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大みそか世界挑戦の田口は初の12回スパー

 WBA世界ライトフライ9位田口良一(27=ワタナベ)が、初の12回スパーリングを敢行した。大みそかに大田区総合体育館で、同級王者アルベルト・ロセル(36=ペルー)に世界初挑戦する。12日は都内のジムで、日本フライ級王者村中ら3人を相手にフルラウンドをこなした。

 田口は初の12回に「怖い」と漏らしていた。終盤はさすがにスタミナが切れたが、最後まで前に攻めた。「調子もよくなかった。もう少し上下の打ち分けができていれば。こんなものかといい勉強になりました」と、疲労の中にも実体験は収穫になった。

 いつも実戦で仕上げてきた。普段は100回だが、今回はすでに140回のスパーを消化した。疲労のピークでこの日から減量も始めた。「あと4キロでいつも通り。ここから本番で最高の状態になればいい。相手は1人ですから」と決意を口にした。

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井岡一翔、今日V2戦KO明言 3階級へ

計量をパスし、サムアップポーズをとる井岡(撮影・田崎高広)

 WBA世界ライトフライ級王者の井岡一翔(24=井岡)が「圧勝KO」で、大みそかのビッグマッチを引き寄せる。同級5位クワンタイ・シスモーゼン(31=タイ)とのV2戦は今日11日にゴング。10日は大阪市内で計量に臨み、同僚のWBA世界ミニマム級王者宮崎亮(25)ら4人とも一発でパスした。同級世界戦3戦連続KOを狙う井岡は「3階級へGOサインが出る内容で勝つ」と、年末に有力視されるフライ級での世界戦を見据えて必勝宣言した。

 王者の眼中に、挑戦者の姿は既になかった。井岡が見据える先は、年の瀬のビッグマッチだ。

 「毎回通過点として考えている。もちろん3階級(制覇)は見据えてる。今回もいい内容で通過できるようにしたい。3階級にGOサインが出る内容で勝たないといけない」。調印式会場で堂々と言い切った。

 陣営も、V2戦後のプランを描いている。時期は3年連続となる大みそか開催が最有力。トレーナーの父一法会長は「今回レベルの高い試合をして、年末か来年にも3階級制覇したい」と明言する。

 1階級上のフライ級での標的は、WBA王者レベコかWBC王者八重樫東。レベコは4度防衛中の安定王者で、八重樫は昨年6月のミニマム級統一戦で倒した相手。いずれにしても注目の一戦になる。

 フライ級へ転級しなかった場合の想定もしている。史上最速4戦目で日本ライトフライ級王座を獲得した20歳の井上尚弥にも興味津々で、一法会長は「井上くんがやってくれればなあ」と希望を口にする。

 夢と期待が膨らむばかりの年末へ、井岡は歩みを止めるつもりはない。前日計量をリミットの48・9キロで一発クリアすると、キウイとバナナを食べ、しじみのスープを飲んで備えた。相手のクワンタイは元WBA世界ミニマム級王者だが「王者のいすは、僕にしか座るスペースがない。悪いけど負けてもらいます」と、強気な態度は崩さない。3試合連続のKO勝利へ、態勢は整った。【木村有三】

 ◆主なルール 採点は10点法でスリーノックダウン制。4回までに偶然のバッティングなどで続行不可能な場合は引き分け。5回以降は採点。バッティングで負傷した場合、故意なら負傷のない選手から2点減点。レフェリーはWBA世界ライトフライ(LF)級戦がエリキ・メロネン(フィンランド)、同ミニマム(M)級戦がラーセン・オウムガー(オランダ)。ジャッジはレイナ・ウルバエズ・アビラ(ベネズエラ)、イグナシオ・ロブレス(パナマ)が両試合を、オウムガーはLF級戦を、メロネンはM級戦を担当。

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井岡勝っておじ超え3階級へ、今日ゴング

調印式でチャンピオンベルトを前に鋭い目つきを見せる井岡(撮影・田崎高広)

 WBA世界ライトフライ級王者の井岡一翔(24=井岡)が「井岡家の鬼門」を突破する。同級2位ウィサヌ・ゴーキャットジム(29=タイ)との初防衛戦は今日8日、大阪・ボディメーカーコロシアムでゴング。元世界2階級王者の叔父弘樹会長(44)は12戦目でプロ初黒星を喫したが、井岡は無傷12連勝へ自信満々。勝てば次戦で階級を上げ、日本人初の無敗3階級制覇を狙うプランもある。7日は大阪市内で計量に臨み、同僚のWBA世界ミニマム級王者宮崎亮(24)ら4人とも一発でパスした。

 井岡が、力強いマッスルポーズを見せた。計量をリミットいっぱいの48・9キロでクリア。ひと息つくと、ミネラルを含んだ温かいゴボウ茶を口にした。パイナップル、りんご、キウイとビタミン豊富なフルーツも食べた。「万全のコンディションを作ることができた。自信を持ってリングに上がれる。栄養をとり始めたら、気持ちも高ぶってくると思う」。2階級目となるライトフライ級での初防衛戦へ、臨戦態勢は整った。

 ここまで11戦全勝と無敗街道を歩む。実は、尊敬する叔父の弘樹会長も現役時代は11戦目まで10勝1分けと負け知らずだった。初黒星は88年11月の12戦目。今回の井岡と同じタイ人のナパに、同じ大阪府立体育会館(現ボディメーカーコロシアム)で判定負けし、WBC世界ミニマム級王座を手放した。

 25年前に苦い思い出を味わっている弘樹会長だが、同じプロ12戦目を迎えるおいっ子については「心配ない」と太鼓判を押す。井岡も「質のいい練習ができた。さらに強くなった姿を見せられる」ときっぱり言った。毎日朝夕のロードワークに加えて、今年から加圧式トレーニングも始めた。血流量を制限した中で体に負荷を掛けることで、効率良く筋力を強化。パワーアップしたパンチは、試合で見せるつもりだ。

 勝てば、次の夢プランも現実味を帯びてくる。父一法トレーナーは「試合が終わった後に、階級を上げるかどうかについても一翔と話したい」と、早ければ次戦にも3階級制覇を狙う可能性を示唆。日本人の3階級制覇は亀田興毅が達成しているが、「無敗」の条件がつくと達成者はもちろん、挑戦者さえ過去にいない。「KOは毎ラウンド狙っていきたい」と井岡。豪快にウィサヌを倒せば、日本人初の無敗3階級制覇への道筋も見えてくる。【木村有三】

 ◆日本人の世界3階級制覇 達成者は亀田興毅だけ。亀田は06年8月にランダエタ(ベネズエラ)とのWBAライトフライ級王座決定戦を制すると、1度防衛して王座返上。09年11月、内藤大助に勝ちWBCフライ級王者となり22戦全勝で2階級制覇。だが、初防衛戦で敗れ王座陥落。10年12月にWBAバンタム級王座決定戦でムニョス(ベネズエラ)を破り3階級制覇(6度防衛中)。2階級制覇は井岡ら9人。

 ◆主なルール 採点は10点法でスリーノックダウン制。4回までに偶然のバッティングなどで続行不可能な場合は引き分け。5回以降は採点。バッティングで負傷の場合、故意なら負傷のない選手から2点減点。レフェリーはWBA世界ライトフライ(LF)級戦がマーク・ネルソン、同ミニマム(M)級戦がラウル・カイズJr(ともに米国)。ジャッジはダニーロ・ドンゴ(ペルー)、ジェーソン・ガルシア(米国)が両試合、カイズJrはLF級戦を、デニー・ネルソン(米国)はM級戦担当。

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