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揺れるミドル級トップ戦線 次の天下をとるのは誰だ

 村田諒太(31=帝拳)がアッサン・エンダム(33=カメルーン/仏)に物議をかもす12回判定負けを喫してから1カ月。あの試合に端を発したかのように世界のミドル級トップ戦線が揺れている。WBOの暫定王者が米国で逮捕されるという負のニュースがあった一方、WBC1位と2位の選手の挑戦者決定戦が決まるなど、ここに来て動きが活発になっているのだ。9月にはWBA(スーパー王座)、WBC、IBFと三つのベルトを持つゲンナディ・ゴロフキン(35=カザフスタン/米)対サウル・カネロ・アルバレス(26=メキシコ)の頂上対決が行われるが、それ以降は動きが読み切れない状況といえる。

 村田は6月8日の会見で「(エンダム戦で)すごくいい経験をした。失うものは何もなかったが、ベルトを得られなかったことが残念」と話し、現役続行を宣言。まだ次戦のプランは出ていないが、年内には再起戦、あるいは再び大きな試合をする機会があるかもしれない。

 村田の再起宣言と前後して飛び込んできたのが、WBO暫定王者アフタンディル・クルツィゼ(38=ジョージア/米)逮捕の報だった。クルツィゼは4月の決定戦を制して暫定王者になったばかりで、7月8日にはWBO正王者のビリー・ジョー・サンダース(27=英)と英国で団体内の統一戦を行うことになっていた。しかし、犯罪組織の一員として米国内で逮捕されたことで渡英が不可能になり、試合は中止。WBOはクルツィゼから暫定王座を剥奪した。試合が宙に浮いたサンダースは9月に防衛戦を行いたいと話しているが、まだ相手は決まっていない。もともと村田陣営はサンダースと対戦交渉をしていたが、話がまとまらなかったためエンダム戦が決まった経緯がある。サンダース側は再び村田も候補のひとりとして考えているかもしれないが、9月の実現は難しい状況といえる。

 7月29日にはWBC1位のホルヘ・セバスチャン・ヘイランド(30=亜)と、2位のジャモール・チャーロ(27=米)が挑戦者決定戦を行うことになった。35戦29勝(16KO)4敗2分のヘイランドに対し、今年2月にIBF世界スーパーウエルター級王座を返上してミドル級に転向したチャーロは25戦全勝(19KO)と勢いがある。チャーロが断然有利のカードといえる。

 さらにIBFも1位のトゥレアノ・ジョンソン(33=バハマ/米 21戦20勝14KO1敗)と2位のセルゲイ・デレビャンチェンコ(31=露/米 10戦全勝8KO)で挑戦者決定戦を行うよう指示を出している。

 そして9月16日にはゴロフキン対アルバレスが行われる。現時点のオッズは3対2でゴロフキン有利と出ているが、万能型のアルバレスを推す声も多い。勝敗の行方そのものも興味深いが、試合後の動きにも注目が集まりそうだ。ゴロフキンが勝った場合は3団体の王座を返上してスーパーミドル級に転向するプランがあり、アルバレスが勝った場合も王座が分裂する可能性があるからだ。

 いずれにしても9月でゴロフキンの1強時代が終わることは確実とみられており、そのあとは戦国化が予想される。村田を含め誰が次の天下をとるのか、ミドル級トップ戦線から目が離せなくなってきそうだ。

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日本人3人が米国で世界戦 濃密2カ月間、転換期へ

三浦隆司

 過去を紐解いた時に、「あれが日本ボクシング界の転換期だった」、そう言われるかもしれない夏がやってくる。

 日本の3人のボクサーが立て続けに本場米国のリングに上がる。すべてが世界タイトル戦。激闘ぶりで多くの海外ファンの人気を得ている男は王座返り咲きを狙い、独自の歩みで上り詰めてきた男は史上最大とも言えるビッグネームと拳をまじえ、「怪物」と称される若者はいよいよ海を渡りそのベールを脱ぐ。

 7月15日から9月9日までのわずか56日間で3試合。これまで米国で日本人の世界タイトル戦は25試合が行われてきたが、2カ月以内に3試合は初めてとなる。1968年(昭43)に西城正三がWBA世界フェザー級王座に挑戦してから半世紀余り。ここまで詰まった日程で日本人が米国の世界タイトル戦のリングに上がったことはない。

 まずは7月15日、元WBC世界スーパーフェザー級王者三浦隆司(33=帝拳)が、ロサンゼルスで現王者ミゲル・ベルチェルト(メキシコ)に挑む。すでに15年に米国での世界戦は経験済み。カリフォルニア州インディオで開催された1月の挑戦者決定戦でも、「ボンバー」と呼ばれる左拳を爆発させるKO劇で、米国のファンを魅了した。

 続く8月26日、WBO世界スーパーウエルター級5位亀海喜寛(34=帝拳)が、同王座決定戦に臨む。相手は元4階級王者ミゲル・コット(プエルトリコ)。ファイトマネーで1500万ドル(約16億5000万円)を稼いだこともある超大物で、「日本人の世界戦史上最大の試合」という声もある。元東洋太平洋王者の亀海は、11年から主戦場を米国に移し、一歩ずつ評価を上げてきた異色の存在。たどり着いた先が「自分が20歳のころから見ていた」というコットで、本人も驚きを隠さない試合が待っていた。

 最後は9月9日、WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(24=大橋)が6度目の防衛戦を西海岸で行う。米国からの「オファー」に応えての渡米は、ニュースター発掘にかける米国リングの思惑に沿う形で、日本人ボクサーとしては異例の立場での参戦となる。売り込んだのではない。その戦いぶり、強さが日本にとどまらない評価を不動のものとした上でのオファーだ。大橋会長は「これが伝説の始まりになる」と予言する。

 海の向こうから熱いニュースが届きそうな2カ月間。3人の戦いぶりが、大きな契機になることは間違いない。【阿部健吾】

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稀勢の里「いい具合に体つくれた」名古屋へ調整順調

出稽古先の阿武松部屋で三番稽古を行い阿武咲(右)の攻撃を懸命にしのぐ稀勢の里

 横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)が21日、大相撲名古屋場所(7月9日初日、愛知県体育館)に向けた東京での稽古を打ち上げた。この日は2日ぶりに阿武松部屋で出稽古。平幕の阿武咲(20)との三番稽古は、相手の圧力に後退する場面も多く5勝6敗。それでも、たっぷり汗を流し「休む期間が長かったから疲れた」と話しつつ「いい具合に稽古できる体は作れた」と充実の笑みを浮かべた。

 5月の夏場所は左上腕付近の負傷で途中休場。今月5日から本格的な稽古を始めた。地元茨城での激励会や土俵入りなど行事をはさみながら、15日から関取との稽古も再開。「6月は体を休めたり鍛えたりして1日1日を大事に過ごしたい」の言葉通り復帰に向け順調に調整を進めてきた。「今日で(東京での稽古は)終わり。あとは軽く休んで。いい感じで入れる」と話す復活の名古屋へと乗り込む。

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稀勢の里が大村知事と河村市長を豪快突き落とし

河村市長を右から突き落とす横綱稀勢の里

 大相撲の横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)が27日、名古屋場所(7月9日初日、愛知県体育館)を前に、愛知県の大村秀章知事と名古屋市の河村たかし市長を表敬訪問し、両者と恒例の相撲を取って2人とも豪快に突き落とした。

 アメフット経験があるという大村県知事の当たりの強さに驚き「アメフットスタイルで、いい当たりでしたよ」と無邪気な笑みを浮かべた。

 河村市長からは「(場所で)派手にやってちょーでぇ!」と激励されていた。

大村県知事を右から突き落とした後、無邪気な笑みを浮かべる横綱稀勢の里

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村田諒太がパッキャオ7.2世界戦予想「判定勝ち」

村田諒太(17年5月22日撮影)

 ボクシングのWBO世界ウエルター級タイトルマッチ12回戦は7月2日にオーストラリアのブリスベンで開催される。6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(38=フィリピン)が同級2位ジェフ・ホーン(29=オーストラリア)を迎え撃つ一戦を前に、試合を生中継するWOWOWでゲスト解説を務める12年ロンドン五輪金メダリストでWBA世界ミドル級2位村田諒太(31=帝拳)が、見どころを語った。

 

 -フィリピンの上院議員でもあるパッキャオは、昨年4月に一度は引退しましたが、復帰すると思いましたか?

 彼はフィリピンの恵まれない人たちを助けている人で、それが現在のモチベーションなんだと思います。議員の報酬だけですべてを賄えるかというと難しい。だから(多額の報酬が見込める)ボクシングは不可欠なんでしょう。

 -11月の復帰戦で世界王座に返り咲きました。

 上院議員の仕事が忙しいのでしょうね。以前のような練習量が確保できていないと思うので、スタミナを使う戦い方ではなかったと感じました。全盛期のスピードではなかったけれど、出入りの速さはありましたね。以前のように強引にKOを狙っていくボクシングではないけれど、その分、試合運びが巧みだなと思いました。いまは相手にとって捉えどころのない、勝ちづらい選手になっていますね。

 -パッキャオは国を背負って戦っていますね。

 フィリピンは国外に出て働いている人が多く、そんななかで多くの人に勇気を与えている。パッキャオ自身もアメリカに渡って活躍しているわけですから。ビッグマネーを得て、フィリピンの人たちに夢を見せたから人気に火がついているのでしょう。

 -その分、プレッシャーも大きいのでは?

 もちろんプレッシャーはあると思うけれど、もう慣れているんじゃないですか。僕自身、世界戦の前も世界戦のときもプレッシャーはあったけれど、「負けたらどうしよう」とかいう気持ちに関するコントロール能力は経験を通じて上がったと思います。パッキャオぐらいになるとそういう点もたけていると思います。

 -パッキャオの一番の魅力はどのあたりでしょうか?

 一瞬の踏み込みで相手を倒してしまうスピードだと思います。普段はボクシングを見ない人が試合を見ても芸術的なものを感じられると思います。ハイライトなんて見たら絶対にスゴイと感じると思いますよ。

 -20キロ近い体重の壁を乗り越えて6階級制覇を成し遂げています。

 50・8キロのフライ級から70キロ弱のスーパーウエルター級まで制覇したんですから、考えられないことですよ。自分よりも二回りも大きい相手と戦って打ちのめすんだから、スゴイの一言しかないでしょう。

 -今回は相手の地元、オーストラリアでの試合です。

 僕はオーストラリアには行ったことがないし、アマチュア、プロを通じてオーストラリアの選手と戦ったこともないんです。

 -5万人収容のスタジアムが会場で、試合1ヵ月前の時点で4万枚以上のチケットが売れたらしいです。

 もともとオーストラリアはスポーツ自体が人気のある国だし、これからのスポーツ・ビジネスの場所としても面白いところだと思います。いまはアメリカからイギリスにボクシング熱が移り、そのあとに続くのはどこかと考えた場合、オーストラリアで火がつくといいマーケットになると思います。市場が増えるということは選手のチャンスも増えるわけですから。

 -もしも村田選手がパッキャオと同じ体重で試合をするとしたら、どう戦いますか?

 ガードを固め、パッキャオが踏み込んで入ってくるところに右ストレートを合わせるでしょうね。

 -パッキャオがボクシング界に与えた影響は大きいですよね。

 夢を見させてくれましたよね。階級を飛び越えて世界王者になったことももちろんだし、アメリカでは最初、ピンチヒッターとして世界戦に出て勝ち、強豪を次々と倒して現在の地位にいる。「ボクシングには夢がある」それを見せてくれましたね。

 -今回の相手、ホーンは村田選手がミドル級で金メダルを獲得した12年ロンドン五輪に出場し、ライトウエルター級でベスト8に入っています。

 (五輪では)オーストラリア代表のミドル級の選手とは戦う可能性があったのでチェックしていましたが、ライトウエルター級の選手(ホーン)は記憶にないんですよ。プロでもホーンは世界的に決して知名度が高いとはいえないけれど、それでもパッキャオと戦うことになったので、そういう状況がつくれることを考えてもオーストラリアには注目ですね。

 -今回の試合に備えてパッキャオはオーストラリアの選手と、ホーンはフィリピンの選手とスパーリングをしているそうです。

 国によって独特のリズムがありますからね。相手の国の選手とスパーリングをするのは理に適っていると思います。

 -試合展開を予想してください。

 パッキャオはステップを巧みに使って出入りのボクシングをすると思います。そして隙を狙ってサウスポーからの左ストレートを打つというスタイルでいくでしょう。これに対しホーンは直近の試合ではダウンしているけれど挽回しているし、気持ちが強そうですね。だから面白い試合になると思います。

 -パッキャオのKO勝ちが期待されています。

 最近のパッキャオはリスクを避けて強引に出ていかないところがあるので、僕は「パッキャオの判定勝ち」と予想します。でも、もちろんパッキャオのKO勝ちもあると思います。

 -波乱の可能性もありますか?

 あると思います。パッキャオにとってオーストラリアでの試合は初めてだし、いろんな条件が違ってきますからね。試合間隔も8カ月あるし、上院議員の仕事をしながらどこまでトレーニングできているか。ベテランの選手が敵地に行って好調が伝えられながら負けるということはあるので、番狂わせもある状況だと思います。

 -今回の試合、どこに注目すればいいでしょうか。

 ひとつは、パッキャオという選手のボクシングの面白さ、スピード感であるとか一瞬の踏み込みであるとか、そんな芸術性に注目してもらえればうれしいですね。もうひとつは、ふたりの男が殴り合う、それを見るために5万人の人が集まる。これもスゴイじゃないですか。そんな世界観も見てほしいですね。

 

 なお、試合の模様は午前11時からWOWOWプライムで「マニー・パッキャオ王座防衛戦」として放送される。

マニー・パッキャオ

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新日本G1出場20人発表、永田「本当最後になる」

G1クライマックス27出場者

 新日本プロレスは20日の東京・後楽園大会で、今夏のG1クライマックス27の出場者20人を発表した。

 IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ、同インターコンチネンタル王者棚橋弘至、NEVER無差別級王者鈴木みのるのほか、ベテランで連続出場記録を更新中の永田裕志が、19年連続19度目の出場を決めた。49歳の永田は「毎年、その年が最後のつもりで戦ってきたが、今年は本当に最後」と、あらためて今年でG1からの引退を宣言した。また、昨年2月に新日本を退団した飯伏幸太が2年ぶりに出場。G1は7月17日の札幌大会で開幕し8月13日の両国大会で決勝が行われる。

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ベイダー、ベラトール初陣でデイビス破り新王者

<米総合格闘技:ベラトール180大会>◇24日(日本時間25日)◇米ニューヨーク州マディソン・スクエア・ガーデン

 ライトへビー級タイトルマッチ5分5回で、元UFCファイターのライアン・ベイダー(34=米国)が新王者となった。

 同じく元UFC戦士の同級王者フィル・デイビス(32=米国)に挑戦。身体能力が高く、打撃力のあふれる王者に対し、3回、5回と的確にテークダウンを奪取。両者ともに決定的なシーンを演出することはなかったものの、ベイダーがジャッジの支持を受けて2-1の判定勝ち。ベラトール初陣でのタイトル戦勝利で、第6代王者となった。

 デイビスとはUFC時代の15年1月に対戦しており、判定勝利を飾っていた。

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ヒョードル、ミリオンに74秒KO負け

<米総合格闘技:ベラトール180大会>◇24日(日本時間25日)◇米ニューヨーク州マディソン・スクエア・ガーデン

 ヘビー級5分3回で、旧PRIDE同級王者エメリヤーエンコ・ヒョードル(40=ロシア)が衝撃の74秒で敗れた。

 元UFCファイターのマット・ミリオン(38=米国)と対戦。1回、お互いの右ストレートで両者ダウン。ダメージが少なかった様子のミトリオンの反撃を受けて抑え込まれ、パウンドを浴びて同回1分14秒、KO負けを喫した。ヒョードルにとって16年6月のマルドナド(ブラジル)に判定勝ちして以来の試合だった。

 同カードは当初、2月のベラトール172大会で対戦する予定だったが、ミトリオンの腎臓結石で延期となっていた。

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井上尚弥のいとこ浩樹が豪快1回KOで無傷8連勝

井上浩樹(16年12月30日撮影)

<プロボクシング:64・5キロ契約10回戦>◇25日◇東京・町田市立総合体育館

 ボクシング日本スーパーライト級7位井上浩樹(25=大橋)が豪快KO勝利を飾った。25日に東京・町田市立総合体育館でニル・ウィソラム(タイ)と64・5キロ契約10回戦を行い、1回1分1秒に右フックで仕留めた。

 世界王者の井上尚弥、弟拓真兄弟のいとこで自称「オタクボクサー」。戦績を8勝(7KO)とし、アニメ曲で入場も板についてきた。次戦は8月30日だが「25日に好きな声優のライブが…。どうしよう」と悩んでいた。

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稀勢の里、昨年は7323票/大相撲総選挙

大相撲総選挙過去の順位と票数

<第6回大相撲総選挙>

 日刊スポーツが行った人気力士アンケート「第6回大相撲総選挙」は、横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)が6連覇を果たした。最多だった昨年をさらに5000票以上も上回る総数6万3579票のうち、1割を超える7074票を獲得。猛追する宇良、高安を振り切って「不動のセンター」を死守した。2位には変幻自在の業師、宇良が初参戦で大躍進。新大関高安も昨年の12位から3位に入った。

 大相撲総選挙の投票対象は夏場所番付の幕内力士。5月29日から6月10日まで、はがきと日刊スポーツのウェブサイトで投票を受け付けた。ウェブでは端末1つにつき1日1回、1回3人まで投票可能。はがきは1枚あたり3人まで投票可能で、はがきに限って1票あたり5倍で計算。ウェブとはがきの投票を合わせて順位を決めた。はがきは1792票(×5で8960票分)、ウェブは5万4619票が集まった。

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