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母校勝山高は実質部員ゼロ、若佐竹奮闘

記者の質問に答える若佐竹(撮影・河田真司)

<大相撲春場所>◇12日目◇21日◇エディオンアリーナ大阪

大関とりに挑む貴景勝の千賀ノ浦部屋が場所前稽古を行った勝山高。その相撲部OBでただ1人の大相撲力士が、大阪市平野区出身、東序二段16枚目若佐竹(20=西岩)だ。この日は敗れ1勝5敗となったが「学校も応援してくれているし、期待に応えたいです」。表情は明るかった。

高校相撲は埼玉栄、鳥取城北などが有名だが、競技人口は少ない。全国で相撲部がある高校は154校で総部員数は917人。ちなみに男子サッカー部は4058校、16万5351人(いずれも日本高体連HPから、昨年8月現在)。同相撲専門部の川村久夫事務局長は「小中学生らが相撲をとる各地域の道場などが頑張ってくれて、この10年間ほどは横ばい」という。大阪の公立高で唯一相撲部がある勝山高は今春、部員2人が卒業してマネジャー1人となり、実質0に。大谷登部長らが毎週土曜日、地域の子どもたちに土俵を開放して競技普及に励む。

若佐竹は高卒以上の新弟子入門基準ギリギリの身長167センチで角界入り。「これといってやりたいことがなく、でも相撲なら“やりきれるかな”と思って」。大きなことは言わないが、昨年2月にできた若い西岩部屋で、部屋頭として黙々と頑張る。その姿が母校に入部希望者を呼び込むかもしれない。【加藤裕一】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)

白鵬-高安、貴景勝-逸ノ城ほか/14日目写真特集

<大相撲春場所>◇14日目◇23日◇エディオンアリーナ大阪

横綱白鵬(34=宮城野)は大関高安(29=田子ノ浦)と、1敗で追う前頭4枚目逸ノ城(25=湊)は大関昇進を狙う関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)と対戦する。

14日目の取組模様を写真で振り返ります。


白鵬(14勝0敗)浴びせ倒し高安(10勝4敗)

白鵬は浴びせ倒しで高安を破る(撮影・渦原淳)

高安に浴びせ倒しで勝利する白鵬(撮影・上田博志)


栃ノ心(7勝7敗)押し出し玉鷲(5勝9敗)

栃ノ心(右)は玉鷲を押し出す(撮影・渦原淳)

玉鷲(右)に押し出しで勝利する栃ノ心(撮影・上田博志)

玉鷲(右)に押し出しで勝利する栃ノ心(撮影・上田博志)


貴景勝(9勝5敗) 逸ノ城(13勝1敗)

貴景勝(左)をはたき込みで破る逸ノ城(撮影・渦原淳)

貴景勝にはたき込みで勝利する逸ノ城(撮影・上田博志)

貴景勝にはたき込みで勝利する逸ノ城(撮影・上田博志)


御嶽海(6勝8敗)寄り切り千代大龍(7勝7敗)

御嶽海(左)は千代大龍を寄り切る(撮影・渦原淳)

千代翔馬を寄り切りで勝利する御嶽海(撮影・上田博志)


錦木(4勝10敗)突き落とし遠藤(6勝8敗)

錦木を突き落としで勝利する遠藤(撮影・上田博志)

錦木(左)を突き落としで破る遠藤(撮影・渦原淳)


豊ノ島(4勝10敗)肩すかし宝富士(7勝7敗)

豊ノ島(左)は肩すかしで宝富士を破る(撮影・渦原淳)

宝富士に肩すかしで勝利する豊ノ島(撮影・上田博志)


碧山(11勝3敗)はたき込み明生(9勝5敗)

碧山(左)ははたき込みで明生を破る(撮影・渦原淳)

明生にはたき込みで勝利する碧山(撮影・上田博志)


嘉風(10勝4敗)押し出し琴奨菊(11勝3敗)

嘉風(右)に押し出しで勝利する琴奨菊(撮影・上田博志)

嘉風(左)を押し出す琴奨菊(撮影・渦原淳)


豪栄道   鶴竜

御嶽海、北勝富士ら「花のヨン組」が盛り上げる

 若武者が名古屋の土俵を盛り上げている。初日に横綱を倒した24歳の御嶽海と大関初挑戦で初勝利を挙げた24歳の北勝富士、自己最高位の東前頭4枚目で2連勝の25歳宇良は、いずれも平成4年生まれで、しかも15年春場所に初土俵を踏んだ同期だ。

 「花の○○組」といえば「ロクサン組」を思い浮かべる方は少なくないだろう。昭和63年春場所で初土俵を踏んで活躍した力士たちの総称だ。元横綱の曙、3代目若乃花、貴乃花、元大関魁皇らを中心に一時代を築いた。他にも昭和28年生まれの元横綱の北の湖、2代目若乃花、関脇麒麟児らの「花のニッパチ組」なども知られている。

 今まさに「花のヨン組」が盛り上げている。2日目には、御嶽海と北勝富士の元学生横綱同士の対決が組まれた。勝った関脇御嶽海は「(北勝富士は)強いです。(対戦は)うれしい。いい方向に気合が入っている」とうなずいた。自己最高位の西前頭2枚目の北勝富士は「意識しないようにしたけど」と唇をかんだ。

 平成4年生まれには、新十両翔猿や十両大奄美ら他にも有望株がいる。20代半ばで脂が乗ってきた彼らが、近い将来の相撲界を引っ張っていくような気がしている。【佐々木隆史】

豊昇龍7場所連続勝ち越し、おじ朝青龍の激励で発奮

魁勝にはたき込みで勝利する豊昇龍(撮影・小沢裕)

<大相撲春場所>◇14日目◇23日◇エディオンアリーナ大阪

元横綱朝青龍のおい、西幕下7枚目豊昇龍(19=立浪)が、7番相撲で東4枚目魁勝にはたき込みで勝って4勝3敗とし、序ノ口デビューからの連続勝ち越しを7場所に伸ばした。

相手の圧力を両手で受け止め、体重がかかってくるタイミングを見計らって、右からはたいた。「おかげさんで勝てました。体が軽くなりましたね」と重圧から解放されてホッとして笑った。一時は1勝3敗と黒星が先行。「あと1番だ、どうしようと思っていたら、おじさんから(電話が来て)『これ以上負けられないぞ。頑張れ』と言われて。気持ちを入れ替えて、テンションが上がりました」と話した。

おじが5場所で止まった“連続勝ち越し記録”をさらに更新した。素直に「うれしいです」という。初の幕下上位の戦いで「違いましたね」と相手のレベルが高かったことを実感した。序ノ口デビューから8場所目の夏場所はさらに番付が上がる。新十両を決めれば、おじと並ぶハイスピード。「体を大きくして、いい相撲をとりたい」。今場所の反省を糧にレベルアップを期す。

魁勝をはたき込みで破る豊昇龍(撮影・渦原淳)

炎鵬が6敗「足が1歩…」新入幕へ気持ち切り替え

炎鵬

<大相撲春場所>◇14日目◇23日◇エディオンアリーナ大阪

人気小兵力士の西十両2枚目炎鵬(24=宮城野)が旭秀鵬にはたき込みで負けて、8勝6敗となった。立ち合いで上体を起こされ、思い切りの良い引き技を食って、前に落ちた。

「足が1歩出なかったですね」。前日に勝ち越しを決め、新入幕に大きく前進した。「昨日より思い切りいける状況でしたけど…」。気持ちがやや前がかりになったのか「そうですね。それもあると思います」と話す。

新入幕には幕内からの陥落力士との兼ね合いもある。千秋楽の残り1番。「しっかり勝って確実にしたいですね」と気持ちを切り替えた。

井岡一翔が大貴ジムで日本復帰、世界戦4階級制覇へ

井岡一翔(2018年12月30日撮影)

ボクシングの世界3階級制覇王者井岡一翔(29)が約1年半ぶりに日本ジム所属へ復帰し、日本男子初の4階級制覇を目指すことが22日、分かった。

同日までに、日本ボクシングコミッション(JBC)にReason大貴ジム所属として選手ライセンス申請書を提出した。承認されれば、国内での試合が可能になる。

17年大みそかに1度現役を引退した井岡は、父一法氏が会長を務める井岡ジムから離れた。遊技機メーカー、SANKYOのサポートを受け、米ライセンスを取得。国内ジムに所属せず、同9月に米国で試合復帰した。さらに大みそかにはマカオでWBO世界スーパーフライ級王座決定戦にも臨んでいたが、国内の活動は限定されていた。今年に入って周囲の勧めを受け、井岡が日本ライセンス再取得の意思を固めたという。

新所属先は埼玉・越谷市にあり、プロ選手は少ないものの、井岡には王座決定戦への出場チャンスが十分にある。大みそかに判定負けを喫したニエテス(フィリピン)がWBO王座を返上。同級1位パクリテ(フィリピン)に続く同級2位エストラーダ(メキシコ)が4月26日、WBC王者シーサケット(タイ)に挑戦し、同級3位の船井龍一(ワタナベ)も5月4日、IBF王者アンカハス(フィリピン)への挑戦が決定済みだ。WBOから井岡-パクリテの王座決定戦指令が届く可能性が高い。JBCに承認されれば、日本での世界戦開催にも障害はない。晴れて井岡が国内で日本男子初の4階級制覇に挑む舞台が整うことになる。

母校、実質部員ゼロ若佐竹が奮闘 入部者呼び込む 

記者の質問に答える若佐竹(撮影・河田真司)

大関とりに挑む貴景勝の千賀ノ浦部屋が場所前稽古を行った勝山高。その相撲部OBでただ1人の大相撲力士が、大阪市平野区出身、東序二段16枚目若佐竹(20=西岩)だ。この日は敗れ1勝5敗となったが「学校も応援してくれているし、期待に応えたいです」。表情は明るかった。

高校相撲は埼玉栄、鳥取城北などが有名だが、競技人口は少ない。全国で相撲部がある高校は154校で総部員数は917人。ちなみに男子サッカー部は4058校、16万5351人(いずれも日本高体連HPから、昨年8月現在)。同相撲専門部の川村久夫事務局長は「小中学生らが相撲をとる各地域の道場などが頑張ってくれて、この10年間ほどは横ばい」という。大阪の公立高で唯一相撲部がある勝山高は今春、部員2人が卒業してマネジャー1人となり、実質0に。大谷登部長らが毎週土曜日、地域の子どもたちに土俵を開放して競技普及に励む。

若佐竹は高卒以上の新弟子入門基準ギリギリの身長167センチで角界入り。「これといってやりたいことがなく、でも相撲なら“やりきれるかな”と思って」。大きなことは言わないが、昨年2月にできた若い西岩部屋で、一番弟子として黙々と頑張る。その姿が母校に入部希望者を呼び込むかもしれない。【加藤裕一】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)

土俵に上がり四股を踏む若佐竹(撮影・河田真司)

石井慧が東欧デビュー「ミルコ魂」ヘビー級王座狙う

東欧トップの総合格闘技興行KSWのデビュー戦を控える石井慧

08年北京オリンピック(五輪)柔道男子100キロ超級金メダリストで総合格闘家の石井慧(32=チーム・クロコップ)がポーランドを拠点とする東欧トップの総合格闘技興行に初参戦する。

23日(日本時間24日早朝)にポーランド・アトラスアリーナで開催されるKSW(コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ=ポーランド語で総合格闘技が激突)47大会参戦を控え、22日には同地で前日計量に出席。ヘビー級ワンマッチで対戦する元KSWヘビー級王者フェルナンド・ロドリゲスJr.(31=ブラジル)が113・9キロでパスしたのに対し、石井は109・4キロでクリア。体重差は4・5キロだった。KSWヘビー級王座を狙う石井にはロドリゲスJr.撃破が大きなステップになる。

「KSWには万全でいきたい」と意気込んでいた石井計量後のセレモニーではクロアチア国旗を持参し、両手で掲げてみせた。師匠のミルコ・クロコップ引退表明後、初めての東欧での試合出場。「ミルコ魂」を継承し、鮮やかにKSWデビューを飾る意気込みだ。

辰吉丈一郎「イチローすごい、うちはまだ現役で」

辰吉丈一郎(18年12月3日撮影)

マリナーズ・イチロー外野手(45)が21日、現役引退を発表した。

過去にイチローとの対談から親交のあるプロボクシング元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(48)は「本当にお疲れさまやね。長い間、日本に勇気を与える偉業を成し遂げてきた。お互い20代のころから(の付き合い)やけど、ほんまにすごいと思う。うちはまだ現役で頑張るよ」と語った。

志摩ノ海2場所連続十両V 栃ノ心に続き平成9人目

千代の海(右)に押しだしで勝利する志摩ノ海(撮影・上田博志)

<大相撲春場所>◇14日目◇23日◇エディオンアリーナ大阪

既に来場所の新入幕を決定的にしている東十両筆頭の志摩ノ海(29=木瀬)が、2場所連続の十両優勝を決めた。

2敗の志摩ノ海は西十両8枚目の千代の海(九重)と対戦。激しい突き押しの応酬で途中、左目に相手が突いた指が当たるアクシデント。志摩ノ海も指が千代の海のマゲにかかるなど、激しい攻防で最後は土俵際、体を投げ出すように押し込んだ。相手も逆転の突きで微妙な勝負だったが、物言いは付かず押し出しで12勝目(2敗)をマーク。後続の隆の勝(千賀ノ浦)に2差をつけたまま、千秋楽を待たずに優勝を決めた。

2場所連続の十両優勝は、14年名古屋場所-秋場所の栃ノ心(現大関)に続き平成で9人目。「なかなか光栄なこと。いい相撲で優勝を決められて良かった。頭を上げずに押し相撲に徹したのが今場所は良かった」と喜びとともに、今場所を振り返った。

先場所も東十両11枚目で13勝を挙げて優勝。番付運に恵まれれば、新入幕の可能性もあった。そこは期待していたというが「東筆頭ということで勝ち越せば上がれる。大阪で、しっかり勝ち越して決めてやると、逆にモチベーションになりました。早い段階で勝ち越して確定しても、残りをしっかり取ろうと。気持ちがブレなかった」と気を緩めることなく全うした。近大出身で大阪は「地元みたいなもの」と、声援も力に変えた。

近大から入門し、4年をかけて関取の座を確保。だが4勝11敗ではね返され、膝のケガもあり陥落後は幕下で9場所を過ごした。ちょうど1年前の春場所が再十両で、2度の十両優勝を自信に、来場所は待望の幕内の土俵が待っている。

関取寸前から序ノ口へ、関取から幕下へと、2度のケガによる挫折も「親方や周りの人に支えられて、腐らずにやってきたのが良かった。遅咲きといっても安美関(安美錦)や30代後半まで頑張っている尊敬できる人もいる。そこは見習いたい」と飛躍を誓う。場所後の春巡業は、地元の三重・伊勢神宮の奉納相撲から始まる。「少年相撲で稽古した懐かしい場所。そこに凱旋(がいせん)できるのがうれしいです」と言って目を細めた。

千代の海(右)に押しだしで勝利した志摩ノ海(撮影・上田博志)