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ゴロフキンvs村田も?注目のミドル級トップ戦線


 主要4団体すべての王座収集を目指していたWBAスーパー、WBC、IBF世界ミドル級王者、ゲンナディ・ゴロフキン(36=カザフスタン/米 39戦38勝34KO1分)が6日、指名防衛戦の意思がないとみなされIBF王座を剥奪された。一方で9月に計画していたサウル・カネロ・アルバレス(27=メキシコ 52戦49勝34KO1敗2分)との再戦も交渉が決裂しており、ゴロフキンは目標と軌道の修正を迫られる状況になった。

 もともとゴロフキンは5月5日、昨年9月のV19戦で引き分けたアルバレスとの再戦に臨むはずだった。しかし、ドーピング違反が発覚したアルバレスが対戦を辞退したためゴロフキンは代役と拳を交えることになり、自慢の強打で2回KO勝ちを収めた。

 それから1カ月。IBFは王者が次戦で1位のセルゲイ・デレビャンチェンコ(32=露/ウクライナ 12戦全勝10KO)の挑戦を受けることを条件に王座保持を認めたものの、その後もゴロフキンが対戦の意思を示さないため王座を剥奪した。空位になったIBFの王座決定戦にデレビャンチェンコが出場することは決まっているが、相手は未定だ。

 こうしたなかゴロフキンはアルバレスと9月15日に対戦する交渉を続けてきたが、報酬の配分を巡って妥協点を見つけられなかった。50-50の比率で分配を要求したゴロフキン陣営に対しアルバレス側が首を縦に振らなかったためだ。王者側はゴロフキン45-アルバレス55まで譲歩したが、それでも快い返事はなかったという。王座を持っているのはゴロフキンだが、メキシコを中心に人気と知名度、商品価値で上回るアルバレスを軸にビジネスが展開していることが分かる。このねじれ減少がスーパーファイトの大きな壁になっているといえる。

 自分を中心にビジネス展開できるアルバレスはゴロフキンを振り、9月に元WBA王者のダニエル・ジェイコブス(31=米 36戦34勝29KO2敗)と対戦する方向で詰めに入っている模様だ。ゴロフキンと分の悪い引き分けに終わっているアルバレスと、ゴロフキンに善戦したものの僅少差の判定負けを喫しているジェイコブス。敗者復活戦の印象がないわけではないが、興味深いカードには違いない。

 次戦が宙に浮いたかたちのゴロフキンだが、WBCから暫定王者のジャモール・チャーロ(28=アメリカ 27戦全勝21KO)と対戦するよう指令を受けている。スピードと強打に定評のあるチャーロは以前からゴロフキンやアルバレスとの対戦を望んでおり、条件さえ合えばすんなりと団体内の統一戦が実現するかもしれない。しかし、一部で「隠れたミドル級最強」ともいわれるチャーロはゴロフキンやアルバレスにとって極めて危険度の高い相手だが、それはチャーロにとっても同じこと。したがってIBFで4位にランクされるチャーロがリスクを回避し、デレビャンチェンコとの王座決定戦に鞍替えする可能性もある。リング外の動向(交渉)が気になるところだ。

 サウスポーのWBO王者、ビリー・ジョー・サンダース(28=英 28戦全勝12KO)はこれまで門外漢の印象が強かったが、今月23日に予定されていたV4戦をキャンセルしたことで思わぬ注目を集めることになった。大腿部を痛めたことが理由とされているが、「ゴロフキン戦を前提にしたキャンセルでは?」と深読みする関係者もいるのだ。サンダースは昨年初夏にカザフスタンでゴロフキンと対戦する計画があっただけに、両陣営間が水面下で動いたとしても驚くことではない。またゴロフキンにとってWBO王座は以前から手に入れたいものでもあった。ゴロフキン対サンダースも実現の可能性があるカードとして挙げておく必要がありそうだ。

 現状ではミドル級の主役は持ち味の異なるゴロフキンとアルバレスのふたりで、ジェイコブス、チャーロ、デレビャンチェンコ、サンダース、さらに元世界スーパーウエルター級王者のデメトリアス・アンドレイド(30=米 25戦全勝16KO)といった力のある個性派が脇を固める構図となっている。そして、忘れてはならないのがWBA王者の村田諒太(32=帝拳 15戦14勝11KO1敗)だ。現時点では村田も脇を固める立場に甘んじているが、9月か10月に米国で予定される次戦で存在感を示せば、本人の希望するゴロフキン戦が現実的なものになってくるはずだ。

 今後は村田を含むトップ8選手のサバイバル戦に突入するミドル級トップ戦線。しばらく目が離せない状況が続きそうだ。

アスカ、偽アスカの陽動にはまりベルト奪取ならず

能面を装着した正体不明の人物(右端)の登場に動揺するアスカ(左端)。中央は王者カーメラ(C)2018 WWE, Inc. All Rights Reserved

<WWE:PPV大会マネー・イン・ザ・バンク>◇17日(日本時間18日)◇米イリノイ州シカゴ・オールステート・アリーナ


 「明日の女帝」と呼ばれるアスカ(36)が「偽アスカ」登場の陽動作戦にはまった。

 スマックダウン女子王者カーメラ(30)に挑戦。先に平手打ちを浴びると「この野郎」と気合を入れながらヒップアタックの連打からスライディングニーを決めて勢い乗った。逃げ足の早い王者へミサイルキックなどで追い込んだ。場外でトペ・スイシーダを決められたものの、試合はアスカペースで進んだ。

 ところが、試合途中に突然、リングサイドに能面姿でアスカ風のコスチュームの人物が登場。突然の出来事にアスカは動揺し、1度はカーメラの丸め込みを逃れてキックで排除したが、偽アスカが能面を取って正体を明かすと、以前、カーメラと男女ユニットを組んでいたジェームズ・エルズワースだった。

 驚いて油断したアスカはカーメラのスーパーキックを浴びてフォールを許した。不意を突かれた黒星で、ベルトをつかむことはできなかった。

王者高橋ヒロム激闘制し初V「最多防衛しちゃうよ」

初防衛に成功し、ご満悦なIWGPジュニアヘビー級王者高橋ヒロム

<新日本プロレス:後楽園大会>◇18日◇後楽園ホール


 IWGPジュニアヘビー級王者高橋ヒロムが、28分16秒の激闘を制し、初防衛に成功した。

 挑戦者エル・デスペラードとエルボー合戦、ランニングエルボーで打ち合いと意地の攻防を展開。イス攻撃、急所攻撃の反則技をはじめ、必殺のギターラ・アンヘルまで食らったが、何とか2カウントで返した。2度のD(変形三角絞め)で応戦。デスバレーボム、必殺のタイムボムでトドメを刺した。

 次期防衛戦の相手にメキシコ修行時代の好敵手ドラゴン・リーを指名した高橋は「久しぶりにベルトさんから話がある」と退席。報道陣とともにベルトとベスト・オブ・スーパージュニアの優勝トロフィーからの声を耳にする一幕もあった。最後には「せっかくだから宣言しとこ。最多防衛しちゃうよ」と不敵な笑みを浮かべていた。

IWGPジュニアヘビー級ベルトとベスト・オブ・スーーパージュニア優勝トロフィーからの声を聞く高橋ヒロム(手前)

休場中も稽古場「ずっと努力」親方認める白鵬の強さ

白鵬


 3月。春場所真っただ中のエディオンアリーナ大阪1階。観客に混じって会場内に設置してあるテレビで、十両の取組を何げなく立ち見していた。会場隣のコンビニで買ったおにぎりを手にしながらだが、決してサボっていたわけではない。

 「今のいい相撲だったね」

 背後から男性の声が聞こえた。声の主は、木戸(正面入り口でチケットのもぎりを行う仕事)前の宮城野親方(元前頭竹葉山)だった。その後も数番、一緒に取組を見ながら、今のはああでもないこうでもないと話した。その話の流れの中で、弟子の横綱白鵬の体調を伺った。場所前に両足親指の負傷により休場を余儀なくされていたからだ。

 「今日も昼すぎに稽古場来てたよ」

 休場中なのに稽古場? と疑問に思ったが、聞けばリハビリや負傷した箇所に負荷がかからないトレーニングで汗を流していたという。ただ親方にとっては、珍しい光景ではなくいつものことだという。「あんなに努力している力士は他にいない。横綱になってもずっと努力しているし、今もいろいろ悩みながらやっている。だから強いんだよね」。それだけ言って、木戸の仕事へと向かって行った。

 5月。初場所、春場所と2場所連続休場明けから、夏場所出場に踏み切った白鵬。2場所連続休場は自身初。横綱とは言え、土俵勘に不安がないとは言い切れないはず。ただ「現役力士で1番稽古しているのは自分だと思っている」という自負が、白鵬の背中を押した。自他共に認める努力家。しかし復活優勝は逃し、千秋楽で「2場所(連続休場)というのがね。いい勉強になりました」と振り返った。まだまだ進化は止まらない。【佐々木隆史】

アレクサ・ブリス、乱入からの挑戦権行使で王座奪還

ロウ女子王者ジャックス(下)の左腕をつかんだ挑戦者ラウジー(左)を襲撃するブリス(C)2018 WWE, Inc. All Rights Reserved

<WWE:PPV大会マネー・イン・ザ・バンク>◇17日(日本時間18日)◇米イリノイ州シカゴ・オールステート・アリーナ


 前ロウ女子王者アレクサ・ブリスがマネー・イン・ザ・バンクの女子ラダー戦で優勝、即マネー権(王座挑戦権)行使でロウ女子王座を奪い返した。

 王者ナイア・ジャックスに挑戦したロンダ・ラウジーがコーナートップからクロスボディ、さらに背負い投げで王者を倒して得意の腕ひしぎ逆十字固めを狙った。ラウジーの王座奪取を誰もが確信した直後に突然、ブリスが現れ、獲得したブリーフケースでラウジーを襲撃した。

 そのままレフェリーにマネー権を行使(キャッシュイン)を伝えて試合開始のゴング。ジャックスをDDTで大の字にすると、コーナートップからツイストブリスで3カウントを奪った。4月8日の祭典レッスルマニア34大会で奪われていたベルトをジャックスから取り返した。

 この日、ラダー戦勝利、そしてロウ女子王座獲得と一夜にして、再び頂点に上り詰めた。

中邑真輔KO負け、AJの非情攻撃に屈し王座逃す

場外戦で王者AJスタイルズ(左)に急所攻撃を仕掛けた中邑真輔 (C) 2018 WWE, Inc. All Rights Reserved

<WWE:PPV大会マネー・イン・ザ・バンク>◇17日(日本時間18日)◇米イリノイ州シカゴ・オールステート・アリーナ


 中邑真輔(38)が、WWEヘビー級王者AJスタイルズ(41)の非情攻撃に屈した。

 ラストマンスタンディング(10カウント以内に立ち上がらなければ負け)形式のために、手段を選ばない激しい攻防を展開。先に中邑が3つのアナウンステーブルを突っ走っての強烈なキンシャサをたたき込み、さらに持ち込んだテーブルにもたたきつけた。

 試合を優位に進めたかに見られたが、試合途中にコーナーへ誤爆して左ヒザを負傷。ヒザへの集中攻撃を浴びながらも隙を突いて場外で急所打ち、さらにキンシャサまで蹴りこんだが、王者をKOまで追い込むことはできなかった。

 逆に急所蹴りを食らい、さらにリングからフェノメナル・フォアアームでアナウンステーブルもろとも吹き飛ばされた。これで万事休す。中邑は立ち上がることができずに無念の10カウントを耳にするしかなかった。

 4月8日の祭典レッスルマニア34大会を皮切りに約2カ月間で4度目のAJスタイルズ挑戦となったが、日本人初の王座獲得を逃した。今月29日、30日のWWE日本公演でも王者AJスタイルズとの王座戦が組まれているものの、4試合で2敗2分けという成績。このまま中邑は王座から遠のいてしまうのか…。

アナウンステーブルにたたきつけられ、KO寸前の中邑真輔(左端)。右端は王者AJスタイルズ (C) 2018 WWE, Inc. All Rights Reserved

棚橋弘至は自信「AはエースのA」G1ブロック分け


 新日本プロレスは18日の東京・後楽園大会で、今夏のG1クライマックス28のA、Bブロック分けを発表した。

 Aブロックは、真壁刀義、マイケル・エルガン、棚橋弘至、オカダ・カズチカ、IWGPUSヘビー級王者ジェイ・ホワイト、YOSHI-HASHI、バットラック・ファレ、ハングマン・ペイジ、鈴木みのる、EVILが名を連ねた。

 棚橋は「ブロック分けが決まると急に意識し出してくるね。でもね。そこは17回連続17回目の出場だから。平常心。AブロックのAは、エースのA」と自信たっぷりに笑った。

 Bブロックはジュース・ロビンソン、NEVER無差別級王者後藤洋央紀、石井智宏、矢野通、IWGPヘビー級王者ケニー・オメガ、飯伏幸太、タマ・トンガ、内藤哲也、SANADA、ザック・セイバーJr.の顔ぶれとなった。内藤は「ブロック分けが決まって、SANADAにアクション起こしたけど、反応なかったよ。それを見て気付かされた。今、KIZUNA ROADだから。ちょっと焦っちまったよ」と、はやる気持ちを抑えるように話した。

 G1クライマックス28は、7月14日の東京・大田区総合体育館大会で開幕し、8月12日の日本武道館で決勝が行われる。

伊藤雅雪「KO決着を」7・28米で王座決定戦

WBO世界スーパーフェザー級王座決定戦に臨む伊藤(撮影・小沢裕)


 プロボクシングWBO世界スーパーフェザー級2位伊藤雅雪(27=伴流)が7月28日(日本時間29日)、米フロリダ州キシミーのキシミー・シビックセンターで同級王座決定戦に臨むことが18日、正式発表された。

 同級1位クリストファー・ディアス(23=プエルトリコ)と同王座を懸けて対戦する伊藤は同日、都内のホテルで会見。「(ディアスは)結構、前から意識してきた相手で映像をみてきた。すごくありがたいタイミングでの世界戦。(米国開催で)率直に不安はありますが『自分なら勝ってしまうのでは』『ディアスを倒したらどうなんだろう』というワクワク感があります」と気持ちを高揚させた。同王座は世界最速の3階級制覇を成し遂げた現WBA世界ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(30=ウクライナ)が返上した王座となる。

 過去プロ23戦(全勝)はすべて都内の会場で戦ってきた伊藤。初めての海外マッチが世界戦となるが、ここ3~4年は1年で3回ほど米ロサンゼルスでトレーニングを積んできた。現地では何度も世界戦に足を運んで視察。米国世界戦の雰囲気も把握している。伊藤は「失うものは何もない。KO決着、KOで勝たないといけないと思います」と気合を入れ直した。

 また伴柳ジム初の世界王者誕生に向け、団太路会長(48)は「今までのボクシングでは厳しいので、伊藤が殻を破って化けてくれるか。その可能性はある」と期待を寄せていた。

巨獣ストローマンが王座挑戦権獲得 レスナーに照準

男子マネー・イン・ザ・バンク・ラダー戦を制し、ブリーフケースを手にするストローマン(C)2018 WWE, Inc. All Rights Reserved

<WWE:PPV大会マネー・イン・ザ・バンク>◇17日(日本時間18日)◇米イリノイ州シカゴ・オールステート・アリーナ


 「巨獣」ブラウン・ストローマンが、大本命らしくマネー権(王座挑戦権)を獲得した。

 ハシゴの上に吊された「いつでもどこでも王座に挑戦できる権利書」が入ったブリーフケースを奪い合うマネー・イン・ザ・バンク男子ラダー戦にコフィ・キングストン、フィン・ベイラー、サモア・ジョー、ルセフ、ザ・ミズ、ケビン・オーエンズ、ボビー・ルードとともに出場。

 圧倒的なパワーを他7選手から警戒され、ラダーを使って集中砲火を浴びて一度は場外で倒れ込みながらも意地で復活。ジョーとミズをパワースラムで排除し、さらにラダーに登ってベイラーとキングストンを落として、ブリーフケースをゲットした。

 いつでもどこでも王座に挑戦できる権利を得た巨獣は、ユニバーサル王者ブロック・レスナーからの王座奪取に照準を定めた。

MVPはロマチェンコ/2017世界ボクシング界


 2017年も残り5日となったところで、今年の世界のボクシング界を大まかに振り返ってみたい。分かりやすくMVP、殊勲、敢闘、技能、新鋭といった賞に分けて活躍した選手たちを挙げてみよう。

 MVPはWBO世界スーパーフェザー級王者のワシル・ロマチェンコ(29=ウクライナ/米)で問題ないだろう。WBA&IBF世界ヘビー級王者のアンソニー・ジョシュア(28=英)、スーパーライト級の4団体統一を果たしたテレンス・クロフォード(30=米)と秋までは肩を並べていたが、ロマチェンコが12月にギジェルモ・リゴンドー(37=キューバ/米)との五輪連覇対決を制して完全に抜け出した。まだプロで11戦(10勝8KO1敗)しか経験していないサウスポーのロマチェンコだが、細かく動きながら正確にパンチを当てる独特のスタイルでどこまで強く、巧くなるのか興味は尽きない。準MVPとしてジョシュアを推したい。

 殊勲賞は、全階級を通じて最も評価の高かったローマン・ゴンサレス(30=ニカラグア)を連破したWBC世界スーパーフライ級王者のシーサケット・ソールンビサイ(30=タイ)だ。3月の初戦は論議を呼ぶ判定勝ちだったが、9月の再戦では右フックでゴンサレスをキャンバスに沈めた。次点で、6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(39=比)を破ってWBO世界ウェルター級王座を獲得したジェフ・ホーン(29=豪)が続く。

 敢闘賞には、自国を離れて年間3度の防衛を果たしたジェルウィン・アンカハス(25=比)を推したい。このほかWBO世界クルーザー級王者のオレクサンデル・ウシク(30=ウクライナ)、3階級制覇を成し遂げたWBC世界ライト級王者ミゲール・マイキー・ガルシア(30=米)、さらにハイレベルの相手から2度の王座防衛を果たした3団体統一世界ミドル級王者ゲンナディ・ゴロフキン(35=カザフスタン/米)、敵地でIBF世界ウェルター級王座を獲得したエロール・スペンス(27=米)もいる。

 技能賞は、MVP候補の項で名前の出たクロフォード、7度の防衛を果たしているWBA世界スーパーウエルター級王者のエリスランディ・ララ(34=キューバ/米)、WBA世界ライト級王者ホルヘ・リナレス(32=帝拳)、そして12月にWBO世界ミドル級王座のV3を果たしたビリー・ジョー・サンダース(28=英)の4人だ。

 新鋭賞は、すでにWBC世界スーパーミドル級王座獲得を成し遂げてはいるものの21歳と若いデビッド・ベナビデス(米)と、もうひとり前IBF世界スーパーフェザー級王者のジャーボンタ・デイビス(23=米)を挙げたい。ベナビデスが19戦全勝(17KO)、デイビスが19戦全勝(18KO)と高いKO率を誇る。来年の活躍が楽しみだ。

 KO賞は、4月と10月に指名挑戦者を相手に痛烈なKO防衛を果たしたWBC世界スーパーウエルター級王者、ジャメール・チャーロ(27=米)が入った。チャーロは30戦全勝(15KO)と驚くほどKO率が高いわけではないが、このところ4連続KO勝ちとパンチが切れまくっている。

 年間最高試合は、4月に9万人を集めて行われたジョシュア対ウラジミール・クリチコ(41=ウクライナ)のWBA&IBF世界ヘビー級タイトルマッチで異論はないだろう。

 5回にダウンを奪ったジョシュアが逆に6回にはキャンバスを這い、さらに展開が変わるなか11回に再逆転となる2度のダウンを奪ってレフェリー・ストップに持ち込むというドラマチックな試合だった。引き分けに終わったゴロフキン対サウル・カネロ・アルバレス(27=メキシコ)の3団体統一世界ミドル級タイトルマッチ、シーサケット対ゴンサレスの再戦もスリリングな試合だった。

 また今年は特別に、11月に世界戦史上最短となる11秒KO勝ちを収めたWBOバンタム級王者、ゾラニ・テテ(29=南アフリカ共和国)に「記録賞」を贈りたい。

 ロマチェンコのさらなる活躍、ヘビー級王座統一戦など、世界のボクシング界は2018年も賑やかな年になりそうだ。