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WBO王者ゴンサレスが初防衛成功 9月にも京口紘人と米ラスベガスで統一戦の可能性

ジョナサン・ゴンサレス(2019年8月20日撮影)

<プロボクシング:WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦> ◇24日(日本時間25日)◇米フロリダ州キシミー

WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(ワタナベ)との統一戦が浮上しているWBO世界同級王者ジョナサン・ゴンサレス(31=プエルトリコ)が初防衛に成功した。同級8位マーク・アンソニー・バリガ(29=フィリピン)の挑戦を受け、3-0(115-113、117-111×2)の判定勝利を収めた。

サウスポー対決となったゴンサレスは序盤から右目周囲を腫らしながらも、中盤以降、スピードで上回り、終盤にかけて尻上がりに力強さが増した。判定では最大で5ポイント差をつけて危なげなくベルトを守った。19年8月、名古屋でWBO世界フライ級田中恒成(畑中)に挑戦して7回TKO負けした後に2連勝したゴンサレスは昨年10月、WBO世界ライトフライ級王者エルウィン・ソト(メキシコ)に判定勝ちし、世界王者となっていた。

京口は契約を結ぶ英プロモート大手マッチルーム社からゴンサレスとの2団体王座統一戦のオファーを受けている。統一戦交渉が成立すれば、9月17日(同18日)、米ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催される4団体統一スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(31=メキシコ)-WBAスーパー、IBF世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)戦のアンダーカードで組まれることが濃厚となっている。

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アルバレス、ゴロフキン96秒間の「視殺戦」&「舌戦」会見場に緊張感 9月18日に3度目対決

至近距離でにらみ合うアルバレス(左)とゴロフキン(マッチルーム社公式インスタグラムより)

今秋に3度目の注目対決を控えるプロボクシング4団体統一スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(31=メキシコ)とWBAスーパー、IBF世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)が両者そろった会見で緊張感あふれる「視殺戦」を展開した。

9月17日(日本時間18日)、米ラスベガスのT-モバイル・アリーナで対戦する両者は24日(同25日)、米ロサンゼルスのハリウッド・レギオン・シアターでキックオフ会見。実に73秒間のフェースオフが展開された。アルバレスがにじり寄り、至近距離で視線を合わせた。さらにアルバレスがベルトを持った形でのフェースオフも23秒間行われるなど、両者が静かに闘争心を燃やした形となった。

両者は17年の初対決で引き分け、18年の再戦ではアルバレスが僅差判定勝利を収めた。何度も3度目対決が期待されながら実現せず。ゴロフキン側から「対戦を避けている」とほのめかされたことにアルバレスは怒っていた様子。「彼はいつも人前で良い人のふりをしている。私は良い人のふりはしない。2人は違う人間だ」と気持ちをむきだした言葉を発した。

挑発的な発言も多く「私が最高クラスのファイターと戦っている時、彼はC~Dクラスのファイターと戦っていた」とも豪語した。報道陣からゴロフキンを引退させる試合になるのか問われると「すごく、いいね」と言葉に自信を込めた。

そんなアルバレスの言動にゴロフキンも冷静ながらも対抗心メラメラ。「彼が1度何か間違ったことをした場合、それを完全に忘れることはできない。何か間違った時にはきれいにならない」と過去のアルバレスによるドーピング違反を思い起こさせる発言で“反撃”。常に両者にはピリピリムードが漂った。

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亀田和毅、ボクシング転向の那須川天心との対戦を熱望「盛り上がるなら喜んでやりたい」

那須川天心との対戦を熱望した亀田和毅(撮影・実藤健一)

元2階級制覇王者でWBA世界スーパーバンタム級3位の亀田和毅(30=TRYBOX平成西山)が23日、兵庫県西宮市内の所属ジムで取材に応じ、ボクシングに転向する那須川天心(23)との対戦を熱望した。

和毅は、ジム移籍初戦として7月30日に神戸市中央体育館でウィリアム・エンカーナシオン(33=ドミニカ共和国)とフェザー級10回戦を戦う。エンカーナシオンはロンドン五輪代表のオリンピアンでWBCラテンアメリカスーパーバンタム級王者。強打を誇るオーソドックスのボクサーファイターだ。

強敵との一戦。だが、和毅の視線はその先を見据える。キックボクシングで頂点を極めた天心が、ボクシング界に挑んでくる。スーパーバンタム級、フェザー級が有力とされ、そこは和毅と同じ土俵となる。

和毅は「ボクシング界が盛り上がるなら、喜んでやりたい。下(違うカテゴリー)から出てくる選手が出てこないと、ボクシング界は盛り上がらない。自分はその壁になりたい」と言った。

那須川の武尊との試合も動画中継でしっかりチェックした。「反応、スピードはすごいと思うが、ボクシングでどれだけ引き出しがあるか。6回戦、8回戦レベルなら問題ないと思うがタイトルマッチの10回戦、12回戦は未知数。武尊戦でも3回にはスタミナが危なかったように思うし、そこは分からない部分が多い」と話した。

和毅はベルトへのこだわりはない。「もう2回、ベルトはとっているし、関係なく(天心とは)やりたい。見ている人の記憶に残るような、そういう試合をやりたい」。元世界2階級制覇王者とキック界の頂点を極めた男との対戦が実現すれば注目度、盛り上がりは間違いない。

和毅も日本のボクシング史に残る、ビッグマッチ実現だけを願っている。【実藤健一】

那須川天心との対戦を熱望した亀田和毅(撮影・実藤健一)

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WBA元王者の久保隼が現役引退へ 17年4月王座獲得 18戦15勝3敗

久保隼(22年4月撮影)

ボクシングのWBA世界スーパーバンタム級元王者の久保隼(32=真正)が現役引退を決めたことが23日、関係者への取材で分かった。

久保は京都市出身で南京都高(現京都広学館高)、東洋大を経て2013年5月にプロデビュー。世界初挑戦だった17年4月に王座を獲得、同年9月の初防衛戦で敗れた。19年5月にWBAフェザー級王座に挑んだが、2階級制覇を逃した。

左ボクサーファイターで戦績は18戦15勝(10KO)3敗。直近の試合は4月に行われたノンタイトル8回戦で、佐川遼(三迫)に3回KO負けした。(共同)

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元WBA王者古川夢乃歌、4年8カ月ぶり復帰戦黒星「バテてしまった」一度はキックでRISE参戦

約4年8カ月ぶりにリング復帰した元WBA女子世界アトム級王者古川夢乃歌

<プロボクシング:女子51.2キロ契約体重6回戦>◇22日◇東京・後楽園ホール

元WBA女子アトム級王者古川夢乃歌(28=山木)が、約4年8カ月ぶりに復帰戦で黒星を喫した。

日本女子フライ級10位阿比留通子(32=オークラ)との女子51.2キロ契約体重6回戦に臨み、0-2(57-57、56-58、55-59)の判定負けとなった。

もともと相手は約2階級上の相手でもあり、当日計量でも3キロ差あった。主戦場をミニマム級に設定している古川は「バテてしまった。1~2回は冷静にできましたが、その後は足が使えなくなり、ポイントを取られてしまった」と肩を落とした。

「体格差やパワーで勝てると思っていなかった」と足を使いながらジャブを打ってリズムをつかもうと試みたが、阿比留の左フックを浴びると、負けじと連打で応戦。3回以降は打ち合いの展開になったものの、相手のワンツーで後退するシーンもあり、競り勝つことはできなかった。

17年10月、アルゼンチンでIBF女子世界フライ級王者レオネラ・ジュディカ(アルゼンチン)に挑戦し、敗れて以来のカムバック戦だった。1度はボクシングから引退。警備会社に就職も、勤務先の社長から勧められたキックボクシングを開始し、那須川天心らが主戦場としてRISEに参戦した。山本ユノカのリングネームでミニフライ級NEXT・QUEENトーナメントなど5試合に出場したが、昨夏からはボクシング復帰に向けてジムワークを積んでいた。

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元女子世界王者・古川夢乃歌1度引退後キック参戦も「ここではない」17年以来のボクシング復帰

約4年8カ月ぶりに復帰する元WBA女子世界ライトフライ級王者古川夢乃歌

プロボクシグ元WBA女子ライトフライ級王者古川夢乃歌(28=山木)が約4年8カ月ぶりに復帰する。22日、東京・後楽園ホールで日本女子フライ級10位阿比留通子(32=オークラ)との女子51・2キロ契約体重6回戦を控え、21日には都内の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、50・9キロでパス。阿比留はリミットでクリアした。

17年10月、アルゼンチンでIBF女子世界フライ級王者レオネラ・ジュディカ(アルゼンチン)に挑戦し、敗れて以来のカムバック戦となる。1度はボクシングから引退。警備会社に就職も、勤務先の社長から勧められたキックボクシングを開始し、那須川天心らが主戦場としているRISEに参戦した。山本ユノカのリングネームでミニフライ級NEXT・QEENトーナメントなど5試合に出場したが「キックは楽しかったが『ここではない』と。本気にRISE王者を目指しているのか」と自問自答。最終的にボクシング復帰への気持ちが大きくなったという。

昨夏からボクシングの練習を再開し、1年近くでボクサーとしての感覚も取り戻した手応えがある。ボクシングの通算戦績は9勝(6KO)2敗2分けと女子では高いKO率を誇った。元世界王者として「レベルの差をみせつけたい。前のようにガンガンいくだけでなく、冷静に戦いたい。今の目標は世界王者です」とキッパリ。再び世界の頂点を目指し、リスタートする。

約4年8カ月ぶりに復帰する元WBA女子世界ライトフライ級王者古川夢乃歌(左)。右は対戦相手のJBCフライ級10位阿比留通子

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ヘビー級3団体統一王者ウシク、8・20ジョシュアと再戦 2月にウクライナ領土防衛隊に入隊

ボクシングのヘビー級世界3団体統一王者のオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)が、元王者のアンソニー・ジョシュア(英国)と8月20日にサウジアラビアのジッダで再戦することが決まった。

19日にプロモーターが発表した。12年ロンドンオリンピック(五輪)ヘビー級金メダリストのウシクは昨年9月、ジョシュアを判定で破り、WBA、WBO、IBFの王座を獲得した。母国がロシアによる侵攻を受けているウシクは2月に領土防衛隊に入隊したが、AP通信によると3月に首都キーウを離れ、再戦に向けて練習を再開していた。

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ボクサー那須川天心に期待 プロ3戦目世界王座に並ぶのは彼しかいない/大橋秀行の目

1回、那須川天(左)は武尊にパンチを打ち込む(撮影・菅敏)

<キックボクシング:THE MATCH 2022>◇19日◇東京ドーム

那須川の左ストレート、左カウンターはキックボクシング、ボクシング両方に通じる技術だと感じながら戦う姿を見ていた。スピード、反射神経、パンチを繰り出すタイミングといい、これはもう天性の素質といえる。格闘技界だけでなく、世間的にも知名度があるだけにボクシング界でも活躍する姿を期待されるだろう。もちろん、それに応えるだけのボクサーになると確信している。

現在のウエートから見て、ボクシングの階級でいえばバンタム級かスーパーバンタム級あたりを主戦場とするだろう。プロデビューの対戦相手も日本王者、東洋太平洋王者クラスと拳を交えても十分に勝てるはずだ。私は4年前、那須川を見た時に感じたことがある。75年にプロ3戦目で世界王座を獲得したムエタイ出身のサンセク・ムアンスリン(タイ)の記録に並ぶことができるのは、日本人で那須川しかいないと。ムアンスリンと同様、プロ3戦目に世界王座を目指すにはデビュー戦から日本、東洋太平洋王者らと拳を交えることを期待したい。(元WBA、WBC世界ミニマム級王者、大橋ジム会長)

1回、那須川天(右)は武尊からダウンを奪う(撮影・菅敏)
試合を終え、抱き合う那須川(後方)と武尊(撮影・足立雅史)

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那須川天心、帝拳ジム入りへ 村田諒太ら世界王者12人輩出の名門でボクシング王者目指す

那須川天心(中央)と帝拳ジム葛西裕一トレーナー(右)。左は元WBC世界スーパーフェザー級王者三浦隆司氏(2018年2月撮影)

キックボクシングのRISE世界フェザー級王者・那須川天心(23=TARGET/Cygames)が、因縁の対決を制した。K-1の3階級制覇王者で現スーパーフェザー級王者武尊(30=K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)との58キロ契約3分3回(延長1回)に臨み、5-0の判定勝ち。キックの公式戦で負けなしの42連勝とし、花道を飾った。ボクシングに転向する那須川は名門・帝拳ジムでデビューすることが有力となった。

    ◇    ◇    ◇

那須川が最高の環境でボクシング世界王者を目指す方向であることが分かった。前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太ら世界王者12人を輩出した名門ジム・帝拳ジムへの入門が有力だ。今後、帝拳ジム側と本格的に契約交渉に入る見込みだという。

那須川の父弘幸トレーナー、那須川が主戦場としてきたキックボクシングRISE伊藤隆代表と帝拳ジム本田明彦会長は以前から良好な関係にあり、関係者によれば契約交渉もスムーズに進みそうだという。本田会長はプロボクシング界で世界的なネットワークを持っており、マッチメーク力もトップクラス。那須川にとってボクシング転向の所属ジムとして申し分ない。

那須川が中学3年から帝拳ジムに出げいこするなど、関係は深かった。帝拳ジムで97年から20年間、トレーナーを務めていた元東洋太平洋スーパーバンタム級王者葛西裕一氏(グローブス代表)の指導を受けてきた経緯もあり、那須川のボクシングには「帝拳イズム」が流れている。

この武尊戦のために一時的に中断していたが、ボクシング転向に向けたジムワークは帝拳ジム中心で続けてきた。同ジムでは、世界2階級制覇(フェザー級、スーパーフェザー級)を成し遂げた粟生隆寛トレーナーの指導を受け、22年中のボクシング転向を見据えてきた。両者間の契約交渉がスムーズに進めば、年内には帝拳ジムからプロテストを受験、プロデビューすることになりそうだ。

◆那須川天心(なすかわ・てんしん)1998年(平10)8月18日、千葉県生まれ。5歳で極真空手を始め、小5でジュニア世界大会優勝。その後キックボクシングに転向し、14年7月にプロデビュー。15年5月にプロ6戦目で史上最年少16歳でRISEバンタム級王座に輝いた。16年12月にRIZIN初参戦。18年6月には階級を上げ、初代RISE世界フェザー級王者に。プロ通算成績は46戦46勝(31KO)。20年6月から始めたユーチューブの登録者数は89・2万人。165センチ。

◆帝拳ジム 所在地は東京都新宿区神楽坂。1946年(昭21)8月、帝国拳闘会拳道社として設立。後の初代コミッショナー田辺宗英がジム会長就任。本田明マネジャーが2代目会長就任も65年に死去し、立教高3年だった17歳の次男明彦現会長が引き継いだ。70年10月に大場政夫がWBA世界フライ級王座を獲得。86年7月には浜田剛史がWBC世界スーパーライト級王座獲得。その後、ホルヘ・リナレス、西岡利晃、粟生隆寛、山中慎介、村田諒太ら世界王者12人を輩出。

判定勝ちした那須川天(右)は雄たけびを上げる。左は武尊(撮影・菅敏)
3回、那須川天(左)は武尊にパンチを打ち込む(撮影・菅敏)
3回を戦い終え、武尊(右)と抱き合う那須川天(撮影・菅敏)
判定で武尊(左)に勝利し、深々と頭を下げる那須川天(撮影・菅敏)

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武居由樹「夏の武居は強い」8・26東洋太平洋王座初挑戦 井上尚弥に「1ミリでも近づけたら」

8月26日、東京・後楽園ホールで東洋太平洋スーパーバンタム級王座に初挑戦する元K-1同級王者武居由樹

元K-1スーパーバンタム級王者でプロボクシング東洋太平洋同級15位の武居由樹(25=大橋)が8月26日、東京・後楽園ホールで開催されるフェニックスバトル91大会で転向後初めて王座に挑戦する。同大会メインイベントで東洋太平洋同級王者ペテ・アポリナル(27=フィリピン)に挑むことが17日、発表された。同日に横浜市内の所属ジムで会見に臨んだ武居は「思っていたよりも早くタイトル戦が決まり、本当にうれしい。チャンスをつかみます」と転向5戦目で迎えたベルト奪取に気持ちを高揚させた。

挑戦する王者アポリナルはフェザー級から階級を下げてきたこともあり、体格が大きい。K-1時代に海外選手との対戦は多く経験しているが、フィリピン人選手と拳を交えるのは初めて。元世界6階級制覇王者マニー・パッキャオや元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(ともにフィリピン)の名前を挙げながら武居は「フィリピンの選手は強いイメージがあるので気が抜けない。(アポリナルは)パワーもあって体も厚みがあって大きいので」と気持ちを引き締めた。

真夏の王座挑戦となるものの、自ら「夏男」を自負している。「夏の武居は強い。自信はあります」とキッパリ。6月7日には同門の先輩となるWBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(29)がドネアを2回TKO撃破。19日にはK-1の先輩王者となる武尊が那須川天心との対決で格闘技界を盛り上げていることもあり「自分も後れを取ってはいけないなと思います。尚弥さんの背中は遠いですが、1ミリでも近づけたらと思います」と気合を入れ直していた。

8月の東洋太平洋スーパーバンタム級王座挑戦がきまった元K-1同級王者武居(中央)。右端は大橋会長、左端は八重樫トレーナー

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元日本2階級制覇王者・黒田雅之が引退発表「光栄な」井上尚弥のプロテスト相手 2度世界挑戦

現役引退を表明した元日本2階級制覇王者黒田(中央)。左は所属ジムの新田会長、右は黒田の勤務先そえるての山上代表

2度世界挑戦したプロボクシング元日本2階級制覇(ライトフライ級、フライ級)王者黒田雅之(35=川崎新田)が16日、現役引退を発表した。

同日、東京・文京区の日本ボクシングコミッションで会見。20年10月、井上尚弥、拓真兄弟とのスパーリングの際に左ひじの腱(けん)を断裂。手術を受けてリング復帰したものの、今年1月の重里侃太朗(仲里)との試合に敗れた後、同部の痛みが増していたという。

2週間ほど今後について考え、引退の結論に至ったと明かした。

周囲からは現役続行の激励も受けていたが「『まだやりますよね』と言われるのはうれしいですが、終わりが分からず、区切りが分からなくなっていた。辞めるのは今しかない、と。(違和感がある状況でも)100%やれると思うが、自分の思い描く100%とは違ってくる。それはボクシングに失礼だと思った」と率直な心境を明かした。

13年2月、WBA世界フライ級王者ファン・カルロス・レベコ(アルゼンチン)に挑戦し、19年5月にはIBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)にも挑んだが、いずれも判定負け。世界王座はつかめなかったが「ボクシング人生の彩りになる景色は見ることができた」とすっきりした表情をみせた。

12年7月に「モンスター」井上尚弥のプロテストの相手を務め、練習パートナーとして何度もスパーリングをしてきた関係にある。「光栄なことですよね」と振り返りつつも「井上尚弥選手とスパーリングしていた、日本王者だ、と言われることがあっても『そんなこともあったよね』と言えるように自分を高めていきたい」と引退後のキャリアに強く目を向けている。

ムザラネ戦後からプロボクサーと並行し、訪問介護サービスの会社「そえるて」で働いてきた。現在は同社でフルタイムで社会人生活を続けている。

ボクシングのキャリアを生かし、何らかの形で老若男女に向けてスポーツの楽しさを伝えていくという第2の目標を持っており「挑戦していきたいと思います」と決意も新た。

所属ジムの新田渉世会長は「しっかり『卒業』させられたと思う。この経験を次の人生に生かしてほしい」とエールを送っていた。

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輪島功一氏の孫、磯谷大心が東日本新人王に挑戦 9選手がエントリー 8・9後楽園

祖父の輪島功一(左)と記念写真に納まる磯谷大心(2022年4月12日撮影)

プロボクシング元WBA、WBC世界スーパーウエルター級王者輪島功一氏(79)の孫、磯谷大心(20=輪島功一スポーツジム)が東日本新人王に挑戦する。

計9選手が出場するウエルター級でエントリー。8月9日に東京・後楽園ホールで臨む田中慧士(21=花形)との準々決勝(同級4回戦)が初陣となると15日、発表された。21年10月にプロデビューした磯谷は2試合連続1回KO勝利中。今年4月の細谷洸太(花形)との同級4回戦以来、約4カ月ぶりのリングとなる。順当に勝ち上がれば9月26日に準決勝、11月3日に東日本新人王決勝に進むことになる。

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宇津木秀初防衛「アニキが勝ってモチベーション爆上がり」世界王者京口紘人のセコンド感謝

人気ラウンドガールの天野麻菜(左端)と雪平莉左(右端)に囲まれ、写真撮影に応じた日本ライト級王者宇津木秀

<プロボクシング:日本ライト級タイトルマッチ10回戦>◇14日◇東京・後楽園ホール

日本ライト級王者宇津木秀(28=ワタナベ)が初防衛に成功した。同級8位富岡樹(25=角海老宝石)の挑戦を受け、8回1分8秒、TKO勝ちを収めた。

3度目の王座挑戦となる富岡の左フック、左ボディーで攻められ、5回終了時の採点では1ポイント差でリードを許した。しかし「ポイントは取られていると思ったが、あわてることなくいけば勝てると思った。向こうは体力が切れると。徐々に弱らせた」と6回以降は一気にギアを上げた。

8回にはパンチ連打で攻め込み、最後は富岡を防戦一方にさせてTKO勝ち。「初防衛戦のプレッシャーはありました」としながらも逆転勝ちでベルトを死守してみせた。セコンドには13日にメキシコでの王座統一戦から帰国したばかりの同門の先輩、WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(28)が入った。

「アニキ(京口)が勝ってモチベーションは爆上がりでした。アニキは強い。安心して(セコンドを)任せられました」と試合途中のインターバルでも京口からの言葉にパワーをもらっていたという。

これでプロデビューか11連勝。当面は日本王座の防衛戦をつづけていくものの「1戦1戦大事に戦い、最終的には世界王者を目指したい」と意気込んだ。世界的には選手層の厚い階級となるが、京口も「しっかりとステップを踏んだ。これは通過点。もう1つ上のベルトを取ってね」とエールを送っていた。

兄貴分のWBA世界ライトフライ級スーパー王者京口(左端)のセコンド入りも受け、初防衛に成功した日本ライト級王者宇津木(中央)右端は小林トレーナー

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朝倉未来、過去に「天心君がメイウェザーとやっていたので僕も」と発言 ボクシングへの意欲示す

フロイド・メイウェザー(左)と朝倉未来

プロボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(45=米国)が9月に、RIZINファイターの朝倉未来(29=トライフォース赤坂)とエキシビションマッチで対戦する。RIZIN榊原信行CEO(58)が米国で13日に会見を開いて発表した。

榊原氏が「再びメイウェザーがRIZINで戦うことになりました。相手は日本で一番のMMAスター、朝倉未来です。開催日、ルールなどは今月中には決めて、発表します」と明らかにした。

  ◇  ◇  ◇

◆朝倉未来とボクシング かつて「天心君がメイウェザーとやっていたので僕もやりたくなった」と発言していた朝倉。21年2月に予定されていた格闘技イベント「MEGA2021」では対戦候補の最有力候補だった。20年にはプロボクシグWBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人や、元世界王者の竹原慎二らとボクシングの練習をする動画を自身のユーチューブチャンネルに投稿。21年には元ボクシング世界王者の内山高志にボクシングのパンチ指導を受け「全然、違う。ちょっと変わるだけでだいぶレベルが上がりました」と、ボクシングへの意欲を示していた。

フロイド・メイウェザー(ロイター)
18年12月、メイウェザー(右)のパンチを食らいダウンする那須川天心
18年12月、那須川天心戦で余裕の笑みを浮かべるメイウェザー
18年12月31日、試合後、那須川(左)の手を上げたたえるメイウェザー

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京口紘人に破格オファー アルバレスVSゴロフキン興行で、ゴンサレスとの王座統一戦

メキシコでの王座統一戦にKO勝利し、帰国したWBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人

プロボクシグWBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(28=ワタナベ)にビッグイベントの王座統一戦オファーが届いたことが13日、分かった。10日(日本時間11日)にメキシコ・グアダラハラで同級正規王者エステバン・ベルムデス(26=メキシコ)との団体内王座統一戦に臨み、8回24秒、TKO勝利した後、契約を結ぶ英プロモート大手マッチルーム社から破格のオファーが届いたことが明らかになった。

関係者によると、9月17日、米ラスベガスで開催される4団体統一スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(31=メキシコ)とWBAスーパー、IBF世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)による3度目対決のビッグイベントでWBO世界ライトフライ級王者ジョナサン・ゴンサレス(31=プエルトリコ)との2団体王座統一戦のオファーだという。

13日にメキシコから帰国した京口は「メキシコで良い結果、ベストな試合ができた。(WBAからの)指名試合が終わり、次は選択できるので、ファイトマネーや条件をみて決めたい。次は統一戦になる可能性が高いと思う。年内には必ず1試合やると思う」と意欲をみせた。

京口陣営によると、既に昨春からゴンサレス陣営との接触し、対戦交渉を続けてきた。また京口との統一戦を希望するWBC世界同級王者寺地拳四朗(30=BMB)陣営から届いた条件と比較しても、ゴンサレス戦のファイトマネーは3倍多いという好条件とされる。今回のメキシコでのアウェー戦でKO勝ちし、マッチルーム社から高い評価を得たこともあり、京口は「これまでの日本ボクシング界にない風というか、存在感は見せられた。良い流れをつくりたい」と手応えを口にした。

防衛成功したメキシコから帰国したWBA世界ライトフライ級王者京口紘人は次戦に2団体王座統一戦を希望

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佐々木主浩氏「一発で決めれる力って、すごい」日本人初の3団体統一の井上尚弥にあっぱれ!

7日、3本のベルトを巻き笑顔でポーズを決める井上尚弥

佐々木主浩氏(54)が12日、TBS系テレビ「サンデーモーニング」にご意見番としてゲスト出演。日本人初の3団体統一に成功したWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)についてコメントした。

井上は、7日にWBC世界同級王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)と3本のベルトを懸けて拳を交え、2回1分24秒、TKO勝ち。19年11月、階級最強を決めるトーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝以来、約2年7カ月ぶりの再戦を制した。

佐々木氏は、あっぱれをあげ「一発で決めれる力って、すごいですよね。当て方もうまいですし。見てて試合早くていいですよね。安心してみていられます」とコメント。関口氏から「だけどテレビは困っちゃうんです。早く終わっちゃうんで」と話すと佐々木氏は笑って応えた。

佐々木主浩氏(2018年3月14日)

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寺地拳四朗「これでいける、楽しみになってきた」V4京口紘人との王座統一戦へ自信

寺地拳四朗(2021年11月24日撮影)

WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(28=ワタナベ)が敵地で王座統一に成功した。同級正規王者エステバン・ベルムデス(26=メキシコ)との団体内王座統一戦に臨み、8回24秒、TKO勝利。最後は33連打でレフェリーストップに追い込み、4度目防衛に成功した。

京口との統一戦熱望を表明しているWBC同級王者寺地拳四朗(30=BMB)は、「これでいける。可能性はあるんじゃないですか。楽しみになってきた」と不敵な自信を示した。

映像で見た試合に関しては「倒しきったのはよかったんじゃないですか。でも何か普通でしたね」とバッサリ。京都出身の寺地は、大阪出身の京口とはアマ時代に4回対戦し「1回だけ負けたが、負けた試合とは思っていない」。絶対的な自信は揺らいでいない。

父の寺地永会長(58)は「(京口の)結果が出たということでこれから動くことになる。今月中には何らかの方向性が出ると思う」と話した。プロモートする真正ジムを通じすでに対戦の意向は伝えており、年内に大阪での開催を目指す。

連続防衛回数の日本記録(13回)更新の目標を失った寺地は「統一戦しか考えられない」。軽量級ビッグマッチ実現へ、ここから動き出す。【実藤健一】

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京口紘人33連打怒とうのラッシュV4 次戦寺地拳四朗らとの統一戦も「最高の舞台で戦いたい」

メキシコで王座統一に成功したWBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(中央)(ワタナベジム提供)

<プロボクシング:WBA世界ライトフライ級王座統一12回戦>◇10日(日本時間11日)◇メキシコ・グアダラハラ

WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(28=ワタナベ)が敵地で王座統一に成功した。同級正規王者エステバン・ベルムデス(26=メキシコ)との団体内王座統一戦に臨み、8回24秒、TKO勝利。最後は33連打でレフェリーストップに追い込み、4度目防衛に成功した。昨年3月に初進出した米ダラスのV3戦に続き、2戦連続で海外防衛に成功。WBC同級王者寺地拳四朗(30=BMB)ら対抗王者との王座統一戦に意欲をみせた。

怒とうのラッシュだった。8回開始と同時に細かい連打で京口が攻めた。ロープに追い詰め、グロッギー状態のベルムデスに33連打しレフェリーストップ勝ち。「本当にタフな相手にKOで勝てたことは誇り。しんどい試合に勝つことができて良かった」。6回にバッティング、7回に後頭部への打撃で2度の減点。同回に右連打でダウンを取ったはずがスリップ裁定。そんなアウェーの「洗礼」を乗り越え王座を統一した。

8センチ近く高い身長、長いリーチのベルムデスに接近戦を仕掛けられたが、冷静だった。左右のアッパーで上回り、相手の体力を削った。3回にバッティングで左頭部をカットし、流血した正規王者の動きが鈍ったところを仕留めた。試合後、ベルムデスに反則をわび「(反則は)厳しい目だったと思うが、それだけ相手にダメージを与えたので仕方ない。熱のあるメキシコのファンの前で勝つことで自分の価値も高まる」と振り返った。

昨年9月に右手親指周辺を骨折した後、左ひじ負傷、左ひざ腸脛靱帯(ちょうけいじんたい)炎など度重なるけがに泣いた。戦線離脱が長引く中、4月に村田諒太がゴロフキン戦、7日には井上尚弥がドネア戦で注目を集めた。京口は「日本ボクシングは、今までにない動きがある。従来の流れでは注目されない」と自ら敵地戦を選択。2戦連続の海外防衛成功の意味、価値は大きい。

次戦はWBC王者寺地ら対抗王者との王座統一戦も見据える。「他団体に素晴らしいファイターがいる。最高の舞台で戦いたい」。陣営には契約先の英プロモート大手マッチルーム社から米での防衛戦オファーも届いた。京口からも目が離せない。【藤中栄二】

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モンスター井上尚弥「世界最強」PFP1位に決意新た「4団体統一に向けてまた頑張ります」

7日、ドネア(右)を2回TKOで破り3団体王者となった井上尚弥

ボクシングWBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)がついに全階級を通じた「世界最強」ボクサーに認定された。

世界的にもっとも権威のある米老舗ボクシング専門誌ザ・リングが10日(日本時間11日)、階級を超越した最強ボクサーを決める最新のパウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキングを発表。井上が日本人史上初のPFP1位に到達した。これまで2位が自己最高だった井上は素直に喜んだ。

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ザ・リングの最新PFPランキングで1位に選出されたことを知った井上は日付が変わった11日未明、公式SNSを更新した。「日本人がこれまで誰もたどり着けなかった場所まで来た #pfp1」と素直に喜びを表現した。前回ランクで1位のWBAスーパー、IBF、WBO世界ヘビー級王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)、2位のWBO世界ウエルター級王者テレンス・クロフォード(米国)に続いて3位だった。7日のドネア戦の衝撃的な2回TKO勝ちで世界的スター2人を一気に抜き去った。

所属ジムを通じ、井上は「歴史と権威ある米国のザ・リングのPFP1位に選出されました。1つ1つ積みあげてきたことがこうして評価され、ボクサーとして光栄です。この栄誉に恥じないためにも、また1つモチベーションが上がった。次戦4団体統一に向けてまた頑張ります」などと決意を新たにした。

所属ジムの大橋秀行会長(57)も「自分が生きている間に世界ミドル級王者(竹原慎二)、五輪金メダリスト(村田諒太)、そしてPFP1位を見られるとは思っていなかった。正直、驚いている」と感慨深げ。PFP10位以内には複数階級制覇、複数団体統一した各階級の名王者ばかりで「この中で1位になったことが驚き。これからも精進し、厳しく激しい練習を積んでいってもらいたい」と全力サポートを約束していた。

井上陣営は、残り1人の対抗王者となるWBO世界バンタム級王者ポール・バトラー(33=英国)陣営と対戦交渉を開始している。バトラーが契約を結ぶ米プロモート・プロベラム社は英国、中東などで興行開催実績を持っているが、バトラー本人は「日本に行って井上と対戦したい」と希望している。既に井上陣営も12月に1万5000人程度が収容できる首都圏の会場を確保。日本人初の快挙を成し遂げ、モンスターにまた1つ、大きな大きな「勲章」が加わった。【藤中栄二】

【イラスト】ザ・リング選定PFPランキング(6月10日付)
7日、3本のベルトを巻き笑顔でポーズを決める井上尚弥

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【大橋秀行】V4京口紘人の勝負分かれ目は序盤のショートアッパー、接近戦に勝ちスタミナ残す

WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(2022年5月30日撮影)

<プロボクシング:WBA世界ライトフライ級王座統一12回戦>◇10日(日本時間11日)◇メキシコ・グアダラハラ

WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(28=ワタナベ)が団体内王座統一に成功した。WBA同級正規王者エステバン・ベルムデス(26=メキシコ)との統一戦に臨み、8回24秒、TKO勝利で4度目防衛に成功。昨年3月の米初進出に続き、2戦連続で海外防衛に成功した。日刊スポーツ評論家で元WBA、WBC世界ミニマム級大橋秀行氏(57=大橋ジム会長)が、勝負の分かれ目などを解説した。

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たくましい姿を見せながら京口は敵地で防衛を成功したと思う。序盤からベルムデスの接近戦に巻き込まれそうになったが、左右両アッパーでほぼ解決していた。ショートアッパーを活用し、インサイドで打ち勝ったことで、スタミナを切らさず、自分のペースで戦えていた。

あの打ち合いのペースで標高1500メートルある高地グアダラハラでファイトしたら後半はスタミナ切れするのではないかと思われる。ベルムデスはスピードはなかったものの、終盤にかけて尻上がりで調子を上げ、強さをみせるタイプ。接近戦で打ち負けると風車のようにパンチを打ってくる。敵地では戦いにくい相手。普通ならペースを奪われて逆転されてもおかしくないが、そこを京口が打ち負けなかったのはアッパーが勝っていたからだ。これに尽きると思う。

試合中は多くのアウェーの「洗礼」を受けていた。バッティングはお互いさまなのに京口のみが減点。日本開催ならダウンと判断されておかしくない倒れ方もスリップだった。後頭部を打ったとさらなる減点もあった。しかし京口は不服も言わず、頭まで下げていた。普通なら怒ってもいいと思うが、冷静だった。ボクシング以外でもすごさを感じさせた。この強烈な「洗礼」はかけがえのない大きな経験になったと思う。高地だが、ほぼ息もあがっていなかった。今や高地トレも首都圏で簡単にできる時代。低酸素トレの成果も出ていた。

日本人が海外で普通に勝っていく時代になってきていると思う。京口は敵地を感じさせないような、ピリピリしすぎない生活で最終調整していたと聞いている。海外で戦う日本人世界王者も増え、普通に勝っていく時代になりつつある。京口の試合は、その手本なのかなと感じる。近い将来、寺地拳四朗との王座統一戦があるだろうし、すごく楽しみなカード。京口-寺地戦という世界ライトフライ級の日本人対決の機が熟したように思う。(元WBA、WBC世界ミニマム級王者)

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