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WBCヘビー級ワイルダーvsフューリー再戦は互角

5年間に10度の防衛を重ねているWBC世界ヘビー級王者、デオンタイ・ワイルダー(34=米国)が22日(日本時間23日)、米国ネバダ州ラスベガスで元3団体統一王者、タイソン・フューリー(31=英国)の挑戦を受ける。両者は18年12月に対戦し、年間最高試合の声が出るほどの激闘のすえ12回引き分けという結果に終わっている。再戦のオッズはフューリー有利と出ているものの11対10と接近しており、今回も激しい主導権争いが予想される。

14カ月前の初戦は11対8でワイルダー有利とみられていたが、先に主導権を握ったのは挑戦者だった。身長206センチ、体重116キロと体重無制限のヘビー級でも特別に大きいフューリーだが、その巨体を敏捷(びんしょう)に動かして王者を挑発。ダメージを与えるほどではないものの折々でパンチをヒットして中盤までに小差のリードを奪った。

後手にまわった感のワイルダーは9回にダウンを奪って互角に戻す。するとフューリーは10回と11回を支配して逃げ切りにかかる。こうしたなかハイライトは最終12回に訪れた。身長201センチ、体重96キロのワイルダーが十八番の右ストレートを直撃してダウンを奪ったのだ。ワイルダーはじめ誰もが「終わった」と思うほどの痛烈なダウンだったが、フューリーはカウントアウトぎりぎりで立ち上がり戦闘を再開。反撃して試合終了ゴングを聞いた。採点は115対111でワイルダー、114対112でフューリー、113対113の三者三様でドローとなった。

その後、ワイルダーは得意の右ストレートで2度のKO防衛を重ね、V10を果たすとともに戦績を43戦42勝(41KO)1分けに伸ばしている。KO率は95パーセントを超える。これは歴代ヘビー級王者のなかでは最も高いKO率だ。

一方のフューリーも初戦後に2勝(1KO)を加えて30戦29勝(20KO)1分けに戦績を伸ばしている。ワイルダーと異なるのは、この14カ月の間にプロモーターを変え、今回の試合を前にトレーナーも変更した点だ。参謀が変わったことがプラス効果を生むのか、それともマイナスに作用するのか。また、昨年9月の試合で右目上をカットし、試合後に47針も縫合したことも気にかかる。そんな不安材料をよそに、注目されることが大好きなフューリーは「ワイルダーを2回でKOする」と吠えている。

構えを左右にスイッチするなど器用な面を持つフューリーが変則的に動きながら小刻みにパンチを繰り出し、それに対しワイルダーが右ストレートを狙うという展開になりそうだ。これは初戦と同じパターンである。そのうえで両者、両陣営がどんな策を上乗せしてくるのか注目される。ワイルダーは右につなげるために左ジャブ、フューリーは足の動きがカギになりそうだ。

総合力はほぼ互角と見ていいだろう。駆け引きを交えながら今回も終盤まで勝負がもつれるかもしれない。その一方、最重量級だけに一発で流れが変わる、あるいは一発でけりがつく可能性も十分にある。開始ゴングから一瞬たりとも目の離せない試合になりそうだ。

もしも「直感でいいからどちらかを選べ」と強要されたならば、「ワイルダーのKO勝ち」と答えようか……。

安藤美姫K1参戦?「事務所の許可をもらっている」

武尊(左)の隣でグローブを付けてポーズを決める安藤美姫(撮影・吉池彰)

K-1スーパー・フェザー級王者武尊(28)が22日、フィギュアスケート元世界女王でプロスケーターの安藤美姫(32)とミット打ちを披露した。

武尊は東京・渋谷109で行われたISKAライト級王者アダム・ブアフフ(29=モロッコ)とのダブルタイトルマッチの公開調印式に臨んだ。

3月22日にさいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで行われる「ケイズフェスタ3」(日刊スポーツ新聞社後援)での大一番に向け、緊張した面持ちだったが、ゲスト安藤が出てくると、にこやかな表情に一変。初共演したテレビ番組の思い出に触れ、「格闘家なのにチャラチャラしているとか、ボロカスに言われた」と舌も滑らかにトークショーを繰り広げた。

安藤はその共演がきっかけでK-1を観戦するようになり、昨年末の名古屋大会では公式アンバサダーも務めた。今年に入るとK-1流のキックボクシングトレーニングも始め、インスタグラムの動画が話題となっている。「キックボクシングとフィギュアは必要な筋肉が似ている」とのことで、プロスケーターとしてもう少し進化しようと、トレーニングに取り組む。

そんな安藤は武尊の「本当にうまい。上達が早い」という褒め言葉に乗せられると、武尊相手のミット打ちに挑戦した。さらに武尊のキックを見事にミットで受けて見せ、観衆を驚かせた。そして、「ヘッドギアを付けるアマチュアだったら、試合に出て良いと事務所の許可をもらっている」と言って、さらに驚かせていた。

ダブルタイトルマッチの調印式で鋭い眼差しを見せる武尊(左端)と相手のブアフフ(右端)(撮影・吉池彰)

元3階級王者リナレス モラレス戦で存在感示せるか

フェザー級、スーパーフェザー級、ライト級の3階級で世界王者になった実績を持つホルヘ・リナレス(34=帝拳)が14日(日本時間15日)、米国カリフォルニア州アナハイムのリングに上がる。相手は元世界ランカーのカルロス・モラレス(30=メキシコ)。現在、ライト級でWBA3位、WBC9位、WBO8位にランクされるリナレスは、存在感を示すことができるか。

ベネズエラのバリナス生まれのリナレスは16歳で故郷のベネズエラを離れ来日。02年12月、17歳のときに大阪でプロデビューを果たした。以来、17年のキャリアで51戦46勝(28KO)5敗の戦績を収めている。スピードとテクニックに秀でており、「エル・ニーニョ・デ・オロ(ゴールデンボーイ)」というニックネームを持っている。3階級で世界一の座を獲得するなど実力は誰もが認めるところだ。

その一方、敗北のすべてはKO(TKO)によるもので、打たれもろい面がある。最近では18年5月にワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)に10回TKOで敗れてWBA世界スーパーフェザー級王座から陥落。再起戦を挟んだ昨年1月の試合では元WBA世界スーパーライト級暫定王者のパブロ・セサール・カノ(メキシコ)のラフなパンチを浴びて3度ダウン、不覚の1回TKO負けを喫している。9月に日本で10回判定勝ちを収めており、これが再起第2戦となる。リナレスは常々、「もう1度、ロマチェンコと戦いたい」と話しており、そのためにもこれ以上の後退は許されない状況といえる。

相手のモラレスは現在はノーランカーだが、16年から18年にかけてWBAでトップ10内に入っていた実績を持っている。戦績は27戦19勝(8KO)4敗4分。リナレスほどのスピードもテクニックも持ち合わせてはいないが、KO負けは1度もない。自ら攻めるときもあれば相手の出方に合わせて迎え撃つこともできるタイプといえる。

リナレスは経験値を含めた総合的な戦力で勝っているが、打ち終わりを狙ってくるモラレスのパンチには十分に注意したい。特に序盤は慎重に相手の癖やパンチの軌道などを見極める必要があるだろう。

この日はダブルメインとして、ライト級でWBA2位、WBC4位、WBO6位にランクされるライアン・ガルシア(21=米国)が出場、世界挑戦の経験を持つフランシスコ・フォンセカ(25=ニカラグア)と対戦する。19戦全勝(16KO)のガルシアは近未来のスター候補として注目を集めている逸材で、本人は世界挑戦の前にリナレスとの試合を希望している。

今回の揃い踏みで、直接対決に向けてどちらがより強く存在感を示すのか。そんな視点からも楽しみなイベントといえる。

セインが結婚 動物好きな優しい男性と遠距離恋愛

カイリ・セイン(19年6月撮影)

WWE女子タッグ王者カイリ・セイン(31)が22日、1歳上の一般男性との結婚を発表した。WWEの公式サイトに自筆のコメントを寄せた。

「いつも温かく応援して下さり本当にありがとうございます。この度私WWE所属選手カイリ・セインは、2020年2月22日にかねてよりお付き合いさせていただいていた方と入籍したことをご報告させていただきます。

アメリカと日本という遠い距離がある中での交際スタートでしたが、辛いときや苦しいとき、どんなときも精神的に寄り添って背中を押してくれる思いやりに溢れた彼とこの先の人生も一緒に歩んでいけたらと強く感じ、この運びとなりました。

仕事に打ち込む姿勢、人や動物に対してのあたたかき、真っ直ぐな生き方、すべてにおいて尊敬する彼から沢山のことを学ばせてもらいながら、笑顔に溢れた明るい家庭を築いていきたいと思います。

まだまだ未熟者ではありますが、感謝の気持ちと初心を忘れずに皆さまに少しでも元気や笑顔を与えられるプロレスラーになれるよう、より一層精進して参りますので今後とも末長くご指導賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

心から感謝を込めて 

令和2年2月22日 カイリ・セイン」(原文まま)

セインは2011年に日本の女子プロレス団体スターダムに入門。選手会長も務めるなどエースとして活躍後、17年にWWEと契約。昨年10月にはアスカとのタッグでWWE女子タッグ王座を獲得していた。

幕下元林「優勝で恩返しを」急逝近大監督に涙で献花

元林(2020年1月18日撮影)

近大相撲部監督で1月18日に急逝した伊東勝人氏(享年55)のお別れの会が22日、大阪市内のホテルで約400人が出席して行われた。同大OBの幕下元林(23=鳴戸)は号泣しながら献花を終えた。

昨春に近大を卒業した元林はまだまげも結っておらず、ざんばら髪で「大学時代のことをいろいろ考えて…」と話した。昨年12月、伊東さんが全日本相撲選手権で東京に来た時、食事をともにした。「最低でも1年半で(十両に)上がらないとな」と言われた言葉が最後になった。

昨年名古屋場所の序ノ口デビューから破竹の3場所連続全勝で各段優勝を飾り、初場所は東幕下14枚目で4勝3敗と勝ち越した。「監督にいつも言われていたのは“基礎をしっかり”“膝を曲げて前に出ろ”“自信を持って行け”でした。厳しくて、優しくて、お父さんのような人。優勝して、恩返しをしたいです」。大阪出身。ご当地となる春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)で全勝優勝となれば、恩師が望んだ1年半より早く、新十両に手が届く。

元K1王者野杁正明、急きょ大会出場 相手はメヒア

野杁正明とダビド・メヒアの対戦を発表するK-1中村プロデューサー(撮影・吉池彰)

元K-1スーパー・ライト級王者野杁正明(26)が3月22日、ISKA世界ウエルター級王者ダビド・メヒア(24=スペイン)と対戦する。

「ケイズフェスタ3」(さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ、日刊スポーツ新聞社後援)で、ウエルター級スーパーファイトを行うことを、K-1実行委員会が22日、都内で発表した。

当初、野杁は春に海外遠征を予定していたが、最終的な調整がつかなかったため、急きょ今大会への出場が決まった。相手のメヒアは近年、中国のクンルンファイトやWLF武林風でも活躍している。K-1中村プロデューサーは「格闘技ファンに響く、熱いカードだと思う」と話した。これで「ケイズフェスタ3」の全カードが出そろった。

但馬ミツロがプロテスト合格 ヘビー級にホープ誕生

プロテストに合格した但馬ミツロ

ボクシングアマ5冠のヘビー級ホープが誕生した。日系ブラジル人の但馬ミツロ(25=緑)が21日、都内のジムでB級プロテストを受験。体重120キロもスパーではスピードと技術を見せて合格した。

中大時代からライトヘビー級で国体などに優勝。リオ、東京五輪はケガや日本国籍取得が間に合わず断念。「プロで世界王者が目標だった」と転向し、クルーザー級が適正も国内唯一の重量級まで上げた。松尾会長は「デビュー戦で藤本京太郎とやらせたい」に「誰でもいい。ゴールは米国」と言い切った。

日本ジム所属選手のホンモノ志向 海外世界戦楽しみ

日本のボクシング界は井上尚弥(26=大橋)や村田諒太(34=帝拳)をはじめ7人の世界王者(男子)を擁して2020年を迎えた。7王者の試合がすべて10月以降に集中していたこともあり次戦の具体的な日程は発表されていないが、今年はトップ選手の国外での試合が増えそうな気配だ。

以下のデータでも分かるように2010年以降、日本のジム所属選手の海外での世界戦は増加傾向にある。

<年  海外世界戦/世界戦総数 割合>

2010年     2/22  9%

2011年     5/26  19%

2012年     4/26  15%

2013年     11/34  32%

2014年     5/25  20%

2015年     9/28  32%

2016年     5/28  18%

2017年     14/40  35%

2018年     8/29  28%

2019年     10/27  37%

従来のWBA、WBCに加え13年4月からIBFとWBOに加盟したため日本のボクシング界は4団体時代に突入したが、世界戦総数は横ばい状態といえる。これは関係者が自制しているというよりも、年々、国内でのイベント開催が難しくなっているためと解釈した方がよさそうだ。19年に国内での世界戦は17試合あるが、そのうち11試合はダブル(2試合)、あるいはトリプル(3試合)での開催だった。単独(1試合)開催は6度に留まっている。

遡ること20年、畑山隆則(横浜光)対坂本博之(角海老宝石)のWBA世界ライト級タイトルマッチが行われた2000年を例に出すと、この年の日本のジム所属選手が出場した世界戦は14試合、そのうち海外での世界戦は1試合だけだった。しかも国内で行われた13度の世界戦はいずれも単独でのイベント開催だった。こうしたデータからも、日本のジム所属選手の海外での世界戦と、国内では同日複数開催が増加していることが分かる。この傾向は今後も変わらないだろう。

トップ選手たちの意識も大きく変化した。その典型が井上と村田だろう。ふたりともアマチュア時代から海外での試合を数多く経験しており、プロでも国外試合をこなしている。そんななかで自然と芽生えたのが“ホンモノ”志向だ。井上に至ってはプロ転向時から常に「強い相手と戦っていきたい」と口にしているほどだ。階級最強を決めるトーナメント、「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」への参戦は、そんな井上の願望を満足させるものだったことだろう。

村田も格上とされるサウル・カネロ・アルバレス(29=メキシコ)やゲンナディ・ゴロフキン(37=カザフスタン)らとの頂上決戦を見据えている。その流れのなかに海外進出が組み込まれているといっていい。

4階級制覇の井岡一翔(30=Reason大貴)、3階級制覇の田中恒成(24=畑中)、7度の防衛を果たしている寺地拳四朗(28=BMB)、2階級制覇の京口紘人(26=ワタナベ)、昨秋に2度目の戴冠を果たした岩佐亮佑(30=セレス)も上昇志向が強く、環境が整えば海外での世界戦に臨むことになりそうだ。遅ればせながら日本のボクシング界にも本格的なボーダーレス(越境)の時代がやってきたといえる。

2020年、日本のジム所属選手の出場する世界戦がどこで何度行われるのか、どんなドラマが生まれるのか楽しみだ。

武尊、K1初の偉業へ気合「ラスト1秒でもKO」

ダブルタイトルマッチの調印式で鋭い眼差しを見せる武尊(左端)と相手のブアフフ(右端)(撮影・吉池彰)

K-1スーパー・フェザー級王者武尊(28)とISKAライト級王者アダム・ブアフフ(29=モロッコ)が22日、東京・渋谷109でダブルタイトルマッチの公開調印式を行った。

3月22日、さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで行われる年に一度のK-1ビッグマッチ「ケイズフェスタ3」(日刊スポーツ新聞社後援)で、互いのベルトをかけて拳を交える。39戦38勝(22KO)1敗の武尊に対し、ブアフフは15戦15勝(9KO)無敗。昨年の現役ムエタイ王者にも引けを取らない強豪を迎え撃つ武尊は「K-1の歴史をつくってた人たちが取ってきたISKAのベルトを巻きたい。ダブルタイトルマッチに勝つというK-1初の偉業を成し遂げるのは、僕しかいない。3ラウンド殴り合って、ラスト1秒でもいいのでKOする」と勝利を誓った。

対するブアフフは「日本が大好きで、小さい頃からK-1のファンとして育ってきた。その日本で試合できるのがうれしい。自分の足跡をしっかり残す」とK-1のベルト獲得に向け、闘志をのぞかせていた。

武尊(左)の隣でグローブを付けてポーズを決める安藤美姫(撮影・吉池彰)

中西学、引退前日にようやく勝利「ホー!」も披露

中西学(右から2番目)は22日のラストマッチ前に悲願の勝利。左から天山広吉、小島聡、1人おいて永田裕志(撮影・高場泉穂)

<新日本:後楽園大会>◇21日◇東京・後楽園ホール

22日に引退する中西学(53)がラストマッチ前に勝利をつかんだ。8人タッグマッチで第三世代の盟友永田、天山、小島と組み、ヒール軍団バレットクラブ組と対戦。途中集中攻撃を浴び、邪道に竹刀で背中をたたかれたが、びくともせず。最後は外道にアルゼンチンバックブリーカーを決め、ギブアップさせた。

1月7日に引退を発表して以来、勝利したのは11日の全日マット参戦時のみ。中西は試合後、四方のコーナーによじのぼり、「ホー!」と雄たけび。「やっと取れた」と充実の表情を見せ、「あすも勝利をもぎ取りに行きます!」とラストマッチへ気持ちを高めた。

22日の引退試合もパートナーを務める永田は「27年間ずーっとこの男のそばにいたけど、本物の中西学をまだ出してない」とさらなる覚醒を要求。「怒れる野人、荒ぶる野人を、この手で披露します」と覚醒を導くサポートを約束した。