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弓取り式も危機管理“2人目”将豊竜が選ばれた理由

将豊竜(2019年7月11日撮影)

打ち出し前の弓取り式。巡業部の花籠副部長(関脇太寿山)は緊張した面持ちで土俵上を見つめていた。「だいぶ良くなってきましたよ」。大相撲夏巡業が北海道・函館市で行われた16日、弓取り式を務めていたのは横綱鶴竜の付け人、幕下将豊竜(22=時津風)。横綱同士の結びの一番が終わって登場した将豊竜は、大歓声の中で堂々と儀式を全うした。

弓取り式も“危機管理”が問われているようだ。7月28日から始まった今巡業ではここまで20日間、弓取り式は横綱白鵬の付け人、三段目春日龍(35=中川)と将豊竜が半分ずつ務めた。昨年春場所から主に春日龍が担当していたが「もしものことがあったら、困るからね」と花籠副部長。伝統儀式の大役を務められる力士が1人では心もとない。巡業で見せ物として人気の初っ切りも、不測の事態に備えて「3人目」を常に準備させているが、弓取り式は用意していなかったため、4月の春巡業中に「できるか?」と将豊竜に打診したという。

その春巡業で3度、弓取りを務めた将豊竜は当時「もう全然ダメです…。動きが硬くなってしまった」と肩を落としていた。素人目には分からなかったが、ぎこちなさが抜けなかったという。今巡業でも、付け人業務の合間を縫って練習している様子で「まだまだ全然勉強の身。春日龍さんに教わりながらです」と謙虚に話していた一方、花籠副部長は「安定感が出てきましたね」と目を細めた。

なぜ将豊竜を選んだのか? ズバリ選考基準は「度胸があるかどうか」。フィーリングで決めたという。幕下ではあるが、将豊竜は170センチの小柄な体格でその番付まで上がっているだけに「それなりの度胸があるということ」と花籠副部長は評価する。てっきり手先の器用さなどを加味しているものかと思っていたが、それらを超越したものが大事らしい。

花籠副部長は「(25日の)KITTE場所でもできたら。まだ決まってはいないけど(秋)場所でも3日くらいやらせてみようかなと思っているよ」と話していた。本当にデビューするかどうかは分からないが、そのときは要注目だ。

【佐藤礼征】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)

王者コバレフが意地を見せるか 俊英ヤードと防衛戦

2013年以降の6年間、浮き沈みはあったもののライト・ヘビー級の主役を務めてきたWBO王者のセルゲイ・コバレフ(36=ロシア)が24日(日本時間25日)、ロシアのチェリャビンスクで同級1位の指名挑戦者、アンソニー・ヤード(27=英)を相手に防衛戦を行う。今年2月、3度目の戴冠を果たしたコバレフにとっては初防衛戦だが、相手のヤードが18戦全勝(17KO)という強打者だけに厳しい戦いが予想されている。

「クラッシャー(破壊者)」というニックネームを持つコバレフは37戦33勝(28KO)3敗1分の戦績を誇るスラッガーで、右でも左でもKOするパワーを持っている。13年8月~16年11月の第1次政権では8度の防衛を記録し、その間にWBA王座とIBF王座も吸収した。しかし、下の階級から上がってきたアンドレ・ウォード(米)に惜敗して3団体の王座を失い、再戦では打たれ脆さを露呈して8回TKOで敗れた。そのウォードが引退すると、それにともなって行われたWBO王座決定戦に出場。格下を2回TKOで一蹴して返り咲きを果たし、初防衛戦でもTKO勝ちを収めた。

第2次政権も長く続くかと思われたが、昨年8月のV2戦でエレイデル・アルバレス(コロンビア)の強打に捕まり、7回TKO負けを喫した。ポイントでリードしていながら突然崩れ、3度のダウンを奪われて敗れるという試合だった。

それでもコバレフは王座に執念を見せ、今年2月の再戦ではアウトボクシングと手数でアルバレスを封じ、3度目の戴冠を果たした。

そんなベテランを脅かすヤードは19歳でボクシングを始めたため、アマチュア経験はコバレフの215戦(193勝22敗)と比べ12戦(11勝1敗)と極端に少ない。2年前からWBO1位にランクされながら挑戦を急がなかったのは、じっくりと経験を積む必要があったからといわれている。今回は指名挑戦権を行使して勝負に出たといえる。ヤードは接近しても離れても戦える万能型の強打者で、目下16連続KOと勢いがある。ただ、英国外での試合となると米国で1度経験しているだけで、今回はアウェーというハンデもある。さらに前半のKOが多いため最長でも7ラウンドまでしか戦ったことがなく、このあたりも不安要素といえる。

ともに相手をKOするだけのパンチ力があるだけに序盤からスリリングな攻防が展開されそうだ。隙をみせた方が一気に崩壊する可能性もある。経験値に加え地の利があるコバレフが7対4のオッズで有利とみられているが、打たれ脆さがあるだけに数字はあてにならない。

36歳のベテラン王者が意地をみせるのか、それとも94パーセントのKO率を誇る27歳の俊英が新時代の扉を開けるのか-。

井上尚弥WBSS決勝ドネア戦前「出げいこしたい」

WBSSバンタム級トーナメント決勝会見でポーズを決める井上尚弥(左)と対戦者のノニト・ドネア(撮影・たえ見朱実)

ボクシングWBA・IBF世界バンタム王者井上尚弥(26)がワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝に備え、出げいこで「刺激」を入れるプランを明かした。

11月7日、さいたまスーパーアリーナで、WBAスーパー王者の5階級制覇王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とのWBSS決勝に向けて都内のホテルで会見。2カ月半後に迫った大一番に向けてのプランとして「出げいこはしたいですね。毎回、(所属)ジムでスパーリングを毎回やっていると緊張感がなくなりますし、他のジムの人が見る中でのスパーもまた違うと思う」と他ジムで実戦練習する可能性も口にした。

アマチュア時代は父真吾トレーナーのもと、兄弟そろってプロジムに出げいこしてきた経験がある。井上尚は「ジムに入る前の頃のようなハングリーな、他のジムにいって暴れるじゃないですけど、アウェーを感じながらスパーリングするのは大事。今とデビュー当時とは立場も変わってきているので。あの頃は『なんだこの若者は』っていう感じでみられていたので」との意図を明かした。

36歳のベテランとはいえ、「フィリピンの閃光(せんこう)」との異名を持つドネアに一瞬のスキをみせれば的確に突いてくる経験と実力がある。気の緩みや集中力を持続させる意味でも、井上尚が出げいこで「刺激」を入れるのは有効かもしれない。

WBSSバンタム級トーナメント決勝会見でポーズを決める井上尚弥(左)と対戦者のノニト・ドネア(撮影・たえ見朱実)

井上尚弥&拓真が史上初の兄弟ダブル世界王座統一戦

WBSSバンタム級トーナメント決勝会見に出席した井上尚弥(撮影・たえ見朱実)

ボクシングWBA・IBF世界バンタム王者井上尚弥(26)、弟でWBC世界同級暫定王者井上拓真(23=ともに大橋)が初めて兄弟ダブル世界戦に臨むことが26日、発表された。11月7日、さいたまスーパーアリーナで、井上尚はワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)のバンタム級決勝としてWBAスーパー王者となる5階級制覇王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とWBA王座統一戦、井上拓はWBC正規王者ナルディーヌ・ウーバーリ(33=フランス)とのWBC王座統一戦に臨む。

井上兄弟は25日、都内のホテルで記者会見に臨んだ。会見に同席したドネアを横目に井上尚は「WBSS決勝は自分にとって最大のキャリア。次のキャリアのために大切だと思っています。みなさんの期待も自覚しています」と意気込んだ。一方のドネアは「対戦してきた中でも強敵で大変、危険な相手」と応じた。

井上拓にとっては約1年ぶりの試合。今年6月にカザフスタンで初防衛に成功しているウーバーリとの王座統一戦を待ち、サウスポー対策を練り続けてきたこともあり「ようやく決まった統一戦ですし、兄弟での試合もひさびさなので楽しみにしています。前から兄弟のダブル世界戦は目標だった。兄弟でダブル勝利をしたいです」と意気込んでいた。

貴ノ富士「きつい時間が幸せ」暴行、謹慎を経た思い

大相撲夏巡業の稽古後、親方衆にアドバイスを受けた貴ノ富士(右端)(2019年8月8日撮影)

「今は、きつい時間が幸せです」。十両貴ノ富士(千賀ノ浦)が、つぶやいた言葉には、22歳にして重みと深みがあった。現在、夏巡業中。バスでの移動時間も長く、暑さは日を重ねるごとに体力を奪っていく。加えて7月の名古屋場所中に左足甲を痛めているが、連日、巡業の稽古土俵に上がっている。そんな、きつい時間への充実感を、素直に口に出せるようになったことが、何よりもうれしそうだった。

今年1月の初場所で改名するまでは、貴公俊のしこ名で土俵に立った。その名を最も有名にしたのは、貴乃花部屋時代の昨年3月、新十両として迎えた春場所8日目に支度部屋で起こした付け人への暴行騒動だった。翌9日目から謹慎となり、同場所は途中休場。続く夏場所も謹慎で休場した。本場所にも、関取として初めての巡業にも、出たくても出られない-。ちょうどそのころ、双子の弟の貴源治、同部屋の貴景勝は、番付を上げ、活躍していた。自分の未熟さを悔いても、時間は戻らないもどかしさと葛藤する日々だった。

そんな時に先代師匠の貴乃花親方(当時)から「どん底まで落ちて、はい上がるのが英雄だ」と、声を掛けられたという。貴ノ富士は「あの時は『英雄って何だよ』『どん底って何だよ』って、素直に声を聞くことができなかった。でも今は、少しは理解できる気がする」と振り返る。遠回りをしたからこそ、共感してくれる人や、応援してくれる人が増え、その支えに恩返ししたいという力がわいてくる。土俵に集中できる、当たり前と思っていたことにも感謝できるようになったという。

名古屋場所では初めて十両で勝ち越した。しかも優勝争いにも名を連ねる11勝4敗の好成績。なかなか暴行と切り離されない報道に、一時は嫌気も差したというが、今は乗り越えた。謹慎明けの昨年名古屋場所は西幕下49枚目。関取返り咲きは容易ではない位置まで番付を落とした。それでも、幕下で4場所連続で勝ち越し、今年春場所で再十両。負け越して再び幕下に陥落したが、夏場所では7戦全勝で初の幕下優勝を果たした。

「年6場所あると、けがも増える。けがが増えれば、番付が落ちる可能性もある。きっと、横綱まで上り詰めた人にとっては、地位を守らないといけないから、けがのリスクもあるし、年6場所も必要ないと感じるのだと思う。でも、上がっていく人にとっては、チャンスが年6回もある。今の僕もそう思えるようになった。休んでいる暇はない」。来場所は自己最高位が確実。はね返される度に、挫折を味わう度に、一回り強くなって帰ってくる。波瀾(はらん)万丈の力士人生も「もしも将来『貴ノ富士物語』ができたとしたら、この年齢で、これだけいろいろあるから、面白い内容になるかもしれませんね」と笑う。最後に「英雄」となる物語だとすれば、まだまだ序章にすぎないのかもしれない。【高田文太】

十両貴ノ富士

村田諒太12月に初防衛戦希望、9月中旬から始動へ

ナイキ主催イベントでサイバーボッチャを体験するWBA世界ミドル級王者村田諒太

ボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)が12月の初防衛戦開催を希望した。

25日、東京・渋谷区で開かれたナイキのイベントに参加。7月12日にロブ・ブラント(米国)との再戦で2回TKO勝ちし、同王座に返り咲いた村田は「年内に(V1戦を)やりたいです。今は地域貢献活動などもしていますが、そろそろ本職に集中したい」と強調。

9月中旬をメドに「試合まで3カ月と考えてスイッチを入れたい」と明かした。また同イベントではLEDスポーツコートに立ち、サイバーボッチャを体験した。

陸上男子のケンブリッジ飛鳥(右)らとナイキ主催イベントに参加したボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太

鶴竜、「めっちゃキレイ」NBA八村からほめられる

優勝を狙う鶴竜は右手を上げる(撮影・滝沢徹郎)

大相撲の横綱鶴竜(34=井筒)が、秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)の新番付が発表された26日、都内の部屋で会見した。7月の名古屋場所では、14勝1敗で6度目の優勝。腰の痛みなどを抱えながら初日を迎えた先場所とは一転、7月末から1カ月近くにわたる夏巡業も皆勤し、体調面について「今はまったく問題ない。巡業中に体をつくって、動きも確かめてきた」と、2度目となる2場所連続優勝への自信をのぞかせた。

これまで6度の優勝は、14勝1敗が4度あるが、全勝優勝は1度もない。先場所も初顔合わせの平幕友風に不覚を取り、13日目に唯一の黒星を喫している。「自分としてはもったいなかった」と、冷静さに欠けていたと分析。全勝優勝したいか問われると「そうですね」と話したが、すぐに「ただ、最近はこだわりすぎないようにしている」と、重きを置いているわけではないという。「優勝という高い目標を置いて、その前にまず1勝、その次は勝ち越し。1つ1つ」と語った。

8月で34歳となったが「体はしっかりと動いている」と、大きな変化を感じているわけではない。その理由について「30歳を超えると、いろんなこと、技術とかが身に着いてくるけど、体力は落ちやすい。20代は体力勝負。技術を身に着けるために20代でやってきた。1度身に着いたものは離れない」と語る。体力で勝つ割合が高かった20代よりも、落ちてきた体力を補って余りある技術で勝ってきた30代の今の方が、円熟味を増している。

24日に観戦した、バスケットボール男子の日本代表強化試合ドイツ戦での試合前の“始球式”は「だいぶ、モンゴルでも騒がれているみたい」と、母国でも反響を呼んでいるという。華麗なフォームで3ポイントシュートを決めた動画は、母国でもインターネット上で拡散され、称賛されている。「相撲をやっていなかったら、バスケの選手として、こういうところに立てたのかなとも思った」と、1万8000人以上が集まった会場を思い返していた。また、その試合後には、日本代表でNBAウィザーズの八村塁からも「めっちゃキレイでした。すごいですね」と、シュートフォームをほめられたことも明かした。「楽しい1日でした」と、連続優勝に向け、大いに刺激を受けた経験を振り返っていた。

34歳の誕生日を迎えた際には、2ケタ優勝を目標に掲げたが「そういう目標を立てないと、やっている意味がない」と、あらためて誓った。今後は出稽古や時津風一門の連合稽古などで仕上げていく予定だ。

笑顔で報道陣の質問に応じる鶴竜(撮影・滝沢徹郎)
笑顔で報道陣の取材に応じる鶴竜(撮影・滝沢徹郎)

ヘビー級統一王者と前王者再戦 再び番狂わせあるか

ヘビー級の3団体統一王者のアンディ・ルイス(29=米)と、前王者アンソニー・ジョシュア(29=英)のダイレクト・リマッチが12月7日、サウジアラビアの首都リヤド近郊のディリヤで行われることになった。両者は今年6月1日に米国ニューヨークで対戦し、圧倒的不利とみられたルイスが最初のダウンから立ち上がって4度倒し返し、7回TKO勝ちで戴冠を果たしている。ジョシュアが雪辱を果たすのか、それともルイスが返り討ちにするのか。この注目の試合には「CLASH ON THE DUNES(砂丘の激突)」というイベント・コピーがつけられている。

今年6月の初戦は、ジョシュアに挑戦するはずだった選手がドーピング違反で出場不可能となり、代役としてルイスに白羽の矢が立った経緯があった。試合まで1カ月を切った時点でのことだった。ルイスは33戦32勝(21KO)1敗という好戦績を残していたが、22戦全勝(21KO)の3団体王者には歯が立たないと見られていた。戦前のオッズは16対1でジョシュア有利というものだった。

はたして3回、ジョシュアの左フックでルイスがダウン。ダメージは深刻ではなかったが、関係者やファンの多く、そしてジョシュア自身もそのまま王者のペースで試合が進むと思ったはずだ。ところがジョシュアが仕留めにかかったことで両者の距離が縮まり、これを機に戦況が一変。寸胴体型のルイスの回転の速い連打が筋骨隆々の王者を捉え、たちまちジョシュアから2度のダウンを奪う。7回、さらにルイスはジョシュアから2度のダウンを奪いTKO勝ちを収めた。

再戦の舞台としてはニューヨークや英国など複数の会場が候補に挙がっていたが、サウルアラビアの投資家グループが1億ドル(約106億円)を提示してイベントを誘致したと伝えられる。

ところで、ヘビー級では過去にも何度か大番狂わせが起こってきた。1978年には10対1で有利とみられたモハメド・アリ(米)がレオン・スピンクス(米)に敗れ、1990年には東京ドームでマイク・タイソン(米)がジェームス・ダグラス(米)に10回KO負けを喫したこともあった。このときのオッズは42対1だった。2001年には9度の防衛を重ねていた絶対王者、レノックス・ルイス(英)が20対1で有利とみられていたにも拘らずハシム・ラクマン(米)に5回KOで敗れる大波乱もあった。アンディ・ルイスの殊勲はレノックス・ルイス対ラクマン以来の衝撃だったといえる。

ただ、興味深いデータもある。アリは7カ月後の再戦でスピンクスに雪辱を果たして王座を奪回。再戦ではないが、タイソンに勝ったダグラスは8カ月後の初防衛戦でイベンダー・ホリフィールド(米)にあっさり3回KO負けを喫してしまう。レノックス・ルイスは7カ月後、ラクマンとの再戦で4回KO勝ちを収め王座を取り戻しているのだ。ちなみにアリ対スピンクス再戦、レノックス・ルイス対ラクマン再戦のオッズはいずれも5対2

で前王者有利。ダグラス対ホリフィールドは9対5で挑戦者有利と出ていた。そして実際の試合もそのとおりの結果に落ち着いている。

アンディ・ルイス対ジョシュア再戦のオッズは11対4でジョシュア有利と出ている。「初戦はあくまでもジョシュアのポカ、今度こそ実力どおりの結果になるだろう」という予想が大勢を占めているのだ。再び番狂わせが起こるのか、それともジョシュアが主役の座に返り咲くのか。年末が待ち遠しい。

村田諒太「テレビ向きな競技」地上のカーリング体験

ナイキ主催イベントでサイバーボッチャを体験するWBA世界ミドル級王者村田諒太

ボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)が他競技のアスリートらと来年東京パラリンピック正式種目のボッチャを体験した。

25日、東京・渋谷区宇田川町で開催されたナイキイベント「TOKYO AFTER DARK AT SHIBUYA」のオープニングイベントに参加。陸上男子短距離のケンブリッジ飛鳥、女子サッカーの清水梨紗、籾木結花、パラ陸上競技の鈴木朋樹らと登場し、LEDコート上で、サイズをコンパクトにしたボッチャ競技「サイバーボッチャ」で対戦した。コートがセンサーでボールの配置を検知してポイントを表示するスペシャル仕様になっており、観戦するファンも盛り上がるほどの熱戦を繰り広げた。

「地上のカーリング」とも呼ばれるボッチャのルールを肌で味わった村田は「競技性として面白い。やっぱりカーリングに似ていますね。(冬季五輪)期間中はカーリングが盛り上がるじゃないですか。そういう可能性を秘めた、テレビ向きな、面白い競技ですね。どんどん広めて欲しいですね」と強い興味を示した。さらに「大会の初日にやってくれたら盛り上がると思いますね。パラリンピック自体の注目も上がるし、老若男女がいけますよ」と提案していた。

陸上男子のケンブリッジ飛鳥(右)らとナイキ主催イベントに参加したボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太

貴景勝は関脇で再出発 遠藤8場所ぶり三役 新番付

貴景勝(19年6月16日撮影)

日本相撲協会は26日、大相撲秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

先場所同様、横綱は2場所連続7度目の優勝を狙う鶴竜(34=井筒)が東、白鵬(34=宮城野)が西の在位となった。白鵬は3場所ぶりとなる43度目の優勝を目指す。

大関は先場所、途中休場ながら勝ち越した高安(29=田子ノ浦)が東の正位に就いた。残る2人も先場所は途中休場(負け越し)で、豪栄道(33=境川)は7場所ぶり8度目、栃ノ心(31=春日野)は3場所ぶり3度目の、それぞれかど番となる。なお同一場所での大関2人がかど番は、昨年名古屋場所の豪栄道、高安以来となった。

その大関から陥落した西関脇貴景勝(23=千賀ノ浦)は、今年夏場所の栃ノ心以来の大関降下。東関脇の御嶽海(26=出羽海)は2場所連続の関脇で、三役在位は16場所連続となった。先場所、新三役だった阿炎(25=錣山)は2場所連続の小結。西には遠藤(28=追手風)が、8場所ぶりの三役返り咲き(ともに小結)となった。

秋場所は、9月6日の取組編成会議で初日、2日目の対戦相手が決定。8日の初日を迎える。

遠藤(2018年5月16日)