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元WWE王者戸沢陽、 アモーレに捕獲され惜敗

グラック(左)の胸板を蹴りこむ戸沢(C)2017 WWE, Inc. All Rights Reserved

<WWE:ロウ大会>◇13日(日本時間14日)◇米ジョージア州アトランタ・フィリップスアリーナ


 元WWEクルーザー級王者・戸沢陽(32)がタッグ戦で惜敗した。

 カリストと組み、エンツォ・アモーレ、ドリュー・グラック組と激突。グラックとアモーレが衝突したミスを突き、戸沢がトペ・スイシーダ、カリストもプランチャを成功させる好連係をみせた。さらに戸沢はアモーレに必殺のセントーンを狙ったが、グラックの横やりで成功せず。今度はアモーレの攻撃で、戸沢がカリストと衝突したミスを突かれてアモーレに捕獲された。最後にジョーダンツォを決められ、フォール負けを喫した。

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山本KIDさんお別れ会は四十九日めどに 主宰ジム

山本KID徳郁さん


18日に胃がんで亡くなった、総合格闘家の山本“KID”徳郁さん(享年41)が主宰するジム「KRAZY BEE」は25日、公式ブログを更新し、お別れ会をKIDさんの四十九日をめどに行う予定だと明らかにした。

ブログでは、24日のK-1 WGP 2018で追悼の10カウントセレモニーが行われ、献花台が置かれたことを報告。「山本KID徳郁代表を追悼する10カウントゴングを行なっていただきました。KID代表を偲んで会場内に献花台も設置していただき、多くの花が添えられていました。そこでマネージャーの服部がリング上で遺影をかかげ、皆様と黙祷をさせていただきました」とつづった。

その上で「今後、お別れ会は四十九日をめどにKRAZY BEE主催で行う予定です。詳細は公式SNSで発表させていただきます」(コメントは原文のまま)とした。

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魔裟斗「寂しい」KIDさん追悼の10カウント

会場には山本“KID”徳郁さんをしのび献花台が設けられた(撮影・足立雅史)

<格闘技:K-1 WGP 2018>◇24日◇さいたまスーパーアリーナ◇日刊スポーツ新聞社後援


18日に41歳の若さで亡くなった山本“KID”徳郁さんをしのんで、追悼の10カウントセレモニーが行われた。試合前のリング上に、KIDさんが所属したKRAZY BEEジム関係者が遺影を持って登場。リングサイドで、ライバル魔裟斗らが見守る中、場内に10カウントのゴングが鳴らされた。

魔裟斗は「本当にもう会えないとおもうと寂しい。皇治がKIDの入場曲で入ってきたときは、KIDの姿とだぶって見えた」と話していた。会場には献花台も設けられ、ファンが次々に花を供え、手を合わせていた。

K-1 WORLD GP 2018JAPANの解説を務めた魔裟斗(撮影・足立雅史)

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武尊ド派手KOガードの上からダウン奪い14連打

1回、武尊(左)はピュータスに強烈なパンチを見舞う(撮影・足立雅史)

<格闘技:K-1 WGP 2018>◇24日◇さいたまスーパーアリーナ◇日刊スポーツ新聞社後援


K-1ワールドGPスーパーフェザー級王者武尊(27)が、約半年ぶりの試合で快勝した。ダニエル・ピュータス(スペイン)に1回2分9秒、KO勝ち。史上初の3階級制覇達成以来休んでいたK-1のリングに華々しく戻ってきた。初代クルーザー級王座決定トーナメントは、シナ・カリミアン(30=イラン)が決勝でバクーリ(モロッコ)を破り優勝した。

武尊が、K-1の中心であることを証明した。3月の3階級制覇以来、半年ぶりのリング。セミファイナルに登場した武尊は、ド派手なKO劇で、観衆を熱狂させた。ガードの上から右フックでダウンを奪うと、立ち上がったところに14連打を浴びせ、文字通り殴り倒した。1回2分9秒の圧勝。お決まりのコーナートップからのバック転で、さらに会場のボルテージを上げた。

「今日の試合見て分かったでしょ。めっちゃ強くなってきた。日本の格闘技は、オレが盛り上げる」。試合後、マイクを握って武尊は豪語した。3月にK-1史上初の3階級制覇を達成。その後、米国に武者修行に出かけ、自分を見つめ直した。同じ空手出身のリョート・マチダのジムで練習し「新しいものも身に付けた」という。

武尊をねらって、若い力も台頭。12月8日、初のK-1開催が決まった大阪の皇治が、対戦要求。武尊の2つ前の試合で、3階級制覇時に武尊が判定勝ちした相手に判定勝ち。武尊はそんな皇治に「しょっぱい勝ち方してオレの名前だしてんじゃねえ。決まったら、大阪でたたきつぶす」と、次戦の相手に指名した。

1回、武尊(後方)はピュータスからダウンを奪う(撮影・足立雅史)

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武居由樹が欧州王者を1回KO「武尊選手超えたい」

武居(右)はハミディをKOで破る(撮影・足立雅史)

<格闘技:K-1 WGP 2018>◇24日◇さいたまスーパーアリーナ◇日刊スポーツ新聞社後援


スーパー・バンタム級スーパーファイトで、同級王者の武居由樹(22)がアクラム・ハミディ(19=フランス)に、1回1分42秒KO勝ちし、連続KO記録を4に伸ばした。

K-1王者の武居が、WMF欧州同級王者ハミディに格の違いを見せつけた。立ち上がりこそ、ハミディのハイキックと連打に戸惑う場面もあったが、中盤に狙いすました右アッパー、左ストレートが相手の顔面にクリーンヒット。ハミディはそのままキャンバスに沈んだ。

試合後のインタビューで武居は「最初はすごくやりずらかった。自分から動いて相手のリズムにならないようにした」と、試合中の切り替えが、勝利につながったことを解説した。そして、今後について「目標とする武尊選手を超えられるように、タイの現役チャンピオンとK-1ルールでやってみたい」とさらなる成長を誓っていた。

武居(後方)はハミディをKOで破る(撮影・足立雅史)

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皇治が延長の末判定勝ち、リングからKIDさん偲ぶ

K-1 WORLD GP 2018JAPANの解説を務めた魔裟斗(撮影・足立雅史)

<格闘技:K-1 WGP 2018>◇24日◇さいたまスーパーアリーナ◇日刊スポーツ新聞社後援


スーパー・フェザー級スーパーファイトで、皇治(29)がスタウロス・エグザコスティディス(31=ギリシャ)に、延長の末、2-1で判定勝ちした。

前日の会見では、皇治がキューピー、スタウロスがバート・シンプソンという互いに「相手に似ている」と主張する人形を持ち込んでじゃれ合う場面もあったが、試合となれば実力者同士。1回から激しい打ち合いを見せた。皇治が右ローキックやワンツーを出すと、スタウロスも連打で応戦した。そして、互いに譲らず、3回を終えての判定では皇治の1-0で延長へ。最後は皇治がやや手数で上まわった。

試合後、皇治はリング上から「魔裟斗さんと(K-1を)盛り上げはったKIDさんが亡くなられて、リスペクトしてるから入場曲を使わせてもらいました」と説明。そして、「KIDさんに1つでも安心してもらえるよう、天心-堀口ええやないの。タケポンとこっちはこっちで盛り上げようや」とアピールした。さらに「12月は俺が勝つから、天心、堀口、相手したってもええで」の発言まで飛び出した。

前同級王者の大雅を昨年9月にKO、現王者の武尊には3月に判定で惜敗したスタウロスに勝利したことで、皇治が求める12月大阪大会での武尊との対戦がいよいよ現実味を帯びてきた。

皇治

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カリミアンが初代クルーザー王者「信じられない」

2回、カリミアン(右)はバクーリに強烈なパンチを見舞う(撮影・足立雅史)

<格闘技:K-1 WGP 2018>◇24日◇さいたまスーパーアリーナ◇日刊スポーツ新聞社後援


初代クルーザー級王座決定トーナメントは、シナ・カリミアン(30=イラン)が優勝した。

カリミアンは決勝で、ブバッカ・エル・バクーリ(24=モロッコ)に2-0で判定勝ちした。1回は防戦に回ったカリミアンだったが、2回終盤にバックブローでダウンを奪い、形勢を逆転した。そして、3回は左右のローキックとパンチなどでバクーリの反撃を封じた。

優勝したカリミアンは「私の国でK-1のベルトは本当に信じられないくらいの夢。自分の人生で絶対に忘れられない」とリング上で興奮しながら話した。

カリミアンは1回戦で延長の末、日本OD・KEN(27)にKO勝ちして流れをつかんだ。日本勢はK-Jee(27)と杉本仁(27)が準決勝に進んだが、K-Jeeがカリミアンに0-3で判定負け、杉本がバクーリに2回KO負けした。

2回、カリミアン(後方)はバクーリからダウンを奪う(撮影・足立雅史)

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武尊1回KOに舌も滑らか「大阪のうるさいやつが」

1回、武尊(左)はピュータスに強烈なパンチを見舞う(撮影・足立雅史)

<格闘技:K-1 WGP 2018>◇24日◇さいたまスーパーアリーナ◇日刊スポーツ新聞社後援


スーパー・フェザー級スーパーファイトで、同級王者の武尊(27)がダニエル・ピュータス(25=スペイン)に、1回2分9秒KO勝ちした。

3月21日の第4代同級王座決定トーナメント決勝で、小宮山工介に3回KO勝ちして以来、半年ぶりの試合となった武尊。防御の姿勢を取るピュータスに対し、右フックで最初のダウンを奪った。そして、左右のボディーから10数発の連打を顔面などにヒットさせ、鮮やかにKOした。

勝利後のリングから武尊は「めっちゃ強くなったでしょ」とファンにアピールした後、皇治が熱望する12月の大阪大会に言及した。「大阪のうるさいヤツがごちゃごちゃ言ってるけど、中途半端な戦い方して、俺の名前出してんじゃない。決まったら皇治を地元でぶっつぶす」といつになく舌も滑らかだった。

1回、武尊(後方)はピュータスからダウンを奪う(撮影・足立雅史)

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上原誠「悔しいけどスッキリ」KO負けで引退表明

KO負けし引退を表明した上原誠(18年4月7日撮影)

<格闘技:K-1 WGP 2018>◇24日◇さいたまスーパーアリーナ◇日刊スポーツ新聞社後援


初代クルーザー級王座決定トーナメントで優勝が期待された上原誠(33)は、1回戦でブバッカ・エル・バクーリ(24=モロッコ)に1回1分5秒、KO負けし、引退を決めた。

上原はバクーリのスピードについていけなかった。1回序盤に左ストレートを食らい、最初のダウンを取られると、最後も左ストレートでマットに沈んだ。

試合後に会見した上原は「映像で遅く見えた動きが速かった。ああいう形で打ちのめされたのは初めて。負けたら引退なので、終わり(にする)。悔しいけどスッキリした」と、肩の荷が下りた表情を見せた。

そして、格闘技人生を振り返り「体が小さい中で12年間頑張れた。つらかったけど、充実した12年間だった」と話した。

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芦沢竜誠「普通にけんかだった」小沢海斗に大差判定

3回、芦沢(後方)は小沢に強烈なパンチを見舞う(撮影・足立雅史)

<格闘技:K-1 WGP 2018>◇24日◇さいたまスーパーアリーナ◇日刊スポーツ新聞社後援


K-1フェザー級で注目の小沢海斗(25)と芦沢竜誠(23)とのスーパーファイトは、芦沢が3-0で判定勝ちした。

試合は序盤から芦沢のペース。1回に連打とキックで2度のダウンを奪うと、最後まで小沢を中に入らせなかった。判定は審判3人とも30-27という一方的な内容だった。

「今回は普通にけんかだったので、1ラウンドから行った」という芦沢。「倒せなかった(=KOできなかった)のは心残りなので、できるようにこれからも練習する。下馬評で俺が負けるという試合を全部ひっくり返す」と、さらなるレベルアップを誓った。

6月の第2代同級王座決定トーナメントでともに敗退した2人。今後のサバイバルをかけ、対戦決定から前日の公開計量・会見まで、ことあるごとに小競り合いが続いたが、芦沢が終止符を打った。

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スアレックが郷州下しK-1初勝利「また戦いたい」

郷州に打ち勝ったスアレック

<格闘技:K-1 WGP 2018>◇24日◇さいたまスーパーアリーナ◇日刊スポーツ新聞社後援


スーパー・フェザー級スーパーファイトで、スアレック・ルークカムイ(32)が郷州征宜(32)に3-0で判定勝ちした。

スアレックはワンツーからローキックにつなげる攻撃パターンで前へ出て、ポイントを奪った。郷州は最後まで自分の距離を取れず、有効打を決められなかった。審判3者とも30-28という判定でスアレックがK-1初勝利を挙げた。

スアレックは「(郷州が)前に出てくると予想していたが、そうではなかった」と試合を振り返った。そして、「K-1の舞台でまた戦いたい」と笑顔を見せた。

当初はちょうど1年前に対戦するはずだった郷州-ティムール・ナドロフ(23=ロシア)戦が組まれていたが、ナドロフが1度痛めた右足首を再度負傷し、2度目の中止。1カ月前に郷州-スアレック戦が決まった。互いにやりにくい状況ではあったが、スアレックが持ち味を発揮した。

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近藤魁成がK-1甲子園で史上初2連覇「来年も」

K-1甲子園で史上初のV2を達成した近藤魁成

<格闘技:K-1 WGP 2018>◇24日◇さいたまスーパーアリーナ◇日刊スポーツ新聞社後援


「ガスワンプレゼンツK-1甲子園2018」の決勝3試合が行われ、注目の65キロで近藤魁成(大阪・西成高2年)が、史上初の2連覇を果たした。

近藤は相手の大庭龍華(東京・練馬工高1年)に1回立ち上がりから圧力をかけた。そして、連打で2回終盤にダウンを奪って、3-0で判定勝ちした。

審判3人がいずれも30-27の内容にも、KOを逃した近藤は納得がいかない様子。「KOして他の階級とレベルの差を見せたかった。もっと圧倒できると思っていたが、相手の距離感がうまかった」と反省した。それでも、次回に向けては「来年も甲子園のベルト取って、初の3連覇をする」と誓っていた。

◆K-1甲子園 55キロ

2分3ラウンド、延長1ラウンド

○多久田和馬(神奈川・彦根高1年) KO(3回33秒) ×笠見瑠伊(茨城・鹿島学園高2年)

◆K-1甲子園 60キロ

2分3ラウンド、延長1ラウンド

○山浦力也(長野・佐久平総合技術高3年) 判定(3-0) ×清水隆誠(大阪・美原高3年)

◆K-1甲子園 65キロ

2分3ラウンド、延長1ラウンド

○近藤魁成(大阪・西成高2年) 判定(3-0) ×大庭龍華(東京・練馬工高1年)

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KUSHIDA毒霧に「俺の師匠誰だと思ってんだ」

KUSHIDA(2018年5月撮影)

<新日本:神戸大会>◇23日◇神戸ワールド記念ホール


長期欠場の高橋が返上したIWGPジュニアヘビー級王座を巡る新王者決定トーナメント1回戦で、KUSHIDAがBUSHIを破り、10月8日の両国大会での決勝に進んだ。

毒霧を顔面に受けながら、最後はバックトゥーザフューチャー2連発で3カウント奪った。毒霧は師事していたTAJIRIの得意技。「俺の師匠は誰だと思ってるんだ」と強気に言った。

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CHAOS内紛 ホワイトが外道がオカダ襲撃

ジェイ・ホワイト(2018年7月撮影)

<新日本:神戸大会>◇23日◇神戸ワールド記念ホール


来年1月4日の東京ドーム大会でのIWGPヘビー級王座挑戦権利証争奪戦で、保持者の棚橋弘至(41)がオカダ・カズチカ(31)を35分43秒の熱戦で下し、防衛を果たした。

「CHAOS」に内紛が勃発した。メインの決着後にホワイトが乱入。権利証を守った棚橋を急襲したが、同じユニットのオカダも足蹴(あしげ)にする暴挙に出た。さらに仲裁に登場したと思われた外道が、長くマネジャーを務めていたオカダに対し、背後からパイプ椅子で打ち付け、ホワイトと手を組むことを宣言。権利証の入ったブリーフケースを手に「ふさわしいのはジェイ・ホワイトだ」とアピールした。

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棚橋飛んで飛んで飛んで3年8カ月ぶりオカダ撃破

試合後の取材エリアで立つこともままならない棚橋(C)NJPW

<新日本:神戸大会>◇23日◇神戸ワールド記念ホール


来年1月4日の東京ドーム大会でのIWGPヘビー級王座挑戦権利証争奪戦で、保持者の棚橋弘至(41)がオカダ・カズチカ(31)を35分43秒の熱戦で下し、防衛を果たした。

最後はほふく前進でコーナーへ向かった。両膝は限界を超えていた。歩くことさえままならなかった。完治はない変形性関節症を抱える右膝だけではなく、この日は試合序盤に場外で左膝を痛打。その後はオカダの非情攻撃の餌食に。それでも、痛みに耐え、はってでも勝機を探った。そして、たどり着いたコーナー上から、最後は3度もハイフライフローを見舞った。

中盤、痛む両膝を犠牲にするツームストンパイルドライバーを放った。場外の硬いマットに自らの膝を打ち付け、肉を切らせて骨を断ちにいった。「リスクを取る」。この試合も同じだった。G1クライマックス制覇で手にした権利証を差し出し、オカダを逆指名。「G1後のファンのテンションを下げたくなかった」とあえて賭けに出た。

今年は負け、引き分けと苦しんだオカダに雪辱。15年1月以来の勝利で、通算成績も5勝5敗3分けの五分に戻した。試合後にはホワイトの急襲を受け、勝利のパフォーマンスをできず。「俺がオカダに勝つのに何年かかったと思ってるんだ」とホワイトに憤っていた。【阿部健吾】

試合後の取材エリアで仰向けになる棚橋(C)NJPW

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棚橋15年1月以来オカダ戦勝利 通算成績も五分に

<新日本:神戸大会>◇23日◇神戸ワールド記念ホール


来年1月4日の東京ドーム大会でのIWGPヘビー級王座挑戦権利証争奪戦がメインで行われ、G1クライマックス優勝で保持者の棚橋弘至(41)が挑戦者のオカダ・カズチカ(31)を35分43秒の熱戦で下し、防衛を果たした。

序盤に場外へのブランチャで左膝を痛打した棚橋は、変形性関節症を抱える右膝と2つの膝にハンディを負った劣勢を強いられた。常とう手段として低空ドロップキックなどで徹底的に膝を攻めるオカダに対し、少ない勝機を探るような展開が続く。

中盤、痛む両膝を犠牲にするツームストンパイルドライバーを放った。場外の固いマットに自らの膝を打ち付け、肉を切らせて骨を断ちにいった。最後は走るのもままならない苦境に陥りながら、レインメーカーをスリングブレイドで返すなど、要所で大技をさく裂。最後は動かない足を引きずるようにしてコーナーに登り、ハイフライフローで締めた。

今年は負け、引き分けと苦しんだオカダに雪辱。15年1月以来の勝利で、通算成績も5勝5敗3分けの五分に戻した。だが、試合後には権利証を狙うジェイ・ホワイトの急襲を受け、勝利のパフォーマンスを披露できず。若手の肩を借りてバックステージに戻ってくると、「俺がオカダに勝つのに何年かかったと思ってるんだ、コノヤロー!」とホワイトに憤っていた。

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石井慧FFC王座決定戦が延期「今年に入り4回目」

石井慧(14年8月21日撮影)


08年北京五輪柔道100キロ超級金メダルで総合格闘家の石井慧(31)が23日までに自らのツイッターを更新し、9月28日に予定された総合格闘技イベントFFC31大会(米ラスベガス)でのFFCヘビー級王座決定戦が延期になったことを明かした。RIZIN参戦の経験もあるクリス・バーネット(32=米国)と同王座を争う予定だったが「昨日、トレーニングキャンプの最終日に試合の延期の知らせがきました。これで今年に入り4回目の延期でした。過去最高の状態だったので非常に残念です。もうFFCから離れます。できるだけ早くにMMAの試合をします。腐らずに頑張ります」とつづった。

そのため10月5日、米ラスベガスで開催されるグラップリング(打撃なし、関節と組み技のみ)ルールのQUINTET3大会で組まれた元UFCヘビー級王者フランク・ミア(39=米国)戦に集中する方針だという。

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武尊「K-1の中心だという勝ち方で」圧勝誓う

半年ぶりの試合で圧勝を誓う武尊(左)と相手のピュータス(撮影・吉池彰)


K-1スーパー・フェザー級王者の武尊(27)が、24日にさいたまスーパーアリーナで行われる「K-1 WGP 2018」(日刊スポーツ新聞社後援)での圧勝を誓った。

同大会の公開計量・記者会見が23日、都内で行われ、約半年ぶりの試合に臨む武尊はリミットちょうどの60キロで計量をパス。「やっぱり武尊がK-1の中心だという勝ち方で勝つ」と、今のK-1の先頭に立つ者としての決意を新たにした。

スーパーファイト(ノンタイトル戦)で対戦するスペインのダニエル・ピュータス(25)は、2018ISKA世界65キロ王者などのタイトル歴があり、173センチと自身より5センチ高い。武尊は「正直でかいと思ったが、体の大きさが強さに比例する訳じゃない。アメリカに(修行に)行って、体の芯の強さのレベルは上がっている」と相手を警戒しながらも、自信を見せた。

そして、昨年逃した年間MVP、来年3月のさいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ大会「ケーズフェスタ2」に向け、「僕が1番満足する勝ち方をすれば、後から付いてくる」と受賞とメインイベンターを見据えていた。

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武居由樹「バチッとKOで勝ちます」4連続圧勝宣言

計量で引き締まった体を見せた武居(左)と相手のハミディ(撮影・吉池彰)


K-1スーパー・バンタム級王者の武居由樹(22)が、さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナで24日開催の、「K-1 WGP 2018」(日刊スポーツ新聞社後援)スーパーファイトで、4連続KO勝ちを狙う。

対戦相手のアクラム・ハミディ(フランス)は19歳ながら27戦24勝2敗1分けのキャリアを持つ。当初「映像を見ても強そう」と警戒した武居だったが、23日の公開計量を自身がリミットまで0・1キロの54・9キロ、相手がリミットの55キロでパスすると「お互いに万全の状態で迎えられて良かった」と余裕を見せた。そして、「会見で盛り上げられない分、試合で盛り上げます」と言って、会場のファンを笑わせた。

武居は現在12連勝中で、そのうち9KOと、軽量級の常識を超える破壊力を持つ。「明日は武居由樹らしく、バチッとKOで勝ちます」と今回も圧倒的勝利に向け、自信たっぷりだった。

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「顔見たらむかついた」K1芦沢手出すも小澤は冷静

計量後、小沢(左)に手を出した芦沢(右)。関係者が止めに入る(撮影・吉池彰)


K-1フェザー級で注目の小沢海斗(25)と芦沢竜誠(23)が24日、さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナで開催の「K-1 WGP 2018」(日刊スポーツ新聞社後援)で、いよいよ対戦する。

23日の公開計量では、小沢がリミットまで100グラムの57・4キロ、芦沢がリミットの57・5キロでパス。その後のツーショット撮影で芦沢が手を出し、関係者が止めると、記者会見に臨んだ2人は、かみ合わないコメントを繰り広げた。

手を出した理由を聞かれた芦沢は「顔を見たらむかついた。明日は最高の舞台にする」と早くも戦闘モード。一方、小沢は「(突き飛ばされても)どうとも思いません」とクールな回答。「人生かけて倒しにいく」という芦沢に対し、「あした、見ていてください」とさらりとかわしていた。

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T・サントス思い出の場所でTKO勝ち「感謝する」

エリク・アンダース(左)に強烈な右ミドルキックを放つチアゴ・サントスPhotobyBudaMendes/ZuffaLLC/ZuffaLLCviaGettyImages

<UFCファイトナイト137大会>◇22日(日本時間23日)◇ブラジル・サンパウロ・イビラプエラ体育館◇9485人


地元出身のミドル級ランキング12位チアゴ・サントス(34)が、メインイベントを勝利で締めくくった。

選手負傷欠場で、6日前の参戦オファーを受けて出場したエリク・アンダース(31=米国)とライトヘビー級5分5回で激突。3回終了TKO勝ちを収めた。

序盤から積極的に攻撃を仕掛けてきたアンダースに応じるように、サントスは強力な打撃で襲いかかった。テークダウンを狙われ、3回にはあごにもパンチをもらった。1度はテークダウンから背後を奪われそうになったが、うまく逃げ出して立ち上がるとひざ蹴りで応戦。同回終盤時には、腰に組み付いてきた相手に覆いかぶさるように鋭いエルボーを打ち続けてダメージを蓄積させた。

3回終了後、自力で立ち上がれないほどにアンダースを追い込み、レフェリーストップによるTKO決着となった。地元で勝利を飾ったサントスは「コーチたちとトレーニングパートナーのみんなに感謝したい。1週間前だったのに試合を受けてくれたエリクにもありがとうと伝えたい。勝ちも負けも俺たちの人生の一部だ。一番大事なのはどう行動するか、相手をどれだけリスペクトするかだ」と対戦相手に敬意を表した。

またサントスにとってサンパウロはUFCファイター育成番組「ジ・アルティメット・ファイター」のブラジル・シーズン2のトライアウトを受けた思い出の場所。「自分にとって本当にスペシャルな街だ。おかげでUFCの一員になれた」と感慨深げだった。

ノゲイラ弟が久々勝利「相手思いながら寝起きした」

<UFCファイトナイト137大会>◇22日(日本時間23日)◇ブラジル・サンパウロ・イビラプエラ体育館◇9485人


PRIDEなどに参戦したアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(42=ブラジル)が2年4カ月ぶりの勝利を挙げた。UFCとPRIDEでヘビー級王者となったアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラを双子の兄に持つノゲイラ弟は、サム・アルビー(32=米国)とライトヘビー級5分3回で対戦。2回、力強い左オーバーハンドパンチを軸に殴り続け、アルビーにヒザをつかせたところでレフェリーストップ。同回1分0秒、TKO勝利をもぎ取った。

17年9月にドーピング違反が発覚し、1年ぶりにオクタゴンにカムバックしてきた。「このKOを毎日、イメージしていた。1日2回、思い描くこともあった。相手のことを思いながら寝起きしてきた」とKO勝利に酔いしれた。

試合前のインタビューでは、現役引退について質問され続けたこともあり「今回の試合を終えた今、みんなが考えを変えてくれていることを願いよ」と笑っていた。

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K-1杉本仁、WGP初代クルーザー級優勝を誓う

K-1初代クルーザー級王座を狙う杉本仁(左)と1回戦の相手アンドレ・グロース(撮影・吉池彰)


24日にさいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナで行われる「K-1 WGP 2018」(日刊スポーツ新聞社後援)の公開計量・記者会見が23日、都内で行われ、杉本仁(27)が初代クルーザー級王座決定トーナメント優勝を誓った。

通算10勝のうち8KO、現在4連続KO勝ちと勢いのある杉本。リミットまで1・1キロの88・9キロで計量をパスすると、1回戦の相手アンドレ・グロース(30=英国)の引き締まった体を見て「ちゃんと仕上げてきてくれたので良い試合ができると思う。決勝では1回負けているK-Jee選手(27)とやって、ベルトを巻きたい」と自信を見せた。

その他の1回戦はOD・KEN(27)-シナ・カリミアン(30=イラン)、K-Jee-ブライアン・ミクグラス(33=米国)、上原誠(33)-ブバッカ・エル・バクーリ(24=モロッコ)。重量級ならではKO劇が期待される。

K-1初代クルーザー級王座を争う8選手。右から4人目が杉本。同3人目がグロース。同6人目がK-Jee(撮影・吉池彰)

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山本KIDさん追悼10カウント 24日K1で実施

K-1のリングであいさつした際の山本“KID”徳郁さん(C)M-1SportsMedia


24日に開催されるK-1 WORLD GP 2018 JAPAN~初代クルーザー級王座決定トーナメント(さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ)で、18日に死去した山本“KID”徳郁さん(享年41)の追悼10カウントゴングが行われることが23日、発表された。

KIDさんはK-1ジムKRAZY BEE代表を務めていた。午後3時から始まる予定の開会式後、第1試合開始前に実施する予定。また会場内にKIDさんをしのぶ献花台を設置する。

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棚橋弘至が語るプロレス愛…映画に出た理由と引き際

初主演映画「パパはわるものチャンピオン」の大ヒットを祈りポーズを取る棚橋弘至(撮影・村上幸将)

<「パパはわるものチャンピオン」で映画初主演・棚橋弘至インタビュー2>


新日本プロレスの棚橋弘至(41)が映画「パパはわるものチャンピオン」(藤村享平監督、公開中)で映画に初主演した。棚橋のニッカンスポーツコム単独インタビュー第2回は、映画に出演した理由から、引き際も含めたレスラーとしての生き方まで語った棚橋の熱いプロレス愛に迫った。【聞き手・構成=村上幸将】

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「パパは-」にはヒール(悪役)のゴキブリマスクとして戦う大村孝志役の棚橋、大山とタッグを組むギンバエマスクこと寄田役の田口隆祐、若きエース・ドラゴンジョージ役のオカダカズチカら新日本のレスラーが出演。中でも田口の演技は出色だと評判が高い。

棚橋 田口と2人のシーンも結構あったので、巡業中とか道場でバッタリ会った時に練習しようと思って急に「なぁ、ギンバエ」みたいな感じで仕掛けるんですよ。瞬発力がないので困っていましたけど…あいつ、木村佳乃さんが、どこかの劇団の方と思ったと絶賛するような演技でした。

棚橋自身、TBS系ドラマ「99.9刑事専門弁護士」などの実写や、16年のアニメ映画「映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生」での声優など演技経験があるが、出演する目的は1つ…プロレスをメジャーにするためだ。ある出来事が、その思いを強くした。

棚橋 「ドラえもん」は、おかげさまでヒットして、出られて良かったんですが、四国の高松で試合前に街を歩いていたら、お餅つきの行事をやっていて、お母さんが僕に気付いて子どもたちに「ドラえもんの人だ!」って言われ…プロレスラーと言われないという。プロレスの上にドラえもんが来る。自分は、まだまだプロレスはマイノリティーだと思っているので。プロレスを広めるためにプロモーションやってきた中で、映画という機会に恵まれたと思っています。映画から(プロレスの)さらなる広がりを期待しています。目標としているのは野球、サッカーだったり、国民的なスポーツなので。

プロレスもゴールデンタイムで放送された時代があった。今は違うと自覚する一方、プロレスが日本人の精神性に合うと信じている。

棚橋 “金曜8時”の時代がありましたし、もっと前では力道山先生が外国人選手を倒していき、戦後の敗戦国である日本の国民を勇気づけたというダイナミズムがあるわけで。今の時代に、そういうダイナミズムを求めるのは難しいですけども、ずっとプロレスというものがなくならずに続いているのは、プロレスというジャンルが不変のテーマだから。苦しむ中から立ち上がる…良い時もあれば悪い時もあって、勝てる時もあれば負ける時もあって、でも諦めずに頑張っていこうぜという、プロレスが持っている、もともとのエネルギーが日本の文化とすごくマッチングするんじゃないかと思うんですよね。

「マイノリティー」と口にするが、新日本の人気はプロレス界において抜きんでた存在となっている。復活したきっかけは、12年1月にカードゲーム会社ブシロードに買収され経営を立て直したことだと即答する。

棚橋 ブシロードさんが新日本に気付いてくれた。その何年か前の段階で、新日本のリングはいつ世に出してもいい、レディーの状態になっていた。プロモーション活動も、ずっと地方を回りながらやっていたんですけど、なかなかスケール感は出せなかった。いかに世間に届けるかというタイミングで、ブシロードさんが広告費をかけてバーッと派手に宣伝してくれた。そして(16年に業務提携した大手芸能事務所)アミューズさんが、芸能関係をサポートしてくれるようになってプロレスラーが地上波に出られるようになって一気に広がりを見せ始めました。宝くじに当たるような確率で良いご縁があった。選手としてうれしかった。

とにかくプロレスが好き…だから、もっと広げたい。

棚橋 僕はプロレスが好きになって、生活が楽しくなった。見たことがない、もっといろいろな人もプロレスを好きになってもらえれば、僕みたいに楽しんでくれる人が確率的にいるはず。見ていないだけで、見たら好きになる可能性は、いっぱい残っているので。

「パパは-」プロレスの間口を広げる入り口として最適の映画だと胸を張る。

棚橋 家族の物語だったり、人間をしっかり描いた映画が、たまたまプロレスというフィルターを通して伝えられたのが僕らにとって幸運だった。最高だと思いますね。逆に考えると、人間ドラマを伝えるのにプロレスというフィルターが、どうしても必要だったのかも知れないし、主演がプロレスラーだったから良かったのかなと。だからこそ「プロレスを題材にした映画」というくくりでは終わりたくない。

父子の関係性を演じるシーンでは、家庭人としての棚橋の顔も垣間見えるのも印象的だが、役を演じたからこそ出た素だと分析する。

棚橋 ゴキブリマスクというヒールのレスラーの対極として、大村はより優しく家庭的でという方が役作りの上で対比になると思ったんですね。僕はオンとオフがないのが、自分のいいところだと思っているんですけど…オンが、仮にプロレスラー棚橋弘至を演じているとしたら、大村は棚橋弘至というものを脱いだ、素の人間性が出たんじゃないかなという気がします。逆に本当はオンでいかなければいけない劇中が、オフになっている逆転現象があるのかも知れません。スクリーンから出ていましたか? ヤバいな…商売あがったりになるな(苦笑い)

プロレスラーから俳優に転身した例として、ハリウッドスターになったロックことドウェイン・ジョンソンが有名だ。ジョンソンは今や俳優が本業だが、棚橋が俳優に軸を置く可能性はあるのだろうか?

棚橋 ドウェイン・ジョンソン主演の映画「スカイスクレイパー」が、日本でもの公開されるんですけど…初日が、同じ9月21日なんですよ(笑い)これは、棚橋とロックの代理戦争…大丈夫か? 勝ち目あるのか、これ?(笑い)ナンバーワンのハリウッドスターですからね。僕は本業…プロレスというものを広げるチャンスとして映画を捉えていますので、映画をきっかけにプロレスファンが増えればいいなと思っていますし、映画をきっかけに見てもらった、新日本プロレスの中心に僕はいたい。

レスラーとは言え、人間…いつかは衰える。一方でプロレスにはベテランとして晩年に差しかかっても、うまさや味を見せる生き方、あり方もある。今後を、どう考えているのだろうか?

棚橋 僕には、まだチャンピオンベルトが輝いて見えるので、チャンピオンベルトを目指す限りは現役でいたいなと思いますね。引退する時は、チャンピオンを目指さなくなった時じゃないかなと思いますね。

棚橋は8月のG1クライマックスで3年ぶり3度目の優勝を飾り、IWGPヘビー級選手権の挑戦権利証を手にした。その権利証を争い、オカダカズチカと戦うことを宣言。「東京ドーム・IWGPヘビー級王座挑戦権利証争奪戦」は、23日の神戸ワールド記念ホール大会で行われる。

棚橋 いきなり、リスクを背負っちゃいました(苦笑い)でも、僕はG1チャンピオンとして、G1後のファンのテンションを下げたくなかった。そうするには、リスクを取らないといけない。ひょっとして初めて挑戦権権利書が動くかも知れないという不安感を棚橋ファンの間に持たせ、テンションを維持するのもG1覇者(の使命)。東京ドームまで、駆け抜ける気持ちでいますので。

最後に、棚橋に映画の魅力を改めて聞いた。

棚橋 万人が経験する境遇を、みんなが体験できる…だからこそ共感することが出来る。タイトルを見れば、何となく映画のイメージはみんな出来ちゃうかもしれないですけど起承転結で終わらないんですよ。1時間50分の中で起承転・転・転・転・転結までいく…監督のうまさですね。

そして、棚橋は最後に「100年に1人の逸材」という、自らのキャッチフレーズを踏まえ、笑顔で言い切った。

「まさに“100年に1本の映画”です」

(C)2018「パパはわるものチャンピオン」製作委員会
(C)2018「パパはわるものチャンピオン」製作委員会

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石井慧 元UFC王者と対戦「夢がかなった。最高」

10月5日、米ラスベガスで開催されるQUINTET3大会で元UFCヘビー級王者フランク・ミアと対戦する石井慧


08年北京五輪(オリンピック)柔道男子100キロ超級金メダリストで総合格闘家の石井慧(31)が10月5日、米ラスベガスでグラップリング(打撃なし、関節と組み技のみ)ルールで元UFCヘビー級王者フランク・ミア(39=米国)と対戦することが決まった。IQレスラー桜庭和志(49)が主宰するグラップリングルールによる5対5の団体戦QUINTET3大会(10月5日、米ラスベガス)で特別シングルマッチとして組まれたカードで、22日にQUINTET公式サイトで発表されたもの。石井も自らのツイッターで「夢がかなった。もう最高です」とつづった。

ミアは2度、UFCヘビー級王座を獲得。アンドレイ・アルロフスキー(ベラルーシ)、ブロック・レスナー(米国)、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジル)、ミルコ・クロコップ(クロアチア)らを下してきた関節技の名手。17年にUFCとの契約が終了。今年4月に米総合格闘技団体ベラトールFCでエメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア)に敗れたのが直近の試合となる。

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ライガーとKUSHIDAがタッグ、ROHに参戦

獣神サンダー・ライガー(2018年6月13日撮影)


新日本プロレスの獣神サンダー・ライガーとKUSHIDAがタッグを結成し、米国プロレス団体ROHのTV大会に参戦することが、21日までに分かった。

ライガー組は、29日(日本時間30日)に米ラスベガスで開催されるROH TV大会に出場。ROH世界ヘビー級王者ジェイ・リーサルとジョナサン・グレシャムの実力者組と対決する。ROHはレジェンドのライガーと、元ROH世界TV王者KUSHIDAのコンビを夢のチームと紹介し、期待を寄せている。(デーブ・レイブル通信員)

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棚橋弘至が映画初主演、演技とプロレス共通点は受け

初主演映画「パパはわるものチャンピオン」について語る棚橋弘至(撮影・村上幸将)

<「パパはわるものチャンピオン」で映画初主演・棚橋弘至インタビュー1>


新日本プロレスの棚橋弘至(41)が初主演した映画「パパはわるものチャンピオン」(藤村享平監督)が21日、公開初日を迎えた。劇中でトップに上り詰めながらケガで全てを失い、マスクをかぶりヒール(悪役)としてリングに立つ大村孝志を演じた棚橋が、ニッカンスポーツコムの単独取材に応じ初主演した映画を存分に語った。【聞き手・構成=村上幸将】

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「パパは-」は、棚橋をモデルに描かれた同名の絵本を映画化した。棚橋演じる大村はトップレスラーだったが、ひざに大ケガを負って長期離脱した。10年たっても、かつての強さを取り戻せないでいた大村は、マスクをかぶって「ゴキブリマスク」としてリングに立ち、ブーイングを浴びながらも好きなプロレスにしがみつくように生きている一方で、息子には職業を打ち明けられないでいた。

棚橋 大村は家族のために、と言いながらプロレスにしがみついている感じ。、俺はエースだという記憶が強く、プライドが邪魔してヒールをやりたくなかった。自分の仕事に誇りを持てていないけれど、最終的には持てるようになる…物語では、その心情の変化が、すごく大事になってくる。「自分の仕事に誇りを持っています」と言える人は、なかなかいないかも知れないですけど、本当に誇りを持ってやれるようになる心の動きは、いろいろな人のヒントになるかなと。

大村とタッグを組むギンバエマスクの寄田を演じた田口隆祐ら、新日本のレスラーによる白熱のプロレスシーンは大きな見どころだ。新日本プロレス中継では見られないアングルもあり、俳優がレスラーを演じるのとは別次元の迫力がある。

棚橋 コーナーに立った僕の目線だったり普段、プロレス中継では入れない位置にカメラが来ていることで、迫力のある映像が出来ている。撮影中に心配だったのは、プロレスのシーンばかりではダメだということ。見る人を選んでしまうので。でもドラマを説明する答えがプロレスシーンにあるし、プロレスシーンを補完するためにドラマもある。ベストバランスです。

劇中にはプロレスラーが表に見せない痛み、悲しみもところどころににじむ。

棚橋 その辺は僕ら、見せる必要ないですからね。プロレスはリング上で(レスラーが見せるものを)楽しんでもらえればいいだけなので。でも監督さんのご配慮というか、そういうものも含めてプロレスの魅力なんだよ、というところを伝えてもらえたのが、この映画のいいところですね。

プロレスラーの心の機微まで描いた物語は、脚本も担当した藤村監督の徹底した取材にあると明かす。

棚橋 プロレスラーの矜持…こうやって、生きるというのが描かれています。監督が道場に来て、若い選手からどうやってチャンピオン、スター選手になっていくんだっていう過程をしっかり見て、試合会場にも来て、プロレスをしっかり理解して脚本を書いてもらって…そうしたことを、丁寧にやっていただいたからだと思いますね。短い期間で、プロレスをいろいろな角度から見てくれた、監督はすごいなと思いました。

撮影は17年8月に行われたが、棚橋は撮影前に、息子の祥太を演じた寺田心(10)と演技のリハーサルを行い、撮影に臨んだ。

棚橋 演技のリハーサルは、撮影までの2カ月くらいですかね。試合と試合の合間を縫って都内某所で…。3週間という限られた時間の中で映画を撮りきらなければいけなかったので、もう朝早くから夜10、11時くらいまで撮影、というのが毎日、続きました。

演技で1番、難しかったのはどこだろうか?

棚橋 日常の何げない会話の方が難しいですね。監督さんにも、そう言われたので確かになぁと…。僕、最初、セリフの読み合わせをした時に「マイクアピールみたいですね」って言われて(苦笑い)その段階を抜けきれなかったんですけど…心君とリハーサル含めて、すごく一緒にいる時間が多かったんですよ。プロレスごっこをしたり、遊んだり。プライベートで仲良くなって、という状況が親子関係の自然な会話につながっていったんじゃないかなと。そこまで見越して、時間を取ってくださった監督はすごいなと。

映画で座長になるのは初めてだったが、新日本でトップをひた走ってきた経験を映画の現場でも実践した。

棚橋 座長として、演技で引っ張るっていう部分が出来なかったので、現場の空気作りだったり、出来ることは何でもしようと思って臨みましたね。僕のハウトゥなんですけど、共通点としては

<1>まず弱音をはかない、疲れたって絶対に言わない。

<2>現場のスタッフさんに感謝する。

カメラマンさん、照明さん、音声さん、小道具さん、大道具さん、監督がいる中、全員が一斉に動いて、1シーンが完成すると考えると、役者はそういう人たちの期待を一身に背負って、その瞬間を演じないといけないと思って。演技に関しては未熟な部分が大いにあったんですけど、本当にできる限りのことは全身全霊でやろうと思いました。

演技においても、プロレスとの共通点があった。

棚橋 興行全体の流れを作る、映画の流れを作る(というのは共通点)。そういう中で、監督に言われたのは「主演というのは、受けの演技ですよ」と。(共演者から)来るセリフを受けて、自分のセリフを返す…だから、セリフが頭に入っていたとしても、こうやって演じよう、みたいなところは演技を固めずに、現場で1番いい感情を引き出し、自分の中でチョイスするということ。受けという部分はプロレスの受けと通じる部分がありましたね。

“受け”がプロレスと演技の共通点と感じることが出来た根底には、先輩の獣神サンダー・ライガーからの言葉があった。

棚橋 ライガーさんが2、3年前に言われたんですけど、昔、アメリカにいろいろ団体があった頃は、各地、転戦して回る中で、チャンピオンは、その土地、土地のスター選手の良さを引き出して、それでも勝つんだと。何でかというと、その土地にはファンがいて(地元の)スター選手が、あとちょっとで勝ったら…と思ったら次も興行が続くじゃないですか。だから、期待感を持続させる“相手を生かすプロレス”が出来るのが、本当のチャンピオンなんだと。ライガーさんは、僕がチャンピオンじゃなくても常に「チャンプ」って呼ぶんですよ。「ライガーさん、僕は今、チャンピオンじゃないんで」って言うと「いや、そういうことじゃないんだ。棚…俺は、棚をチャンプって呼ぶには意味があるんだぜ。棚橋の戦い方がチャンピオンの戦い方なんだ」って言ってくださるんですよね。

99年にデビュー後、1度もやったことがないヒールを役として演じたが、生かせる経験を持っていた。

棚橋 ブーイングをいかに引き出すかということに留意してやったんですけど、僕はブーイングをもらっていた時代がある。2006年(平18)に初めてチャンピオンになってから、チャラくなって発言もナルシシストで、2009年(平21)くらいまで、ずっと…新日本のファンに好かれていなかった。

チャラい振る舞いの裏にあった発想は、ヒールを演じた今回にも通じていた。

棚橋 ヒールが受けるブーイングと、生理的に嫌われる僕のブーイングとは、種類が違ったんですけど、打たれ強さが培われましたね(苦笑い)でも、僕が誘導していたんですよ。僕がブーイングを受けるってことは、対戦相手に声援がいくということじゃないですか。相手に声援が集まれば、試合は盛り上がる。そうすれば大会自体は成功なんですよ。だったら、もっとブーイングを受けようと思って、あえてチャラい髪形にして、よりナルシシストに振る舞って、いけ好かないヤツを演じたというか…元々、そういうヤツだったので作ってはいないですけど気付きがあったんです。

次回は棚橋がプロレスラーとしての今の思いを語る。

(C)2018「パパはわるものチャンピオン」製作委員会
(C)2018「パパはわるものチャンピオン」製作委員会

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山本KIDさん「葬儀については未定」と主宰ジム

山本KID徳郁さん


18日に胃がんで亡くなった、総合格闘家の山本“KID”徳郁さん(享年41)が主宰するジム「KRAZYBEE」は21日、公式ブログで山本さんの葬儀は未定だと発表した。

「応援してくださっている全ての皆様へ 皆様に気にかけていただいております葬儀につきましては、未定となっております」

お別れ会についても「決まり次第ご報告させていただきます」とした。

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大鵬3世納谷、初メイン勝利 佐山体調不良で誓い

雄たけびを上げながらKAZMAに突進する納谷

<リアルジャパン:後楽園大会>◇20日◇後楽園ホール


大鵬3世納谷幸男がデビュー6戦目のリングで初のメインに登場し、6人タッグ戦で雷神矢口をニーアタックから逆片エビ固めで仕留めた。

デビューから1年。先生と仰ぐ佐山の体調不良を間近にし「迷惑ばかりかけている。自立して、頑張りたい」と誓った。

納谷は矢口にニーアタックを決める

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山本美憂、KIDさんに勝利捧ぐ 追悼セレモニーも

山本美憂(2016年12月28日撮影)


元レスリング世界女王の総合格闘家・山本美憂(44)が亡き弟にささげる勝利を誓った。実弟の山本“KID”徳郁さん(享年41)が18日に胃がんで死去したことを受け、20日にコメントを発表。あらためてアンディ・ウィン(36=米国)戦が組まれた30日のRIZIN13大会(さいたまスーパーアリーナ)出場を表明し、天国にいるKIDさんに勝利を届ける覚悟を示した。また同大会でKIDさんの追悼セレモニーも開かれる計画が進んでいる。

RIZINを通じて発表された美憂のコメントには天国に旅立った弟に白星を届けたい気持ちが凝縮されていた。

「このたびのことで皆様にご心配をお掛けしていますが、私、山本美憂は9月30日のRIZIN13は予定通り出場いたします。もちろん勝って弟にいい報告をしたいと思いますので、応援よろしくお願いします!」

16年大みそかに負けたウィンにリベンジする姿をKIDさんに届ける覚悟がつづられていた。

今回の試合は美憂自らが直訴して組まれたカードだった。7月29日のRIZIN11大会で石岡沙織に2-1の判定勝利した直後の8月上旬、RIZIN榊原信行実行委員長のもとに「9月も出たい」との直談判があったという。20日に都内で会見を開いた同委員長は「当初、組む予定はなかったが、闘病する弟のために自分が戦うことで勇気を届けたいという思いに応えた」と明かした。

KIDさんは米総合格闘技UFCと契約し、選手としてRIZIN出場はなかったが、美憂やおいの山本アーセンを指導するトレーナーとして関係を深めてきた。榊原実行委員長は「格闘技界の発展に尽力した同志として最大限のことをやりたい。ご家族のご意向も踏まえ、何をやれるか考えたい」と追悼セレモニーも計画中だ。既にチケットは完売に近く、約2万5000人が集結予定。美憂がKIDさんにリベンジ勝利を届け、格闘技ファンも感謝の気持ちを伝える“追悼興行”となりそうだ。【藤中栄二】

16年9月、RENAに敗れ涙を見せる山本美憂に声を掛けるKIDさん

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魔裟斗、KIDさんとの思い出「正々堂々、果敢に」

KIDさんの死を惜しんだ魔裟斗(撮影・河合香)


元K-1王者の魔裟斗(39)が20日に都内で、「戦友」という山本“KID”徳郁さんの死去を惜しんだ。パーソナリティーを務めるニッポン放送「笑顔のミナモト」で、24日放送の追悼コメント収録の際に取材に応じた。

04年にKIDさんの挑戦表明から対戦した。通算64戦したが「楽しかったのはあの試合だけ」と最高の相手に挙げた。「無理と思ったけど、10キロ違う中で真正面から正々堂々、果敢に戦った。見た目と違い、スポーツマンだった」と評した。15年にも復帰再戦で連勝したが「また10年後に」と呼び掛けられた。「子ども同士がいいと言った。戦うより一杯行こうと約束したのに。昔話をしながら飲みたかった」と残念がっていた。

最後に会ったのは1月に仕事で、その後にがんと知った。「いなくなっちゃった。教えた選手がKIDイズムで活躍するのを願っているはず」とKID2世の誕生、継承を願った。

04年12月、K-1Dynamite!!で判定の末、魔裟斗(右)に敗れる山本KIDさん

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RIZIN榊原氏、KIDさん追悼セレモニー検討

9月30日のRIZIN13大会に関する会見を開いた榊原信行実行委員長


総合格闘技団体RIZINの榊原信行実行委員長は20日の都内で会見し、10日後に迫ったRIZIN13大会(9月30日、さいたまスーパーアリーナ)で18日に死去した総合格闘家の山本“KID”徳郁さん(享年41)のために何らかの追悼セレモニーを行う考えを明かした。

KIDさん自身は米総合格闘技UFCとの契約があり、RIZINには選手として参戦していないものの、姉美憂や美憂の子供でおいの山本アーセンを指導するトレーナーとしての立場で関係してきた。

榊原実行委員長は「格闘技界の発展に尽力した同志として最大限のことをやりたい。何をやるかはKIDさんのご家族のご意向も踏まえてやれたらと考えている」と説明した。

大会開始前の祈念や10カウントゴング、献花などが考えられ「ファンのメッセージをご家族に届けるとか、ファンと思いと同じ立ち位置で検討していきたい」と話した。 またKIDさんが当初、医師から余命が6月末までと告げられていたことも明かした榊原実行委員長は「父郁栄さんも『3カ月、よく頑張ってくれた。すごく誇れる息子だ』と話していました」と口にした。

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佐山サトル「手震えたり」原因不明の体調不良明かす

リング上のあいさつで復活を宣言した佐山


初代タイガーマスクの佐山サトル(60)が20日、原因不明の体調不良に苦しんでいることを明かした。主宰するリアルジャパン後楽園大会のリングにあいさつに立った後に、現状を説明。

「手が震えたり、足が動かなくなったりして、歩けなくなったりした。心臓のわなわなした感じもあったので」とパーキンソン病を疑い、先々週から先週にかけて複数の医師の診察を受けたという。

心電図ではパーキンソン病の波形が出たケースもあったが、最終的な結論は原因不明。「自律神経の問題だと思っている」「心臓に負荷をかけてみたらどうだろうと言われたので、簡単な練習をしてみようかと思ってます」と説明し、来週から合宿に入る意向も示した。

佐山は15年5月22日に狭心症で心臓カテーテル手術を受け、プロレス活動を休止。その後復帰したが、現在まで長期欠場を続けていた。当初行わない予定だったリング上のあいさつでは「奇跡を起こしてプロレスに戻ってきます。復活します」と宣言していた。

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近藤朱里がUFC北京大会出場、シャオナンと対戦

11月のUFC北京大会出場が発表された近藤朱里


UFCジャパンは20日、女子ストロー級の近藤朱里(29)が11月24日に中国で開催予定のUFC北京大会に出場すると発表した。

対戦相手は地元出身のヤン・シャオナン(29=中国)に決まった。近藤にとっては5月のUFCチリ大会でボテーリョに1回TKO負けし、プロ初黒星を喫して以来の再起戦となる。8月下旬に自らのツイッターで対戦内定を報告していた近藤は「精いっぱい頑張ります!! 応援よろしくお願いします!!」とつづっていた。

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リコシェ、ダンと王者対決もエラ突然乱入し反則裁定

英国王者ピート・ダン(右端)と対戦したNXT北米王者リコシェ(左端) (C) 2018WWE,Inc.AllRightsReserved

<WWE:NXT大会>◇19日(日本時間20日)◇米フロリダ州ウインターパーク・フルセイル大学


ドラゴンゲートや新日本プロレスのジュニア戦線で活躍した現NXT北米王者リコシェ(29)が王者対決に臨んだ。WWE英国王者ピート・ダンと両王座を懸けて激突した。

王者同士の対決はお互いの実力を探りながらスタートし、ダンの得意の関節技で左腕を集中攻撃を受けたリコシェはトペ・スイシーダやシューティングスタープレスで果敢に攻め込んだ。両者いずれも互角の攻防をみせたが、リコシェがリバース式フランケンシュタイナーを決めて勢いづき、DDT、雪崩式フランケンシュタイナー、フェイスバスターと繰り出して追い詰めた。ダンの三角絞めなどでピンチに陥ると、これを強引に外して垂直落下式ブレーンバスターを成功させて両者ともにダウンという見応え十分の展開だった。

しかし抗争中のアンディスピューテッド・エラが突然、乱入して試合をぶち壊した。ウォー・ライダーズが駆けつけたものの、試合は反則裁定となってしまった。

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魔裟斗通算64戦で唯一楽しかった「戦友」KID戦

KIDさんの死を惜しんだ魔裟斗(撮影・河合香)


元K-1王者の魔裟斗(39)が20日に都内で、「戦友」と言う山本“KID”徳郁さんの死去を惜しんだ。

夫人の矢沢心とレギュラーパーソナリティーを務めるニッポン放送「笑顔のミナモト」で、24日放送の追悼コメント収録の際に取材に応じた。

最後に会ったのは1月で、仕事で一緒になった。その後にガンとは知ったが、突然の訃報には「マジかと。1月はいつも変わらず、病気の素振りもみせていなかった。3カ月後ぐらいに番組で指導しているのを見た。やせて、全然違って、どうしたのかと。試合のためかの減量かとも思ったが、やせ方が普通じゃなかった」と話した。

04年にKIDさんの挑戦表明から対戦が実現した。「KIDで一番思い出すのはあの試合だと思う。挑戦表明のセリフは鮮明に覚えている。K-1はまだ1戦。いやいや無理無理と思った」と振り返る。

試合では初回には左フックでダウンを喫し、2回に右ハイキックでダウンを奪い返しての3-0判定勝ちだった。通算64戦しているが「楽しかったのはあの試合だけ。全身からアドレナリンが出た」と最高の相手に挙げた。「特別な選手。過去にもいなかった、これからも出てこない。同じ時代に同じ舞台で生きてきた仲間。戦友」と評した。

試合を振り返り「総合格闘技だから、タックルとかもうちょっと違うと思った。戦うと真正面から正々堂々ときた。10キロ違うなんてあり得ないこと。その中で果敢に、臆することなく真正面から戦った」とたたえた。ダウンを喫したことには「遠い距離からの踏み込みがすごい。効いたと言うより、やられた」と今さらながらに脱帽した。

ジムにスパーリングに来たこともあった。「メディアでは強気のイメージ。見た目はああだけど、スポーツマンだった。練習もまじめで、リングに上がるまでは繊細だった」とも話した。対戦前に駒沢公園を走っていて、子どもと遊んでいる時に会った。「子供好きで優しいんだと、イメージが変わった。妻とも笑っている顔しか浮かばないと話した」という。

15年にも復帰して再戦し、判定勝ちで連勝した。KIDさんから「また10年後に」と呼び掛けられた。「子ども同士がいいんじゃないと言った。戦うより一杯行こうと約束したのに。拳を合わすよりも違う形で、昔話をしながらでも楽しく飲みたかった」と残念がった。

プライベートの付き合いはなかったが「一生会うことない。さびしい。いなくなっちゃった。なんと言っていいのか」としんみり。近年見ていた姿を振り返り、「責任を背負っていた。教えた選手がKIDのファイトスタイルを継承していくんだろうと。活躍し続けることで忘れられずにいられる。KIDイズムで活躍するのを願っているはず」とKID2世の活躍、継承を願った。

KIDさんの死を惜しんだ魔裟斗(撮影・河合香)

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山本美憂「勝っていい報告を」弟KIDさん魂で戦う

山本美憂


18日に死去した総合格闘家の山本“KID”徳郁さん(享年41)の姉となる元レスリング世界女王で総合格闘家の山本美憂(44)が20日、主戦場の総合格闘技団体RIZINを通じてコメントを出した。

9月30日のRIZIN13大会(さいたまスーパーアリーナ)で組まれているアンディ・ウィン(米国)戦に予定通り出場し、他界した弟にささげる勝利を誓った。

RIZINから発表された山本美憂のコメントは次の通り

「この度の事で皆様にご心配をお掛けしていますが、私、山本美憂は9月30日のRIZIN13は予定通り出場いたします。

もちろん勝って弟にいい報告をしたいと思いますので応援よろしくお願いします!

皆様、沢山の励ましのメッセージを頂き本当にありがとうございます!

     山本美憂」

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山本KIDさんの妹聖子さん「永遠に愛しています」

山本聖子さん


カブスのダルビッシュ有投手の妻でレスリング元世界女王の山本聖子さん(38)が、がんのため亡くなった兄で格闘家の山本“KID”徳郁さん(享年41)についてコメントした。

聖子さんは20日、ツイッターを更新。KIDさんの格闘家としての軌跡をまとめた動画を紹介し、英語で「私はこのファイターを永遠に愛しています」とコメントした。

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K1武居由樹が特別ゲスト、地元足立区で武道フェス

武居由樹(C)M-1 Sports Media


K-1スーパー・バンタム級王者の武居由樹(22)が10月8日、地元の足立区・東京武道館で行われる「武道・スポーツフェスティバル2018」に、特別ゲストとして出演する。

午後0時10分から大武道場特別ステージ、同2時から玄関前広場でミット打ちを披露するもので、同2時30分からは一般来場者を対象としたミット打ち体験も無料で実施される。

武居のほか、アテネ五輪柔道90キロ級銀メダリストの泉浩さん、シドニーパラリンピック800メートル銀メダリストでプロ車いすランナーの広道純さん、全日本少年少女空手道選手権大会6連覇の高野万優、サッカー日本代表本田圭佑のモノマネでおなじみのじゅんいちダビットソンもゲスト出演する。

同イベントの詳しい情報は、https://www.tef.or.jp/tb/topics_01.jsp?id=273685へ。

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那須川「重み違う」山本KIDさんに言われた言葉

強烈な左ミドルキックを披露した那須川天心(左)


キックボクシング界の「神童」那須川天心(20)が、18日に41歳の若さで死去した山本“KID”徳郁さんの激励を胸に秘め、新世代版の「魔裟斗-KID戦」をみせる覚悟を示した。30日のRIZIN13大会(さいたまスーパーアリーナ)でKIDさんの弟子で元UFC戦士の堀口恭司(27)とキックルールで対戦する那須川は、19日に千葉・松戸市のジムで練習を公開。04年大みそかに注目された中量級対決以上のインパクトを残す意欲をみせた。

KIDさん死去の翌日に開かれた公開練習で、那須川は胸に秘めた思いを素直に表現した。KIDさんの弟子でもある堀口との「RIZIN最強対決」直前という時期の早すぎる訃報。「本当にショックです。堀口選手もKIDさんの弟子ですし、自分もこの試合は本当に見てもらいたかったという思いが強いです。昔の魔裟斗さんとKIDさんの試合を新しい世代で同じ形でやるわけですから」。唇をかみ、うつむき、残念そうな表情を浮かべた。

約1年前、共通の知人を通じてプライベートで偶然、KIDさんと対面した時の思い出も吐露した。「フレンドリーに話しかけてくれて(格闘界を)盛り上げてよと言われました。いろいろな人に言われる言葉ですけれど、KIDさんに言われると重みが違いました」。04年大みそかの魔裟斗-KID戦時の那須川は「まだ幼稚園ですね。その時は見てないですけれど、ネットとかで試合は見ました」。当時の盛り上がり、ムードは脳裏に焼き付いている。

デビューから無敗の31連勝を誇り、キック団体RISE初の世界王座を獲得した那須川。対する堀口もUFCで王座挑戦経験があり、昨年のRIZINバンタム級GPも優勝。30日は新世代の魔裟斗-KID戦と言っていい。

「本当に一番旬という盛り上がるカード。昔の魔裟斗さんとKIDさんのような、あのカード以上のインパクトを残したいです」

天国から見守るKIDさんに名勝負を届ける覚悟はできている。【藤中栄二】

山本“KID”徳郁さん

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山本KIDさん「復帰する」、がん公表拒む

榊原信行実行委員長


RIZINの榊原信行実行委員長(54)が19日、山本“KID”徳郁さんの生前の闘病生活について語った。榊原氏は、事前にKIDさんの父・郁栄氏の了承を得た上で、フジテレビの「ノンストップ!」のインタビューに答えた。KIDさんが2年以上前に胃がんが見つかったことや、病気であることが発覚しないように地方で治療を続けていたことを明かした。

榊原氏は「カミングアウトした方が楽なんじゃないか」とがんの公表を勧めたこともあったという。しかし、KIDさんは「とにかく自分はもう1回リングに復帰するんだから」と公表を拒んだという。今年2月ごろから病状が悪化し、グアムの末期がん治療の病院に移ったこと。その病院に自宅から車いすで通院していたことなどを語った。

榊原氏は、RIZINのサイトで「残された我々はKID選手のファイティングスピリットを継承し、これからも全力で日本の格闘技界の発展の為に精進して参ります」と公式コメントを発表。今日20日に、都内の事務所で会見する。

山本“KID”徳郁さん

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WWE中邑真輔US王者防衛 保持期間65日に更新

挑戦者ルセフを丸め込んでフォールする中邑真輔(右)(C)2018WWE,Inc.AllRightsReserved.

<WWE:スマックダウン大会>◇18日(日本時間19日)◇米オクラホマ州タルサ・ボックセンター


US王者中邑真輔(38)が辛くも王座防衛に成功した。

8月19日の真夏の祭典サマースラム(米ブルックリン)以来となる防衛戦で、ルセフと対戦。スピンキックや得意のヒザ攻撃をかわされ、相手打撃に苦戦しながらもエプロンでの攻防を制してコーナーからのジャンピングキンシャサを打ち込んだ。

チャンスとばかりに2発目のキンシャサを狙った際、カウンターで相手必殺のマチカキックを浴びてダウン。ピンチに陥いったが、敵セコンドにいた「空気の読めない男」エイデン・イングリッシュのマイクアピールに気を取られたルセフを背後から捕獲。そのまま丸め込んで3カウントを奪った。

US王座防衛後、中邑は自らのツイッターを更新。「まだオレはナカメリカの大統領だ!」と勝ち誇った。これでUS王座の保持期間も65日に伸ばした。

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アスカ快勝 10・6アイコニックス戦へ勢いづく

ビリー・ケイとのシングル戦に勝利して喜ぶアスカ(中央)。左端はセコンドについたナオミ(C)2018WWE,Inc.AllRightsReserved.

<WWE:スマックダウン大会>◇18日(日本時間19日)◇米オクラホマ州タルサ・ボックセンター


「明日の女帝」と呼ばれるアスカ(36)がシングル戦でビリー・ケイを下して勢いづいた。

仲良しのコンビとなるナオミをセコンドにつけ、2人組「アイコニックス」の1人、ケイと対戦。序盤からケイに詰め寄って攻撃を仕掛けたが、敵セコンドのペイトン・ロイスの挑発を意識しすぎ、ケイに髪を引っ張られるラフファイトも許してしまった。さらにヒップアタックを決めた後には、お返しのビックブーツまで浴び、格下相手に手こずった。

それでも最後はエクスプロイダーを狙ったケイをアスカロックで捕獲して勝負あり。ギブアップを奪って快勝した。なおアスカはナオミとタッグを組み、10月6日のPPV大会スーパー・ショーダウン(オーストラリア)で地元出身のアイコニックスと対戦する。

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王者AJスタイルズ、再びジョーの襲撃受けるも撃破

サモア・ジョー(右)の襲撃を受けたWWEヘビー級王者AJスタイルズ(C)2018WWE,Inc.AllRightsReserved.

<WWE:スマックダウン大会>◇18日(日本時間19日)◇米オクラホマ州タルサ・ボックセンター


WWEヘビー級王者AJスタイルズ(41)が再びサモア・ジョーの襲撃を受けた。

ノンタイトルでアンドラデ“シエン”アルマスと対戦し、相手猛攻に苦戦しながらも最後はジャックナイフ式エビ固めから持ち上げてスタイルズクラッシュを浴びせる2段階攻撃でフォール勝ち。王者の意地を見せつけてアルマスから白星を挙げた。

その直後、16日のPPV大会ヘル・イン・ア・セルで疑惑判定で王座奪取できなかったジョーの襲撃を許し「もうお前は安全ではいられないぞ」と脅された。AJスタイルズも負けじとジョーをスチール階段にたたきつけて反撃し、何とか撃破した。

16日の疑惑判定を受け、10月6日のPPV大会スーパー・ショーダウン(オーストラリア)での再戦が決定済み。王者は「ノーカウントアウト、ノーDQ(反則裁定なし)のなんでもありで再戦する」と完全決着をつけることを宣言した。

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那須川天心、KID弟子堀口戦へ闘志「盛り上がる」

公開練習で強烈な前蹴りをみせた那須川天心(右)


キックボクシング界の「神童」那須川天心(20)が19日、千葉・松戸市の所属ジムで練習を公開した。

30日のRIZIN13大会(さいたまスーパーアリーナ)で、18日に死去した山本“KID”徳郁さん(享年41)の弟子にあたる元UFCファイター堀口恭司(27)とキックルール(詳細は後日は発表)で対戦する。同日には3分1回のミット打ちを披露し「ずっと練習していて、良い感じにきています」と口にした。

18日に他界した山本さんについて「本当にショックです。堀口選手もKIDさんの弟子ですし、自分もこの試合は本当に見てもらいたかったという思いが強いです。昔の魔裟斗さんとKIDさんの試合を新しい世代で同じ形でやるわけですから」と残念そうな表情を浮かべた。

04年大みそかに組まれたK-1ルールでの魔裟斗-山本KID徳郁戦から14年が経過。同じキックルールで、キック界の「神童」と言われる那須川が、元UFCランカーで17年RIZINバンタム級GP覇者となる堀口と対戦する構図は新世代の魔裟斗-KID戦と言っていい。

那須川は「本当に1番、旬という盛り上がるカード。昔の魔裟斗さんとKIDさんのような、あのカード以上のインパクトを残したいです」と意気込んだ。

15年12月には山本さんが主宰するジムで堀口と軽めのスパーリングを経験しており、運命的な対戦でもある。

「自分はキックボクシングを広めたいと思って、この世界に入った。負けたらキックがダメじゃんになるすごいリスクのある試合。がっかりさせないように。やっぱすごいと思わせたいですね」

着々と戦う準備を進めている。

30日の堀口戦に向け、練習を公開した那須川天心
公開トレのミット打ちで最後に連打を打ち込む那須川天心(左)

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判定だめ!父の教え体現した4秒KO/KID対宮田

06年5月、宮田(左)に飛びひざ蹴りを浴びせ、開始4秒でKO勝ちした山本“KID”徳郁さん


プロ格闘家でK-1、HERO's、UFCなどで活躍した日本を代表するファイター、山本“KID”徳郁さん(本名岡部徳郁=おかべ・のりふみ、旧姓山本=KRAZY BEE)が18日、胃がんのため療養中のグアムの病院で亡くなった。41歳だった。担当記者が見たその勝負師の神髄を語る。

 ◇  ◇  ◇

衝撃的だった。わずか4秒。まばたきする暇もない。06年5月3日、東京・代々木第1体育館。当時HERO'sミドル級王者だったKIDさんは、00年シドニーオリンピック(五輪)レスリング代表の宮田和幸と対戦した。アマレス出身同士。だれもが寝技を含めたレスリング対決を予想する中、常識を超えたことが目の前で起こった。

開始ゴング直後、KIDさんは助走をつけ、右足を出して、勢いよく跳んだ。右で蹴ると思わせた瞬間、左膝を顔面に決めた。試合3日前の夜、ひらめいた必殺技。「(宮田は)五輪代表の意地をかけてタックルでくる。跳べばいい。前に人がいなければ、タックルできない」。小さな体に備わる動物的な勘に驚くしかなかった。

父郁栄氏はミュンヘン五輪代表。5歳からレスリング漬けで、正月も誕生日も汗を流した。不利な判定で五輪メダルを逃した父の口癖は「判定決着はだめ。勝つならKOか一本勝ち」。子供のときに誓った。「負けてもいいから、白黒はっきりつくまで戦う。無難に勝つことはありえない」。「4秒KO劇」の裏には、父から学んだ勝負魂があった。

父だけでなく母の存在も大きかった。22歳のとき、母憲子さん(享年51)が亡くなっている。レスリング経験者で、栄養士の資格を持つ母には幼少期から支えられた。「生きているときは練習をサボってもばれなかったけど、今は全部見てる。試合も最高の特等席で見ている。だから負けられない」。そんな最愛の母のもとに、こんなに早く行ってしまうとは想像もしていなかった。【田口潤】

06年5月、開始4秒で宮田(後方)にKO勝ちし、歓喜のジャンプ

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秋山準 リー戦で左ひじ骨折、シリーズ欠場

秋山準


全日本プロレスは18日、秋山準(48)が左ひじ骨折のため、21日以降の今シリーズを欠場すると発表した。

秋山は17日の後楽園大会の王道トーナメント1回戦で、ジェイク・リーに敗れた際に痛めたという。「左橈骨(とうこつ)頸部(けいぶ)骨折」と診断された。

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魔裟斗「優しい顔でお子さんと」子煩悩な姿明かす

11年4月、東日本大震災の復興支援イベント開催を発表した魔裟斗(左)と山本“KID”徳郁さん


プロ格闘家でK-1、HERO's、UFCなどで活躍した日本を代表するファイター、山本“KID”徳郁さん(本名岡部徳郁=おかべ・のりふみ、旧姓山本=KRAZY BEE)が18日、胃がんのため療養中のグアムの病院で亡くなった。41歳だった。元K-1王者の魔裟斗(39)が突然の訃報を受け悲痛な思いを吐露した。

魔裟斗は、インスタグラムで「公園で偶然会った時にはリングとは違う優しい顔でお子さんと遊んでいた姿が印象的でした」と、KIDさんの子煩悩な父の顔を明かした。KIDさんは、モデルのMALIA.との間に05年に息子、06年に娘をもうけたが09年に離婚。その後、一般女性と再婚し14年11月に長女、17年8月に次女をもうけた。15年の再戦後に、KIDさんが「魔裟斗君、10年後」と呼び掛けると、魔裟斗も「10年後はキッズ対決がいいんじゃない?」と返し、KIDさんが「女の子同士」と笑う一幕もあった。

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山本KIDさん胃がん死だった 戦う魂は美憂に託す

山本“KID”徳郁さん


プロ格闘家でK-1、HERO's、UFCなどで活躍した日本を代表するファイター、山本“KID”徳郁さん(本名岡部徳郁=おかべ・のりふみ、旧姓山本=KRAZY BEE)が18日、胃がんのため療養中のグアムの病院で亡くなった。41歳だった。姉で同じくレスリングから転向した美憂(44=同)と一緒に、RIZINで戦うことを目標に病と闘っていた。美憂は30日のRIZINさいたまスーパーアリーナ大会に、故人の遺志を継いで出場する。

総合格闘技界の巨星が、この世を去った。KIDさんがインスタグラムでがん闘病を公表したのは、先月の26日のことだった。それから、1カ月もたたないうちの悲報。41歳。あまりにも若すぎる死に、格闘技界に衝撃が走った。

KIDさんの看病のため、練習拠点を5月からグアムに移していた姉の美憂は、7月のRIZINインタビューでKIDさんのことを語っていた。闘病中のKIDさんのことを考え、7月29日のRIZINさいたまスーパーアリーナ大会欠場の意思を伝えると、KIDさんは「やっぱり出ないとダメ。ここで勝ち癖つけないとだめだよ。絶対勝てるから」と、病床からメールで出場を勧められたという。

美憂は「ノリは、自分が必ず生きてリングに上がること。『美憂と一緒にRIZINに出たい』と言ってくれた。絶対、有言実行だから、うちの弟は」と気丈に答えていた。父、姉、妹とレスリング一家の中で、常に家族に元気を与える強さの象徴が、KIDさんだった。

レスリングで00年シドニーオリンピック(五輪)を目指したが99年の全日本選手権で準優勝に終わり、プロ転向を決意した。K-1、HERO's、DREAMなどで活躍。「KID」の愛称の通り、60キロそこそこの体で、70キロ近い階級で戦い、相手をバタバタとKOして名を上げた。そんなKIDさんも、00年代終盤から大きな故障が相次ぎ、戦績が下降線をたどった。UFCに挑戦した12年以降は欠場が続き、実戦から遠ざかっていた。

それでも美憂がRIZIN参戦を表明した16年8月以降は、東京・馬込のKRAZY BEEジムで姉のトレーニングを見守った。美憂に向けるKIDさんの表情は優しかった。美憂が練習中は、美憂の子どもの相手をし、大会の際はセコンドにも入った。姉や、姉の長男アーセンの戦いぶりを見ながら、再びRIZINのリングに立つことを思い描いていた。

KIDさんが亡くなった後、美憂は30日に開催が迫るRIZINスーパーアリーナ大会への出場意思を、あらためてRIZINに伝えたという。KIDさんの闘う魂は、姉の美憂に引き継がれた。

◆山本“KID”徳郁(やまもと“きっど”のりふみ)1977年(昭52)3月15日、川崎市生まれ。72年ミュンヘン五輪レスリング日本代表の父郁栄氏の手ほどきで幼少からレスリングを始め、姉美憂、妹聖子は元世界選手権王者。シドニー五輪を目指した99年全日本選手権フリー58キロ級で2位。01年に修斗でプロ格闘家デビュー。04年にK-1MAX参戦、同年大みそかに魔裟斗からダウンを奪った。05年にHERO'sミドル級王座を獲得。09年からDREAM、11年からUFC参戦。KRAZY BEE主宰。163センチ。

16年9月、RENAに敗れ涙を見せる山本美憂(左)に声を掛ける山本“KID”徳郁さん
06年5月、開始4秒で宮田(後方)にKO勝ちし、歓喜のジャンプ

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山本KIDさん5カ月前にはラグビー代表を指導

山本“KID”徳郁さん(04年撮影)


プロ格闘家でK-1、HERO's、UFCなどで活躍した日本を代表するファイター、山本“KID”徳郁さん(本名岡部徳郁=おかべ・のりふみ、旧姓山本=KRAZY BEE)が18日、胃がんのため療養中のグアムの病院で亡くなった。41歳だった。

KIDさんが公の場に姿を見せたのは、今年4月に沖縄で行われたラグビー日本代表候補合宿だった。タックルの特別講師として日本協会から招かれたもので、姉の美憂とともに熱心に指導。練習後に選手から日本代表のジャージーをプレゼントされると、「今回のセッションを生かして、ワールドカップに向けてレベルアップしてくれればうれしい」などと話していた。参加した選手の1人は「股関節の使い方や、タックルでの足の位置、角度などを教わった」とし、KIDさんの様子については「痩せているというより、脂肪を落としているのかなという印象。元気そうだったし、突然で、すごく驚いている」と話した。

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