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英乃海、翔猿、海猿…えっ3兄弟!?

英乃海


 某インターネット大相撲中継チャンネルが初日の8日、十両英乃海は「実の弟に十両の翔猿と序二段の海猿がいる」と紹介した。ん? 翔猿は確かに弟だが、海猿は…。早速、海猿に話を聞くと「今日で10回以上は言われてますよ」と苦笑いした。続けて「正也(翔猿)さんが詳しく知っています」。

 取組後、翔猿に事情を聴くと笑顔で明かしてくれた。海猿は16年初場所で、「海渡」のしこ名で初土俵を踏んだ。涼しげで切れ長の目が、自分と似ているということもありかわいがった。時にはツーショット写真を撮って、自身のインスタグラムなどに「弟です」などと投稿。伏線は張られていた。

 そして、春場所後の春巡業で翔猿が、芸人のゆんぼだんぷ藤原らに海渡を三男だと冗談で紹介。タイミング良く? 春場所で海渡は「海猿」に改名。「英乃海の海と翔猿の猿を取って海猿にしたんです」と、作り話をした。それをゆんぼだんぷ藤原が、ツイッターで拡散して冗談話が独り歩きしてしまい世に広まった。

 間違いではあるが、翔猿は全く気にする様子はなく「今度は3人で写真撮ります」と今後も“3兄弟”をアピールするという。皆さん、間違わないようお気を付け下さい。【佐々木隆史】

翔猿
新弟子検査時の海猿(2016年1月6日撮影)

新十両美ノ海「締め込み」に四苦八苦

名古屋場所2日目、翔猿(右)を押し出しで破る美ノ海(撮影・鈴木正人)


 幕下以下の力士が関取になるには壁がある。新十両美ノ海(25=木瀬)も今場所、それを味わった。11日目で決まった負け越し。3日目からの6連敗が響いた。パワー、スピード、技術…。いろんな敗因はあるが、思わぬ悩み? もあった。「締め込みにやっと慣れてきました。最初は息ができないほど苦しくて…。ガチッと締まりすぎて動きにくいんです」-。

 幕下までは本場所も、素材が木綿で価格1万5000円前後の「稽古まわし」を使う。関取が締めるのが「締め込み」だ。相場は100万円前後。一般的には後援者らが業者を通じて、関取に贈る。問題は素材だ。絹100%。フィット感がアバウトな綿素材と違い、体に張り付き、締まる。

 西幕下2枚目炎鵬(23=宮城野)も新十両だった春場所、締め込みに大苦戦した。「僕は15日間、締め方が決まらなかった。腰が入りづらく、動きがすごく制限される。特に小兵力士はみんな、苦労するんじゃないですか?」。十両復帰が有力な来場所では、巻く回数を4周から3周にすることを考えている。

 勲章が“難敵”になることもある。関取になるのは大変だ。【加藤裕一】

矢野通フェアプレー宣言どこに…背後タックル初白星

飯伏幸太(左)にタックルをする矢野通(撮影・鈴木正人)

<新日本:G1クライマックス28>◇21日◇後楽園ホール


 「敏腕プロデューサー」矢野通がついに馬脚を現した。

 日大レスリング部の出身。開幕前に宣言していた。

 「私の2つの源流が世間を騒がしてます。1つ目は日大。反則の日大みたいなイメージが。もう1つはアマチュアレスリング。パワハラやいざこざという。飲み会などで日大レスリング部ですと言うと、白い目で見られたり笑われたり。もどかしくて。フェアプレー日大の精神で、アマレスリングの技術を駆使して戦い抜きます。真面目に、真面目に、です!!」。

 反則が代名詞のヒール職人のまさかのフェアプレー発言に、周囲は疑いの目を向けていたが、果たしてBブロック公式戦3試合目となったこの日、2連勝中の飯伏幸太との一戦で、ついに本性が…。

 試合開始直後こそ、レスリング仕込みの技を披露するも、場外に戦いの場が移ると、「やってられねえんだよ!」と明らかないら立ちを見せる。そして十八番、コーナーのクッション取り外し作業に入った。リングに戻ると、むきだしとなった四方の金具に飯伏を打ち付ける、本来の姿をさらした。さらに、テーピングで飯伏の両手首を縛って固定する暴挙に出た。

 両腕が使えないハンディを負った相手から打撃ラッシュ、その場飛びのムーンサルトプレスで反撃を受けたが、攻防にレフェリーを巻き込んでダウンさせると、その隙に金的。さらに、無防備になった背後からタックルをお見舞いした。まるで日大アメフト部で問題となった悪質タックルのような一発だった。そのままスクールボーイ(横入れ式エビ固め)で押さえ込んで、初白星を強奪した。

 試合後には「いやいやいや! 俺は、アマチュアレスリング、及び、日大精神を忘れてないはずだ。忘れてないんだ! 忘れてないんだ!」と絶叫した。

飯伏幸太(上)の飛び技を受ける矢野通(撮影・鈴木正人)

御嶽海、北勝富士ら「花のヨン組」が盛り上げる

 若武者が名古屋の土俵を盛り上げている。初日に横綱を倒した24歳の御嶽海と大関初挑戦で初勝利を挙げた24歳の北勝富士、自己最高位の東前頭4枚目で2連勝の25歳宇良は、いずれも平成4年生まれで、しかも15年春場所に初土俵を踏んだ同期だ。

 「花の○○組」といえば「ロクサン組」を思い浮かべる方は少なくないだろう。昭和63年春場所で初土俵を踏んで活躍した力士たちの総称だ。元横綱の曙、3代目若乃花、貴乃花、元大関魁皇らを中心に一時代を築いた。他にも昭和28年生まれの元横綱の北の湖、2代目若乃花、関脇麒麟児らの「花のニッパチ組」なども知られている。

 今まさに「花のヨン組」が盛り上げている。2日目には、御嶽海と北勝富士の元学生横綱同士の対決が組まれた。勝った関脇御嶽海は「(北勝富士は)強いです。(対戦は)うれしい。いい方向に気合が入っている」とうなずいた。自己最高位の西前頭2枚目の北勝富士は「意識しないようにしたけど」と唇をかんだ。

 平成4年生まれには、新十両翔猿や十両大奄美ら他にも有望株がいる。20代半ばで脂が乗ってきた彼らが、近い将来の相撲界を引っ張っていくような気がしている。【佐々木隆史】

ケニー・オメガ3連勝もトンガとの因縁対決は大荒れ

試合中、ガッツポーズで雄たけびを上げるケニー・オメガ(撮影・鈴木正人)

<新日本:G1クライマックス28>◇21日◇後楽園ホール


 IWGPヘビー級王者ケニー・オメガ(34)が、内紛騒動に翻弄(ほんろう)されながらも、Bブロック唯一の3連勝を飾った。

 リーダーを務める「バレット・クラブ」で反旗を翻すタマ・トンガ(36)と因縁の対決。他選手の乱入など混乱のリングの末、最後はトンガの審判への攻撃により9分55秒で反則勝ちとなった。

 トンガはロアとファレを連れ立って3人でリングイン。オメガが選手コールを受けているときに、背後からロアが急襲し、リングはいきなり混乱した。場内の大ブーイングの中でオーエンズとペイジが救出に現れ、ようやく試合開始のゴングとなった。

 ただのシングルマッチでは終わらない空気が会場を満たす中で、要所でVトリガーを決めたオメガに流れは傾くかに見えたが、すぐに再びロアが乱入。パイプ椅子でオメガの膝裏を打ち抜くなど、1対2の局面が目立った。混乱に拍車がかかる中、最終的にはトンガが海野レフェリーにガンスタンを見舞う狂行に及んで、反則裁定で試合は決まった。

 3連勝という結果は残ったが、オメガは「トンガ、お前は去年から1ミリも変わってないんだな」と嘆き節。オーエンズ、ペイジ、飯伏に支えられながら、「G1なんて何の意味もないと言っていた。今年も始まったらこのざまだ。2点獲得することも、ファイナルに行くことも、お前には何の意味もないんだろう。そして、お前らは自分たちのユニットの方向性を宣言することにしか意識を向けていないんだ。だが、俺にはここにいる仲間たちがいる」と述べた。

タマ・トンガ(左)にキックを入れるケニー・オメガ(撮影・鈴木正人)
飯伏幸太(右)の肩を借りて引き揚げるケニー・オメガ(撮影・鈴木正人)

ファンの声に「いいよ」二所ノ関親方の写真

10日、名古屋場所の会場に姿を見せた二所ノ関親方


 昨年10月に頭部を手術した二所ノ関親方(61=元大関若嶋津)が、3日目に取材に対応した。一時は意識不明の重体で、安否を気遣うファンの声は多数。名古屋場所の会場内を、つえなどを使わず自力で歩く中、そんなファンの声を伝えると、二所ノ関親方は「そうか、いいよ」と、写真撮影に快く応じた。手術後、初めての取材対応だった。

 実は3月の春場所前の時点で、会話もできるほど回復していた。だが、それが知れ渡ると、見舞客が後を絶たなくなる可能性があった。当時、ある部屋関係者に「話せるとはいっても、まだ流ちょうではないし、体力を使うので、その情報を出すのは控えてほしい。親方は気を使う人。見舞いに来てくれた方には、一生懸命応対してしまうから」と言われた。見舞客の応対で体調を悪化させては本末転倒。記者失格かもしれないが静観することにした。

 今回、二所ノ関親方が取材に応じたと複数の部屋関係者に伝えると、いずれも「ぜひ報じてください」と返答された。自転車で転倒した際に左脳を強く打ち、右半身はやや反応がにぶいという。だが補助付きではない普通のはしも使いこなし、家族との散歩が日課で稽古にも顔を出すという。部屋関係者の明るい対応に、今後のさらなる回復を確信した。【高田文太】

井上尚弥「キャリアある選手」元王者パヤノ戦へ意気

WBSS1回戦でパヤノ(左)との対戦が決まったWBA世界バンタム級王者井上(右)。中央は大橋会長


 ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が、階級最強を決める賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)1回戦で、元WBAスーパー王者で同級4位のフアンカルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)と対戦することが決まった。20日(日本時間21日)、ロシア・モスクワで開催された組み合わせ抽選会後、初防衛戦としてパヤノとの1回戦が決まり、現地でインタビューに応じた。

 -相手はパヤノに決まった

 「元スーパー王者ですし、キャリアもある選手なので、そこは気を抜かずにしっかり戦いたい」

 -日本以外でも試合する

 「もちろん。それは開催地がどこであろうと、やりたいですね」

 -階級はどこまで上げる

 「今はバンタム級で1試合だけなので、まずはバンタム級で結果を残していきたい」

 -日本に統一王者が少ない

 「統一王者も少ないですし、こういったトーナメントに出るのも少ないです。(他の)日本人王者とは違うステージに来られたことを誇りに思います」

 -山中慎介選手とあのような形で試合をした元WBC王者ネリについて

 「もちろん気にはなります。しっかりとしたルールの中で試合であるならば試合したいです」

 -ネリとなら海外でも試合する

 「そういう機会があればやってもいいです」

 -決勝に進んだら相手は誰だと思う

 「難しいですね。(WBO王者)テテか、(元5階級制覇王者)ドネア…。うーん、難しいです」

 -もしテテやドネアとロンドンで決勝だったら

 「もちろんやりたいですね」

レッドカーペットの入場口から会場入りするWBA世界バンタム級王者井上
自ら1回戦の相手に指名したパヤノ(右)と向き合うWBA世界バンタム級王者井上(左)

豊山が大関から初白星もV逸に「自分はまだ早い」

高安(右)を押し出しで破った豊山(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇14日目◇21日◇ドルフィンズアリーナ


 西前頭9枚目豊山(24=時津風)が、結びの一番で高安を押し出し、大関から初白星を挙げた。

 「最高ですね。(高安は)張るか、左差しか、どっちかだと思ったけど、そこはかまわず“前に出よう”と。当たった瞬間に“ここだ”と思って、前に出られた」

 場所前に、いつも稽古をつけてもらっている相手だけに「恩返しじゃないですが、ちょっとは期待にこたえられたかなと思います」と声を弾ませた。

 優勝争いでトップを走っていた御嶽海と2差の3敗でこの日を迎え、自分の2つ前の取組で御嶽海が優勝を決めていた。千秋楽は御嶽海と直接対決だっただけに、御嶽海が負けていれば、自力で優勝決定戦に持ち込む展開もあり得た。だが、本人は自分の取組に臨む時、失望感はかけらもなかったようだ。

 「今日までいい夢を見させてもらいました。自分はまだまだそういう目標(優勝)は早い。それよりも優勝が決まった異様な雰囲気の中で、自分の気持ちを押し殺し、しっかり気持ちを作って集中できた。それが大きな収穫です」

 これで11勝3敗。幕内6場所目にして自己最多の白星を奪った。「これから先の相撲人生の中で、すごく大きな意味がある一番だったと思う。明日も優勝力士が相手、千秋楽で“これより三役”も初めて。頑張って、いい経験値にしたい」と充実しきった笑顔を見せた。

高安(奥)を押し出しで破った豊山(撮影・前岡正明)

復帰の井岡一翔「日本より海外」米で4階級制覇へ

米国での復帰戦を発表した井岡はファイティングポーズをとる(撮影・柴田隆二)


 昨年大みそかに引退表明したボクシング元3階級制覇王者井岡一翔(29)が20日、米国で現役復帰し、日本男子初の4階級制覇を目指すと表明した。都内で約7カ月ぶりの会見に臨み、米ロサンゼルスを拠点にカムバックすると発表。9月8日に米カリフォルニア州で開催予定のスーパーフライ級の強豪を集めた興行「Superfly3」で復帰戦に臨む。

 新たな環境で、井岡が4階級制覇に向けて再スタートを切る。練習、試合の拠点はロサンゼルス。「日本人ボクサーとして新たな挑戦。4階級制覇を目指したいと思います」と強い決意をにじませた。1階級上のスーパーフライ級に上げ、所属先も父一法氏が会長を務める井岡ジムではなく、遊技機メーカーのSANKYOになると明かした。

 昨年大みそかの引退会見の際に今後について「次のビジョンのイメージはある」と語った。その1つに米国での選手活動があったという。当時は具体的な話はなかったものの、2月24日のSuperfly2(米イングルウッド)を視察し「ボクシングをやるなら日本より海外だと。プロモーター(360プロモーションのトム・ローファー代表)とお会いし、具体的に進みだし、そのあたりから。やるからには(練習を)始めようと」。3月初旬から国内ジムで本格的な練習を開始したという。

 井岡 日本でやることをやり切って(復帰は)考えていなかった。この大きなきっかけがないと大きな決断はなかった。やるからには海外で、誰もやったことない4階級制覇を目標に掲げて決断しました。

 父一法氏にも米挑戦を報告し、激励を受けた。米国でライセンス取得できれば、9月8日の復帰戦に出場できる。対戦相手は今後発表予定。「ボクがやることで新たな道が切り開ける。選ばれた者として、ここで結果残すのも使命。ボクシングの神様がボクを見捨てなかったと思います」。井岡の目は、希望に満ちた輝きを放った。【藤中栄二】

マサ斎藤さんの通夜に同期坂口征二氏、天龍氏ら参列

リングの形をしているマサ斎藤さんの祭壇(撮影・柴田隆二)


 14日に75歳で亡くなったプロレスラー、マサ斎藤さんの通夜が21日、都内の寺院でしめやかに営まれた。

 菊の花などでリングをあしらった祭壇に、倫子夫人(68)の希望で位牌(いはい)には戒名ではなく「マサ斎藤」のリングネームが書き込まれた。マサ斎藤さんは現役引退した99年ごろから発症した難病のパーキンソン病と闘い続けてきた。

 通夜には明大時代にマサ斎藤さんと同期の坂口征二新日本相談役や、永田裕志、天龍源一郎、アニマル浜口、佐々木健介、実況を担当したこともある古舘伊知郎氏、辻よりなり氏ら関係者が多く参列した。天龍は「新人で米国修業したときに、プロレスラーとは何かを身をもって教えてもらった。米国で新人でまだ試合に出られないときに、マサさんとカブキさんがよく食事に連れて行ってくれた。ボクが業界でちょっとは認められたのは、マサさんのおかげ。プロレスに対し、常に真っ正面から向き合っている人だった」と話した。佐々木は「新人時代から面倒を見てもらいおやじみたいな存在だった」と声を詰まらせていた。棺のマサさんにリングシューズを履かせ、恋人時代の写真や、マサさんの現役時代の記事などを入れたという倫子夫人は「天国でゆっくり読んでほしい」と話していた。

マサ斎藤さんのリングネームの位牌(いはい)(撮影・柴田隆二)
マサ斎藤さんの思い出の写真が飾られた斎場
マサ斎藤さんの遺影とリングネームの位牌(撮影・柴田隆二)