことを踏まえて「通訳との二刀流…。他の選手には通訳がいるので、人使いは荒いなと思いますけど、今はやりの(二刀流)ということで」と苦笑いを浮かべた。

68キロ契約3分3R(延長1R)で、第4代DEEP☆KICK63キロ以下級王者のKENTA(30=HAYATO GYM、RISEライト級7位)と対戦する。「貴重な機会、ビッグマッチを組んでもらった。恐怖とワクワク入り交じってる。情けない姿は見せられない。最高級のリスペクトを持って、全力で挑んで、思いっきりぶつかっていきたい」と引き締まった表情を見せた。「生物として戦えるかどうか。馬ともトレーニングしたし、羊を追いかけたり…。人間の生物が持ってる強さを、とにかく記憶に残る試合にしたい」と安彦考真をぶつけていく。

3・26のELDORADOの前日計量後の記者会見で、ブラジルのフェレイラのポルトガル語の通訳もこなす、元年俸120円Jリーガーで格闘家に転向した安彦

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安彦考真が3・26RISEでDEEP☆KICK王者KENTAと対戦「キャリア最強の相手」

安彦考真(2022年12月9日撮影)

格闘技イベント「RISE ELDORADO 2023」(3月26日、有明アリーナ)の対戦カード最終発表が行われ、元年俸120円Jリーガーで20年末から格闘家に転向した安彦考真(45=Executive Fight 武士道)が、第4代DEEP☆KICK63キロ以下級王者のKENTA(30=HAYATO GYM、RISEライト級7位)と対戦することになった。68キロ契約3分3R(延長1R)で戦う。

安彦はサッカー選手としての現役引退後、21年4月にアマチュア格闘技イベント「EXECUTIVE FIGHT 武士道」で格闘家デビュー。22年8月に同大会75キロ以下級王者に輝いた。プロとしては22年2月16日にRISEでデビューし、同6月24日のRISE159にも出場して2連勝。同10月23日にはスイス・チューリヒで開催された大会「ノックアウト・ファイトナイト8」に参戦し、スイスのパトリック・カバシ(28)と引き分け。同12月9日の「EXECUTIVE FIGHT BUSHIDO~皇~」で再びカバシと対戦し、KO勝ちした経歴を持つ。

対するKENTAはリーチのある豪快な攻撃が武器でRISEライト級に長年ランクイン。昨年10月のRISE大田区大会で連勝が4で止まっていたが、同12月のDEEP☆KICKで挑戦者の足利也真登を判定で下し王座を防衛している。

RISEは発表で「安彦にとって今回はこれまでのキャリアの中で最強の相手。この試練を乗り越えられることができるのか、それともKENTAがプロの洗礼を浴びせるのか? 注目の一戦となる」と紹介している。

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【新日本】棚橋弘至「た歯なし」大会前に前歯3本抜けるアクシデントもKENTAに勝利

KENTAに勝利して雄たけびを上げる棚橋(提供・新日本プロレス)

<新日本プロレス:大阪大会>◇11日◇大阪府立体育会館

“エース”棚橋弘至(46)は、「た歯なし」でもかっこよかった。

この日の第4試合、シングルマッチでKENTAと対戦。口を真一文字に結んで登場した。実は、大会前に治療中の前歯3本が取れてしまうアクシデントに見舞われていた。プロテインバーをかんだところ抜けてしまったといい、自身のツイッターで「た歯なし。」と自虐していた。

最初は隠そうとしていた? 棚橋だったが、相手に関節技で捕獲されると「歯がないぞ! こいつ」とカメラにさらされる屈辱を受ける。それでも、「諦めない男」は、前に出続けた。スリングブレード2連発で相手をグロッギー状態にすると、最後はハイフライアタックからのハイフライフローで仕留めてみせた。

意地の勝利を挙げた棚橋は、もう何も隠さない。カメラに向けてにっこりとほほ笑んだ。バックステージでは話しづらそうにしながらも、因縁の相手KENTAに「少年漫画ならそろそろ仲間になっている。次のステージへ組む時が来たんじゃないですかね」と呼びかけた。

10年以上前に前歯を折り、これまで自身の歯を戻して治療を続けていたという棚橋。それでも神経がつながらなかったため、前歯4本を全て差し歯にしたことを今月6日に自身のブログで報告していた。

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【新日本】KENTAが米インパクト・レスリング参戦発表 WWE、AEWに続き米マットへ

KENTA(2020年1月5日撮影)

新日本プロレスのKENTAが米団体インパクト・レスリングに初参戦する。24日(日本時間25日)の同団体ノー・サレンダー大会で6人タッグ戦に出場すると9日(同10日)、発表された。インパクト・レスリングのデビュー戦では新日本のユニット、バレットクラブの仲間となるエース・オースティン、クリス・ベイと組み、KUSHIDA、クリス・セイビン、アレックス・シェリー組と対戦することが決定。KENTAはノア時代、米団体ROHに参戦。14年にはWWEに移籍し、リングネーム「ヒデオ・イタミ」としてNXTやロウで活動した。また19年6月に新日本移籍後、21年2月にはAEWにも参戦を果たすなど米マットでも知名度が高い。

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【新日本】2年連続の対抗戦は6勝4敗1無効 メインで内藤哲也が拳王を仕留める オカダ大乱闘

内藤哲也対拳王 内藤(左)にペースを乱される拳王(撮影・垰建太)

<新日本プロレス:横浜大会>◇21日◇神奈川・横浜アリーナ

2年連続開催となった新日本とプロレスリング・ノアの対抗戦は、2つの第0試合を含め、新日本の6勝4敗1無効試合に終わった。昨年は6勝4敗1分だった。

第4試合はIWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカとGHCヘビー級王者清宮海斗の大乱闘が突発し、無効試合となった。メインとなった「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」の内藤哲也と「金剛」の拳王の大将戦は、25分を超える激闘の末に内藤がデスティーノで仕留めた。

この日の全成績は以下の通り。

◆第0-1試合 藤田、大岩○-●小沢、矢野

◆第0-2試合 ロイベ、石井●-○稲葉、北宮

◆第1試合 杉浦、小島、矢野、棚橋○-●外道、ファンタズモ、KENTA、丸藤

◆第2試合 デスペラード○-●YO-HEY

◆第3試合 ワト、田口、タイガーマスク●-○アレハンドロ、宮脇、AMAKUSA

◆第4試合 真壁、オカダ-稲村、清宮(ノーコンテンスト)

◆第5試合 BUSHI●-○タダスケ

◆第6試合 高橋ヒロム○-●大原

◆第7試合 SANADA●-○征矢

◆第8試合 鷹木○-●中嶋

◆第9試合 内藤○-●拳王

鷹木信悟対中嶋勝彦 中嶋(左)に強烈なラリアートを見舞う鷹木(撮影・垰建太)
SANADA対征矢学 SANADA(後方)に強烈なラリアットを見舞う征矢(撮影・垰建太)
高橋ヒロム対大原はじめ 大原(左)に強烈なラリアットを見舞う高橋(撮影・垰建太)
BUSHI対タダスケ BUSHI(左)に強烈なラリアットを見舞うタダスケ(撮影・垰建太)
真壁刀義、オカダ・カズチカ組対稲村愛輝、清宮組 場外で清宮(右)に怒り狂うオカダ(撮影・垰建太)

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【新日本】新設王座トーナメント決定 ゼインら全16人が出場 試合は15分一本勝負

新日本プロレスは11日、都内で記者会見を開き、前日10日の両国大会で新設を発表した「NJPW WORLD認定TV王座」のトーナメント概要を発表した。

両国大会で長期遠征から帰国した成田蓮(24)や、今年の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」で一気に人気となったアレックス・ゼイン(35)ら全16人が出場する。今月14日の東京・後楽園ホール同大会から第1回戦をスタート。11月5日の大阪大会(大阪府立体育会館)で準決勝を行い、来年1月4日の東京ドーム大会で初代王者を決定する。

同王座は、来年、テレビ朝日の新日本レギュラー放送が50周年となることを記念して設立。試合は、15分一本勝負の短期決戦で行われる。

トーナメント出場選手は以下の通り。

◆デビッド・フィンレー、金丸義信、アレックス・ゼイン、ザック・セイバーJr、YOSHI-HASHI、ジェフ・コブ、アーロン・ヘナーレ、EVIL、SANADA、タイチ、後藤洋央紀、KENTA、成田蓮、石井智宏、矢野通、グレート・O・カーン

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【新日本】鷹木信悟またも天敵ファンタズモに敗戦 試合後、紙おむつを手にマイクパフォーマンス

紙おむつを手にマイクパフォーマンスする鷹木。奥は高橋ヒロム(提供・新日本プロレス)

<新日本プロレス:後楽園大会>◇6日◇東京・後楽園ホール◇観衆700人(満員)

元IWGP世界ヘビー級王者の鷹木信悟(39)は、またしても「天敵」エル・ファンタズモ(35)に勝てなかった。

メインイベントとなった第8試合のタッグマッチで、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの同門、高橋ヒロムと組み、KENTAと組んだファンタズモと対戦した。先月16日のG1で負かされ、リーグ戦敗退を決定づけられた相手。さらに同18日の東京・日本武道館大会でも、この日と同じマッチアップで敗れていたが、雪辱を果たすことはできなかった。

階級を超えて活躍するファンタズモのしなやかな動きに翻弄(ほんろう)されるも、あと少しのところまで追い込んだ。だが、KENTAの妨害にあい、レフェリーの見ていない所で急所にパンチを打ち込まれた。そして最後は11分28秒、ファンタズモに首固めで丸め込まれてしまった。

それでも、この日の鷹木は、やられたままでは終わらなかった。試合後、紙おむつなどを使って挑発を続けるファンタズモに怒り爆発。エルボー、パンチからパンピングボンバーをたたきこみ、勝者組をリングから排除してしまった。

制裁を下した鷹木は、マイクを握ると「負けたくせにマイク持っていいのかな?」と遠慮を見せたものの、歓声を聞くと「きたきたきたー!」と絶叫した。

新日本は前日5日からの後楽園ホール2連戦を、コロナ禍初の「声出し可能大会」として開催。50%の観客制限はあるものの、2年半ぶりに「歓声」が帰ってきていた。鷹木は「棚橋みたいに涙のカリスマではないけど、心の中ではちょっぴり泣いているよ。この2日間のMVPはお客さんだよ」と、歓声の中で試合ができる喜びに浸っていた。

ファンタズモに急所を攻撃される鷹木(提供・新日本プロレス)

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【新日本】KUSHIDA、現王者の石森太二にまた辛酸をなめるも「諦めるもんか」

本間、真壁、KUSHIDA対ヒクレオ、KENTA、石森 石森(左)の腕を締め上げるKUSHIDA(撮影・小沢裕)

<新日本プロレス:横浜大会>◇2日◇神奈川・横浜武道館

今年7月に新日本復帰を果たしたKUSHIDA(39)が、現IWGPジュニアヘビー級王者の石森太二(39)にまた辛酸をなめた。

同級王座への挑戦を表明しているKUSHIDAはこの日、本間朋晃、真壁刀義と組み、ヒクレオ、KENTAと組んだ石森と6人タッグマッチで対戦。開始早々、「査定しろ」と石森を挑発し、ゴングが鳴った後もリング外で組み合うなど終始、にらみ合いを続けた。だが、最後は9分15秒、味方の本間がヒクレオにパワースラムからの豪快なチョークスラムで3カウントを奪われ、勝利を挙げることはできなかった。

それでも、お構いなしに場外戦を繰り広げると、バックステージでは「いいか石森、俺はこのシリーズあんただけに集中する」と闘志を燃やした。

KUSHIDAは復帰後、石森に挑戦表明も、「すぐに取れると思って俺の前に現れたんだろ?IWGPジュニアのベルトは遠いぞ」と返されるなど、現在は王者の「査定」を受けている状態にある。直接ギブアップ負けを喫するなど劣勢が続いているが、この日も「立ち向かっていくことを何があっても諦めるもんか」と逆襲を誓っていた。

本間、真壁、KUSHIDA対ヒクレオ、KENTA、石森 場外で乱闘するKUSHIDA(中央)と石森(撮影・小沢裕)

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【新日本】棚橋弘至「厳しい」「悔しい」無念のリーグ戦脱落 リベンジ戦のKENTAに敗北

中島の肩を借りて退場する棚橋(提供・新日本プロレス)

<新日本プロレス:長野大会>◇G1クライマックス32 Cブロック公式戦◇13日◇長野・ホワイトリング

18年以来となるG1・4度目の優勝を目指した棚橋弘至(45)が、無念のリーグ戦脱落となった。

メインイベントとなったCブロック公式戦。今年1月の自身とのUSヘビー級選手権試合で復帰まで半年を要する大ケガを負ったKENTA(41)と対戦した。中盤、棚橋が張り手をレフェリーに誤爆し、レフェリーはダウン状態に。松葉づえやテーブルを攻撃に使用されるなど、試合はあの1月大会と同じ、反則裁定なしのノーDQマッチの様相を呈した。

だが結末はあの時と逆だった。掌底でダウンを喫すると、顔面へのひざ蹴りを食らった。そして最後は23分46秒、go 2 sleepで3カウントを奪われてしまった。ヤングライオンに肩を借りて退場したのは、今度は棚橋だった。

3勝3敗(勝ち点6)でリーグ戦を終了。この時点でザック・セイバーJrが4勝しているため、敗退が決まった。開幕戦黒星から、一時は3連勝で盛り返していた。勝てばブロック突破の可能性も十分あっただけに、悔やまれる敗戦となった。

バックステージにおぼつかない足取りで現れた棚橋は、「厳しい」「悔しい」と連呼。相手のリベンジ戦ということもあり、「それを押さえ込む力が今の俺にはなかったということ…」と唇をかんだ。

棚橋(左)にひざ蹴りを見舞うKENTA(提供・新日本プロレス)

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【新日本】内藤哲也“心のホーム”広島で3連勝「最後までやっちゃろうや!の精神で」

KENTAに勝利し、ポーズを決める内藤(提供・新日本プロレス)

<新日本プロレス:広島大会>◇G1クライマックス32 Cブロック公式戦◇9日◇広島サンプラザホール

13年、17年に続く3度目のG1制覇を狙う内藤哲也(40)が“心のホーム”広島で、リーグ戦3連勝を飾った。

メインイベントとなったCブロック公式戦で、KENTA(41)と対戦。前哨戦からリング内外でおちょくるような「口撃」の応酬を繰り広げていた相手と、この日も意地の張り合いを演じた。余裕の笑みは次第に消え、内藤のデスティーノ(変形リバースDDT)、KENTAのgo 2 Sleepと、お互いの必殺技を巡る攻防に発展。だが、鼻根あたりから流血しながらも、立っていたのは内藤だった。go 2 Sleepをバレンティア(垂直落下式ノーザンライトボム)で切り返すと、最後は23分30秒、とどめのデスティーノで逆転の3カウントを奪取した。

まさかの開幕2連敗となったが、一気にブロック首位タイまで追い上げてきた。大のプロ野球広島ファンとして知られる内藤は、自身の「ホーム」と公言する聖地・広島のファンの前で、誇らしくポーズを決めて見せた。

10日の広島大会で棚橋が後藤に勝利した場合、直接対決の結果により脱落が決まるが、逆転優勝を誰よりも信じている。「今日の勝利で貯金1。まだ厳しい状況ですが、最後まで『やっちゃろうや!』の精神で頑張ろうと思います」。佐々岡監督のフレーズを引用し、サヨナラ勝利へ思いを込めた。

バックステージでは「控室で明日の試合をしっかりチェックします」と不敵な笑みを浮かべた内藤。次戦は16日開催の東京・日本武道館大会で、セイバーJrとリーグ戦ラストマッチを戦う。

KENTA(左)に打撃を見舞う内藤(提供・新日本プロレス)

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【新日本】ジェイ・ホワイト広島大会欠場 軽度の熱中症のような症状、コロナ検査は陰性

ジェイ・ホワイト(2022年6月12日撮影)

新日本プロレスは9日、この日の広島大会(サンプラザホール)に出場予定だったIWGP世界ヘビー級王者ジェイ・ホワイト(29)が欠場すると発表した。

軽度の熱中症のような症状が見られたため。新型コロナウイルス抗原検査の結果は陰性だった。10日の広島大会(同)も大事を取って欠場する。

ホワイトが9日に出場予定だった8人タッグマッチは、オカダ・カズチカ、棚橋弘至、後藤洋央紀組-ジュース・ロビンソン、バッドラック・ファレ、外道組の6人タッグマッチに変更。10日に出場予定だった6人タッグマッチは、代替選手の外道がKENTA、ジュース・ロビンソンと組み、ランス・アーチャー、タイチ、TAKAみちのく組と対戦する。

ジェイ・ホワイト(2019年2月2日撮影)

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【新日本】KENTAが“荒武者”後藤洋央紀を退け待望のG1初勝利 いつにも増して冗舌ぶり発揮

後藤(下)に攻撃を見舞うKENTA(提供・新日本プロレス)

<新日本プロレス:静岡大会>◇G1クライマックス32 Cブロック公式戦◇2日◇静岡・浜松アリーナ

4年連続4回目のG1出場となるKENTA(41)が、ここまで2連勝中と勢いに乗る“荒武者”後藤洋央紀(43)を退け、待望のG1初勝利をつかんだ。

セミファイナルとなったCブロック公式戦で対戦。過去のシングル対戦成績1勝1敗の相手と、この日も互角の技術戦を演じた。レフェリーを利用して攻撃するダーティーファイトを織り交ぜながら、自身のリズムをつかむと、最後は18分過ぎ、得意技の「go 2 sleep」をさく裂。これが不完全とみるや、続けて同じ技をたたき込んで3カウントを奪取し、G1初勝利をもぎ取った。

KENTAの22年は、ここから巻き返す。今年1月のIWGP・USヘビー級選手権試合で全治未定の大けがを負ったが、5カ月のリハビリの末、先月3日の後楽園大会で復活。だが、リーグ戦では開幕2連敗を喫するなど、厳しい展開を強いられていた。

この日の勝利後のバックステージでは、いつにも増して冗舌ぶりを発揮した。先月26日に発売した自著「足跡」の宣伝や、後藤の所持する「邪羅蛇羅棒(じゃらじゃらぼう)」との妄想話を交えながら、久しぶりの勝利に浸った。

次戦は9日、広島大会で内藤哲也と対戦する。2連勝で、浮上を果たす。

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【新日本】セイバーJr.ノアの先輩KENTA撃破「トレーニングありがとうございました」

KENTA(右)を胴絞め裸絞めで追い詰めるザック・セイバーJr.(新日本プロレス提供)

<新日本:北海道大会>◇G1クライマックス32 Cブロック公式戦◇17日◇北海道・北海きたえーる

ザック・セイバーJr.(34)がノア時代の「大先輩」を関節技地獄に陥れ、逆転勝利を収めた。ノア道場で修業していた時代にトップレスラーだったKENTA(41)と対戦。21分33秒、手と足を極める複合関節技でギブアップを奪って勝利を収めた。

エルボー合戦から場外戦でKENTAからDDTを食らったセイバーJr.は相手左足にキックと関節技で集中攻撃。サッカーボールキックの応酬後、KENTAの勢いに押された。串刺しドロップキック、コーナートップからのダイビングフットスタンプと攻め込まれた。さらにブサイクへの膝蹴りまで浴び、フォールを狙われた。

何とか2カウントで回避したセイバーJr.はKENTAの左足を膝十字固めで捕獲。張り手してきた手も捕まえ、複合関節技でギブアップを奪った。攻め込まれながらも得意の関節技で仕留めたセイバーJr.は、ギブアップを否定するKENTAの姿を横目に不敵な笑みを浮かべて勝利をアピール。セイバーJr.は「KENTAさん、本日はトレーニング、ありがとうございました。大先輩、いつもありがとうございました。また、またお願いします」と皮肉交じりに日本語でKENTAを挑発した。

11年ノア英国大会で初対戦して敗退した経験、ノア道場でもKENTAとのスパーリングで「ボコボコにやられた」と振り返る。その後、KENTAはWWEへ移籍し、自らもノアを離れながらも新日本マットで再会した経緯もある。「KENTA、金輪際、オレに先輩面はできない。なぜなら今日からオレが先輩だからだ」。先に新日本プロレスに加入し、現在は春の祭典ニュージャパン杯2度の優勝を誇る。現時点での「格の違い」をみせつけたセイバーJr.は最後まで満足顔だった。

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