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遠藤勝ち越し2敗死守 元白鵬の宮城野親方「遠藤関も(優勝)ありますよ」発言に「うれしい」

遠藤は正代(手前)をすくい投げで破る(撮影・和賀正仁)

<大相撲春場所>◇10日目◇21日◇エディオンアリーナ大阪

東前頭6枚目の遠藤(32=追手風)が勝ち越しを決めて2敗を守った。

大関経験者の正代と対戦。左を差した正代が一気に出てくるが、土俵際でうまく左を巻きかえ、最後は相手の勢いを利用してすくい投げを決めた。「よかったです。しっかり体が動いてくれた」と振り返った。

横綱、大関が不在となり、優勝争いも混沌(こんとん)としている。この日、NHKの解説を務めた元横綱白鵬の宮城野親方が「遠藤関も(優勝)ありますよ」との発言を受け、「そう言ってもらえるだけでうれしいです」。

ここまでを「しっかりコントロールできてます。体調」と言い、残り5日間に向けて「1日一番、何とか相撲をとるだけです」と話した。

遠藤は正代(手前)をすくい投げで破る(撮影・和賀正仁)
遠藤は正代(手前)をすくい投げで破る(撮影・和賀正仁)
遠藤は正代(手前)をすくい投げで破る(撮影・和賀正仁)
遠藤(左)はすくい投げで正代を破る(撮影・小沢裕)
正代(左奥)を破り2敗を死守した遠藤(撮影・小沢裕)

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幕内最小兵翠富士「やっぱうれしい」初のストレート給金 体重差72キロ碧山を撃破

碧山(左)を寄り切りで破る翠富士(撮影・和賀正仁)

<大相撲春場所>◇8日目◇19日◇エディオンアリーナ大阪

幕内最小兵の勢いが止まらない。西前頭5枚目の翠富士(26=伊勢ケ浜)が、体重差72キロの碧山を寄り切って8連勝、初のストレート勝ち越しを決めた。

取組後、NHKのインタビュー室ではニコニコ笑顔で受け答えした。それを指摘されると「ちょっと恥ずかしいですね」とほほ笑み、「やっぱうれしいですね」。柔らかい表情の裏に勝ち続けているプレッシャーは忍び寄っている。「(連勝は)意識していないつもりだけど、寝てもすぐに起きてしまう。心の中で緊張しているかもしれません」と言った。

171センチ、117キロ。小さい力士の意地がある。「体が小さいから中学、高校で(相撲を)辞めてしまう人もいると聞く。小さくても勝てるところを見せたいと思う」。

9日目は業師宇良との対戦が組まれた。「イヤなところですね。頑張りたいと思います」。夢の賜杯を現実に引き寄せる戦いは、後半戦に突入する。

碧山(左)を寄り切りで破る翠富士(撮影・和賀正仁)

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左足ひきずり引き揚げた貴景勝は「攻めていたから大丈夫だと思います」元白鵬の宮城野親方が推察

正代との取組後、左足を気にする様子で土俵を降りる貴景勝(撮影・岩下翔太)

<大相撲春場所>◇3日目◇14日◇エディオンアリーナ大阪

綱とりを目指す大関貴景勝(26=常盤山)に、優勝45回の大横綱がエールを送るとともに、自らの綱とりを振り返った。

この日のNHKテレビの大相撲中継で正面の解説を務めたのが、元横綱白鵬の宮城野親方。断髪後、初の解説登場だった。前日の2日目、玉鷲を破り初日を出した貴景勝について「(初日に負けて)よく切り替えてやってくれたと思います。前半で切り替えられたということは中盤、終盤に生きると思います」と今後に期待。さらに「(優勝争いは)追いかける方が楽ですから」と精神的にもポジティブにとらえられることを強調した。

自らは三度目の正直で綱とりに成功したが、2度は失敗した経験がある。その失敗の後、ケガで本場所中に入院したことを振り返り「自分に横綱(昇進)は無理かな…と思っていたけど、病室でNHKの相撲中継を見ていて、仲間たちが一生懸命に相撲を取っているのを見て『もう1回、頑張ろう』と思いました。それで(その後の綱とりに)成功しました」と感慨深そうに思い返していた。

結びの一番では正代を押し出して白星先行となったが、テレビ画面には左足を、やや引きずるようにして引き揚げる姿が映し出された。どの場面で痛めたのかについて宮城野親方は「正代に残された時に膝が伸びたのかな」と推察。実況アナウンサーの心配の声を制するかのように、宮城野親方は柔和な口調で「攻めていたから大丈夫だと思います。勝ったんで大丈夫です」と大事には至らないことを推察していた。

押し出しで正代(右)を破った貴景勝(撮影・岩下翔太)
正代(右)を押し出しで破った貴景勝(撮影・鈴木正人)
正代(右)を押し出しで破る貴景勝(撮影・鈴木正人)
正代(右)を押し出しで破る貴景勝(撮影・鈴木正人)
正代(左)に鋭い立ち合いで攻める貴景勝(撮影・鈴木正人)
正代(右)を攻める貴景勝(撮影・岩下翔太)

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北の富士さんが今場所は解説“休場”NHK三瓶アナから説明「ご都合によりお休みとなります」

北の富士勝昭氏(2019年撮影)

<大相撲春場所>◇初日◇12日◇エディオンアリーナ大阪

元横綱の北の富士勝昭さん(80)が、今場所はNHKの解説を“休場”することが発表された。

NHKの大相撲テレビ中継で、幕内土俵入り後、実況の三瓶宏志アナウンサーから「今場所、北の富士勝昭さんは、ご都合により解説、お休みとなります」と説明された。初日は、正面の解説を元小結の舞の海秀平さん、向正面の解説を清見潟親方(元関脇栃煌山)が務めた。

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井上尚弥、大谷翔平抑えて日本プロスポーツ大賞「熱狂いただける試合を」フルトン戦へ「顔」自覚

日本プロスポーツ大賞の大賞を受賞し内閣総理大臣杯を掲げるボクシングの井上。左は麻生会長、右は岸田首相(撮影・たえ見朱実)

日本プロスポーツ大賞授賞式典が2日、都内のホテルで開催され、ボクシング前4団体統一バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)が大賞を初受賞した。ボクシング界では91年度の元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎以来、31年ぶり4人目の大賞受賞となった。スーパーバンタム級転向を「挑戦」と設定。WBC、WBO世界同級王者スティーブン・フルトン(28=米国)への挑戦が発表秒読みの井上は、日本プロスポーツ界をけん引する1人としての自覚をみなぎらせた。

    ◇    ◇    ◇

井上が岸田文雄首相から授与された内閣総理大臣杯を右手で高々と掲げた。殊勲賞を受賞した米MLBの大谷翔平(エンゼルス)や日本プロ野球で3冠王を獲得した村上宗隆(ヤクルト)ら有力候補がいた中、世界で史上9人目、アジア初の4団体統一王者となったことを高く評価された。「大変、光栄です。ボクシング界でも自分たちが活躍し、結果を出すことによって盛り上がることはいいこと。結果を求めて突き進んでいきたい」と感慨深げにカップを見つめた。

ボクシング界では、元WBA世界フェザー級王者西城正三(68年度)、元WBA世界ライトフライ級王者具志堅用高(79、80年度)、そして辰吉以来、31年ぶり4人目の大賞となる。井上は「辰吉さん以来ということなのでボクシングに日が当たるという賞をいただけてうれしい」とけん引役としての自覚をみなぎらせた。

1階級上への殴り込みを「自分自身への挑戦」と設定した。世界4階級制覇、世界初となる2階級での4団体統一を狙う井上は「日本プロスポーツ界を引っ張っていく1人として、より熱狂いただける試合をお見せできるよう精進したい」とスポーツ界の「顔」としても戦う決意をのぞかせた。5月開催でWBC、WBO世界スーパーバンタム級王者フルトンへの挑戦が発表秒読み段階。「あと少しで発表もできると思う。発表されたら気持ちを切り替えてやっていけたら」と気持ちを引き締めていた。【藤中栄二】

○…車いすテニスの第一人者、国枝氏が殊勲賞とNHK賞を受賞した。1月22日に自身のSNSで引退を表明。2月7日の会見から約1カ月がたったが、この期間は車いすバスケや水泳など他のスポーツを楽しんでいるという。野球が大好きだと語り、WBCに臨む日本代表に向けて「日本を盛り上げてくれている。応援するのを楽しみにしている」と笑顔で語った。

○…サッカー日本代表の森保監督が特別賞を受賞した。式典に出席した井上、国枝氏とも話をする機会があったといい「2人とも突き抜けた個を磨いてきた」と刺激を受けた様子。サッカーは団体競技だが「個の大きさを磨いた上で、和の力を。サッカーに生かしたい」と話した。常日頃から選手個々の成長が重要だと口にする。指揮官にとって、世界の頂点の景色を見た2人は目指すべき存在に映ったようだ。

日本プロスポーツ大賞の大賞を受賞し内閣総理大臣杯を掲げるボクシングの井上。左は麻生会長、右は岸田首相(撮影・たえ見朱実)
日本プロスポーツ大賞の大賞を受賞しを岸田首相(左)から内閣総理大臣杯を贈られるボクシングの井上(撮影・たえ見朱実)
日本プロスポーツ大賞の授賞式終了後笑顔で記念撮影に納まる、左から殊勲賞・NHK賞の国枝氏、大賞のボクシング・井上、特別賞の森保サッカー日本代表監督(撮影・たえ見朱実)
日本プロスポーツ大賞の授賞式終了後笑顔で記念撮影に納まる、左から殊勲賞・NHK賞の国枝氏、大賞のボクシング・井上、特別賞の森サッカー日本代表監督(撮影・たえ見朱実)
囲み取材で笑顔を見せるボクシングの井上(撮影・たえ見朱実)
日本プロスポーツ大賞の大賞を受賞しを岸田首相(左)から内閣総理大臣杯を贈られるボクシングの井上(撮影・たえ見朱実)
日本プロスポーツ大賞一覧

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3年ぶりに福祉大相撲 相撲甚句に初っ切り、歌にトークに取組と余すことなくファンに魅力届けた

NHK福祉大相撲の「お楽しみ歌くらべ」コーナーで、STU48のメンバーと一緒に軽快なダンスを披露した翔猿(左)(代表撮影)

<大相撲:NHK福祉大相相撲>◇4日◇東京・両国国技館

3年ぶりにNHK福祉大相撲が開かれた。三部構成で行われ、相撲の魅力を余すことなく伝える内容となった。

第一部では呼び出しによる太鼓の打ち分けを皮切りに、相撲甚句、8人による幕下優秀力士トーナメントが実施され、トーナメントを勝ち上がり琴砲(ことおおづつ、25=佐渡ケ嶽)が優勝した。琴砲は「なかなか本場所で出ないような良い相撲が取れました」と笑いを交えつつ、「(来場所に向けて)幕下上位に戻れるように一番、一番。(今年は)しっかり幕内に昇進できるように頑張りたい」と誓った。

続く第二部では呼び出しによるふれ太鼓、相撲の禁じ手を面白おかしく紹介する初っ切り、大関貴景勝をゲストにしたトークコーナー「あの人にききたい!」、人気力士らとゲスト歌手が美声を奏でる「お楽しみ歌くらべ」、横綱照ノ富士による綱締め実演が行われた。最後の第三部で幕内と横綱土俵入り、幕内力士たちの取組が行われた。

今回で55回を数えるイベント。3年ぶりの開催となったが、盛りだくさんの内容で会場に集まった相撲ファンたちを喜ばせた。

NHK福祉大相撲の「お楽しみ歌くらべ」コーナーで、STU48のメンバーと一緒に軽快なダンスを披露した翔猿(左)(代表撮影)
NHK福祉大相撲の「お楽しみ歌くらべ」コーナーで、アクリル板越しにデュエットを披露した、元旭日松の桐山親方(左)と歌手の市川由紀乃(代表撮影)
NHK福祉大相撲の「お楽しみ歌くらべ」のコーナーで、デュエットを披露した高安(左)と島津亜矢(代表撮影)
NHK福祉大相撲で高安(左)は来場している妻の歌手・杜このみさん(モニター右)と母ビビリタさん(モニター左)に向けて笑顔で声をかける。右端は島津亜矢(代表撮影)
NHK福祉大相撲でトークコーナーに登場し、優勝した初場所を笑顔で振り返った貴景勝(代表撮影)

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市川團十郎、白鵬引退相撲のオープニングセレモニーで歌舞伎披露

(代表撮影)

<大相撲:白鵬引退相撲>◇28日◇東京・両国国技館

2021年秋場所後に引退した元横綱白鵬の宮城野親方(37)が、最後の横綱土俵入り、断髪式を行う。

午前11時過ぎから始まった引退相撲のオープニングセレモニーでは、歌舞伎役者の市川團十郎が「三番叟(さんばそう)」を披露。演目を披露する前には、司会の元NHKアナウンサー刈屋富士雄氏が「日本の伝統芸能を象徴する演目」と説明。團十郎は西の花道から、鶴が描かれた鮮やかな着物姿で登場した。10分近い演目を終えると、観衆から大きな拍手が起きた。

当初は午前11時からの開始を予定していたが、7分以上遅れて始まった。来場者の着席を待ったためで、刈屋氏が「普段の引退相撲でしたら幕下以下の取組をやっている時間ですが、まずはオープニングセレモニーが、皆さまへのサプライズなので、ぜひご覧いただきたいと思います」などと、繰り返しアナウンスしていた。

(代表撮影)
(代表撮影)
大相撲 宮城野親方引退相撲 最後の土俵入りをする宮城野親方(元横綱・白鵬)(露払い・豊昇龍)(代表撮影)
大相撲 宮城野親方引退相撲 最後の土俵入りをする宮城野親方(元横綱・白鵬)(露払い・豊昇龍)(代表撮影)(代表撮影)
大相撲 宮城野親方引退相撲 ポスターの前で記念撮影する、左から北青鵬、宮城野親方(元横綱・白鵬)、炎鵬(代表撮影)
大相撲 宮城野親方引退相撲 紗代子夫人から電話を受ける宮城野親方(元横綱・白鵬)(代表撮影)
宮城野親方引退相撲 記念撮影をする、左から長男・真羽人(まはと)くん、次女・美羽紗(みうしゃ)ちゃん、宮城野親方(元横綱・白鵬)、三女・真結羽(まゆは)ちゃん、紗代子夫人、長女・愛美羽(あみう)ちゃん(代表撮影)
大相撲 宮城野親方引退相撲 自身のポスターの前で四股のポーズで記念撮影をする宮城野親方(元横綱・白鵬)(代表撮影)
宮城野親方引退相撲 断髪式の途中、涙を流す宮城野親方(元横綱・白鵬)(代表撮影)
大相撲 宮城野親方引退相撲 記念撮影をする、左から宮城野親方(元横綱・白鵬)、間垣親方(代表撮影)
宮城野親方引退相撲 断髪式で、宮城野親方(元横綱・白鵬)のマゲにハサミを入れるYOSHIKI(代表撮影)
大相撲 宮城野親方引退相撲 整髪を終えスーツに着替えた宮城野親方(元横綱・白鵬)は紗代子夫人にネクタイを締めてもらう(代表撮影)
大相撲 宮城野親方引退相撲 整髪を終えスーツに着替えた宮城野親方(元横綱・白鵬)は紗代子夫人にネクタイを締めてもらう(代表撮影)
大相撲 宮城野親方引退相撲 最後の相撲で、長男・眞羽人くんと対戦した宮城野親方(元横綱・白鵬)(代表撮影)
大相撲 宮城野親方引退相撲 最後の相撲で、長男・眞羽人くんと対戦した宮城野親方(元横綱・白鵬)(代表撮影)
(代表撮影)
大相撲 宮城野親方引退相撲 断髪式を終え、土俵の土に額を付けて引き揚げた宮城野親方(元横綱・白鵬)(代表撮影)
宮城野親方引退相撲 断髪式を終えて、土俵の土に額を付けて引き揚げた宮城野親方(元横綱・白鵬)(代表撮影)

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史上初偉業へ阿炎が無傷4連勝「左を使う意識が出てきた」師匠の錣山親方も成長認める快勝劇

正代(右)の顔面に突き押しを見舞う阿炎(撮影・小沢裕)

史上初、平幕で2場所連続Vもあるか。東前頭3枚目の阿炎が、大関復帰を目指す関脇正代を立ち合いから圧倒。突き出して初日から無傷の4連勝を飾った。

「集中してとれた一番だと思います。しっかり自分の相撲がとれている」

言葉にも自信があふれる。正代には過去3勝6敗。最近4連敗中と苦手にしていた。その相手に何もさせない。初優勝を飾った先場所の勢いを見せつけた。

この日、師匠の錣山親方(元関脇寺尾)がNHKの解説を務めた。阿炎が優勝した先場所は病気療養で入院、休場していた。「先場所は先場所で終わったこと」と話す一方、「以前は右手だけだったのが左を使う意識が出てきた。両手でいい回転の突っ張りができるようになったのは変わってきたところ」と成長を認める。この日の快勝がまさに師匠の言葉通りだった。

阿炎は師匠が向正面の解説席から見守っていたことを「知らなかったです」と言い、「ほかのことは考えないようにしているので。相撲だけに集中していました」と表情を緩めない。2場所連続の優勝を平幕で飾れば、過去に前例のない偉業だが、まだ序盤戦。師匠の声を聞いたかのように「先場所のことは先場所。今は明日の一番です。しっかり切り替えられている」。ただ土俵の勝負だけに集中していく。【実藤健一】

正代(左)を突き出しで破る阿炎(撮影・中島郁夫)
初日から4連勝を飾り会心の表情を見せる阿炎。右は土俵下控えの貴景勝(撮影・小沢裕)

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「1人大関」貴景勝は星伸ばす、 先場所優勝の阿炎は正代破り4連勝/初場所4日目写真特集

<大相撲初場所>◇4日目◇11日◇東京・両国国技館

関脇豊昇龍が玉鷲との“全勝対決”を制して連勝を4に伸ばした。三役以上でただ1人、勝ちっぱなし。 先場所優勝の阿炎は、2桁10勝以上で大関復帰を目指す正代を立ち合いから一気の圧力で突き出し、初日から4連勝。 初日から3連敗と苦しんでいた新小結若元春は、明生と同体取り直しの末、押し出しで初日を出した。 「1人大関」貴景勝は、大関経験者の御嶽海を下から突き上げる厳しい攻めで押し出し。3勝1敗と星を伸ばした。

4日目の取組の模様を写真とコメントで振り返ります。

幕内

宝富士(3勝1敗)押し出し水戸龍(2勝2敗)

☆水戸龍 きょうは宝富士関がけがしちゃっただけでした。自分は何もしなかったです。何回か当たった時にどこから痛めちゃったみたいで、それ以上は何も言うことがなくて。自分は何もしていません。運が良かった。また明日から頑張ります。

水戸龍(右)は押し出しで宝富士を破る(撮影・小沢裕)


千代丸(0勝4敗)上手投げ東龍(3勝1敗)

東龍(左)は上手投げで千代丸を破る(撮影・小沢裕)


剣翔(2勝2敗)寄り切り琴恵光(2勝2敗)

☆琴恵光 土俵際を冷静にいけた。相手よりも早く自分の形で相撲を取ることができた。反応も良いので、(明日以降も)慌てることなく冷静にいきたいです。

★剣翔 いやぁ、いい形じゃないです。左上手も取れず、相手の思うツボ。作戦負けですね。切り替えるしかないので、明日から初日のつもりで頑張ります。

剣翔(右)を寄り切りで破る琴恵光(撮影・中島郁夫)


一山本(2勝2敗)叩き込み隠岐の海(0勝4敗)

☆一山本 あのまましっかり前に出ないといけなかったが、立ち合いでも前に出られているので。一番の傷薬は白星だと思っている。(今週末は暖かくなる予報も)寒いより暖かい方が好きなので。

一山本(左)は隠岐の海をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)


琴勝峰(4勝0敗)寄り切り栃ノ心(2勝2敗)

☆琴勝峰 立ち合い、圧力あって相手の形になってしまった。(栃ノ心に異変も)夢中だったので分からないですけど。1日一番やるだけです。

栃ノ心(左)を土俵際へ攻め込む琴勝峰(撮影・小沢裕)


碧山(4勝0敗)引き落とし輝(2勝2敗)

☆碧山 最後、何とか勝ててよかったです。体は動いていると思います。何年間かこんな雰囲気なかったので、応援はうれしい。自分は相撲に集中してますけど。

輝(左)を引き落としで破る碧山(撮影・中島郁夫)


千代翔馬(0勝4敗)すくい投げ平戸海(2勝2敗)

☆平戸海 うまく動けた。立ち合いは中途半端になっちゃいましたけど、動きはついていけた。自分の良い相撲がまだ取れていないので、気合の入った相撲を見せたいです。

平戸海は千代翔馬(右)をすくい投げで破る(撮影・小沢裕)

千代翔馬(左)をすくい投げで破る平戸海(撮影・中島郁夫)


阿武咲(4勝0敗)押し出し遠藤(2勝2敗)

☆阿武咲 落ち着いてとれたと思います。(4連勝も)特に何も考えることはない。やることは変わらないんで、また明日に集中して頑張りたい。稽古もしっかりやってきた。1日一番に集中するだけです。

阿武咲(左)は遠藤を押し出しで破る(撮影・小沢裕)

阿武咲(左)に押し出しで敗れた遠藤(撮影・小沢裕)


隆の勝(2勝2敗)送り出し王鵬(0勝4敗)

隆の勝(左)は王鵬を送り出しで破る(撮影・小沢裕)


竜電(2勝2敗)寄り倒し宇良(2勝2敗)

竜電は宇良(下)を寄り倒しで破る(撮影・小沢裕)


錦富士(2勝2敗)はたき込み妙義龍(1勝3敗)

☆錦富士 内容的には淡泊な相撲になったが、しっかり当たったがいなして、体が反応して決まった。もっと前に出られたらよかったが、連敗しなかったのがよかった。星が上がってこないといろいろマイナスにいってしまう。そういう点でも白星はよかった。

妙義龍(手前)をはたき込みで破る錦富士(撮影・中島郁夫)


錦木(3勝1敗)押し出し佐田の海(1勝3敗)

☆錦木 出足がよくて、その勢いでいけたのがよかった。中に入りかけられたけど、攻め続けたのがよかった。前半勝っていることが少ないので、このまま突っ走っていければと思う。(観客に)元気な姿での相撲を見せられたら。

佐田の海(右)を押し出しで破る錦木(撮影・中島郁夫)


北勝富士(3勝1敗)極め出し翠富士(2勝2敗)

☆北勝富士 ほめられた相撲ではないですね。中に入らせてしまったので。もっと圧力かけてというのは見せたかった。中に入られたが冷静に対応はできた。(翠富士の肩すかしを警戒)空間は与えないように。つかまえた後はしっかり対応できてよかった。白星は一番うれしいので、明日もまた頑張りたいと思います。

北勝富士(左)は翠富士をきめ出しで破る(撮影・小沢裕)


霧馬山(3勝1敗)すくい投げ琴ノ若(0勝4敗)

☆霧馬山 中に入られて危なかったけど、落ち着いていけました。最後は相手見て、よく残ったと思う。体は動いている。ここからも1日一番ですね。

琴ノ若(左)をすくい投げで破る霧馬山(撮影・中島郁夫)

霧馬山(左)はすくい投げで琴ノ若を破る(撮影・小沢裕)


明生(0勝4敗)押し出し若元春(1勝3敗)

若元春と明生(右)の一番は同体で取り直しとなる(撮影・小沢裕)

明生(右)を押し出しで破り気合いを見せる若元春(撮影・中島郁夫)


高安(1勝3敗)突き出し翔猿(1勝3敗)

☆高安 前に出て勝てたのでよかったです。(3連敗は)だいぶ浮き足だっていた。自分を信じて今日は当たりました。(体は)大丈夫。上向いているんで。力強い前向きな相撲をとっていきたい。

★翔猿 (立ち合い)最悪でした。(迷いは)そうですね。切り替えて頑張ります。

翔猿(手前)を突き出しで破る高安(撮影・中島郁夫)


玉鷲(3勝1敗)寄り切り豊昇龍(4勝0敗)

☆豊昇龍 集中してしっかり自分の相撲を取りきった。集中できている。動きも良いし、前も出ている。この気持ちで最後までいきたいと思います。

玉鷲(左)を寄り切りで破る豊昇龍(撮影・中島郁夫)


若隆景(2勝2敗)押し出し大栄翔(3勝1敗)

☆大栄翔 しっかり足も出て、良い相撲だった。体の調子も良いと思う。自分の間合いで取るのが一番なので、立ち合いをしっかりやる。調子が良いことは変わらない。気合を入れてやります。

若隆景(左)を押し出しで破る大栄翔(撮影・中島郁夫)

大栄翔(右)は若隆景を押し出しで破る(撮影・小沢裕)


阿炎(4勝0敗)突き出し正代(1勝3敗)

☆阿炎 集中してとれた一番だと思います。しっかり自分の相撲がとれている。(先場所優勝からの流れは)先場所のことは先場所。今は明日の一番です。しっかり切り替えられている。(師匠の錣山親方がNHKの解説)知らなかったです。ほかのことは考えないようにしているので。

正代(左)を突き出しで破る阿炎(撮影・中島郁夫)

正代(右)の顔面に突き押しを見舞う阿炎(撮影・小沢裕)

肩を落とす正代(撮影・中島郁夫)


御嶽海(2勝2敗)押し出し貴景勝(3勝1敗)

御嶽海(左)を押し出しで破る貴景勝(撮影・中島郁夫)

貴景勝(右)は御嶽海を押し出しで破る(撮影・小沢裕)

懸賞金を手にする貴景勝(撮影・小沢裕)

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2連敗正代に舞の海氏「下半身が弱っている」とバッサリ 大関復帰目指すも苦手大栄翔に完敗

大栄翔に突き出しで敗れた正代(撮影・鈴木正人)

正代は2連敗を喫し、厳しい現実を突きつけられた。

大関から関脇に陥落も、2桁10勝以上で復帰できるが、過去8勝14敗と苦手の大栄翔に立ち合いから圧倒されて突き出された。NHKの解説を務めた元小結の舞の海氏は「下半身が弱っている」とバッサリ。相手の突きにまるで対応できない現状を的確に表現した。取組後の取材対応はなかった。

正代(左)を突き出しで破る大栄翔(撮影・河田真司)
大栄翔(左)に突き出しで敗れた正代(撮影・鈴木正人)
大栄翔に突き出しで敗れ、険しい表情を見せる正代(撮影・河田真司)

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北の富士勝昭氏「全勝ですよ」十両朝乃山に「指令」初日白星には「シャカリキに出る必要もない」

貴健斗(下)を突き落としで破る朝乃山(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇初日◇8日◇東京・両国国技館

角界のご意見番が、戻ってきた大関経験者に期待すればこその「全勝指令」を出した!?

1年ぶりの関取に復帰した西十両12枚目の朝乃山(28=高砂)が、東十両12枚目の貴健斗(26=常盤山)を突き落としで破り、関取としては599日ぶりの白星を挙げた。

NHKのテレビ解説を務めた北の富士勝昭氏(80)は、幕内後半の審判交代の際に、朝乃山の一番が紹介された後、この一番に言及。土俵際まで押し込まれた劣勢の内容にも「余裕はありましたよ」と大関経験者の余裕を感じ取った様子。「無理して、シャカリキに出る必要もないでしょう」と続けた。そして今場所について「全勝ですよ」と大関を張った朝乃山に、全勝して当然とばかりに要求。「全勝する力はある」と残り14日も白星を並べることを期待した。

土俵でのびをして気合を入れる朝乃山(撮影・河田真司)
貴健斗(左)と激しくぶつかり合う朝乃山(撮影・河田真司)
十両土俵入りする朝乃山(撮影・鈴木正人)
貴健斗(左)と激しくぶつかり合う朝乃山(撮影・河田真司)
北の富士勝昭氏(19年5月)

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北の富士氏が正代の陥落予想を的中も「気持ちのいいもんじゃないね」 稽古不足も指摘した 

押し出しで玉鷲に敗れ、土俵下で肩を落とす正代(撮影・岩下翔太)

<大相撲九州場所>◇13日目◇25日◇福岡国際センター

NHK大相撲中継の解説を務めた元横綱の北の富士勝昭氏(80)は、かど番の大関正代が玉鷲に敗れて負け越し、大関からの陥落が決まると「う~ん。予想が当たって負け越しが決まると、気持ちのいいもんじゃないね」と声を落とした。

正代は在位13場所で皆勤での負け越しは5度を数え、2桁勝利は2度だけ。先場所は4勝止まりで、今場所は8日目から3連敗するなど元気がなかった。

北の富士氏は、正代が力なく土俵を降りると「全然この相撲が直ってこないもんね。矯正する…。直すものは直さないと。それぐらいの力はあるはずなんだけど。普段の稽古がね、足らなかったんですよ。だんだん力が、本来持っている力がなくなってきている」と残念そうだった。

玉鷲(左)に攻められる正代(撮影・岩下翔太)
玉鷲(手前)に攻められる正代(撮影・岩下翔太)
玉鷲(手前)に攻められる正代(撮影・岩下翔太)
押し出しで玉鷲(左)に敗れた正代(撮影・岩下翔太)

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両大関が黒星 全勝力士いなくなる 玉鷲は誕生日に初日出す/九州場所4日目写真特集

<大相撲九州場所>◇4日目◇16日◇福岡国際センター

横綱不在の大混戦場所を象徴するように、4日目にして早くも全勝力士が消えた。 三役以上で勝ちっぱなしだった新小結翔猿は霧馬山の上手ひねりに屈した。関脇豊昇龍は、高安にはたき込まれて初黒星を喫した。 先場所優勝の小結玉鷲は大栄翔を押し出して、ようやく初白星。38歳の誕生日を飾った。 大関貴景勝は明生の圧力にたまらず引いてしまい、寄り切られた。2連勝スタートも連敗で、星は五分となった。 かど番の大関正代は過去5勝13敗と合口の悪い逸ノ城と対戦。右四つがっぷりとなり、寄り切られて星は2勝2敗の五分に戻った。 2桁10勝以上で大関復帰を目指す関脇御嶽海は、宇良を押し出して3勝目(1敗)をあげた。

4日目の取組の模様を写真とコメントで振り返ります。

幕内

輝(2勝2敗)送り出し武将山(2勝2敗)

輝(左)を送り出しで破る武将山(撮影・鈴木正人)


平戸海(3勝1敗)下手出し投げ東龍(2勝2敗)

★平戸海 もっと立ち合いしっかり当たろうと思ったけど、中途半端になってしまった。思った以上に距離が遠かった。先場所は引きずって連敗になった。明日からまた切り替えていきたい。

☆東龍 立ち合いだけを集中して思い切り当たろうと思いました。(下手出し投げについて)たまたま足が滑った感じで、投げにいきました。1日一番、集中して立ち合いを思い切り生きたい。

平戸海(左)を下手出し投げで破る東龍(撮影・鈴木正人)


隠岐の海(1勝3敗)きめ出し熱海富士(2勝2敗)

隠岐の海(右)と攻め合う熱海富士(撮影・岩下翔太)

隠岐の海(右)をきめ出しで破った熱海富士(撮影・鈴木正人)


琴恵光(3勝1敗)突き落とし照強(0勝4敗)

照強(後方)を突き落としで破る琴恵光(撮影・鈴木正人)


一山本(3勝1敗)はたき込み千代大龍(1勝3敗)

☆一山本 思った通りもろ手でいって、相手の立ち合いを止めることができた。前はそこから引かれて落ちたので、しっかり見ていこうと思った。引かれても我慢できたのでよかった。後半バタバタ負けるタイプなんで中盤からしっかり白星をあげていきたい。

千代大龍(手前)をはたき込みで破る一山本(撮影・鈴木正人)

千代大龍をはたき込みで破り勝ち名乗りを受ける一山本(撮影・鈴木正人)


王鵬(3勝1敗)はたき込み琴勝峰(3勝1敗)

★琴勝峰 立ち合いが中途半端で差し切れなかった。(対戦相手の王鵬は)同級生なので負けたくない気持ちはあるし、気持ち的に熱くなってたかもしれない。上半身ばかりになって余裕がなくなると、慌てちゃう。立ち合いから自分の流れでいけるように。明日しっかり切り替えていくことが大事かなと思います。

琴勝峰(右)をはたき込みで破る王鵬(撮影・鈴木正人)


碧山(1勝3敗)寄り切り千代翔馬(1勝3敗)

碧山(右)を寄り切りで破る千代翔馬(撮影・鈴木正人)


阿武咲(3勝1敗)押し倒し阿炎(3勝1敗)

☆阿武咲 立ち合いの圧で突かせないようにした。(阿炎とは)ほぼ同期で教習所から同じ。お互い何を持っているのか分かっているので。思い切りいこうと思っているので迷いはない。

阿炎(右)を押し倒しで破る阿武咲(撮影・鈴木正人)


宝富士(0勝4敗)はたき込み栃ノ心(2勝2敗)

栃ノ心(奥)は宝富士をはたき込みで破る(撮影・岩下翔太)

宝富士(左)をはたき込みで破った栃ノ心(撮影・鈴木正人)


隆の勝(2勝2敗)押し出し妙義龍(2勝2敗)

★隆の勝 突き放していこうと思ったけど、ダメな部分が多かったですね。

☆妙義龍 いつもの良いイメージでいけました。(隆の勝については)馬力有るので、立ち合い負けないようにした。(九州場所の土俵については)乾燥している感じは4日間してますけど良いです。場所に入ってからは冷えとの戦いです。体が冷えたら神経も鈍るし、足首とか膝が硬くなるので。冷やさないようにしています。

隆の勝(左)を押し出しで破る妙義龍(撮影・鈴木正人)


錦木(2勝2敗)寄り切り竜電(2勝2敗)

☆錦木 (竜電とは)同期生なんで負けたくない思いはあった。相手の思うようにやられてきたが、今日は自分の形でいけた。

竜電(左)を攻める錦木(撮影・鈴木正人)


遠藤(1勝3敗)突き出し錦富士(3勝1敗)

☆錦富士 (対戦した遠藤は)左四つのお手本のような力士で自分も参考にしている部分もあるので、そういう力士に勝てたのはうれしいです。対戦する時は頭をつけて左四つにならないように、上手を先に引かれないようにと思っていました。挑戦者の立場なので1日一番やることをやって先があると思う。

遠藤(左)を攻める錦富士(撮影・岩下翔太)


若元春(3勝1敗)寄り切り佐田の海(2勝2敗)

★佐田の海 体の感覚は悪くないのでまだまだこれから。(寒くなってきたが)寝るときに暖かくしてねるくらいです。体調管理もしっかりするのがプロだと思うので。

佐田の海(手前)を攻める若元春(撮影・鈴木正人)


北勝富士(2勝2敗)突き落とし翠富士(2勝2敗)

★北勝富士 とにかく左を差させないよう徹底していったが、最後はあせりすぎました。うまく回り込まれてしまった。あと半歩が足りなかった。もったいないなと思う。(翠富士と初対戦)予想していた部分はあったが、詰めの甘さが出てしまった。

翠富士(左)は北勝富士を突き落としで破る(撮影・岩下翔太)

北勝富士(左)を突き落としで破る翠富士(撮影・鈴木正人)


翔猿(3勝1敗)上手出し投げ霧馬山(3勝1敗)

★翔猿 下から攻めようといきました。入ってから無理でしたね。(霧馬山が上からのしかかる形に)動けなかった。入りすぎて、相手の体勢になってしまった。ああなったら厳しいですね。(連勝ストップも)一番一番頑張ります。

☆霧馬山 突っ張っていこうと思っていたけど、流れの中で昨日みたい相撲になった。(状態は)悪くない。自分の相撲を取るだけなので。

上手ひねりで霧馬山(奥)に敗れた翔猿(撮影・岩下翔太)


玉鷲(1勝3敗)押し出し大栄翔(2勝2敗)

☆玉鷲 (大栄翔とは)同じ押し相撲。しっかり力を出したいなと。最後までよかったです。(誕生日は)全然。形がなかなか、かみ合わなかった。今日はしっかり勝ててよかったと思います。明日からまた頑張りたいと思います。

大栄翔(手前)を攻める玉鷲(撮影・鈴木正人)


宇良(0勝4敗)押し出し御嶽海(3勝1敗)

★宇良 (相撲内容は)分からないですね。(4日間終え)何も変わらないですね。

宇良(手前)を攻める御嶽海(撮影・鈴木正人)

宇良(右)を押し出しで破る御嶽海(撮影・鈴木正人)


高安(3勝1敗)はたき込み豊昇龍(3勝1敗)

☆高安 今日もよかったです。いい当たりできたんでよかった。(豊昇龍は3連勝だが)前向きな相撲がとれました。自分の考えた相撲がとれるように集中して肩の力を抜いていきたい。

豊昇龍(右)を攻める高安(撮影・岩下翔太)


若隆景(2勝2敗)引き落とし琴ノ若(1勝3敗)

★若隆景 最後、足が流れてしまった。そこを反省してまた明日、集中していきたい。(体の動きは悪くない?)はい、そうですね。

琴ノ若(奥)は若隆景をかいなひねりで破る(撮影・岩下翔太)


貴景勝(2勝2敗)寄り切り明生(1勝3敗)

★貴景勝 (しまったという顔)まあ、そういうことだと思います。明日、頑張るしかない。頑張ります。

寄り切りで明生(右)に敗れ、悔しそうな表情を見せる貴景勝(撮影・岩下翔太)

懸賞金の束を手に土俵を引き揚げる明生(撮影・鈴木正人)

寄り切りで明生に敗れた貴景勝は、土俵下で肩を落とす(撮影・岩下翔太)


逸ノ城(2勝2敗)寄り切り正代(2勝2敗)

☆逸ノ城 (NHKインタビューで)自分の相撲をとれたのがよかった。体は動いている。勝ち越してしっかりやっていきたいです。

★正代 上手が引けるか、もしくは中に入れてたら、もう少し内容は違ったのかなと思います。今日に関しては、立ち合いから圧力掛けられず後手に回ったのが原因。(4日目にして勝ちっぱなしがいなくなった)九州場所は結構荒れるとよく聞くんで、今場所も荒れるのかなと思います。(本来引っ張っていくべき大関が2敗)また一から集中して連敗しないようにできたらと思います。

正代(右)を攻める逸ノ城(撮影・鈴木正人)

明生(左)に押し出しで敗れる貴景勝(撮影・鈴木正人)

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新入幕で幕内最年少の熱海富うれしい幕内初白星「若い人は一生懸命さが大事」八角理事長も好印象

美ノ海(手前)を押し出しで破る熱海富士(撮影・鈴木正人)

<大相撲九州場所>◇3日目◇15日◇福岡国際センター

新入幕で幕内最年少の熱海富士(20=伊勢ケ浜)が、うれしい幕内初白星を手にした。この日は十両の美ノ海(29=木瀬)と対戦。得意の右差しは封じられたが冷静に対応。最後は抱えた右から相手の胸を突いて、押し出しで幕内初勝利を収めた。

初日は平戸海、2日目は一山本の両幕内力士に敗れ、十両時代とは違う立ち合いの課題を残した。この日は十両相手とはいえ、記念の幕内初白星。NHKのインタビュールームで笑みをはじけさせた。報道陣のリモート取材に応じた日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)も「一生懸命さがあるという印象ですね。若い人は(その)一生懸命さが大事です」と好印象を持った様子。稽古熱心でも知られるだけに「若いときは勝ち負けより、稽古をやるしかないですから」と、今後の精進にも期待した。

熱海富士(右)は美ノ海を押し出しで破る(撮影・岩下翔太)
土俵下で鼻血を拭う熱海富士(撮影・鈴木正人)
懸賞金を受け取る熱海富士(撮影・鈴木正人)

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勝負決着後も行司が「残った、残った」 舞の海氏「力士は負けたと分かっているのに行司が…」

千代丸(後方)を突き出しで破る平戸海(撮影・鈴木正人)

<大相撲九州場所>◇2日目◇14日◇福岡国際センター

2日目中入り最初の一番は珍しい取組となった。

西前頭16枚目平戸海(22=境川)と西十両筆頭の千代丸(31)が対戦。平戸海がもろ差しになって攻め、後ろ向きになった千代丸を突き出した。右足が完全に踏み越していた千代丸も動きを止めたが、行司の木村銀治郎は「残った、残った」と勝負を続けた。

平戸海が勝ったとはいえ、見ている人には「?」がつく一番。NHKの解説を務めた元小結の舞の海秀平氏は「珍しいケースでしたね。力士は負けたと分かっているのに行司が気づかなかった」と解説した。

千代丸(左)を攻める平戸海(撮影・鈴木正人)

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藤波辰爾「手が震えました」アントニオ猪木さんから「生きる」と題した直筆の詩を託される

1988年8月8日、アントニオ猪木写真館 新日本IWGPヘビー級選手権 試合後、王者藤波辰爾(左)と祝杯をあげるアントニオ猪木

プロレスラーの藤波辰爾(68)が1日に79歳で亡くなった師匠のアントニオ猪木さんから授かったメッセージを明かした。

NHKは5日、桑子真帆キャスターが進行役を務める報道番組「クローズアップ現代」で、猪木さんを特集した。

番組の中で藤波は猪木さんの亡くなる2カ月前に見舞ったとき、「生きる」と題した直筆の詩を託されたという。

「 生きる

花が咲こうと咲くまいと

生きていることが花なんだ

今、いくつもの年を重ね

川の岸辺に目をやると

きれいな大きな大きな

花が咲いている

今日も一日いくぞ

一、ニ、三、ダー

79才アントニオ猪木」

藤波さんは「本当に手が震えましたね」と最後まで病魔と本気で闘った師匠を敬うように言った。

亡くなったアントニオ猪木さん宅を弔問し、報道陣へ対応する藤波辰爾(2022年10月2日)
88年8月、藤波辰爾に卍固めを決められるアントニオ猪木さん
藤波辰爾に締め落とされたアントニオ猪木さん(2003年12月31日撮影)
藤波辰爾(右)に闘魂注入したアントニオ猪木さん(2019年4月26日撮影)

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翔猿「うれしいです」初の殊勲賞に喜び 隆の勝下し10勝目 賞金は「母に賞状ごとプレゼント」

隆の勝(左)を押し出しで破る翔猿(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇25日◇東京・両国国技館

東前頭筆頭の翔猿(30=追手風)が、西前10枚目の隆の勝(27=常盤山)を下して10勝目を挙げた。千秋楽で勝てばという条件付きだった殊勲賞も初めて手にし、実り多い場所となった。白星を2桁に積み上げ、九州場所での新三役の可能性も見えてきた。

殊勲賞を獲得した翔猿は、喜びを抑えきれない様子だった。NHKのインタビューで千秋楽で勝てばという条件付きだったことを問われ「すごい嫌でしたね。でも思いっきりいこうという気持ちにもなりました」

と語り、隆の勝を退けての賞獲得に「賞を取れたことがうれしいです」と笑みを絶やさなかった。

東前頭筆頭として臨んだ今場所。持ち前の前に出る相撲を貫き、2日目には横綱照ノ富士を撃破して初金星。6日目から7連勝で一時は優勝争いにも絡んだ。千秋楽で2連敗中の隆の勝を相手にも自分から前に出て、足蹴(あしげ)を繰り出したり、素早く動き回ったりと多彩な攻めで勝機をつかんだ。

「新入幕の時は僕の相撲を分からないでたまたま勝ったことが多かった」というが、今は違う。「力が付いて実力で勝つ面が多くなっています」と手応えを得ている。

初の殊勲賞。賞金200万円の使い道を問われると「いつも支えてもらっているんで、母に賞状ごとプレゼントします」と孝行息子ぶりを見せた。新三役の期待がかかる来場所に向けて「自分らしくどんどん前に出たいです。小細工ばっかりじゃなく、どんどん怖さを見せたい」と意欲を見せた。

翔猿(左)は隆の勝を押し出しで破る(撮影・小沢裕)

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貴景勝、前日一転若隆景“変化返し”で黒星「大関も昨日やってるから何も言えないね」北の富士氏

若隆景(左)は貴景勝をはたき込みで破る(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇13日目◇23日◇東京・両国国技館

NHKのテレビ解説を務めた元横綱の北の富士勝昭氏(80)は、前日とは一転、立ち合いの変化で、関脇若隆景に敗れた大関貴景勝について「大関も昨日やってるから何も言えないね」とコメントした。

前日の12日目は貴景勝が立ち合いの変化で北勝富士をはたき込んだ。館内はざわめき、大関の変化に様々な議論を呼んだ。この日は逆に相手の変化で敗れた。「体が反応した。いつも通り集中した」と勝った若隆景。北の富士氏は「できれば堂々と渡り合って欲しかったけど」と願いをこめた。

貴景勝は若隆景(手前)にはたき込みで敗れる(撮影・小沢裕)
貴景勝は若隆景(右)にはたき込みで敗れる(撮影・小沢裕)
貴景勝ははたき込みで若隆景に敗れる(撮影・足立雅史)
若隆景(左)は貴景勝をはたき込みで破る(撮影・河田真司)
貴景勝(左)をはたき込みで破る若隆景(撮影・足立雅史)
貴景勝(左)をはたき込みで破る若隆景(撮影・足立雅史)

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武隈親方「勝たないとすべて失うような気持ち」貴景勝まさかの変化、舞の海氏の問いかけに答え 

立ち合いで変化し北勝富士(下)をはたき込みで破る貴景勝(撮影・中島郁夫)

<大相撲秋場所>◇12日目◇22日◇東京・両国国技館

NHKの解説を務めた元小結の舞の海秀平氏が、立ち合いの変化で勝負が決まった大関貴景勝と西前頭8枚目の北勝富士の一戦を振り返り「永遠のテーマですよね」と解説した。

貴景勝が立ち合いの変化で北勝富士をはたき込むと館内はざわついた。

舞の海氏は「館内もなにかこう、どよめいていますね。ざわついていますね」とゆっくりと話し始めた。「スポーツとか格闘技として見ると貴景勝の作戦勝ち。よくやったということなんですけれども。大相撲の歴史とか伝統の、そこから見るとですね、大関だから挑戦してくる相手を受け止めてほしいというそういう見方をする、残念に思っているファンもいるでしょうね」と、ファンの気持ちをおもんぱかった。

その一方で、勝ち越しが懸かっていた大関貴景勝の気持ちもくんだ。

同じく解説を務めていた武隈親方(元大関豪栄道)に「親方も、現役で大関だったら、立ち合い変化で決まりそうだなって思うと、そっちを選ぶでしょうね。目の前で勝つことを一番に考えるんでしょうね」と投げかけた。武隈親方が「そうですね。勝たないとすべてを失うような気持ちで相撲を取っていたので、なかなかそこは難しいところです」と答えると、少し話すテンポを上げて「わたしもこんな解説をしましたけど、もしわたしが大関で、相手がかなり勇んで突っ込んでくるなと思ったら、お客さんにひんしゅくを買ってでも、変化して勝ったかもしれないですね」と言葉を選んだ。

大坂アナウンサーから「(北勝富士は)思い切って突っ込んでいったと思います」と聞かれると、舞の海氏は「『そうきたか』と、がっかりしているんじゃないですかね。これはでも、ずっとこの先も続いていく、永遠のテーマでもありますよね」と話していた。

立ち合いで変化し北勝富士(下)をはたき込みで破る貴景勝(撮影・中島郁夫)
貴景勝(右)ははたき込みで北勝富士を破る(撮影・宮地輝)
北勝富士(下)をはたき込みで破った貴景勝(撮影・宮地輝)
武隈親方(2020年2月撮影)
舞の海秀平氏(2013年9月17日撮影)

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舞の海氏「残念に思っているファンもいる」 どよめく館内、大関貴景勝の立ち合い変化は是か非か

立ち合いで変化し北勝富士(下)をはたき込みで破る貴景勝(撮影・中島郁夫)

<大相撲秋場所>◇12日目◇22日◇東京・両国国技館

まさかの結果に、会場内では異様な雰囲気が漂った。大関貴景勝(26=常盤山)と西前頭8枚目北勝富士(30=八角)との一番。貴景勝は勝てば勝ち越し、北勝富士は勝てば優勝争いで玉鷲にトップタイで並ぶという状況だった。互いに立ち合い馬力のあるタイプなだけに激しい取組が予想されたが、貴景勝がまさかの立ち合い変化。北勝富士の突進をひらりと左にかわし、北勝富士はぱったりと落ちて両手をついた。ぼうぜんとする北勝富士。館内もどよめいた。

NHKの大相撲中継の解説を務めていた武隈親方(元大関豪栄道)は「相撲内容はよくなかったと思うけど」と前置きした上で「どちらが冷静かと言うと貴景勝が冷静に相手を見て取ったということだと思います」とコメントした。舞の海氏は「スポーツ、格闘技として見ると貴景勝の勝ち。でも大相撲の伝統から見ると大関だから挑戦を受け止めて欲しいと残念に思っているファンもいるでしょう」とファンの心理を代弁した。

打ち出し後、報道陣の取材に応じた幕内後半戦の粂川審判長(元小結琴稲妻)は「押し合い、当たり合いを見たかったけど予想外でした。北勝富士は食っちゃったね。大関がああいう相撲をしたのは少し残念」と振り返った。

立ち合いで変化し北勝富士(下)をはたき込みで破る貴景勝(撮影・中島郁夫)
貴景勝(右)ははたき込みで北勝富士を破る(撮影・宮地輝)
北勝富士(下)をはたき込みで破った貴景勝(撮影・宮地輝)
舞の海秀平氏(2013年9月17日撮影)
武隈親方(2020年2月撮影)

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