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【UFC】王者エドワーズ、前王者ウスマン返り討ちで初防衛 UFCウエルター級タイトル戦

<総合格闘技:UFC286大会>◇18日(日本時間19日)◇英ロンドン・O2アリーナ

UFCウエルター級王者レオン・エドワーズ(31=ジャマイカ)が初防衛に成功した。前王者カマル・ウスマン(35=ナイジェリア)との初防衛戦(同級タイトルマッチ5分5回)に臨み、2-0(48-46×2、47-47)の判定勝利を収めた。

22年8月のUFC278大会で約6年間、無敗だったウスマンを下して以来、約7カ月ぶりのダイレクトリマッチを制した。3度目対決だったウスマンとの対戦戦績はこれで2勝1敗となった。

エドワーズはサウスポースタイルからの左ロー、左ミドル、左ハイと多彩なキックを放ち、何とかウスマンのタックルを防御。最後のウズマンの猛攻もしのぎ、判定勝利をもぎとってベルトを死守した。大観衆の声援を浴びながら、エドワーズは「(判定を聞く前から)100%、オレが勝ったと思った。テークダウンを奪わせなかったし、キックも決まっていた。やりたいことはできた。キックを有効的に使おうと思っていた、良い感じだったよ。接戦だったのは分かっていた。プレッシャーをかけられても、打撃を決めればいいと思った」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

リングサイドで試合を視察していたUFCウエルター級2位コルビー・コビントン(35=米国)から次期挑戦者としてアピールを受けると、エドワーズは「彼とも対戦することがあるだろうね」と2度目防衛戦の挑戦者の1人として挙げていた。

一方、エドワーズに連敗し、王座返り咲きを果たせなかったウスマンは「判定で勝ったと思っていた。やるだけのことはやった。接戦だったが、ゲームプランもしっかりしていたし、まだオレは終わっていない。彼は素晴らしい王者だが、オレも近い将来、再び王者になる」と再起を誓っていた。

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前RIZIN王者堀口恭司が「バラエティー」「釣り」番組に本格進出、25日テレ玉新番組に出演

テレビ埼玉の番組「バズったその後追ってみた。」にMCのアンジャッシュ児嶋一哉(中央)、元HKT冨吉明日香(左端)と出演した堀口恭司

前RIZINバンタム級王者堀口恭司(32=アメリカン・トップチーム)が25日からテレビ埼玉で放送される新番組に出演することが決まった。

お笑いコンビのアンジャッシュ児嶋一哉、元HKT48冨吉明日香がMCを務める「バズったその後追ってみた。」(午後8時放送)に登場し、格闘技生活のターニングポイントなどを語る。所属事務所によると、格闘家として現役活動を継続しながらバラエティー番組、趣味でもある釣り番組に本格的に進出していく方針だという。

堀口は23年初戦として米総合格闘技ベラトール295大会(米ハワイ)に参戦し、元UFCファイターのレイ・ボーグ(29=米国)と対戦することが発表済み。さらに今年秋頃に旗揚げ興行を計画している自身プロデュースの新格闘技団体の設立準備を進めている。新団体ネーミング募集には1万579件の応募があるなど注目を集めている。

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【ベラトール】前RIZIN王者堀口恭司4・22ハワイでレイ・ボーグ戦へ 米専門メディア報道

堀口恭司(2022年12月撮影)

前RIZINバンタム級王者・堀口恭司(32=アメリカン・トップチーム)が4月22日、米ハワイで開催される米総合格闘技ベラトール295大会に参戦し、元UFCのレイ・ボーグ(29=米国)と対戦すると8日(日本時間9日)、米専門メディアが報じた。報道ではフライ級での対戦になるという。まだベラトールからの発表はないものの、堀口は公式SNSを更新し「試合決まりました!やったります!」と報告した。

22年4月、ベラトール・バンタム級ワールドGP1回戦でパトリック・ミックス(米国)に判定負けした後、同9月にRIZINで金太郎に2回一本勝ちして再起戦に勝利。大みそかにはUFC時代の階級となるフライ級に本格復帰し、扇久保博正に判定勝ちを収めた。また今月にはRIZINバンタム級王座返上が発表されていた。

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【UFC】“JJ”ジョン・ジョーンズが124秒殺でヘビー級王座獲得 2階級制覇に成功 

UFC285大会 2階級制覇に成功し喜ぶジョン・ジョーンズ(AP)

<総合格闘技:UFC285大会>◇4日(日本時間5日)◇米ネバダ州ラスベガス・t-モバイルアリーナ

「JJ」こと元UFCライトヘビー級王者ジョン・ジョーンズ(35=米国)が124秒殺で史上8人目となるUFC2階級制覇に成功した。元UFCヘビー級暫定王者で同級1位のシリル・ガーヌ(32=フランス)との同級王座決定戦5分5回に臨み、1回2分4秒、ギロチンチョーク(前方裸絞め)で一本勝ちを収めた。同王座は前王者フランシス・ガヌー(フランス)がUFCと契約交渉で合意できずに離脱した際、返上されていた。

ガーヌの左ストレートを回避して背後に入ってテークダウンしたジョーンズは、ケージに押し込み、前方から裸絞めでタップに追い込んでみせた。勝利後、オクタゴンで勝利のダンスを踊ったジョーンズは「まず神、イエス・キリストに感謝したい。祈る時、日々、試合前に彼の存在を力強く感じていた。今はワクワクしている。ずっと練習を積みあげてきた。多くの人がオクタゴン(金網)に戻ってはこないと思っていただろうが、何を言われてもトレーニングを続けていた」と胸を張った。またこの日、10歳の誕生日だった愛娘オリビアちゃんに勝利をささげた。

20年2月のライトヘビー級王座3度目防衛に成功して以来、3年1カ月ぶりの復帰戦だった。ヘビー級の初試合でもあったが、元暫定王者にレベルの差をみせつけ「12歳からレスリングをはじめ、今は今までより強い自分を感じられている。やはり久しぶりなので足がもつれやところもあったが、ここで1番の自信を感じられた」と手応えを示した。

観客席で試合視察していた元同級王者スティペ・ミオシッチ(40=米国)を初防衛戦の挑戦者に指名した。ジョーンズは「ミオシッチをこてんぱんにするところをみたいか? ファンが見たい試合をみせるのがUFCだろ。最高の試合ができるなら君との試合が欲しい」と呼びかけていた。ライトヘビー級王者時代、14勝というUFC史上最多タイトルマッチ勝利記録を保持し、UFC男子パウンド・フォー・パウンド(階級を超越した最強ファイター)ランクの1位だった。

◆過去のUFC2階級制覇王者 ランディ・クートゥア(ヘビー級、ライトヘビー級)、BJペン(ウエルター級、ライト級)、コナー・マクレガー(ライト級、フェザー級)、ジョルジュ・サンピエール(ミドル級、ウエルター級)、ダニエル・コーミエ(ヘビー級、ライトヘビー級)、アマンダ・ヌネス(女子フェザー級、女子バンタム級)、ヘンリー・セフード(バンタム級、フライ級)。なおマクレガー、コーミエ、ヌネス、セフードは2階級王座同時保持した。

UFC285大会 2階級制覇に成功し、リングアナとダンスを踊るジョン・ジョーンズ(AP)
UFC285大会 テイクダウンするジョン・ジョーンズ(AP)
UFC285大会 2階級制覇に成功し喜ぶジョン・ジョーンズ(AP)

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【UFC】アレクサ・グラッソが女子フライ級王座獲得 V7女王シェフチェンコ撃破

UFC285大会 女子フライ級王座を獲得し喜ぶアレクサ・グラッソ(AP)

<総合格闘技:UFC285大会>◇4日(日本時間5日)◇米ネバダ州ラスベガス・T-モバイルアリーナ

UFC女子フライ級5位アレクサ・グラッソ(29=メキシコ)がUFC女子フライ級王座を獲得した。

8度目防衛戦となった同級王者ヴァレンティナ・シェフチェンコ(33=キルギス)に同タイトル戦5分5回で挑戦。1回、挑戦者の左ストレート、右フックを成功させると、4回の好機を活かした。スピニングバックキックをミスして背中をみせた王者を背後から捕獲。4分34秒、胴絞め裸絞めでギブアップ勝利を挙げた。

メキシコ人女子として初のUFC王座獲得に成功したグラッソは「もう1回(UFC王者と)言ってください。この瞬間を長く味わいたい。長く長く、この瞬間を待ち望んでいた」と感激の表情。

流れるようにシェフチェンコの背後を取り、裸絞めに入ったことを問われ「あの動きはトレーニングで毎日毎日、やっていた。(シェフチェンコが)スピニングバックキックが得意だったから狙っていた。彼女は時間が経過すれば疲労が出てくると思った」と達成感いっぱいの笑顔を浮かべた。

一方、シェフチェンコはUFC女子のパウンド・フォー・パウンド(階級を超越した最強ファイター)ランキング1位で絶対女王と呼ばれてきた。18年12月、同級王座に獲得し、約4年3カ月保持してきた王座から陥落した。

「これが総合格闘技です。何が起こるか分からない。1つのミスがすべてを変える。アレクサにはおめでとうと言いたい。強くスピニングバックキックが決まっていれば…。何があるか分からない、それが起こってしまった。フライ級は混戦になる。しっかりとカムバックしたい。ダイレクトリマッチしたい」と王座返り咲きに向けて燃えていた。

UFC285大会女子フライ級タイトルマッチ ヴァレンティナ・シェフチェンコを破ったアレクサ・グラッソ(左)(AP)
UFC285大会女子フライ級タイトルマッチ ヴァレンティナ・シェフチェンコのパンチを浴びるアレクサ・グラッソ(左)(AP)

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那須川天心ラスベガスへ出発「母ちゃんから、さらわれるなよと」2週間の集中合宿/一問一答

米国合宿に出発する那須川天心(撮影・野上伸悟)

無敗の人気格闘家でプロボクサーに転向した那須川天心(24=帝拳)がボクシングの「聖地」米ラスベガスで2週間の集中合宿に臨む。

4月8日、東京・有明アリーナで日本バンタム級4位与那覇勇気(32=真正)とのスーパーバンタム級6回戦でのプロデビューを控え、25日、米ラスベガスに向けて出発。搭乗前に報道陣の取材に応じた。主な一問一答は次の通り。

◇  ◇  ◇  ◇

-現地練習の内容は

「基本スパーリングっすね。海外の世界ランカーだったりとか。強い人がいると聞いているので。同じ階級のランカー、そういった選手がいると」

-今の気持ちは

「楽しみっすね。どれだけ自分の実力が通用するのかというのが分からないので。良い自信になって帰ることができると思う。今回、試合は決まっていますけど、それが自分の目標ではない。目標に向けて、いずれやるかもしれないという選手はいるだろうし、1回(拳を)交えてみて、通用するのか。それじゃないですかね」

-通用する技術とは

「今のボクシングのテクニックがどこまで通用するのか。パンチだったりとか、ステップ、動き、全部含めて未知なので」

-与那覇対策より自分の練習が中心

「そうっすね。相手の対策はそんなにしていないので。もっと強い選手とやれば自分の経験値になるし。良い感触がつかめると思うし。逆に、そうじゃなかったとしても自分の結果につながる。そういうところを全部、確かめていきたい」

-昨年11月以来の渡米だけれど、気持ちに変化は

「今の方が試合が決まっているというのもあるし。大体、ある程度、基本が固まってきてからの米国なので。前回は探り探りだったけれど、目標が明確に見えている米国なので、今回の方が見えているかなと」

-デビュー戦に向けて完成させたい

「ずっと完成はないですけど、より精度を高める。今の技術は間違いはないと思うので、そこをどれだけ自分の中で上げられるかというのはありますね」

-ラスベガスは

「過ごしやすいですね。日本は好きですけれど、米国の方がデカイですし。いろいろデカイですし、性格的にも合っている。英語はそんなに話せないけれど、バイブス(雰囲気)とかすごく合うし、ファッションとかも合っているし。普通に歩いていて声をかけられて『ファッションいいね』と言われるので『だろ』みたいに(笑い)」

-もう減量は開始

「常に節制しています。キック時代は(減量の)要領が分かっていたけれど、今は減量のための練習はしたくないので」

-RISEフライ級51・5キロ以下トーナメント準決勝で敗退した弟龍心(16)の応援をしていたが

「負けちゃったけれど、思ったよりも強くなっていた。見えた課題だけ伝えて今後、練習していってと。米国に行く話はしていない。母ちゃんからは『気を付けて。さらわれるなよ』と言われました」

-ラスベガス滞在期間中にUFCヘビー級王座決定戦がある

「それは行きて~。(元ライトヘビー級王者)ジョン・ジョーンズ(米国)-(元ヘビー級暫定王者)シリル・ガーヌ(フランス)戦ですか。テンション上がりますね。めっちゃいいですね、見たい」

米国合宿に出発する那須川(右)は、空港で家族連れのファンと握手(撮影・野上伸悟)
米国合宿に出発する那須川(左から3人目)は、空港でファンと笑顔で記念撮影(撮影・野上伸悟)
米国合宿に出発する那須川天心(右)は、空港で少女ファンと笑顔(撮影・野上伸悟)
米国合宿に出発する那須川天心は、空港で取材対応する(撮影・野上伸悟)
米国合宿に出発する那須川天心は、空港で取材対応する(撮影・野上伸悟)
米国合宿に出発する那須川天心は、空港で取材対応する(撮影・野上伸悟)
米国合宿に出発する那須川天心は、空港で取材対応する(撮影・野上伸悟)
米国合宿に出発する那須川天心は、空港で取材対応する(撮影・野上伸悟)
米国合宿に出発する那須川天心は、空港で取材対応する(撮影・野上伸悟)
米国合宿に出発する那須川天心(撮影・野上伸悟)
米国合宿に出発する那須川天心(撮影・野上伸悟)
米国合宿に出発する那須川天心は、笑顔で取材対応する(撮影・野上伸悟)

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「氷の皇帝」ヒョードル1回TKO負けで現役生活終える「非常に満足」対戦レジェンドらに囲まれ

UFC歴代王者らレジェンドやベラトールのスコット・コーカー社長(前列右端)らと記念撮影するエメリヤーエンコ・ヒョードル(左端)(ベラトール公式インスタグラムより)

<米総合格闘技:ベラトール290大会>◇4日(日本時間5日)◇米カリフォルニア州イングルウッド・キアフォーラム

「氷の皇帝」と呼ばれた元PRIDEヘビー級王者エメリヤーエンコ・ヒョードル(46=ロシア)が王座挑戦でTKO負けを喫し、現役生活に終わりを告げた。ベラトール同級王者ライアン・ベイダー(39=米国)に挑戦。1回2分30秒、TKO負けを喫した。ヒョードルは「一方的で、自分の望んでいたような結果は出せなかったのは悲しい」と残念がった。

ベイダーの左ジャブを浴びて後退し、右ストレートを浴びてダウンを許した。そのままグラウンド勝負になると、ベイダーに上に乗られて左拳の連打を浴びるレフェリーストップ負け。19年1月、ベラトール・ヘビー級GP1回戦以来となるベイダーとの再戦で、前回は35秒KOで敗れたが、今回も返り討ちされた。

会場やケージ(金網)内には格闘技界のレジェンドが集結した。マーク・コールマン、ダン・ヘンダーソン、ジョシュ・バーネット、ランディ・クートゥア、ホイス・グレイシー、クイントン“ランペイジ”ジャクソンら歴代のUFC王者たちに引退セレモニーでねぎらってもらった。ヒョードルは「過去20年間近く、私と一緒に道を歩んできたベテランのファイターたちが私にあいさつするためにここに来てくれたことをうれしく思う。非常に満足している。サポートしてくれたすべてのファイターに会えてくれしい。ありがとう」とあいさつ。現役に別れを告げるようにオープンフィンガーグローブをケージに置いていた。

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【UFC】“令和のワンダーボーイ”木下憂朔デビュー飾れず、無念の1回TKO負け

UFCデビュー戦に向け最終調整する木下憂朔(上)(2023年2月3日撮影)

<UFC:ファイトナイト68大会>◇4日(日本時間5日)◇米ネバダ州ラスベガス・UFC APEX

RIZINにも参戦経験ある“令和のワンダーボーイ”木下憂朔(ゆうさく=22)がUFCデビュー戦で敗退した。アダム・フューギット(34=米国)とのウエルター級5分3回に臨み、1回4分36秒、TKO負けを喫した。ケージ際の攻防で押し込まれてスタミナを削られると、左ストレートでダウンを許した。グラウンドでも劣勢となり、最後は左拳、左ひじの連打を浴びてレフェリーストップとなった。

昨年8月にUFCデイナ・ホワイト社長による選手スカウトを目的とした大会、コンテンダーシリーズで、5戦無敗のジョゼ・エンヒッキ(ブラジル)に3回TKO勝ちし、UFCとの契約権を獲得。日本人初のコンテンダーシリーズ出身のUFC戦士となった。

このフューキット戦メインカードの1つとして組まれた。試合前会見で木下は「ワクワクしてる。コンテンダーシリーズの結果をみての試合順だと思う。期待以上にフィニッシュをみせたい。KOを狙う」と気合を入れてオクタゴン(金網)に入ったものの、UFCウエルター級の「壁」は厚かった。

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元PRIDE王者ヒョードルが引退マッチへ闘志「幸せだ」母国ウクライナ侵攻の影響で米国開催に

計量後、ベラトール・ヘビー級王者ライアン・ベイダー(左端)とフェースオフするエメリヤーエンコ・ヒョードル(右端)(ベラトール公式インスタグラムより)

「氷の皇帝」と呼ばれた元PRIDEヘビー級王者エメリヤーエンコ・ヒョードル(46=ロシア)が米格闘技団体ベラトール王座挑戦を花道に現役引退する。

4日(日本時間5日)、ベラトール290大会(米カリフォルニア州)で同団体同級王者ライアン・ベイダー(39=米国)に挑戦する。3日(同4日)に同地で前日計量に臨み、236・2ポンド(約107・13キロ)でクリア。ベイダーは234・4ポンド(約106・32キロ)でパスした。

19年1月のベラトール・ヘビー級GP1回戦以来となるベイダーとの再戦。前回は35秒KOで敗れたヒョードルは「前回はすごく早くに(KO決着が)起こってしまった。確かに思い通りにならなかった。もちろん今も若くはない。でも46歳になってもベイダーと戦えることがありがたい。この試合で現役を終わらせることができて、とても幸せだ」と闘志を燃やした。

プロキャリアを始めた00年の高阪剛戦で出合い頭の目尻カットによって17秒、ドクターストップ負け。それ以外は09年まで約10年間、無敗だった。03年3月にアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジル)を下してPRIDEヘビー級王座を獲得。マーク・コールマンやケビン・ランデルマン(ともに米国)ら歴代のUFC王者を撃破した。唯一、米トップ団体UFCには参戦しなかったものの「私は(キャリアの中で)多くのUFC王者と戦い、彼ら全員を倒した。そこで戦わなくても、あまり気にならなかった」と振り返る。

世界最強を意味する「60億分の1の男」と称され、日本でも愛された。19年にベラトールと3試合契約を結んで引退ツアーを始めた。同年12月、RIZINでの日本ラスト戦で勝利後、コロナ禍でツアーが中断。21年10月にロシアで凱旋(がいせん)マッチを行ったが、計画された母国での引退マッチはウクライナ侵攻で困難となり、米国開催となった。通算戦績は40勝6敗。会場にはホイス・グレイシーらレジェンドが来場予定で引退セレモニーも準備される。ヒョードルは王者として格闘技人生を終えることができるか?

◆エメリヤーエンコ・ヒョードル 1976年9月28日、ロシア出身。柔道、サンボから総合格闘技に転向。00年リングス、02年にPRIDEへ参戦。03年にアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジル)を下し、PRIDEヘビー級王座を獲得し、3度防衛に成功。04年PRIDEヘビー級GP制覇。PRIDE消滅後、米新興団体や米ストライクフォースに参戦。12年に1度引退後、15年に現役復帰し、米ベラトール、RIZINにも参戦。182センチ、106キロ

引退試合に向け、ベラトールのSNSで掲載された元PRIDEヘビー級王者エメリヤーエンコ・ヒョードルの顔写真(ベラトール公式インスタグラムより)

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【UFC】「超新星」平良達郎「まだ見せていない関節技で決めたい」3連勝へ前日計量クリア

UFC3戦目の対戦相手となるヘスス・アギラー(右端)とフェースオフする平良達郎(左端)(C)UFC/Zuffa LLC

「超新星」と呼ばれるUFCファイター平良達郎(23)が3連勝を狙う。

4日(日本時間5日)にUFCファイトナイト・ラスベガス68大会でヘスス・アギラー(26=メキシコ)とのフライ級5分3回を控える。3日(同4日)に同地で前日計量に登場。125ポンド(約56・7キロ)でパスしたアギラーに対し、平良は125・5ポンド(約56・93キロ)でクリアした。

試合1週間前まで地元沖縄で調整を続けてきた平良は「ギロチン(裸絞め)が得意な選手なので首は気をつけたい。思い切り良い分、雑なところもある選手。そこを狙いたい」と万全の対策を練ってきた自信がある。昨年5月のUFC初陣は判定勝ち、同9月の2戦目は一本勝ちと着実に勝利を重ねており、米専門メディアにも注目されている。

平良は「今、必要なのは経験。本当は5分3回をやりたい気持ちがあるが、インパクト残した方が気持ちいいのでKO、まだ見せていない関節技で決めたい。(最終3回の)4分59秒で仕留めたい」と掲げた。

23年の目標も頭にイメージしている。「24年に王座挑戦できるように。23年はランカーを倒してアピールしたい。挑戦者になれる(ランキングに入る)ぐらいの気持ち」と23年初戦に向かう。【藤中栄二】

◆平良達郎(たいら・たつろう)2000年(平12)1月27日、沖縄・那覇市生まれ。城岳小、神原中時代は野球に没頭。小禄高1年時、兄が通っていたジムに入門し、総合格闘技を開始。17年に全日本アマチュア修斗フライ級で優勝し、18年に修斗でプロデビュー。同年に開催された修斗新人王決定トーナメント(フライ級)を制覇し、MVPを獲得。21年には修斗フライ級王者に。昨年5月にUFC白星デビュー。家族は両親と兄、妹。170センチ、66キロ(通常)。

UFC3戦目に備え、膝蹴りのトレーニングを積むフライ級の平良達郎(左)
UFC3戦目に備え、打撃練習に励むフライ級の「超新星」平良達郎(左)

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【UFC】中村倫也VS風間敏臣の日本人対決! UFC契約権かけ、初進出ラスベガスで決勝

計量クリアし、フェースオフした風間敏臣(左端)と中村倫也(右端)(C)UFC/Zuffa LLC

4日(日本時間5日)のUFCファイトナイト・ラスベガス68大会(米ラスベガス・UFC APEX)では昨春から始まったUFC契約権を懸けたトーナメント、ROAD TO UFC決勝が組まれ、日本人同士が激突する。バンタム級決勝(5分3回)で、中村倫也(27)と風間敏臣(25)がUFC切符を懸けて対戦。3日(同4日)には同地で開かれた前日計量に両者そろって登場し、中村が135ポンド(約61・24キロ)でパスし、風間は136ポンド(約61・69キロ)でそれぞれクリア。UFCジャパンを通じ、意気込みを示した。

ラスベガス初進出となる中村は「よりUFCの中枢の方達が見てくれる大会になる。そのへんは目に届くということでうれしい。どのシチュエーションになっても戦う準備はしてきた。プランは何個か用意している」と手応え。一方の風間もラスベガス初進出で「『わあ』という感情はなくて、ここがフィールドになるんだなという感じ」と自信を秘めた気持ちの高ぶりを口にした。

また中村について「爆発力がある。自分の空間、空気感にするのがうまいなと。そこに自分の空気をつくってしまえばこわいところはない。自分らしい試合したい」と自信を示していた。

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【UFC】“超新星”平良達郎が3連勝へ計量クリア「誰にでも勝つことができると信じている」

UFC3戦目の対戦相手となるヘスス・アギラー(右端)とフェースオフする平良達郎(左端)(C)UFC/Zuffa LLC

「超新星」と呼ばれるUFCフライ級ファイター平良達郎(23)がUFC3連勝を狙う。

4日(日本時間5日)、UFCファイトナイト・ラスベガス68大会(米ラスベガス・UFC APEX)でヘスス・アギラー(26=メキシコ)と同級5分3回で激突する。

3日(同4日)には同地で前日計量に臨み、125ポンド(約56・7キロ)でパスしたアギラーに対し、平良は125・5ポンド(約56・93キロ)でクリアした。

米専門メディアの取材に対し、平良は「毎試合、成長している。目標は次の試合に勝つこと」と集中力を研ぎ澄ませた。23年の目標として決まった試合で連勝を重ね、タイトル挑戦できるランキングまで食い込むことを掲げている。平良は「自分は同じ階級のファイターに大きな敬意を払っていますが、対戦する機会があれば、誰にでも勝つことができると信じている」ときっぱり。自信をみなぎらせながら、UFCデビュー3連勝へ、気合を入れていた。

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【UFC】木下憂朔デビュー戦は「KO狙う」計量1発クリア 対戦フューギットと健闘誓い合う

UFCデビュー戦へ前日計量クリアした木下憂朔はガッツポーズ(C)UFC/Zuffa LLC

RIZINにも参戦経験ある総合格闘家・木下憂朔(ゆうさく=22)がUFCデビューする。4日(日本時間5日)、UFCファイトナイト・ラスベガス68大会(米ラスベガス・UFC APEX)でアダム・フューギット(34=米国)とのウエルター級5分3回に臨む。3日(同4日)には同地で前日計量に出席し、両者そろって170・5ポンド(約77・34キロ)で1発クリア。フェースオフ時には握手も交わし、お互いの健闘を誓い合った。

UFCのデイナ・ホワイト社長による選手スカウトを目的とした大会、コンテンダシリーズで、5戦無敗のジョゼ・エンヒッキ(ブラジル)に3回TKO勝ちし、UFCとの契約権を獲得。このフューキット戦メインカードの1つとして組まれた。試合前会見では「ワクワクしてる。コンテンダーシリーズの結果をみての試合順だと思う。期待以上にフィニッシュをみせたいと思う。ようやくファイターとして始まるという気がする。KOを狙う」と気合を入れ直した。

過去にUFCには数多くの日本人ファイターが参戦してきた。五味隆典ら過去のファイターと今のファイターとの違いを問われた木下だったが「自分はあんまり何も考えないタイプ。昔はすごかったけれど、今のボクらがもっとすごいよというのをみせたい」と決意を示していた。

UFCデビュー戦の相手アダム・フューギット(右端)とフェースオフする木下憂朔(左端)(C)UFC/Zuffa LLC

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【UFC】木下憂朔が日本人初コンテンダーシリーズ出身でデビュー「歴史をつくりたい」

UFCデビュー戦を控えるウエルター級の木下憂朔

総合格闘家の木下憂朔(ゆうさく=22)が日本人初のルートでUFCデビューを果たす。

4日(日本時間5日)、UFCファイトナイト・ラスベガス68大会でアダム・フューギット(34=米国)とのウエルター級5分3回に臨む。昨年8月、UFCのデイナ・ホワイト社長から選手スカウトを目的とした大会、コンテンダーシリーズへの出場オファーを受けて日本人初参戦。5戦無敗のジョゼ・エンヒッキ(ブラジル)に3回TKO勝ちし、UFCとの契約権を獲得していた。

パンクラスやRIZINなどに参戦してきたが、日本初のコンテンダーシリーズ出身のUFC戦士となり「やっとファイターと名乗れるようになった」と笑顔。昨年11月から米フロリダ拠点に練習を開始。日本人初のUFC王者を目標に掲げ、その第1歩がフューギット戦となる。「1個1個を勝っていき、今までの日本人がやっていないような歴史をつくりたい」との強い決意でUFC初陣に挑む。

UFCデビュー戦に向け最終調整する木下(上)

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アントニオ猪木さんの闘魂継承ダァーッ!孫の寛太さんが将来ボクサーとして活動するプラン明かす

アントニオ猪木さんへの叙位・叙勲の拝受を終え、会見で1月23日にちなみ「ダー」で祝う孫の寛太さん(左)と弟の啓介さん(撮影・野上伸悟)

昨年10月1日に79歳で死去したアントニオ猪木さん(本名猪木寛至)の決めゼリフ「1、2、3、ダァーッ!」の1月23日、孫の寛太(ひろた)さん(20)が闘魂継承を誓った。23日、都内で猪木さんに対する従四位と旭日中綬章の伝達が遺族に行われた。寛太さんは、猪木さんの弟啓介さんとともに出席。米国の大学卒業後、将来的にはボクサーとして活動するプランを明かした。

  ◇  ◇  ◇

固く結んだ口元は、天国のおじいちゃんにそっくりだった。猪木さんの代名詞「1、2、3、ダァーッ!」の日に、燃える闘魂の勲章を受け取った寛太さんが、決意を示した。将来は「ボクシングを学びたい」。祖父が生前、使用していた真っ赤なネクタイを締めていた。会見後には「ダァーッ!」の決めポーズもみせた。控えめながら、その言動には、名前の「寛」の文字とともに受け継ぐ闘魂が見え隠れした。

猪木さんと女優、倍賞美津子の1人娘寛子さんと、新日本プロレス社長も務めたサイモン・ケリー氏の間に、03年1月に長男として誕生。現在は米ロサンゼルスのサンタモニカ大に通い、機械工学を専攻する。幼いころから拠点は米国だが、日本語でも会話する。国や公共に対する功績を評価された祖父に「母も弟もすごく喜んでいます」と無垢(むく)な笑顔を見せた。

高校2年生の弟ナオトさんとともに動画サイトで見た伝説の猪木-アリ戦に衝撃を受けた。プロボクシングの世界ヘビー級王者に立ち向かう精神は、「自身の中にもあると思う」と自覚する。現在は水泳を習っており、格闘技は未経験。それでも、大学卒業後は「ハードにトレーニングを積んで、希望が見えればそっちの方向もある」などと、プロボクシングやプロレス挑戦、格闘家として生きる選択肢も残している。

ポテンシャルは燃える闘魂のお墨付きだ。猪木さんは10年以上前のインタビューで「孫は(新日本の)ロス道場でいつも選手と遊んでいる。将来格闘家の可能性はあるかも」などと話している。弟のナオトさんは、世界NO・1の格闘技団体、UFCのファイターを目指し、昨年からレスリング部に所属。ジムではムエタイや柔術を練習しているという。「弟が格闘技なら僕はボクシングで」。兄弟の可能性は無限に広がる。

猪木さんに最後に会ったのは9歳の時。日本に遊びに来た際、ホテルで一緒にお昼ご飯を食べ、遊んでもらった。あれから大きく成長し、身長は180センチになった。だが、印象は全く変わらないという。「グランパはグランパ。いつでも大きい」と追いかけ続ける背中だ。

猪木さんのマネジメントを務めるIGF(猪木元気工場)の高橋社長は「本当におじいちゃんっ子」と、その関係性を口にする。今回の会見も、本人の熱い希望で来日したという。

猪木さん、元気ですか? お孫さんたちが、これからも、元気な姿をおじいちゃんに届けてくれそうです-。【勝部晃多】

○…猪木さんに、従四位と旭日中綬章の伝達が行われた。位記、勲記勲章を受け取った弟の啓介さん(74)は「夢にも思っていなかったし光栄。ブラジルやパキスタン、キューバ、北朝鮮を含めていろいろな勲章を受けたが、日本人なので日本で頂くことが一番の名誉。兄貴も誇らしく思っていると思う」と涙を浮かべながら感謝した。授与日は亡くなった日にさかのぼる。日本人プロレスラーとしては初の快挙。1月23日は99年に61歳で亡くなったライバル、ジャイアント馬場さんの誕生日でもあった。

◆旭日中綬章(きょくじつちゅうじゅしょう) 勲章には大勲位菊花章、桐花大綬章、旭日章、瑞宝章、文化勲章などがある。旭日中綬章は旭日章6つのうち3番目。「国家又は公共に対し功労のある方」が対象。昨年秋にデザイナーのコシノジュンコ(本名・鈴木順子)さんや漫画家の萩尾望都さんらが受章。

◆お別れの会◆猪木さんの一般向けお別れの会は、3月7日に東京・両国国技館で開かれる。

アントニオ猪木さんへの叙位・叙勲の拝受を終え、会見で1月23日にちなみ「ダー」で祝う孫の寛太さん(左)と弟の啓介さん(撮影・野上伸悟)
アントニオ猪木さんが叙勲を受けた旭日中綬章(撮影・野上伸悟)
引退試合で「ダァー」と叫ぶアントニオ猪木 (1998年4月4日撮影)

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【RIZIN】ベラトールからの“黒船”堀口恭司「こんな大みそかにして」レベル違う判定勝ち

判定勝ちした堀口(右)はセレモニーで笑顔を見せる(撮影・菅敏)

<総合格闘技:RIZIN40大会>◇31日◇さいたまスーパーアリーナ

RIZINバンタム級王者の堀口恭司(32=アメリカン・トップチーム)が、ベラトール代表の「中堅」としてレベルの違いを証明した。

16年11月以来6年ぶりにバンタム級(61キロ)から1階級落としたフライ級で、21年RIZINバンタム級日本GP覇者の扇久保博正(35=パラエストラ松戸)と対戦。主導権を握り続け3-0で判定勝ちし、ベラトールでもバンタム級王者に輝いた“史上最強のメイド・イン・ジャパン”が、黒船となった。

堀口は「無事に勝つことができました。でも扇久保選手がタフでなかなかKOを取れなかったです。こんな大みそかにしてすみません。次は盛り上げるんで、ちょっと楽しみにしていてください」と話した。

冷静沈着な姿勢で、勝利を積み重ねてきた。19年6月にベラトール同級王座を獲得し、21年9月からベラトールへの定期参戦を続けていた堀口は、今年9月約1年9カ月ぶりの日本のリングを踏んだ。ベラトールでまさかの連敗を喫し、絶対に負けられない一戦となった金太郎戦だったが、高いファイトIQを見せて快勝。「格闘技はこういうことがあるからおもしろい」と笑った。

あっけらかんと話す堀口だが、格闘技へ持てるすべてを費やしてきた。トレーナーとともに相手を分析し、試合ごとに何パターンもの戦術を用意。今回の扇久保は過去2戦2勝の相手だったが、「トータル的にできるファイターになってきている」と警戒し、「立ち技でも寝技でも支配できるプランを立ててきた」という用意周到ぶり。「全局面で上回れる」という確信があった。

ベラトール挑戦は、日本の格闘技界の発展のため。「もっと盛り上げられるように頑張っていきたい」。23年も、闘志を燃やしていく。

◆堀口恭司(ほりぐち・きょうじ)1990年(平2)10月12日、群馬県高崎市生まれ。5歳から空手を開始。上京し、故山本“KID”徳郁さんの内弟子に。10年に修斗でプロデビュー。13年からUFCに参戦。17年からRIZINを主戦場とし、18年に初代RIZINバンタム級王座を戴冠。19年にはベラトール同級王座を獲得し史上初の2冠達成。21年にベラトールへの定期参戦発表。16年から米国を拠点とし、米フロリダ州のアメリカン・トップチームに所属。163センチ。

2回、扇久保(左)にハイキックを見舞う堀口(撮影・菅敏)
2回、扇久保(上)の攻撃を防ぐ堀口(撮影・菅敏)
判定で扇久保(右)を破り、勝ち名乗りを受ける堀口(撮影・菅敏)
判定で扇久保を破り、トロフィーを手に笑顔を見せる堀口(撮影・菅敏)
判定で扇久保を破り、セレモニーで笑顔を見せる堀口(右から2人目)(撮影・菅敏)
ラウンドを伝えるRIZINガール(撮影・菅敏)
ラウンドを伝えるRIZINガール(撮影・菅敏)
ラウンドを伝えるRIZINガール(撮影・菅敏)
ラウンドを伝えるRIZINガール(撮影・菅敏)
ラウンドを伝えるRIZINガール(撮影・菅敏)
ラウンドを伝えるRIZINガール(撮影・菅敏)
ラウンドを伝えるRIZINガール(撮影・菅敏)
ラウンドを伝えるRIZINガール(撮影・菅敏)
ラウンドを伝えるRIZINガール(撮影・菅敏)
ラウンドを伝えるRIZINガール(撮影・菅敏)
ラウンドを伝えるRIZINガール(撮影・菅敏)
ラウンドを伝えるRIZINガール(撮影・菅敏)
ラウンドを伝えるRIZINガール(撮影・菅敏)
ラウンドを伝えるRIZINガール(撮影・菅敏)
ラウンドを伝えるRIZINガール(撮影・菅敏)
ラウンドを伝えるRIZINガール(撮影・菅敏)
ラウンドを伝えるRIZINガール(撮影・菅敏)
ラウンドを伝えるRIZINガール(撮影・菅敏)
ラウンドを伝えるRIZINガール(撮影・菅敏)
ラウンドを伝えるRIZINガール(撮影・菅敏)

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RIZIN40大会、団体の威信をかけて5対5「全面対抗戦」相手のベラトールとは 

総合格闘技RIZINは31日、さいたまスーパーアリーナで年末恒例のビッグイベントとなる40大会を開催する。大会の目玉は米総合格闘技団体ベラトールとの5対5の「全面対抗戦」。両団体から現役チャンピオンを含む5人のトップファイターたちが参戦し、団体の威信をかけてぶつかり合う。

■ベラトールとは

◆創設 08年に米国で創立された世界最大級の総合格闘技団体。代表はスコット・コーカー。

◆人気 米国ではUFCに次ぐ規模、人気を誇る。

◆ベラトールとは 「BELLATOR」はラテン語で「戦士」を意味する。【男子】ヘビー級からバンタム級までの7階級

【女子】女子はフェザー級からストロー級までの3階級制。

【リング】円形のケージ(金網)を使用する。

【試合】通常5分3回で、メインイベントやタイトルマッチは5分5回で行われる。

【日本人】10年に藤井恵が日本人として初参戦。19年6月に堀口恭司がダリオン・コールドウェルを下し、日本人初となるバンタム級王者となった。

【代表選手】フェザー級王者パトリシオ・ピットブル、ライトヘビー級王者ワジム・ネムコフなど。

◆RIZINと共同開催 19年12月にはRIZINと共同でベラトールジャパン大会をさいたまスーパーアリーナで開催した。

◆配信 日本国内の配信パートナーはU-NEXT。

◆登録者数 ユーチューブチャンネル登録者数は159万人(12月30日現在)。

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大将戦サトシvsマッキーなど米ベラトールと5対5「全面対抗戦」/RIZIN見どころ

ホベルト・サトシ・ソウザ(2021年6月13日撮影)

総合格闘技RIZINは31日、さいたまスーパーアリーナで年末恒例のビッグイベントとなる40大会を開催する。大会の目玉は米総合格闘技団体ベラトールとの5対5の「全面対抗戦」。両団体から現役チャンピオンを含む5人のトップファイターたちが参戦し、団体の威信をかけてぶつかり合う。各試合の見どころをまとめた。

▼大将戦(ライト級)

ホベルト・サトシ・ソウザ(33=ボンサイ柔術)-AJ・マッキー(27=米国)

RIZINライト級王者サトシが、前ベラトール世界フェザー級王者マッキーと激突する。15戦14勝で100%のフィニッシュ率を誇るサトシに対して、現在18連勝中のマッキー。サトシがいかに早い段階で得意のグラウンドポジションに持っていけるかがカギを握る。マッキーはライト級転向2戦目。リングも不慣れでアジャストできるか。

▼副将戦(フェザー級)

クレベル・コイケ(33=ボンサイ柔術)-パトリシオ・ピットブル(35=ブラジル)

RIZINフェザー級王者クレベルが、ベラトールのパウンド・フォー・パウンド(PFP)1位で世界同級王者ピットブルの撃破を狙う。打撃でも勝負できるオールラウンダーのピットブルは、クレベル同様、ブラジリアン柔術をバックボーンに持つ。36戦中27の一本勝ちを収めてきたクレベルの柔術が、どこまで通用するか。

▼中堅戦(フライ級)

扇久保博正(34=パラエストラ松戸)-堀口恭司(32=アメリカン・トップチーム)

昨年のRIZINバンタム級GP覇者の扇久保と元ベラトール同級、RIZIN同級王者の堀口の日本人対決。両者ともにフライ級復帰初戦となる。過去2度の対決では、堀口の2勝。試合運びにたけ、オールランドで勝負できる堀口に対し、レスリング技術が光る扇久保。昨年の大みそかはリング上で公開プロポーズした扇久保が、三度目の正直で勝利を飾れるか。

▼次鋒戦(バンタム級)

キム・スーチョル(31=韓国)-フアン・アーチュレッタ(35=米国)

今年9月に扇久保を破ったRoad FCフェザー級王者スーチョルが、最強の助っ人としてRIZIN軍に加入。元ベラトール世界バンタム級王者アーチュレッタと対戦する。お互いにフィジカルと精神面の強さを武器に圧力をかけていくタイプで、削りあいは必至。

▼先鋒戦(ライト級)

武田光司(27=BRAVE)-ガジ・ラバダノフ(29=ロシア)

元DEEP同級王者の武田が、飛躍の年となった22年を勝利で締めくくる。7月に元UFCの強豪ジョニー・ケースを相手に下馬評を覆し、連勝中。自身と同じくレスリングを武器とするラバダノフをどのように崩していくか。先陣を切り、RIZIN軍に流れを呼び込みたい。

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RIZIN軍「副将」クレベル・コイケ、大みそかのベラトールとの対抗戦で王者の誇り示す

RIZIN40大会 総合格闘技RIZIN米総合格闘技ベラトール「全面対抗戦」発表 クレベル・コイケ(左)とパトリシオ・ピットブル(2022年10月26日撮影) 

総合格闘技RIZINフェザー級王者で、大みそか開催の米総合格闘技団体ベラトールとの対抗戦(40大会、さいたまスーパーアリーナ)でRIZIN軍「副将」を務めるクレベル・コイケ(ブラジル、33=ボンサイ柔術)が、日本代表のプライドを示した。

29日、大会直前の合同インタビューに出席。ベラトールのパウンド・フォー・パウンド(PFP)1位に輝く同世界フェザー級王者パトリシオ・ピットブル(35=ブラジル)との対戦について、「予測は難しいけどいい試合になると思う。総合的にレベルが高い選手なのでたくさんの意味で特別な試合になる」などと意気込みを語った。

普段はひょうひょうとした印象を受けるクレベルだが、海外記者の「世間的には知名度が低いのではないか?」との問いかけには言葉に熱がこもった。「メディアはUFCやベラトールなどに注目しがちだけど、アジアやヨーロッパにもMMA団体はある。日本ではRIZIN。今回の1番の目標は、RIZINの名前を世界に広げることだ」と、王者の誇りをのぞかせた。

自身の試合の後には、ボンサイ柔術で切磋琢磨(せっさたくま)するRIZINライト級王者ホベルト・サトシ・ソウザ(33)が控えている。クレベルは、今回の試合を受けた理由を「サトシのためでもある」と告白した。

「サトシは『王者を取ったばかりだから休め』と言ってくれた。だけど、いつもサトシにはいいエネルギーを与えてもらっているので、今度はこちらからエネルギーを送ろうと思って参戦を決めた。自分たちは親友・兄弟のようなコネクションを持っているので、必ず勝ってバトンを渡したい」。

最高の勝利で、「大将」へ。“柔術界の鬼神”が、過去最強の難敵を撃破し、日本のボンサイ柔術の実力を世界へアピールする。

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柴田勝頼、猪木さんに捧げる卍固めで勝利「6年前死にかけたけど、元気があれば」完全復活を宣言

ローラー(下)にグラウンド卍固めで勝利する柴田(撮影・菅敏)

<格闘技イベント:INOKI BOM-BA-YE×巌流島>◇28日◇東京・両国国技館

10月1日に死去したアントニオ猪木さんの追悼興行となる格闘技イベント「INOKI BOM-BA-YE×巌流島」で、弟子にあたる新日本プロレスの柴田勝頼が、猪木さんに捧ぐ卍固めで勝利を挙げた。

メインイベントの新日本提供試合で、元UFC戦士のトム・ローラーと3カウントなしのプロレスルール、UWFルールで対戦。後半にはスープレックスを受けて劣勢になる場面もあったが、気持ちを切らさなかった。PKで難局を打破すると、スリーパーから卍固めに移行。体勢が崩れてグラウンド状態になったが、最後は12分30秒、それでも離さずに絞め上げて逆転のギブアップ勝利となった。

試合後、「柴田コール」が沸き起こると「ありがとう」と絶叫した。17年4月の両国大会で負傷し、長期欠場を余儀なくされた柴田。5年8カ月ぶりに因縁の地でメインイベントを飾り、「アントニオ猪木に呼ばれてここに来た。6年前、この両国でほぼほぼ死にかけたけど、こうやって戻ってくることができた。元気があればなんでもできる、その通りだと思います」。師匠の言葉を引用して完全復活を宣言した。

そして、最後は「会長、お疲れ様でした!」。この日も黒のショートパンツ姿で「ストロングスタイル」を見せた。これからも、猪木さんから受け継いだ闘魂を、身をもって示していく。

「INOKI BOM-BA-YE×巌流島」でアントニオ猪木さんをしのんで「1、2、3、ダー」をする出場選手ら(撮影・菅敏)
ローラー(手前)にグラウンド卍固めで勝利する柴田(撮影・菅敏)
「INOKI BOM-BA-YE×巌流島」でアントニオ猪木さんをしのんで「1、2、3、ダー」をする出場選手ら(撮影・菅敏)

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