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村田諒太氏「派手なKOで評価上がったのでは」ラスベガスで12回KO勝ちの中谷潤人を称賛

世界2階級制覇に成功した中谷潤人(AP)

<プロボクシング:WBO世界スーパーフライ級王座決定12回戦>◇20日(日本時間21日)◇米ネバダ州ラスベガス・MGMグランド・ガーデンアリーナ

元WBO世界フライ級王者・中谷潤人(25=M・T)が世界2階級制覇に成功した。

WBO世界スーパーフライ級王座決定戦に出場し、同級1位として同級2位アンドルー・モロニー(32=オーストラリア)とベルトを懸けて争い、12回2分42秒、KO勝ちで王座獲得に成功。計3度のダウンを奪い、12回は強烈な左クロスでモロニーを大の字にさせた。日本ジム所属では史上17人目の世界2階級制覇を成し遂げた。

   ◇   ◇   ◇

WOWOWで中谷-モロニー戦を解説していた12年ロンドン・オリンピック(五輪)男子ミドル級金メダリストで元WBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太氏(37)は「完璧な内容。試合自体も面白かったし、11回にダウンを奪い、最後の派手なKO勝ちで米国での評価も上がる万々歳の勝ち方だと思う。良い形のKOだった」とほめた。昨年11月のスーパーフライ級転向から2戦目でKO負けのなかった元WBA世界同級王者を完璧に倒したことを高く評価した。

接近戦でも腕をたたんでアッパーを繰り出し、最後のKOパンチも肩を回して遅れて出てくるオーバーハンドの左クロスだった。村田氏は「中谷選手は器用ですよね。肩の関節が柔らかいのだと思いますし、大事ですね」と分析していた。

世界2階級制覇に成功した中谷潤人(AP)
世界2階級制覇に成功した中谷潤人(左)(AP)
世界2階級制覇に成功した中谷潤人(AP)

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【連載】「この写真、いずれ使うと思います」アマ時代の村田諒太が連れてきたのは井上尚弥だった

11年11月、全日本選手権優勝後に井上(左)、成松(右)を連れてきて一緒に記念撮影した村田

<連載 さよなら金の拳:2>

12年ロンドン五輪ボクシング男子ミドル級金メダリストで、元WBA世界同級スーパー王者の村田諒太(37=帝拳)が引退を表明した。29日から5回連載で、歴代担当記者が日本人で初めてボクシングの五輪とプロで頂点に立った拳を振り返る。

   ◇   ◇   ◇

村田を、約12年前に取材した時だった。11年11月。岐阜産業会館で行われた全日本選手権は、その年の世界選手権で銀メダリストとなって初のリングだった。ミドル級で優勝後、取材依頼すると「少し待っていてください」と2人の選手を連れてきた。高校3年ながらライトフライ級で初優勝した井上尚弥と、ライト級を制した大学4年の成松大介だった。

3人並んで写真撮影。その後、スペースの関係でこの写真を新聞紙面に掲載できない可能性を伝えると、村田は笑って言った。「この写真、いずれ使うと思いますよ」。アマに残った成松は16年リオデジャネイロ、21年東京と2大会連続で五輪出場。プロに転向した井上は「モンスター」として世界で知られる王者となった。そして、村田自身もその翌年の五輪で金メダルを獲得。「金の拳」として、プロでも17年に世界王座を奪い、日本人初の五輪金メダリスト&プロ世界王者になった。プロアマ関係なく、この3人が10年以降の日本ボクシング界をけん引するとは…。当時は想像もしていなかった。

引退後の村田はWOWOWエキサイトマッチやAmazonなどで解説者の仕事に取り組む予定だ。既にアマ時代から養われていたボクサーの未来を見極める「目」は、さらに洗練されることだろう。かつての予言通り、今回、言葉通りになった貴重な3ショット。今後の活躍により、さらに価値ある写真になると思っている。【藤中栄二】

28日、引退会見でに置かれたプロデビュー戦からの写真が貼られたボードを見つめる村田
28日、引退会見で山中氏(左)から花束を贈られ写真に納まる村田

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引退発表の村田諒太「山を降りて一からやるつもりでないと」今後の活動に言及/一問一答2

笑顔で引退会見に臨む村田(撮影・垰建太)

プロボクシング元WBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太(37=帝拳)が28日、都内のホテルで現役引退会見に臨んだ。記者会見後の主な一問一答は次の通り。

    ◇    ◇    ◇

-引退後もボクシングに携わるのか

村田 間接的には。どっぷりではないが。それは、まったくこの業界を拒否するわけではなく、受けた恩恵は返していけばいいですし。ずっと捕らわれているのも違うかなと。

-ボクシング以外の仕事も取り組む

村田 もちろん。どこまでできるか分からないけれど可能性は探っているので。可能性を広げるために英語や勉強をしている。もし(他業界に)出ていった時に『よーいドン』だと遅いと思う。

-引退発表までにボクシング人生を振り返ったか

村田 振り返ることはない。記者の方に聞かれたらありましたけど。夜空とか外を眺めながら自分のボクシング人生を振り返ることはまったくなかった。

-今後は何ができる

村田 したいこと、できることは違う。自分のしたいことあってもできることは少ない。これから『1年生』としてやりたい。ボクシングのピラミッドの頂点にいくと、この先は横に(人が)少ない。ここは難しい。僕もそこにきた。この(他業界の)ピラミッドの上の人たちはくっつきやすいので、こういうつながりだからと違う業界にジャンプしても…。僕自身は(ピラミッドの)山を降りて一からやるつもりでないと(他業界の)山は登れないと思っている。まだ実際、降りていない。それが成功して、そういう経験を今後(の選手)に伝えられる、役立てられると思う。

-今後のスケジュールは

村田 なんだかんだ決まっている。那須川天心の試合は(ゲスト解説で)入っている。

-今後の所属は

村田 フリーです。自分自身の会社はあります。

-負けを受け入れる

村田 負けを受け入れると語弊がありますが、この結果を受け入れる。拒否しているわけでなく、消化するという受け入れは時間がかかりますし。負けた試合をWOWOWさんで見返し、もっと練習しておけば良かったとかものすごくありました。『たら、れば』を考えればたくさんある。もっとチャレンジすればどうなるかとかありましたが、それが直接、もう1回(現役続行)となったことは1度もなかった。(現役続行の)比重が重くなったこともなかった。(おわり)

引退会見でおどけた表情を見せる村田(撮影・垰建太)
引退会見で記者の質問に考え込む村田(撮影・垰建太)
引退会見でほほ笑みながらビデオメッセージを見つめる村田(撮影・垰建太)
引退会見でビデオメッセージを見つめる村田(撮影・垰建太)
引退会見でほほ笑みながらビデオメッセージを見つめる村田(撮影・垰建太)
引退会見で笑顔を見せる村田(撮影・垰建太)
引退会見で笑顔を見せる村田(撮影・垰建太)
引退会見で室伏スポーツ庁長官(左)から花束を贈られ写真に納まる村田(撮影・垰建太)
引退会見で山中氏(左)から花束を贈られ写真に納まる村田(撮影・垰建太)
引退会見で那須川天(左)から花束を贈られる村田(撮影・垰建太)
引退会見で那須川天(左)から花束を贈られ写真に納まる村田(撮影・垰建太)
引退会見で写真に納まる、左からJBC萩原理事長、マイナビ中川会長、那須川天、村田、室伏スポーツ庁長官、山中氏、村田後援会近藤太郎さん(撮影・垰建太)
引退会見を終え一礼する村田(撮影・垰建太)

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米総合格闘技UFCがU-NEXTと複数年契約を発表 4月からライブ配信開始

米総合格闘技UFCが、4月から「U-NEXT」でライブ配信されることが決まった。U-NEXTと複数年の配信契約を結んだことが23日、発表された。同団体が主催する大会、企画プログラムなどが国内配信される。4月8日(日本時間9日)、米マイアミで開催されるUFC287大会から配信を開始。同大会ではUFCミドル級タイトル戦(王者アレックス・ペレイラ-挑戦者イスラエル・アデサニア戦)が組まれている。

これまでWOWOWがUFCナンバーシリーズ(年間12回)を中継してきたが、U-NEXTではナンバーシリーズに加え、UFCファイトナイト大会(年間30回)もすべてライブ配信。またジ・アルティメット・ファイターをはじめ、UFCカウントダウン、UFCコネクテッド、5月27日からシーズン2が開幕するROAD TO UFCなどオリジナル番組も順次、配信される。解説陣は宇野薫、水垣偉弥ら元UFCファイターが務める予定だ。

UFCシニアバイスプレジデント兼アジア太平洋地域統括責任者ケビン・チャン氏は「日本は総合格闘技の先駆的な国のひとつであり、豊富な才能と熱狂的なファン層を有しています。UFCは今年30周年を迎えますが、U-NEXTとの新たなパートナーシップは、この市場における私たちの長く輝かしい歴史において、エキサイティングな幕開けとなるでしょう」とコメントした。

既に米総合格闘技ベラトールも配信しているU-NEXTの堤天心社長は「UFCが30周年を迎える記念すべき年に、パートナーシップを築くことができ大変光栄です。人気・実力・選手層の厚さ、すべてにおいて世界最高峰を誇るUFCは、今後拡大していくU-NEXTのスポーツジャンルにおいて中核を担うコンテンツの1つとなるでしょう。今回の取り組みを契機に、長きにわたって応援してきたファンの方はもちろん、より多くの日本の視聴者に向けて、世界が熱狂するトップアスリート同士の試合をお届けしてまいります。UFCと一丸となって格闘技を盛り上げてまいりますので、ぜひご期待ください」とコメントした。

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WBC世界ライト級挑戦者決定戦の吉野修一郎-スティーブンソン戦がWOWOWで4・9生中継

WOWOWでのライブ中継が決まったWBC世界ライト級挑戦者決定戦となるシャクール・スティーブンソン(左)-吉野修一郎戦

16勝(12KO)無敗を誇るプロボクシングWBC世界ライト級5位吉野修一郎(31=三迫)が4月8日(日本時間9日)、米ニュージャージー州ニューアーク(プルデンシャルセンター)で臨む現WBC世界同級3位シャクール・スティーブンソン(25=米国)とのWBC世界同級挑戦者決定戦はWOWOWでエキサイトマッチSPとして生中継されると9日、発表された。

吉野の米リング初進出にして世界挑戦に王手を懸ける1戦は9日午前11時からWOWOWプライムでライブ放送される。

元世界2階級制覇王者で米国でも人気の高いスティーブンソンの地元マッチでもあり、全米でも注目されている。

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井上尚弥、長谷川穂積氏との〝夢対決〟実現を満喫「最高に楽しかった。現役の時考えるとぞっと」

長谷川穂積氏(右)と1分間のマスボクシングを行った井上尚弥(撮影・丹羽敏通)

プロボクシング前4団体統一バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)が、元世界3階級制覇王者長谷川穂積氏(42)との“夢対決”に「最高に楽しい」と胸を躍らせた。

24日、東京・後楽園ホールで開催されたWOWOWイベント、エキサイトマッチ・ファン感謝祭2023の中で両者によるマスボクシング(軽めのスパーリング)が実現した。

グローブを直接当てるわけではないものの、サウスポースタイルからワンツーを打つ長谷川氏に対し、井上はジャブから右ストレートで応戦。両者同時にストレートを放つ緊張感あふれる新旧の世界3階級制覇王者対決となった。

1分1ラウンドで常に真剣な表情だった長谷川氏から「笑ったら殴られそうだったから」と言われ、笑顔の井上は「想像した通り、やっぱり距離感かむずい(=難しい)ですよ」と、上の世代で活躍した長谷川氏の動きを絶賛した。

イベント後、取材に応じた井上は「(長谷川とのスパーリングは)最高に楽しかった。1分間が長かった。(引退後の)今であの動き、感覚的なものがあるというのが…。今は自分が現役で、長谷川さんの現役の時を考えるとぞっとしますよ。もうちょっと長くやりたかった。長谷川さんのスタミナが削れてきて、それを楽しんでやっちゃう感じでした。またやりたいですね」と満喫した様子だった。

バンタム級の世界王者では長谷川だけでなく、元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏(40)もいる。井上は「先輩と楽しくこういうイベントできる。良い日になったなと。階級の近い先輩たちとこういう先輩と交流するのは普段ないので、楽しいです」と歓迎していた。

長谷川穂積氏(右)と1分間のマスボクシングを行った井上尚弥(撮影・丹羽敏通)
長谷川穂積氏(右)と1分間のマスボクシングを行った井上尚弥(撮影・丹羽敏通)
長谷川穂積氏(右)と1分間のマスボクシングを行った井上尚弥(撮影・丹羽敏通)
長谷川穂積氏(右)と1分間のマスボクシングを行った井上尚弥(撮影・丹羽敏通)
エキサイトマッチファン感謝祭2023で、長谷川穂積氏(右)と談笑する井上尚弥(撮影・丹羽敏通)

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井上尚弥、日本人初トップランク社の年間表彰2冠「重いですね」2つのトロフィー手に笑顔

アメリカのトップランク社から表彰されトロフィーを手にする井上尚弥(撮影・丹羽敏通)

ボクシング前4団体統一バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)が米プロモート大手トップランク社から日本人初となる年間表彰2冠のクリスタルトロフィーを授与された。年末年始にかけて同社公式SNSなどで発表された「ファイター・オブ・ザ・イヤー」(年間最優秀選手賞)と「KO・オブ・ザ・イヤー」(年間最高KO賞)の2つの賞で、24日に東京・後楽園ホールで行われたWOWOWエキサイトマッチ・ファン感謝祭でお披露目された。

2つのクリスタルトロフィーを手にした井上は「(トロフィーが)重いですね。去年やってきたこと、自分の試合内容が評価されてこういう賞をいただけるのがうれしいし、今年、またやろうと思えますね。これから(飾る場所を)考えます。自宅にベルトを置く棚があるので、そこに」と笑顔を見せた。

また同イベント前、横浜市内の所属ジムで3日連続のスパーリングを打ち上げた。元3団体統一ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)の練習相手だったプロ10勝(4KO)無敗のホープ、ジャフェスリー・ラミド(23=米国)と拳を交えた。22日に4回、23日に6回、そして24日には7回を消化。19年9月に1度呼んだアマ出身の技巧派との実戦練習は充実した様子。大橋ジムの大橋秀行会長(57)は「非常にテクニカルな良いスパーでした」と収穫を口にした。

現在、井上はWBC、WBO世界スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン(28=米国)との対戦決定が秒読み段階。5月開催を目標に交渉が進む。フルトンとラミドが同じオーソドックス(右構え)スタイルだけに良いスパーリングになったようだ。【藤中栄二】

◆トップランク社の年間表彰 総数4000票以上のファン投票で決定。対象は同社契約選手で、WBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー(英国)、4団体統一ライト級王者デビン・ヘイニー(米国)、元3団体統一同級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)、元WBC、WBO世界スーパーフェザー級王者シャクール・スティーブンソン(米国)ら世界王者クラスが中心。年間表彰にはファイター・オブ・ザ・イヤー(最優秀選手)、KO・オブ・ザ・イヤー(最高KO賞)、ファイト・オブ・ザ・イヤー(最高試合)、ライジング・ファイター・オブ・ザ・イヤー(新鋭賞)とともに、モーメント・オブ・ザ・イヤー、ファイター・トゥー・ウォッチなど各賞がある。

エキサイトマッチファン感謝祭2023で、長谷川穂積氏(右)と談笑する井上尚弥(撮影・丹羽敏通)
元3団体統一ライト級王者ワシル・ロマチェンコのスパーリング相手、ジャフェスリー・ラミド(左)と3日連続のスパーリングを敢行した井上尚弥(大橋ジム提供)

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井上尚弥「ここからは勝ちに徹する試合をする」2団体統一王者フルトン戦実現なら/一問一答

2月に放送されるWOWOWエキサイトマッチSPの収録に参加し、2団体統一スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン戦について言及した井上尚弥

プロボクシング前4団体統一バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)が米スポーツ局ESPNで対戦合意と報じられたWBC、WBO世界スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン(28=米国)と交渉中であることを認めた。

31日、都内のWOWOWスタジオで、父真吾トレーナー(51)とともに「エキサイトマッチSP井上尚弥4団体王座統一戦」の収録に参加。WBO世界スーパーバンタム級1位にランクされる井上は収録後、今月18日(日本時間19日)にESPNで合意が報道されたフルトン戦について「交渉している」と口にした。フルトンに関する主な一問一答は次の通り

   ◇   ◇   ◇   ◇

-フルトン戦はイメージしているか

「早い段階から交渉しているというのは(聞いていた)。それが決まるか決まらないかは別にして、交渉しているという段階からイメージしますね。今年に入ってぐらいからです」

-WBC、IBF世界同級王者ムロジョン・アフマダリエフ(カザフスタン)の映像は

「まだ見ていないですね」

-対戦イメージした場合のフルトンは

「気にしているのはフレームのところ。そこをどう感じるか。自分がスーパーバンタム級にあげたらどういう動きができるか。それはリングの上でどう感じるかが大事なところなので」

-フルトンのようなタイプと過去に対戦経験あるか

「プロアマを通じて初めてですね」

-すごい強敵と交渉していることになる

「その緊張感があるからこそ、すごいモチベーションで練習できるし、すごい試合が見せられるのではないかなと」

-現在のモチベーションは

「1番、高いんじゃないですか。今まで適正階級でやってきたのでそれなりの自信がありましたが、スーパーバンタム級は未知の世界ですし」

-1番強い2団体統一王者と初戦で激突する可能性が出てきたが

「どうですかね。決まった相手とやるだけなので」

-3カ月後あたりに肉体はスーパーバンタム仕様にできそうか

「バンタム級(リミット)に落とす過程でスーパーバンタム級の体重になり、すごく良い状態でできるなと感じるところがある」

-交渉前段階からフルトン戦は希望していたのか

「流れは覚えていないです。何人かの希望はありましたね。そこはまとまっている話ではないので」

-もしフルトンと対戦するなら、楽しみと不安のどちらが大きいか

「両方ありますよ。半々ぐらいですね。楽しみは楽しみ。自信はこれからトレーニングして自信に変えていくし、楽しみも不安も入り乱れながら過ごしていかないといけない」

-フルトンはクレバーな選手だが

「ここからは勝ちに徹する試合をする。もちろんフルトンと戦えば面白い試合になるけれど、会場(の雰囲気)とか考えずにとりあえず勝つ。何が何でも勝つという気持ち」

-前にフルトンは気が弱いと話していたが

「そんなこと言いました? いろいろ試合動画を見ているとそうではない。気が弱い感じはないし、そうは思っていない」

-無敗の2団体統一王者と日本で対戦できそうだが

「フルトンもメリットがあるから交渉に乗っているのだろうし、お互いにウィンウィンなのではないか。米国でやるよりもファイトマネーが高い、日本に来てやるメリットがあるということなのでは。地上波から配信サービスに変わりつつある今だから、呼べるのではないかと思う。そこは良いところもあるし、地上波でやらない分、多くの方の目に触れることがない部分もある。ただビッグマッチが日本で組めることもある。善し悪しはあると思う」(おわり)

WOWOWエキサイトマッチSPの収録に参加した前4団体統一バンタム級王者井上
2月放送のWOWOWエキサイトマッチSPの収録にゲストで参加し、スーパーバンタム級初戦について語った井上尚弥

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井上尚弥「第1交渉で進めているのでは」2団体統一王者フルトン戦言及 スーパーバンタム級初戦

WOWOWエキサイトマッチSPの収録に参加した前4団体統一バンタム級王者井上

プロボクシング前4団体統一バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)が米スポーツ局ESPNで対戦合意と報じられたWBC、WBO世界スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン(28=米国)について言及した。

31日、都内のWOWOWで、父真吾トレーナー(51)とともに「エキサイトマッチSP井上尚弥4団体王座統一戦」の収録に参加。昨年12月13日、東京・有明アリーナで開催されたWBAスーパー、WBC、IBF、WBO世界バンタム級王座統一戦となるポール・バトラー(34=英国)戦をあらめて振り返った。

現在、WBO世界スーパーバンタム級1位にランクされる井上は今月18日(日本時間19日)、ESPNでフルトン戦合意が伝えられた。スーパーバンタム級の世界トップ選手を紹介され、井上は「誰でもモチベーションは上がります」と前置きした上でフルトンへの挑戦に触れ「第1交渉で進めているのではないですか」と推測を入れつつ、交渉の進行状況を口にした。

無敗の2団体統一王者フルトンとの対戦が実現した想定で「まずは距離感。自分がどう感じるか、ジャブが当たるか当たらないか。身長もリーチも足も長くて、その距離感が入ってどう感じるのか。準備はするが、当日どうなるかです」と口元を引き締めていた。

2月に放送されるWOWOWエキサイトマッチSPの収録に参加し、2団体統一スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン戦について言及した井上尚弥
2月放送のWOWOWエキサイトマッチSPの収録にゲストで参加し、スーパーバンタム級初戦について語った井上尚弥

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村田諒太「このままで終われない」ゴロフキン戦見返し進退悩む「君を誇りに」WBA会長はエール

WOWOWエキサイトマッチ総集編の収録に参加した前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太

ボクシング前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(36=帝拳)が今月中旬、米オーランドで開催された第100回WBA総会に参加したと明かした。

23日に都内のWOWOWで「エキサイトマッチ総集編」の収録に参加。元3団体統一ヘビー級王者ホリフィールド氏と対面し、WBAのメンドーサ会長から「君を誇りに思う。現役続行でも、引退決断でも幸運を祈る」とエールを送られたという。村田は「今日も収録で(ゴロフキン戦を)見返し、いろいろな感情がわく。このままで終われないとか。悩ましい進退を抱えている」と心境を口にした。

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カシメロVS赤穂亮戦はまさかの無効試合 赤穂の後頭部にパンチ「わざと打ったわけではない」

2日の計量でポーズを取る赤穂亮(左)とジョンリール・カシメロ(C)NAOKI FUKUDA 

<プロボクシング:スーパーバンタム級10回戦>◇3日◇韓国・仁川パラダイスシティ

前WBO世界バンタム級王者ジョンリール・カシメロ(32=フィリピン)がWBO世界スーパーバンタム級8位赤穂亮(36=横浜光)と臨んだ約1年4カ月ぶりの試合はノーコンテスト(無効試合)となった。

メインイベントの同級10回戦で拳を交え、2回に突進したところに赤穂にパンチを当てられてダウンを喫した。立ち上がった後、猛攻した際、後頭部にパンチを当てて赤穂が大ダメージ。いすに座った赤穂の回復を待ったものの、立ち上がることができずに試合終了のゴングが鳴った。

同興行を運営した元WBO世界スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪氏が試合結果についてリング上で説明。「ラウンド前半の後頭部へのパンチで試合続行不可能ということで、ローカルルールで無効試合となりました。ボクも残念です。申し訳ございません」と観客に謝罪した。

試合後、カシメロはWOWOWのインタビューに応じ「(ダウンは)何のダメージもないです」と淡々と応じた。赤穂への後頭部へのパンチについて「第1ラウンドで彼にダメージを与えていた。最初にダメージを与えたのは私だ。彼からも押し返された。後頭部はわざと打ったわけではない。映像を見てください。それを見れば何のウソもない。既に彼はダメージを受けていたのです」と意図的ではないと強調した。

さらに「テンプル、あごに当てている。後頭部に当てていない。映像を見てください」とキッパリ。ダウンを喫した場面についても「私のパンチが先に当たっている」とダウンではないと主張した。今後、スーパーバンタム級を主戦場にするかどうかについて「マネジャーに相談して決めること。次の試合に向けてトレーニングする。私は勝ったと思っている。すべてのファンのみんな、私のチームもありがとう」と締めくくった。

カシメロにとって21年8月、米カーソンで臨んだギジェルモ・リゴンドー(キューバ)戦以来の試合だった。同年12月、UEAドバイでポール・バトラー(英国)との指名試合が組まれながら、試合直前の自らの胃腸炎による体調不良で中止に。今年4月に英リバプールでバトラー戦が再セットされながら、英国ボクシング管理委員会で禁止されている減量時のサウナ使用で出場停止処分となり、WBOから王座剥奪されていた。赤穂戦発表時にはビデオメッセージで登場したカシメロは「初めてのスーパーバンタム級での試合なので本当にベストを尽くす。赤穂に勝ったら次は井上尚弥とやりたい」と強気な“カシメロ節”で希望していたが、久しぶりの試合がまさかのノーコンテストとなった。

2日、計量パス後、フェースオフする赤穂亮(左端)とジョンリール・カシメロ(右端)。左から2番目は興行を運営する元世界王者・伊藤雅雪氏(C)NAOKI FUKUDA 
2日、赤穂亮とのスーパーバンタム級10回戦に向けて計量クリアしたジョンリール・カシメロ(C)NAOKI FUKUDA 
2日、ジョンリール・カシメロとのスーパーバンタム級10回戦に向けて計量クリアした赤穂亮(C)NAOKI FUKUDA 

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カシメロ「赤穂に勝ったら次は井上尚弥」12・3赤穂亮戦がWOWOWオンデマンドでライブ配信

12・3韓国開催の赤穂亮(左)とジョンリール・カシメロの激突がWOWOWオンデマンドでライブ配信(赤穂亮 写真:アフロ、ジョンリエル・カシメロ Getty Images)

12月3日に韓国・仁川で組まれたプロボクシング前WBO世界バンタム級王者ジョンリール・カシメロ(32=フィリピン)-WBO世界スーパーバンタム級9位赤穂亮(36=横浜光)戦がWOWOWオンデマンドでライブ配信すると24日、発表された。

仁川空港近くにある統合型リゾート「パラダイスシティ」でカシメロ-赤穂戦はスーパーバンタム級10回戦として開催。WOWOWオンデマンドでは同日午後3時ごろ配信開始になるという。

同カードは今月17日に正式発表され、ビデオメッセージを通じ、カシメロは「初めてのスーパーバンタム級での試合なので本当にベストを尽くす。赤穂に勝ったら次は井上尚弥とやりたい。いつも逃げられているから」と強気な“カシメロ節”で希望していた。

20年4月、米国で井上との王座統一戦が組まれながら新型コロナウイルスの影響で中止に。21年12月、今年4月と自らの失態でポール・バトラー(33=英国)との指名試合ができずにWBOから王座剥奪されていた。

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村田諒太、世界初挑戦の後輩にエール 自身の進退については「なんも言えねえ」

WOWOWの「エキサイトマッチ」収録後、報道陣に対応する前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太

ボクシング前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(36)が、世界初挑戦するジムの後輩でWBO世界ライトフライ級2位岩田翔吉(26=ともに帝拳)にエールを送った。21日、都内でWOWOWの番組「エキサイトマッチ」の収録に参加。11月1日、さいたまスーパーアリーナでWBO世界ライトフライ級王者ジョナサン・ゴンサレス(31=プエルトリコ)に挑戦する岩田のスパーリングを20日にチェックしたと明かした。

村田は「調子は良さそうでしたね。(世界王座を)取る可能性は高いと思う」と期待を寄せた。また4月、ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)に9回TKO負けした後に「白紙」としていた自らの進退には「“なんも言えねえ”(という感じ)ですね。決まっていない」と態度を保留した。

WOWOWの「エキサイトマッチ」収録に参加した前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太

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村田諒太「なんも言えねえ、ですね。努力を続ける覚悟がついていない」敗戦から6カ月、去就保留

WOWOWの「エキサイトマッチ」収録後、報道陣に対応するWBA世界ミドル級スーパー王者村村田諒太

プロボクシング前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(36=帝拳)が自身の進退について保留とした。

21日、都内のWOWOWで「エキサイトマッチ~世界プロボクシング」の収録にゲストとして参加。WBAスーパー、IBF世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)が9月17日に米ラスベガスで挑んだ4団体統一スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(メキシコ)との3度目対決を“解説”した。

今年4月、ゴロフキンに9回TKO負けを喫した後、今後を「白紙」としていてから約6カ月が経過。村田はこの日、今後について問われ「なんも言えねえ(という感じ)ですね。決まっていないです。努力を続ける覚悟が今はついていないです」などと心境を口にしていた。

WOWOWの「エキサイトマッチ」収録に参加した前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太
WOWOW「エキサイトマッチ」でアルバレス-ゴロフキン戦収録のゲストに登場したWBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太

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元世界王者伊藤雅雪氏が新プロモート会社設立 カシメロ-赤穂戦興行が第1弾、既に第2弾も計画

12月3日の韓国興行開催会見に出席した元東洋太平洋スーパーフライ級王者赤穂亮’(中央)、元世界王者でTSプロモーションの伊藤雅雪代表(右端)、横浜光ジム石井一太郎会長

プロボクシング元WBO世界スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪氏(31)が新プロモート社を設立したことが17日、発表された。正式名称は「TREASUREボクシング(TB)プロモーション」となる。今年7月に現役引退を表明していた伊藤氏は韓国訪問した際、今回タッグを組む韓国の統合型リゾート「パラダイスシティ」との協賛による興行開催の計画が進み、12月3日に韓国・仁川のパラダイスシティで元東洋太平洋スーパーフライ級王者赤穂亮(36=横浜光)-前WBO世界バンタム級王者ジョンリール・カシメロ(32=フィリピン)をメインにしたボクシング興行が実現したという。

約3000人収容の会場でパラダイスシティ側と分けてチケット販売する予定。試合放送は12月5日にWOWOWで予定される。プロモーターとしての“デビュー戦”が決まった伊藤代表は「(パラダイスシティは)格闘技興行初開催ということで、今回がすごく大事になっている。1回目しっかりと成功させたい」と意欲。既に来年4、5月にも第2弾興行を計画しているという。

興行主として伊藤代表は「日本王座、東洋太平洋王座を獲得した後に行き詰まる選手もいると思う。マッチメークでいろいろな選手にチャンスを与えられるのではないかと思う」と後輩ボクサーたちに戦う舞台を提供することに意欲満々だ。

最近では元世界3階級制覇王者亀田興毅氏が「ファウンダー」という呼称でプロモーター業を続けている。伊藤氏は「亀田さんがファイトマネーを上げたり、あの形はあの形でいい。ただ回り回って最終的に本物のボクシングになっていくと思う。ブレずにやっていきたい」と決意を口にした。

12・3韓国・仁川興行の会見に臨んだ元東洋太平洋スーパーフライ級王者赤穂亮(右端)、元世界王者でTSプロモーションの伊藤雅雪代表(中央)、横浜光ジムの石井一太郎会長

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村田諒太「この爽快感。ミットがボクシングで一番楽しい」ジムの先輩西岡利晃氏相手にミット打ち

ジムの先輩となる元WBC世界スーパーバンタム級王者西岡利晃氏(左)とのミット打ちに臨む前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太

プロボクシング前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(36=帝拳)がリングで「1カ月ぶりぐらい」というミット打ちを披露した。11日、エディオンアリーナ大阪で開催されたWOWOWエキサイトマッチ・リングサイトSPイン大阪にゲスト出演。大勢のファンが見守る中、帝拳ジムの先輩となる元WBC世界スーパーバンタム級王者西岡利晃氏(46)の持つミットにパンチを打ち込んだ。

4月のIBF世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)との2団体王座統一戦で9回TKO負けを喫し、今後について「白紙」としているが、知人のジムなどで体は動かしているという。帝拳ジムの元チーフトレーナーとなる葛西裕一氏が経営する都内のジム「グローブス」で取り組んで以来というミット打ちを終えた村田は「ボクシングは楽しいですね。この気持ち良さ。この爽快感はなかなか味わえない。ミットがボクシングで一番楽しい」と実感を込めて口にした。

自らのパンチを受けてくれた相手が所属ジムの先輩・西岡氏だったこともあり「気まずさと久しぶり感で汗が半端なかったです。受けるタイミングとかうまいですね。ミットの持ち方が絶妙でしたね。(相性が)合う合わないがありますからね」と感謝。村田のパンチを受けた西岡氏は「村田と言えば右ストレート。ノーモーションでパンチがきますね」と中量級の破壊力に驚いていた。

帝拳ジムの先輩となる元WBC世界スーパーバンタム級王者西岡利晃氏(左)とのミット打ちに臨む前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太
WOWOWエキサイトマッチのイベントに登場した村田諒太(中央)。右端は元WBC世界スーパーバンタム級王者西岡利晃氏、左端はMC高柳謙一氏

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「やはりヘビー級の1番が1番」村田諒太が選ぶ歴代PFPトップ5 1位は意外にも現役ボクサー

WOWOWエキサイトマッチのイベントに登場した村田諒太(中央)。右端は元WBC世界スーパーバンタム級王者西岡利晃氏、左端はMC高柳謙一氏

プロボクシング前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(36=帝拳)が自ら選出の歴代パウンド・フォー・パウンド(PFP=階級を超越した最強ボクサー)を披露した。11日、エディオンアリーナ大阪で開催されたWOWOWエキサイトマッチ・リングサイトSPイン大阪に出演。ボクシングマニアを自称する村田が1位に選出したのは意外にも!? 現役ボクサーだった。

現WBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー(33=英国)を歴代トップのPFPに選んだ村田は「フューリーは倒れたとしてもすぐに立ち上がって戦う。彼はヘビー級なのに動けるし、倒せるし、タフネスさがある。やはりヘビー級の1番が(歴代)1番だと思う」と断言。フューリーは4月23日、英ロンドンで開催されたWBC世界同級暫定王者ディリアン・ホワイト(34=英国)との団体内王座統一戦に6回TKO勝利し、現役引退を口にしていたが「もう誰も(フューリーの)引退を信じていない。おおかみ中年ですよ」とジョーク交じりに現役続行を期待した。

なお自身は4月9日のIBF世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)との2団体王座統一戦で9回TKO負けを喫し、今後について「白紙」としている。この日は12年ロンドン五輪ボクシング男子ミドル級金メダルを獲得してから10年目の区切りの記念日だったが、進退について態度を保留。「気持ちは日々、揺れ動いています。爆弾発言? それはないです」と苦笑していた。

なお村田が選出した歴代PFPトップ5は次の通り。

<1>タイソン・フューリー(現WBC世界ヘビー級王者)

<2>アーロン・プライヤー(元WBA、IBF世界スーパーライト級王者)

<3>ロイ・ジョーンズJr.(元世界4階級制覇王者)

<4>カルロス・モンソン(元WBA、WBC世界ミドル級王者)

<5>フロイド・メイウェザー(元世界5階級制覇王者)

WOWOWエキサイトマッチのトークイベントに参加した村田(中央)。右端は元WBC世界スーパーバンタム級王者西岡氏、左端はMC高柳氏
ジムの先輩となる元WBC世界スーパーバンタム級王者西岡利晃氏(左)とのミット打ちに臨む前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太
帝拳ジムの先輩となる元WBC世界スーパーバンタム級王者西岡利晃氏(左)とのミット打ちに臨む前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太
WOWOWエキサイトマッチのイベントに登場した村田諒太(中央)。右端は元WBC世界スーパーバンタム級王者西岡利晃氏、左端はMC高柳謙一氏

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村田諒太が進退の明言避ける「日々、気持ちは揺れています。爆弾発言? それはないです」

WOWOWエキサイトマッチのトークイベントに参加した村田(中央)。右端は元WBC世界スーパーバンタム級王者西岡氏、左端はMC高柳氏

ボクシング前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(36=帝拳)が進退について明言を避けた。

11日、大阪市内で開催されたWOWOWエキサイトマッチのイベントに参加。4月のゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)戦で9回TKO負けを喫した後、今後を「白紙」としていた。この日、今後を問われ「日々、気持ちは揺れています。爆弾発言? それはないです」と苦笑い。また同日は12年ロンドン五輪男子ミドル級で金メダルを獲得してから10年の記念日で「金メダルを取って念願のエキサイトマッチに出演させていただいたのです」と懐かしそうに振り返っていた。

WOWOWエキサイトマッチのイベントに登場した村田諒太(中央)。右端は元WBC世界スーパーバンタム級王者西岡利晃氏、左端はMC高柳謙一氏
帝拳ジムの先輩となる元WBC世界スーパーバンタム級王者西岡利晃氏(左)とのミット打ちに臨む前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太
ジムの先輩となる元WBC世界スーパーバンタム級王者西岡利晃氏(左)とのミット打ちに臨む前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太
WOWOWエキサイトマッチのイベントに登場した村田諒太(中央)。右端は元WBC世界スーパーバンタム級王者西岡利晃氏、左端はMC高柳謙一氏

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元世界王者・村田諒太「どこに向かっているか、分からない時期」進退保留 WOWOW収録ゲスト

WOWOWのエキサイトマッチSPの収録にゲスト出演した前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太

プロボクシング前WBA世界ミドル級王者村田諒太(36=帝拳)が進退について保留した。

2日、都内でWOWOWのエキサイトマッチSPの収録にゲスト出演し、現在の心境について明かした。村田は「どこに向かっているか、分からない時期ですね。決断は先延ばしになっている状況で、その決断をもとに次に向かっていく。それが現役続行であれ、引退で違う形になってもです。決断はどこかで下すでしょうね」と報告した。

同収録では4月9日、さいたまスーパーアリーナで臨んだゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)とのWBAスーパー、IBF世界同級王座統一戦を初めてフルでチェックした。「至らぬところばかりが出た試合。へただなと。全然ダメだなという印象ばかりですね。自分の弱さを見た。やり切っていない。もしああしたら、こうしたらと思ってしまう。完璧はない」と苦笑い。第三者の視線でゴロフキン戦を回顧し「自分が強くないことはわかりました。自分がいかに弱いという事実がそこにあっただけ。強さは見つからなかったですね」としみじみとした表情だった。

試合直後のリングでゴロフキンから譲り受けた入場ガウンは自宅に保管しているとし「村田家の家宝。ボクシングをしたあかしですね」と表現した。不定期ながらロードワークや、知人のボクシングジムで体を動かし、軽くサンドバッグ打ちもしたというものの「精神的には引退状態」とも口にした。

9月17日(日本時間18日)には米ラスベガスのT-モバイルアリーナで開催される4団体統一スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(31=メキシコ)-ゴロフキンの3度目対決が控えている。村田は「あんまりカネロ(アルバレスの愛称)のことが好きではないので。120パーセントぶっ倒してくれ、と思っています」と1度拳を交えたゴロフキンにエールを送っていた。

◆エキサイトマッチSP「村田諒太VSゲンナジー・ゴロフキン」=8日午後9時からWOWOWライブで放送。

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村田諒太「現役続行か引退かの決断はどこかで」進退保留 ゴロフキン戦の映像に「自分の弱さ見た」

WOWOWのエキサイトマッチSPの収録にゲスト出演した前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太

前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(36=帝拳)が今後の進退を保留した。

2日、都内でWOWOWエキサイトマッチSPの収録にゲスト出演。村田は「どこに向かっているか分からない時期。現役続行か、引退かの決断はどこかで下すでしょうね」と現状を報告した。

収録で4月のゴロフキン(カザフスタン)との2団体王座統一戦の映像を初めて見たと明かし「思ったほど(ボクシングをやりたいという)感情がなかった。負けた悔しさより自分の弱さをみた」と振り返った。

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