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“キングハンター”マソーニがキングカズ次男三浦孝太を「サッカーボールキックで葬る」

対戦相手のフェリペ“キングハンター”マソーニの写真を手にポーズを決める三浦孝太(撮影・中島郁夫)

元サッカー日本代表FWカズの次男で総合格闘家の三浦孝太(20)が、次世代スターの自覚を胸に2戦目に臨む。RIZIN37大会(7月31日、さいたまスーパーアリーナ)の対戦カードが24日発表され、フェリペ“キングハンター”マソーニ(36=ブラジル)と66キロ契約体重3分3回で対戦する。

三浦と対戦するマソーニも同じサッカー出身のファイターだ。マラドーナ(アルゼンチン)にあこがれつつも、治安の悪い母国でケンカに明け暮れ、格闘技の道へ進んだ。寝技を得意としながら打撃も得意という触れ込みで「やっと日本で、RIZINで戦えることが本当にうれしい。日本の格闘技ファンの前で思う存分暴れ、俺がサッカーボールキックで葬るのでお楽しみに」と意気込んだ。

三浦孝太、フェリペ・マソーニ比較

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カズ次男の三浦孝太「サッカーボールキックで仕留める流れを」2戦目7・31RIZINマソーニ戦

対戦相手が決まり会見を行う三浦孝太(撮影・中島郁夫)

元サッカー日本代表FWカズの次男で総合格闘家の三浦孝太(20)が、次世代スターの自覚を胸に2戦目に臨む。RIZIN37大会(7月31日、さいたまスーパーアリーナ)の対戦カードが24日発表され、フェリペ“キングハンター”マソーニ(36=ブラジル)と66キロ契約体重3分3回で対戦する。大きな注目を集めた19日の那須川天心-武尊戦で、格闘技熱は最高潮。都内で会見した三浦は、自ら次のスターへと駆けあがるための一戦に設定した。

    ◇    ◇    ◇

キック界の2大スターによる注目カード、那須川-武尊戦が19日に終了した。格闘技への関心の高さを実感する三浦は言った。「2人の、みんなに望まれているようなカードが終わり、ここからが本当の新しいスタートになる。次のスターに自分がなれるように。目の前の試合に集中して勝っていければいい」。会見では白いファッションで統一し、爽快感があふれた。次世代スターとしての自覚、決意の表れだった。

三浦は大みそかのRIZIN33大会で、元ホストのYUSHIにサッカーボールキックを決め、1回TKO勝ち。衝撃のデビューを飾った。コロナ禍でなければ、対戦するはずだったのが今回のマソーニ。5月5日のRIZINランドマーク3大会でも組まれたが、自身が4月の練習中に首を負傷。首ヘルニアで全治1カ月と診断され、今大会にスライドした。三度目の正直でようやく実現するカードとなる。首の痛みは癒え、5月上旬には練習を再開している。

マソーニは、9勝中4勝が一本勝ちと寝技が得意なファイター。三浦は「この7カ月間、対戦相手(マソーニ)を見据えて練習してきた。倒すのに必要なものは全体的にグレードアップしている」とし、「寝技は想定しているが、最後はサッカーボールキックで仕留められるような流れをつくりたい」とイメージした。

父は試合のために観戦しないものの「場所は違いますが、一緒に頑張れれば」。リハビリ中にアドバイスしてくれた父のためにも、必勝を胸にデビュー2戦目に備える。【藤中栄二】

対戦相手が決まり会見を行う三浦孝太(撮影・中島郁夫)
対戦相手のフェリペ“キングハンター”マソーニの写真を手にポーズを決める三浦孝太(撮影・中島郁夫)
対戦相手が決まり会見を行う三浦孝太(撮影・中島郁夫)
会見を終えた三浦孝太(撮影・中島郁夫)

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天心-武尊戦「THE MATCH」収益は「50億は超える。次回100億を」RIZIN榊原CEO

会見を行うRIZIN榊原信行CEO(撮影・中島郁夫)

19日に東京ドームで開催された那須川天心-武尊戦がメインに組まれた「THE MATCH」の収益について、K-1、RISEとともに実行委員会の中心としてRIZIN榊原信行CEOが言及した。24日に都内で開催されたRIZIN37大会のカード発表会見後に報道陣の取材に応じ「僕らあんまり数字に照れがないというか、まあトータルでは50億(円)を優に超えてくると思う。総売上で言えばね」と明かした。その上で「目指しているのは国内最高峰ではなく、世界規模で考えたら当たり前ですよ。1興行で100億、200億があがっても不思議ではない」と強調した。

米総合格闘技UFCが日本円にして年商約1000億円になっている現状を示した上で「日本のプロモーションでそういう規模で事業を構えていくようにしていかないと日本の格闘技界は潤わない」と説明。チケット売り上げだけで20億円に到達したことをUFCデイナ・ホワイト社長に伝えたところ「ぶったまげていた」と口にした。UFC興行の通常ゲート(チケット)収入が約2億円前後である現状などを説明しながら胸を張った。

また武尊、那須川のような選手が「何億円も稼げる世界を作らないと未来はない」とも口にし「それを実証してみせたことが財産になる。RIZINにとってもK-1にとってもRISEにとっても、こういうマーケットがあると顕在化させられたことが非常に良かった」とうなずいた。

THE MATCH第2弾などの開催はまったくの未定。ただ榊原CEO「今回は50億以上になるが、100億は超えない。次回また格闘技界が協力してやる時、100億を超えるような、今回、日本で起きたようなムーブメントが、世界規模で起こせる。配信環境が届けられるインフラが整ってきたので、日本にいてもできる」と熱弁していた。

19日、武尊(左)に判定勝ちした那須川天心は雄たけびを上げる

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RIZIN、22年は女子スーパーアトム級ワールドGP開催、男子はタイトル戦中心

会見を行うRIZIN榊原信行CEO(撮影・中島郁夫)

総合格闘技イベントのRIZIN榊原信行CEOは24日、今年は女子スーパーアトム級ワールドGPトーナメントを開催すると発表した。同日、都内のホテルで8カードを発表した7月31日のRIZIN37大会(さいたまスーパーアリーナ)で開幕戦として1回戦を組み、今秋(9~10月)大会で準決勝、大みそか大会で決勝の計画。出場選手は海外勢4人、日本勢4人で調整を進めている。

なお男子はタイトル戦を中心に組み、フェザー級、バンタム級の王座戦をマッチメークする方針。現在、バンタム級王者の堀口恭司(アメリカン・トップチーム)が米人気団体ベラトールを主戦場に参戦しているものの、榊原CEOは「そこは(ベラトールの)スコット・(コーカー社長)と話していきたい。タイトル戦をベースにみせられれば」と説明していた。

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【RIZIN】太田忍「敬意払ってボコボコに」過去に子供扱いされた元谷友貴と7・31対戦

太田忍(2021年9月19日撮影)

16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)レスリング・グレコローマンスタイル59キロ級銀メダリストの総合格闘家・太田忍(28=パラエストラ柏)が7月31日、さいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN37大会で元谷友貴(32=フリー)と61キロ契約体重5分3回で対戦することが24日、発表された。同日、都内で記者会見に出席。以前、元谷とスパーリングを積んだ経験があると明かした。

当時を振り返りながら、太田は「子供扱いされて、優しく教えてくれた優しくて強い選手の印象。打撃の選手に打撃で勝負し、勝っている。寝技も天才。プロ4戦目で対戦できるのはありがたいですが、デビューして1年半経過しているので、あの時とは違うところをみせたい」と強調した。

バンタム級のトップ戦線に食い込むためのファイトととらえ「この試合をクリアすることでバンタム級のトップ戦線に絡んでいけると。敬意を払ってボコボコにしていきたい」と言い切った。

元谷のテクニック面での強さを認めつつ「レスリング力とフィジカル、あとはフレッシュさ(で上回っている)。技術面では本当にトップクラスなので自分の強いところを生かしたら勝算はかなりある。自分の強いところをみせたい」と意気込んでいた。

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【RIZIN】スダリオ剛9カ月ぶり復帰戦は弟貴賢神を倒した関根“シュレック”秀樹

対戦する関根“シュレック”秀樹(左)とスダリオ剛(撮影・中島郁夫)

RIZINヘビー級のスダリオ剛(25=フリー)が弟との違いをみせつける構えだ。7月31日、さいたまスーパーアリーナで関根“シュレック”秀樹(34=ボンサイブルテリア)と同級(120キロ級)5分3回で対戦することが24日、発表された。

同日に都内のホテルで会見に臨んだスダリオは昨年11月に負傷して手術を受けており、約9カ月ぶりの復帰戦となる。「米国遠征に行き、ケガする前よりも強くなって戻ってこられた。シュレック選手は(自身が)出られない間にRIZINで2連勝して僕が負けた相手にも勝っている。脂が乗っている相手。勝って僕がかっさらおうと思います」との意気込みを示した。

対戦相手となる関根は今年4月、スダリオの弟貴賢神(元大相撲・貴源治)にもTKO勝利している。弟との試合をチェックし「試合中に痛えとか言っていて面白いなと。弟とは(情報のやりとりは)ない。今の段階ではレベルが違うのではないですか。試合でみせる」と自信を示していた。

対戦相手が決まり会見を行うスダリオ剛(撮影・中島郁夫)

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カズ次男の三浦孝太「次のスターに自分が」7・31RIZIN“キングハンター”マソーニと対戦

対戦相手のフェリペ“キングハンター”マソーニの写真を手にポーズを決める三浦孝太(撮影・中島郁夫)

元サッカー日本代表FWカズの次男で総合格闘家の三浦孝太(20=BRAVE)が7月31日、さいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN37大会でデビュー2戦目に臨むことが24日、発表された。

第2試合に登場し、フェリペ“キングハンター”マソーニ(36=ブラジル)と66キロ契約体重3分3回で対戦する。当初は5月7日のRIZINランドマーク3大会で組まれていたが、4月18日の練習中に首を痛め、首ヘルニアで全治1カ月と診断。試合中止となっていたが、日程スライドで組まれた。

19日に東京ドームで開催された「THE MATCH」でRISEフェザー級王者那須川天心-K-1スーパーフェザー級王者武尊戦が大注目される一戦となった。24日、都内のホテルで開かれた発表会見に出席した三浦は格闘技の熱が一気に高まったことを意識。「前回のザ・マッチという望まれているカードが終わり、次のスターに自分がなれるように、目前の試合に集中して勝っていければいいと思います」と強い決意を示した。

昨年大みそかのデビュー戦以来のファイトとなる。負傷した際には父からもアドバイスをもらいながら、焦らずに治療、リハビリに専念。5月には練習も再開してきたという。三浦は「この7カ月間は対戦相手を見据えて練習してきた。その相手に倒すために、全体的にグレードアップしている」と調整への手応えを口にしていた。

対戦相手が決まり会見を行う三浦孝太(撮影・中島郁夫)
会見を終えた三浦孝太(撮影・中島郁夫)

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カズ次男の三浦孝太、7・31RIZIN37大会でプロ2戦目「何が何でも集中して勝ちたい」

対戦相手が決まり会見を行う三浦孝太(撮影・中島郁夫)

元サッカー日本代表FWカズの次男で総合格闘家の三浦孝太(20=BRAVE)が7月31日、さいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN37大会でデビュー2戦目に臨むことが24日、発表された。

フェリペ“キングハンター”マソーニ(36=ブラジル)と66キロ契約体重3分3回で対戦する。第2試合に組まれるという。当初は5月5日のRIZINランドマーク3大会で組まれていたが、4月18日の練習中に首を痛め、首ヘルニアで全治1カ月と診断。試合中止となっていたが、日程をスライドして組まれた。

昨年大みそかのデビュー戦以来のファイトとなる三浦は24日、都内のホテルで開かれた発表会見に出席。「大みそかに続きRIZINで試合させてもらえることに感謝したい。対戦相手にも自分のケガで延期してしまい、申し訳ないと思います。負けられないので何が何でも集中して勝ちたい」と口調を強めた。

対するマソーニは打撃を得意としながら、9勝のうち4勝が一本勝ちという寝技も得意とするトータルファイター。本来ならば大みそかに三浦と対戦する予定だったこともあり、RIZINを通じて「やっと日本で、そしてRIZINで戦えることを本当にうれしく思います。日本の格闘技ファンの前で思う存分暴れて、俺がサッカーボールキックで葬るので楽しみにしていてください」と意気込みを示した。

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那須川天心、帝拳ジム入りへ 村田諒太ら世界王者12人輩出の名門でボクシング王者目指す

那須川天心(中央)と帝拳ジム葛西裕一トレーナー(右)。左は元WBC世界スーパーフェザー級王者三浦隆司氏(2018年2月撮影)

キックボクシングのRISE世界フェザー級王者・那須川天心(23=TARGET/Cygames)が、因縁の対決を制した。K-1の3階級制覇王者で現スーパーフェザー級王者武尊(30=K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)との58キロ契約3分3回(延長1回)に臨み、5-0の判定勝ち。キックの公式戦で負けなしの42連勝とし、花道を飾った。ボクシングに転向する那須川は名門・帝拳ジムでデビューすることが有力となった。

    ◇    ◇    ◇

那須川が最高の環境でボクシング世界王者を目指す方向であることが分かった。前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太ら世界王者12人を輩出した名門ジム・帝拳ジムへの入門が有力だ。今後、帝拳ジム側と本格的に契約交渉に入る見込みだという。

那須川の父弘幸トレーナー、那須川が主戦場としてきたキックボクシングRISE伊藤隆代表と帝拳ジム本田明彦会長は以前から良好な関係にあり、関係者によれば契約交渉もスムーズに進みそうだという。本田会長はプロボクシング界で世界的なネットワークを持っており、マッチメーク力もトップクラス。那須川にとってボクシング転向の所属ジムとして申し分ない。

那須川が中学3年から帝拳ジムに出げいこするなど、関係は深かった。帝拳ジムで97年から20年間、トレーナーを務めていた元東洋太平洋スーパーバンタム級王者葛西裕一氏(グローブス代表)の指導を受けてきた経緯もあり、那須川のボクシングには「帝拳イズム」が流れている。

この武尊戦のために一時的に中断していたが、ボクシング転向に向けたジムワークは帝拳ジム中心で続けてきた。同ジムでは、世界2階級制覇(フェザー級、スーパーフェザー級)を成し遂げた粟生隆寛トレーナーの指導を受け、22年中のボクシング転向を見据えてきた。両者間の契約交渉がスムーズに進めば、年内には帝拳ジムからプロテストを受験、プロデビューすることになりそうだ。

◆那須川天心(なすかわ・てんしん)1998年(平10)8月18日、千葉県生まれ。5歳で極真空手を始め、小5でジュニア世界大会優勝。その後キックボクシングに転向し、14年7月にプロデビュー。15年5月にプロ6戦目で史上最年少16歳でRISEバンタム級王座に輝いた。16年12月にRIZIN初参戦。18年6月には階級を上げ、初代RISE世界フェザー級王者に。プロ通算成績は46戦46勝(31KO)。20年6月から始めたユーチューブの登録者数は89・2万人。165センチ。

◆帝拳ジム 所在地は東京都新宿区神楽坂。1946年(昭21)8月、帝国拳闘会拳道社として設立。後の初代コミッショナー田辺宗英がジム会長就任。本田明マネジャーが2代目会長就任も65年に死去し、立教高3年だった17歳の次男明彦現会長が引き継いだ。70年10月に大場政夫がWBA世界フライ級王座を獲得。86年7月には浜田剛史がWBC世界スーパーライト級王座獲得。その後、ホルヘ・リナレス、西岡利晃、粟生隆寛、山中慎介、村田諒太ら世界王者12人を輩出。

判定勝ちした那須川天(右)は雄たけびを上げる。左は武尊(撮影・菅敏)
3回、那須川天(左)は武尊にパンチを打ち込む(撮影・菅敏)
3回を戦い終え、武尊(右)と抱き合う那須川天(撮影・菅敏)
判定で武尊(左)に勝利し、深々と頭を下げる那須川天(撮影・菅敏)

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那須川天心「笑ったらこのパンチが来る」武尊の癖見抜き、決定打許さず 無敗のままボクシングへ

3回、那須川天(左)は武尊にパンチを打ち込む(撮影・菅敏)

<キックボクシング・THE MATCH 2022>◇19日◇東京ドーム

プロ通算46戦無敗でRISE世界フェザー級王者・那須川天心(23=TARGET/Cygames)が、世紀の一戦を制した。

K-1の3階級制覇王者で現スーパーフェザー級王者武尊(30=K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と、58キロ契約の3分3回(延長1回)で対戦し、5-0の判定勝ちを収めた。14年7月にプロデビューし、キックボクシング42連勝。宣言通り、この試合を最後にボクシングに転向する。

    ◇    ◇    ◇

那須川はリング上で泣いた。そして笑った。試合前には「遺書の動画も取っていた」と明かした人生最大の戦い。最強で最高のライバルを退け「俺、勝っちゃったよ!」と、5万6000人を超える観衆に思いを叫んだ。

1回終了間際、カウンターの左ストレートを決めて、先制のダウンを奪った。「相手が笑ったらこのパンチが来る。そういう癖も見抜いていた」。2回にバッティングを受けて、右目が腫れ上がるハンディを負ったが、その後も必死の反撃で前進する武尊に決定打を許さなかった。

試合前、那須川は話していた。「ワクワクする」。常に追われる立場にいた“神童”にとって、それは長年忘れていた感情。15年の対戦要求から約7年、思いのたけを拳に込めた。

試合後は、交わすものは拳から抱擁、そして熱い言葉へと変わった。「ここまで強くなれたのは武尊選手がいてくれたおかげ。僕の前に立ちはだかってくれてありがとう」。感謝の言葉を連ねた。

心の準備の重要性はレジェンドが教えてくれた。プロボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(米国)とビデオ通話した際、アドバイスを送られた。「考えるな。すべては試合が終わってから考えろ。今度の相手は俺じゃない」。18年にRIZINで、ボクシングのスパーリング形式で対戦。記録がつかない非公式戦ながら人生初を含む3度のダウンを奪われた相手だ。那須川は「(自分がやってきたことは)間違いがないと思えた」。自分を信じ、迷いなく拳を振りぬいた。

この試合を最後に、ボクシングに転向する。世紀の一戦で見せた渾身(こんしん)のファイト、残した数々の伝説は、キックボクサーの道しるべになる。【勝部晃多】

判定勝ちした那須川天(右)は雄たけびを上げる。左は武尊(撮影・菅敏)
試合を終え、抱き合う那須川(後方)と武尊(撮影・足立雅史)
1回、那須川天(右)は武尊の顔面にパンチを入れる(撮影・菅敏)
1回、武尊(左)にひざ蹴りを入れる那須川天(撮影・菅敏)
【イラスト】那須川天心のプロ全成績

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中川翔子「伝説じゃん」「すげええええええ」那須川天心-武尊戦に反応 THE MATCH

中川翔子(2022年6月撮影)

<キックボクシング:THE MATCH 2022>◇19日◇東京ドーム

RIZINを中心に格闘技に熱視線を送り続ける歌手でタレントの中川翔子がSNSでキック頂上対決となった那須川天心-武尊戦の感想をつづった。

試合開始前から「みたいけどみたくないくらいこわい」と平仮名でつづり、試合が始まると「もう泣く」「うわあああああああああああああああええええええええあ」と絶叫コメント。1回終了間際に那須川が左でダウンを奪うと「カウンターわわわわわわわわわわわわ 天心選手のスピードテクニック鬼神」と解説した。

試合終了すると「すさまじい打ち合い ありがとうございます!!」「伝説じゃん」「すげええええええ 那須川天心選手、本当に、最強だったね、最後に!武尊選手笑った! 胴回し回転蹴りもみれた! 打ち合いもみれた! 完全なる、伝説!! この瞬間!!!!」と絶叫している気持ちを示した。

那須川が父弘幸トレーナーと抱き合う姿を見届け「親孝行の極み」と感激している様子だった。

パンチを放つ那須川天心(C)THE MATCH 2022
判定勝ちした那須川天(右)は雄たけびを上げる。左は武尊(撮影・菅敏)
判定で武尊を破り涙ぐむ那須川天(撮影・菅敏)

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那須川天心「負けたらマジで死のうと思っていた」遺書の動画も…世紀の一戦で武尊撃破/一問一答

スピーチする那須川天心(C)THE MATCH 2022

<キックボクシング:THE MATCH 2022>◇19日◇東京ドーム

プロ通算46戦無敗でRISE世界フェザー級王者・那須川天心(23=TARGET/Cygames)が、世紀の一戦を制した。

K-1の3階級制覇王者で現スーパーフェザー級王者武尊(30=K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と、58キロ契約の3分3回(延長1回)で対戦し、5-0の判定勝ちを収めた。14年7月にプロデビューし、キックボクシング42連勝。宣言通り、この試合を最後にボクシングに転向する。

那須川の一問一答は以下の通り。

-試合の感想

「もうなんか開放されました。全てが終わったという感じです」

-武尊の印象

「印象はそうですね、ずっと同じ。本当に気持ちの入ったファイター。マジで出会えてよかったと、感謝しかないです」

-東京ドーム

「めっちゃ気分良かったですね。格闘技、日本のエンタメの中でも一番盛り上げられたと思うので、格闘技も捨てたもんじゃないと日本中に伝えられたと思います」

-今後の展望

「1回休みたい。全てから開放された1カ月2カ月3カ月5カ月くらい休みたい」

-やりたいこと

「なんだろう、格闘技のこと1回も考えない日々を送りたい」

-ゴンドラの上から見た風景

「星みたいでした。逆夜空みたいな。いつも上を見ると星。空から見ていたような、俺が地球になったかなという感じでした」

-リードジャブがさえていた

「何パターンか用意していた。ジャブから組み立てられた。キーポイントだったので、そこから組み立てることができて、いつもより落ち着いて戦えた。相手のセコンドの声も聞こえて、ジャブを捨てろと言っていたので、あえて踏み込んで強く打っていきました」

-ダウンを奪った左

「会心の左でしたね。コンパクトに狙う。刀のように振り抜きました」

-バッティングを受けた

「集中力がやばいとなった。視界がぼやけて、ちょっと落ち着かないと(いけない)と思った。3ラウンドでは戻らなかった」

-展開

「相手が絶対に来るからそこに合わせていくというイメージでした」

-武尊の強さ

「一番はやっぱりプレッシャーっていうのをすごく感じました。やった選手の中で一番強かった。本当に正反対のスタイルのファイター。そこで勝ち切れたのは大きいですね」

-試合を支配した

「ダウンを取ったときに本当にゆっくりに見えた。力を入れなかった。それでよかったですね」

-キック最後の意識

「最後じゃなくて武尊選手と戦う意識しかなかった」

-終わってみて

「まだしばらくないかな。でも、終わりだもんね。悲しくなりますね」

-交わしあった言葉

「本当にありがとうという気持ち。そういう感じの気持ちです。そこは2人の男話ということで」

-武尊戦までの気持ち

「対戦が決まったときから、負けたらマジで死のうと思っていた。動画を取っていた。遺書の。次の日を迎えられることがよかった。ずっと人生最後の気持ちだった。死んでもいいと思っていたので生きられてよかった。本当にハッピーです」

-ファンの期待感

「不思議な感覚。歓声の時差を感じた。反響なのか俺がそっちの次元にいっているのか分からなかった」

-矢沢さんの曲

「おこがましいけど矢沢さんに近づけた」

-菅田将暉さんから花束をわたされた

「期待しているよ、と言ってくれた。すげえパワーを頂いた。さわやかでした」

-今後の格闘技界へメッセージ

「本当に今回こうやって日本のエンタメの中で一番大きいことができた。次の世代、子供たちが目指す存在にやっと慣れたと思うので。選手たちの思いは一緒。みんな最強を目指している。その気持ちを踏みにじってほしくないなと思っています」

-武尊との戦い方

「笑ったらこういうパンチが来るとか、そういう癖も見抜いていた。思ったより小さく見えた。そう思えたことがよかったかな。イメージの範囲内で勝てた」

-打ち勝てた理由

「チームを信じ切って戦えたこと。自分を信じ切れた。そこが勝因。父親だったりボクシングのトレーナーだったり、チーム天心は最強の仲間だった」

-ボクシングの詳細

「いったん休んでから考えようかなと思います。まだわからないです」

-父へ

「感謝の気持ちしかない。できすぎですよね。父の日ですし。こんなことってある? っていう。ロッタンに勝った日も父の日なんですよね」

-武尊の今後に期待すること

「言えないんですけど。これは内緒です」

-最後に

「武尊選手には感謝しかない。僕の前に立ちはだかってくれてありがとう。そして僕を成長させてくれたキックボクシング界。RISE、K-1、RIZIN。どの舞台も最高だと思う。またまじりあうことができたらうれしい。格闘技は人の心を動かす。最高の舞台でできたこと、ありがたいです」

試合を終え、抱き合う那須川(後方)と武尊(撮影・足立雅史)
パンチを放つ那須川天心(C)THE MATCH 2022
会場を盛り上げるラウンドガールライズフォースの宮原華音(撮影・菅敏)
判定で武尊を破り涙ぐむ那須川天(撮影・菅敏)
試合前、那須川(右)に花束を贈る菅田将暉(撮影・足立雅史)
判定勝ちした那須川天(右)は雄たけびを上げる。左は武尊(撮影・菅敏)
判定で武尊(左)に勝利し、深々と頭を下げる那須川天(撮影・菅敏)
武尊(左から2人目)と3回を戦いを終え、ガッツポーズを見せる那須川天(撮影・菅敏)
試合後、涙ぐむ那須川天(右から2人目)にもらい泣きするラウンドガールライズフォースのメンバー
試合を終え、抱き合う那須川(後方)と武尊(撮影・足立雅史)

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“神童”那須川天心“最強”武尊撃破!世紀の一戦5-0判定勝利「武尊選手いたから強くなれた」

1回、那須川天(右)は武尊からダウンを奪う(撮影・菅敏)

<キックボクシング・THE MATCH 2022>◇19日◇東京ドーム

プロ通算46戦無敗でRISE世界フェザー級王者・那須川天心(23=TARGET/Cygames)が、世紀の一戦を制した。

K-1の3階級制覇王者で現スーパーフェザー級王者武尊(30=K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と、58キロ契約の3分3回(延長1回)で対戦し、5-0の判定勝ちを収めた。14年7月にプロデビューし、キックボクシング42連勝。宣言通り、この試合を最後にボクシングに転向する。

那須川は1回終了間際、左ストレートをカウンターで決めて、先制のダウンを奪った。2回にバッティングを受けて、右目が腫れ上がるハンディを負ったが、その後も必死の反撃で前進する武尊に決定打を許さなかった。

試合後はリング上から「この試合を長い間待ち続けたファン、武尊選手、ありがとう。満員の東京ドームで最後に試合ができて本当に幸せです。武尊選手がいたから強くなれたし、キックを続けられた。勝って、自分が強いと本当に思いました」と、感極まった表情で大観衆に向かって語りかけた。

試合前、那須川は話していた。「ワクワクする」。常に追われる立場にいた“神童”に、忘れていた感情が湧き起こった。久々に胸の高鳴りを感じる一戦だった。

K-1で3階級制を成し遂げ、41戦40勝(24KO)1敗の圧倒的な成績を誇る“最強”武尊。団体の中で「敵がいない」と言われ続けた那須川自身の境遇と重なった。頂点に君臨したこの5年間において「那須川よりも強いのではないか」と評されることもあった存在だった。「そんな時こそ、僕は強い。キックボクシング人生でやってきたことをすべてぶつける」。15年の対戦要求から約7年、思いのたけを全てぶつけた。

心の準備の重要性を思い知らされたのは、大会前。プロボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(45=米国)からのアドバイスだった。ビデオ通話で話し、「考えるな。すべては試合が終わってから考えろ。今度の相手は俺じゃない」とエールを送られた。

18年大みそか、総合格闘技イベントRIZINで、ボクシングのスパーリング形式で対戦。人生初を含む3度のダウンを奪われ、記録がつかない非公式戦ながら、唯一「勝てなかった試合」を戦った相手だ。

レジェンドのその一言に、那須川は「(自分がやってきたことは)間違いがないと思えた」。自分を信じ、迷いなく拳を振りぬいた。

この試合を最後に、ボクシング転向を表明していた。それでも「1度ボクサーになる気持ちは捨てた」と、燃え尽きる覚悟で臨んだ。先月末に4泊5日で行われたRISEの合同合宿では、選手からの質問に惜しみなく答えた。「年上、年下関係なく、練習の姿勢などをみんなに見てもらおうという気持ちで(合宿)に臨みました」と試合前に語っていた。

世紀の一戦で見せた渾身(こんしん)のファイト、残した数々の伝説は、キックボクサーの道しるべになる。

▽1R 那須川が左ストレート。武尊は右のミドルキックを返す。互いに距離をとりながらの探り合い。武尊が出てくるところに合わせ、那須川が左フック。さらに那須川は右ニーキックからのワンツーで主導権握る。終了間際那須川の左がヒットし武尊がダウン。(那須川―武尊 10―8、10―8、10―8、10―8、10―8)

▽2R 武尊が距離を詰めようと前に出る。右のミドルキックから突破口を図るが那須川にうまくかわされる。武尊の頭が那須川の右目上に激突し、ドクターチェックが入って残り約2分で試合が中断。再開後、武尊の右カウンターが那須川をとらえる。残り約1分、武尊が那須川を投げ飛ばして再び試合が中断。武尊には口頭で注意が与えられる。(那須川―武尊 10―10、10―10、10―10、10―10、9―10)

▽3R 武尊が出てくるところ、那須川が左カウンター。さらに的確なジャブを浴びた武尊はあせりか、大振りが目立つ。激しい打ち合いで、武尊が「こいよ」とばかりノーガードで挑発。ラスト30秒で魂の打ち合い。終了のゴングが鳴り、お互い抱き合って健闘をたたえる。判定は5―0で那須川の手が上がった。(那須川―武尊 9―10、10―10、10―10、10―9、10―10)

◆那須川天心(なすかわ・てんしん)1998年(平10)8月18日、千葉県生まれ。5歳で極真空手を始め、小5でジュニア世界大会優勝。その後キックボクシングに転向し、14年7月にプロデビュー。15年5月にプロ6戦目で史上最年少16歳でRISEバンタム級王座に輝いた。16年12月にRIZIN初参戦。18年6月には階級を上げ、初代RISE世界フェザー級王者に。プロ通算成績は46戦46勝(31KO)。20年6月から始めたユーチューブの登録者数は89・2万人。165センチ。

◆THE MATCH 2022 格闘技イベントRIZINを運営するドリームファクトリー・ワールドワイドの榊原信行代表が音頭を取り、キックボクシング主要団体となるRISE、K-1が全面協力。東京ドームを会場に那須川天心-武尊戦の注目対決メインに決めた。その後、選手の要望を受けながら2団体を中心としたファイターたちで全15試合がマッチメークされた。当初はフジテレビが地上波で中継する予定だったが、総合的な判断から取りやめとなり、ABEMAのPPVライブ配信された。

1回、那須川天(右)は武尊の顔面にパンチを入れる(撮影・菅敏)
1回、武尊(左)にひざ蹴りを入れる那須川天(撮影・菅敏)
判定で武尊(左)を破り、雄たけびを上げる那須川天(撮影・菅敏)
2回、武尊(左)にひざ蹴りを入れる那須川天(撮影・菅敏)
試合前、菅田将暉(左)から花束を受け取る那須川天心(撮影・菅敏)
ワンオクTAKA(右)から花束を受け取る武尊(撮影・菅敏)
那須川(右)は判定で武尊を破る(撮影・足立雅史)
【イラスト】那須川天心のプロ全成績
【イラスト】武尊のプロ全成績
3回を戦い終え、武尊(右)と抱き合う那須川天(撮影・菅敏)
判定で武尊(左)に勝利し、深々と頭を下げる那須川天(撮影・菅敏)
判定勝ちした那須川天はトロフィーを掲げる。左から2人目は武尊(撮影・菅敏)
武尊(左から2人目)と3回を戦いを終え、ガッツポーズを見せる那須川天(撮影・菅敏)
判定勝ちした那須川天(左)は魔裟斗に祝福される(撮影・菅敏)

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武尊、那須川天心に敗れ悔し涙“垣根”越えた世紀の一戦も10年ぶり黒星 THE MATCH

判定勝ちした那須川天(右)は雄たけびを上げる。左は武尊(撮影・菅敏)

<キックボクシング:THE MATCH 2022>◇19日◇東京ドーム

K-1の3階級制覇王者で現スーパーフェザー級王者の武尊(30)が頂上対決で約10年ぶりの黒星を喫した。

RISEフェザー級王者那須川天心(23)との58キロ契約体重3分3回(延長1回)に臨んだものの、1回に左カウンターでダウンを喫し、0-5の判定負け。15年11月、那須川による対戦直訴から所属団体の「垣根」などで実現していなかった待望のファイトだったが、12年6月以来の黒星で悔し涙を流した。

   ◇   ◇   ◇

1回残り10秒、武尊が一瞬の隙を突かれた。左カウンターをあごに被弾し、ダウンを喫した。2回以降、重圧をかけながら右ストレートを狙ったが、那須川に回避されて追い詰めきれなかった。判定負け後、目には悔し涙があふれた。リングから降りた後も涙が止まらない。最後は深々と一礼し、控室に戻っていった。

会見した武尊は「この試合を本当に実現できたことと、実現してくれた人たち、支えてくれた人たち、対戦相手の天心選手に心から感謝しています。僕を信じてついてきてくれたファン、K-1ファイター、ジムの人たち。そういう人たちには心から申し訳ないと思っています」と悔しさをにじませた。

昨年12月、対戦発表会見で「(那須川の)存在をうらんだ時期もあった」と吐露した。史上初となるK-1の3階級制覇を成し遂げた一方で、ライバル那須川との対戦は団体間の垣根が障害となって実現まで時間を要した。SNSで「那須川の方が強い」「(対戦を)避けている」などと誹謗(ひぼう)中傷めいた批判も発奮材料に変えて那須川戦に臨んだ。「試合は命の取り合い。負けたら死と一緒。後のことは考えていない」と退路を断ち、キック引退もにおわせていただけに今後が注目される。

◆武尊(たける)1991年(平3)7月29日、鳥取県生まれ。小2で空手を始める。11年9月にプロデビューを果たすと、15年4月に初代K-1スーパー・バンタム級王座決定トーナメント、16年11月に初代K-1フェザー級王座決定トーナメント、18年3月に第4代K-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメントで優勝し、史上初の3階級制覇を達成。プロ通算成績は41戦40勝1敗(24KO)。鳥取県米子市首都圏観光大使、とっとりふるさと大使。20年3月に始めたユーチューブの登録者数は23.3万人。168センチ。

◆THE MATCH 2022 格闘技イベントRIZINを運営するドリームファクトリー・ワールドワイドの榊原信行代表が音頭を取り、キックボクシング主要団体となるRISE、K-1が全面協力。東京ドームを会場に那須川天心-武尊戦の注目対決メインに決めた。その後、選手の要望を受けながら2団体を中心としたファイターたちで全15試合がマッチメークされた。当初はフジテレビが地上波で中継する予定だったが、総合的な判断から取りやめとなり、ABEMAのPPVライブ配信された。

1回、那須川天(右)は武尊からダウンを奪う(撮影・菅敏)
【イラスト】武尊のプロ全成績
【イラスト】那須川天心のプロ全成績
1回、那須川天心(右)の左を顔面に食らう武尊(撮影・菅敏)
那須川(右)は判定で武尊を破る(撮影・足立雅史)
スピーチする那須川天心(C)THE MATCH 2022
パンチを放つ那須川天心(C)THE MATCH 2022
THE MATCH 2022 会場を盛り上げるラウンドガールK-1ガールズの小湊美月(左)(撮影・菅敏)
会場を盛り上げるラウンドガールライズフォースの宮原華音(撮影・菅敏)
THE MATCH 2022 会場を盛り上げるラウンドガールRIZINガールの東海林里咲(撮影・菅敏)

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朝倉未来リングでメイウェザー戦報告 那須川天心VS武尊戦「終わりでなく始まりの試合になる」

リングに登場し、ファンにあいさつする朝倉(撮影・菅敏)

<キックボクシング:THE MATCH 2022>◇19日◇東京ドーム

RIZINフェザー級を主戦場とする人気ファイター朝倉未来(29=トライフォース赤坂)が9月、無敗で引退したプロボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(45=米国)との対戦が決定したことを報告した。

5万人以上が集結した満員の東京ドームのリングに立った朝倉は「9月にメイウェザーと戦います。応援お願いします。コロナが始まって2年何カ月ですかね。辛い時期を経て、東京ドーム満員の景色が見えて感慨深いです」と笑みをこぼした。

メインイベント組まれている那須川天心VS武尊戦について「今日の武尊VS天心戦はこの5~6年の日本格闘技界の集大成。でも今日で終わりでなく、始まりの試合になる。今日、この試合を見ている若い世代が5~6年後、このリングに立ち、格闘技を紡いでくれると思います。ボク自身も残りの格闘技人生でワクワクする試合を約束します」と今秋に組まれる予定のメイウェザー戦を見据えた。

リング上であいさつする朝倉(撮影・足立雅史)

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親友がーどまんが明かす那須川天心の素顔「人間ができる最大の時間(で練習)をやっている」

那須川(右)と写真に納まるユーチューバーのがーどまん(がーどまんのツイッターより)

RISE世界フェザー級王者・那須川天心(23)は、明るい性格や人懐っこさを武器に、リング外でもユーチューバーや歌手、タレントとしても人気を博す。

親友で登録者数220万人超の3人組ユーチューバー「チャンネルがーどまん」のリーダー、がーどまん(23)が、その素顔を語った。

    ◇   ◇   ◇

「週に1回は必ず会いますね」。がーどまんは、16年の動画投稿から過激なドッキリなどで若者を中心に支持を集めるユーチューバー。大阪・岸和田市在住で、那須川とはお互いに大阪~東京間を行き来するほど仲がいい。「天心とは運命を感じるんですよ」と目を輝かせた。

「天心」「マモル(がーどまんの本名)」と呼び合う。ともに98年度生まれの23歳。出会いは、昨年の10月、自身のファンだった那須川からの連絡だった。最初から通話時間は3時間を超えた。「天心は相当子ども思い。(THE MATCHの)テレビ放送がなくなって、子どもに見てもらえないって悲しんでましたもんね。僕も子どもとの写真だけはどんな状況でも断わらへんスタイルなので一緒ですよ」。すぐに意気投合した。

那須川は20年6月にユーチューバーデビュー。チャンネル登録者数は90万人に迫る。キック界では「神童」と称されるが、ユーチューバーとしても「ガチで天才です」とがーどまんは断言する。ドッキリや歌ってみたの企画など、格闘技とは関係のないユニークな動画も多いが、すべて那須川自身が考案。「コラボの企画も『こういう風にした方が面白いんちゃう?』って言ってくれる」と、助言を受けることもあるという。

がーどまんのお気に入りは、自身とのコラボ動画「がーどまんと天心のカメラ回ってない時の関係はどうなのか?」。カメラの前では冷たい那須川が、実はガードマンにデレデレしまくっていたというギャップが受け、高評価は4万件を超えた。「あれは100回見ましたね」と笑う。

格闘技にかける思いも、間近で見てきた。「天才だから勝って当たり前って言われるけど、めちゃくちゃ努力するんです。死ぬぞっていうくらい練習してる。朝のめちゃくちゃ早い時間から夜のめちゃくちゃ遅い時間まで、人間ができる最大の時間(で練習)をやっている」。遊ぶ際も事前に時間を決めて「明日も朝から練習だから!」と那須川はさっそうと帰っていく。そんな姿が、めちゃくちゃかっこいいという。

19日に那須川は武尊との最強マッチを控える。がーどまんは負けるはずがないと信じているが、「僕も一緒に戦うつもりで」と神社にもお参りに行くつもりだ。親友の「えっぐい」勝利を切に願っている。【勝部晃多】

◆チャンネルがーどまん 大阪府岸和田市在住のがーどまん、MY、山ちゃんの3人からなるユーチューバーユニット。16年8月から動画投稿を開始。メンバー同士で仕掛けあう過激なドッキリが若者を中心に人気を博し、登録者数は221万人。セリフ回しも特徴的で、がーどまんの「えぐいてぇ」は流行語にもなった。ラッパーとしても活動する。

◆ユーチューバー那須川天心 20年6月、「格闘家=怖い」というイメージをなくしたいとの思いで、活動を開始。格闘技の練習の様子はもちろん、歌ってみたやドッキリなど、リング上では見せないキャラクターを披露して人気。メインの「那須川天心チャンネル」は2年間でチャンネル登録者数89・1万人、動画の裏側などを語るサブチャンネルの「てすかわなんしんの部屋」は同8.6万人。合計視聴回数は1億6000万回超え。人気はRIZINファイター朝倉未来とのコラボ動画で、5.3万件の高評価を獲得。21年11月には楽曲「Ready Go!」で歌手デビューも果たした。

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公式戦負けなし46連勝 デビュー戦1回58秒KO勝ち 19年世界三冠/那須川天心戦いの歴史

にらみ合う那須川天心(左)と武尊(撮影・たえ見朱実)

RISE世界フェザー級王者・那須川天心(23)は“神童”と呼ばれる。14年7月にプロデビューし、公式戦では負けなしの46連勝。その戦いの歴史を振り返る。

◎那須川の戦いの歴史

▼デビュー戦(14年7月12日) RISEバンタム級7位の現役ランカー有松朝と戦い、1回58秒でKO勝ち。

▼RISEバンタム級王座獲得(15年5月31日) 村越優汰から2回に3度のダウンを奪ってKO勝ち。デビュー6戦目、16歳で王者に。

▼BLADEトーナメント優勝(15年8月1日) 1回戦で鈴木真彦、準決勝で小笠原裕典、決勝でシュートボクシング日本スーパーバンタム級王者の内藤大樹を退けて優勝。

▼ISKAオリエンタルルール世界バンタム級王座獲得(16年3月26日) フレッド・コルデイロを3-0の判定で退け、世界王座を獲得。

▼KNOCK OUTの旗揚げ戦に参戦(16年12月5日) ムエタイのルンピニー・スタジアムスーパーフライ級王者、ワンチャローン・PKセンチャイジムを1回KOで退ける。

▼RIZIN初参戦・総合初戦(16年12月29日) 無差別級トーナメントでRIZIN初参戦。総合格闘技ルールでデビューを果たし、ニキータ・サプンに1回KO勝利を収める。

▼RISEフェザー級王座獲得(18年6月17日) ルンピニー・ラジャダムナン両スタジアムのスーパーフェザー級1位、ロッタン・ジットムアンノンに苦戦するも、延長で判定勝利。RISE2階級制覇を達成する。

▼堀口恭司と対戦(18年9月30日) RIZINで堀口恭司とキックルールで対戦。3-0の判定勝ち。

▼フロイド・メイウェザーと対戦(18年12月31日) RIZINでプロボクシング元世界5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー・ジュニアと、スタンディングバウト3分3回の非公式戦を行う。

▼ISKA世界フェザー級王座獲得(19年6月2日) ISKAフリースタイルルール世界バンタム級王者マーティン・ブランコと空位の世界フェザー級王座決定戦を行い、2回KO勝利。世界三冠を達成。

▼RISE58キロ世界トーナメント2019優勝(19年9月16日) 志朗を判定3-0で退け、優勝を果たす。

▼RISEラストマッチ(22年4月2日) 同門の風音に苦戦も、判定2-0で勝利。

那須川天心(左)と武尊(2022年6月18日撮影)

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15年那須川天心が客席から対戦直訴 18年武尊「必ず実現させたい」/対戦実現までの経緯

那須川天心(左)と武尊(2022年6月18日撮影)

RISE世界フェザー級王者・那須川天心(23)が19日、東京ドームで開催される立ち技格闘技のビッグイベント「THE MATCH 2022」で、K-1の3階級制覇王者で現スーパーフェザー級王者・武尊(30)と対戦する。15年11月に那須川が武尊に呼びかけたことで始まった2人の対決待望論は、所属団体の違いやスポンサー問題、ケガによる延期など大きなハードルを乗り越え、今年に中立のリングで実を結ぶこととなった。

<実現までの経緯> 

▼15年11月 武尊のK-1の試合を観戦していた那須川が、客席から花道に歩み寄り対戦を直訴。

▼17年12月 那須川がRIZINの試合後のマイクで「皆さん誰と見たいですか?」と問いかけ、ファンが「武尊」と返答。「この歓声が答え」と再び対戦を要求。

▼18年6月 週刊新潮が、K-1が前述の行動を他団体の興行に対する不当な介入にあたるなどとし、RIZIN運営会社などを民事訴訟で訴えていると報道。

▼同年12月 試合に勝利した武尊が「時期はわからないが必ず実現させたい」と間接的に表明。

▼19年9月 那須川が試合後のマイクで「僕は逃げも隠れもしない」と呼びかけた。

▼20年大みそか 武尊が5年ぶりにRIZINに姿を現し、那須川戦を観戦。

▼21年3月 那須川が武尊のK-1の試合を観戦。武尊が「最高の舞台で試合をしたい」と呼びかけ。

▼同年6月、東京ドームで対戦予定も、武尊の右拳の負傷により延期。

▼同年12月24日、22年6月に中立のリングでの試合実施を発表。

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那須川天心-武尊戦2人の思いかなわず地上波生中継見送り ABEMA PPVで独占完全生中継

にらみ合う那須川天心(左)と武尊(2022年6月18日撮影)

きょう東京ドームで開催される、RISE王者那須川天心(23)-K-1王者武尊(30)戦をメインに組んだ立ち技格闘技のビッグイベント「THE MATCH 2022」は、ABEMA PPV(ペイ・パー・ビュー)で独占完全生中継される。

同大会は当初、フジテレビでの地上波放送も併せて予定されていた。だが、大会3週間前の5月31日に急きょ見送りが決定。フジテレビは公式ホームページなどで「主催者側との契約に至らず、フジテレビで放送しないことが決まりました」と公表した。

これを受けた同大会製作委員を務める榊原信行氏(58)らは、即日記者会見を実施。「いくつかの要因が考えられるが、何が最終的な原因か明確ではない」と前置きをした上で、5月9日に、榊原氏に金銭トラブルがあったとする一部週刊誌報道を原因のひとつとして挙げた。「経済的な条件で折り合わなかったわけではない」と強調。「断られても諦めきれない。やってくれると信じている」と訴えていた。

メインを戦う2人も即座に反応を示した。那須川は「もし地上波でやらないのであれば俺はもうやめてもいいと思ってる」、武尊は「1人でも多くの人に夢や希望を与えたい」などと、自身のSNSに書き込み。地上波放送中止の撤回を懇願した。

後日、TOKYO MX1での特番の放送が決まったが、最後までフジが下した生中継見送りの決定は覆らなかった。

一方で、当初から放送を予定していたABEMAは「配信における基準や法令・ルールの順守を徹底し、本件の放送にあたっても、その確認において問題ないと判断」した、と一貫した姿勢を貫いた。PPVチケットは、5500円(ABEMAプレミアム4400円)の「一般チケット」と7700円(ABEMAプレミアム6160円)の「那須川天心応援チケット」「武尊応援チケット」の3種を発売している。

総合格闘技のRIZINは14日、会員サービス「RIZIN STREAM PASS」の開始を発表。今秋から冬頃に行われる本格オープン後は、月額会費を払うことで、ライブ配信が見放題になるとのことだ。

格闘技界が、地上波と別々の道を歩む日も近いのかもしれない。

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【RIZIN】定額制動画サービス開始 過去の試合映像やスペシャル番組などを視聴可能

RIZIN榊原信行CEO(2022年4月16日撮影)

総合格闘技RIZINは17日、定額制動画サービスの開始を正式に発表した。

名称は「RIZIN STREAM PASS」に決定。月額会費880円(税込み)で、過去の試合映像やバックステージの動画、スペシャル番組などを視聴可能。さらに、大会観戦チケットの最速応募やライブ配信チケットの販売など、さまざまな会員サービスを受けられる。

オープン記念として、7月2日開催の36大会(沖縄アリーナ)を会員限定で独占生配信する。

本格オープンは今秋から冬頃を予定。ライブ配信の見放題コースや、ファンクラブコンテンツを追加したコースなど、複数のプランを実装予定とのこと。

榊原信行CEOは日本時間14日に米国で会見を開き、サービスの開始を予告していた。

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