ボクシング女子世界戦2試合が26日に都内で発表された。
元WBAアトム級王者宮尾綾香(35=ワタナベ)が11月20日に東京・後楽園ホールで、元WBO王者池山直(49=フュチュール)との再戦でWBA暫定王座決定戦に出場する。WBOミニフライ級王者江畑佳代子(42=ワタナベ)は12月1日にエディオンアリーナ大阪で、元WBA、IBF王者多田悦子(37=真正)の挑戦を受ける。
宮尾は16年に池山のV5戦で対戦も、スリップダウンの際に右ひざ前十字靱帯(じんたい)を断裂し、6回TKO負けした。今年6月の再起まで1年半のブランクを作ったが「まだ恐怖もあるが、今月に完治したと言われた。ここまで帰ってこれたが、しっかりベルトをとりたい」と話した。当初は挑戦予定だった王者のケガで暫定王座が設定された。池山は昨年7月のV6後に引退宣言から復帰戦となる。「前回は途中で終わってしまった。帰ってきてくれてうれしい」と雪辱のチャンスを歓迎した。
江畑は昨年5月に6度目の挑戦で悲願の王座を獲得し、今回は2度目の防衛戦となる。多田とは女子が未公認前からの仲だが、アマ時代は2階級の差があった。「私が年上も、経験では向こうが上。階級も違い、対戦するとは思ってもいなかった。楽しみ。技術戦になる。敵地だけど必ずベルトを持ち帰る」と誓った。
また、大阪のセミでは東洋太平洋アトム級王座決定戦があり、松田恵里(24=テンカウント)と慶美奈代(26=真正)が対戦。アマ経験者の松田は国内最速の2戦目で王座を狙う。「2戦目で挑戦はびっくりも、ありがたい。このチャンスをつかみたい」と目を輝かせた。