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武藤敬司、引退後は「ずっと家にいてうざいと言われる」ベストファーザー賞で「威厳復活」と喜び

第42回ベスト・ファーザー「イエローリボン賞」に選ばれ喜びを語る武藤敬司

元プロレスラー武藤敬司(60)が6日、第42回ベスト・ファーザー「イエローリボン賞」に選ばれ、都内で行われた授賞式に登壇した。今年2月に現役を引退し、家庭で「けむたがられている」と近況を語った。

この日は、痛めているヒザをおして“武藤ポーズ”で登場。「今年の2月に39年間やっていたプロを引退しまして。現役時代は巡業とかがあってほとんど家にいない。家庭も顧みることができなかった」としみじみと振り返り「引退してからずーっと家にいる。家族から『うざい』『うっとうしい』と、本当にけむたがられている」と笑わせた。

受賞にも大喜び。「39年間一生懸命やって、プロレスでは賞という賞は全部とりました。どんな賞よりもベストファーザー賞は好感度アップです。これでまたおやじとしての威厳が復活します」。

長男は27歳、長女は23歳。これからどんな父親を目指すかと聞かれると「もう子どもたちも大きいので、めちゃくちゃわがままなクソじじいになってやろうと思う」と宣言した。

新日本プロレスでは自身が全日本時代に発掘したSANADAらが活躍中だが、プロレス界とは「距離を置いて楽しみたい」という。司会者から「プロレス界のお父さん」を期待されると「あまり近いと意見を言いたくなる。家族みたいに、またけむたがられる」と笑っていた。

ほかに、つくば市長五十嵐立青氏(44=政治部門)、三菱鉛筆社長数原滋彦氏(44=経済部門)、落語家桂宮治(46=学術・文化部門)、俳優高橋克典(58=芸能部門)が受賞した。

第42回ベスト・ファーザー「イエローリボン賞」に選ばれ喜びを語る武藤敬司
第42回ベスト・ファーザー「イエローリボン賞」に選ばれポーズを決める武藤敬司

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【新日本】IWGP世界ヘビー級王者SANADA、謎の男・辻陽太からV2「辻。またやろうぜ」

SANADA対辻陽太 2度目の防衛を果たしたSANADA(撮影・清水貴仁)

<新日本プロレス…「DOMINION 6・4 in OSAKA JO HALL」>◇4日◇大阪城ホール

IWGP世界ヘビー級王者のJust 5 GuysのSANADAが、2度目の防衛に成功した。

海外遠征から凱旋(がいせん)帰国初戦を迎えた挑戦者・辻陽太(29)に貫禄を見せつけた。試合冒頭に警戒していた辻のスピアーで吹き飛ばされたが、その後は相手の必殺技を見事に封じた。ドロップキックで反撃に転じると、シャイニングウィザードからのデッドフォールで3カウントを奪った。

謎の男に強さを誇示した。SANADAは5・3福岡国際センター大会で、IWGPジュニアヘビー級王者・高橋ヒロムを下し、IWGP世界ヘビー級王座の初防衛に成功。その試合後に、海外に武者修行中だった辻が電撃登場。アメフト仕込みのスピアーで、SANADAに“奇襲”し、ノックダウンさせた。

ただ、SANADAに焦りはなかった。今回のIWGP世界戦を前に、前哨戦は設けられず、辻の最新情報は秘められたままだったが、前日3日の調印式で「1回も顔を出さなかった方が大物感あっていいのかなと思っております」と意に介すことはなかった。試合後には「辻。また、これから実績を残して、ロスインゴ盛り上げてもらって、いつでも挑戦待ってるよ。またやろうぜ」と余裕さえ感じさせ、見事にV2を達成した。

SANADA対辻陽太 攻撃を決めるSANADA(右)(撮影・清水貴仁)
SANADA対辻陽太 攻撃を決めるSANADA(奥)(撮影・清水貴仁)
SANADA対辻陽太 気合いを入れるSANADA(右)(撮影・清水貴仁)

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【新日本】謎の男・辻陽太、敗戦もインパクト抜群のスピアーにムーンサルトプレスも披露

SANADA対辻陽太 SANADA(左)を攻め立てる辻(撮影・清水貴仁)

<新日本プロレス:「DOMINION 6・4 in OSAKA JO HALL」>◇4日◇大阪城ホール

謎の男・辻陽太(29)が、その怪物ぶりを見せつけた。凱旋(がいせん)帰国直後の試合で、IWGP世界ヘビー級王者のSANADA(35)に挑戦。試合序盤にいきなりのスピアー。アメフト仕込みの強靱(きょうじん)なタックルで、SANADAを吹っ飛ばした。

ムーンサルトプレスも披露するなど、ポテンシャルの高さを見せつけた。試合には敗れたが、インパクトは抜群だった。

異例の挑戦だった。辻は海外に武者修行中だった。帰国直後に、団体の最高峰のベルトに挑むのは12年2月12日のオカダ・カズチカ以来、11年ぶり。オカダが、棚橋弘至に勝利した「レインメーカーショック」ぶりの出来事だった。オカダ以来の戴冠は逃したが、冒頭のスピアーといい、辻のスケールの大きさは本物だった。

辻は19年4月13日の茨城大会で、プロ初勝利。そして21年8月1日に行われた後楽園ホール大会の壮行試合の内藤哲也戦を最後に、海外へと鍛錬の日々に向かった。英国、メキシコで経験地を積み、約2年ぶりに日本へ帰ってきた。

5月3日の福岡国際センター大会で電撃登場。そして、内藤哲也率いるロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)の代名詞・胸を2回たたくポーズを披露した。すると、前日3日の調印式で、SANADAと辻の記者会見後に、LIJの面々が登場し、ここで辻が加入表明。差し出されたLIJのTシャツを受け取り、5人と拳を合わせた。

突然の帰国、そしてLIJへの電撃加入、そして、IWGP世界ヘビー級王座への挑戦…。謎の男の勢いは、止まらなそうだ。

SANADA対辻陽太 SANADA(上)を攻め立てる辻(撮影・清水貴仁)

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【新日本】海外武者修行中だった辻陽太が乱入!IWGP世界ヘビー級王者SANADAへ宣戦布告

IWGP世界ヘビー級選手権の試合後に、突然乱入した辻陽太(新日本プロレス提供)

<新日本:レスリングどんたく>◇3日◇福岡国際センター

海外武者修行中の辻陽太が、福岡の地に突然現れた。

メインイベントのIWGP世界ヘビー級選手権の試合後に乱入。初防衛に成功したSANADAへ、アメフト仕込みの強烈なタックルをお見舞い。バックステージに来ると「SANADA、あんたの言う新しい景色、そこから見える景色はどんなんだ? 今日、あんたが見上げていたその景色はどんなんだった? 教えてくれ」と不気味な笑顔を見せた。「次の相手は俺だ。覚悟はいいか? 俺がプロレスをいや、新日本プロレスを面白くしてやるよ」と、宣戦布告した。

試合後に、IWGP世界ヘビー級選王者SANADAのベルトをかっさらい、踏みつける辻陽太(左)(新日本プロレス提供)

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【新日本】SANADA、ジュニア王者高橋ヒロム破り初防衛 挑戦意思の辻陽太に「損するだけ」

初防衛に成功したIWGP世界ヘビー級選王者SANADA(中央)と祝福するJUST 5 GUYSの面々(新日本プロレス提供)

<新日本プロレス>◇3日◇福岡国際センター

IWGP世界ヘビー級王者のSANADAが、高橋ヒロムに勝利し、初防衛に成功した。

IWGPジュニアヘビー級王者に君臨するヒロムは、団体史上初の2階級同時制覇の夢はかなわなかった。JUST 5 GUYSのSANADAにとって、かつて所属したロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのヒロムとの一戦。「実は11年前、ヒロムさんと1回シングルマッチしてました。そして今日、新日本のリングで、メインでIWGPかけてうれしかったです。ヒロムさん、お互いまた成長してまたシングルマッチやろうぜ」と呼びかけた。

試合後に、海外武者修行中だった辻陽太が乱入。SANADAへ襲撃し、IWGP世界ヘビー級のベルトへ挑戦する意思を示した。これにSANADAが「やってやってもいいけどよ。あいつ、損するだけだぞ。自分の実力のなさを知るだけだよ」と言えば、JUST 5 GUYSのタイチも「てめぇが傷つくだけだ。おめぇみたいな実力のないやつが、SANAやんとやるのは100年早ぇ、この野郎」と言い放った。

IWGP世界ヘビー級王者SANADA(上)と挑戦者の高橋ヒロム(新日本プロレス提供)
SANADA
高橋ヒロム

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【新日本】米国でJust 5 Guysコール鳴り響く 金丸義信“職人芸”で高橋ヒロムを撃破

内藤哲也、高橋ヒロムとのタッグマッチに勝利した左からSANADA&金丸義信(新日本プロレス提供)

<新日本プロレス:Capital Collision>◇16日◇米・ワシントンDC

“前哨戦”はJust 5 Guys(J5G)に軍配が上がった。第6試合は、J5GのSANADA&金丸義信が、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(L・I・J)の内藤哲也&高橋ヒロムと激突。金丸が、ヒロムを丸め込みで捕らえ、ヒロムがカウント2で返すと、金丸が“職人芸”を披露。両足を4の字で固めてカバーし、勝利した。

戦いは続いていく。4月27日広島大会では、IWGPジュニアヘビー級王座戦で王者ヒロム-挑戦者・金丸、5月3日福岡大会では、IWGP世界ヘビー級王座戦で、王者SANADA-挑戦者ヒロムのカードが決定している。

異国の地の会場にもかかわらず、Just 5 Guysコールが起きた。SANADAは「あ、こっちにも浸透してるんだなって」とかみしめた。金丸は「Just 5 Guysできて今どのくらいよ? それであの声援だよ。どういう意味かわかってんだろ、これで。まあ、俺がヒロム倒して、その後SANADAがしっかりと防衛してくれるよ」と本番での勝利を確信した。

SANADA&金丸義信とのタッグマッチにに敗れた左から内藤哲也&高橋ヒロム(新日本プロレス提供)

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新日本、全日本、ノアが6月9日、両国国技館で猪木追悼の「ALL TOGETHER」

合同会見に臨む、左から新日本プロレス棚橋、全日本プロレスの宮原、プロレスリング・ノア清宮(撮影・足立雅史)

新日本プロレス、全日本プロレス、プロレスリング・ノアの国内メジャー3団体が12日、都内で合同記者会見を開き「ALL TOGETHER AGAIN 元気があれば何でもできる!」(6月9日、東京・両国国技館)の開催を発表した。

コロナ禍で沈んでいた日本を元気に、そして故・アントニオ猪木さん(享年79)への追悼の意が込められている。11、12年には東日本大震災復興支援として「ALL TOGETHER」が行われており、11年ぶりに3団体合同興行が帰ってくる。

   ◇   ◇   ◇

伝説のイベントが帰ってきた。新日本、全日本、ノアの国内メジャー3団体による合同興行「ALL TOGETHER AGAIN 元気があれば何でもできる!」。合同記者会見に登壇した新日本の菅林直樹会長は、20年からの新型コロナ禍でプロレス界も大きな影響を受けたことを踏まえ「混沌(こんとん)からのリスタートという意味を込めて」とうなずいた。

さらに、昨年10月1日に死去した新日本創設者・アントニオ猪木さん追悼の意も込め、燃える闘魂の名言「元気があればなんでもできる」がサブタイトルに添えられた。一周忌に向けて、団体の垣根を越えた追悼興行を模索していた中、プロレスで、日本へ元気を届ける。

3団体を代表し、新日本・棚橋弘至、全日本・宮原健斗、ノアの清宮梅斗も出席。棚橋は「プロレス界から良いエネルギーを発信できたら」と力強く言った上で「こういう状態で猪木さんだったら、絶対に行動を起こすのでは、とイメージできます。そういった思い、行動力、何か言ってくれるんじゃないか」と思いをはせた。宮原も「猪木さんは偉大なプロレスラー、全国民が知っている。最高に元気いっぱいにプロレスをしたい」。清宮は「元気のいい部分、何度もはねかえしていく力、自分なりに見せていきたい」とかみしめた。

いつの日も、時代も、プロレスが他のスポーツ同様に、元気を届ける役目を担ってきた。過去の「ALL TOGETHER」は、東日本大震災復興支援として開催。11年8月27日は東京・日本武道館、12年2月19日は宮城・仙台で。人々に笑顔を届けてきた。

普段は相まみえることのない団体、選手、そしてスタッフも、この日だけは1つとなり、両国の地に集結する。宮原は「今も昔もプロレスは最高だということを大いに表現したい」と言った。この数年はコロナでマスク生活が当たり前となり、日常に制限がかかっていた。声出し応援も解禁となりつつある。暗かった世相に別れを告げるべく、不変の極上のエンターテインメントを届ける。【栗田尚樹】

★ALL TOGETHER2大会VTR★

◆第1回(11年8月27日・日本武道館)東日本大震災復興支援チャリティー興行として開催され、超満員1万7000人のファンが集結。新日本、全日本、ノア、フリー選手ら82選手が出場。セミで武藤敬司、小橋建太がタッグ初結成で話題に。矢野通、飯塚高史組を下した。メインは潮崎豪、諏訪魔、棚橋弘至組-中邑真輔、KEOSO、杉浦貴組の6人タッグの顔合わせ。主要3団体の看板選手たちが敵味方に分かれて大会を締めた。

◆第2回(12年2月19日・仙台サンプラザホール)被災者に観戦してもらうために仙台で開催。バトルロイヤルなどの試合数減少もあり厳選された50選手が出場。ダブルメインとして小橋、武藤組-大森■(■は隆の生の上に一)男、秋山準組のタッグ戦と森嶋猛、諏訪魔、棚橋弘至組-潮崎豪、真田聖也(現SANADA)、内藤哲也組の6人タッグ戦が組まれた。観衆は3500人(満員)。

★主なプロレス追悼興行★

◆ジャイアント馬場 99年5月、全日本東京ドーム大会で「引退記念試合」と銘打った追悼セレモニー開催。ハンセンらライバルが登場。馬場、デストロイヤー組-サンマルチノ、キニスキー組のタッグ想定で進行。デストロイヤーのあいさつが涙を誘った。

◆橋本真也 07年1月、新日本と全日本の創立35周年記念の新日本東京ドーム大会に全日本の武藤が参戦。蝶野と組み、天山、小島組と対戦。武藤と蝶野は橋本のけさ斬りチョップやDDTを繰り出し勝利。橋本の白いハチマキを巻き、入場曲の爆勝宣言が流れる中、大型画面に映る橋本の写真をバックにポーズ。

◆三沢光晴 09年9月、ノア武道館大会で行われ、全日本の武藤が参戦。田上と「社長タッグ」を組み、小橋-高山組と対戦。三沢の全日本時代の先輩・天龍も約4年ぶりにノア参戦。

合同会見を行った新日本プロレス棚橋(撮影・足立雅史)
合同会見を行った全日本プロレスの宮原(撮影・足立雅史)
合同会見を行ったプロレスリング・ノア清宮(撮影・足立雅史)
ポーズを決める、左からプロレスリング・ノア清宮、新日本プロレス棚橋、全日本プロレス宮原(撮影・足立雅史)
「1、2、3ダー」ポーズを決める、左からプロレスリング・ノア清宮、新日本プロレス棚橋、全日本プロレス宮原(撮影・足立雅史)

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【新日本】IWGPヘビー王者SANADAとジュニア王者高橋ヒロムが5・3福岡で激突

SANADA(左)と高橋ヒロム

ついに、SANADAと高橋ヒロムが激突する。新日本プロレスは10日、「レスリングどんたく2023」(5月3日、福岡国際センター)のカードを発表した。

メインイベントでは、IWGPジュニアヘビー級王者の高橋ヒロムが、IWGP世界ヘビー級王者のSANADAに挑戦することが決定した。SANADAは、これが初防衛戦となる。

“因縁”の戦いだ。SANADAは「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」を脱退し「Just 5 Guys(J5G)」に電撃加入。すると「NEW JAPAN CUP」を制覇し、8日の両国大会では、オカダ・カズチカを撃破しIWGP世界王座を初めて手にした。SANADAとヒロム-。かつての“同志”がタイトルを巡り、リングで交わる。

LIJ、J5Gを巡っては、争いが激化しそうだ。4月22日の後藤洋央紀デビュー20周年記念大会(三重・津)では、第6試合でLIJ、J5Gの8人タッグマッチが決定。同29日の鹿児島大会では、LIJのKOPW保持者・鷹木信悟に、J5Gタイチの挑戦が決定した。SANADAのLIJ脱退を皮切りに、今後さらなるドラマが生まれそうだ。

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【新日本】SANADA掟破りのレインメーカー“返し”でオカダからIWGPヘビー王座奪取

IWGP世界ヘビー級新王者に輝いたSANADAと祝福したJust 5 Guys(新日本プロレス提供)

<新日本プロレス:SAKURA GENESIS 2023>◇8日◇東京・両国国技館

NEW JAPAN CUP覇者のSANADAが、IWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカから勝利を奪い、新王者に輝いた。

SANADAはオカダの代名詞レインメーカーをかわすと、掟破りのレインメーカー“返し”。激しい攻防を繰り返した後、オカダのレインメーカーに対して、SANADAはデッドフォールで3カウントを奪った。26分58秒の壮絶な戦いだった。

SANADAが属するJust 5 Guysが唱え続けてきた「新しい景色」に、ようやくたどり着いた。試合後にはJust 5 Guysから缶ビールでの祝福。「ここでSANADAが負けたらもう後がないなとずっと思っていた」とかみしめた。

IWGP世界ヘビー級新王者に輝いたSANADAと祝福したJust 5 Guys(新日本プロレス提供)
IWGP世界ヘビー級新王者に輝いたSANADAと敗れたオカダ・カズチカ(右)(新日本プロレス提供)

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【新日本】王者オカダ・カズチカ「景色を変えたいなら、自分で頑張りな」SANADA静かに闘志

4・8両国国技館大会の前日会見に登壇したIWGP世界ヘビー級王者のオカダ・カズチカ(左)と挑戦者のSANADA

NEW JAPAN CUP覇者のSANADAが、IWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカを倒し、新しい景色へ歩みを進める。挑戦者として臨む、IWGP世界ヘビー級王座(8日、東京・両国国技館)を翌日に控えた7日、都内で公開記者会見に出席。SANADAは「伸びしろ、勢いに関しては勝っている。最高の勢いのまま、挑みたいと思います」と静かに闘志を燃やした。

かねて言い続けている「新しい景色」の状態については「50%いっていないかな。明日の結果次第では100%に近づけるかな」とうなずいた。7年所属したロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)を3月17日に“電撃脱退”。Just 5 Guys入りを表明し、初のIWGP世界ヘビー級王座。「Just 5 GuysになったSANADAは、以前より自然体になれたことが強みかな」とうなずいた。

かねてJust 5 Guysは、「ストップ・オカダ一強」を唱えてきた。これに対して、オカダは「僕が強いから一強なだけで。さっさと止めてみなさいよって。景色を変えたいなら、自分で頑張りなさいよと。何で強いぼくが文句を言われなきゃいけないんですか?って」と首をかしげた。SANADAは「(オカダを)止めないと何も変わらない。自分も、トップの景色を見てみたい。Just 5 Guysが新日本プロレスを変えていきたい」と時代を変えるつもりだ。

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【新日本】挑戦者SANADA、王者オカダ・カズチカを挑発「いつまで寝てるんですか?」

タッグマッチで激突したオカダ・カズチカ(右)とSANADA(新日本プロレス提供)

<新日本プロレス:Road to SAKURA GENESIS 2023>◇3日◇東京・後楽園ホール

IWGP世界ヘビー級王座(8日、東京・両国国技館)で激突する挑戦者のSANADAが、王者のオカダ・カズチカを挑発した。

SANADAは「Just 5 Guys」のタイチとタッグを組み、オカダ&棚橋弘至のドリームタッグと対戦。試合終盤にオカダが相手コーナーのSANADAをフロントキックで吹っ飛ばすと、これに怒ったSANADAはオカダを場外に連れ出し、パイルドライバーで突き刺した。

試合は棚橋が、タイチからサムソンクラッチで3カウントを奪取。その中で、オカダは場外でグロッギー状態に陥っていた。それを見たSANADAは「オカダさんいつまで寝てるんですか? その姿、両国だけで十分なんで、もう帰ってもらっていいですか?」と言い放った。

タッグマッチで激突したオカダ・カズチカ(左)とSANADA(新日本プロレス提供)
タッグマッチで激突した、左からオカダ・カズチカ、SANADA、タイチ(新日本プロレス提供)

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【新日本】Just 5 Guys新体制後、初めての後楽園ホール 入場はまさかの客席から

試合後、取材を受けるJust 5 Guys(新日本プロレス提供)

<新日本プロレス:後楽園大会>◇2日◇東京・後楽園ホール

Just 5 Guysが、粋な演出で会場を沸かせた。5人(TAKAみちのく&DOUKI&金丸義信&タイチ&SANADA)は、南側客席からサプライズ登場。マスター・ワト&YOH&タイガーマスク&石井智宏&オカダ・カズチカとの10人タッグ戦前から、完全にペースを掌握した。

Just 4 Guys改め、Just 5 Guysとなり、初の後楽園ホールでの一戦。金丸が、タイガーへボディスラムからムーンサルトプレスでフォール勝ちを収めた。最初から最後までJust 5 Guysムードに包んだ。タイチは「後楽園ホールの初陣だったな。入場曲も新しくついて、入場も変わって、早速景色が少しずつ変わったんじゃねぇの? 」とうなずいた。

客席から入場したJust 5 Guys(中央)(新日本プロレス提供)

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【新日本】IWGP世界王座の前哨戦で王者オカダ・カズチカと挑戦者SANADAがにらみ合い

4・8両国国技館大会でIWGP世界ヘビー級王座で激突する王者のオカダ・カズチカと、挑戦者のSANADA(手前)(新日本プロレス提供)

<新日本プロレス:後楽園大会>◇2日◇東京・後楽園ホール

IWGP世界ヘビー級王座戦(8日、東京・両国国技館)で激突する王者のオカダ・カズチカとNEW JAPAN CUP覇者のSANADAが前哨戦で、激しい火花を散らした。2人は第6試合に登場。オカダはマスター・ワト&YOH&タイガーマスク&石井智宏と組み、SANADAはTAKAみちのく&DOUKI&金丸義信&タイチと組み、対峙(たいじ)した。

互いに譲らなかった。先制攻撃はSANADA。低空ドロップキック、ドロップキックと、しかけるも、オカダも十八番のドロップキックで応戦してみせた。そこからマネークリップを決めたが、これはTAKAみちのくにカットされた。一進一退の攻防。ここでは決着が付かなかった。試合後、2人はひたいを突き合わせるなど、闘志を静かに燃やした。オカダは持参したベルトを手に、SANADAをにらみつけ、リングを後にした。SANADAもNEW JAPAN CUPの優勝トロフィーを担いで退場した。

4・8両国国技館大会でIWGP世界ヘビー級王座で激突する王者のオカダ・カズチカ(左)と、挑戦者のSANADA(新日本プロレス提供)

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【新日本】SANADAがNJCUP初優勝、IWGP世界ヘビー級王者オカダに4・8両国で挑戦

NEW JAPAN CUPを初優勝した、Just 5 GuysのSANADA(中央)(新日本プロレス提供)

<新日本:NEW JAPAN CUP>◇決勝戦◇21日◇新潟・アオーレ長岡

SANADAが、故郷に錦を飾った。デビッド・フィンレーとの決勝戦。

一進一退の攻防を繰り広げる中、シャイニングウィザードからの新技・変型DDTで頂点に立った。シャイニングウィザードについて「ずっと、避けていた技なんですけど、自然に出ちゃったというか、勝手に出ちゃいました」と、引退した武藤敬司氏(60)の必殺技を繰り出し、地元・新潟で初優勝を達成した。

7年所属したロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)を17日に“電撃脱退”。Just 4 Guys改め、Just 5 Guys入りを表明した。

トレードマークの金髪を黒髪に戻した。あごから、もみあげに伸ばしていた、ひげもそり上げた。「自分のプロレス人生の中で、一番刺激を受けられるメンバーと出会えたので、本当に感謝しています」と、新たな環境をかみしめた。

これで、「4・8」の東京・両国国技館大会でのIWGP世界ヘビー級王座へ挑戦する。王者のオカダ・カズチカとの同学年対決。リング上のSANADAは「オカダさん、まだいらっしゃいますか? まだいらっしゃるなら、来て頂けますか? 」と第6試合に出場していた現王者に呼びかけた。すると、オカダはベルトを持参してリングインした。

SANADAは「オカダさん、そのベルト、オカダ一色のベルト、俺が景色変えてあげますよ。オカダさん、お疲れさまでした」と丁寧に“口撃”すると、オカダは「SANADAさん、カップ優勝おめでとうございます。そして、お疲れさまでした。ライバル待ってたよ!」と言い、会場は大盛り上がりを見せた。

ただ、これで終わらなかった。間髪入れず、オカダは「なんて、思ってる訳ねーだろ。おせーんだよ、この野郎。何が変わったんだよ。髪の色、チーム変えて、それで俺に勝てるわけねぇだろ」と返した。「世界ヘビー級チャンピオンと、NEW JAPAN CUP優勝者とのレベルの違いを見せつけてやるよ。かかってこいよ。ボコボコにしてやるからな」と言い放った。

じっくりと、言葉に耳を傾けていたSANADAは「オカダさん、それは俺が一番分かってますよ。ただ呼んどいて申し訳ないのですが、帰ってもらっていいですか?」と、まさかの呼び寄せておきながら、帰宅命令で2人のやりとりは幕を閉じた。

NEW JAPAN CUPを初優勝し、IWGP世界ヘビー級王座へ挑戦するSANADA(右)と、王者のオカダ・カズチカ(新日本プロレス提供)

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【新日本】ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの面々は、脱退宣言のSANADAにブチ切れ

敗れた内藤哲也(左から2人目)が率いるロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを脱退すると宣言したSANADA(右から2人目)(新日本プロレス提供)

<新日本プロレス:NEW JAPAN CUP>◇準々決勝◇17日◇東京・後楽園ホール

内藤哲也(40)率いるロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)を電撃脱退したSANADA(35)に、メンバーはお怒りモードだった。

鷹木信悟(40)は「どうせタイチだろう? 意図引いてんのは! おい、タイチ。許さねえからなおまえ、この野郎。SANADAにはガッカリだよ」と言えば、高橋ヒロム(33)も「確かにさあ、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンは個々の集まりだと思っているよ。だから辞めようが、何をしようが俺は自由だと思っている。でもさあ、最後のひと言いらねえだろ、SAANDA」と言い放った。

敗れた内藤はノーコメント。内藤はNEW JAPAN CUP1回戦の後に「次は愛知県体育館にて行われる2回戦。でも、でも、その先、3月17日、ここ後楽園ホールで行われる3回戦、俺の目の前にSANADAが立っているような気がして仕方ないんだ。その状況を俺は望んでいるし、きっとSANADAも俺の期待に応えてくれるでしょう」とこの試合を待ち望んでいただけに、誰も予想していない、最悪の幕切れとなった。

Just 4 Guys改め、Just 5 Guys入りしたSANADA(中央)(新日本プロレス提供)

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【新日本】SANADAまさかのロスインゴ脱退!Just4Guys改め、Just5Guysへ

敗れた内藤哲也(左から2人目)が率いるロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを脱退すると宣言したSANADA(右から2人目)(新日本プロレス提供)

<新日本プロレス:NEW JAPAN CUP>◇準々決勝◇17日◇東京・後楽園ホール

SANADA(35)の衝撃発言で、会場が凍り付いた。メインカードの内藤哲也(40)とのロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)による“同門対決”。試合に勝利したSANADAは、リング上で倒れるリーダー内藤の前で脱退を宣言した。

「これ以上、ロスインゴにいても、何も生み出すものがない。今日でロスインゴやめます」。さらに、Just 4 Guys改め、Just 5 Guys入りが決まった。

Just 4 Guys改め、Just 5 Guys入りしたSANADA(中央)(新日本プロレス提供)

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【新日本】内藤哲也7年ぶり2度目王者へ初戦突破 次戦勝利は確信?3回戦相手はSANADA?

NEW JAPAN CUP1回戦で、対戦相手のエル・ファンタズモから攻撃を仕掛けられる内藤哲也(右)(新日本プロレス提供)

<新日本プロレス:NEW JAPAN CUP>◇5日◇1回戦◇東京・後楽園ホール

16年のNEW JAPAN CUP王者の内藤哲也が、エル・ファンタズモに勝利し、1回戦を突破した。内藤は11日名古屋大会の2回戦で、チェーズ・オーエンズと対戦することに決まった。

序盤から熱い始まりだった。内藤が入場すると、ファンタズモは客席で拍手を送る演出。さらにファンタズモが沸かした。内藤ファンの男の子の帽子を奪い、横暴に出るかと思いきや、それをそのまま返す“優しさ”で会場のファンから拍手が送られた。その後も内藤の目を見開くポーズで挑発するなど、ペースを握ったかに思ったが、最後は内藤がポルポ・デ・エストレージャで勝利を収めた。そして、相手のポーズで挑発する“お返し”で後楽園ホールを盛り上げた。

内藤は「次は愛知県体育館にて行われる2回戦。でも、でも、その先、3月17日、ここ後楽園ホールで行われる3回戦、俺の目の前にSANADAが立っているような気がして仕方ないんだ。その状況を俺は望んでいるし、きっとSANADAも俺の期待に応えてくれるでしょう」。既に2回戦突破を確信し、3回戦で自身が率いるユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」のメンバー・SANADAとの対戦の青写真を描いた。

NEW JAPAN CUP1回戦で、対戦相手のエル・ファンタズモの空中技を仕掛けられる内藤哲也(新日本プロレス提供)

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【新日本】オカダ・カズチカ黄金パターンで鷹木信悟との前哨戦に快勝「元気なくなっちゃったね」

鷹木(右)とにらみ合うオカダ(新日本プロレス提供)

<新日本プロレス:北海道大会>◇5日◇北海きたえーる

王座防衛に死角なし。IWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカ(35)が、初の防衛戦となる11日の鷹木信悟(40)戦(エディオンアリーナ大阪)に向け、準備万全ぶりを示した。

前哨戦となった第5試合の8人タッグマッチで激突。王座奪還へ鼻息を荒らげる挑戦者の前で、自らSANADAから3カウント奪ってみせ、チャンピオンの実力を誇示した。

オカダの黄金パターンが容赦なくさく裂した。鷹木の「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」の同門、SANADAをマネークリップで失神寸前まで追い込むと、旋回式のツームストンパイルドライバー、そしてラリアットからのレインメーカー(短距離式ラリアット)と必殺技で畳みかけた。11分3秒。選手権張りのムーブで試合を決めた。

試合後は、お互いのベルトを見せつけあう視殺戦を展開。いらだちを隠せない鷹木に対し、その横顔にはどこか余裕も漂った。ここまでタッグマッチの前哨戦の星は伸び悩んでいたが、バックステージでは上機嫌。「鷹木さん、申し訳ない。ずっと連勝してたのに、俺が勝った瞬間に元気なくなっちゃったね。元気でいてほしいよ」と、涼しい表情を浮かべた。

前哨戦は残り2試合。さらにコンディションを仕上げ、レインメーカーが自身のIWGP連続防衛記録12度超えを目指す踏み台にする。

SANADA(手前)にレインメーカーを決めるオカダ(新日本プロレス提供)

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【新日本】内藤哲也が海野翔太をリベンジKO「はっきり見えたよ。大の字で倒れる姿が」

海野(右)を攻める内藤(撮影・勝部晃多)

<新日本プロレス:後楽園大会>◇25日◇東京・後楽園ホール

2月21日の東京ドーム大会で現役引退する武藤敬司(60)との対戦が決まった「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」の内藤哲也(40)が、次世代のスター海野翔太(25)を相手に前日の屈辱を晴らした。

この日のセミファイナルでLIJのSANADAと組み、本間と組んだ海野と対戦。2月4日の北海道大会(北海道立総合体育センター)のメインで激突する海野の目の前で14分32秒、本間からジャックナイフ式エビ固めで3カウントを奪い、勝利した。試合後は、勝敗が決したにもかかわらず、海野を必殺のデスティーノでKOしてみせた。

意趣返しを果たした。いつもは入場から準備まで悠長に行う“制御不能なカリスマ”内藤が、リングインするやいなや、海野になりふり構わずに襲い掛かった。場外では自身のTシャツで絞首刑。鉄柵にこれでもかといわんばかりにぶつけた。リング上では関節技でいたぶり、前日24日の後楽園でKOされた借りを1日で返した。

バックステージに表れた内藤は両目を広げるポーズを披露。「はっきり見えたよ。大の字で倒れる海野翔太の姿がね」と、前日の海野の「眼中にもないやつにやられる気分はどうですか?」発言にユニーク?なアンサーを出した。そして「2月4日は海野翔太のチャレンジマッチ。お客様と内藤哲也をがっかりさせんなよ」と、不敵な笑みを見せた。

海野は昨年11月に英国遠征から帰国。敗れはしたものの、オスプレイのIWGP・USヘビー級王座に挑戦するなど、次世代のスターとして注目を集めている。

海野(下)を下し、SANADAに勝ち名乗りを受ける内藤(撮影・勝部晃多)
海野(手前)をTシャツを使って絞り上げる内藤(撮影・勝部晃多)
SANADA(右)にドロップキックを決める海野(撮影・勝部晃多)

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【新日本】オカダ・カズチカ、鷹木信悟との前哨戦に白星「ここに来るまでに変な雑音が多かった」

鷹木(右)をマネークリップで捕獲するオカダ(撮影・勝部晃多)

<新日本プロレス:後楽園大会>◇24日◇東京・後楽園ホール

今月4日の東京ドーム大会でIWGP世界ヘビー級王者に返り咲いたオカダ・カズチカ(35)が、2月11日の大阪大会(エディオンアリーナ大阪)の初防衛戦で挑戦を受ける鷹木信悟(40)との前哨戦を白星発進した。

メインの6人タッグマッチで、海野、矢野と組み、SANADA、内藤と組んだ鷹木と対戦。鷹木をマネークリップで捕獲、エルボーの応酬を繰り広げるなど見せ場を作った。最後は14分40秒、味方の海野がSANADAからデスライダー(ダブルアーム式DDT)で3カウントを奪い、勝利した。

試合後のバックステージでは「やっと始まりましたね」と充実の表情を浮かべた。「ここに来るまでに変な雑音が多かったですけど、僕がやらないといけないのはこのベルトをかけた戦い。新日本を上げていく」と、IWGPを巡る戦いに感情を高ぶらせた。来月11日の大阪大会で初防衛に成功すると、翌週の18日に米・カリフォルニア大会で再び防衛戦を行うことなる。

オカダは、来月21日の武藤敬司引退大会(東京ドーム)で組まれたGHCヘビー級王者清宮海斗(26=プロレスリング・ノア)戦に難色を示しており、この日も眼中にない様子だった。

試合前に引き締まった表情を見せるオカダ(撮影・勝部晃多)

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