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井上拓真が来年1月14日に再起戦、高校8冠も登場

来年1月に試合が決まった元WBC世界バンタム級暫定王者の井上拓(大橋ジム提供)

大橋ボクシングジムは28日、来年1月14日に東京・後楽園ホールで開催する「フェニックスバトル」で、元WBC世界バンタム級暫定王者・井上拓真(24=大橋)が、東洋太平洋同級王者・栗原慶太(27=一力)とタイトルマッチを行うと発表した。

井上拓は、19年11月のノルディーヌ・ウバーリ(フランス)とのWBC世界バンタム級王座統一戦で0-3の判定負けして以来の再起戦となる。

また、19年全日本ミニマム級新人王の森且貴(大橋)は、18年同級新人王の竹田宙(S&K)との対戦が決定。「高校8冠」の実績を持ち、8月にプロデビューした中垣龍汰朗(大橋)の2戦目も行われる。

その他に、松本圭佑、桑原拓も出場予定だという。

御嶽海、北勝富士ら「花のヨン組」が盛り上げる

 若武者が名古屋の土俵を盛り上げている。初日に横綱を倒した24歳の御嶽海と大関初挑戦で初勝利を挙げた24歳の北勝富士、自己最高位の東前頭4枚目で2連勝の25歳宇良は、いずれも平成4年生まれで、しかも15年春場所に初土俵を踏んだ同期だ。

 「花の○○組」といえば「ロクサン組」を思い浮かべる方は少なくないだろう。昭和63年春場所で初土俵を踏んで活躍した力士たちの総称だ。元横綱の曙、3代目若乃花、貴乃花、元大関魁皇らを中心に一時代を築いた。他にも昭和28年生まれの元横綱の北の湖、2代目若乃花、関脇麒麟児らの「花のニッパチ組」なども知られている。

 今まさに「花のヨン組」が盛り上げている。2日目には、御嶽海と北勝富士の元学生横綱同士の対決が組まれた。勝った関脇御嶽海は「(北勝富士は)強いです。(対戦は)うれしい。いい方向に気合が入っている」とうなずいた。自己最高位の西前頭2枚目の北勝富士は「意識しないようにしたけど」と唇をかんだ。

 平成4年生まれには、新十両翔猿や十両大奄美ら他にも有望株がいる。20代半ばで脂が乗ってきた彼らが、近い将来の相撲界を引っ張っていくような気がしている。【佐々木隆史】

正代しこ名「変えるつもりない」大関昇進へ本名貫く

オンラインによる一夜明け会見に参加する秋場所で初優勝した正代

正代は「正代」を貫く。大相撲秋場所で13勝2敗で初優勝し、大関昇進を確実にした関脇正代(28=時津風)が28日、東京都内の部屋からリモートで一夜明け会見に臨んだ。本名のしこ名は大関昇進後も「変えるつもりはない」と明言。5人目の「本名大関」となる。口上は稀勢の里(現・荒磯親方)にならい、シンプルな言葉で決意を伝える考えを示した。

   ◇   ◇   ◇   ◇

重圧から解き放たれた正代は熟睡した。千秋楽前夜は明け方5時すぎまで眠れず、睡眠時間は2時間程度だった。「緊張感から解放された感じですね。だいぶグッスリ眠れたと思う」。心地よい眠りに落ちた。

しかし、新たな緊張が押し寄せる。30日に大関昇進を諮る臨時理事会が開催され、伝達式が行われる運び。注目の口上について「いろいろ考えてますけど、まだ決めかねてます。いくつかの候補の中から、どれが自分に当てはまるか」。その上で、心に残る口上に元横綱稀勢の里を挙げた。

稀勢の里は大関、横綱昇進時ともに「精進します」の簡潔な言葉で決意を伝えた。その印象が強いという。「稀勢の里関の『精進』はすごくシンプルで大事な言葉だなと自分の中で感じました」。場所前はなかった昇進の機運。初優勝で一気に高まり、現実となる。正代は「今まで以上に負けられない地位。責任が伴う。今まで以上に“精進”しないといけない」と言った。現状に甘んじることなく、さらに進む。その思いはピタリ合致する。

双葉山が創設した時津風部屋からの新大関は、63年春場所の豊山以来57年ぶりとなる。名門部屋ならではのしこ名もあるが、正代は「変えるつもりはないです」と本名を貫く。ある統計サイトによると、全国で約380人しかいない珍しい名字。その由来は「海賊」という説もある。父の巌さん(60)は「確かにそういう説はありますが、何とも分からない」と話し、真相は分からない。

正代も「珍しい名字。このしこ名で定着しているし、頑張っていけたら」と誇りを持つ。「本名大関」は5人目となるが、「本名横綱」は輪島だけ。さらに上について正代は「大関に上がって実績を積んでから。活躍するのが先」。ただ、大関に上がった瞬間から「横綱正代」への戦いは自然に始まる。【実藤健一】

○…正代の「初優勝&大関昇進」を祝す垂れ幕は、10月1日に故郷の熊本・宇土市役所に掲げられる予定だ。30日の昇進伝達式を受けて行う計画で、同市スポーツ振興係の担当者は「祝う形の文言を入れた垂れ幕の準備を進めています」。祝賀パレードも実施へ向けて動いているが、実現するかは微妙。「計画しようとしていますが、まだ出来るか分からない」と語った。

◆正代姓 名前や名字に特化したアプリなどを開発、運用するリクルーティングスタジオ(本社・千葉県市川市)のアプリ「名字由来net」によると、名字の全国ランキングで1万5001位で全国に約380人いる。正代の地元・熊本や隣県の福岡に多数みられるとしている。1位の「鈴木」は約187万人。

◆本名大関 過去に本名のまま大関に昇進したのは、輪島、北尾、出島、高安の4人。輪島は昇進目安の「三役で3場所33勝」を72年秋場所で達成して昇進。自身2度目の優勝を果たした73年夏場所後には、本名のまま横綱に昇進した。北尾は86年名古屋場所後に横綱昇進した際、立浪部屋の先輩横綱、双葉山と羽黒山にちなんで「双羽黒」に改名。出島は99年名古屋場所で初優勝して大関に昇進し、大関を12場所務めた後に平幕に陥落。高安は17年秋場所で昇進目安を達成して昇進。15場所務めたが、平幕に陥落した。

◆稀勢の里の口上 11年九州場所後に大関昇進。伝達式では「謹んでお受けします。大関の名を汚さぬよう精進します」と述べた。初優勝した17年初場所後に横綱昇進した際の伝達式では「謹んでお受けします。横綱の名を汚さぬよう精進します」と大関昇進時と同じく、簡潔な言葉に思いを込めた。

オンラインによる一夜明け会見に参加する秋場所で初優勝した正代
初優勝した秋場所千秋楽から一夜明けてリモートでの会見に出席した正代

白鵬と鶴竜に「大変厳しい意見」横審で処分の声も

横綱白鵬(左)と鶴竜

日本相撲協会の諮問機関である横綱審議委員会(横審=矢野弘典委員長)が、大相撲秋場所千秋楽から一夜明けた28日、東京・両国国技館で定例会合を開いた(出席7委員)。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2場所連続で中止されていたが、1月の初場所後以来、8カ月ぶりの開催となった。

関脇正代の初優勝で幕を閉じた秋場所だが、横綱は白鵬(35=宮城野)、鶴竜(35=陸奥)ともに初日から休場。83年夏場所以来、複数横綱全員が37年ぶりに初日から不在という事態に陥った。白鵬の2場所連続皆勤は3年前にさかのぼり、以降の18場所で全休5場所を含め休場は11場所。ただ、皆勤した7場所で5回優勝と万全を期して出場すれば強さを発揮している。一方の鶴竜は、3場所連続休場明けで出場した今年3月の春場所は、12勝3敗の優勝次点で復活のきざしを見せたかと思われたが、故障に泣き2場所連続休場。鶴竜の師匠である陸奥親方(元大関霧島)が、次に出場する時は進退をかける場所になると示唆するなど、両横綱に対する横審の反応が注目されていた。

会合後に代表取材に応じた矢野委員長は、会合で両横綱に対し「横審の内規に基づいた処分をするかどうかまでの踏み込んだ、たいへん厳しい意見が出た」とした上で「今場所は、そこまで踏み込まないことにした」と「激励」などは行わないことにした。その上で「横綱の自覚を待つことに注視していこうと。第一人者としての自覚をもっと徹底してもってほしい」と奮起を促した。「過去1、2年を振り返っても断続的に休場が続いている。たいへん厳しい意見が出ました」と語った。

秋場所で初優勝して大関昇進を確実にした関脇正代については「大器がようやく花を咲かせた。次の場所は3大関になる。上を目指して競って励んでほしい。以前から話しているように世代交代の時期に来ていることを強く感じている」と3大関からの横綱待望論を説いていた。

JBC コロナ対策ガイドライン違反者に厳罰の方針

新型コロナ流行後、関西で初めて有観客で行われたボクシング興行(2020年8月9日撮影)

日本ボクシングコミッション(JBC)と日本プロボクシング協会は28日に新型コロナウイルス対策連絡協議会を開き、ガイドライン違反者には厳罰を科す方針を打ち出した。公正性や有観客開催への影響もあるため、再犯者にはライセンス資格停止も含めた処分を下す。

これまでにはPCR検査後はホテルへ直行すべきところ、テークアウトのためにレストラン内に並んでいるところを目撃された選手がいた。JBCからは選手とクラブオーナーの会長に対し、厳重注意処分が下されている。

指定外の席や立ち見、選手が試合後に観客らと接触する場面も見られたという。東日本ボクシング協会としても繰り返し違反した協会員に対しては、当事者に事情を聴いた上で処分を協議する。

また、外国人選手の入国をスポーツ庁などと協議しているが、当面は世界戦に限定される方向という。11月3日に大阪で、WBA世界ライトフライ級王者京口(ワタナベ)が再開後初の世界戦で、タノンサック(タイ)とV3戦を予定している。こちらはすでに書類を提出済みでビザ発給待ち。入国は許可される見通しとした。

正代大関昇進なら伝達式に謹慎中の時津風親方参加へ

幕内初優勝を飾った正代は伊勢ケ浜審判部長(左)から優勝旗を受け取る(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇27日◇東京・両国国技館

関脇正代(28=時津風)が悲願の初優勝を果たし、大関昇進を手中に収めた。新入幕で3敗を守る翔猿を下して、自己最多に並ぶ13勝目。熊本県出身の力士として、初の優勝を決めた。 打ち出し後、伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)が大関昇進を諮る臨時理事会の招集を八角理事長(元横綱北勝海)に要請した。八角理事長が承認すれば、30日の臨時理事会、11月場所の番付編成会議を経て「大関正代」誕生が正式に決定する。 ともえ戦に持ち込まず、本割で決めた。小兵の翔猿に攻め込まれたが何度も体勢を立て直し、最後は土俵際で逆転の突き落としを決めた。13日目は貴景勝の突き押しに全く引かない相撲内容で、14日目は朝乃山を立ち合いで吹っ飛ばし、大関に連勝。文句のつけようがない初優勝だった。

○…理事会招集を要請した審判部の伊勢ケ浜部長(元横綱旭富士)は「勝ち星が安定している。ここ5場所を見ても分かる通り」と目安の3場所通算33勝よりも、ここ1年の安定感を評価した。今場所は両横綱が初日から休場。そのため対戦がなかったが「とにかく安定して成績を残していることがいい」と話し、「大関になれば常に優勝争いしないといけない。みんなでその力があると認めた」と審判部の総意を明らかにした。

○…臨時理事会で正代の大関昇進が承認された場合、その後に行われる伝達式に謹慎中で師匠の時津風親方が参加できることとなった。日本相撲協会関係者が「晴れの舞台だからいいだろう」と認めた。時津風親方は秋場所前に、協会作成の新型コロナウイルス感染対策のガイドラインに基づく行動に違反したとして、同場所を休場、謹慎していた。処分は場所後の理事会で協議される見通しとなっていた。

幕内初優勝を飾った正代は優勝旗を手にする(撮影・小沢裕)

正代、体の強さを常に出せるか/大ちゃん大分析

翔猿(右)の立ち合いを受け止める正代(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇27日◇東京・両国国技館

関脇正代(28=時津風)がついに賜杯を手にした。新入幕の翔猿に攻められ、追い詰められた土俵際で逆転の突き落としを決めた。

 ◇   ◇   ◇

「気持ちは熱く、頭は冷静に」を正代は実践して賢明な相撲を取った。翔猿をよく見て対応したし、出るところは突いて出た。最後は逆転勝ちのように見えたが、勝負どころで攻めているから呼び込めた勝利だ。正代の優勝は体幹の強さのたまものだ。来場所以降も、この体の強さを常に出せるかが問われるだろう。腰が高いとか、体が反ってアゴが上がるとかを直す必要性はある。逆に自分の強みとして、生かすのもアリだ。ただし、その上=横綱を目指すなら体幹の強さだけでは狙えない。そこをどう考えるかだ。今場所は翔猿や若隆景といった若手が頑張って場所を盛り上げたけど、やっぱり強い横綱や大関がいてこその大相撲だ。その一員に正代が加わる。一年納めの場所は、看板力士の奮起に期待したい。(高砂浦五郎=元大関朝潮・日刊スポーツ評論家)

14日目、朝乃山(左)を押し倒しで破る正代     

学生出身10人目、東農大は初/正代初Vアラカルト

学生相撲出身力士の優勝

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇27日◇東京・両国国技館

関脇正代(28=時津風)がついに賜杯を手にした。新入幕の翔猿に攻められ、追い詰められた土俵際で逆転の突き落としを決めた。熊本県出身、東農大出身の優勝はともに初めて。

13勝2敗の好成績で審判部の伊勢ケ浜部長(元横綱旭富士)は八角理事長(元横綱北勝海)に大関昇進を諮る臨時理事会の招集を要請し、30日にも「大関正代」が誕生する。恵まれた体を「ネガティブ」と言われた弱気な性格で生かせなかった大器が目覚め、初優勝と大関の夢を一気にかなえて涙した。

<正代初Vアラカルト>

◆関脇の優勝 昨年秋場所の御嶽海以来29度目。

◆平成生まれ 照ノ富士、御嶽海、貴景勝、朝乃山と5人目。

◆学生出身 山錦、輪島、朝潮、出島、武双山、琴光喜、御嶽海、朝乃山、徳勝龍に続き10人目。東農大出身では初。

◆時津風部屋 1963年名古屋場所の北葉山以来。4度の鏡里、1度の北葉山に次ぎ3人目。部屋別トップは九重部屋の52度。

◆本名 本名をしこ名に入幕して優勝した力士は長谷川、輪島、保志、出島に次いで5人目。

東農大の化粧まわしを着けて土俵入りする正代(撮影・河田真司)     
1963年名古屋場所で優勝した北葉山

ルイス・ネリ2階級制覇、アラメダとの全勝対決制す

<ボクシングWBC世界スーパーバンタム級王座決定12回戦>◇26日◇米コネティカット州アンキャスビル

悪童と呼ばれるWBC世界スーパーバンタム級1位ルイス・ネリ(25=メキシコ)が2階級制覇に成功した。

同級6位アーロン・アラメダ(27=同)との全勝対決で、ダウンも奪えなかったが手数で優位に。2~8ポイント差の3-0で判定勝ちを収めた。ネリは31戦全勝(24KO)となった。

ネリは17年にWBC世界バンタム級王者山中慎介から王座を奪ったが、18年の初防衛戦での再戦では体重超過で王座剥奪となった。WBCから6カ月資格停止処分後、19年の再起戦でも体重超過で試合が中止となり、スーパーバンタム級に上げた。

アラメダは25戦全勝(13KO)にもネリは「対戦相手のレベルが違う」と自信を見せての一戦。初回から前に出て手数で上回り、アラメダを下がらせたが、堅いガードを崩せずに決定打も奪えず。右パンチで浴びて目の下も腫らせ、10回には反撃のボディーに後退する場面もあった。

この興行ではWBC世界同級挑戦者決定戦もあり、元王者の同級3位ダニエル・ローマン(30=米国)がWBA世界バンタム級2位ファン・カルロス・パヤノ(26=ドミニカ共和国)に3-0で判定勝ち。WBA世界同級王者ブランドン・フィゲロア(23=米国)は10回TKOでV3に成功した。同級14位ダミアン・バスケス(23=同)にストップ勝ちした。

この結果、ローマンがネリの指名挑戦者となるが、早くもフィゲロアの名を挙げ、2団体統一を照準に置いている。さらに「来年はフェザー級で3階級制覇に挑戦する」と宣言している。

新十両0勝15敗の王輝ぼうぜん、史上初の屈辱

千代丸(右)に押し出しで敗れる王輝(撮影・河田真司)     

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇27日◇東京・両国国技館

新十両の王輝は1勝もできず15日間を終えた。新十両場所での全敗は、1場所15日制が定着した49年夏場所以降初めて。

。ぼうぜんとした表情を浮かべ、報道陣の質問に何度も「そうですね」と繰り返し答えるのがやっと。師匠の錣山親方(元関脇寺尾)からは「思い切り、立ち合い当たっていけ」と言われたというが結果はついてこなかった。

千代丸に敗れ、土俵から引き揚げる王輝(撮影・河田真司)