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ランキング

リナレス有利も挑戦者キャンベルの番狂わせも


 3階級制覇を成し遂げているWBA世界ライト級王者、ホルヘ・リナレス(32=帝拳)が23日(日本時間24日)、米国カリフォルニア州イングルウッドのフォーラムで同級1位のルーク・キャンベル(29=英)の挑戦を受ける。リナレスにとっては2度目の防衛戦だが、今回は12年ロンドン五輪金メダリストが相手とあって、いつも以上に注目度は高い。「ゴールデンボーイ」のニックネームを持つリナレスがスピードとテクニックを武器に防衛を果たすのか、それとも長身サウスポーのキャンベルがプロでも世界一の座を射止めるのか。

 ベネズエラ出身のリナレスは02年12月、17歳のときに大阪でプロデビューした。以来、45戦のキャリアの半分(23試合)を日本で戦ってきた。最近は米国や英国での試合が多いが、日本にも多くのファンを持っている。スピードのある左ジャブを突いて主導権を奪い、チャンスには右ストレートから回転の速いコンビネーションで一気にたたみかける。パワーを売りにする選手ではないが、42勝のうち27KOをマークしている。反面、3敗はいずれもKO(TKO)によるもので、決して打たれ強くはない。それでも最近は敵地での試合でダウンを喫しながら、逆転TKO勝ちで世界王座を防衛するなど逞しさも身につけてきた。

 一方のキャンベルはアマチュア時代、11年の世界選手権で準優勝、翌12年に地元ロンドンで開催された五輪では4試合を勝ち抜いてバンタム級で金メダルを獲得した。準決勝では清水聡(現大橋ジム)にポイント勝ちを収めている。

 プロデビューは13年7月で、以来4年間で18戦17勝(14KO)1敗の戦績を収めている。2年前にダウンを喫して判定負けしたが、以後は元世界王者3人との試合を含むハードなマッチメークのなか5連勝(4KO)を収めて指名挑戦権を手にするまでになった。ライト級では175センチと長身で、その恵まれた体から矢継ぎ早にパンチを繰り出して相手を守勢に追いやり、左ストレートや右フック、左のボディブローなどでKO勝ちを重ねてきた。

 4対1のオッズが出ているように、プロの経験値で勝るリナレス有利は動かないところだ。足をつかいながら角度を変えた速いパンチで翻弄したすえ、中盤から終盤で仕留めるという見方が大勢を占めている。ただ、手足の長い挑戦者の懐の深さに戸惑うようだと苦戦も考えられる。リナレスは決して打たれ強くはないだけに、番狂わせが起こる可能性もある。

 キャンベルが戴冠を果たすと、ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)、アンソニー・ジョシュア(英)、オレクサンデル・ウシク(ウクライナ)、ゾウ・シミン(中国)に次いで12年ロンドン五輪金メダリストとして5人目のプロの世界制覇者となる。

近藤明広、世界初挑戦「番狂わせでKOしたい」

世界初挑戦する近藤明広


 ボクシングのIBF世界スーパーライト級3位近藤明広(32=一力)の世界初挑戦が、20日に都内で正式発表された。11月4日に米ニューヨークで、同級1位セルゲイ・リピネッツ(28=ロシア)との王座決定戦で対戦する。メインはWBCヘビー級王者ワイルダーと暫定王者オルティスの王座統一戦となる。

 近藤は白鴎大足利高から東洋大に進学した。10月に世界再挑戦する村田とは同期も、入学前から「プロになる」と決めていた2年中退。日東ジムから06年にプロデビューした。09年には日本ライト級王者になったが、マッチメークがままならずに14年に1度は引退。タイで活動を目指したが、縁あって一力ジムに移籍し、昨年アジアパシフィック王座を獲得して世界ランク入りしていた。

 海外はタイとオーストラリアに合宿行ったことはあるが、米国は初めてとなる。「圧倒的不利だが、番狂わせでKOしたい。ジャブと足は通用する。後半は雑になってすきがある。前半を気持ちでしのいで、後半勝負したい」と強気だった。

力士直撃禍 なぜか多い陣幕親方「あきらめてます」

13日、土俵下に落ちる貴景勝(右)。左は陣幕親方(撮影・鈴木正人)


 休場者が多い今場所。ケガが怖いのは力士だけでない。土俵下に座る審判の親方衆も危険と背中合わせだ。

 陣幕親方(元幕内富士乃真)は、特に多くの力士が落ちてくることで知られる。今場所は4日目に貴景勝が飛んできた。受難の連続だが「これはもう、あきらめてます。たまに、磁石のように引き寄せてるんじゃないかと思うことがありますね」と苦笑いする。

 現役時代の89年秋場所12日目、控えに座っていると三杉里が落ちてきて左足首の関節を骨折。土俵に上がれず、不戦敗になった。このケガがきっかけで番付を落とし、1年後に引退した。親方になった後の01年夏場所7日目には須佐の湖が落ちてきて右スネを骨折した。10年初場所10日目には、三段目の力士に左足首を踏まれて休場した。

 「これは運に任せるしかないんです。現役中はあのケガに苦しみましたが、ある時点から運命だと思うようになりました。それでも、勝負はしっかり見ようと思っています。そういえば、錦戸親方のところも何回も落ちてきますね」。今では酒席での笑い話として、ネタにしているという。残り6日間、土俵の無事を祈りたい。【佐々木一郎】

中邑がWEE王者ジンダー・マハルに金網戦で挑戦

9月16日、ジンダー・マハル(左)と対戦した中邑真輔


 WWEは18日(日本時間19日)、スマックダウンの中邑真輔(37)が11月25日(同26日)の米グリーンズボロで開催のスターケード大会で、WWEヘビー級王者ジンダー・マハル(31)に金網戦で挑戦すると発表した。

 中邑は8月20日のサマースラム大会、9月16日の大阪公演で挑戦し、ともにマハルを追い詰めながら、マハルの親衛隊シン・ブラザーズの介入でベルト奪取を逃している。10月8日のスマックダウンPPV大会で三たび挑戦するが、その結果次第では11月のタイトル戦が中邑の初防衛戦になる可能性がある。(デーブ・レイブル通信員)

WWE中邑真輔が挑発合戦 マハル撃破を予告

中邑真輔(C)2017 WWE, Inc. All Rights Reserved.

<米プロレス:WWEスマックダウン>◇19日(日本時間20日)◇米カリフォルニア州オークランド・オラクル・アリーナ


 「ロックスター」中邑真輔(37)が怒りを押し殺しながらWWEヘビー級王者ジンダー・マハル(31)撃破を予告した。

 10月8日(同9日)に米ミシガン州デトロイトで開催されるPPV大会「ヘル・イン・ア・セル(金網デスマッチ)」に向け、両者は舌戦を展開。先にマハルが配下のシン・ブラザーズとともにリングに登場し、前週に続いて中邑の変顔写真を場内の大画面に出し、バカにする態度を示した。観客からの大きなブーイングを浴びながら王座ベルトを誇示した。

 一方の中邑はインタビューに応じ、マハルの言動について問われると「面白いね」とニヤリ。直後に厳しい表情に変わると「オレがヘル・イン・ア・セルに勝ってWWE王者になる時よりは面白くはないね」と宣戦布告していた。

UFC五味隆典4連敗中「最後良ければすべて良し」

UFCファイトナイト・ジャパンに臨む五味(左から2番目)ら日本勢。左端は石原、右端から佐々木、中村(撮影・藤中栄二)


 総合格闘技の旧PRIDEライト級王者で、現UFCファイターの五味隆典(38=東林間ラスカル)が20日、都内のホテルで報道陣に対応する「UFCアルティメット・メディア・デー」に臨んだ。23日のUFCファイトナイト・ジャパン(さいたまスーパーアリーナ)では、キム・ドンヒョン(28=韓国)とライト級5分3回で対戦する。

 現在UFCで4連敗中の五味は「これが(UFCとの)契約上最後の試合になるので、日本大会の出場はありたがい。最後良ければすべて良しとなるように。最後という気持ちがないといい試合できないんでね」と“ラストUFC”の決意で臨む姿勢を示した。試合前日の22日には39歳になる。「この年齢になってやれるんだから幸せですよ。いい試合したいです」と目の前の試合に集中している。

 7月から自ら運営するジムを東京・杉並区から神奈川・相模原市に移した。出身地に近いこともあり「サポートしてくれる人も集まりやすくなって心強いです」と練習環境の変化も気持ちを高揚させている様子。 また18日(日本時間19日)に米ラスベガスで行われたプロボクシングのミドル級3団体統一戦(ゴロフキン-アルバレス戦)にも触発されたそうで「ファイター同士のいい試合だった。気合と根性で自分らしい試合を見せたいと思う」。ホーム舞台で、連敗を脱出する決意を示した。

ボクシング女子、活性化へ5階級で日本タイトル新設

バンタム級で初代女子日本王座を争う高野人母美(左)と吉田実代


 ボクシングの女子の日本タイトルの新設が、20日に都内で発表された。

 日本プロボクシング協会が4月に要請し、日本ボクシングコミッションが承認したもの。女子は07年に解禁されて10年目だが、選手層の薄さ、ミスマッチなど状況は悪化しているため、底辺の拡大、興行や地方の活性化を目指して日本タイトルが制定された。タイトル戦は2分6回戦。階級はアトム、ミニフライ、フライ、バンタム、フェザーの5階級で、ベルトは白地となる。

 最初のタイトル戦として10月6日にバンタム級王座決定戦が行われる。モデルで世界戦経験もある同級1位高野(協栄)は「一番最初の試合で歴史に名を残したい。日本をとり、日の丸を背負って世界に臨みたい」。同級2位吉田(EBISU K,s BOX)は格闘技経験があるシングルマザーで「実績ある相手にワクワク、ドキドキ」と話した。

朝乃山が破竹の5連勝、待望の新入幕勝ち越し

<大相撲秋場所>◇11日目◇20日◇両国国技館


 東前頭16枚目の朝乃山(23=高砂)が、7日目から破竹の5連勝で、待望の新入幕勝ち越しを決めた。

 自分より一回り大きい、195センチ、192キロで西前頭13枚目の怪力・魁聖(30=友綱)と対戦。頭から真っ向勝負で当たり、瞬時に右を差し、左前みつを引くと魁聖の上体が浮いた。休まず攻め立て寄りきりで8勝目を挙げた。

 この日の朝稽古後、師匠の高砂親方(元大関朝潮)に「中から入るか、横から攻めるか」と攻略法を伝授された。取組後、朝乃山は「自分は相撲が下手。横からは攻められないので」と真っ向勝負を選択。その攻めの姿勢が功を奏した。

 「順調に勝ち越すことが出来ました。挑戦者の気持ちでやっています」と朝乃山。この5連勝は全て、最近2場所で負けている相手からの白星で、きっちりリベンジを果たしている。望外だろうが、優勝争いでトップの大関豪栄道に2差の3敗トリオ(ほかに千代大龍、貴ノ岩)の中にいる。残り4日でさらに白星を重ね、新入幕での三賞、その先を目指す。

勝ち名乗りを受ける朝乃山(撮影・鈴木正人)

加藤V1も「出直しです」/ボクシング

挑戦者近藤に判定勝ちし、防衛した加藤(撮影・狩俣裕三)

<プロボクシング:日本ライト級タイトルマッチ10回戦>◇6日◇東京・後楽園ホール◇1950人

 日本ライト級王者の加藤善孝(27=角海老宝石)が、初防衛に成功した。元王者で同級1位の近藤明広(26=日東)に2-1の判定で勝利を収めた。

 加藤は不完全燃焼の初防衛だった。王座初挑戦に失敗した09年12月以来となる近藤との再戦だったが、アウトボクシングに徹する近藤に攻撃のリズムを崩された。中盤以降の打ち合いで手数で勝り、辛うじて判定で逃げ切ったが「1歩の踏み出しに思い切りがなく、自分の距離で戦えなかった。また一から出直しです」と厳しく自己採点した。

貴源治が再十両濃厚「頑張りたい」若手活躍に刺激

木崎(左)を寄り切りで破る貴源治(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇11日目◇20日◇両国国技館


 東幕下筆頭の貴源治(20=貴乃花)が、西幕下3枚目木崎(24=木瀬)を下して勝ち越しを決めて、九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)での再十両が濃厚となった。

 3勝2敗同士の一番だったが、気負うことなく鋭い出足から、左上手を狙って取った。勢いそのままに寄り切って勝ち越しを決めてが「来場所に向けてもう一番。終わっても稽古があるし、目標は十両じゃない」と最後の一番まで、全力で取る姿勢を見せた。

 新十両だった夏場所は4勝11敗で、1場所で幕下に陥落した。再十両を目指している間に、平幕の貴景勝(21=貴乃花)や阿武咲(21=阿武松)らが幕内で活躍するのを見て刺激を受けていた。「まだ十両ですけど、もうそろそろ世代交代だと思う。自分は十両に行って頑張りたい」と力を込めた。